1 00:00:02,357 --> 00:00:12,357 ♬〜 2 00:00:16,705 --> 00:00:22,705 卒業生代表 Aクラス 堀北学くん。 3 00:00:26,715 --> 00:00:32,363 (学)答辞。梅の香りに春の息吹を感じる日。 4 00:00:32,387 --> 00:00:36,367 我々は卒業式を迎えました。 5 00:00:36,391 --> 00:00:38,536 3年前 高度育成…。 6 00:00:38,560 --> 00:00:41,038 《綾小路:南雲の横やりがあったにもかかわらず➡ 7 00:00:41,062 --> 00:00:44,375 Aクラスを維持したか》 8 00:00:44,399 --> 00:00:47,712 やりがいのある3年間にしようと誓ったことを➡ 9 00:00:47,736 --> 00:00:50,047 鮮明に覚えています。 10 00:00:50,071 --> 00:00:56,387 競い合い 切磋琢磨する中で数々の特別試験をくぐり抜け➡ 11 00:00:56,411 --> 00:01:02,994 今日 皆と一緒に卒業できることを心から感謝しています。 12 00:01:03,018 --> 00:01:06,831 そして残念ながら ここにはいない➡ 13 00:01:06,855 --> 00:01:12,003 かつての仲間たちの果敢な挑戦も決して無駄なものではなく➡ 14 00:01:12,027 --> 00:01:18,843 その雄姿は 私たちの胸に深く刻まれています。 15 00:01:18,867 --> 00:01:22,847 この学校で学んでいることはこの先 宝となり➡ 16 00:01:22,871 --> 00:01:27,685 役立つものになるであろうことをここに約束します。 17 00:01:27,709 --> 00:01:31,355 今 迷いの中にある者も➡ 18 00:01:31,379 --> 00:01:34,525 恐れず 一歩踏み出すことで➡ 19 00:01:34,549 --> 00:01:37,028 冷たく閉ざされていた世界が➡ 20 00:01:37,052 --> 00:01:42,867 優しく君たちを迎え入れてくれると 信じています。 21 00:01:42,891 --> 00:01:46,037 来年 そして2年後。 22 00:01:46,061 --> 00:01:48,539 ここで答辞を述べる人にも➡ 23 00:01:48,563 --> 00:01:52,877 きっと理解できる瞬間が訪れるでしょう。 24 00:01:52,901 --> 00:01:57,048 3年間本当にありがとうございました。 25 00:01:57,072 --> 00:02:02,072 卒業生代表 堀北学。 26 00:03:42,377 --> 00:03:46,357 (茶柱)さて 明日の終業式の前に➡ 27 00:03:46,381 --> 00:03:50,528 簡単に今学期の総括をしておく。 28 00:03:50,552 --> 00:03:57,201 まずは最終特別試験 Aクラス相手に善戦したと評価しておこう。 29 00:03:57,225 --> 00:04:03,808 1年前 入学してきたばかりのお前たちとは 大きく見違えた。 30 00:04:03,832 --> 00:04:07,979 (池)けど先生 俺たちまたDクラスに落ちるんですよ。 31 00:04:08,003 --> 00:04:11,816 (佐藤)結局 振り出しに戻っただけだし。 32 00:04:11,840 --> 00:04:14,819 (篠原)せっかくCクラスにあがれたのになぁ。 33 00:04:14,843 --> 00:04:16,821 (佐藤)だよね〜。 34 00:04:16,845 --> 00:04:20,157 Dクラスに落ちることにはなったが➡ 35 00:04:20,181 --> 00:04:24,161 お前たちは1年間で見違えるほど成長した。 36 00:04:24,185 --> 00:04:30,167 年間を通して クラスポイントの増減では一番ポイントを増やした。 37 00:04:30,191 --> 00:04:33,504 (須藤)そんなに褒められると逆に怖えな。 38 00:04:33,528 --> 00:04:37,341 なんかあるんじゃねえだろうな。何もない。 39 00:04:37,365 --> 00:04:41,365 だが 成長したのは他のクラスも同じだ。 40 00:04:43,371 --> 00:04:47,184 お前たちがまた上のクラスにあがれるかどうかは➡ 41 00:04:47,208 --> 00:04:52,523 これからも日々 たゆまぬ努力を続けていくかにかかっている。 42 00:04:52,547 --> 00:04:56,861 今日はこれから謝恩会だが授業がないといっても➡ 43 00:04:56,885 --> 00:05:01,885 学校の一日に変わりはないことを忘れるな。 44 00:05:03,825 --> 00:05:07,138 (鈴音)最終試験は苦戦したみたいね。 45 00:05:07,162 --> 00:05:11,976 (一之瀬)龍園くんの作戦にまんまとやられたって感じ。 46 00:05:12,000 --> 00:05:14,979 (一之瀬)結果はBクラスの完敗。 47 00:05:15,003 --> 00:05:18,816 (鈴音)急な体調不良を訴える生徒が多かったと聞いたわ。 48 00:05:18,840 --> 00:05:20,818 うん。 49 00:05:20,842 --> 00:05:25,156 間違いなく龍園くんのわなだった。 50 00:05:25,180 --> 00:05:27,324 でも 一番の敗因は➡ 51 00:05:27,348 --> 00:05:32,997 最後まで気持ちを立て直せなかった司令塔の私…。 52 00:05:33,021 --> 00:05:36,521 ⦅はっ!? くっ…。 53 00:05:40,528 --> 00:05:42,928 くっ…。 54 00:05:47,202 --> 00:05:49,202 えっ!? 55 00:05:57,045 --> 00:05:59,445 くっ…⦆ 56 00:06:02,484 --> 00:06:04,462 はぁ…。 57 00:06:04,486 --> 00:06:08,132 (鈴音)だめもとで学校側に訴えるべきじゃないかしら。 58 00:06:08,156 --> 00:06:12,136 (一之瀬)今回のことを戒めにしたいの。 59 00:06:12,160 --> 00:06:14,305 どういうこと? 60 00:06:14,329 --> 00:06:18,642 もしこれが 2年や3年の大事なときに起こったなら➡ 61 00:06:18,666 --> 00:06:22,146 どれだけ窮地に追い込まれていたかわからない。 62 00:06:22,170 --> 00:06:24,970 でも 今なら大丈夫。 63 00:06:27,008 --> 00:06:28,986 そう。 64 00:06:29,010 --> 00:06:34,492 それなら よそのクラスの私が余計なことを言う必要はないわね。 65 00:06:34,516 --> 00:06:38,162 堀北さんたちはいい勝負だったんだって? 66 00:06:38,186 --> 00:06:40,831 着実に力をつけてきてる。 67 00:06:40,855 --> 00:06:43,167 私たちも油断できないね。 68 00:06:43,191 --> 00:06:45,169 そのことなんだけど。 69 00:06:45,193 --> 00:06:48,672 率直に言って 来年度からは➡ 70 00:06:48,696 --> 00:06:51,842 協力関係を解消させてもらいたいの。 71 00:06:51,866 --> 00:06:56,514 たぶん そう提案が来るんじゃないかなって思ってた。 72 00:06:56,538 --> 00:07:01,952 でも うまく関係を維持することはできるんじゃないかな。 73 00:07:01,976 --> 00:07:05,790 例えば クラスポイントの差がもっと詰まったときに➡ 74 00:07:05,814 --> 00:07:07,792 また。(鈴音)いえ。 75 00:07:07,816 --> 00:07:13,816 私は来年度 Bクラス以上になることを確実な目標にするわ。 76 00:07:16,324 --> 00:07:19,470 そして Aクラスを抜き去るために➡ 77 00:07:19,494 --> 00:07:23,974 ポイントも射程圏内に捉えるつもりよ。 78 00:07:23,998 --> 00:07:26,310 本気なんだね。 79 00:07:26,334 --> 00:07:28,813 救いようのなかった私たちに➡ 80 00:07:28,837 --> 00:07:33,150 協力関係を持ちかけてくれた一之瀬さんには感謝してるわ。 81 00:07:33,174 --> 00:07:38,489 フッ… 2年生からは明確な敵同士だね。 82 00:07:38,513 --> 00:07:41,325 Bクラスも全力でいくから。 83 00:07:41,349 --> 00:07:43,349 ええ。 84 00:07:45,353 --> 00:07:47,353 フッ。 85 00:07:54,362 --> 00:07:58,676 謝恩会には行くのか?兄さんに会いに行くのか? 86 00:07:58,700 --> 00:08:02,112 という問いならそのつもりはないわ。 87 00:08:02,136 --> 00:08:05,115 話せるようになったと思ってたんだが…。 88 00:08:05,139 --> 00:08:07,639 あなたには関係ないでしょ? 89 00:08:10,645 --> 00:08:12,790 俺は会いに行く。 90 00:08:12,814 --> 00:08:16,293 えっ?何か問題でもあるのか? 91 00:08:16,317 --> 00:08:20,817 別に。 あなたが兄さんと会うのは自由よ。 92 00:08:25,827 --> 00:08:31,127 《その前に…やるべきことをやっておくか》 93 00:08:33,167 --> 00:08:35,312 (坂柳理事長)僕は不正疑惑を受けて➡ 94 00:08:35,336 --> 00:08:37,314 今は謹慎中の身。 95 00:08:37,338 --> 00:08:41,151 月城理事長代理を止められるとは思えない。 96 00:08:41,175 --> 00:08:43,988 相手の戦略に合わせて動けば➡ 97 00:08:44,012 --> 00:08:49,493 結果的に 学校全体に騒動が広がるかもしれません。 98 00:08:49,517 --> 00:08:54,164 彼に対抗できる後ろ盾が欲しいということかな。 99 00:08:54,188 --> 00:08:59,503 それなら…真嶋先生が適任だろう。 100 00:08:59,527 --> 00:09:02,606 学校内は監視カメラであふれている。 101 00:09:02,630 --> 00:09:06,944 会談のセッティングは僕に任せてくれ。 102 00:09:06,968 --> 00:09:10,114 ありがとうございます。 では。 103 00:09:10,138 --> 00:09:13,117 最後に一つ聞いてもいいかな。 104 00:09:13,141 --> 00:09:15,119 はい。 105 00:09:15,143 --> 00:09:18,289 (坂柳理事長)君は普通の生活を夢みて➡ 106 00:09:18,313 --> 00:09:20,624 この学校に来てくれたけど➡ 107 00:09:20,648 --> 00:09:24,461 卒業後のことは考えているのかな? 108 00:09:24,485 --> 00:09:27,464 俺の運命は決まっています。 109 00:09:27,488 --> 00:09:30,467 卒業後 元の場所に戻り➡ 110 00:09:30,491 --> 00:09:36,473 そこで 指導者としての道を進むことになるでしょう。 111 00:09:36,497 --> 00:09:42,146 君も運命を受け入れた上で今ここにいるんだね。 112 00:09:42,170 --> 00:09:48,485 だからこそ この3年間を守り通すつもりでいます。 113 00:09:48,509 --> 00:09:51,322 君にとって この学校が➡ 114 00:09:51,346 --> 00:09:57,146 生涯忘れることのないよい記憶になることを願うよ。 115 00:10:04,359 --> 00:10:06,337 (ノック) 116 00:10:06,361 --> 00:10:08,361 (綾小路)失礼します。 117 00:10:17,538 --> 00:10:20,517 (真嶋)坂柳理事長からの通達に加え➡ 118 00:10:20,541 --> 00:10:23,020 謝恩会直前の密会。 119 00:10:23,044 --> 00:10:25,689 よほどのことなんだろうな? 120 00:10:25,713 --> 00:10:28,692 お前も思い切ったことをしたものだ。 121 00:10:28,716 --> 00:10:32,529 平穏な生活を送りたいんじゃなかったのか。 122 00:10:32,553 --> 00:10:37,201 月城理事長代理に関しての重要な話です。 123 00:10:37,225 --> 00:10:39,703 いったい 何を言っている。 124 00:10:39,727 --> 00:10:45,209 坂柳理事長の謹慎と最終特別試験の勝敗が➡ 125 00:10:45,233 --> 00:10:51,715 すべて月城理事長代理により仕組まれたものだとしたら。 126 00:10:51,739 --> 00:10:54,051 (坂柳)フッ…。 127 00:10:54,075 --> 00:11:02,326 ♬〜 128 00:11:02,350 --> 00:11:05,829 まだ完全に信じきったわけじゃないが…。 129 00:11:05,853 --> 00:11:09,833 もし事実なら見過ごすことはできない。 130 00:11:09,857 --> 00:11:14,338 しかし 真嶋先生は最終特別試験のルール違反で➡ 131 00:11:14,362 --> 00:11:17,341 今朝 減給を言い渡されたばかりでしょう。 132 00:11:17,365 --> 00:11:19,510 ルール違反で減給? 133 00:11:19,534 --> 00:11:22,679 BクラスとDクラスの柔道対決。 134 00:11:22,703 --> 00:11:27,351 Dクラスの選抜生徒は山田アルベルトだった。 135 00:11:27,375 --> 00:11:30,687 なるほど。そのまま対戦していたら➡ 136 00:11:30,711 --> 00:11:33,524 大きな事故につながったでしょうね。 137 00:11:33,548 --> 00:11:37,861 だから 真嶋先生は独断で不戦敗のジャッジをした。 138 00:11:37,885 --> 00:11:41,532 それを理事長代理は気に入らなかったのだろう。 139 00:11:41,556 --> 00:11:45,869 教師の裁量は許さないということか。 140 00:11:45,893 --> 00:11:49,373 生徒にとって危険と判断すれば止める。 141 00:11:49,397 --> 00:11:51,708 不正があれば正す。 142 00:11:51,732 --> 00:11:55,879 教師が生徒に教えていることを守らないでどうする。 143 00:11:55,903 --> 00:11:59,049 止められないようだな。 144 00:11:59,073 --> 00:12:04,988 真嶋先生が首を縦に振ったのなら私も協力しよう。 145 00:12:05,012 --> 00:12:08,325 交渉成立といったところでしょうか。 146 00:12:08,349 --> 00:12:13,449 私もひとまずは 綾小路くんの味方につくつもりです。 147 00:12:15,523 --> 00:12:20,838 もちろん 理事長代理を排除するまでの間だけですが。 148 00:12:20,862 --> 00:12:24,007 Aクラスにとって邪魔となる場合には➡ 149 00:12:24,031 --> 00:12:27,344 いつでも容赦なく叩き潰します。 150 00:12:27,368 --> 00:12:29,346 そうか。 151 00:12:29,370 --> 00:12:31,515 そろそろ謝恩会が始まる。 152 00:12:31,539 --> 00:12:34,351 まずは生徒のお前たちが出るんだ。 153 00:12:34,375 --> 00:12:37,675 こっちは後で バラバラに退室する。 154 00:12:41,716 --> 00:12:46,530 まったく やっかいな問題を持ち込まれたものだな。 155 00:12:46,554 --> 00:12:52,035 月城理事長代理を排除してそれで終わることなのか? 156 00:12:52,059 --> 00:12:54,204 どういうことだ。 157 00:12:54,228 --> 00:12:58,876 その後 次の刺客が送り込まれない保証はないだろう。 158 00:12:58,900 --> 00:13:04,815 そうなれば 綾小路個人の問題から飛び火し 学年全体…。 159 00:13:04,839 --> 00:13:09,987 場合によっては学校全体に悪影響を及ぼす。 160 00:13:10,011 --> 00:13:12,823 泥沼の展開か…。 161 00:13:12,847 --> 00:13:17,661 願わくば 俺の予感が当たらないことを期待する。 162 00:13:17,685 --> 00:13:20,185 そうだな…。 163 00:13:25,693 --> 00:13:35,179 ♬〜 164 00:13:35,203 --> 00:13:38,015 (綾小路)やっぱり来たんだな。 165 00:13:38,039 --> 00:13:40,184 何よ いけない? 166 00:13:40,208 --> 00:13:42,519 以前のままのお前だったら➡ 167 00:13:42,543 --> 00:13:45,522 来てなかったんじゃないかと思ってな。 168 00:13:45,546 --> 00:13:48,859 そうかしら。 私は私よ。 169 00:13:48,883 --> 00:13:51,183 何も変わっていないわ。 170 00:13:53,721 --> 00:13:56,366 (綾小路)Aクラスで卒業できなくても➡ 171 00:13:56,390 --> 00:14:00,204 卒業できたことはうれしいものなんだな。 172 00:14:00,228 --> 00:14:02,806 夢への近道がかなわなくても➡ 173 00:14:02,830 --> 00:14:06,330 自力で切り開くことはできるからじゃないかしら。 174 00:14:10,838 --> 00:14:13,317 行ってくればいい。 175 00:14:13,341 --> 00:14:17,941 妹としての特権を使ってこい。ちょ… ちょっと? 176 00:14:20,681 --> 00:14:25,662 今 私が兄さんのもとに駆け寄るのは とても不自然。 177 00:14:25,686 --> 00:14:29,333 いえ 不純物よ。 178 00:14:29,357 --> 00:14:32,502 弱気になってるわけじゃない。 179 00:14:32,526 --> 00:14:36,173 兄さんが過ごした3年間を見てみようと思ったから。 180 00:14:36,197 --> 00:14:38,197 ここに来たの。 181 00:14:40,201 --> 00:14:44,181 帰るわ。もう やるべきことは済んだもの。 182 00:14:44,205 --> 00:14:46,183 あなたは? 183 00:14:46,207 --> 00:14:48,852 俺は もう少しここに残る。 184 00:14:48,876 --> 00:14:51,476 そう。 それじゃ。 185 00:15:04,325 --> 00:15:07,304 俺を待っていたのか? 186 00:15:07,328 --> 00:15:12,809 アンタと話す機会も これで最後になるかもしれないと思って。 187 00:15:12,833 --> 00:15:16,647 鈴音は帰ったようだな。 188 00:15:16,671 --> 00:15:22,319 ひとまず アンタの3年間を目に焼き付けていった。 189 00:15:22,343 --> 00:15:25,656 悪かったな。 生徒会の件で➡ 190 00:15:25,680 --> 00:15:29,826 もう少し動いてやればよかったかもしれない。 191 00:15:29,850 --> 00:15:32,329 お前に頼みがある。ん…。 192 00:15:32,353 --> 00:15:35,499 俺は31日に学校を去る。 193 00:15:35,523 --> 00:15:40,003 鈴音に その日の正午正門で待つと伝えてくれ。 194 00:15:40,027 --> 00:15:43,173 自分で伝えたほうがいいんじゃないか? 195 00:15:43,197 --> 00:15:45,842 お前から うまく伝えてほしい。 196 00:15:45,866 --> 00:15:49,866 アイツは素直になれない可能性があるからな。 197 00:15:57,545 --> 00:16:21,478 ♬〜 198 00:16:21,502 --> 00:16:26,650 《今日は兄さんが学校にいる最後の日。 199 00:16:26,674 --> 00:16:34,324 この一年で私は 自分の成長を見せることができなかった。 200 00:16:34,348 --> 00:16:38,328 このまま別れてしまっていいの? 201 00:16:38,352 --> 00:16:42,666 今の私は 兄さんだけを追いかけ続けていた➡ 202 00:16:42,690 --> 00:16:46,336 とても愚かな妹。 203 00:16:46,360 --> 00:16:51,174 偽物… 私は偽物だ。 204 00:16:51,198 --> 00:16:56,398 私が本当に 兄さんに見てもらいたかったものは…》 205 00:17:06,480 --> 00:17:10,794 ありがとう。 偽物 そして…。 206 00:17:10,818 --> 00:17:16,118 紛れもない 本当の私…。 207 00:17:46,520 --> 00:17:48,999 あいにくと妹はまだだ。 208 00:17:49,023 --> 00:17:51,223 そうか。 209 00:17:53,694 --> 00:17:56,173 綾小路 お前はどうして➡ 210 00:17:56,197 --> 00:17:59,509 自らの才能を隠すように過ごしている。 211 00:17:59,533 --> 00:18:03,947 単純に 目立つのが好きじゃないからだろうな。 212 00:18:03,971 --> 00:18:07,784 お前がこのまま水面下で学校生活を送ることは➡ 213 00:18:07,808 --> 00:18:10,408 本当に有意義なことなのか? 214 00:18:12,646 --> 00:18:16,793 お前も何かを残すためにこの学校に来たんじゃないのか。 215 00:18:16,817 --> 00:18:21,131 何かを残す…それはアンタのような➡ 216 00:18:21,155 --> 00:18:23,967 まぶしい人間にしかできないことだ。 217 00:18:23,991 --> 00:18:28,305 もし学校に対して何も残すことができないのなら➡ 218 00:18:28,329 --> 00:18:30,829 生徒たちに残せばいい。 219 00:18:32,833 --> 00:18:35,312 綾小路清隆という生徒がいたという➡ 220 00:18:35,336 --> 00:18:37,647 記憶を刻まれた生徒たちは➡ 221 00:18:37,671 --> 00:18:41,151 生涯忘れることはないだろう。 222 00:18:41,175 --> 00:18:44,988 妹のこと お前には感謝している。 223 00:18:45,012 --> 00:18:49,659 だが その程度で終わる男じゃないことは理解できた。 224 00:18:49,683 --> 00:18:54,983 だからこそ 失望させてくれるな。 225 00:18:57,024 --> 00:18:59,169 よく考えてみる。 226 00:18:59,193 --> 00:19:04,441 それでいい。答えはお前が導き出すものだ。 227 00:19:04,465 --> 00:19:06,776 そろそろ行くことにしよう。 228 00:19:06,800 --> 00:19:10,780 すまないな 最後まで迷惑かけて。 229 00:19:10,804 --> 00:19:14,618 妹に 一度 連絡したほうがいいんじゃないか。 230 00:19:14,642 --> 00:19:20,790 いや 俺のいっときの感情が妹の成長を阻害するかもしれない。 231 00:19:20,814 --> 00:19:25,914 一方的な願いになるが鈴音のことは お前に任せた。 232 00:19:32,326 --> 00:19:35,626 また会おう 綾小路。 233 00:19:46,674 --> 00:19:48,674 兄さん! 234 00:19:52,179 --> 00:19:55,825 ハァ ハァ ハァ…。 235 00:19:55,849 --> 00:19:58,649 遅くなってしまって すみません。 236 00:20:00,854 --> 00:20:03,154 変われたようだな。 237 00:20:09,196 --> 00:20:13,843 いや あのころのお前に戻れたんだな 鈴音。 238 00:20:13,867 --> 00:20:19,167 1年 いいえ何年もかかってしまいました。 239 00:20:24,378 --> 00:20:27,357 私はこれから クラスメートのために➡ 240 00:20:27,381 --> 00:20:32,195 自らが前を歩いていけたらと思っています。 241 00:20:32,219 --> 00:20:35,699 そして自分の道を見つけるために➡ 242 00:20:35,723 --> 00:20:39,202 この学校で仲間とともに学んでいきます。 243 00:20:39,226 --> 00:20:43,873 やっと本当に昔のお前に戻ったということだな。 244 00:20:43,897 --> 00:20:45,875 フッ…。 245 00:20:45,899 --> 00:20:49,546 俺がお前を突き放した一番の理由が➡ 246 00:20:49,570 --> 00:20:52,382 なんだかわかるか。いえ。 247 00:20:52,406 --> 00:20:55,385 お前は俺という幻影にとらわれた。 248 00:20:55,409 --> 00:21:00,056 そのことがどうしても許せなかった。 249 00:21:00,080 --> 00:21:03,326 だが お前はもう大丈夫だ。 250 00:21:03,350 --> 00:21:05,450 それを今 確信した。 251 00:21:07,521 --> 00:21:09,666 他者に強くあれ➡ 252 00:21:09,690 --> 00:21:12,502 そして優しくあれ。はい。 253 00:21:12,526 --> 00:21:16,172 俺も 謝罪しなければならない。 254 00:21:16,196 --> 00:21:18,174 えっ? 255 00:21:18,198 --> 00:21:21,177 昔 長い髪が好きだと言ったのは➡ 256 00:21:21,201 --> 00:21:23,346 ウソだ。えっ!? 257 00:21:23,370 --> 00:21:27,017 短い髪形を好んでいたお前が真に受けるかどうか➡ 258 00:21:27,041 --> 00:21:31,688 確かめるためにウソをついてしまった。 259 00:21:31,712 --> 00:21:33,857 許せ。あっ!? 260 00:21:33,881 --> 00:21:39,195 ♬〜 261 00:21:39,219 --> 00:21:41,197 許します。 262 00:21:41,221 --> 00:21:46,369 そのウソのおかげできっと今があると思いますから。 263 00:21:46,393 --> 00:21:51,541 鈴音 俺はお前のことを大切に思っている。 264 00:21:51,565 --> 00:21:54,878 兄さん…。 265 00:21:54,902 --> 00:21:59,716 2年後 正門の外でお前を待っている。 266 00:21:59,740 --> 00:22:02,652 成長したお前を見せてもらう。 267 00:22:02,676 --> 00:22:08,825 はい。 精いっぱい最後の最後まで戦い抜いてきます。 268 00:22:08,849 --> 00:22:12,649 また会おう。はい…。