1 00:00:01,969 --> 00:00:11,979 ♬~ 2 00:00:15,148 --> 00:00:17,985 ねぇねぇ 昨日配信されたやつ見た? 3 00:00:17,985 --> 00:00:19,987 あれ おもしろいよね~! 4 00:00:19,987 --> 00:00:21,989 なになに ドラマ? 部活のほうの調子はどうだ? 5 00:00:21,989 --> 00:00:24,491 ああ まあ ぼちぼち…。 6 00:00:24,491 --> 00:00:28,161 《平田:僕は 大切な友達を守るために➡ 7 00:00:28,161 --> 00:00:31,665 クラスを守る。 8 00:00:31,665 --> 00:00:37,170 クラスが守られれば 友達が守られるから。 9 00:00:37,170 --> 00:00:42,676 だけど それは本当の僕じゃない。 10 00:00:42,676 --> 00:00:48,348 中学時代のあの事件で 僕は失敗した。 11 00:00:48,348 --> 00:00:53,186 だから このクラスで同じ過ちを 繰り返すわけにはいかない。 12 00:00:53,186 --> 00:00:57,524 そして 僕がたどりついた 一つの答え。 13 00:00:57,524 --> 00:00:59,526 それは…》 14 00:00:59,526 --> 00:01:01,461 (机を蹴る音) 15 00:01:01,461 --> 00:01:04,264 ⦅堀北… ちょっと黙れよ⦆ 16 00:01:06,300 --> 00:01:10,137 《けどやっぱり僕は…。 17 00:01:10,137 --> 00:01:13,840 また同じ失敗をしたんだ…》 18 00:01:14,145 --> 00:01:18,482 (鈴音)お待たせ。 話って 何かしら? 19 00:01:18,482 --> 00:01:21,485 (幸村)清隆…? 特別試験のことなら➡ 20 00:01:21,485 --> 00:01:24,655 彼にも同席してもらったほうが いいと思って。 21 00:01:24,655 --> 00:01:29,327 司令塔なんだから。 わかった。 それで? 22 00:01:29,327 --> 00:01:33,331 Aクラスから情報を手に入れる方法を 思いついた。 23 00:01:33,331 --> 00:01:36,167 生徒を 尾行でもするつもりかしら? 24 00:01:36,167 --> 00:01:38,669 いや。 25 00:01:38,669 --> 00:01:43,174 Aクラスの葛城を 俺たちの仲間に引き入れる。 26 00:01:43,174 --> 00:01:47,345 なんですって? 葛城は自分を慕っていた弥彦が➡ 27 00:01:47,345 --> 00:01:51,449 坂柳に退学させられたことを 恨んでいるんじゃないか? 28 00:01:51,449 --> 00:01:56,120 あれ以来 クラスで孤立し 居場所を失っている。 29 00:01:56,120 --> 00:01:59,790 確かに彼は 坂柳さんと対立していたわ。 30 00:01:59,790 --> 00:02:03,294 でも 坂柳さんに 一泡吹かせるためだけに➡ 31 00:02:03,294 --> 00:02:05,796 クラスを裏切ると思うの? 32 00:02:05,796 --> 00:02:09,633 もちろん それ相応の材料が必要だろうな。 33 00:02:09,633 --> 00:02:13,637 そんなものが 私たちに用意できるかしら? 34 00:02:13,637 --> 00:02:19,643 俺たちがAクラスにあがったら 葛城にクラス移動の権利を提供する。 35 00:02:19,643 --> 00:02:22,647 それには 2,000万ポイントが必要よ。 36 00:02:22,647 --> 00:02:26,150 クラス全員で貯蓄していけば 不可能じゃない。 37 00:02:26,150 --> 00:02:29,654 普通の生徒なら まず引き受けない話ね。 38 00:02:29,654 --> 00:02:31,989 私たちは まだCクラスなのよ? 39 00:02:31,989 --> 00:02:34,325 (綾小路)裏切ってることが バレれば➡ 40 00:02:34,325 --> 00:02:37,828 次に退学させられるのは 葛城になる。 41 00:02:37,828 --> 00:02:42,333 悠長に2,000万ポイントを ためていられる時間はない。 42 00:02:42,333 --> 00:02:45,336 情報戦をすることに 否定的なわけじゃない。 43 00:02:45,336 --> 00:02:48,005 でも その作戦はだめよ。 44 00:02:48,005 --> 00:02:51,442 動かなきゃ 何も情報は手に入らないだろ。 45 00:02:51,442 --> 00:02:55,279 動いたところで 情報が 得られるとは思っていないわ。 46 00:02:55,279 --> 00:02:58,983 もし新しいアイデアが浮かんだら また相談して。 47 00:03:02,620 --> 00:03:05,623 清隆 協力してくれないか? 48 00:03:05,623 --> 00:03:09,126 このあと 葛城と会う約束を 取り付けてるんだ。 49 00:03:11,462 --> 00:03:15,132 (葛城)そんなことをして 俺になんの見返りがある? 50 00:03:15,132 --> 00:03:17,802 俺たちのクラスに歓迎する。 51 00:03:17,802 --> 00:03:20,137 いつかAクラスにあがったとき➡ 52 00:03:20,137 --> 00:03:23,641 葛城のクラス移動のために。 不要だ。 53 00:03:23,641 --> 00:03:27,978 (葛城)お前たちに 2,000万ポイントを 用意することはできないだろう。 54 00:03:27,978 --> 00:03:31,148 くっ…。 しかし 俺が坂柳に対して➡ 55 00:03:31,148 --> 00:03:35,986 どうしようもない怒りを 覚えているというのは間違いない。 56 00:03:35,986 --> 00:03:40,157 坂柳が誰にも明かしていない 正式な5種目について➡ 57 00:03:40,157 --> 00:03:43,661 勝手な予想でよければ 教えてやらないこともない。 58 00:03:43,661 --> 00:03:47,331 本当か!? けど 何を見返りに? 59 00:03:47,331 --> 00:03:51,268 強いて言うなら 坂柳の敗北だけだ。 60 00:03:51,268 --> 00:03:56,941 チェス 英語 数学 この3種目は確実に本命。 61 00:03:56,941 --> 00:04:00,111 次点で 現代文かフラッシュ暗算。 62 00:04:00,111 --> 00:04:04,115 逆に多人数を必要とする 大縄跳びやドッジボールは➡ 63 00:04:04,115 --> 00:04:06,784 ほぼフェイクと見ていい。 64 00:04:06,784 --> 00:04:09,453 清隆 これで勝機が出てきたな。 65 00:04:09,453 --> 00:04:13,457 いや 中途半端な協力で 勝てる相手ではない。 66 00:04:13,457 --> 00:04:17,795 俺が手を抜いて やっと互角に戦えるくらいだろう。 67 00:04:17,795 --> 00:04:21,465 俺が協力できるのは フラッシュ暗算か➡ 68 00:04:21,465 --> 00:04:26,470 万が一選ばれたときの 大縄跳びくらいなものだが。 69 00:04:26,470 --> 00:04:31,809 坂柳に警戒されてる中で 種目に参加させてもらえるのか? 70 00:04:31,809 --> 00:04:34,979 Aクラスでフラッシュ暗算を 得意としているのは➡ 71 00:04:34,979 --> 00:04:38,149 俺と もう一人ぐらいだからな。 72 00:04:38,149 --> 00:04:43,821 俺が指名されなかったら 運がなかったと思って諦めてくれ。 73 00:04:43,821 --> 00:04:46,657 早速 堀北に伝えよう。 74 00:04:46,657 --> 00:04:50,427 いや 勝手に動いたことを知ったら 怒るだろう。 75 00:04:50,427 --> 00:04:54,431 話すタイミングは俺に任せてほしい。 76 00:04:54,431 --> 00:04:56,534 わかった。 77 00:05:02,773 --> 00:05:05,276 📱 78 00:05:05,276 --> 00:05:07,278 なんだ。 79 00:05:07,278 --> 00:05:10,281 📱(鈴音)よかったら 今から来てくれないかしら。 80 00:05:12,283 --> 00:05:15,986 《どうにも 嫌な感じがする…》 81 00:05:23,627 --> 00:05:27,631 麦味噌か。 料理上手とは知らなかった。 82 00:05:27,631 --> 00:05:30,467 別に 誇ることでもないわ。 83 00:05:30,467 --> 00:05:33,771 それより ごはん 食べたわよね? 84 00:05:35,806 --> 00:05:38,475 本題に入らせてもらって いいかしら。 85 00:05:38,475 --> 00:05:41,812 今日はとりあえず ごちそうさまと言っておくが➡ 86 00:05:41,812 --> 00:05:44,481 もう この手はやめてくれ。 87 00:05:44,481 --> 00:05:47,651 そうね 別の手を考えておくわ。 88 00:05:47,651 --> 00:05:50,921 いや そういうことじゃないんだが…。 89 00:05:50,921 --> 00:05:57,761 今回の試験で Cクラスにとって 最善だと思われるプランを考えた。 90 00:05:57,761 --> 00:06:01,098 あなたに 私の評価をしてもらいたいの。 91 00:06:01,098 --> 00:06:03,100 ふぅ…。 92 00:06:05,102 --> 00:06:08,606 うちのクラスが 丸裸になるようなデータだな。 93 00:06:08,606 --> 00:06:14,278 (鈴音)この1週間 悩みに悩んだ末 導き出した答えよ。 94 00:06:14,278 --> 00:06:17,448 内容に異論はない。 が 一つだけ➡ 95 00:06:17,448 --> 00:06:20,117 注文をつけてもいいか。 何かしら。 96 00:06:20,117 --> 00:06:24,955 Aクラスが選んだチェスの種目は お前にやってもらいたい。 97 00:06:24,955 --> 00:06:31,962 私に? 確かに誰かが練習しておく 必要はあるけれど… どうして? 98 00:06:31,962 --> 00:06:35,966 俺が教えるのに 適任だと思ったからだ。 99 00:06:35,966 --> 00:06:39,970 わかったわ。 それで 練習方法は? 100 00:06:39,970 --> 00:06:43,307 (綾小路)夜中に ネットを通じてやろうと思う。 101 00:06:43,307 --> 00:06:46,010 それなら 人目につくこともないわね。 102 00:06:48,312 --> 00:06:50,748 (鈴音)これで Aクラスに勝てると思う? 103 00:06:50,748 --> 00:06:54,251 (綾小路)まったくかなわない 相手じゃないと思っている。 104 00:06:54,251 --> 00:06:58,255 このデータを見て そう思った。 105 00:06:58,255 --> 00:07:01,258 これからも お前に任せる。 106 00:07:03,761 --> 00:07:06,063 《あとは…》 107 00:07:09,934 --> 00:07:12,603 (鈴音)ちょっと待って 平田くん。 108 00:07:12,603 --> 00:07:15,606 一つだけ確認させて。 109 00:07:15,606 --> 00:07:19,777 試験当日 あなたを起用する予定はないわ。 110 00:07:19,777 --> 00:07:24,114 それでも もし多人数を必要とする 種目になった場合➡ 111 00:07:24,114 --> 00:07:28,452 最低限のことはやってくれるの? 112 00:07:28,452 --> 00:07:31,555 答えてもらえないわけね。 113 00:07:35,292 --> 00:07:37,795 (佐藤)やっぱり 勝てないんじゃないかな…。 114 00:07:37,795 --> 00:07:39,797 平田くん あんなだし。 115 00:07:39,797 --> 00:07:42,499 (篠原)試験まで もう時間ないのに。 116 00:07:44,635 --> 00:07:46,637 (みーちゃん)平田くん 待って! 117 00:07:46,637 --> 00:07:49,139 (みーちゃん)お願い平田くん 私たちには➡ 118 00:07:49,139 --> 00:07:52,910 平田くんの力が必要なの。 だから…。 119 00:07:52,910 --> 00:07:56,246 もう僕のことは 放っておいてくれないかな。 120 00:07:56,246 --> 00:07:58,248 放っておけないよ。 121 00:07:58,248 --> 00:08:02,252 なら山内くんを 戻してくれるのかな。 え…? 122 00:08:02,252 --> 00:08:07,458 君と話しても時間の無駄だから もう行ってもいいよね。 123 00:08:10,761 --> 00:08:12,763 はぁ…。 124 00:08:12,763 --> 00:08:16,100 キャッ! (倒れる音) 125 00:08:16,100 --> 00:08:18,435 いたた…。 126 00:08:18,435 --> 00:08:20,604 これ以上つきまとうなら…。 127 00:08:20,604 --> 00:08:25,776 (高円寺)おやおや 今日も ウジウジとしているようだねぇ。 128 00:08:25,776 --> 00:08:29,446 醜い一面を見せてもらったよ。 129 00:08:29,446 --> 00:08:32,950 おっと 私のことは気にせず➡ 130 00:08:32,950 --> 00:08:35,619 続きをやってくれたまえ。 131 00:08:35,619 --> 00:08:39,456 君も… 僕に何かを望むのかな。 132 00:08:39,456 --> 00:08:44,294 すべてを持っている私が 君に望むものがあるとするなら…。 133 00:08:44,294 --> 00:08:47,631 私の視界に 入らないでもらえるかな? 134 00:08:47,631 --> 00:08:49,633 うるさいんだよ…。 135 00:08:49,633 --> 00:08:51,735 僕の事情も知らないで。 136 00:08:51,735 --> 00:08:54,738 知らないし 興味もないさ。 137 00:08:54,738 --> 00:08:57,241 や やめてください 高円寺くん! 138 00:08:57,241 --> 00:09:00,077 平田くんは何も悪くありません。 139 00:09:00,077 --> 00:09:03,414 それは失礼。 しかし…。 140 00:09:03,414 --> 00:09:07,418 早く平田ボーイのことは 忘れたほうがいい。 141 00:09:07,418 --> 00:09:09,420 これは もうだめさ。 142 00:09:11,922 --> 00:09:13,924 キャッ! いいかげん➡ 143 00:09:13,924 --> 00:09:17,428 うっとうしいんだよ 高円寺! 144 00:09:17,428 --> 00:09:20,931 がっ! 145 00:09:20,931 --> 00:09:25,035 向かってくる相手には 容赦しないよ。 146 00:09:32,109 --> 00:09:34,945 くっ…。 147 00:09:34,945 --> 00:09:38,949 (高円寺)君がいらないというなら 私が頂くとしようか。 148 00:09:38,949 --> 00:09:41,452 ぐっ…! (倒れる音) 149 00:09:41,452 --> 00:09:43,954 (みーちゃん)えっ えっ えっ!? 150 00:09:43,954 --> 00:09:45,956 え~っ!? 151 00:09:45,956 --> 00:09:49,626 お… おろしてください! (高円寺)そうはいかないねぇ。 152 00:09:49,626 --> 00:09:53,464 傷心し あまつさえ ケガまでしてしまったんだ。 153 00:09:53,464 --> 00:09:56,133 私が癒やしてあげようじゃないか。 154 00:09:56,133 --> 00:10:00,471 あの… あの! 私 どこもケガしていません! 155 00:10:00,471 --> 00:10:02,806 なぁに 心配はいらないさ。 156 00:10:02,806 --> 00:10:05,976 私は こう見えても とてもジェントルなのさ。 157 00:10:05,976 --> 00:10:08,812 離して! おろして! 158 00:10:08,812 --> 00:10:11,315 ハハハッ そうはいかないねぇ。 やだ…! 159 00:10:11,315 --> 00:10:15,319 君は すでに 私が もらい受けたからねぇ。 160 00:10:15,319 --> 00:10:17,321 ええ~っ!? 161 00:10:19,823 --> 00:10:22,493 まだ私に不満があるのかな? 162 00:10:22,493 --> 00:10:26,163 君もそうやって 僕を傷つけるんだね。 163 00:10:26,163 --> 00:10:28,165 そうじゃない。 164 00:10:28,165 --> 00:10:31,068 君が周囲を傷つけているのさ。 165 00:10:33,170 --> 00:10:35,172 少なくとも私は➡ 166 00:10:35,172 --> 00:10:39,343 好意を向けてくれるガールを ないがしろにしたりはしないよ。 167 00:10:39,343 --> 00:10:41,678 くっ…。 168 00:10:41,678 --> 00:10:44,348 もう 消えてくれるかな。 169 00:10:44,348 --> 00:10:46,650 くっ…。 170 00:10:52,289 --> 00:10:54,791 平田くん…。 171 00:10:54,791 --> 00:10:58,095 (高円寺)今日は 平田ボーイを追うのは諦めたまえ。 172 00:11:13,143 --> 00:11:16,480 (足音) 173 00:11:16,480 --> 00:11:19,149 (綾小路)平田。 174 00:11:19,149 --> 00:11:23,820 次から次に どうして僕に構うのかな。 175 00:11:23,820 --> 00:11:28,659 みーちゃんみたいに 突き飛ばして逃げるか? 176 00:11:28,659 --> 00:11:33,330 今日はもう疲れたから 逃げる気力も残ってないんだ。 177 00:11:33,330 --> 00:11:37,334 それで 話は何かな? 178 00:11:37,334 --> 00:11:39,836 平田の話を聞かせてほしい。 179 00:11:42,172 --> 00:11:45,175 (綾小路)いつまでも 山内の退学を引きずって➡ 180 00:11:45,175 --> 00:11:48,178 クラスに協力しようともしない。 181 00:11:48,178 --> 00:11:54,952 知りたいのは そんな平田の 価値観を形成した出来事の話だ。 182 00:11:54,952 --> 00:11:57,621 それを聞いて なんになるのかな。 183 00:11:57,621 --> 00:11:59,957 僕が話すとでも? 184 00:11:59,957 --> 00:12:03,794 話すさ。 185 00:12:03,794 --> 00:12:10,601 (平田)君の目には 怖いくらいに 深い闇が広がっている…。 186 00:12:13,470 --> 00:12:17,474 きっかけは僕が中学のときだった。 187 00:12:17,474 --> 00:12:22,980 仲のいい友達が イジメの対象になってしまってね。 188 00:12:22,980 --> 00:12:25,983 僕は その友達を助けたかった。 189 00:12:25,983 --> 00:12:30,487 けど 自分が イジメのターゲットになることが怖くて➡ 190 00:12:30,487 --> 00:12:33,824 傍観者になってしまった。 191 00:12:33,824 --> 00:12:36,159 そして ある日…。 192 00:12:36,159 --> 00:12:40,163 僕の友達は飛び降り自殺をした。 193 00:12:40,163 --> 00:12:46,169 (心電図の音) 194 00:12:46,169 --> 00:12:48,839 (平田)命だけは取り留めたけど➡ 195 00:12:48,839 --> 00:12:54,611 彼は今も回復することなく 眠り続けている。 196 00:12:54,611 --> 00:13:00,117 僕は彼に命を絶つという行為を させてしまったんだ。 197 00:13:00,117 --> 00:13:03,320 (綾小路)それは 平田だけのせいじゃない。 198 00:13:05,789 --> 00:13:10,961 そうだね。 だけど 傍観者もまた同罪だよ。 199 00:13:10,961 --> 00:13:15,799 友達の自殺で 一連の騒動は すべて終わったと思った。 200 00:13:15,799 --> 00:13:19,302 でも違った。 あの事件のあと➡ 201 00:13:19,302 --> 00:13:23,140 僕は人間の底知れない闇を見たよ。 202 00:13:23,140 --> 00:13:28,145 新しいイジメのターゲットが クラスメートから出たんだ。 203 00:13:28,145 --> 00:13:31,481 信じられなかったよ。 204 00:13:31,481 --> 00:13:34,985 それまで ただの 傍観者でしかなかった子が➡ 205 00:13:34,985 --> 00:13:37,321 同じ目に遭い始めた。 206 00:13:37,321 --> 00:13:41,992 しかも それまでイジメに加担して いなかったクラスメートたちまでが➡ 207 00:13:41,992 --> 00:13:45,329 イジメを始めたんだ。 208 00:13:45,329 --> 00:13:47,998 (綾小路)カーストの最下位が 不在になれば➡ 209 00:13:47,998 --> 00:13:53,103 当然 その一つ上にいた生徒が 最下位に位置してしまう。 210 00:13:53,103 --> 00:13:56,106 ある意味 自然の摂理だな。 211 00:13:56,106 --> 00:13:59,776 僕は絶対に止めなきゃって思った。 212 00:13:59,776 --> 00:14:04,614 だから… 恐怖で支配しようとしたんだ。 213 00:14:04,614 --> 00:14:06,783 平田がか? 214 00:14:06,783 --> 00:14:09,619 本気で拳を振るった。 215 00:14:09,619 --> 00:14:13,290 殴り返してくる相手はいなかった。 216 00:14:13,290 --> 00:14:19,296 僕だけが上に立ち 残りの生徒全員を最下位にする。 217 00:14:19,296 --> 00:14:24,601 もめ事が起これば 両方に同じ制裁と苦痛を与えた。 218 00:14:27,971 --> 00:14:32,142 結果的に 一つの学年を 壊してしまったのかな? 219 00:14:32,142 --> 00:14:34,978 生徒たちから笑顔が消えて➡ 220 00:14:34,978 --> 00:14:39,483 ただただ無機質な ロボットのような生活を送った。 221 00:14:39,483 --> 00:14:44,154 (綾小路)だから またクラスで 山内一人がターゲットにされたのが➡ 222 00:14:44,154 --> 00:14:46,356 許せなかったんだな。 223 00:14:48,325 --> 00:14:52,095 結果 山内くんを 守ることができなかった。 224 00:14:52,095 --> 00:14:57,100 やっぱり 僕はクラスをまとめちゃ いけない人間だったんだ。 225 00:14:57,100 --> 00:15:02,105 誰かを守るため また恐怖で支配しようとした。 226 00:15:02,105 --> 00:15:04,608 山内が退学になったのは➡ 227 00:15:04,608 --> 00:15:09,279 堀北のせいでもなければ もちろん俺の責任でもない。 228 00:15:09,279 --> 00:15:11,615 そのことはわかってるか? 229 00:15:11,615 --> 00:15:14,951 うん。 あれはしかたがなかった。 230 00:15:14,951 --> 00:15:18,955 僕たちには どうすることもできなかったんだ。 231 00:15:18,955 --> 00:15:21,958 それは違うな。 ハッ! 232 00:15:21,958 --> 00:15:25,962 山内が退学したのは 平田…。 233 00:15:25,962 --> 00:15:28,465 お前の責任だ。 234 00:15:30,967 --> 00:15:33,136 お前が助けたいと思うなら➡ 235 00:15:33,136 --> 00:15:36,640 なんとしても 山内を助けなきゃいけなかった。 236 00:15:36,640 --> 00:15:39,810 だ… だけど… 僕は精いっぱい! 237 00:15:39,810 --> 00:15:42,312 でも どうしようもなかったんだよ! 238 00:15:42,312 --> 00:15:47,484 Bクラスの一之瀬は 誰一人 犠牲を出すことはなかった。 239 00:15:47,484 --> 00:15:52,589 それは… だけど彼女の場合は特別だった。 240 00:15:52,589 --> 00:15:56,593 大量のプライベートポイントがあったから できたことなんだ! 241 00:15:56,593 --> 00:16:01,431 なら お前がそう導いて これなかったことに問題がある。 242 00:16:01,431 --> 00:16:03,600 それは理不尽だよ。 243 00:16:03,600 --> 00:16:06,269 ああ。 でも しかたがない。 244 00:16:06,269 --> 00:16:08,772 お前が その道を選んだんだ。 245 00:16:08,772 --> 00:16:11,274 全員を助けるなんて幻想は➡ 246 00:16:11,274 --> 00:16:15,946 本来 胸の内にだけ しまっておくことだ。 247 00:16:15,946 --> 00:16:18,949 だが その気持ちを持ち続けるなら➡ 248 00:16:18,949 --> 00:16:22,285 失敗したときに すべての責任を引き受ける。 249 00:16:22,285 --> 00:16:25,288 それだけの覚悟が必要だ。 250 00:16:25,288 --> 00:16:29,125 僕は…! 俺は勘違いしていた。 251 00:16:29,125 --> 00:16:32,796 お前はクラスメートの多くから 尊敬を集める➡ 252 00:16:32,796 --> 00:16:36,967 人格者だと思ってきた。 でも そうじゃない。 253 00:16:36,967 --> 00:16:39,970 できもしないことを 大言して語るだけの➡ 254 00:16:39,970 --> 00:16:43,640 薄っぺらい無能な生徒。 255 00:16:43,640 --> 00:16:47,844 それが平田洋介 お前なんだ。 256 00:16:49,913 --> 00:16:53,583 いつまで夢みてるつもりだ。 257 00:16:53,583 --> 00:16:58,088 それが君の… 本性なのかな? 258 00:16:58,088 --> 00:17:02,592 恐ろしく容赦ない 冷たい言葉だ…。 259 00:17:02,592 --> 00:17:05,595 (綾小路)お前が 何を願うのも自由だ。 260 00:17:05,595 --> 00:17:10,433 だが 全員を助けたいなら せめて最後まで戦って➡ 261 00:17:10,433 --> 00:17:14,437 そして 限界まであがく以外に 方法はない。 262 00:17:14,437 --> 00:17:19,276 その過程で退学者が出るのなら 甘んじて受け入れ➡ 263 00:17:19,276 --> 00:17:23,113 それでも前に進み続けるしかない。 264 00:17:23,113 --> 00:17:26,616 残酷な話だね…。 265 00:17:26,616 --> 00:17:31,955 今 立ち止まってしまえば 周りの生徒が次々と脱落していく。 266 00:17:31,955 --> 00:17:36,960 だからこそ 平田は 最後まで前を向いて歩き続けろ。 267 00:17:36,960 --> 00:17:40,130 そうすれば すべてが終わったとき➡ 268 00:17:40,130 --> 00:17:43,800 すぐ後ろには 多くの生徒が立っている。 269 00:17:43,800 --> 00:17:47,304 僕だけが 一人 我慢して➡ 270 00:17:47,304 --> 00:17:51,074 前を歩き続けなきゃ ならないのかな? 271 00:17:51,074 --> 00:17:55,412 なら 僕は どこで弱音を吐けばいいのかな? 272 00:17:55,412 --> 00:18:00,584 (綾小路)お前が困ったときは 他のクラスメートに頼ればいい。 273 00:18:00,584 --> 00:18:05,588 お前が頼りたいと思った相手に 弱音を吐けばいい。 274 00:18:05,588 --> 00:18:08,925 前や後ろなんてものは関係ない。 275 00:18:08,925 --> 00:18:12,595 僕は… こんな僕が…。 276 00:18:12,595 --> 00:18:16,299 みんなの前を歩いても いいのかな…。 277 00:18:18,935 --> 00:18:23,773 今のお前なら 前を歩いても大丈夫だ。 278 00:18:23,773 --> 00:18:29,112 ありがとう… ありがとう 綾小路くん。 279 00:18:29,112 --> 00:18:31,948 うっ うう…。 280 00:18:31,948 --> 00:18:34,117 (泣き声) 281 00:18:34,117 --> 00:18:36,620 《これでいい》 282 00:18:43,293 --> 00:18:45,295 おはよ~。 おはよう。 283 00:18:45,295 --> 00:18:47,497 今日は あったかいね~。 284 00:18:51,234 --> 00:18:54,571 お… おはよう 平田くん。 285 00:18:54,571 --> 00:18:57,073 おはよう。 286 00:18:57,073 --> 00:18:59,909 昨日は ごめん。 えっ? 287 00:18:59,909 --> 00:19:03,079 僕は みーちゃんに とてもひどいことをした。 288 00:19:03,079 --> 00:19:05,582 いつもいつも 僕に声をかけてくれたのに➡ 289 00:19:05,582 --> 00:19:07,584 無視をしてごめんね。 290 00:19:07,584 --> 00:19:13,423 そ… そんな その… 私は全然。 291 00:19:13,423 --> 00:19:17,761 みんなも おはよう! ひ… 平田くん? 292 00:19:17,761 --> 00:19:20,430 それから ごめん。 293 00:19:20,430 --> 00:19:24,267 今更 謝っても 遅いかもしれないけど➡ 294 00:19:24,267 --> 00:19:30,106 みんなさえよければ 今日からまた クラスのために貢献させてほしい。 295 00:19:30,106 --> 00:19:33,276 平田くん! (池)どうなってんだよ。 296 00:19:33,276 --> 00:19:35,612 (松下)待ってたよ。 うん! 297 00:19:35,612 --> 00:19:38,948 何があったの? 298 00:19:38,948 --> 00:19:43,620 おはよう 堀北さん。 え… ええ おはよう。 299 00:19:43,620 --> 00:19:46,289 僕は この間のクラス内投票の件➡ 300 00:19:46,289 --> 00:19:49,292 自分が間違っていたとは思わない。 301 00:19:49,292 --> 00:19:51,294 そう。 302 00:19:51,294 --> 00:19:54,964 でも 君のやったことも また 間違いじゃなかった。 303 00:19:54,964 --> 00:19:57,967 いや 一つの正しさだった。 304 00:19:57,967 --> 00:20:02,138 昨日までとは ずいぶんと 考え方が変わったようね。 305 00:20:02,138 --> 00:20:06,142 失った信用を取り戻すために 全力を尽くすよ。 306 00:20:06,142 --> 00:20:19,155 ♬~ 307 00:20:21,157 --> 00:20:23,993 📱(綾小路)チェックメイト。 308 00:20:23,993 --> 00:20:25,995 まだまだね。 309 00:20:25,995 --> 00:20:31,835 📱この短期間で身につけた お前のチェスの実力は相当なものだ。 310 00:20:31,835 --> 00:20:36,172 手加減してくれても ほとんど勝てなかったけれど。 311 00:20:36,172 --> 00:20:40,510 📱誰だろうと 手を抜いている 俺より強い相手はいない。 312 00:20:40,510 --> 00:20:43,513 ずいぶんと自信家なのね。 313 00:20:43,513 --> 00:20:46,683 📱自信というより 経験からだ。 314 00:20:46,683 --> 00:20:50,120 📱明日に備えて ここまでとするか。 315 00:20:50,120 --> 00:20:53,123 そうね じゃあ また明日。 316 00:20:53,123 --> 00:20:55,125 📱ああ。 317 00:22:39,996 --> 00:22:42,298 (一之瀬)金田くん 遅いね。 318 00:22:51,107 --> 00:22:55,278 龍園くん? どうして… ここに…。 319 00:22:55,278 --> 00:22:58,448 (龍園)何を動揺してる。 320 00:22:58,448 --> 00:23:00,450 (坂柳)なるほど。 321 00:23:00,450 --> 00:23:04,287 司令塔には プロテクトポイントを持つ者が なるという➡ 322 00:23:04,287 --> 00:23:07,123 思い込みを持っていたようです。 323 00:23:07,123 --> 00:23:10,960 司令塔が欠席なら 当然 別の誰かが➡ 324 00:23:10,960 --> 00:23:14,797 代理として参加するしかない。 そうだろ? 325 00:23:14,797 --> 00:23:16,799 まいったな~。 326 00:23:16,799 --> 00:23:21,304 プロテクトポイントを持たない 龍園くんの背水の陣…。 327 00:23:21,304 --> 00:23:25,975 どうやら あちらの対決も おもしろくなりそうですね。 328 00:23:25,975 --> 00:23:31,581 さて 全員そろったことですし 参りましょうか。