1 00:00:01,134 --> 00:00:06,139 〈機械仕掛けの友人 アミクス・ロボット〉 2 00:00:06,139 --> 00:00:09,109 〈人型ロボットの総称〉 3 00:00:09,109 --> 00:00:12,112 〈アミクスには敬愛規律が刷り込まれている〉 4 00:00:12,112 --> 00:00:14,114 〈人間を尊敬し→ 5 00:00:14,114 --> 00:00:17,117 人間の命令を素直に聞き→ 6 00:00:17,117 --> 00:00:20,087 人間を絶対に攻撃しない〉 7 00:00:22,122 --> 00:00:27,094 ♬~ 8 00:01:53,146 --> 00:01:57,150 (ボイスチェンジャーの声)「勇猛果敢な同胞を痛めつけた 電子犯罪捜査局を許すな」 9 00:01:57,150 --> 00:02:01,121 「知覚犯罪事件の真実は 捜査官が握っている」 10 00:02:01,121 --> 00:02:05,158 「復讐せよ。 復讐せよ。 復讐せよ」 11 00:02:05,158 --> 00:02:07,127 「ライザ・ジェルメール・ロバン」 12 00:02:07,127 --> 00:02:09,129 「ピエールシーズ通りのアパルトマン」 13 00:02:09,129 --> 00:02:12,132 「最愛の兄は籠の中に」 14 00:02:12,132 --> 00:02:17,170 (トトキ)信奉者たちの中には 襲撃を企てる動きもあるようだけど→ 15 00:02:17,170 --> 00:02:22,142 リヨン市内は 厳重警戒状態だから難しいでしょうね。 16 00:02:22,142 --> 00:02:24,144 いい? 17 00:02:24,144 --> 00:02:29,149 上が こんな荒唐無稽な作戦を認めるのは 今回だけよ? 18 00:02:29,149 --> 00:02:31,151 (エチカ・ヒエダ)わかっています。 19 00:02:31,151 --> 00:02:33,153 (トトキ)…例のカートリッジね? 20 00:02:33,153 --> 00:02:37,157 これで情報処理能力が元に戻るはずです。 21 00:02:37,157 --> 00:02:43,130 それが あなたにとっての幸せなのかどうか 正直 もうわからないのだけれど…。 22 00:02:44,131 --> 00:02:47,134 …最善だと願っています。 23 00:02:48,135 --> 00:02:50,137 そうね。 24 00:02:58,145 --> 00:03:00,147 (ライザ)迎えに来てくれて ありがとう。 25 00:03:00,147 --> 00:03:03,150 (ハロルド・W・ルークラフト) 今朝方 Eの投稿がありましたからね。 26 00:03:03,150 --> 00:03:06,153 お一人では危険かと思いまして。 27 00:03:06,153 --> 00:03:11,158 私も標的にされるなんて… 兄が心配だわ。 28 00:03:11,158 --> 00:03:14,127 信奉者が療養施設まで行くとは 思えないけれど→ 29 00:03:14,127 --> 00:03:16,129 でも…。 30 00:03:18,131 --> 00:03:21,134 では 様子を見に行きましょうか? 31 00:03:21,134 --> 00:03:23,136 いいの? 32 00:03:23,136 --> 00:03:26,139 トトキ課長も理解してくださるはずです。 33 00:03:26,139 --> 00:03:28,175 お体の具合は? 34 00:03:28,175 --> 00:03:32,145 少し目まいがするだけよ。 多分 軽い風邪ね。 35 00:03:35,148 --> 00:03:43,156 ♬~ 36 00:03:43,156 --> 00:03:46,159 (ライザ)兄さんは無事ですって。 ここで待っていてくれる? 37 00:03:46,159 --> 00:03:48,128 ええ もちろんです。 38 00:03:48,128 --> 00:03:50,130 (ライザ)すぐ戻るわ。 39 00:03:55,135 --> 00:04:03,176 (キーボードを打つ音) 40 00:04:03,176 --> 00:04:06,113 随分と立派なPCですね。 41 00:04:06,113 --> 00:04:08,148 お兄さんの私物ですか? 42 00:04:08,148 --> 00:04:10,117 え… ええ。 43 00:04:10,117 --> 00:04:15,155 時々 兄の友人からメールが送られてくるのよ。 だから 返事をしないと。 44 00:04:15,155 --> 00:04:18,125 自動アプリをお使いになったら いかがですか? 45 00:04:18,125 --> 00:04:23,130 彼は そういうのが好きではなかったから いつも私が代筆しているの。 46 00:04:23,130 --> 00:04:27,134 なるほど…。 確かに アプリでは難しいでしょうね。 47 00:04:27,134 --> 00:04:32,105 あれは Eの投稿のような 芝居じみた言い回しは作れませんから。 48 00:04:35,142 --> 00:04:40,147 信奉者たちが お兄さんを標的にする前に 食い止めたかったのですか? 49 00:04:40,147 --> 00:04:46,119 「忠告する。 電子犯罪捜査局は 行く先々で我々を待ち伏せしているだろう」 50 00:04:46,119 --> 00:04:51,158 「復讐を中断し 各自待機せよ。 次の指示を待て」 51 00:04:51,158 --> 00:04:53,126 たった今 書き込まれたものです。 52 00:04:53,126 --> 00:04:57,130 しかし この内容で 彼らを説得できるとは思えませんが。 53 00:04:58,131 --> 00:05:02,135 あなたに謝らなければならないことが あります。 54 00:05:02,135 --> 00:05:07,140 お兄さんを標的にしたEの投稿は 私が書き込んだものです。 55 00:05:07,140 --> 00:05:09,142 ジョークよね? 56 00:05:09,142 --> 00:05:12,112 Eのなりすまし… つまり 私ですが→ 57 00:05:12,112 --> 00:05:16,149 その投稿で お兄さんが襲撃されることを 恐れた あなたは→ 58 00:05:16,149 --> 00:05:20,120 彼を守るために 信奉者たちを思いとどまらせるメッセージを→ 59 00:05:20,120 --> 00:05:22,122 発しなければならなくなった。 60 00:05:25,158 --> 00:05:27,127 だから→ 61 00:05:27,127 --> 00:05:30,197 お兄さんの様子を見に行きましょうかと 私が言いだすように→ 62 00:05:30,197 --> 00:05:32,132 車の中で仕向けましたよね? 63 00:05:32,132 --> 00:05:35,135 この施設に来るために。 64 00:05:36,136 --> 00:05:41,141 ヒエダ電索官の推理どおりなら Eは そのPCの中です。 65 00:05:41,141 --> 00:05:45,111 あなたは Eの手足となって 書き込みを行っていた。 66 00:05:46,146 --> 00:05:51,218 あなたの目的は 一貫して 知覚犯罪事件の真相を確かめることでした。 67 00:05:51,218 --> 00:05:53,186 だから これを使った。 68 00:05:55,155 --> 00:05:58,158 あなたが出したゴミの中から見つけました。 69 00:05:58,158 --> 00:06:03,129 これで 強制的に 情報処理能力を向上させたのですね? 70 00:06:04,130 --> 00:06:08,134 電索を終えたあとのあなたは 決まって ふらついていました。 71 00:06:12,172 --> 00:06:15,141 無理に能力を引き上げて 「天才」になったことで→ 72 00:06:15,141 --> 00:06:19,145 脳に甚大な負荷がかかっているのは 間違いない。 73 00:06:19,145 --> 00:06:22,182 そして これを処方したのが→ 74 00:06:22,182 --> 00:06:26,152 Eの使者を自称していた バイオハッカーのダネルです。 75 00:06:26,152 --> 00:06:29,155 あなたは ダネルをも利用した。 76 00:06:29,155 --> 00:06:31,157 自分の能力を向上させる一方で→ 77 00:06:31,157 --> 00:06:35,128 彼をそそのかし ヒエダ電索官のカートリッジに細工させ→ 78 00:06:35,128 --> 00:06:38,131 電索能力を奪った。 79 00:06:39,165 --> 00:06:44,137 新しい電索官として私に近づき あの事件の真実を知るために。 80 00:06:45,138 --> 00:06:48,141 (ハロルドの声) そして わざと ご自身を信奉者に襲わせ→ 81 00:06:48,141 --> 00:06:51,144 私を自宅へと連れて行った。 82 00:06:51,144 --> 00:06:56,149 私から事件についての情報を得ようとしたが うまくいかなかった。 83 00:06:56,149 --> 00:07:00,153 業を煮やした あなたは 強制的に保管庫に立ち入って→ 84 00:07:00,153 --> 00:07:02,155 捜査資料を手に入れるため→ 85 00:07:02,155 --> 00:07:06,159 例の放火犯を利用して 「花火」を上げることにした。 86 00:07:07,160 --> 00:07:09,129 (ハロルドの声) 課長からガナッシュを預かった あなたは→ 87 00:07:09,129 --> 00:07:13,133 セキュリティゲートをすり抜け ガナッシュを本部に運び入れた。 88 00:07:13,133 --> 00:07:16,136 その後 帰ったふりをして本部に戻り→ 89 00:07:16,136 --> 00:07:21,141 課長の隙をついてガナッシュを連れ出すと 電気室に置き去りにした。 90 00:07:23,143 --> 00:07:29,149 ですが あなたは 私がアミクスであるから 心を許したのか 油断したのか→ 91 00:07:29,149 --> 00:07:32,118 お兄さんの身の上話をしてしまいました。 92 00:07:33,153 --> 00:07:39,159 私の口を封じなければ 内部に裏切り者がいると疑われることになる。 93 00:07:39,159 --> 00:07:42,128 だから 私が電索官に会うように仕向けた。 94 00:07:43,163 --> 00:07:46,166 もしかして ヒエダ捜査官と約束してる? 95 00:07:46,166 --> 00:07:51,137 あなたは ヒエダ電索官が真実に気づき 電気室に向かうと知っていた。 96 00:07:52,172 --> 00:07:55,141 電気室だ。 花火は そこで上がる。 97 00:07:55,141 --> 00:07:59,112 Eは 人間の行動を推測できますからね。 98 00:07:59,112 --> 00:08:02,148 そして… 花火は上がった。 99 00:08:02,148 --> 00:08:04,117 一つだけ疑問があります。 100 00:08:04,117 --> 00:08:07,120 初めから保管庫を襲撃しなかったのは なぜです? 101 00:08:10,123 --> 00:08:15,128 犯人が私だと知られたら 兄さんと一緒にいられなくなるからよ。 102 00:08:15,128 --> 00:08:18,131 それは自白と受け取ってよろしいですか? 103 00:08:18,131 --> 00:08:24,137 あの爆発に巻き込まれていてくれたら 一瞬で楽に死ねたはずだったのに…! 104 00:08:24,137 --> 00:08:26,106 ごめんなさい。 ハロルド…! 105 00:08:27,140 --> 00:08:29,142 武器を捨てろ! 106 00:08:29,142 --> 00:08:32,112 ライザ・ロバン電索官! 107 00:08:33,146 --> 00:08:37,117 銃を渡せ。 両手を頭の後ろで組んで 伏せろ! 108 00:08:42,155 --> 00:08:45,125 わかったわ。 私の負けよ。 109 00:08:48,128 --> 00:08:51,131 ライザ! カートリッジの副作用!? 110 00:08:51,131 --> 00:08:53,133 (呼び出し音) 111 00:08:53,133 --> 00:08:57,137 フォーキン捜査官 救急車を! ロバン電索官が…。 112 00:09:00,140 --> 00:09:03,109 ライザ…。 動かないで ハロルド。 113 00:09:03,109 --> 00:09:05,111 (ライザ)銃を捨てて! 114 00:09:08,214 --> 00:09:10,116 あなたは逃げられない。 115 00:09:10,116 --> 00:09:12,118 黙って! 刺されたいの!? 116 00:09:13,153 --> 00:09:17,123 テイラーがユア・フォルマを使って 人々の思考を操作していた…。 117 00:09:17,123 --> 00:09:22,128 そのEの投稿は事実無根だと私は言いました。 118 00:09:22,128 --> 00:09:24,164 あなたは信じませんでしたね? 119 00:09:24,164 --> 00:09:28,134 あんな しらじらしい嘘を 信じるわけがないでしょう? 120 00:09:28,134 --> 00:09:32,138 こんなに… こんなに恐ろしいことが隠蔽されたのに…→ 121 00:09:32,138 --> 00:09:37,143 あなたたちが平気な顔をしていられるのは しょせん人ごとだからよ。 122 00:09:37,143 --> 00:09:39,145 故障とは無縁でいられるから! 123 00:09:39,145 --> 00:09:41,181 ロバン電索官 落ち着いて。 124 00:09:41,181 --> 00:09:46,152 ユア・フォルマに好かれた あなたには 理解できないでしょうね。 天才電索官! 125 00:09:48,154 --> 00:09:52,158 ライザ 確かに電犯局のしたことは 正しいとは言えません。 126 00:09:52,158 --> 00:09:56,129 ですが そのために あなたが これ以上 苦しむ必要はない。 127 00:09:57,130 --> 00:09:59,132 (ライザ)やめて…。 128 00:09:59,132 --> 00:10:02,135 お兄さんの電索は 実を結びました。 129 00:10:02,135 --> 00:10:06,172 彼が力を尽くしたからこそ テイラーを逮捕することができた。 130 00:10:06,172 --> 00:10:11,111 真実が隠蔽されていたとしても それだけは事実です。 131 00:10:11,111 --> 00:10:14,147 やめてって言っているでしょう!! 132 00:10:14,147 --> 00:10:22,155 ♬~ 133 00:10:22,155 --> 00:10:25,125 お兄さんも こんなことは望んでない。 134 00:10:26,125 --> 00:10:29,129 (ライザ)兄さんの気持ちなんて わからないくせに→ 135 00:10:29,129 --> 00:10:31,130 勝手なこと言わないで!! 136 00:10:35,135 --> 00:10:37,136 (ユーグ)ああっ…! ああ~っ…! 137 00:10:37,136 --> 00:10:40,139 (ユーグ)ああ…! ああー! ああ…! 138 00:10:40,139 --> 00:10:42,141 (ライザ)兄さん…!? 139 00:10:42,141 --> 00:10:45,111 (ユーグ)ああ…! ああ…! 140 00:10:45,111 --> 00:10:48,114 ごめんなさい…。 違うの… 落ち着いて…。 141 00:10:48,114 --> 00:10:50,116 (ユーグ)ああ… ああ…。 142 00:10:54,154 --> 00:10:56,122 もう必要ないかと。 143 00:10:56,122 --> 00:10:58,158 でも…。 144 00:10:58,158 --> 00:11:03,129 大丈夫よ。 怖がらせてしまって ごめんね。 もうしないから…。 145 00:11:09,102 --> 00:11:14,107 ロバン電索官の逮捕状は届いている。 PCの回収班も送ったわ。 146 00:11:14,107 --> 00:11:16,109 わかりました。 147 00:11:16,109 --> 00:11:20,113 ブラフが必要だったとはいえ こんな作戦は 二度とごめんよ。 148 00:11:20,113 --> 00:11:22,081 (トトキ)それで Eの出どころは? 149 00:11:24,117 --> 00:11:29,122 (ライザ)春頃だったと思うわ。 兄さんのPCの中にEを見つけたの。 150 00:11:29,122 --> 00:11:31,090 分析用のAIよ。 151 00:11:31,090 --> 00:11:35,128 特定の人物の名前を入力すると ウェブ上から情報を集めてきて→ 152 00:11:35,128 --> 00:11:39,132 怖いくらいの精度で その人となりを言い当てる…。 153 00:11:39,132 --> 00:11:43,102 あなたは Eにテイラーを解析させたのですね? 154 00:11:43,102 --> 00:11:46,139 事件のことが どうしても腑に落ちなかったから…。 155 00:11:46,139 --> 00:11:51,110 そうしたら Eは テイラーが思考誘導を行っていたと言ったの。 156 00:11:51,110 --> 00:11:53,146 Eは お兄さんがプログラムを? 157 00:11:53,146 --> 00:11:57,150 元々 趣味でプログラミングをしていたことは あったみたい。 158 00:11:57,150 --> 00:12:01,087 でも Eほど高性能なAIは作れなかったはずよ。 159 00:12:01,087 --> 00:12:03,122 確かに。 それほどの才能があれば→ 160 00:12:03,122 --> 00:12:09,095 適職診断AIも お兄さんを 電索官に推薦したりしないでしょうね。 161 00:12:10,129 --> 00:12:14,133 つまり あなたにも Eの出どころは わからないのですね? 162 00:12:14,133 --> 00:12:16,135 ええ。 ごめんなさい…。 163 00:12:16,135 --> 00:12:18,104 構いません。 164 00:12:18,104 --> 00:12:22,108 きっと 彼の機憶が教えてくれるはずですから…。 165 00:12:27,113 --> 00:12:29,115 (フォーキン)さっき連絡があった。 166 00:12:29,115 --> 00:12:32,085 (フォーキン)信奉者に襲われて 重体だった捜査官も→ 167 00:12:32,085 --> 00:12:34,087 意識を取り戻したらしい。 168 00:12:35,088 --> 00:12:37,090 …ごめんなさい。 169 00:12:40,126 --> 00:12:43,096 誰も殺さなくてよかったな。 170 00:12:43,096 --> 00:12:47,100 あんたの兄さんにとっても せめてもの救いだろう。 171 00:12:49,102 --> 00:12:51,104 食うか? 172 00:12:51,104 --> 00:13:00,113 ♬~ 173 00:13:00,113 --> 00:13:02,115 (車のドアの開閉音) 174 00:13:02,115 --> 00:13:05,084 (エンジンをかける音) そうか。 175 00:13:06,085 --> 00:13:09,088 人間ではないだろうと思ったけど…→ 176 00:13:09,088 --> 00:13:12,091 まさか 本当に的中するとはね…。 177 00:13:14,127 --> 00:13:18,131 わかっていたの? ユーグがロバン電索官を止めに入るって。 178 00:13:18,131 --> 00:13:23,102 まさか。 ですが 彼女に迷いがあるのは明らかでした。 179 00:13:23,102 --> 00:13:25,104 罪が露呈した今となっては→ 180 00:13:25,104 --> 00:13:29,108 私を殺害することは あまり意味を持ちませんから。 181 00:13:29,108 --> 00:13:34,113 彼女は そこまで冷静に考えているようには 見えなかった。 182 00:13:34,113 --> 00:13:37,116 君を爆発で吹き飛ばそうとした人だ。 183 00:13:37,116 --> 00:13:40,119 証拠を残さないためというのもありますが→ 184 00:13:40,119 --> 00:13:44,090 それ以上に 直接 手を下すほどの勇気がないからこそ→ 185 00:13:44,090 --> 00:13:46,125 あのようなまねをしたのです。 186 00:13:46,125 --> 00:13:49,128 実際 ユーグが止めに入らなくても→ 187 00:13:49,128 --> 00:13:52,131 ライザが私を刺し殺すことは 難しかったでしょう。 188 00:13:52,131 --> 00:13:56,102 どうせ もし刺されても修理すればいいと 思っていたんでしょ? 189 00:13:56,102 --> 00:14:00,106 事件が解決に向かっているというのに 不機嫌ですね? 190 00:14:00,106 --> 00:14:05,111 そもそも 私が到着するまで 彼女に仕掛けない約束だった。 191 00:14:05,111 --> 00:14:10,083 前にも言ったけれど 君は もう少し自分を大切にするべきで…。 192 00:14:10,083 --> 00:14:14,120 心配なさらなくても あなたを一人にはしませんよ。 193 00:14:14,120 --> 00:14:17,090 そ… そんな心配はしていない。 194 00:14:17,090 --> 00:14:19,092 少しは しているでしょう? 195 00:14:19,092 --> 00:14:23,096 君が傷ついていないのなら それでいいよ。 196 00:14:23,096 --> 00:14:26,132 はい。 このとおり 怪我はしていません。 197 00:14:26,132 --> 00:14:28,101 そういう意味じゃない。 198 00:14:28,101 --> 00:14:31,104 まったく 妙なところで鈍感だな…。 199 00:14:41,114 --> 00:14:45,084 また あなたと潜ることができて嬉しいです。 200 00:14:46,119 --> 00:14:48,121 大丈夫ですか? 201 00:14:48,121 --> 00:14:51,124 ビガを信じている。 もう大丈夫なはずだ。 202 00:14:52,125 --> 00:14:54,127 (深呼吸) 203 00:14:54,127 --> 00:14:56,129 始めよう。 204 00:14:56,129 --> 00:15:07,140 ♬~ 205 00:15:07,140 --> 00:15:11,144 帰ってこられた 本当に…。 206 00:15:11,144 --> 00:15:31,130 ♬~ 207 00:15:31,130 --> 00:15:36,102 (ユーグの声)まずい…。 ここで潜ったら もう戻れない気がする…。 208 00:15:36,102 --> 00:15:39,105 ちゃんと無事に帰らないと…。 209 00:15:39,105 --> 00:15:42,108 ああ… でも ライザは僕なんかいなくても→ 210 00:15:42,108 --> 00:15:45,111 多分 うまくやっていけるよな…。 211 00:15:45,111 --> 00:15:48,114 なりたくなかった 電索官なんて! 212 00:15:48,114 --> 00:15:51,117 やっぱり こっちのほうが向いている…。 213 00:15:51,117 --> 00:15:54,086 そうだ この世界は おかしいんだ。 214 00:15:54,086 --> 00:15:56,088 ユア・フォルマは嘘ばかりつく…。 215 00:15:56,088 --> 00:16:00,092 でも… 本当は もうやめたい…。 216 00:16:00,092 --> 00:16:04,197 誰か止めてくれ…。 いつかバレたら逮捕される…! 217 00:16:04,197 --> 00:16:09,101 ライザにも迷惑が…。 Eをインストールするべきじゃなかった…。 218 00:16:09,101 --> 00:16:14,106 インストール…? やはり ユーグが作り上げたAIではない…。 219 00:16:14,106 --> 00:16:17,109 どこで… 出会った…!? 220 00:16:17,109 --> 00:16:23,082 ♬~ 221 00:16:23,082 --> 00:16:25,117 これは… なんだ? 222 00:16:25,117 --> 00:16:27,086 「TOSTI」…。 223 00:16:29,121 --> 00:16:31,123 これが…→ 224 00:16:31,123 --> 00:16:33,092 Eの正体。 225 00:16:38,097 --> 00:16:41,100 ユーグは 送られてきたプログラムをインストールして→ 226 00:16:41,100 --> 00:16:44,103 Eと名付け 調整を繰り返した。 227 00:16:44,103 --> 00:16:50,109 その結果 Eは分析型AIとして ついには真実を引き出すまでに成長した。 228 00:16:50,109 --> 00:16:55,114 トスティの開発者は ここまでの事態を想定していたのでしょうか? 229 00:16:55,114 --> 00:16:57,116 どうなんだろう…。 230 00:16:57,116 --> 00:17:01,187 開発者のアラン・ジャック・ラッセルズを 追う必要があるのは間違いない。 231 00:17:01,187 --> 00:17:04,123 ええ。 最後の仕上げ… というわけですね。 232 00:17:04,123 --> 00:17:07,093 ああ 電索官。 何? 233 00:17:07,093 --> 00:17:09,095 おかえりなさい。 234 00:17:11,097 --> 00:17:13,099 た… ただいま…。 235 00:17:18,104 --> 00:17:20,106 (セドフ)いいか 閉めるぞ。 236 00:17:21,107 --> 00:17:24,076 (ビガ)お父さん 私ね…。 237 00:17:26,112 --> 00:17:31,183 私… 私… バイオハッカーをやめる。 238 00:17:31,183 --> 00:17:34,120 (ダネル)もう… 家には帰ってくるな。 239 00:17:34,120 --> 00:17:42,128 ♬~ 240 00:17:42,128 --> 00:17:44,130 (すすり泣き) 241 00:17:44,130 --> 00:17:53,139 ♬~ 242 00:17:53,139 --> 00:17:58,110 (トトキ)よちよち~。 ガナッシュ くすぐったいでちゅか~? 243 00:17:58,110 --> 00:18:02,148 かわいいでしょう? メモリはバックアップから復元したのよ。 244 00:18:02,148 --> 00:18:05,117 それは… おめでとうございます。 245 00:18:06,118 --> 00:18:11,123 「だまされた」 「信じたくない」 「信じない」…。 信奉者は大騒ぎよ。 246 00:18:11,123 --> 00:18:17,129 無理もないわね。 Eの正体は 彼らが最も忌むべき存在のAIで→ 247 00:18:17,129 --> 00:18:20,099 なおかつ電索官だったのだから。 248 00:18:20,099 --> 00:18:23,135 メディアには事実を公表したけど→ 249 00:18:23,135 --> 00:18:28,140 すぐに信奉者が改心すると考えるのは 楽観的すぎるでしょうね。 250 00:18:28,140 --> 00:18:31,110 Eは すでに信仰対象なのよ。 251 00:18:31,110 --> 00:18:34,113 今後も一定の警戒は続けていくべきだわ。 252 00:18:34,113 --> 00:18:38,117 ライザとユーグの刑期は どのくらいになりますか? 253 00:18:38,117 --> 00:18:44,123 裁判は当分先でしょうし ユーグは 服役すること自体が難しい。 254 00:18:44,123 --> 00:18:48,094 ライザは カートリッジの副作用で 体調が悪化して 入院…。 255 00:18:48,094 --> 00:18:50,096 ビガの言うとおりならば→ 256 00:18:50,096 --> 00:18:55,101 彼女は この先 重い後遺症に 苦しめられることになるはずです。 257 00:18:55,101 --> 00:18:59,105 いつか またユーグの顔を見に行くことが できたらいいんだけど。 258 00:18:59,105 --> 00:19:02,108 怒ってらっしゃらないのですね? 259 00:19:02,108 --> 00:19:05,111 あなたは ライザによって 能力を奪われていたのですよ。 260 00:19:05,111 --> 00:19:08,147 彼女の罪を許すつもりはないよ。 261 00:19:08,147 --> 00:19:14,120 でも… 電犯局が知覚犯罪事件の真実を 秘匿していることも やっぱり…。 262 00:19:16,122 --> 00:19:18,124 (トトキ)ラッセルズについてだけど…。 263 00:19:18,124 --> 00:19:20,092 身柄を押さえられましたか? 264 00:19:20,092 --> 00:19:24,096 Eの元となったAI トスティの開発者→ 265 00:19:24,096 --> 00:19:27,099 アラン・ジャック・ラッセルズ 34歳。 独身。 266 00:19:27,099 --> 00:19:29,168 フリーランスのプログラマ。 267 00:19:29,168 --> 00:19:33,105 特に学位などは取得していない。 フリストン在住。 268 00:19:33,105 --> 00:19:35,141 ちゃんと家があり→ 269 00:19:35,141 --> 00:19:40,146 昨日もイーストボーンのスーパーマーケットで 電子マネーの支払いをしている。 270 00:19:41,113 --> 00:19:44,083 (トトキ)だが 家には住んでいる形跡はない。 271 00:19:44,083 --> 00:19:47,086 スーパーの監視カメラには 彼の姿は映ってない。 272 00:19:47,086 --> 00:19:50,089 GPSの記録も取得不可能。 273 00:19:51,090 --> 00:19:53,125 課長…? 274 00:19:53,125 --> 00:19:55,094 結論から言うと…→ 275 00:19:55,094 --> 00:19:57,096 ラッセルズは存在しない。 276 00:19:58,097 --> 00:20:03,102 (トトキ)生活の痕跡も支払いも 全てが作り出されたものだったわ。 277 00:20:03,102 --> 00:20:07,106 データベースに登録された パーソナルデータさえも。 278 00:20:07,106 --> 00:20:10,142 さながら… 亡霊。 279 00:20:10,142 --> 00:20:18,117 開発者は… 真犯人は トスティの性能が 運用法に抵触することを理解して…。 280 00:20:18,117 --> 00:20:20,119 だから 身を守るために正体を隠し→ 281 00:20:20,119 --> 00:20:24,090 ラッセルズという架空の人間に 罪を着せることにした…? 282 00:20:26,092 --> 00:20:28,094 そう考えるのが妥当でしょうね。 283 00:20:28,094 --> 00:20:33,099 ですが… そこまでして トスティを公開しようとした目的は? 284 00:20:42,108 --> 00:20:44,110 電索官 結局のところ→ 285 00:20:44,110 --> 00:20:49,115 カートリッジを使うほど何に悩んでいたのか 伺っても? 286 00:20:49,115 --> 00:20:53,119 言ったはずだ。 誘拐事件のPTSDだと。 287 00:20:54,086 --> 00:20:56,088 そうですか。 288 00:20:57,123 --> 00:20:59,125 心配しなくていい。 289 00:20:59,125 --> 00:21:05,131 心配しますよ。 私にとって あなたは初めての友人ですから。 290 00:21:05,131 --> 00:21:08,134 ソゾン刑事やダリヤさんがいるでしょ? 291 00:21:08,134 --> 00:21:11,103 2人は家族です。 少し違います。 292 00:21:14,140 --> 00:21:20,112 あなたを友人だと気づけたことは 今回の事件において唯一の幸運でした。 293 00:21:21,113 --> 00:21:26,118 それで… 本当にマトイのことは吹っ切れたのですね? 294 00:21:26,118 --> 00:21:30,122 吹っ切れたよ。 とにかく 君は もう心配しないで! 295 00:21:30,122 --> 00:21:36,128 それが強がりなのかどうか 以前のように見透かせたらよかったのですが。 296 00:21:36,128 --> 00:21:40,199 私は あんまりよくない。 そうおっしゃらず。 297 00:21:40,199 --> 00:21:45,104 正直 今は… あなたを観察するのが少し怖いです。 298 00:21:45,104 --> 00:21:49,108 もう あなたを傷つけたくはありませんから。 299 00:21:49,108 --> 00:21:56,115 ♬~ 300 00:21:56,115 --> 00:21:58,083 どうしました? 301 00:21:58,083 --> 00:22:01,086 いや… 少し寒くなってきた。 302 00:22:01,086 --> 00:22:03,122 十分な温度ですよ。 303 00:22:03,122 --> 00:22:05,090 むしろ 君には物足りない? 304 00:22:05,090 --> 00:22:08,093 ええ。 すでに冬が恋しいです。 305 00:22:08,093 --> 00:22:12,131 また君と暖房のことで もめると思うと もう気が重い。 306 00:22:12,131 --> 00:22:14,099 フッ… フフフ…! 307 00:22:15,100 --> 00:22:24,109 ♬~