1 00:00:04,004 --> 00:00:06,006 (ガイ)小僧… 頼みがある。 2 00:00:06,006 --> 00:00:08,008 (ヨウキ)うん? 3 00:00:08,008 --> 00:00:12,512 働きたい。 働きたい… だと!? 4 00:00:12,512 --> 00:00:16,350 我輩 このまま 穀潰しのままでいるのは 限界だ。 5 00:00:16,350 --> 00:00:19,520 何があった? 知っているだろう➨ 6 00:00:19,520 --> 00:00:23,690 ティールが訪ねてくるたび 魔鉱石を持ってくるのを。 7 00:00:23,690 --> 00:00:27,361 ⸨ティール:守り神様 どうぞ!⸩ 8 00:00:27,361 --> 00:00:31,031 どれだけの給金を 我輩に使っているのか…。 9 00:00:31,031 --> 00:00:33,867 ヒモから脱却したい と…。 10 00:00:33,867 --> 00:00:36,703 頼む。 11 00:00:36,703 --> 00:00:39,373 覚悟はあるようだな。 12 00:00:39,373 --> 00:00:41,541 じゃあ 始めるぞ。 13 00:00:41,541 --> 00:00:44,044 ガイの大改造だ! 14 00:02:21,008 --> 00:02:24,845 我輩は ガイ。 冒険者登録を頼みたい。 15 00:02:24,845 --> 00:02:29,349 書類は これでいいだろうか? (シエラ)あ… あの…。 16 00:02:29,349 --> 00:02:32,019 彼は 黒雷の魔剣士の友。 17 00:02:32,019 --> 00:02:34,521 ちょっと 怪しく 見えるかもしれないが➨ 18 00:02:34,521 --> 00:02:36,690 信頼できる人物だ。 19 00:02:36,690 --> 00:02:40,360 クレイマンさん! クレイマンさ~ん!! 20 00:02:40,360 --> 00:02:43,363 (クレイマン)なんだ? 忙しいのに…。 21 00:02:43,363 --> 00:02:45,365 ウソつかないでください! 22 00:02:45,365 --> 00:02:49,369 奥様のお弁当 見て ニヤけてただけじゃないですか! 23 00:02:49,369 --> 00:02:52,372 ばっ… でかい声で言うな! うん? 24 00:02:55,042 --> 00:02:59,046 ツッコむのも面倒だから 用件 聞くぞ。 どうした? 25 00:02:59,046 --> 00:03:01,481 冒険者登録を頼みたい。 26 00:03:01,481 --> 00:03:04,818 わかった…。 いいんですか!? 27 00:03:04,818 --> 00:03:09,656 責任は 魔剣士が取るだろ。 うむ! 保証しよう。 28 00:03:09,656 --> 00:03:12,325 ほれ! 登録 終わったぞ。 29 00:03:12,325 --> 00:03:16,496 感謝する。 では 明日 依頼を受けにくるから➨ 30 00:03:16,496 --> 00:03:19,332 初心者向けのものを 見繕っておいてくれ。 31 00:03:19,332 --> 00:03:21,635 さらばだ! 32 00:03:24,004 --> 00:03:28,008 なぜ 今日 依頼を受けないのだ? 武器とか 準備がいるだろ。 33 00:03:28,008 --> 00:03:31,845 我輩は魔法で… あぁ…。 そういうこと。 34 00:03:31,845 --> 00:03:35,015 闇魔法を使ったら 魔族って 一発で バレるから➨ 35 00:03:35,015 --> 00:03:38,185 気をつけるんだぞ。 それに ミネルバのこと➨ 36 00:03:38,185 --> 00:03:41,354 何も知らないだろ? 今日は 1日 案内するよ。 37 00:03:41,354 --> 00:03:44,524 手間をかける。 なに言ってんだよ! 38 00:03:44,524 --> 00:03:49,696 お前は この! 黒雷の魔剣士の パートナーになるんだからな! 39 00:03:49,696 --> 00:03:51,698 それは断る。 40 00:03:53,700 --> 00:03:57,037 依頼を受けにきたぞ! 朝っぱらから うるせぇ。 41 00:03:57,037 --> 00:03:59,973 あっ… お前に 客が来てるぜ。 42 00:03:59,973 --> 00:04:03,977 この 黒雷の魔剣士に? 何か 事件か? 43 00:04:03,977 --> 00:04:06,313 ギルドの裏で待ってるそうだ。 44 00:04:06,313 --> 00:04:09,316 (クレイマン)待たせるなよ。 45 00:04:09,316 --> 00:04:15,655 (セシリア)待っていましたよ… 黒雷の魔剣士さん。 46 00:04:15,655 --> 00:04:17,657 セシリア!? 47 00:04:17,657 --> 00:04:20,494 やっぱり ヨウキさんなのですね。 あっ! 48 00:04:20,494 --> 00:04:23,330 こ… これは その… いや… なんというか…。 49 00:04:23,330 --> 00:04:27,501 わ… 我が名は ヨウキにあらず! 黒雷の魔剣士である! 50 00:04:27,501 --> 00:04:29,503 ヨウキさん? 51 00:04:29,503 --> 00:04:32,339 ごめんなさい… バカなことをしている➨ 52 00:04:32,339 --> 00:04:34,674 自覚はあります。 あったのか。 53 00:04:34,674 --> 00:04:36,676 でも なんで バレたんだ!? 54 00:04:36,676 --> 00:04:43,350 ソフィアさんが教えてくれたのです。 黒雷の魔剣士が再び現れた と。 55 00:04:43,350 --> 00:04:46,686 以前から ウワサは聞いていたのですが➨ 56 00:04:46,686 --> 00:04:51,024 話を聞けば聞くほど ヨウキさんのように思えて…。 57 00:04:51,024 --> 00:04:55,695 何か 騒動が起きるのでは… と 心配になって 確かめにきました。 58 00:04:55,695 --> 00:04:59,099 《クレイマン経由で筒抜けか…》 59 00:05:00,967 --> 00:05:03,303 そういう事情だったんですね。 60 00:05:03,303 --> 00:05:05,639 魔剣士の姿なのも ガイさんを➨ 61 00:05:05,639 --> 00:05:07,808 目立たせないように するためですか? 62 00:05:07,808 --> 00:05:09,810 まぁ そんなとこだな。 63 00:05:09,810 --> 00:05:12,312 俺の作戦上 この格好で間違いない! 64 00:05:12,312 --> 00:05:14,981 私も協力します。 えっ? 65 00:05:14,981 --> 00:05:17,817 魔剣士さんだけでは 心配ですから。 66 00:05:17,817 --> 00:05:19,820 がっ… はい…。 67 00:05:19,820 --> 00:05:24,324 では 初心者向けの依頼から 始めましょう。 68 00:05:24,324 --> 00:05:27,661 冒険者ギルドから ペット捜索の依頼を受けた者だ。 69 00:05:27,661 --> 00:05:30,330 話を聞きたい。 (2人)ひぃ…。 70 00:05:30,330 --> 00:05:34,000 (ガイ)おい… 依頼主が 固まっているように見えるが…。 71 00:05:34,000 --> 00:05:38,338 フッ… 俺の姿に見とれたかな? 魔剣士さん…。 72 00:05:38,338 --> 00:05:42,008 一度 口を閉じてもらって いいですか? 73 00:05:42,008 --> 00:05:45,512 まず 猫さんの特徴を 教えてください。 74 00:05:45,512 --> 00:05:49,182 色や大きさ 尻尾の形は どうですか? 75 00:05:49,182 --> 00:05:51,184 ふむ…。 76 00:05:51,184 --> 00:05:53,587 《しっかり見て 勉強してるな》 77 00:06:00,627 --> 00:06:03,797 これが いなくなった子猫の特徴です。 78 00:06:03,797 --> 00:06:07,634 賢い猫で 外に出ても 自然と 家に戻っていたのに➨ 79 00:06:07,634 --> 00:06:12,305 先週から戻っていない と…。 どう 探せばいいのだ? 80 00:06:12,305 --> 00:06:15,976 まずは 聞き込みだな。 近所に住んでいる人や➨ 81 00:06:15,976 --> 00:06:18,812 見回りをしている騎士に聞くのが 定番だろう。 82 00:06:18,812 --> 00:06:22,315 だが… 俺は その上をゆく! 83 00:06:22,315 --> 00:06:24,317 とうっ! (2人)えっ!? 84 00:06:24,317 --> 00:06:29,990 《嗅覚強化で 依頼主に残っていた 猫の匂いは記憶した。 85 00:06:29,990 --> 00:06:32,492 そして 瞬雷で脚力を強化。 86 00:06:32,492 --> 00:06:35,996 街を駆け抜け 捜しあてる!》 87 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 とうっ! 88 00:06:41,001 --> 00:06:44,004 見つけたぞ…。 (威嚇する声) 89 00:06:44,004 --> 00:06:48,675 フッ… 本能的に 俺の強さを 感じ取って 警戒しているのか。 90 00:06:48,675 --> 00:06:52,345 安心しろ… 黒雷の魔剣士は味方だ。 91 00:06:52,345 --> 00:06:54,514 (威嚇する声) 92 00:06:54,514 --> 00:06:57,017 仕方ない… 眠ってもらおう。 93 00:06:57,017 --> 00:06:59,019 ホーリーベル。 94 00:07:05,959 --> 00:07:11,298 あぁ… ありがとうございます。 しかし この猫は? 95 00:07:11,298 --> 00:07:14,801 子猫と一緒にいた。 ケガは治しておいたので➨ 96 00:07:14,801 --> 00:07:17,304 できれば 一緒に 面倒みてやってくれ。 97 00:07:17,304 --> 00:07:19,472 では さらばだ! 98 00:07:19,472 --> 00:07:22,976 (ガイ)これで 依頼達成なのか? はい。 99 00:07:22,976 --> 00:07:26,646 あとは 依頼を達成した旨を ギルドに報告すると➨ 100 00:07:26,646 --> 00:07:29,649 報酬金が支払われます。 なるほど。 101 00:07:29,649 --> 00:07:32,986 よし! 次の依頼に行くぞ! 待ってください! 102 00:07:32,986 --> 00:07:36,323 魔剣士さんのやり方は 誰にも真似できません。 103 00:07:36,323 --> 00:07:39,326 これでは ガイさんの経験になりませんよ。 104 00:07:39,326 --> 00:07:41,661 あっ! すまん…。 105 00:07:41,661 --> 00:07:44,998 今度は ガイさんを先頭にして できるだけ ご自分で➨ 106 00:07:44,998 --> 00:07:48,001 やってもらいましょう。 わ… わかった。 107 00:07:48,001 --> 00:07:51,338 ただ 道案内は頼むぞ。 地理がわからん。 108 00:07:51,338 --> 00:07:53,506 何も心配することはない! 109 00:07:53,506 --> 00:07:58,311 お前の後ろには この俺! 黒雷の魔剣士がいるのだ! 110 00:08:00,947 --> 00:08:03,450 薬草は これか…。 いいか? ガイ…。 111 00:08:03,450 --> 00:08:07,287 薬草採取は 冒険者が必ず通る道だ。 112 00:08:07,287 --> 00:08:11,291 必要以上に採取するなよ? 他の者が困るからな。 113 00:08:11,291 --> 00:08:15,962 ふむ なるほどな…。 これくらいでいいのか? 114 00:08:15,962 --> 00:08:20,467 あぁ 上出来だ。 これで ガイも さらなる高みへと一歩近づい…。 115 00:08:20,467 --> 00:08:22,802 よし 次の依頼に行くぞ。 116 00:08:22,802 --> 00:08:26,139 次の依頼は ゴブリン討伐だ。 117 00:08:26,139 --> 00:08:29,642 ガイにとっては 初めての戦いになるだろう。 118 00:08:29,642 --> 00:08:31,811 俺たちで支えなければ…。 119 00:08:31,811 --> 00:08:34,814 とうっ! 120 00:08:34,814 --> 00:08:37,984 うらぁっ! 支える必要は なさそうです…。 121 00:08:37,984 --> 00:08:41,988 これもすべて 愛の力… いや ヒモ脱却の力だ! 122 00:08:41,988 --> 00:08:43,990 ヒモじゃない! 123 00:08:43,990 --> 00:08:46,993 おう! たしかに 依頼完了だな。 124 00:08:46,993 --> 00:08:48,995 ほれ 報酬だ。 125 00:08:48,995 --> 00:08:50,997 わぁ…。 126 00:08:53,666 --> 00:08:57,003 これが 働くということなのだな。 127 00:08:57,003 --> 00:09:00,940 ティールは 身体が弱いというのに こうやって働き➨ 128 00:09:00,940 --> 00:09:03,610 金を稼いでいたのか…。 129 00:09:03,610 --> 00:09:05,945 我輩は まだまだ働くぞ! 130 00:09:05,945 --> 00:09:08,948 そして ティールに受けた恩を 返す! 131 00:09:08,948 --> 00:09:11,618 その意気だ! 頑張りましょう ガイさん。 132 00:09:11,618 --> 00:09:14,287 明日も 全力で サポートするからな。 133 00:09:14,287 --> 00:09:17,957 すまんが… ここからは 一人でやらせてもらえないか? 134 00:09:17,957 --> 00:09:19,959 なにっ!? まだ 一人では…。 135 00:09:19,959 --> 00:09:22,962 心配するな。 問題は起こさん。 136 00:09:22,962 --> 00:09:26,266 依頼のこなし方は おおよそ 理解した。 137 00:09:28,301 --> 00:09:31,805 絶対に戻ってこい! この 黒雷の魔剣士の➨ 138 00:09:31,805 --> 00:09:34,974 右腕となれるだけの強さを 手に入れろ! 139 00:09:34,974 --> 00:09:37,977 楽しみにしているぞ! 140 00:09:37,977 --> 00:09:42,482 さて… もう日も暮れる。 しばしの別れだな。 141 00:09:42,482 --> 00:09:46,653 このあとは 何か予定が? せっかく 黒雷の魔剣士に➨ 142 00:09:46,653 --> 00:09:50,990 なったのだ。 Aランクの依頼に繰り出す。 143 00:09:50,990 --> 00:09:53,660 私も行きます。 なぬっ!? 144 00:09:53,660 --> 00:09:58,998 いや その… Aランク任務は 移動に数日かかるものが多い。 145 00:09:58,998 --> 00:10:04,337 セシリアは その… 忙しいだろ? 今なら 問題ありません。 146 00:10:04,337 --> 00:10:07,507 あっ… もしかして 迷惑ですか? 147 00:10:07,507 --> 00:10:09,509 うれしいに決まってる! 148 00:10:09,509 --> 00:10:12,679 《でも 任務とはいえ 旅行みたいなもんだぞ!? 149 00:10:12,679 --> 00:10:15,515 今まで 2人きりで お茶をしたり…。 150 00:10:15,515 --> 00:10:19,018 何人かで 旅はしたけど! 2人で何日も!?》 151 00:10:19,018 --> 00:10:22,689 だ… だが その格好じゃ 野宿もしづらいだろうし➨ 152 00:10:22,689 --> 00:10:26,025 遠出の装備もないだろ? わかりました。 153 00:10:26,025 --> 00:10:28,361 では 少し待っていてください。 154 00:10:28,361 --> 00:10:30,363 へっ? 155 00:10:35,702 --> 00:10:38,104 お待たせしました。 156 00:10:43,042 --> 00:10:45,712 冒険者 セシリーです。 157 00:10:45,712 --> 00:10:49,048 セシリー? 遠出の準備もしましたし➨ 158 00:10:49,048 --> 00:10:53,052 この格好なら 勇者パーティーの セシリアとは わからないでしょう。 159 00:10:53,052 --> 00:10:55,054 これで 問題ありませんよね? 160 00:10:59,058 --> 00:11:04,497 クレイマンさん 大喜びでしたね。 面倒な依頼が片づいたって➨ 161 00:11:04,497 --> 00:11:07,667 言ってたけど… 遺跡を調査するだけだろ? 162 00:11:07,667 --> 00:11:10,336 簡単じゃないか。 Aランクの依頼は➨ 163 00:11:10,336 --> 00:11:13,006 強い魔物と 戦うだけではないんですよ。 164 00:11:13,006 --> 00:11:16,009 ちなみに 今回の遺跡に たどり着くまで➨ 165 00:11:16,009 --> 00:11:18,011 休める村はありません。 166 00:11:18,011 --> 00:11:20,847 あぁ… ろくに道もないし 不便だな。 167 00:11:20,847 --> 00:11:24,350 遺跡までのルートを確認するのは 危険が伴います。 168 00:11:24,350 --> 00:11:27,520 それに 中を荒らさずに 調べなければなりません。 169 00:11:27,520 --> 00:11:31,357 攻撃魔法は 原則使えないと 思っておいてください。 170 00:11:31,357 --> 00:11:35,695 魔物が出たら どうするんだ? 極力 戦闘は回避です。 171 00:11:35,695 --> 00:11:39,032 魔物の生体調査も 依頼に含まれますから…。 172 00:11:39,032 --> 00:11:41,034 注文が多いな。 173 00:11:41,034 --> 00:11:44,370 依頼主は 国の研究機関の 考古学者ですし➨ 174 00:11:44,370 --> 00:11:47,207 ギルドにとっては 大事な依頼なのでしょう。 175 00:11:47,207 --> 00:11:50,043 魔剣士さんは 信頼されているんですね。 176 00:11:50,043 --> 00:11:52,045 じゃあ 頑張らないとな。 177 00:11:54,047 --> 00:11:56,649 そろそろ 野宿の準備をしましょうか。 178 00:12:06,659 --> 00:12:11,164 《2人で野宿! 2人きりで 一夜を過ごす! 179 00:12:11,164 --> 00:12:13,166 いつもの俺なら 焦ったり➨ 180 00:12:13,166 --> 00:12:15,668 緊張したり してしまうところだろうが➨ 181 00:12:15,668 --> 00:12:18,504 今なら 問題なし! なぜなら➨ 182 00:12:18,504 --> 00:12:22,675 厨二モードで すべてを ごまかし倒すからだ》 183 00:12:22,675 --> 00:12:29,682 俺は黒雷の魔剣士。 野宿さえ 完璧で 快適にする。 184 00:12:29,682 --> 00:12:31,684 あっ…。 185 00:12:31,684 --> 00:12:33,686 あたりの安全は確保したぞ。 186 00:12:33,686 --> 00:12:38,358 あと 食料になる くだものや 野草も採取完了だ! 187 00:12:38,358 --> 00:12:40,693 ずいぶん 手際がいいですね。 188 00:12:40,693 --> 00:12:44,697 誰もいませんし 被り物を取ってはいかがですか? 189 00:12:44,697 --> 00:12:46,699 それは できんな! 190 00:12:46,699 --> 00:12:49,369 依頼が終わるまで 俺は 黒雷の魔剣士。 191 00:12:49,369 --> 00:12:51,537 素顔を晒すなど 言語道断! 192 00:12:51,537 --> 00:12:54,540 ちなみに…。 193 00:12:54,540 --> 00:12:57,377 このまま 食事できるようになっているのだ。 194 00:12:57,377 --> 00:12:59,379 おっ? 行儀が悪いです! 195 00:12:59,379 --> 00:13:02,682 あっ ごめんなさい! 取ります。 196 00:13:06,653 --> 00:13:10,056 では スープをよそいますね。 197 00:13:19,999 --> 00:13:22,669 どうぞ。 簡単なものですが…。 198 00:13:22,669 --> 00:13:24,671 ありがとう。 199 00:13:28,341 --> 00:13:32,512 うまい! いや セシリアの料理が うまくないわけがない! 200 00:13:32,512 --> 00:13:35,348 大げさです。 201 00:13:35,348 --> 00:13:37,350 あっ…。 202 00:13:37,350 --> 00:13:39,352 ほ… 本当のことだから! 203 00:13:42,021 --> 00:13:44,357 ごちそうさま! 装着! 204 00:13:44,357 --> 00:13:47,360 ハハハハハ! 我が魂よ 静まれ! 205 00:13:47,360 --> 00:13:50,363 普通に荒ぶってますが…。 そ… そうか! 206 00:13:50,363 --> 00:13:53,866 うむ… いかんな! 明日は早いし もう 寝よう! 207 00:13:53,866 --> 00:13:56,536 もう 寝ちゃうんですか? 208 00:13:56,536 --> 00:13:58,538 《かわいい! 209 00:13:58,538 --> 00:14:02,642 けど なんか 今日のセシリア いつもと違うような…》 210 00:14:02,642 --> 00:14:04,977 でも セシリアだって…。 セシリーです。 211 00:14:04,977 --> 00:14:08,981 ごめん ごめん… セシリーだって 朝から 依頼をこなしてんだから➨ 212 00:14:08,981 --> 00:14:11,317 疲れただろ? フフフ…。 213 00:14:11,317 --> 00:14:13,820 私を誰だと思ってるのですか? 214 00:14:13,820 --> 00:14:16,656 魔剣士さんより 多くの依頼をこなし➨ 215 00:14:16,656 --> 00:14:20,827 魔王を倒すべく選ばれた 勇者パーティーの一人ですよ? 216 00:14:20,827 --> 00:14:22,829 えっ!? な~んて! 217 00:14:22,829 --> 00:14:26,332 魔剣士さんの真似です。 ビックリした…。 218 00:14:34,507 --> 00:14:38,010 ⸨ご意向に沿えず 申し訳ございませんが➨ 219 00:14:38,010 --> 00:14:40,012 お断りします。 220 00:14:40,012 --> 00:14:42,014 私は まだ未熟な身。 221 00:14:42,014 --> 00:14:45,518 どなたとも 結婚するつもりはございません。 222 00:14:45,518 --> 00:14:48,354 (ダーツ)なんだ… あの おもしろい男は➨ 223 00:14:48,354 --> 00:14:52,024 振られたのか。 彼は関係ありません! 224 00:14:52,024 --> 00:14:57,029 ふむ… だが そんな理由で 断れる相手ではないぞ。 225 00:14:57,029 --> 00:14:59,365 隣国の有力領主の跡継ぎが➨ 226 00:14:59,365 --> 00:15:03,069 正式に 見合いを申し込んできたのだ⸩ 227 00:15:11,644 --> 00:15:13,646 さぁ 行くぞ セシリー! 228 00:15:13,646 --> 00:15:15,982 まだ見ぬ冒険が 俺たちを待っている! 229 00:15:15,982 --> 00:15:18,985 魔剣士さん 大きい声は ダメです。 230 00:15:18,985 --> 00:15:21,320 魔物がいたら 刺激してしまいます。 231 00:15:21,320 --> 00:15:23,322 ごめんなさい…。 232 00:15:28,494 --> 00:15:32,999 今日は 私が前衛を務めますね。 えっ! 普通 逆だろ? 233 00:15:32,999 --> 00:15:37,336 魔剣士さんの魔法は強力で 遺跡を傷つけかねません。 234 00:15:37,336 --> 00:15:41,507 私は いざとなれば セイントチェーンで 魔物を拘束できるので…。 235 00:15:41,507 --> 00:15:43,676 いや 俺に任せてくれ。 236 00:15:43,676 --> 00:15:46,345 俺には 魔物の居場所が わかるんだ。 237 00:15:46,345 --> 00:15:49,649 それに まだまだ 見せていない魔法があるからな。 238 00:15:59,358 --> 00:16:01,627 この先に魔物がいる。 239 00:16:01,627 --> 00:16:04,130 数は 13匹くらいだ。 えっ? 240 00:16:11,471 --> 00:16:13,973 すごい… 数も ぴったりです。 241 00:16:13,973 --> 00:16:16,976 ただ 拘束するには 数が多いですね。 242 00:16:16,976 --> 00:16:21,314 極力 戦闘は回避したいので 迂回しましょう。 あっ…。 243 00:16:21,314 --> 00:16:24,484 いや ここは俺に任せるがいい。 244 00:16:24,484 --> 00:16:26,986 イリュージョン・スフィア。 245 00:16:34,494 --> 00:16:36,662 前が見えないのですが…。 246 00:16:36,662 --> 00:16:39,565 このまま移動するから 目を閉じていてくれ。 247 00:16:46,005 --> 00:16:49,175 それで… どんな魔法を使ったんですか? 248 00:16:49,175 --> 00:16:54,680 闇の中級魔法 イリュージョン・スフィア。 幻影を見せる魔法だ。 249 00:16:54,680 --> 00:16:58,684 それを見た者は 自分の いちばん惹かれるものが見えて➨ 250 00:16:58,684 --> 00:17:01,454 目を奪われるのだ。 惹かれるもの? 251 00:17:01,454 --> 00:17:03,456 要は 好きなものだな。 252 00:17:03,456 --> 00:17:08,127 《俺なら… セシリアが見える 絶対。 253 00:17:08,127 --> 00:17:10,630 レイヴンなら ハピネスだな》 254 00:17:10,630 --> 00:17:13,299 私なら 何が見えるのでしょう? 255 00:17:13,299 --> 00:17:16,302 あっ それは… セシリアが いちばん好きな…。 256 00:17:16,302 --> 00:17:19,005 う~ん… でしたら…。 257 00:17:23,309 --> 00:17:26,312 ケーキですかね! そっち!? 258 00:17:26,312 --> 00:17:28,314 な… なんでもない! 259 00:17:28,314 --> 00:17:30,983 便利な魔法ですね。 魔剣士さんは➨ 260 00:17:30,983 --> 00:17:32,985 いろんな魔法が使えて すごいです。 261 00:17:32,985 --> 00:17:36,322 フッ… 俺の魔法は これだけじゃないぞ! 262 00:17:36,322 --> 00:17:38,991 安心して ついてくるがいい! 263 00:17:38,991 --> 00:17:48,601 ♬~ 264 00:17:51,671 --> 00:17:54,674 遺跡は ここまでのようですね。 265 00:17:54,674 --> 00:17:59,345 セシリーよ… 遺跡とは こんなに 何もないものなのか!? 266 00:17:59,345 --> 00:18:01,948 珍しいキノコがありますよ。 267 00:18:01,948 --> 00:18:06,285 進めど 進めど 魔物・植物・植物 魔物・植物・キノコ! 268 00:18:06,285 --> 00:18:08,621 もっと こう… あるだろ! 269 00:18:08,621 --> 00:18:11,958 数千年眠る アンドロイドとか 封印された魔剣とか➨ 270 00:18:11,958 --> 00:18:15,294 遺物や財宝があったりとか! ベタな ボスモンスターでもいい! 271 00:18:15,294 --> 00:18:17,296 なんか 出てこ~い! 272 00:18:17,296 --> 00:18:20,633 大きい声は ダメです。 あっ はい…。 273 00:18:20,633 --> 00:18:23,336 さぁ… 外に出てみましょう。 274 00:18:26,305 --> 00:18:28,307 わぁ! 275 00:18:33,646 --> 00:18:36,148 すごいです…。 276 00:18:36,148 --> 00:18:40,486 よし! 無事に 依頼完了だな。 277 00:18:40,486 --> 00:18:43,990 もうすぐ 夜ですし 昨日の場所で 野宿しましょう。 278 00:18:43,990 --> 00:18:45,992 う… うん…。 279 00:18:45,992 --> 00:18:47,994 《今晩も 2人きり! これは もう➨ 280 00:18:47,994 --> 00:18:50,296 絶対 仮面外せないな》 281 00:18:53,833 --> 00:18:56,002 依頼は完遂した! 282 00:18:56,002 --> 00:19:01,107 黒雷の魔剣士と… この 慈愛の導き手 セシリーにかかれば➨ 283 00:19:01,107 --> 00:19:03,109 なんの問題も… あでっ! 284 00:19:03,109 --> 00:19:05,111 私に 二つ名はいりません。 285 00:19:05,111 --> 00:19:08,781 かっこいいのに…。 で 報告は? 286 00:19:08,781 --> 00:19:11,117 こちらを。 287 00:19:11,117 --> 00:19:13,285 これは… 報告書! 288 00:19:13,285 --> 00:19:15,955 いやぁ… すばらしい内容だ! 289 00:19:15,955 --> 00:19:20,793 報告? 口頭でいいだろ? そういう 雑なやつばっかだから➨ 290 00:19:20,793 --> 00:19:23,629 この手の依頼は 簡単に任せられないんだよ。 291 00:19:23,629 --> 00:19:26,799 さすがは令嬢… いや セシリーだ。 292 00:19:26,799 --> 00:19:30,302 これなら そのまま 提出できるから 助かるぜ! 293 00:19:30,302 --> 00:19:32,304 報酬だ。 294 00:19:32,304 --> 00:19:34,974 さすが Aランク! 結構あるな。 295 00:19:34,974 --> 00:19:37,309 これで パーッと 打ち上げでもするか。 296 00:19:37,309 --> 00:19:40,312 いいですね。 でも その前に…。 297 00:19:42,314 --> 00:19:44,316 魔剣士さんは着替えましょう。 298 00:19:47,319 --> 00:19:49,622 んっ… 鍵が開いてる? 299 00:19:58,330 --> 00:20:02,168 守り神様は… どこですか? 300 00:20:02,168 --> 00:20:04,503 (2人)ひぃ~っ! 301 00:20:04,503 --> 00:20:07,673 この4日間 毎日 通ってましたが➨ 302 00:20:07,673 --> 00:20:10,342 いらっしゃらないのです。 303 00:20:10,342 --> 00:20:14,680 お願いします… 知っているなら 教えてください。 304 00:20:14,680 --> 00:20:17,183 守り神様は どこに…。 305 00:20:17,183 --> 00:20:19,518 小僧 戻ってきたのか。 306 00:20:19,518 --> 00:20:21,520 ガイさん! ガイ! 307 00:20:21,520 --> 00:20:24,690 その 御声は… 守り神… 様? 308 00:20:24,690 --> 00:20:26,692 あぁ 我輩だ。 309 00:20:29,028 --> 00:20:33,032 守り神様~! 310 00:20:36,035 --> 00:20:39,538 ずっと いらっしゃらないので 心配していました。 311 00:20:39,538 --> 00:20:41,707 (ガイ)知らせなくて すまなかった。 312 00:20:41,707 --> 00:20:45,711 実は この近くに 部屋を借りたのだ。 313 00:20:45,711 --> 00:20:50,716 我輩は冒険者になったのだ。 もう 自分で稼ぐことができる。 314 00:20:50,716 --> 00:20:54,053 だから 今後は 無理に 魔鉱石を買ってくる必要は…。 315 00:20:54,053 --> 00:20:56,055 無理なんかしてません! 316 00:20:56,055 --> 00:20:59,992 私は守り神様にお仕えすることが いちばんの幸せなんです! 317 00:20:59,992 --> 00:21:02,995 どうか これからも お世話させてください! 318 00:21:02,995 --> 00:21:06,332 わかった…。 319 00:21:06,332 --> 00:21:08,334 ありがとうございます! 320 00:21:08,334 --> 00:21:11,003 (ガイ)だが 我輩も お前に恩を返していく。 321 00:21:11,003 --> 00:21:15,341 そんな! 私は 守り神様の おそばにいられれば…。 322 00:21:15,341 --> 00:21:18,043 あの… 俺たちもいるんだけど…。 323 00:21:21,680 --> 00:21:26,018 ティールちゃん 最後まで 魔剣士や セシリーに ツッコまなかったな。 324 00:21:26,018 --> 00:21:28,020 ガイさんだけ見てましたね。 325 00:21:28,020 --> 00:21:34,026 あ~ なんか どっと疲れたよ。 うぅ…。 うっ! 326 00:21:34,026 --> 00:21:37,363 ⸨はっ! ふんっ! やぁ~!⸩ 327 00:21:37,363 --> 00:21:39,532 うわ~っ! ヨウキさん!? 328 00:21:39,532 --> 00:21:44,537 ダ… ダメだ! 4日分の恥ずかしさは さすがに ダメージが大きすぎる! 329 00:21:44,537 --> 00:21:46,705 これはもう 封印! 330 00:21:46,705 --> 00:21:48,707 待ってください! えっ? 331 00:21:48,707 --> 00:21:52,044 たしかに 魔剣士さんは すぐ 暴走しますし➨ 332 00:21:52,044 --> 00:21:56,882 すごく 悪目立ちしますし 困ってしまうことも多いですが➨ 333 00:21:56,882 --> 00:22:00,319 今回の依頼は 魔剣士さんの魔法のおかげで➨ 334 00:22:00,319 --> 00:22:02,655 無事に終わりました。 えっ…。 335 00:22:02,655 --> 00:22:07,493 冒険者 セシリーとしては また 魔剣士さんと組みたいです。 336 00:22:07,493 --> 00:22:10,329 あぁっ…。 337 00:22:10,329 --> 00:22:15,501 ククッ… 冒険者 セシリーよ 俺の魔法は あれだけではない。 338 00:22:15,501 --> 00:22:18,337 興味があるのなら 次の依頼で➨ 339 00:22:18,337 --> 00:22:21,340 さらなる 俺の力を見せてあげよう! 340 00:22:21,340 --> 00:22:24,043 フフ… 楽しみにしてますね。