1 00:01:34,175 --> 00:01:37,078 (葉風・通信) では 破るぞ 時間の檻を。→ 2 00:01:37,078 --> 00:01:39,664 方法は 必ずある! 3 00:01:39,664 --> 00:01:42,684 (左門・心の声) ≪日が いつも東から昇るように→ 4 00:01:42,684 --> 00:01:45,853 月が変わらず 満ち欠けするように→ 5 00:01:45,853 --> 00:01:48,873 世の理に守られた姫様には→ 6 00:01:48,873 --> 00:01:52,694 どうやっても 勝ちが巡ってくるというのか?≫ 7 00:01:52,694 --> 00:01:56,764 (滝川吉野)≪これで 葉風さんの戻る道はつながった≫ 8 00:01:56,764 --> 00:02:00,068 ≪愛花ちゃんの死は 悲劇で終わらない≫ 9 00:02:00,068 --> 00:02:03,068 ≪あとは その方法を見つけるだけ≫ 10 00:02:06,708 --> 00:02:10,144 真広 声は時間を越えている→ 11 00:02:10,144 --> 00:02:12,144 さっき そう言ってたな? 12 00:02:13,531 --> 00:02:16,267 (不破真広・通信) 葉風 俺らが その人形で→ 13 00:02:16,267 --> 00:02:18,736 会話できる理屈はどうなってんだ? 14 00:02:18,736 --> 00:02:21,239 (葉風) まず 同じ形と大きさの「もの」が→ 15 00:02:21,239 --> 00:02:24,358 ひと組 必要だ。 同じであることによって→ 16 00:02:24,358 --> 00:02:26,794 その「もの」が 一種の共鳴を引き起こし→ 17 00:02:26,794 --> 00:02:28,830 つながりが生まれる。→ 18 00:02:28,830 --> 00:02:31,883 (通信)板でもいいし 私のように人形でもいい。→ 19 00:02:31,883 --> 00:02:34,435 ただし 形が複雑である方が→ 20 00:02:34,435 --> 00:02:37,505 つながりやすくもある。 それだけですか? 21 00:02:37,505 --> 00:02:39,540 いや その「もの」には→ 22 00:02:39,540 --> 00:02:42,243 術者の体の一部を 埋め込まねばならん。 23 00:02:42,243 --> 00:02:45,196 魔法使いの肉体の一部が 入ることによって→ 24 00:02:45,196 --> 00:02:47,698 それは いわば 術者の分身となって→ 25 00:02:47,698 --> 00:02:49,867 声を発する。 更に→ 26 00:02:49,867 --> 00:02:52,203 (通信)術者の部分が 多く含まれているほど→ 27 00:02:52,203 --> 00:02:54,472 つながりは強くなるのだ。 28 00:02:54,472 --> 00:02:57,024 そして この2つの人形には→ 29 00:02:57,024 --> 00:03:00,578 私の血液が 大量に染み込ませてあるぞ。 30 00:03:00,578 --> 00:03:02,613 その発想でいくなら→ 31 00:03:02,613 --> 00:03:07,201 十分に複雑で同じ形のものが ここと向こうの島にあって→ 32 00:03:07,201 --> 00:03:11,038 その両方に 葉風さんの体の一部が 埋め込まれていれば…。 33 00:03:11,038 --> 00:03:14,408 肉体も 時間を越えさせられる。 34 00:03:14,408 --> 00:03:17,528 ここまでの理屈が正しけりゃ そうなるよな。 35 00:03:17,528 --> 00:03:19,931 声と体を一緒にするな。 36 00:03:19,931 --> 00:03:23,935 電話と物質転送機は違う… いや→ 37 00:03:23,935 --> 00:03:26,571 (通信)魔法論理的には可能か?→ 38 00:03:26,571 --> 00:03:28,940 応用できるものがあるかもしれん。 39 00:03:28,940 --> 00:03:31,659 あるぜ。 (葉風・通信)何? 40 00:03:31,659 --> 00:03:35,563 まったく同じ形をした お前の体の一部が→ 41 00:03:35,563 --> 00:03:38,749 こっちと そっちに あるんだよ。 42 00:03:38,749 --> 00:03:41,652 お前の全身骨格が! 43 00:03:45,907 --> 00:03:47,925 ≪そうだ≫ 44 00:03:47,925 --> 00:03:51,195 ≪その骨が 時間の檻を破る鍵≫ 45 00:03:51,195 --> 00:03:53,865 ≪姫様が勝つための鍵だ!≫ 46 00:03:53,865 --> 00:03:56,965 ボゥン ボゥン ボゥン! ドカドカドカドカ! 47 00:04:09,197 --> 00:04:12,517 すばらしい活躍でした おねえさん。 48 00:04:12,517 --> 00:04:16,370 あとは 僕に任せて 飲み物でも どうぞ。 49 00:04:16,370 --> 00:04:18,673 あなたも魔法使い? 50 00:04:18,673 --> 00:04:21,759 いえ あいにく その才能はなくて→ 51 00:04:21,759 --> 00:04:26,030 留年を重ねてる大学生です。 ただし→ 52 00:04:26,030 --> 00:04:30,334 魔法使いの足止めは得意ですよ。 (夏村)潤一郎殿…。 53 00:04:30,334 --> 00:04:33,321 世界の存亡が 懸かっているのですよ? 54 00:04:33,321 --> 00:04:37,008 中立のあなたが 何故 我らの邪魔を…。 55 00:04:37,008 --> 00:04:40,678 ふっ 決まっている。→ 56 00:04:40,678 --> 00:04:43,064 あのおねえさんの乳が→ 57 00:04:43,064 --> 00:04:45,650 いい感じに揺れていたからだ! 58 00:04:48,336 --> 00:04:50,421 そんな人を助けないなんて→ 59 00:04:50,421 --> 00:04:53,541 男じゃないだろう! 違うかい!? 60 00:04:53,541 --> 00:04:55,610 違います。 61 00:04:57,712 --> 00:05:01,032 そうか まあ 理由はいいじゃないか。 62 00:05:01,032 --> 00:05:04,335 気に入らなければ 実力で変えてみたまえ。 63 00:05:13,427 --> 00:05:16,564 (潤一郎)その道の達人に 技をかけられれば→ 64 00:05:16,564 --> 00:05:20,368 何をされたか分からないうちに 倒されるといいます。→ 65 00:05:20,368 --> 00:05:22,920 魔法使い相手でも同じことですよ。 66 00:05:26,540 --> 00:05:30,361 ≪左門殿によれば 潤一郎殿は達人≫ 67 00:05:30,361 --> 00:05:33,130 ≪前に立たれたら その体力が尽きるまで→ 68 00:05:33,130 --> 00:05:35,733 転がされ続けると≫ 69 00:05:35,733 --> 00:05:39,433 ≪ならば 有効な対処法は一つ≫ 70 00:05:42,440 --> 00:05:44,775 ≪戦術的撤退だ!≫ 71 00:05:44,775 --> 00:05:47,361 させないって。 (夏村)うっ! 72 00:05:51,315 --> 00:05:53,367 こうなれば 当分→ 73 00:05:53,367 --> 00:05:56,420 君が まともに 立っていられるときはない。 74 00:05:56,420 --> 00:05:59,023 ≪何がなんだか分からないけど→ 75 00:05:59,023 --> 00:06:02,009 風は こちらに吹いてるみたいね≫ 76 00:06:02,009 --> 00:06:05,546 (葉風) そうか! 私自身の体なのだ。 77 00:06:05,546 --> 00:06:09,267 時間がずれているゆえに 私の体内と そちらの両方に→ 78 00:06:09,267 --> 00:06:11,652 (通信)私の骨が存在する。→ 79 00:06:11,652 --> 00:06:16,324 共鳴 接続する物体として これほど強力なものはない。 80 00:06:16,324 --> 00:06:20,378 だが 真広 タイムパラドックスはどうする? 81 00:06:20,378 --> 00:06:24,882 確かに これは 葉風さんの骨だ。 でも 葉風さんが時を越えて→ 82 00:06:24,882 --> 00:06:28,953 (通信)ここに戻れば 葉風さんは 島で骨にならない。 83 00:06:28,953 --> 00:06:31,505 なら 左門は 骨を回収できないから→ 84 00:06:31,505 --> 00:06:34,108 ここに骨はないはず。 85 00:06:34,108 --> 00:06:36,127 でも 骨はある。 86 00:06:36,127 --> 00:06:40,331 ないはずのものがある。 この矛盾をどうする? 87 00:06:40,331 --> 00:06:44,185 だったら 骨だけ残して 時間を越える→ 88 00:06:44,185 --> 00:06:46,570 なんてのはどうだ? えっ? 89 00:06:46,570 --> 00:06:49,457 葉風 お前の骨は こっちにあるんだ。 90 00:06:49,457 --> 00:06:51,492 そっちに 骨だけ残し→ 91 00:06:51,492 --> 00:06:55,463 それ以外の肉の部分を こちらの骨に移し替える→ 92 00:06:55,463 --> 00:06:57,982 (通信)ってな発想で なんとかならないか? 93 00:06:57,982 --> 00:07:01,936 ≪骨を残し 肉を移し替える?≫ 94 00:07:01,936 --> 00:07:06,040 肉だけが時間を越えれば 骨は ちゃんと 島に残る。 95 00:07:06,040 --> 00:07:09,110 左門は その骨を回収して ここに吊るした。 96 00:07:09,110 --> 00:07:11,645 どこかに矛盾が出るか? うっ…。 97 00:07:11,645 --> 00:07:14,732 骨を共鳴させ 肉だけ 時間を越えさせて→ 98 00:07:14,732 --> 00:07:17,668 こちらの骨の上で再構成させる…。 99 00:07:17,668 --> 00:07:20,004 それなら パラドックスは起こらないし→ 100 00:07:20,004 --> 00:07:23,391 骨を通信具と考えれば 声を肉にしただけで→ 101 00:07:23,391 --> 00:07:26,927 (通信)会話できる理屈とも近い。 いける。 102 00:07:26,927 --> 00:07:30,327 法と術は しかと見えておらんが おそらく いける! 103 00:07:33,017 --> 00:07:35,069 (葉風)だが…。 (通信)えっ? 104 00:07:35,069 --> 00:07:37,321 (葉風) 時間を越えるほどの魔法ならば→ 105 00:07:37,321 --> 00:07:41,325 供物として 相当なレベルの 文明の産物が必要だ。→ 106 00:07:41,325 --> 00:07:44,245 この島では そんな供物は手に入らんぞ。 107 00:07:44,245 --> 00:07:46,797 供物ですか? それなら たぶん…。 108 00:07:46,797 --> 00:07:48,997 (左門)少年たちよ。 ん? 109 00:07:52,236 --> 00:07:54,271 いま少し…→ 110 00:07:54,271 --> 00:07:58,059 いま少し 話を聞いてもらえまいか? 111 00:07:58,059 --> 00:08:00,059 ボゥン! ドシューー! 112 00:08:01,412 --> 00:08:03,864 (宇津井) 押せ! 迷わず 押し続けろ! 113 00:08:03,864 --> 00:08:07,164 バシューー! あの壁の限界は近い! 114 00:08:08,586 --> 00:08:10,638 (男たち)戻れ 戻れ…。 115 00:08:10,638 --> 00:08:14,275 (部下)結界第1層 臨界! 第2層に振動発生! 116 00:08:14,275 --> 00:08:17,661 (哲馬)今は無視しろ! 復活の儀式を重ねる! 117 00:08:17,661 --> 00:08:19,697 (部下)報告 急げ! 118 00:08:19,697 --> 00:08:23,184 (早河)また果実が!? (部下)衛星で確認。→ 119 00:08:23,184 --> 00:08:25,784 高速で 富士山麓へ向かっています! 120 00:08:30,875 --> 00:08:33,444 ドカーン! 121 00:08:33,444 --> 00:08:35,663 ドカン! ドカン! 122 00:08:35,663 --> 00:08:38,065 (宇津井) なっ なんだ!? 何が起こって…。 123 00:08:38,065 --> 00:08:40,065 ガタン! ん? 124 00:08:56,784 --> 00:08:58,884 ドカーーン! 125 00:09:01,822 --> 00:09:05,722 (左門)お前たちが導き出した 時間を越える方法…。 126 00:09:07,061 --> 00:09:09,230 (左門)完全な正解だ。 127 00:09:09,230 --> 00:09:13,801 加えて言うなら もし我らが 復活の儀式に失敗した際には→ 128 00:09:13,801 --> 00:09:16,587 早急に 姫様と連絡がつくよう→ 129 00:09:16,587 --> 00:09:19,657 その樽の一部に 私の血液を染み込ませ→ 130 00:09:19,657 --> 00:09:22,226 通信具となるようにもしてある。→ 131 00:09:22,226 --> 00:09:25,629 (通信)よって 時間を越える 魔法のために必要な供物は→ 132 00:09:25,629 --> 00:09:28,516 島の中に あらかじめ隠してあるのだ。 133 00:09:28,516 --> 00:09:30,551 ≪読みどおりだ≫ 134 00:09:30,551 --> 00:09:33,821 ≪堅実が信条の 左門ならでは… だな≫ 135 00:09:33,821 --> 00:09:36,624 (左門) その供物が使用されたかどうか→ 136 00:09:36,624 --> 00:09:40,828 骨と樽を回収に行った際 確かめる時間はなかった。 137 00:09:40,828 --> 00:09:44,248 まるで 大きな力に妨げられるがごとく→ 138 00:09:44,248 --> 00:09:46,800 折あしく 海が荒れてな。 139 00:09:46,800 --> 00:09:49,386 はっ…。 (左門)少年→ 140 00:09:49,386 --> 00:09:53,207 出来すぎとは思わぬか? 姫様が勝つよう→ 141 00:09:53,207 --> 00:09:57,261 何もかもが はじまりの樹に 運命を握られているとは感じぬか。 142 00:09:57,261 --> 00:10:00,331 よせよ 何言っても 負け惜しみだろ。 143 00:10:00,331 --> 00:10:02,616 だが 少年 お前もまた→ 144 00:10:02,616 --> 00:10:05,416 運命をねじ曲げられた 一人であろう。 145 00:10:07,037 --> 00:10:10,474 (左門)お前は 復讐のために ここに来たのだったな。 146 00:10:10,474 --> 00:10:14,628 だが 都合よく お前や お前の友人のような特異な者が→ 147 00:10:14,628 --> 00:10:19,600 姫様に手を貸す状況になったのを 偶然と言えるものか?→ 148 00:10:19,600 --> 00:10:21,669 偶然ではない! 149 00:10:21,669 --> 00:10:24,071 はじまりの樹の企みだ! 150 00:10:24,071 --> 00:10:26,724 お前が 姫様に手を貸す状態になるよう→ 151 00:10:26,724 --> 00:10:30,024 理を 操作して お前の妹を殺したのだ! 152 00:10:31,729 --> 00:10:33,998 (左門)お前の妹が死んだのは→ 153 00:10:33,998 --> 00:10:36,700 姫様が 島に放置されたあとであろう。 154 00:10:41,872 --> 00:10:45,859 ならば 少年 お前が本当に復讐すべきは→ 155 00:10:45,859 --> 00:10:48,996 妹を直接 殺した犯人ではない。 156 00:10:48,996 --> 00:10:52,166 そのように運命を操り 理を仕組んだ→ 157 00:10:52,166 --> 00:10:54,518 はじまりの樹ではないのか? 158 00:10:54,518 --> 00:10:56,554 ≪はじまりの樹が→ 159 00:10:56,554 --> 00:11:00,224 私のために 真広の妹を殺したとするなら…≫ 160 00:11:00,224 --> 00:11:02,876 お前が 姫様に味方するのは→ 161 00:11:02,876 --> 00:11:05,576 お前の心に かなっているのか? 162 00:11:10,381 --> 00:11:13,217 さあ 少年よ いかに考える。 163 00:11:13,217 --> 00:11:17,171 ≪僕も前に感じた… 愛花ちゃんの死は→ 164 00:11:17,171 --> 00:11:20,407 葉風さんにとって 都合がよすぎると≫ 165 00:11:20,407 --> 00:11:23,343 (葉風) ≪私も感じた… 真広の妹は→ 166 00:11:23,343 --> 00:11:26,230 私のために殺されたようだと≫ 167 00:11:26,230 --> 00:11:29,950 ≪葉風さんが 島に流される前に 愛花ちゃんは死んだはずだから→ 168 00:11:29,950 --> 00:11:31,969 因果関係はない→ 169 00:11:31,969 --> 00:11:34,388 そう思い込もうとしていた≫ 170 00:11:34,388 --> 00:11:37,441 ≪だけど 時間は 2年もずれていたんだ≫ 171 00:11:37,441 --> 00:11:41,211 ≪私が流されたあとに 真広の妹は殺されていた≫ 172 00:11:41,211 --> 00:11:43,247 ≪これでは はじまりの樹が→ 173 00:11:43,247 --> 00:11:46,767 私のために仕組んだと言われても 否定できん≫ 174 00:11:46,767 --> 00:11:50,304 ≪私が 真広の妹の死の原因だと…≫ 175 00:11:50,304 --> 00:11:54,224 (左門)少年 真に倒すべきは はじまりの樹だ。→ 176 00:11:54,224 --> 00:11:58,679 その理不尽な意志を砕かずして お前の復讐は終わらん。→ 177 00:11:58,679 --> 00:12:03,367 その支配があるかぎり 我らは 樹の奴隷にすぎんのだ! 178 00:12:03,367 --> 00:12:07,187 少年 我らと共にあれ。 179 00:12:07,187 --> 00:12:10,240 理を我らの手に戻し 本当の意味で→ 180 00:12:10,240 --> 00:12:12,340 世界を救うのだ! 181 00:12:16,146 --> 00:12:19,266 (潤一郎)事実上 軍は壊滅かな。 182 00:12:19,266 --> 00:12:22,369 おねえさん すぐまた仕掛ける準備が→ 183 00:12:22,369 --> 00:12:24,972 軍にはありますか? 184 00:12:24,972 --> 00:12:28,275 今回だけで どれだけ無理したと思う? 185 00:12:28,275 --> 00:12:31,328 じゃあ 君の任務も 終わりということだ。 186 00:12:31,328 --> 00:12:34,898 お互い 無駄な争いはやめて 休もうか。 187 00:12:34,898 --> 00:12:37,898 最初から 無駄な争いではありませんか。 188 00:12:39,536 --> 00:12:44,236 ≪世界の行方は あの二人の少年に 託されたってことか?≫ 189 00:12:45,776 --> 00:12:48,929 (左門)さあ 少年よ。 我らと共に→ 190 00:12:48,929 --> 00:12:52,729 さあ! 真広 よく考えろ! 191 00:12:54,218 --> 00:12:57,738 最初に 左門たちが 葉風さんを島流しにしなければ→ 192 00:12:57,738 --> 00:13:01,375 愛花ちゃんを死なせる理は 仕組まれなかったはずだ! 193 00:13:01,375 --> 00:13:03,644 だったら 死の原因を作ったのは→ 194 00:13:03,644 --> 00:13:06,230 左門たちということに ならないか!? 195 00:13:06,230 --> 00:13:08,282 絶園の樹復活のために→ 196 00:13:08,282 --> 00:13:10,918 愛花ちゃんは 犠牲にされただけ なんじゃないのか!? 197 00:13:10,918 --> 00:13:13,270 だが この世のために 絶園の樹は…。 198 00:13:13,270 --> 00:13:17,040 それに 愛花ちゃんを殺したのは 一族の誰かだ! 199 00:13:17,040 --> 00:13:19,560 (通信)それを考えたって 左門たちにつくのが→ 200 00:13:19,560 --> 00:13:21,595 正しいとは思えない! 201 00:13:21,595 --> 00:13:25,199 ≪吉野… その言い分は 正しいかもしれんが→ 202 00:13:25,199 --> 00:13:28,168 私の責任が消えるとも思えん≫ 203 00:13:28,168 --> 00:13:32,105 ≪なんの意図があって… そうか!≫ 204 00:13:32,105 --> 00:13:36,243 ≪僕の言葉で 今の真広が 迷うかは怪しい≫ 205 00:13:36,243 --> 00:13:38,312 ≪でも 少しでも迷えば→ 206 00:13:38,312 --> 00:13:41,965 葉風さんが 供物を見つける時間が稼げる≫ 207 00:13:41,965 --> 00:13:45,118 ≪左門は この島に 時間を越えられるだけの→ 208 00:13:45,118 --> 00:13:47,154 供物を隠したと言った≫ 209 00:13:47,154 --> 00:13:51,341 ≪また 緊急の場合 私を呼び戻す気であったとも≫ 210 00:13:51,341 --> 00:13:54,628 ≪なら 分かりづらい場所に 隠すはずがない≫ 211 00:13:54,628 --> 00:13:56,647 ≪広くない島だ≫ 212 00:13:56,647 --> 00:13:59,700 ≪自分で見つけるのも 不可能ではない≫ 213 00:13:59,700 --> 00:14:02,603 吉野 感謝する。 214 00:14:02,603 --> 00:14:06,039 貴様には 生涯をかけて感謝しよう。 215 00:14:06,039 --> 00:14:08,208 ≪愛花ちゃんが死んだのが→ 216 00:14:08,208 --> 00:14:12,045 もし 葉風さんのせいだとしても でも…≫ 217 00:14:12,045 --> 00:14:13,981 (愛花・回想)((それでも→ 218 00:14:13,981 --> 00:14:16,483 すべてのことには訳があります)) 219 00:14:16,483 --> 00:14:21,004 ((これも いつかは 美しい結末の伏線になるでしょう)) 220 00:14:21,004 --> 00:14:24,107 ≪葉風さんを見捨てるのは 間違ってる≫ 221 00:14:24,107 --> 00:14:27,110 ≪愛花ちゃんのために ならない気がするんだ≫ 222 00:14:27,110 --> 00:14:29,146 (葉風)悩むのは あとだ。→ 223 00:14:29,146 --> 00:14:32,149 真広 貴様には いくらでも謝罪する。→ 224 00:14:32,149 --> 00:14:34,601 償いもする。 だが→ 225 00:14:34,601 --> 00:14:37,788 この過去にいては 何も償うことはできん! 226 00:14:37,788 --> 00:14:40,073 だから私は そちらに戻る→ 227 00:14:40,073 --> 00:14:42,125 なんとしてでも! 228 00:14:42,125 --> 00:14:44,211 ≪必ず供物を見つける≫ 229 00:14:44,211 --> 00:14:47,347 ≪見つけられるのが 私の理だ!≫ 230 00:14:47,347 --> 00:14:50,117 (左門)少年 それならば→ 231 00:14:50,117 --> 00:14:53,236 鎖部の者が犯人というのも 出来すぎだ。 232 00:14:53,236 --> 00:14:55,706 それも 我らを敵対させるため→ 233 00:14:55,706 --> 00:14:58,091 こずるく 仕組まれたようではないか。→ 234 00:14:58,091 --> 00:15:00,944 そもそも 一族の者が殺人を犯すのは→ 235 00:15:00,944 --> 00:15:03,363 リスクが大きすぎるのだ。 236 00:15:03,363 --> 00:15:06,516 (山本)ごほごほっ ごほっ。 237 00:15:06,516 --> 00:15:11,038 ははっ… 折れたあばらが肺に刺さったかな? 238 00:15:11,038 --> 00:15:13,090 治してあげなよ。 239 00:15:18,745 --> 00:15:20,764 失礼。→ 240 00:15:20,764 --> 00:15:24,067 樹の中の樹 大樹の中の大樹…。 241 00:15:31,074 --> 00:15:33,377 うそ… 痛みが…。 242 00:15:33,377 --> 00:15:36,663 致命傷や病気は 難しいですけど。 243 00:15:36,663 --> 00:15:40,384 その…。 礼をする必要はありませんよ→ 244 00:15:40,384 --> 00:15:43,420 死なれたら困るのは 彼の方ですから。 245 00:15:43,420 --> 00:15:45,539 (夏村)潤一郎殿! 246 00:15:45,539 --> 00:15:48,976 (潤一郎)はじまりの樹に仕える 鎖部の一族には→ 247 00:15:48,976 --> 00:15:52,062 理を みだりに犯す行為は 禁じられています。→ 248 00:15:52,062 --> 00:15:55,032 中でも 殺人は最大の禁忌。 249 00:15:55,032 --> 00:15:57,634 もし 直接 その手で人を殺せば→ 250 00:15:57,634 --> 00:16:00,520 反動として 魔法が使えなくなるんです→ 251 00:16:00,520 --> 00:16:04,741 はじまりの樹に 許しを請う儀式を行うまでは。→ 252 00:16:04,741 --> 00:16:06,777 儀式を行ったかどうかは→ 253 00:16:06,777 --> 00:16:10,814 一族で 高い地位にある者が 調べれば すぐ分かります。→ 254 00:16:10,814 --> 00:16:14,034 そして たとえ はじまりの樹に 許されたあとでも→ 255 00:16:14,034 --> 00:16:16,086 よほどの理由がないかぎり→ 256 00:16:16,086 --> 00:16:19,222 一族内で 厳罰に処されることになる。→ 257 00:16:19,222 --> 00:16:22,622 魔法を悪用させないためにも 絶対そうします。 258 00:16:24,077 --> 00:16:28,315 結界は守り通したが 人も死にすぎた。 259 00:16:28,315 --> 00:16:31,418 樹による結果は 我らに反動がないとはいえ→ 260 00:16:31,418 --> 00:16:33,754 喜ぶことでもない。 261 00:16:33,754 --> 00:16:35,772 (部下)哲馬殿→ 262 00:16:35,772 --> 00:16:39,876 1年前に 一族で 殺人を犯した者の調査ですが…。 263 00:16:39,876 --> 00:16:41,945 終わったか。 264 00:16:41,945 --> 00:16:44,548 それで 犯人は? 265 00:16:44,548 --> 00:16:48,068 (左門)我ら一族は 魔法の力を みだりに使えぬよう→ 266 00:16:48,068 --> 00:16:51,405 樹の力と掟に 強く縛られている。 267 00:16:51,405 --> 00:16:54,374 それゆえ 鎖部の者が 人を殺めるなどありえん。 268 00:16:54,374 --> 00:16:58,595 (葉風)それでも 鎖部の者が 犯人なのは間違いない。→ 269 00:16:58,595 --> 00:17:02,916 私が探査しても 魔法の網に 何者も かからなかったのだ。 270 00:17:02,916 --> 00:17:06,603 (通信)どういうことです? 例外が一つだけあるのだ。 271 00:17:06,603 --> 00:17:09,906 はじまりの樹に その罪を許された者ならば→ 272 00:17:09,906 --> 00:17:12,259 人を殺しても 網にはかからん。 273 00:17:12,259 --> 00:17:15,762 つまり 儀式を行って許された者ですか? 274 00:17:15,762 --> 00:17:20,350 (葉風)そう。 許され すでに 理を正されたゆえ 網にかからん。 275 00:17:20,350 --> 00:17:24,071 そして その特権を持つのは鎖部の者だけ。 276 00:17:24,071 --> 00:17:27,841 魔法の網にかからないからこそ 犯人は 鎖部の者と→ 277 00:17:27,841 --> 00:17:29,876 (通信)断定できるのだ。 278 00:17:29,876 --> 00:17:32,279 犯人がいるなら 定期の調査によって→ 279 00:17:32,279 --> 00:17:36,650 必ず あぶり出し 罰していた… 常ならばな。 280 00:17:36,650 --> 00:17:40,487 だが この一年ばかり 絶園の樹復活に専念し→ 281 00:17:40,487 --> 00:17:42,522 おろそかに…。 282 00:17:42,522 --> 00:17:46,576 見ろ! 何もかもが お前たちに都合よすぎる! 283 00:17:46,576 --> 00:17:48,595 姫様を利している!→ 284 00:17:48,595 --> 00:17:52,732 生も死も すべて はじまりの樹の思うがままだ! 285 00:17:52,732 --> 00:17:56,932 少年 そこから 自由になろうとは思わんか!? 286 00:17:58,638 --> 00:18:01,141 ≪左門は 供物をどこへ隠した?≫ 287 00:18:01,141 --> 00:18:04,044 ≪見つかる… 見つかるはずだ≫ 288 00:18:04,044 --> 00:18:08,115 ≪私が望むかぎり 見つからないわけがない≫ 289 00:18:08,115 --> 00:18:11,701 ≪真広 軽はずみな行動はするな≫ 290 00:18:11,701 --> 00:18:14,738 ≪いま少し… いま少し考えよ→ 291 00:18:14,738 --> 00:18:17,190 何が正しいかを≫ 292 00:18:17,190 --> 00:18:21,390 ((ゴロゴロゴロゴロ…(雷鳴))) 293 00:18:24,281 --> 00:18:27,334 (愛花)((気付いてたら 閉めたらどうです?)) 294 00:18:27,334 --> 00:18:29,834 ((台風が 近づいているそうですよ)) 295 00:18:31,955 --> 00:18:34,141 ((機嫌が悪いですね)) 296 00:18:34,141 --> 00:18:36,741 ((吉野さんと ケンカでもしましたか?)) 297 00:18:39,563 --> 00:18:43,350 (愛花)((図星のようですね)) ((あいつが悪いんだ)) 298 00:18:43,350 --> 00:18:46,203 ((理屈に合わねぇことばかり 言いやがって)) 299 00:18:46,203 --> 00:18:48,238 (愛花)((理屈に合わないことが→ 300 00:18:48,238 --> 00:18:51,391 すべて間違っているとも 言えませんよ)) 301 00:18:51,391 --> 00:18:54,477 ((吉野さんは あれで問題ある人ですけど→ 302 00:18:54,477 --> 00:18:57,380 大抵の場合 正しいんじゃありません?)) 303 00:18:57,380 --> 00:19:01,480 ((なんにしたって 世の中には 許せねぇこともあるんだよ)) 304 00:19:04,004 --> 00:19:06,339 (愛花)((「お互いの思い出に→ 305 00:19:06,339 --> 00:19:10,560 過ぎ去った悲しみの重荷を 負わせるのはよしましょう」)) 306 00:19:10,560 --> 00:19:12,712 ((許しても許さなくても→ 307 00:19:12,712 --> 00:19:16,183 過ぎたことで 何か変わるわけでも ないのでしょう?)) 308 00:19:16,183 --> 00:19:18,585 ((それ 「ハムレット」のじゃねぇな)) 309 00:19:18,585 --> 00:19:20,604 ((覚えがねぇ)) 310 00:19:20,604 --> 00:19:22,973 ((嵐)) ((ん?)) 311 00:19:29,913 --> 00:19:32,649 (哲馬・通信)左門殿→ 312 00:19:32,649 --> 00:19:36,770 1年前に殺人を犯した者の調査が 終わりました。 313 00:19:36,770 --> 00:19:39,773 そうか! 犯人が特定できたか! 314 00:19:39,773 --> 00:19:42,209 ≪しまった!≫ 315 00:19:42,209 --> 00:19:46,980 吉野 時間稼ぎを狙ってたのは お前だけじゃない。 316 00:19:46,980 --> 00:19:50,901 この報告が来るまで 少しでも 俺たちを動揺させ→ 317 00:19:50,901 --> 00:19:54,604 葉風の動きを 妨害しようとしてたんだよ。 318 00:19:54,604 --> 00:19:58,775 もちろん 俺が説得に応じれば それでもよかったろう。 319 00:19:58,775 --> 00:20:01,578 だが 犯人を特定して 連れてきても→ 320 00:20:01,578 --> 00:20:04,915 俺らが 葉風に味方する理由をなくせる。 321 00:20:04,915 --> 00:20:06,950 そういう約束だったからな。 322 00:20:06,950 --> 00:20:11,838 俺らを切断できれば 葉風の勝つ流れを遅らせられる。 323 00:20:11,838 --> 00:20:14,941 その間に 絶園の樹復活に こぎ着けようって→ 324 00:20:14,941 --> 00:20:17,477 この土壇場 計算してたのさ。 325 00:20:17,477 --> 00:20:20,614 ≪この少年 感情を乱すどころか→ 326 00:20:20,614 --> 00:20:23,817 冷静に そこまで 頭を回していたのか?≫ 327 00:20:23,817 --> 00:20:27,120 左門 お前の言うことは もっともだ。 328 00:20:27,120 --> 00:20:30,573 なんで 鎖部のヤツに 愛花が殺されたか→ 329 00:20:30,573 --> 00:20:34,577 そいつを無視するのは 合理的じゃねぇよな。 330 00:20:34,577 --> 00:20:38,949 犯人が分かったんだ。 早く連れてこさせろよ。 331 00:20:38,949 --> 00:20:42,369 はじまりの樹まで ぶっ倒す必然があるかどうか→ 332 00:20:42,369 --> 00:20:44,869 そいつの話を聞こうじゃねぇか! 333 00:20:46,306 --> 00:20:50,143 哲馬 至急だ 犯人を連れてきてくれ。 334 00:20:50,143 --> 00:20:53,713 (哲馬・通信)いえ それが左門殿…。 うん? 335 00:20:53,713 --> 00:20:55,849 (哲馬・通信)一族内に→ 336 00:20:55,849 --> 00:20:59,669 理を 犯した者はいません。 (左門)何ぃ!? 337 00:20:59,669 --> 00:21:02,069 (哲馬・通信) 犯人は 一族にいないのです! 338 00:21:03,406 --> 00:21:05,442 (左門)そんなバカな! 339 00:21:05,442 --> 00:21:08,311 (哲馬・通信)何度も確認しました! 間違いありません。 340 00:21:08,311 --> 00:21:11,131 (左門)バ… バカな! どういうことだ 葉風! 341 00:21:11,131 --> 00:21:14,718 そんなはずはない! たとえ 犯人が死んでいても→ 342 00:21:14,718 --> 00:21:18,038 はじまりの樹に 許された者以外は…。 343 00:21:22,525 --> 00:21:24,544 まさか…。 344 00:21:24,544 --> 00:21:27,080 ここにおいて 身内をかばいはせん!→ 345 00:21:27,080 --> 00:21:30,433 分かるであろう! バカ言ってんじゃねぇぞ。 346 00:21:30,433 --> 00:21:33,236 魔法で 犯人が特定できねぇんなら→ 347 00:21:33,236 --> 00:21:35,572 俺は なんのために ここまで来た!? 348 00:21:35,572 --> 00:21:37,607 理屈に合わねぇ! 349 00:21:37,607 --> 00:21:40,393 おかしいだろ! ふざけんじゃねぇぞ! 350 00:21:40,393 --> 00:21:43,713 魔法の網にかからない犯人が ほかにいるとでも? 351 00:21:43,713 --> 00:21:45,999 (葉風・通信)いるかもしれん。 えっ? 352 00:21:45,999 --> 00:21:48,535 いるかもしれんのだ… ただ一人→ 353 00:21:48,535 --> 00:21:50,737 魔法の網にかからぬ者が!→ 354 00:21:50,737 --> 00:21:55,425 (通信)はじまりの樹に従わぬ者 理を 犯しても罪にならぬ者…。 355 00:21:55,425 --> 00:21:58,845 (葉風)いや 破壊こそが理の者が! 356 00:21:58,845 --> 00:22:02,415 なんだよ それは! 適当なこと…。 (葉風・通信)私が! 357 00:22:02,415 --> 00:22:05,735 私が はじまりの樹の 姫宮であるように→ 358 00:22:05,735 --> 00:22:08,705 破壊の理に祝福された御子が→ 359 00:22:08,705 --> 00:22:10,874 絶園の樹の復活を感じて→ 360 00:22:10,874 --> 00:22:13,510 一人 生まれていたかもしれんのだ。 361 00:22:13,510 --> 00:22:17,313 いわば 絶園の魔法使いが! 362 00:22:21,885 --> 00:22:25,285 絶園の魔法使い? 363 00:24:19,650 --> 00:24:21,852 (葉風)我が名は 鎖部葉風。→ 364 00:24:21,852 --> 00:24:23,871 はじまりの姫宮。→ 365 00:24:23,871 --> 00:24:26,671 2年の時を越え 帰って来たぞ。