1 00:01:34,740 --> 00:01:54,827 ♪♪~ 2 00:01:54,827 --> 00:02:04,737 ♪♪~ 3 00:02:04,737 --> 00:02:17,566 ♪♪~ 4 00:02:17,566 --> 00:02:20,352 ♪♪~ 5 00:02:20,352 --> 00:02:36,452 ♪♪~ 6 00:02:36,452 --> 00:02:40,039 ♪♪~ 7 00:02:40,039 --> 00:02:49,748 ♪♪~ 8 00:02:49,748 --> 00:03:02,348 ♪♪~ 9 00:03:04,346 --> 00:03:08,300 ♪♪~ 10 00:03:08,300 --> 00:03:11,537 (左門)姫様は すでに死んでいる。 11 00:03:11,537 --> 00:03:14,106 (不破真広)どういうことだ? 12 00:03:14,106 --> 00:03:17,142 (左門・通信) 姫様 そこは 我々にとって→ 13 00:03:17,142 --> 00:03:19,245 2年前の世界です。 14 00:03:19,245 --> 00:03:21,547 (左門) 魔法によって 今現在と2年前の→ 15 00:03:21,547 --> 00:03:26,735 (通信)その島が 時間を越えて つながっているのです。 16 00:03:26,735 --> 00:03:29,755 (葉風)時間を越えて!? 17 00:03:29,755 --> 00:03:31,757 ピシャーン!(雷鳴) 18 00:03:31,757 --> 00:03:38,447 ♪♪~ 19 00:03:38,447 --> 00:03:40,833 ボゥン ボゥン ボゥン! バシューー! 20 00:03:40,833 --> 00:03:42,833 ドシューー! 21 00:03:44,136 --> 00:03:47,136 ドカーーン! ドカン! ドカン ドカン! 22 00:03:48,641 --> 00:03:50,641 ん? 23 00:03:54,046 --> 00:03:56,081 (兵士)人? 24 00:03:56,081 --> 00:04:04,607 ♪♪~ 25 00:04:04,607 --> 00:04:07,893 (夏村)鎖部夏村→ 26 00:04:07,893 --> 00:04:10,746 推参なり。 27 00:04:10,746 --> 00:04:13,048 (滝川吉野)時間を越えて? 28 00:04:13,048 --> 00:04:16,135 つまり 今こうして 俺らと話しているのは→ 29 00:04:16,135 --> 00:04:20,756 2年前の葉風で 今現在の葉風は そこにある骨だってのか? 30 00:04:20,756 --> 00:04:22,808 そうだ。 だったら→ 31 00:04:22,808 --> 00:04:26,595 なんで これが 2年の時を越えて つながったりしたんだ? 32 00:04:26,595 --> 00:04:30,232 それは 鎖部の魔法によって 作られた人形同士が→ 33 00:04:30,232 --> 00:04:33,669 共鳴して通信を行う魔具。→ 34 00:04:33,669 --> 00:04:36,689 姫様の持っていた もう一方の人形は→ 35 00:04:36,689 --> 00:04:39,592 2年の歳月が流れる間に 無人島で→ 36 00:04:39,592 --> 00:04:42,378 朽ち果ててしまったのだろう。 ちっ! 37 00:04:42,378 --> 00:04:45,965 で 今現在 つながれる相手がいないならと→ 38 00:04:45,965 --> 00:04:49,418 時間をさかのぼって つながれる人形を探したのか。 39 00:04:49,418 --> 00:04:51,453 (左門)そのとおり。 40 00:04:51,453 --> 00:04:54,406 (心の声)≪そうだ… 普通に会話するときに→ 41 00:04:54,406 --> 00:04:56,959 いちいち 西暦なんか確認しない≫ 42 00:04:56,959 --> 00:04:59,862 ≪日付の話をしても きっちり2年ずれてるから→ 43 00:04:59,862 --> 00:05:01,862 分からなかったんだ≫ 44 00:05:03,766 --> 00:05:06,785 (葉風)バカな… ありえん!→ 45 00:05:06,785 --> 00:05:09,605 左門! 堅実が信条の貴様が→ 46 00:05:09,605 --> 00:05:12,524 私を殺すなどという危険を 冒すはずがない!→ 47 00:05:12,524 --> 00:05:14,560 私がいなければ→ 48 00:05:14,560 --> 00:05:18,447 絶園の樹の復活に失敗したとき どうする気だ!? 49 00:05:18,447 --> 00:05:22,751 姫様 堅実な私とて あなたが相手となれば→ 50 00:05:22,751 --> 00:05:26,405 大きな賭けも打ちます。 おそらく姫様には→ 51 00:05:26,405 --> 00:05:29,408 4か月程度にしか 思えていないのでしょうが→ 52 00:05:29,408 --> 00:05:34,079 堅実ゆえに 準備に 2年以上もかけたのです。 53 00:05:34,079 --> 00:05:36,115 それに この骨→ 54 00:05:36,115 --> 00:05:39,451 (通信)潤一郎も 姫様のものだと認めました。 55 00:05:39,451 --> 00:05:43,539 ♪♪~ 56 00:05:43,539 --> 00:05:47,676 ≪そうだ 人形を入れたボトル…≫ 57 00:05:47,676 --> 00:05:51,080 ≪あれが 数か月で 日本に 流れ着いたとするのも おかしい≫ 58 00:05:51,080 --> 00:05:54,216 ≪この島があると思われる 熱帯の海域からして→ 59 00:05:54,216 --> 00:05:57,116 漂着時期が 早すぎるのではないか?≫ 60 00:06:00,055 --> 00:06:04,126 (葉風)≪2年くらい過ぎていると なぜ思わなかった?→ 61 00:06:04,126 --> 00:06:07,329 自分の強運に うぬぼれたのか?≫ 62 00:06:07,329 --> 00:06:11,750 (葉風)では やはり 私は死んでいるのか? 63 00:06:11,750 --> 00:06:16,822 ここは 貴様たちにとって 2年前の時と場所なのか? 64 00:06:16,822 --> 00:06:19,491 こうして話している姫様は→ 65 00:06:19,491 --> 00:06:22,678 我々にとって 幻のようなもの。→ 66 00:06:22,678 --> 00:06:25,514 生きていても死んでいる。→ 67 00:06:25,514 --> 00:06:30,369 その島は あなたにとって 時間の檻なのです。→ 68 00:06:30,369 --> 00:06:33,522 姫様 あなたの負けです。 69 00:06:33,522 --> 00:06:36,675 ゴロゴロゴロゴロ…(雷鳴) 70 00:06:36,675 --> 00:06:38,675 ボゥン! ボゥン! 71 00:06:46,418 --> 00:06:49,221 (宇津井) 個人の防御壁は 限界が近いはず。 72 00:06:49,221 --> 00:06:51,757 消耗させれば すぐに破れる。 73 00:06:51,757 --> 00:06:54,343 一人と油断するな! 撃ちまくれ~! 74 00:06:54,343 --> 00:06:56,378 ボゥン! ボゥン! ドシュ ドシュ ドシュ! 75 00:06:56,378 --> 00:06:58,414 ≪あと100メートル≫ 76 00:06:58,414 --> 00:07:00,449 ドシュ ドシュ ドシュ ドシュ! 77 00:07:00,449 --> 00:07:03,302 ≪50≫ 78 00:07:03,302 --> 00:07:06,088 樹の中の樹 大樹の中の大樹…。 79 00:07:06,088 --> 00:07:08,624 バシュー! はっ! 80 00:07:08,624 --> 00:07:11,009 ドカーン! 81 00:07:11,009 --> 00:07:13,009 やったか!? 82 00:07:14,430 --> 00:07:18,133 ♪♪~ 83 00:07:18,133 --> 00:07:20,919 始まりにありし はじまりの樹→ 84 00:07:20,919 --> 00:07:23,238 我が言葉において聞き届けよ! 85 00:07:23,238 --> 00:07:31,330 ♪♪~ 86 00:07:31,330 --> 00:07:34,249 (宇津井)せっ 戦車が…。 87 00:07:34,249 --> 00:07:38,103 (男たち)戻れ 戻れ 戻れ→ 88 00:07:38,103 --> 00:07:40,889 戻れ 戻れ→ 89 00:07:40,889 --> 00:07:43,442 戻れ 戻れ…。 90 00:07:43,442 --> 00:07:45,778 (哲馬)≪我らに 攻撃魔法はない≫ 91 00:07:45,778 --> 00:07:48,247 ≪だが 兵器に直接 触れて→ 92 00:07:48,247 --> 00:07:50,983 はじまりの樹に 供物として捧げれば→ 93 00:07:50,983 --> 00:07:53,318 一瞬で それを塵にできる≫ 94 00:07:53,318 --> 00:07:56,071 ドシューー! 95 00:07:56,071 --> 00:07:58,071 ドカーーン! 96 00:07:59,858 --> 00:08:01,894 ああっ! 97 00:08:01,894 --> 00:08:06,048 (哲馬)≪その供物によって 新たな防御フィールドを展開すれば→ 98 00:08:06,048 --> 00:08:08,848 砲弾の10や20は また受けきれる!≫ 99 00:08:10,419 --> 00:08:13,589 (通信士・通信)結界内より出現した 目標A 撃破ならず!→ 100 00:08:13,589 --> 00:08:15,607 各部隊 混乱しています! 101 00:08:15,607 --> 00:08:19,745 (早河)≪ヤツらの能力に関しての 報告書は提出してあった≫ 102 00:08:19,745 --> 00:08:22,681 (通信)右側面だ! 3時方向! (通信)どこだ!? 103 00:08:22,681 --> 00:08:26,385 ≪だが 人間でありながら あれほどの機動力と防御力を→ 104 00:08:26,385 --> 00:08:30,085 併せ持つ目標に そうそう対応はできんか…≫ 105 00:08:31,507 --> 00:08:35,828 (左門)少年たちよ お前たちの旅も終わった。→ 106 00:08:35,828 --> 00:08:39,414 もはや 我らが対立する理由はなかろう。 107 00:08:39,414 --> 00:08:43,468 悪いようにはせん。 ただ 鎖部の長としては→ 108 00:08:43,468 --> 00:08:47,573 お前たちが これ以上 外界で 魔法を使うことは許可できん。→ 109 00:08:47,573 --> 00:08:50,225 魔具を置いて 立ち去るというのなら→ 110 00:08:50,225 --> 00:08:52,425 身の安全は保障しよう。 111 00:08:56,765 --> 00:08:59,601 ≪確かに 旅は終わったな≫ 112 00:08:59,601 --> 00:09:02,087 ≪そもそも 世界の命運なんて→ 113 00:09:02,087 --> 00:09:04,587 僕らに背負えやしなかったんだ≫ 114 00:09:07,075 --> 00:09:09,645 残念だったな 葉風。 115 00:09:09,645 --> 00:09:13,749 (通信)まあ 骨になってるんなら しかたねぇ。 悪く思うな。 116 00:09:13,749 --> 00:09:17,970 貴様の情けなど期待しておらん。 好きにしろ。 117 00:09:17,970 --> 00:09:22,674 ああ そこで勝手に死んでろ。 じゃあな 葉風。 118 00:09:22,674 --> 00:09:28,664 ♪♪~ 119 00:09:28,664 --> 00:09:31,450 ≪ふっ… そうだ それでいい≫ 120 00:09:31,450 --> 00:09:33,986 さて 鎖部左門。 うん? 121 00:09:33,986 --> 00:09:36,638 俺はまだ こいつを使う気があるぜ? 122 00:09:36,638 --> 00:09:39,625 えっ!? 何故!? 123 00:09:39,625 --> 00:09:44,313 姫様が こちらに戻らなければ お前たちも負けであろう!→ 124 00:09:44,313 --> 00:09:47,983 ひとたび その魔具を発動させて 絶園の樹を狂わせれば→ 125 00:09:47,983 --> 00:09:52,271 誰も その破壊を止められん! 世界が それで終わるぞ! 126 00:09:52,271 --> 00:09:56,491 おいおい 俺が いつ 世界のことを気にかけたよ? 127 00:09:56,491 --> 00:10:00,162 世界が どうにかなって困るのは お前らだけだろ? 128 00:10:00,162 --> 00:10:02,162 ≪この少年…≫ 129 00:10:04,149 --> 00:10:07,002 取り引きだ 鎖部左門。 130 00:10:07,002 --> 00:10:10,906 葉風がダメなら お前に俺の望みをかなえてもらう。 131 00:10:10,906 --> 00:10:13,542 できないっていうなら もとより こんな世界→ 132 00:10:13,542 --> 00:10:17,412 どうなってもいいからな。 あぁ…。 133 00:10:17,412 --> 00:10:21,750 ≪そうか… 真広は 最初から考えていたはずだ→ 134 00:10:21,750 --> 00:10:25,053 葉風さんが 当てにならなく なったときのことを≫ 135 00:10:25,053 --> 00:10:29,341 この魔具を手に ここへ来た時点で 俺は 葉風とお前→ 136 00:10:29,341 --> 00:10:32,711 どっちとも取り引きできる立場に なったんだよ。 137 00:10:32,711 --> 00:10:34,746 葉風が使えねぇなら→ 138 00:10:34,746 --> 00:10:38,583 お前に乗り換えたって 全然かまわなかったのさ。 139 00:10:38,583 --> 00:10:40,886 ≪でも 真広→ 140 00:10:40,886 --> 00:10:43,905 葉風さんを こんな形で見捨てていいのか?≫ 141 00:10:43,905 --> 00:10:48,076 ♪♪~ 142 00:10:48,076 --> 00:10:52,180 ≪なんという… なんという少年だ≫ 143 00:10:52,180 --> 00:10:55,183 ≪大義も情もなく 姫様を見捨て→ 144 00:10:55,183 --> 00:10:59,671 ただ己の欲望のためだけに 世界を脅かそうというのか!?≫ 145 00:10:59,671 --> 00:11:03,008 さあ どうする? 鎖部左門。 146 00:11:03,008 --> 00:11:05,208 俺の指は軽いぜ? 147 00:13:11,236 --> 00:13:13,271 ≪はったりではない。→ 148 00:13:13,271 --> 00:13:17,392 魔具を奪おうとすれば 必ず引き金を引く。→ 149 00:13:17,392 --> 00:13:20,812 そうでなくても はずみで引かせる可能性もある。→ 150 00:13:20,812 --> 00:13:24,599 これも はじまりの樹の理のうちか?≫ 151 00:13:24,599 --> 00:13:28,069 ≪いや あの少年も 姫様を切り捨てた≫ 152 00:13:28,069 --> 00:13:30,122 ≪姫様の勝つ目はない≫ 153 00:13:30,122 --> 00:13:32,557 ≪落ち着いて対処すればいい≫ 154 00:13:32,557 --> 00:13:35,243 ≪誤差の範囲内だ≫ 155 00:13:35,243 --> 00:13:39,598 お前の望みはなんだ? 私も知る必要があろう。 156 00:13:39,598 --> 00:13:43,552 1年前 俺の妹が 誰かに殺された。 157 00:13:43,552 --> 00:13:46,204 俺は その犯人を捜している。 158 00:13:46,204 --> 00:13:48,723 見つけて そいつを殺すためにな。 159 00:13:48,723 --> 00:13:51,543 (左門) 魔法で その犯人を見つけろと? 160 00:13:51,543 --> 00:13:54,846 そうだ。 そいつを この手で殺せれば→ 161 00:13:54,846 --> 00:13:58,233 お前に この魔具を素直にくれてやるよ。 162 00:13:58,233 --> 00:14:02,804 ≪犯人捜し… 思ったよりは 常識的な要求か≫ 163 00:14:02,804 --> 00:14:06,308 だが 見つけるのには 時間がかかるぞ。→ 164 00:14:06,308 --> 00:14:09,110 殺人現場は どこだ? そこから 探査魔法を…。 165 00:14:09,110 --> 00:14:11,163 その必要はねぇ。 166 00:14:11,163 --> 00:14:14,199 葉風の魔法で ある程度 絞り込めてる。 167 00:14:14,199 --> 00:14:17,636 犯人は 鎖部一族の誰かだ。 168 00:14:17,636 --> 00:14:20,936 ん!? あんたなら すぐに捜せるだろ。 169 00:14:22,624 --> 00:14:25,844 一族の者が犯人というのは 確かか? 170 00:14:25,844 --> 00:14:28,079 葉風の魔法の結果だ。 171 00:14:28,079 --> 00:14:30,849 葉風が そんなうそをつく理由があるか? 172 00:14:30,849 --> 00:14:32,884 (左門)なかろうな。→ 173 00:14:32,884 --> 00:14:37,505 それほど 特殊な探査結果を 偽る理由や方法など思いつかん。 174 00:14:37,505 --> 00:14:39,541 じゃあ 妹を…→ 175 00:14:39,541 --> 00:14:42,844 愛花を殺したヤツを すぐに特定しろ。 176 00:14:42,844 --> 00:14:45,747 そして 生きたまま 俺の前に転がせ。 177 00:14:45,747 --> 00:14:47,747 それが 俺の望みだ! 178 00:14:49,951 --> 00:14:52,337 ≪私欲で 殺人を犯し→ 179 00:14:52,337 --> 00:14:55,307 あまつさえ 犯行に魔法を利用したとすれば→ 180 00:14:55,307 --> 00:14:57,609 許し難い大罪≫ 181 00:14:57,609 --> 00:14:59,978 ≪たとえ 一族の者とはいえ→ 182 00:14:59,978 --> 00:15:03,882 大罪を犯した者を引き渡して 魔具が手に入るのなら→ 183 00:15:03,882 --> 00:15:06,801 これは 安すぎる代償…≫ 184 00:15:06,801 --> 00:15:08,853 (左門)分かった。→ 185 00:15:08,853 --> 00:15:12,257 お前の要求に応じよう。 ふっ。 186 00:15:12,257 --> 00:15:14,943 その妹が殺されたのは いつだ? 187 00:15:14,943 --> 00:15:18,346 1年前の11月23日。 188 00:15:18,346 --> 00:15:21,116 哲馬 苦しいところ すまん。→ 189 00:15:21,116 --> 00:15:24,970 至急 調べてほしいことがある。 最優先だ。 190 00:15:24,970 --> 00:15:27,005 ≪あと少しだ…≫ 191 00:15:27,005 --> 00:15:31,076 ≪あと少しで 俺の辻褄が合う≫ 192 00:15:31,076 --> 00:15:34,346 ≪ああ すごいよ 真広≫ 193 00:15:34,346 --> 00:15:36,665 ≪お前は すごいよ≫ 194 00:15:36,665 --> 00:15:41,303 ≪たくさんの人が死んで 魔法と樹が 世界を揺るがして→ 195 00:15:41,303 --> 00:15:44,639 時間さえ ねじれる ひどい有様の中で→ 196 00:15:44,639 --> 00:15:48,076 お前だけは お前の理屈を押し切って→ 197 00:15:48,076 --> 00:15:51,129 望みをかなえてしまうんだな≫ 198 00:15:51,129 --> 00:15:54,266 ≪でも真広 これは悲劇だ≫ 199 00:15:54,266 --> 00:15:56,301 ≪悲劇だよ≫ 200 00:15:56,301 --> 00:16:00,905 ≪僕に それを止める力も資格も ありはしないけど…≫ 201 00:16:00,905 --> 00:16:04,242 葉風さん 吉野です。 202 00:16:04,242 --> 00:16:08,129 (通信)今 真広と左門の取り引きが 成立しました。 203 00:16:08,129 --> 00:16:10,165 (葉風)そうか。 204 00:16:10,165 --> 00:16:14,586 これで 私の方が 完全に詰まされたというわけか…。 205 00:16:14,586 --> 00:16:17,305 (通信) そう簡単に諦めていいんですか? 206 00:16:17,305 --> 00:16:20,625 葉風さんが正しいなら 絶園の樹の復活で→ 207 00:16:20,625 --> 00:16:24,179 世界は滅びるんでしょう? だが 手がない。 208 00:16:24,179 --> 00:16:27,349 私は そちらの時間で もう死んでいる。→ 209 00:16:27,349 --> 00:16:30,085 (通信) 一時的に 復活を止められても→ 210 00:16:30,085 --> 00:16:33,588 その後 左門を阻める者がいないのだ。→ 211 00:16:33,588 --> 00:16:36,641 私が そちらに戻れないと 決まったとき→ 212 00:16:36,641 --> 00:16:39,044 すべての道は消えた。→ 213 00:16:39,044 --> 00:16:41,944 真広が 私を見捨てても 文句は言えん。 214 00:16:43,381 --> 00:16:46,167 ここで 真広のように 「ハムレット」のセリフでも→ 215 00:16:46,167 --> 00:16:49,671 引用できれば 少しは格好がつくのだが→ 216 00:16:49,671 --> 00:16:52,223 (通信) あいにく 何も思い浮かばん。 217 00:16:52,223 --> 00:16:56,444 こんなとき あんな悲劇から 引用するものじゃありませんよ。 218 00:16:56,444 --> 00:16:59,080 僕も よく愛花ちゃんに…。 219 00:16:59,080 --> 00:17:12,344 ♪♪~ 220 00:17:12,344 --> 00:17:14,629 (愛花・回想)((天と地の間には→ 221 00:17:14,629 --> 00:17:18,229 お前の哲学では 思いもよらない出来事があるぞ…)) 222 00:17:19,584 --> 00:17:21,920 (愛花) ((ここは そんな場所ですね)) 223 00:17:21,920 --> 00:17:25,040 ((また「ハムレット」?)) (愛花)((ええ)) 224 00:17:25,040 --> 00:17:27,075 ((それ やめようよ)) 225 00:17:27,075 --> 00:17:30,045 (愛花) ((どうしてです? 名作ですよ?)) 226 00:17:30,045 --> 00:17:32,947 ((あれ 復讐にこだわるせいで→ 227 00:17:32,947 --> 00:17:36,234 母親も恋人も そのお兄ちゃんも→ 228 00:17:36,234 --> 00:17:38,636 みんな死んじゃう悲劇の話だよ?)) 229 00:17:38,636 --> 00:17:40,688 ((だいたい ハムレット自身も→ 230 00:17:40,688 --> 00:17:43,324 恋人のお兄ちゃんと決闘して 死んじゃうし→ 231 00:17:43,324 --> 00:17:45,324 縁起悪すぎるって)) 232 00:17:46,711 --> 00:17:49,748 ((私たちに置き換えると→ 233 00:17:49,748 --> 00:17:53,752 私のせいで 真広と吉野さんが 殺し合う展開ですね)) 234 00:17:53,752 --> 00:17:57,822 ((だから それ 部分的に ありそうな未来なんだって…)) 235 00:17:57,822 --> 00:18:01,409 (愛花)((「ハムレット」からの引用が よくないというのなら→ 236 00:18:01,409 --> 00:18:03,928 同じ復讐の話でも→ 237 00:18:03,928 --> 00:18:08,016 最後は 皆が幸せになる物語から 引用しましょうか)) 238 00:18:08,016 --> 00:18:10,535 ((これも シェイクスピアの作品で→ 239 00:18:10,535 --> 00:18:13,271 孤島の魔法使いの物語です)) 240 00:18:13,271 --> 00:18:15,473 ((孤島の魔法使い?)) 241 00:18:15,473 --> 00:18:19,411 ((復讐の話なのに みんなが幸せになるって…)) 242 00:18:19,411 --> 00:18:23,515 ♪♪~ 243 00:18:23,515 --> 00:18:26,251 ((それ なんてタイトル?)) 244 00:18:26,251 --> 00:18:28,251 ((そのタイトルは…)) 245 00:18:30,889 --> 00:18:32,989 ((「テンペスト」)) 246 00:18:34,809 --> 00:18:38,847 ≪なんだ? なんで 急に こんなことを思い出す?≫ 247 00:18:38,847 --> 00:18:42,550 ≪復讐 孤島 魔法使い…≫ 248 00:18:42,550 --> 00:18:44,803 ≪これは偶然!?≫ 249 00:18:44,803 --> 00:18:46,803 はっ! 250 00:18:48,206 --> 00:18:51,025 ≪もしかして 愛花ちゃん…→ 251 00:18:51,025 --> 00:18:54,579 これを 悲劇じゃない物語にできるのか?≫ 252 00:18:54,579 --> 00:18:57,866 ≪僕は そのために ここにいる?≫ 253 00:18:57,866 --> 00:19:01,766 ≪葉風さんを 孤島から ここに戻す道があるとでも…≫ 254 00:19:04,322 --> 00:19:06,841 ≪やってみるよ 愛花ちゃん≫ 255 00:19:06,841 --> 00:19:11,479 ≪空気の精霊か それとも 醜い怪物か…≫ 256 00:19:11,479 --> 00:19:16,050 ≪あの物語の登場人物の 誰なのかは分からないけど→ 257 00:19:16,050 --> 00:19:19,650 これが 僕に与えられた 役だというのなら…≫ 258 00:19:22,090 --> 00:19:24,590 ん? ごめん 真広。 259 00:19:28,580 --> 00:19:32,050 ガン! なんのまねだよ!? 260 00:19:32,050 --> 00:19:35,270 ちょっと その魔具を 渡してもらおうと思ってね! 261 00:19:35,270 --> 00:19:37,772 ふっ! くっ! 262 00:19:37,772 --> 00:19:39,772 ガン! 263 00:19:41,209 --> 00:19:43,912 そんなもん どこで手に入れたんだよ? 264 00:19:43,912 --> 00:19:46,612 通販で安くって言ったら信じるか? 265 00:19:48,850 --> 00:19:52,403 ≪なんだ? 何がどうなっている!?≫ 266 00:19:52,403 --> 00:19:56,474 樹の中の樹 大樹の中の大樹→ 267 00:19:56,474 --> 00:19:58,974 我が言葉において聞き届けよ! 268 00:20:01,045 --> 00:20:04,315 ≪これ以上 訳の分からぬ展開など たまらんぞ!≫ 269 00:20:04,315 --> 00:20:06,315 ドカッ! 270 00:20:08,403 --> 00:20:10,438 いいかげんにしろ! ん!? 271 00:20:10,438 --> 00:20:12,538 (左門)ふん! キン! 272 00:20:14,592 --> 00:20:16,892 (左門)ふん! キン! 273 00:20:18,246 --> 00:20:21,216 吉野に手を出すな! バカを言うな! 274 00:20:21,216 --> 00:20:24,068 お前が 魔具を奪われては こちらも困る! 275 00:20:24,068 --> 00:20:26,354 うるせぇ! お前がどいてろ! 276 00:20:26,354 --> 00:20:28,373 (2人)はっ! 277 00:20:28,373 --> 00:20:35,413 ♪♪~ 278 00:20:35,413 --> 00:20:37,465 吉野…。 くっ! 279 00:20:37,465 --> 00:20:39,500 ≪何故 こんなときに→ 280 00:20:39,500 --> 00:20:42,537 私が 子供のケンカの 仲裁をするはめに…≫ 281 00:20:42,537 --> 00:20:49,193 ♪♪~ 282 00:20:49,193 --> 00:20:51,913 これで20…。 ガキン! 283 00:20:51,913 --> 00:20:56,251 ♪♪~ 284 00:20:56,251 --> 00:20:59,170 (山本)やっぱり 魔法の フィールド同士がぶつかれば→ 285 00:20:59,170 --> 00:21:01,573 はじき飛ばすくらいは できるみたいね。 286 00:21:01,573 --> 00:21:05,610 何奴!? (山本)姓は山本 名はエヴァンジェリン→ 287 00:21:05,610 --> 00:21:08,580 人呼んで フロイライン山本。 288 00:21:08,580 --> 00:21:11,282 無職の28歳。 289 00:21:11,282 --> 00:21:13,701 推参なり! 290 00:21:13,701 --> 00:21:16,404 お前の連れは 何を考えている!? 291 00:21:16,404 --> 00:21:19,741 何が目的だ!? って質問だが? 292 00:21:19,741 --> 00:21:23,311 僕らは なんのために ここに来た。 ああ? 293 00:21:23,311 --> 00:21:27,365 僕らは 1年前 理不尽に殺された 女の子のために→ 294 00:21:27,365 --> 00:21:30,935 ここに来たはずだ。 なのに 僕らが 同じように→ 295 00:21:30,935 --> 00:21:34,505 理不尽な目に遭わされた女の子を 見捨てていいのか? 296 00:21:34,505 --> 00:21:36,808 このまま死なせていいのか? 297 00:21:36,808 --> 00:21:39,110 復讐のためとはいえ お前は→ 298 00:21:39,110 --> 00:21:42,630 そんな悲劇の結末を許すのか!? ちっ…。 299 00:21:42,630 --> 00:21:45,350 お前が以前 果実が飛んだ町で→ 300 00:21:45,350 --> 00:21:47,902 助けなくてもいい女の子を 助けたのは→ 301 00:21:47,902 --> 00:21:50,755 それが耐えられなかったからじゃ ないのか!? 302 00:21:50,755 --> 00:21:52,790 しかたねぇだろ。 303 00:21:52,790 --> 00:21:56,477 その人形の向こうにいるのは 2年前の葉風だ。 304 00:21:56,477 --> 00:21:59,914 現在の葉風は そこに吊られてる骨だぞ。 305 00:21:59,914 --> 00:22:03,034 (通信)俺らが何しようと もう死んでるんだよ! 306 00:22:03,034 --> 00:22:05,069 だったら こいつと取り引きして→ 307 00:22:05,069 --> 00:22:08,406 犯人だけでも ぶっ殺すってのは 理にかなってる。 308 00:22:08,406 --> 00:22:11,042 それなら 復讐ができて→ 309 00:22:11,042 --> 00:22:14,078 葉風さんを救う手段が あるっていうんなら→ 310 00:22:14,078 --> 00:22:17,899 もう一度 葉風さん側に つく気はあるってことか? 311 00:22:17,899 --> 00:22:20,218 ≪何を言いだす!?≫ 312 00:22:20,218 --> 00:22:23,287 骨になった人間を 救えるわけねぇだろ。 313 00:22:23,287 --> 00:22:25,873 魔法でも 死人は生き返らねぇんだ! 314 00:22:25,873 --> 00:22:29,410 知ってる。 死者は生き返らない。 315 00:22:29,410 --> 00:22:31,846 愛花ちゃんも生き返らない。 316 00:22:31,846 --> 00:22:36,317 でも僕には 2年前の空間にいる という葉風さんを→ 317 00:22:36,317 --> 00:22:39,517 ここに生きて戻せると立証する 準備がある。 318 00:22:42,523 --> 00:22:45,476 ≪よもや あの少年…≫ 319 00:22:45,476 --> 00:22:47,512 たとえ そうだとしても→ 320 00:22:47,512 --> 00:22:50,381 じきに 愛花を殺した犯人が 分かるってのに→ 321 00:22:50,381 --> 00:22:53,368 なんで 今更 葉風の側に つかなきゃならないんだ。 322 00:22:53,368 --> 00:22:56,320 どう考えても 俺にメリットはねぇだろ。 323 00:22:56,320 --> 00:22:58,339 ≪そうだ それでいい≫ 324 00:22:58,339 --> 00:23:01,008 メリットはある。 うん? 325 00:23:01,008 --> 00:23:04,946 真広 こちらの側につくというなら→ 326 00:23:04,946 --> 00:23:08,946 お前に 愛花ちゃんの彼氏が 誰だったか教えてやる。 327 00:23:12,353 --> 00:23:14,389 あぁ…。 328 00:23:14,389 --> 00:23:16,589 ≪彼氏… だと!?≫ 329 00:23:18,409 --> 00:23:20,645 でまかせ言ってんじゃねぇぞ。 330 00:23:20,645 --> 00:23:23,845 こんな状況で でまかせなんて言うと思うか? 331 00:23:26,317 --> 00:23:28,453 本当に知ってんだな? 332 00:23:28,453 --> 00:23:31,472 ≪そりゃ その彼氏って 僕のことだし≫ 333 00:23:31,472 --> 00:23:34,976 ああ 知ってる。 でも真広→ 334 00:23:34,976 --> 00:23:37,378 僕の話に乗らないかぎり→ 335 00:23:37,378 --> 00:23:40,381 誰かは 一生 教えない。 336 00:23:40,381 --> 00:23:44,681 お前は 誰か知らないまま 一生 悩むことになるぞ。 337 00:23:48,072 --> 00:23:50,575 ≪待て… 彼氏がなんだ!?≫ 338 00:23:50,575 --> 00:23:53,311 ≪どうして迷う!? ありえんだろう!≫ 339 00:23:53,311 --> 00:23:56,214 簡単に 取り引きには乗れねぇぞ。 340 00:23:56,214 --> 00:24:00,735 骨になってる葉風を救うなんて 普通に考えりゃ不可能だ。 341 00:24:00,735 --> 00:24:03,171 これから それを立証する。 342 00:24:03,171 --> 00:24:06,974 その方法に納得できれば 葉風さんにつくか? 343 00:24:06,974 --> 00:24:10,528 ついたら 愛花の彼氏が誰か教えるんだな? 344 00:24:10,528 --> 00:24:13,364 葉風さんを ここに戻せたら教えるよ。 345 00:24:13,364 --> 00:24:17,885 ♪♪~ 346 00:24:17,885 --> 00:24:22,056 ふっ… いいぜ その不可能 解いてみせろ。 347 00:24:22,056 --> 00:24:26,410 おい 何を言っている! 今になって 何を立証すると…。 348 00:24:26,410 --> 00:24:30,114 お前の話じゃ 葉風は とうに死んでるんだろ? 349 00:24:30,114 --> 00:24:33,117 なんで焦る? くっ…。 350 00:24:33,117 --> 00:24:35,903 愛花を殺した犯人が 連れてこられるまで→ 351 00:24:35,903 --> 00:24:39,924 時間があるんだ。 暇潰しには ちょうどいいだろ。 352 00:24:39,924 --> 00:24:46,013 ♪♪~ 353 00:24:46,013 --> 00:24:49,513 (左門)分かった。 その余興 つきあってやろう。 354 00:24:51,219 --> 00:24:54,719 吉野 話は聞いてやる。 355 00:24:56,157 --> 00:24:58,242 ただし→ 356 00:24:58,242 --> 00:25:02,063 愛花を殺したヤツが ここに連れてこられるまでだ。 357 00:25:02,063 --> 00:25:06,133 それまでに納得できなきゃ お前との取り引きはなしだ。 358 00:25:06,133 --> 00:25:08,319 ああ かまわない。 359 00:25:08,319 --> 00:25:16,294 ♪♪~ 360 00:25:16,294 --> 00:25:18,379 ≪信じられん…≫ 361 00:25:18,379 --> 00:25:20,481 ≪彼氏というひと言だけで→ 362 00:25:20,481 --> 00:25:23,017 状況が ひっくり返るとは…≫ 363 00:25:23,017 --> 00:25:26,370 ≪この世界の理は どうなっている?≫ 364 00:25:26,370 --> 00:25:30,191 ≪この世界のあらゆる事象 あらゆる生き物→ 365 00:25:30,191 --> 00:25:35,279 そして 海 空 雲 風 太陽…≫ 366 00:25:35,279 --> 00:25:38,349 ≪それらすべてを 天秤にかけてすら→ 367 00:25:38,349 --> 00:25:42,353 釣り合わぬまでに 愛花という少女は…≫ 368 00:25:42,353 --> 00:25:52,113 ♪♪~ 369 00:25:52,113 --> 00:25:54,315 じゃあ→ 370 00:25:54,315 --> 00:25:56,315 立証を始めるぞ。 371 00:26:01,505 --> 00:26:20,758 ♪♪~ 372 00:26:20,758 --> 00:26:40,745 ♪♪~ 373 00:26:40,745 --> 00:27:00,815 ♪♪~ 374 00:27:00,815 --> 00:27:08,055 ♪♪~ 375 00:27:08,055 --> 00:27:15,680 ♪♪~ 376 00:27:15,680 --> 00:27:29,480 ♪♪~ 377 00:29:06,690 --> 00:29:09,243 最初から 俺らの計画どおり。 378 00:29:09,243 --> 00:29:12,580 (左門)鎖部一族が 三代にわたって試行を重ね→ 379 00:29:12,580 --> 00:29:14,615 ようやく編み出した。 380 00:29:14,615 --> 00:29:17,651 (山本)名前を聞かせて 魔法使い。 381 00:29:17,651 --> 00:29:20,704 (潤一郎) ほら お菓子もあるんだよ。 382 00:29:20,704 --> 00:29:23,457 (葉風)貴様 意外に性格悪いな。 383 00:29:23,457 --> 00:29:25,810 (夏村)大したものだ。 384 00:29:25,810 --> 00:29:28,510 まっとうな論理です! (左門)詭弁だ!