1 00:00:00,215 --> 00:00:02,215 2 00:00:21,102 --> 00:00:41,122 ♬~ 3 00:00:41,122 --> 00:01:01,076 ♬~ 4 00:01:01,076 --> 00:01:11,086 ♬~ 5 00:01:11,086 --> 00:01:22,086 ♬~ 6 00:01:25,100 --> 00:01:28,100 (馬が駆ける音) 7 00:01:33,108 --> 00:01:39,108 (家臣たち)清姫さま! 姫さま! 8 00:01:46,121 --> 00:01:49,121 (佐助)おっ あそこじゃ! (家臣)あっ 9 00:01:53,128 --> 00:01:58,133 (家臣たち)清姫さま! 姫さま! 10 00:01:58,133 --> 00:02:01,069 (佐助)おっ これは 友綱さま 11 00:02:01,069 --> 00:02:04,072 (友綱)清姫どのが また どうかなされたのかな? 12 00:02:04,072 --> 00:02:10,078 はい 近ごろ しきりと きつねが鶏を荒らしますので➡ 13 00:02:10,078 --> 00:02:14,078 それを姫さまが 退治なさると申されまして… 14 00:02:43,111 --> 00:02:45,111 (安珍)ウッ! 15 00:02:53,121 --> 00:02:57,125 (道覚) ハッ お前だな!? この… 来い 16 00:02:57,125 --> 00:02:59,127 (清姫)何をするんじゃ! (道覚)何もくそも あるか! 来い 17 00:02:59,127 --> 00:03:01,062 ちょっと いいから来い! 離せ! 18 00:03:01,062 --> 00:03:03,064 道覚! ≪ 何をするんじゃ! 19 00:03:03,064 --> 00:03:05,066 ≪(道覚)何もくそもあるか! 20 00:03:05,066 --> 00:03:09,070 道覚 手荒な真似はよせ! 21 00:03:09,070 --> 00:03:11,070 アアッ! 22 00:03:18,079 --> 00:03:20,079 アッ! 23 00:03:29,090 --> 00:03:32,093 (佐助) 清姫さま! どうなされました? 24 00:03:32,093 --> 00:03:36,093 佐助 早く このお方を館へ お連れ申せ! (佐助)はい! 25 00:03:38,099 --> 00:03:43,104 清継どの この辺で清姫どのの ご返事を聞かせてくださらんか? 26 00:03:43,104 --> 00:03:45,106 (清継) ふつつかな娘をご所望いただき➡ 27 00:03:45,106 --> 00:03:49,110 親として これ以上の 幸せはございません 28 00:03:49,110 --> 00:03:51,112 では なぜ ご招宴 くださらんのです? 29 00:03:51,112 --> 00:03:57,118 何ぶん わがままな野育ちなもので (友綱)それが望みです 30 00:03:57,118 --> 00:04:02,056 深窓におとなしく育った者よりも 山野を跳ね回る姿に心を惹かれる 31 00:04:02,056 --> 00:04:06,060 友綱は そこが気に入ったのです (清継)…と申されましても 32 00:04:06,060 --> 00:04:12,066 長者さまの奥方など とっても あの娘には… 33 00:04:12,066 --> 00:04:17,071 清継どの 姫と引き換えにと 申すわけではないが➡ 34 00:04:17,071 --> 00:04:20,074 もし清姫を私にいただけたら➡ 35 00:04:20,074 --> 00:04:23,077 二子山の水門を開いて この真砂の里にも➡ 36 00:04:23,077 --> 00:04:26,080 水が流れるようにしたいと 考えているのです 37 00:04:26,080 --> 00:04:29,083 二子山の水門を!? (友綱)さよう 38 00:04:29,083 --> 00:04:32,086 そうなれば 五穀の豊穣は間違いなし 39 00:04:32,086 --> 00:04:35,086 村人たちの幸せにもなること 40 00:04:47,101 --> 00:04:51,105 たとえ過ちとはいえ 人を射つのは嫌なことじゃ 41 00:04:51,105 --> 00:04:55,109 (渚)射ったのも射たれたのも 何かの運命でございましょう 42 00:04:55,109 --> 00:04:59,113 あまり気になさいますな さあ お着替えなさいませ 43 00:04:59,113 --> 00:05:03,051 友綱さまがお待ちでございますよ 嫌じゃ! 44 00:05:03,051 --> 00:05:06,051 また そんなことを… 45 00:05:08,056 --> 00:05:11,056 さあ そう おっしゃらずと… 46 00:05:14,062 --> 00:05:17,062 ≪ ばあや (渚)はい 47 00:05:19,067 --> 00:05:21,069 あのお方のこと どう思う? 48 00:05:21,069 --> 00:05:25,073 友綱さまのことでござりますか? 違う ご坊のことじゃ 49 00:05:25,073 --> 00:05:28,076 おふた方とも 奥州白河の方だそうで➡ 50 00:05:28,076 --> 00:05:33,081 何でも道成寺に 21日の間 お籠もりの修行をなさるとか… 51 00:05:33,081 --> 00:05:36,084 そんなことは聞いてはおらん 52 00:05:36,084 --> 00:05:39,087 あのお方は 私を 恨んでおいでだろうか? 53 00:05:39,087 --> 00:05:44,092 ハハハッ… まだ気にかけておられますか 54 00:05:44,092 --> 00:05:49,097 過ぎたことは過ぎたこと… 心を込めた介抱こそ➡ 55 00:05:49,097 --> 00:05:52,097 あの方を お救いする道でござります 56 00:06:03,044 --> 00:06:05,044 介抱… 57 00:06:10,051 --> 00:06:30,071 ♬~ 58 00:06:30,071 --> 00:06:50,091 ♬~ 59 00:06:50,091 --> 00:06:56,097 ♬~ 60 00:06:56,097 --> 00:06:59,100 あっ 動いてはなりません そのままで… 61 00:06:59,100 --> 00:07:04,038 なりません! すぐ ここから 出ていってくださいませ 62 00:07:04,038 --> 00:07:06,040 なぜでございます? 63 00:07:06,040 --> 00:07:09,043 なぜ私がいては いけないのでございます? 64 00:07:09,043 --> 00:07:13,043 私は沙門の身でございます 女人を近づけてはなりません! 65 00:07:15,049 --> 00:07:18,052 私の介抱を断ると言うのですか? 66 00:07:18,052 --> 00:07:23,057 お志は ありがとう存じますが 何ぶん 修行の身なれば… 67 00:07:23,057 --> 00:07:26,060 どうか ここから 出ていってくださいませ 68 00:07:26,060 --> 00:07:36,060 ♬~ 69 00:07:38,072 --> 00:07:42,072 酒がないぞ! 代わり持ってこい! 70 00:07:45,079 --> 00:07:48,079 ≪(道覚)おい! 頼むよ! 71 00:07:50,084 --> 00:07:55,089 おい 早く! おい 72 00:07:55,089 --> 00:07:58,092 (早苗)腹も身のうち… よう入りまするなぁ 73 00:07:58,092 --> 00:08:02,029 ハハハッ… おっ すべすべとして丸い手だのぅ 74 00:08:02,029 --> 00:08:05,032 おっ 肩も丸い! 胸も丸い! (早苗)いやっ 75 00:08:05,032 --> 00:08:09,036 いいではないか! ええ? みんな もう寝てしまったんだから 76 00:08:09,036 --> 00:08:12,039 いいではないか! (早苗)いやっ およしなさいませ 77 00:08:12,039 --> 00:08:16,043 そんな堅いこと言わずと… あっ お尻も丸いな! 78 00:08:16,043 --> 00:08:18,045 ≪ 早苗! 79 00:08:18,045 --> 00:08:20,045 うちは旅籠ではありません 80 00:08:22,049 --> 00:08:24,049 おっ ちょ… 81 00:08:26,053 --> 00:08:28,053 フンッ! 82 00:08:39,066 --> 00:08:42,069 おい 83 00:08:42,069 --> 00:08:49,076 何かあったのか? これ 隠さず言うてみい 84 00:08:49,076 --> 00:08:56,083 安珍 水くさいぞ おぬしは… 姫と何かあったんじゃろう? 85 00:08:56,083 --> 00:08:59,086 何を言うのじゃ! 淫らな! ハハハッ… 86 00:08:59,086 --> 00:09:03,024 そう むきになるとこ見っと ますます怪しいのぅ 87 00:09:03,024 --> 00:09:06,027 姫は ただ 介抱をしようと なされただけじゃ 88 00:09:06,027 --> 00:09:10,031 介抱にも いろいろあるからのぅ ひどいことを言わんでくれ 89 00:09:10,031 --> 00:09:14,035 では 介抱を断ったと言うのか? 90 00:09:14,035 --> 00:09:18,039 僧籍にある者は 女人を近づけるわけにはいかん 91 00:09:18,039 --> 00:09:23,044 野暮な奴だのぅ! 介抱されるのが なぜ悪い? 92 00:09:23,044 --> 00:09:28,049 下心あっての親切気… 女心を くんでやるのも慈悲のひとつだ 93 00:09:28,049 --> 00:09:32,049 馬鹿なことを! 私にはできん! 94 00:09:37,058 --> 00:09:39,058 どうかなさいましたか? 95 00:09:46,067 --> 00:09:51,072 清姫さま ご坊が何か失礼なことでも? 96 00:09:51,072 --> 00:09:55,076 人の親切を踏みにじって 何が沙門の身か! 97 00:09:55,076 --> 00:09:58,076 何を仰せられます? 98 00:10:00,081 --> 00:10:04,085 ばあや 女は ご坊の そばに行ってはいけないのか? 99 00:10:04,085 --> 00:10:07,088 女の介抱は禁じられているのか? 100 00:10:07,088 --> 00:10:11,092 いいえ そのようなことは決して 101 00:10:11,092 --> 00:10:15,096 でも私を獣を見るような目で 出ていけと言った 102 00:10:15,096 --> 00:10:20,101 それは あのお方のお人柄で 仰せられたのでございましょう 103 00:10:20,101 --> 00:10:22,103 人柄? 104 00:10:22,103 --> 00:10:27,108 世の中には いろいろなお人がおられます 105 00:10:27,108 --> 00:10:33,114 いいえ 私の知ってる男の中には あのような男は1人もおらん 106 00:10:33,114 --> 00:10:38,119 それは 清姫さまに ご執心なお方ばかり 107 00:10:38,119 --> 00:10:41,122 それと これとは ひとつにはなりません 108 00:10:41,122 --> 00:10:44,125 男には変わりはない 109 00:10:44,125 --> 00:10:50,131 道心堅固な顔はしてるが あのしぐさが本心とは思われん 110 00:10:50,131 --> 00:10:54,135 何としても あの偽りの面を 剥いでみてやる! 111 00:10:54,135 --> 00:11:03,135 ♬~ 112 00:11:05,079 --> 00:11:25,099 ♬~ 113 00:11:25,099 --> 00:11:45,119 ♬~ 114 00:11:45,119 --> 00:11:54,128 ♬~ 115 00:11:54,128 --> 00:11:58,128 (あくび) 116 00:12:05,072 --> 00:12:09,076 だいぶ よくなったようで ござりまするな 117 00:12:09,076 --> 00:12:12,079 おかげさまで… とんだ ごやっかいをおかけいたしました 118 00:12:12,079 --> 00:12:14,079 何を ご坊さま 119 00:12:34,101 --> 00:12:38,105 ≪(鐘の音) 120 00:12:38,105 --> 00:12:41,105 おつとめの時刻です 失礼いたします 121 00:12:48,115 --> 00:13:00,061 (読経) 122 00:13:00,061 --> 00:13:05,061 ♪(笛の音) 123 00:13:08,069 --> 00:13:13,074 安珍さま 清姫さまがつれづれのお慰めに➡ 124 00:13:13,074 --> 00:13:16,077 琴をお聴かせしたいと 申しておられますが… 125 00:13:16,077 --> 00:13:19,077 清姫さまが? (渚)はい 126 00:13:21,082 --> 00:13:26,082 ♪(琴の音) 127 00:13:32,093 --> 00:13:35,096 ≪(道覚)いや どうも! フフッ 128 00:13:35,096 --> 00:13:37,096 御免! 129 00:13:42,103 --> 00:13:45,106 ああ 安珍はな どうも気が進まんと申すので➡ 130 00:13:45,106 --> 00:13:48,109 この道覚が代わりに参上いたした 131 00:13:48,109 --> 00:13:51,112 早速 妙なる調べを 聴かせていただこう 132 00:13:51,112 --> 00:13:55,112 あっ 酒があれば なお結構じゃ 133 00:13:59,120 --> 00:14:07,061 ≪♪(笛の音) 134 00:14:07,061 --> 00:14:09,063 ああ 安珍じゃ 135 00:14:09,063 --> 00:14:19,073 ≪♪~ 136 00:14:19,073 --> 00:14:33,087 ♪~ 137 00:14:33,087 --> 00:14:36,087 ≪(男性)危ないぞ! ≪(馬が駆ける音) 138 00:14:41,095 --> 00:14:44,095 (子供たち)笛吹いて 笛吹いて! 139 00:14:47,101 --> 00:14:52,106 ♪~ 140 00:14:52,106 --> 00:15:05,052 ♪~ 141 00:15:05,052 --> 00:15:09,056 ♪(一同)えーいほ えーいほ えいほ えいほ 142 00:15:09,056 --> 00:15:16,063 ♪ 赤鬼 はろうで えーいほ 赤鬼 はろうで えーいほ 143 00:15:16,063 --> 00:15:21,068 ♪ 真砂の里は めでたやな 144 00:15:21,068 --> 00:15:28,075 ♪~ 145 00:15:28,075 --> 00:15:31,078 ♪ えーいほ えーいほ えいほ えいほ 146 00:15:31,078 --> 00:15:39,078 ♪ かっこは あおあお えーいほ かっこは あおあお えーいほ 147 00:15:41,088 --> 00:15:44,091 佐助 安珍さまを 見かけなかったか? 148 00:15:44,091 --> 00:15:48,095 いいえ… お捜ししましょうか? 149 00:15:48,095 --> 00:15:50,097 よい 150 00:15:50,097 --> 00:15:54,101 ♪ えーいほ えーいほ えいほ えいほ 151 00:15:54,101 --> 00:16:00,040 ♪ 青鬼 はろうで えーいほ 青鬼 はろうで えーいほ 152 00:16:00,040 --> 00:16:07,047 (騒ぎ声) 153 00:16:07,047 --> 00:16:13,053 ♪~ 154 00:16:13,053 --> 00:16:16,056 ♪ えーいほ えーいほ えいほ えいほ 155 00:16:16,056 --> 00:16:35,075 ♪~ 156 00:16:35,075 --> 00:16:39,079 ♪ えーいほ えーいほ えいほ えいほ 157 00:16:39,079 --> 00:16:46,086 ♪ 赤鬼 はろうで えーいほ 赤鬼 はろうで えーいほ 158 00:16:46,086 --> 00:16:50,090 ♪ 真砂の里は めでたやな 159 00:16:50,090 --> 00:16:58,098 ♪~ 160 00:16:58,098 --> 00:17:00,034 (男性)おい! 聞いたか? 161 00:17:00,034 --> 00:17:03,037 関屋のお長者さまと 清姫さまのおめでた話! 162 00:17:03,037 --> 00:17:07,041 うん この話が まとまれば 二子山の沼の水を➡ 163 00:17:07,041 --> 00:17:09,043 この真砂のほうへも 流してやろうということじゃ 164 00:17:09,043 --> 00:17:14,048 そうなりゃ この里も米は実るし ほっとするのぅ ハハハッ… 165 00:17:14,048 --> 00:17:20,054 ♪~ 166 00:17:20,054 --> 00:17:23,057 ♪ えーいほ えーいほ えいほ えいほ 167 00:17:23,057 --> 00:17:31,065 ♪ 青鬼 はろうで えーいほ 青鬼 はろうで えーいほ 168 00:17:31,065 --> 00:17:35,069 ♪ 真砂の里は めでたやな 169 00:17:35,069 --> 00:17:42,076 ♪~ 170 00:17:42,076 --> 00:17:49,076 (女性)う~む… そなたの面上に 不吉な影が漂うているぞ 171 00:17:52,086 --> 00:17:55,089 よいかな ご坊? 172 00:17:55,089 --> 00:17:59,093 そなたは何者かの あやかしにつかれておる 173 00:17:59,093 --> 00:18:09,036 そのあやかしは そなたの望みを… いや そなたの命まで奪おうぞ 174 00:18:09,036 --> 00:18:29,056 ♪~ 175 00:18:29,056 --> 00:18:38,065 ♪~ 176 00:18:38,065 --> 00:18:42,069 (道覚)おい! 早く 早く来い! 177 00:18:42,069 --> 00:18:44,071 これ引っ張ってくれ (早苗)はい! 178 00:18:44,071 --> 00:18:47,074 よし おい 早く! 179 00:18:47,074 --> 00:18:58,085 ≪♪~ 180 00:18:58,085 --> 00:19:03,023 ♪(笛の音) 181 00:19:03,023 --> 00:19:22,023 ♪~ 182 00:19:45,065 --> 00:20:05,085 ♬~ 183 00:20:05,085 --> 00:20:25,105 ♬~ 184 00:20:25,105 --> 00:20:28,108 ♬~ 185 00:20:28,108 --> 00:20:31,111 お傷の痛みは いかがでございます? 186 00:20:31,111 --> 00:20:33,113 は… はい 187 00:20:33,113 --> 00:20:40,120 その傷が治れば あなたさまは 道成寺へおたちでございますな? 188 00:20:40,120 --> 00:20:43,123 いかよう お世話にあずかりました 189 00:20:43,123 --> 00:20:50,123 フフフッ… 私… ゆうべ おかしな夢を見ました 190 00:20:56,136 --> 00:21:00,136 思い出しても本当におかしな夢… 191 00:21:02,075 --> 00:21:06,079 きれいな花びらが散って… 192 00:21:06,079 --> 00:21:26,099 ♬~ 193 00:21:26,099 --> 00:21:46,119 ♬~ 194 00:21:46,119 --> 00:22:05,119 ♬~ 195 00:22:08,075 --> 00:22:16,075 この夢は 清姫が胸に描いた はかない乙女の願いの夢 196 00:22:19,086 --> 00:22:22,089 安珍さま! たとえ1日… 197 00:22:22,089 --> 00:22:26,093 いいえ ひとときでも この夢を誠の夢にできるならと➡ 198 00:22:26,093 --> 00:22:30,097 乙女の恥じらいも誇りも かなぐり捨てて➡ 199 00:22:30,097 --> 00:22:34,101 ここまでまいりました… 何とぞ この私の心を! 200 00:22:34,101 --> 00:22:38,105 いけません! おやめください! おやめください! 201 00:22:38,105 --> 00:22:44,111 私は もはや 自分で自分の心が どうにもなりません 202 00:22:44,111 --> 00:22:49,111 あなたさまが忘れられぬ! 恋しい! 203 00:22:52,119 --> 00:22:57,124 この心かなえられずば この清姫 死ぬより… 204 00:22:57,124 --> 00:23:01,061 死ぬよりほかに道はございません 清姫さま! 205 00:23:01,061 --> 00:23:04,064 それなら この私の心を… 206 00:23:04,064 --> 00:23:08,068 安珍さま! はい… 207 00:23:08,068 --> 00:23:16,076 本当の… 本当のお心を何とぞ! 何とぞ本当のお心を! 208 00:23:16,076 --> 00:23:23,076 この清姫を好きだと… いいえ 哀れだとても おひと言! 209 00:23:26,086 --> 00:23:30,090 この身 御仏に仕える身ならずば… 210 00:23:30,090 --> 00:23:34,094 御仏に仕える身ならずば? 211 00:23:34,094 --> 00:23:39,094 そのお言葉うれしく… お受けくださいまするか? 212 00:23:42,102 --> 00:23:44,102 はい 213 00:23:48,108 --> 00:23:57,108 (笑い声) 214 00:23:59,119 --> 00:24:02,055 とうとう正体を見せましたな? 215 00:24:02,055 --> 00:24:06,059 殊勝気に行い澄ました顔で 私に恥をかかしたが➡ 216 00:24:06,059 --> 00:24:09,059 ひと皮むけば卑しいただの男 217 00:24:11,064 --> 00:24:16,069 やっぱり女の前にひざまずき 情けを求める ただの男! 218 00:24:16,069 --> 00:24:21,074 ハハハハッ… 私は勝った! 私は勝った! 219 00:24:21,074 --> 00:24:25,078 (笑い声) 220 00:24:25,078 --> 00:24:29,078 御仏さま! (笑い声) 221 00:24:41,094 --> 00:24:44,097 おたちになるというのに どう なされたのでございましょうね 222 00:24:44,097 --> 00:24:46,097 お連れさまは… 223 00:24:48,101 --> 00:24:50,103 (女中) あの… 早苗さんの姿も見えません 224 00:24:50,103 --> 00:24:53,106 それに あの人のつづらがすっかり 空っぽになっております! 225 00:24:53,106 --> 00:24:56,109 まあ それでは早苗も… (女中)はい! 226 00:24:56,109 --> 00:24:59,112 それから旦那さまの手文庫の お金がなくなって… 227 00:24:59,112 --> 00:25:01,112 まあ! 228 00:25:03,049 --> 00:25:07,053 ≪♪(琴の演奏) 229 00:25:07,053 --> 00:25:19,065 ♪~ 230 00:25:19,065 --> 00:25:23,069 確かに 2人の姿を見かけたと 言う者がいるのじゃな? 231 00:25:23,069 --> 00:25:29,075 はい 昨夜遅く 村外れの道を 急ぐ2人を見たと申しております 232 00:25:29,075 --> 00:25:31,077 いやしくも 僧籍の身でありながら➡ 233 00:25:31,077 --> 00:25:34,080 このような不都合を いたしましたことは➡ 234 00:25:34,080 --> 00:25:38,084 何とおわび申し上げても 許されることではございません 235 00:25:38,084 --> 00:25:41,087 つきましては これから21日の間… 236 00:25:41,087 --> 00:25:45,091 ≪(琴の音) 道成寺に籠もり 心を清め… 237 00:25:45,091 --> 00:25:49,095 ≪♪~ 238 00:25:49,095 --> 00:25:52,098 どうなさいました? いえ… 239 00:25:52,098 --> 00:25:57,103 再び この家に戻り 私にかないますかぎりの➡ 240 00:25:57,103 --> 00:26:01,041 罪の償いをいたしたいと存じます 何をおっしゃいます! 241 00:26:01,041 --> 00:26:04,044 あなたさまに 何の罪がございましょう 242 00:26:04,044 --> 00:26:07,047 でも それは仏門の身として 許されることではございません 243 00:26:07,047 --> 00:26:11,051 どうか 償いを させていただきとう存じます 244 00:26:11,051 --> 00:26:16,056 まあ そう堅くお考えにならず… たってと おっしゃるのなら➡ 245 00:26:16,056 --> 00:26:21,061 苦行の疲れをお休めになるほどの お気持ちで お立ち寄りください 246 00:26:21,061 --> 00:26:26,061 ♪~ 247 00:26:32,072 --> 00:26:35,075 ♪~ 248 00:26:35,075 --> 00:26:37,077 ≪♪~ 249 00:26:37,077 --> 00:26:39,079 姫は? (渚)あの… 250 00:26:39,079 --> 00:26:43,083 清姫さまは失礼すると おっしゃいまして… 251 00:26:43,083 --> 00:26:47,087 ≪♪~ 252 00:26:47,087 --> 00:26:54,094 ♪~ 253 00:26:54,094 --> 00:27:01,034 ≪♪~ 254 00:27:01,034 --> 00:27:03,036 この品は➡ 255 00:27:03,036 --> 00:27:07,040 私の師よりいただきました 大切な品でございますが… 256 00:27:07,040 --> 00:27:09,042 必ず帰るという証しに➡ 257 00:27:09,042 --> 00:27:13,046 21日の間 この笛をお預けして いきたいと思いますが… 258 00:27:13,046 --> 00:27:17,050 いや そんなお心遣いは なさいませんでも… 259 00:27:17,050 --> 00:27:20,053 いえ! どうぞお預かりくださいませ! 260 00:27:20,053 --> 00:27:23,056 ハハハッ… まだお気が済みませんか 261 00:27:23,056 --> 00:27:29,062 私がお預かりいたしましょう ありがとうございます 262 00:27:29,062 --> 00:27:42,075 ≪♪~ 263 00:27:42,075 --> 00:27:48,075 ♪~ 264 00:28:03,029 --> 00:28:23,049 ♬~ 265 00:28:23,049 --> 00:28:43,069 ♬~ 266 00:28:43,069 --> 00:29:03,023 ♬~ 267 00:29:03,023 --> 00:29:22,042 ♬ 恋 知りて 我を忘れし報いをば 268 00:29:22,042 --> 00:29:38,058 ♬ 裁きたもうは 御仏なるや 269 00:29:38,058 --> 00:29:44,058 ♬~ 270 00:30:09,089 --> 00:30:11,089 ≪ おいおい! 271 00:30:13,093 --> 00:30:16,093 おい! そこ行く旅のご坊 272 00:30:19,099 --> 00:30:22,099 足元が頼りないぞ 273 00:30:27,107 --> 00:30:32,107 急ぐ旅でもなかろう まあ ここへ来て少し休みなさい 274 00:30:35,115 --> 00:30:37,117 はい… 275 00:30:37,117 --> 00:30:54,134 ♬~ 276 00:30:54,134 --> 00:31:02,075 払っても払っても消えぬ煩悩に だいぶ苦しがってるようじゃな 277 00:31:02,075 --> 00:31:05,078 何じゃ その顔は? 278 00:31:05,078 --> 00:31:10,083 お前さんの煩悩は どこの美しい娘御じゃ? 279 00:31:10,083 --> 00:31:14,087 別に私は… 隠すな隠すな 280 00:31:14,087 --> 00:31:19,092 坊主とて人間じゃ 大いに悩むもよかろう! 281 00:31:19,092 --> 00:31:23,096 (笑い声) 282 00:31:23,096 --> 00:31:32,096 ♬~ 283 00:31:47,120 --> 00:31:52,120 ≪(鐘の音) 284 00:32:00,066 --> 00:32:05,066 ≪(鐘の音) 285 00:32:12,078 --> 00:32:17,078 安珍さまの参籠が 無事 済みますように… 286 00:32:38,104 --> 00:32:42,108 (僧侶)まもなく 左大臣 藤原忠平さまのご息女➡ 287 00:32:42,108 --> 00:32:49,108 桜姫さまのお参りじゃ 粗相の ないように… よいな? はい 288 00:33:06,065 --> 00:33:09,068 (友綱)清姫さま! 289 00:33:09,068 --> 00:33:12,068 ≪ 先ほどから お待ちしておりました 290 00:33:15,074 --> 00:33:18,077 何のお話でございましょう? 291 00:33:18,077 --> 00:33:22,081 お父さまから もう何度も お聞きになったと思いますが… 292 00:33:22,081 --> 00:33:26,085 私が あなたさまの所へ嫁げば 「水を恵んでやろう」と➡ 293 00:33:26,085 --> 00:33:29,088 おっしゃったとか? 恵むなどと そんな… 294 00:33:29,088 --> 00:33:32,091 でも 父は そのように 申しておりましたけど 295 00:33:32,091 --> 00:33:35,094 それは誤解です! でも 私がまいらなければ➡ 296 00:33:35,094 --> 00:33:38,097 水は分けてくださらないので ございましょう? 297 00:33:38,097 --> 00:33:42,101 そんな汚い心を私は憎みます 298 00:33:42,101 --> 00:33:45,104 姫! 失礼いたします 299 00:33:45,104 --> 00:33:47,106 待ってください! 300 00:33:47,106 --> 00:33:50,109 私は心から あなたを いとしいと思っているのです 301 00:33:50,109 --> 00:33:54,113 あなたさえ来てくださるなら あなたが喜んでくださるなら➡ 302 00:33:54,113 --> 00:33:57,116 水を分けましょう! どうぞ お離しくださいませ 303 00:33:57,116 --> 00:33:59,118 姫! お離しくださいませ! 304 00:33:59,118 --> 00:34:01,118 あっ! 305 00:34:04,057 --> 00:35:07,053 (読経) 306 00:35:07,053 --> 00:35:24,070 ♬ 形見なる 笛 砕けたり 307 00:35:24,070 --> 00:35:35,081 ♬ ひとしおに 思い募りて 308 00:35:35,081 --> 00:35:46,081 ♬ 君ぞ 恋しき 309 00:35:48,094 --> 00:35:53,094 (鈴の音) 310 00:36:13,052 --> 00:36:17,056 (桜姫)ご坊! お待ちくだされませ はい 311 00:36:17,056 --> 00:36:20,059 わらわの守り本尊も多聞天さま 312 00:36:20,059 --> 00:36:24,059 それゆえ ともども拝ませていただきました 313 00:36:27,066 --> 00:36:30,069 これは 亡き母の戒名 314 00:36:30,069 --> 00:36:35,074 恐れながら ご坊の ご回向を賜りとう存じます 315 00:36:35,074 --> 00:36:40,079 恐れながら 己が卑しき煩悩すら➡ 316 00:36:40,079 --> 00:36:45,084 取り払うことのかなわぬ未熟の者 とても さような… 317 00:36:45,084 --> 00:36:48,087 いかなるご心願か 而今のおつとめ 318 00:36:48,087 --> 00:36:51,090 ただただ奇特と 感じ入りましたゆえの➡ 319 00:36:51,090 --> 00:36:53,090 お願いにござりまする 320 00:37:10,042 --> 00:37:24,056 ♬~ 321 00:37:24,056 --> 00:37:27,059 清姫さま 早くお支度をなさいませんと➡ 322 00:37:27,059 --> 00:37:31,059 もう まもなく桜姫さまのお輿が 到着いたします 323 00:37:35,067 --> 00:37:37,067 清姫さま… 324 00:37:40,072 --> 00:37:44,076 私の修行の至らぬゆえで ござりましょうか? 325 00:37:44,076 --> 00:37:50,082 一心不乱のおつとめも 煩悩の炎を 追いやることができません 326 00:37:50,082 --> 00:37:54,086 仰ぐ御仏のお顔が 女人の顔と見えまする 327 00:37:54,086 --> 00:37:59,091 恐ろしいことにござります! いかがいたせば… 328 00:37:59,091 --> 00:38:02,028 いかがいたせば よろしゅうございましょう? 329 00:38:02,028 --> 00:38:06,032 (増全) 当山の奥深くに奥の院がある 330 00:38:06,032 --> 00:38:09,035 院と申しても荒れ果てた無住の庵 331 00:38:09,035 --> 00:38:14,040 その傍らにある 浄心の滝に打たれて➡ 332 00:38:14,040 --> 00:38:19,045 女人の幻の消えるまで 苦行するがよかろう 333 00:38:19,045 --> 00:38:22,045 ≪(読経) 334 00:38:37,063 --> 00:38:43,069 本日は道成寺にて 図らずも 立派なご坊に お目にかかり➡ 335 00:38:43,069 --> 00:38:47,073 心置きなく 亡き母の 回向をさせていただきました 336 00:38:47,073 --> 00:38:52,078 監寺 義円上人さまで ございますか? 337 00:38:52,078 --> 00:38:57,078 名も知らぬ 若き修行僧の方でございました 338 00:39:00,019 --> 00:39:03,022 よほどのお悩みを持つお方か➡ 339 00:39:03,022 --> 00:39:07,026 拝む御仏の おみ足に すがらんばかりの勤行ぶり 340 00:39:07,026 --> 00:39:10,029 ひと目見て わらわの胸が➡ 341 00:39:10,029 --> 00:39:14,029 締めつけられる思いが いたしたくらいでございます 342 00:39:29,048 --> 00:39:31,050 ≪(鼓の音) 343 00:39:31,050 --> 00:39:36,055 ♪~ 344 00:39:36,055 --> 00:39:46,055 ♪~ 345 00:40:05,084 --> 00:40:11,084 ♪~ 346 00:40:14,093 --> 00:40:16,093 ♪~ 347 00:40:29,108 --> 00:40:31,108 ♪~ 348 00:40:38,117 --> 00:40:40,117 ごめんくださいませ! 349 00:41:01,073 --> 00:41:09,081 煩悩に苦しむとは その煩悩が いまだ極まらぬゆえじゃ 350 00:41:09,081 --> 00:41:13,085 もっともっと 煩悩に苦しむことじゃ 351 00:41:13,085 --> 00:41:15,087 ご坊 お待ちくださいませ! 352 00:41:15,087 --> 00:41:19,091 どうか 共にあって お導きくださいませ! 353 00:41:19,091 --> 00:41:26,091 「雲水の僧 行雲流水と共に とどまることを許されん」じゃ 354 00:41:37,109 --> 00:41:40,112 ♬~ 355 00:41:40,112 --> 00:41:53,125 ♬ いとしきは 君が面影 356 00:41:53,125 --> 00:42:06,071 ♬ いま ひと目 会わせたまえよ 357 00:42:06,071 --> 00:42:20,071 ♬ あわれと思いて あわれと思いて 358 00:42:31,096 --> 00:42:34,096 ≪(戸の開く音) 359 00:42:52,117 --> 00:42:54,117 清姫さま 360 00:42:56,121 --> 00:42:59,124 安珍さま! 361 00:42:59,124 --> 00:43:02,061 私は何という思い上がった… 362 00:43:02,061 --> 00:43:06,065 愚かな女だったので ございましょう 363 00:43:06,065 --> 00:43:12,071 つまらない誇りのために あなたさまの尊いお心を傷つけ➡ 364 00:43:12,071 --> 00:43:17,076 取り返しのつかない過ちを 犯しました 365 00:43:17,076 --> 00:43:20,079 お別れして私は… 366 00:43:20,079 --> 00:43:24,079 初めて本当にあなたさまを お慕いしているのだと知りました 367 00:43:26,085 --> 00:43:29,088 でも この愚かな過ちは消えません 368 00:43:29,088 --> 00:43:34,093 この罪の償いは 死んで おわびいたします 369 00:43:34,093 --> 00:43:36,095 あっ! 370 00:43:36,095 --> 00:43:40,099 清姫さま! 清姫さま! 371 00:43:40,099 --> 00:43:42,101 あっ! 危ない! 離してくださいまし! 372 00:43:42,101 --> 00:43:45,101 なりません! なりません! 離してくださいまし! 373 00:43:48,107 --> 00:43:50,109 死なせてくださいまし! それはなりません! 374 00:43:50,109 --> 00:43:52,111 死んで償いを… 375 00:43:52,111 --> 00:44:02,054 ♬~ 376 00:44:02,054 --> 00:44:11,063 (泣き声) 377 00:44:11,063 --> 00:44:17,069 清姫さま 落ち着いて 心をお静めください 378 00:44:17,069 --> 00:44:20,072 安珍さま! 379 00:44:20,072 --> 00:44:24,076 お慕い申したこと 嘘偽りのないことだけは➡ 380 00:44:24,076 --> 00:44:26,076 信じてくださいませ 381 00:44:28,080 --> 00:44:31,083 私をお許しくださいますか? 382 00:44:31,083 --> 00:44:38,090 ♬~ 383 00:44:38,090 --> 00:44:40,090 清姫さま 384 00:44:42,094 --> 00:44:44,096 安珍さま 385 00:44:44,096 --> 00:44:59,111 ♬~ 386 00:44:59,111 --> 00:45:02,111 近寄らないでください! 安珍さま! 387 00:45:05,050 --> 00:45:07,052 ひどい! 388 00:45:07,052 --> 00:45:10,055 寄らないでください! ひどい! ひどい… 389 00:45:10,055 --> 00:45:17,062 ♬~ 390 00:45:17,062 --> 00:45:19,062 安珍さま… 391 00:45:23,068 --> 00:45:25,070 安珍さま! 392 00:45:25,070 --> 00:45:45,090 ♬~ 393 00:45:45,090 --> 00:46:05,044 ♬~ 394 00:46:05,044 --> 00:46:08,044 ♬~ 395 00:46:17,056 --> 00:46:37,076 ♬~ 396 00:46:37,076 --> 00:46:55,094 ♬~ 397 00:46:55,094 --> 00:46:58,094 (鈴の音) 398 00:47:31,063 --> 00:47:34,063 安珍さま! 399 00:47:54,086 --> 00:47:56,086 安珍さま 400 00:47:58,090 --> 00:48:00,090 安珍さまーっ! 401 00:48:07,032 --> 00:48:24,049 ♬~ 402 00:48:24,049 --> 00:48:27,052 《何という汚い奴だ!》 403 00:48:27,052 --> 00:48:32,057 《いやしくも御仏に仕える身を もって 一時の煩悩に負け➡ 404 00:48:32,057 --> 00:48:36,061 犬ちくしょうにも劣る野獣に 成り下がるとは!》 405 00:48:36,061 --> 00:48:41,066 《お前のような奴は ひと思いに死んでしまえ!》 406 00:48:41,066 --> 00:48:48,073 ♬~ 407 00:48:48,073 --> 00:48:56,081 ♬ 恐ろしき 408 00:48:56,081 --> 00:49:09,027 ♬ 犯せし罪の償いに 409 00:49:09,027 --> 00:49:27,045 ♬ 地獄の底に 落ちんとぞ思う 410 00:49:27,045 --> 00:49:39,057 ♬~ 411 00:49:39,057 --> 00:49:45,063 ♬ 契りしは 412 00:49:45,063 --> 00:50:00,078 ♬ 誠の恋と 思いしに 413 00:50:00,078 --> 00:50:10,088 ♬ 君が姿よ 414 00:50:10,088 --> 00:50:12,090 安珍さま! 415 00:50:12,090 --> 00:50:20,098 ♬ いずこにぞ ある 416 00:50:20,098 --> 00:50:27,105 ♬~ 417 00:50:27,105 --> 00:50:42,120 ♬ 暗闇を さまよい行けど 418 00:50:42,120 --> 00:50:58,136 ♬ 悲しくも 心に残る 419 00:50:58,136 --> 00:51:09,081 ♬ 面影ぞ ある 420 00:51:09,081 --> 00:51:27,081 ♬~ 421 00:51:32,104 --> 00:51:34,104 安珍さま! 422 00:51:39,111 --> 00:51:49,111 (泣き声) 423 00:52:03,068 --> 00:52:07,072 清姫さま 今まで どこを行ってでございました? 424 00:52:07,072 --> 00:52:10,075 お父さまには この渚が 何とか言い繕っておきましたが… 425 00:52:10,075 --> 00:52:13,075 それより大変なことが… 426 00:52:15,080 --> 00:52:17,082 大変なこと? 427 00:52:17,082 --> 00:52:21,082 関屋の友綱さまが ご縁組みのことで… 428 00:52:23,088 --> 00:52:27,092 沼の水と引き換えに 清姫どのを妻にと望んだのは➡ 429 00:52:27,092 --> 00:52:31,096 まったくもって 私の心得違いでした 430 00:52:31,096 --> 00:52:33,098 人の愛情を求めるなら➡ 431 00:52:33,098 --> 00:52:37,102 もっと きれいな心でなければ いけないと 初めて知りました 432 00:52:37,102 --> 00:52:39,104 友綱さま 433 00:52:39,104 --> 00:52:44,109 我々は助け合い 共に栄えていかねばなりません 434 00:52:44,109 --> 00:52:48,113 今日は幸い 日もいいし 真砂の里への水門を開きましょう 435 00:52:48,113 --> 00:52:54,119 水門を開くとおっしゃいますか? (友綱)はい 喜んで 436 00:52:54,119 --> 00:52:57,122 しかし… 姫が… 437 00:52:57,122 --> 00:53:01,059 姫は姫 水は水でございます 438 00:53:01,059 --> 00:53:06,064 水を分けたから姫をくれなどと いうことは 二度と申しません 439 00:53:06,064 --> 00:53:11,064 ただただ私は 清姫どのの お心の 解けるのをお待ち申しております 440 00:53:13,071 --> 00:53:17,075 友綱さま ふつつかな姫ではございますが➡ 441 00:53:17,075 --> 00:53:19,077 どうか もらってやってくださいませ 442 00:53:19,077 --> 00:53:22,080 しかし 姫の気持ちが… 443 00:53:22,080 --> 00:53:26,084 親として 子の幸せを 願わぬ者はございません 444 00:53:26,084 --> 00:53:29,087 たとえ 姫が何と申しましょうとも➡ 445 00:53:29,087 --> 00:53:33,091 あの子の幸せを信じて あなたに 差し上げるのでございます 446 00:53:33,091 --> 00:53:37,095 その上 村人たちの喜びを思えば➡ 447 00:53:37,095 --> 00:53:41,099 私としても これ以上の 幸せはございません 448 00:53:41,099 --> 00:53:45,103 ご承知くださいますか? 449 00:53:45,103 --> 00:53:49,103 喜んで… 喜んで ちょうだいします 450 00:53:57,115 --> 00:54:00,051 佐助! 佐助! (佐助)はい! 451 00:54:00,051 --> 00:54:05,056 おっ 佐助! 友綱さまが水門を お開けくださると… (佐助)えっ 452 00:54:05,056 --> 00:54:08,059 併せて友綱さまと清姫との縁組み ただいま整ったと➡ 453 00:54:08,059 --> 00:54:11,059 村の隅々まで申し伝えてまいれ (佐助)はい! 454 00:54:16,067 --> 00:54:20,071 喜べ! 友綱さまとの縁組み ようやくまとまったぞ! 455 00:54:20,071 --> 00:54:22,071 私は嫌でございます 456 00:54:26,077 --> 00:54:28,077 清姫! 457 00:54:30,081 --> 00:54:32,083 気ままも ほどほどにいたせ! 458 00:54:32,083 --> 00:54:35,086 友綱さまをおいて これに勝る良縁は ほかにはない 459 00:54:35,086 --> 00:54:39,090 いいえ! 私には私の 行く道がございます 460 00:54:39,090 --> 00:54:42,090 なぜ友綱さまを そう嫌うのじゃ? 461 00:54:47,098 --> 00:54:55,106 私には既に… 心を捧げた… いとしいお方がございます 462 00:54:55,106 --> 00:54:58,106 それは 誰じゃ? 誰なのじゃ? 463 00:55:01,046 --> 00:55:03,046 安珍さまでございます 464 00:55:05,050 --> 00:55:07,050 安珍… 465 00:55:10,055 --> 00:55:13,058 ≪(男性)えーい! くそ坊主め! 466 00:55:13,058 --> 00:55:22,067 (騒ぎ声) 467 00:55:22,067 --> 00:55:25,070 何すんだ! 468 00:55:25,070 --> 00:55:28,073 あっ 道覚! 469 00:55:28,073 --> 00:55:32,077 (男性)坊主のくせに 盗みを働くとは 大それた奴だ! 470 00:55:32,077 --> 00:55:34,077 女連れとは とんでもない野郎だ! 471 00:55:37,082 --> 00:55:42,082 ≪(騒ぎ声) 472 00:55:55,100 --> 00:55:59,100 まだ悟りが開けんようじゃな 473 00:56:01,039 --> 00:56:04,042 ああ! これは… 474 00:56:04,042 --> 00:56:10,048 ハハハハッ 仏門への未練が断ち切れず➡ 475 00:56:10,048 --> 00:56:16,048 煩悩との板挟みで もだえておると見たが? 476 00:56:20,058 --> 00:56:22,060 愚かしい奴じゃ 477 00:56:22,060 --> 00:56:28,066 女ひとりを愛でたからとて 苦しまねばならぬ訳がどこにある 478 00:56:28,066 --> 00:56:30,068 仏の道に生きるのも➡ 479 00:56:30,068 --> 00:56:34,072 ひとりの女子に生きるのも 同じ信仰の道じゃ 480 00:56:34,072 --> 00:56:38,076 恥ずべきことではない では そのどちらを取るべきか? 481 00:56:38,076 --> 00:56:42,080 それは わしから 言うべきことではない 482 00:56:42,080 --> 00:56:50,088 そなたが自ら選ぶべきことじゃ 信ずる道を歩め! 483 00:56:50,088 --> 00:56:55,088 それが仏の道でもあるのじゃ 484 00:57:11,042 --> 00:57:15,042 真砂の里への水門を開けろ (家臣たち)はっ 485 00:57:28,059 --> 00:57:48,079 ♬~ 486 00:57:48,079 --> 00:58:00,024 ♬~ 487 00:58:00,024 --> 00:58:02,026 ハッ! 488 00:58:02,026 --> 00:58:10,034 ♬~ 489 00:58:10,034 --> 00:58:13,037 あっ! 490 00:58:13,037 --> 00:58:15,037 清姫さま! 491 00:58:17,041 --> 00:58:20,041 清姫さまーっ! 492 00:58:27,051 --> 00:58:29,053 あっ! 493 00:58:29,053 --> 00:58:34,058 ♪(笛の音) 494 00:58:34,058 --> 00:58:43,067 ♪~ 495 00:58:43,067 --> 00:58:51,067 ♪~ 496 00:58:59,083 --> 00:59:04,083 ≪♪(笛の音) 497 00:59:09,027 --> 00:59:11,029 ≪♪~ 498 00:59:11,029 --> 00:59:16,029 あ… 安珍さま… 安珍さま! 499 00:59:20,038 --> 00:59:22,040 安珍さま! 500 00:59:22,040 --> 00:59:25,040 ≪♪~ 501 00:59:28,046 --> 00:59:32,050 ♪~ 502 00:59:32,050 --> 00:59:34,050 あっ 何をなさいます!? ええい 来い! 503 00:59:45,063 --> 00:59:48,066 安珍さま! 504 00:59:48,066 --> 00:59:52,066 ハッ 清ひ… 505 00:59:58,076 --> 01:00:00,078 安珍さま! 506 01:00:00,078 --> 01:00:02,080 (佐助)これから先は 一歩も 里へ入ることはならん! 507 01:00:02,080 --> 01:00:05,083 とっとと引き返してもらおう! もう一度お聞かせください! 508 01:00:05,083 --> 01:00:08,086 それは 清姫さまの 本心でございますか? 509 01:00:08,086 --> 01:00:11,089 本心じゃとも! 喜んで このご縁組みをお受けなすった! 510 01:00:11,089 --> 01:00:13,091 そんなはずはございません! どうか姫に➡ 511 01:00:13,091 --> 01:00:15,093 お会わせくださいませ! ええい! まだ言いなさるか! 512 01:00:15,093 --> 01:00:19,097 今ここで お前さまに出られたら 何もかも ぶち壊しじゃ! 513 01:00:19,097 --> 01:00:21,099 お願いでございます! どうか姫にお会わせくださいませ 514 01:00:21,099 --> 01:00:24,102 まだそんなことを言うてるのか! お願いでございます! 515 01:00:24,102 --> 01:00:27,105 どうか姫にお会わせくださいませ お願いでございます! 516 01:00:27,105 --> 01:00:30,108 どうか 姫に… アアッ 517 01:00:30,108 --> 01:00:35,113 どうか ひと目… ひと目だけ! 518 01:00:35,113 --> 01:00:37,113 お願いでございま… アアッ 519 01:00:40,118 --> 01:00:42,120 手荒なことはするでない! これ やめ! 520 01:00:42,120 --> 01:00:46,124 これ やめと言うに! ≪(男性)お~い! 521 01:00:46,124 --> 01:00:50,128 ≪ 水だよ! ≪ お~い 水だ 水だ! 522 01:00:50,128 --> 01:00:55,133 あっ 水だ 水だ! ≪ 水が出たぞ! 523 01:00:55,133 --> 01:00:59,133 ≪ 水が来たぞ! ≪ 水だ 水だ! 524 01:01:05,076 --> 01:01:08,076 水だ! 水が来たぞ! 525 01:01:11,082 --> 01:01:19,090 ♬~ 526 01:01:19,090 --> 01:01:24,095 《よかった… 私は煩悩に目がくらみ➡ 527 01:01:24,095 --> 01:01:27,095 危うく人の道を 踏み外すところだった》 528 01:01:34,105 --> 01:01:38,109 《もう二度と真砂の里に 足を踏み入れてはならない》 529 01:01:38,109 --> 01:01:46,109 《清姫さま どうぞ幸せに… 幸せになってください》 530 01:02:06,070 --> 01:02:10,070 安珍さまは来られなかったか? (女中)いいえ 存じません 531 01:02:16,080 --> 01:02:18,082 安珍さまを見なかったか? (女中)いいえ 532 01:02:18,082 --> 01:02:21,082 そんなはずはない! 確かに見えたはずじゃ 533 01:02:26,090 --> 01:02:28,090 安珍さま! 534 01:02:32,096 --> 01:02:34,096 安珍さま 535 01:02:37,101 --> 01:02:40,104 安珍さま! 536 01:02:40,104 --> 01:02:44,104 安珍さま… 安珍さま! 537 01:02:47,111 --> 01:03:07,111 ♬~ 538 01:03:09,067 --> 01:03:19,077 ♬~ 539 01:03:19,077 --> 01:03:23,077 (渚)清姫さま! お父さまが 自害して お果てに! 540 01:03:28,086 --> 01:03:30,086 お父さま! 541 01:03:36,094 --> 01:03:41,099 (渚)清姫さま お父さまの 最期のお言葉を… 542 01:03:41,099 --> 01:03:53,111 ♬~ 543 01:03:53,111 --> 01:03:59,117 (清継)《そなたの誠の心を 見抜かざりし父を許し候》 544 01:03:59,117 --> 01:04:03,054 《友綱さまへの堅き約束を違え➡ 545 01:04:03,054 --> 01:04:06,057 あまつさえ親として 我が子の幸せを阻みし罪は➡ 546 01:04:06,057 --> 01:04:11,062 一死をもって報いるほか 道なきものと存じ候》 547 01:04:11,062 --> 01:04:14,065 《そなたは心おきなく➡ 548 01:04:14,065 --> 01:04:17,068 ただひと筋に その恋を遂げられよ》 549 01:04:17,068 --> 01:04:21,072 《父は あの世から そなたの幸せを➡ 550 01:04:21,072 --> 01:04:26,077 いつまでも いつまでも 祈りおり候》 551 01:04:26,077 --> 01:04:30,077 《父より 清姫どの》 552 01:04:34,085 --> 01:04:42,093 (泣き声) 553 01:04:42,093 --> 01:04:48,099 (佐助)お許しくださいませ! 子細も知らず この佐助めは➡ 554 01:04:48,099 --> 01:04:53,104 安珍さまを道成寺へ 追いやってしまいました 555 01:04:53,104 --> 01:04:57,108 道成寺へ? お許しくださいませ! 556 01:04:57,108 --> 01:05:01,045 (渚)清姫さま お父さまは 姫のお幸せを願うて➡ 557 01:05:01,045 --> 01:05:06,050 このように尊いお命を お懸けあそばされたのです 558 01:05:06,050 --> 01:05:09,053 (渚)安珍さまが道成寺の山門を お入りになってしまえば➡ 559 01:05:09,053 --> 01:05:12,056 もう お引き戻しすることは できません! 560 01:05:12,056 --> 01:05:16,056 (渚)さあ 一刻も早よう おいであそばしませ! 561 01:05:18,062 --> 01:05:30,062 ♬~ 562 01:05:32,076 --> 01:05:52,096 ♬~ 563 01:05:52,096 --> 01:06:09,096 ♬~ 564 01:06:11,048 --> 01:06:31,068 ♬~ 565 01:06:31,068 --> 01:06:39,068 ♬~ 566 01:06:43,080 --> 01:06:50,087 《未練者め! ええい 何という未練な!》 567 01:06:50,087 --> 01:07:15,046 ♬~ 568 01:07:15,046 --> 01:07:35,066 ♬~ 569 01:07:35,066 --> 01:07:55,086 ♬~ 570 01:07:55,086 --> 01:08:10,034 ♬~ 571 01:08:10,034 --> 01:08:15,039 あ… 安珍さま! 572 01:08:15,039 --> 01:08:35,059 ♬~ 573 01:08:35,059 --> 01:08:48,059 ♬~ 574 01:09:04,021 --> 01:09:06,021 ((安珍さま)) 575 01:09:23,040 --> 01:09:27,044 《ええい いつまで邪念に とらわれているのか!》 576 01:09:27,044 --> 01:09:31,048 《そんなことで 修行僧といえるか!》 577 01:09:31,048 --> 01:09:34,051 《仏の道は厳しいぞ》 578 01:09:34,051 --> 01:09:54,071 ♬~ 579 01:09:54,071 --> 01:10:07,084 ♬~ 580 01:10:07,084 --> 01:10:10,087 安珍さま! 581 01:10:10,087 --> 01:10:30,107 ♬~ 582 01:10:30,107 --> 01:10:45,122 ♬~ 583 01:10:45,122 --> 01:10:48,125 安珍さま! 584 01:10:48,125 --> 01:11:06,076 ♬~ 585 01:11:06,076 --> 01:11:10,080 安珍さま! 586 01:11:10,080 --> 01:11:13,083 ≪ 安珍さま! 587 01:11:13,083 --> 01:11:21,091 ♬~ 588 01:11:21,091 --> 01:11:23,091 清姫さま… 589 01:11:25,095 --> 01:11:28,098 安珍さま… 590 01:11:28,098 --> 01:11:30,100 ≪ 安珍さま! 591 01:11:30,100 --> 01:11:33,103 《いけない! いま振り返っては いけない!》 592 01:11:33,103 --> 01:11:37,103 《いま振り返ったら 何もかも水の泡だ》 593 01:11:40,110 --> 01:11:42,110 安珍さま! 594 01:11:44,114 --> 01:11:49,119 《あの声を聞くな! 決心は変えられない! 行け!》 595 01:11:49,119 --> 01:11:51,121 《さあ 行くんだ!》 596 01:11:51,121 --> 01:11:53,121 安珍さま! 597 01:11:59,129 --> 01:12:02,066 《私のことは忘れてください》 598 01:12:02,066 --> 01:12:05,069 《それが あなたと 村の人たちを幸せにする➡ 599 01:12:05,069 --> 01:12:08,072 たったひとつの道です》 600 01:12:08,072 --> 01:12:14,078 あっ ああ… 安珍さま! 601 01:12:14,078 --> 01:12:34,098 ♬~ 602 01:12:34,098 --> 01:12:49,098 ♬~ 603 01:13:08,065 --> 01:13:28,085 ♬~ 604 01:13:28,085 --> 01:13:48,105 ♬~ 605 01:13:48,105 --> 01:14:05,055 ♬~ 606 01:14:05,055 --> 01:14:08,058 (鈴の音) 607 01:14:08,058 --> 01:14:28,078 ♬~ 608 01:14:28,078 --> 01:14:48,098 ♬~ 609 01:14:48,098 --> 01:15:00,043 ♬~ 610 01:15:00,043 --> 01:15:03,046 安珍さまーっ! 611 01:15:03,046 --> 01:15:13,056 ♬~ 612 01:15:13,056 --> 01:15:15,056 (雷鳴) ウワッ! 613 01:15:22,065 --> 01:15:25,065 ああ 安珍さま! 614 01:15:46,089 --> 01:15:50,089 (雷鳴) 615 01:16:23,060 --> 01:16:27,064 (僧侶たち) どうした? 安珍 しっかりしろ! 616 01:16:27,064 --> 01:16:29,066 (男性)つい今し方 若い女が➡ 617 01:16:29,066 --> 01:16:31,068 日高川に身を投げたそうです (僧侶)女が? 618 01:16:31,068 --> 01:16:34,071 はい 何でも真砂の里のほうから 来た女だそうです 619 01:16:34,071 --> 01:16:37,074 えっ? 清姫! 620 01:16:37,074 --> 01:16:42,079 おい 動くな! 動くな! お願いでございます! 621 01:16:42,079 --> 01:16:44,079 行かせてください! 622 01:16:59,096 --> 01:17:02,096 (僧侶たち)静まれ! 静まれ! 623 01:17:06,036 --> 01:17:10,040 (僧侶たち) 静まらんか! 静まれ 静まれ! 624 01:17:10,040 --> 01:17:12,042 お願いでございます! 行かせてください! 625 01:17:12,042 --> 01:17:15,042 お願いでございます! お願いでございます! 626 01:17:29,059 --> 01:17:39,059 (読経) 627 01:18:19,042 --> 01:18:22,045 (僧侶たち)ウワッ 628 01:18:22,045 --> 01:18:27,045 (騒ぎ声) 629 01:19:09,026 --> 01:19:11,026 おお!? 630 01:19:29,046 --> 01:19:50,046 (読経) 631 01:19:52,069 --> 01:19:55,069 うう… 632 01:20:02,079 --> 01:20:04,081 ハッ 633 01:20:04,081 --> 01:20:09,086 おお 気がつかれてよかったのぅ 634 01:20:09,086 --> 01:20:14,091 安珍 よかったのぅ (僧侶)よかったのぅ 635 01:20:14,091 --> 01:20:16,093 安珍! どこへ行く? お願いでございます 636 01:20:16,093 --> 01:20:18,095 清姫の所へまいります! 637 01:20:18,095 --> 01:20:20,097 なに? 清姫? 行かせてくださりませ! 638 01:20:20,097 --> 01:20:22,099 おぬしは御仏の導きを 忘れたのか!? 639 01:20:22,099 --> 01:20:25,102 たとえどのような責め苦に 遭おうとも 悔いはございません 640 01:20:25,102 --> 01:20:30,107 どうか行かせてください! おぬし 気でもくるったか! 641 01:20:30,107 --> 01:20:32,109 たとえ 気がくるったと 思われてもよい! 642 01:20:32,109 --> 01:20:36,113 人に笑われようと かまわん! どうか行かせてくださりませ! 643 01:20:36,113 --> 01:20:38,115 お願いでございます! 644 01:20:38,115 --> 01:20:41,115 離せ! 離せ! ≪(義円)離してやれ! 645 01:20:43,120 --> 01:20:46,120 それも仏の道じゃ 646 01:20:49,126 --> 01:20:51,126 ご坊… 647 01:20:55,132 --> 01:20:59,136 早よう行け はい! 648 01:20:59,136 --> 01:21:19,089 ♬~ 649 01:21:19,089 --> 01:21:39,109 ♬~ 650 01:21:39,109 --> 01:21:54,124 ♬~ 651 01:21:54,124 --> 01:21:57,124 清姫さま! 652 01:22:00,063 --> 01:22:02,065 清姫さまーっ! 653 01:22:02,065 --> 01:22:12,075 ♬~ 654 01:22:12,075 --> 01:22:14,077 あっ! 655 01:22:14,077 --> 01:22:34,097 ♬~ 656 01:22:34,097 --> 01:22:54,117 ♬~ 657 01:22:54,117 --> 01:22:58,121 ♬~ 658 01:22:58,121 --> 01:23:02,121 ああ… 清姫さま! 659 01:23:04,060 --> 01:23:07,063 清姫さま! 清姫さま! 660 01:23:07,063 --> 01:23:16,072 清姫さま! 清姫さま! 清姫さま! 清姫さま! 661 01:23:16,072 --> 01:23:18,072 ああ… 662 01:23:22,078 --> 01:23:24,078 清姫さま… 663 01:23:28,084 --> 01:23:32,088 《私は何という愚かな過ちを 犯したのだろう》 664 01:23:32,088 --> 01:23:37,093 《恋にも徹しきれず 仏の道も極めることができず…》 665 01:23:37,093 --> 01:23:41,097 《あなたを こんな姿にしてしまった》 666 01:23:41,097 --> 01:23:44,100 《もうこれからは 一生そばを離れず➡ 667 01:23:44,100 --> 01:23:47,103 あなたの冥福を祈ります》 668 01:23:47,103 --> 01:23:49,103 《どうか許してください》 669 01:23:56,112 --> 01:24:07,057 ♬ 今に伝わる 670 01:24:07,057 --> 01:24:25,075 ♬ 美しき恋物語 671 01:24:25,075 --> 01:24:34,075 ♬~