1 00:00:01,101 --> 00:00:06,106 ♬~ 2 00:01:39,032 --> 00:01:42,035 (森 蘭丸)〈ここは 創業60年の こいの湯〉 3 00:01:42,035 --> 00:01:46,073 〈私は ここで住み込みバイトをしている〉 4 00:01:46,073 --> 00:01:50,043 〈0時に閉めて 銭湯の掃除・仕込みという仕事形態は→ 5 00:01:50,043 --> 00:01:53,046 私にとって 都合がいい場所だ〉 6 00:01:53,046 --> 00:01:58,051 〈銭湯で働くために自分は存在している と言っても過言ではない〉 7 00:01:58,051 --> 00:02:00,053 〈そして こんな生活を始めて→ 8 00:02:00,053 --> 00:02:03,056 かれこれ10年近く経っている〉 9 00:02:04,057 --> 00:02:06,026 ふう…。 10 00:02:08,095 --> 00:02:14,034 📱♬~(音楽) 11 00:02:14,034 --> 00:02:17,037 フッ… フッ… フッ…。 12 00:02:17,037 --> 00:02:19,039 (立野李仁)森さん! ポウッ!? 13 00:02:19,039 --> 00:02:21,041 あっ いや その… これは…。 14 00:02:22,075 --> 00:02:27,047 まだ起きていらっしゃったんですね。 もしかして 音 大きかったですか? 15 00:02:27,047 --> 00:02:30,050 ううん 大丈夫。 16 00:02:30,050 --> 00:02:33,053 森さんと 少し しゃべりたくてさ。 17 00:02:33,053 --> 00:02:37,057 〈立野李仁 今年 高校生になる 15歳である〉 18 00:02:37,057 --> 00:02:40,060 明日は入学式じゃないですか! 19 00:02:40,060 --> 00:02:43,030 早く寝ないと体に悪いし お肌が荒れちゃいますよ。 20 00:02:43,030 --> 00:02:48,035 そうなんだけどさ… 緊張して眠れないんだよね。 21 00:02:48,035 --> 00:02:50,070 緊張…? うん まあ…。 22 00:02:50,070 --> 00:02:53,040 あっ 森さんは これでいいんだよね? 23 00:02:53,040 --> 00:02:55,042 ありがとうございます。 24 00:02:55,042 --> 00:02:57,044 (缶を開ける音) 25 00:02:57,044 --> 00:03:02,049 高校のことなんだけど 今年の僕の代って 荒れてるらしいんだよね。 26 00:03:02,049 --> 00:03:05,052 いじめられないか心配だよ。 27 00:03:05,052 --> 00:03:07,054 そんなことでしたか。 28 00:03:07,054 --> 00:03:11,058 大丈夫です。 李仁くんをいじめるような奴らがいたら→ 29 00:03:11,058 --> 00:03:13,026 私が殺…。 コロ? 30 00:03:14,027 --> 00:03:19,032 コ… コロッケを作って差し上げて 仲良くしてくださいと頼んで回ります。 31 00:03:19,032 --> 00:03:22,035 コロッケ? …はい。 32 00:03:22,035 --> 00:03:25,038 よくわかんないけど ありがとう。 33 00:03:25,038 --> 00:03:30,043 〈私が ここに居着いている理由は この李仁くんにある〉 34 00:03:30,043 --> 00:03:32,045 〈あれは 10年前のこと…〉 35 00:03:32,045 --> 00:03:35,048 〈私は とある組織に追われ 疲弊し→ 36 00:03:35,048 --> 00:03:37,084 体は日に焼かれ ボロボロ〉 37 00:03:37,084 --> 00:03:39,052 〈死の淵にいた〉 38 00:03:39,052 --> 00:03:41,054 た… 助けて…。 39 00:03:41,054 --> 00:03:43,023 助けていただけませんか…。 40 00:03:46,059 --> 00:03:49,029 〈こんな者に手を貸す者など いるはずもなく→ 41 00:03:49,029 --> 00:03:53,033 私は 死を悟り ここまでかと思った その時…〉 42 00:03:54,034 --> 00:03:57,037 あ… あのね…。 43 00:04:02,075 --> 00:04:04,044 ん? 44 00:04:04,044 --> 00:04:07,214 (戸の開く音) (立野春彦)あっ やっぱり ここにいた! 45 00:04:07,214 --> 00:04:10,050 飲もうぜ ランちゃん! 李仁の入学祝いだ! 46 00:04:10,050 --> 00:04:14,054 お父さん! 昨日は 中学最後の日祝いだって 飲んだじゃない。 47 00:04:14,054 --> 00:04:17,257 いいんだよ めでてえんだから。 48 00:04:17,257 --> 00:04:20,060 今日も きれいに掃除してくれてありがとな ランちゃん。 49 00:04:20,060 --> 00:04:25,065 うちは サウナもマッサージ風呂もないけど 清潔さだけは自慢だね。 50 00:04:25,065 --> 00:04:27,167 ここが清潔なのは→ 51 00:04:27,167 --> 00:04:31,071 代々きれいに使われてきた歴史が あるからですよ。 52 00:04:31,071 --> 00:04:35,075 うん。 でも 悪いねえ 安月給で いつも働いてもらっちゃって。 53 00:04:35,075 --> 00:04:39,045 お金は問題じゃありません。 この場所が大好きですから。 54 00:04:39,045 --> 00:04:43,083 えっ 本当に? だったら タダで働いてもらおっかなぁ? 55 00:04:43,083 --> 00:04:46,052 そんなこと言ったら 森さん 辞めちゃうよ? 56 00:04:46,052 --> 00:04:48,088 別に タダでも構いませんよ。 57 00:04:48,088 --> 00:04:53,059 《李仁くんのそばにいられるのであれば あと3年くらいなら…》 58 00:04:53,059 --> 00:04:57,063 父さんは すぐ調子にのるから…。 まあ 飲もう 飲もう! 59 00:04:57,063 --> 00:04:59,065 ママ! ランちゃんに赤ワイン! 60 00:04:59,065 --> 00:05:01,067 (立野珠緒)はーい。 61 00:05:01,067 --> 00:05:05,071 あんた 誰じゃったっけ? 62 00:05:05,071 --> 00:05:09,075 おやじ ランちゃんだよ! もう10年も働いてもらってるじゃない! 63 00:05:09,075 --> 00:05:11,044 はい 森蘭丸です。 64 00:05:11,044 --> 00:05:15,081 (長次郎)おいくつじゃったっけ? 大体450歳です。 65 00:05:15,081 --> 00:05:18,051 ほ… ほう。 そりゃまた長生きじゃ。 66 00:05:18,051 --> 00:05:22,055 ガハハハハ…! じじい! ランちゃんの いつものギャグだよ! 67 00:05:22,055 --> 00:05:27,060 わしゃ また てっきり わしを迎えに来た死に神かと思ったわい。 68 00:05:27,060 --> 00:05:30,063 でも 森さん 歴史に詳しいよね! 69 00:05:30,063 --> 00:05:34,034 僕も 森さんに いろいろ教わったから 歴史だけは得意だもんね! 70 00:05:35,068 --> 00:05:38,038 まあ それなりに経験してきましたからね。 71 00:05:38,038 --> 00:05:44,044 ランちゃんは 恋多き男だったって話だよね。 もう何回も聞いたよ! 72 00:05:44,044 --> 00:05:48,181 自分語りがすぎましたね。 酔っちゃいましたかね…。 73 00:05:48,181 --> 00:05:53,119 お父さん あんまりランちゃんをいじらないで。 疲れちゃうから! 74 00:05:53,119 --> 00:05:57,057 ランちゃん ごめんね うちの人が変なキャラづけしちゃって。 75 00:05:57,057 --> 00:05:59,059 いえ…。 76 00:05:59,059 --> 00:06:06,066 《私にとって この家族は なんというか… 心地良い》 77 00:06:06,066 --> 00:06:10,036 あっ もう こんな時間か…。 そろそろ寝なくちゃ。 78 00:06:11,071 --> 00:06:14,040 では 李仁くん おやすみなさい。 79 00:06:14,040 --> 00:06:17,043 ああ 森さん。 はい? 80 00:06:17,043 --> 00:06:19,045 いつも ありがとうね。 81 00:06:19,045 --> 00:06:21,047 どうしました…? 82 00:06:21,047 --> 00:06:24,050 僕 心強いんです。 83 00:06:24,050 --> 00:06:28,221 いつも どこかで 森さんが見守ってくれてる気がして。 84 00:06:28,221 --> 00:06:31,057 でも 僕も 明日から高校生だから→ 85 00:06:31,057 --> 00:06:34,027 いつまでも 森さんに頼ってらんないなと 思って。 86 00:06:34,027 --> 00:06:38,064 何 言ってるんですか。 これからも頼りにしてください! 87 00:06:38,064 --> 00:06:41,034 フフ… じゃあ 頼っちゃおっかな。 88 00:06:41,034 --> 00:06:45,038 ありがとう。 おやすみ 森さん。 89 00:06:48,041 --> 00:06:51,044 《ああ… なんという汚れなき魂》 90 00:06:51,044 --> 00:06:54,047 《そして 汚れなき美しい体!》 91 00:06:54,047 --> 00:06:58,051 《年頃になると 髪を染めたり ピアスをしたりする やからもいる!》 92 00:06:58,051 --> 00:07:00,053 《ところが 李仁くんは どうだ!》 93 00:07:00,053 --> 00:07:03,056 《サラサラの黒髪! そして 傷一つないピチピチの肌!》 94 00:07:03,056 --> 00:07:06,059 《100年に1度 出るか出ないかの 素晴らしい出来栄え!》 95 00:07:06,059 --> 00:07:11,031 《15歳の今にして すでに芳醇な香りが漂い始めている!》 96 00:07:11,031 --> 00:07:13,033 (生つばをのむ音) 97 00:07:13,033 --> 00:07:16,036 《今すぐにでも 李仁くんを吸い尽くしたい…》 98 00:07:16,036 --> 00:07:19,072 《もう食べてしまうべきなのか…》 99 00:07:19,072 --> 00:07:22,075 《いや 10年も我慢したではないか…!》 100 00:07:22,075 --> 00:07:26,046 《あと3年… 完全に仕上がった彼を 味わえなくてどうする!》 101 00:07:26,046 --> 00:07:29,049 《そうだ… 正気を保て 私…!》 102 00:07:30,050 --> 00:07:32,052 あら ランちゃん 何してるの? 103 00:07:32,052 --> 00:07:34,054 いえ… ちょっと出かけてきます。 104 00:07:34,054 --> 00:07:37,057 (珠緒)まあ こんな時間から? はい。 105 00:07:40,093 --> 00:07:43,063 《この興奮を冷ますためにも…→ 106 00:07:43,063 --> 00:07:45,031 夜の街へ 繰り出しますか》 107 00:07:49,069 --> 00:07:53,039 やばい やばい 遅刻だ! 昨日 ちょっと遅くまで起きてたから…! 108 00:07:54,074 --> 00:07:56,076 うわあっ! 109 00:07:56,076 --> 00:07:58,044 (篠塚 葵)キャッ! 110 00:07:58,044 --> 00:08:02,048 イテテ… す… すいません! 大丈夫ですか!? 111 00:08:03,049 --> 00:08:07,053 私のほうこそ ごめんなさい。 お怪我は ありませんか? 112 00:08:08,088 --> 00:08:10,056 《ハッ…!》 113 00:08:10,056 --> 00:08:12,058 あっ ごめんなさい! パンが…。 114 00:08:12,058 --> 00:08:15,061 えっ? ああ… 大丈夫です! 115 00:08:16,062 --> 00:08:18,031 3秒ルール! 116 00:08:18,031 --> 00:08:22,035 フフッ… アハハハ…! フフフ…! 117 00:08:22,035 --> 00:08:26,039 フフフ… アハハハ…! フフ… ハハハ…! ハハハハ…! 118 00:08:26,039 --> 00:08:31,044 (校長先生)新入生の皆さん 入学おめでとうございます。 119 00:08:31,044 --> 00:08:34,047 心よりお祝い申し上げます。 120 00:08:34,047 --> 00:08:38,051 3年間 どうぞよろしくお願いします。 121 00:08:38,051 --> 00:08:41,020 (先生)新入生 着席。 (着席する音) 122 00:08:45,058 --> 00:08:48,094 (ワンチョペ)カオルン 何 ガン見してんの~? 123 00:08:48,094 --> 00:08:52,032 (山羽カオル)はあ!? なんも見てねえし! (教頭先生)一年 歴史を担当していただく→ 124 00:08:52,032 --> 00:08:56,035 坂本先生です。 坂本先生には 3組 担任をお願いしています。 125 00:08:56,035 --> 00:08:58,038 (チャイム) 126 00:08:58,038 --> 00:09:00,039 なあ! あれ どうなった? (男子生徒)あれって なんだよ。 127 00:09:00,039 --> 00:09:02,042 (男子生徒)あれだよ! 128 00:09:02,042 --> 00:09:08,048 ♬~ 129 00:09:08,048 --> 00:09:10,049 ただいま~っ! 130 00:09:10,049 --> 00:09:13,053 森さん! 森さん? 森さぁ~んっ! 131 00:09:13,053 --> 00:09:16,056 うわあっ! 森さんの森さんっ! 132 00:09:16,056 --> 00:09:21,027 やめて… 戸を閉めて…。 まぶしい… 死んじゃう…。 133 00:09:21,027 --> 00:09:24,063 あっ…! 森さん 昼 弱いもんね。 134 00:09:24,063 --> 00:09:27,067 どうしました? そんなに慌てて…。 135 00:09:27,067 --> 00:09:29,035 大変なんだよ 森さん! 136 00:09:30,036 --> 00:09:32,072 もしかして…! 137 00:09:32,072 --> 00:09:34,073 いじめられたんですか? 138 00:09:35,041 --> 00:09:38,044 よかった… 怪我は ないみたいですね。 139 00:09:38,044 --> 00:09:42,048 そうじゃないんだ。 森さん…→ 140 00:09:42,048 --> 00:09:46,052 ここだけの秘密にしてほしいんだけど…。 …はい。 141 00:09:46,052 --> 00:09:49,022 す… 好きな人ができたんだっ! 142 00:09:55,028 --> 00:09:58,064 《日の光のせいかしら? 頭が回らない…》 143 00:09:58,064 --> 00:10:01,034 どうしよう 森さん! 今もドキドキしてるんだ! 144 00:10:01,034 --> 00:10:04,037 これって恋かな? 恋だよね!? 145 00:10:04,037 --> 00:10:08,041 こ… こい…。 え… ええ それは鯉です。 146 00:10:08,041 --> 00:10:11,044 そうか やっぱり 恋かぁ! 147 00:10:11,044 --> 00:10:14,047 《そう 鯉… 鯉のまねがお上手 李仁くん!》 148 00:10:14,047 --> 00:10:16,049 《いや 違うっ!》 149 00:10:16,049 --> 00:10:21,020 胸が苦しいんだ…。 どうしたらいいのかな? 森さん! 150 00:10:24,057 --> 00:10:26,059 うっ…。 151 00:10:26,059 --> 00:10:34,067 ♬~ 152 00:10:34,067 --> 00:10:36,035 た… 助けて…。 153 00:10:36,035 --> 00:10:39,038 助けていただけませんか…。 154 00:10:44,043 --> 00:10:49,048 ♬~ 155 00:10:49,048 --> 00:10:54,053 《これで… 最期か…》 156 00:10:54,053 --> 00:10:59,058 ♬~ 157 00:10:59,058 --> 00:11:01,060 あ… あのね…。 158 00:11:01,060 --> 00:11:07,066 あそこの釜なら 今日は 一日 誰も来ないから ゆっくり休めると思うよ。 159 00:11:07,066 --> 00:11:12,071 《私は 彼の 真っすぐで汚れのない目と純粋な心に触れ→ 160 00:11:12,071 --> 00:11:14,040 彼の全てを欲しいと思った》 161 00:11:16,075 --> 00:11:21,080 《人間にも 食の好みがあるように 私たちにも それがある》 162 00:11:21,080 --> 00:11:23,049 《ある者は 子供の血を好み→ 163 00:11:23,049 --> 00:11:26,085 また ある者は 処女の血が良いと言う》 164 00:11:26,085 --> 00:11:31,090 《私の場合は 18歳童貞 これに限る!》 165 00:11:31,090 --> 00:11:37,030 《皮膚に牙を通した時の弾力 うぶな反応 血のにおい 香り 味… 全てが好みだ!》 166 00:11:37,030 --> 00:11:40,066 《あと3年で 彼は よわい18》 167 00:11:40,066 --> 00:11:43,036 《完全に仕上がった状態で 純潔を頂く!》 168 00:11:43,036 --> 00:11:45,038 《私は そのために この10年→ 169 00:11:45,038 --> 00:11:47,040 李仁くんが汚れないよう ここに居着き→ 170 00:11:47,040 --> 00:11:49,075 見守り 育ててきた》 171 00:11:49,075 --> 00:11:51,044 《だが…!》 172 00:11:51,044 --> 00:11:53,046 す… 好きな人ができたんだっ! 173 00:11:53,046 --> 00:11:56,049 李仁くん! 私に全てお任せください! 174 00:11:56,049 --> 00:12:00,053 力になってくれるんだね! はい。 175 00:12:00,053 --> 00:12:05,058 ♬~ 176 00:12:05,058 --> 00:12:07,026 《あと3年!》 177 00:12:09,028 --> 00:12:12,031 童貞喪失 絶対 阻止! 178 00:12:14,067 --> 00:12:16,069 《私の名前は 森蘭丸》 179 00:12:16,069 --> 00:12:19,038 《約450年生きる吸血鬼である》 180 00:12:19,038 --> 00:12:21,040 《今は 訳あって 銭湯で働いている》 181 00:12:21,040 --> 00:12:23,042 《閉店後の風呂も素晴らしいが→ 182 00:12:23,042 --> 00:12:27,046 それよりも素晴らしい ごちそうが ここにはある》 183 00:12:27,046 --> 00:12:31,050 《それは 汚れなき18歳童貞の血!》 184 00:12:31,050 --> 00:12:35,054 《私は こいの湯 4代目 立野李仁の血を吸うため→ 185 00:12:35,054 --> 00:12:38,024 10年間 この銭湯に住み込みをしながら→ 186 00:12:38,024 --> 00:12:40,026 三助として働いてきた》 187 00:12:40,026 --> 00:12:43,029 《だが… ここにきて 大問題が発生した》 188 00:12:46,032 --> 00:12:48,034 ふう…。 189 00:12:48,034 --> 00:12:50,036 《450年生きている私は知っている》 190 00:12:50,036 --> 00:12:52,038 《恋ほど恐ろしいものはない!》 191 00:12:52,038 --> 00:12:56,042 《恋をすると 愚かな人間は 周りが見えなくなる》 192 00:12:56,042 --> 00:12:59,012 《李仁くんが18になるまで あと3年》 193 00:12:59,012 --> 00:13:03,049 《10年も待ち続け あと数年で ごちそうが待っているというのに…》 194 00:13:03,049 --> 00:13:05,018 《童貞と非童貞では→ 195 00:13:05,018 --> 00:13:10,056 A5ランクの牛と消しゴムほどの 圧倒的差が出てしまう》 196 00:13:10,056 --> 00:13:13,059 《童貞喪失 絶対 阻止っ!》 197 00:13:13,059 --> 00:13:15,028 3代目。 えっ? 198 00:13:15,028 --> 00:13:17,130 李仁くんが恋をしたそうですよ。 199 00:13:17,130 --> 00:13:19,032 えっ ちょっ… 森さん!? 200 00:13:19,032 --> 00:13:23,036 《10代の男の子は 親に恋がバレると なえる》 201 00:13:23,036 --> 00:13:26,039 言っちゃダメじゃん! 内緒って言ったのに! 202 00:13:26,039 --> 00:13:30,043 立野家は 秘密のない家族だと思ってました。 すいません。 203 00:13:30,043 --> 00:13:34,013 そうだ 李仁… 隠し事は なしだ! なあ じいさん。 204 00:13:34,013 --> 00:13:37,116 うん。 隠し事は なしだ。 205 00:13:37,116 --> 00:13:40,019 どんな子だよ。 父さんに言ってみ。 206 00:13:40,019 --> 00:13:43,056 優しくて かわいい子だよ。 207 00:13:43,056 --> 00:13:46,059 はあ? そんな子 どこにでもいるじゃん。 なあ ランちゃん! 208 00:13:46,059 --> 00:13:49,028 はい どこにでもいます。 209 00:13:49,028 --> 00:13:52,031 (春彦)どうやって知り合ったんだよ 李仁。 そんなの 言うわけ…。 210 00:13:52,031 --> 00:13:55,034 入学初日の登校中に出会ったらしいです。 211 00:13:55,034 --> 00:13:57,036 なんで 森さんが言っちゃうんだよ! 212 00:13:57,036 --> 00:14:01,040 曲がり角で ぶつかって 恋に落ちました。 全部 言う~っ! 213 00:14:01,040 --> 00:14:05,011 それ 見たことある! 少女漫画で 散々 こすられてきたやつだ! 214 00:14:05,011 --> 00:14:07,013 (ため息) 215 00:14:07,013 --> 00:14:09,015 単純だな おい この野郎! 216 00:14:10,049 --> 00:14:12,018 優しかったんだ。 217 00:14:12,018 --> 00:14:15,054 (李仁の声)ぶつかって落としたパンの 心配をしてくれたし→ 218 00:14:15,054 --> 00:14:18,024 怪我してないかって ハンカチを渡してくれたんだ。 219 00:14:18,024 --> 00:14:20,026 どうぞ。 220 00:14:20,026 --> 00:14:25,064 よし! 人生の先輩として 一つだけアドバイスしてやる。 221 00:14:25,064 --> 00:14:30,069 李仁 ゴムは着けろよ。 なあ じいさん。 (長次郎)うむ 着けるべきだ。 222 00:14:31,037 --> 00:14:33,039 うわっ! 223 00:14:33,039 --> 00:14:35,041 貴様ぁ! それは違うだろ! 224 00:14:35,041 --> 00:14:38,044 ち・が・う だろ~っ!! 225 00:14:38,044 --> 00:14:41,047 どうした? ランちゃん… きゅ… 急に タメ口…。 226 00:14:41,047 --> 00:14:44,050 李仁くんは まだ15歳です。 227 00:14:44,050 --> 00:14:49,021 恋などにうつつを抜かさず 勉強とスポーツ 友情を優先するべきです! 228 00:14:49,021 --> 00:14:51,057 ゴムの有無は問題じゃない! 229 00:14:51,057 --> 00:14:53,059 快楽のために ピーしたり ピーをピーするなんて→ 230 00:14:53,059 --> 00:14:55,061 言語道断 愚の骨頂! 231 00:14:55,061 --> 00:14:57,063 童貞最高! 232 00:14:57,063 --> 00:15:02,068 親ならば 童貞の尊さ 素晴らしさを 説くべきじゃないのか~っ!! 233 00:15:02,068 --> 00:15:07,039 すいません そうでした…。 冗談でも 言ってはいけませんでした…。 234 00:15:07,039 --> 00:15:09,075 童貞最高…。 235 00:15:09,075 --> 00:15:12,044 こやつ… 今すぐ この場で…! 236 00:15:12,044 --> 00:15:14,046 はわわわわ…! 237 00:15:14,046 --> 00:15:17,049 ハッ…! んん… コホン。 238 00:15:17,049 --> 00:15:21,020 李仁くん 私は 童貞を尊敬しております。 239 00:15:23,055 --> 00:15:26,058 もういいよ! みんなでバカにして! えっ? 240 00:15:26,058 --> 00:15:29,028 森さんに相談した僕がバカだったよ! 241 00:15:29,028 --> 00:15:32,064 ありゃ 李仁の奴 相当 怒ってるよ…。 242 00:15:32,064 --> 00:15:36,035 なあ じいさん。 (長次郎)うむ 怒っているな。 243 00:15:40,039 --> 00:15:42,041 (ノック) 244 00:15:42,041 --> 00:15:47,013 李仁くん すいません。 傷つけてしまったのなら 謝ります。 245 00:15:47,013 --> 00:15:50,016 私は ただ 李仁くんが心配だっただけで…。 246 00:15:50,016 --> 00:15:53,152 《といっても 童貞の心配ですが》 247 00:15:53,152 --> 00:15:55,054 《わかったよ もういいよ。 248 00:15:55,054 --> 00:15:59,091 3代目に話したのも そのほうが 事がうまくいくかと思ったからで…。 249 00:15:59,091 --> 00:16:02,094 《わかったって。 申し訳ありません…。 250 00:16:04,030 --> 00:16:06,032 おわびに なんでもさせてもらいます! 251 00:16:06,032 --> 00:16:09,035 本当に? ちょうどよかった! 252 00:16:09,035 --> 00:16:13,039 次 会った時 どうやって話しかけようか 迷ってたんだ…。 253 00:16:13,039 --> 00:16:15,041 森さんなら どうするのかな? 254 00:16:15,041 --> 00:16:18,044 私なら 迷わず抹殺します。 255 00:16:18,044 --> 00:16:20,046 ま… まっさつ? 李仁くんを たぶらか…。 256 00:16:20,046 --> 00:16:22,014 あっ… いや そうじゃなくって…。 257 00:16:22,014 --> 00:16:24,016 《危ない! 本心が だだ漏れてしまった》 258 00:16:24,016 --> 00:16:29,055 マ… マッサージ… そう! 私なら マッサージをしますかね。 259 00:16:29,055 --> 00:16:32,091 肩や首筋なんかを見ながら…。 260 00:16:32,091 --> 00:16:37,029 えーっ! えっ 急にボディータッチ!? 森さん 今まで どんな恋愛してきたんだよ! 261 00:16:37,029 --> 00:16:42,068 いや すいません… 今のは違います。 忘れてください。 262 00:16:42,068 --> 00:16:46,038 森さんは どうやって 好きな人に思いを伝えてきたの? 263 00:16:46,038 --> 00:16:49,041 ちゃんと聞いたことなかったよね。 264 00:16:50,042 --> 00:16:56,015 私の恋愛は 悲しい思い出しかありません。 265 00:16:56,015 --> 00:17:03,055 (織田信長)人間五十年 下天の内をくらぶれば→ 266 00:17:03,055 --> 00:17:07,059 夢幻の如くなり。 (鼓) 267 00:17:07,059 --> 00:17:13,032 蘭丸 約束の刻が来たようじゃ。 楽しかったのう…。 268 00:17:17,036 --> 00:17:21,040 まだまだ 信長様の夢を共に生きたかった。 269 00:17:21,040 --> 00:17:23,009 よいのですね? 270 00:17:24,043 --> 00:17:26,012 是非もなし! 271 00:17:30,016 --> 00:17:34,020 《信長様… これで あなたは私のもの…》 272 00:17:35,021 --> 00:17:38,057 《亡きがらは 誰にも渡しません…》 273 00:17:38,057 --> 00:17:42,061 うおおおーっ…! 274 00:17:42,061 --> 00:17:47,033 ♬~ 275 00:17:47,033 --> 00:17:49,035 《人間には わかるまい》 276 00:17:49,035 --> 00:17:55,007 《絶頂に達した時 好きな人が冷たくなっていく悲しみなど…》 277 00:17:56,042 --> 00:17:58,044 森さん? 278 00:17:59,045 --> 00:18:04,050 はい! …そうでした 私の恋愛は 全て成就しませんでした。 279 00:18:04,050 --> 00:18:07,053 恋愛とは そういうものです。 280 00:18:07,053 --> 00:18:11,057 そんな悲しい思いを 李仁くんには してほしくありません。 281 00:18:11,057 --> 00:18:14,060 それでも その女性が好きですか? 282 00:18:14,060 --> 00:18:16,062 う… うん。 283 00:18:16,062 --> 00:18:20,066 彼女のことを思うと ドキドキして眠れないんだ。 284 00:18:20,066 --> 00:18:24,036 あっ そうだ! これ… 父さんには内緒だよ。 285 00:18:24,036 --> 00:18:26,038 実は…→ 286 00:18:26,038 --> 00:18:31,043 ぶつかった時に貸してくれたハンカチを 返しそびれて 枕の下に敷いてるんだ。 287 00:18:31,043 --> 00:18:34,080 夢で会えないかなって思ってさ…。 288 00:18:34,080 --> 00:18:36,048 あっ… 森さん? 289 00:18:36,048 --> 00:18:40,052 《尊いっ! なんという汚れなき純粋な魂!》 290 00:18:40,052 --> 00:18:43,055 《思考に計算がなく 感情に濁りがない!》 291 00:18:43,055 --> 00:18:45,057 《この世で最も美しいっ!》 292 00:18:45,057 --> 00:18:49,061 《なのに なぜ 人間は童貞を恥じるのか!?》 293 00:18:49,061 --> 00:18:53,032 ちょっと そのハンカチを貸してください。 あっ… うん。 294 00:18:53,032 --> 00:18:56,035 (嗅ぐ音) 何 嗅いでるんだよ! 変態っ! 295 00:18:56,035 --> 00:18:59,038 私が李仁くんを守ります。 では。 (戸を閉める音) 296 00:18:59,038 --> 00:19:01,040 えっ? 297 00:19:01,040 --> 00:19:04,043 《李仁くん あなたは純粋で美しい》 298 00:19:04,043 --> 00:19:08,047 《…が しかし その純粋さが 人を引きつけてしまう》 299 00:19:08,047 --> 00:19:11,017 《あなたが好きになったということは→ 300 00:19:11,017 --> 00:19:15,021 その相手も また あなたに惚れてしまったに違いありません》 301 00:19:15,021 --> 00:19:21,027 《まずは この興奮を冷ますために ひと狩り 行くとしますか》 302 00:19:21,027 --> 00:19:26,032 《私は 長く生きながら 人間と共存する道を選んだ》 303 00:19:26,032 --> 00:19:32,038 《そこから導き出した結論は 基本 犯罪者の血のみ吸うという選択》 304 00:19:32,038 --> 00:19:35,041 《悪人は 人間社会に必要とされない》 305 00:19:35,041 --> 00:19:37,043 《ならば…》 306 00:19:37,043 --> 00:19:39,011 うおっ! 307 00:19:39,011 --> 00:19:42,048 あなた 人を殺したことがありますね? 308 00:19:42,048 --> 00:19:45,017 な な… なんだ? てめえ。 警察か!? 309 00:19:45,017 --> 00:19:48,054 いいえ 吸血鬼です。 310 00:19:48,054 --> 00:19:52,058 はあ? なんだよ ビビらすなよ。 お前も変人か。 311 00:19:52,058 --> 00:19:55,027 うっ! 《ああ まずい…》 312 00:19:55,027 --> 00:19:57,029 《性根の腐った人間の血は まずい》 313 00:19:57,029 --> 00:19:59,031 ぐはっ…! 314 00:19:59,031 --> 00:20:01,033 《ここ最近 ろくな食事をしていない》 315 00:20:01,033 --> 00:20:04,003 《早く 極上の うまい血を吸いたい…》 316 00:20:07,039 --> 00:20:09,041 《においは ここで間違いない…》 317 00:20:13,012 --> 00:20:17,016 (ノック) 318 00:20:17,016 --> 00:20:20,019 さすがに怖くて出てこれないか…。 319 00:20:20,019 --> 00:20:22,021 ん? 320 00:20:23,022 --> 00:20:25,024 ギャッ! 321 00:20:29,028 --> 00:20:31,030 シーッ シーッ…。 322 00:20:31,030 --> 00:20:36,035 フフ…。 お… 驚きすぎて 声も出ませんか? 323 00:20:36,035 --> 00:20:40,005 私は吸血鬼です。 変質者ではありません。 324 00:20:41,040 --> 00:20:43,042 少し お話をしませんか? 325 00:20:43,042 --> 00:20:45,044 えいっ! 326 00:20:45,044 --> 00:20:48,047 もしかして 十字架のつもりですか? 327 00:20:48,047 --> 00:20:51,050 申し訳ありませんが そんなものは効きません。 328 00:20:51,050 --> 00:20:53,052 はあっ…! 329 00:20:53,052 --> 00:20:55,087 《フフ… 純粋な娘だ》 330 00:20:55,087 --> 00:20:58,057 《このまま 血を吸い 亡き者にしたいところですが→ 331 00:20:58,057 --> 00:21:00,126 あいにく それは できない》 332 00:21:00,126 --> 00:21:04,029 《なぜなら 吸血鬼は その家の者に招かれないと…→ 333 00:21:04,029 --> 00:21:08,067 クッ…! 家の中には入れないからだ》 334 00:21:08,067 --> 00:21:13,038 《家が持つ魔よけの効力が 吸血鬼をはじいてしまうらしい》 335 00:21:15,040 --> 00:21:19,044 あなたに 一つ質問があります。 は… はい。 336 00:21:19,044 --> 00:21:22,047 今日 あなたは 恋に落ちましたね? 337 00:21:22,047 --> 00:21:26,051 えっ… 恋? はい。 隠しても無駄です。 338 00:21:28,053 --> 00:21:31,056 《フッ… ごまかしても無駄なこと》 339 00:21:31,056 --> 00:21:36,028 《長く生きてきた私に 人間の行動など 手に取るようにわかる》 340 00:21:36,028 --> 00:21:38,030 恋… ですか? 341 00:21:38,030 --> 00:21:40,032 恋です。 342 00:21:42,034 --> 00:21:44,069 恋… してませんけど…。 343 00:21:44,069 --> 00:21:46,071 えっ? 344 00:21:46,071 --> 00:21:48,073 (蘭丸・葵)えっ? 345 00:21:48,073 --> 00:21:50,042 (蘭丸・葵)えっ!? 346 00:21:50,042 --> 00:21:57,049 ♬~