1 00:00:07,140 --> 00:00:10,143 (篠塚 葵)恋… してませんけど…。 2 00:00:10,143 --> 00:00:12,145 (森 蘭丸)えっ? 3 00:00:12,145 --> 00:00:14,114 (蘭丸・葵)えっ? 4 00:00:15,148 --> 00:00:20,153 えっ? ハハハ… ご冗談を。 してますよ 恋。 5 00:00:20,153 --> 00:00:24,124 誰かと間違えてませんか? いえ… あなたです。 6 00:00:24,124 --> 00:00:27,127 《この女 ここにきて しらを切るつもりか!》 7 00:00:27,127 --> 00:00:31,164 バンパイアである私には あなたの記憶を読むことができます。 8 00:00:31,164 --> 00:00:34,134 《そんな能力なぞ ありはしませんがね!》 9 00:00:35,135 --> 00:00:39,139 今 あなたの頭の中をのぞいています。 10 00:00:39,139 --> 00:00:43,143 やはり あなた 登校中に誰かとぶつかって 恋に落ちましたね! 11 00:00:43,143 --> 00:00:46,146 えっ? いえ…。 あっ…! 12 00:00:46,146 --> 00:00:49,116 《まずい! 遅刻! 昨日 ちょっと遅くまで起きてたから…!》 13 00:00:50,150 --> 00:00:52,152 (立野李仁)うわあっ! キャッ! 14 00:00:54,121 --> 00:00:58,125 ぶつかりましたけど 李仁くんとは そういう関係ではないです。 15 00:00:58,125 --> 00:01:00,127 そう! 李仁くん! 16 00:01:00,127 --> 00:01:03,130 あんないい子 好きにならないわけがない! 17 00:01:03,130 --> 00:01:06,133 李仁くんと お知り合いですか? えっ… いえ。 18 00:01:06,133 --> 00:01:09,136 確かに 優しい方でした。 19 00:01:09,136 --> 00:01:13,140 学校まで ご一緒して 話も弾みましたけど…。 20 00:01:14,141 --> 00:01:16,143 それだけです。 21 00:01:16,143 --> 00:01:18,145 《マジか… この娘→ 22 00:01:18,145 --> 00:01:21,148 全く 李仁くんの魅力に 気づいていないだと!?》 23 00:01:21,148 --> 00:01:23,150 あなたは何もわかっていない。 えっ? 24 00:01:23,150 --> 00:01:26,153 (蘭丸の声) 筋肉と脂肪のバランスが取れた肉体。 25 00:01:26,153 --> 00:01:28,121 かわいらしい寝癖。 26 00:01:28,121 --> 00:01:31,191 全てを信じてしまう ガラスのような きれいな目。 27 00:01:31,191 --> 00:01:33,126 ぷっくりとした鼻。 28 00:01:33,126 --> 00:01:35,128 虫歯一つない清潔な口内環境。 29 00:01:35,128 --> 00:01:37,164 やわらかそうな唇。 30 00:01:37,164 --> 00:01:41,234 好きにならないわけがない。 断言します! 31 00:01:41,234 --> 00:01:43,136 ん? 32 00:01:43,136 --> 00:01:45,138 《なぜ ピンとこない!》 33 00:01:45,138 --> 00:01:48,108 ああ… 一緒にいて 安心感はありましたけど…。 34 00:01:48,108 --> 00:01:51,244 そうです! 気が使える いい子なんです! 35 00:01:51,244 --> 00:01:54,114 でも まだ 私は恋とか…。 36 00:01:54,114 --> 00:01:56,249 ストッパーをかけてはいけません! 37 00:01:56,249 --> 00:01:59,119 青春は短い。 恋せよ乙女。 38 00:01:59,119 --> 00:02:01,121 ハッ…! 39 00:02:02,122 --> 00:02:05,092 《あれぇ? 何を言っとるんだ 私は…》 40 00:02:06,226 --> 00:02:10,130 ⚟(葵の母親)葵! 誰かと電話してるの? 早く寝なさい! 41 00:02:10,130 --> 00:02:12,132 は… はーい ママ! 42 00:02:12,132 --> 00:02:15,135 あ… あの… バンパイアさん…。 43 00:02:15,135 --> 00:02:22,109 ♬~ 44 00:02:22,109 --> 00:02:24,144 「恋せよ乙女」か…。 45 00:02:24,144 --> 00:02:27,114 またお会いできるかしら? 46 00:02:27,114 --> 00:02:29,116 バンパイア様…。 47 00:02:31,151 --> 00:02:36,123 ♬~ 48 00:04:09,082 --> 00:04:11,118 〈私は 銭湯に棲む吸血鬼〉 49 00:04:11,118 --> 00:04:14,087 〈名は 森蘭丸と申します〉 50 00:04:14,087 --> 00:04:16,089 〈普段 昼間は→ 51 00:04:16,089 --> 00:04:18,091 遮光カーテンで完全に光を遮断した→ 52 00:04:18,091 --> 00:04:21,094 この三助部屋で 眠りについている〉 53 00:04:21,094 --> 00:04:23,063 〈のだが…〉 54 00:04:24,097 --> 00:04:27,100 《全く眠れない》 55 00:04:27,100 --> 00:04:30,070 青春は短い。 恋せよ乙女。 56 00:04:30,070 --> 00:04:34,107 《私は なぜ あんなことを言ってしまったのだ》 57 00:04:34,107 --> 00:04:36,076 《私の李仁くんが恋するおなご…→ 58 00:04:36,076 --> 00:04:40,080 李仁くんの童貞を脅かす可能性のある おなごに…!》 59 00:04:40,080 --> 00:04:43,116 とっとと始末しておけばよかった…! 60 00:04:43,116 --> 00:04:45,085 いや しかし…→ 61 00:04:45,085 --> 00:04:48,088 あのおなごは 李仁くんに出会ったにもかかわらず→ 62 00:04:48,088 --> 00:04:51,091 全くピンときていなかった… 李仁くんの魅力に! 63 00:04:51,091 --> 00:04:53,093 ガラスのような きれいな目。 64 00:04:53,093 --> 00:04:55,095 ぷっくりとした鼻。 65 00:04:55,095 --> 00:04:57,097 やわらかそうな唇。 66 00:04:57,097 --> 00:05:00,100 ああ~ 私のおバカ! おバカさんっ! 67 00:05:00,100 --> 00:05:04,237 なぜ あのおなごに 李仁くんの魅力を うっかり教えてしまったのだ! 68 00:05:04,237 --> 00:05:07,107 ハッ…! 今頃 両思いになってたら どうする…。 69 00:05:07,107 --> 00:05:09,242 こうして… るっ…! 70 00:05:09,242 --> 00:05:11,211 場合ではない…。 71 00:05:12,112 --> 00:05:16,116 よし… 今日は 幸い 曇っている。 72 00:05:16,116 --> 00:05:18,118 奥の手です。 73 00:05:18,118 --> 00:05:24,090 これだけの日焼け止めを塗り込めば 太陽の業火にも焼かれずに済むでしょう。 74 00:05:27,093 --> 00:05:30,096 雨 降りそうだね。 早く帰ろう。 75 00:05:32,098 --> 00:05:34,100 あっ…。 76 00:05:36,102 --> 00:05:38,104 ねえ 真っ黒! 77 00:05:38,104 --> 00:05:40,073 ダメよ 見ちゃ! 早く帰りましょう。 78 00:05:41,107 --> 00:05:44,110 《あ… 暑い… 死んでしまう》 79 00:05:44,110 --> 00:05:47,113 《どこか木陰で休憩せねば…》 80 00:05:47,113 --> 00:05:49,115 (チャイム) 81 00:05:49,115 --> 00:05:53,086 李仁! 部活見学 行こうぜ。 どこに入るか決めた? 82 00:05:53,086 --> 00:05:55,088 いや まだ…。 ん? 83 00:05:56,089 --> 00:06:00,093 葵! 部活 一緒に見に行かない? あっ ごめん。 84 00:06:00,093 --> 00:06:03,096 今日 用事があるから 帰らなくちゃいけないんだ。 85 00:06:03,096 --> 00:06:07,100 李仁 早く行こうぜ! う… うん。 86 00:06:07,100 --> 00:06:12,072 ♬~ 87 00:06:12,072 --> 00:06:14,074 フフ…。 88 00:06:14,074 --> 00:06:22,082 ♬~ 89 00:06:22,082 --> 00:06:24,084 あっ バンパ…。 あっ…。 90 00:06:24,084 --> 00:06:27,087 李仁くん! あっ えっと あの…。 91 00:06:27,087 --> 00:06:29,089 どうしたの? 92 00:06:29,089 --> 00:06:32,092 《チャーンス! 私の目の前に 李仁くんとおなごが!》 93 00:06:32,092 --> 00:06:35,095 《神は私に味方したっ!》 94 00:06:35,095 --> 00:06:38,098 あの… ハンカチ どうもありがとう。 95 00:06:38,098 --> 00:06:41,101 わざわざ返してくれなくても よかったのに。 96 00:06:41,101 --> 00:06:44,104 でも 葵ちゃんのだから…。 97 00:06:44,104 --> 00:06:47,073 《やった! 自然な流れで名前を呼べたぞ!》 98 00:06:48,108 --> 00:06:51,111 《おなご! 李仁くんが わざわざ洗ったんだぞ!》 99 00:06:51,111 --> 00:06:54,080 《ここは 逆に あなたが まず お礼するとこだろっ!》 100 00:06:55,115 --> 00:06:57,083 こちらこそ ありがとう。 101 00:06:57,083 --> 00:06:59,085 《やった!》 102 00:06:59,085 --> 00:07:02,088 でも 今日って みんな 部活見学してるんじゃない? 103 00:07:02,088 --> 00:07:04,090 もしかして ハンカチ返すために? 104 00:07:04,090 --> 00:07:07,093 ああ…! いや 用事があって そのついでに…。 105 00:07:07,093 --> 00:07:11,097 いや じゃなくて…! ハンカチを渡すついでの用事っていうか…。 106 00:07:11,097 --> 00:07:14,100 《「君と話をしたくてハンカチを渡しに来た」→ 107 00:07:14,100 --> 00:07:16,102 と言えばいいだけのこと》 108 00:07:16,102 --> 00:07:18,104 あっ…。 109 00:07:21,107 --> 00:07:26,079 あっ あの… もし時間があったら そこの公園で 少しおしゃべりしない? 110 00:07:26,079 --> 00:07:28,081 《えっ ここ?》 111 00:07:28,081 --> 00:07:30,083 …うん! 112 00:07:30,083 --> 00:07:36,089 ♬~ 113 00:07:36,089 --> 00:07:38,058 《危なかった…》 114 00:07:39,092 --> 00:07:41,094 (2人)あ… あの…! あっ…。 115 00:07:41,094 --> 00:07:43,096 ウフフ…。 アハハ…。 116 00:07:43,096 --> 00:07:48,101 ごめんね なんか 話題が見つからなくて。 ううん 私のほうこそ。 117 00:07:48,101 --> 00:07:52,105 ハンカチ 洗ってくれたんだ。 ありがとう。 118 00:07:52,105 --> 00:07:57,077 ♬~ 119 00:07:57,077 --> 00:08:01,114 あれ? うちの学校の奴じゃん。 120 00:08:01,114 --> 00:08:05,085 何やってんの~? 俺らも交ぜてよ。 121 00:08:06,119 --> 00:08:10,090 《いつの時代も 空気の読めない阿呆がいるのだな…》 122 00:08:11,091 --> 00:08:14,060 《あれは 私が新選組に名を連ねていた頃…》 123 00:08:15,095 --> 00:08:19,099 トシさん また 女のところに行くんですか? 124 00:08:19,099 --> 00:08:23,069 女はいいぞ。 お前も女を覚えろよ。 125 00:08:23,069 --> 00:08:26,072 トシさんが教えてくださいよ。 126 00:08:26,072 --> 00:08:28,108 (芹沢 鴨)おうっ! 芹沢さん。 127 00:08:28,108 --> 00:08:33,113 土方くん 俺と飲もう。 ちょっと付き合えよ。 128 00:08:33,113 --> 00:08:36,116 僕も付き合いますよ。 129 00:08:36,116 --> 00:08:40,220 (芹沢)下戸と飲んでも つまらん。 お前はよい。 130 00:08:40,220 --> 00:08:49,129 ♬~ 131 00:08:49,129 --> 00:08:51,097 おい~! うわっ! 132 00:08:52,098 --> 00:08:56,136 (不良)構えんなって! 仲良くしようぜ! 133 00:08:56,136 --> 00:08:58,104 オラオラ! うっ…! 134 00:08:58,104 --> 00:09:03,076 女とイチャつくなら もっと おめえが強くなんねえとな! 135 00:09:05,111 --> 00:09:07,113 オラァ! うわあっ! 136 00:09:07,113 --> 00:09:10,116 俺たちが 喧嘩のやり方 教えてやっから。 137 00:09:10,116 --> 00:09:13,119 《今日の晩ご飯は決定ですね》 138 00:09:13,119 --> 00:09:17,090 女の子の前だぜ? もっと気合入れろよ。 139 00:09:17,090 --> 00:09:20,093 《おやおや おかずも決まりましたね》 140 00:09:20,093 --> 00:09:22,095 おい! 何 寝てんだよ! 141 00:09:22,095 --> 00:09:26,099 《李仁くんに 暴力を見せたくありませんでしたが→ 142 00:09:26,099 --> 00:09:28,101 致し方ありません!》 143 00:09:28,101 --> 00:09:30,069 もうやめてよ! 144 00:09:30,069 --> 00:09:32,072 ねえねえ 俺らと遊ぼうよ。 145 00:09:32,072 --> 00:09:35,074 やめろ! その子に手を出すな! 146 00:09:37,077 --> 00:09:39,078 (不良たち)ああ? 147 00:09:39,078 --> 00:09:44,083 僕のことは好きなだけ殴っていいから その子は帰してあげてよ! 148 00:09:44,083 --> 00:09:46,086 (不良たち)はあ? 《ハッ…!》 149 00:09:46,086 --> 00:09:49,088 《はあぁ~~~んっ!》 150 00:09:49,088 --> 00:09:52,058 はあ? てめえ ナマ言ってんじゃねえ! ムカつく奴だな! 151 00:09:53,092 --> 00:09:56,062 《あの か弱く泣き虫だった李仁くんが…》 152 00:09:58,097 --> 00:10:01,234 (蘭丸・李仁)パンッ。 ぎゅっ。 ちゅー! 153 00:10:01,234 --> 00:10:03,102 ハハハハ…! 154 00:10:03,102 --> 00:10:07,073 《こんなに たくましくなられて…》 155 00:10:07,073 --> 00:10:09,109 《私は なぜ…→ 156 00:10:09,109 --> 00:10:11,244 涙を流しているのだ…》 157 00:10:11,244 --> 00:10:15,081 《李仁くんの成長に感動しているのか?》 158 00:10:15,081 --> 00:10:17,083 《おかしな話だ》 159 00:10:17,083 --> 00:10:20,086 《いずれ 私が食ってしまうというのに…!》 160 00:10:22,088 --> 00:10:24,090 これくらいにしといてやるか。 161 00:10:24,090 --> 00:10:27,093 顔に怪我させると先生にバレるしな。 162 00:10:27,093 --> 00:10:30,096 (不良)明日から またシメっからよ。 行こうぜ。 163 00:10:30,096 --> 00:10:34,067 誰かにチクったら マジ ぶっ殺すからな! 164 00:10:35,101 --> 00:10:37,070 大丈夫? 李仁くん! 165 00:10:37,070 --> 00:10:39,072 うん。 イテテ…。 166 00:10:39,072 --> 00:10:41,174 《篠塚さんといいましたか…》 167 00:10:41,174 --> 00:10:44,077 《今日は まだ生かしておきましょう》 168 00:10:44,077 --> 00:10:48,081 《あなたのおかげで 李仁くんが 男として さらに成熟する》 169 00:10:48,081 --> 00:10:53,119 《童貞のまま あと3年を過ごせば より極上の血が吸えそうです》 170 00:10:53,119 --> 00:10:56,089 ありがとう。 大丈夫だから…。 171 00:10:57,090 --> 00:11:00,059 あっ ごめん… また汚しちゃったね。 172 00:11:01,094 --> 00:11:03,062 いいの 気にしないで。 173 00:11:05,098 --> 00:11:08,101 クソが! この自販機 全然 当たんねえじゃねえかよ! 174 00:11:08,101 --> 00:11:10,069 邪魔ですね。 ああ? 175 00:11:18,077 --> 00:11:20,079 (缶を開ける音) 176 00:11:20,079 --> 00:11:30,089 ♬~ 177 00:11:30,089 --> 00:11:33,092 「邪魔」って 俺らに言ったのか? おっさん。 178 00:11:33,092 --> 00:11:37,096 なんだ? こいつ。 色白 黒ずくめ。 いかにも弱そうじゃん。 179 00:11:37,096 --> 00:11:39,098 フン…。 180 00:11:40,099 --> 00:11:42,101 は… 離せよ おっさん! 181 00:11:42,101 --> 00:11:45,071 (力を込める音) 182 00:11:47,073 --> 00:11:49,075 あっ… クッ…。 183 00:11:52,111 --> 00:11:55,081 大丈夫かよ!? てめえ ふざけやがって! 184 00:11:55,081 --> 00:11:58,117 別に ふざけてるつもりではなく…。 185 00:11:58,117 --> 00:12:01,087 (不良)お前… フランケン先輩に言っとくからな! 186 00:12:01,087 --> 00:12:04,090 ほう… バンパイアには会ったことがありますが→ 187 00:12:04,090 --> 00:12:07,093 フランケンシュタインは初めてですね。 188 00:12:07,093 --> 00:12:10,063 「楽しみに待っています」とお伝えください。 189 00:12:11,097 --> 00:12:13,099 行こうぜ! 190 00:12:13,099 --> 00:12:15,068 チッ…! 191 00:12:16,102 --> 00:12:18,071 ふう…。 192 00:12:18,071 --> 00:12:22,175 トマトジュースを飲んでたおかげで いくらか冷静でいられました。 193 00:12:22,175 --> 00:12:24,110 危うく やっちゃうところでした。 194 00:12:24,110 --> 00:12:27,146 イテッ…。 お… おい どうした? 195 00:12:27,146 --> 00:12:29,082 クッ…。 196 00:12:29,082 --> 00:12:32,085 (不良)お前 腕 すげえ腫れてっけど それ 折れてんじゃね? 197 00:12:33,119 --> 00:12:35,121 (戸の開く音) あれ? 198 00:12:35,121 --> 00:12:38,091 森さんが番台に立つなんて珍しいね。 初めて見たよ。 199 00:12:38,091 --> 00:12:40,126 そうなんですよ。 200 00:12:40,126 --> 00:12:44,130 3代目が腰を痛めて 急きょ やることになりました。 201 00:12:45,164 --> 00:12:47,166 そんなことより どうしました? 202 00:12:47,166 --> 00:12:51,104 森さん すごいことが起きたんだ! 奇跡だよ! 奇跡? 203 00:12:51,104 --> 00:12:56,109 今日 学校の帰りに 例の女の子に ハンカチを返そうとしたんだけどさ…。 204 00:12:56,109 --> 00:13:00,113 それでね その時に 連絡先 交換したんだ! 205 00:13:00,113 --> 00:13:05,118 でさ 最初に なんてメッセージ送ればいいか 相談しようと思って。 206 00:13:05,118 --> 00:13:08,087 《李仁くんの成熟のために 生かしておいたのだが→ 207 00:13:08,087 --> 00:13:11,090 私に隠れて 密書のやり取りを始めるとは…!》 208 00:13:11,090 --> 00:13:13,092 森さん? 209 00:13:13,092 --> 00:13:16,129 《ぬうう…!》 210 00:13:16,129 --> 00:13:18,097 すいません なんの話でしたっけ? 211 00:13:18,097 --> 00:13:21,100 (戸の開く音) あっ ちょっと待ってくださいね。 212 00:13:22,168 --> 00:13:25,104 《なっ…!》 えっ バンパイア様! 213 00:13:25,104 --> 00:13:29,108 えっ? その声は葵ちゃん!? ん? バンパイア? 214 00:13:30,109 --> 00:13:34,113 バ… バン… ババン… バン… バンパイア? 215 00:13:34,113 --> 00:13:36,115 ななな… なんのことでしょう? 216 00:13:36,115 --> 00:13:40,086 あの日 会いに来てくださった バンパイア様ですよね!? 217 00:13:40,086 --> 00:13:43,089 会いに来た…? えっ 森さん どういうこと? 218 00:13:43,089 --> 00:13:45,091 なんで ここにいらっしゃるんですか? 219 00:13:45,091 --> 00:13:49,095 森さん 葵ちゃんに会いに行ったの? どういうこと? 森さん! 220 00:13:49,095 --> 00:13:54,100 その声は李仁くん! 李仁くん この方のお知り合いなの? 221 00:13:54,100 --> 00:13:58,104 森さんは 住み込みで働いてくれてるんだ うちの銭湯で。 222 00:13:58,104 --> 00:14:01,074 銭湯のバンパイア!? まあ 素敵! 223 00:14:01,074 --> 00:14:03,076 《これは大ピンチです!》 224 00:14:03,076 --> 00:14:05,111 《バレたら いろいろと まずい…》 225 00:14:05,111 --> 00:14:08,081 森さんっていうんですね…。 《しらばっくれるか…》 226 00:14:08,081 --> 00:14:11,084 《バンパイアなど存在しないと…》 227 00:14:11,084 --> 00:14:14,087 《やばい やばい やばい! ここをなんとか!》 228 00:14:14,087 --> 00:14:16,089 あっ わかった! わかりました! 229 00:14:16,089 --> 00:14:21,094 夢だ! 夢見てたんだ! 夢見る少女 夢女子だ! 230 00:14:21,094 --> 00:14:23,096 夢? 231 00:14:23,096 --> 00:14:26,099 私も ちょうど 昨日 夢に坂本龍馬が出てきてくれたんです。 232 00:14:26,099 --> 00:14:30,103 でも 龍馬かと思ったら よく見ると ケンタウロスだったんです。 233 00:14:30,103 --> 00:14:34,107 「龍馬」という名前だけに 下半身が馬~! 234 00:14:39,078 --> 00:14:43,082 ああ… っていうか そのバンパイア 本当に私でした? 235 00:14:43,082 --> 00:14:46,085 そういえば… 髪の毛は逆立ってました…。 236 00:14:46,085 --> 00:14:49,088 ほら 私なんて 髪は下ろしてますからね。 237 00:14:49,088 --> 00:14:52,091 あっ 目も つり上がってた気がします! 238 00:14:52,091 --> 00:14:55,094 私なんて どちらかというと たれ目って言われますし→ 239 00:14:55,094 --> 00:14:57,096 ほら 夢ですよ! 240 00:14:57,096 --> 00:14:59,098 《地球の重力 万歳!》 241 00:14:59,098 --> 00:15:03,069 《あの日 吸血鬼っぽく 屋根にぶら下がる演出しててよかった~!》 242 00:15:04,070 --> 00:15:08,107 ですよね。 バンパイアなんて いるわけないですよね…。 243 00:15:08,107 --> 00:15:11,077 じゃあ 森さんは 初めて 葵ちゃんに会うんだね! 244 00:15:11,077 --> 00:15:15,081 はいっ! もう この話は おしまい! お二人とも 水に流し…→ 245 00:15:15,081 --> 00:15:18,084 いや お湯につかって ゆっくりしていってください! 246 00:15:18,084 --> 00:15:20,086 う… うん…。 247 00:15:23,122 --> 00:15:29,095 《慶応2年1月23日 寺田屋事件以来の 大ピンチを逃げきった! ナイス 私!》 248 00:15:29,095 --> 00:15:31,097 龍馬 こっちだ! 249 00:15:32,098 --> 00:15:34,100 どうしました? 李仁くん。 250 00:15:34,100 --> 00:15:38,104 どうして 葵ちゃん うちの銭湯に来てくれたんだろう? 251 00:15:38,104 --> 00:15:42,074 でも… 同じタイミングで銭湯に入るって…→ 252 00:15:42,074 --> 00:15:45,077 これって 運命なのかな!? 253 00:15:45,077 --> 00:15:47,079 ハアッ ハアッ ハアッ…! 254 00:15:47,079 --> 00:15:51,083 《ああ 童貞… なんという無垢で純粋な発想…》 255 00:15:51,083 --> 00:15:54,086 《恋など 害でしかないと思っていたが→ 256 00:15:54,086 --> 00:15:58,090 恋をすることで 童貞の輝きに磨きがかかっている!》 257 00:15:58,090 --> 00:16:02,128 《…が しかし 私は 李仁くんの童貞を守る義務がある》 258 00:16:02,128 --> 00:16:05,097 《ですので 心を鬼にして言わせていただきます!》 259 00:16:05,097 --> 00:16:09,101 たまたまですね。 偶然っすよ。 よくある よくある…。 260 00:16:09,101 --> 00:16:12,104 ああっ…! だ… だよね! 《フッ…》 261 00:16:12,104 --> 00:16:14,106 それはそうと…。 はい? 262 00:16:14,106 --> 00:16:17,109 番台 お母さんに代わってもらおうか? 263 00:16:17,109 --> 00:16:20,112 ほら 葵ちゃんが…。 264 00:16:20,112 --> 00:16:22,114 李仁くん。 265 00:16:22,114 --> 00:16:26,118 私は もう 10年も こいの湯で働かせていただいてます。 266 00:16:26,118 --> 00:16:30,122 最近 巷に出るという変質者と 一緒にしないでください。 267 00:16:31,090 --> 00:16:35,094 私は プロとして 誇りを持って ここに座っております。 268 00:16:35,094 --> 00:16:38,097 そ… そうだよね。 ごめんなさい。 269 00:16:40,132 --> 00:16:43,135 《私は 女子に興味ありません》 270 00:16:43,135 --> 00:16:45,104 《かんだ時に やわらかすぎますし→ 271 00:16:45,104 --> 00:16:48,107 血の味も甘くて ミルク臭くて 好みではない》 272 00:16:48,107 --> 00:16:54,113 《それに比べて 10代男子特有の 程良く付いた筋肉と脂肪の黄金比》 273 00:16:54,113 --> 00:16:57,116 《今 すでに垂涎の極みなのに→ 274 00:16:57,116 --> 00:17:02,088 食べ頃の18歳を迎えた時には どれほどの果実になっているのでしょう…》 275 00:17:07,093 --> 00:17:09,061 はあ…。 276 00:17:11,097 --> 00:17:13,099 イテッ…。 277 00:17:13,099 --> 00:17:18,070 ♬~ 278 00:17:18,070 --> 00:17:21,107 あの…。 あっ はい。 279 00:17:21,107 --> 00:17:23,075 先ほどは失礼しました。 280 00:17:23,075 --> 00:17:27,079 あまりにも 夢に出てきたバンパイアに 似てらっしゃったものですから…。 281 00:17:27,079 --> 00:17:32,118 いえいえ 耳も とがっているし 色白なので よく言われます。 282 00:17:32,118 --> 00:17:36,088 あの… よかったら お名前を教えていただけますか? 283 00:17:36,088 --> 00:17:39,125 森蘭丸です。 284 00:17:39,125 --> 00:17:41,093 えっ… あの森蘭丸? そうです。 285 00:17:41,093 --> 00:17:44,330 森… 蘭丸様! ん? 286 00:17:44,330 --> 00:17:46,098 あっ…。 あの… 李仁くんは? 287 00:17:46,098 --> 00:17:50,102 もう とっくに出ちゃいましたよ。 ああ… そうですか。 288 00:17:50,102 --> 00:17:54,240 では おやすみなさい。 おやすみなさい。 気をつけて。 289 00:17:54,240 --> 00:17:56,108 また来ます! 290 00:17:56,108 --> 00:17:59,078 はい またお待ちしております。 (戸の閉まる音) 291 00:18:00,079 --> 00:18:03,082 森さん! もう 葵ちゃん 上がっちゃった? 292 00:18:03,082 --> 00:18:08,087 はい。 もう とっくに帰られましたよ。 随分と早風呂みたいですね。 293 00:18:08,087 --> 00:18:10,089 な~んだ。 僕も帰ろっと。 294 00:18:10,089 --> 00:18:14,160 あーっ! ちょっとお待ちを! 何? 295 00:18:14,160 --> 00:18:17,096 よかったですね あの子 来てくれて。 296 00:18:17,096 --> 00:18:19,165 うん ありがとね。 297 00:18:19,165 --> 00:18:23,102 森さんが番台にいてくれたおかげで 葵ちゃんと また おしゃべりできたよ。 298 00:18:23,102 --> 00:18:27,106 何 言ってるんですか。 私は何もしてませんよ。 299 00:18:27,106 --> 00:18:30,076 ずっと ここで働いてね。 頼りにしてるんだからさ。 300 00:18:30,076 --> 00:18:34,213 ええ。 李仁くんが死ぬ その時まで ここにいますよ。 301 00:18:34,213 --> 00:18:38,117 そうだ。 李仁くん 久しぶりに あれやりますか。 302 00:18:38,117 --> 00:18:40,119 いいね! じゃあ…! 303 00:18:40,119 --> 00:18:43,122 (蘭丸・李仁)パンッ。 ぎゅっ。 ちゅー! 304 00:18:43,122 --> 00:18:45,091 フフフ…! 305 00:18:45,091 --> 00:18:47,093 フフフ…! 306 00:18:47,093 --> 00:18:52,131 ♬~ 307 00:18:52,131 --> 00:18:54,100 いってきまーす! 308 00:18:54,100 --> 00:18:58,104 《こんなに学校に行くのが楽しみなの 初めてだなあ!》 309 00:18:58,104 --> 00:19:00,106 えっ…!? 葵ちゃん? 310 00:19:00,106 --> 00:19:02,108 あっ おはよう 李仁くん! 311 00:19:02,108 --> 00:19:04,110 なんで 昨日は うちに来たの? 312 00:19:04,110 --> 00:19:09,115 それが シャワーが急に壊れちゃってさ。 へえ~ そうだったんだ。 313 00:19:09,115 --> 00:19:12,151 《朝から 葵ちゃんと話せるなんて 超ラッキー!》 314 00:19:12,151 --> 00:19:14,086 《なんて幸せな日なんだ!》 315 00:19:14,086 --> 00:19:16,088 あっ あのさ→ 316 00:19:16,088 --> 00:19:19,091 いつから こいの湯で働いてるの? 森さんって…。 317 00:19:19,091 --> 00:19:21,093 …えっ? 318 00:19:21,093 --> 00:19:24,096 ううん なんでもない! 319 00:19:26,098 --> 00:19:28,100 (不良)痛え… クソだりぃわ。 320 00:19:28,100 --> 00:19:30,102 (健)どうした? その腕。 321 00:19:30,102 --> 00:19:33,105 (不良たち)フランケンさん! ちわっす! 322 00:19:33,105 --> 00:19:37,109 (不良)昨日 黒ずくめの変な奴に絡まれて 折られたっす。 323 00:19:37,109 --> 00:19:39,111 (健)お前ら 手ぇ出したのか? 324 00:19:39,111 --> 00:19:43,115 あっ いや… 俺たちは何も…。 なあ? (不良)お… おう…。 325 00:19:43,115 --> 00:19:47,119 (健)俺のかわいい後輩に 手ぇ出すってことは→ 326 00:19:47,119 --> 00:19:49,088 俺に喧嘩売ったってのと同じ!! 327 00:19:52,091 --> 00:19:56,095 (健)その黒ずくめの男を成敗しに行くぞ。 328 00:19:57,096 --> 00:20:00,099 (立野春彦)ああっ…! うっ… うっ…。 329 00:20:00,099 --> 00:20:02,134 どうしたの? 父さん。 330 00:20:02,134 --> 00:20:04,103 (春彦)また出ちまった…。 331 00:20:04,103 --> 00:20:07,139 悪い 李仁… 湿布買いに行ってくんない? 332 00:20:07,139 --> 00:20:09,108 うん。 ああ… そうそう→ 333 00:20:09,108 --> 00:20:13,112 最近 変な奴が出るらしいから 気をつけてな。 334 00:20:13,112 --> 00:20:16,115 わかってるよ。 じゃあ 自転車 使うね。 335 00:20:16,115 --> 00:20:22,088 ♬~ 336 00:20:22,088 --> 00:20:24,090 《腹が減った…》 337 00:20:24,090 --> 00:20:30,096 《昨日は 大ピンチを切り抜けた疲れで 食事もせず 泥のように眠ってしまった…》 338 00:20:30,096 --> 00:20:32,098 《のども渇いて死にそうだ…》 339 00:20:32,098 --> 00:20:34,100 《吸血鬼は つねに渇いている》 340 00:20:34,100 --> 00:20:36,102 《何人の血を吸っても→ 341 00:20:36,102 --> 00:20:40,072 この のどの渇きと空腹感が 収まることはない》 342 00:20:41,073 --> 00:20:43,109 《幕末期は よかった》 343 00:20:43,109 --> 00:20:48,080 《天誅と称して 何人もの血を 欲のままに吸ったものだが…》 344 00:20:48,080 --> 00:20:51,083 《今は 3年後の李仁くんの血を おいしく頂くために→ 345 00:20:51,083 --> 00:20:54,086 一般人の血を吸うのをやめている》 346 00:20:54,086 --> 00:20:57,089 《だが 今夜は腹が減りすぎた》 347 00:20:57,089 --> 00:21:01,093 《早く血を吸わないと 昔の悪癖が出そうだ》 348 00:21:01,093 --> 00:21:03,095 (嗅ぐ音) このにおいは…。 349 00:21:03,095 --> 00:21:15,174 ♬~ 350 00:21:15,174 --> 00:21:18,077 はあ はあ…。 はあ…。 351 00:21:18,077 --> 00:21:20,079 気のせいだったのかな…? 352 00:21:22,114 --> 00:21:24,116 えっ…!? 353 00:21:24,116 --> 00:21:26,085 バ… バンパイアさ…。 354 00:21:27,086 --> 00:21:30,089 そうです。 私がバンパイアです。 355 00:21:30,089 --> 00:21:33,092 キャーッ!! オホホ…! 356 00:21:35,094 --> 00:21:40,332 あれれ…? こんなところで寝てたら 変な奴に変なことされちゃうよ…? 357 00:21:40,332 --> 00:21:43,102 仕方ないなあ 連れて帰ってあげなきゃ…。 358 00:21:43,102 --> 00:21:49,074 こんな暗い道を1人で歩いてる チミが悪いんだからね…! 359 00:21:54,079 --> 00:22:01,086 ♬~