1 00:02:33,010 --> 00:02:53,030 ♬~ 2 00:02:53,030 --> 00:03:13,050 ♬~ 3 00:03:13,050 --> 00:03:33,003 ♬~ 4 00:03:33,003 --> 00:03:53,023 ♬~ 5 00:03:53,023 --> 00:04:13,043 ♬~ 6 00:04:13,043 --> 00:04:32,996 ♬~ 7 00:04:32,996 --> 00:04:53,016 ♬~ 8 00:04:53,016 --> 00:05:13,036 ♬~ 9 00:05:13,036 --> 00:05:28,051 ♬~ 10 00:05:28,051 --> 00:05:30,053 (太鼓の音) 11 00:05:30,053 --> 00:05:36,053 (家臣) 浅野内匠頭さま お上がり~! 12 00:05:48,005 --> 00:05:51,008 (相模守)勅使 ならびに院使を➡ 13 00:05:51,008 --> 00:05:55,012 接伴申し上げる 式作法のことどもは➡ 14 00:05:55,012 --> 00:06:01,018 高家衆 吉良上野介ら お指図申すでござろうが➡ 15 00:06:01,018 --> 00:06:08,025 あらかじめ頼みおかれ 手落ちなきよう相務められよ 16 00:06:08,025 --> 00:06:10,025 (左京亮・内匠頭)ははっ! 17 00:06:20,037 --> 00:06:23,040 (内匠頭) おう 彦右衛門 又左衛門 喜べ 18 00:06:23,040 --> 00:06:27,044 来る3月 勅使 院使 下向相なるについては 19 00:06:27,044 --> 00:06:30,047 この内匠頭に 勅使御馳走人 相務めよとのお達しであるぞ 20 00:06:30,047 --> 00:06:32,983 身の面目 家の誉れじゃ (彦右衛門)御意 21 00:06:32,983 --> 00:06:35,986 恐悦至極に存じ奉る 22 00:06:35,986 --> 00:06:40,991 この大役 相務めるには 高家衆の お指図を相待たねばならぬが… 23 00:06:40,991 --> 00:06:43,994 あっ 吉良どのへ ご挨拶にまかり出るであろうぞ 24 00:06:43,994 --> 00:06:46,994 ご都合のほどを聞き合わせい (又左衛門・彦右衛門)はっ! 25 00:06:50,000 --> 00:06:54,004 (彦右衛門)御前体 よろしく ご披露くだしおかれますように 26 00:06:54,004 --> 00:07:00,010 (平馬)はい え~ では しばらく お待ちください 27 00:07:00,010 --> 00:07:02,010 (せきばらい) 28 00:07:05,015 --> 00:07:07,015 (せきばらい) 29 00:07:16,026 --> 00:07:19,029 (上野介)ハッ… これだけか 30 00:07:19,029 --> 00:07:21,029 (平馬)アア… 31 00:07:24,034 --> 00:07:26,036 はぁ… 32 00:07:26,036 --> 00:07:31,975 「裕福 裕福」と 聞こえた内匠頭ではないか 33 00:07:31,975 --> 00:07:34,978 かような贈り物で… 34 00:07:34,978 --> 00:07:40,984 突っ返しましょうか? 「何か心違いではないか」と申して 35 00:07:40,984 --> 00:07:44,988 志あつければ 弊物重しじゃ 36 00:07:44,988 --> 00:07:49,993 かような物で 事足りると思いおるのは➡ 37 00:07:49,993 --> 00:07:52,996 この俺を 小馬鹿にいたしおるんじゃ 38 00:07:52,996 --> 00:07:55,999 (又左衛門)小判のほうが よかったのではござらぬかな? 39 00:07:55,999 --> 00:08:00,003 あの用人どのの人柄から推して (彦右衛門)いや 用人は用人 40 00:08:00,003 --> 00:08:05,008 吉良さまは四位の少将 あ~ 名門であらせられる 41 00:08:05,008 --> 00:08:11,014 それに 米沢37万石 上杉家へ ご実子をおやりなされて➡ 42 00:08:11,014 --> 00:08:13,016 ご内福じゃと お手前も 同意見であったではないか 43 00:08:13,016 --> 00:08:15,018 そ… そうは申したが… 44 00:08:15,018 --> 00:08:17,020 いや 礼を欠かぬが第一じゃ 45 00:08:17,020 --> 00:08:21,020 袖の下の効き目で どうのこうのという事柄とは違う 46 00:08:23,026 --> 00:08:27,030 さりげのう返しておけ 47 00:08:27,030 --> 00:08:30,033 わしに思うようもある 48 00:08:30,033 --> 00:08:31,969 はい 49 00:08:31,969 --> 00:08:36,974 うん? 浅野が来るとかいうんじゃのぅ? 50 00:08:36,974 --> 00:08:39,977 は… はい 51 00:08:39,977 --> 00:08:43,981 明日は1日おるからと言うてやれ 52 00:08:43,981 --> 00:08:45,981 はい 53 00:08:59,997 --> 00:09:01,997 (物音) 54 00:09:16,013 --> 00:09:20,017 (阿久里)のう 戸田 (戸田の局)はい 55 00:09:20,017 --> 00:09:29,026 殿には まだ 吉良さまから お帰りではないかのぅ? 56 00:09:29,026 --> 00:09:34,965 (戸田の局) はい もう程のご帰邸かと… 57 00:09:34,965 --> 00:09:39,970 それに お表に その由 申し入れてございますれば 58 00:09:39,970 --> 00:09:44,970 お帰りあそばしますれば すぐに知らせがまいろうかと 59 00:09:46,977 --> 00:09:52,977 わらわは 早よう知りとうてなりません 60 00:09:54,985 --> 00:10:02,985 吉良さまと仰せられるが いかような仁であらせられるやら 61 00:10:04,995 --> 00:10:09,995 殿さまには 激しいご気質がおありなされる 62 00:10:12,002 --> 00:10:14,002 それに… 63 00:10:17,007 --> 00:10:21,007 お気に障えられたとなると… 64 00:10:30,020 --> 00:10:32,020 わらわは… 65 00:10:34,958 --> 00:10:44,968 吉良さまは 殿さまの 癇癖に障る御仁ではないかと➡ 66 00:10:44,968 --> 00:10:47,968 案じられてなりません 67 00:10:51,975 --> 00:10:54,978 (彦右衛門)さようなはずがない (近松)でも… 68 00:10:54,978 --> 00:10:56,980 (彦右衛門) さようなはずはござらん お畳替えなどとは 69 00:10:56,980 --> 00:10:58,982 (近松)いや 伊達家においては 確かに 確かに 70 00:10:58,982 --> 00:11:00,984 (又左衛門)確かに聞き違いじゃ 71 00:11:00,984 --> 00:11:03,987 いや それとも お手前 一杯 担がれたかじゃ 72 00:11:03,987 --> 00:11:05,989 ハハハッ… 人騒がせな 73 00:11:05,989 --> 00:11:07,991 (神崎)ご家老… いや 御用所 74 00:11:07,991 --> 00:11:10,994 近松氏の聞き込みは 大切にございまするぞ 75 00:11:10,994 --> 00:11:13,997 神崎 お手前までが うろたえて ことごとしい 76 00:11:13,997 --> 00:11:17,000 お畳替え相なるべきや 否やについては➡ 77 00:11:17,000 --> 00:11:20,003 我ら両人 お怠りのう 吉良どのに伺い立ててある 78 00:11:20,003 --> 00:11:22,005 腑に落ちぬことにございまする (彦右衛門)なに? 79 00:11:22,005 --> 00:11:25,008 たとえ 暫時のご休息に 充てられるのみとは申せ➡ 80 00:11:25,008 --> 00:11:27,010 う~ん… 勅使をお迎え申すに… 81 00:11:27,010 --> 00:11:30,013 いや さようなことを お手前たちの口から➡ 82 00:11:30,013 --> 00:11:32,949 今更 聞かずとも 特に念を押して聞いてある 83 00:11:32,949 --> 00:11:36,953 ご家老 これには何か子細が… (彦右衛門)さて お手前も苦労性な 84 00:11:36,953 --> 00:11:39,956 ≪(弥兵衛)お~い お~い! 85 00:11:39,956 --> 00:11:42,959 (弥兵衛)殿のお越しじゃ 86 00:11:42,959 --> 00:11:45,959 (安兵衛) 上野介さま 下検分に おいでじゃ 87 00:12:07,984 --> 00:12:10,987 お畳替えは いたされおるか? 88 00:12:10,987 --> 00:12:12,987 えっ? 89 00:12:22,999 --> 00:12:26,999 (上野介) 書院のほうを拝見つかまつろう 90 00:12:29,005 --> 00:12:37,005 ご休息の間は いかに何でも 古畳のままではござるまい 91 00:12:46,022 --> 00:12:48,022 吉良どの! 92 00:12:53,029 --> 00:12:57,029 吉良どの 吉良どの 93 00:13:01,037 --> 00:13:04,040 吉良どの 94 00:13:04,040 --> 00:13:09,045 (上野介) 浅野公 なんといたされた仕儀じゃ 95 00:13:09,045 --> 00:13:11,047 はぁ? 96 00:13:11,047 --> 00:13:17,053 うん? この古畳の上に 勅使をお迎えしようとは➡ 97 00:13:17,053 --> 00:13:22,058 物惜しみさっしゃるにも 程がござる 98 00:13:22,058 --> 00:13:26,062 でも 家来をもって お伺い申し上げましたるときには 99 00:13:26,062 --> 00:13:34,004 「その儀に及ばず」と この吉良が 申したとでも仰せかな? 100 00:13:34,004 --> 00:13:38,008 はっ! 聞き違いじゃ 101 00:13:38,008 --> 00:13:41,011 聞き違いも甚だしい 102 00:13:41,011 --> 00:13:48,018 何をおいても 畳替えは いたされぬことには 不敬に当たる 103 00:13:48,018 --> 00:13:55,025 これほどのことは いちいち お心付け申し上げずとも➡ 104 00:13:55,025 --> 00:13:58,028 お分かりのはずではないか 105 00:13:58,028 --> 00:14:02,032 では 早速 取り替えましてございます 106 00:14:02,032 --> 00:14:07,037 おうおう 取り替えられい 107 00:14:07,037 --> 00:14:17,047 二百何十畳 明朝 辰の刻までに 相済まぬことには➡ 108 00:14:17,047 --> 00:14:23,053 お勅使のお休み所もない始末 109 00:14:23,053 --> 00:14:28,053 いやぁ 困ったことに相なりおった 110 00:14:30,060 --> 00:14:32,996 誓って間に合わせるでございます 111 00:14:32,996 --> 00:14:35,999 さようか 112 00:14:35,999 --> 00:14:42,005 さすがに 聞き及ぶご裕福だけあって➡ 113 00:14:42,005 --> 00:14:46,009 金に糸目をつけず おやりになったらば➡ 114 00:14:46,009 --> 00:14:49,012 お間に合うであろう 115 00:14:49,012 --> 00:14:54,012 いやいや それを聞いて 上野介も安堵 116 00:14:56,019 --> 00:14:59,019 平馬 失礼しよう 117 00:15:02,025 --> 00:15:10,025 長居いたせば お取り替えの お邪魔になるからのぅ 118 00:15:21,044 --> 00:15:24,047 源五 やれ (源五右衛門)はっ! 119 00:15:24,047 --> 00:15:26,049 ンンッ… 間に合うかのぅ… 120 00:15:26,049 --> 00:15:30,053 (源五右衛門) 殿! お心安くおぼし召せ 121 00:15:30,053 --> 00:15:33,990 江戸市中の畳職 駆り催せるほど呼び集め申して… 122 00:15:33,990 --> 00:15:36,990 堀部氏 直ちに かかれ! (弥兵衛)心得た 123 00:15:40,997 --> 00:16:01,017 ♬~ 124 00:16:01,017 --> 00:16:05,021 ご苦労! 辰の刻までには 間に合うだろうな? 125 00:16:05,021 --> 00:16:07,023 お… おお 引っ張ってやる 引っ張ってやる 126 00:16:07,023 --> 00:16:09,025 (久蔵)邪魔しちゃ困りやすぜ 127 00:16:09,025 --> 00:16:13,029 ♪ うちの親父は よさぶきか 128 00:16:13,029 --> 00:16:18,034 ♪ お畳 いっちょう上がったよだ 129 00:16:18,034 --> 00:16:36,034 ♬~ 130 00:16:48,998 --> 00:16:53,002 (近江守) 浅野公には まだ ご登城なきが➡ 131 00:16:53,002 --> 00:16:56,005 いかがいたされたのでござろうか 132 00:16:56,005 --> 00:17:00,009 (上野介)ああ いや 巳の刻には➡ 133 00:17:00,009 --> 00:17:07,016 勅使 院使 ご登城あると しかと申し伝えあるに 134 00:17:07,016 --> 00:17:10,019 いやぁ 御役 過怠な 135 00:17:10,019 --> 00:17:30,039 ♬~ 136 00:17:30,039 --> 00:17:41,985 ♬~ 137 00:17:41,985 --> 00:17:44,985 (神崎)殿! 何となされました? 138 00:17:48,992 --> 00:17:50,992 殿! 139 00:17:53,997 --> 00:17:59,002 今日のお役目 もはや務まらぬ 140 00:17:59,002 --> 00:18:01,004 (家臣たち)えっ? 141 00:18:01,004 --> 00:18:04,007 (源五右衛門) なな… 何ゆえでござります? 142 00:18:04,007 --> 00:18:07,007 殿 いかがあそばされました? 143 00:18:12,015 --> 00:18:20,023 昨日 上野介が 「例年と異なり 本年は裃」と申しおった 144 00:18:20,023 --> 00:18:24,027 真に受けたが 余の間違い… 145 00:18:24,027 --> 00:18:29,032 いずれも 烏帽子 大紋じゃ 146 00:18:29,032 --> 00:18:31,032 (家臣たち)アア… 147 00:18:32,969 --> 00:18:35,972 殿 ご安堵あそばしませ 148 00:18:35,972 --> 00:18:38,975 かかることもあろうかと 源五右衛門どのが➡ 149 00:18:38,975 --> 00:18:41,978 式服の用意いたしおきまして ござりまする えっ? 150 00:18:41,978 --> 00:18:45,982 烏帽子 大紋の用意!? (神崎)はっ! 151 00:18:45,982 --> 00:18:48,985 用意をしたか? (神崎)はっ! 152 00:18:48,985 --> 00:18:51,988 用意をしてくれたか… (源五右衛門)はい 153 00:18:51,988 --> 00:18:53,988 うん… 154 00:18:55,992 --> 00:18:57,992 うん… 155 00:18:59,996 --> 00:19:02,996 かたじけない… 156 00:19:05,001 --> 00:19:08,001 (神崎)おい (源五右衛門)はっ! 157 00:19:17,013 --> 00:19:28,013 ♬~ 158 00:19:30,026 --> 00:19:32,026 (源五右衛門)あっ… 159 00:19:46,976 --> 00:19:52,976 殿… ならぬ堪忍 あそばすが堪忍かと 160 00:19:54,984 --> 00:19:57,984 そちたちの心尽くし… 161 00:19:59,989 --> 00:20:02,992 仇にはせぬ 162 00:20:02,992 --> 00:20:23,012 ♬~ 163 00:20:23,012 --> 00:20:38,012 ♬~ 164 00:20:41,964 --> 00:20:43,964 遅れたか… 165 00:20:54,977 --> 00:20:58,977 上さまのご勅答にも まいり合わず… 166 00:21:01,984 --> 00:21:04,984 勅使御馳走人たる者が… 167 00:21:06,989 --> 00:21:09,989 今日 晴れの本日に… 168 00:21:27,009 --> 00:21:31,009 (珍賀)あっ… 内匠頭さまではございませぬか? 169 00:21:33,950 --> 00:21:37,954 いかがあそばされてございます? 珍賀か 170 00:21:37,954 --> 00:21:40,957 だいぶん ご気分が おすぐれでないように➡ 171 00:21:40,957 --> 00:21:45,957 お見受けいたしますが… あっ お薬湯を持ってまいりましょう 172 00:21:49,966 --> 00:21:55,972 勅使御馳走人の代理 どなたが務められた? 173 00:21:55,972 --> 00:21:58,975 はい あ… 174 00:21:58,975 --> 00:22:03,980 吉良さまが ご同役 大友近江守さまに➡ 175 00:22:03,980 --> 00:22:08,980 お振り当てなされたとか 承りましてござりまする 176 00:22:18,995 --> 00:22:27,003 ご勅答の御儀 もはや済んだか… 177 00:22:27,003 --> 00:22:29,003 はい 178 00:22:31,007 --> 00:22:35,011 勅使には今 いかがいたされおる? 179 00:22:35,011 --> 00:22:42,011 はい お能へ御成りの ご様子でござりまする 180 00:22:52,028 --> 00:22:58,028 あっ 吉良さまが お越しでござりまするぞ 181 00:23:10,046 --> 00:23:13,049 (上野介)おや まあ… 182 00:23:13,049 --> 00:23:20,056 勅使御馳走人が お役目には まいり合わさいで➡ 183 00:23:20,056 --> 00:23:28,064 何といたされたやら かような所で うろついてござったわ 184 00:23:28,064 --> 00:23:31,064 ハハッ… ハハッ… 185 00:23:38,007 --> 00:23:41,007 ハッ… 殿中… 186 00:23:49,018 --> 00:23:51,018 吉良どの 187 00:24:01,030 --> 00:24:06,035 ≪♪(能楽囃子) 188 00:24:06,035 --> 00:24:11,040 このうえは いかがいたしますれば➡ 189 00:24:11,040 --> 00:24:17,046 余すところのお役儀 相務まりましょうや? 190 00:24:17,046 --> 00:24:21,046 お指図のほど… 191 00:24:27,056 --> 00:24:31,994 近江守 聞かれたか? 192 00:24:31,994 --> 00:24:35,998 かような御仁じゃ 193 00:24:35,998 --> 00:24:41,003 「お指図 お指図」と 一応は➡ 194 00:24:41,003 --> 00:24:48,010 お役大切にいたされるかのような 口を利かれるがのぅ 195 00:24:48,010 --> 00:24:50,010 吉良どの! 196 00:24:55,017 --> 00:24:58,020 足らわぬながら それがし 197 00:24:58,020 --> 00:25:03,025 この度の大役 おろそかに いたした覚えはござらぬ 198 00:25:03,025 --> 00:25:06,028 (上野介)なに!? 199 00:25:06,028 --> 00:25:16,038 されど 本日までのお指図 何かと齟齬いたし➡ 200 00:25:16,038 --> 00:25:20,042 かかる羽目に立ち至った 201 00:25:20,042 --> 00:25:24,046 これ これ これ 202 00:25:24,046 --> 00:25:30,052 うろたえさっしゃるな 内匠頭 203 00:25:30,052 --> 00:25:32,989 お手前… 204 00:25:32,989 --> 00:25:38,995 己の不覚 不都合は棚に上げおかれ 205 00:25:38,995 --> 00:25:41,998 何ぞと申せば➡ 206 00:25:41,998 --> 00:25:49,005 この吉良の指図のせいに なすりつけようとさっしゃる 207 00:25:49,005 --> 00:25:53,009 いやぁ 悪い心がけじゃ 208 00:25:53,009 --> 00:25:56,012 恐ろしい御仁じゃ 209 00:25:56,012 --> 00:25:59,015 そこをのかっしゃい 210 00:25:59,015 --> 00:26:03,015 ええい 道塞ぐな! 211 00:26:06,022 --> 00:26:09,025 お待ちください 吉良どの! 212 00:26:09,025 --> 00:26:12,025 何をさっしゃる!? 213 00:26:14,030 --> 00:26:20,036 ンンッ… 大紋が しわになったわ 214 00:26:20,036 --> 00:26:39,989 ≪♪~ 215 00:26:39,989 --> 00:27:00,009 ≪♪~ 216 00:27:00,009 --> 00:27:12,021 ≪♪~ 217 00:27:12,021 --> 00:27:15,024 (大名)あっ 待たれい! 218 00:27:15,024 --> 00:27:17,024 (上野介)アアッ! 219 00:27:20,029 --> 00:27:24,033 (梶川)浅野公 殿中でござるぞ 殿中でござるぞ! 220 00:27:24,033 --> 00:27:28,037 ええい 武士の情けじゃ! 離されい! 221 00:27:28,037 --> 00:27:30,039 ンンッ! 222 00:27:30,039 --> 00:27:32,975 殿中でござるぞ! 離せ! 223 00:27:32,975 --> 00:27:35,978 今 ひと太刀! 今 ひと太刀 お許しされい 224 00:27:35,978 --> 00:27:40,978 殿中でござる! 殿中でござる 殿中でござるぞ 225 00:27:42,985 --> 00:27:48,991 (淡路守)静まれ! 殿中でござるぞ 静まれ 静まれ! 226 00:27:48,991 --> 00:27:51,994 脇坂さま 大変でございます (淡路守)何事じゃ? 227 00:27:51,994 --> 00:27:53,996 ただいま 浅野公 ご刃傷に及ばれました 228 00:27:53,996 --> 00:27:55,998 なに!? 浅野公が? (珍賀)吉良さまに… 229 00:27:55,998 --> 00:27:58,998 吉良さまにご刃傷… (淡路守)吉良どのに!? 230 00:28:12,014 --> 00:28:14,016 (淡路守)下がれ 231 00:28:14,016 --> 00:28:16,016 (珍才)アッ… (淡路守)待て! 232 00:28:18,020 --> 00:28:21,023 なぜ 紋所を血で汚しおった!? 233 00:28:21,023 --> 00:28:24,026 ええい 慮外者め! 234 00:28:24,026 --> 00:28:28,026 見苦しい! 連れいけ 連れいけ! 235 00:28:33,969 --> 00:28:53,989 ♬~ 236 00:28:53,989 --> 00:29:14,009 ♬~ 237 00:29:14,009 --> 00:29:33,963 ♬~ 238 00:29:33,963 --> 00:29:53,983 ♬~ 239 00:29:53,983 --> 00:30:14,003 ♬~ 240 00:30:14,003 --> 00:30:33,956 ♬~ 241 00:30:33,956 --> 00:30:43,966 ♬~ 242 00:30:43,966 --> 00:30:46,966 (源五右衛門)しばらく 243 00:30:57,980 --> 00:31:18,000 ♬~ 244 00:31:18,000 --> 00:31:30,012 ♬~ 245 00:31:30,012 --> 00:31:40,956 ♬~ 246 00:31:40,956 --> 00:31:42,956 (多門)ご覧なさりませ 247 00:31:44,960 --> 00:31:48,964 今を盛りと咲きおりまする 248 00:31:48,964 --> 00:32:00,976 ♬~ 249 00:32:00,976 --> 00:32:03,979 おお 源五… 250 00:32:03,979 --> 00:32:06,982 おう これへ 251 00:32:06,982 --> 00:32:18,994 ♬~ 252 00:32:18,994 --> 00:32:23,999 よくぞ まいった 253 00:32:23,999 --> 00:32:37,012 ♬~ 254 00:32:37,012 --> 00:32:42,012 今生のご対顔… 255 00:32:44,019 --> 00:32:47,019 かないまするは 源五右衛門… 256 00:32:49,024 --> 00:32:54,024 源五右衛門 ひ… ひとりにござります 257 00:33:00,035 --> 00:33:04,039 余が短慮… 258 00:33:04,039 --> 00:33:10,045 皆を不幸にしてのけた 259 00:33:10,045 --> 00:33:13,048 (泣き声) 260 00:33:13,048 --> 00:33:27,062 ♬~ 261 00:33:27,062 --> 00:33:41,009 ♬~ 262 00:33:41,009 --> 00:33:44,012 お名残は尽きませねど… 263 00:33:44,012 --> 00:33:52,020 うむ… お心入れ かたじけのうござった 264 00:33:52,020 --> 00:34:12,040 ♬~ 265 00:34:12,040 --> 00:34:31,994 ♬~ 266 00:34:31,994 --> 00:34:43,005 ♬~ 267 00:34:43,005 --> 00:34:53,015 ♬~ 268 00:34:53,015 --> 00:34:58,020 「風さそう 花よりもなお 我はまた➡ 269 00:34:58,020 --> 00:35:03,025 春の名残を いかにとやせん」 270 00:35:03,025 --> 00:35:23,045 ♬~ 271 00:35:23,045 --> 00:35:37,993 ♬~ 272 00:35:37,993 --> 00:35:40,996 ≪(鐘の音) 273 00:35:40,996 --> 00:36:01,016 ♬~ 274 00:36:01,016 --> 00:36:21,036 ♬~ 275 00:36:21,036 --> 00:36:40,989 ♬~ 276 00:36:40,989 --> 00:37:01,009 ♬~ 277 00:37:01,009 --> 00:37:21,029 ♬~ 278 00:37:21,029 --> 00:37:34,976 ♬~ 279 00:37:34,976 --> 00:37:47,989 ♬~ 280 00:37:47,989 --> 00:37:53,989 (内蔵助)ご切腹あそばされたか… 281 00:37:55,997 --> 00:38:13,014 ♬~ 282 00:38:13,014 --> 00:38:16,017 ≪(鶏の鳴き声) 283 00:38:16,017 --> 00:38:31,032 ♬~ 284 00:38:31,032 --> 00:38:37,973 ((「風さそう 花よりもなお 我はまた➡ 285 00:38:37,973 --> 00:38:41,977 春の名残を いかにとやせん」)) 286 00:38:41,977 --> 00:38:55,991 ♬~ 287 00:38:55,991 --> 00:39:05,000 《大石家代々の御霊も 守らせたもう》 288 00:39:05,000 --> 00:39:15,010 ♬~ 289 00:39:15,010 --> 00:39:18,010 (登城太鼓の音) 290 00:39:21,016 --> 00:39:39,016 (登城太鼓の音) 291 00:39:41,970 --> 00:39:50,979 今日 にわかに総登城を 触れ出したるは 余の儀にあらず 292 00:39:50,979 --> 00:40:00,989 昨夜半と今朝 前後2回にわたり 江戸より急使 到着いたし 293 00:40:00,989 --> 00:40:04,993 片岡源五右衛門の書状➡ 294 00:40:04,993 --> 00:40:09,998 また ご舎弟 大学さま➡ 295 00:40:09,998 --> 00:40:21,009 ご一門 戸田采女正さま 美濃守さま ご連署の書状によれば 296 00:40:21,009 --> 00:40:30,018 今月14日 殿さまには 柳営 松のご廊下において➡ 297 00:40:30,018 --> 00:40:37,959 御馳走役御指南番 高家 吉良上野介どのへ➡ 298 00:40:37,959 --> 00:40:42,964 ご刃傷に相なり… (家臣たち)えっ? 299 00:40:42,964 --> 00:40:50,972 その科により 田村右京大夫さまへ お預けのうえ 300 00:40:50,972 --> 00:40:55,977 即日 切腹… (家臣)えっ 切腹? 301 00:40:55,977 --> 00:40:58,980 仰せつけられ➡ 302 00:40:58,980 --> 00:41:05,987 ご尋常のご生害あそばさる 303 00:41:05,987 --> 00:41:11,993 いまだ 公儀のご沙汰に接し申さずといえ 304 00:41:11,993 --> 00:41:15,997 殿 ご切腹のうえからは➡ 305 00:41:15,997 --> 00:41:24,005 お家改易 城地没収の ご沙汰は免れず 306 00:41:24,005 --> 00:41:33,949 されば 当お家も 今は早や なきが同然かと存ずる 307 00:41:33,949 --> 00:41:41,957 このうえは めいめい 一期の覚悟つかまつって 308 00:41:41,957 --> 00:41:49,965 泉下におわす ご主君 御名を 汚さざるよう➡ 309 00:41:49,965 --> 00:41:54,965 万全の処置をいたさねば相ならん 310 00:41:56,972 --> 00:42:00,976 皆が とくと ご思案 311 00:42:00,976 --> 00:42:04,980 身分の高下は問い申さん 312 00:42:04,980 --> 00:42:10,986 存分に ご意見申し立てられよ 313 00:42:10,986 --> 00:42:15,991 (話し声) 314 00:42:15,991 --> 00:42:19,995 (家臣)おい お家断絶だ! (家臣)お家断絶だ! 315 00:42:19,995 --> 00:42:22,998 (家臣)アア… お家 だ… 断絶だ! 316 00:42:22,998 --> 00:42:25,000 (家臣) 当地は ご先祖お取り立ての… 317 00:42:25,000 --> 00:42:28,003 (潮田)そうだ この城を明け渡しちゃならない 318 00:42:28,003 --> 00:42:30,005 ご城代 ご城代! 319 00:42:30,005 --> 00:42:34,009 ご城代 ただいま 城地没収のご沙汰ござれば➡ 320 00:42:34,009 --> 00:42:37,012 神妙に明け渡すかのごとき 仰せでござったが 321 00:42:37,012 --> 00:42:40,015 当城は 藩祖 長直公 ご造営になりしもの 322 00:42:40,015 --> 00:42:42,017 公儀より賜った城にあらずと 心得まするが… 323 00:42:42,017 --> 00:42:46,021 (岡島) 不愉快な 浅野のお家をおめおめと 差し出してなりましょうか 324 00:42:46,021 --> 00:42:50,025 たって 公儀の権力をもって 召し上げられるとするならば➡ 325 00:42:50,025 --> 00:42:52,027 潔く 公儀の討っ手を引き受け➡ 326 00:42:52,027 --> 00:42:55,030 我ら一同 城を枕に討ち死にすべきでござる 327 00:42:55,030 --> 00:42:57,032 (家臣)そうだ (家臣)籠城だ! 328 00:42:57,032 --> 00:43:00,035 (家臣たち)そうだ! (騒ぎ声) 329 00:43:00,035 --> 00:43:04,039 (家臣たち)ご城代! (岡島)承りとうござる! 330 00:43:04,039 --> 00:43:07,042 (萱野)ご城代 何のご思案!? 331 00:43:07,042 --> 00:43:10,045 亡君の御霊のこもる この城に 我らが立てこもり➡ 332 00:43:10,045 --> 00:43:17,052 公儀に ひと泡吹かせることこそ 亡君のご憂念に いささかなりとも 333 00:43:17,052 --> 00:43:20,055 お慰みまいらすことに 相なるではござらぬか! 334 00:43:20,055 --> 00:43:22,057 (倉橋)そうだ 大夫 335 00:43:22,057 --> 00:43:24,059 ご城代 ご所存承りとうござる 336 00:43:24,059 --> 00:43:27,062 (家臣たち)ご城代! ご城代! 337 00:43:27,062 --> 00:43:30,065 (大野)ご城代! これ ご城代 338 00:43:30,065 --> 00:43:33,001 常日ごろの場合と場合が違う 339 00:43:33,001 --> 00:43:36,004 そう くそ落ち着きに 落ち着かいで➡ 340 00:43:36,004 --> 00:43:40,008 あ~ あの血気にはやる若者ども 341 00:43:40,008 --> 00:43:43,011 籠城だの 城を枕だのと言う奴らを➡ 342 00:43:43,011 --> 00:43:47,015 早く取り静めないことには こりゃ大事になろうぞ 343 00:43:47,015 --> 00:43:50,018 ご城代! これさ ご城代! 344 00:43:50,018 --> 00:43:53,021 (家臣)大野九郎兵衛! 大きな声で申せ 申せ! 345 00:43:53,021 --> 00:43:55,023 (家臣)申せ! 我々には聞こえんぞ 346 00:43:55,023 --> 00:43:57,025 (倉橋)大野 どけ! 347 00:43:57,025 --> 00:43:59,027 (萱野)ご城代の ご意見が聞かれませぬか!? 348 00:43:59,027 --> 00:44:02,030 (岡島)そうだ ご城代の ご意見が聞かれないようでは➡ 349 00:44:02,030 --> 00:44:05,033 我々も腹をくくりようがない (家臣たち)そうだ そうだ! 350 00:44:05,033 --> 00:44:10,038 (騒ぎ声) 351 00:44:10,038 --> 00:44:12,038 あ~ 静かに 352 00:44:18,046 --> 00:44:23,051 内蔵助 存念を申し上げよう 353 00:44:23,051 --> 00:44:26,051 (家臣たち)オオッ! 354 00:44:28,056 --> 00:44:34,996 まず 亡君ご舎弟 大学さまをもって➡ 355 00:44:34,996 --> 00:44:41,002 ご家督相続の儀を 公儀に嘆願いたし➡ 356 00:44:41,002 --> 00:44:46,007 由緒あるご家名をもり立て➡ 357 00:44:46,007 --> 00:44:54,015 ご先祖代々の祀りを 絶たざるようつかまつるが➡ 358 00:44:54,015 --> 00:45:02,023 我ら この際 いたすべき第一義かと存ずる 359 00:45:02,023 --> 00:45:06,027 アア… 大学… 360 00:45:06,027 --> 00:45:09,030 大学… ご舎弟 大学さまをもって ご相続の儀 申し伝えるのだ 361 00:45:09,030 --> 00:45:12,030 うん 大学じゃ 大学じゃ 362 00:45:24,045 --> 00:45:28,049 (不破)あっ ご城代さま! アア… 363 00:45:28,049 --> 00:45:30,051 誰だ!? あっ 不破! 364 00:45:30,051 --> 00:45:32,987 (不破)おお 岡島! (岡島)どうして来た? 365 00:45:32,987 --> 00:45:35,990 なに? 「どうして来た」? 水くさいこと言うな 366 00:45:35,990 --> 00:45:39,990 いや そう言われても しかたがない 367 00:45:41,996 --> 00:45:43,998 大夫! 368 00:45:43,998 --> 00:45:49,003 おお 不破氏か 堅固で何よりであったのぅ 369 00:45:49,003 --> 00:45:51,003 (不破)ご城代 370 00:45:53,007 --> 00:46:01,007 数右衛門は武運に 尽き果てた男かと悲しゅうござる 371 00:46:03,017 --> 00:46:07,021 数右衛門には 勘当を仰せつけられたまま➡ 372 00:46:07,021 --> 00:46:11,025 殿には ご生害… 373 00:46:11,025 --> 00:46:17,025 あの世にまいらずば また お許しの出る日とてもござるまい 374 00:46:21,035 --> 00:46:27,041 不破氏 貴殿のことは 内蔵助も よく存じおる 375 00:46:27,041 --> 00:46:29,043 (不破)えっ? 376 00:46:29,043 --> 00:46:32,043 折を見て おとりなしつかまつること 377 00:46:33,982 --> 00:46:46,995 ♬~ 378 00:46:46,995 --> 00:46:59,995 ♬~ 379 00:47:20,028 --> 00:47:22,028 待たれい! 380 00:47:24,032 --> 00:47:30,032 おのおの方の心底 しかと見届けてござる 381 00:47:31,973 --> 00:47:36,978 今こそ 大事を語り申そう 382 00:47:36,978 --> 00:47:45,987 内蔵助の本心 申し上ぐるでござる 383 00:47:45,987 --> 00:47:49,987 まず 肩を入れられい 384 00:48:13,014 --> 00:48:17,018 矢頭氏 (右衛門七)はっ! 385 00:48:17,018 --> 00:48:19,018 これへ はっ… 386 00:48:21,022 --> 00:48:23,022 お次! 387 00:48:30,031 --> 00:48:33,968 そなたは ならん えっ? 388 00:48:33,968 --> 00:48:36,968 何ゆえでございまする? 389 00:48:41,976 --> 00:48:45,976 ご城代 右衛門七は 何言おうとも かないません 390 00:48:54,989 --> 00:48:59,994 ご城代さま 禄高 低きゆえにござりましょうや 391 00:48:59,994 --> 00:49:01,996 身分の卑しきは➡ 392 00:49:01,996 --> 00:49:08,002 お歴々衆の連盟に連なることは ならぬと仰せでござりまするか 393 00:49:08,002 --> 00:49:11,005 ご… ご城代さま 394 00:49:11,005 --> 00:49:14,008 忠義の二字に 二つござりましょうや? 395 00:49:14,008 --> 00:49:17,011 武士たる道に身分の高下が? 396 00:49:17,011 --> 00:49:22,016 あ~ そなたは いまだ元服前じゃ 397 00:49:22,016 --> 00:49:25,019 何歳になった? 398 00:49:25,019 --> 00:49:29,019 右衛門七 17歳にございます 399 00:49:31,025 --> 00:49:37,025 父御は長患いに伏せりおられる 400 00:49:38,966 --> 00:49:44,972 右衛門七は 残って 孝行いたすのじゃ のう? 401 00:49:44,972 --> 00:49:49,977 亡き殿さまにおかせられても➡ 402 00:49:49,977 --> 00:49:54,977 そのことを お喜びあらせられよう 403 00:49:56,984 --> 00:49:59,987 ご城代さま 404 00:49:59,987 --> 00:50:04,992 父は… 父は… 405 00:50:04,992 --> 00:50:10,992 お家の大事に 足腰立たずして まいり合わせぬを残念に心得… 406 00:50:13,000 --> 00:50:20,007 今朝方 割腹して あ… 相果てました 407 00:50:20,007 --> 00:50:24,007 なに!? 長助どのが? 408 00:50:27,014 --> 00:50:31,018 「ご城代さまはじめ ご一党さまに よろしく申し上げよ」と➡ 409 00:50:31,018 --> 00:50:36,018 書き残してござりまするが 申しそびれまして… 410 00:50:43,965 --> 00:50:49,971 矢頭右衛門七どの 連判 お許し申すぞ 411 00:50:49,971 --> 00:50:51,973 アア… 412 00:50:51,973 --> 00:50:55,977 ハァハァハァ… 413 00:50:55,977 --> 00:50:58,980 アア… 414 00:50:58,980 --> 00:51:03,980 ご城代さま ありがとうございます 415 00:51:05,987 --> 00:51:26,007 ♬~ 416 00:51:26,007 --> 00:51:37,007 ♬~ 417 00:51:50,965 --> 00:51:54,969 内蔵助の心中察し入る 418 00:51:54,969 --> 00:52:01,976 人の家来たるべき者は 誠に かくありたきものじゃ 419 00:52:01,976 --> 00:52:07,982 脇坂 公儀へ対し つぶさに申し上ぐるであろう 420 00:52:07,982 --> 00:52:28,002 ♬~ 421 00:52:28,002 --> 00:52:42,016 ♬~ 422 00:52:42,016 --> 00:52:56,030 ♬~ 423 00:52:56,030 --> 00:53:00,034 ♪(お囃子) 424 00:53:00,034 --> 00:53:03,037 ♪~ 425 00:53:03,037 --> 00:53:14,048 ♪ 連れて 426 00:53:14,048 --> 00:53:30,064 ♪ 着つれて行く袖も 427 00:53:30,064 --> 00:53:44,011 ♪ たんだ振れ振れ六尺袖の 428 00:53:44,011 --> 00:54:04,031 ♪ しかも鹿の子の岡崎女郎衆 429 00:54:04,031 --> 00:54:08,035 ♪~ 430 00:54:08,035 --> 00:54:25,052 ♪ 裾に八つ橋染めても見たが 431 00:54:25,052 --> 00:54:35,996 ♪ ヤンレほんぼにさうかいな 432 00:54:35,996 --> 00:54:46,006 ♪ そさま紫色も濃い 433 00:54:46,006 --> 00:54:50,010 (浮橋太夫)浮さま 今 薩摩の お武家さまがお見えになりまして 434 00:54:50,010 --> 00:54:55,015 是非 浮さまにお目にかかりたいと 申してでございますが 435 00:54:55,015 --> 00:55:00,020 ああ わしに会いたいとは… 436 00:55:00,020 --> 00:55:04,024 名は何という? 437 00:55:04,024 --> 00:55:09,029 (猿島)拙者は 九州 薩摩の藩士 猿島源蔵と申す武骨者 438 00:55:09,029 --> 00:55:14,034 (砂岡)拙者は砂岡十兵衛と申す者 以後 ご昵懇に 439 00:55:14,034 --> 00:55:18,038 まあまあ もう かような堅い挨拶は➡ 440 00:55:18,038 --> 00:55:21,041 「かも」の流れへ さらりと流して 441 00:55:21,041 --> 00:55:24,044 まず お近づきに ご一献 442 00:55:24,044 --> 00:55:26,046 (砂岡)これは 恐れ入ります 443 00:55:26,046 --> 00:55:35,990 ♪~ 444 00:55:35,990 --> 00:55:38,993 (平八郎)「祇園 一力において ようやく大石に近づき➡ 445 00:55:38,993 --> 00:55:40,995 ただいまにては 殊のほか昵懇と相なり➡ 446 00:55:40,995 --> 00:55:43,998 彼の動静は 手に取るごとく明白にござ候」 447 00:55:43,998 --> 00:55:48,002 「しかし 思いのほかなる放埒三昧にて➡ 448 00:55:48,002 --> 00:55:51,005 我ら 今更ながら驚愕いたしおり申し候」 449 00:55:51,005 --> 00:55:55,009 「なれども 内蔵助こと 山鹿素行先生の門下中にても➡ 450 00:55:55,009 --> 00:55:58,012 殊に 衆に優れし傑物なる由 承り候えば➡ 451 00:55:58,012 --> 00:56:01,015 いかなる奇計あるやも 図られず候間➡ 452 00:56:01,015 --> 00:56:04,018 我ら 協力つかまつり 今後 彼らの動静は➡ 453 00:56:04,018 --> 00:56:07,021 逐一 探査のうえ ご報告申し上げ候」 454 00:56:07,021 --> 00:56:10,024 (千坂)内蔵助ほどの人物が➡ 455 00:56:10,024 --> 00:56:14,028 たやすく赤穂城を 明け渡したる その一儀にて➡ 456 00:56:14,028 --> 00:56:19,033 彼らの陰謀あることは 明らかに察しられます 457 00:56:19,033 --> 00:56:24,038 なに!? 陰謀? 458 00:56:24,038 --> 00:56:29,043 では やはり 余の命を狙いおるのか? 459 00:56:29,043 --> 00:56:33,981 (千坂)さよう 内匠頭ご舎弟 大学どのをもって➡ 460 00:56:33,981 --> 00:56:37,985 浅野家再興の願い 成就いたさぬ節は➡ 461 00:56:37,985 --> 00:56:42,990 亡君 長矩公の怨敵として 殿のお首を狙うは必定 462 00:56:42,990 --> 00:56:45,993 (上野介)だからだ 463 00:56:45,993 --> 00:56:50,998 上杉弾正どのは 余の体を案じられて➡ 464 00:56:50,998 --> 00:56:57,004 羽州 米沢へ引き連れて 保護いたすと申したと聞く 465 00:56:57,004 --> 00:57:02,004 なぜ そのほう1人だけ 反対をしたのか? 466 00:57:06,013 --> 00:57:10,017 殿は高家筆頭のご名門 467 00:57:10,017 --> 00:57:14,021 将軍家より食録ちょうだい いたさるる御身の上 468 00:57:14,021 --> 00:57:21,028 勝手気ままに 弄うじたりては 公儀に対して恐れありと存じます 469 00:57:21,028 --> 00:57:25,032 隠居届けをすれば それでよかろう 470 00:57:25,032 --> 00:57:31,972 当吉良家は せがれの左兵衛佐に 相続させることにして… 471 00:57:31,972 --> 00:57:36,977 (平八郎)御前 上杉家とご当家とは ご重縁の間柄 472 00:57:36,977 --> 00:57:39,980 しかし 殿中にて 喧嘩の相手方である御前が➡ 473 00:57:39,980 --> 00:57:41,982 米沢公へ おすがりすることは➡ 474 00:57:41,982 --> 00:57:44,985 ご両家のために いかがと存じまするが 475 00:57:44,985 --> 00:57:48,989 (左兵衛)喧嘩の相手? 喧嘩の相手と申すが➡ 476 00:57:48,989 --> 00:57:51,992 殿中で刃傷したのは 内匠頭じゃ 477 00:57:51,992 --> 00:57:54,995 父上は 何ら天下に はばかるところがない 478 00:57:54,995 --> 00:57:57,998 上杉どのが 吉良家を保護いたしたとて➡ 479 00:57:57,998 --> 00:58:00,000 何の迷惑がかかろう? 480 00:58:00,000 --> 00:58:04,004 (平八郎)いや しかし 殿に上杉家の保護があると同様➡ 481 00:58:04,004 --> 00:58:06,006 浅野家には 芸州公の後ろ盾がありまするぞ 482 00:58:06,006 --> 00:58:08,008 (左兵衛)さようなことは 存じておる (平八郎)いや… 483 00:58:08,008 --> 00:58:11,008 (千坂)平八郎 控えおれ (平八郎)はっ… 484 00:58:14,014 --> 00:58:18,018 (千坂)主君 上杉公より➡ 485 00:58:18,018 --> 00:58:22,022 殿の御身を全て お引き受けいたしてまいりせしは 486 00:58:22,022 --> 00:58:26,022 万事は お任せ願うとう存じます 487 00:58:29,029 --> 00:58:33,029 平八郎 近う進め (平八郎)はっ… 488 00:58:37,972 --> 00:58:43,978 吉良家を守るには まず 赤穂浪士の動静を探るが第一じゃ 489 00:58:43,978 --> 00:58:45,980 (平八郎)はっ! 490 00:58:45,980 --> 00:58:51,986 播州 赤穂 芸州 広島 京 大坂に 多くの間者を遣わし➡ 491 00:58:51,986 --> 00:58:55,986 当江戸表へは そのほうが… 492 00:59:04,999 --> 00:59:25,019 ♬~ 493 00:59:25,019 --> 00:59:44,972 ♬~ 494 00:59:44,972 --> 00:59:57,985 ♬~ 495 00:59:57,985 --> 01:00:02,985 ♬~ 496 01:00:06,994 --> 01:00:09,994 (深井)おう 駕籠 しばらく待て 497 01:00:11,999 --> 01:00:17,004 申し上げます 当本陣 三国屋の門前に➡ 498 01:00:17,004 --> 01:00:21,008 「禁裏御用 立花左近さまご旅館」と したためありますが➡ 499 01:00:21,008 --> 01:00:25,012 何か怪しき奴が 殿の御名を騙るものと思われます 500 01:00:25,012 --> 01:00:27,014 一応 取り調べますか? 501 01:00:27,014 --> 01:00:32,014 (左近)なに? 拙者の名を騙るとは奇っ怪至極 502 01:00:33,954 --> 01:00:36,954 じきじきに取り調べいたそう 503 01:00:43,964 --> 01:00:46,967 (三国屋)その立花左近と おっしゃる殿さまが➡ 504 01:00:46,967 --> 01:00:49,970 先刻 お着きになりまして➡ 505 01:00:49,970 --> 01:00:52,973 ただいま 奥で ご休息あそばしてでございます 506 01:00:52,973 --> 01:00:55,976 (左近)う~む… 507 01:00:55,976 --> 01:00:58,979 いよいよもって 怪しき紛れ者に相違ない 508 01:00:58,979 --> 01:01:00,981 (真野)殿! 我々が行って 召し捕りましょうか 509 01:01:00,981 --> 01:01:04,985 (左近) いや 待て 拙者に思う子細もある 510 01:01:04,985 --> 01:01:07,988 亭主 近う進め 511 01:01:07,988 --> 01:01:09,988 (三国屋)はい 512 01:01:13,994 --> 01:01:16,997 (三国屋)へい 主人 幸右衛門めにございまする 513 01:01:16,997 --> 01:01:20,997 お邪魔申し上げて 恐縮にございます 514 01:01:25,005 --> 01:01:28,008 (三村)主人 何か用か? (三国屋)旦那さま 515 01:01:28,008 --> 01:01:31,011 不思議と申しましょうか 奇っ怪と申しましょうか… 516 01:01:31,011 --> 01:01:35,949 ただいま 表へ 「我こそ 誠の立花左近じゃ」とおっしゃる➡ 517 01:01:35,949 --> 01:01:39,953 殿さまが お見えでございまする (三村)なに!? 立花左近? 518 01:01:39,953 --> 01:01:44,953 おい 騒ぐでない 騒ぐでない 519 01:01:47,961 --> 01:01:49,963 おう 主人 520 01:01:49,963 --> 01:01:54,968 その立花左近と名乗る武士が 何と申しておるのじゃ? 521 01:01:54,968 --> 01:02:00,974 はい 「我が名を騙る立花左近は 怪しき者に相違はない」 522 01:02:00,974 --> 01:02:04,978 「対面して取り調べる」と かように申されまするので… 523 01:02:04,978 --> 01:02:06,980 ほほう… 524 01:02:06,980 --> 01:02:14,980 九条家諸大夫を相務むる 立花左近は拙者のほかにない 525 01:02:16,990 --> 01:02:22,990 そやつこそ 我が名を騙り 道中いたす怪しき曲者じゃ 526 01:02:24,998 --> 01:02:29,002 拙者じきじきに取り調べる あ~ これへ通せ 527 01:02:29,002 --> 01:02:35,008 (三国屋)へい 通しましても 手前方へ迷惑は かかりますまいか 528 01:02:35,008 --> 01:02:39,008 念には及ばん あ~ これへ通せ (三国屋)はい 529 01:02:41,014 --> 01:02:45,014 (障子の閉まる音) 530 01:02:50,023 --> 01:02:54,027 (主税)父上 いかにして この場を切り抜けますか? 531 01:02:54,027 --> 01:02:58,027 (三村)ご面談あそばすは 危険かと心得まするが… 532 01:03:01,034 --> 01:03:06,034 「虎穴に入らずんば 虎児を得ず」じゃ 533 01:03:12,045 --> 01:03:17,050 天下を恐れぬ不敵の曲者 拙者 直ちに現しくれる 534 01:03:17,050 --> 01:03:20,053 深井 真野 間を隔てて庇護いたせ (深井・真野)はっ! 535 01:03:20,053 --> 01:03:23,056 亭主 案内いたせ 536 01:03:23,056 --> 01:03:25,058 ♬『勧進帳』 537 01:03:25,058 --> 01:03:42,009 ♬ これやこの 538 01:03:42,009 --> 01:03:53,020 ♬ 往くもかえるも別れては 539 01:03:53,020 --> 01:04:09,036 ♬ 知るも知らぬも逢坂の 540 01:04:09,036 --> 01:04:22,049 ♬ 山かくす 541 01:04:22,049 --> 01:04:29,056 ♬~ 542 01:04:29,056 --> 01:04:37,998 ♬ 霞ぞ 543 01:04:37,998 --> 01:04:58,018 ♬ 春はゆかしける 544 01:04:58,018 --> 01:05:18,038 ♬~ 545 01:05:18,038 --> 01:05:37,991 ♬ 波路はるかに行く舟の 546 01:05:37,991 --> 01:05:58,011 ♬ 海津の浦に着きにけり 547 01:05:58,011 --> 01:06:11,024 ♬~ 548 01:06:11,024 --> 01:06:15,028 初めて御意得申す 549 01:06:15,028 --> 01:06:20,033 卒爾ながら ご姓名を承りたい 550 01:06:20,033 --> 01:06:28,041 拙者は 九条家諸大夫を相務むる 立花左近でござる 551 01:06:28,041 --> 01:06:31,044 して 貴公の姓名は? 552 01:06:31,044 --> 01:06:36,983 九条家諸大夫を相務める 立花左近と申す者でござる 553 01:06:36,983 --> 01:06:39,986 黙れ 偽り者めが! うん? 554 01:06:39,986 --> 01:06:45,986 九条家諸大夫 立花左近は 拙者をのけて ほかにはない! 555 01:06:49,996 --> 01:06:57,003 さては そのほう 何か身に望み事あって➡ 556 01:06:57,003 --> 01:07:01,007 我が名を偽り 往来いたす紛れ者か!? 557 01:07:01,007 --> 01:07:03,007 黙れ! 558 01:07:06,012 --> 01:07:13,019 九条家諸大夫の官職を偽り 神を恐れぬ不敵な振る舞い 559 01:07:13,019 --> 01:07:17,023 かく誠の立花左近 現んしうえからは➡ 560 01:07:17,023 --> 01:07:20,026 神妙に その素性を名乗れ! 561 01:07:20,026 --> 01:07:27,033 ほう… まことしやかに 立花左近に成り済ます 562 01:07:27,033 --> 01:07:30,036 言語道断の振る舞い 563 01:07:30,036 --> 01:07:33,974 そのほうこそ 素性を現せ 564 01:07:33,974 --> 01:07:35,976 拙者は誠の立花左近じゃ! 565 01:07:35,976 --> 01:07:40,976 いいや 拙者をのけて 立花左近は ほかにはない! 566 01:07:47,988 --> 01:07:50,991 しからば 問わんが 567 01:07:50,991 --> 01:07:56,997 九条家より禁裏のご用を相受けて 東へ下る街道筋 568 01:07:56,997 --> 01:08:01,001 どれから どれへ たどられたか? 569 01:08:01,001 --> 01:08:06,006 京をあとに東海道筋を東へ 570 01:08:06,006 --> 01:08:08,008 逢坂の関を通り 571 01:08:08,008 --> 01:08:17,017 五十三次を日数を重ねて四十五次 当三島宿へ到着いたした 572 01:08:17,017 --> 01:08:22,022 して 貴公のたどられし街道筋は? 573 01:08:22,022 --> 01:08:25,025 中山道を通行いたした 574 01:08:25,025 --> 01:08:28,028 その一言が偽り者の証拠歴然! 575 01:08:28,028 --> 01:08:31,965 う~む… しからば いずれの点を不審と申すか? 576 01:08:31,965 --> 01:08:35,969 誠 中山道を江戸へ下るならば 577 01:08:35,969 --> 01:08:42,976 信州路を東へ取り 碓氷越えに 江戸へ入るが当然ではないか! 578 01:08:42,976 --> 01:08:45,979 いささか心願の志あって➡ 579 01:08:45,979 --> 01:08:47,981 信州 諏訪より道を右へ取り➡ 580 01:08:47,981 --> 01:08:51,985 甲州 韮崎より 鰍沢 身延山に参詣いたし➡ 581 01:08:51,985 --> 01:08:55,985 当東海道を下りまいった 582 01:08:58,992 --> 01:09:05,999 う~む… 一応は道理に聞こえる 583 01:09:05,999 --> 01:09:14,007 このうえは 九条家諸大夫を 証拠立てる確かな品を示されよ 584 01:09:14,007 --> 01:09:18,011 フフッ… 証拠なきこと申そうか 585 01:09:18,011 --> 01:09:21,014 恐れ多くも 九条家より下したまえる➡ 586 01:09:21,014 --> 01:09:27,014 街道往来の身分証 謹んで… 587 01:09:46,973 --> 01:09:51,973 そりゃ ニセ物じゃ ハッ… なに!? ニセ物? 588 01:10:02,989 --> 01:10:06,989 貴殿の証拠を拝見いたそう 589 01:10:11,998 --> 01:10:23,009 恐れ多くも 九条家より賜ったる 街道往来の身分書 590 01:10:23,009 --> 01:10:27,013 謹んで拝見召されい 591 01:10:27,013 --> 01:10:35,955 ♬ 元より勧進帳のあらばこそ 592 01:10:35,955 --> 01:10:40,960 ♬ 笈の内より往来の 593 01:10:40,960 --> 01:10:47,967 ♬ 巻物一巻取出だし 594 01:10:47,967 --> 01:10:54,974 ♬ 勧進帳と名付けつつ 595 01:10:54,974 --> 01:11:14,994 ♬ 高らかにこそ読み上げけれ 596 01:11:14,994 --> 01:11:21,994 ♬~ 597 01:12:05,979 --> 01:12:10,984 これこそ 疑いもなき街道往来の身分証 598 01:12:10,984 --> 01:12:12,986 これを所持なす貴公こそ➡ 599 01:12:12,986 --> 01:12:17,986 疑いもなく 九条家諸大夫 立花左近どのに相違ない 600 01:12:19,993 --> 01:12:23,993 恐れ入ってござる 601 01:12:38,011 --> 01:12:41,014 何を隠そう 拙者は➡ 602 01:12:41,014 --> 01:12:48,021 播州 赤穂 元浅野の家来 大石内蔵助良雄でござる 603 01:12:48,021 --> 01:12:59,032 さては 貴殿が 大石内蔵助 …どのでござるか? 604 01:12:59,032 --> 01:13:02,035 貴名を偽り 東へ下り➡ 605 01:13:02,035 --> 01:13:08,041 亡君尊霊を 慰め奉らんとする我らの苦衷 606 01:13:08,041 --> 01:13:14,047 アア… ご推察くだされ 607 01:13:14,047 --> 01:13:20,053 大石どの お察し申すぞ 608 01:13:20,053 --> 01:13:24,057 ♬~ 609 01:13:24,057 --> 01:13:30,063 ♬ ついに 610 01:13:30,063 --> 01:13:47,013 ♬ 泣かぬ弁慶も 611 01:13:47,013 --> 01:14:00,026 ♬ 一期の涙ぞ 612 01:14:00,026 --> 01:14:17,043 ♬ 殊勝なる 613 01:14:17,043 --> 01:14:23,049 ♬ 判官 614 01:14:23,049 --> 01:14:43,002 ♬ 御手を取りたまい 615 01:14:43,002 --> 01:14:54,013 ♬~ 616 01:14:54,013 --> 01:15:01,020 拙者は これより甲州路へ道を取り 笹子越えに東へ下り申す 617 01:15:01,020 --> 01:15:06,025 「長居は恐れ」 おいとまつかまつる 618 01:15:06,025 --> 01:15:15,025 ♬~ 619 01:15:17,036 --> 01:15:21,040 ニセ者の身分書… 620 01:15:21,040 --> 01:15:24,040 お焼き捨てくだされ 621 01:15:28,047 --> 01:15:30,049 ♬~ 622 01:15:30,049 --> 01:15:39,993 ♬ 鳴るは滝の水 623 01:15:39,993 --> 01:15:43,997 ♬ 日は照るとも 絶えずとうたり 624 01:15:43,997 --> 01:15:49,002 ♬ 疾く疾く立てや手束弓の 625 01:15:49,002 --> 01:15:54,007 ♬ 心ゆるすな関守の人々 626 01:15:54,007 --> 01:15:58,011 ♬ いとま申して さらばよとて 627 01:15:58,011 --> 01:16:08,021 ♬ 笈をおっとり肩に打ちかけ 628 01:16:08,021 --> 01:16:20,033 ♬~ 629 01:16:20,033 --> 01:16:24,037 ♬ 虎の尾を履み 毒蛇の口を 630 01:16:24,037 --> 01:16:30,043 ♬ 遁れたるここちして 631 01:16:30,043 --> 01:16:49,996 ♬ 陸奥の国へぞ下りける 632 01:16:49,996 --> 01:16:52,996 ♬~ 633 01:16:55,001 --> 01:17:15,021 ♬~ 634 01:17:15,021 --> 01:17:34,974 ♬~ 635 01:17:34,974 --> 01:17:46,986 ♬~ 636 01:17:46,986 --> 01:17:57,997 ♬~ 637 01:17:57,997 --> 01:18:03,002 (瑶泉院) 「花よりもなお 我はまた➡ 638 01:18:03,002 --> 01:18:11,010 春の名残を いかにとやせん」 639 01:18:11,010 --> 01:18:18,017 「春の名残を いかにとやせん」 640 01:18:18,017 --> 01:18:21,020 (腰元)ご後室さまへ申し上げます 641 01:18:21,020 --> 01:18:26,025 ご城代 大石内蔵助さまが お見えでございますが 642 01:18:26,025 --> 01:18:28,027 (瑶泉院) なに? 内蔵助がまいったと? 643 01:18:28,027 --> 01:18:31,030 すぐ会いましょう さあ 早よう対面の間へお通ししい 644 01:18:31,030 --> 01:18:33,030 (腰元)かしこまりました 645 01:18:34,967 --> 01:18:38,971 (瑶泉院)これ 戸田の局 そなた 内蔵助のお相手を頼みます 646 01:18:38,971 --> 01:18:40,973 (戸田の局)かしこまりました 647 01:18:40,973 --> 01:18:43,976 早よう 玉笹 着替えを (玉笹の局)かしこまりました 648 01:18:43,976 --> 01:18:46,979 それ お召し替えのご用意を (瑶泉院)早よう 649 01:18:46,979 --> 01:19:06,999 ♬~ 650 01:19:06,999 --> 01:19:18,010 ♬~ 651 01:19:18,010 --> 01:19:29,021 ♬~ 652 01:19:29,021 --> 01:19:36,963 内蔵助 よう 無事な顔を 見せてたもったのぅ 653 01:19:36,963 --> 01:19:45,972 麗しきご尊顔を拝し 恐悦至極に存じます 654 01:19:45,972 --> 01:19:49,976 (戸田の局)ご城代さまには ようおいであそばしました 655 01:19:49,976 --> 01:19:54,981 ご後室さまは それはそれは お待ちかねでございました 656 01:19:54,981 --> 01:20:00,987 (玉笹の局)そばで見る目も おいたわしいほどでござりました 657 01:20:00,987 --> 01:20:05,992 お心のほど かたじけのう存じます 658 01:20:05,992 --> 01:20:11,998 (瑶泉院) そなたをただ力と頼んでおります 659 01:20:11,998 --> 01:20:17,003 国表のことども 噂を聞くにつけ➡ 660 01:20:17,003 --> 01:20:24,010 よう取り計ろうてたもったと 遠く手を合わせておりました 661 01:20:24,010 --> 01:20:29,015 アア… ごもったいない 662 01:20:29,015 --> 01:20:33,953 放蕩三昧に身を持ち崩した内蔵助 663 01:20:33,953 --> 01:20:40,960 恐れ多いお言葉を賜り 恐縮に存じます 664 01:20:40,960 --> 01:20:44,964 いや その放蕩三昧も➡ 665 01:20:44,964 --> 01:20:49,964 敵を欺く苦肉の策と よく知っております 666 01:20:52,972 --> 01:20:59,972 人と生まれたからには 男と生まれたいものじゃ 667 01:21:04,984 --> 01:21:08,988 おお さようにご推察いただきましては 668 01:21:08,988 --> 01:21:13,993 内蔵助 赤面のほかはござりませぬ 669 01:21:13,993 --> 01:21:21,000 あ~ 堅い屋敷の勤めから 解放された気の緩みで➡ 670 01:21:21,000 --> 01:21:28,007 つい 酒のために 年がいもなく 馬鹿な月日を送りました 671 01:21:28,007 --> 01:21:31,007 ハハハハッ… 672 01:21:33,946 --> 01:21:41,954 内蔵助 そなたとは まだ主従と思うております 673 01:21:41,954 --> 01:21:46,959 隠し立ては あまり つれのう思います 674 01:21:46,959 --> 01:21:52,965 ご後室さまに隠し立てを いたした覚えはござりませぬが 675 01:21:52,965 --> 01:21:57,970 亡き殿さまの お恨みを晴らさんため➡ 676 01:21:57,970 --> 01:22:02,975 忠義の家臣どもが集まって ひそかに連判を作りしとか… 677 01:22:02,975 --> 01:22:08,981 ハッ… あ~ いや あ~… そのことでござりまするか 678 01:22:08,981 --> 01:22:14,987 あ~ 申し上ぐるも面目なきしだい 679 01:22:14,987 --> 01:22:20,993 お国表 赤穂城明け渡しの節は➡ 680 01:22:20,993 --> 01:22:25,998 藩士の大半 「籠城せん」と騒ぎました 681 01:22:25,998 --> 01:22:37,009 殉死 復讐と その評定の度ごとに 30人減り 50人減り 682 01:22:37,009 --> 01:22:47,009 いよいよ血判の そのときは 僅か53名となりました 683 01:22:51,023 --> 01:22:56,023 頼み難きは人心じゃ 684 01:22:59,031 --> 01:23:07,039 「喉元過ぎて 熱さを忘るる」とは もっとも名言 685 01:23:07,039 --> 01:23:15,047 その後 月日がたつに従い 2人3人と変心者 相次ぎ 686 01:23:15,047 --> 01:23:20,052 連判の姓名は残らず消され 687 01:23:20,052 --> 01:23:29,061 あとに残りしは 拙者と せがれ 主税の ただ2人 688 01:23:29,061 --> 01:23:35,000 これでは 所詮 復讐も思いもよらずと… 689 01:23:35,000 --> 01:23:39,004 申し上げにくいことでは ござりまするが➡ 690 01:23:39,004 --> 01:23:45,010 仇討ちの儀は さらりと思いとどまりました 691 01:23:45,010 --> 01:23:52,017 ご立腹でもござりましょうが 幾重にも ご勘弁のほどを… 692 01:23:52,017 --> 01:23:56,021 (瑶泉院) 内蔵助! それは真実の言葉か? 693 01:23:56,021 --> 01:23:58,023 はっ! 694 01:23:58,023 --> 01:24:03,028 三世のご主人に 偽りは申し上げられません 695 01:24:03,028 --> 01:24:09,034 (戸田の局)それでは… それでは 江戸表へお下りのご用は? 696 01:24:09,034 --> 01:24:17,042 はっ… 亡き殿さまのご法要に 泉岳寺へ ご墓参つかまつりました 697 01:24:17,042 --> 01:24:22,047 本日 つつがなく ご法事も終わりましたことゆえ➡ 698 01:24:22,047 --> 01:24:26,051 明日は 都 山科へ立ち帰る所存 699 01:24:26,051 --> 01:24:31,991 そのご挨拶に お目通りつかまつりました 700 01:24:31,991 --> 01:24:37,997 内蔵助 それで浅野の柱石か! 701 01:24:37,997 --> 01:24:40,997 城代家老の取るべき道か! 702 01:24:43,002 --> 01:24:47,002 そなたばかりは見損のうた 703 01:24:49,008 --> 01:24:55,014 殿さまご在世の そのときは 立つ鳥を落とす重臣として➡ 704 01:24:55,014 --> 01:25:00,014 「大石 大石」と ご寵愛を受けたるご恩を忘れ… 705 01:25:02,021 --> 01:25:07,021 見損のうた 見下げ果てたる人でなし 706 01:25:09,028 --> 01:25:14,028 それほど命が惜しいのなら 早く山科へ帰るがよい! 707 01:25:19,038 --> 01:25:27,046 お言葉に甘えまして 山科にて 余生を送らせていただきます 708 01:25:27,046 --> 01:25:38,046 …が いつのご対顔が いつのお別れとも限りません 709 01:25:39,992 --> 01:25:44,992 御身 ご大切に あそばされまするよう… 710 01:25:56,008 --> 01:26:03,008 この世はおろか 未来永劫 再び会おうとは思いません 711 01:26:05,017 --> 01:26:09,017 ええい 目障りじゃ! 早よう下がれ! 712 01:26:20,032 --> 01:26:25,037 不忠者 人でなし 713 01:26:25,037 --> 01:26:28,040 あ~ 戸田どの 714 01:26:28,040 --> 01:26:31,977 ご後室さま ご機嫌のよき折に… 715 01:26:31,977 --> 01:26:35,981 こちら お預かりおきくだされ 716 01:26:35,981 --> 01:26:40,986 よろしゅうお取り計らい いたしましょう 717 01:26:40,986 --> 01:26:45,991 大夫さま 京へお帰りののち➡ 718 01:26:45,991 --> 01:26:50,996 私の兄 小野寺十内に お会いになりましたら➡ 719 01:26:50,996 --> 01:26:56,001 「武士なれば 腹を」と おっしゃってくださいまし 720 01:26:56,001 --> 01:26:58,003 (泣き声) 721 01:26:58,003 --> 01:27:02,007 さようお伝え申すでござろう 722 01:27:02,007 --> 01:27:05,010 (泣き声) 723 01:27:05,010 --> 01:27:09,014 戸田どの ごきげんよう 724 01:27:09,014 --> 01:27:13,014 ご道中 ご大切に 725 01:27:28,033 --> 01:27:47,986 ♬~ 726 01:27:47,986 --> 01:28:02,000 ♬~ 727 01:28:02,000 --> 01:28:15,013 ♬~ 728 01:28:15,013 --> 01:28:19,013 (久助の せきこみ) 729 01:28:23,021 --> 01:28:27,025 (久兵衛)おい 久助 早く湯を 沸かさなくちゃ駄目じゃねえか 730 01:28:27,025 --> 01:28:30,028 お客さまが おそろいになりゃ すぐ出さなくちゃならねえ 731 01:28:30,028 --> 01:28:42,975 ♬~ 732 01:28:42,975 --> 01:28:45,978 おい じいさん 早く頼むぞ 733 01:28:45,978 --> 01:28:48,981 もう 人数は そろったからな 734 01:28:48,981 --> 01:29:04,997 ♬~ 735 01:29:04,997 --> 01:29:06,999 ≪(戸田の局)待ちや! 736 01:29:06,999 --> 01:29:08,999 お梅 待ちや! 737 01:29:13,005 --> 01:29:15,007 (玉笹の局) お梅 待ちや! どこ行くのじゃ? 738 01:29:15,007 --> 01:29:17,009 (お梅)エイッ! (玉笹の局)ハッ… これ 739 01:29:17,009 --> 01:29:20,009 理不尽な! 何をするのじゃ!? 740 01:29:22,014 --> 01:29:25,017 (お梅)あっ! 741 01:29:25,017 --> 01:29:28,020 神妙にしやれ (お梅)離せ! 離せ! 742 01:29:28,020 --> 01:29:30,022 その女 取り逃がさぬように! 743 01:29:30,022 --> 01:29:32,022 (玉笹の局)神妙にしやれ 744 01:29:33,959 --> 01:29:36,962 (戸田の局) お梅 そなた 何の望みあって➡ 745 01:29:36,962 --> 01:29:39,965 ご城代さまから お預かりの発句集を盗みました? 746 01:29:39,965 --> 01:29:41,967 (お梅) いえ さような物は存じませぬ 747 01:29:41,967 --> 01:29:44,967 (戸田の局) なに? 盗まぬ? 盗まぬ物が… 748 01:29:46,972 --> 01:29:49,975 これは何じゃ!? 749 01:29:49,975 --> 01:29:52,978 (お梅)ハッ… 750 01:29:52,978 --> 01:29:55,978 ンンッ! 悔しい 751 01:30:02,988 --> 01:30:05,988 戸田の局 騒々しい 何事じゃ? (戸田の局)はい 752 01:30:07,993 --> 01:30:11,997 ご後室さま ご覧なされてくださりませ 753 01:30:11,997 --> 01:30:16,997 ご城代 大石さまから お預かり申しました この一巻を 754 01:30:19,004 --> 01:30:22,007 汚らわしい 755 01:30:22,007 --> 01:30:27,012 犬侍の贈り物なぞ 捨ててしまいや! 756 01:30:27,012 --> 01:30:31,950 何をおっしゃる? ご後室さま 犬侍か 人でなしか… 757 01:30:31,950 --> 01:30:35,954 まあ 一度 これをご覧なされてくださりませ 758 01:30:35,954 --> 01:30:37,956 汚らわしい! 759 01:30:37,956 --> 01:30:57,976 ♬~ 760 01:30:57,976 --> 01:31:00,979 いずれも! 761 01:31:00,979 --> 01:31:09,988 味方の同士討ちをいたさぬために 「山」「川」の合言葉を忘れざるよう 762 01:31:09,988 --> 01:31:15,994 そのほか 女子供 逃げおる者には手を負わさず➡ 763 01:31:15,994 --> 01:31:24,002 我らが望むは 吉良上野どの 御首ひとつでござるぞ! 764 01:31:24,002 --> 01:31:27,005 (浪士たち)心得た! 765 01:31:27,005 --> 01:31:30,008 (久助)アアッ! (久兵衛)おお どうした? 766 01:31:30,008 --> 01:31:31,944 (久助) お父っつぁん 泥棒じゃ 泥棒じゃ 767 01:31:31,944 --> 01:31:34,947 (久兵衛) 泥棒!? そりゃ た… 大変じゃ! 768 01:31:34,947 --> 01:31:54,967 ♬~ 769 01:31:54,967 --> 01:32:14,987 ♬~ 770 01:32:14,987 --> 01:32:34,987 ♬~ 771 01:33:13,045 --> 01:33:18,050 (陣太鼓の音) 772 01:33:18,050 --> 01:33:21,053 ≪(陣太鼓の音) 773 01:33:21,053 --> 01:33:23,055 (清水)アア… 774 01:33:23,055 --> 01:33:27,059 ≪(陣太鼓の音) 775 01:33:27,059 --> 01:33:29,061 天地人の三流れ 776 01:33:29,061 --> 01:33:31,997 十二陰陽五行に打ち分ける 山鹿流の陣太鼓 777 01:33:31,997 --> 01:33:35,000 今 あれを継ぐのは 上杉の家老 千坂兵部先生 778 01:33:35,000 --> 01:33:38,003 今一人… あ~ 今一人は… 779 01:33:38,003 --> 01:33:42,007 播州は… 播州 赤穂の城代 大石内蔵助! 780 01:33:42,007 --> 01:33:44,009 あっ 討ち入りだ! 781 01:33:44,009 --> 01:33:52,017 ≪(陣太鼓の音) 782 01:33:52,017 --> 01:33:54,019 討ち入りだぞ! 目を覚ませ! 783 01:33:54,019 --> 01:33:57,022 起きろ! 討ち入りだ! 784 01:33:57,022 --> 01:34:00,025 (家臣)なに!? (家臣)討ち入り? 785 01:34:00,025 --> 01:34:02,027 しっかりせい! 786 01:34:02,027 --> 01:34:06,027 (家臣)討ち入りだ (家臣)おい 討ち入りだ! 787 01:34:08,033 --> 01:34:12,033 おい 討ち入りだ! 起きろ! おい 起きろ! 788 01:34:14,039 --> 01:34:16,039 (打ちつける音) 789 01:34:20,045 --> 01:34:24,045 (家臣) ご近習の方 集まれ 集まれ! 790 01:34:30,055 --> 01:34:33,992 御前 一大事でございます 赤穂の浪士が討ち入りました! 791 01:34:33,992 --> 01:34:37,996 少しも早く この場をお逃れくださいませ 792 01:34:37,996 --> 01:34:42,000 なに!? 赤穂の浪人が? 793 01:34:42,000 --> 01:34:44,002 (騒ぎ声) 794 01:34:44,002 --> 01:34:47,005 (清水)静かにせい! 795 01:34:47,005 --> 01:34:49,007 さあ 796 01:34:49,007 --> 01:34:54,007 (陣太鼓の音) 797 01:34:56,014 --> 01:35:01,019 (浪士たち)ヤーッ! 798 01:35:01,019 --> 01:35:21,039 ♬~ 799 01:35:21,039 --> 01:35:35,987 ♬~ 800 01:35:35,987 --> 01:35:37,989 ンンッ! 801 01:35:37,989 --> 01:35:46,998 ♬~ 802 01:35:46,998 --> 01:35:52,003 萱野三平 成仏いたせ 803 01:35:52,003 --> 01:36:05,016 ♬~ 804 01:36:05,016 --> 01:36:07,016 (家臣)あっ! 805 01:36:10,021 --> 01:36:13,021 (悲鳴) 806 01:36:19,030 --> 01:36:21,032 (武林)吉良家のご公達と見奉る 807 01:36:21,032 --> 01:36:24,035 (左兵衛)下郎 粋がるな 下がれ! (武林)なに!? 808 01:36:24,035 --> 01:36:35,981 ♬~ 809 01:36:35,981 --> 01:36:46,992 ♬~ 810 01:36:46,992 --> 01:36:48,994 (家臣)ンンッ! 811 01:36:48,994 --> 01:36:58,003 ♬~ 812 01:36:58,003 --> 01:37:00,005 アッ! 813 01:37:00,005 --> 01:37:20,025 ♬~ 814 01:37:20,025 --> 01:37:30,035 ♬~ 815 01:37:30,035 --> 01:37:32,035 ウウッ! 816 01:37:35,974 --> 01:37:37,976 (浪士)エイッ! 817 01:37:37,976 --> 01:37:57,996 ♬~ 818 01:37:57,996 --> 01:38:13,011 ♬~ 819 01:38:13,011 --> 01:38:15,011 アアッ! 820 01:38:17,015 --> 01:38:19,017 父上 おけがは? 821 01:38:19,017 --> 01:38:22,020 せっかくの楽しみを邪魔するな 822 01:38:22,020 --> 01:38:27,025 ハハハハッ! 失礼 御免 823 01:38:27,025 --> 01:38:29,025 ハハハハッ… 824 01:38:34,966 --> 01:38:37,966 (岡野)寝所は あちらだ 急げ (重次郎)よし 825 01:38:39,971 --> 01:38:41,971 (岡野)ここだ! 826 01:38:46,978 --> 01:38:50,978 (武林)ハッ… 吉良が逃げた! (岡野)ハッ… 吉良がいない! 827 01:38:55,987 --> 01:38:59,991 あっ 不破さま! 寝所には 吉良上野の姿が見えませぬ 828 01:38:59,991 --> 01:39:01,991 えっ? それは大変だ! 829 01:39:04,996 --> 01:39:06,998 ンンッ… 830 01:39:06,998 --> 01:39:11,002 おい 寝所には上野の姿が見えんぞ (近松)なに? いない? 831 01:39:11,002 --> 01:39:13,004 そりゃ大変だ! (不破)捜せ! 832 01:39:13,004 --> 01:39:32,957 ♬~ 833 01:39:32,957 --> 01:39:44,969 ♬~ 834 01:39:44,969 --> 01:39:56,981 ♬~ 835 01:39:56,981 --> 01:40:00,985 (神崎)おお 大夫! 吉良どのは知れましたか 836 01:40:00,985 --> 01:40:03,988 (神崎)身共どもが手を分けて 捜しおりますれども➡ 837 01:40:03,988 --> 01:40:07,992 今もって相知れず 申し訳ございません 838 01:40:07,992 --> 01:40:12,997 言甲斐なきことでござる 夜が明けなば 一大事 839 01:40:12,997 --> 01:40:17,001 吉良どのは確かに この邸内に 潜みおられるものと存ずる 840 01:40:17,001 --> 01:40:20,004 まだまだ力を落とすときではない 841 01:40:20,004 --> 01:40:24,008 気を落ち着けて 十分にご捜索お願い申す 842 01:40:24,008 --> 01:40:27,008 はっ! 心得てございます 843 01:40:29,013 --> 01:40:34,953 (呼子の音) 844 01:40:34,953 --> 01:40:36,953 (近松)吉良がいたぞ! 845 01:40:42,961 --> 01:40:45,961 おい いやがったぞ! 846 01:40:52,971 --> 01:40:55,974 (不破)おい 吉良がいたぞ! 847 01:40:55,974 --> 01:41:09,988 ♬~ 848 01:41:09,988 --> 01:41:24,002 ♬~ 849 01:41:24,002 --> 01:41:28,006 あっ 下がれ 下がれ (浪士たち)はい 850 01:41:28,006 --> 01:41:39,951 ♬~ 851 01:41:39,951 --> 01:41:51,963 ♬~ 852 01:41:51,963 --> 01:41:55,967 うむ… この老人の額の古傷こそ➡ 853 01:41:55,967 --> 01:42:00,967 殿中にて亡君が斬りつけたまいし 刀傷に相違ござらん 854 01:42:02,974 --> 01:42:06,978 うむ… まさしく吉良どの 855 01:42:06,978 --> 01:42:14,986 ♬~ 856 01:42:14,986 --> 01:42:19,986 義央どの お覚悟召され 857 01:42:23,995 --> 01:42:30,995 (浪士たち) エイエイオー! エイエイオー! 858 01:42:33,004 --> 01:42:36,007 (鐘の音) 859 01:42:36,007 --> 01:42:56,027 ♬~ 860 01:42:56,027 --> 01:43:09,040 ♬~ 861 01:43:09,040 --> 01:43:22,040 ♬~