1 00:00:05,005 --> 00:00:17,017 ♪~ 2 00:00:17,017 --> 00:00:19,937 (麗美) ねえねえ。 3 00:00:20,020 --> 00:00:21,939 (西岡) んっ? 4 00:00:22,022 --> 00:00:24,942 (麗美) あそこのイカ墨パエリア おいしいらしいよ。 5 00:00:25,025 --> 00:00:27,945 (西岡) ふ~ん。 (麗美) 今度 行こうよ。 6 00:00:28,028 --> 00:00:32,950 (西岡) いやいや こんなとこで 飯なんか 行けっかよ。 7 00:00:33,033 --> 00:00:35,953 誰が見てるか分かんねえだろ。 8 00:00:36,036 --> 00:00:37,955 ほれ もうちょっと前 行けって。 9 00:00:38,038 --> 00:00:41,041 (麗美) はいは~い。 10 00:00:48,048 --> 00:00:51,051 (西岡) 脚 短えな~。 11 00:00:51,051 --> 00:01:00,978 ♪~ 12 00:02:23,143 --> 00:02:26,105 (西岡) では 先生 引き続き よろしくお願いします。 13 00:02:26,146 --> 00:02:30,109 はい はい。 ええ それは もう。 14 00:02:30,150 --> 00:02:33,153 はい。 では 失礼します。 15 00:02:36,156 --> 00:02:38,117 (西岡) んっ? どうした? 馬締。 16 00:02:38,158 --> 00:02:41,036 (馬締) 最近 物がつかみにくくなりました。 17 00:02:41,120 --> 00:02:46,041 (西岡) へっ!? マジかよ! お前 もう指紋なくなったのかよ。 18 00:02:46,125 --> 00:02:51,046 俺なんて 5年もいるのに。 うん しっかり残ってるぞ。 19 00:02:51,130 --> 00:02:53,048 (馬締) 紙が つかみにくくて 不便です。 20 00:02:53,132 --> 00:02:57,052 (西岡) お前 これで銀行強盗も 手袋なしで できるな。 21 00:02:57,136 --> 00:02:59,054 ハハハハハ! 22 00:02:59,138 --> 00:03:02,057 (松本) おやおや ずいぶん 物騒な話をしてますね。 23 00:03:02,141 --> 00:03:04,059 (西岡) 先生も一味でしょう? 24 00:03:04,143 --> 00:03:06,061 (佐々木) 西岡君 届いたわよ。 25 00:03:06,145 --> 00:03:09,064 (西岡) おっ! 来た来た。 26 00:03:09,148 --> 00:03:11,150 ありがとうございます。 27 00:03:16,155 --> 00:03:19,074 (西岡) んっ? 28 00:03:19,158 --> 00:03:21,076 うわ~…。 29 00:03:21,160 --> 00:03:23,078 (馬締) んっ? 30 00:03:23,162 --> 00:03:27,082 この原稿は かなり 手を入れる必要がありそうです。 31 00:03:27,166 --> 00:03:30,085 (西岡) やっぱりな。 32 00:03:30,169 --> 00:03:34,089 (馬締) その上 規定の文字数を オーバーしているものばかりです。 33 00:03:34,173 --> 00:03:37,092 執筆要領は? (西岡) もちろん 渡してっけど。 34 00:03:37,176 --> 00:03:40,095 こりゃ 読んでねえだろうな。 35 00:03:40,179 --> 00:03:42,014 (馬締) 修正の了承は得ていますか? 36 00:03:42,097 --> 00:03:44,016 (西岡) ああ 伝えている。 37 00:03:44,099 --> 00:03:49,021 けど この小田先生が なかなか めんどくさい人なんだよな。 38 00:03:49,104 --> 00:03:53,025 まあ 念のため どこをどう 変更するか連絡しとくか。 39 00:03:53,108 --> 00:03:56,028 その西行の項目なんてどうだ? 40 00:03:56,111 --> 00:04:00,032 (馬締) まず 無駄な言葉が多過ぎると思います。 41 00:04:00,115 --> 00:04:05,037 (西岡) だよな。 先生の個人的な思いが びっしり詰まってるもんな。 42 00:04:05,120 --> 00:04:08,040 西行の歌を 日本人なら誰しも→ 43 00:04:08,123 --> 00:04:10,042 感銘を 受けるって…。 44 00:04:10,125 --> 00:04:14,046 (馬締) 誰しもと決め付けるようなことは 書くべきではないでしょうね。 45 00:04:14,129 --> 00:04:16,048 (西岡) それに この→ 46 00:04:16,131 --> 00:04:18,050 思うところあって 出家したって→ 47 00:04:18,133 --> 00:04:21,053 ツッコミどころ満載だよな。 (馬締) はい。 48 00:04:21,136 --> 00:04:24,056 西行の出家の理由は諸説あって よく分かっていません。 49 00:04:24,139 --> 00:04:27,059 この辺りは 曖昧過ぎる文章に なっているので→ 50 00:04:27,142 --> 00:04:29,061 全て 省きましょう。 51 00:04:29,144 --> 00:04:31,063 (西岡) この短歌 必要か? 52 00:04:31,146 --> 00:04:34,066 (馬締) そこは 追って検討する 余地があります。 53 00:04:34,149 --> 00:04:36,068 現段階では 取りあえず→ 54 00:04:36,151 --> 00:04:38,153 省いてしまって いいでしょう。 55 00:04:42,074 --> 00:04:45,035 (西岡) うん。 56 00:04:45,077 --> 00:04:48,038 だいぶ まとまってきたな。 57 00:04:48,080 --> 00:04:50,040 (馬締) ただ 西行の項目に→ 58 00:04:50,082 --> 00:04:55,045 人物の説明があるだけでは 辞書として不足かと。 59 00:04:55,087 --> 00:04:57,047 (西岡) んっ? 別の意味があるのか? 60 00:04:57,089 --> 00:05:01,051 (馬締) はい。 西行が諸国を 旅して回ったことから→ 61 00:05:01,093 --> 00:05:04,054 あちこちに遍歴する人 流れ者などを→ 62 00:05:04,096 --> 00:05:07,057 西行と表現したりもします。 (西岡) へえ~。 63 00:05:07,099 --> 00:05:10,060 (馬締) 他にも…。 (西岡) まだ あんのかよ! 64 00:05:10,102 --> 00:05:14,064 (馬締) はい。 能にも “西行桜”という 作品がありますし→ 65 00:05:14,106 --> 00:05:17,067 かさを あみだに かぶることは 西行被き。 66 00:05:17,109 --> 00:05:20,070 それに 風呂敷包みを 斜めに背負うことは→ 67 00:05:20,112 --> 00:05:22,072 西行背負いといいます。 68 00:05:22,114 --> 00:05:24,074 (西岡) すげえ…。 お前 まさか→ 69 00:05:24,116 --> 00:05:27,077 いろんな辞書の中身 全部 覚えてんの? 70 00:05:27,119 --> 00:05:29,079 (馬締) それが できれば いいのですが…。 71 00:05:29,121 --> 00:05:34,084 しかし 全ての意味を載せることは スペース的に無理そうです。 72 00:05:34,126 --> 00:05:36,086 西岡さんは “大渡海”に→ 73 00:05:36,128 --> 00:05:39,089 どの意味を載せるのが いいと思いますか? 74 00:05:39,131 --> 00:05:42,009 (西岡) う~ん そうだな…。 75 00:05:42,092 --> 00:05:47,014 強いて言うなら 遍歴する人 流れ者かな。 76 00:05:47,097 --> 00:05:49,016 (馬締) なぜですか? 77 00:05:49,099 --> 00:05:52,019 (西岡) いや まあ 他の意味は前後の文脈から→ 78 00:05:52,102 --> 00:05:56,023 何となくイメージできるだろ? (馬締) ああ なるほど。 79 00:05:56,106 --> 00:05:59,026 (西岡) だけど 例えばだけどな→ 80 00:05:59,109 --> 00:06:03,030 実際の流れ者が 何かの拍子に辞書を眺めたとする。 81 00:06:03,113 --> 00:06:06,033 で 西行っていう言葉に→ 82 00:06:06,116 --> 00:06:08,035 西行が諸国を 回ったことから→ 83 00:06:08,118 --> 00:06:10,037 遍歴する人 流れ者って→ 84 00:06:10,120 --> 00:06:12,039 意味もあるって 知ったら→ 85 00:06:12,122 --> 00:06:15,042 「ああ 大昔から 旅をせずにはいられない→ 86 00:06:15,125 --> 00:06:18,045 俺みたいなやつは いたんだ」って→ 87 00:06:18,128 --> 00:06:20,047 心強く感じるんじゃないかな。 88 00:06:20,130 --> 00:06:22,049 (馬締) わ~。 89 00:06:22,132 --> 00:06:24,051 (西岡) んっ? どうした? 90 00:06:24,134 --> 00:06:28,055 (馬締) そ… そんなふうに考えたことは ありませんでした。 91 00:06:28,138 --> 00:06:32,059 (西岡) まあ 辞書に言葉を採用する 基準としては→ 92 00:06:32,142 --> 00:06:34,061 間違っているかもしれないけどな。 93 00:06:34,144 --> 00:06:38,065 (馬締) いえ そんなこと ありません。 94 00:06:38,148 --> 00:06:43,028 先生 お時間 大丈夫ですか? (松本) おっと いけない。 95 00:06:43,070 --> 00:06:45,030 (松本) 西岡君。 (西岡) んっ? 96 00:06:45,072 --> 00:06:47,032 (松本) 馬締君。 (馬締) はい。 97 00:06:47,074 --> 00:06:51,036 (松本) あなたたちは 本当に いいコンビになりましたね。 98 00:06:51,078 --> 00:06:57,042 (松本) 互いの良さを尊重し そして補い支え合っている。 99 00:06:57,084 --> 00:07:01,046 素晴らしい信頼関係です。 100 00:07:01,088 --> 00:07:03,048 (松本) では お先に。 101 00:07:03,090 --> 00:07:06,093 (馬締) お… お疲れさまです。 (西岡) お疲れさまです。 102 00:07:09,096 --> 00:07:11,056 (西岡) 風 冷てえ~。 103 00:07:11,098 --> 00:07:14,101 上着 着てくれば よかったな。 104 00:07:16,103 --> 00:07:18,063 (馬締) 西岡さん。 (西岡) んっ? 105 00:07:18,105 --> 00:07:26,071 (馬締) 僕は 西岡さんが異動になること 本当に残念です。 106 00:07:26,113 --> 00:07:31,076 “大渡海”を ち… 血の通った辞書にするためにも→ 107 00:07:31,118 --> 00:07:35,122 西岡さんは 絶対に必要な人なのに。 108 00:07:38,125 --> 00:07:40,127 (西岡) 馬締。 109 00:07:42,129 --> 00:07:45,090 俺は もうすぐ 異動になるけど→ 110 00:07:45,132 --> 00:07:49,094 お前と“大渡海”を作ってたこと 誇りに思う。 111 00:07:49,136 --> 00:07:53,098 でも これで終わるわけじゃねえ。 112 00:07:53,140 --> 00:07:56,143 たとえ どんなに離れていても…。 113 00:07:59,146 --> 00:08:01,106 (西岡) どんな壁があったとしても→ 114 00:08:01,148 --> 00:08:05,110 これからも俺は 何があろうと お前をフォローする。 115 00:08:05,152 --> 00:08:10,115 それに 松本先生や 辞書編集部のみんなだっている。 116 00:08:10,157 --> 00:08:16,163 だから 一人になっても お前は一人じゃないからな。 117 00:08:22,169 --> 00:08:24,129 (馬締) ありがとうございます。 118 00:08:24,171 --> 00:08:27,174 絶対に 何としても…。 119 00:08:29,176 --> 00:08:32,179 “大渡海”を完成させましょう。 120 00:08:37,184 --> 00:08:39,186 (西岡) おう。 121 00:08:46,151 --> 00:08:50,072 (西岡) うっし! 122 00:08:50,155 --> 00:08:53,075 おう 珍しいな。 もう帰んのか? (馬締) はい。 123 00:08:53,158 --> 00:08:58,080 梅の実で香具矢さんが初めて 一品 任されるそうなんです。 124 00:08:58,163 --> 00:09:00,082 あっ 西岡さんもどうですか? 125 00:09:00,165 --> 00:09:03,085 (西岡) ヘッ ホントは 一人で行きたいくせに。 126 00:09:03,168 --> 00:09:05,087 (馬締) い… いや…。 127 00:09:05,170 --> 00:09:08,090 (西岡) まだ やることあるしな。 遠慮しとくよ。 128 00:09:08,173 --> 00:09:12,094 (馬締) そうですか。 (西岡) ほら 帰った 帰った。 129 00:09:12,177 --> 00:09:16,181 (馬締) では お先に失礼します。 (西岡) おう お疲れ。 130 00:09:29,194 --> 00:09:32,197 (西岡) え~っと 小田先生っと。 131 00:09:35,200 --> 00:09:38,203 (西岡) うっし。 あっ…。 132 00:09:53,135 --> 00:09:55,053 (麗美) えっ あの人 彼女できたの? 133 00:09:55,137 --> 00:09:59,057 (西岡) あれ? 言ってなかったっけ? (麗美) うん。 134 00:09:59,141 --> 00:10:02,060 (麗美) へえ~ 初めての彼女かな。 135 00:10:02,144 --> 00:10:06,064 (西岡) ああ とうとう童貞卒業だ。 136 00:10:06,148 --> 00:10:12,070 お~ めでたいね それは。 ねえ 彼女 どんな人なの? 137 00:10:12,154 --> 00:10:15,073 (西岡) すげえ しっかりした子でさ→ 138 00:10:15,157 --> 00:10:19,077 これが また めっちゃめちゃ奇麗なんだよ。 139 00:10:19,161 --> 00:10:21,163 ほ~。 140 00:10:23,165 --> 00:10:26,168 (西岡) 風呂 入ってくるわ。 141 00:10:29,171 --> 00:10:31,173 (西岡) フゥ…。 142 00:10:34,176 --> 00:10:39,181 (西岡) 辞書は言葉の海を渡る舟… か。 143 00:10:43,101 --> 00:10:46,104 (西岡) 離れても思いは同じだ。 144 00:10:52,110 --> 00:10:55,072 (麗美) う~ん…。 145 00:10:55,113 --> 00:11:00,077 (麗美) いや~ まー君 お風呂 長いね。 146 00:11:00,118 --> 00:11:04,081 (西岡) ハハ 相変わらず 不細工だな。 147 00:11:04,122 --> 00:11:06,124 ひどっ…。 148 00:11:11,129 --> 00:11:14,091 (麗美) っつうか 最近 遅いね。 149 00:11:14,132 --> 00:11:20,097 (西岡) ああ もうすぐ 異動だから 色々な。 150 00:11:20,138 --> 00:11:22,099 無理しないでね。 151 00:11:22,140 --> 00:11:27,104 (西岡) ああ。 152 00:11:27,145 --> 00:11:32,109 (荒木) おはようございます。 (松本) ああ おはようございます。 153 00:11:32,150 --> 00:11:34,111 (荒木) いや~ 私は目がかゆくて。 154 00:11:34,152 --> 00:11:38,115 (松本) ああ 荒木君は 花粉症でしたね。 155 00:11:38,156 --> 00:11:40,117 (荒木) ええ。 (松本) おはようございます。 156 00:11:40,158 --> 00:11:42,035 (佐々木・馬締) おはようございます。 157 00:11:42,119 --> 00:11:46,039 (西岡) あっ 荒木さん 目 赤いっすね。 (荒木) ああ…。 158 00:11:46,123 --> 00:11:48,041 最近は 花粉の会話で→ 159 00:11:48,125 --> 00:11:51,044 春の訪れを 実感するようになりました。 160 00:11:51,128 --> 00:11:53,046 もう 3月ですしね。 161 00:11:53,130 --> 00:11:57,050 (荒木) となると 西岡も 残り ひとつきを 切ったか。 162 00:11:57,134 --> 00:12:01,054 (西岡) ちょっと それじゃあ 俺 死んじゃうみたいじゃないですか。 163 00:12:01,138 --> 00:12:04,057 うちの宣伝部は地獄だぞ。 164 00:12:04,141 --> 00:12:06,059 俺は 宣伝部で こき使われて→ 165 00:12:06,143 --> 00:12:08,061 よれよれになって 辞めていったやつを→ 166 00:12:08,145 --> 00:12:11,064 何人も知ってる。 167 00:12:11,148 --> 00:12:13,066 西岡 死ぬなよ。 168 00:12:13,150 --> 00:12:15,068 (西岡) ちょっと ちょっと→ 169 00:12:15,152 --> 00:12:18,071 何 そんな真っ赤な目で 怖いこと 言ってるんですか。 170 00:12:18,155 --> 00:12:20,073 (くしゃみ) (荒木) ああ… すまん。 171 00:12:20,157 --> 00:12:25,078 (西岡) いやいやいや… 「ヘックション」じゃないっすよ。 172 00:12:25,162 --> 00:12:28,081 (一同) ハハハハハ。 ☏ 173 00:12:28,165 --> 00:12:33,086 はい 玄武書房 辞書編集部です。 174 00:12:33,170 --> 00:12:37,090 はい。 はい 少々お待ちくださいませ。 175 00:12:37,174 --> 00:12:41,094 西岡君 光文大の小田先生からよ。 176 00:12:43,096 --> 00:12:46,099 (西岡) ああ はいはい。 ありがとうございます。 177 00:12:48,101 --> 00:12:50,061 あっ どうも 先生 西岡です。 178 00:12:50,103 --> 00:12:54,107 ☏(小田) いったい どういうことですか!? 西岡さん! 179 00:12:59,070 --> 00:13:00,989 (鐘の鳴る音) 180 00:13:01,072 --> 00:13:03,992 (海くん) 僕たちって 矛盾した存在ですよね。 181 00:13:04,075 --> 00:13:06,995 (ヒロシ) ああ 語釈に 個人的な 感情は いりません。 182 00:13:07,078 --> 00:13:08,997 しかし…。 (泉くん) 客観的過ぎても→ 183 00:13:09,080 --> 00:13:10,999 個性がなくなっちゃう。 (リン太) いったい→ 184 00:13:11,082 --> 00:13:14,002 どうすりゃ いいんだ。 (鐘の鳴る音) 185 00:13:14,085 --> 00:13:17,005 でも そこが 面白いとこでも あるんですよね。 186 00:13:17,088 --> 00:13:20,008 ええ 一筋縄じゃいかないところが 癖になります。 187 00:13:20,091 --> 00:13:25,013 難しくって しかたがない。 でも 楽しくって しかたがない。 188 00:13:25,096 --> 00:13:28,975 まさに 矛盾じゃないか。 くっ… 俺たちって いったい…。 189 00:13:29,017 --> 00:13:32,979 (一同) 何なんだー!! 190 00:13:33,021 --> 00:13:34,981 辞書ですよね。 (ヒロシ) はい。 191 00:13:35,023 --> 00:13:36,983 (泉くん) うん。 (リン太) だよな。 192 00:13:37,025 --> 00:13:40,028 (鐘の鳴る音) 193 00:13:44,032 --> 00:13:45,992 (西岡) はい 承知しました。 194 00:13:46,034 --> 00:13:50,997 では 後ほど。 はい 失礼します。 195 00:13:51,039 --> 00:13:52,999 うっし 俺 ちょっと 出掛けてきます。 196 00:13:53,041 --> 00:13:55,001 んっ? 何かあったのか? 197 00:13:55,043 --> 00:13:59,005 (西岡) いやいや 大したことじゃないっす。 198 00:13:59,047 --> 00:14:03,009 まあ あの先生のことだから 誰かと話したいんすよ きっと。 199 00:14:03,051 --> 00:14:07,055 (荒木) んっ そうか。 (西岡) じゃ いってきます。 200 00:14:11,059 --> 00:14:17,023 (西岡) 玄武書房の西岡です。 失礼します。 201 00:14:17,065 --> 00:14:20,026 先生 このたびは…。 (小田) さっきも言ったように→ 202 00:14:20,068 --> 00:14:23,029 原稿を あんなに直されるのは 初めてです。 203 00:14:23,071 --> 00:14:25,949 (西岡) 大変 申し…。 (小田) 前代未聞です。 204 00:14:26,032 --> 00:14:28,952 (西岡) 大変 申し訳ありません。 205 00:14:29,035 --> 00:14:32,956 しかし 辞書は 文体を 統一しなければならないので→ 206 00:14:33,039 --> 00:14:35,959 どうか ご了承いただけないでしょうか。 207 00:14:36,042 --> 00:14:39,963 (小田) あの修正案を書いたのは 西岡さんですか? 208 00:14:40,046 --> 00:14:44,968 (西岡) いえ 私が編集部の馬締という者に 相談を持ち掛けました。 209 00:14:45,051 --> 00:14:48,972 へぇ…。 そういえば 聞きましたよ 西岡さん。 210 00:14:49,055 --> 00:14:53,977 あなた 異動になるらしいじゃないですか。 211 00:14:54,060 --> 00:14:55,979 (西岡) その件は あらためて→ 212 00:14:56,062 --> 00:14:58,982 ご報告に伺おうと 思っていたんですが…。 213 00:14:59,065 --> 00:15:01,985 はい 今月いっぱいで 異動になります。 214 00:15:02,068 --> 00:15:03,987 (小田) そんな 途中で投げ出すような人に→ 215 00:15:04,070 --> 00:15:05,989 原稿をいじってほしくないですね。 216 00:15:06,072 --> 00:15:08,992 (西岡) いえ 投げ出すつもりはありません。 217 00:15:09,075 --> 00:15:12,996 先生 確かに私は異動になります。 218 00:15:13,079 --> 00:15:14,998 しかし 今後は その馬締が→ 219 00:15:15,081 --> 00:15:18,001 誠心誠意 先生の担当をいたします。 220 00:15:18,084 --> 00:15:22,005 馬締は 信頼の置ける男です。 221 00:15:22,088 --> 00:15:26,009 フゥ… じゃあ その 馬締さんとやらが→ 222 00:15:26,092 --> 00:15:28,011 全ての原稿を手掛けるといい。→ 223 00:15:28,094 --> 00:15:31,097 私は もう 手を引かせてもらいます。 224 00:15:35,101 --> 00:15:37,020 (西岡) フッ。 225 00:15:37,103 --> 00:15:42,025 実のところ 私も馬締も先生には 非常に感謝しているんです。 226 00:15:42,108 --> 00:15:44,027 それは? 227 00:15:44,110 --> 00:15:47,030 (西岡) はい。 これは ここだけの話ですが→ 228 00:15:47,113 --> 00:15:52,035 他の先生の原稿だと もっと 手直しが必要なんですよ。 229 00:15:52,118 --> 00:15:54,037 >> ほう。 (西岡) 今回も→ 230 00:15:54,120 --> 00:15:59,042 先生に原稿を頂いたおかげで 文体の統一のみで済みました。 231 00:15:59,125 --> 00:16:02,045 先生! 本当に ありがとうございます。 232 00:16:02,128 --> 00:16:04,047 >> そうなんですね。 (西岡) はい。 233 00:16:04,130 --> 00:16:06,049 (小田) まあ きちんと 頭を下げてもらえれば→ 234 00:16:06,132 --> 00:16:09,052 修正案をのむのも やぶさかではないです。 235 00:16:09,135 --> 00:16:11,054 (西岡) ありがとうございます。 236 00:16:11,137 --> 00:16:14,057 まあ 土下座とまでは言わないが。 237 00:16:14,140 --> 00:16:16,059 (西岡) へっ? 238 00:16:16,142 --> 00:16:19,145 土下座… ですか。 239 00:16:29,072 --> 00:16:32,075 (西岡) なるほど 分かりました。 240 00:16:49,092 --> 00:16:51,094 (西岡) はっ。 241 00:16:51,094 --> 00:16:59,102 ♪~ 242 00:16:59,102 --> 00:17:02,063 (西岡)“大渡海”は そんな 安い辞書じゃねえ。 243 00:17:02,105 --> 00:17:04,065 んっ? 244 00:17:04,107 --> 00:17:07,068 (西岡) 先生 冗談が お上手ですね。 245 00:17:07,110 --> 00:17:09,070 (小田) 何の話ですか? 246 00:17:09,112 --> 00:17:12,073 (西岡) 例えば先生に愛人が いるとしましょう。 247 00:17:12,115 --> 00:17:15,076 >> なっ!? (西岡) 仮定の話です。 248 00:17:15,118 --> 00:17:17,078 でも 私は それをネタに→ 249 00:17:17,120 --> 00:17:20,081 修正案をのむように強いることは しません。 250 00:17:20,123 --> 00:17:23,084 なぜなら そういう 誰かを試すまねが→ 251 00:17:23,126 --> 00:17:25,086 大嫌いだからです。 252 00:17:25,128 --> 00:17:29,007 私は先生と同じく 品性という言葉を知ってますから。 253 00:17:29,090 --> 00:17:31,009 (小田) フッ。 西岡さん。→ 254 00:17:31,092 --> 00:17:34,012 あなた まさか 週刊誌に異動して→ 255 00:17:34,095 --> 00:17:38,016 芸能人の不倫ネタでも 書くんですか? ハハ。→ 256 00:17:38,099 --> 00:17:43,021 そんな例え話をしても 何の意味もないですよ! 257 00:17:43,104 --> 00:17:48,026 (西岡) いや~ まだ若いのに 料理がお上手なんですねえ。 258 00:17:48,109 --> 00:17:52,030 それに 成績も優秀らしいですね。 >> 君ねえ…。 259 00:17:52,113 --> 00:17:56,117 (西岡) さすが 先生の個人指導のたまものだ。 260 00:17:58,119 --> 00:18:01,122 お分かりいただけたでしょうか。 261 00:18:04,125 --> 00:18:06,127 (西岡) ありがとうございます。 262 00:18:19,140 --> 00:18:21,059 (西岡) 先生。 >> んっ? 263 00:18:21,142 --> 00:18:25,063 (西岡)“大渡海”に取り組む うちの編集部の覚悟は→ 264 00:18:25,146 --> 00:18:28,983 地球のコアより硬く マグマよりも熱いんです。 265 00:18:29,067 --> 00:18:34,989 長く愛され信頼される辞書を 必ず 馬締が作り上げます! 266 00:18:35,073 --> 00:18:36,991 ですので→ 267 00:18:37,075 --> 00:18:41,996 これからも ご協力 よろしくお願いします! 268 00:18:42,080 --> 00:18:47,001 📱(呼び出し音) 269 00:18:47,085 --> 00:18:50,004 📱(馬締) はい 玄武書房 辞書編集部で ございます。 270 00:18:50,088 --> 00:18:52,006 (西岡) おっ 馬締か? 271 00:18:52,090 --> 00:18:54,008 📱(馬締) あっ 西岡さん。 小田先生は? 272 00:18:54,092 --> 00:18:58,012 (西岡) ああ 何の問題もない。 お前の原稿でいく。 273 00:18:58,096 --> 00:19:00,014 📱(馬締) そうですか。 よかったです。 274 00:19:00,098 --> 00:19:03,017 (西岡) んっ? やけに さっぱりしてんな。 275 00:19:03,101 --> 00:19:07,021 📱(馬締) 西岡さんのことだから きっと 大丈夫だと思っていました。 276 00:19:07,105 --> 00:19:10,024 (西岡) お… おう そうか。 277 00:19:10,108 --> 00:19:13,027 📱(馬締) 西岡さんは 頼りになる人ですから。 278 00:19:13,111 --> 00:19:16,030 (西岡) おっ! まさに 頼ったり頼られたりだな。 279 00:19:16,114 --> 00:19:18,032 📱(馬締) はい。 280 00:19:18,116 --> 00:19:22,036 (西岡) ハハハ まあ 取りあえず そういうことだからさ。 281 00:19:22,120 --> 00:19:24,122 じゃあな。 282 00:19:38,052 --> 00:19:54,068 ♪~ 283 00:19:54,068 --> 00:19:57,071 📱(メールの着信音) 284 00:20:08,082 --> 00:20:10,084 📱(メールの着信音) 285 00:20:14,088 --> 00:20:17,091 (西岡) ん~… しゃ~! 286 00:20:17,091 --> 00:20:41,074 ♪~ 287 00:20:41,074 --> 00:20:45,078 (西岡)《一人になっても お前は一人じゃないからな》 288 00:20:45,078 --> 00:21:04,097 ♪~ 289 00:21:04,097 --> 00:21:06,099 (馬締) よし。 290 00:21:10,103 --> 00:21:20,113 ♪~ 291 00:22:40,068 --> 00:22:41,986 (西岡) 威厳が足りない。 (馬締) えっ? 292 00:22:42,070 --> 00:22:43,988 (西岡) 眼鏡一つで印象は変わる。 293 00:22:44,072 --> 00:22:45,990 俺が見立ててやるから 主任っぽい眼鏡に新調だ。 294 00:22:46,074 --> 00:22:48,993 違うな。 もっと ビシッとしたのありません? 295 00:22:49,077 --> 00:22:50,995 おっ いいね いいね。 これとか? 296 00:22:51,079 --> 00:22:53,081 おっ! ビシッときた~! (馬締)《帰りたい…》