1 00:00:02,360 --> 00:00:22,380 ・~ 2 00:00:22,380 --> 00:00:37,380 ・~ 3 00:00:39,400 --> 00:00:41,400 (室原)理解ができなきゃ しかたがないんですよ 4 00:00:41,400 --> 00:00:43,410 理解ができない 5 00:00:43,410 --> 00:00:46,410 3年 5年たっても 理解ができない 6 00:00:46,410 --> 00:00:49,410 なんにも 野心が… アンビシャスがない… 7 00:00:49,410 --> 00:00:51,410 何も そこに それを… 8 00:00:51,410 --> 00:00:54,420 名誉がどうと なんにも考えていないですからね 9 00:00:54,420 --> 00:00:56,420 何年も 私が努力したんですが 10 00:00:56,420 --> 00:01:00,360 あなたかて 民主主義の オーソリティーとして・ 11 00:01:00,360 --> 00:01:03,360 親になってますよ 小国のうちでもいいから 12 00:01:03,360 --> 00:01:14,370 ・~ 13 00:01:14,370 --> 00:01:25,380 ・~ 14 00:01:25,380 --> 00:01:32,390 (ナレーター:徳川) <この男 筑後川上流における ダム建設に反対して・ 15 00:01:32,390 --> 00:01:38,390 そのダムサイト地点に こうした 異形の城を築き・ 16 00:01:38,390 --> 00:01:44,400 8年にわたって ダム建設の進行を阻み続けた> 17 00:01:44,400 --> 00:01:47,400 <もちろん 城を築いたのも 守ったのも・ 18 00:01:47,400 --> 00:01:49,400 この男1人ではない> 19 00:01:49,400 --> 00:01:54,410 <しかし 他の何人があろうとも この男なくしては・ 20 00:01:54,410 --> 00:01:58,410 この城もなく この戦いも ありえなかった> 21 00:01:58,410 --> 00:02:05,410 <その家居に 人 この男を呼んで 「蜂之巣城」の城主という> 22 00:02:08,360 --> 00:02:12,360 <昭和39年3月1日> 23 00:02:12,360 --> 00:02:15,360 <熊本県収用委員会は・ 24 00:02:15,360 --> 00:02:20,370 蜂之巣城を 強制収用することに決めた> 25 00:02:20,370 --> 00:02:24,370 <九州地方建設局は 直ちに対岸から・ 26 00:02:24,370 --> 00:02:29,380 城へ攻め入るための 橋をかけ始めた> 27 00:02:29,380 --> 00:02:32,380 <かつて 「ダムに沈む墳墓の地を守れ」と・ 28 00:02:32,380 --> 00:02:37,390 鉄の結束のもとに ダム反対に立ち上がった地元民・ 29 00:02:37,390 --> 00:02:42,390 60数世帯の人々も 次々に去り・ 30 00:02:42,390 --> 00:02:46,390 最後には 城主の弟さえも城を出て・ 31 00:02:46,390 --> 00:02:50,390 残るは城主以下3名のみとなった> 32 00:02:55,400 --> 00:03:00,340 <一方 総評 社会党 共産党などを 中心として・ 33 00:03:00,340 --> 00:03:04,350 ダム反対対策会議が 作られたのである> 34 00:03:04,350 --> 00:03:18,360 (住民たち) わっしょい わっしょい… 35 00:03:18,360 --> 00:03:23,360 (爆竹音) 36 00:03:23,360 --> 00:03:27,370 (男性)開会宣言 下筌 松原ダムは・ 37 00:03:27,370 --> 00:03:31,370 水害を防ぐという 名目にもかかわらず・ 38 00:03:31,370 --> 00:03:35,380 全く治水の役割を果たさぬ・ 39 00:03:35,380 --> 00:03:39,380 大水害を引き起こす 強い危険を持っております 40 00:03:39,380 --> 00:03:42,380 それだけでなく 突然… 放水のために・ 41 00:03:42,380 --> 00:03:46,390 労働者 農民の生命 財産を 危険にし・ 42 00:03:46,390 --> 00:03:51,390 国民の税金 農業用水を 剥奪する・ 43 00:03:51,390 --> 00:03:54,400 反人民的な計画であります 44 00:03:54,400 --> 00:04:00,340 そのことが 労働者 農民 科学者などの聖戦による・ 45 00:04:00,340 --> 00:04:05,340 下筌ダム反対の闘いによって 余すところなく 暴露され・ 46 00:04:05,340 --> 00:04:10,350 蜂之巣の闘いは 単なる 領有のだけの闘いではなく・ 47 00:04:10,350 --> 00:04:14,350 上流 下流部の奮起を高め・ 48 00:04:14,350 --> 00:04:19,350 ここに 全九州 総決起大会を 成功 進めたことは・ 49 00:04:19,350 --> 00:04:22,360 画期的な大成果であります 50 00:04:22,360 --> 00:04:27,360 現在 九地建は 不当な手続きによって・ 51 00:04:27,360 --> 00:04:31,370 蜂之巣を攻め落とそうとして きています 52 00:04:31,370 --> 00:04:37,370 しかし 我々は さらに団結を強め 闘いを押しのけ・ 53 00:04:37,370 --> 00:04:43,380 この 不要 不当な代執行を 断固 阻止するものであります 54 00:04:43,380 --> 00:04:45,380 宣言します 55 00:04:45,380 --> 00:04:50,380 ♪(住民たちの歌声) 56 00:04:52,390 --> 00:04:57,390 <城主 自ら ダム問題を研究し・ 57 00:04:57,390 --> 00:05:03,330 昭和35年1月には 反対理由を述べた意見書を・ 58 00:05:03,330 --> 00:05:07,340 建設大臣宛 提出している> 59 00:05:07,340 --> 00:05:12,340 <一方 建設省は 「ダムは 筑後川下流・ 60 00:05:12,340 --> 00:05:17,350 100万住民を 洪水から守るために有効であり・ 61 00:05:17,350 --> 00:05:22,350 発電 その他によって 地域の開発にも役立つ」・ 62 00:05:22,350 --> 00:05:24,350 と言い続けている> 63 00:05:30,360 --> 00:05:35,360 私の民主主義という解釈は・ 64 00:05:35,360 --> 00:05:40,370 「情にかない 理にかない 法にかない」と 65 00:05:40,370 --> 00:05:45,370 こういう3本立てであります 66 00:05:45,370 --> 00:05:54,380 で 建設省 いかに大きな 名代であるといたしましても・ 67 00:05:54,380 --> 00:06:00,320 非常に 情けを蹴り 義を蹴り・ 68 00:06:00,320 --> 00:06:04,330 法まで へし曲げてくる というならば・ 69 00:06:04,330 --> 00:06:11,330 どんなに強大な力を 持っていても・ 70 00:06:11,330 --> 00:06:17,340 このジジイは その奔馬に向かって・ 71 00:06:17,340 --> 00:06:23,340 やせ腕を左右に差し伸べて 待ったをすると 72 00:06:23,340 --> 00:06:27,350 資料によって申し上げたい 73 00:06:27,350 --> 00:06:32,350 正確を期したいと こう 私 思っておるのであります 74 00:06:32,350 --> 00:06:37,360 そこで 昨年の11月に・ 75 00:06:37,360 --> 00:06:43,360 行政管理庁… 行政監察局から 出ています 76 00:06:43,360 --> 00:06:47,370 行政監察月報の… 77 00:06:47,370 --> 00:07:07,320 ・~ 78 00:07:07,320 --> 00:07:27,340 ・~ 79 00:07:27,340 --> 00:07:37,340 ・~ 80 00:07:39,350 --> 00:07:42,360 (工事の作業音) 81 00:07:42,360 --> 00:07:48,360 <夜も 対岸の工事が進む音を 聞きながら・ 82 00:07:48,360 --> 00:07:53,370 城主は 城内の書斎と称する 1室に籠もり・ 83 00:07:53,370 --> 00:07:56,370 依然として 研究に余念がない> 84 00:08:04,310 --> 00:08:08,320 <城主 室原知幸> 85 00:08:08,320 --> 00:08:12,320 <明治32年 この土地の山持ち・ 86 00:08:12,320 --> 00:08:17,330 室原アラタの長男として 生まれる> 87 00:08:17,330 --> 00:08:21,330 <大正12年 早稲田大学 卒業> 88 00:08:21,330 --> 00:08:26,330 <学者を志したが 病を得て 療養生活> 89 00:08:26,330 --> 00:08:33,340 <のち 郷里に帰り 家業の山林業に従事> 90 00:08:33,340 --> 00:08:40,350 <小学校の教員だった妻をめとり 一男七女に恵まれる> 91 00:08:40,350 --> 00:08:47,360 <町会議員 公安委員長等の 奉職にも就き・ 92 00:08:47,360 --> 00:08:51,360 読書を熱愛する 平和な生活であった> 93 00:08:57,370 --> 00:09:03,300 ・~ 94 00:09:03,300 --> 00:09:10,310 <今を去る4年前 昭和35年6月20日・ 95 00:09:10,310 --> 00:09:15,320 九州地方建設局は 城取り壊しのために・ 96 00:09:15,320 --> 00:09:18,320 架橋工事を開始> 97 00:09:18,320 --> 00:09:22,320 <いわゆる 蜂之巣城 夏の陣の始まりである> 98 00:09:22,320 --> 00:09:27,330 <その前年 昭和34年5月> 99 00:09:27,330 --> 00:09:34,340 <建設局が ダム予定地の立ち木を 無断で切り倒したことに怒って・ 100 00:09:34,340 --> 00:09:38,340 そこに監視所 旗等を立て・ 101 00:09:38,340 --> 00:09:42,340 蜂之巣城の基礎を築いた 地元民たちは・ 102 00:09:42,340 --> 00:09:48,350 その後 城を 営々と築き上げ これに備えていた> 103 00:09:48,350 --> 00:09:51,350 <城主は 強固な意志と・ 104 00:09:51,350 --> 00:09:55,360 民主的な信念の持ち主として その指導者となり・ 105 00:09:55,360 --> 00:09:59,360 また 一族の豊かな経済力によって この城を築いた> 106 00:09:59,360 --> 00:10:08,370 ・~ 107 00:10:08,370 --> 00:10:12,370 <双方 負傷者を出す激しい闘い> 108 00:10:12,370 --> 00:10:17,380 <城主を先頭にした 決死の地元民の抵抗に・ 109 00:10:17,380 --> 00:10:21,380 建設局側は 容易に攻め入ることができない> 110 00:10:21,380 --> 00:10:25,390 <城側は 黄金戦術と称して・ 111 00:10:25,390 --> 00:10:29,390 人糞をひっかけるという 珍戦術まで生み出す> 112 00:10:29,390 --> 00:10:34,400 ・~ 113 00:10:34,400 --> 00:10:39,400 <ついに 建設局側は引き揚げ・ 114 00:10:39,400 --> 00:10:44,410 7月30日 正式に 作業中止と決まった> 115 00:10:44,410 --> 00:10:47,410 <城側の大勝利である> 116 00:10:47,410 --> 00:10:59,420 ・~ 117 00:10:59,420 --> 00:11:06,360 <しかし このときの闘いで 城主 室原知幸 以下7名・ 118 00:11:06,360 --> 00:11:11,370 公務執行妨害 傷害等の容疑で起訴され・ 119 00:11:11,370 --> 00:11:15,370 のち 有罪の判決を 受けることになる> 120 00:11:20,370 --> 00:11:25,380 <昭和39年6月23日> 121 00:11:25,380 --> 00:11:29,380 <蜂之巣城は ついに 運命の日を迎えた> 122 00:11:29,380 --> 00:11:34,390 <九州地方建設局は この日を 代執行・ 123 00:11:34,390 --> 00:11:39,390 つまり 強制取り壊しの日と 決めたのである> 124 00:11:39,390 --> 00:11:45,400 <城を出た 城主の弟も この日は 親戚を中心に・ 125 00:11:45,400 --> 00:11:50,400 室原知幸を守る 地元応援隊を組織して・ 126 00:11:50,400 --> 00:11:53,410 城へ入る決心をした> 127 00:11:53,410 --> 00:11:57,410 <老いて 闘志盛んな城主の身に・ 128 00:11:57,410 --> 00:12:01,410 不測の事故が起こるのを 防ぐためである> 129 00:12:03,350 --> 00:12:06,350 <城主の妻も 城へ入る> 130 00:12:06,350 --> 00:12:11,360 <攻めるのは 九州地方建設局 作業隊500人> 131 00:12:11,360 --> 00:12:15,360 <待機する警官隊700人> 132 00:12:15,360 --> 00:12:21,370 <対するは 城に立てこもる 孤独の城主 室原知幸と・ 133 00:12:21,370 --> 00:12:26,370 ダム反対対策会議の オルグ団700人> 134 00:12:39,390 --> 00:12:43,390 (拡声機:男性) 室原知幸さん 室原… 135 00:12:43,390 --> 00:12:47,400 蜂之巣城の中におられる 皆さんに お知らせいたします 136 00:12:47,400 --> 00:12:51,400 ただ今から 昭和39年5月11日付・ 137 00:12:51,400 --> 00:12:56,400 熊本県… 代執行令状に基づき・ 138 00:12:56,400 --> 00:13:00,340 代執行… 執行権を切らしていただきます 139 00:13:00,340 --> 00:13:04,350 (住民) 勝手な 主観的な判断は許されない 140 00:13:04,350 --> 00:13:08,350 …技術が これを証明してる 141 00:13:08,350 --> 00:13:12,350 (男性)蜂之巣城内の皆さん 直ちに 荷物を持って・ 142 00:13:12,350 --> 00:13:14,360 城内より退去してください 143 00:13:14,360 --> 00:13:18,360 蜂之巣城の皆さん 直ちに 荷物を持って・ 144 00:13:18,360 --> 00:13:21,360 直ちに 退去してください 145 00:13:21,360 --> 00:13:25,370 九地建の皆さんに お知らせいたします 146 00:13:25,370 --> 00:13:33,370 九地建… 皆さん 規律を守って 執行作業を始めてください 147 00:13:33,370 --> 00:13:36,380 (作業員たちの話し声) 148 00:13:36,380 --> 00:13:40,380 (男性)蜂之巣城の皆さん 作業を妨害しないでください 149 00:13:40,380 --> 00:13:45,390 ただ今から 執行の… 執行作業を始めます 150 00:13:45,390 --> 00:13:49,390 作業を妨害しないでください 151 00:13:49,390 --> 00:13:54,400 (住民の怒号) 152 00:13:54,400 --> 00:13:56,400 (住民)おい 大泥棒 こら! 153 00:13:56,400 --> 00:13:58,400 (作業員)危ないぞ 危ないぞ (作業員)危ないぞ 154 00:13:58,400 --> 00:14:01,340 (男性)蜂之巣城内の皆さん 荷物を持って・ 155 00:14:01,340 --> 00:14:04,340 至急 城外に退去してください 156 00:14:04,340 --> 00:14:08,340 城内の皆さん 荷物を持って 直ちに城外へ退去してください 157 00:14:08,340 --> 00:14:15,350 (住民たちの怒号) 158 00:14:15,350 --> 00:14:19,350 (男性)えー 城内の皆さん 危険ですから どいてください 159 00:14:31,370 --> 00:14:36,370 (作業員たちのかけ声) 160 00:14:36,370 --> 00:14:39,370 (作業員たち)そーれ よいしょ そーれ よいしょ… 161 00:14:46,380 --> 00:14:49,380 (拡声機:男性の話し声) 162 00:14:49,380 --> 00:14:55,390 (男性) 直ちに 作業を中止してください 直ちに 作業を中止してください 163 00:14:55,390 --> 00:15:00,330 これを機に… 後進をさせていただきました 164 00:15:00,330 --> 00:15:03,330 身の危険は… 165 00:15:03,330 --> 00:15:08,340 直ちに 避難してください 直ちに 避難してください 166 00:15:08,340 --> 00:15:12,340 話し合いが難航すれば そのまま 私たちは・ 167 00:15:12,340 --> 00:15:17,340 私たちは 実力をもって 厳格な実力をもって・ 168 00:15:17,340 --> 00:15:21,350 諸君自身の 諸君自身の心配や安全を… 169 00:15:21,350 --> 00:15:24,350 もし 素直に退避しなければ・ 170 00:15:24,350 --> 00:15:28,360 自衛隊が 強制的に… 171 00:15:28,360 --> 00:15:32,360 はい はい はい その調子で上がれ いいぞ 172 00:15:32,360 --> 00:15:36,360 (作業員たちの話し声) (男性)はい 避難してください 173 00:15:36,360 --> 00:15:39,370 危険ですから そこ どいて はい 押さないでください 174 00:15:39,370 --> 00:15:42,370 はい 押さないで… 175 00:15:42,370 --> 00:15:44,370 危ないですから 176 00:15:44,370 --> 00:16:04,330 ・~ 177 00:16:04,330 --> 00:16:24,350 ・~ 178 00:16:24,350 --> 00:16:37,360 ・~ 179 00:16:37,360 --> 00:16:50,370 ・~ 180 00:16:50,370 --> 00:16:55,380 (住民たち)ポリ公 帰れ ポリ公 帰れ 181 00:16:55,380 --> 00:17:00,380 (もみ合う声) 182 00:17:03,320 --> 00:17:06,320 (住民)お前ら なんの権利があって こういうことやるんだ 183 00:17:09,320 --> 00:17:12,330 ここが一体… 危険だっていうんですか 184 00:17:12,330 --> 00:17:16,330 これは あんたたちが 作ってるんじゃないんですか 185 00:17:16,330 --> 00:17:19,330 (拡声機:男性) 無用な作業を中止せよ 186 00:17:19,330 --> 00:17:22,340 黄色い鉄かぶとをかぶった婦人 187 00:17:22,340 --> 00:17:26,340 (住民)やめろ やめろ! (住民)かわいそうなヤツらよー! 188 00:17:26,340 --> 00:17:29,340 嘆かわしいぞ お前ら それでも人間か! 189 00:17:31,350 --> 00:17:42,360 ・~ 190 00:17:42,360 --> 00:17:52,370 ・~ 191 00:17:52,370 --> 00:17:59,370 <警官隊は ついに 城の天守閣 集会場へ到達する> 192 00:17:59,370 --> 00:18:03,310 <このとき 城主は姿を消した> 193 00:18:03,310 --> 00:18:07,310 <オルグ団の指導者たちも 追い出され・ 194 00:18:07,310 --> 00:18:10,320 オルグたちは 続々と城を去る> 195 00:18:10,320 --> 00:18:14,320 <城主の家族たちも去る> 196 00:18:14,320 --> 00:18:32,340 ・~ 197 00:18:32,340 --> 00:18:39,350 <城主を捜し求めた妻は 城主の書斎へ立ち寄ってみた> 198 00:18:39,350 --> 00:18:44,350 <そこには 中から 鍵がかかっていた> 199 00:18:44,350 --> 00:18:49,350 <城主が中にいたことを このとき 妻は知っていたろうか> 200 00:18:51,360 --> 00:18:55,360 <ついに 城主は発見された> 201 00:18:55,360 --> 00:18:57,360 (男性)うん (男性)そっちを閉めて 202 00:18:57,360 --> 00:19:01,300 (男性)なんや? (男性)何を逃亡するか お前たちは 203 00:19:01,300 --> 00:19:03,300 何を… (男性)いいから いいから 204 00:19:03,300 --> 00:19:06,310 (男性)あっちで履こう (男性)靴 履いてください 205 00:19:06,310 --> 00:19:09,310 (男性)ここで履きます ちょっと ちょっと 開け… 206 00:19:09,310 --> 00:19:11,310 ちょっと あんたが のいてください 207 00:19:11,310 --> 00:19:14,310 そうせんでも わしがついとるからいい 208 00:19:14,310 --> 00:19:16,320 堂々と出ていきます 209 00:19:16,320 --> 00:19:18,320 (男性)何を… (男性)何をするか 210 00:19:18,320 --> 00:19:21,320 (男性)何を こんなに騒ぐんだ お前たちは 211 00:19:21,320 --> 00:19:24,320 (男性)ちょっと… (男性)何を お前たちは… 212 00:19:24,320 --> 00:19:27,330 (言い争う声) 213 00:19:27,330 --> 00:19:30,330 (男性)…お前たちの 仕事じゃないじゃないか 214 00:19:30,330 --> 00:19:34,330 実力も 実力があるんだよ バカらしいこと言う… 215 00:19:34,330 --> 00:19:38,340 土足で上がって 畳の上まで 礼儀のねえヤツらだねえ フッ 216 00:19:38,340 --> 00:19:40,340 (男性)退散せえ はい 道を空けてください 217 00:19:40,340 --> 00:19:42,340 (男性)出すことならん 出すことならん 218 00:19:42,340 --> 00:19:45,350 ちょっといい ちょっといい… 219 00:19:45,350 --> 00:19:47,350 (男性) ちょっと広げてください 道を 220 00:19:47,350 --> 00:19:49,350 のいてください 221 00:19:49,350 --> 00:19:51,350 触るな 触るな 堂々と出てくから 222 00:19:51,350 --> 00:20:11,370 ・~ 223 00:20:11,370 --> 00:20:31,390 ・~ 224 00:20:31,390 --> 00:20:51,410 ・~ 225 00:20:51,410 --> 00:21:11,370 ・~ 226 00:21:11,370 --> 00:21:31,390 ・~ 227 00:21:31,390 --> 00:21:43,400 ・~ 228 00:21:43,400 --> 00:21:55,410 ・~ 229 00:21:55,410 --> 00:22:02,350 <城の出口に座り 城主は 食い入るように・ 230 00:22:02,350 --> 00:22:05,350 取り壊されていく城を見つめ・ 231 00:22:07,350 --> 00:22:12,360 3時間にわたって 動こうともしなかった> 232 00:22:12,360 --> 00:22:32,380 ・~ 233 00:22:32,380 --> 00:22:44,390 ・~ 234 00:22:44,390 --> 00:22:55,400 ・~ 235 00:22:55,400 --> 00:22:59,400 <ついに 城主は城を出る> 236 00:23:09,350 --> 00:23:12,350 <暮れゆく小学校の 校庭に残っていた・ 237 00:23:12,350 --> 00:23:16,350 オルグ団200人が 城主を迎える> 238 00:23:18,360 --> 00:23:23,360 <ダム反対闘争の継続が 宣言される> 239 00:23:38,380 --> 00:23:40,380 <しかし 別れである> 240 00:23:40,380 --> 00:23:45,390 <闘いの ひとつの局面は 明らかに終わったのだ> 241 00:23:45,390 --> 00:23:49,390 <突如 城主の怒りは そこにまでいた・ 242 00:23:49,390 --> 00:23:54,390 建設局作業隊と 警官隊に向かって爆発する> 243 00:23:54,390 --> 00:23:57,400 おるヤツは見ちょーけ 244 00:23:57,400 --> 00:24:00,330 何が省の若造が… 245 00:24:00,330 --> 00:24:02,340 皇軍の… 246 00:24:02,340 --> 00:24:07,340 1964年 白日のもと …において・ 247 00:24:07,340 --> 00:24:10,340 世界の恥をさらしたんだ お前たちは 248 00:24:10,340 --> 00:24:13,350 永久に これはドキュメンタリー 記録として残るんだよ 249 00:24:13,350 --> 00:24:15,350 永久に 記録として残るんだよ 250 00:24:15,350 --> 00:24:19,350 ええか? 民有じゃないぞ 決して お前たちの民有じゃないぞ 251 00:24:19,350 --> 00:24:23,360 日本の 民権の剥奪というか 民権の剥奪というか・ 252 00:24:23,360 --> 00:24:25,360 日本社会運動史の中に・ 253 00:24:25,360 --> 00:24:28,360 歴然と お前たちのやった行動 残るんだよ 254 00:24:28,360 --> 00:24:31,360 ええか? 日本の恥を 255 00:24:31,360 --> 00:24:35,370 将来 ねっ 1964年に こんなことが行われたかと 256 00:24:35,370 --> 00:24:37,370 ああ? 警官の元に・ 257 00:24:37,370 --> 00:24:41,370 こういうことが 行われたかということを残すよ 258 00:24:41,370 --> 00:24:44,380 誠に 日本の歴史の上に 恥辱をつくったんだ お前たちは 259 00:24:44,380 --> 00:24:47,380 今日の一日に そういう歴史を・ 260 00:24:47,380 --> 00:24:50,380 お前たちは 今日 つくったんだよ そういう歴史を 261 00:24:50,380 --> 00:24:59,390 ・~ 262 00:24:59,390 --> 00:25:02,330 <蜂之巣城は滅びた> 263 00:25:02,330 --> 00:25:06,330 <しかし 城主 室原知幸の心の砦> 264 00:25:06,330 --> 00:25:13,340 <そして 彼が その闘いによって 人々の心の中に築いた砦は・ 265 00:25:13,340 --> 00:25:16,340 ついに滅び去ることは ないであろう> 266 00:25:16,340 --> 00:25:29,340 ・~