1 00:00:10,990 --> 00:00:32,010 ・~ 2 00:00:32,010 --> 00:00:34,680 平安の時代。 3 00:00:34,680 --> 00:00:41,020 それは まだ 人と あやかしが共に生きていた時。 4 00:00:41,020 --> 00:00:44,890 都では 夜闇を鬼が跳梁し・ 5 00:00:44,890 --> 00:00:51,370 身分貴き者たちを襲うという 怪異が相次いでいた。 6 00:00:51,370 --> 00:00:56,370 (祈祷) 7 00:00:58,170 --> 00:01:07,320 そんな中 あやかしの魘魅を避けようと 時の右大臣 藤原安麻呂邸では・ 8 00:01:07,320 --> 00:01:12,990 鬼封じのための祭儀が行われていた。 9 00:01:12,990 --> 00:01:16,860 (水菊)日美子様! 日美子様! (安麻呂)日美子! 10 00:01:16,860 --> 00:01:22,330 日美子様 お行儀が。 (日美子)いいのよ。 11 00:01:22,330 --> 00:01:28,200 男姫じゃ。 これ! おお あれが噂の。 (水菊)日美子様!・ 12 00:01:28,200 --> 00:01:30,900 日美子様。 13 00:01:32,970 --> 00:01:41,020 (為成)まこと男姫や。 安麻呂殿も頭を痛めるはず。 14 00:01:41,020 --> 00:01:47,020 (行憲)今宵の宴は 都に現る鬼封じが目的というが。 15 00:01:54,030 --> 00:01:57,300 (歓声) 16 00:01:57,300 --> 00:02:02,970 あれでは人喰い鬼とて近寄るまいよ。 17 00:02:02,970 --> 00:02:08,270 恋する男がおれば よほどの酔狂。 18 00:02:13,310 --> 00:02:31,330 ・~(琵琶) 19 00:02:31,330 --> 00:02:34,240 平安の都。 20 00:02:34,240 --> 00:02:39,670 そこは 光と闇が交わりしところ。 21 00:02:39,670 --> 00:02:45,010 光なす貴族たちの宴が繰り広げられる その陰では・ 22 00:02:45,010 --> 00:02:52,890 悪政や貧困に苦しむ民たちのあえぐ声が 闇を満たしていた。 23 00:02:52,890 --> 00:03:09,970 ・~ 24 00:03:09,970 --> 00:03:14,640 人々は うつし世の苦しみから解かれようと・ 25 00:03:14,640 --> 00:03:21,520 来世に思いをなし 仏や神に救いを求めていた。 26 00:03:21,520 --> 00:03:23,990 幻角様! 幻角様! 27 00:03:23,990 --> 00:03:26,890 幻角様 娘をお願いします!・ 28 00:03:26,890 --> 00:03:30,330 娘を お助け下さ~い! 29 00:03:30,330 --> 00:03:33,030 お願いいたします~! 30 00:03:36,000 --> 00:03:38,700 幻角様…。 31 00:03:43,870 --> 00:04:03,870 (呪を唱える声) 32 00:04:06,290 --> 00:04:09,630 幻角様! 幻角様! ありがとうございます! 33 00:04:09,630 --> 00:04:14,930 幻角様~。 幻角様! (一同)幻角様…! 34 00:04:17,970 --> 00:04:22,840 ハヤサスラ アメクチアワス ナニシエヤハテ。 35 00:04:22,840 --> 00:04:27,320 ハヤサスラ アメクチアワス ナニシエヤハテ。 36 00:04:27,320 --> 00:04:31,620 (一同)ハヤサスラ アメクチアワス ナニシエヤハテ。 37 00:04:33,190 --> 00:04:39,330 (カラスの鳴き声) 38 00:04:39,330 --> 00:04:42,000 (牛の鳴き声) 39 00:04:42,000 --> 00:04:47,870 (カラスの鳴き声) 40 00:04:47,870 --> 00:04:53,870 (定行)何事じゃ。 ・(どよめき) 41 00:04:56,280 --> 00:04:59,180 (うなり声) ぎゃ~! 42 00:04:59,180 --> 00:05:02,150 あっ あ… あ~! うわ~! 43 00:05:02,150 --> 00:05:04,620 (悲鳴) 44 00:05:04,620 --> 00:05:08,290 (うめき声) 45 00:05:08,290 --> 00:05:22,840 ・~ 46 00:05:22,840 --> 00:05:26,640 (晴明)騒がしくなってきた。 47 00:05:26,640 --> 00:05:40,640 ・~ 48 00:05:43,660 --> 00:05:45,660 ひっ! 49 00:05:49,000 --> 00:05:51,000 (牛の鳴き声) 50 00:05:58,270 --> 00:06:03,140 う~ん 参りましたなあ。 51 00:06:03,140 --> 00:06:06,150 (博雅)晴明。 52 00:06:06,150 --> 00:06:09,620 すまぬ 邪魔をしたか。 53 00:06:09,620 --> 00:06:13,920 構わぬ。 先に楽しんでいただけだ。 54 00:06:15,960 --> 00:06:17,890 え? 55 00:06:17,890 --> 00:06:20,290 「構わぬぞ」。 56 00:06:20,290 --> 00:06:27,640 (笑い声) 57 00:06:27,640 --> 00:06:29,970 坊主? 58 00:06:29,970 --> 00:06:32,310 「博雅殿」。 59 00:06:32,310 --> 00:06:35,210 誰…? 60 00:06:35,210 --> 00:06:39,210 どうだ なかなか似合うであろう。 61 00:06:46,650 --> 00:06:48,650 あっ。 62 00:06:51,990 --> 00:06:55,860 晴明! (笑い声) 63 00:06:55,860 --> 00:06:59,600 「博雅」。 わ~っ! あっ あっ あっ あ~っ! 64 00:06:59,600 --> 00:07:04,270 (笑い声) 65 00:07:04,270 --> 00:07:11,610 また鬼が出た。 今度は斎部定行殿。 これで もう4人目だ。 66 00:07:11,610 --> 00:07:18,310 神に仕える御仁まで殺されてはな もはや祈祷も何も当てにはできぬ。 67 00:07:21,620 --> 00:07:25,490 で 斎部殿は足を喰われていた。 68 00:07:25,490 --> 00:07:32,630 最初に襲われた玉造殿が肩で 次の藤原種継殿が鼻 3人目が口。 69 00:07:32,630 --> 00:07:37,310 それで今度が足だ。 鬼が現れだしたのは…・ 70 00:07:37,310 --> 00:07:40,640 あの 天の怪しき兆しがあった頃。 71 00:07:40,640 --> 00:07:46,980 都では あれは何か悪しきことが起きる 兆しなのではないかと噂するものもいる。 72 00:07:46,980 --> 00:07:51,320 あまり天の動きに惑わされるな 博雅。 73 00:07:51,320 --> 00:07:56,920 鬼も 世の乱れも 人の迷い心があって生まれるもの。 74 00:07:56,920 --> 00:07:59,830 人の迷い心で鬼がどう生まれるのだ。 75 00:07:59,830 --> 00:08:09,940 そうだな。 例えば 夜も眠れぬほどに 女に恋い焦がれる男がいる。 76 00:08:09,940 --> 00:08:13,610 しかし 女の心は その男には分からぬ。 77 00:08:13,610 --> 00:08:20,950 やがて迷う その男の心に 女を喰らいたいと願う鬼が棲む。 78 00:08:20,950 --> 00:08:22,880 それで。 79 00:08:22,880 --> 00:08:30,880 それゆえ男は 鬼を出さぬように 笛を吹いて心を静めるのだ。 80 00:08:33,960 --> 00:08:37,630 笛を吹かねば 俺は鬼になるというのか 晴明。 81 00:08:37,630 --> 00:08:41,300 天の動きが 何故 この博雅の恋の話にすり替わるのだ。 82 00:08:41,300 --> 00:08:44,640 (蜜虫)すり替わるのだ。 ははは。 え? 83 00:08:44,640 --> 00:08:49,310 (笑い声) 84 00:08:49,310 --> 00:08:51,250 (ため息) 85 00:08:51,250 --> 00:08:54,180 世の中には 神と呼ばれる男もおるというのに。 86 00:08:54,180 --> 00:08:56,180 ほぉ…。 87 00:08:59,590 --> 00:09:04,260 (呪を唱える声) 88 00:09:04,260 --> 00:09:08,130 治らぬ傷や病も たちどころに治す。 89 00:09:08,130 --> 00:09:13,930 それゆえ まるで その男を神のように あがめる者も出てきているというぞ。 90 00:09:13,930 --> 00:09:20,810 よいではないか。 神もまた 人の迷い心から生まれるもの。 91 00:09:20,810 --> 00:09:25,550 民が それだけ 神を求めているということだ。 92 00:09:25,550 --> 00:09:29,480 そういうものか。 で 話は何だ。 93 00:09:29,480 --> 00:09:33,950 頼み事があって参ったのであろう。 ああ。 94 00:09:33,950 --> 00:09:39,250 右大臣殿が お前に会いたがっている。 安麻呂様が。 95 00:09:40,830 --> 00:09:45,300 娘の日美子殿のことだそうだ。 96 00:09:45,300 --> 00:09:47,640 惚れておるな。 え? 97 00:09:47,640 --> 00:09:51,510 (笑い声) 98 00:09:51,510 --> 00:09:56,310 噂は聞いておらぬか。 いや…。 99 00:09:56,310 --> 00:10:02,980 もともと世間の姫とは違っていて 男勝りの姫ではあるのだ。 100 00:10:02,980 --> 00:10:08,660 鬼も恐るる男姫 陰では そうも呼ばれておるな。 101 00:10:08,660 --> 00:10:15,530 鬼も恐るる… 面白そうな姫ではないか。 102 00:10:15,530 --> 00:10:19,300 夜中に覚えなく歩いている? 103 00:10:19,300 --> 00:10:26,010 うむ。 声をかけても全く気付かぬのだ。・ 104 00:10:26,010 --> 00:10:32,680 それで 朝になって 夜のことを問いただしてみると・ 105 00:10:32,680 --> 00:10:37,550 歩いていたことなど つゆも覚えておらぬのだ。 106 00:10:37,550 --> 00:10:41,690 それは いつの頃からでしょう。 107 00:10:41,690 --> 00:10:46,360 怪しき天の兆しの騒ぎがあった日の 夜からだ。・ 108 00:10:46,360 --> 00:10:51,700 それゆえに 妙に恐ろしいことまで 勘ぐってしまう。 109 00:10:51,700 --> 00:10:54,030 恐ろしいこと? 110 00:10:54,030 --> 00:10:56,640 例えば…。 都に現る・ 111 00:10:56,640 --> 00:11:00,980 鬼に関わりがあるのではと。 112 00:11:00,980 --> 00:11:16,980 ・~ 113 00:11:32,910 --> 00:11:35,880 (鳴き声) 114 00:11:35,880 --> 00:11:38,350 (子どもたち)わあ! 飛んだ! あっ! 115 00:11:38,350 --> 00:11:46,020 晴明 あの子には もののけか何かが 取りついているのではあるまいな。 116 00:11:46,020 --> 00:11:48,690 (子どもたち)わあ~。 117 00:11:48,690 --> 00:11:53,390 (鳴き声) 118 00:11:55,300 --> 00:11:58,600 (鳴き声) 119 00:12:00,170 --> 00:12:03,970 何も案ずることはありませぬ。 120 00:12:03,970 --> 00:12:07,310 まことか。 はい。 121 00:12:07,310 --> 00:12:09,610 (子どもたち)わあ~! 122 00:12:11,650 --> 00:12:13,980 あなた様が 安倍晴明様ね。 123 00:12:13,980 --> 00:12:15,920 はあ。 124 00:12:15,920 --> 00:12:20,650 なるほど 白狐に似ているような 似てないような。 125 00:12:20,650 --> 00:12:23,320 ふふ…。 ならば・ 126 00:12:23,320 --> 00:12:29,660 あなた様も 鬼と比べてみますかな。 私を鬼と比べる? 127 00:12:29,660 --> 00:12:37,340 この博雅様が 日美子殿を鬼も恐るる男姫と。 128 00:12:37,340 --> 00:12:39,670 まあ! 129 00:12:39,670 --> 00:12:43,340 晴明! (笑い声) 130 00:12:43,340 --> 00:12:49,220 博雅様 鬼と女とは 人に見えぬぞよき。 131 00:12:49,220 --> 00:12:52,020 ほぉ…。 132 00:12:52,020 --> 00:12:58,630 それで晴明様 父上には何と? やはり私は 魔物か何か。 133 00:12:58,630 --> 00:13:01,960 これ! ば… 馬鹿なことを申すな。 134 00:13:01,960 --> 00:13:11,310 (笑い声) 135 00:13:11,310 --> 00:13:26,650 ・~(琵琶) 136 00:13:26,650 --> 00:13:32,990 博雅様 急ぎましょう。 鬼が出てくるやもしれませぬ。 137 00:13:32,990 --> 00:13:35,660 ああ。 138 00:13:35,660 --> 00:13:54,350 ・~ 139 00:13:54,350 --> 00:13:57,250 博雅様! 140 00:13:57,250 --> 00:14:07,630 ・~(琵琶) 141 00:14:07,630 --> 00:14:19,640 ・~ 142 00:14:19,640 --> 00:14:25,310 ・~(笛) 143 00:14:25,310 --> 00:15:17,310 ・~ 144 00:15:26,640 --> 00:15:32,510 私は 源 博雅。 美しき よい調べでありました。 145 00:15:32,510 --> 00:15:35,810 礼を申します。 146 00:15:44,990 --> 00:15:48,290 (須佐)源 博雅様。 147 00:15:50,860 --> 00:15:56,160 私こそ 礼を。 ありがとうござります。 148 00:15:58,940 --> 00:16:01,280 そなたは? 149 00:16:01,280 --> 00:16:06,950 須佐と申します。 須佐殿 今の調べは。 150 00:16:06,950 --> 00:16:11,820 私が生まれた村に 古くより伝わりし調べとか。 151 00:16:11,820 --> 00:16:17,590 そうか。 では いま一度。 152 00:16:17,590 --> 00:16:19,890 はい。 153 00:16:24,970 --> 00:16:51,970 ・~ 154 00:17:00,600 --> 00:17:02,900 うわ~! 155 00:17:06,470 --> 00:17:09,940 (悲鳴) 156 00:17:09,940 --> 00:17:24,940 ・~ 157 00:17:30,630 --> 00:17:33,970 大変危のうございます。 158 00:17:33,970 --> 00:17:36,640 危ない。 159 00:17:36,640 --> 00:17:41,980 (帝)それは都の宝 アメノムラクモの剣ぞ。 160 00:17:41,980 --> 00:17:44,880 (兼通)スサノオノミコトが退治した・ 161 00:17:44,880 --> 00:17:51,320 ヤマタノオロチの尾から出たとされる 剣ぞ。 知っておろう。 162 00:17:51,320 --> 00:17:53,250 はっ。 163 00:17:53,250 --> 00:17:58,130 晴明 それが どのように危ないと? 164 00:17:58,130 --> 00:18:00,130 御意。 165 00:18:12,270 --> 00:18:31,570 (呪を唱える声) 166 00:18:40,300 --> 00:18:42,600 おっ! あっ…。 167 00:18:45,970 --> 00:18:48,270 (呪を唱える声) 168 00:18:57,250 --> 00:19:00,150 (帝)何が起こった? 169 00:19:00,150 --> 00:19:04,120 何も起こってはおりませぬ。 170 00:19:04,120 --> 00:19:07,890 変わらぬままでございます。 171 00:19:07,890 --> 00:19:17,570 (帝)そうか。 そういえば 以前にも あの剣が鳴いたことがあったではないか。 172 00:19:17,570 --> 00:19:21,280 はい 先の帝の折に。・ 173 00:19:21,280 --> 00:19:26,150 記録では 今より18年前のことにございます。 174 00:19:26,150 --> 00:19:31,620 (帝)しかし 都は安泰のままであるぞ。 御意。 175 00:19:31,620 --> 00:19:37,920 晴明 そなたは まずは鬼退治ぞ。 176 00:19:41,300 --> 00:19:43,300 はっ。 177 00:19:44,970 --> 00:19:47,270 晴明。 178 00:19:51,310 --> 00:19:53,610 あれ? 179 00:19:55,180 --> 00:19:57,180 晴明。 180 00:19:57,180 --> 00:19:59,980 邪魔をするな。 邪魔…。 181 00:19:59,980 --> 00:20:05,320 あの男に頼まれたゆえ しかたなく調べ物をしておる。 182 00:20:05,320 --> 00:20:07,990 また あの男などと…。 183 00:20:07,990 --> 00:20:12,660 俺は お前を励まそうと思うて 来たというのに。 184 00:20:12,660 --> 00:20:15,360 何を励ますのだ。 185 00:20:17,330 --> 00:20:20,670 何でもない。 186 00:20:20,670 --> 00:20:24,000 何を調べておるのだ。 187 00:20:24,000 --> 00:20:29,880 アメノムラクモの剣についてだ。 あれなら何も起きなかったではないか。 188 00:20:29,880 --> 00:20:33,350 だから調べておるのだ。 189 00:20:33,350 --> 00:20:46,690 ・~ 190 00:20:46,690 --> 00:20:48,690 あっ! 191 00:20:52,030 --> 00:20:58,840 調べたところで ヤマタノオロチの話など どうせ作り話であろう。 192 00:20:58,840 --> 00:21:05,580 なぜ 作り話と決める。 神の世界の話だ。 193 00:21:05,580 --> 00:21:12,320 お前は神を見たことがあるのか。 ない。 194 00:21:12,320 --> 00:21:17,190 ならば 作り話かどうか 分からぬではないか。 195 00:21:17,190 --> 00:21:22,330 それは… そうかもしれぬが。 196 00:21:22,330 --> 00:21:24,330 ん? 197 00:21:32,970 --> 00:21:36,680 やめておけ 博雅。 なぜだ。 198 00:21:36,680 --> 00:21:42,020 お前が知らずともよいことが 書いてあるからだ。 199 00:21:42,020 --> 00:21:49,360 そう言われると なおさら読みたくなるというもの。 200 00:21:49,360 --> 00:21:53,060 やめておけというに。 201 00:22:03,300 --> 00:22:07,640 この私が 鬼退治を? 202 00:22:07,640 --> 00:22:09,640 ああ。 203 00:22:11,310 --> 00:22:13,650 興味ありませぬな。 204 00:22:13,650 --> 00:22:18,320 安倍晴明に 取って代われるかもしれぬのだぞ。 205 00:22:18,320 --> 00:22:21,990 安倍晴明? 206 00:22:21,990 --> 00:22:29,660 都一の陰陽師などといわれているが 大きなしくじりをした。 207 00:22:29,660 --> 00:22:35,000 アメノムラクモの剣に 強い気を感じるなどと・ 208 00:22:35,000 --> 00:22:38,870 大見得を切ったはよいがのう 何も起こらず・ 209 00:22:38,870 --> 00:22:42,880 帝の御前で大恥をかいたのじゃ。 210 00:22:42,880 --> 00:22:47,010 所詮 あれも怪しき生まれの男。 211 00:22:47,010 --> 00:22:49,920 そのお方が 鬼退治を。 212 00:22:49,920 --> 00:22:55,820 ああ。 故に 晴明より先に鬼退治を果たせば・ 213 00:22:55,820 --> 00:22:59,960 帝の覚えもかなうというもの。 214 00:22:59,960 --> 00:23:05,830 そうなれば そなたを味方にしている 我らも心強いのじゃ。 215 00:23:05,830 --> 00:23:10,600 藤原の一族の 慌てふためく姿が… ははは!・ 216 00:23:10,600 --> 00:23:13,970 目に浮かぶわ。 (笑い声) 217 00:23:13,970 --> 00:23:17,310 宮中へ来い 幻角。 218 00:23:17,310 --> 00:23:21,650 雅の世界も楽しいものでおじゃるぞ。 219 00:23:21,650 --> 00:23:26,990 雅の世界でございますか。 220 00:23:26,990 --> 00:23:32,660 晴明 これは何だ。 出雲の国は 大和によって侵略されて滅ぼされた。 221 00:23:32,660 --> 00:23:36,000 これには そう書かれているぞ。 ああ。 222 00:23:36,000 --> 00:23:42,870 この国が出雲の民がおさめる国であっても おかしくはなかったということだな。 223 00:23:42,870 --> 00:23:46,340 晴明 ならぬぞ! 偽りはならぬ。 224 00:23:46,340 --> 00:23:50,010 大和と出雲が争うなど あってはならぬのだ! 225 00:23:50,010 --> 00:23:54,350 ならば アメノムラクモの剣はどうなる。 226 00:23:54,350 --> 00:24:00,620 あれを都の宝というたが あれは出雲の宝剣。 227 00:24:00,620 --> 00:24:06,490 それを大和が強奪したのではないか。 228 00:24:06,490 --> 00:24:08,500 晴明! 229 00:24:08,500 --> 00:24:10,630 (笑い声) 230 00:24:10,630 --> 00:24:14,300 だから やめとけと言ったのだ。 231 00:24:14,300 --> 00:24:17,200 俺は何も見ておらぬ。 232 00:24:17,200 --> 00:24:22,640 それでいい。 いにしえの話など気にも留めるな。 233 00:24:22,640 --> 00:24:30,940 何がまことで 何が偽りかなど 後の世の者には決して分からぬ。 234 00:24:32,650 --> 00:24:35,320 う~ん…。 235 00:24:35,320 --> 00:24:38,220 天岩戸。 236 00:24:38,220 --> 00:24:43,520 (鈴の音) 237 00:24:48,870 --> 00:24:53,170 (鈴の音) 238 00:24:55,610 --> 00:24:59,950 (鈴の音) 239 00:24:59,950 --> 00:25:03,820 (うなり声と悲鳴) 240 00:25:03,820 --> 00:25:06,820 (どよめき) 241 00:25:06,820 --> 00:25:09,960 (悲鳴) 242 00:25:09,960 --> 00:25:14,960 (鈴の音) 243 00:25:18,300 --> 00:25:22,000 (右近)鬼じゃ! しとめよ! (一同)はっ! 244 00:25:24,970 --> 00:25:27,970 (ほえる声) 245 00:25:29,640 --> 00:25:31,940 追え! 246 00:25:33,510 --> 00:25:35,510 (ほえる声) 247 00:25:37,320 --> 00:25:39,320 (うめき声) 248 00:25:40,990 --> 00:25:42,920 (うなり声) 249 00:25:42,920 --> 00:26:02,610 ・~ 250 00:26:02,610 --> 00:26:06,610 (うなり声) 251 00:26:14,950 --> 00:26:19,830 (うめき声) 252 00:26:19,830 --> 00:26:22,630 (うなり声) 253 00:26:22,630 --> 00:26:37,930 ・~ 254 00:26:40,180 --> 00:26:42,480 あっ…! 255 00:27:06,170 --> 00:27:09,170 鬼を射た矢でございます。 256 00:27:22,620 --> 00:27:24,920 (呪を唱える声) 257 00:27:37,640 --> 00:27:39,570 (為成の笑い声) 258 00:27:39,570 --> 00:27:45,510 何かまた強い気を感じているのか 晴明。 ははは…。 259 00:27:45,510 --> 00:27:48,210 危ういのう。 260 00:27:51,650 --> 00:27:54,320 晴明。 261 00:27:54,320 --> 00:27:58,190 よいものをやろう。 262 00:27:58,190 --> 00:28:03,490 そなたの身を守る 幻角様の符じゃ。 263 00:28:08,600 --> 00:28:13,270 ご無礼を許されよ。 264 00:28:13,270 --> 00:28:18,570 晴明殿 何か見えましたか。 265 00:28:22,950 --> 00:28:27,620 一体 何が見えるというのじゃ。 266 00:28:27,620 --> 00:28:35,920 お話ししたところで お二人には 決して見えぬものでござりましょう。 267 00:28:42,640 --> 00:28:47,310 (幻角)それにしても 鬼退治とは 気が進まぬもの。・ 268 00:28:47,310 --> 00:28:52,010 民を真に苦しめているのは 鬼ではなかろうに。 269 00:28:53,650 --> 00:28:56,920 そなたとて 都より外れし男。 270 00:28:56,920 --> 00:29:03,790 民を思い 雅に呆ける者どもを嫌うは 私と同じでござりましょう。 271 00:29:03,790 --> 00:29:07,560 思いも憎しみもありませぬ。 272 00:29:07,560 --> 00:29:11,860 時が過ぎれば 全ては幻。 273 00:29:13,930 --> 00:29:18,610 滅ぶる時には 滅ぶるのです。 274 00:29:18,610 --> 00:29:23,310 滅ぶる時には 滅ぶる…。 275 00:29:25,950 --> 00:29:28,850 (笑い声) 276 00:29:28,850 --> 00:29:35,290 ならば この鬼退治の一件 私は一切関わりませぬ。 277 00:29:35,290 --> 00:29:42,630 そなたのこと もはや鬼の正体も 知れているのでござりましょう。 278 00:29:42,630 --> 00:29:48,630 あれは まことの鬼ではありませぬ。 279 00:29:53,970 --> 00:30:01,310 ほぉ… まことの鬼ではない。 280 00:30:01,310 --> 00:30:12,610 (うめき声) 281 00:30:17,330 --> 00:30:19,630 ん…。 282 00:30:25,670 --> 00:30:30,370 昨夜 門の外に倒れていたのよ。 え? 283 00:30:33,550 --> 00:30:38,250 でも もう大丈夫。 傷の方も心配ないわ。 284 00:30:40,020 --> 00:30:42,020 えっ…。 285 00:30:49,030 --> 00:30:53,700 あなた様が この傷を…。 286 00:30:53,700 --> 00:30:59,970 小さい頃からね 傷を負った鳥や動物たちを見つけると・ 287 00:30:59,970 --> 00:31:03,270 こうやって手を。 288 00:31:04,840 --> 00:31:10,320 そうすると 傷が不思議と治るの。 289 00:31:10,320 --> 00:31:16,990 きっと あなたも鳥や動物たちと同じ。 心が汚れていないのね。 290 00:31:16,990 --> 00:31:19,290 え…。 291 00:31:24,330 --> 00:31:29,330 信じなければ 傷は戻ってしまうかもしれなくてよ。 292 00:31:36,680 --> 00:31:39,380 信じます。 293 00:31:41,350 --> 00:31:44,020 信じます。 294 00:31:44,020 --> 00:31:47,350 私の名は 日美子。 295 00:31:47,350 --> 00:31:52,030 あっ… 須佐と申します。 296 00:31:52,030 --> 00:31:55,630 須佐。 はい。 297 00:31:55,630 --> 00:31:58,930 ・(水菊)日美子様。 298 00:32:01,300 --> 00:32:04,970 源 博雅様が お見えに。 299 00:32:04,970 --> 00:32:08,270 (2人)博雅様が。 300 00:32:10,640 --> 00:32:13,940 (日美子)博雅様。 301 00:32:15,980 --> 00:32:17,920 はい。 302 00:32:17,920 --> 00:32:23,660 今日は 何やら 美しき笛の調べを奏でて下さるとか。 303 00:32:23,660 --> 00:32:29,530 はい。 管弦の友に教わったばかりの それは すばらしき調べです。 304 00:32:29,530 --> 00:32:32,670 ぜひに 日美子殿に聴かせてさしあげたく。 305 00:32:32,670 --> 00:32:38,000 それは楽しみ。 この者にも聴かせてあげて構いませぬか。 306 00:32:38,000 --> 00:32:42,000 無論です。 (笑い声) 307 00:32:44,340 --> 00:32:48,040 おい 須佐ではないか。 308 00:32:51,220 --> 00:32:54,350 管弦の友とは この須佐のこと。 309 00:32:54,350 --> 00:32:57,620 まことに美しき 琵琶の調べを奏でる男です。 310 00:32:57,620 --> 00:33:01,290 この須佐が まことに。 ええ。 311 00:33:01,290 --> 00:33:04,630 そうだ 須佐。 はい。 312 00:33:04,630 --> 00:33:09,500 この博雅と共に あの調べを日美子殿に 聴かせてさしあげようではないか。 313 00:33:09,500 --> 00:33:11,500 博雅様。 314 00:33:11,500 --> 00:33:14,310 それは ぜひ。 水菊。 315 00:33:14,310 --> 00:33:17,010 (水菊)はい。 琵琶を。 316 00:33:19,650 --> 00:34:07,650 ・~ 317 00:34:09,300 --> 00:34:12,200 日美子殿? 318 00:34:12,200 --> 00:34:16,500 お願い そのまま続けて。 319 00:34:18,300 --> 00:34:23,000 なぜか とても懐かしいのです。 320 00:34:36,320 --> 00:35:07,290 ・~ 321 00:35:07,290 --> 00:35:10,190 うっ! うう…。 322 00:35:10,190 --> 00:35:15,960 ・~ 323 00:35:15,960 --> 00:35:18,630 うっ…。 須佐? 324 00:35:18,630 --> 00:35:20,970 須佐? 325 00:35:20,970 --> 00:35:24,670 来てはなりませぬ! ならぬ 来るな! 326 00:35:31,980 --> 00:35:35,680 須佐 あなたは…。 327 00:35:39,320 --> 00:35:41,250 うっ…。 328 00:35:41,250 --> 00:35:53,670 ・~ 329 00:35:53,670 --> 00:35:55,940 須佐! 330 00:35:55,940 --> 00:36:05,940 ・~ 331 00:36:08,510 --> 00:36:11,210 晴明様。 332 00:36:12,950 --> 00:36:16,950 ようやく話す気になられたか。 333 00:36:22,960 --> 00:36:27,960 都に現れる鬼のことなのだが。 334 00:36:30,640 --> 00:36:32,570 はあ。 335 00:36:32,570 --> 00:36:40,980 やはり何か あの怪しき天の兆しと 関わりがあるのではないか。 336 00:36:40,980 --> 00:36:43,650 なぜです。 337 00:36:43,650 --> 00:36:51,320 アメノムラクモの剣が鳴いた18年前にも 似たようなことが起こっておるのだ。 338 00:36:51,320 --> 00:36:56,930 18年前 我らは出雲族の村を襲い・ 339 00:36:56,930 --> 00:37:00,270 一族を皆殺しにした。・ 340 00:37:00,270 --> 00:37:06,940 出雲族には 鉄や金をつくるすべがあった。・ 341 00:37:06,940 --> 00:37:13,610 それゆえに我らは 出雲族がいつか 朝廷に謀反を起こすのではないかと・ 342 00:37:13,610 --> 00:37:17,480 それを恐れてならなかったのじゃ。・ 343 00:37:17,480 --> 00:37:22,780 実に むごいことをした。 恐ろしいことをした。 344 00:37:26,190 --> 00:37:31,160 日隠れが起きたのは その日のこと。・ 345 00:37:31,160 --> 00:37:35,870 わしは そこで日美子と出会うたのだ。 346 00:37:35,870 --> 00:37:38,640 出会うた? 347 00:37:38,640 --> 00:37:50,250 ・~ 348 00:37:50,250 --> 00:37:59,260 (泣き声) 349 00:37:59,260 --> 00:38:06,130 (安麻呂)あの娘は わしの まことの娘ではない。・ 350 00:38:06,130 --> 00:38:10,270 出雲族の娘なのだ。 351 00:38:10,270 --> 00:38:13,170 出雲族…。 352 00:38:13,170 --> 00:38:29,290 ・~ 353 00:38:29,290 --> 00:38:36,990 (安麻呂)しかし 出雲族のことは 何も覚えておらんのじゃ。 354 00:38:46,310 --> 00:38:53,180 晴明 アメノムラクモの剣は 出雲族の剣だ。 355 00:38:53,180 --> 00:39:02,790 ならば 怪しき天の兆しの後に現れし鬼は 出雲と関わりがあるに違いあるまい。 356 00:39:02,790 --> 00:39:08,560 晴明 日美子は どうなるのだ。 357 00:39:08,560 --> 00:39:15,940 もしや あの鬼の正体が 我が娘だとしたら…。 358 00:39:15,940 --> 00:39:20,940 決して そのようなことはござりませぬ。 359 00:39:32,950 --> 00:39:39,830 晴明 次は誰が喰らわれるのだ。 それは分からぬ。 360 00:39:39,830 --> 00:39:45,970 分からぬ? お前でも分からぬことがあるのか。 361 00:39:45,970 --> 00:39:51,840 しかし 鬼は この出雲八掛をまじない 人を喰らっている。 362 00:39:51,840 --> 00:39:56,310 何 どういうことだ? 363 00:39:56,310 --> 00:40:01,650 この8つの易卦には 多くの意味がある。 364 00:40:01,650 --> 00:40:05,520 博雅 鬼が喰らっている場所を言うてみよ。 365 00:40:05,520 --> 00:40:16,660 ああ。 肩 鼻 口 足 目 耳…。 366 00:40:16,660 --> 00:40:21,000 全て一致しておるな。 ああ。 367 00:40:21,000 --> 00:40:24,670 それと この剣だ。 368 00:40:24,670 --> 00:40:29,340 これは アメノムラクモの剣。 369 00:40:29,340 --> 00:40:33,210 出雲の言い伝えによれば この剣には・ 370 00:40:33,210 --> 00:40:37,680 人間が持つ 8つの欲望が 封印されているとある。 371 00:40:37,680 --> 00:40:44,560 8つの欲望? うん。 貧口 貧狼・ 372 00:40:44,560 --> 00:40:52,230 貧蟇 貧満 欲色 欲塵 餓喜 餓豚…。 373 00:40:52,230 --> 00:40:56,970 いずれも 人の心を滅ぼすとされる欲ばかり。 374 00:40:56,970 --> 00:41:05,640 つまり これは8つの頭を持つ ヤマタノオロチの本性でもあるのだ。 375 00:41:05,640 --> 00:41:10,980 この剣には それだけの力があるということだ。 376 00:41:10,980 --> 00:41:15,650 晴明 つまりは八卦をまじなうとは。 377 00:41:15,650 --> 00:41:18,990 鬼が喰らう人の数は8。 378 00:41:18,990 --> 00:41:26,670 その最後が喰らわれた時に この剣の封印は解かれ 何かが起きる。 379 00:41:26,670 --> 00:41:30,370 一体 何が起きるというのだ。 380 00:41:44,020 --> 00:41:46,350 あれ? 381 00:41:46,350 --> 00:41:51,650 晴明 これもアメノムラクモの剣なのか。 382 00:41:53,230 --> 00:41:55,960 そうだな。 383 00:41:55,960 --> 00:42:02,260 そうか! やはり この出雲の言い伝えは 偽りではないか。 384 00:42:04,970 --> 00:42:11,640 「古事記」によれば スサノオノミコトが アメノムラクモの剣を手にするのは・ 385 00:42:11,640 --> 00:42:14,550 天岩戸のあとだ。 386 00:42:14,550 --> 00:42:20,320 ならば この天岩戸に アメノムラクモの剣があるのは・ 387 00:42:20,320 --> 00:42:25,190 おかしいではないか。 解釈は いろいろとあるのだ。 388 00:42:25,190 --> 00:42:28,660 いろいろとあるのだ。 389 00:42:28,660 --> 00:42:30,660 ふんっ。 390 00:42:39,000 --> 00:42:41,700 博雅! え? 391 00:42:44,680 --> 00:42:47,350 お前という男は。 392 00:42:47,350 --> 00:42:54,020 何だ。 すごいと感心しているのだ。 俺が すごい? 393 00:42:54,020 --> 00:42:57,620 これを見ろ 博雅。 ああ。 394 00:42:57,620 --> 00:43:05,320 鬼に喰われたのは ここにいる 天岩戸を開きし8つの神の子孫ばかりだ。 395 00:43:06,970 --> 00:43:11,270 ならば 残る2人は…。 396 00:43:13,310 --> 00:43:18,180 アメノタヂカラヲと・ 397 00:43:18,180 --> 00:43:21,980 アマテラス。 398 00:43:21,980 --> 00:43:23,920 (天手力男)ひ。 (一同)ひ。 399 00:43:23,920 --> 00:43:26,850 (天手力男)ふ。 (一同)ふ。 400 00:43:26,850 --> 00:43:30,320 (天手力男)み。 (一同)み。 401 00:43:30,320 --> 00:43:32,660 よつ。 手力男様。 (一同)よつ。 402 00:43:32,660 --> 00:43:36,330 何だ。 手力男様の御髪を一つ。 403 00:43:36,330 --> 00:43:40,200 わしの髪…。 はい。 404 00:43:40,200 --> 00:43:44,000 痛っ! この~! 405 00:43:44,000 --> 00:43:46,910 こら~! 406 00:43:46,910 --> 00:43:53,010 おう! (一同)おう! おう! (一同)おう! 407 00:43:53,010 --> 00:43:57,310 (どよめき) 408 00:44:00,820 --> 00:44:02,820 おお…。 409 00:44:19,170 --> 00:44:21,470 (呪を唱える声) 410 00:44:23,310 --> 00:44:26,980 これで まことに鬼が来るのか 晴明。 411 00:44:26,980 --> 00:44:34,320 ああ 八卦によって操られているなら 我らも操ればよいこと。 412 00:44:34,320 --> 00:44:37,990 鬼が喰ろうているのは いずれも左。 413 00:44:37,990 --> 00:44:43,690 ならば次に喰らうのは この左腕であろう。 414 00:44:51,540 --> 00:44:53,840 (呪を唱える声) 415 00:44:55,470 --> 00:45:02,610 よいな 蜜虫。 この博雅が 必ずや お前を守ってやるからな。 416 00:45:02,610 --> 00:45:05,610 はい。 ほぉ…。 うん。 417 00:45:07,290 --> 00:45:22,300 (泣き声) 418 00:45:22,300 --> 00:45:26,970 父上 もう嫌です。 419 00:45:26,970 --> 00:45:29,880 泣くな。 420 00:45:29,880 --> 00:45:35,580 私は 鬼になどなりとうありませぬ。 421 00:45:41,990 --> 00:45:46,290 そなたは 鬼になるのではない。 422 00:45:52,330 --> 00:45:55,930 そなたは 神になるのだ。 423 00:45:55,930 --> 00:45:58,230 んん…。 424 00:45:59,810 --> 00:46:14,620 (うめき声) 425 00:46:14,620 --> 00:46:18,490 (呪を唱える声) 426 00:46:18,490 --> 00:46:20,490 (うめき声) 427 00:46:20,490 --> 00:46:23,490 (うなり声) 428 00:46:25,260 --> 00:46:27,200 (ほえる声) 429 00:46:27,200 --> 00:46:35,310 (晴明が呪を唱える声) 430 00:46:35,310 --> 00:46:37,640 (ほえる声) 431 00:46:37,640 --> 00:46:41,310 (晴明が呪を唱える声) 432 00:46:41,310 --> 00:46:43,250 (ほえる声) 433 00:46:43,250 --> 00:47:17,950 (呪を唱える声) 434 00:47:17,950 --> 00:47:19,890 (ほえる声) 435 00:47:19,890 --> 00:47:22,190 わっ! (ほえる声) 436 00:47:23,820 --> 00:47:26,960 (ほえる声) はあ~。 437 00:47:26,960 --> 00:47:29,260 (ほえる声) 438 00:47:32,630 --> 00:47:34,930 (ほえる声) 439 00:47:39,300 --> 00:47:41,240 (うなり声) 440 00:47:41,240 --> 00:47:57,260 (呪を唱える声) 441 00:47:57,260 --> 00:48:23,560 (うなり声と呪を唱える声) 442 00:48:30,160 --> 00:48:32,460 (うなり声) 443 00:48:37,300 --> 00:48:42,170 (荒い息遣い) 444 00:48:42,170 --> 00:48:44,470 須佐! 445 00:48:46,300 --> 00:48:49,980 須佐ではないか。 446 00:48:49,980 --> 00:48:52,880 入るな 博雅! えっ? あっあ…。 447 00:48:52,880 --> 00:48:55,580 あ~! うわっ。 448 00:49:03,920 --> 00:49:12,260 (呪を唱える声) 449 00:49:12,260 --> 00:49:24,610 (ほえる声と呪を唱える声) 450 00:49:24,610 --> 00:49:30,480 やめろ 須佐。 俺だ 源 博雅だ! 451 00:49:30,480 --> 00:49:36,620 (ほえる声と呪を唱える声) 452 00:49:36,620 --> 00:50:07,990 (呪を唱える声) 453 00:50:07,990 --> 00:50:10,660 (ほえる声) 454 00:50:10,660 --> 00:50:18,000 (呪を唱える声) 455 00:50:18,000 --> 00:50:20,670 (ほえる声) 456 00:50:20,670 --> 00:50:22,670 (呪を唱える声) 457 00:50:25,340 --> 00:50:54,370 (呪を唱える声) 458 00:50:54,370 --> 00:51:04,980 ・~(笛) 459 00:51:04,980 --> 00:51:45,350 ・~ 460 00:51:45,350 --> 00:51:47,350 (ほえる声) 461 00:51:55,630 --> 00:51:58,300 晴明! 462 00:51:58,300 --> 00:52:04,970 結界を破るやつがいるか。 結界を破るやつがいるか。 463 00:52:04,970 --> 00:52:06,910 すまぬ。 464 00:52:06,910 --> 00:52:10,210 お前の笛に救われた。 465 00:52:13,650 --> 00:52:19,320 あの男を知っているのか。 ああ。 466 00:52:19,320 --> 00:52:22,990 あれは 俺の管弦の友だ。 467 00:52:22,990 --> 00:52:25,990 そうか。 468 00:52:30,660 --> 00:52:34,660 (雷鳴) 469 00:52:44,010 --> 00:52:47,710 須佐? 須佐? 470 00:52:53,020 --> 00:52:55,290 須佐。 471 00:52:55,290 --> 00:52:57,990 なりませぬ! 472 00:52:59,620 --> 00:53:04,300 この私に近づいてはなりませぬ。 473 00:53:04,300 --> 00:53:08,630 なぜ。 逃げて下さい。 474 00:53:08,630 --> 00:53:12,970 早く この都から逃げて。 475 00:53:12,970 --> 00:53:17,640 何故に 私が お前から逃げねばならぬのです。 476 00:53:17,640 --> 00:53:21,940 (うなり声) 477 00:53:24,520 --> 00:53:27,650 須佐…。 478 00:53:27,650 --> 00:53:31,990 (安麻呂)日美子 誰かおるのか。・ 479 00:53:31,990 --> 00:53:35,660 そこに誰かおるのか! 480 00:53:35,660 --> 00:53:39,000 早く逃げて! 481 00:53:39,000 --> 00:53:41,300 日美子様。 482 00:53:43,870 --> 00:53:46,670 (日美子)早く! 483 00:53:46,670 --> 00:53:51,670 (安麻呂)日美子。 誰だ! 何があったのだ! 484 00:53:55,950 --> 00:54:03,650 須佐は喰らうのをためらった。 あいつには まだ人の心があるのだ。 485 00:54:06,960 --> 00:54:13,260 晴明 頼む。 須佐を人の姿に戻してやってくれ。 486 00:54:16,970 --> 00:54:23,970 その須佐とやらは よほど愛される男なのであろうな。 487 00:54:30,320 --> 00:54:34,020 あっ 日美子殿。 488 00:54:44,860 --> 00:54:48,330 博雅殿。 ん? 489 00:54:48,330 --> 00:54:54,670 ここは 日美子殿と 2人きりにしてくれぬか。 490 00:54:54,670 --> 00:54:56,970 何? 491 00:55:01,480 --> 00:55:03,480 (呪を唱える声) 492 00:55:11,160 --> 00:55:13,460 んん…。 493 00:55:21,300 --> 00:55:27,600 こうでもせぬと この男は あなたから離れぬ。 494 00:55:32,310 --> 00:55:36,180 鬼の正体を知ったのですね。 495 00:55:36,180 --> 00:55:38,180 はい。 496 00:56:07,150 --> 00:56:09,850 (呪を唱える声) 497 00:56:17,290 --> 00:57:41,290 (呪を唱える声) 498 00:57:44,980 --> 00:57:46,980 うわっ! 499 00:57:56,590 --> 00:57:59,590 (うなり声) 500 00:58:02,460 --> 00:58:05,260 アメミコ。 501 00:58:05,260 --> 00:58:10,260 (ほえる声) 502 00:58:14,610 --> 00:58:16,910 晴明様。 503 00:58:20,480 --> 00:58:28,780 どうやら俺は 触れてはならぬものに 触れてしまったようだ。 504 00:58:39,830 --> 00:58:46,970 晴明様 これと同じ痣が須佐の腕にも。 505 00:58:46,970 --> 00:58:51,670 私と須佐には 何かの えにしがあるはず。 506 00:58:53,850 --> 00:59:00,250 晴明様 私には きっと 人に言えぬ秘密が…。 507 00:59:00,250 --> 00:59:03,920 知らねばなりませぬか。 508 00:59:03,920 --> 00:59:07,790 須佐を救うことが できるやもしれぬのです。 509 00:59:07,790 --> 00:59:10,490 行きましょう。 510 00:59:12,260 --> 00:59:16,930 行かねばならぬのかもしれませぬ。 511 00:59:16,930 --> 00:59:23,270 (荒い息遣い) 512 00:59:23,270 --> 00:59:29,610 そなたは 死にはせぬ。 やらねばならぬことがあるのだ。 513 00:59:29,610 --> 00:59:36,310 嫌だ! 私は あの方を喰らいたくなどない! 514 00:59:37,960 --> 00:59:42,290 あの方…? 515 00:59:42,290 --> 00:59:48,590 そうか… そなたも ついに会うたか。 516 00:59:50,970 --> 00:59:56,310 アメミコに会うたか。 517 00:59:56,310 --> 01:00:00,610 この父も会うた。 518 01:00:03,980 --> 01:00:07,680 時が来たのだ。 519 01:00:11,660 --> 01:00:14,560 ん! (笑い声) 520 01:00:14,560 --> 01:00:20,330 さあ 喰らえ。 7つ目の肉を喰らうのだ。 521 01:00:20,330 --> 01:00:25,200 これを喰らわば 残るはアマテラスのみぞ。 522 01:00:25,200 --> 01:00:28,010 嫌だ! うっ…。 523 01:00:28,010 --> 01:00:39,350 (呪を唱える声) 524 01:00:39,350 --> 01:00:45,020 (うなり声と呪を唱える声) 525 01:00:45,020 --> 01:00:52,900 (ほえる声と呪を唱える声) 526 01:00:52,900 --> 01:00:55,630 うわ~! 527 01:00:55,630 --> 01:00:59,300 (呪を唱える声) 528 01:00:59,300 --> 01:01:02,300 うわ~! 529 01:01:04,980 --> 01:01:07,880 (荒い息遣い) 530 01:01:07,880 --> 01:01:18,520 ・~ 531 01:01:18,520 --> 01:01:24,000 ここが あなた様の生まれた村。 532 01:01:24,000 --> 01:01:54,000 ・~ 533 01:02:10,980 --> 01:02:26,520 ・~(琵琶) 534 01:02:26,520 --> 01:02:33,660 ・~ 535 01:02:33,660 --> 01:02:36,570 アメミコ。・ 536 01:02:36,570 --> 01:02:39,540 アメミコ。 537 01:02:39,540 --> 01:02:46,540 アメミコ…。 私は ここで そう呼ばれていた。 538 01:02:58,620 --> 01:03:27,990 (髑髏が動く音) 539 01:03:27,990 --> 01:03:31,320 晴明様 何を? 540 01:03:31,320 --> 01:03:39,320 この方には もはや しゃべる舌がない。 それゆえ 舌を作ってさしあげるのです。 541 01:03:49,670 --> 01:03:52,670 (呪を唱える声) 542 01:04:07,160 --> 01:04:14,830 さあ あなた様の名は。 何故 我々のもとに現れたのです。 543 01:04:14,830 --> 01:04:19,640 (月黄泉)私の名は 月黄泉。 544 01:04:19,640 --> 01:04:23,510 アメミコの母。 545 01:04:23,510 --> 01:04:29,510 母様…! あなたは 私の母様なのですか。 546 01:04:35,650 --> 01:04:38,320 母様! 547 01:04:38,320 --> 01:04:43,320 アメミコ 逃げるのです。 548 01:04:45,000 --> 01:04:48,870 ここにいてはなりませぬ。 549 01:04:48,870 --> 01:04:55,610 哀れな運命を背負うた弟から どこまでも逃げねばならぬのです。 550 01:04:55,610 --> 01:04:59,310 もしや その弟とは。 551 01:05:03,280 --> 01:05:11,160 あの子は そなたを殺めて荒ぶる神となる。 552 01:05:11,160 --> 01:05:14,160 荒ぶる神…。 553 01:05:57,270 --> 01:05:59,570 (呪を唱える声) 554 01:06:22,490 --> 01:06:50,520 ・~ 555 01:06:50,520 --> 01:06:52,990 [ 心の声 ] 父様…。 556 01:06:52,990 --> 01:06:55,890 ・~(琵琶) 557 01:06:55,890 --> 01:07:04,590 ・~ 558 01:07:30,830 --> 01:07:34,830 村が滅ぼされた あの日。 559 01:07:36,530 --> 01:07:42,310 あの方は ここで 神と契りを交わしたのです。 560 01:07:42,310 --> 01:07:48,180 その無上の悲しみと憎しみを 晴らすために。 561 01:07:48,180 --> 01:07:53,320 (呪を唱える声) 562 01:07:53,320 --> 01:08:00,930 (月黄泉)出雲の血を継ぐ息子を 神 スサノオのよみがえりとするために・ 563 01:08:00,930 --> 01:08:07,800 この国の新たなる王とするために。・ 564 01:08:07,800 --> 01:08:15,470 そして 大和の国を滅ぼすために。 565 01:08:15,470 --> 01:08:38,170 (呪を唱える声) 566 01:08:39,960 --> 01:08:41,960 (ほえる声) 567 01:08:43,630 --> 01:08:45,570 うっ…! 568 01:08:45,570 --> 01:08:47,570 あ…。 569 01:08:49,310 --> 01:08:53,310 (ほえる声) 570 01:08:54,910 --> 01:08:57,250 (赤子の泣き声) 571 01:08:57,250 --> 01:09:01,920 (月黄泉)あの方の 大和への果てなき怨念は・ 572 01:09:01,920 --> 01:09:08,790 封印されていた荒ぶる神 スサノオの魂を 目覚めさせました。・ 573 01:09:08,790 --> 01:09:14,930 神は あの方の願いを聞き入れ そのみしるしとして・ 574 01:09:14,930 --> 01:09:21,610 八頭の守り神 ヤマタノオロチの痣を 腕に刻み込んだのです。 575 01:09:21,610 --> 01:09:28,480 これぞ荒ぶる神 スサノオ様の生まれ変わりぞ! 576 01:09:28,480 --> 01:09:31,180 (笑い声) 577 01:09:32,950 --> 01:09:37,620 痛いよ~ 痛いよ~。 578 01:09:37,620 --> 01:09:43,490 (月黄泉)しかし 神は我らに あまりにもむごい運命を。・ 579 01:09:43,490 --> 01:09:47,630 そのみしるしは2つに切り裂かれ・ 580 01:09:47,630 --> 01:09:52,970 姉 弟 2人の体に刻み込まれました。・ 581 01:09:52,970 --> 01:10:00,310 最後にささげるべき血のいけにえを 姉 アメミコに求めたのです。 582 01:10:00,310 --> 01:10:08,310 神よ! あなたは私に 娘までもささげよというのか。 583 01:10:14,660 --> 01:10:19,000 2人の腕にある痣は…・ 584 01:10:19,000 --> 01:10:26,300 そなたたちが アマテラスとスサノオの よみがえりであることの証し。 585 01:10:28,010 --> 01:10:32,880 ならば 何故に 須佐は私を殺めねばならぬのです。 586 01:10:32,880 --> 01:10:41,880 アマテラスこそが スサノオを服従させた 唯一の神だからです。 587 01:10:44,560 --> 01:10:52,260 あなた様がいる限り 須佐は 荒ぶる神にはなれない。 588 01:10:56,170 --> 01:11:03,310 アメミコ 逃げるのです。 どこまでも逃げるのです。 589 01:11:03,310 --> 01:11:11,610 二度と ここへ戻ってはなりませぬ。 さあ 早く! 590 01:11:13,320 --> 01:11:15,990 (月黄泉)早く。 591 01:11:15,990 --> 01:11:21,860 (赤子の泣き声) 592 01:11:21,860 --> 01:11:25,330 (幻角)さあ 神よ・ 593 01:11:25,330 --> 01:11:29,200 この子を偉大なる出雲の王に。 594 01:11:29,200 --> 01:11:32,670 (赤子の泣き声) 595 01:11:32,670 --> 01:11:46,020 (呪を唱える声) 596 01:11:46,020 --> 01:11:59,960 ・~ 597 01:11:59,960 --> 01:12:02,870 おやめ下さい。 598 01:12:02,870 --> 01:12:05,840 出雲のためであろうに。 599 01:12:05,840 --> 01:12:10,970 この子は 生まれてはならぬ子だったのです。 600 01:12:10,970 --> 01:12:13,970 神の子を殺めるか。 601 01:12:21,320 --> 01:12:23,250 ん…。 はっ! 602 01:12:23,250 --> 01:12:25,250 うっ…。 603 01:12:32,330 --> 01:12:35,670 許せ 月黄泉。 604 01:12:35,670 --> 01:12:39,340 全て出雲のため。 605 01:12:39,340 --> 01:12:43,640 生きよ アメミコ。 606 01:12:47,010 --> 01:12:55,010 その時が来るまで生き続けよ。 そして 再び会おうぞ。 607 01:13:00,960 --> 01:13:03,660 母様…。 608 01:13:06,830 --> 01:13:11,530 母様 私は あの子を救わねばなりませぬ。 609 01:13:16,510 --> 01:13:18,510 うっ…! 610 01:13:18,510 --> 01:13:20,980 アメミコ。 611 01:13:20,980 --> 01:13:27,980 (足音) 612 01:13:32,320 --> 01:13:38,000 (幻角)そうだ そなたが救うのだ。・ 613 01:13:38,000 --> 01:13:41,000 アメミコ。 614 01:13:44,330 --> 01:13:48,010 皮肉なものよの 晴明。 615 01:13:48,010 --> 01:13:55,010 そなたがアメミコを この地に導いてくれるとはな。 616 01:13:57,280 --> 01:13:59,580 父様…。 617 01:14:02,620 --> 01:14:08,290 幻角 もうよいではないか。 618 01:14:08,290 --> 01:14:14,970 何故 我が子まで 天にささげねばならぬのだ。 619 01:14:14,970 --> 01:14:19,640 そなたには分からぬ。 620 01:14:19,640 --> 01:14:24,980 滅ぶるものは 滅ぶる。 621 01:14:24,980 --> 01:14:29,310 今こそ大和が滅ぶる時。 622 01:14:29,310 --> 01:14:34,990 時が過ぎれば 全ては幻となるのだ。 623 01:14:34,990 --> 01:14:39,660 そなたに我らの思いの 何が分かるというのだ。 624 01:14:39,660 --> 01:14:42,660 (月黄泉)分かりませぬ。 625 01:14:45,000 --> 01:14:47,900 おお 月黄泉。 626 01:14:47,900 --> 01:14:52,670 もう争いなど おやめ下さい。 627 01:14:52,670 --> 01:14:58,280 まことの あなた様に お戻り下さいませ。 628 01:14:58,280 --> 01:15:01,280 あなた様。 629 01:15:02,950 --> 01:15:06,820 は~っ! あっ 母様! 630 01:15:06,820 --> 01:15:13,290 もはや誰も わしを止めることはできぬ。 631 01:15:13,290 --> 01:15:18,160 (笑い声) 632 01:15:18,160 --> 01:15:23,300 さあ アメミコ。 633 01:15:23,300 --> 01:15:32,310 この父のもとへ 弟のもとへ参ろうぞ。 634 01:15:32,310 --> 01:15:34,610 うっ…。 635 01:15:36,180 --> 01:15:41,320 ならぬ。 なりませぬ。 636 01:15:41,320 --> 01:15:47,190 (須佐のうめき声) 637 01:15:47,190 --> 01:15:59,800 (うめき声) 638 01:15:59,800 --> 01:16:06,280 出雲の娘 アメミコ。 639 01:16:06,280 --> 01:16:10,950 弟を救ってみせよ。 640 01:16:10,950 --> 01:16:20,960 (泣き声) 641 01:16:20,960 --> 01:16:24,660 (笑い声) 642 01:16:27,630 --> 01:16:31,970 我らを阻むな 晴明。 643 01:16:31,970 --> 01:16:39,840 都が どうなろうが そなたには関わりのないこと。 644 01:16:39,840 --> 01:16:44,310 幻角 目を覚ませ。 645 01:16:44,310 --> 01:16:49,010 神など操れるものではないのだ。 646 01:16:51,990 --> 01:16:55,290 黙れ 晴明。 647 01:17:05,540 --> 01:17:08,240 ん… ん! 648 01:17:26,820 --> 01:17:28,820 はっ! 649 01:17:31,960 --> 01:17:35,260 (呪を唱える声) 650 01:17:51,980 --> 01:17:58,980 ここは 出雲の地ぞ。 651 01:18:00,590 --> 01:18:10,270 (笑い声) 652 01:18:10,270 --> 01:18:14,140 博雅様! 博雅~! 653 01:18:14,140 --> 01:18:16,140 ん? 654 01:18:19,940 --> 01:18:21,880 あれ? 655 01:18:21,880 --> 01:18:25,620 須佐… 須佐!・ 656 01:18:25,620 --> 01:18:28,620 須佐! 657 01:18:39,630 --> 01:18:44,330 なぜ 逃げてくれなかったのです。 658 01:18:46,500 --> 01:18:54,180 この世でただ一人 血のつながりし お前を 見捨てることなどできぬ。 659 01:18:54,180 --> 01:18:56,480 姉上。 660 01:19:00,250 --> 01:19:03,920 何も恐るることはない。 661 01:19:03,920 --> 01:19:08,590 私は お前を決して一人にはせぬ。 662 01:19:08,590 --> 01:19:14,260 ああ 何も恐るることはない。 663 01:19:14,260 --> 01:19:19,940 アメミコ そなたは須佐と一体となるのだ。 664 01:19:19,940 --> 01:19:26,810 そして この父と共に 新たなる出雲の国をつくろうぞ。 665 01:19:26,810 --> 01:19:30,950 出雲など知りませぬ。 666 01:19:30,950 --> 01:19:34,280 あなたなど知らぬ。 667 01:19:34,280 --> 01:19:37,980 ふふっ。 アメミコ。 668 01:19:42,960 --> 01:19:48,960 須佐 この私と共にいきよう。 669 01:19:50,830 --> 01:19:55,970 ならぬぞ 須佐。 670 01:19:55,970 --> 01:20:00,840 さあ 喰らえ! アマテラスを喰らうのだ! 671 01:20:00,840 --> 01:20:05,980 嫌だ! 姉上を喰らいたくなどない! 672 01:20:05,980 --> 01:20:07,920 須佐。 673 01:20:07,920 --> 01:20:10,650 (須佐)嫌だ~! 674 01:20:10,650 --> 01:20:18,650 (幻角)須佐 これぞ運命よ。 アマテラスを喰らうのだ! 675 01:20:22,000 --> 01:20:25,300 もう苦しんではならぬ。 676 01:20:27,340 --> 01:20:32,680 須佐 私と共に。 677 01:20:32,680 --> 01:20:44,290 ・~ 678 01:20:44,290 --> 01:20:48,020 さあ 今ぞ! 679 01:20:48,020 --> 01:20:50,020 (ほえる声) 680 01:20:51,900 --> 01:20:53,900 (ほえる声) 681 01:20:59,970 --> 01:21:11,270 (笑い声) 682 01:21:31,900 --> 01:21:34,670 ふっふふ…。 683 01:21:34,670 --> 01:21:49,020 (荒い息遣い) 684 01:21:49,020 --> 01:21:51,350 行くぞ 須佐。 685 01:21:51,350 --> 01:21:54,690 (うなり声) 686 01:21:54,690 --> 01:22:00,300 我らが都をつくろうぞ! 687 01:22:00,300 --> 01:22:05,300 (笑い声) 688 01:22:08,970 --> 01:22:13,270 一体 何があったのだ 蜜虫。 689 01:22:15,850 --> 01:22:18,650 蜜虫! 690 01:22:18,650 --> 01:22:20,650 うわ~! 691 01:22:22,520 --> 01:22:24,520 ふん! 692 01:22:24,520 --> 01:22:26,990 (どよめき) 693 01:22:26,990 --> 01:22:28,990 わあ~! 694 01:22:30,660 --> 01:22:32,660 あっ あ~! 695 01:22:36,330 --> 01:22:38,270 (うなり声) 696 01:22:38,270 --> 01:22:40,670 ふん! 697 01:22:40,670 --> 01:22:42,610 うわっ! 698 01:22:42,610 --> 01:22:44,910 (悲鳴) 699 01:22:48,010 --> 01:22:51,880 幻角…。 げ… 幻角! 700 01:22:51,880 --> 01:22:55,820 何事じゃ。 何があったのじゃ!・ 701 01:22:55,820 --> 01:23:00,520 そなたらは一体 何をしておる! 702 01:23:02,290 --> 01:23:05,200 この先は通さぬ。 703 01:23:05,200 --> 01:23:09,630 構わぬ。 行け 須佐。 704 01:23:09,630 --> 01:23:11,970 須佐? 705 01:23:11,970 --> 01:23:17,840 まさか 日美子が助けた あの…。 (うなり声) 706 01:23:17,840 --> 01:23:21,310 日美子だと? 707 01:23:21,310 --> 01:23:32,660 そうか そなたか。 我が子 アメミコを育ててくれたは。 708 01:23:32,660 --> 01:23:34,990 我が子…。 709 01:23:34,990 --> 01:23:36,930 (うなり声) 710 01:23:36,930 --> 01:23:38,860 (悲鳴) 711 01:23:38,860 --> 01:23:49,540 (笑い声) 712 01:23:49,540 --> 01:23:53,010 頼む 幻角。 助けてくれ。 713 01:23:53,010 --> 01:23:57,280 我らは そなたの仲間でおじゃりまするぞ。 714 01:23:57,280 --> 01:24:01,150 おじゃりまするぞ? 715 01:24:01,150 --> 01:24:06,620 そなたらは 都人ぞ。 716 01:24:06,620 --> 01:24:11,290 雅の世界よのう。 717 01:24:11,290 --> 01:24:13,590 (ほえる声) あっ! 718 01:24:15,630 --> 01:24:18,330 晴明。 719 01:24:20,500 --> 01:24:26,800 神とは これほどに むごいものなのか。 720 01:24:36,650 --> 01:24:39,320 あ~。 721 01:24:39,320 --> 01:24:49,000 須佐よ さあ 我らの剣を 出雲の剣を手にせよ。 722 01:24:49,000 --> 01:24:51,000 (うなり声) 723 01:25:00,940 --> 01:25:06,620 (うなり声) 724 01:25:06,620 --> 01:25:13,920 (笑い声) 725 01:25:15,630 --> 01:25:25,970 (うなり声) 726 01:25:25,970 --> 01:25:28,970 (どよめき) 727 01:25:31,840 --> 01:25:34,310 (うなり声) 728 01:25:34,310 --> 01:26:08,180 ・~ 729 01:26:08,180 --> 01:26:15,290 さあ 滅びされ 都よ! 大和の国よ! 730 01:26:15,290 --> 01:26:34,640 ・~ 731 01:26:34,640 --> 01:26:37,970 (兼通)あっ 帝! (帝)か… 兼通。 732 01:26:37,970 --> 01:26:41,840 何事じゃ。 一体 何が起こった。 733 01:26:41,840 --> 01:26:48,540 (笑い声) 734 01:26:52,320 --> 01:26:55,220 ついに 荒ぶる神となったか。 735 01:26:55,220 --> 01:26:57,520 晴明! 736 01:27:02,130 --> 01:27:40,300 ・~ 737 01:27:40,300 --> 01:27:43,210 アマテラス! 738 01:27:43,210 --> 01:27:45,980 アマテラス…。 739 01:27:45,980 --> 01:27:58,980 ・~ 740 01:28:01,460 --> 01:28:07,930 晴明 あれは何だ。 天御社だ。 741 01:28:07,930 --> 01:28:10,830 天御社…。 742 01:28:10,830 --> 01:28:15,610 あそこには 天岩戸が祭られている。 743 01:28:15,610 --> 01:28:19,280 天岩戸が? 744 01:28:19,280 --> 01:28:24,950 まことにあるのか。 この世には存在しない。 745 01:28:24,950 --> 01:28:34,290 故に天御社をくぐりし者は 二度と この世には戻ってこれぬと・ 746 01:28:34,290 --> 01:28:40,590 このいにしえの書には そう書かれている。 747 01:28:44,930 --> 01:28:47,640 (笑い声) 748 01:28:47,640 --> 01:28:55,910 ご覧あれ 大和の都の滅びゆくさまを! 749 01:28:55,910 --> 01:29:03,210 (笑い声) 750 01:29:06,260 --> 01:29:19,800 (呪を唱える声) 751 01:29:19,800 --> 01:29:24,100 晴明 何をしておる。 752 01:29:25,940 --> 01:29:31,280 アマテラスをよみがえらせる。 アマテラスを? 753 01:29:31,280 --> 01:29:34,280 天岩戸を開けるのだ。 754 01:29:35,950 --> 01:29:43,830 しかし そのようなことをすれば お前の命が…。 755 01:29:43,830 --> 01:29:57,640 (呪を唱える声) 756 01:29:57,640 --> 01:30:01,940 晴明 俺も行くぞ。 757 01:30:03,510 --> 01:30:07,810 いや お前は来るな。 758 01:30:10,650 --> 01:30:12,950 晴明! 759 01:30:14,520 --> 01:30:18,530 これからは 神の領域。 760 01:30:18,530 --> 01:30:22,230 俺とて どうなるやしれぬ。 761 01:30:25,200 --> 01:30:29,670 お前を死なすわけにはゆかぬのだ。 762 01:30:29,670 --> 01:30:33,010 それは 俺とて同じこと。 763 01:30:33,010 --> 01:30:38,350 お前が命を賭する時に 黙って見ている俺であると思うか! 764 01:30:38,350 --> 01:30:49,960 ・~ 765 01:30:49,960 --> 01:30:55,630 お前が死ぬというなら この博雅も共に行く。 766 01:30:55,630 --> 01:31:00,930 あの世であろうと お前がいるなら恐れはない。 767 01:31:10,180 --> 01:31:13,480 行こう 晴明。 768 01:31:15,950 --> 01:31:19,650 ああ 行こう。 769 01:31:21,320 --> 01:31:25,190 蜜虫。 はい。 770 01:31:25,190 --> 01:31:48,550 ・~ 771 01:31:48,550 --> 01:31:52,850 日美子殿が お前を守ってくれよう。 772 01:31:54,690 --> 01:32:00,390 アメノウズメが踊らねば 岩戸は開くまい。 773 01:32:02,970 --> 01:32:07,970 (晴明が呪を唱える声) 774 01:32:10,840 --> 01:32:14,980 博雅 笛を。 775 01:32:14,980 --> 01:32:17,680 ああ…。 776 01:32:22,850 --> 01:32:30,990 ・~ 777 01:32:30,990 --> 01:33:18,310 ・~ (呪を唱える声) 778 01:33:18,310 --> 01:33:29,320 ・~ 779 01:33:29,320 --> 01:33:31,650 (うなり声) 780 01:33:31,650 --> 01:33:40,330 ・~(笛) 781 01:33:40,330 --> 01:33:42,630 須佐! 782 01:33:46,000 --> 01:33:53,340 安倍晴明… お前か。 783 01:33:53,340 --> 01:34:24,040 ・~ (呪を唱える声) 784 01:34:26,640 --> 01:34:42,940 ・~ (呪を唱える声) 785 01:34:47,330 --> 01:34:51,000 晴明 ここは…。 786 01:34:51,000 --> 01:34:54,870 笛だ 博雅。 吹き続けろ。 787 01:34:54,870 --> 01:34:57,270 ああ…。 788 01:34:57,270 --> 01:35:29,210 ・~ 789 01:35:29,210 --> 01:35:31,510 うわ~! 790 01:35:33,980 --> 01:35:36,310 うっ…。 791 01:35:36,310 --> 01:35:39,010 うわ~! ん…。 792 01:35:41,980 --> 01:35:44,280 あ~! 793 01:35:47,320 --> 01:35:49,660 うわっ! 794 01:35:49,660 --> 01:35:52,330 う~ あ~。 795 01:35:52,330 --> 01:36:01,940 ・~ 796 01:36:01,940 --> 01:36:03,940 (呪を唱える声) 797 01:36:07,810 --> 01:36:09,810 うわ~! 798 01:36:11,610 --> 01:36:13,550 あっ…! 799 01:36:13,550 --> 01:37:00,600 ・~ 800 01:37:00,600 --> 01:37:05,270 やめろ 博雅。 その笛をやめよ! 801 01:37:05,270 --> 01:37:19,280 ・~ 802 01:37:19,280 --> 01:37:24,980 晴明 まさか そなたアマテラスを…。 803 01:37:32,290 --> 01:37:34,230 や~! 804 01:37:34,230 --> 01:38:00,920 ・~ 805 01:38:00,920 --> 01:38:02,860 うわ~! 806 01:38:02,860 --> 01:38:14,940 ・~ 807 01:38:14,940 --> 01:38:19,270 よみがえりなどさせぬ。 808 01:38:19,270 --> 01:38:21,270 うっ…。 809 01:38:41,530 --> 01:38:43,830 晴明。 810 01:38:45,500 --> 01:38:48,300 (日美子)須佐。・ 811 01:38:48,300 --> 01:38:50,600 須佐。 812 01:38:53,980 --> 01:38:55,980 あっ。 813 01:39:00,250 --> 01:39:02,920 アマテラス…。 814 01:39:02,920 --> 01:39:05,620 須佐。 815 01:39:07,260 --> 01:39:11,130 私のいとしき弟。 816 01:39:11,130 --> 01:39:15,130 行ってはならぬ 須佐。 行くな! 817 01:39:17,270 --> 01:39:19,600 須佐。 818 01:39:19,600 --> 01:39:21,940 ならぬ 須佐! 819 01:39:21,940 --> 01:39:25,640 もう お前とは決して離れぬ。 820 01:39:29,810 --> 01:39:33,550 須佐…。 821 01:39:33,550 --> 01:39:35,850 須佐。 822 01:39:39,290 --> 01:39:41,620 やめよ アメミコ。 823 01:39:41,620 --> 01:40:11,620 ・~ 824 01:40:11,620 --> 01:40:15,520 いとしき父様。 825 01:40:15,520 --> 01:40:20,820 私も須佐も 恨んではおりませぬ。 826 01:40:24,670 --> 01:40:27,000 アメミコ…。 827 01:40:27,000 --> 01:40:32,880 あなたは偉大なる出雲の王。 828 01:40:32,880 --> 01:40:59,900 ・~ 829 01:40:59,900 --> 01:41:02,640 月黄泉。 830 01:41:02,640 --> 01:41:41,640 ・~ 831 01:41:46,220 --> 01:41:56,290 (鈴の音) 832 01:41:56,290 --> 01:41:58,990 晴明。 833 01:42:00,960 --> 01:42:03,660 晴明! 834 01:42:06,640 --> 01:42:11,940 これは夢だ。 夢なのだ。 835 01:42:14,510 --> 01:42:18,980 ならば 覚めろ。 覚めてくれ! 836 01:42:18,980 --> 01:42:21,880 夢ではない。 837 01:42:21,880 --> 01:42:24,580 幻角。 838 01:42:29,990 --> 01:42:39,330 何をする。 案ずるな。 もはや晴明は 死んでいるも同じ。 839 01:42:39,330 --> 01:42:46,680 なおも剣を突き立てるほど 俺は この男を恨んではおらぬ。 840 01:42:46,680 --> 01:43:01,960 ・~ 841 01:43:01,960 --> 01:43:12,260 (呪を唱える声) 842 01:43:17,970 --> 01:43:19,970 はっ! 843 01:43:23,850 --> 01:43:27,550 あとは この男しだい。 844 01:43:33,320 --> 01:43:35,620 幻角。 845 01:43:41,200 --> 01:43:44,200 死んではならぬ。 846 01:43:46,340 --> 01:43:51,670 日美子殿と…・ 847 01:43:51,670 --> 01:43:55,940 須佐の分まで生きよ。 848 01:43:55,940 --> 01:44:11,960 ・~ 849 01:44:11,960 --> 01:44:18,630 ・~(笛) 850 01:44:18,630 --> 01:46:01,330 ・~ 851 01:46:02,940 --> 01:46:05,940 蜜虫。 852 01:46:15,520 --> 01:46:18,220 晴明。 853 01:46:20,290 --> 01:46:22,990 晴明! 854 01:46:31,630 --> 01:46:33,930 晴明。 855 01:46:44,650 --> 01:46:47,550 幻角…。 856 01:46:47,550 --> 01:46:52,850 ・~ 857 01:47:15,940 --> 01:47:19,280 なあ 晴明。 858 01:47:19,280 --> 01:47:24,950 俺たちが見たものは 夢か幻だったのか。 859 01:47:24,950 --> 01:47:27,860 さあな。 860 01:47:27,860 --> 01:47:34,960 俺は 目覚めぬ お前を見ていて 怖かったのだ。 861 01:47:34,960 --> 01:47:37,630 ほぉ…。 862 01:47:37,630 --> 01:47:42,500 お前が どこかへ行ってしまうのでは ないかとな。 863 01:47:42,500 --> 01:47:45,970 ここにおるではないか。 864 01:47:45,970 --> 01:47:47,910 うん。 865 01:47:47,910 --> 01:47:53,850 お前でなくて 誰が俺の酒の相手をするというのだ。 866 01:47:53,850 --> 01:47:57,590 (笑い声) ああ。 867 01:47:57,590 --> 01:48:00,920 それに つまらぬではないか。 868 01:48:00,920 --> 01:48:02,860 ん? 869 01:48:02,860 --> 01:48:10,600 姫君たちに心惑わされ 笛を吹く お前が見られなくなってはな。 870 01:48:10,600 --> 01:48:13,940 晴明! (笑い声) 871 01:48:13,940 --> 01:48:17,810 (笑い声) 872 01:48:17,810 --> 01:48:22,110 では 俺は鬼になるぞ。 873 01:48:23,950 --> 01:48:32,950 それでいい。 鬼がいなくては 人の世は味気なかろう。 874 01:48:32,950 --> 01:48:37,250 たっぷりと退治してやろうぞ。 875 01:48:39,630 --> 01:48:41,960 やめぬか! 876 01:48:41,960 --> 01:48:48,840 (笑い声) 877 01:48:48,840 --> 01:52:29,540 ・~ 878 01:52:38,000 --> 01:53:00,000 ・~ 879 01:53:35,960 --> 01:53:48,540 ・~ 880 01:53:48,540 --> 01:53:53,680 ビシキョウ ビシキョウ ソワカ。 ビシキョウ ビシキョウ ソワカ。