1 00:00:02,202 --> 00:00:21,555 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:21,555 --> 00:00:33,767 ♬~ 3 00:01:19,613 --> 00:01:22,649 (美佐)岩見さん お久しぶりです。 4 00:01:22,649 --> 00:01:24,785 (岩見)その節は…。 5 00:01:24,785 --> 00:01:27,821 (五喜)何が 「その節は」よ! はい…。 6 00:01:27,821 --> 00:01:31,658 (エイスケ)ねえ どういうことなの? この人 下田さんじゃないの? 7 00:01:31,658 --> 00:01:34,795 (あぐり)本当の名前は 岩見さんっていうんです。 8 00:01:34,795 --> 00:01:38,131 そうですよね? はい…。 9 00:01:38,131 --> 00:01:41,435 川村の父の 後援会にいた人なんです。 10 00:01:41,435 --> 00:01:44,137 父が亡くなってから 母に近づいて➡ 11 00:01:44,137 --> 00:01:47,040 他人の土地を どんどん 母に売りつけたんです この人。 12 00:01:47,040 --> 00:01:49,009 あらららららら…。 13 00:01:49,009 --> 00:01:51,878 奥様 申し訳ございませんでした。 14 00:01:51,878 --> 00:01:54,448 謝ってもらっても しょうがないわ! そうよ! 15 00:01:54,448 --> 00:01:58,318 私の話も聞いてください。 (五喜)聞きたくないわよ そんな話。 16 00:01:58,318 --> 00:02:01,588 私だって だまされてたんです。 お金 返してください。 17 00:02:01,588 --> 00:02:05,459 母から だまし取った お金 返して! 18 00:02:05,459 --> 00:02:09,463 あの 実は… 借金で消えてしまいました。 19 00:02:09,463 --> 00:02:12,265 (五喜)ウソじゃ そんなの。 返せないなら 警察 行きましょ。 20 00:02:12,265 --> 00:02:15,936 お姉さん 警察に電話してください。 うん…。 21 00:02:15,936 --> 00:02:20,607 あの… どうか それだけは ご勘弁を! 私が電話する。 22 00:02:20,607 --> 00:02:22,542 どうか それだけは…。 どうか! どうか それだけは! 23 00:02:22,542 --> 00:02:24,478 (森)まあまあ… 待ちなさい 待ちなさい。 何ですか? 24 00:02:24,478 --> 00:02:28,115 その前に この人の話を 聞いてあげなさい。 ね? 25 00:02:28,115 --> 00:02:31,418 あなた 誰ですか? この人の仲間ですか? 26 00:02:31,418 --> 00:02:33,353 うん そうだよ。 あの 違うの。 27 00:02:33,353 --> 00:02:37,791 森さんは エイスケさんの友達なのよ。 有名な文士なの。 28 00:02:37,791 --> 00:02:40,694 それは存じませんで 失礼いたしました。 (森)あっ いやいやいや…。 29 00:02:40,694 --> 00:02:43,296 あぐりの母でございます。 お母様! 30 00:02:43,296 --> 00:02:45,298 はい…。 31 00:02:45,298 --> 00:02:48,435 やっぱり 電話する…。 あっ 待ちなさい 待ちなさい。 32 00:02:48,435 --> 00:02:53,273 まず この人の話を聞いて それから警察へ行っても 遅くはない。 33 00:02:53,273 --> 00:02:57,444 古人 いわく。 「盗人にも 三分のことわり」。 34 00:02:57,444 --> 00:03:00,914 岩見さん。 はい…。 35 00:03:00,914 --> 00:03:04,251 聞かせてください あなたのお話を。 36 00:03:04,251 --> 00:03:09,056 お母様? (美佐)聞きましょう 五喜。 37 00:03:13,260 --> 00:03:17,564 さあ… どうぞ。 38 00:03:19,399 --> 00:03:23,770 私も だまされていたんです…。 うん。 誰に? 39 00:03:23,770 --> 00:03:26,406 会社で 一番信頼していた男です。 40 00:03:26,406 --> 00:03:29,609 そいつに 会社の金は 全部 任せてありました。➡ 41 00:03:29,609 --> 00:03:32,946 ところが そいつが 会社の金を まるごと持ち逃げしましてね。 42 00:03:32,946 --> 00:03:35,782 (森)ハハハハッ… そりゃ よくある話だ。 うん。 43 00:03:35,782 --> 00:03:39,419 その男 おまけに 私の女房まで 持ち逃げしましてね。 44 00:03:39,419 --> 00:03:41,354 それ あんまりない話だな。 45 00:03:41,354 --> 00:03:43,290 それで 私 日本中 必死で捜しましたよ。 46 00:03:43,290 --> 00:03:45,959 なんとかして 女房と 会社の金を 取り返そうと思いましてね。 47 00:03:45,959 --> 00:03:52,299 なるほどな。 何とも 哀れな話だ。 それから それから? 48 00:03:52,299 --> 00:03:56,136 倉敷に 多恵という 不思議な女性が いましてね。 49 00:03:56,136 --> 00:04:00,107 ロウソクの火を見てるだけで 先の事が全て見通せるんです。 50 00:04:00,107 --> 00:04:03,243 で 私 すがる思いで 多恵のところに行きました。 51 00:04:03,243 --> 00:04:09,049 多恵が言うには 2人は もう この世には いないかもしれない。 52 00:04:09,049 --> 00:04:12,586 じゃ 心中か…。 53 00:04:12,586 --> 00:04:16,089 はたまた 何者かに殺されてしまったか…。 54 00:04:16,089 --> 00:04:20,760 そしたら 多恵が 妙な事を言いだして。 (森)おう 妙な事? 55 00:04:20,760 --> 00:04:23,663 「岩見さん。 あんた この先 一生➡ 56 00:04:23,663 --> 00:04:26,099 後家さんに助けられて 生きていきますよ。➡ 57 00:04:26,099 --> 00:04:28,401 それが あなたの運命なんですよ。➡ 58 00:04:28,401 --> 00:04:32,606 だから 救い主になる後家さんを 探しなさい」。 59 00:04:32,606 --> 00:04:36,943 なるほど…。 それで お母様に近づいたのね? 60 00:04:36,943 --> 00:04:41,414 はい。 それからというもの…➡ 61 00:04:41,414 --> 00:04:45,786 後家さんのところを 渡り歩く人生でした。 62 00:04:45,786 --> 00:04:49,289 住みかを持たない ヤドカリみたいにね。 うん うん うん! 63 00:04:49,289 --> 00:04:53,160 空き家になった後家さんのところに ス~ッと入りこむ。 64 00:04:53,160 --> 00:04:56,630 つまり 後家ヤドカリですね。 ハハハハッ! 65 00:04:56,630 --> 00:04:59,132 後家ヤドカリ… これは 面白い。 ね? 66 00:04:59,132 --> 00:05:01,568 (机をたたく音) (五喜)やめてください! 67 00:05:01,568 --> 00:05:04,237 面白くなんかありません!➡ 68 00:05:04,237 --> 00:05:08,241 そんなバカげた話のせいで うちは めちゃくちゃにされたんですよ! 69 00:05:08,241 --> 00:05:10,377 面白くなんかないわ!➡ 70 00:05:10,377 --> 00:05:14,915 あれから うちが どんな苦労をしたか 分かる? 71 00:05:14,915 --> 00:05:19,586 お姉さんは 私たちの学校を続けさせるために➡ 72 00:05:19,586 --> 00:05:21,621 相手も知らないまま 結婚したんよ! 73 00:05:21,621 --> 00:05:26,359 私は ええんよ。よくない! 五喜…。 74 00:05:26,359 --> 00:05:31,097 私… 岩見さんのこと いい人じゃと思ってた。 75 00:05:31,097 --> 00:05:33,033 じゃけど… お姉さんは➡ 76 00:05:33,033 --> 00:05:36,770 岩見さんは 最初から 怪しいって言いよったんよ。➡ 77 00:05:36,770 --> 00:05:43,276 私が もっと しっかりしとれば… お姉さんに 悪いことしてしもうた…。 78 00:05:43,276 --> 00:05:50,150 ええんよ。 私な… あれから 人が信じられんのよ。 79 00:05:50,150 --> 00:05:54,287 どんなに いい人でも 親切な人でも➡ 80 00:05:54,287 --> 00:06:00,093 何か 裏切られそうで… だまされてるんじゃないかって。 81 00:06:00,093 --> 00:06:06,733 じゃから… じゃから 私 いつになっても…。 82 00:06:06,733 --> 00:06:08,768 (泣き声) 五喜…。 83 00:06:08,768 --> 00:06:14,608 (泣き声) 84 00:06:14,608 --> 00:06:16,910 皆さん…。 85 00:06:18,745 --> 00:06:22,382 鯛を食べましょう。 お母様! 86 00:06:22,382 --> 00:06:26,086 せっかくの鯛じゃもん。 いただきましょう。➡ 87 00:06:26,086 --> 00:06:28,588 いただきます。 88 00:06:31,391 --> 00:06:40,934 おいしいわ。 やっぱり 鯛は明石じゃ。 な 岩見さん。 89 00:06:40,934 --> 00:06:43,770 はい…。 90 00:06:43,770 --> 00:06:46,973 ごめんな 五喜。 91 00:06:49,409 --> 00:06:53,613 お母様が しっかりしとらんかったばっかりに…➡ 92 00:06:53,613 --> 00:07:01,121 それで あなた… 今まで 縁談 断り続けてたんじゃな? 93 00:07:04,224 --> 00:07:09,729 じゃけどな 五喜。 お母さんも思うんよ。 94 00:07:11,364 --> 00:07:15,902 人を疑い続ける人生より➡ 95 00:07:15,902 --> 00:07:23,076 だまされ続ける人生の方が 幸せじゃと思うんよ。 96 00:07:23,076 --> 00:07:25,011 なるほど。 97 00:07:25,011 --> 00:07:28,882 負け惜しみ 言うとるんじゃないんよ。 98 00:07:28,882 --> 00:07:38,558 私が 岩見さんに だまされたから あぐりは エイスケさんと結婚したんよ。 99 00:07:38,558 --> 00:07:46,266 そして こうやって 立派な店が持てて 幸せに暮らしよる。➡ 100 00:07:46,266 --> 00:07:51,771 そうじゃがな? あぐり。 うん…。 101 00:07:51,771 --> 00:07:54,808 申し訳ありませんでした。 102 00:07:54,808 --> 00:08:08,121 ♬~ 103 00:08:19,232 --> 00:08:21,568 (とめ)あの…。 おはようございます。 104 00:08:21,568 --> 00:08:23,503 おはようございます。 105 00:08:23,503 --> 00:08:26,072 今日はね アサリのいいのが手に入りましたからね➡ 106 00:08:26,072 --> 00:08:28,108 みそ汁 おいしいですよ。 107 00:08:28,108 --> 00:08:31,244 あの… 朝御飯の支度は 私の仕事ですから。 108 00:08:31,244 --> 00:08:33,179 いいんです いいんです。 ここ 私 やりますから➡ 109 00:08:33,179 --> 00:08:36,583 とめさん 店の方に専念してください。 110 00:08:36,583 --> 00:08:39,919 (沢子)あっ! あの男 朝御飯 作ってたでしょ? 111 00:08:39,919 --> 00:08:41,855 そうなんです。 112 00:08:41,855 --> 00:08:44,257 どうして あの人 ここにいることになったんですか? 113 00:08:44,257 --> 00:08:47,160 (辰子)罪滅ぼしだって。 罪滅ぼし? 114 00:08:47,160 --> 00:08:51,765 三度の食事と 淳之介ちゃんの世話を 買って出たのよ。ふ~ん。 115 00:08:51,765 --> 00:08:54,401 は~あ うちの先生にも 困ったもんだわ。 116 00:08:54,401 --> 00:08:57,604 自分の母親 だました男を 家に住まわすんだから。 117 00:08:57,604 --> 00:09:00,106 そこが 先生のすごいとこなんですよね。 118 00:09:00,106 --> 00:09:03,076 すごいもんですか! ただの お人よしじゃないの。 119 00:09:03,076 --> 00:09:08,548 あっ そっか。 あんたも あの男と同じだったわね。 120 00:09:08,548 --> 00:09:10,483 そんな言い方しなくても…。 121 00:09:10,483 --> 00:09:12,419 あの…。 何? 122 00:09:12,419 --> 00:09:14,888 あの人が エイスケさんに売った 昆布なんですけど…。 123 00:09:14,888 --> 00:09:17,557 あ~ あれも 怪しいもんだわよね。 124 00:09:17,557 --> 00:09:20,593 ねえ? 何で 私に聞くんですか? 125 00:09:20,593 --> 00:09:24,731 同業者だからよ。 怒りますよ。 126 00:09:24,731 --> 00:09:30,904 まあ おいしそう。 いただきます。 127 00:09:30,904 --> 00:09:36,376 あぐり? 何か こんな罪滅ぼしって 変じゃわ。 128 00:09:36,376 --> 00:09:38,912 (美佐)ええんよ これで。 129 00:09:38,912 --> 00:09:45,085 先生 松中工務店の方が お店に。 そう… いよいよ来たか。 130 00:09:45,085 --> 00:09:49,589 何か あったん? ううん 何でもない。 131 00:09:49,589 --> 00:09:54,461 あっ 辰子さん 朝御飯 食べててください。 はい。 あっ でも あの…。 132 00:09:54,461 --> 00:09:57,764 お店 何か あったんですか? 133 00:09:57,764 --> 00:10:01,101 ちょっと…。 ちょっと? 134 00:10:01,101 --> 00:10:05,605 建築費の残りが払えなくて。 まあ…。 135 00:10:05,605 --> 00:10:09,275 エイスケさんが 全財産はたいて 昆布 買っちゃったんです。 136 00:10:09,275 --> 00:10:11,478 昆布? 137 00:10:13,146 --> 00:10:15,148 (舌打ち) 138 00:10:15,148 --> 00:10:19,652 私 気になるから あとで頂きます。 失礼します。 139 00:10:21,421 --> 00:10:24,958 五喜 朝御飯 頂きなさい。 140 00:10:24,958 --> 00:10:28,428 あんな男の作ったもの 食べたくありません。 141 00:10:28,428 --> 00:10:34,801 五喜…。お母様 本当は あの男 許しとらんよなぁ? 142 00:10:34,801 --> 00:10:37,837 許しとるよ。 どうして? 143 00:10:37,837 --> 00:10:42,141 昨日 話したとおりよ。 ウソ! 144 00:10:42,141 --> 00:10:46,980 あの男を 一番許せんのは お母様のはずよ。 145 00:10:46,980 --> 00:10:50,016 そうじゃな… 確かに恨んどるわ。 146 00:10:50,016 --> 00:10:53,453 (五喜)じゃったら どうして 「許す」なんて言うん? 147 00:10:53,453 --> 00:10:59,659 私の恨みつらみを あなたたちに残して 逝くわけにはいかんじゃろ? 148 00:10:59,659 --> 00:11:05,265 恨みは 全部 私が お墓の中に持っていくんよ。 149 00:11:05,265 --> 00:11:07,600 そう決めたんじゃ。 150 00:11:07,600 --> 00:11:09,802 お母様…。 151 00:11:14,374 --> 00:11:19,946 このままだと 私も 会社へ報告ができません。 152 00:11:19,946 --> 00:11:24,417 一応 期日は 過ぎてるわけですから。 はい。 153 00:11:24,417 --> 00:11:28,621 とりあえず このパーマネント機を 預からせてください。 154 00:11:28,621 --> 00:11:31,958 あっ それは困ります。 これがないと お店やっていけません。 155 00:11:31,958 --> 00:11:35,795 だ… だから 私の立場も 考えてほしいんです。 156 00:11:35,795 --> 00:11:40,133 建築費をお支払いいただければ すぐに お返しいたしますから。 157 00:11:40,133 --> 00:11:43,036 でも これだけは困ります。 それ あすの朝 取りに伺いますから。 158 00:11:43,036 --> 00:11:46,239 よろしく。 あっ ちょっと待ってください! 159 00:11:48,007 --> 00:11:52,645 大丈夫ですよ。 エイスケさんに 例の昆布 手放してもらいますから。 160 00:11:52,645 --> 00:11:55,682 心配いりませんから。 ね? 161 00:11:55,682 --> 00:11:58,818 世津子さん。 (世津子)エイスケさんは? 162 00:11:58,818 --> 00:12:01,588 昨日の夜から 森さんと出かけてます。 163 00:12:01,588 --> 00:12:05,925 ああ 大変な事が分かったのよ。 大変な事? 164 00:12:05,925 --> 00:12:09,596 うちのお客様にね 大阪の昆布相場に詳しい人がいて➡ 165 00:12:09,596 --> 00:12:12,098 で エイスケさんが買った 昆布の話をしたの。 166 00:12:12,098 --> 00:12:16,402 そうしたら なんと 今年は 昆布が有史以来の出来で➡ 167 00:12:16,402 --> 00:12:19,606 来年の相場は下がるだろうって 言ってたわ。 168 00:12:19,606 --> 00:12:25,111 おせっかいだけど エイスケさんが買った 昆布の事 調べてもらったの。 169 00:12:25,111 --> 00:12:31,618 今 売っても二束三文 来年になれば もうタダ同然でしか さばけないそうよ。 170 00:12:31,618 --> 00:12:33,920 (とめ)先生…。 171 00:12:43,296 --> 00:12:47,800 相変わらず 「マヌケ」か…。 172 00:12:47,800 --> 00:12:52,005 よっ。 エイスケさん…。 173 00:12:54,140 --> 00:12:58,811 そう…。 まあ しょうがないんじゃない? しょうがない? 174 00:12:58,811 --> 00:13:02,248 どうせ 親父がくれた あぶく銭なんだからさ。 175 00:13:02,248 --> 00:13:06,753 まさに あぶくのごとくに 消えてしまう運命だったんだよ。 176 00:13:06,753 --> 00:13:11,591 あぶく?大体 親父の金なんかで 何かやるなんて➡ 177 00:13:11,591 --> 00:13:13,926 初めから 僕は 乗り気じゃなかったんだ。 178 00:13:13,926 --> 00:13:15,862 まあ なくなって よかったんじゃない? 179 00:13:15,862 --> 00:13:19,799 お義父様のお金 無駄にして 申し訳ないって思わないの? 180 00:13:19,799 --> 00:13:23,636 ああ。 エイスケさんのバカ! 181 00:13:23,636 --> 00:13:27,940 エイスケさん 何も分かってないわ! お義父様が どんな気持ちで➡ 182 00:13:27,940 --> 00:13:29,976 お金 出してくれたか 何にも分かってない! 183 00:13:29,976 --> 00:13:32,779 フッ 分かってるよ…。 分かってない! 184 00:13:32,779 --> 00:13:36,282 何が「あぶく銭」よ! 何が「乗り気じゃなかった」よ! 185 00:13:36,282 --> 00:13:38,951 どうして そうやって お義父様の愛情を はぐらかすの? 186 00:13:38,951 --> 00:13:42,422 愛情ね… そうだな…➡ 187 00:13:42,422 --> 00:13:47,627 親父の愛情というのは 常に 金なんだよ。 188 00:13:47,627 --> 00:13:52,799 そうじゃないわ! お義父様は 一生懸命 エイスケさんのこと愛してるのよ! 189 00:13:52,799 --> 00:13:56,302 「望月の家 継がない」って言った時だって 許してくれたじゃない! 190 00:13:56,302 --> 00:13:58,638 ここのお店だって 結局 あなたが➡ 191 00:13:58,638 --> 00:14:00,606 心置きなく 小説 書けるようにしてあげたい➡ 192 00:14:00,606 --> 00:14:03,376 そう思ったから お金 出してくれたんでしょ? 193 00:14:03,376 --> 00:14:07,080 それを どうして分かってあげないのよ! 194 00:14:07,080 --> 00:14:09,115 分かってないのは あぐりだな。 195 00:14:09,115 --> 00:14:12,952 僕は そんな欺まん的な愛を 親に求めてないんだよ。➡ 196 00:14:12,952 --> 00:14:15,254 これだけは言うまいと 思ってたけどね➡ 197 00:14:15,254 --> 00:14:19,258 できれば この店だって 親父の助けなんかで やりたくなかったよ。 198 00:14:19,258 --> 00:14:24,764 エイスケさん…。 しらけたな。 199 00:14:28,267 --> 00:14:33,573 <結局 エイスケは その日の夜は 帰ってきませんでした> 200 00:14:37,276 --> 00:14:40,279 <あぐりの上に 垂れこめていた 黒い雲は➡ 201 00:14:40,279 --> 00:14:44,951 その夜から 激しい嵐となって あぐり美容院を打ちつけていました。➡ 202 00:14:44,951 --> 00:14:50,423 しかし この嵐が あぐりの運命を また別の方向に導くことになろうとは➡ 203 00:14:50,423 --> 00:14:54,627 この時の あぐりには 知る由もありませんでした> 204 00:14:54,627 --> 00:14:57,330 ♬~