1 00:00:02,202 --> 00:00:20,587 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:20,587 --> 00:00:30,898 ♬~ 3 00:01:18,278 --> 00:01:22,115 (林)民子さん。 (民子)あっ 林さん…! 4 00:01:22,115 --> 00:01:25,619 ああ こんばんは…。 (あぐり)こんばんは。 5 00:01:25,619 --> 00:01:30,290 (世津子)ちょっと 林さんって…。 ええ 毎朝新聞の…。 6 00:01:30,290 --> 00:01:34,795 昼に 編集部 伺ったんだけど 夜なら ここにいるって 聞いたもんだから…。 7 00:01:34,795 --> 00:01:41,134 そう…。 ああ お邪魔… でしたか? 8 00:01:41,134 --> 00:01:43,637 あっ いえ…。 ちょうど よかったわ。 9 00:01:43,637 --> 00:01:47,975 民子さん 紹介してくださいな。 10 00:01:47,975 --> 00:01:50,644 はい…。 11 00:01:50,644 --> 00:01:55,315 問題は 「エイスケが読者を裏切った」 っていう くだりです! 12 00:01:55,315 --> 00:01:57,317 ああいう批評は 許せませんね! 13 00:01:57,317 --> 00:02:01,588 しかし 昭和11年辺りから 明らかに 彼の作風は 乱れてます。 14 00:02:01,588 --> 00:02:05,258 まるで 風に流されてるみたいに あっちへ行き こっちへ行きです。 15 00:02:05,258 --> 00:02:07,928 結局 プロレタリア文学に 傾倒しつつも➡ 16 00:02:07,928 --> 00:02:10,831 それにも なりきることができず 敗北感だけが残った。➡ 17 00:02:10,831 --> 00:02:14,267 そして 筆を折って 金儲けに走った。 18 00:02:14,267 --> 00:02:18,138 これは 紛れもなく エイスケの 読者に対する 裏切りですよ。 19 00:02:18,138 --> 00:02:21,141 林さん あんたね エイスケのこと 何にも分かってない。 20 00:02:21,141 --> 00:02:23,977 私はね 自分の書いた記事には 自信があります。 21 00:02:23,977 --> 00:02:26,279 確かに 林さんの 言うとおりかもしれない。 22 00:02:26,279 --> 00:02:29,783 エイスケはね 風まかせの 雲みたいな人ですから。 23 00:02:29,783 --> 00:02:34,621 でもね 林さん もし そうだったら 読者を裏切ったのは エイスケじゃなくて➡ 24 00:02:34,621 --> 00:02:37,958 エイスケに 筆を折らせた 風じゃあ なかったんですか? 25 00:02:37,958 --> 00:02:42,629 ほ~う ということは つまり 望月エイスケを 取り巻く社会が➡ 26 00:02:42,629 --> 00:02:44,564 彼を 追い詰めたと? 私も そう思います。 27 00:02:44,564 --> 00:02:46,500 それは 詭弁です。 28 00:02:46,500 --> 00:02:49,503 負け犬を 擁護するには 少しばかり 説得力が足りませんね。 29 00:02:49,503 --> 00:02:52,139 負け犬…? (林)ええ。 30 00:02:52,139 --> 00:02:55,642 …あぐりさん ほら 何とか言いなさいよ。 31 00:02:55,642 --> 00:02:57,577 はあ…。 「はあ…」じゃないでしょ。 32 00:02:57,577 --> 00:03:04,084 あなたの夫の名誉の問題なのよ。 「負け犬」って言ったの エイスケのこと。 33 00:03:04,084 --> 00:03:08,922 私には よく分からないから…。 でも…。 34 00:03:08,922 --> 00:03:10,957 でも… 何? 35 00:03:10,957 --> 00:03:14,728 こうやって 自分のことを みんなに あれこれ 論じてもらって➡ 36 00:03:14,728 --> 00:03:18,098 エイスケさん 喜んでると思います。 37 00:03:18,098 --> 00:03:20,400 喜んでる? 38 00:03:20,400 --> 00:03:25,939 あの人 こうやって 人の話題の 中心になるの 大好きでしたから。 39 00:03:25,939 --> 00:03:30,110 はあ…。 全く もう あなたって人は…。 40 00:03:30,110 --> 00:03:33,613 どうぞ もっと もっと もっと 言ってやってください。 41 00:03:33,613 --> 00:03:35,549 あぐり…。 42 00:03:35,549 --> 00:03:39,786 面白い人ですね あぐりさんは。 43 00:03:39,786 --> 00:03:42,122 そうですか? 44 00:03:42,122 --> 00:03:44,791 (磯辺)「そうですか」じゃ なかろうが。 45 00:03:44,791 --> 00:03:48,662 経理課長が こが~な間違い やっとるようじゃ➡ 46 00:03:48,662 --> 00:03:51,431 望月組の先が 思いやられるぞ 全く。 47 00:03:51,431 --> 00:03:56,803 わしが やっとった頃は こげ~な間違いは 絶対 なかったぞ 千吉。 48 00:03:56,803 --> 00:03:59,439 (千吉)もう よう 分かりましたから。 49 00:03:59,439 --> 00:04:04,244 どうぞ 母屋で お茶でも 飲んどってつかあさい。 のう 磯辺さん。 50 00:04:04,244 --> 00:04:07,914 (妻五郎)何じゃ 何じゃ いい若え者が ダラダラ歩いて…➡ 51 00:04:07,914 --> 00:04:10,750 仕事に行く時は もっと シャキッとせにゃ シャキッと! 52 00:04:10,750 --> 00:04:14,387 あ 痛っ! こら 聞いとんのか! 53 00:04:14,387 --> 00:04:19,259 (健太郎)全く ふざけた奴ちゃな…。 (勇造)何です? 54 00:04:19,259 --> 00:04:25,031 ああ。 これ 見てみ。 東京の新聞じゃ。 55 00:04:25,031 --> 00:04:30,771 古南組の隠居がのう これ見よがしに わしに よこしたんじゃ。 56 00:04:30,771 --> 00:04:35,108 「お前んとこの息子は 裏切り者と 書いてある」 そう言うての。 57 00:04:35,108 --> 00:04:38,945 まっ 言いたい奴には 言わせておきゃ ええが。 58 00:04:38,945 --> 00:04:42,816 だけどな 勇造…。 それより お父さん 心臓の具合が➡ 59 00:04:42,816 --> 00:04:45,619 あまり ようないんじゃから こっちは 俺に任せて➡ 60 00:04:45,619 --> 00:04:47,554 向こう 行っとってくださいよ。 61 00:04:47,554 --> 00:04:50,423 何を言うか 現場で鍛えた体じゃ びくともせんわい。 62 00:04:50,423 --> 00:04:54,127 困るんじゃ。 こう 磯やんや 妻さんまで ウロチョロしとると➡ 63 00:04:54,127 --> 00:04:57,430 みんな 口うるそうて かなわん言うてな 悲鳴あげとんじゃ。 64 00:04:57,430 --> 00:05:01,434 あのな 勇造…。 御大 ちょっと これ 見てつかあさい。 65 00:05:01,434 --> 00:05:04,437 ああ 何じゃ。 これ こないだの…。 66 00:05:07,240 --> 00:05:10,911 わしら 望月組じゃ 無用なんかいのう? 67 00:05:10,911 --> 00:05:14,748 まだまだ やれるんじゃけどのう…。 68 00:05:14,748 --> 00:05:20,554 (しお)大旦那様 お薬の時間じゃ。 おお ありがとう。 なあ しお。 69 00:05:20,554 --> 00:05:22,489 はい? 70 00:05:22,489 --> 00:05:26,359 お前は 年をとっても 忙しいのう。 71 00:05:26,359 --> 00:05:29,930 へい! 若え女中 ビシビシ 教育せにゃ おえんけえ➡ 72 00:05:29,930 --> 00:05:31,965 老いぼれとる暇 ありゃせんわ! 73 00:05:31,965 --> 00:05:34,768 ハハ…。 おなごは 強えのう…。 74 00:05:34,768 --> 00:05:37,270 しおさんは 特殊じゃ。 ハハハハハハハ…。 75 00:05:37,270 --> 00:05:39,773 ☎おう 妻五郎 電話…。 76 00:05:39,773 --> 00:05:42,275 へいへい。 鳴っとう 鳴っとう 鳴っとう…。 77 00:05:42,275 --> 00:05:45,111 はい 望月でございます。 はい はい はい…。 78 00:05:45,111 --> 00:05:47,948 はい どうぞ。 大旦那様 東京のあぐり様じゃ。 79 00:05:47,948 --> 00:05:51,785 おう おお そうか よしよし。 80 00:05:51,785 --> 00:05:56,623 もしもし… ああ 元気じゃ。 そっちは どうじゃ? 81 00:05:56,623 --> 00:06:01,461 はい おかげさまで。 実は お義父様…。 82 00:06:01,461 --> 00:06:08,902 うん? ほう… ほ~う そうか! 日本中に 支店をな。 83 00:06:08,902 --> 00:06:12,639 そりゃ また 随分と 大きな話じゃのう。 84 00:06:12,639 --> 00:06:16,376 そうなんです。 当面 20店舗が 目標だそうです。 85 00:06:16,376 --> 00:06:21,748 ☎(健太郎)20軒も 支店を出すんか! 大したもんじゃの。 86 00:06:21,748 --> 00:06:26,086 私に そんな大仕事が 務まるかどうか 心配なんですけど➡ 87 00:06:26,086 --> 00:06:29,756 思い切って お引き受けしてみようと 思うんです。 88 00:06:29,756 --> 00:06:32,259 ああ そうか。☎お義父様…。 ん? 89 00:06:32,259 --> 00:06:34,261 ☎賛成して頂けますよね? 90 00:06:34,261 --> 00:06:38,064 当たり前じゃ。 わしゃ 大賛成じゃ。 ああ。 91 00:06:38,064 --> 00:06:46,606 なあ あぐり これが 成功したら お前は 日本一の美容師じゃの。 92 00:06:46,606 --> 00:06:50,810 頑張れや。 はい! ありがとうございます。 93 00:06:53,780 --> 00:07:00,287 そうか。 あぐりも 頑張るのう…。 94 00:07:03,590 --> 00:07:06,426 (沢子)あっ 先生。 どうしたの? 95 00:07:06,426 --> 00:07:09,729 あの お店に お客様が…。 96 00:07:14,567 --> 00:07:17,370 あ…。 ああ どうも。 97 00:07:17,370 --> 00:07:19,306 どうも。 98 00:07:19,306 --> 00:07:23,109 …お待たせいたしました。 どうぞ こちらです。 99 00:07:26,112 --> 00:07:31,251 やはり これは こちらの方が。 ああ そうですね。 100 00:07:31,251 --> 00:07:35,255 それと あの額も 曲がってました。 すいません…。 101 00:07:35,255 --> 00:07:37,757 いや~ 突然 お邪魔しまして。 いえ。 102 00:07:37,757 --> 00:07:39,693 驚きました。 はっ? 103 00:07:39,693 --> 00:07:42,929 家 すぐ近くなんです。 民子さんに聞いて もうビックリです。 104 00:07:42,929 --> 00:07:45,265 はあ…。 ああ すいません。 105 00:07:45,265 --> 00:07:47,200 お茶 いいですか? (千花)えっ? 106 00:07:47,200 --> 00:07:50,136 のど 渇いちゃって。 お願いね。 107 00:07:50,136 --> 00:07:54,274 は~い。 今日は 何か? 108 00:07:54,274 --> 00:07:56,209 別に。 別に…? 109 00:07:56,209 --> 00:07:59,145 (林)近くだから 寄ってみたんです。 あっ そうですか…。 110 00:07:59,145 --> 00:08:04,551 すてきな お店ですね。 どうも…。 111 00:08:04,551 --> 00:08:08,221 あっ そうだ。 112 00:08:08,221 --> 00:08:12,092 これ 深谷のネギ。 農家の方から 分けて頂いたんです。 113 00:08:12,092 --> 00:08:17,564 だから お宅にも おすそ分けです。 ああ それはどうも すいません。 114 00:08:17,564 --> 00:08:20,567 どうぞ。 ああ どうも。 115 00:08:22,235 --> 00:08:26,239 (民子)林さん 奥さん 亡くされたのよ。 もう 10年近く前だって。 116 00:08:26,239 --> 00:08:29,109 とても よくできた 奥様だったのよ。 117 00:08:29,109 --> 00:08:33,580 林さんがね 転勤で 岡山から東京に戻られたあと➡ 118 00:08:33,580 --> 00:08:37,250 亡くなられたそうよ。 そう…。 119 00:08:37,250 --> 00:08:42,088 赤ちゃんができてね お医者様は 「無理だ」って 言ったらしいんだけど➡ 120 00:08:42,088 --> 00:08:46,393 「どうしても産みたい」って 危険覚悟で 産んだそうなの。 121 00:08:46,393 --> 00:08:48,762 結局 それが たたって…。 122 00:08:48,762 --> 00:08:53,566 それじゃあ 男手一つで? そうみたい。 123 00:08:58,471 --> 00:09:00,407 磯辺。 (磯辺)へえ。 124 00:09:00,407 --> 00:09:03,043 妻五郎。 へえ。 125 00:09:03,043 --> 00:09:07,547 わしはの 東京へ行くつもりじゃ。 東京? 126 00:09:07,547 --> 00:09:12,719 ああ 東京で ひと花 咲かせるつもりじゃ。 127 00:09:12,719 --> 00:09:15,622 ひと花? ああ あぐりがのう➡ 128 00:09:15,622 --> 00:09:19,058 20軒も 支店を開くことに なったんじゃ。 129 00:09:19,058 --> 00:09:21,961 20も!? そりゃ でっけえ話じゃ。 130 00:09:21,961 --> 00:09:25,732 ああ。 東京には まだまだ 大きな話があるぞ。 131 00:09:25,732 --> 00:09:31,604 復興途中じゃしのう わしも 何か できることが あるかもしれん…。 132 00:09:31,604 --> 00:09:34,741 大旦那様…。 あぐりが 何か➡ 133 00:09:34,741 --> 00:09:38,077 大きな事をしようっちゅう時にのう 黙って 見てられるか。 134 00:09:38,077 --> 00:09:40,747 わしはの 力になってやりたいんじゃ。 135 00:09:40,747 --> 00:09:44,250 大旦那様 わしも 一緒に 連れてって つかあさい…。 136 00:09:44,250 --> 00:09:46,186 何じゃ。 わしもじゃ。 137 00:09:46,186 --> 00:09:48,121 ああ。 138 00:09:48,121 --> 00:09:54,394 <岡山で 3人の年寄りが 一方的に 盛り上がっている頃➡ 139 00:09:54,394 --> 00:09:57,764 そんなこととは関係なく 東京では あぐりに➡ 140 00:09:57,764 --> 00:09:59,799 ちょっとした 事件が 起きていたのでした> 141 00:09:59,799 --> 00:10:02,602 ⚟ただいま。 142 00:10:02,602 --> 00:10:05,271 (和子)おかえり。 (理恵)おかえりなさい。 143 00:10:05,271 --> 00:10:09,109 (洋介)お邪魔してます。 どうも。 お友達? 144 00:10:09,109 --> 00:10:12,011 (和子)理恵の同級生。 林 洋介君。 145 00:10:12,011 --> 00:10:14,914 そう ゆっくりしてってね。 はい。 146 00:10:14,914 --> 00:10:18,284 私 晩ごはん 手伝う。 そう? お願いね。 147 00:10:18,284 --> 00:10:21,187 洋介君の分もね。 えっ? 148 00:10:21,187 --> 00:10:24,791 洋介君のお父さん 病気で ごはん食べらんないんだって 今晩。 149 00:10:24,791 --> 00:10:27,627 病気? お母さんは いないの。 150 00:10:27,627 --> 00:10:30,964 死んじゃったんです 僕が小さい頃。 151 00:10:30,964 --> 00:10:34,634 そう 大変ね。 じゃあ 食べていきなさい。 152 00:10:34,634 --> 00:10:38,805 ありがとうございます。 礼儀正しいのね。 153 00:10:38,805 --> 00:10:42,141 洋介君のお父さんね 新聞記者なんだって。 154 00:10:42,141 --> 00:10:46,312 新聞記者! 毎朝新聞です。 155 00:10:46,312 --> 00:10:51,184 えっ? 何君って 言ったっけ? 156 00:10:51,184 --> 00:10:55,688 林 洋介です。 林…。 157 00:11:00,827 --> 00:11:03,530 あっ すいません。 158 00:11:07,267 --> 00:11:13,072 すごい熱だわ。 風邪 こじらせちゃったみたいで。 159 00:11:13,072 --> 00:11:16,943 知りませんでした。 子供が 同級生だなんて。 160 00:11:16,943 --> 00:11:20,813 全くです。 今日は うちに 泊めますから。 161 00:11:20,813 --> 00:11:24,117 すいません。 162 00:11:24,117 --> 00:11:28,288 奥様 随分 前に 亡くされたんですね。 163 00:11:28,288 --> 00:11:34,160 ええ。 洋介が… 1歳の時ですか…。 164 00:11:34,160 --> 00:11:38,298 ですから あの子は 母親を知りません。 165 00:11:38,298 --> 00:11:43,436 うちの理恵も おんなじです。 あの子は 父親を知りません。 166 00:11:43,436 --> 00:11:45,805 そうですか…。 167 00:11:45,805 --> 00:11:49,676 私 おかゆ 作ったら 帰りますから。 168 00:11:49,676 --> 00:11:51,878 ありがとう…。 169 00:12:14,834 --> 00:12:18,271 ♬~ 170 00:12:18,271 --> 00:12:22,942  回想  しかし 昭和11年辺りから 明らかに 彼の作風は 乱れてます。➡ 171 00:12:22,942 --> 00:12:26,412 まるで 風に流されてるみたいに あっちへ行き こっちへ行きです。 172 00:12:26,412 --> 00:12:29,115 結局 プロレタリア文学に 傾倒しつつも➡ 173 00:12:29,115 --> 00:12:32,151 それにも なりきることができず 敗北感だけが残った。➡ 174 00:12:32,151 --> 00:12:35,288 そして 筆を折って 金儲けに走った。 175 00:12:35,288 --> 00:12:40,793 これは 紛れもなく エイスケの 読者に対する 裏切りですよ。 176 00:12:40,793 --> 00:12:44,964 それは 僕の宝物です。 177 00:12:44,964 --> 00:12:47,867 あっ 起きてたんですか…。 178 00:12:47,867 --> 00:12:55,308 望月エイスケは… 僕の青春です。 179 00:12:55,308 --> 00:13:05,585 いや… 僕と 妻の 人生でした。 180 00:13:05,585 --> 00:13:09,255 林さん…。 181 00:13:09,255 --> 00:13:11,190 (消防車のサイレン) 182 00:13:11,190 --> 00:13:15,762 火事ですね…。 ええ…。 183 00:13:15,762 --> 00:13:18,665 近いですね…。 ええ…。 184 00:13:18,665 --> 00:13:25,405 (消防車のサイレン) 185 00:13:25,405 --> 00:13:30,243 ああっ! 隣が 燃えてます! 186 00:13:30,243 --> 00:13:33,613 林さん 逃げましょう! あぐりさん 手伝ってください。 187 00:13:33,613 --> 00:13:35,548 でも 燃えますよ! 早く 早く! 188 00:13:35,548 --> 00:13:38,284 もう しょうがないな! 189 00:13:38,284 --> 00:13:48,294 ♬~ 190 00:13:48,294 --> 00:13:51,798 危機一髪だったわ。 191 00:13:51,798 --> 00:13:56,436 ママね 今度ばかりは もう 駄目かと 思ったのよ。 192 00:13:56,436 --> 00:13:58,371 よかったね。 193 00:13:58,371 --> 00:14:02,909 ママが行かなかったら 洋介君のお父さん 焼け死んでたかもしれないね。 194 00:14:02,909 --> 00:14:05,244 (淳之介)しかしね…。 何よ? 淳…。 195 00:14:05,244 --> 00:14:07,914 これから どうするの? どうするって? 196 00:14:07,914 --> 00:14:11,384 あの親子ですよ。 しばらく うちで お世話するわ。 197 00:14:11,384 --> 00:14:15,088 (淳之介)本気? だって 林さん ほかに住むとこ ないし➡ 198 00:14:15,088 --> 00:14:17,757 それに 病気だし…。 199 00:14:17,757 --> 00:14:21,260 追い出すようなマネ できないわよ。 200 00:14:21,260 --> 00:14:24,597 悪いけど 淳 あなたの部屋 貸してあげてね。 201 00:14:24,597 --> 00:14:28,267 しかしね あいつ お父さんのこと ボロクソに 新聞に書いたんだよ。 202 00:14:28,267 --> 00:14:32,772 それとこれは 別よ。 それにね 林さん 言ってたの。 203 00:14:32,772 --> 00:14:39,946 「望月エイスケは 僕の青春だ」って。 「僕と妻の人生だ」って。 204 00:14:39,946 --> 00:14:44,117 悪いけど 僕は あいつと 一つ屋根の下なんて 真っ平です。 205 00:14:44,117 --> 00:14:46,419 しばらく 尚久のとこに 世話になりますから。 206 00:14:46,419 --> 00:14:48,354 淳! 207 00:14:48,354 --> 00:14:50,790 お兄ちゃん…。 208 00:14:50,790 --> 00:14:57,296 ♬~