1 00:00:02,202 --> 00:00:21,655 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:21,655 --> 00:00:33,867 ♬~ 3 00:01:24,284 --> 00:01:27,788 (沢子)川崎様 大変お待たせいたしました。 どうぞ…。 4 00:01:27,788 --> 00:01:30,290 (千花)本日は どのように いたしましょうか? 5 00:01:30,290 --> 00:01:33,193 (客)「カサブランカ」にしたいんですけど。 はい かしこまりました。 6 00:01:33,193 --> 00:01:37,164 <あぐりの「ビューティーサロン 光美堂」は 支店の拡大とともに➡ 7 00:01:37,164 --> 00:01:39,967 次々と 流行の髪形を発表しました> 8 00:01:39,967 --> 00:01:43,637 (経理課長)もう お決めになりました? (あぐり)それが まだ説明に来ないのよ。 9 00:01:43,637 --> 00:01:47,307 あら…! もう少し待ってくれる?分かりました。 10 00:01:47,307 --> 00:01:49,242 ごめんなさいね。 11 00:01:49,242 --> 00:01:52,245 先生 ご用でしょうか? あっ どうぞ。 12 00:01:56,316 --> 00:02:01,154 今日ね 正式に 名古屋支店の開店が 決定したのよ。 13 00:02:01,154 --> 00:02:03,390 そうですか。 おめでとうございます。 14 00:02:03,390 --> 00:02:07,094 それでね 少し先のことなんだけど➡ 15 00:02:07,094 --> 00:02:10,130 あなたに そこの支店長を お願いすることにしました。 16 00:02:10,130 --> 00:02:12,265 私に? 17 00:02:12,265 --> 00:02:16,136 頑張って下さいね。 はい。 ありがとうございます。 18 00:02:16,136 --> 00:02:21,274 <このころ 林は 「毎朝新聞」で手がけた 挿絵が好評で➡ 19 00:02:21,274 --> 00:02:28,148 次々と仕事が舞い込み 挿絵画家として 業界で注目され始めていたのでした> 20 00:02:28,148 --> 00:02:32,285 (林)お帰り。 (和子)きれいな絵だね。 21 00:02:32,285 --> 00:02:36,156 そう? 私 お父さんの絵 好きだな。 22 00:02:36,156 --> 00:02:40,160 何にも出ないよ。 ほんとに そう思うの。 23 00:02:40,160 --> 00:02:43,797 ありがとう。 24 00:02:43,797 --> 00:02:48,301 ねえ 私に 郵便 来てなかった? 25 00:02:48,301 --> 00:02:53,140 郵便か… いや 来てなかったな。 26 00:02:53,140 --> 00:02:56,176 そう…。 27 00:02:56,176 --> 00:02:58,812 (林)あ 和子。 え…? 28 00:02:58,812 --> 00:03:02,082 明日 担任の先生と 面談があるんだけど➡ 29 00:03:02,082 --> 00:03:05,752 お母さん 忙しいから お父さんが代わりに行くことになった。 30 00:03:05,752 --> 00:03:07,754 そう。 31 00:03:10,257 --> 00:03:15,128 (先生)あの これは 私の勝手な憶測なんですが…。 32 00:03:15,128 --> 00:03:19,966 はい。和子さん 画家に なりたいんじゃないでしょうか。 33 00:03:19,966 --> 00:03:24,671 「画家」? ええ。 ちょっと これを ご覧下さい。 34 00:03:30,110 --> 00:03:36,283 (先生)和子さんの絵です。 すばらしい絵ですね。 35 00:03:36,283 --> 00:03:39,286 私も そう思いました。 それで 彼女に➡ 36 00:03:39,286 --> 00:03:41,621 「絵が好きなのか」と聞いたら➡ 37 00:03:41,621 --> 00:03:45,292 「お父さんの仕事は すばらしい」と 答えるんです。 38 00:03:45,292 --> 00:03:48,795 えっ?もしかしたら 口には出さないけれども➡ 39 00:03:48,795 --> 00:03:51,298 そう思ってるんじゃないかと。 40 00:03:51,298 --> 00:03:58,171 ♬~ 41 00:03:58,171 --> 00:04:02,175 (民子)どうしたんですか? 林さん? 42 00:04:04,244 --> 00:04:06,179 はい? 43 00:04:06,179 --> 00:04:10,050 嫌だ。 さっきから 一人で ニヤニヤ笑ってる。 44 00:04:10,050 --> 00:04:14,254 ああ… 笑ってました? 45 00:04:14,254 --> 00:04:17,257 (民子)嫌ねえ。 46 00:04:17,257 --> 00:04:20,594 実はね… 和子がね…。 47 00:04:20,594 --> 00:04:23,263 和子ちゃんが どうしたの? 48 00:04:23,263 --> 00:04:28,135 いや… やめた。 秘密です。 49 00:04:28,135 --> 00:04:32,272 ♬~ 50 00:04:32,272 --> 00:04:35,275 (理恵)ごちそうさま。 (洋介)ごちそうさま。 51 00:04:37,144 --> 00:04:41,281 2人とも 宿題 すませなさいよ。 (2人)は~い。 52 00:04:41,281 --> 00:04:47,954 林さん 和子の学校 どうでした? そのことなんだけどね…。 53 00:04:47,954 --> 00:04:51,791 その前に 2人に 話があるの。 何? 54 00:04:51,791 --> 00:04:54,294 卒業してからのことなんだけど。 55 00:04:54,294 --> 00:04:56,296 うん。 56 00:04:58,165 --> 00:05:01,735 やっぱり いいわ…。 はっきりしたら 話すから。 57 00:05:01,735 --> 00:05:05,238 何よ 途中まで言って…。 ごめん。 58 00:05:05,238 --> 00:05:08,241 もうちょっとしたら話す。 ごちそうさま。 59 00:05:10,110 --> 00:05:13,747 何だろう? 「卒業してからのこと」って。 60 00:05:13,747 --> 00:05:16,650 そりゃあ 進路のことだろ。 「進路」? 61 00:05:16,650 --> 00:05:19,619 うん。 今日 学校の先生の話も そのことだったんだよ。 62 00:05:19,619 --> 00:05:23,123 そう…。 実はね あぐりさん…。 63 00:05:26,760 --> 00:05:31,264 どうしたんですか? いや。 やっぱり やめときましょう。 64 00:05:31,264 --> 00:05:34,935 あくまでも これは憶測だから。 何ですか? 言いかけて…。 65 00:05:34,935 --> 00:05:39,940 いずれ 和子から話があるよ。 うん。 ごちそうさま。 66 00:05:45,278 --> 00:05:50,150 絶対 これよ! これに決まってるわ。 67 00:05:50,150 --> 00:05:53,153 ⚟(沢子)何? あ 何でもない。 68 00:05:53,153 --> 00:05:57,791 何よ… クスクス笑って 隠すなんて 怪しいぞ! 69 00:05:57,791 --> 00:06:03,597 何でもない。 これよ。 文集? 70 00:06:03,597 --> 00:06:07,367 お姉ちゃんの小学校の時の。 ふ~ん…。 71 00:06:07,367 --> 00:06:13,073 「将来の職業。 私は お母さんと同じ仕事がしたい。➡ 72 00:06:13,073 --> 00:06:18,578 美容師になって お客様をきれいにするのが 私の夢です」。 73 00:06:18,578 --> 00:06:22,916 へえ~ 和子ちゃん こんなこと 考えてたんだあ…。 74 00:06:22,916 --> 00:06:25,252 お姉ちゃん 今でも美容師になるつもりよ。 75 00:06:25,252 --> 00:06:28,154 「今でも」? うん。 76 00:06:28,154 --> 00:06:31,124 和子が美容師に? (沢子)はい。 77 00:06:31,124 --> 00:06:33,393 そうなのかなあ…。 78 00:06:33,393 --> 00:06:37,264 そうです。 だから 受験も就職もしないでいるんです。 79 00:06:37,264 --> 00:06:39,766 そうに決まってます! 80 00:06:39,766 --> 00:06:43,103 和子がねえ…。 (沢子)和子ちゃん 小さい時から➡ 81 00:06:43,103 --> 00:06:45,605 お人形さんの髪 結って 遊んでましたから➡ 82 00:06:45,605 --> 00:06:50,277 きっと合ってると思います この仕事。 うん…。 83 00:06:50,277 --> 00:06:55,148 先生 おめでとうございます。 光美堂の後継者ができましたね! 84 00:06:55,148 --> 00:06:59,452 (2人)おめでとうございます。 そんなの 大げさよ。 85 00:07:01,221 --> 00:07:04,124 (燐太郎)へえ~ 和子ちゃんがね。 86 00:07:04,124 --> 00:07:09,095 (世津子)美容師ねえ…。 ええ どうやら そうみたいなんです。 87 00:07:09,095 --> 00:07:12,232 淳之介は エイスケの後を継いで小説家。 88 00:07:12,232 --> 00:07:14,734 和子ちゃんは あぐりさんの後を継ぐか…。 89 00:07:14,734 --> 00:07:16,670 カエルの子は カエルだね。 90 00:07:16,670 --> 00:07:21,374 あの子 手先が器用だから きっと いい美容師になると思うんです。 91 00:07:21,374 --> 00:07:26,746 アハハ あなたも まあ子供のこととなると ただの親バカね! 92 00:07:26,746 --> 00:07:30,250 いらっしゃい。 (林)どうも…。 93 00:07:30,250 --> 00:07:32,752 林さん。やあ! (民子)あぐり 聞いてよ。 94 00:07:32,752 --> 00:07:36,256 林さん いくら聞いても 和子ちゃんの進路のこと➡ 95 00:07:36,256 --> 00:07:38,191 教えてくれないのよ。 96 00:07:38,191 --> 00:07:41,761 変なの。 ニヤニヤして。 だって まだ憶測ですからね。 97 00:07:41,761 --> 00:07:45,632 それが もう憶測じゃないみたいなの。 えっ? 98 00:07:45,632 --> 00:07:50,270 (世津子)和子ちゃんね… 美容師になるんですって。 99 00:07:50,270 --> 00:07:55,141 「美容師」? そっか~ 美容師かあ…。 100 00:07:55,141 --> 00:07:58,611 そうなのよ ねえ あぐりさん。 101 00:07:58,611 --> 00:08:02,215 林さん 黙ってて 私を驚かせようと思ってたのね。 102 00:08:02,215 --> 00:08:04,884 いや~ でも 和子ちゃんはね…。 103 00:08:04,884 --> 00:08:10,223 知らなかったわ。 あの子が美容師になりたかったなんて。 104 00:08:10,223 --> 00:08:15,095 林さん いつから知ってたんですか? う~ん… いや…。 105 00:08:15,095 --> 00:08:22,235 美容師かあ…。 何だか てれくさいなあ。 ねっ 林さん。 106 00:08:22,235 --> 00:08:24,237 ああ…。 はあ…。 107 00:08:25,905 --> 00:08:28,608 ご苦労さまです。 (配達員)どうも。 108 00:08:32,679 --> 00:08:34,681 来た~! 109 00:08:47,193 --> 00:08:53,600 (和子)「当劇団は あなたを 昭和29年度研究生として➡ 110 00:08:53,600 --> 00:08:59,272 採用することに決定しましたので お知らせします」。 111 00:08:59,272 --> 00:09:02,075 ああ… 合格だ! 112 00:09:04,711 --> 00:09:10,216 ママ! ねっ ちょっと 話があるの。 私の進路のことなんだけど。 113 00:09:10,216 --> 00:09:14,087 私も話すことがあるのよ。 座って…。 114 00:09:14,087 --> 00:09:16,589 じゃあ その線でお願いね。 はい。 115 00:09:20,226 --> 00:09:24,097 あなた 本気で やる気があるの? えっ? 116 00:09:24,097 --> 00:09:29,235 どうなの? なまはんかじゃ できない世界よ。 117 00:09:29,235 --> 00:09:32,138 森さんから 聞いたの? 森さん? 118 00:09:32,138 --> 00:09:36,109 私… 私 本気だから。 だから 絶対…。 119 00:09:36,109 --> 00:09:40,246 分かったわ。 だったら 名古屋に行きなさい。 120 00:09:40,246 --> 00:09:42,182 「名古屋」? 121 00:09:42,182 --> 00:09:46,119 千花ちゃんがね 名古屋支店の支店長になるのよ。 122 00:09:46,119 --> 00:09:48,588 そこで 修業するといいわ。 123 00:09:48,588 --> 00:09:53,259 やっぱり ママの下だと つい 甘えができてしまうものね。 124 00:09:53,259 --> 00:09:55,195 だから 千花ちゃんのもとで 勉強しなさい。 125 00:09:55,195 --> 00:09:57,130 ママ? 126 00:09:57,130 --> 00:10:01,134 知らなかったわ。 あなたが美容師になりたかったなんて。 127 00:10:01,134 --> 00:10:04,871 でも 正直 言って うれしかった。 128 00:10:04,871 --> 00:10:09,609 ママの仕事を あなたが理解してくれてたなんて。 129 00:10:09,609 --> 00:10:13,413 今日まで この仕事してきて ほんとによかった。 130 00:10:13,413 --> 00:10:16,115 ねえ あのさ…。 分かってるわよ。 131 00:10:16,115 --> 00:10:21,287 これからは 何でも相談しなさいね。 できるだけのことはするから。 ねっ。 132 00:10:21,287 --> 00:10:25,158 (沢子)先生 お店に 「美建産業」の方が見えてます。 133 00:10:25,158 --> 00:10:28,061 あっ はい。 ちょ… ねっ ママ 私…。 134 00:10:28,061 --> 00:10:31,798 あっ そうだ。 今度 一緒に岡山に行って➡ 135 00:10:31,798 --> 00:10:35,135 おじい様と おばあ様のお墓に 報告に行きましょうよ。 136 00:10:35,135 --> 00:10:37,437 きっと 喜ぶわよ! 137 00:10:37,437 --> 00:10:39,439 (和子)ママ…。 138 00:10:42,275 --> 00:10:44,644 (弘子)親孝行ね 和子ちゃん。 139 00:10:44,644 --> 00:10:47,146 あんなに喜んでる先生 久しぶりよ。 140 00:10:47,146 --> 00:10:51,317 ♬~ 141 00:10:51,317 --> 00:10:56,189 ⚟(戸が開く音) あ いらっしゃい。 142 00:10:56,189 --> 00:11:00,126 兄 いますか? 淳之介君。 和子ちゃん。 143 00:11:00,126 --> 00:11:02,262 (淳之介)よう。 144 00:11:02,262 --> 00:11:06,099 淳が話があるなんて 珍しいわね。 145 00:11:06,099 --> 00:11:09,135 うん。 ちょっとね。 何かしら? 146 00:11:09,135 --> 00:11:13,773 和子のことなんだ。 私も そのことで話があったのよ。 147 00:11:13,773 --> 00:11:18,278 そう。 実はね 和子…。 ねえ 淳。 148 00:11:18,278 --> 00:11:23,149 私ね 今になって 岡山のおじい様の気持ちが分かるのよ。 149 00:11:23,149 --> 00:11:25,785 えっ? おじい様ね➡ 150 00:11:25,785 --> 00:11:31,291 エイスケさんに後を継いでほしくて 随分 エイスケさんと やり合ったの。 151 00:11:31,291 --> 00:11:36,162 あの時 正直 言うと おじい様 身勝手だなあって思ってた。 152 00:11:36,162 --> 00:11:42,302 子供には 子供の人生があるんだもん。 親の都合を押しつけちゃいけないって。 153 00:11:42,302 --> 00:11:49,175 でもね 和子が 「私の後を継ぎたい」って 言ってくれた時ね うれしかったんだ。 154 00:11:49,175 --> 00:11:51,311 理屈じゃなくてね。 155 00:11:51,311 --> 00:11:56,182 何か 子供に自分の人生を 認めてもらえたような気がして➡ 156 00:11:56,182 --> 00:11:58,651 うれしかったの。 157 00:11:58,651 --> 00:12:04,757 きっと おじい様も あの時 エイスケさんに認めてほしかったのよね。 158 00:12:04,757 --> 00:12:08,928 自分の人生を。 うん。 159 00:12:08,928 --> 00:12:14,267 あっ それで 淳の話って何? いや 別に 大したことじゃないんだ。 160 00:12:14,267 --> 00:12:16,936 (森)あ~ あぐり君。 いたいた いたいた! 161 00:12:16,936 --> 00:12:20,607 聞いた 聞いた 聞いた! 和ちゃん。 おめでとう! おめでとう! 162 00:12:20,607 --> 00:12:23,409 嫌だ。 森さんまで ご存じだったんですか? 163 00:12:23,409 --> 00:12:25,478 さっきね 劇団の演出家から➡ 164 00:12:25,478 --> 00:12:28,247 早速 我が輩のところに 報告が来たんだよ。 165 00:12:28,247 --> 00:12:30,183 実に めでたいなあ! うんうん。 166 00:12:30,183 --> 00:12:32,785 高校を出ると同時に すぐさま 劇団に入る。 167 00:12:32,785 --> 00:12:35,288 これは まさに非凡である。 「劇団」? 168 00:12:35,288 --> 00:12:37,790 あの つまりね 和子が…。 169 00:12:37,790 --> 00:12:40,426 いやいや いやいや…。 はいはい そっち行って そっち行って。 170 00:12:40,426 --> 00:12:44,297 これは まさに 昭和の名女優誕生の瞬間ではあるなあ。 171 00:12:44,297 --> 00:12:47,200 エイスケが聞いたら 喜ぶぞ! なあ なあ なあ 淳之介 淳之介! 172 00:12:47,200 --> 00:12:50,637 (淳之介・小声で)森さん。 (森)何というか この➡ 173 00:12:50,637 --> 00:12:53,973 カラスと カッコウの子供が 白鳥となりて➡ 174 00:12:53,973 --> 00:12:58,311 今 まさに 世界に飛び立たんとする時ぞ 来たれり。 175 00:12:58,311 --> 00:13:01,214 めでたい! いや~ 実に めでたい! 176 00:13:01,214 --> 00:13:05,385 「めでたい」って…。 えっ 女優!? 177 00:13:05,385 --> 00:13:09,255 うん。 そうだよ。 (ため息) 178 00:13:09,255 --> 00:13:13,126 何のことかしら? ん? 179 00:13:13,126 --> 00:13:17,130 森さん…。 淳之介… 何か 我が輩➡ 180 00:13:17,130 --> 00:13:20,400 お呼びでなかったか? 181 00:13:20,400 --> 00:13:24,604 さあ…。 (森)ん? 182 00:13:24,604 --> 00:13:26,606 (淳之介)はい。 183 00:13:29,275 --> 00:13:32,178 女優? はい。 184 00:13:32,178 --> 00:13:35,148 知らなかったなあ。 185 00:13:35,148 --> 00:13:40,787 黙って 試験 受けたから 言いにくかったみたい。 186 00:13:40,787 --> 00:13:44,657 それで 許すことにしたんですか? 187 00:13:44,657 --> 00:13:49,295 子供の人生に 親は 口出しできませんよ。 188 00:13:49,295 --> 00:13:53,166 林さんは どうですか? おんなじです。 189 00:13:53,166 --> 00:13:57,170 和子の選んだ道を進めばいい。 190 00:13:57,170 --> 00:14:00,907 でも 正直 言って ちょっと残念だった? 191 00:14:00,907 --> 00:14:04,744 ちょっと…。 そう。 192 00:14:04,744 --> 00:14:09,382 親の人生 押しつけちゃって 何だか恥ずかしいです。 193 00:14:09,382 --> 00:14:14,087 誰だって 子供に 自分の仕事を認めてもらいたいんだよ。 194 00:14:14,087 --> 00:14:17,757 「同じ仕事をしたい」なんて言われたら そりゃあ うれしいですよ。 195 00:14:17,757 --> 00:14:21,627 親なんだから。 恥ずかしいことなんか ありませんよ。 196 00:14:21,627 --> 00:14:26,265 優しいですね… 林さん。 197 00:14:26,265 --> 00:14:31,270 こんな偉そうなこと 言ってるけどね 実は 僕もね…。 198 00:14:34,140 --> 00:14:38,778 いや…。 やっぱり やめときましょう。 199 00:14:38,778 --> 00:14:41,280 言いかけて 変です。 200 00:14:41,280 --> 00:14:47,153 ♬~ 201 00:14:47,153 --> 00:14:50,289 <長女・和子は 翌年の春➡ 202 00:14:50,289 --> 00:14:54,160 劇団「新世代」の研究生となったのでした> 203 00:14:54,160 --> 00:14:57,163 ♬~