1 00:00:06,000 --> 00:00:09,000 (杉下右京)やみませんねぇ。 2 00:00:10,000 --> 00:00:13,000 えっ? 3 00:00:10,000 --> 00:00:13,000 雨。 4 00:00:13,000 --> 00:00:16,000 あっ… なかなか やみませんねぇ。 5 00:00:16,000 --> 00:00:18,000 ああ…。 6 00:00:18,000 --> 00:00:21,000 {\an4}僕としたことが 7 00:00:18,000 --> 00:00:21,000 {\an1}うっかり 天気予報を見逃してしまいました。 8 00:00:21,000 --> 00:00:23,000 {\an1}夜まで降るみたいですよ。 9 00:00:23,000 --> 00:00:26,000 ああ… 困りましたねぇ。 10 00:00:26,000 --> 00:00:40,000 (雨の音) 11 00:00:40,000 --> 00:00:42,000 ᗒ(足音) 12 00:00:42,000 --> 00:00:50,000 {\an1}♬〜 13 00:00:50,000 --> 00:00:52,000 {\an1}あっ…。 14 00:00:52,000 --> 00:01:06,000 {\an1}♬〜 15 00:01:06,000 --> 00:01:09,000 突然 走りだしたので 16 00:01:06,000 --> 00:01:09,000 お忘れになったのかと…。 17 00:01:09,000 --> 00:01:12,000 {\an1}あっ… すいません。 18 00:01:12,000 --> 00:01:14,000 いい傘ですねぇ。 19 00:01:15,000 --> 00:01:17,000 {\an1}ありがとうございます。 20 00:01:19,000 --> 00:01:22,000 (雨の音) 21 00:01:22,000 --> 00:01:24,000 {\an1}(亀山 薫)うう〜! 22 00:01:24,000 --> 00:01:28,000 {\an4}(小出茉梨)亀山さん これ お使いください。 23 00:01:24,000 --> 00:01:28,000 {\an1}あっ すいません。 24 00:01:28,000 --> 00:01:30,000 {\an1}急に降られちゃって もう…。 25 00:01:30,000 --> 00:01:33,000 {\an1}ええ 僕もです。 参りました。 26 00:01:33,000 --> 00:01:35,000 (茉梨)フフッ…。 27 00:01:33,000 --> 00:01:35,000 あっ 何になさいます? 28 00:01:35,000 --> 00:01:38,000 熱燗 ちょい熱で。 29 00:01:35,000 --> 00:01:38,000 (茉梨)はい。 30 00:01:38,000 --> 00:01:42,000 {\an4}(亀山美和子)もう… 31 00:01:38,000 --> 00:01:42,000 {\an1}雨に降られるにしても こうも違うかねえ。 32 00:01:42,000 --> 00:01:46,000 {\an4}えっ? 右京さん 今日 見たい展示があるから 33 00:01:42,000 --> 00:01:46,000 {\an1}美術館へ行くって言ってましたよね。 34 00:01:46,000 --> 00:01:48,000 あれ? 傘 持ってましたっけ? 35 00:01:48,000 --> 00:01:52,000 {\an4}美術館で雨やどりをしていると 36 00:01:48,000 --> 00:01:52,000 {\an1}親切な職員さんが傘を貸してくれました。 37 00:01:52,000 --> 00:01:54,000 あっ…。 38 00:01:54,000 --> 00:01:57,000 {\an4}(美和子)もうさ 39 00:01:54,000 --> 00:01:57,000 {\an1}君も びしょぬれで走ったりしないで→ 40 00:01:57,000 --> 00:02:00,000 {\an4}こう もっと 41 00:01:57,000 --> 00:02:00,000 {\an1}ゆとりを持ったらいいんじゃないかい? 42 00:02:00,000 --> 00:02:02,000 せっかちで悪かったね。 43 00:02:00,000 --> 00:02:02,000 風邪引くよ。 44 00:02:02,000 --> 00:02:06,000 {\an4}雨がやむのを待つ間の 45 00:02:02,000 --> 00:02:06,000 {\an1}ささやかな出会いを楽しむのも→ 46 00:02:06,000 --> 00:02:08,000 いいものですよ。 47 00:02:08,000 --> 00:02:11,000 {\an4}あら? 48 00:02:08,000 --> 00:02:11,000 {\an1}何か 楽しい出会いがあったんですか? 49 00:02:11,000 --> 00:02:15,000 {\an4}赤い傘の女性と待ち合わせをしている 50 00:02:11,000 --> 00:02:15,000 {\an1}青年がいました。 51 00:02:15,000 --> 00:02:21,000 {\an4}どうやら そこで 長い間 待っているらしく 52 00:02:15,000 --> 00:02:21,000 {\an1}僕が帰る時も まだいました。 53 00:02:21,000 --> 00:02:26,000 {\an1}雨の中 連絡も取れない女性を待ち続ける。 54 00:02:26,000 --> 00:02:29,000 {\an1}彼に どのようなドラマがあるのか→ 55 00:02:29,000 --> 00:02:32,000 {\an1}待っている女性は どんな方なのか→ 56 00:02:32,000 --> 00:02:36,000 {\an4}そんなことを想像している間に 57 00:02:32,000 --> 00:02:36,000 {\an1}時は過ぎますねぇ。 58 00:02:36,000 --> 00:02:38,000 すっごい妄想力。 59 00:02:38,000 --> 00:02:41,000 {\an4}そんな楽しみ方ができるのは 60 00:02:38,000 --> 00:02:41,000 {\an1}右京さんだけですよ。 61 00:02:42,000 --> 00:02:47,000 {\an4}でも 気になりますよね。 62 00:02:42,000 --> 00:02:47,000 {\an1}その後 2人 会えたんですかね? 63 00:02:47,000 --> 00:02:50,000 さあ どうでしょうねぇ。 64 00:02:52,000 --> 00:02:54,000 (雨の音) 65 00:03:00,000 --> 00:03:03,000 ᗒ(雷鳴) 66 00:03:03,000 --> 00:03:22,000 {\an1}♬〜 67 00:03:22,000 --> 00:03:25,000 {\an1}(パトカーのサイレン) 68 00:03:25,000 --> 00:03:30,000 {\an4}(出雲麗音)被害者は 69 00:03:25,000 --> 00:03:30,000 {\an1}このスナックの店主 佐伯美鈴さん 49歳。 70 00:03:30,000 --> 00:03:34,000 {\an4}(麗音)凶器は 71 00:03:30,000 --> 00:03:34,000 {\an1}店にあった この灰皿だと思われます。 72 00:03:34,000 --> 00:03:36,000 {\an1}(益子桑栄)死因は脳挫傷。 73 00:03:36,000 --> 00:03:42,000 {\an4}死亡推定時刻は 74 00:03:36,000 --> 00:03:42,000 {\an1}昨日の午後3時から午後5時ってとこだろう。 75 00:03:42,000 --> 00:03:47,000 {\an4}それと 76 00:03:42,000 --> 00:03:47,000 {\an1}多分 犯人は 裏から出ていってる。 77 00:03:48,000 --> 00:03:50,000 {\an1}雨で流れちまってるが→ 78 00:03:50,000 --> 00:03:53,000 {\an1}かすかに血液反応が出た。 79 00:03:53,000 --> 00:03:57,000 {\an4}(芹沢慶二)犯人が窓から逃げる時に 80 00:03:53,000 --> 00:03:57,000 {\an1}負傷した? 81 00:03:57,000 --> 00:03:59,000 {\an1}(益子)恐らくな。 82 00:04:00,000 --> 00:04:05,000 {\an4}店の現金 被害者の財布 スマホが 83 00:04:00,000 --> 00:04:05,000 {\an1}なくなっています。 84 00:04:05,000 --> 00:04:07,000 (伊丹憲一)強盗か。 85 00:04:07,000 --> 00:04:10,000 {\an4}(芹沢)雨の日は泥棒が増えるって 86 00:04:07,000 --> 00:04:10,000 {\an1}いいますからね。 87 00:04:12,000 --> 00:04:15,000 {\an1}(益子)ここ なんか あったな。 88 00:04:15,000 --> 00:04:18,000 {\an1}(芹沢)犯人が何か持ち去ったんですかね? 89 00:04:18,000 --> 00:04:20,000 {\an1}なんに見える? 90 00:04:21,000 --> 00:04:23,000 ああ〜? 91 00:04:23,000 --> 00:04:25,000 {\an1}おはようございます。 92 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 あっ おはようございます! 93 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 {\an1}(角田六郎)おお おはよう。 94 00:04:27,000 --> 00:04:30,000 じゃんけんのパーかな? 95 00:04:27,000 --> 00:04:30,000 いや 飛んでる亀。 96 00:04:30,000 --> 00:04:32,000 あっ なるほどね これ。 97 00:04:30,000 --> 00:04:32,000 なっ? うん…。 98 00:04:32,000 --> 00:04:34,000 {\an4}なんの話ですか? 99 00:04:32,000 --> 00:04:34,000 ああ…。 100 00:04:34,000 --> 00:04:37,000 鑑識に野暮用で立ち寄ったら 101 00:04:34,000 --> 00:04:37,000 益子に聞かれたんだよ→ 102 00:04:37,000 --> 00:04:39,000 {\an1}なんの形に見えるかって…。 103 00:04:40,000 --> 00:04:42,000 {\an1}ああ… 傘ですね。 104 00:04:42,000 --> 00:04:44,000 傘〜? 105 00:04:42,000 --> 00:04:44,000 {\an1}ええ。 傘です。 106 00:04:44,000 --> 00:04:49,000 {\an4}いや これが傘って 107 00:04:44,000 --> 00:04:49,000 {\an1}右京さん さすがに独特すぎますよ。 108 00:04:49,000 --> 00:04:51,000 {\an1}それ なんの写真ですか? 109 00:04:51,000 --> 00:04:55,000 ああ… 北千住で起きた殺人事件の 110 00:04:51,000 --> 00:04:55,000 現場写真だそうだ。 111 00:04:55,000 --> 00:04:57,000 はい? 112 00:04:57,000 --> 00:05:15,000 {\an1}♬〜 113 00:05:16,000 --> 00:05:18,000 {\an1}あっ なるほど。 114 00:05:18,000 --> 00:05:22,000 {\an4}昨日 雨やどりで会った男性の傘にね…。 115 00:05:18,000 --> 00:05:22,000 ええ。 116 00:05:22,000 --> 00:05:25,000 {\an4}(亀山の声) 117 00:05:22,000 --> 00:05:25,000 {\an1}で その男性が事件に関係してると? 118 00:05:25,000 --> 00:05:27,000 そこまでは まだ。 119 00:05:27,000 --> 00:05:29,000 {\an4}ただ 他では あまり見ない形の 120 00:05:27,000 --> 00:05:29,000 {\an1}飾りでしたので…。 121 00:05:29,000 --> 00:05:31,000 ええ ええ…。 122 00:05:32,000 --> 00:05:35,000 {\an4}(職員)あの方なら よく見かけますよ。 123 00:05:32,000 --> 00:05:35,000 {\an1}決まって 雨の日に。 124 00:05:35,000 --> 00:05:38,000 えっ? 雨の日だけ? 125 00:05:35,000 --> 00:05:38,000 (職員)はい。 126 00:05:38,000 --> 00:05:42,000 {\an1}ここ半年くらいかな? 雨が降ると ほぼ必ず。 127 00:05:42,000 --> 00:05:44,000 誰か捜してるみたいで…。 128 00:05:44,000 --> 00:05:47,000 その彼の名前をご存じですか? 129 00:05:47,000 --> 00:05:50,000 一度 お知り合いの方から 130 00:05:47,000 --> 00:05:50,000 呼び止められてたのは見ました。 131 00:05:50,000 --> 00:05:53,000 確か フクなんとか… フク…。 132 00:05:53,000 --> 00:05:55,000 {\an1}フクマル…。 133 00:05:55,000 --> 00:05:58,000 {\an4}あっ そうそう! フクマルさんって…。 134 00:05:55,000 --> 00:05:58,000 {\an1}えっ? なんで わかったんですか? 135 00:05:58,000 --> 00:06:03,000 {\an4}ああ… 彼の傘に「フクマル洋傘」というロゴが 136 00:05:58,000 --> 00:06:03,000 {\an1}あったものですからね→ 137 00:06:03,000 --> 00:06:05,000 {\an1}もしかしたらと…。 138 00:06:10,000 --> 00:06:12,000 あっ…。 139 00:06:14,000 --> 00:06:19,000 はあ〜 いろんな傘がありますねえ。 140 00:06:19,000 --> 00:06:22,000 君も 紳士のたしなみとして 141 00:06:19,000 --> 00:06:22,000 一本 どうですか? 142 00:06:22,000 --> 00:06:24,000 アハハ…。 143 00:06:22,000 --> 00:06:24,000 {\an1}(福丸貴子)いらっしゃいませ。 144 00:06:24,000 --> 00:06:26,000 {\an1}(貴子)雨傘をお探しですか? 145 00:06:26,000 --> 00:06:28,000 あっ… はい…。 146 00:06:28,000 --> 00:06:32,000 {\an4}(貴子)いい傘は 147 00:06:28,000 --> 00:06:32,000 {\an1}大事に使うと 一生ものなんですよ。 148 00:06:32,000 --> 00:06:36,000 {\an4}丈夫で美しい 149 00:06:32,000 --> 00:06:36,000 {\an1}職人の技が光る工芸品なんです。 150 00:06:36,000 --> 00:06:40,000 {\an1}ああ…。 あっ 洋傘職人さんですか? 151 00:06:40,000 --> 00:06:44,000 {\an4}ええ。 152 00:06:40,000 --> 00:06:44,000 {\an1}手作業で 一本一本 丁寧に作ってます。 153 00:06:44,000 --> 00:06:47,000 {\an1}生地も いろいろな種類があるんですねぇ。 154 00:06:47,000 --> 00:06:52,000 {\an4}はい。 うちの家系は 155 00:06:47,000 --> 00:06:52,000 {\an1}元々 老舗の織物問屋なんですよ。 156 00:06:52,000 --> 00:06:56,000 {\an4}いい生地を仕入れることには 157 00:06:52,000 --> 00:06:56,000 {\an1}こだわってるんですよ。 158 00:06:56,000 --> 00:06:59,000 {\an1}装飾品も このようなタッセルの他に→ 159 00:06:59,000 --> 00:07:03,000 {\an4}オリジナルのチャームなども 160 00:06:59,000 --> 00:07:03,000 {\an1}あるのでしょうかね? 161 00:07:03,000 --> 00:07:05,000 {\an1}(貴子)いえ うちでは扱ってませんね。 162 00:07:05,000 --> 00:07:08,000 息子が 趣味で 163 00:07:05,000 --> 00:07:08,000 そういうの作ってましたけど…。 164 00:07:08,000 --> 00:07:12,000 {\an4}ああ… あっ ところで 165 00:07:08,000 --> 00:07:12,000 {\an1}息子さん いらっしゃいますか? 166 00:07:12,000 --> 00:07:14,000 {\an1}(貴子)あっ 健吾のお知り合いですか? 167 00:07:14,000 --> 00:07:18,000 ああ いえ。 168 00:07:14,000 --> 00:07:18,000 我々 こういう者なんです。 169 00:07:18,000 --> 00:07:20,000 警察…!? 170 00:07:18,000 --> 00:07:20,000 ええ。 171 00:07:20,000 --> 00:07:22,000 あっ…。 172 00:07:22,000 --> 00:07:26,000 {\an4}ああ… いえいえ ご心配なく。 173 00:07:22,000 --> 00:07:26,000 ちょっと 話を聞きたいだけなんで。 174 00:07:26,000 --> 00:07:31,000 {\an4}こちらの傘をお持ちの男性 175 00:07:26,000 --> 00:07:31,000 {\an1}ということだけが手掛かりだったもので…。 176 00:07:31,000 --> 00:07:34,000 {\an4}あっ 息子さんも傘職人さんですか? 177 00:07:31,000 --> 00:07:34,000 {\an1}ええ。 まあ…。 178 00:07:34,000 --> 00:07:39,000 {\an4}はあ〜! いやあ 親子代々 179 00:07:34,000 --> 00:07:39,000 {\an1}傘職人としての技が受け継がれるわけですか。 180 00:07:39,000 --> 00:07:41,000 いいですね そういうのね。 181 00:07:41,000 --> 00:07:44,000 {\an4}(福丸行紀)うちに 息子は いませんよ。 182 00:07:41,000 --> 00:07:44,000 (貴子)ちょっと あなた…。 183 00:07:44,000 --> 00:07:47,000 {\an1}うちは 俺の代で しまいだよ。 184 00:07:48,000 --> 00:07:53,000 {\an4}あの 芸術家気取りの馬鹿息子 185 00:07:48,000 --> 00:07:53,000 {\an1}勘当したんでね! 186 00:07:54,000 --> 00:07:58,000 {\an4}勘当…。 187 00:07:54,000 --> 00:07:58,000 {\an1}というと こちらには いらっしゃらない? 188 00:07:58,000 --> 00:08:02,000 {\an4}はい。 189 00:07:58,000 --> 00:08:02,000 {\an1}すぐそばで 一人暮らししてますけど…。 190 00:08:04,000 --> 00:08:06,000 (チャイム) 191 00:08:06,000 --> 00:08:08,000 {\an1}右京さん! 192 00:08:08,000 --> 00:08:10,000 {\an1}ハァ…。 193 00:08:10,000 --> 00:08:14,000 {\an4}大家さんによると 福丸健吾くんは 194 00:08:10,000 --> 00:08:14,000 {\an1}近くのコンビニでバイトしてて→ 195 00:08:14,000 --> 00:08:16,000 {\an1}そろそろ戻る頃だそうです。 196 00:08:16,000 --> 00:08:18,000 {\an1}えーっと 待ちますか? 197 00:08:19,000 --> 00:08:21,000 {\an1}えっ…? 198 00:08:23,000 --> 00:08:26,000 {\an1}あっ この形…。 199 00:08:31,000 --> 00:08:35,000 {\an4}右京さんが見たっていうチャームですよね。 200 00:08:31,000 --> 00:08:35,000 {\an4}えっ? どこかに引っ掛けたのかな? 201 00:08:35,000 --> 00:08:40,000 {\an4}いえ 僕が見たものは 202 00:08:35,000 --> 00:08:40,000 {\an1}ひもの色が傘と同じ青でした。 203 00:08:40,000 --> 00:08:42,000 これは 赤。 204 00:08:42,000 --> 00:08:46,000 {\an4}先ほどの傘店でも ひも製の飾りは 205 00:08:42,000 --> 00:08:46,000 {\an1}全て 傘と同色でした。 206 00:08:46,000 --> 00:08:50,000 {\an4}つまり これは 207 00:08:46,000 --> 00:08:50,000 {\an1}赤い傘に付いていたものではないかと…。 208 00:08:50,000 --> 00:08:52,000 赤い傘…。 209 00:08:52,000 --> 00:08:56,000 {\an4}ああ そういえば 昨日 福丸くんは 210 00:08:52,000 --> 00:08:56,000 {\an1}赤い傘の女性を待ってたんでしたよね。 211 00:08:56,000 --> 00:08:58,000 {\an1}じゃあ その後 出会えたってことですか。 212 00:08:58,000 --> 00:09:00,000 亀山くん…。 213 00:08:58,000 --> 00:09:00,000 はい。 214 00:09:00,000 --> 00:09:02,000 これ 血じゃありませんかねぇ。 215 00:09:02,000 --> 00:09:04,000 えっ? 216 00:09:04,000 --> 00:09:06,000 {\an1}あっ そうですね。 217 00:09:06,000 --> 00:09:09,000 {\an1}じゃあ 現場にあったのは その赤い傘…? 218 00:09:09,000 --> 00:09:12,000 だとすれば 福丸さんは→ 219 00:09:12,000 --> 00:09:17,000 殺害現場から傘を持ち去った 220 00:09:12,000 --> 00:09:17,000 ということになりますね。 221 00:09:17,000 --> 00:09:21,000 {\an4}あの両親も 222 00:09:17,000 --> 00:09:21,000 {\an1}妙に なんか隠してる感じでしたしね…。 223 00:09:21,000 --> 00:09:24,000 {\an1}事件に関係ありそうですね こりゃ。 224 00:09:24,000 --> 00:09:31,000 {\an1}♬〜 225 00:09:38,000 --> 00:09:41,000 おや? 昨日の…。 226 00:09:41,000 --> 00:09:43,000 {\an1}(福丸健吾)あっ… どうも。 227 00:09:43,000 --> 00:09:46,000 これは奇遇ですねぇ。 228 00:09:46,000 --> 00:09:50,000 昨日は 無事に会えましたか? 229 00:09:46,000 --> 00:09:50,000 えっ…? 230 00:09:50,000 --> 00:09:53,000 {\an1}赤い傘の女性を待っている様子でしたので。 231 00:09:53,000 --> 00:09:56,000 あっ… いえ…。 232 00:09:56,000 --> 00:10:00,000 {\an4}でも もういいんです。 吹っ切れました。 233 00:09:56,000 --> 00:10:00,000 そうですか。 234 00:10:00,000 --> 00:10:04,000 いやあ 実は 昨日は 235 00:10:00,000 --> 00:10:04,000 僕も待ち人来たらずでしてね。 236 00:10:04,000 --> 00:10:06,000 振られたんですか? 237 00:10:06,000 --> 00:10:09,000 いやはや 女心は不得手なもので。 238 00:10:10,000 --> 00:10:12,000 同感です。 239 00:10:13,000 --> 00:10:16,000 {\an1}何か お悩みですか? 240 00:10:16,000 --> 00:10:20,000 {\an1}僕でよければ お話 聞きますよ。 241 00:10:21,000 --> 00:10:23,000 一樹の陰も他生の縁。 242 00:10:23,000 --> 00:10:25,000 (福丸)は? 243 00:10:26,000 --> 00:10:30,000 {\an4}雨を避けて 244 00:10:26,000 --> 00:10:30,000 {\an1}同じ木陰に身を寄せた他人同士も→ 245 00:10:30,000 --> 00:10:35,000 {\an4}全ては 前世からの因縁である 246 00:10:30,000 --> 00:10:35,000 {\an1}という意味です。 247 00:10:35,000 --> 00:10:38,000 {\an1}こうして会ったのも 何かの縁。 248 00:10:38,000 --> 00:10:43,000 {\an4}たまたま居合わせた他人だからこそ 249 00:10:38,000 --> 00:10:43,000 {\an1}話せることもありますよ。 250 00:10:45,000 --> 00:10:48,000 「一樹の陰」か…。 251 00:10:48,000 --> 00:10:50,000 いい言葉ですね。 252 00:10:51,000 --> 00:10:54,000 {\an1}彼女との出会いも 雨やどりでした…。 253 00:10:54,000 --> 00:10:57,000 {\an1}ほう。 どんな方なんですか? 254 00:10:58,000 --> 00:11:02,000 {\an1}彼女は よく隅田川沿いを散歩していて→ 255 00:11:02,000 --> 00:11:06,000 {\an1}僕は よく そこでスケッチをしていました。 256 00:11:06,000 --> 00:11:11,000 {\an4}ひそかに憧れていたんですけど 257 00:11:06,000 --> 00:11:11,000 {\an1}声をかける勇気もなくて…。 258 00:11:11,000 --> 00:11:15,000 {\an1}彼女と知り合ったのは 雨のおかげです。 259 00:11:15,000 --> 00:11:17,000 ああっ! 260 00:11:17,000 --> 00:11:32,000 {\an1}♬〜 261 00:11:32,000 --> 00:11:34,000 {\an4}あの…。 262 00:11:32,000 --> 00:11:34,000 あの…。 263 00:11:34,000 --> 00:11:36,000 あっ…。 264 00:11:37,000 --> 00:11:39,000 {\an4}(福丸の声) 265 00:11:37,000 --> 00:11:39,000 {\an1}それから 2人で よく会いました。 266 00:11:39,000 --> 00:11:46,000 {\an1}♬〜 267 00:11:46,000 --> 00:11:48,000 あの 下のビル描いたの? 268 00:11:48,000 --> 00:11:51,000 {\an4}なんですか? 269 00:11:48,000 --> 00:11:51,000 {\an1}(福丸)いや 「なんですか?」じゃなくて…。 270 00:11:51,000 --> 00:11:53,000 タワー立ってる あのビル… 271 00:11:51,000 --> 00:11:53,000 病院じゃなくて…。 272 00:11:53,000 --> 00:11:55,000 あの病院 描いてる? 273 00:11:53,000 --> 00:11:55,000 {\an1}違います! 274 00:11:55,000 --> 00:11:57,000 {\an1}(福丸)なんか でも… すごい なんか…。 275 00:11:57,000 --> 00:11:59,000 {\an1}スカイツリーでしたか…。 276 00:11:59,000 --> 00:12:02,000 それは予想外でした。 277 00:12:02,000 --> 00:12:06,000 {\an4}妙に気に入っちゃって… 278 00:12:02,000 --> 00:12:06,000 {\an4}2人で おそろいのチャームを作りました。 279 00:12:06,000 --> 00:12:09,000 独特のセンスがありますねぇ。 280 00:12:09,000 --> 00:12:11,000 ああ… 彼女 お名前は? 281 00:12:13,000 --> 00:12:16,000 {\an1}桐山塔子さんという方です。 282 00:12:16,000 --> 00:12:19,000 桐山塔子さん。 283 00:12:24,000 --> 00:12:26,000 {\an1}(桐山塔子)私って 雨女なの。 284 00:12:26,000 --> 00:12:29,000 {\an1}私の人生って いつも土砂降り。 285 00:12:30,000 --> 00:12:34,000 僕は…→ 286 00:12:34,000 --> 00:12:37,000 雨 好きだよ。 287 00:12:38,000 --> 00:12:43,000 {\an1}♬〜 288 00:12:43,000 --> 00:12:46,000 あっ 雨 漏れてる。 289 00:12:46,000 --> 00:12:49,000 縫い目が ほつれてるんだ。 290 00:12:49,000 --> 00:12:52,000 {\an1}ずっと使ってて もう ボロボロ。 291 00:12:53,000 --> 00:12:57,000 {\an4}昔 大事な人にもらったものだから 292 00:12:53,000 --> 00:12:57,000 {\an1}捨てられなくて…。 293 00:12:58,000 --> 00:13:01,000 いい傘だね。 294 00:12:58,000 --> 00:13:01,000 {\an1}フフッ… そう? 295 00:13:01,000 --> 00:13:05,000 {\an4}うん。 296 00:13:01,000 --> 00:13:05,000 {\an1}そんなに大事に使ってもらってるんだから。 297 00:13:07,000 --> 00:13:09,000 {\an1}そうね…。 298 00:13:10,000 --> 00:13:14,000 好きな傘を持つと 雨も好きになる。 299 00:13:14,000 --> 00:13:17,000 雨の日が憂鬱じゃなくなる。 300 00:13:17,000 --> 00:13:20,000 僕は そんな傘を作りたいんだ。 301 00:13:23,000 --> 00:13:27,000 {\an4}(福丸の声)僕は 彼女に 302 00:13:23,000 --> 00:13:27,000 {\an1}赤い傘を作って プレゼントしました。 303 00:13:27,000 --> 00:13:43,000 {\an1}♬〜 304 00:13:43,000 --> 00:13:45,000 {\an1}(福丸の声)でも 彼女は 突然 消えた。 305 00:13:46,000 --> 00:13:49,000 {\an1}(福丸)それから ずっと音信不通。 306 00:13:49,000 --> 00:13:52,000 {\an1}彼女が住んでいた家も引き払っていました。 307 00:13:52,000 --> 00:13:54,000 {\an1}それは いつ? 308 00:13:54,000 --> 00:13:56,000 (福丸)半年くらい前。 309 00:13:56,000 --> 00:13:59,000 {\an1}七夕の日に 電話で「さよなら」とだけ…。 310 00:14:00,000 --> 00:14:05,000 {\an4}しかし あなたは 311 00:14:00,000 --> 00:14:05,000 {\an1}美術館で彼女を待っていましたね。 312 00:14:05,000 --> 00:14:07,000 彼女が言ったんです。 313 00:14:07,000 --> 00:14:12,000 {\an4}「雨の日は いつも 美術館に行く。 314 00:14:07,000 --> 00:14:12,000 静かで 心が落ち着くんだ」って…。 315 00:14:13,000 --> 00:14:15,000 彼女の手掛かりは それだけ。 316 00:14:17,000 --> 00:14:21,000 {\an4}未練がましいですが 317 00:14:17,000 --> 00:14:21,000 {\an1}雨が降る度に つい あの美術館に…。 318 00:14:23,000 --> 00:14:26,000 じゃあ 僕 ここなんで。 319 00:14:23,000 --> 00:14:26,000 ああ そうですか。 320 00:14:26,000 --> 00:14:28,000 では…。 321 00:14:31,000 --> 00:14:33,000 (解錠音) 322 00:14:34,000 --> 00:14:37,000 最後に ひとつ よろしいですか? 323 00:14:37,000 --> 00:14:39,000 なんですか? 324 00:14:39,000 --> 00:14:44,000 {\an4}昨日 あなたは 325 00:14:39,000 --> 00:14:44,000 {\an1}彼女が来ることを切に願っているようでした。 326 00:14:44,000 --> 00:14:49,000 {\an1}しかし 先ほどは もう吹っ切れたと。 327 00:14:49,000 --> 00:14:52,000 昨日 何かあったのでしょうか? 328 00:14:52,000 --> 00:14:55,000 {\an4}別に何も…。 忘れてください。 329 00:14:52,000 --> 00:14:55,000 {\an1}では…。 330 00:14:55,000 --> 00:14:58,000 あっ もう一つだけ。 331 00:14:55,000 --> 00:14:58,000 まだ 何か? 332 00:14:58,000 --> 00:15:01,000 {\an1}こちらの赤い傘→ 333 00:15:01,000 --> 00:15:05,000 {\an4}あなたが 334 00:15:01,000 --> 00:15:05,000 {\an1}塔子さんにプレゼントしたものでは? 335 00:15:06,000 --> 00:15:08,000 これは…。 336 00:15:08,000 --> 00:15:10,000 彼女 大丈夫ですか? 337 00:15:10,000 --> 00:15:12,000 えっ…? 338 00:15:12,000 --> 00:15:14,000 あっ いえ…。 339 00:15:14,000 --> 00:15:19,000 今 そこで これ 拾ったのですがね→ 340 00:15:19,000 --> 00:15:21,000 血が付いてます。 341 00:15:21,000 --> 00:15:25,000 {\an1}持ち主の方 怪我でもされたのではないかと…。 342 00:15:26,000 --> 00:15:28,000 {\an1}(福丸)これは 僕の傘です。 343 00:15:28,000 --> 00:15:30,000 では このチャームは? 344 00:15:30,000 --> 00:15:32,000 {\an1}知りません それは… 僕のじゃないです。 345 00:15:32,000 --> 00:15:34,000 そうですか。 346 00:15:34,000 --> 00:15:38,000 {\an4}いやあ 347 00:15:34,000 --> 00:15:38,000 {\an1}細かいことが気になってしまう性分でして。 348 00:15:39,000 --> 00:15:41,000 どうも 失礼しました。 349 00:15:43,000 --> 00:15:45,000 どうも…。 350 00:15:45,000 --> 00:15:50,000 {\an1}♬〜 351 00:15:51,000 --> 00:15:53,000 ᗒ福丸さん! 352 00:15:53,000 --> 00:15:56,000 あっ 先ほどは どうも。 353 00:15:56,000 --> 00:15:58,000 {\an1}警察の… まだ 何か? 354 00:15:58,000 --> 00:16:01,000 ええ…。 355 00:15:58,000 --> 00:16:01,000 あっ ちょっと よろしいですか? 356 00:16:01,000 --> 00:16:03,000 近所の方に聞いたんですけどね→ 357 00:16:03,000 --> 00:16:07,000 {\an4}息子さん 358 00:16:03,000 --> 00:16:07,000 {\an1}家を出たのは半年ほど前だったそうですね。 359 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 それまでは 熱心な傘職人だったと。 360 00:16:11,000 --> 00:16:14,000 半年前 何があったんですかね? 361 00:16:14,000 --> 00:16:19,000 あっ ご安心を。 362 00:16:14,000 --> 00:16:19,000 我々 秘密は守りますんで。 363 00:16:20,000 --> 00:16:25,000 {\an4}夫に口止めされてるんです 364 00:16:20,000 --> 00:16:25,000 {\an1}身内の恥だからって。 365 00:16:25,000 --> 00:16:27,000 恥というと…? 366 00:16:30,000 --> 00:16:35,000 {\an4}赤い傘の持ち主は 367 00:16:30,000 --> 00:16:35,000 {\an1}桐山塔子という女性だった。 368 00:16:35,000 --> 00:16:39,000 ええ。 事件との関連は謎ですがね。 369 00:16:35,000 --> 00:16:39,000 そちらは? 370 00:16:39,000 --> 00:16:43,000 {\an4}あっ わかりましたよ 371 00:16:39,000 --> 00:16:43,000 {\an1}福丸くんが勘当された訳。 372 00:16:45,000 --> 00:16:50,000 {\an4}(亀山の声)福丸くんは 幼い頃から 373 00:16:45,000 --> 00:16:50,000 {\an1}父親のもとで傘職人の修業を始めて→ 374 00:16:50,000 --> 00:16:54,000 {\an1}筋も良かったそうなんです。 375 00:16:54,000 --> 00:16:59,000 {\an4}ただ 職人気質の親父さんは 376 00:16:54,000 --> 00:16:59,000 {\an1}期待の裏返しから厳しくしすぎた。 377 00:16:59,000 --> 00:17:02,000 {\an4}ここ数年 378 00:16:59,000 --> 00:17:02,000 {\an1}2人は 折り合いが悪かったそうです。 379 00:17:02,000 --> 00:17:04,000 なるほど。 380 00:17:04,000 --> 00:17:11,000 {\an4}一つの技術を極める職人になるというのは 381 00:17:04,000 --> 00:17:11,000 {\an1}生半可な道のりではないのでしょうねぇ。 382 00:17:11,000 --> 00:17:15,000 {\an1}で 半年前 決定的な出来事が起こりました。 383 00:17:15,000 --> 00:17:18,000 {\an4}決定的な出来事? 384 00:17:15,000 --> 00:17:18,000 ええ。 385 00:17:18,000 --> 00:17:21,000 福丸家のお宝が なくなったんです。 386 00:17:22,000 --> 00:17:27,000 {\an4}あの頃 同い年のご近所さんが 387 00:17:22,000 --> 00:17:27,000 {\an1}急に亡くなったりして→ 388 00:17:27,000 --> 00:17:31,000 {\an4}主人も 389 00:17:27,000 --> 00:17:31,000 {\an1}年齢的な焦りがあったんでしょうねえ。 390 00:17:31,000 --> 00:17:34,000 {\an1}早く 息子を一人前の職人にしたいと…。 391 00:17:34,000 --> 00:17:36,000 はいはい。 392 00:17:40,000 --> 00:17:44,000 {\an4}我が家では 代々受け継いでいる骨董品が 393 00:17:40,000 --> 00:17:44,000 {\an1}いくつかありまして…。 394 00:17:44,000 --> 00:17:46,000 はいはい。 395 00:17:46,000 --> 00:17:51,000 {\an4}生地の研究のために 396 00:17:46,000 --> 00:17:51,000 {\an1}古今東西の美術品を収集してたらしいんです。 397 00:17:51,000 --> 00:17:53,000 {\an1}その中でも こちら。 398 00:17:54,000 --> 00:17:59,000 {\an4}(貴子)17世紀 フランスで作られた 399 00:17:54,000 --> 00:17:59,000 {\an1}ゴブラン織りのタペストリー。 400 00:17:59,000 --> 00:18:04,000 {\an4}こちら 401 00:17:59,000 --> 00:18:04,000 {\an1}総額で3000万円以上の価値があるとか…。 402 00:18:04,000 --> 00:18:09,000 はっ… 3000万! 403 00:18:04,000 --> 00:18:09,000 そりゃまた 高価なもんですね。 404 00:18:09,000 --> 00:18:12,000 {\an4}それが 405 00:18:09,000 --> 00:18:12,000 {\an1}半年前 物置を整理してたら→ 406 00:18:12,000 --> 00:18:16,000 {\an4}このタペストリーがなくなっていることに 407 00:18:12,000 --> 00:18:16,000 {\an1}気がついたんです。 408 00:18:16,000 --> 00:18:21,000 えっ? 409 00:18:16,000 --> 00:18:21,000 {\an1}そしたら 息子が 自分が売ったって…。 410 00:18:21,000 --> 00:18:23,000 売った? 411 00:18:23,000 --> 00:18:26,000 {\an1}あの子 人がよすぎるんですよ。 412 00:18:26,000 --> 00:18:29,000 {\an1}困っている人を見ると 放っておけない。 413 00:18:29,000 --> 00:18:34,000 {\an4}修業して作った傘も 414 00:18:29,000 --> 00:18:34,000 {\an1}よく 人にあげちゃって→ 415 00:18:34,000 --> 00:18:38,000 {\an4}「傘屋が傘 配って どうするんだ!」って 416 00:18:34,000 --> 00:18:38,000 {\an1}夫に叱られたり…。 417 00:18:39,000 --> 00:18:42,000 {\an1}このタペストリーを売ったお金も→ 418 00:18:42,000 --> 00:18:45,000 {\an1}困ってる友人のためだったとかで…。 419 00:18:46,000 --> 00:18:49,000 その困ってた人っていうのが 420 00:18:46,000 --> 00:18:49,000 塔子さんなんじゃないですかね? 421 00:18:49,000 --> 00:18:51,000 なるほど…。 422 00:18:51,000 --> 00:18:55,000 {\an1}で さっきから何を調べてるんですか? 423 00:18:55,000 --> 00:19:01,000 {\an4}桐山塔子さんのものであるはずの赤い傘が 424 00:18:55,000 --> 00:19:01,000 {\an1}遺体のそばに落ちていた。 425 00:19:01,000 --> 00:19:03,000 {\an1}被害者と塔子さんの間に→ 426 00:19:03,000 --> 00:19:06,000 {\an1}何か 接点があるのではないかと思いましてね。 427 00:19:06,000 --> 00:19:10,000 ああ…。 428 00:19:06,000 --> 00:19:10,000 で 当人の情報を洗っていたと。 429 00:19:10,000 --> 00:19:12,000 亀山くん。 430 00:19:10,000 --> 00:19:12,000 はい。 431 00:19:12,000 --> 00:19:14,000 {\an1}被害者の佐伯美鈴さんは→ 432 00:19:14,000 --> 00:19:18,000 {\an4}結婚詐欺の容疑をかけられたことが 433 00:19:14,000 --> 00:19:18,000 {\an1}あるようですよ。 434 00:19:18,000 --> 00:19:20,000 ん? 詐欺? 435 00:19:21,000 --> 00:19:24,000 {\an1}証拠不十分で逮捕には至らなかった。 436 00:19:24,000 --> 00:19:27,000 {\an1}しかし 疑わしい余罪も多かったようです。 437 00:19:27,000 --> 00:19:29,000 ええ…。 438 00:19:29,000 --> 00:19:33,000 {\an4}資産家に近づき 439 00:19:29,000 --> 00:19:33,000 {\an1}詐欺や窃盗を繰り返していた疑い…。 440 00:19:33,000 --> 00:19:37,000 スナックのママってのは 441 00:19:33,000 --> 00:19:37,000 悪党の表の顔だったんですかね? 442 00:19:37,000 --> 00:19:39,000 {\an1}古いものでは 17年前→ 443 00:19:39,000 --> 00:19:45,000 {\an4}子供に募金詐欺をさせていた疑いで 444 00:19:39,000 --> 00:19:45,000 {\an1}取り調べを受けていたという記録も…。 445 00:19:45,000 --> 00:19:48,000 {\an4}これまた 本人が否定して 446 00:19:45,000 --> 00:19:48,000 {\an1}逮捕はされていませんが。 447 00:19:48,000 --> 00:19:50,000 募金詐欺…。 448 00:19:50,000 --> 00:19:54,000 子供に 募金箱 持たせて 449 00:19:50,000 --> 00:19:54,000 金を稼がせてたってことですか。 450 00:19:54,000 --> 00:19:56,000 最低ですね。 451 00:19:56,000 --> 00:19:58,000 {\an1}ありました…。 452 00:19:58,000 --> 00:20:01,000 {\an4}桐山塔子の名前が。 453 00:19:58,000 --> 00:20:01,000 おっ! 2人に接点が? 454 00:20:01,000 --> 00:20:07,000 {\an4}その募金箱を持たされていたのが 455 00:20:01,000 --> 00:20:07,000 {\an1}当時10歳の塔子さん。 456 00:20:08,000 --> 00:20:12,000 {\an1}佐伯美鈴は 彼女の身元引受人でした。 457 00:20:13,000 --> 00:20:17,000 {\an1}塔子さんは 幼い頃 実の母親を亡くし→ 458 00:20:17,000 --> 00:20:21,000 {\an1}母親の友人だった佐伯美鈴に引き取られた。 459 00:20:21,000 --> 00:20:23,000 育ての親か…。 460 00:20:23,000 --> 00:20:26,000 なら 今も繋がってそうですね。 461 00:20:23,000 --> 00:20:26,000 ええ。 462 00:20:31,000 --> 00:20:36,000 (芹沢)被害者の佐伯美鈴って女 463 00:20:31,000 --> 00:20:36,000 ただ者じゃないですよ。 464 00:20:36,000 --> 00:20:40,000 自宅から見つかった 465 00:20:36,000 --> 00:20:40,000 複数の用途不明の鍵。 466 00:20:40,000 --> 00:20:43,000 {\an1}一つは 近所のトランクルームのものでした。 467 00:20:43,000 --> 00:20:48,000 {\an4}中には 現金や盗難届が出ている宝飾品が 468 00:20:43,000 --> 00:20:48,000 {\an1}いくつか。 469 00:20:48,000 --> 00:20:52,000 (芹沢)盗品や だまし取った現金の 470 00:20:48,000 --> 00:20:52,000 隠し場所っすよ。 471 00:20:52,000 --> 00:20:55,000 鍵が複数あるので 472 00:20:52,000 --> 00:20:55,000 他にも まだ ありそうですね。 473 00:20:55,000 --> 00:20:58,000 {\an1}(伊丹)うん。 こりゃ…。 474 00:20:58,000 --> 00:21:01,000 {\an4}行きずりの強盗殺人じゃなさそうだな。 475 00:20:58,000 --> 00:21:01,000 ああ…。 476 00:21:01,000 --> 00:21:04,000 {\an4}…って コラッ! 477 00:21:01,000 --> 00:21:04,000 {\an1}ぬるっと入ってくんな この ぬる亀! 478 00:21:04,000 --> 00:21:07,000 {\an4}誰が ぬる亀だよ! 479 00:21:04,000 --> 00:21:07,000 {\an1}強盗じゃないでしょうねぇ。 480 00:21:07,000 --> 00:21:12,000 {\an4}被害者の所持品を奪った割に 481 00:21:07,000 --> 00:21:12,000 {\an1}イヤリングやネックレスは見逃しています。 482 00:21:12,000 --> 00:21:14,000 {\an1}金品を奪ったのは→ 483 00:21:14,000 --> 00:21:17,000 {\an4}強盗に見せかけるための 484 00:21:14,000 --> 00:21:17,000 {\an1}カムフラージュではないかと…。 485 00:21:17,000 --> 00:21:19,000 {\an1}言われなくても わかってますよ。 486 00:21:19,000 --> 00:21:22,000 {\an4}おい 怨恨の線に切り替えるぞ。 487 00:21:19,000 --> 00:21:22,000 はい。 488 00:21:22,000 --> 00:21:25,000 {\an1}まずは 過去に詐欺被害に遭った男性ですね。 489 00:21:25,000 --> 00:21:27,000 {\an4}亀山くん。 490 00:21:25,000 --> 00:21:27,000 はい。 491 00:21:27,000 --> 00:21:29,000 {\an4}ちょちょ ちょちょ…。 492 00:21:27,000 --> 00:21:29,000 (伊丹)あっ! 493 00:21:29,000 --> 00:21:32,000 {\an1}あっ これ 福丸家のお宝ですよ! 494 00:21:32,000 --> 00:21:34,000 {\an1}これが ここにあるってことは…。 495 00:21:34,000 --> 00:21:36,000 {\an1}つまり 佐伯美鈴は→ 496 00:21:36,000 --> 00:21:41,000 {\an4}今なお 塔子さんに詐欺をやらせていた 497 00:21:36,000 --> 00:21:41,000 {\an1}ということでしょうかねぇ。 498 00:21:41,000 --> 00:21:45,000 {\an4}なるほどね。 499 00:21:41,000 --> 00:21:45,000 {\an1}雨やどりが結び付けた運命の出会いって→ 500 00:21:45,000 --> 00:21:48,000 {\an4}ロマンチックですけど 501 00:21:45,000 --> 00:21:48,000 {\an1}ちょっと 出来過ぎな気がしてたんですよね。 502 00:21:48,000 --> 00:21:52,000 {\an4}実は 全部 503 00:21:48,000 --> 00:21:52,000 {\an1}塔子さんが仕組んだことだったと…。 504 00:21:52,000 --> 00:21:54,000 おい トーコって誰だ? 505 00:21:54,000 --> 00:21:58,000 {\an4}関係者の中にいませんでしたか? 506 00:21:54,000 --> 00:21:58,000 {\an1}桐山塔子という女性。 507 00:21:58,000 --> 00:22:00,000 あっ! 508 00:21:58,000 --> 00:22:00,000 うわっ! 509 00:22:00,000 --> 00:22:06,000 {\an4}あの… スナックの女性従業員のうち 510 00:22:00,000 --> 00:22:06,000 {\an1}一人 所在不明の方がいるんですけど→ 511 00:22:06,000 --> 00:22:08,000 {\an4}その人が 512 00:22:06,000 --> 00:22:08,000 {\an1}「トーコちゃん」って呼ばれてました。 513 00:22:08,000 --> 00:22:10,000 所在不明? 514 00:22:08,000 --> 00:22:10,000 うん。 515 00:22:10,000 --> 00:22:13,000 連絡先は わかるんですけど 516 00:22:10,000 --> 00:22:13,000 繋がらなくて…。 517 00:22:13,000 --> 00:22:15,000 {\an1}連絡先は どなたから? 518 00:22:15,000 --> 00:22:18,000 同じスナックの従業員の方です。 519 00:22:19,000 --> 00:22:24,000 {\an4}えっと… 佐伯美鈴さんのお店で働いていた 520 00:22:19,000 --> 00:22:24,000 {\an1}浅田友莉亜さんですよね? 521 00:22:24,000 --> 00:22:26,000 (浅田友莉亜)ええ。 522 00:22:26,000 --> 00:22:28,000 {\an1}あっ… こっちは木本さん→ 523 00:22:28,000 --> 00:22:31,000 {\an4}で この居酒屋の店長 岡さん。 524 00:22:28,000 --> 00:22:31,000 あっ…。 525 00:22:31,000 --> 00:22:33,000 {\an1}2人とも ママのお店の常連さん。 526 00:22:33,000 --> 00:22:36,000 {\an4}美鈴ママとも 527 00:22:33,000 --> 00:22:36,000 {\an1}よく ここで 一緒に飲んでたから→ 528 00:22:36,000 --> 00:22:38,000 {\an1}献杯してたところ。 529 00:22:40,000 --> 00:22:44,000 {\an1}(岡 昌宏)残念だねえ 美鈴ママ。 530 00:22:44,000 --> 00:22:47,000 {\an1}(木本三郎)いい女だったんだけどなあ。 531 00:22:47,000 --> 00:22:51,000 {\an4}まあ 金には がめつかったけどな。 532 00:22:47,000 --> 00:22:51,000 {\an1}ハハッ…。 533 00:22:51,000 --> 00:22:55,000 {\an4}えっと… 塔子さんの連絡先を知っていたのは 534 00:22:51,000 --> 00:22:55,000 {\an1}友莉亜さんなんですよね? 535 00:22:55,000 --> 00:22:57,000 そうよ。 536 00:22:57,000 --> 00:23:00,000 彼女が行きそうな場所とか 537 00:22:57,000 --> 00:23:00,000 心当たりないですかね? 538 00:23:00,000 --> 00:23:04,000 {\an4}さあねえ…。 539 00:23:00,000 --> 00:23:04,000 {\an1}あんまり 自分のこと 話さない子だったから。 540 00:23:04,000 --> 00:23:07,000 {\an1}じゃあ 誰か他に 塔子さんと親しい人は? 541 00:23:07,000 --> 00:23:09,000 この人。 542 00:23:07,000 --> 00:23:09,000 ん? 543 00:23:09,000 --> 00:23:11,000 {\an1}えっ? 俺!? 544 00:23:11,000 --> 00:23:14,000 {\an4}木本さん 545 00:23:11,000 --> 00:23:14,000 {\an1}トーコちゃんのこと 狙ってたでしょ。 546 00:23:14,000 --> 00:23:19,000 {\an4}ああ… まあね。 547 00:23:14,000 --> 00:23:19,000 {\an1}でも メアド知ってるぐらいだけど。 548 00:23:19,000 --> 00:23:22,000 {\an4}あっ 事件のあとも 549 00:23:19,000 --> 00:23:22,000 {\an1}何度かメール送ったんだけど→ 550 00:23:22,000 --> 00:23:25,000 {\an1}なぜか返事がないんだよね。 ヘヘヘヘ…。 551 00:23:25,000 --> 00:23:28,000 {\an4}振られたんだよ。 552 00:23:25,000 --> 00:23:28,000 {\an1}(木本)うるせえな。 553 00:23:28,000 --> 00:23:31,000 {\an1}他のバイトの子も 仲良くなかったからね。 554 00:23:31,000 --> 00:23:34,000 {\an1}やり取りしてたの 美鈴ママだけだったかな。 555 00:23:34,000 --> 00:23:39,000 {\an4}美鈴ママと塔子さんは こう… 556 00:23:34,000 --> 00:23:39,000 どういう関係だったんですかねえ? 557 00:23:39,000 --> 00:23:42,000 {\an1}もしかして… 娘? 558 00:23:42,000 --> 00:23:44,000 あっ… 知ってた? 559 00:23:44,000 --> 00:23:46,000 {\an1}まあ うすうすね。 560 00:23:46,000 --> 00:23:50,000 {\an1}ママ あの子にだけは なんか遠慮なくて。 561 00:23:51,000 --> 00:23:55,000 {\an1}(塔子)もう そういうの嫌なんです。 562 00:23:55,000 --> 00:23:57,000 (佐伯美鈴)はあ!? 563 00:24:00,000 --> 00:24:04,000 {\an1}親 亡くした あんたのために→ 564 00:24:04,000 --> 00:24:08,000 {\an4}私が どれだけ苦労したか 565 00:24:04,000 --> 00:24:08,000 {\an1}わかってんの? 566 00:24:11,000 --> 00:24:16,000 {\an1}ちゃんと 恩返ししてもらわないと。 567 00:24:17,000 --> 00:24:21,000 {\an4}(友莉亜)娘っていうより 568 00:24:17,000 --> 00:24:21,000 {\an1}従順な犬って感じだけどね。 569 00:24:21,000 --> 00:24:25,000 {\an4}客とデートしてこいなんて 570 00:24:21,000 --> 00:24:25,000 私だったら 絶対 嫌だよ。 571 00:24:25,000 --> 00:24:29,000 デート? 572 00:24:25,000 --> 00:24:29,000 {\an1}パパ活みたいなこと させてたみたいよ。 573 00:24:29,000 --> 00:24:31,000 あら…? 574 00:24:31,000 --> 00:24:36,000 {\an4}「佐伯美鈴さんは 金に がめつかった」 575 00:24:31,000 --> 00:24:36,000 そうおっしゃいましたねぇ。 576 00:24:36,000 --> 00:24:41,000 {\an1}あっ いや… まあ…。 577 00:24:41,000 --> 00:24:43,000 {\an1}美鈴ママがさ→ 578 00:24:43,000 --> 00:24:47,000 {\an4}トーコちゃんとデートしたかったら 579 00:24:43,000 --> 00:24:47,000 {\an1}金払えなんて言うんだよ。 580 00:24:47,000 --> 00:24:49,000 払ったんですか? 581 00:24:49,000 --> 00:24:51,000 {\an1}(岡)なんだよ お前。 582 00:24:51,000 --> 00:24:55,000 {\an4}俺には 若い子とデートだなんて自慢しといて 583 00:24:51,000 --> 00:24:55,000 {\an1}お金払ってたのか。 584 00:24:55,000 --> 00:24:57,000 {\an1}お巡りさん→ 585 00:24:57,000 --> 00:25:00,000 {\an4}この人 おととい パパ活してました。 586 00:24:57,000 --> 00:25:00,000 {\an1}逮捕しちゃってください。 587 00:25:00,000 --> 00:25:03,000 {\an4}人聞きの悪いこと 言うなって! 588 00:25:00,000 --> 00:25:03,000 {\an1}(岡)何が? 589 00:25:03,000 --> 00:25:06,000 {\an4}俺は 健全に 590 00:25:03,000 --> 00:25:06,000 {\an1}美術館に行っただけなんだってば! 591 00:25:06,000 --> 00:25:08,000 はいはい はいはい…。 592 00:25:06,000 --> 00:25:08,000 もう もう もう… その辺で! 593 00:25:08,000 --> 00:25:12,000 {\an1}おとといというと 事件の日ですねぇ。 594 00:25:12,000 --> 00:25:15,000 美術館というのは 595 00:25:12,000 --> 00:25:15,000 ひょっとして 上野ですか? 596 00:25:15,000 --> 00:25:20,000 {\an1}そうだよ。 取引先がチケットくれたんで。 597 00:25:20,000 --> 00:25:25,000 {\an4}なんか 急に男が現れて 598 00:25:20,000 --> 00:25:25,000 トーコちゃんは逃げちゃうしさ→ 599 00:25:25,000 --> 00:25:27,000 帰り道に 雨が降ってくるし→ 600 00:25:27,000 --> 00:25:29,000 {\an1}もう 散々だったけどな。 601 00:25:29,000 --> 00:25:31,000 男が現れた? 602 00:25:31,000 --> 00:25:33,000 ああ。 603 00:25:35,000 --> 00:25:37,000 塔子さん? 604 00:25:37,000 --> 00:25:40,000 塔子さん…。 605 00:25:41,000 --> 00:25:45,000 待って! 話をさせて! 606 00:25:45,000 --> 00:25:52,000 {\an1}♬〜 607 00:25:52,000 --> 00:25:55,000 (木本)お… おい! 608 00:25:55,000 --> 00:26:00,000 {\an4}待ってるから…。 609 00:25:55,000 --> 00:26:00,000 {\an1}美術館で待ってるから! 610 00:26:00,000 --> 00:26:02,000 (木本)トーコちゃん…。 611 00:26:05,000 --> 00:26:08,000 彼女のこと 知ってるんですか? 612 00:26:08,000 --> 00:26:13,000 {\an4}すっごい勢いで 613 00:26:08,000 --> 00:26:13,000 {\an1}思わず スナックの場所 教えちゃったよ。 614 00:26:25,066 --> 00:26:30,066 {\an4}知ってるよね? 615 00:26:25,066 --> 00:26:30,066 {\an1}北千住のスナックで起きた 殺人事件。 616 00:26:30,066 --> 00:26:33,066 (福丸)さあ…。 知りません。 617 00:26:33,066 --> 00:26:39,066 {\an4}事件の日 618 00:26:33,066 --> 00:26:39,066 {\an1}あなたは 塔子さんと再会しています。 619 00:26:39,066 --> 00:26:45,066 {\an4}その時に 一緒にいた男性から 620 00:26:39,066 --> 00:26:45,066 {\an1}スナックの場所を聞いたはずです。 621 00:26:45,066 --> 00:26:50,066 {\an4}あの日 あなたは 美術館で 622 00:26:45,066 --> 00:26:50,066 {\an1}塔子さんを待っていた。 623 00:26:50,066 --> 00:26:54,066 {\an1}しかし 結局 塔子さんは現れず→ 624 00:26:54,066 --> 00:26:58,066 {\an1}あなたは スナックを訪ねました。 625 00:26:58,066 --> 00:27:00,066 何を根拠に そんなことを…。 626 00:27:00,066 --> 00:27:06,066 {\an4}事件現場に あなたの作った傘が 627 00:27:00,066 --> 00:27:06,066 {\an1}落ちていた痕跡がありました。 628 00:27:06,066 --> 00:27:12,066 {\an4}この赤い傘 現場から 629 00:27:06,066 --> 00:27:12,066 {\an1}あなたが持ち去ったのではありませんか? 630 00:27:12,066 --> 00:27:17,066 {\an1}このチャーム この傘に付いてたものだよね。 631 00:27:17,066 --> 00:27:21,066 付着してた血液 調べたら 632 00:27:17,066 --> 00:27:21,066 被害者のものと一致したよ。 633 00:27:21,066 --> 00:27:24,066 この傘も調べれば 634 00:27:21,066 --> 00:27:24,066 血液反応 出るんじゃないかなあ。 635 00:27:24,066 --> 00:27:27,066 {\an4}僕が殺したっていうんですか? 636 00:27:24,066 --> 00:27:27,066 {\an1}なんで 僕が…。 637 00:27:27,066 --> 00:27:31,066 {\an1}塔子さんは 育ての親の佐伯美鈴から→ 638 00:27:31,066 --> 00:27:34,066 募金詐欺などの悪事を 639 00:27:31,066 --> 00:27:34,066 強いられていました。 640 00:27:34,066 --> 00:27:38,066 きっと あなたに近づいたのも 641 00:27:34,066 --> 00:27:38,066 佐伯美鈴の指示でしょう。 642 00:27:38,066 --> 00:27:40,066 違う…。 643 00:27:40,066 --> 00:27:45,066 {\an4}佐伯美鈴の所持品から 644 00:27:40,066 --> 00:27:45,066 {\an1}タペストリーが見つかっています。 645 00:27:45,066 --> 00:27:47,066 {\an1}あなたは だまされたんですよ。 646 00:27:47,066 --> 00:27:50,066 {\an4}違う! タペストリーを盗んだのは 647 00:27:47,066 --> 00:27:50,066 {\an1}彼女じゃない! 648 00:27:50,066 --> 00:27:53,066 {\an1}彼女は 何も知らなかったんだ。 649 00:27:53,066 --> 00:27:55,066 「盗んだ」? 650 00:27:56,066 --> 00:28:00,066 {\an4}あなたが売ったものでも 651 00:27:56,066 --> 00:28:00,066 {\an1}彼女に だまし取られたものでもなく→ 652 00:28:00,066 --> 00:28:05,066 盗まれた。 それが真実なんですね? 653 00:28:05,066 --> 00:28:08,066 {\an1}彼女は 僕をだましてない。 654 00:28:08,066 --> 00:28:11,066 ええ。 僕も そう思っています。 655 00:28:11,066 --> 00:28:15,066 {\an4}最初から だますつもりならば 656 00:28:11,066 --> 00:28:15,066 {\an1}本名で近づいたりはしないでしょう。 657 00:28:17,066 --> 00:28:22,066 申し訳ない。 あなたが 塔子さんを 658 00:28:17,066 --> 00:28:22,066 かばっているように感じたもので→ 659 00:28:22,066 --> 00:28:26,066 少々 揺さぶりをかけました。 660 00:28:26,066 --> 00:28:28,066 福丸くん。 661 00:28:28,066 --> 00:28:31,066 {\an1}知ってることがあったら 教えてくれないか? 662 00:28:31,066 --> 00:28:35,066 {\an4}もし 彼女が罪を犯して どこかへ逃げてるなら 663 00:28:31,066 --> 00:28:35,066 {\an1}早く見つけてあげたい。 664 00:28:35,066 --> 00:28:40,066 {\an4}それが 665 00:28:35,066 --> 00:28:40,066 {\an1}彼女を救うことにもなるんじゃないか? 666 00:28:41,066 --> 00:28:44,066 {\an1}あの人…→ 667 00:28:44,066 --> 00:28:48,066 {\an4}僕には 668 00:28:44,066 --> 00:28:48,066 {\an1}塔子さんの叔母だと名乗っていました。 669 00:28:48,066 --> 00:28:50,066 {\an1}半年くらい前→ 670 00:28:50,066 --> 00:28:55,066 {\an4}彼女の父親が 生前 事業に失敗して 671 00:28:50,066 --> 00:28:55,066 {\an1}闇金に金を借りたせいで→ 672 00:28:55,066 --> 00:28:57,066 {\an1}彼女が苦しんでるって…。 673 00:28:58,066 --> 00:29:00,066 {\an1}それで あの人に会って…。 674 00:29:01,066 --> 00:29:03,066 悪いわねえ。 675 00:29:03,066 --> 00:29:06,066 {\an1}あの子は 性格的に受け取らないだろうから→ 676 00:29:06,066 --> 00:29:09,066 私が あの子の代わりに…。 677 00:29:09,066 --> 00:29:11,066 (塔子)駄目! 678 00:29:11,066 --> 00:29:14,066 {\an4}いいんだよ。 679 00:29:11,066 --> 00:29:14,066 {\an1}これで 塔子さんが楽になるなら。 680 00:29:14,066 --> 00:29:17,066 {\an1}傘作り できなくなるよ? 681 00:29:17,066 --> 00:29:20,066 別にいいよ 傘職人なんて。 682 00:29:20,066 --> 00:29:22,066 {\an4}僕 本当は もっと 683 00:29:20,066 --> 00:29:22,066 {\an1}クリエーティブな仕事がしたいんだ。 684 00:29:22,066 --> 00:29:24,066 今から デザインの勉強でもして…。 685 00:29:24,066 --> 00:29:26,066 {\an4}そんな嘘 つかないで。 686 00:29:24,066 --> 00:29:26,066 (福丸)嘘じゃないよ。 687 00:29:26,066 --> 00:29:28,066 {\an1}(塔子)嘘。 688 00:29:32,066 --> 00:29:36,066 {\an1}私のことはいいから。 心配しないで。 689 00:29:36,066 --> 00:29:41,066 {\an4}(福丸の声) 690 00:29:36,066 --> 00:29:41,066 {\an1}翌日 彼女から 別れの電話がありました。 691 00:29:41,066 --> 00:29:46,066 {\an4}その2日後 タペストリーが 692 00:29:41,066 --> 00:29:46,066 {\an1}全部 なくなってることに気づきました。 693 00:29:46,066 --> 00:29:49,066 {\an1}彼女が関わってると思った。 694 00:29:49,066 --> 00:29:55,066 {\an4}5つ 全部 奪うために 695 00:29:49,066 --> 00:29:55,066 {\an1}あえて あの時は突き返したんだって。 696 00:29:55,066 --> 00:29:59,066 {\an1}それで 半年間 彼女を捜してたのか。 697 00:29:59,066 --> 00:30:01,066 {\an1}信じられなくて…。 698 00:30:01,066 --> 00:30:04,066 {\an1}何かの間違いであってほしかった。 699 00:30:04,066 --> 00:30:07,066 {\an4}だから もう一度 会って 700 00:30:04,066 --> 00:30:07,066 {\an1}話がしたかったんです。 701 00:30:07,066 --> 00:30:10,066 {\an1}それが 3日前に かなったわけですね? 702 00:30:10,066 --> 00:30:12,066 はい。 703 00:30:12,066 --> 00:30:17,066 {\an4}予報が雨だったので 704 00:30:12,066 --> 00:30:17,066 {\an1}いつものように 美術館に行きました。 705 00:30:19,066 --> 00:30:22,066 待って! 話をさせて! 706 00:30:22,066 --> 00:30:24,066 {\an1}逃げないで! 707 00:30:24,066 --> 00:30:28,066 {\an1}盗まれたこと 誰にも言ってないから。 708 00:30:29,066 --> 00:30:33,066 「盗まれた」…? 709 00:30:33,066 --> 00:30:35,066 {\an1}(福丸)えっ…? 710 00:30:36,066 --> 00:30:38,066 ごめんなさい…。 711 00:30:38,066 --> 00:30:40,066 (福丸の声)あの反応…。 712 00:30:40,066 --> 00:30:43,066 {\an1}彼女は 盗みのことを知らなかったんだ。 713 00:30:43,066 --> 00:30:46,066 {\an1}夜まで待っても 塔子さんは来なかった。 714 00:30:46,066 --> 00:30:51,066 でも やっぱり 諦められなくて… 715 00:30:46,066 --> 00:30:51,066 あの店へ行きました。 716 00:30:52,066 --> 00:30:54,066 (雨の音) 717 00:30:54,066 --> 00:30:56,066 (福丸)すいません。 718 00:30:57,066 --> 00:31:04,066 {\an1}♬〜 719 00:31:05,066 --> 00:31:12,066 {\an1}♬〜 720 00:31:12,066 --> 00:31:14,066 {\an1}(福丸の声)きっと 塔子さんは→ 721 00:31:14,066 --> 00:31:18,066 {\an1}あの人と揉めて 殺してしまった…。 722 00:31:19,066 --> 00:31:25,066 {\an4}だから 彼女をかばおうと 723 00:31:19,066 --> 00:31:25,066 {\an1}傘を持ち帰ったわけか。 724 00:31:25,066 --> 00:31:32,066 {\an4}あの日 雨やどりなんか 725 00:31:25,066 --> 00:31:32,066 {\an1}しなければよかった…。 726 00:31:32,066 --> 00:31:35,066 {\an1}彼女と出会わなければ…。 727 00:31:39,066 --> 00:31:43,066 {\an1}彼女を… 見つけてください。 728 00:31:45,066 --> 00:31:47,066 任せとけ。 729 00:31:47,066 --> 00:31:50,066 ひとつ 気になることが。 730 00:31:50,066 --> 00:31:54,066 {\an4}タペストリーは 731 00:31:50,066 --> 00:31:54,066 何年も ホコリをかぶっていました。 732 00:31:54,066 --> 00:31:57,066 {\an1}人目に触れることは ほとんどなかった。 733 00:31:57,066 --> 00:32:02,066 しかし 彼女が去って 2日後 734 00:31:57,066 --> 00:32:02,066 なくなっていることに気づいた。 735 00:32:02,066 --> 00:32:05,066 {\an1}何か きっかけがあったのでしょうか? 736 00:32:05,066 --> 00:32:07,066 {\an1}それは たまたまです。 737 00:32:07,066 --> 00:32:09,066 {\an1}急に 親父が→ 738 00:32:09,066 --> 00:32:12,066 {\an4}「俺も いつ死ぬか わかんないから 739 00:32:09,066 --> 00:32:12,066 {\an1}財産の整理をする」って言いだして。 740 00:32:12,066 --> 00:32:16,066 {\an4}ああ… 確か ご近所で 741 00:32:12,066 --> 00:32:16,066 {\an1}同い年の人が亡くなったんだったよな。 742 00:32:16,066 --> 00:32:21,066 {\an1}ええ。 ジョギング中に転倒したとかで…。 743 00:32:21,066 --> 00:32:28,066 {\an4}タペストリーが盗まれたのと ほぼ同時期に 744 00:32:21,066 --> 00:32:28,066 {\an1}死亡事故ですか…。 745 00:32:30,066 --> 00:32:32,066 7月8日 早朝→ 746 00:32:32,066 --> 00:32:34,066 石橋大祐さん 68歳が→ 747 00:32:34,066 --> 00:32:37,066 {\an1}ジョギング中に転倒して 死亡。 748 00:32:37,066 --> 00:32:39,066 {\an1}事件性は なしと判断され→ 749 00:32:39,066 --> 00:32:41,066 事故扱いになっていますねぇ。 750 00:32:41,066 --> 00:32:45,066 {\an4}タペストリーがなくなっているのを 751 00:32:41,066 --> 00:32:45,066 {\an1}見つけたのが 7月9日ですから→ 752 00:32:45,066 --> 00:32:48,066 {\an4}その前日ですね。 753 00:32:45,066 --> 00:32:48,066 ええ。 754 00:32:48,066 --> 00:32:51,066 福丸家が ここ。 755 00:32:51,066 --> 00:32:53,066 石橋さんが亡くなった場所が ここ。 756 00:32:53,066 --> 00:32:56,066 {\an4}いやあ 近いですね。 757 00:32:56,066 --> 00:33:01,066 {\an4}ところで 佐伯美鈴は 半年もの間 758 00:32:56,066 --> 00:33:01,066 {\an1}盗品のタペストリーを売らなかった。 759 00:33:01,066 --> 00:33:05,066 なぜでしょう? 760 00:33:01,066 --> 00:33:05,066 {\an1}ん? ああ 確かに… なぜでしょう? 761 00:33:05,066 --> 00:33:09,066 {\an1}例えば 単なる窃盗ではなかったと…。 762 00:33:09,066 --> 00:33:14,066 {\an1}単なる窃盗ではなかった…? ん? 763 00:33:14,066 --> 00:33:20,066 {\an1}♬〜 764 00:33:20,066 --> 00:33:22,066 なるほど…。 765 00:33:22,066 --> 00:33:26,066 そういうことでしたか。 766 00:33:22,066 --> 00:33:26,066 えっ…? 767 00:33:30,066 --> 00:33:32,066 {\an4}(岡)仕込みがありますので 768 00:33:30,066 --> 00:33:32,066 {\an1}手短にお願いします。 769 00:33:32,066 --> 00:33:35,066 ああ… 忙しいとこ すいませんね。 770 00:33:35,066 --> 00:33:38,066 {\an1}美鈴ママの件 何かわかったんですか? 771 00:33:38,066 --> 00:33:41,066 ええ いろいろと。 772 00:33:41,066 --> 00:33:46,066 {\an4}佐伯美鈴さんは 過去に 773 00:33:41,066 --> 00:33:46,066 {\an1}窃盗の容疑をかけられたことがありました。 774 00:33:46,066 --> 00:33:48,066 ご存じでしたか? 775 00:33:48,066 --> 00:33:51,066 {\an1}へえ〜。 いや 知らなかったです。 776 00:33:51,066 --> 00:33:54,066 その時に盗まれた宝飾品が→ 777 00:33:54,066 --> 00:33:57,066 彼女のトランクルームから 778 00:33:54,066 --> 00:33:57,066 見つかったんですよ。 779 00:33:57,066 --> 00:34:00,066 {\an4}じゃあ 彼女がやったんですね。 780 00:33:57,066 --> 00:34:00,066 {\an1}そんな悪い人には見えなかったけどなあ…。 781 00:34:00,066 --> 00:34:03,066 いや 盗んだのは 彼女じゃない。 782 00:34:03,066 --> 00:34:05,066 えっ? 783 00:34:05,066 --> 00:34:07,066 当時 逮捕できなかったのは→ 784 00:34:07,066 --> 00:34:11,066 彼女にはアリバイがあり 785 00:34:07,066 --> 00:34:11,066 犯行が不可能だったから。 786 00:34:11,066 --> 00:34:13,066 つまり 彼女には→ 787 00:34:13,066 --> 00:34:17,066 窃盗の実行犯となる 共犯者がいた 788 00:34:13,066 --> 00:34:17,066 ということになります。 789 00:34:17,066 --> 00:34:20,066 その共犯者ね 790 00:34:17,066 --> 00:34:20,066 どうやら 半年前にも→ 791 00:34:20,066 --> 00:34:24,066 {\an4}ある民家から 高価なタペストリーを 792 00:34:20,066 --> 00:34:24,066 盗み出してるんですよ。 793 00:34:24,066 --> 00:34:29,066 恐らく その時に 794 00:34:24,066 --> 00:34:29,066 近隣住民に目撃されてしまった。 795 00:34:29,066 --> 00:34:31,066 亡くなった住人は→ 796 00:34:31,066 --> 00:34:35,066 {\an4}転倒事故により死亡したものとばかり 797 00:34:31,066 --> 00:34:35,066 {\an1}思われていましたが→ 798 00:34:35,066 --> 00:34:41,066 本当は 窃盗犯に突き飛ばされた 799 00:34:35,066 --> 00:34:41,066 事件でした。 800 00:34:41,066 --> 00:34:43,066 {\an1}なんで 俺に そんな話を? 801 00:34:43,066 --> 00:34:45,066 亡くなった住人の衣服に→ 802 00:34:45,066 --> 00:34:50,066 犯人のものとおぼしき毛髪が 803 00:34:45,066 --> 00:34:50,066 付着していましてね。 804 00:34:50,066 --> 00:34:54,066 {\an1}あんたの髪と同じ色の毛だ。 805 00:34:54,066 --> 00:35:00,066 {\an1}♬〜 806 00:35:00,066 --> 00:35:04,066 {\an1}タペストリーを盗んだのは あなたですね? 807 00:35:06,066 --> 00:35:11,066 {\an4}この窃盗の件 808 00:35:06,066 --> 00:35:11,066 {\an1}塔子さんには秘密にしてたんだよな。 809 00:35:11,066 --> 00:35:15,066 {\an4}だけど 彼女は 福丸くんと再会し 810 00:35:11,066 --> 00:35:15,066 {\an1}知ってしまった。 811 00:35:15,066 --> 00:35:19,066 もし 塔子さんが 彼に 812 00:35:15,066 --> 00:35:19,066 知っていることを全て話せば→ 813 00:35:19,066 --> 00:35:23,066 亡くなった住人の件も 814 00:35:19,066 --> 00:35:23,066 露呈してしまうかもしれない。 815 00:35:23,066 --> 00:35:26,066 {\an4}そうなって 一番困るのは 816 00:35:23,066 --> 00:35:26,066 {\an1}実行犯のあんただ。 817 00:35:26,066 --> 00:35:30,066 {\an1}それで 佐伯美鈴と揉めた。 818 00:35:31,066 --> 00:35:34,066 {\an4}あの女がやったんでしょ。 819 00:35:31,066 --> 00:35:34,066 俺には関係ないよ! 820 00:35:34,066 --> 00:35:37,066 先日 気づいたのですがね→ 821 00:35:37,066 --> 00:35:41,066 {\an4}あなた 手を怪我されてますねぇ。 822 00:35:42,066 --> 00:35:47,066 {\an4}恐らく スナックの裏窓から逃げ出す際に 823 00:35:42,066 --> 00:35:47,066 {\an1}負傷したんじゃありませんか? 824 00:35:47,066 --> 00:35:50,066 {\an1}現場から血液反応が出てる。 825 00:35:50,066 --> 00:35:52,066 {\an1}言い逃れはできねえぞ。 826 00:35:54,066 --> 00:35:59,066 佐伯美鈴さんを殺害したのは 827 00:35:54,066 --> 00:35:59,066 あなたですよねぇ。 828 00:36:01,066 --> 00:36:03,066 岡さん! 829 00:36:03,066 --> 00:36:10,066 {\an1}♬〜 830 00:36:10,066 --> 00:36:13,066 あの女が悪いんです…。 831 00:36:14,066 --> 00:36:18,066 ずっと こき使われてきた。 832 00:36:18,066 --> 00:36:23,066 {\an1}盗みも 全部 あいつの指示だったんです。 833 00:36:26,066 --> 00:36:31,066 {\an4}(石橋大祐)おい! 834 00:36:26,066 --> 00:36:31,066 {\an1}ちょっと あんた… 何やってんだ! おい! 835 00:36:31,066 --> 00:36:33,066 待て コラ! おい! 836 00:36:34,066 --> 00:36:36,066 {\an4}ᗕ(岡)離せよ! 837 00:36:34,066 --> 00:36:36,066 {\an1}ᗕ(石橋)ああっ…! 838 00:36:36,066 --> 00:36:38,066 {\an1}ᗕ(衝撃音) 839 00:36:42,066 --> 00:36:47,066 {\an1}塔子ちゃんに 盗みのことがバレたって聞いて→ 840 00:36:47,066 --> 00:36:49,066 {\an1}もう おしまいだと思った。 841 00:36:50,066 --> 00:36:53,066 あれ…? ねえ 塔子ちゃんは? 842 00:36:53,066 --> 00:36:57,066 {\an1}あの子 だんだん 生意気になってくるわ。 843 00:36:57,066 --> 00:37:01,066 {\an4}例の男と会って 844 00:36:57,066 --> 00:37:01,066 {\an1}全部 話すだなんて言ってる。 845 00:37:01,066 --> 00:37:05,066 そんな…。 ねえ 大丈夫なの? 846 00:37:05,066 --> 00:37:10,066 {\an1}(美鈴)平気よ。 どこにも行けないから。 847 00:37:10,066 --> 00:37:14,066 {\an4}少し頭冷やせば 848 00:37:10,066 --> 00:37:14,066 {\an1}元の いい子に戻るわ。 849 00:37:14,066 --> 00:37:17,066 どうしよう…。 850 00:37:17,066 --> 00:37:21,066 俺 一人 殺しちまってるんだよ!? 851 00:37:21,066 --> 00:37:25,066 {\an1}「どうしよう…」って 何? 852 00:37:27,066 --> 00:37:31,066 自首… とか。 853 00:37:31,066 --> 00:37:34,066 (蹴る音) 854 00:37:31,066 --> 00:37:34,066 {\an1}(岡)ああっ…! ごめんなさい…。 855 00:37:35,066 --> 00:37:38,066 {\an4}自首なんかしたら 私まで やばいでしょ。 856 00:37:38,066 --> 00:37:42,066 {\an4}あんたがヘマしたせいで 857 00:37:38,066 --> 00:37:42,066 {\an4}面倒くさいことになったんじゃないの! 858 00:37:44,066 --> 00:37:48,066 {\an4}塔子といい あんたといい…→ 859 00:37:48,066 --> 00:37:51,066 {\an4}黙って 言うこと聞いてりゃいいのよ! 860 00:37:51,066 --> 00:37:54,066 {\an4}ビビってんじゃないわよ このクズ! 861 00:37:51,066 --> 00:37:54,066 (蹴る音) 862 00:37:55,066 --> 00:37:59,066 ああっ… ああっ ああっ…。 863 00:38:01,066 --> 00:38:03,066 {\an4}ああーっ! 864 00:38:01,066 --> 00:38:03,066 (殴る音) 865 00:38:05,066 --> 00:38:08,066 ううっ… ああっ…! 866 00:38:05,066 --> 00:38:08,066 (殴る音) 867 00:38:08,066 --> 00:38:11,066 {\an4}さあ 行くぞ。 868 00:38:08,066 --> 00:38:11,066 ᗒ(パトカーのサイレン) 869 00:38:11,066 --> 00:38:14,066 (芹沢)どうも。 870 00:38:11,066 --> 00:38:14,066 (杉下・亀山)どうも。 871 00:38:17,066 --> 00:38:20,066 {\an4}これが 被害者から奪った品ですね? 872 00:38:20,066 --> 00:38:23,066 {\an4}はい。 厨房の奥に隠してありました。 873 00:38:24,066 --> 00:38:27,066 {\an1}こちらが 佐伯美鈴のスマホ。 874 00:38:27,066 --> 00:38:30,066 {\an1}となると こちらは…。 875 00:38:31,066 --> 00:38:34,066 {\an1}あっ これ 塔子さんのスマホみたいですね。 876 00:38:34,066 --> 00:38:37,066 なんで 佐伯美鈴が持ってたんだ? 877 00:38:37,066 --> 00:38:40,066 {\an4}「あの子は もう どこへも行けない」…。 878 00:38:37,066 --> 00:38:40,066 えっ? 879 00:38:40,066 --> 00:38:44,066 {\an4}佐伯美鈴が そう言った。 880 00:38:40,066 --> 00:38:44,066 {\an1}岡昌宏の証言です。 881 00:38:44,066 --> 00:38:48,066 {\an4}つまり 佐伯美鈴は 882 00:38:44,066 --> 00:38:48,066 {\an1}塔子さんのスマホを取り上げ…。 883 00:38:48,066 --> 00:38:51,066 どこかに監禁してる!? 884 00:38:48,066 --> 00:38:51,066 {\an1}(麗音)えっ…!? 885 00:38:51,066 --> 00:38:54,066 {\an4}急ぎましょう。 どうもありがとう。 886 00:38:51,066 --> 00:38:54,066 (麗音)はい。 887 00:38:54,066 --> 00:38:59,066 {\an1}♬〜 888 00:38:59,066 --> 00:39:02,066 そんな… 塔子さんが…。 889 00:39:02,066 --> 00:39:05,066 {\an1}あなたは 佐伯美鈴に会っています。 890 00:39:05,066 --> 00:39:09,066 {\an4}その時に 彼女に関して 891 00:39:05,066 --> 00:39:09,066 {\an1}何か気づいたことはありませんでしたか? 892 00:39:09,066 --> 00:39:12,066 {\an1}どんな些細なことでも結構です。 893 00:39:12,066 --> 00:39:14,066 あの時は 確か…。 894 00:39:16,066 --> 00:39:19,066 {\an4}(福丸の声) 895 00:39:16,066 --> 00:39:19,066 {\an1}亀有のほうの喫茶店に呼び出されて…。 896 00:39:20,066 --> 00:39:26,066 {\an4}貸倉庫…! 佐伯美鈴は 盗品の隠し場所に 897 00:39:20,066 --> 00:39:26,066 {\an1}複数 倉庫を借りてましたよね。 898 00:39:26,066 --> 00:39:28,066 {\an1}亀有ならば スナックからも近い。 899 00:39:28,066 --> 00:39:30,066 {\an4}可能性はありますね。 900 00:39:28,066 --> 00:39:30,066 {\an3}はい。 901 00:39:30,066 --> 00:39:37,066 {\an1}♬〜 902 00:39:37,066 --> 00:39:40,066 (塔子)彼に もう一度 会って 903 00:39:37,066 --> 00:39:40,066 全部話す。 904 00:39:40,066 --> 00:39:45,066 {\an1}駄目よ。 あんな男 もう忘れなさい。 905 00:39:46,066 --> 00:39:49,066 ずっと我慢してきた…。 906 00:39:51,066 --> 00:39:53,066 だけど もう嫌! 907 00:39:53,066 --> 00:39:55,066 {\an1}もう 言いなりにはならない! 908 00:39:55,066 --> 00:39:57,066 (殴る音) 909 00:39:58,066 --> 00:40:02,066 {\an4}(美鈴)誰に向かって口利いてんの! 910 00:39:58,066 --> 00:40:02,066 {\an1}ああっ…! 911 00:40:04,066 --> 00:40:06,066 (塔子)ああっ…。 912 00:40:06,066 --> 00:40:08,066 (蹴る音) 913 00:40:08,066 --> 00:40:20,066 {\an1}♬〜 914 00:40:20,066 --> 00:40:22,066 (ブレーキ音) 915 00:40:23,066 --> 00:40:26,066 ああっ…! 916 00:40:26,066 --> 00:40:29,066 塔子さん? 917 00:40:26,066 --> 00:40:29,066 (福丸)塔子さん! 918 00:40:29,066 --> 00:40:32,066 あっ…! 右京さん! 919 00:40:32,066 --> 00:40:34,066 {\an1}(福丸)塔子さん! 920 00:40:34,066 --> 00:40:36,066 脈 あります。 921 00:40:36,066 --> 00:40:40,066 (福丸)塔子さん… 塔子さん? 922 00:40:40,066 --> 00:40:48,066 {\an1}♬〜 923 00:40:48,066 --> 00:40:51,066 {\an1}福丸… くん…。 924 00:40:51,066 --> 00:40:57,066 {\an1}♬〜 925 00:40:57,066 --> 00:40:59,066 塔子さん…。 926 00:40:59,066 --> 00:41:08,066 {\an1}♬〜 927 00:41:08,066 --> 00:41:11,066 {\an1}無事 回復したようで 何よりです。 928 00:41:11,066 --> 00:41:13,066 {\an1}(塔子)おかげさまで。 929 00:41:13,066 --> 00:41:16,066 {\an4}福丸くんと 930 00:41:13,066 --> 00:41:16,066 {\an1}連絡 取ってないんだってね。 931 00:41:19,066 --> 00:41:23,066 {\an1}あなたが大事にしていた あの紺色の傘。 932 00:41:25,066 --> 00:41:28,066 福丸健吾…。 933 00:41:28,066 --> 00:41:32,066 去年 福丸さんと出会ったのは→ 934 00:41:32,066 --> 00:41:35,066 {\an1}全くの偶然ではなかったのですねぇ。 935 00:41:35,066 --> 00:41:47,066 {\an1}♬〜 936 00:41:47,066 --> 00:41:50,066 {\an1}(福丸)これ あげる。 僕が作った傘。 937 00:41:50,066 --> 00:42:03,066 {\an1}♬〜 938 00:42:03,066 --> 00:42:07,066 {\an4}(塔子の声) 939 00:42:03,066 --> 00:42:07,066 {\an1}いつか また会えたらって思ってた。 940 00:42:07,066 --> 00:42:13,066 {\an4}それで 去年 941 00:42:07,066 --> 00:42:13,066 {\an1}フクマル洋傘店の近くに引っ越しました。 942 00:42:13,066 --> 00:42:17,066 {\an1}彼がスケッチするそばを 何度も通って…。 943 00:42:17,066 --> 00:42:21,066 {\an1}でも 話しかける勇気はなくて…。 944 00:42:21,066 --> 00:42:26,066 {\an4}あの雨の日 彼が 945 00:42:21,066 --> 00:42:26,066 {\an1}美術館で雨やどりをしているのを見つけて→ 946 00:42:26,066 --> 00:42:29,066 {\an1}思い切って 飛び込みました。 947 00:42:29,066 --> 00:42:32,066 {\an1}雨が背中を押してくれたってわけだ。 948 00:42:33,066 --> 00:42:38,066 {\an1}でも… 出会うべきじゃなかった。 949 00:42:38,066 --> 00:42:42,066 {\an4}私のせいで 950 00:42:38,066 --> 00:42:42,066 {\an4}彼が 家を追い出されて→ 951 00:42:42,066 --> 00:42:45,066 {\an4}傘職人の道を諦めて…。 952 00:42:45,066 --> 00:42:48,066 それで 彼を避けてるのか。 953 00:42:48,066 --> 00:42:53,066 {\an4}福丸くん 954 00:42:48,066 --> 00:42:53,066 {\an4}親父さんに頭下げて 店に戻ったよ。 955 00:42:53,066 --> 00:43:05,066 {\an1}♬〜 956 00:43:05,066 --> 00:43:07,066 彼に頼まれたんだ。 957 00:43:07,066 --> 00:43:10,066 これ…→ 958 00:43:10,066 --> 00:43:12,066 君に渡してくれって。 959 00:43:14,066 --> 00:43:17,066 {\an4}試作品だけど 君に使ってほしいってさ。 960 00:43:20,066 --> 00:43:24,066 {\an4}木陰をイメージして 彼がデザインした→ 961 00:43:24,066 --> 00:43:26,066 新作だそうですよ。 962 00:43:26,066 --> 00:43:30,066 商品名は 「一樹之陰」。 963 00:43:30,066 --> 00:43:32,066 彼は あなたのおかげで→ 964 00:43:32,066 --> 00:43:35,066 {\an4}傘作りの魅力を思い出しました。 965 00:43:35,066 --> 00:43:38,066 {\an4}出会うべきじゃなかったのかどうか…→ 966 00:43:38,066 --> 00:43:43,066 {\an4}その答えは 967 00:43:38,066 --> 00:43:43,066 {\an4}これからのお二人次第じゃありませんかね。 968 00:43:43,066 --> 00:43:47,066 あいつ ずっと待ってると思うよ。 969 00:43:47,066 --> 00:43:57,066 {\an4}♬〜 970 00:43:57,066 --> 00:44:14,066 {\an4}♬〜 971 00:44:14,066 --> 00:44:18,066 {\an4}ああ… いい傘だ。 972 00:44:18,066 --> 00:44:22,066 {\an4}傘を使う日が 待ち遠しいですねぇ。 973 00:44:22,066 --> 00:44:28,066 {\an1}♬〜