1 00:00:04,000 --> 00:00:11,000 (セミの鳴き声) 2 00:00:11,000 --> 00:00:22,000 {\an1}♬〜 3 00:00:22,000 --> 00:00:24,000 {\an1}(杉下右京)どこへ行きたいですか? 4 00:00:24,000 --> 00:00:38,000 {\an1}♬〜 5 00:00:38,000 --> 00:00:41,000 {\an1}(切る音) 6 00:00:56,000 --> 00:00:58,000 うん。 7 00:00:58,000 --> 00:01:11,000 {\an1}♬〜 8 00:01:11,000 --> 00:01:13,000 (瀧澤青竜)半分ぐらい。 9 00:01:14,000 --> 00:01:16,000 はい。 10 00:01:16,000 --> 00:01:35,000 {\an1}♬〜 11 00:01:35,000 --> 00:01:39,000 {\an4}(重松美沙子)あんた 右京ってくらいだから 12 00:01:35,000 --> 00:01:39,000 {\an1}西のほうの出身かい? 13 00:01:39,000 --> 00:01:41,000 いえ 東の人間です。 14 00:01:41,000 --> 00:01:44,000 {\an1}それにしちゃ 味付け薄いね。 15 00:01:44,000 --> 00:01:47,000 健康のため 塩分控えめにしました。 16 00:01:47,000 --> 00:01:50,000 {\an1}ああ そうかい。 17 00:01:51,000 --> 00:01:56,000 {\an4}人の健康 大きなお世話。 18 00:01:51,000 --> 00:01:56,000 {\an1}余計なこと。 19 00:01:56,000 --> 00:01:58,000 失礼しました。 20 00:01:59,000 --> 00:02:02,000 {\an1}(男性の声)紫の雲路に続く藤沢と→ 21 00:02:02,000 --> 00:02:05,000 乗り込み来たる静香山→ 22 00:02:05,000 --> 00:02:08,000 これにて駒をとどめたり。 23 00:02:05,000 --> 00:02:08,000 {\an1}(たたく音) 24 00:02:08,000 --> 00:02:16,000 {\an4}(男性)柳の都 鎌倉表に駆け付けてみれば 25 00:02:08,000 --> 00:02:16,000 {\an1}街はシーンと静まって 太平無事な様子。 26 00:02:16,000 --> 00:02:18,000 (張り扇をたたく音) 27 00:02:18,000 --> 00:02:24,000 {\an4}(男性)「あなうれし 君がためとて 弓取りの 28 00:02:18,000 --> 00:02:24,000 {\an1}かねて覚悟の 鎌倉の山」。 29 00:02:24,000 --> 00:02:31,000 {\an4}「埋もれ木の 浮世の塵と 朽ち果てて 30 00:02:24,000 --> 00:02:31,000 死出の山路に 今ぞ花咲く」。 31 00:02:31,000 --> 00:02:33,000 (たたく音) 32 00:02:33,000 --> 00:02:36,000 {\an4}(瀧澤青蘭)はい そこまで。 33 00:02:33,000 --> 00:02:36,000 {\an1}お疲れさまでした。 34 00:02:36,000 --> 00:02:38,000 (拍手) 35 00:02:38,000 --> 00:02:42,000 {\an4}どうですか? いざ 声 出してみると 36 00:02:38,000 --> 00:02:42,000 {\an1}そう簡単じゃないでしょ。 37 00:02:42,000 --> 00:02:46,000 {\an4}でも よかったですよ。 お疲れさまです。 38 00:02:42,000 --> 00:02:46,000 {\an1}ありがとうございます。 39 00:02:46,000 --> 00:02:49,000 {\an1}じゃあ 次は 亀山薫さん いらしてますか? 40 00:02:49,000 --> 00:02:51,000 {\an1}(亀山 薫)ああ… 俺? はい はい はい…。 41 00:02:51,000 --> 00:02:53,000 (青蘭)えっ 男性? 42 00:02:53,000 --> 00:02:55,000 {\an1}えっ あの ご覧のとおりですけど…。 43 00:02:55,000 --> 00:02:59,000 {\an4}アハハッ。 ごめんなさい。 44 00:02:55,000 --> 00:02:59,000 {\an1}あの… なかなか 名前と顔が一致してなくて。 45 00:02:59,000 --> 00:03:01,000 {\an1}座ってください。 次ね 女性がいいの。 46 00:03:01,000 --> 00:03:04,000 {\an1}ああ… すいません 紛らわしい名前で。 47 00:03:04,000 --> 00:03:07,000 {\an1}薫ちゃん 薫ちゃんです。 ハハハッ。 48 00:03:07,000 --> 00:03:13,000 {\an1}♬〜 49 00:03:13,000 --> 00:03:16,000 {\an1}いや 難しいなと思って。 次も来ますか? 50 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 次も来ます。 51 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 ああ 本当? 52 00:03:18,000 --> 00:03:23,000 {\an1}♬〜 53 00:03:23,000 --> 00:03:25,000 あっ… えっ!? 54 00:03:41,000 --> 00:03:44,000 {\an4}(伊丹憲一) 55 00:03:41,000 --> 00:03:44,000 {\an1}お呼び立てして申し訳ありませんね。 56 00:03:44,000 --> 00:03:47,000 {\an1}用件は できるだけ手短にお願いします。 57 00:03:47,000 --> 00:03:50,000 {\an1}なんで 突然 講釈師なんですか? 58 00:03:50,000 --> 00:03:53,000 だから おめえらには関係ねえだろ。 59 00:03:53,000 --> 00:03:55,000 {\an1}黙れ 講釈亀。 60 00:03:55,000 --> 00:03:57,000 {\an1}てめえが素直に答えないから→ 61 00:03:57,000 --> 00:04:00,000 {\an4}わざわざ 警部殿に 62 00:03:57,000 --> 00:04:00,000 {\an1}お越しいただいたんだろうがよ。 63 00:04:00,000 --> 00:04:04,000 {\an4}(出雲麗音)瀧澤青竜の家に入り込んで 64 00:04:00,000 --> 00:04:04,000 {\an1}何してるんですか? 65 00:04:04,000 --> 00:04:08,000 {\an4}ハハッ…。 わざわざ 張り込んで 66 00:04:04,000 --> 00:04:08,000 {\an1}右京さんのこと 見てたらしいですよ。 67 00:04:08,000 --> 00:04:10,000 {\an4}気づいていましたが 無視してました。 68 00:04:08,000 --> 00:04:10,000 えっ? 69 00:04:10,000 --> 00:04:14,000 下手に声を掛けたら 70 00:04:10,000 --> 00:04:14,000 今の質問されるだけですから。 71 00:04:16,000 --> 00:04:21,000 {\an4}今の質問 繰り返します。 72 00:04:16,000 --> 00:04:21,000 {\an1}瀧澤青竜の家で 何してるんですか? 73 00:04:25,000 --> 00:04:28,000 内弟子です。 74 00:04:25,000 --> 00:04:28,000 内弟子? 75 00:04:28,000 --> 00:04:31,000 {\an4}(芹沢慶二)内弟子って 76 00:04:28,000 --> 00:04:31,000 {\an1}住み込みのお弟子さんってことですか? 77 00:04:31,000 --> 00:04:34,000 こう見えて…→ 78 00:04:34,000 --> 00:04:39,000 瀧澤青竜の13人目の弟子です。 79 00:04:39,000 --> 00:04:41,000 (芹沢)杉下警部が? 80 00:04:41,000 --> 00:04:46,000 {\an4}京竜という名前を付けていただきました。 81 00:04:41,000 --> 00:04:46,000 {\an1}瀧澤京竜。 82 00:04:46,000 --> 00:04:51,000 {\an4}右京さんの「京」に青竜先生の「竜」の字で 83 00:04:46,000 --> 00:04:51,000 {\an1}「京竜」な。 84 00:04:51,000 --> 00:04:53,000 恐竜じゃねえぞ〜。 85 00:04:51,000 --> 00:04:53,000 {\an1}ああ もう…。 86 00:04:53,000 --> 00:04:57,000 {\an1}だから なんで 2人して講釈師なんだよ! 87 00:04:59,000 --> 00:05:06,000 {\an4}捜査だろ。 捜査なんだよな? 88 00:04:59,000 --> 00:05:06,000 {\an1}なんの捜査だ? 89 00:05:06,000 --> 00:05:09,000 青竜・青蘭親子に何か疑惑でも? 90 00:05:10,000 --> 00:05:15,000 {\an4}先月のですけど 91 00:05:10,000 --> 00:05:15,000 {\an1}これと なんか関係ありますよね? 92 00:05:18,000 --> 00:05:23,000 {\an4}どうしても答えたくなかったら結構。 93 00:05:18,000 --> 00:05:23,000 {\an1}こっちにも考えがある。 94 00:05:25,000 --> 00:05:28,000 {\an1}お前らの身分 バラしてやる。 95 00:05:28,000 --> 00:05:31,000 {\an1}どうせ 身分 隠してるんでしょ? 96 00:05:31,000 --> 00:05:36,000 まるで いじめっ子ですねぇ。 97 00:05:31,000 --> 00:05:36,000 {\an1}なんとでもおっしゃってください。 98 00:05:36,000 --> 00:05:40,000 {\an4}致し方ありませんね。 99 00:05:36,000 --> 00:05:40,000 {\an1}余計なことされたら台無しですからね。 100 00:05:40,000 --> 00:05:42,000 はい。 101 00:05:42,000 --> 00:05:44,000 {\an1}先月のことだ。 102 00:05:45,000 --> 00:05:47,000 {\an1}元々 帝都新聞に? 103 00:05:47,000 --> 00:05:50,000 {\an1}(野々宮恵子)ちょっとだけ。 ずっと昔です。 104 00:05:50,000 --> 00:05:52,000 (亀山美和子)そう 後輩。 105 00:05:52,000 --> 00:05:56,000 {\an4}でも フリージャーナリストとしては 106 00:05:52,000 --> 00:05:56,000 彼女のほうが ずっと先輩なんです。 107 00:05:56,000 --> 00:06:00,000 勤め人が性に合わなくて 108 00:05:56,000 --> 00:06:00,000 すぐ辞めちゃったもので…。 109 00:06:00,000 --> 00:06:05,000 {\an4}はあ〜。 110 00:06:00,000 --> 00:06:05,000 {\an1}そんな野々宮さんが 我々に相談って? 111 00:06:07,000 --> 00:06:12,000 (美和子)実は 彼女 112 00:06:07,000 --> 00:06:12,000 田埜井肇さんの奥さんなんです。 113 00:06:12,000 --> 00:06:14,000 {\an1}えっ? 114 00:06:14,000 --> 00:06:17,000 {\an1}死刑囚のですか? 115 00:06:17,000 --> 00:06:20,000 {\an6}はい。 116 00:06:17,000 --> 00:06:20,000 {\an1}ああ… えっ!? 117 00:06:20,000 --> 00:06:22,000 {\an1}5年ほど前でしたか→ 118 00:06:22,000 --> 00:06:27,000 {\an4}田埜井肇死刑囚が結婚したと 119 00:06:22,000 --> 00:06:27,000 {\an1}一部で報じられていましたが→ 120 00:06:27,000 --> 00:06:30,000 {\an4}あなたでしたか。 121 00:06:27,000 --> 00:06:30,000 はい。 122 00:06:30,000 --> 00:06:34,000 {\an1}当然 それは お仕事のため? 123 00:06:36,000 --> 00:06:39,000 {\an6}ねっ? 124 00:06:36,000 --> 00:06:39,000 うん。 125 00:06:41,000 --> 00:06:48,000 {\an4}遠慮会釈なく 疑問点に切り込む 126 00:06:41,000 --> 00:06:48,000 {\an1}とっても優秀な警察官だと聞いていました。 127 00:06:49,000 --> 00:06:53,000 {\an1}そのとおり。 仕事のための結婚でした。 128 00:06:53,000 --> 00:06:55,000 死刑が確定すると→ 129 00:06:55,000 --> 00:07:00,000 {\an4}家族と弁護人以外は 130 00:06:55,000 --> 00:07:00,000 {\an1}基本的に 接見禁止となりますからねぇ。 131 00:07:01,000 --> 00:07:05,000 妻という立場が必要でした。 132 00:07:05,000 --> 00:07:09,000 {\an1}改めてお聞きします。 我々に相談とは? 133 00:07:10,000 --> 00:07:12,000 (伊丹)真犯人を見つけてほしい? 134 00:07:10,000 --> 00:07:12,000 おう。 135 00:07:12,000 --> 00:07:17,000 {\an4}(芹沢)つまり 冤罪ってことですか? 136 00:07:12,000 --> 00:07:17,000 強盗殺人についてはな。 137 00:07:18,000 --> 00:07:21,000 盗みに入ったのは事実です。 138 00:07:21,000 --> 00:07:27,000 {\an4}けど 重松乙彦さんを殺害したというのは 139 00:07:21,000 --> 00:07:27,000 {\an1}濡れ衣です。 140 00:07:27,000 --> 00:07:34,000 {\an4}彼は 決して善人ではありませんが 141 00:07:27,000 --> 00:07:34,000 {\an1}その点については 嘘がないと思います。 142 00:07:34,000 --> 00:07:37,000 {\an1}あなたの心証ですか? 143 00:07:37,000 --> 00:07:42,000 {\an1}ええ。 だから ご相談しているんです。 144 00:07:42,000 --> 00:07:49,000 {\an4}できることなら 真犯人を… 145 00:07:42,000 --> 00:07:49,000 {\an1}殺人犯を見つけていただけないかと。 146 00:07:49,000 --> 00:07:52,000 私からも お願いします。 147 00:07:52,000 --> 00:07:57,000 ご多分に漏れず 148 00:07:52,000 --> 00:07:57,000 再審請求は門前払い状態です。 149 00:07:57,000 --> 00:08:00,000 ねえ。 調べてもらえないかな? 150 00:08:00,000 --> 00:08:03,000 {\an1}仮に 真犯人まで たどり着かなくても→ 151 00:08:03,000 --> 00:08:07,000 明確な疑いが発見できれば 152 00:08:03,000 --> 00:08:07,000 再審の道は開けると思うんだ。 153 00:08:07,000 --> 00:08:09,000 {\an3}ああ。 154 00:08:10,000 --> 00:08:14,000 {\an4}相談内容が内容だけに 155 00:08:10,000 --> 00:08:14,000 {\an1}その場は 返事を保留した。 156 00:08:15,000 --> 00:08:18,000 仮に 冤罪だとするとですよ→ 157 00:08:18,000 --> 00:08:21,000 事件の夜 屋敷にいた→ 158 00:08:21,000 --> 00:08:23,000 瀧澤呉竜→ 159 00:08:23,000 --> 00:08:25,000 瀧澤青蘭→ 160 00:08:25,000 --> 00:08:27,000 重松美沙子→ 161 00:08:27,000 --> 00:08:30,000 そして 人間国宝 瀧澤青竜。 162 00:08:30,000 --> 00:08:33,000 {\an1}この人たちが怪しくなりますよね。 163 00:08:33,000 --> 00:08:37,000 {\an4}この乙彦さんは 164 00:08:33,000 --> 00:08:37,000 {\an1}屋敷の中で殺されたわけですから。 165 00:08:37,000 --> 00:08:42,000 君も そう思いますか? 166 00:08:37,000 --> 00:08:42,000 僕も そう思います。 167 00:08:42,000 --> 00:08:45,000 (角田六郎)暇か? 168 00:08:42,000 --> 00:08:45,000 {\an1}あっ はい。 フフッ。 169 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 何? 忙しそうだね。 170 00:08:48,000 --> 00:08:51,000 今度は なんだ? 171 00:08:48,000 --> 00:08:51,000 {\an1}あっ ノーコメント。 172 00:08:51,000 --> 00:08:53,000 うーん…。 173 00:08:53,000 --> 00:08:58,000 {\an4}瀧澤青竜っていったら 講談師だろ? 174 00:08:53,000 --> 00:08:58,000 {\an1}人間国宝になった。 175 00:08:58,000 --> 00:09:01,000 田埜井… ああ 死刑囚。 176 00:09:01,000 --> 00:09:08,000 {\an4}確か 最高裁まで争って… 177 00:09:01,000 --> 00:09:08,000 {\an1}5年ほど前か 死刑が確定した事件だ。 178 00:09:08,000 --> 00:09:10,000 なあ。 179 00:09:10,000 --> 00:09:12,000 {\an4}なんで そんな事件 180 00:09:10,000 --> 00:09:12,000 今頃 引っ張り出してるんだ? 181 00:09:12,000 --> 00:09:15,000 {\an4}ノーコメント。 182 00:09:12,000 --> 00:09:15,000 うーん…。 183 00:09:15,000 --> 00:09:20,000 {\an1}まあ 死刑囚とくれば さしずめ 冤罪だな。 184 00:09:20,000 --> 00:09:23,000 {\an1}それ以外に お前たちが乗り出すわけがない。 185 00:09:24,000 --> 00:09:28,000 乗るかどうかを 今 検討中です。 186 00:09:29,000 --> 00:09:33,000 {\an1}冤罪を疑うに足る何か 発見したんですか? 187 00:09:33,000 --> 00:09:35,000 {\an1}いいえ。 188 00:09:35,000 --> 00:09:37,000 じゃあ なんで? 189 00:09:40,000 --> 00:09:43,000 {\an1}細かいところが 気になってしまいましてね。 190 00:09:44,000 --> 00:09:49,000 {\an1}胸から腹にかけての11カ所の刺し傷ですが→ 191 00:09:49,000 --> 00:09:56,000 {\an4}この 左脇腹の2カ所だけ 192 00:09:49,000 --> 00:09:56,000 {\an1}他と比べて 極めて浅い刺し傷ですねぇ。 193 00:09:56,000 --> 00:09:58,000 凶器は脇差しで→ 194 00:09:58,000 --> 00:10:01,000 {\an1}確かに 他は15センチ以上 刺してるのに→ 195 00:10:01,000 --> 00:10:04,000 {\an1}この2カ所だけは2センチ程度ですね。 196 00:10:04,000 --> 00:10:07,000 なぜでしょう? 197 00:10:04,000 --> 00:10:07,000 さあ…。 198 00:10:07,000 --> 00:10:11,000 {\an4}裁判では 田埜井肇が 199 00:10:07,000 --> 00:10:11,000 {\an1}我を失って めった刺しにした結果→ 200 00:10:11,000 --> 00:10:15,000 たまたま そうなったというふうに 201 00:10:11,000 --> 00:10:15,000 認定されています。 202 00:10:15,000 --> 00:10:20,000 {\an4}田埜井本人も その時は 無我夢中だったから 203 00:10:15,000 --> 00:10:20,000 {\an1}よく覚えてないって供述したようですよ。 204 00:10:20,000 --> 00:10:25,000 認定どおり 2カ所の浅い傷は 205 00:10:20,000 --> 00:10:25,000 たまたまだったかもしれません。 206 00:10:25,000 --> 00:10:28,000 …が あるいは 207 00:10:25,000 --> 00:10:28,000 そうではなかったかもしれない。 208 00:10:28,000 --> 00:10:30,000 {\an1}どちらか はっきりさせないとね。 209 00:10:30,000 --> 00:10:32,000 気になって 夜も眠れません。 210 00:10:32,000 --> 00:10:34,000 {\an1}昼寝すりゃいいですよ。 211 00:10:35,000 --> 00:10:39,000 {\an1}ああ すみません…。 212 00:10:39,000 --> 00:10:41,000 {\an4}調べてみますか? 213 00:10:39,000 --> 00:10:41,000 もちろん。 214 00:10:41,000 --> 00:10:44,000 {\an4}野々宮さんの依頼を 215 00:10:41,000 --> 00:10:44,000 {\an1}引き受けるってことですね? 216 00:10:44,000 --> 00:10:47,000 {\an1}結果的に そうなりますねぇ。 217 00:10:48,000 --> 00:11:07,000 {\an1}♬〜 218 00:11:12,000 --> 00:11:17,000 ♬〜(出囃子) 219 00:11:17,000 --> 00:11:27,000 {\an1}♬〜 220 00:11:27,000 --> 00:11:30,000 (女性)待ってました! 221 00:11:27,000 --> 00:11:30,000 {\an1}(男性)よっ! 人間国宝! 222 00:11:30,000 --> 00:11:33,000 (張り扇をたたく音) 223 00:11:30,000 --> 00:11:33,000 (拍手) 224 00:11:34,000 --> 00:11:36,000 ᗕ撮ります。 せーの。 225 00:11:36,000 --> 00:11:38,000 (シャッター音) 226 00:11:38,000 --> 00:11:40,000 {\an4}(青竜)どうも。 227 00:11:38,000 --> 00:11:40,000 {\an1}(男性)ありがとうございます。 228 00:11:42,000 --> 00:11:46,000 {\an1}青竜先生 実は 折り入って お願いが…。 229 00:11:46,000 --> 00:11:49,000 {\an1}(青竜)ほう なんでしょう? 230 00:11:49,000 --> 00:11:54,000 {\an1}どうか この僕を 弟子にしてください。 231 00:11:55,000 --> 00:11:57,000 (青竜の声)僕は もうね→ 232 00:11:57,000 --> 00:12:00,000 {\an1}弟子は取っていないんですよ。 233 00:12:00,000 --> 00:12:02,000 {\an1}弟子を取る以上は→ 234 00:12:02,000 --> 00:12:05,000 {\an4}一人前になるまで 235 00:12:02,000 --> 00:12:05,000 {\an1}責任を持たなきゃならんけど。 236 00:12:05,000 --> 00:12:08,000 {\an1}一人前ってえのは 真打。 237 00:12:08,000 --> 00:12:14,000 {\an4}でも もう 僕の年じゃ 238 00:12:08,000 --> 00:12:14,000 {\an1}そこまで育てるには時間が足らないからね…。 239 00:12:14,000 --> 00:12:19,000 人生100年時代です。 240 00:12:14,000 --> 00:12:19,000 そんなことは決してありません。 241 00:12:19,000 --> 00:12:22,000 {\an1}面白いこと おっしゃいますね。 242 00:12:24,000 --> 00:12:27,000 {\an1}まあ 無理なもんは 無理だから。 243 00:12:27,000 --> 00:12:29,000 {\an1}コーヒー お嫌い? 244 00:12:29,000 --> 00:12:34,000 {\an1}いや 緊張で手が震えて カップが持てません。 245 00:12:34,000 --> 00:12:36,000 ああ こいつ! 246 00:12:36,000 --> 00:12:39,000 {\an1}ハハハッ 愉快なお方だ。 247 00:12:39,000 --> 00:12:44,000 {\an1}とにかく 弟子入りの件は諦めてちょうだい。 248 00:12:49,000 --> 00:12:55,000 {\an4}年齢に関係なく 249 00:12:49,000 --> 00:12:55,000 {\an1}新しいことに挑戦しようという心意気→ 250 00:12:55,000 --> 00:12:58,000 それは 評価しますよ。 251 00:13:08,000 --> 00:13:10,000 {\an1}(瀧澤呉竜)杉下右京さんでしょ。 252 00:13:10,000 --> 00:13:12,000 {\an1}私 青竜の弟子の呉竜です。 253 00:13:12,000 --> 00:13:14,000 {\an1}存じ上げてます。 254 00:13:14,000 --> 00:13:16,000 あの お時間あります? 255 00:13:17,000 --> 00:13:19,000 {\an1}(呉竜)師匠が100万回言ったと思うんだけど→ 256 00:13:19,000 --> 00:13:22,000 もう弟子は取らないから 257 00:13:19,000 --> 00:13:22,000 いくら押しかけても無駄ですよ。 258 00:13:22,000 --> 00:13:28,000 {\an4}しかも 内弟子を希望してるって… ねえ。 259 00:13:22,000 --> 00:13:28,000 {\an1}いくらなんだって…。 260 00:13:28,000 --> 00:13:31,000 {\an4}青蘭ですけどね 261 00:13:28,000 --> 00:13:31,000 こう見えて 師匠の娘なんだけど…。 262 00:13:31,000 --> 00:13:34,000 {\an4}(青蘭)兄さん 263 00:13:31,000 --> 00:13:34,000 {\an1}どう見えようと 余計なお世話ですよ。 264 00:13:35,000 --> 00:13:39,000 {\an4}講談教室をやってるんですけど…。 265 00:13:35,000 --> 00:13:39,000 あるでしょ? カルチャースクール。 266 00:13:39,000 --> 00:13:41,000 そっちなんて どうですかね? 267 00:13:41,000 --> 00:13:44,000 (青蘭)ちょうど来月からね 268 00:13:41,000 --> 00:13:44,000 新しいクラスが開講しますし。 269 00:13:44,000 --> 00:13:47,000 {\an1}せっかくだから 頂戴します。 270 00:13:47,000 --> 00:13:50,000 {\an1}(青蘭)しっかり修羅場読み お教えしますよ。 271 00:13:50,000 --> 00:13:54,000 {\an1}いろいろご心配いただき 恐縮です。 272 00:13:54,000 --> 00:13:58,000 {\an4}しかし 僕は 273 00:13:54,000 --> 00:13:58,000 {\an1}修羅場読みも青竜先生に教わりたい。 274 00:13:58,000 --> 00:14:00,000 (青蘭・呉竜)えっ!? 275 00:14:00,000 --> 00:14:03,000 {\an1}こう見えて 背水の陣で臨んでいます。 276 00:14:03,000 --> 00:14:07,000 {\an4}お二人の弟弟子になってみせます。 277 00:14:03,000 --> 00:14:07,000 (青蘭)いや それは…。 278 00:14:07,000 --> 00:14:09,000 {\an1}こいつは 僕が。 279 00:14:09,000 --> 00:14:12,000 {\an4}(呉竜)いやいや ちょっと… いやいや… 280 00:14:09,000 --> 00:14:12,000 {\an1}ちょっと待って ちょっと待って…! 281 00:14:13,000 --> 00:14:17,000 {\an1}「修羅場」と書いて「ひらば」と読みます。 282 00:14:17,000 --> 00:14:24,000 {\an4}修羅場読みというのは 283 00:14:17,000 --> 00:14:24,000 {\an1}軍記物を読む時の講談の独特の調子のこと。 284 00:14:24,000 --> 00:14:26,000 講談の基本です。 285 00:14:29,000 --> 00:14:34,000 {\an4}🖥️千住・豊島や千代田村 286 00:14:29,000 --> 00:14:34,000 {\an1}江戸村越えて品川の宿より長き大森や→ 287 00:14:34,000 --> 00:14:37,000 荏原・立花の国境→ 288 00:14:37,000 --> 00:14:39,000 六郷早瀬を乗り切って→ 289 00:14:39,000 --> 00:14:46,000 {\an4}川崎宿と生麦の 君に鶴見の討ち死にと 290 00:14:39,000 --> 00:14:46,000 {\an1}急ぐ保土ヶ谷・戸塚宿。 291 00:14:46,000 --> 00:14:50,000 🖥️(張り扇をたたく音) 292 00:14:46,000 --> 00:14:50,000 {\an1}🖥️紫の雲路に続く藤沢と…。 293 00:14:50,000 --> 00:14:54,000 『佐野源左衛門駆け付け』ですか。 294 00:14:54,000 --> 00:14:56,000 {\an4}おお おはようございます。 295 00:14:54,000 --> 00:14:56,000 おはようございます。 296 00:14:56,000 --> 00:15:00,000 {\an4}講談師が最初に覚える演目ですって。 297 00:14:56,000 --> 00:15:00,000 {\an1}(キーを打つ音) 298 00:15:00,000 --> 00:15:02,000 どうでしたか? 初回の講義は。 299 00:15:02,000 --> 00:15:06,000 {\an1}退屈でした。 講談は趣味に合いません。 300 00:15:06,000 --> 00:15:10,000 {\an4}っていうか 301 00:15:06,000 --> 00:15:10,000 {\an1}右京さんのほうこそ どうなんですか? 302 00:15:10,000 --> 00:15:14,000 {\an4}そりゃ 正攻法で 303 00:15:10,000 --> 00:15:14,000 {\an1}事件の関係者をあたるのも無理だし→ 304 00:15:14,000 --> 00:15:16,000 時間が経ってるとはいえ→ 305 00:15:16,000 --> 00:15:19,000 {\an4}犯行現場を実際に見たいっていうのも 306 00:15:16,000 --> 00:15:19,000 {\an1}わかりますけどもね。 307 00:15:19,000 --> 00:15:22,000 さすがにハードル高すぎ 内弟子は。 308 00:15:22,000 --> 00:15:25,000 せめて 通いの弟子で妥協…→ 309 00:15:25,000 --> 00:15:29,000 {\an4}いやいや 通いの弟子だって 310 00:15:25,000 --> 00:15:29,000 {\an1}可能性は1パーセントもないですよ。 311 00:15:29,000 --> 00:15:34,000 {\an4}内弟子だと 312 00:15:29,000 --> 00:15:34,000 {\an1}0コンマ1パーセントぐらいでしょうかね? 313 00:15:34,000 --> 00:15:38,000 {\an1}いやいやいや 0.1どころか 0.00000…。 314 00:15:38,000 --> 00:15:42,000 {\an4}しかし 僕は 315 00:15:38,000 --> 00:15:42,000 {\an1}その難関を見事に突破しました。 316 00:15:42,000 --> 00:15:46,000 {\an4}えっ!? 317 00:15:42,000 --> 00:15:46,000 {\an1}まさか 弟子入り 許されたんですか? 318 00:15:46,000 --> 00:15:50,000 {\an4}この2週間 夜討ち朝駆けのごとく 319 00:15:46,000 --> 00:15:50,000 {\an1}お願いしてきたかいがありました。 320 00:15:50,000 --> 00:15:53,000 うわあ〜! ええーっ? 321 00:15:53,000 --> 00:15:57,000 {\an4}まるでストーカーですもんね。 322 00:15:53,000 --> 00:15:57,000 {\an1}よく通報されませんでしたよね。 323 00:15:57,000 --> 00:15:59,000 まあ 芸人さんですから→ 324 00:15:59,000 --> 00:16:02,000 弟子入り志願者を通報するなんて 325 00:15:59,000 --> 00:16:02,000 野暮はしないでしょう。 326 00:16:02,000 --> 00:16:07,000 {\an4}さすが 人情家として定評ある青竜先生 327 00:16:02,000 --> 00:16:07,000 {\an1}根負けか。 328 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 {\an4}というよりも 329 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 {\an1}あまりに しつこく つきまとうので→ 330 00:16:11,000 --> 00:16:15,000 怒り心頭に発したのではないかと。 331 00:16:11,000 --> 00:16:15,000 {\an1}えっ? 332 00:16:17,000 --> 00:16:23,000 {\an4}「前座修行の厳しさを思い知らせてやる」 333 00:16:17,000 --> 00:16:23,000 {\an1}ということだと思いますよ。 ええ。 334 00:16:23,000 --> 00:16:28,000 {\an1}♬〜 335 00:16:28,000 --> 00:16:31,000 (中園照生)なるほど。 336 00:16:31,000 --> 00:16:36,000 {\an4}そういう理由で 杉下は 337 00:16:31,000 --> 00:16:36,000 {\an1}瀧澤青竜の屋敷に入り込んだわけか。 338 00:16:36,000 --> 00:16:38,000 {\an1}(内村完爾)いつからだ? 339 00:16:38,000 --> 00:16:40,000 1週間前からです。 340 00:16:40,000 --> 00:16:43,000 {\an1}亀山が教室に通い始めたのは3週間前。 341 00:16:43,000 --> 00:16:46,000 ゆうべが3回目の講義でした。 342 00:16:46,000 --> 00:16:48,000 {\an1}特命係め。 343 00:16:48,000 --> 00:16:50,000 {\an1}相も変わらず勝手なまねを…。 344 00:16:51,000 --> 00:16:53,000 (衣笠藤治)いずれにしろ→ 345 00:16:53,000 --> 00:16:57,000 {\an4}2人を制止することに労力を割くことは 346 00:16:53,000 --> 00:16:57,000 {\an1}無駄ということだな。 347 00:16:58,000 --> 00:17:04,000 {\an4}(大河内春樹)監視を続けた上で 348 00:16:58,000 --> 00:17:04,000 {\an1}最悪の結果になった時に備えるのが賢明かと。 349 00:17:04,000 --> 00:17:06,000 最悪の結果になった時というのは→ 350 00:17:06,000 --> 00:17:12,000 {\an4}言うまでもなく 2人が余計なものを発見して 351 00:17:06,000 --> 00:17:12,000 {\an1}暴走した時という意味です。 352 00:17:13,000 --> 00:17:20,000 (掃除機の音) 353 00:17:33,000 --> 00:17:53,000 {\an1}♬〜 354 00:17:53,000 --> 00:17:56,000 {\an1}🔊(ヘッドホン)供えて 一同 感涙に浸るという→ 355 00:17:56,000 --> 00:18:00,000 {\an1}長いお噂 『赤穂義士本伝』のうちより→ 356 00:18:00,000 --> 00:18:03,000 本日は 吉良邸討ち入りの一席→ 357 00:18:03,000 --> 00:18:07,000 {\an1}これをもって 読み終わりといたします。 358 00:18:10,000 --> 00:18:12,000 (重松乙彦)誰だ!? 359 00:18:10,000 --> 00:18:12,000 (田埜井 肇)オラッ! 360 00:18:13,000 --> 00:18:15,000 {\an1}(田埜井)コラ…! 361 00:18:15,000 --> 00:18:18,000 (斬る音) 362 00:18:15,000 --> 00:18:18,000 {\an1}(田埜井)はあっ! やあっ! 363 00:18:18,000 --> 00:18:26,000 {\an1}♬〜 364 00:18:26,000 --> 00:18:29,000 (田埜井)はあーっ! 365 00:18:29,000 --> 00:18:36,000 {\an1}♬〜 366 00:18:36,000 --> 00:18:39,000 {\an1}(中園)なぜ 殺害後 めった刺しに? 367 00:18:39,000 --> 00:18:42,000 {\an1}(芹沢)内弟子時代の恨みのようですね。 368 00:18:42,000 --> 00:18:46,000 {\an4}(中園)田埜井肇は 369 00:18:42,000 --> 00:18:46,000 {\an1}瀧澤青竜の弟子だったのか。 370 00:18:46,000 --> 00:18:49,000 {\an1}瀧澤青竜に破門されたことを恨みに思ってて→ 371 00:18:49,000 --> 00:18:53,000 {\an4}たまたま 書斎で鉢合わせした息子を 372 00:18:49,000 --> 00:18:53,000 {\an1}腹いせで めった刺しにしたと。 373 00:18:57,000 --> 00:18:59,000 (杉下の声)死んでいた? 374 00:19:00,000 --> 00:19:02,000 {\an1}田埜井が書斎に忍び込んだ時→ 375 00:19:02,000 --> 00:19:07,000 {\an4}重松乙彦さんは 376 00:19:02,000 --> 00:19:07,000 すでに死んでいたんです。 377 00:19:07,000 --> 00:19:10,000 {\an1}何者かに殺されたあとだった。 378 00:19:10,000 --> 00:19:27,000 {\an1}♬〜 379 00:19:27,000 --> 00:19:43,000 {\an1}♬〜 380 00:19:52,000 --> 00:19:55,000 (田埜井)はあーっ! 381 00:19:55,000 --> 00:20:01,000 {\an1}♬〜 382 00:20:01,000 --> 00:20:03,000 {\an1}(田埜井)ああっ…! 383 00:20:03,000 --> 00:20:09,000 {\an1}(荒い息遣い) 384 00:20:09,000 --> 00:20:11,000 {\an1}ᗕ(青竜)誰かいるのかい? 385 00:20:11,000 --> 00:20:14,000 ᗕ(足音) 386 00:20:14,000 --> 00:20:21,000 {\an1}♬〜 387 00:20:21,000 --> 00:20:23,000 お前…! 388 00:20:24,000 --> 00:20:28,000 なんか… もう諦めた。 389 00:20:29,000 --> 00:20:31,000 {\an1}「諦めた」って? 390 00:20:32,000 --> 00:20:34,000 人生を。 391 00:20:37,000 --> 00:20:40,000 刑が確定して5年。 392 00:20:40,000 --> 00:20:44,000 {\an1}いつ つるされたって おかしくない。 393 00:20:46,000 --> 00:20:48,000 明日の朝かもしれない。 394 00:20:48,000 --> 00:20:51,000 {\an1}(刑務官)面会は終了だ。 戻れ。 395 00:20:51,000 --> 00:20:53,000 {\an1}まだ時間あります。 396 00:20:53,000 --> 00:20:55,000 {\an4}(田埜井)再審請求なんて 397 00:20:53,000 --> 00:20:55,000 {\an1}受理される見込みないし…。 398 00:20:55,000 --> 00:20:57,000 (刑務官)戻れ! 399 00:20:55,000 --> 00:20:57,000 {\an1}(恵子)何がいけないんですか? 400 00:20:57,000 --> 00:21:00,000 {\an4}死刑囚にだって 401 00:20:57,000 --> 00:21:00,000 {\an1}自由に話す権利があるんじゃないですか! 402 00:21:00,000 --> 00:21:02,000 (ドアの閉まる音) 403 00:21:07,000 --> 00:21:12,000 (瀧澤光竜)高輪萬松山の泉岳寺へ 404 00:21:07,000 --> 00:21:12,000 堂々として引き揚げて→ 405 00:21:12,000 --> 00:21:17,000 {\an4}亡君ご墓前に吉良の首を供えて 406 00:21:12,000 --> 00:21:17,000 {\an1}一同 感涙に浸るという→ 407 00:21:17,000 --> 00:21:22,000 {\an1}長いお噂 『赤穂義士本伝』のうちより→ 408 00:21:22,000 --> 00:21:25,000 {\an1}吉良邸討ち入りの一席→ 409 00:21:25,000 --> 00:21:29,000 {\an1}これをもって 読み終わりといたします。 410 00:21:29,000 --> 00:21:32,000 {\an1}うん。 まあ いいでしょう。 411 00:21:34,000 --> 00:21:36,000 {\an1}(光竜)ありがとうございます! 412 00:21:36,000 --> 00:21:38,000 精進なさい。 413 00:21:38,000 --> 00:21:45,000 ♬〜(光竜の鼻歌) 414 00:21:45,000 --> 00:21:47,000 兄さん お帰りですか? 415 00:21:47,000 --> 00:21:50,000 おう 京竜。 416 00:21:47,000 --> 00:21:50,000 駅まで ご一緒しても? 417 00:21:50,000 --> 00:21:52,000 ん? 使いか? 418 00:21:52,000 --> 00:21:54,000 ええ。 スーパーまで。 419 00:21:52,000 --> 00:21:54,000 ああ。 420 00:21:57,000 --> 00:22:01,000 {\an4}(呉竜の声)前後左右から斬って掛かるのは 421 00:21:57,000 --> 00:22:01,000 {\an1}真っ向梨割り 唐竹割り→ 422 00:22:01,000 --> 00:22:04,000 {\an1}胴斬り 袈裟斬り 車斬り→ 423 00:22:04,000 --> 00:22:06,000 {\an1}刀に当たるを幸いに→ 424 00:22:06,000 --> 00:22:08,000 {\an1}バッタバッタと斬り倒す。 425 00:22:08,000 --> 00:22:10,000 {\an1}(張り扇をたたく音) 426 00:22:10,000 --> 00:22:13,000 {\an1}(呉竜)見物たちが あれよあれよと言ううちに→ 427 00:22:13,000 --> 00:22:16,000 {\an4}たちまち 村上兄弟を始め18人。 428 00:22:13,000 --> 00:22:16,000 (いびき) 429 00:22:16,000 --> 00:22:20,000 {\an4}ことごとく その場へ斬って捨て 430 00:22:16,000 --> 00:22:20,000 {\an1}血ぶるいなしたる安兵衛武庸。 431 00:22:20,000 --> 00:22:24,000 {\an4}そばの流れで 血染めの一刀 洗い清め…。 432 00:22:20,000 --> 00:22:24,000 {\an1}(張り扇をたたく音) 433 00:22:24,000 --> 00:22:30,000 {\an4}(衣笠)うちの まれに見るほど優秀ですが 434 00:22:24,000 --> 00:22:30,000 {\an1}恐ろしく手に負えない問題児が→ 435 00:22:30,000 --> 00:22:37,000 {\an4}子分1名と共に 死刑囚の冤罪疑惑について 436 00:22:30,000 --> 00:22:37,000 {\an1}非公式に調査を始めています。 437 00:22:37,000 --> 00:22:40,000 (臥龍岡詩子) 438 00:22:37,000 --> 00:22:40,000 死刑囚とは 誰のことです? 439 00:22:40,000 --> 00:22:42,000 {\an1}(衣笠)田埜井肇。 440 00:22:42,000 --> 00:22:45,000 田埜井…? 441 00:22:45,000 --> 00:22:49,000 {\an4}(衣笠) 442 00:22:45,000 --> 00:22:49,000 {\an1}いちいち覚えておられないと思いますが…。 443 00:22:49,000 --> 00:22:53,000 冤罪ですか…。 444 00:22:49,000 --> 00:22:53,000 万が一にもあってはならない。 445 00:22:53,000 --> 00:22:57,000 {\an4}とりわけ 死刑においては 446 00:22:53,000 --> 00:22:57,000 文字どおり 取り返しがつきません。 447 00:22:57,000 --> 00:22:59,000 {\an1}(衣笠)ええ。 448 00:23:00,000 --> 00:23:06,000 非公式とおっしゃいましたが 449 00:23:00,000 --> 00:23:06,000 どなたの指示で こんな調査を? 450 00:23:06,000 --> 00:23:09,000 {\an1}彼らは 誰の指示も受けません。 451 00:23:09,000 --> 00:23:11,000 おっしゃってる意味が…。 452 00:23:11,000 --> 00:23:15,000 {\an4}身内の恥をさらすようですが 453 00:23:11,000 --> 00:23:15,000 {\an1}彼らは コントロール不能なんです。 454 00:23:15,000 --> 00:23:17,000 ますます わからない。 455 00:23:17,000 --> 00:23:20,000 どうして そんなのが 456 00:23:17,000 --> 00:23:20,000 クビにならずにいるんです? 457 00:23:21,000 --> 00:23:24,000 {\an1}ゾンビのような連中なんですよ。 458 00:23:24,000 --> 00:23:27,000 {\an1}とにかく 「忖度」という言葉が→ 459 00:23:27,000 --> 00:23:30,000 {\an1}辞書から抜け落ちたような奴らで→ 460 00:23:30,000 --> 00:23:33,000 {\an4}情け容赦なく 正義を貫き 461 00:23:30,000 --> 00:23:33,000 {\an1}時に暴走します。 462 00:23:33,000 --> 00:23:37,000 {\an4}万が一 463 00:23:33,000 --> 00:23:37,000 {\an1}死刑囚が冤罪だったということになれば→ 464 00:23:37,000 --> 00:23:41,000 {\an4}当然 トップの責任問題にも 465 00:23:37,000 --> 00:23:41,000 {\an1}発展しかねない事態ですから→ 466 00:23:41,000 --> 00:23:44,000 {\an1}お耳に入れておこうと 伺いました。 467 00:23:44,000 --> 00:23:47,000 そうでしたか。 468 00:23:47,000 --> 00:23:49,000 もう 事務次官のお耳にも? 469 00:23:49,000 --> 00:23:53,000 {\an1}いえ… あなたのお耳に入れれば 十分かと。 470 00:23:56,000 --> 00:23:59,000 警告 感謝します。 471 00:24:00,000 --> 00:24:03,000 {\an1}お忙しいところ お邪魔しました。 472 00:24:03,000 --> 00:24:08,000 {\an1}♬〜 473 00:24:08,000 --> 00:24:11,000 (ドアの開閉音) 474 00:24:11,000 --> 00:24:16,000 {\an1}♬〜 475 00:24:17,000 --> 00:24:21,000 (光竜)お前 その話はタブーだよ。 476 00:24:22,000 --> 00:24:25,000 {\an1}(光竜)息子 殺されたんだぞ。 477 00:24:25,000 --> 00:24:29,000 {\an4}いくら 時間 経とうが 478 00:24:25,000 --> 00:24:29,000 {\an1}傷は癒えないよ。 479 00:24:30,000 --> 00:24:34,000 {\an4}(光竜)特に おかみさんの前では 480 00:24:30,000 --> 00:24:34,000 {\an1}絶対 口にするな。 481 00:24:34,000 --> 00:24:38,000 {\an4}おかみさん 乙彦さんを 482 00:24:34,000 --> 00:24:38,000 {\an1}猫っかわいがりだったらしいから。 483 00:24:38,000 --> 00:24:43,000 {\an4}もちろんです。 僕は 484 00:24:38,000 --> 00:24:43,000 {\an1}そんなデリカシーのないまね しませんよ。 485 00:24:43,000 --> 00:24:45,000 ハハハハ…。 486 00:24:45,000 --> 00:24:52,000 {\an4}その乙彦さんですけど 近所でも評判のいい 487 00:24:45,000 --> 00:24:52,000 {\an1}息子さんだったようですねぇ。 488 00:24:52,000 --> 00:24:56,000 うーん…。 489 00:24:52,000 --> 00:24:56,000 違うんですか? 490 00:24:57,000 --> 00:25:04,000 {\an4}まあ 人間 往々にして 491 00:24:57,000 --> 00:25:04,000 {\an1}内面と外面ってのがあるからな。 492 00:25:04,000 --> 00:25:07,000 ああ… 外面が良かった? 493 00:25:08,000 --> 00:25:11,000 {\an1}あっ やめ。 この話は もう…。 494 00:25:11,000 --> 00:25:14,000 {\an1}俺 直接 乙彦さんのこと 知らないし。 495 00:25:14,000 --> 00:25:18,000 {\an4}お前も 余計な詮索してるの 496 00:25:14,000 --> 00:25:18,000 {\an1}師匠の耳に入ったら 破門になっちゃうよ。 497 00:25:18,000 --> 00:25:20,000 じゃあな。 498 00:25:47,000 --> 00:25:51,000 {\an4}ᗒ(美沙子)京竜! 499 00:25:47,000 --> 00:25:51,000 そんなとこで 何 油売ってんだい! 500 00:25:51,000 --> 00:25:53,000 ᗒちょっと おいで! 501 00:25:53,000 --> 00:25:55,000 はい ただ今! 502 00:25:59,000 --> 00:26:01,000 はい! 503 00:26:01,000 --> 00:26:04,000 {\an4}これ 駆け足で行って 504 00:26:01,000 --> 00:26:04,000 {\an1}角のコンビニのポストに放り込んでおくれ。 505 00:26:04,000 --> 00:26:07,000 はい。 駆け足ですか? 506 00:26:07,000 --> 00:26:11,000 あと3分で回収時刻だよ。 507 00:26:07,000 --> 00:26:11,000 急がないと間に合わないよ。 508 00:26:11,000 --> 00:26:15,000 間に合わなかったら 509 00:26:11,000 --> 00:26:15,000 本局まで 駆け足で行っとくれよ。 510 00:26:16,000 --> 00:26:25,000 {\an1}♬〜 511 00:26:28,000 --> 00:26:30,000 (青竜)ご苦労さん。 512 00:26:34,000 --> 00:26:39,000 ♬〜(出囃子) 513 00:26:39,000 --> 00:26:51,000 {\an1}♬〜 514 00:26:51,000 --> 00:26:54,000 (拍手) 515 00:26:54,000 --> 00:26:56,000 (張り扇をたたく音) 516 00:26:56,000 --> 00:26:58,000 (拍手) 517 00:26:59,000 --> 00:27:04,000 {\an4}(青竜)本所松坂町の 518 00:26:59,000 --> 00:27:04,000 {\an1}吉良の屋敷近くまで参りますると→ 519 00:27:04,000 --> 00:27:09,000 バラバラバラッと現れたる 520 00:27:04,000 --> 00:27:09,000 浅野の浪士二人連れ。 521 00:27:09,000 --> 00:27:12,000 {\an4}「そこに参らせしは 522 00:27:09,000 --> 00:27:12,000 いずれの御仁になるか?」。 523 00:27:12,000 --> 00:27:15,000 {\an1}「我々どもは 浅野内匠頭が浪人ども」。 524 00:27:15,000 --> 00:27:21,000 {\an4}「忠義の妨げ致さるるにおいては 525 00:27:15,000 --> 00:27:21,000 {\an1}この場において お相手つかまつる」。 526 00:27:21,000 --> 00:27:25,000 {\an4}「いやいや 拙者は 527 00:27:21,000 --> 00:27:25,000 {\an1}当所において 槍術の道場を開く→ 528 00:27:25,000 --> 00:27:28,000 {\an1}尾州浪人 俵星玄蕃と申す者」。 529 00:27:28,000 --> 00:27:30,000 (呉竜の舌打ち) 530 00:27:32,000 --> 00:27:34,000 兄さん。 531 00:27:35,000 --> 00:27:39,000 {\an1}わかったよ。 もう よすよ…! お先。 532 00:27:39,000 --> 00:27:46,000 {\an1}♬〜 533 00:27:49,000 --> 00:27:52,000 {\an4}(甲斐峯秋)青竜先生 534 00:27:49,000 --> 00:27:52,000 {\an1}サイン お願いできますか? 535 00:27:52,000 --> 00:27:55,000 ええ もちろんです。 536 00:27:55,000 --> 00:28:06,000 {\an1}♬〜 537 00:28:06,000 --> 00:28:08,000 {\an1}お名前は? 538 00:28:08,000 --> 00:28:12,000 甲斐です。 甲斐国の甲斐。 539 00:28:12,000 --> 00:28:15,000 {\an1}素晴らしいお名前ですなあ。 540 00:28:17,000 --> 00:28:21,000 {\an4}どうぞ。 541 00:28:17,000 --> 00:28:21,000 (甲斐)ありがとうございます。 542 00:28:21,000 --> 00:28:23,000 写真 一緒に…。 543 00:28:23,000 --> 00:28:26,000 {\an1}もちろんです。 どうぞ。 544 00:28:28,000 --> 00:28:31,000 お願いできますか? 545 00:28:31,000 --> 00:28:40,000 {\an1}♬〜 546 00:28:40,000 --> 00:28:42,000 {\an1}(甲斐)お弟子さんですか? 547 00:28:42,000 --> 00:28:48,000 {\an4}(青竜)ええ そうなんです。 548 00:28:42,000 --> 00:28:48,000 {\an1}まだ見習い。 まもなく前座です。 549 00:28:48,000 --> 00:28:52,000 これはまた 随分 とうが立った 550 00:28:48,000 --> 00:28:52,000 前座さんですこと。 551 00:28:52,000 --> 00:28:54,000 {\an4}(青竜)ハッハッハッ…。 552 00:28:52,000 --> 00:28:54,000 {\an1}(甲斐)失敬…。 553 00:28:54,000 --> 00:28:58,000 {\an4}(青竜)いやいや いやいや… 554 00:28:54,000 --> 00:28:58,000 {\an1}本当のことですから。 555 00:28:58,000 --> 00:29:00,000 よろしいですか? 556 00:28:58,000 --> 00:29:00,000 {\an1}(甲斐)あっ ちょっと待って。 557 00:29:00,000 --> 00:29:02,000 はい… はい。 558 00:29:02,000 --> 00:29:05,000 はい チーズ。 559 00:29:02,000 --> 00:29:05,000 (シャッター音) 560 00:29:05,000 --> 00:29:07,000 {\an3}はい。 561 00:29:07,000 --> 00:29:10,000 {\an1}精進しなさいよ。 562 00:29:10,000 --> 00:29:16,000 {\an1}♬〜 563 00:29:22,000 --> 00:29:25,000 {\an4}お待たせしました。 564 00:29:22,000 --> 00:29:25,000 うん。 565 00:29:33,000 --> 00:29:38,000 {\an1}お前… コーヒーいれるの 下手くそだね。 566 00:29:38,000 --> 00:29:41,000 {\an1}ああ…。 うう… 申し訳ありません。 567 00:29:41,000 --> 00:29:43,000 {\an1}紅茶ならば 自信あるのですが…。 568 00:29:43,000 --> 00:29:46,000 紅茶は嫌い。 569 00:29:43,000 --> 00:29:46,000 {\an1}はい 失礼しました。 570 00:29:47,000 --> 00:29:50,000 {\an1}あっ 師匠 ひとつ お尋ねしたいことが…。 571 00:29:50,000 --> 00:29:52,000 ん? 572 00:29:53,000 --> 00:29:57,000 {\an4}庭の土蔵に 573 00:29:53,000 --> 00:29:57,000 {\an1}大きな南京錠が掛かっていますねぇ。 574 00:29:57,000 --> 00:30:00,000 {\an1}中に 何か大切なものでも? 575 00:30:00,000 --> 00:30:05,000 お前… 好奇心旺盛だね。 576 00:30:05,000 --> 00:30:11,000 {\an4}うちのが言ってたよ。 577 00:30:05,000 --> 00:30:11,000 {\an1}京竜が 屋敷のあちこち のぞき見してるって。 578 00:30:11,000 --> 00:30:15,000 金目のものでも 579 00:30:11,000 --> 00:30:15,000 物色してるんじゃなかろうね? 580 00:30:15,000 --> 00:30:20,000 {\an4}あっ いえ…。 581 00:30:15,000 --> 00:30:20,000 {\an1}こういう日本家屋に住むのは初めてでして。 582 00:30:20,000 --> 00:30:23,000 {\an1}すいません。 以後 気をつけます。 583 00:30:24,000 --> 00:30:27,000 {\an6}昔…。 584 00:30:24,000 --> 00:30:27,000 {\an1}はい? 585 00:30:27,000 --> 00:30:32,000 物乞いが 586 00:30:27,000 --> 00:30:32,000 勝手に住み着いちゃってね。 587 00:30:32,000 --> 00:30:36,000 知らないうちに 588 00:30:32,000 --> 00:30:36,000 蔵を自分ちにしちゃってて…。 589 00:30:36,000 --> 00:30:40,000 {\an1}厚かましいったらありゃしない物乞いでさ。 590 00:30:40,000 --> 00:30:43,000 あんときゃ 往生したわ。 591 00:30:43,000 --> 00:30:47,000 {\an1}えっ… ずーっと気づかずに? 592 00:30:47,000 --> 00:30:52,000 {\an1}ひと月ほどね。 それも間抜けな話だけど。 593 00:30:52,000 --> 00:30:55,000 {\an1}それで 用心のために 鍵掛けることにした。 594 00:30:55,000 --> 00:30:59,000 {\an1}特に 大切なものが入ってるわけじゃない。 595 00:30:59,000 --> 00:31:03,000 そうでしたか。 へえ〜。 596 00:31:03,000 --> 00:31:07,000 {\an4}いやいや いやいや…。 597 00:31:03,000 --> 00:31:07,000 {\an1}あっ ねえ 先生 もう一軒 どうですかね? 598 00:31:07,000 --> 00:31:10,000 {\an4}行きましょうよ。 ねっ。 599 00:31:07,000 --> 00:31:10,000 {\an1}ちょっと… 2次会 行ける人? 600 00:31:10,000 --> 00:31:12,000 {\an4}すいません。 明日 早いんで…。 601 00:31:10,000 --> 00:31:12,000 {\an1}すいません。 602 00:31:12,000 --> 00:31:16,000 {\an4}駄目? 駄目? 駄目? 603 00:31:12,000 --> 00:31:16,000 {\an1}なんだよ みんな ノリ悪いな もう…。 604 00:31:16,000 --> 00:31:18,000 {\an4}もはや 昭和のノリは通用しないんですよ。 605 00:31:16,000 --> 00:31:18,000 {\an1}あっ…。 606 00:31:19,000 --> 00:31:21,000 乾杯。 607 00:31:19,000 --> 00:31:21,000 (青蘭)乾杯。 608 00:31:24,000 --> 00:31:26,000 ああ〜。 609 00:31:24,000 --> 00:31:26,000 かあ〜。 610 00:31:26,000 --> 00:31:30,000 {\an4}いや まさか 俺一人なのに 611 00:31:26,000 --> 00:31:30,000 {\an1}付き合っていただけるとは…。 612 00:31:30,000 --> 00:31:32,000 昭和のノリ…。 613 00:31:30,000 --> 00:31:32,000 (カウンターをたたく音) 614 00:31:32,000 --> 00:31:35,000 嫌いじゃないですからね。 615 00:31:32,000 --> 00:31:35,000 {\an1}あら… さすが! フフフ…。 616 00:31:35,000 --> 00:31:38,000 ねえ 見せてくださいよ。 617 00:31:35,000 --> 00:31:38,000 ん? 618 00:31:38,000 --> 00:31:42,000 {\an4}講義の最中 いたずら書きで 619 00:31:38,000 --> 00:31:42,000 私のこと描いてるの 知ってますよ。 620 00:31:42,000 --> 00:31:45,000 {\an1}えっ? バレてましたか…。 621 00:31:45,000 --> 00:31:47,000 もちろん。 622 00:31:45,000 --> 00:31:47,000 {\an1}うわっ 参ったな こりゃ…。 623 00:31:47,000 --> 00:31:50,000 お見通しです。 624 00:31:47,000 --> 00:31:50,000 ええ〜 あの…→ 625 00:31:50,000 --> 00:31:54,000 {\an4}話 聞いてなかったわけじゃないんですけども 626 00:31:50,000 --> 00:31:54,000 {\an1}ついつい あの… すいません! 627 00:31:54,000 --> 00:31:56,000 (青蘭)あら〜! 628 00:31:58,000 --> 00:32:01,000 {\an1}(青蘭)ハハハハ…。 へえ〜! 629 00:32:01,000 --> 00:32:04,000 {\an4}ガキの時 漫画家になりたいなあ なんて 630 00:32:01,000 --> 00:32:04,000 {\an1}思った時があって。 631 00:32:04,000 --> 00:32:07,000 {\an1}そうなんですか。 お上手だわ。 632 00:32:07,000 --> 00:32:10,000 いい笑顔ですよ。 ねっ。 633 00:32:07,000 --> 00:32:10,000 {\an1}ねえ。 アハハ…。 634 00:32:10,000 --> 00:32:12,000 {\an1}えっ? ちょっと… こんな顔してました? 635 00:32:12,000 --> 00:32:14,000 してました。 636 00:32:12,000 --> 00:32:14,000 (青蘭)ええ〜? 637 00:32:14,000 --> 00:32:17,000 先生 あの… 一人っ子ですか? 638 00:32:18,000 --> 00:32:21,000 俺ね 一人っ子なんすよ。 639 00:32:21,000 --> 00:32:26,000 {\an4}先生みたいな妹が欲しいなあ… なんてね。 640 00:32:21,000 --> 00:32:26,000 {\an1}フフフ…。 641 00:32:26,000 --> 00:32:29,000 フフフ…。 642 00:32:29,000 --> 00:32:31,000 兄は いらない。 643 00:32:31,000 --> 00:32:33,000 (ため息) 644 00:32:35,000 --> 00:32:38,000 「兄は いらない」ですか…。 645 00:32:38,000 --> 00:32:42,000 {\an4}ええ。 それ以上 646 00:32:38,000 --> 00:32:42,000 {\an1}突っ込んでは聞けませんでしたけどね。 647 00:32:42,000 --> 00:32:47,000 {\an4}いやあ… 648 00:32:42,000 --> 00:32:47,000 {\an1}やっぱり じれったいですね このままじゃ。 649 00:32:47,000 --> 00:32:51,000 そろそろ 藪をつついてみますか。 650 00:32:51,000 --> 00:32:54,000 {\an1}つつきましょうよ! 651 00:33:00,924 --> 00:33:02,924 (ドアの開く音) 652 00:33:03,924 --> 00:33:05,924 {\an1}ᗕ(芹沢)中永誠一さん。 653 00:33:05,924 --> 00:33:07,924 (呉竜)はい? はい…? 654 00:33:11,924 --> 00:33:18,924 (携帯電話の振動音) 655 00:33:19,924 --> 00:33:21,924 はい もしもし? 656 00:33:21,924 --> 00:33:23,924 📞あっ 俺です。 657 00:33:24,924 --> 00:33:27,924 今し方 連行されました。 658 00:33:27,924 --> 00:33:31,924 {\an1}🔊後生ですから 連絡を一本だけ! 659 00:33:31,924 --> 00:33:33,924 {\an1}🔊このとおりです! 660 00:33:33,924 --> 00:33:36,924 {\an4}🔊出番なんですよ。 661 00:33:33,924 --> 00:33:36,924 {\an1}穴あけたら えらいことになっちゃう! 662 00:33:36,924 --> 00:33:39,924 {\an4}オンラインカジノなんてしてるから 663 00:33:36,924 --> 00:33:39,924 {\an1}こういうことになるんだよ。 664 00:33:39,924 --> 00:33:42,924 {\an1}(呉竜)ごめんなさい! 二度としません! 665 00:33:42,924 --> 00:33:45,924 {\an1}それで済んだら 警察いらないの。 666 00:33:45,924 --> 00:33:51,924 (伊丹)師匠の耳にも入るだろうし 667 00:33:45,924 --> 00:33:51,924 そうしたら 大変だねえ。 668 00:33:51,924 --> 00:33:54,924 {\an1}破門になっちゃう…。 669 00:33:54,924 --> 00:33:57,924 (伊丹)破門か…。 670 00:33:57,924 --> 00:33:59,924 破門ねえ…。 671 00:33:59,924 --> 00:34:01,924 破門っていやあさ→ 672 00:34:01,924 --> 00:34:06,924 {\an4}昔 師匠の金くすねて 破門になった弟弟子 673 00:34:01,924 --> 00:34:06,924 {\an1}いたんでしょ? 674 00:34:06,924 --> 00:34:08,924 はい? 675 00:34:08,924 --> 00:34:11,924 {\an4}博打の負けが込んで 676 00:34:08,924 --> 00:34:11,924 {\an1}あちこちから 金つまんで→ 677 00:34:11,924 --> 00:34:16,924 {\an4}にっちもさっちもいかなくなって 678 00:34:11,924 --> 00:34:16,924 {\an1}師匠んちに強盗に入った弟弟子。 679 00:34:16,924 --> 00:34:21,924 師匠の息子 殺して 680 00:34:16,924 --> 00:34:21,924 今は死刑囚の弟弟子。 681 00:34:22,924 --> 00:34:25,924 {\an1}なんだよ? これ。 682 00:34:25,924 --> 00:34:28,924 {\an1}博打の取り調べじゃないの? 683 00:34:28,924 --> 00:34:35,924 {\an4}せっかくだから 15年前の強盗事件のこと 684 00:34:28,924 --> 00:34:35,924 {\an1}詳しく話してくれない? 685 00:34:36,924 --> 00:34:40,924 {\an1}🔊(伊丹)俺たち そっちが専門なんで。 686 00:34:40,924 --> 00:34:44,924 {\an1}🔊あんた 当時 内弟子だったんだろ? 687 00:34:44,924 --> 00:34:49,924 {\an1}♬〜 688 00:34:53,924 --> 00:34:55,924 {\an1}はい 解放されました。 689 00:34:56,924 --> 00:35:02,924 さて 鬼が出るか 蛇が出るか…。 690 00:35:08,924 --> 00:35:13,924 {\an4}(呉竜)この度は 大変ご迷惑をかけまして 691 00:35:08,924 --> 00:35:13,924 {\an1}誠に申し訳ございませんでした! 692 00:35:13,924 --> 00:35:17,924 (青蘭)兄さん この際 693 00:35:13,924 --> 00:35:17,924 カジノの件は いったん置いて…。 694 00:35:17,924 --> 00:35:19,924 そうだよ。 695 00:35:19,924 --> 00:35:23,924 田埜井のこと聞かれたって 696 00:35:19,924 --> 00:35:23,924 どういうことなのさ? 697 00:35:24,924 --> 00:35:26,924 いいから 頭 お上げったら! 698 00:35:26,924 --> 00:35:28,924 {\an1}(呉竜)はい…。 699 00:35:28,924 --> 00:35:32,924 {\an4}あの… いきなり 田埜井の話になったんで 700 00:35:28,924 --> 00:35:32,924 {\an1}面食らいました。 701 00:35:32,924 --> 00:35:41,924 {\an4}なんでも 冤罪疑惑が持ち上がってて 702 00:35:32,924 --> 00:35:41,924 {\an1}水面下で捜査に着手したと…。 703 00:35:41,924 --> 00:35:45,924 {\an1}なんで 今頃 田埜井なんですか? 704 00:35:47,924 --> 00:35:54,924 {\an4}冤罪ってのは 具体的に どんな疑惑だか 705 00:35:47,924 --> 00:35:54,924 {\an1}聞いたのか? 706 00:35:54,924 --> 00:35:57,924 {\an4}(呉竜)乙彦さんを殺した犯人は 707 00:35:54,924 --> 00:35:57,924 {\an1}田埜井じゃなくて→ 708 00:35:57,924 --> 00:36:00,924 {\an1}別にいるんじゃないかって…。 709 00:36:01,924 --> 00:36:04,924 {\an4}ᗕ(青蘭)田埜井の主張に沿って 710 00:36:01,924 --> 00:36:04,924 {\an1}捜査が始まったってこと? 711 00:36:04,924 --> 00:36:07,924 {\an1}ᗕ(呉竜)そういうことだと思います。 712 00:36:09,924 --> 00:36:15,924 {\an4}(美沙子)今 大事な時なんだよ。 713 00:36:09,924 --> 00:36:15,924 {\an1}祝賀パーティーだって控えてるしさ…。 714 00:36:18,924 --> 00:36:21,924 {\an1}(小出茉梨)本当は知ってるんでしょ? 715 00:36:21,924 --> 00:36:23,924 知らないですよ。 716 00:36:23,924 --> 00:36:26,924 {\an1}ご主人に 何か聞いてるんじゃないですか? 717 00:36:26,924 --> 00:36:30,924 {\an4}うちは お互い 718 00:36:26,924 --> 00:36:30,924 {\an1}仕事は家庭内に持ち込まない主義なんですよ。 719 00:36:30,924 --> 00:36:33,924 {\an1}ふーん…。 いい心掛けですこと。 720 00:36:33,924 --> 00:36:35,924 うん。 夫婦円満の秘訣。 721 00:36:35,924 --> 00:36:37,924 {\an4}フフッ…。 722 00:36:35,924 --> 00:36:37,924 ハハハハ…。 723 00:36:37,924 --> 00:36:39,924 こんばんは。 724 00:36:37,924 --> 00:36:39,924 {\an1}いらっしゃい…。 725 00:36:39,924 --> 00:36:44,924 {\an4}あら 亀山さん 726 00:36:39,924 --> 00:36:44,924 {\an1}随分 お見限りじゃありません? 727 00:36:44,924 --> 00:36:48,924 {\an4}今 噂してたとこです。 728 00:36:44,924 --> 00:36:48,924 あら すいません。 フフフ…。 729 00:36:48,924 --> 00:36:51,924 {\an1}あれ? おい 早く入れよ。 はい。 730 00:36:51,924 --> 00:36:53,924 (麗音)失礼します。 731 00:36:51,924 --> 00:36:53,924 空いてた 空いてた。 うん うん…。 732 00:36:53,924 --> 00:36:57,924 {\an4}(麗音)こんばんは。 733 00:36:53,924 --> 00:36:57,924 {\an1}(茉梨)あらまあ 皆さん おそろいで。 734 00:36:57,924 --> 00:36:59,924 {\an1}こんばんは。 フフフ…。 735 00:36:59,924 --> 00:37:05,924 {\an4}あーあ…。 何が楽しくて 736 00:36:59,924 --> 00:37:05,924 {\an1}てめえと飲まなきゃいけねえのかなあ。 737 00:37:05,924 --> 00:37:07,924 そう言うなって! 738 00:37:07,924 --> 00:37:11,924 {\an4}今回は 素直に感謝してるんだからさ 739 00:37:07,924 --> 00:37:11,924 こっちの要請で動いてくれたこと。 740 00:37:11,924 --> 00:37:13,924 ああ… 座って 座って ほら…。 741 00:37:13,924 --> 00:37:15,924 {\an4}(茉梨)ああ… ごめんなさいね。 どうぞ。 742 00:37:13,924 --> 00:37:15,924 {\an1}(麗音・芹沢)失礼します。 743 00:37:15,924 --> 00:37:18,924 {\an4}(茉梨)ゆっくりしていってくださいね。 744 00:37:15,924 --> 00:37:18,924 {\an1}(麗音)ありがとうございます。 745 00:37:18,924 --> 00:37:21,924 ああ もう… お前も座れっつうの! 746 00:37:21,924 --> 00:37:26,924 おかみさん こいつ 独身でね 747 00:37:21,924 --> 00:37:26,924 食生活 極めて貧しいから→ 748 00:37:26,924 --> 00:37:29,924 {\an4}今夜は 豪華手料理 749 00:37:26,924 --> 00:37:29,924 {\an1}じゃんじゃん 振る舞ってやってください。 750 00:37:29,924 --> 00:37:31,924 {\an1}ラジャー! フフフ…。 751 00:37:31,924 --> 00:37:33,924 おい! 752 00:37:31,924 --> 00:37:33,924 えっ? 753 00:37:33,924 --> 00:37:35,924 勘違いするな。 754 00:37:33,924 --> 00:37:35,924 えっ? 755 00:37:36,924 --> 00:37:39,924 {\an4}(伊丹) 756 00:37:36,924 --> 00:37:39,924 {\an1}てめえらのために動いたんじゃねえからな。 757 00:37:39,924 --> 00:37:43,924 {\an4}どんな悪党だろうが 758 00:37:39,924 --> 00:37:43,924 {\an1}冤罪の可能性が1パーセントでもありゃ→ 759 00:37:43,924 --> 00:37:45,924 放っておけるわけねえだろ! 760 00:37:45,924 --> 00:37:47,924 ましてや 死刑囚だぞ。 761 00:37:47,924 --> 00:37:51,924 {\an4}わかった わかった。 もう 落ち着けよ。 762 00:37:47,924 --> 00:37:51,924 {\an1}座れ 座れ ほら…。 763 00:37:51,924 --> 00:37:53,924 {\an1}伊丹さん かっこいい。 764 00:37:53,924 --> 00:37:56,924 {\an4}年に1回ぐらい かっこいいんだよ。 765 00:37:53,924 --> 00:37:56,924 {\an1}(麗音)フフッ…。 766 00:37:56,924 --> 00:37:59,924 {\an1}冤罪かもしれない死刑囚…。 767 00:37:59,924 --> 00:38:02,924 うん…。 おかわり。 768 00:38:13,000 --> 00:38:19,000 (風の音) 769 00:38:26,000 --> 00:38:42,000 {\an1}♬〜 770 00:38:42,000 --> 00:38:57,000 {\an1}♬〜 771 00:38:57,000 --> 00:39:00,000 (息を吸う音) 772 00:39:02,000 --> 00:39:06,000 ああーーーーっ!! 773 00:39:06,000 --> 00:39:09,000 うえーっ! うえーっ! 774 00:39:09,000 --> 00:39:14,000 ᗕああーーーっ!! 775 00:39:14,000 --> 00:39:17,000 {\an1}ᗕうえーっ! うわあーっ! 776 00:39:17,000 --> 00:39:21,000 (美沙子)何? 今の。 777 00:39:17,000 --> 00:39:21,000 (青竜)ん? 778 00:39:26,000 --> 00:39:28,000 (息を吐く音) 779 00:39:31,000 --> 00:39:33,000 はあ〜…。 780 00:39:33,000 --> 00:39:35,000 {\an4}ᗕ(戸の開く音) 781 00:39:33,000 --> 00:39:35,000 はあ〜…。 782 00:39:35,000 --> 00:39:37,000 {\an1}ᗕ(足音) 783 00:39:37,000 --> 00:39:41,000 あっ ああっ ああっ…。 784 00:39:37,000 --> 00:39:41,000 {\an1}(美沙子)京竜 あんたなの? 今の声。 785 00:39:41,000 --> 00:39:43,000 で… で… 出た…。 786 00:39:41,000 --> 00:39:43,000 (美沙子)えっ? 787 00:39:43,000 --> 00:39:47,000 {\an1}(青竜)しっかりしろ! どうしたってんだ? 788 00:39:47,000 --> 00:39:52,000 で… で… 出ました…! 789 00:39:47,000 --> 00:39:52,000 (青竜)ん? 790 00:39:52,000 --> 00:40:00,000 (荒い息遣い) 791 00:40:00,000 --> 00:40:04,000 {\an4}何もいやしないよ。 入っといで。 792 00:40:00,000 --> 00:40:04,000 ええっ…? 793 00:40:04,000 --> 00:40:08,000 {\an1}薄気味悪いこと 言わないでちょうだい。 794 00:40:08,000 --> 00:40:12,000 {\an4}そもそも お前 795 00:40:08,000 --> 00:40:12,000 {\an1}なんで こんな真夜中 ここに来たんだい? 796 00:40:12,000 --> 00:40:14,000 トイレに起きたんです。 797 00:40:14,000 --> 00:40:19,000 {\an1}すると 何やら 怪しい物音が聞こえてきて→ 798 00:40:19,000 --> 00:40:23,000 その音に導かれるように…。 799 00:40:23,000 --> 00:40:28,000 {\an4}お前 妙な癖でもあるのかい? 800 00:40:23,000 --> 00:40:28,000 はい? 801 00:40:28,000 --> 00:40:31,000 {\an1}寝ぼけて おかしな行動をするとか…。 802 00:40:31,000 --> 00:40:36,000 {\an4}お言葉ですが 803 00:40:31,000 --> 00:40:36,000 {\an1}なんにも因縁のない場所ならば いざ知らず→ 804 00:40:36,000 --> 00:40:41,000 僕が ここで幽霊を見たとしても 805 00:40:36,000 --> 00:40:41,000 なんの不思議もありません。 806 00:40:41,000 --> 00:40:45,000 昔 ニュースで見ました。 807 00:40:45,000 --> 00:40:52,000 {\an4}書斎で ご子息が強盗に殺害されるという… 808 00:40:45,000 --> 00:40:52,000 {\an1}ううっ…→ 809 00:40:52,000 --> 00:40:55,000 {\an1}痛ましい事件が起こったと…。 810 00:40:55,000 --> 00:40:58,000 {\an1}ここですよね? ううっ…。 811 00:40:58,000 --> 00:41:01,000 妙な癖はありませんが→ 812 00:41:01,000 --> 00:41:06,000 霊感は極めて強い体質です。 813 00:41:06,000 --> 00:41:11,000 {\an1}♬〜 814 00:41:11,000 --> 00:41:13,000 (美沙子)はい。 815 00:41:14,000 --> 00:41:18,000 {\an4}(美沙子)はあ…。 霊感だなんて 816 00:41:14,000 --> 00:41:18,000 {\an1}馬鹿馬鹿しいったらありゃしない! 817 00:41:18,000 --> 00:41:24,000 {\an4}(青竜) 818 00:41:18,000 --> 00:41:24,000 {\an1}そんなものは 思い込みの産物にすぎないよ。 819 00:41:24,000 --> 00:41:46,000 {\an1}♬〜 820 00:41:48,000 --> 00:41:52,000 {\an1}(美沙子)京竜 買い物 頼みたいんだ。 821 00:41:52,000 --> 00:41:57,000 {\an4}ちょっと遠出になるんだけどね…。 822 00:41:52,000 --> 00:41:57,000 {\an1}川幅うどん 買ってきておくれ。 823 00:41:57,000 --> 00:42:00,000 {\an4}埼玉の鴻巣辺りにしか売ってない 824 00:41:57,000 --> 00:42:00,000 {\an1}おうどんでね。 825 00:42:00,000 --> 00:42:04,000 {\an4}なんか 急に食べたくなっちゃってさ。 826 00:42:00,000 --> 00:42:04,000 {\an1}フフフ…。 827 00:42:04,000 --> 00:42:06,000 {\an1}鴻巣のスーパー行けば 売ってるから。 828 00:42:06,000 --> 00:42:09,000 {\an1}急ぐことはないよ。 ゆっくりで構わない。 829 00:42:18,000 --> 00:42:22,000 今日は ゆっくりですか…。 830 00:42:23,000 --> 00:42:38,000 {\an1}♬〜 831 00:42:38,000 --> 00:42:42,000 (美沙子)悪かったね 急に。 832 00:42:38,000 --> 00:42:42,000 {\an1}(呉竜)いえ…。 だけど 幽霊なんて…。 833 00:42:42,000 --> 00:42:47,000 {\an4}(美沙子)気になるじゃないか。 834 00:42:42,000 --> 00:42:47,000 {\an1}でも 先生は取り合ってくれないし…。 835 00:42:48,000 --> 00:42:53,000 {\an4}(美沙子)はあ…。 836 00:42:48,000 --> 00:42:53,000 {\an1}確か ここらだったと思うんだけど…。 837 00:42:53,000 --> 00:42:56,000 {\an1}あっ… あった あった。 838 00:42:57,000 --> 00:42:59,000 これだ。 839 00:42:57,000 --> 00:42:59,000 はい。 840 00:43:01,000 --> 00:43:04,000 (ドローンの飛行音) 841 00:43:07,000 --> 00:43:16,000 (ドローンの飛行音) 842 00:43:29,000 --> 00:43:31,000 (キーボードを打つ音) 843 00:43:31,000 --> 00:43:42,000 {\an1}♬〜 844 00:43:42,000 --> 00:43:44,000 (携帯電話の振動音) 845 00:43:44,000 --> 00:43:59,000 {\an1}♬〜 846 00:43:59,000 --> 00:44:01,000 {\an1}(携帯電話の振動音) 847 00:44:04,000 --> 00:44:09,000 {\an1}(土師 太)なんだ? えっ どういう意味? 848 00:44:09,000 --> 00:44:13,000 {\an1}もう… 変な謎で 僕を惑わすなっつうの! 849 00:44:14,000 --> 00:44:18,000 {\an1}衆議院議員の中岡誠でございます。 850 00:44:18,000 --> 00:44:21,000 本日は ご多用の中→ 851 00:44:21,000 --> 00:44:27,000 {\an4}瀧澤青竜先生の 852 00:44:21,000 --> 00:44:27,000 {\an1}人間国宝ご認定祝賀パーティーに→ 853 00:44:27,000 --> 00:44:32,000 {\an1}ご参集いただき 誠にありがとうございます。 854 00:44:32,000 --> 00:44:39,000 {\an4}講談を愛好する者を代表いたしまして 855 00:44:32,000 --> 00:44:39,000 {\an1}ひと言 ごあいさつ申し上げます。 856 00:44:39,000 --> 00:44:48,000 {\an4}この度 青竜先生が 重要無形文化財保持者 857 00:44:39,000 --> 00:44:48,000 {\an1}いわゆる 人間国宝に認定されたことは→ 858 00:44:48,000 --> 00:44:52,000 {\an1}我が国の伝統芸能にとって まさに…。 859 00:44:52,000 --> 00:44:54,000 (携帯電話の振動音) 860 00:44:54,000 --> 00:44:58,000 {\an4}(中岡) 861 00:44:54,000 --> 00:44:58,000 {\an1}歴史的快挙であり 大きな喜びでございます。 862 00:44:58,000 --> 00:45:05,000 {\an4}青竜先生は 863 00:44:58,000 --> 00:45:05,000 {\an1}長年にわたり 講談の高座を守り抜き→ 864 00:45:05,000 --> 00:45:11,000 {\an4}古典の伝承のみならず 865 00:45:05,000 --> 00:45:11,000 {\an1}新たな魅力の創造にも情熱を注がれ→ 866 00:45:11,000 --> 00:45:19,000 {\an4}その芸の深みと品格は 867 00:45:11,000 --> 00:45:19,000 {\an1}まさに 国の宝にふさわしいものであります。 868 00:45:19,000 --> 00:45:22,000 {\an4}また 後進ご指導にも熱心で…。 869 00:45:19,000 --> 00:45:22,000 (携帯電話の振動音) 870 00:45:24,000 --> 00:45:26,000 {\an1}(社 美彌子の声)「亀山薫を連行します」 871 00:45:26,000 --> 00:45:30,000 {\an1}「返してほしくば直ちに 1701号室へ」 872 00:45:32,000 --> 00:45:34,000 (美彌子)では…。 873 00:45:34,000 --> 00:45:37,000 {\an1}(中岡)まさしく 講談界の柱と申せましょう。 874 00:45:37,000 --> 00:45:40,000 今回の先生の快挙は…。 875 00:45:40,000 --> 00:45:45,000 ううっ…。 876 00:45:40,000 --> 00:45:45,000 兄さん 緊急事態 発生。 877 00:45:45,000 --> 00:45:47,000 我慢の限界です。 ううっ…。 878 00:45:47,000 --> 00:45:51,000 {\an1}チッ… 便所か? 馬鹿。 早く行けよ。 879 00:45:51,000 --> 00:45:55,000 {\an4}少々 時間を要しますが 880 00:45:51,000 --> 00:45:55,000 よろしいでしょうかね? 苦しい…。 881 00:45:55,000 --> 00:45:57,000 大か…。 882 00:45:57,000 --> 00:46:00,000 {\an4}よろしいも何も 883 00:45:57,000 --> 00:46:00,000 {\an1}こんなとこで お前 粗相できねえだろ。 884 00:46:00,000 --> 00:46:02,000 いってきます…。 885 00:46:00,000 --> 00:46:02,000 行け。 886 00:46:03,000 --> 00:46:06,000 (中岡)私のごあいさつと 887 00:46:03,000 --> 00:46:06,000 させていただきます。 888 00:46:06,000 --> 00:46:11,000 {\an4}(中岡)それでは 889 00:46:06,000 --> 00:46:11,000 {\an1}青竜先生に 盛大な拍手をお願いします! 890 00:46:11,000 --> 00:46:20,000 (拍手) 891 00:46:22,000 --> 00:46:24,000 {\an1}(美彌子)どうぞ。 892 00:46:37,000 --> 00:46:40,000 {\an1}(美彌子)杉下右京です。 893 00:46:40,000 --> 00:46:42,000 {\an1}臥龍岡検事総長。 894 00:46:42,000 --> 00:46:45,000 ええ。 お顔は存じ上げてます。 895 00:46:46,000 --> 00:46:49,000 {\an1}どうぞ お座りください。 896 00:46:53,000 --> 00:46:56,000 どうもありがとう。 897 00:47:03,000 --> 00:47:09,000 {\an4}特命係というのは 898 00:47:03,000 --> 00:47:09,000 {\an1}とてもユニークな部署のようですね。 899 00:47:09,000 --> 00:47:15,000 {\an4}皮肉ではありません。 お二人のことを聞いて 900 00:47:09,000 --> 00:47:15,000 {\an1}純粋に驚いているだけです。 901 00:47:16,000 --> 00:47:19,000 {\an1}(詩子)そして そんなお二人が 今→ 902 00:47:19,000 --> 00:47:25,000 死刑囚 田埜井肇の事件について 903 00:47:19,000 --> 00:47:25,000 勝手に調べているそうですね。 904 00:47:25,000 --> 00:47:30,000 進捗状況について お聞きしたくて 905 00:47:25,000 --> 00:47:30,000 この場を設けました。 906 00:47:30,000 --> 00:47:32,000 どんなあんばいです? 907 00:47:32,000 --> 00:47:34,000 {\an1}邪魔しようったって 無駄ですよ。 908 00:47:34,000 --> 00:47:38,000 {\an4}邪魔するつもりならば 909 00:47:34,000 --> 00:47:38,000 {\an1}こんな回りくどいまねはしませんよ。 910 00:47:38,000 --> 00:47:40,000 (詩子)そのとおりです。 911 00:47:40,000 --> 00:47:43,000 {\an1}といって あなたの意図は読めませんが。 912 00:47:43,000 --> 00:47:47,000 {\an4}だったら どうしようっていうんですか? 913 00:47:43,000 --> 00:47:47,000 {\an1}進捗状況なんか聞いて。 914 00:47:47,000 --> 00:47:49,000 お二人の調査結果次第では→ 915 00:47:49,000 --> 00:47:55,000 {\an4}私が責任を持って 田埜井肇の再審開始決定を 916 00:47:49,000 --> 00:47:55,000 {\an1}受け入れるつもりです。 917 00:47:55,000 --> 00:47:57,000 だから お聞きしてるんです。 918 00:47:57,000 --> 00:47:59,000 えっ? 919 00:47:59,000 --> 00:48:04,000 {\an4}つまり 裁判所の再審開始決定に 920 00:47:59,000 --> 00:48:04,000 {\an1}異議を唱えないとおっしゃる? 921 00:48:04,000 --> 00:48:07,000 {\an1}冤罪を疑う合理的な証拠があるならば→ 922 00:48:07,000 --> 00:48:11,000 審理をやり直すのは 923 00:48:07,000 --> 00:48:11,000 当然のことと思いますから。 924 00:48:11,000 --> 00:48:15,000 {\an4}その当然のことが 925 00:48:11,000 --> 00:48:15,000 {\an1}当然に行われないこと 多いですよね→ 926 00:48:15,000 --> 00:48:17,000 {\an1}組織防衛が先に立って。 927 00:48:17,000 --> 00:48:20,000 ええ おっしゃるとおりです。 928 00:48:22,000 --> 00:48:27,000 私は こうして 929 00:48:22,000 --> 00:48:27,000 検察のトップに上り詰めましたが→ 930 00:48:27,000 --> 00:48:31,000 {\an1}正直 そのプロセスで失ったものも多かった。 931 00:48:31,000 --> 00:48:37,000 {\an4}偉くなればなるほど 932 00:48:31,000 --> 00:48:37,000 {\an1}政治的な配慮を求められる機会も増えました。 933 00:48:37,000 --> 00:48:42,000 {\an1}意に染まない決断も 多くしてきました。 934 00:48:42,000 --> 00:48:45,000 ご存じかどうか 検事総長は→ 935 00:48:45,000 --> 00:48:50,000 {\an4}おおむね2年前後 在任したら 936 00:48:45,000 --> 00:48:50,000 {\an1}退職というのが 慣例になっています。 937 00:48:50,000 --> 00:48:52,000 {\an1}はあ…。 938 00:48:52,000 --> 00:48:58,000 {\an1}検事総長である今が 私の絶頂です。 939 00:48:58,000 --> 00:49:04,000 {\an4}検事総長を終える時は 940 00:48:58,000 --> 00:49:04,000 {\an1}すごろくでいう あがりなんです。 941 00:49:04,000 --> 00:49:09,000 {\an1}だから… だからこそ→ 942 00:49:09,000 --> 00:49:13,000 {\an1}検察のトップにいる今だからこそ→ 943 00:49:13,000 --> 00:49:21,000 {\an4}検察官を志した頃に立ち返って 944 00:49:13,000 --> 00:49:21,000 {\an1}自ら信じる正義を遂行したい。 945 00:49:21,000 --> 00:49:26,000 {\an4}これまでの検察人生と 946 00:49:21,000 --> 00:49:26,000 {\an1}折り合いをつけたいんですよ。 947 00:49:27,000 --> 00:49:33,000 検察 ひいては 948 00:49:27,000 --> 00:49:33,000 法務省に弓を引くこととなって→ 949 00:49:33,000 --> 00:49:37,000 {\an4}石もて追われることになったとしても… 950 00:49:33,000 --> 00:49:37,000 {\an1}ですか? 951 00:49:37,000 --> 00:49:39,000 悔いはありません。 952 00:49:41,000 --> 00:49:46,000 {\an4}社さんいわく 「特命係の実力に 953 00:49:41,000 --> 00:49:46,000 {\an1}疑いを差し挟む余地はない」。 954 00:49:47,000 --> 00:49:49,000 {\an1}🔊(詩子)「太鼓判を押す」。 955 00:49:49,000 --> 00:49:54,000 {\an4}🔊「けれど 諸刃の剣であることは 956 00:49:49,000 --> 00:49:54,000 常に念頭に置いてほしい」。 957 00:49:55,000 --> 00:50:00,000 {\an4}ただし書き付きで 958 00:49:55,000 --> 00:50:00,000 {\an1}今回 お二人にお目に掛かりました。 959 00:50:00,000 --> 00:50:04,000 {\an4}申し上げたとおり 邪魔をしようという意思は 960 00:50:00,000 --> 00:50:04,000 {\an1}全くありませんので→ 961 00:50:04,000 --> 00:50:08,000 {\an4}調査結果については 962 00:50:04,000 --> 00:50:08,000 {\an1}包み隠さず教えていただきたい。 963 00:50:08,000 --> 00:50:10,000 いかがでしょう? 964 00:50:11,000 --> 00:50:15,000 {\an4}わかりました。 965 00:50:11,000 --> 00:50:15,000 {\an1}しかるべく ご報告します。 966 00:50:16,000 --> 00:50:18,000 (エレベーターの到着音) 967 00:50:18,000 --> 00:50:20,000 (ドアの開く音) 968 00:50:23,000 --> 00:50:28,000 {\an1}うーん… 案外 良心的な人なのかも。 969 00:50:28,000 --> 00:50:33,000 {\an4}本来 良心的でなければなりません。 970 00:50:28,000 --> 00:50:33,000 {\an1}司法に携わる人間は。 971 00:50:33,000 --> 00:50:35,000 あっ うん… はい。 972 00:50:35,000 --> 00:50:37,000 (青蘭)京竜? 973 00:50:38,000 --> 00:50:42,000 {\an4}やっぱり 隣 亀山さんだ。 974 00:50:38,000 --> 00:50:42,000 {\an1}何? あんたたち お知り合い? 975 00:50:42,000 --> 00:50:44,000 {\an1}あっ… っていうか…。 976 00:50:44,000 --> 00:50:47,000 {\an4}ええ。 先ほど 977 00:50:44,000 --> 00:50:47,000 {\an1}トイレで知り合いになりました。 978 00:50:47,000 --> 00:50:50,000 {\an4}そう… 知り合い。 979 00:50:47,000 --> 00:50:50,000 {\an1}知り合ったばかりの知り合い。 980 00:50:50,000 --> 00:50:53,000 {\an4}青竜先生のお弟子さんたちの 981 00:50:50,000 --> 00:50:53,000 {\an1}末席にいらっしゃったのを見てたんで→ 982 00:50:53,000 --> 00:50:55,000 {\an1}声 掛けたんですよ。 983 00:50:55,000 --> 00:50:58,000 {\an4}そしたら まだ見習いで 984 00:50:55,000 --> 00:50:58,000 {\an1}まもなく前座になるっていうから→ 985 00:50:58,000 --> 00:51:00,000 {\an1}もう びっくりしちゃって。 986 00:51:00,000 --> 00:51:04,000 {\an4}僕のほうは こちらが 987 00:51:00,000 --> 00:51:04,000 {\an1}姉さんの講座の生徒さんだっていうので→ 988 00:51:04,000 --> 00:51:07,000 {\an4}あれこれ 長話に…。 989 00:51:04,000 --> 00:51:07,000 {\an1}(亀山・杉下)ねえ。 990 00:51:07,000 --> 00:51:10,000 {\an4}(青蘭)っていうか あんた 991 00:51:07,000 --> 00:51:10,000 {\an1}トイレから ちっとも戻ってこないから→ 992 00:51:10,000 --> 00:51:12,000 心配してたのよ。 993 00:51:12,000 --> 00:51:16,000 {\an4}亀山さんも 特別に 私のゲストってことで 994 00:51:12,000 --> 00:51:16,000 {\an1}ご招待してるのに→ 995 00:51:16,000 --> 00:51:20,000 {\an4}うーん… 髪の長い きれいっぽい女性と 996 00:51:16,000 --> 00:51:20,000 {\an1}いそいそと 会場 出ていっちゃって。 997 00:51:20,000 --> 00:51:23,000 {\an1}ああ… 見てました? いそいそって… ねえ。 998 00:51:23,000 --> 00:51:25,000 誰ですか? あの人。 999 00:51:25,000 --> 00:51:27,000 いや 誰って… まあ… フフフフ…。 1000 00:51:28,000 --> 00:51:30,000 本当に助かりました。 1001 00:51:30,000 --> 00:51:32,000 {\an1}お役に立てたならば 何よりです。 1002 00:51:32,000 --> 00:51:36,000 {\an4}さあ 参りましょうか。 1003 00:51:32,000 --> 00:51:36,000 {\an1}駐車場まで お送りします。 1004 00:51:37,000 --> 00:51:39,000 {\an1}何をお話しになったんですか? 1005 00:51:39,000 --> 00:51:42,000 {\an4}(詩子)込み入ったことは何も。 1006 00:51:39,000 --> 00:51:42,000 {\an1}あいさつ程度。 1007 00:51:42,000 --> 00:51:45,000 {\an1}でも 直接会えて よかった。 1008 00:51:48,000 --> 00:51:50,000 (青竜)京竜? 1009 00:51:54,000 --> 00:51:56,000 (青竜)京竜? 1010 00:52:00,000 --> 00:52:02,000 (青竜)京竜? 1011 00:52:02,000 --> 00:52:05,000 {\an4}(美沙子)どうしたんだい? 1012 00:52:02,000 --> 00:52:05,000 (青竜)京竜 見なかったかい? 1013 00:52:05,000 --> 00:52:09,000 {\an4}(美沙子)いないの? 1014 00:52:05,000 --> 00:52:09,000 (青竜)見えないんだよ 姿が。 1015 00:52:09,000 --> 00:52:11,000 {\an3}京竜? 1016 00:52:11,000 --> 00:52:21,000 {\an1}♬〜 1017 00:52:21,000 --> 00:52:29,000 (においを嗅ぐ音) 1018 00:52:30,000 --> 00:52:35,000 (においを嗅ぐ音) 1019 00:52:35,000 --> 00:52:55,000 {\an1}♬〜 1020 00:52:55,000 --> 00:53:14,000 {\an1}♬〜 1021 00:53:16,000 --> 00:53:20,000 鬼でもなく 蛇でもなく→ 1022 00:53:20,000 --> 00:53:23,000 白骨が出ましたか…。 1023 00:53:24,000 --> 00:53:26,000 (戸の開く音) 1024 00:53:28,000 --> 00:53:32,000 {\an1}そんな所で何をしているんだい? 京竜。 1025 00:53:34,000 --> 00:53:37,000 {\an1}(杉下の声)お香のにおいに導かれて→ 1026 00:53:37,000 --> 00:53:39,000 土蔵へやって来ると→ 1027 00:53:39,000 --> 00:53:44,000 長年 風雨にさらされて 1028 00:53:39,000 --> 00:53:44,000 汚れきっていた南京錠が→ 1029 00:53:44,000 --> 00:53:47,000 少々 きれいになっていました。 1030 00:53:47,000 --> 00:53:50,000 明らかに 鍵を開けた痕跡です。 1031 00:53:50,000 --> 00:53:53,000 そこで 不審に思い 中へ…。 1032 00:53:53,000 --> 00:53:57,000 (美沙子)開けた跡があったって 1033 00:53:53,000 --> 00:53:57,000 鍵は掛かってたはずだよ。 1034 00:53:57,000 --> 00:54:00,000 どうやって 中へ入ったのさ? 1035 00:54:00,000 --> 00:54:05,000 {\an4}お前 本当に 1036 00:54:00,000 --> 00:54:05,000 {\an1}こそ泥でもやってたんじゃあるまいね? 1037 00:54:05,000 --> 00:54:10,000 実は 昔 イリュージョニストを 1038 00:54:05,000 --> 00:54:10,000 目指したことがありまして→ 1039 00:54:10,000 --> 00:54:13,000 ピッキングの技術も その時に…。 1040 00:54:13,000 --> 00:54:17,000 {\an1}お前の話は どこまで本当か わからん! 1041 00:54:17,000 --> 00:54:22,000 {\an4}土蔵へ入り 1042 00:54:17,000 --> 00:54:22,000 {\an1}においを頼りに探索しましたところ→ 1043 00:54:22,000 --> 00:54:25,000 {\an1}長年の こちらも ホコリのおかげで→ 1044 00:54:25,000 --> 00:54:28,000 茶だんすを動かした形跡が 1045 00:54:25,000 --> 00:54:28,000 認められましたので→ 1046 00:54:28,000 --> 00:54:32,000 同じように動かすと 1047 00:54:28,000 --> 00:54:32,000 においは 一層 強くなり→ 1048 00:54:32,000 --> 00:54:37,000 {\an1}床板を外すと 案の定 香炉が…。 1049 00:54:39,000 --> 00:54:42,000 {\an4}(杉下の声) 1050 00:54:39,000 --> 00:54:42,000 {\an1}どなたか お清めのまね事でも…。 1051 00:54:43,000 --> 00:54:46,000 {\an1}もういい。 忘れなさい 全て。 1052 00:54:46,000 --> 00:54:49,000 {\an1}いらん想像もするな! 1053 00:54:49,000 --> 00:54:54,000 しかし あれは 明らかに人骨。 1054 00:54:49,000 --> 00:54:54,000 尋常ではありません。 1055 00:54:54,000 --> 00:54:57,000 {\an4}この世界 師匠は絶対だよ。 1056 00:54:57,000 --> 00:55:01,000 {\an4}師匠が「忘れろ」と言ったら 1057 00:54:57,000 --> 00:55:01,000 {\an4}素直に忘れりゃいいんだ! 1058 00:55:01,000 --> 00:55:04,000 さすがに そういうわけには…。 1059 00:55:04,000 --> 00:55:06,000 {\an4}弟子に取ってもらった恩を忘れたのかい? 1060 00:55:06,000 --> 00:55:09,000 あっ そういえば→ 1061 00:55:09,000 --> 00:55:12,000 弟子に取ってもらった恩を忘れて 1062 00:55:09,000 --> 00:55:12,000 強盗に入り→ 1063 00:55:12,000 --> 00:55:18,000 {\an4}乙彦さんを殺害して 1064 00:55:12,000 --> 00:55:18,000 {\an4}死刑判決を受けた人物がいましたねぇ。 1065 00:55:19,000 --> 00:55:22,000 ええ… 田埜井肇です。 1066 00:55:23,000 --> 00:55:41,000 {\an1}♬〜 1067 00:55:41,000 --> 00:55:45,000 {\an4}(秘書の声) 1068 00:55:41,000 --> 00:55:45,000 {\an4}田埜井肇の死刑執行を優先的にですか? 1069 00:55:45,000 --> 00:55:49,000 {\an4}そう。 準備を進めるよう 動いてちょうだい。 1070 00:55:50,000 --> 00:55:52,000 (秘書)承知しました。 1071 00:55:56,000 --> 00:56:02,000 (パトカーのサイレン) 1072 00:56:02,000 --> 00:56:16,000 {\an1}♬〜 1073 00:56:16,000 --> 00:56:23,000 {\an4}♬〜 1074 00:56:23,000 --> 00:56:25,000 {\an4}はい 失礼しますよ。 1075 00:56:26,000 --> 00:56:29,000 (伊丹)ご連絡 どうも。 警部殿。 1076 00:56:31,000 --> 00:56:33,000 お前…! 1077 00:56:33,000 --> 00:56:35,000 {\an4}(益子桑栄)中ですか? 1078 00:56:35,000 --> 00:56:38,000 {\an4}ええ。 かなり年季の入った人骨ですが。 1079 00:56:42,000 --> 00:56:45,000 {\an4}(美沙子)あんた 一体 何者なんだい!? 1080 00:56:45,000 --> 00:56:48,000 {\an4}大変申し訳ない。 1081 00:56:48,000 --> 00:56:51,000 {\an4}警視庁特命係の杉下と申します。 1082 00:56:51,000 --> 00:56:53,000 同じく 亀山です。 1083 00:56:53,000 --> 00:57:05,000 {\an1}♬〜