1 00:00:04,000 --> 00:00:08,000 {\an4}(芹沢慶二)毒物ですが 2 00:00:04,000 --> 00:00:08,000 {\an1}やはり ご本人が購入されていました。 3 00:00:08,000 --> 00:00:13,000 {\an4}(伊丹憲一)ですので 4 00:00:08,000 --> 00:00:13,000 {\an1}今回は 事件性なしという結論に…。 5 00:00:15,000 --> 00:00:19,000 {\an4}(倉石真理) 6 00:00:15,000 --> 00:00:19,000 {\an1}ご丁寧に ありがとうございました…。 7 00:00:21,000 --> 00:00:25,000 {\an4}(出雲麗音) 8 00:00:21,000 --> 00:00:25,000 {\an1}こちらこそ ご協力ありがとうございました。 9 00:00:32,000 --> 00:00:34,000 (芹沢)あっ…。 10 00:00:34,000 --> 00:00:36,000 うおっ! 11 00:00:34,000 --> 00:00:36,000 えっ!? 12 00:00:36,000 --> 00:00:39,000 {\an4}なんで お前が 13 00:00:36,000 --> 00:00:39,000 {\an1}こんなとこまで来てんだよ!? 14 00:00:39,000 --> 00:00:42,000 (亀山 薫)お悔やみに来たんだよ。 15 00:00:39,000 --> 00:00:42,000 ファンとしてな。 16 00:00:42,000 --> 00:00:44,000 ファン? 漫画の? 本当に? 17 00:00:44,000 --> 00:00:46,000 うん。 18 00:00:44,000 --> 00:00:46,000 {\an1}作品 読んだことあるんですか? 19 00:00:46,000 --> 00:00:50,000 {\an4}『雷皇』 『神代七代』 20 00:00:46,000 --> 00:00:50,000 連載中の『九十九神』は もう17年目。 21 00:00:50,000 --> 00:00:52,000 すごい。 22 00:00:52,000 --> 00:00:55,000 奥さん どこ? 23 00:00:52,000 --> 00:00:55,000 えっ? ちょっと 先輩…。 24 00:00:55,000 --> 00:00:58,000 {\an4}ほっとけ。 もう ケリはついてんだ。 行くぞ。 25 00:00:55,000 --> 00:00:58,000 (芹沢)はい。 26 00:00:58,000 --> 00:01:00,000 奥にいらっしゃいます。 27 00:00:58,000 --> 00:01:00,000 ああ ありがとう。 28 00:01:00,000 --> 00:01:02,000 {\an4}長居すんなよ。 29 00:01:00,000 --> 00:01:02,000 はいはい。 30 00:01:03,000 --> 00:01:05,000 失礼します。 あっ… すいません。 31 00:01:05,000 --> 00:01:08,000 あの 奥様でいらっしゃいますか? 32 00:01:05,000 --> 00:01:08,000 はい。 33 00:01:08,000 --> 00:01:12,000 {\an1}ご愁傷様です。 あの 亀山と申します。 34 00:01:13,000 --> 00:01:17,000 {\an4}(真理)ここ1年 35 00:01:13,000 --> 00:01:17,000 {\an1}どこか 元気ありませんでしたから。 36 00:01:17,000 --> 00:01:22,000 {\an4}最近 編集長から 37 00:01:17,000 --> 00:01:22,000 {\an1}打ち切りの話もあったみたいですし…。 38 00:01:22,000 --> 00:01:24,000 編集長は 今…? 39 00:01:24,000 --> 00:01:28,000 {\an4}いらっしゃるとは聞いてたんですけど 40 00:01:24,000 --> 00:01:28,000 {\an1}まだ…。 41 00:01:28,000 --> 00:01:31,000 ᗕ(湯田圭一)先生…! 42 00:01:33,000 --> 00:01:38,000 (湯田)うっ… 先生…。 43 00:01:38,000 --> 00:01:42,000 {\an4}担当の湯田くんにも 44 00:01:38,000 --> 00:01:42,000 {\an1}いろいろ 話 聞かせてもらったんですよ。 45 00:01:43,000 --> 00:01:47,000 {\an4}ああ… 奥さんも 46 00:01:43,000 --> 00:01:47,000 {\an1}特に疑問を持ってないみたいだったな。 47 00:01:47,000 --> 00:01:49,000 そうですか。 じゃあ…。 48 00:01:47,000 --> 00:01:49,000 うん…。 49 00:01:49,000 --> 00:01:52,000 {\an1}打ち切りの話が出てたんだって? 50 00:01:52,000 --> 00:01:55,000 今の編集長 全然やる気なくて。 51 00:01:55,000 --> 00:01:59,000 {\an4}ちょっと売れないと 52 00:01:55,000 --> 00:01:59,000 {\an1}すぐ 打ち切り 打ち切りって脅して…。 53 00:01:59,000 --> 00:02:01,000 {\an1}一度 話 聞いてみるか。 54 00:02:01,000 --> 00:02:05,000 気をつけてくださいね 55 00:02:01,000 --> 00:02:05,000 表と裏で全然違う人間なので。 56 00:02:05,000 --> 00:02:07,000 そうなの? 57 00:02:05,000 --> 00:02:07,000 はい。 58 00:02:07,000 --> 00:02:10,000 {\an1}で… 大丈夫? 59 00:02:10,000 --> 00:02:13,000 えっ? 60 00:02:10,000 --> 00:02:13,000 {\an1}いやあ さっきさ…。 61 00:02:13,000 --> 00:02:15,000 すいません。 62 00:02:13,000 --> 00:02:15,000 {\an1}いや…。 63 00:02:15,000 --> 00:02:19,000 {\an4}先生のことを 64 00:02:15,000 --> 00:02:19,000 {\an1}どこか 親みたいに思ってたところがあって。 65 00:02:19,000 --> 00:02:22,000 {\an4}まあ あんまり思い詰めないようにね。 66 00:02:19,000 --> 00:02:22,000 はい。 67 00:02:22,000 --> 00:02:25,000 {\an4}今日は非番だから 68 00:02:22,000 --> 00:02:25,000 {\an1}明日 一応 上司に相談してみるよ。 69 00:02:25,000 --> 00:02:28,000 {\an1}すっごい切れ者だから。 70 00:02:28,000 --> 00:02:31,000 何か 協力できることあれば 71 00:02:28,000 --> 00:02:31,000 言ってください。 72 00:02:31,000 --> 00:02:33,000 {\an4}わかった。 じゃあ。 73 00:02:31,000 --> 00:02:33,000 はい。 74 00:02:35,000 --> 00:02:39,000 (風の音) 75 00:02:39,000 --> 00:02:41,000 {\an1}(ハンマーが転がり落ちる音) 76 00:02:41,000 --> 00:02:44,000 ああっ…! 77 00:02:41,000 --> 00:02:44,000 (当たる音) 78 00:02:46,000 --> 00:02:48,000 うっ! あっ…。 79 00:02:48,000 --> 00:02:52,000 {\an1}あっ… うう… うっ…。 80 00:02:52,000 --> 00:03:11,000 {\an1}♬〜 81 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 おおっ! 右京さん。 82 00:03:18,000 --> 00:03:22,000 アイタタ… 痛っ…。 83 00:03:18,000 --> 00:03:22,000 {\an1}(杉下右京)大丈夫ですか? 首をかすったとか。 84 00:03:22,000 --> 00:03:24,000 ああ 大丈夫です 大丈夫です…。 85 00:03:22,000 --> 00:03:24,000 {\an1}(亀山美和子)あっ…。 86 00:03:24,000 --> 00:03:27,000 {\an4}右京さん わざわざすみません。 87 00:03:24,000 --> 00:03:27,000 いえいえ。 88 00:03:27,000 --> 00:03:30,000 {\an4}いや なんか 工事中の現場から 89 00:03:27,000 --> 00:03:30,000 {\an1}工具が落っこちてきちゃったみたいで…。 90 00:03:30,000 --> 00:03:32,000 {\an4}ねっ? 大したことないんだけどね。 91 00:03:30,000 --> 00:03:32,000 いや そうなんですよ。 92 00:03:32,000 --> 00:03:35,000 {\an4}なんか 歩いてたら 93 00:03:32,000 --> 00:03:35,000 {\an1}もう いきなり ガーンって なんか…。 94 00:03:35,000 --> 00:03:38,000 {\an1}しかし 君 数センチ ずれていたら→ 95 00:03:38,000 --> 00:03:41,000 {\an4}死んでいたかもしれませんよ。 96 00:03:38,000 --> 00:03:41,000 ああ…。 97 00:03:41,000 --> 00:03:43,000 {\an4}友引になんなくてよかったね。 98 00:03:41,000 --> 00:03:43,000 ハハハ…。 99 00:03:43,000 --> 00:03:45,000 友引ですか? 100 00:03:45,000 --> 00:03:48,000 {\an1}いやあ 実は 昨日ですね…。 101 00:03:49,000 --> 00:03:51,000 はいよ。 102 00:03:51,000 --> 00:03:55,000 {\an4}…って もう切れてるし。 103 00:03:51,000 --> 00:03:55,000 {\an1}せっかちな奴だな もう…。 104 00:03:55,000 --> 00:03:59,000 {\an1}(呼び出し音) 105 00:03:59,000 --> 00:04:02,000 {\an1}ああ 美和子? 今 電話したろ? 106 00:04:02,000 --> 00:04:07,000 {\an4}えっ? かけてないよ。 107 00:04:02,000 --> 00:04:07,000 {\an1}んっ? 勝手に押されちゃったのかな。 108 00:04:07,000 --> 00:04:10,000 {\an1}いやいや… それどころじゃないんだよ。 109 00:04:10,000 --> 00:04:15,000 {\an4}今 出版社に来てるんだけどさ 110 00:04:10,000 --> 00:04:15,000 {\an1}なんか 遺体が見つかったらしくて。 111 00:04:18,000 --> 00:04:22,000 {\an4}それが どうも 112 00:04:18,000 --> 00:04:22,000 {\an1}漫画原作者の倉石治郎さんらしいんだよ。 113 00:04:22,000 --> 00:04:25,000 {\an1}えっ? 倉石治郎って あの『雷皇』の? 114 00:04:25,000 --> 00:04:27,000 それで 現場に駆けつけて…。 115 00:04:27,000 --> 00:04:31,000 {\an4}まあ 結局は 116 00:04:27,000 --> 00:04:31,000 {\an1}自殺ってことになったんですけども→ 117 00:04:31,000 --> 00:04:33,000 念のために 事件性がないか調べて→ 118 00:04:33,000 --> 00:04:36,000 ご遺族の方にも 119 00:04:33,000 --> 00:04:36,000 話を聞いておこうと思いまして。 120 00:04:36,000 --> 00:04:40,000 {\an4}その帰りに 事故に遭ったというわけですね? 121 00:04:36,000 --> 00:04:40,000 そうなんです。 122 00:04:40,000 --> 00:04:45,000 {\an4}こう来て こっち行ったから… 123 00:04:40,000 --> 00:04:45,000 {\an1}まあ この辺りですかね。 124 00:04:48,000 --> 00:04:52,000 {\an4}置き忘れた工具が風で落ちたのでは 125 00:04:48,000 --> 00:04:52,000 {\an1}ということでしたね。 126 00:04:52,000 --> 00:04:55,000 はい。 建設会社の人は 127 00:04:52,000 --> 00:04:55,000 そう言ってたみたいですね。 128 00:04:55,000 --> 00:04:59,000 {\an4}あそこから落ちたものが 129 00:04:55,000 --> 00:04:59,000 {\an1}ここまで届くでしょうかね? 130 00:05:01,000 --> 00:05:05,000 {\an4}えっ? じゃあ 誰かが投げたとか? 131 00:05:01,000 --> 00:05:05,000 {\an1}ハハッ…。 132 00:05:05,000 --> 00:05:08,000 {\an1}ハハハハ… えっ? 133 00:05:15,000 --> 00:05:20,000 昔は 新人とか 締め切り間際だと 134 00:05:15,000 --> 00:05:20,000 ここを使ってたみたいですね。 135 00:05:24,000 --> 00:05:27,000 {\an1}倉石さんは こうして亡くなっていた。 136 00:05:27,000 --> 00:05:31,000 {\an1}ええ。 死亡推定時刻は 午後12時30分頃。 137 00:05:31,000 --> 00:05:34,000 {\an4}昼休みで 誰もいなくなった 138 00:05:31,000 --> 00:05:34,000 {\an1}タイミングだったみたいですね。 139 00:05:34,000 --> 00:05:38,000 ᗒ(パトカーのサイレン) 140 00:05:34,000 --> 00:05:38,000 (カメラのシャッター音) 141 00:05:38,000 --> 00:05:42,000 {\an1}(伊丹)この水筒から毒物が検出された。 142 00:05:42,000 --> 00:05:45,000 {\an4}(芹沢)内鍵のつまみからも 143 00:05:42,000 --> 00:05:45,000 本人の指紋が採れました。 144 00:05:45,000 --> 00:05:48,000 中から鍵かけて 145 00:05:45,000 --> 00:05:48,000 一人で こもってたみたいですね。 146 00:05:48,000 --> 00:05:51,000 {\an4}手書きの遺書も見つかっています。 147 00:05:48,000 --> 00:05:51,000 (伊丹)うん。 148 00:05:53,000 --> 00:05:56,000 {\an1}(伊丹)「心も弱り 体も苦しく→ 149 00:05:56,000 --> 00:06:01,000 {\an4}ただ終わるのを待つだけ」…。 150 00:05:56,000 --> 00:06:01,000 {\an1}筆跡も本人のものだそうです。 151 00:06:01,000 --> 00:06:07,000 {\an4}まあ 自殺だろうが 152 00:06:01,000 --> 00:06:07,000 {\an1}念のため 毒物の分析と入手経路だな。 153 00:06:07,000 --> 00:06:09,000 (麗音・芹沢)はい。 154 00:06:10,000 --> 00:06:15,000 {\an4}その後 毒物も 本人が購入したもので 155 00:06:10,000 --> 00:06:15,000 {\an1}間違いないとわかったそうです。 156 00:06:15,000 --> 00:06:18,000 まあ 実際 157 00:06:15,000 --> 00:06:18,000 打ち切りの話もあったようで…。 158 00:06:18,000 --> 00:06:22,000 {\an4}「連載が終わるのを待つだけ」に 159 00:06:18,000 --> 00:06:22,000 {\an1}耐えられなかった→ 160 00:06:22,000 --> 00:06:25,000 {\an4}という意味でしょうかねぇ。 161 00:06:22,000 --> 00:06:25,000 うーん…。 162 00:06:25,000 --> 00:06:30,000 {\an4}しかし これだけの資料を用意して 163 00:06:25,000 --> 00:06:30,000 {\an1}出版社まで来て…。 164 00:06:32,000 --> 00:06:36,000 {\an4}むしろ 意欲的に書こうとしていたようにも 165 00:06:32,000 --> 00:06:36,000 {\an1}見えますがねぇ。 166 00:06:36,000 --> 00:06:41,000 {\an4}ですよね。 俺も そこが気になって 167 00:06:36,000 --> 00:06:41,000 {\an1}担当さんに話 聞いたりしたんですけどね…。 168 00:06:42,000 --> 00:06:46,000 {\an1}ノートパソコンの右側にマウスがあります。 169 00:06:46,000 --> 00:06:49,000 水筒の指紋も右手。 170 00:06:49,000 --> 00:06:51,000 {\an1}ということは 右利きでしょうねぇ。 171 00:06:51,000 --> 00:06:53,000 ええ。 172 00:06:51,000 --> 00:06:53,000 {\an1}ところが…。 173 00:06:55,000 --> 00:06:59,000 {\an1}内鍵のつまみだけ あれ 左手で回してます。 174 00:06:59,000 --> 00:07:02,000 荷物で右手が埋まってたとか? 175 00:07:02,000 --> 00:07:06,000 {\an4}…かもしれませんが 176 00:07:02,000 --> 00:07:06,000 {\an1}こうも考えられませんか? 177 00:07:08,000 --> 00:07:10,000 君 外へ出てください。 178 00:07:10,000 --> 00:07:13,000 {\an1}外? はいはい はいはい…。 179 00:07:13,000 --> 00:07:15,000 あっ… あれ? 180 00:07:15,000 --> 00:07:18,000 開けてください。 181 00:07:15,000 --> 00:07:18,000 ᗕあっ はい。 182 00:07:18,000 --> 00:07:20,000 はい。 183 00:07:20,000 --> 00:07:23,000 {\an1}あれ? 鍵の調子が悪いようですねぇ。 184 00:07:23,000 --> 00:07:25,000 {\an1}えっ? そうなんですか? 185 00:07:26,000 --> 00:07:30,000 はい 今 左手の指紋が残りました。 186 00:07:30,000 --> 00:07:32,000 おお…。 187 00:07:33,000 --> 00:07:37,000 {\an4}例えば 188 00:07:33,000 --> 00:07:37,000 {\an1}こうして指紋を残させることも可能です。 189 00:07:37,000 --> 00:07:41,000 {\an4}このあと 外から鍵をかければ 190 00:07:37,000 --> 00:07:41,000 {\an1}密室状況が作れますねぇ。 191 00:07:41,000 --> 00:07:44,000 ああ 外から鍵をかけて…。 192 00:07:41,000 --> 00:07:44,000 {\an1}はい 聞いてください。 193 00:07:44,000 --> 00:07:47,000 {\an1}毒も 同じ型の水筒に入れて→ 194 00:07:47,000 --> 00:07:51,000 {\an4}席を離れた際にでもすり替えれば 195 00:07:47,000 --> 00:07:51,000 {\an1}犯行は可能です。 196 00:07:51,000 --> 00:07:54,000 いつも使ってる水筒なら 197 00:07:51,000 --> 00:07:54,000 疑わずに飲みますもんね。 198 00:07:54,000 --> 00:07:58,000 {\an4}ええ。 199 00:07:54,000 --> 00:07:58,000 {\an1}ただし なぜ 自ら 毒を買ったのか…。 200 00:07:59,000 --> 00:08:02,000 {\an1}自筆の遺書も謎ですねぇ。 201 00:08:02,000 --> 00:08:05,000 もし 殺しだとして 202 00:08:02,000 --> 00:08:05,000 一体 誰がなんのために? 203 00:08:05,000 --> 00:08:08,000 {\an4}通報は どなたが? 204 00:08:05,000 --> 00:08:08,000 編集長らしいんですけども…。 205 00:08:08,000 --> 00:08:10,000 ああ あの人です。 206 00:08:15,000 --> 00:08:19,000 {\an4}(小森 壌)いやあ どうも 207 00:08:15,000 --> 00:08:19,000 {\an1}この度は ご迷惑をおかけしまして…。 208 00:08:19,000 --> 00:08:23,000 {\an4}いち早く 異変に気づいて 209 00:08:19,000 --> 00:08:23,000 {\an1}ドアを開けていただいたとか。 210 00:08:23,000 --> 00:08:27,000 ええ。 昼休みから帰ったら 211 00:08:23,000 --> 00:08:27,000 様子が変だったもので。 212 00:08:27,000 --> 00:08:31,000 {\an4}では 鍵は 213 00:08:27,000 --> 00:08:31,000 {\an1}編集長がお持ちということでしょうか? 214 00:08:31,000 --> 00:08:33,000 えっ? ああ いやいや…。 215 00:08:33,000 --> 00:08:38,000 {\an4}鍵は いつも こちらに置いてあるんで 216 00:08:33,000 --> 00:08:38,000 {\an1}誰でも。 217 00:08:38,000 --> 00:08:41,000 なるほど。 218 00:08:41,000 --> 00:08:45,000 ランチタイムは どちらに? 219 00:08:41,000 --> 00:08:45,000 {\an1}外で ランチミーティングをしてました。 220 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 どなたと? 221 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 それは…。 222 00:08:48,000 --> 00:08:53,000 {\an4}店に僕がいたのは 223 00:08:48,000 --> 00:08:53,000 {\an1}もう確認済みって伺いましたけど…。 224 00:08:53,000 --> 00:08:56,000 {\an4}もしかして 225 00:08:53,000 --> 00:08:56,000 {\an1}まだ 事件の可能性があると? 226 00:08:56,000 --> 00:08:59,000 可能性としましては ええ。 227 00:08:59,000 --> 00:09:02,000 {\an1}なら むしろ 僕は無関係ですよ。 228 00:09:02,000 --> 00:09:06,000 {\an4}編集長なんて 229 00:09:02,000 --> 00:09:06,000 {\an1}恨まれることはあっても恨まないですし。 230 00:09:06,000 --> 00:09:10,000 {\an4}現場のほうが よっぽど…。 231 00:09:06,000 --> 00:09:10,000 んっ? よっぽど なんですか? 232 00:09:10,000 --> 00:09:15,000 いや ここ1年は 233 00:09:10,000 --> 00:09:15,000 倉石さんの原作が遅れがちで→ 234 00:09:15,000 --> 00:09:20,000 {\an4}作画担当に 相当 負担がかかってたと 235 00:09:15,000 --> 00:09:20,000 {\an1}聞いていましたし…。 236 00:09:20,000 --> 00:09:38,000 {\an1}♬〜 237 00:09:38,000 --> 00:09:41,000 {\an4}(明智増夫)斉藤! 238 00:09:38,000 --> 00:09:41,000 {\an1}その背景の煙突 もっと増やして! 239 00:09:41,000 --> 00:09:44,000 {\an4}(斉藤道雄)はあ? 240 00:09:41,000 --> 00:09:44,000 {\an1}もう 湯田さん 原稿取りに来てる! 241 00:09:44,000 --> 00:09:46,000 (机をたたく音) 242 00:09:46,000 --> 00:09:49,000 {\an4}描いたやつ 消すんすか? 243 00:09:46,000 --> 00:09:49,000 {\an1}(明智)いいから やれ! 244 00:09:49,000 --> 00:09:52,000 {\an4}無理ですよ! 245 00:09:49,000 --> 00:09:52,000 {\an1}どう考えても時間が足りません! 246 00:09:52,000 --> 00:09:55,000 {\an4}(明智)文句言うなよ! 247 00:09:52,000 --> 00:09:55,000 {\an1}もう これで最後なんだから! 248 00:09:55,000 --> 00:10:00,000 {\an1}♬〜 249 00:10:00,000 --> 00:10:04,000 {\an4}すいません。 250 00:10:00,000 --> 00:10:04,000 {\an1}あと少しで終わるので それまで こちらで…。 251 00:10:06,000 --> 00:10:08,000 こちら どうぞ。 252 00:10:08,000 --> 00:10:11,000 {\an4}コーヒー 飲まれますか? 253 00:10:08,000 --> 00:10:11,000 いや 結構。 254 00:10:11,000 --> 00:10:14,000 まるで戦場ですねぇ。 255 00:10:11,000 --> 00:10:14,000 {\an1}はあ…。 256 00:10:14,000 --> 00:10:17,000 {\an4}明智先生は 257 00:10:14,000 --> 00:10:17,000 {\an1}よくやってくれてると思いますよ。 258 00:10:17,000 --> 00:10:21,000 {\an4}ああ でも その後 どうしてるか 259 00:10:17,000 --> 00:10:21,000 {\an1}ちょっと心配だったけどさ→ 260 00:10:21,000 --> 00:10:24,000 {\an4}こうやって仕事ができてるなら 261 00:10:21,000 --> 00:10:24,000 {\an1}まあ よかったよ。 262 00:10:24,000 --> 00:10:26,000 {\an1}きついですけど なんとか…。 263 00:10:26,000 --> 00:10:29,000 {\an4}編集長には? 264 00:10:26,000 --> 00:10:29,000 ああ 会ったよ。 265 00:10:29,000 --> 00:10:32,000 {\an4}確かに ちょっと 266 00:10:29,000 --> 00:10:32,000 {\an1}信用しきれない感じはありましたよね。 267 00:10:32,000 --> 00:10:35,000 昼休み 誰に会ってたか言わないし。 268 00:10:35,000 --> 00:10:38,000 何か 言いにくいことでも 269 00:10:35,000 --> 00:10:38,000 あるのでしょうかねぇ。 270 00:10:38,000 --> 00:10:44,000 {\an4}昨日 結局 弔問に来なかったですし 271 00:10:38,000 --> 00:10:44,000 {\an1}さっきも 原稿が遅いって嫌み言われて…。 272 00:10:44,000 --> 00:10:48,000 {\an4}なんで 先生を殺したような奴に 273 00:10:44,000 --> 00:10:48,000 {\an1}言われなきゃならないのか…。 274 00:10:48,000 --> 00:10:51,000 おいおい。 275 00:10:48,000 --> 00:10:51,000 {\an1}あっ… すいません。 276 00:10:51,000 --> 00:10:55,000 {\an1}本当は 自分のせいだとも思ってるんです。 277 00:10:55,000 --> 00:10:59,000 {\an4}ちゃんと そばにいればよかったって…。 278 00:10:55,000 --> 00:10:59,000 お昼休みのことですか? 279 00:11:00,000 --> 00:11:05,000 {\an4}同僚に誘われて 昼食に出てしまって…。 280 00:11:00,000 --> 00:11:05,000 {\an1}後悔してます。 281 00:11:05,000 --> 00:11:07,000 ありがとうございます。 282 00:11:10,000 --> 00:11:12,000 あっ…。 283 00:11:10,000 --> 00:11:12,000 ああ お待たせしました。 284 00:11:12,000 --> 00:11:14,000 いえいえ。 285 00:11:12,000 --> 00:11:14,000 どうぞ。 286 00:11:14,000 --> 00:11:17,000 {\an4}やっぱり 漫画家って… ねえ 287 00:11:14,000 --> 00:11:17,000 {\an1}大変なんですね。 288 00:11:17,000 --> 00:11:21,000 まあ 僕は まだいいんですが 289 00:11:17,000 --> 00:11:21,000 アシスタントたちが…。 290 00:11:21,000 --> 00:11:28,000 {\an4}さっき聞いたんですが 原稿料だけだと 291 00:11:21,000 --> 00:11:28,000 {\an1}アシスタント代で赤字になることもあるとか。 292 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 そうですね。 特に この1年は…。 293 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 ああ…。 294 00:11:31,000 --> 00:11:36,000 {\an4}それで 原作が遅れたらね 295 00:11:31,000 --> 00:11:36,000 {\an1}ぶつかっても仕方ないですよね。 296 00:11:36,000 --> 00:11:38,000 倉石先生とですか? 297 00:11:36,000 --> 00:11:38,000 ええ。 298 00:11:38,000 --> 00:11:41,000 いやあ それは 全く…。 299 00:11:38,000 --> 00:11:41,000 えっ? 300 00:11:41,000 --> 00:11:44,000 倉石先生には 感謝しかないんで。 301 00:11:44,000 --> 00:11:47,000 この作品やる前 302 00:11:44,000 --> 00:11:47,000 僕 まだ アシスタントで。 303 00:11:47,000 --> 00:11:52,000 {\an4}先生のおかげで アンケートで上位取ったり 304 00:11:47,000 --> 00:11:52,000 {\an1}巻頭 飾れたり…。 305 00:11:52,000 --> 00:11:56,000 あと この文学社漫画賞だって…。 306 00:11:56,000 --> 00:11:58,000 ああ…。 307 00:11:59,000 --> 00:12:02,000 {\an4}まあ 捜査としては 308 00:11:59,000 --> 00:12:02,000 {\an1}空振りだったかもしれないですけど→ 309 00:12:02,000 --> 00:12:07,000 {\an4}ファンとしては 2人が仲悪くなくて 310 00:12:02,000 --> 00:12:07,000 やれやれですよ。 311 00:12:07,000 --> 00:12:11,000 {\an1}おや あの方 先ほどの…。 312 00:12:11,000 --> 00:12:13,000 ああ…。 313 00:12:15,000 --> 00:12:18,000 {\an1}おお… すごい。 うまいじゃん。 314 00:12:18,000 --> 00:12:21,000 (筒井順子)いやいや いやいや… 315 00:12:18,000 --> 00:12:21,000 えっ 本当ですか? 316 00:12:21,000 --> 00:12:23,000 {\an4}うん うん うん。 317 00:12:21,000 --> 00:12:23,000 えっ…。 318 00:12:23,000 --> 00:12:28,000 {\an4}アシスタントの合間を縫って 319 00:12:23,000 --> 00:12:28,000 {\an1}持ち込み用の原稿ですか? 320 00:12:28,000 --> 00:12:32,000 いつか 倉石先生とご一緒するの 321 00:12:28,000 --> 00:12:32,000 夢だったんで。 322 00:12:32,000 --> 00:12:36,000 {\an4}まあ… 323 00:12:32,000 --> 00:12:36,000 {\an1}ちょっと 明智先生のことを恨んでます。 324 00:12:36,000 --> 00:12:39,000 {\an1}んっ? といいますと? 325 00:12:39,000 --> 00:12:44,000 いやあ… 326 00:12:39,000 --> 00:12:44,000 結構 先生のこと 追い詰めてて。 327 00:12:44,000 --> 00:12:47,000 {\an4}えっ? 328 00:12:44,000 --> 00:12:47,000 {\an1}いや だって 漫画賞の時の写真とか…。 329 00:12:47,000 --> 00:12:50,000 あれは2年前とかなんで。 330 00:12:47,000 --> 00:12:50,000 ついこの前も…。 331 00:12:50,000 --> 00:12:55,000 だったら 実際 やってみて 332 00:12:50,000 --> 00:12:55,000 写真撮って 送ってくださいよ。 333 00:12:55,000 --> 00:12:58,000 {\an1}(順子の声)でも それって作画の仕事だし。 334 00:12:58,000 --> 00:13:01,000 いらない意地悪だなあって。 335 00:13:01,000 --> 00:13:05,000 {\an1}なぜ そんなことをするのでしょうねぇ? 336 00:13:05,000 --> 00:13:08,000 {\an1}うーん… マウントなんすかね? 337 00:13:08,000 --> 00:13:13,000 {\an4}なめられたら 現場 守れないみたいなこと 338 00:13:08,000 --> 00:13:13,000 {\an1}言ってましたけど→ 339 00:13:13,000 --> 00:13:16,000 何を守りたいのか 私には謎で。 340 00:13:16,000 --> 00:13:22,000 {\an1}♬〜 341 00:13:22,000 --> 00:13:25,000 ああ…。 342 00:13:22,000 --> 00:13:25,000 {\an1}どうも。 こちらだと伺ったものですから。 343 00:13:25,000 --> 00:13:27,000 なんでしょうか? 344 00:13:27,000 --> 00:13:31,000 本当は 345 00:13:27,000 --> 00:13:31,000 倉石先生と もめたんですってね。 346 00:13:31,000 --> 00:13:34,000 {\an1}えっ? いや あれは…。 347 00:13:34,000 --> 00:13:40,000 {\an4}今回の毒物 倉石さんは 身分証を提示の上 348 00:13:34,000 --> 00:13:40,000 {\an1}領収書までもらっていたそうです。 349 00:13:40,000 --> 00:13:43,000 {\an1}つまり 資料として買っていた。 350 00:13:43,000 --> 00:13:47,000 {\an4}けど もし 誰かに 351 00:13:43,000 --> 00:13:47,000 {\an1}意図的に買わされたんだとしたら…。 352 00:13:47,000 --> 00:13:49,000 意図的? 353 00:13:49,000 --> 00:13:54,000 買わせたものと同じ毒物を使えば 354 00:13:49,000 --> 00:13:54,000 自殺に見えます。 355 00:13:56,000 --> 00:14:00,000 {\an4}「写真をくれないと画にできない!」とか 356 00:13:56,000 --> 00:14:00,000 {\an1}言ってたらしいですね。 357 00:14:00,000 --> 00:14:02,000 {\an1}いや そんな… あれは ただ…。 358 00:14:04,000 --> 00:14:06,000 {\an4}(携帯電話の振動音) 359 00:14:04,000 --> 00:14:06,000 あっ…。 360 00:14:06,000 --> 00:14:08,000 失礼。 361 00:14:06,000 --> 00:14:08,000 {\an3}あっ…。 362 00:14:08,000 --> 00:14:17,000 {\an1}♬〜 363 00:14:17,000 --> 00:14:22,000 {\an4}すいませんが もう行かないと。 364 00:14:17,000 --> 00:14:22,000 {\an1}今日 編集長に会わなきゃなので。 365 00:14:22,000 --> 00:14:28,000 {\an4}あと 何が言いたいのかわかりませんが 366 00:14:22,000 --> 00:14:28,000 {\an1}倉石さん 遺書も自分で書いてるんですよね? 367 00:14:28,000 --> 00:14:33,000 {\an4}あと 一応 言っておくと 368 00:14:28,000 --> 00:14:33,000 {\an1}あの日も 僕は原稿に追われてたので。 369 00:14:33,000 --> 00:14:35,000 それじゃあ。 370 00:14:35,000 --> 00:14:38,000 {\an1}あの様子 なんかありそうですけど→ 371 00:14:38,000 --> 00:14:42,000 まずは アリバイと 372 00:14:38,000 --> 00:14:42,000 遺書の謎を解かないとですね。 373 00:14:42,000 --> 00:14:44,000 ええ。 374 00:14:42,000 --> 00:14:44,000 あれ? 375 00:14:44,000 --> 00:14:46,000 あっ 倉石先生の奥さん。 376 00:14:47,000 --> 00:14:50,000 {\an1}あっ… ああ…。 377 00:14:50,000 --> 00:14:53,000 {\an4}先日は ありがとうございました。 378 00:14:50,000 --> 00:14:53,000 ああ いえいえ。 379 00:14:53,000 --> 00:14:55,000 どうして…? 380 00:14:55,000 --> 00:14:59,000 {\an4}お棺に入れてあげるファンレターを 381 00:14:55,000 --> 00:14:59,000 {\an1}取りに来たんですけど→ 382 00:14:59,000 --> 00:15:02,000 {\an4}編集長と相続の話になって…。 383 00:14:59,000 --> 00:15:02,000 相続? 384 00:15:02,000 --> 00:15:08,000 {\an4}著作権の半分は財産権ですからねぇ 385 00:15:02,000 --> 00:15:08,000 {\an1}ご本人の死後は ご遺族が相続します。 386 00:15:08,000 --> 00:15:11,000 {\an1}でも そう簡単な話じゃないみたいで…。 387 00:15:11,000 --> 00:15:13,000 えっ? 388 00:15:13,000 --> 00:15:18,000 {\an4}この1年 389 00:15:13,000 --> 00:15:18,000 {\an1}別の先生が原作に手を入れてたらしくて→ 390 00:15:18,000 --> 00:15:21,000 {\an1}その先生が権利を主張してるそうです。 391 00:15:21,000 --> 00:15:23,000 別の先生というと? 392 00:15:28,000 --> 00:15:32,000 {\an1}藤作先生って 昨日も来てくれてた…。 393 00:15:32,000 --> 00:15:37,000 {\an4}(湯田)おととし うちの新人賞の原作部門で 394 00:15:32,000 --> 00:15:37,000 {\an1}佳作を取った人です。 395 00:15:37,000 --> 00:15:42,000 {\an4}僕が担当になったのが縁で 396 00:15:37,000 --> 00:15:42,000 {\an1}倉石先生にご紹介しました。 397 00:15:42,000 --> 00:15:47,000 {\an4}勉強させるためだったんですが 398 00:15:42,000 --> 00:15:47,000 {\an1}そのうち 倉石先生から頼んだみたいで…。 399 00:15:47,000 --> 00:15:50,000 {\an1}へえ〜… 先生から? 400 00:15:50,000 --> 00:15:54,000 {\an4}まさか 著作権を主張してくるとは 401 00:15:50,000 --> 00:15:54,000 思わなかったですが→ 402 00:15:54,000 --> 00:15:58,000 {\an4}こればっかりは 当人同士の権利問題なので 403 00:15:54,000 --> 00:15:58,000 {\an1}こちらでは…。 404 00:15:58,000 --> 00:16:00,000 {\an1}何か 関係があるんですか? 405 00:16:00,000 --> 00:16:03,000 {\an4}ああ そういうわけじゃないから 406 00:16:00,000 --> 00:16:03,000 {\an1}誤解しないで。 407 00:16:03,000 --> 00:16:07,000 {\an4}実は 今 このまま連載を続けられないか 408 00:16:03,000 --> 00:16:07,000 {\an1}掛け合ってて…。 409 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 {\an4}おお… その時は もしかして 410 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 {\an1}原作は この藤作さんで? 411 00:16:11,000 --> 00:16:14,000 {\an4}一番 作品をわかってくれてると 412 00:16:11,000 --> 00:16:14,000 {\an1}思うので…。 413 00:16:18,000 --> 00:16:21,000 ああ… あいつ 大丈夫ですかね? 414 00:16:21,000 --> 00:16:23,000 湯田さんですか? 415 00:16:21,000 --> 00:16:23,000 ええ。 416 00:16:23,000 --> 00:16:25,000 気持ちはわかるんですけどね→ 417 00:16:25,000 --> 00:16:29,000 {\an4}事の真相次第では 418 00:16:25,000 --> 00:16:29,000 {\an1}なんか起こしそうで心配なんですよね。 419 00:16:29,000 --> 00:16:33,000 {\an1}ああ あの人が藤作さんでしょうか? 420 00:16:33,000 --> 00:16:35,000 あっ そうですね。 421 00:16:35,000 --> 00:16:38,000 {\an1}原作執筆の傍ら アルバイト。 422 00:16:38,000 --> 00:16:43,000 そして 倉石先生の死後 423 00:16:38,000 --> 00:16:43,000 急に著作権を主張しだした。 424 00:16:47,000 --> 00:16:49,000 (押す音) 425 00:16:49,000 --> 00:16:51,000 亀山くん! 426 00:16:49,000 --> 00:16:51,000 おお… うわっ! 427 00:16:54,000 --> 00:17:01,000 {\an1}♬〜 428 00:17:01,000 --> 00:17:03,000 {\an1}おい 大丈夫か? 429 00:17:03,000 --> 00:17:05,000 大丈夫ですか? 430 00:17:05,000 --> 00:17:07,000 大丈夫ですか? 431 00:17:05,000 --> 00:17:07,000 ああ 大丈夫です 大丈夫です…。 432 00:17:07,000 --> 00:17:09,000 打撲ですね。 433 00:17:09,000 --> 00:17:12,000 ですね。 434 00:17:09,000 --> 00:17:12,000 {\an1}(男性)誠に申し訳ございませんでした。 435 00:17:12,000 --> 00:17:14,000 ああ いやいや 436 00:17:12,000 --> 00:17:14,000 本当に もう大丈夫なので…。 437 00:17:14,000 --> 00:17:16,000 もう お仕事に戻ってください。 438 00:17:19,000 --> 00:17:22,000 {\an1}(藤作 均)それだけで済んで よかったです。 439 00:17:22,000 --> 00:17:25,000 {\an4}彼は頑丈な上に 悪運が強いもので。 440 00:17:22,000 --> 00:17:25,000 {\an1}ああ いやいや…。 441 00:17:25,000 --> 00:17:28,000 {\an4}右京さん いなかったら 442 00:17:25,000 --> 00:17:28,000 {\an1}もう 大怪我してましたよ。 あざっす。 443 00:17:28,000 --> 00:17:30,000 よかったです。 444 00:17:30,000 --> 00:17:32,000 あの それで…。 445 00:17:32,000 --> 00:17:37,000 {\an4}ああ 先日 亡くなった 446 00:17:32,000 --> 00:17:37,000 {\an1}倉石先生のことなんだけどね。 447 00:17:37,000 --> 00:17:40,000 {\an4}原作のお手伝いを 448 00:17:37,000 --> 00:17:40,000 {\an1}されているそうですねぇ。 449 00:17:40,000 --> 00:17:42,000 はい。 リスペクトしてたんで。 450 00:17:42,000 --> 00:17:47,000 {\an4}ただ勉強させてもらうつもりが 451 00:17:42,000 --> 00:17:47,000 {\an1}まさか お手伝いさせてもらえるなんて…。 452 00:17:47,000 --> 00:17:49,000 {\an1}著作権を主張なさってるとか。 453 00:17:49,000 --> 00:17:52,000 {\an4}いや でも それは 元々 454 00:17:49,000 --> 00:17:52,000 {\an1}倉石先生が そうしてくれって…。 455 00:17:52,000 --> 00:17:54,000 {\an1}ああ そうなの? 456 00:17:54,000 --> 00:17:58,000 はい。 バイトなんかしないで 457 00:17:54,000 --> 00:17:58,000 専念できるようにって。 458 00:17:58,000 --> 00:18:00,000 そうでしたか。 459 00:18:00,000 --> 00:18:03,000 じゃあ すいません 460 00:18:00,000 --> 00:18:03,000 そろそろ 仕事 戻ります。 461 00:18:03,000 --> 00:18:05,000 {\an3}ああ…。 462 00:18:05,000 --> 00:18:17,000 {\an1}♬〜 463 00:18:17,000 --> 00:18:22,000 {\an4}(角田六郎)なんだ? 464 00:18:17,000 --> 00:18:22,000 {\an1}ついに 漫画喫茶「トクメイ」になったのか? 465 00:18:22,000 --> 00:18:24,000 んなわけないでしょ。 466 00:18:24,000 --> 00:18:27,000 {\an4}課長も 漫画はお好きなんですか? 467 00:18:24,000 --> 00:18:27,000 ガキの頃な。 468 00:18:27,000 --> 00:18:31,000 {\an4}ほら 『ブッ飛び勘太郎』とか。 469 00:18:27,000 --> 00:18:31,000 古っ! さすがに読んでないっすわ。 470 00:18:31,000 --> 00:18:35,000 {\an4}いやいや 471 00:18:31,000 --> 00:18:35,000 {\an1}今の漫画だって似たようなもんじゃねえか。 472 00:18:37,000 --> 00:18:40,000 {\an1}ほら このセリフ。 これ。 473 00:18:40,000 --> 00:18:43,000 {\an1}「忘れられるのは死よりも残酷だ!」 474 00:18:43,000 --> 00:18:45,000 {\an4}こんなの まんまじゃねえか。 475 00:18:43,000 --> 00:18:45,000 『ブッ飛び勘太郎』と? 476 00:18:45,000 --> 00:18:47,000 {\an4}おう。 477 00:18:45,000 --> 00:18:47,000 えっ? 478 00:18:47,000 --> 00:18:49,000 {\an1}ヘヘッ… ええ? 479 00:18:49,000 --> 00:18:51,000 {\an1}ああ ほら ほら ほら… これ。 480 00:18:51,000 --> 00:18:55,000 {\an4}「誰かが必要とするから 481 00:18:51,000 --> 00:18:55,000 お前はそこにいるんだ!」 482 00:18:55,000 --> 00:18:57,000 {\an1}こんなのも一緒だよ。 483 00:18:57,000 --> 00:18:59,000 『勘太郎』と? 484 00:18:57,000 --> 00:18:59,000 うん。 485 00:18:59,000 --> 00:19:01,000 {\an1}まあ 漫画って そういうもんか。 486 00:19:01,000 --> 00:19:05,000 えっ! 嘘でしょ? 487 00:19:01,000 --> 00:19:05,000 {\an1}君 そんなに驚くことなんですか? 488 00:19:05,000 --> 00:19:10,000 {\an4}いやいや 倉石先生は 489 00:19:05,000 --> 00:19:10,000 {\an1}オリジナリティーを大切にするので有名で→ 490 00:19:10,000 --> 00:19:12,000 こういうの 一番嫌うイメージが 491 00:19:10,000 --> 00:19:12,000 あったんですけど…。 492 00:19:12,000 --> 00:19:14,000 {\an4}ちょっと失礼。 493 00:19:12,000 --> 00:19:14,000 はい。 494 00:19:14,000 --> 00:19:17,000 48巻 49巻ですか。 495 00:19:14,000 --> 00:19:17,000 はい。 496 00:19:17,000 --> 00:19:22,000 {\an4}おや… 497 00:19:17,000 --> 00:19:22,000 {\an1}藤作さんが原作に参加してますね これ。 498 00:19:22,000 --> 00:19:24,000 ああ そうですね。 はい。 499 00:19:28,000 --> 00:19:34,000 {\an4}どんな関係だったかまでは… 500 00:19:28,000 --> 00:19:34,000 {\an1}仕事の話は あまりしてくれなかったので。 501 00:19:34,000 --> 00:19:37,000 {\an4}ああ…。 502 00:19:34,000 --> 00:19:37,000 {\an1}藤作さんが こちらにいらしたことは? 503 00:19:37,000 --> 00:19:39,000 一度だけ…。 504 00:19:39,000 --> 00:19:45,000 {\an4}(藤作)おかしいと思うんですよ。 505 00:19:39,000 --> 00:19:45,000 {\an1}だから 僕に預けてもらえば…。 506 00:19:45,000 --> 00:19:52,000 {\an1}♬〜 507 00:19:52,000 --> 00:19:55,000 {\an4}どうぞ。 508 00:19:52,000 --> 00:19:55,000 失礼します。 509 00:19:55,000 --> 00:20:02,000 {\an1}♬〜 510 00:20:02,000 --> 00:20:05,000 あっ こちらは…。 511 00:20:05,000 --> 00:20:07,000 {\an1}(真理)前の担当さんです。 512 00:20:07,000 --> 00:20:13,000 {\an4}大学時代の親友だったんですけど 513 00:20:07,000 --> 00:20:13,000 {\an1}2年前に急病で亡くなられて…。 514 00:20:13,000 --> 00:20:16,000 ああ そうだったんですか。 515 00:20:16,000 --> 00:20:18,000 {\an4}ごゆっくり。 516 00:20:16,000 --> 00:20:18,000 あっ…。 517 00:20:18,000 --> 00:20:20,000 ありがとうございます。 518 00:20:18,000 --> 00:20:20,000 ありがとうございます。 519 00:20:25,000 --> 00:20:29,000 この数字は 巻数でしょうかねぇ。 520 00:20:29,000 --> 00:20:32,000 {\an1}えっ? ああ でしょうね。 521 00:20:32,000 --> 00:20:34,000 一…。 522 00:20:34,000 --> 00:20:36,000 「第一巻!! 第一話」 523 00:20:36,000 --> 00:20:39,000 これ 構想ノートですね。 524 00:20:39,000 --> 00:20:43,000 {\an1}48巻より先が見当たりませんが…。 525 00:20:43,000 --> 00:20:46,000 藤作が持っていったんですかね? 526 00:20:51,000 --> 00:20:55,000 {\an4}これ かなり古いですねぇ。 527 00:20:51,000 --> 00:20:55,000 はい。 528 00:20:56,000 --> 00:20:58,000 うん? あっ…。 529 00:20:58,000 --> 00:21:04,000 {\an4}「世界を魔界に変えようとする 530 00:20:58,000 --> 00:21:04,000 {\an1}99匹の魔物が起こす事件を→ 531 00:21:04,000 --> 00:21:10,000 {\an4}現代に転生した 源頼光が 532 00:21:04,000 --> 00:21:10,000 {\an1}部下の四天王とともに次々と解決していく」 533 00:21:10,000 --> 00:21:13,000 これ あの 534 00:21:10,000 --> 00:21:13,000 『九十九神』の世界観設定ですね。 535 00:21:13,000 --> 00:21:16,000 {\an1}最初の構想ノートということですかね? 536 00:21:16,000 --> 00:21:18,000 だと思います。 はい。 537 00:21:18,000 --> 00:21:23,000 {\an4}「約束 538 00:21:18,000 --> 00:21:23,000 {\an1}何があっても最終回まで一緒にやり抜く」 539 00:21:23,000 --> 00:21:28,000 {\an4}この字は… 540 00:21:23,000 --> 00:21:28,000 {\an1}亡くなった 前の担当さんですかね? 541 00:21:30,000 --> 00:21:32,000 「土蜘蛛」…。 542 00:21:32,000 --> 00:21:36,000 {\an1}土蜘蛛は 昔話に出てくる妖怪で→ 543 00:21:36,000 --> 00:21:42,000 {\an4}それこそ 源頼光と戦った話が 544 00:21:36,000 --> 00:21:42,000 {\an1}能や歌舞伎の題材になっていますねぇ。 545 00:21:42,000 --> 00:21:45,000 へえ〜。 どんな話なんですか? 546 00:21:45,000 --> 00:21:47,000 {\an4}えっ? そうですか? 547 00:21:45,000 --> 00:21:47,000 はい。 548 00:21:47,000 --> 00:21:53,000 {\an4}土蜘蛛によってもたらされた流行り病のせいで 549 00:21:47,000 --> 00:21:53,000 {\an1}頼光も病床に伏せてしまいます。 550 00:21:53,000 --> 00:21:59,000 {\an4}そこへ僧侶が現れ… 551 00:21:53,000 --> 00:21:59,000 {\an1}いや 実は これが土蜘蛛なんですがね。 552 00:21:59,000 --> 00:22:03,000 {\an4}頼光は 553 00:21:59,000 --> 00:22:03,000 {\an1}なんとか 刀で斬って追い払います。 554 00:22:03,000 --> 00:22:07,000 {\an4}頼光の家来が あとを追って 555 00:22:03,000 --> 00:22:07,000 {\an1}とどめを刺したところ→ 556 00:22:07,000 --> 00:22:11,000 {\an1}頼光は回復し 流行り病も治まった。 557 00:22:11,000 --> 00:22:14,000 {\an4}…と まあ かいつまんで言うと 558 00:22:11,000 --> 00:22:14,000 {\an1}そんな話ですかねぇ。 559 00:22:14,000 --> 00:22:18,000 {\an4}はあ〜! まあ 今でいう 560 00:22:14,000 --> 00:22:18,000 {\an1}特撮ヒーローみたいなもんですかね。 561 00:22:20,000 --> 00:22:24,000 {\an4}病床に伏せていた時のセリフに 562 00:22:20,000 --> 00:22:24,000 {\an1}こういうのがありますよ。 563 00:22:24,000 --> 00:22:26,000 はい。 564 00:22:26,000 --> 00:22:31,000 {\an4}「心も弱り 身も苦しみて。 565 00:22:26,000 --> 00:22:31,000 {\an1}今は期を待つばかりなり」 566 00:22:31,000 --> 00:22:33,000 {\an1}今の言葉で言うと→ 567 00:22:33,000 --> 00:22:38,000 {\an4}「心も弱り 体も苦しく 568 00:22:33,000 --> 00:22:38,000 {\an1}ただ終わるのを待つだけ」。 569 00:22:38,000 --> 00:22:42,000 {\an4}ああ…。 570 00:22:38,000 --> 00:22:42,000 {\an1}あれ? あっ ちょっと その文章は…。 571 00:22:42,000 --> 00:22:44,000 ええ。 572 00:22:42,000 --> 00:22:44,000 これ。 573 00:22:44,000 --> 00:22:46,000 遺書と全く同じです。 574 00:22:46,000 --> 00:22:49,000 {\an4}もしかして 575 00:22:46,000 --> 00:22:49,000 {\an1}これ 遺書として書いたんじゃなくて…。 576 00:22:49,000 --> 00:22:52,000 {\an4}漫画で書く予定の 577 00:22:49,000 --> 00:22:52,000 {\an1}セリフだったとしたら…。 578 00:22:52,000 --> 00:22:56,000 藤作は それを手に入れるために 579 00:22:52,000 --> 00:22:56,000 家に行った。 580 00:22:56,000 --> 00:23:08,000 {\an1}♬〜 581 00:23:21,000 --> 00:23:26,000 (藤作)確かに似てますね…。 582 00:23:21,000 --> 00:23:26,000 驚きました。 583 00:23:26,000 --> 00:23:30,000 {\an4}でも この漫画は読んだことなかったし。 584 00:23:26,000 --> 00:23:30,000 {\an1}全くの偶然です。 585 00:23:30,000 --> 00:23:34,000 {\an4}別に似てるからって 586 00:23:30,000 --> 00:23:34,000 {\an1}俺らが どうこう言う問題じゃないけどさ→ 587 00:23:34,000 --> 00:23:39,000 {\an4}問題は 倉石先生が 588 00:23:34,000 --> 00:23:39,000 {\an1}こういう原作を望んでたかどうかだ。 589 00:23:39,000 --> 00:23:42,000 {\an1}望んでいなかったとすれば→ 590 00:23:42,000 --> 00:23:46,000 {\an4}原作を手伝ってもらったり 591 00:23:42,000 --> 00:23:46,000 {\an1}著作権を認めるといった→ 592 00:23:46,000 --> 00:23:48,000 {\an1}関係性にあったとは思えません。 593 00:23:48,000 --> 00:23:51,000 {\an4}望んだから 594 00:23:48,000 --> 00:23:51,000 {\an1}こうやって載ってるんじゃないですか? 595 00:23:51,000 --> 00:23:54,000 {\an1}だけど あの倉石先生が こんな…。 596 00:23:54,000 --> 00:23:58,000 {\an4}ご本人がいない以上 597 00:23:54,000 --> 00:23:58,000 {\an1}もはや確かめようもないことです。 598 00:23:58,000 --> 00:24:02,000 {\an4}ご自宅を訪ねられたことが 599 00:23:58,000 --> 00:24:02,000 {\an1}あったそうですが。 600 00:24:02,000 --> 00:24:07,000 前から誘っていただいてたんで 601 00:24:02,000 --> 00:24:07,000 お近づきになりたい一心で。 602 00:24:08,000 --> 00:24:11,000 書斎の構想ノート→ 603 00:24:11,000 --> 00:24:16,000 {\an4}あなたが手伝った48巻と49巻の分だけ 604 00:24:11,000 --> 00:24:16,000 {\an1}どこにもありませんでした。 605 00:24:16,000 --> 00:24:18,000 ご存じありませんか? 606 00:24:18,000 --> 00:24:22,000 {\an1}ノート? さあ 知らないです。 607 00:24:22,000 --> 00:24:27,000 これ 倉石先生が遺したとされる 608 00:24:22,000 --> 00:24:27,000 遺書なんですがね→ 609 00:24:27,000 --> 00:24:30,000 紙に罫線のようなものが見えます。 610 00:24:30,000 --> 00:24:35,000 {\an4}…が よく見ると 611 00:24:30,000 --> 00:24:35,000 縁と平行になっていないんですよ。 612 00:24:35,000 --> 00:24:41,000 {\an4}遺書に見せかけるために 文字に合わせて 613 00:24:35,000 --> 00:24:41,000 {\an1}ノートから切り取ったんじゃねえのかな? 614 00:24:45,000 --> 00:24:47,000 (爪をかむ音) 615 00:24:45,000 --> 00:24:47,000 どうかされましたか? 616 00:24:48,000 --> 00:24:50,000 (スマートウォッチの振動音) 617 00:24:50,000 --> 00:25:02,000 {\an1}♬〜 618 00:25:02,000 --> 00:25:06,000 すいませんが そろそろ時間なんで。 619 00:25:06,000 --> 00:25:08,000 {\an1}ちょっと待った。 620 00:25:10,000 --> 00:25:12,000 言ってもいいですか? 621 00:25:14,000 --> 00:25:17,000 じゃあ 仮に 622 00:25:14,000 --> 00:25:17,000 僕が遺書を用意したとして→ 623 00:25:17,000 --> 00:25:20,000 毒は どうやって 624 00:25:17,000 --> 00:25:20,000 ご本人に買ってもらうんです? 625 00:25:20,000 --> 00:25:27,000 それに 先生が亡くなった当日 626 00:25:20,000 --> 00:25:27,000 僕 バイトでした。 627 00:25:27,000 --> 00:25:33,000 {\an1}♬〜 628 00:25:33,000 --> 00:25:35,000 ああ クソ…。 629 00:25:35,000 --> 00:25:37,000 {\an4}聞こえましたか? 630 00:25:35,000 --> 00:25:37,000 えっ? 631 00:25:37,000 --> 00:25:40,000 {\an1}先ほど かすかに振動音が。 632 00:25:40,000 --> 00:25:43,000 {\an1}あの腕時計 スマートウォッチですよね。 633 00:25:43,000 --> 00:25:47,000 {\an4}思い出してみてください。 634 00:25:43,000 --> 00:25:47,000 {\an1}あの時も…。 635 00:25:47,000 --> 00:25:49,000 失礼。 636 00:25:52,000 --> 00:25:55,000 {\an4}(杉下の声)途端に 637 00:25:52,000 --> 00:25:55,000 {\an1}様子が変わったように感じられました。 638 00:25:55,000 --> 00:25:59,000 {\an4}2人とも 誰かからのメッセージを 639 00:25:55,000 --> 00:25:59,000 {\an1}受け取っていたのだとしたら? 640 00:25:59,000 --> 00:26:01,000 メッセージ? 641 00:26:01,000 --> 00:26:05,000 {\an4}倉石先生自らが買った毒物と 642 00:26:01,000 --> 00:26:05,000 {\an1}自筆の遺書。 643 00:26:05,000 --> 00:26:07,000 {\an4}2つは そろってこそ 644 00:26:05,000 --> 00:26:07,000 {\an1}初めて機能します。 645 00:26:07,000 --> 00:26:12,000 {\an4}共犯とも考えられますが 646 00:26:07,000 --> 00:26:12,000 {\an1}あの2人にはアリバイがあります。 647 00:26:12,000 --> 00:26:19,000 {\an4}ならば もう一人 指示役のような存在がいると 648 00:26:12,000 --> 00:26:19,000 {\an1}仮定してみてはどうでしょうねぇ。 649 00:26:19,000 --> 00:26:23,000 ああ…。 でも 一体 誰が? 650 00:26:28,000 --> 00:26:34,000 {\an1}♬〜 651 00:26:34,000 --> 00:26:36,000 ᗒあっ… 失礼します。 652 00:26:39,000 --> 00:26:42,000 ああ… いませんね。 653 00:26:39,000 --> 00:26:42,000 ええ。 654 00:26:42,000 --> 00:26:45,000 ええ… どっか行っちゃったのかな。 655 00:26:45,000 --> 00:26:47,000 おや。 656 00:26:51,000 --> 00:26:54,000 「待っていろ 酒呑童子」 657 00:26:54,000 --> 00:26:56,000 ん!? 658 00:26:56,000 --> 00:27:02,000 {\an4}これね あの ネームっていって 659 00:26:56,000 --> 00:27:02,000 {\an1}漫画の下描きみたいなものなんですけども…。 660 00:27:02,000 --> 00:27:05,000 えっ? 『九十九神』の…? 661 00:27:13,000 --> 00:27:16,000 原作クレジットの件 662 00:27:13,000 --> 00:27:16,000 どうなりそうですか? 663 00:27:16,000 --> 00:27:18,000 {\an1}ああ…。 664 00:27:18,000 --> 00:27:25,000 {\an1}♬〜 665 00:27:25,000 --> 00:27:28,000 {\an1}じゃあ 私は これで。 666 00:27:29,000 --> 00:27:31,000 もうすぐ出棺ですけど。 667 00:27:31,000 --> 00:27:36,000 {\an1}♬〜 668 00:27:36,000 --> 00:27:39,000 ここで待っててくれって。 669 00:27:39,000 --> 00:27:42,000 …ったく なんの用だ! 670 00:27:39,000 --> 00:27:42,000 {\an1}さあ…。 671 00:27:50,000 --> 00:27:54,000 さっき 何 話してたんですか? 672 00:27:54,000 --> 00:27:57,000 {\an1}(明智)えっ? ああ 別に。 673 00:27:57,000 --> 00:28:01,000 {\an4}近くのカフェがどうとか。 674 00:27:57,000 --> 00:28:01,000 {\an1}どうでもいい話でしたけど。 675 00:28:05,000 --> 00:28:09,000 藤作均さん 676 00:28:05,000 --> 00:28:09,000 このあと ご同行願えますか? 677 00:28:09,000 --> 00:28:12,000 {\an1}倉石治郎さん殺害容疑の件で。 678 00:28:12,000 --> 00:28:15,000 {\an1}(藤作)えっ!? なんで 僕が…。 679 00:28:15,000 --> 00:28:20,000 {\an4}信憑性の高い証言を得ましたので 680 00:28:15,000 --> 00:28:20,000 {\an1}あとは警察のほうで。 681 00:28:20,000 --> 00:28:23,000 {\an4}(藤作)やっぱり さっきの…。 682 00:28:20,000 --> 00:28:23,000 {\an1}どうかしたのか? 683 00:28:23,000 --> 00:28:26,000 {\an4}(藤作)僕は ただ 684 00:28:23,000 --> 00:28:26,000 {\an1}言われたことをやっただけで…。 685 00:28:26,000 --> 00:28:28,000 言われた。 誰に? 686 00:28:28,000 --> 00:28:30,000 (藤作)それは…。 687 00:28:31,000 --> 00:28:33,000 (湯田)ふざけんなよ! 688 00:28:33,000 --> 00:28:36,000 {\an4}先生にチャンスを与えてもらっておいて 689 00:28:33,000 --> 00:28:36,000 {\an1}よくそんなこと! 690 00:28:36,000 --> 00:28:39,000 {\an4}(藤作) 691 00:28:36,000 --> 00:28:39,000 {\an1}やれって言ったの 湯田さんでしょ! 692 00:28:39,000 --> 00:28:41,000 {\an1}この人にも協力させて。 693 00:28:41,000 --> 00:28:43,000 今度は何を言いだすんだよ! 694 00:28:43,000 --> 00:28:46,000 事実ですか? 695 00:28:43,000 --> 00:28:46,000 {\an1}(明智)いえ。 696 00:28:46,000 --> 00:28:48,000 やり取りが全部残ってる。 697 00:28:51,000 --> 00:28:53,000 消えてる…! なんで? 698 00:28:53,000 --> 00:28:56,000 {\an4}そんなもん 最初からあるわけないだろ! 699 00:28:53,000 --> 00:28:56,000 {\an1}先生! 700 00:28:56,000 --> 00:28:59,000 {\an4}(明智)苦し紛れに 701 00:28:56,000 --> 00:28:59,000 {\an1}むちゃくちゃ言ってるんだと思いますよ。 702 00:28:59,000 --> 00:29:04,000 {\an4}そのメッセージアプリ やり取りを 703 00:28:59,000 --> 00:29:04,000 {\an1}一方的に消してしまえるものですよねぇ。 704 00:29:04,000 --> 00:29:07,000 {\an4}犯罪に使われることも多いので有名な 705 00:29:04,000 --> 00:29:07,000 {\an1}アプリだよな。 706 00:29:07,000 --> 00:29:10,000 万が一 本当だとすれば→ 707 00:29:10,000 --> 00:29:17,000 {\an4}藤作さんが自筆の遺書を用意し 708 00:29:10,000 --> 00:29:17,000 {\an1}明智先生が被害者本人に毒物を買わせる。 709 00:29:17,000 --> 00:29:21,000 {\an1}これで 自殺に見せかける準備が整います。 710 00:29:21,000 --> 00:29:24,000 {\an4}万が一って 711 00:29:21,000 --> 00:29:24,000 {\an1}こんな奴の言うこと 信じるんですか? 712 00:29:24,000 --> 00:29:29,000 {\an4}履歴を消したとすれば 713 00:29:24,000 --> 00:29:29,000 {\an1}我々が声をかけた時でしょうかねぇ。 714 00:29:29,000 --> 00:29:32,000 つまり その時点で 715 00:29:29,000 --> 00:29:32,000 藤作さんを切り捨てた。 716 00:29:32,000 --> 00:29:37,000 いや 切り捨てたのは 717 00:29:32,000 --> 00:29:37,000 藤作さんだけでしょうかね? 718 00:29:37,000 --> 00:29:43,000 {\an1}♬〜 719 00:29:43,000 --> 00:29:45,000 どうだった? 720 00:29:47,000 --> 00:29:50,000 頼まれました。 721 00:29:50,000 --> 00:29:52,000 ここにいる湯田に! 722 00:29:52,000 --> 00:29:54,000 お前…! 723 00:29:54,000 --> 00:29:56,000 やめろってば もう…! 724 00:29:54,000 --> 00:29:56,000 いい加減にしろよ! 725 00:30:00,066 --> 00:30:04,066 {\an4}実は 昨日 726 00:30:00,066 --> 00:30:04,066 {\an1}気になるものを見つけましてねぇ。 727 00:30:05,066 --> 00:30:07,066 {\an1}失礼します。 728 00:30:07,066 --> 00:30:13,066 {\an1}♬〜 729 00:30:13,066 --> 00:30:15,066 できてる! 730 00:30:16,066 --> 00:30:21,066 {\an1}原作 藤作均 作画 明智増夫。 731 00:30:22,066 --> 00:30:24,066 (亀山の声)驚いたよ。 732 00:30:24,066 --> 00:30:27,066 6話分も先の完成原稿 出てきて。 733 00:30:27,066 --> 00:30:30,066 {\an1}しかも お二人の名前で…。 734 00:30:30,066 --> 00:30:34,066 とっくの前から 735 00:30:30,066 --> 00:30:34,066 倉石先生なしで進めてたんだな。 736 00:30:34,066 --> 00:30:36,066 {\an1}つまり 計画的だった。 737 00:30:36,066 --> 00:30:40,066 {\an4}その後 編集長 捕まえてな 738 00:30:36,066 --> 00:30:40,066 {\an1}お前のこと 聞いてきたよ。 739 00:30:40,066 --> 00:30:45,066 {\an4}同期と比べ 業績が上がらず 740 00:30:40,066 --> 00:30:45,066 {\an1}焦っていたあなたは…。 741 00:30:45,066 --> 00:30:48,066 {\an4}(湯田)俺が なんにも仕事してないとでも 742 00:30:45,066 --> 00:30:48,066 {\an1}思ってんですか! 743 00:30:48,066 --> 00:30:50,066 結果 出せ! 結果! 744 00:30:50,066 --> 00:30:52,066 (湯田)わかりましたよ。 745 00:30:53,066 --> 00:31:00,066 {\an4}編集長ともめてしまい 当時 前の担当さんの 746 00:30:53,066 --> 00:31:00,066 {\an1}アシスタントとしてついていた縁で…。 747 00:31:00,066 --> 00:31:03,066 あっ…。 748 00:31:00,066 --> 00:31:03,066 {\an1}ええ ええ… 倉石さんに相談した。 749 00:31:03,066 --> 00:31:09,066 {\an4}あんまり うまくいってなくて 750 00:31:03,066 --> 00:31:09,066 {\an1}次の人事で異動になるかもしれません。 751 00:31:09,066 --> 00:31:11,066 {\an1}そしたら 会社辞めるんで。 752 00:31:11,066 --> 00:31:17,066 {\an4}(杉下の声)ちょうど その頃 753 00:31:11,066 --> 00:31:17,066 {\an1}前の担当さんを失った倉石さんは…。 754 00:31:18,066 --> 00:31:23,066 {\an4}(亀山の声)倉石さんは編集長に直訴して 755 00:31:18,066 --> 00:31:23,066 {\an1}経験の浅いお前を担当にした。 756 00:31:24,066 --> 00:31:28,066 {\an4}(杉下の声)倉石さんを尊重していた 757 00:31:24,066 --> 00:31:28,066 {\an1}1年目は うまくいき→ 758 00:31:28,066 --> 00:31:31,066 {\an1}作品は 読者に高く評価されました。 759 00:31:31,066 --> 00:31:35,066 {\an4}見直したよ! 760 00:31:31,066 --> 00:31:35,066 {\an1}お前なら 部数も もっと狙えるんじゃないか? 761 00:31:35,066 --> 00:31:37,066 {\an4}なあ! 762 00:31:35,066 --> 00:31:37,066 (拍手) 763 00:31:37,066 --> 00:31:41,066 {\an4}(杉下の声)一気に評価を変える 764 00:31:37,066 --> 00:31:41,066 {\an1}チャンスだと捉えたあなたは→ 765 00:31:41,066 --> 00:31:45,066 {\an1}作品を自分の自由にしようとし始めた。 766 00:31:46,066 --> 00:31:49,066 {\an4}今の話 767 00:31:46,066 --> 00:31:49,066 {\an1}実際 僕の身に起きたことなんですけど→ 768 00:31:49,066 --> 00:31:53,066 僕が面白いと思うんで 769 00:31:49,066 --> 00:31:53,066 同世代には刺さると思うんですよ。 770 00:31:53,066 --> 00:31:55,066 {\an1}(倉石治郎のため息) 771 00:31:55,066 --> 00:31:58,066 {\an4}(倉石)フッ… 772 00:31:55,066 --> 00:31:58,066 {\an1}さすがに それは…。 773 00:31:58,066 --> 00:32:01,066 ちょうど その頃だろ? 774 00:31:58,066 --> 00:32:01,066 藤作に頼んだのは。 775 00:32:06,066 --> 00:32:08,066 倉石先生が? 776 00:32:08,066 --> 00:32:12,066 {\an4}もう 面白いもの書けなくなってて 777 00:32:08,066 --> 00:32:12,066 {\an1}困ってる。 778 00:32:17,066 --> 00:32:21,066 実は 僕も そう思ってました。 779 00:32:21,066 --> 00:32:27,066 僕なら 担当さんの意見に 780 00:32:21,066 --> 00:32:27,066 忠実に書きますけどね。 781 00:32:29,066 --> 00:32:33,066 {\an4}手伝ってくれる? 782 00:32:29,066 --> 00:32:33,066 ええ。 783 00:32:33,066 --> 00:32:38,066 {\an4}本当は 原作なんかなしで 784 00:32:33,066 --> 00:32:38,066 {\an1}明智先生とやれればいいんですけどね。 785 00:32:40,066 --> 00:32:43,066 {\an1}まあ 機会があれば。 786 00:32:43,066 --> 00:32:49,066 {\an4}2人を味方につけ 787 00:32:43,066 --> 00:32:49,066 {\an1}倉石先生を 分断 孤立させた湯田さんは→ 788 00:32:49,066 --> 00:32:53,066 {\an4}断りなく 789 00:32:49,066 --> 00:32:53,066 {\an1}自由に改ざんするようになりました。 790 00:32:57,066 --> 00:32:59,066 (倉石)ふざけるな…! 791 00:32:59,066 --> 00:33:01,066 (携帯電話の着信音) 792 00:33:02,066 --> 00:33:07,066 {\an4}(明智の声)「泣きました。 793 00:33:02,066 --> 00:33:07,066 {\an1}今回の原作が今までで一番いいです」 794 00:33:08,066 --> 00:33:12,066 {\an4}(杉下の声)作品は思いどおりにできた 795 00:33:08,066 --> 00:33:12,066 {\an1}あなたでしたが→ 796 00:33:12,066 --> 00:33:15,066 {\an1}しかし 読者は そうはいかなかった。 797 00:33:15,066 --> 00:33:18,066 {\an4}部数 増えるどころか 798 00:33:15,066 --> 00:33:18,066 大幅に落ちてるじゃないか。 799 00:33:18,066 --> 00:33:21,066 {\an1}それは 原作者が言うこと聞かなくて…! 800 00:33:21,066 --> 00:33:27,066 {\an4}これでは作品が終わってしまう 801 00:33:21,066 --> 00:33:27,066 {\an1}そう考えた倉石さんは…。 802 00:33:27,066 --> 00:33:29,066 {\an1}(倉石)いい加減にしないか! 803 00:33:29,066 --> 00:33:33,066 {\an4}作品は お前のもんじゃないんだ! 804 00:33:29,066 --> 00:33:33,066 {\an1}おもちゃにするな! 805 00:33:33,066 --> 00:33:38,066 {\an4}このまま打ち切りになるわけにはいかない。 806 00:33:33,066 --> 00:33:38,066 {\an1}元に戻す。 807 00:33:42,066 --> 00:33:46,066 {\an4}それ以来 808 00:33:42,066 --> 00:33:46,066 {\an1}あなたを遠ざけるようになった。 809 00:33:46,066 --> 00:33:50,066 {\an1}これで もしも人気が回復して→ 810 00:33:50,066 --> 00:33:54,066 {\an4}それまでの不調は 811 00:33:50,066 --> 00:33:54,066 {\an1}あなたが手を入れたせいだなどと→ 812 00:33:54,066 --> 00:33:56,066 編集長に報告されたら→ 813 00:33:56,066 --> 00:34:00,066 {\an1}とても自尊心が保てるとは思えなかった。 814 00:34:00,066 --> 00:34:07,066 {\an4}いつしか 倉石さんに 815 00:34:00,066 --> 00:34:07,066 {\an1}消えてほしいと望むようになります。 816 00:34:07,066 --> 00:34:10,066 {\an4}実際 やってみて 817 00:34:07,066 --> 00:34:10,066 {\an1}写真撮って 送ってくださいよ。 818 00:34:10,066 --> 00:34:15,066 {\an4}(杉下の声)こうして 819 00:34:10,066 --> 00:34:15,066 {\an1}倉石さん自身に毒物を買わせ…。 820 00:34:15,066 --> 00:34:18,066 ノートがあるんですよね? 821 00:34:18,066 --> 00:34:24,066 そしたら 僕のほうで こっそり 822 00:34:18,066 --> 00:34:24,066 元の原作に近い形に戻しますから。 823 00:34:24,066 --> 00:34:28,066 {\an4}(杉下の声) 824 00:34:24,066 --> 00:34:28,066 {\an1}自筆の遺書にするノートを手に入れ→ 825 00:34:28,066 --> 00:34:30,066 倉石さんを呼び出した。 826 00:34:30,066 --> 00:34:34,066 {\an1}先生 今まで すみませんでした。 827 00:34:34,066 --> 00:34:41,066 {\an4}もう一度 初心に帰りたいんで 828 00:34:34,066 --> 00:34:41,066 {\an1}編集部で また一緒に書いてもらえませんか? 829 00:34:41,066 --> 00:34:44,066 {\an1}わかった。 そこまで言うならいいだろう。 830 00:34:46,066 --> 00:34:49,066 {\an4}(湯田)鍵の調子 おかしくないですか? 831 00:34:46,066 --> 00:34:49,066 (倉石)えっ? 832 00:34:51,066 --> 00:34:55,066 {\an1}(杉下の声)内鍵に指紋を残させたあと→ 833 00:34:55,066 --> 00:35:01,066 {\an4}倉石さんが買ったものと同じ種類の 834 00:34:55,066 --> 00:35:01,066 {\an1}毒物を飲ませて→ 835 00:35:01,066 --> 00:35:04,066 自殺に見せかけて殺害。 836 00:35:04,066 --> 00:35:10,066 {\an4}その後 書きためた作品で 837 00:35:04,066 --> 00:35:10,066 {\an1}連載を乗っ取ろうとしたんですね。 838 00:35:10,066 --> 00:35:13,066 違う! 839 00:35:10,066 --> 00:35:13,066 いかがでしょう? 840 00:35:13,066 --> 00:35:15,066 {\an1}間違いありません。 841 00:35:15,066 --> 00:35:19,066 正直に話して捜査に協力した僕らは 842 00:35:15,066 --> 00:35:19,066 どうなるんですか? 843 00:35:19,066 --> 00:35:23,066 {\an4}やらされただけで 844 00:35:19,066 --> 00:35:23,066 {\an1}それほど重い罪にはなりませんよね? 845 00:35:23,066 --> 00:35:25,066 どうでしょうねぇ。 846 00:35:25,066 --> 00:35:29,066 {\an1}倉石先生の件だけではありませんからねぇ。 847 00:35:29,066 --> 00:35:33,066 あなた 葬儀の帰りに 848 00:35:29,066 --> 00:35:33,066 亀山くんを襲いましたね? 849 00:35:33,066 --> 00:35:39,066 {\an1}♬〜 850 00:35:39,066 --> 00:35:41,066 {\an1}(ハンマーが転がり落ちる音) 851 00:35:41,066 --> 00:35:43,066 ああっ…! 852 00:35:41,066 --> 00:35:43,066 (当たる音) 853 00:35:45,066 --> 00:35:49,066 {\an4}ビルへ入るあなたの姿を撮った 854 00:35:45,066 --> 00:35:49,066 {\an1}防犯カメラを見つけました。 855 00:35:49,066 --> 00:35:53,066 {\an1}お前も 見かけたって作業員を捜し出せたよ。 856 00:35:55,066 --> 00:35:57,066 亀山くん! 857 00:35:57,066 --> 00:35:59,066 おお… うわっ! 858 00:36:02,066 --> 00:36:05,066 {\an1}いずれも 殺人未遂罪に当たります。 859 00:36:05,066 --> 00:36:07,066 ええっ…!? 860 00:36:07,066 --> 00:36:12,066 あれも この人に脅されて 861 00:36:07,066 --> 00:36:12,066 もう消すしかないって。 862 00:36:12,066 --> 00:36:16,066 {\an4}僕は 本当に何も知らなくて 863 00:36:12,066 --> 00:36:16,066 {\an1}代わりに原作書けって言われたから書いて→ 864 00:36:16,066 --> 00:36:18,066 {\an1}ノートも取ってこいって言われたから…。 865 00:36:18,066 --> 00:36:22,066 {\an4}お前なあ… 866 00:36:18,066 --> 00:36:22,066 {\an1}人の気持ちを描くのが仕事じゃねえのかよ。 867 00:36:22,066 --> 00:36:26,066 {\an4}なのに こんな状況に追い込まれた 868 00:36:22,066 --> 00:36:26,066 {\an1}倉石先生の気持ちが→ 869 00:36:26,066 --> 00:36:28,066 {\an1}全くわからなかったっていうのか! 870 00:36:28,066 --> 00:36:30,066 僕は ただ 若手を救うために…。 871 00:36:30,066 --> 00:36:34,066 {\an4}(湯田)嘘つくなよ。 872 00:36:30,066 --> 00:36:34,066 {\an1}言うこと聞いたのは 仕事取るためだろ! 873 00:36:34,066 --> 00:36:37,066 {\an4}仕事くれるのは 874 00:36:34,066 --> 00:36:37,066 {\an1}原作者じゃなくて 編集者だって! 875 00:36:37,066 --> 00:36:39,066 なんだ お前! 876 00:36:39,066 --> 00:36:41,066 {\an1}お前らが 先に裏切ったんだろ! 877 00:36:41,066 --> 00:36:44,066 (手をたたく音) 878 00:36:44,066 --> 00:36:48,066 {\an1}ひとつ 大事なことを言い忘れていました。 879 00:36:48,066 --> 00:36:51,066 あの雑誌 廃刊するそうです。 880 00:36:51,066 --> 00:36:53,066 {\an1}まだ 上と編集長しか知らねえってよ。 881 00:36:53,066 --> 00:36:58,066 {\an4}(杉下の声)まあ その編集長も 882 00:36:53,066 --> 00:36:58,066 {\an1}今回の責任で更迭されるでしょうが。 883 00:36:58,066 --> 00:37:00,066 (明智)そんな…。 884 00:37:00,066 --> 00:37:02,066 {\an1}それじゃあ 僕らは なんのために…。 885 00:37:04,066 --> 00:37:06,066 {\an1}(湯田)僕は違う。 886 00:37:06,066 --> 00:37:15,066 {\an4}僕は 小さい頃に親に捨てられて 887 00:37:06,066 --> 00:37:15,066 {\an1}誰にも負けないように生きてきた。 888 00:37:15,066 --> 00:37:18,066 みんなに嫌われて…。 889 00:37:18,066 --> 00:37:23,066 {\an1}でも 倉石先生だけは優しくしてくれた。 890 00:37:25,066 --> 00:37:32,066 {\an4}なのに 891 00:37:25,066 --> 00:37:32,066 {\an1}結局 皆と同じように僕を見捨てて…! 892 00:37:32,066 --> 00:37:36,066 {\an1}それが 死ぬほど つらかったんです! 893 00:37:36,066 --> 00:37:40,066 だから 殺してもいいと? 894 00:37:40,066 --> 00:37:46,066 {\an4}一度 親になったら 895 00:37:40,066 --> 00:37:46,066 {\an1}子供が一人前になるまで面倒見て→ 896 00:37:46,066 --> 00:37:50,066 {\an4}全部 与えきるのが 897 00:37:46,066 --> 00:37:50,066 {\an1}親の責任じゃないんですか! 898 00:37:50,066 --> 00:37:52,066 {\an1}(AI音声)「マトリファジー」 899 00:37:52,066 --> 00:37:59,066 {\an4}「ある種の蜘蛛は出産が終わると同時に 900 00:37:52,066 --> 00:37:59,066 {\an1}自分の体を子供に食わせるそうです」 901 00:37:59,066 --> 00:38:03,066 {\an1}「おかげで子供は安全に育つことができる」 902 00:38:03,066 --> 00:38:08,066 {\an4}「本気で親になるというなら当然 903 00:38:03,066 --> 00:38:08,066 {\an1}そこまでやらなければ」 904 00:38:08,066 --> 00:38:14,066 {\an4}「中途半端な自己満足のために 905 00:38:08,066 --> 00:38:14,066 {\an1}君の心を弄んだだけ」 906 00:38:14,066 --> 00:38:16,066 「そう言ってあげました」 907 00:38:16,066 --> 00:38:20,066 狼の性 908 00:38:16,066 --> 00:38:20,066 梟の情にして→ 909 00:38:20,066 --> 00:38:24,066 鼠のごとく窺い 910 00:38:20,066 --> 00:38:24,066 狗のごとく盗む。 911 00:38:24,066 --> 00:38:27,066 土蜘蛛の性質を表す言葉で→ 912 00:38:27,066 --> 00:38:34,066 梟とは 親を裏切って食う不孝の鳥 913 00:38:27,066 --> 00:38:34,066 という意味だそうです。 914 00:38:34,066 --> 00:38:38,066 一体 どのようなものなのか 915 00:38:34,066 --> 00:38:38,066 想像もつきませんが→ 916 00:38:38,066 --> 00:38:43,066 あなた方のような存在なのかも 917 00:38:38,066 --> 00:38:43,066 しれませんねぇ。 918 00:38:43,066 --> 00:38:47,066 倉石先生ばかりか 919 00:38:43,066 --> 00:38:47,066 心配してくれた亀山くんまで。 920 00:38:47,066 --> 00:38:52,066 {\an4}相手の気持ちなど考えず 921 00:38:47,066 --> 00:38:52,066 {\an1}常に自分にとって都合が良いかだけ。 922 00:38:52,066 --> 00:38:56,066 あなた方のような人間は 923 00:38:52,066 --> 00:38:56,066 関わったが最後ですねぇ。 924 00:38:59,066 --> 00:39:04,066 {\an4}亀山さん。 925 00:38:59,066 --> 00:39:04,066 {\an1}亀山さんも そんなふうに思ってるんですか? 926 00:39:06,066 --> 00:39:15,066 {\an4}倉石先生はな 亡くなった前の担当さんと 927 00:39:06,066 --> 00:39:15,066 {\an1}最後まで描ききろうって約束してたんだ。 928 00:39:15,066 --> 00:39:19,066 {\an4}構想ノートによれば 929 00:39:15,066 --> 00:39:19,066 {\an1}あと3つの事件で完結だった。 930 00:39:19,066 --> 00:39:22,066 {\an4}お前を遠ざけたのは 931 00:39:19,066 --> 00:39:22,066 {\an1}なんとか打ち切りを延ばして→ 932 00:39:22,066 --> 00:39:25,066 {\an4}その約束を 933 00:39:22,066 --> 00:39:25,066 {\an1}守ろうとしたからじゃねえのか? 934 00:39:26,066 --> 00:39:32,066 {\an4}えっ…? 935 00:39:26,066 --> 00:39:32,066 {\an1}なんで 今 そんな話 するんですか? 936 00:39:32,066 --> 00:39:36,066 {\an1}そうか わからねえか。 残念だ。 937 00:39:38,066 --> 00:39:42,066 {\an1}(湯田)もういいよ。 クソッ…。 938 00:39:45,066 --> 00:39:54,066 (泣き声) 939 00:39:54,066 --> 00:39:58,066 {\an1}その涙さえ 自分のためでしょうか? 940 00:39:58,066 --> 00:40:03,066 {\an4}どんなに泣こうが わめこうが 941 00:39:58,066 --> 00:40:03,066 {\an1}この状況が変わることはありません。 942 00:40:03,066 --> 00:40:07,066 {\an1}もう 倉石先生が戻ってこないのと同じく…。 943 00:40:09,066 --> 00:40:14,066 {\an4}あなたがしてしまったことは 944 00:40:09,066 --> 00:40:14,066 {\an1}そういう取り返しのつかないことなのですよ。 945 00:40:14,066 --> 00:40:23,066 情状の余地などあるはずもなく 946 00:40:14,066 --> 00:40:23,066 ただただ おぞましい。 947 00:40:23,066 --> 00:40:28,066 {\an1}(泣き声) 948 00:40:28,066 --> 00:40:37,066 {\an1}♬〜 949 00:40:37,066 --> 00:40:39,066 (湯田の泣き声) 950 00:40:40,066 --> 00:40:45,066 {\an1}♬〜(レコード) 951 00:40:45,066 --> 00:41:12,066 {\an1}♬〜 952 00:41:12,066 --> 00:41:14,066 {\an1}(小出茉梨)お仕事 お疲れさまでした。 953 00:41:14,066 --> 00:41:22,066 {\an1}♬〜 954 00:41:22,066 --> 00:41:28,066 {\an4}亀山くん 湯田は なぜ 955 00:41:22,066 --> 00:41:28,066 {\an1}君を殺そうなどと考えたのでしょうねぇ? 956 00:41:28,066 --> 00:41:32,066 {\an4}えっ? 957 00:41:28,066 --> 00:41:32,066 {\an1}自殺を疑ってたからじゃないんですか? 958 00:41:32,066 --> 00:41:36,066 {\an4}しかし それほど確信があったわけでは 959 00:41:32,066 --> 00:41:36,066 {\an1}ありませんよねぇ。 960 00:41:36,066 --> 00:41:38,066 ましてや 相手は警察官。 961 00:41:38,066 --> 00:41:41,066 {\an1}何かが腑に落ちないんですよ。 962 00:41:41,066 --> 00:41:43,066 ああ…。 963 00:41:45,066 --> 00:41:47,066 (美和子)こんばんは。 964 00:41:45,066 --> 00:41:47,066 {\an1}(茉梨)いらっしゃいませ。 965 00:41:47,066 --> 00:41:52,066 {\an4}ああ もう 急に降ってきちゃうからさ 966 00:41:47,066 --> 00:41:52,066 {\an1}ロックがかかっちゃって もう。 967 00:41:52,066 --> 00:41:54,066 {\an4}(茉梨)これ 使ってください。 968 00:41:52,066 --> 00:41:54,066 ああ どうもありがとうございます。 969 00:41:54,066 --> 00:41:57,066 すいません。 970 00:41:54,066 --> 00:41:57,066 {\an4}ぬれると 操作 利かなくなっちゃいますよね。 971 00:41:57,066 --> 00:42:01,066 そうなんですよ。 972 00:41:57,066 --> 00:42:01,066 {\an4}美和子さん いつもロックを? 973 00:42:01,066 --> 00:42:03,066 ああ はい。 974 00:42:03,066 --> 00:42:06,066 {\an4}押し間違いでかけてしまったと 975 00:42:03,066 --> 00:42:06,066 {\an4}言っていましたが→ 976 00:42:06,066 --> 00:42:09,066 {\an4}ロックをしていても 977 00:42:06,066 --> 00:42:09,066 {\an4}それは起きるのでしょうかね? 978 00:42:09,066 --> 00:42:11,066 あっ そういや 確かに。 979 00:42:11,066 --> 00:42:15,066 {\an4}亀山くん 美和子さんの発信履歴 980 00:42:11,066 --> 00:42:15,066 {\an4}確認してもらえますか? 981 00:42:15,066 --> 00:42:18,066 {\an4}わかりました。 982 00:42:15,066 --> 00:42:18,066 {\an4}美和子 ちょっと 出して 出して。 983 00:42:20,066 --> 00:42:23,066 えっと じゃあ… はい。 984 00:42:20,066 --> 00:42:23,066 おう サンキュー。 985 00:42:23,066 --> 00:42:28,066 {\an4}えっと… あれ? 986 00:42:23,066 --> 00:42:28,066 {\an1}あの日 俺への発信記録ありませんね。 987 00:42:28,066 --> 00:42:30,066 {\an1}けど 俺のほうには→ 988 00:42:30,066 --> 00:42:32,066 {\an1}ちゃんと 着信履歴があるんですよ。 989 00:42:32,066 --> 00:42:34,066 (美和子)本当だ。 990 00:42:34,066 --> 00:42:36,066 {\an4}もしも… もしも 何者かが→ 991 00:42:36,066 --> 00:42:40,066 {\an4}発信元を美和子さんと偽って 992 00:42:36,066 --> 00:42:40,066 {\an4}かけていたのだとしたら→ 993 00:42:40,066 --> 00:42:42,066 {\an4}君を呼び出しておいて→ 994 00:42:42,066 --> 00:42:45,066 {\an4}湯田たちに 995 00:42:42,066 --> 00:42:45,066 {\an4}強く疑われていると信じ込ませて→ 996 00:42:45,066 --> 00:42:47,066 {\an4}君を狙わせた。 997 00:42:47,066 --> 00:42:53,066 {\an4}いや むしろ 倉石さん殺害さえも 998 00:42:47,066 --> 00:42:53,066 {\an4}そのために起こした可能性も…。 999 00:42:53,066 --> 00:42:55,066 えっ!? 1000 00:42:55,066 --> 00:43:01,066 {\an4}あれ? 1001 00:42:55,066 --> 00:43:01,066 {\an4}右京さん なんか この感じ 前にも…。 1002 00:43:01,066 --> 00:43:04,066 ええ。 1003 00:43:04,066 --> 00:43:09,066 南井十…。 1004 00:43:09,066 --> 00:43:13,066 {\an4}♬〜 1005 00:43:13,066 --> 00:43:17,066 {\an1}♬〜 1006 00:43:17,066 --> 00:43:21,066 {\an4}(AI音声)「テロリズム 1007 00:43:17,066 --> 00:43:21,066 メサイア・コンプレックス」 1008 00:43:21,066 --> 00:43:25,066 {\an4}「アンコンシャス・ヒポクリット 1009 00:43:21,066 --> 00:43:25,066 {\an1}土蜘蛛」 1010 00:43:25,066 --> 00:43:33,066 {\an1}♬〜 1011 00:43:33,066 --> 00:43:35,066 ᗒ(雷鳴) 1012 00:43:35,066 --> 00:43:42,066 {\an1}♬〜 1013 00:43:42,066 --> 00:43:45,066 ᗒ(雷鳴) 1014 00:43:46,066 --> 00:43:51,066 {\an4}(AI音声)「父さん 1015 00:43:46,066 --> 00:43:51,066 {\an1}杉下右京は気づいているでしょうか」 1016 00:43:51,066 --> 00:43:53,066 「僕たちに」 1017 00:43:53,066 --> 00:44:02,066 {\an1}♬〜 1018 00:44:02,066 --> 00:44:10,066 {\an4}♬〜 1019 00:44:10,066 --> 00:44:20,066 {\an4}♬〜 1020 00:44:20,066 --> 00:44:28,066 {\an1}♬〜