1 00:00:04,000 --> 00:00:21,000 {\an1}♬〜 2 00:00:21,000 --> 00:00:27,000 (パトカーのサイレン) 3 00:00:27,000 --> 00:00:39,000 {\an1}♬〜 4 00:00:39,000 --> 00:00:43,000 (伊丹憲一)これはこれは。 5 00:00:39,000 --> 00:00:43,000 お色直しでしたか。 6 00:00:47,000 --> 00:00:51,000 {\an1}(杉下右京)男性のようですねぇ。 7 00:00:51,000 --> 00:00:53,000 土葬にでもしましたか。 8 00:00:54,000 --> 00:01:12,000 {\an1}♬〜 9 00:01:16,000 --> 00:01:19,000 (伊丹)蔵の人骨 あれ 一体 誰? 10 00:01:21,000 --> 00:01:25,000 (芹沢慶二)変に隠し立てすると 11 00:01:21,000 --> 00:01:25,000 立場 危うくするだけですよ。 12 00:01:25,000 --> 00:01:30,000 {\an4}呉竜さんが 土蔵の南京錠を開けて 13 00:01:25,000 --> 00:01:30,000 {\an1}中に入ったことは わかっています。 14 00:01:30,000 --> 00:01:33,000 {\an1}もちろん お清めも。 15 00:01:33,000 --> 00:01:35,000 {\an1}教えていただけませんかね? 16 00:01:37,000 --> 00:01:40,000 {\an1}(ため息) 17 00:01:40,000 --> 00:01:42,000 (たたく音) 18 00:01:43,000 --> 00:01:47,000 {\an4}(瀧澤呉竜)洗いざらいしゃべるから 19 00:01:43,000 --> 00:01:47,000 {\an1}よーく聞け。 20 00:01:47,000 --> 00:01:49,000 {\an1}かれこれ15年ほど前だ。 21 00:01:50,000 --> 00:01:53,000 {\an4}(呉竜の声)師匠一家が 22 00:01:50,000 --> 00:01:53,000 {\an1}家族旅行を兼ねた地方公演で→ 23 00:01:53,000 --> 00:01:55,000 {\an1}留守にしていた真夜中のこと。 24 00:01:55,000 --> 00:01:59,000 ᗒ(物音) 25 00:01:59,000 --> 00:02:03,000 {\an4}(呉竜の声)一人 留守番をしていた俺は 26 00:01:59,000 --> 00:02:03,000 {\an1}物音に目を覚ました。 27 00:02:08,000 --> 00:02:10,000 (呉竜の声)泥棒だった。 28 00:02:10,000 --> 00:02:12,000 (呉竜)誰だ? 29 00:02:15,000 --> 00:02:18,000 {\an4}(呉竜)おとなしく出てきゃ 30 00:02:15,000 --> 00:02:18,000 {\an1}大ごとにはしねえから。 31 00:02:18,000 --> 00:02:21,000 {\an1}早く! じゃねえと警察だぞ! 32 00:02:21,000 --> 00:02:40,000 {\an1}♬〜 33 00:02:40,000 --> 00:02:42,000 {\an4}(ナイフが刺さる音) 34 00:02:40,000 --> 00:02:42,000 {\an1}(男)うっ…! 35 00:02:42,000 --> 00:02:49,000 {\an1}♬〜 36 00:02:49,000 --> 00:02:53,000 {\an4}(呉竜の声)すぐに救急車 呼んでりゃ 37 00:02:49,000 --> 00:02:53,000 {\an1}助かったのかもしれねえけど→ 38 00:02:53,000 --> 00:02:56,000 {\an1}警察沙汰になるのが怖かったから→ 39 00:02:56,000 --> 00:02:59,000 庭に埋めて隠した。 40 00:03:00,000 --> 00:03:02,000 {\an1}(出雲麗音の声)どうしてまた 庭になんか。 41 00:03:02,000 --> 00:03:04,000 (麗音)どっか遠くに運ぶとか。 42 00:03:04,000 --> 00:03:07,000 {\an4}どこ運ぶよ? 43 00:03:04,000 --> 00:03:07,000 {\an1}どこ埋めりゃ安全? 44 00:03:07,000 --> 00:03:11,000 {\an4}確かに ここの庭のほうが 45 00:03:07,000 --> 00:03:11,000 {\an1}安全かもしれませんねぇ。 46 00:03:11,000 --> 00:03:15,000 {\an4}(亀山 薫)だけど せっかく埋めたの 47 00:03:11,000 --> 00:03:15,000 {\an1}なんで掘り起こしたの? 48 00:03:15,000 --> 00:03:18,000 {\an1}見つかっちまったんだよ 王竜に。 49 00:03:18,000 --> 00:03:21,000 「わんりゅう」って… お弟子さん? 50 00:03:21,000 --> 00:03:23,000 {\an4}ここのワンちゃんですよ。 51 00:03:21,000 --> 00:03:23,000 えっ…。 52 00:03:23,000 --> 00:03:25,000 今のは2代目だけどな。 53 00:03:28,000 --> 00:03:32,000 {\an1}(呉竜)埋めて8年ほど 二つ目の頃だ。 54 00:03:32,000 --> 00:03:37,000 安心しきってた矢先 55 00:03:32,000 --> 00:03:37,000 青蘭の奴が 犬 飼いだして。 56 00:03:37,000 --> 00:03:39,000 ちょうど稽古に来てる時だった。 57 00:03:40,000 --> 00:03:42,000 (ほえる声) 58 00:03:42,000 --> 00:03:44,000 {\an1}(呉竜の声)ここ掘れワンワンってやつだよ。 59 00:03:44,000 --> 00:03:47,000 (瀧澤青蘭)どうしたのさ? 王竜! 60 00:03:47,000 --> 00:03:50,000 (ほえる声) 61 00:03:50,000 --> 00:03:54,000 {\an4}(呉竜の声)もちろん 62 00:03:50,000 --> 00:03:54,000 {\an1}すぐに洗いざらい白状して 許しを乞うた。 63 00:03:54,000 --> 00:03:57,000 これから自首いたします。 64 00:03:58,000 --> 00:04:02,000 早まらないで! 65 00:03:58,000 --> 00:04:02,000 兄さんだけの問題じゃないよ。 66 00:04:02,000 --> 00:04:05,000 {\an4}(呉竜の声) 67 00:04:02,000 --> 00:04:05,000 {\an1}危うく師匠を巻き添えにするところだった。 68 00:04:06,000 --> 00:04:09,000 フッ… そんな顚末なんでね→ 69 00:04:09,000 --> 00:04:14,000 {\an4}白骨化した泥棒野郎が 70 00:04:09,000 --> 00:04:14,000 {\an1}どこのどいつなのか 正直わからねえんだ。 71 00:04:14,000 --> 00:04:18,000 {\an4}当時 遺体の衣服を 72 00:04:14,000 --> 00:04:18,000 {\an1}あらためたりなどは? 73 00:04:18,000 --> 00:04:22,000 {\an4}したけど 身元のわかるようなものは 74 00:04:18,000 --> 00:04:22,000 {\an1}なんもなし。 75 00:04:22,000 --> 00:04:24,000 {\an4}凶器となった刃物は 76 00:04:22,000 --> 00:04:24,000 {\an1}どうしましたか? 77 00:04:24,000 --> 00:04:29,000 {\an4}龍飛岬から海へ。 78 00:04:24,000 --> 00:04:29,000 {\an1}仕事柄 地方へは よく行くんでね。 79 00:04:29,000 --> 00:04:31,000 {\an1}ᗕ(青蘭)師匠! 兄さん! 80 00:04:34,000 --> 00:04:36,000 {\an1}ああ ご苦労さん。 81 00:04:36,000 --> 00:04:40,000 今 蔵の白骨のいきさつ 82 00:04:36,000 --> 00:04:40,000 ひととおり ぶちまけたとこだ。 83 00:04:40,000 --> 00:04:44,000 {\an4}この俺が 泥棒を誤って死なせちまって 84 00:04:40,000 --> 00:04:44,000 {\an1}庭に埋めて隠したけど→ 85 00:04:44,000 --> 00:04:48,000 {\an4}初代王竜に ここ掘れワンワンで発見されて 86 00:04:44,000 --> 00:04:48,000 {\an1}師匠に平謝り。 87 00:04:48,000 --> 00:04:50,000 {\an1}自首しようと思ったところを お前に→ 88 00:04:50,000 --> 00:04:55,000 {\an4}「師匠に迷惑がかかる」って止められて 89 00:04:50,000 --> 00:04:55,000 思いとどまったってことを。 90 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 わかった? 91 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 {\an1}わかりました。 92 00:05:01,000 --> 00:05:03,000 あっ… どうも。 93 00:05:04,000 --> 00:05:06,000 (たたく音) 94 00:05:04,000 --> 00:05:06,000 {\an1}あっ… 痛っ! 95 00:05:06,000 --> 00:05:09,000 やいやい 亀山薫! 96 00:05:06,000 --> 00:05:09,000 はいはいはい…。 97 00:05:09,000 --> 00:05:12,000 あんた よくも私をだましたね! 98 00:05:09,000 --> 00:05:12,000 {\an1}すいません すいません…。 99 00:05:12,000 --> 00:05:14,000 はばかりながら 瀧澤青蘭! 100 00:05:12,000 --> 00:05:14,000 はい…。 101 00:05:14,000 --> 00:05:19,000 コケにされて黙ってるような 102 00:05:14,000 --> 00:05:19,000 やわな女じゃねえからな! 103 00:05:23,000 --> 00:05:25,000 {\an1}(瀧澤青竜)保身? 104 00:05:26,000 --> 00:05:30,000 {\an4}(伊丹)自首もさせず 105 00:05:26,000 --> 00:05:30,000 {\an1}破門にもなさらなかったのは→ 106 00:05:30,000 --> 00:05:34,000 {\an1}結局 そういうことですよね。 107 00:05:36,000 --> 00:05:40,000 {\an1}(伊丹)本人を抱え込んでおけば安心だと。 108 00:05:41,000 --> 00:05:47,000 破門にしなかったのは 109 00:05:41,000 --> 00:05:47,000 そんなことじゃない。 110 00:05:47,000 --> 00:05:53,000 {\an1}呉竜は 泥棒に情けをかけた。 111 00:05:53,000 --> 00:06:00,000 {\an4}だが 泥棒は その情けを踏みにじって 112 00:05:53,000 --> 00:06:00,000 {\an1}襲いかかってきた! 刃物でだ。 113 00:06:00,000 --> 00:06:05,000 {\an4}素手で立ち向かったんだから 114 00:06:00,000 --> 00:06:05,000 {\an1}正当防衛じゃないか! 115 00:06:05,000 --> 00:06:12,000 {\an1}そんな弟子を どうして破門にできようか。 116 00:06:13,000 --> 00:06:16,000 {\an4}(重松美沙子)それじゃ 何かい? 117 00:06:13,000 --> 00:06:16,000 {\an1}私たちが 呉竜のことを→ 118 00:06:16,000 --> 00:06:18,000 警察に言いつけなくちゃ 119 00:06:16,000 --> 00:06:18,000 いけなかったのかい? 120 00:06:18,000 --> 00:06:23,000 {\an4}(芹沢)犯罪を知ったとしても 121 00:06:18,000 --> 00:06:23,000 {\an1}一般市民に通報義務はありませんから→ 122 00:06:23,000 --> 00:06:26,000 {\an4}その点については 123 00:06:23,000 --> 00:06:26,000 {\an1}あなた方の責任は問えませんけれど。 124 00:06:26,000 --> 00:06:30,000 {\an1}ただ 犯人かくまっちゃアウト。 125 00:06:30,000 --> 00:06:33,000 {\an1}ねえ? 犯人蔵匿罪。 126 00:06:33,000 --> 00:06:37,000 身内をかくまっても 127 00:06:33,000 --> 00:06:37,000 罪にはならないんでしょ。 128 00:06:37,000 --> 00:06:41,000 (麗音)いえ。 罪にはなるけど→ 129 00:06:41,000 --> 00:06:46,000 {\an4}身内の場合は その罪が 130 00:06:41,000 --> 00:06:46,000 {\an1}免除される場合があるっていうことです。 131 00:06:46,000 --> 00:06:52,000 {\an4}っていうか あなた方 132 00:06:46,000 --> 00:06:52,000 {\an1}そもそも身内じゃないじゃないですか。 133 00:06:52,000 --> 00:06:55,000 {\an1}師匠と弟子は家族ですよ。 134 00:06:55,000 --> 00:06:59,000 {\an1}呉竜と私は 兄と妹です。 135 00:06:59,000 --> 00:07:02,000 {\an4}そりゃあ なんだかんだ 136 00:06:59,000 --> 00:07:02,000 {\an1}法に触れることもあろう。 137 00:07:02,000 --> 00:07:05,000 {\an1}だが もう15年前のこと。 138 00:07:05,000 --> 00:07:08,000 {\an4}いや 刺し殺しちゃったから 139 00:07:05,000 --> 00:07:08,000 {\an1}過剰防衛ってことで→ 140 00:07:08,000 --> 00:07:10,000 {\an4}最悪 傷害致死に問われることは 141 00:07:08,000 --> 00:07:10,000 {\an1}承知してる。 142 00:07:10,000 --> 00:07:15,000 {\an4}それまで10年だった傷害致死の公訴時効が 143 00:07:10,000 --> 00:07:15,000 {\an1}その年の法改正で20年になっちゃったから→ 144 00:07:15,000 --> 00:07:17,000 {\an1}まだ時効も成立してない。 145 00:07:17,000 --> 00:07:20,000 {\an1}死体遺棄については成立してっけどね。 146 00:07:20,000 --> 00:07:23,000 フッ… やけに法律に詳しいね。 147 00:07:23,000 --> 00:07:25,000 あっ そっか。 呉竜さん→ 148 00:07:25,000 --> 00:07:30,000 実録犯罪ものの講談がお得意で 149 00:07:25,000 --> 00:07:30,000 新作 いくつも作ってるもんね。 150 00:07:30,000 --> 00:07:34,000 {\an4}(呉竜)お縄にするっつうんなら してみろ。 151 00:07:30,000 --> 00:07:34,000 {\an1}逃げも隠れもしねえ。 152 00:07:34,000 --> 00:07:38,000 ちょちょちょちょっ… 153 00:07:34,000 --> 00:07:38,000 一人で先先行くなよ。 154 00:07:38,000 --> 00:07:42,000 {\an4}今は まだ 155 00:07:38,000 --> 00:07:42,000 {\an1}供述の信憑性が問われてる段階なんだから。 156 00:07:42,000 --> 00:07:45,000 {\an4}供述の信憑性だと? 157 00:07:42,000 --> 00:07:45,000 そう。 158 00:07:45,000 --> 00:07:49,000 {\an1}土の中で白骨化するのは まあ 7〜8年。 159 00:07:49,000 --> 00:07:55,000 {\an4}で 発見されたのが7年前だったならば 160 00:07:49,000 --> 00:07:55,000 {\an1}およそ15年前の出来事ってことだけどさ。 161 00:07:55,000 --> 00:07:58,000 {\an1}実は 1年前に発見されたかもしれないじゃん。 162 00:07:58,000 --> 00:08:02,000 {\an4}そしたら 163 00:07:58,000 --> 00:08:02,000 {\an1}9年前の出来事ってことになるでしょ。 164 00:08:02,000 --> 00:08:04,000 …はあ? 165 00:08:07,000 --> 00:08:09,000 {\an1}(呉竜)ああ… 聞いてくれよ。 166 00:08:09,000 --> 00:08:14,000 {\an4}こうして素直に事情聴取に応じてるのに 167 00:08:09,000 --> 00:08:14,000 {\an1}こいつが難癖つけてくるんだよ。 168 00:08:14,000 --> 00:08:18,000 {\an4}嘘を言ってるかもしれないんだから 169 00:08:14,000 --> 00:08:18,000 {\an1}いろいろ詮索して当然だろうが。 170 00:08:18,000 --> 00:08:20,000 {\an4}はあ? 171 00:08:18,000 --> 00:08:20,000 ねえ? 172 00:08:20,000 --> 00:08:23,000 {\an4}15年前とか言ってますけど 173 00:08:20,000 --> 00:08:23,000 {\an1}本当かどうか わかんないですもんね。 174 00:08:23,000 --> 00:08:26,000 15年前というのに 175 00:08:23,000 --> 00:08:26,000 嘘はないようです。 176 00:08:26,000 --> 00:08:29,000 えっ? 177 00:08:26,000 --> 00:08:29,000 土の比較分析の結果→ 178 00:08:29,000 --> 00:08:37,000 {\an4}有機物の量の減少と酸性化の進行から 179 00:08:29,000 --> 00:08:37,000 {\an1}7年前に掘り起こしたというのは妥当だと。 180 00:08:37,000 --> 00:08:40,000 {\an1}ハハハハ…。 181 00:08:41,000 --> 00:08:45,000 師匠たちには お帰り願いました。 182 00:08:45,000 --> 00:08:47,000 {\an1}(呉竜)それじゃ 俺も。 183 00:08:53,000 --> 00:08:57,000 {\an1}(角田六郎)瀧澤呉竜こと中永誠一だな。 184 00:08:57,000 --> 00:08:59,000 賭博容疑で逮捕する。 185 00:08:59,000 --> 00:09:01,000 …って 暴力団対策課が言ってるぞ。 186 00:09:03,000 --> 00:09:05,000 {\an1}(呉竜)マジ…? 187 00:09:05,000 --> 00:09:12,000 {\an1}♬〜 188 00:09:12,000 --> 00:09:17,000 {\an4}こないだ なんで オンラインカジノのこと 189 00:09:12,000 --> 00:09:17,000 {\an1}バレたのか不思議だったけど→ 190 00:09:17,000 --> 00:09:20,000 お前がチクったんだな。 191 00:09:17,000 --> 00:09:20,000 そうだろ? 192 00:09:20,000 --> 00:09:23,000 {\an4}ご名答。 193 00:09:20,000 --> 00:09:23,000 はっ? いや… おい。 194 00:09:25,000 --> 00:09:29,000 {\an4}ご協力 どうも。 195 00:09:25,000 --> 00:09:29,000 賭博はいかん。 196 00:09:30,000 --> 00:09:33,000 うわあ〜 えげつな! 197 00:09:33,000 --> 00:09:36,000 {\an1}まだ 帰したくなかったものですからね。 198 00:09:39,000 --> 00:09:42,000 やっぱり 作り話? 199 00:09:39,000 --> 00:09:42,000 ええ。 200 00:09:42,000 --> 00:09:48,000 {\an4}だから 遅れてやって来た青蘭さんに 201 00:09:42,000 --> 00:09:48,000 {\an1}あらすじを語って聞かせたのだと思いますよ。 202 00:09:48,000 --> 00:09:51,000 やっぱりなあ。 変だと思った。 203 00:09:51,000 --> 00:09:54,000 最低限の口裏 合わせたか。 204 00:09:54,000 --> 00:09:56,000 あっ… だったら→ 205 00:09:56,000 --> 00:09:59,000 {\an4}泥棒の身元がわからないっていうのも 206 00:09:56,000 --> 00:09:59,000 {\an1}嘘なんじゃないですか? 207 00:09:59,000 --> 00:10:02,000 当然 嘘だと考えるのが 208 00:09:59,000 --> 00:10:02,000 自然でしょうねぇ。 209 00:10:02,000 --> 00:10:05,000 …が 案外 本当かも。 210 00:10:02,000 --> 00:10:05,000 えっ? 211 00:10:05,000 --> 00:10:10,000 {\an4}(土師 太) 212 00:10:05,000 --> 00:10:10,000 {\an1}2010年の 結構 肌寒い秋という条件ですと→ 213 00:10:10,000 --> 00:10:13,000 {\an1}10月18日の金沢公演が有力かと。 214 00:10:15,000 --> 00:10:17,000 早速 どうもありがとう。 215 00:10:18,000 --> 00:10:22,000 {\an1}(青蘭)よいしょ… ありがとうございました。 216 00:10:23,000 --> 00:10:28,000 {\an4}(亀山美和子)すいません! 217 00:10:23,000 --> 00:10:28,000 {\an1}あっ… 突然 すいません。 218 00:10:28,000 --> 00:10:32,000 {\an1}(美和子)私 亀山と申します。 219 00:10:32,000 --> 00:10:34,000 (野々宮恵子)野々宮と申します。 220 00:10:34,000 --> 00:10:36,000 何か? 221 00:10:36,000 --> 00:10:40,000 (美和子)お宅の蔵で 222 00:10:36,000 --> 00:10:40,000 白骨が発見されたそうですね。 223 00:10:40,000 --> 00:10:44,000 {\an4}何も話すことはありません。 224 00:10:40,000 --> 00:10:44,000 {\an1}行きましょう。 225 00:10:44,000 --> 00:10:47,000 {\an4}(恵子)15年前の強盗事件と 226 00:10:44,000 --> 00:10:47,000 何か関係があるんですか? 227 00:10:47,000 --> 00:10:49,000 {\an1}(青蘭)話すことはありません。 228 00:10:49,000 --> 00:11:05,000 {\an1}♬〜 229 00:11:05,000 --> 00:11:10,000 (記者たちのざわめき) 230 00:11:13,000 --> 00:11:17,000 (青蘭)ネットに情報上げた 231 00:11:13,000 --> 00:11:17,000 この野々宮恵子って→ 232 00:11:17,000 --> 00:11:20,000 拘置所の田埜井と 233 00:11:17,000 --> 00:11:20,000 結婚した女だった! 234 00:11:21,000 --> 00:11:25,000 {\an4}(小出茉梨)ねえ 杉下さんたちが追ってる 235 00:11:21,000 --> 00:11:25,000 {\an1}冤罪事件って これでしょ? 236 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 {\an4}いらっしゃいませ…。 237 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 {\an1}あら 杉下さん! 238 00:11:31,000 --> 00:11:33,000 あっ こんばんは。 239 00:11:31,000 --> 00:11:33,000 こんばんは。 240 00:11:33,000 --> 00:11:36,000 {\an4}めっちゃお久しぶり。 241 00:11:33,000 --> 00:11:36,000 どうも。 242 00:11:36,000 --> 00:11:39,000 {\an4}いつもので よろしいですか? 243 00:11:36,000 --> 00:11:39,000 もし 覚えていれば。 244 00:11:39,000 --> 00:11:41,000 {\an4}あら まあ…。 245 00:11:39,000 --> 00:11:41,000 フフフフ…。 246 00:11:41,000 --> 00:11:45,000 {\an4}あっ 亀山さんも? 247 00:11:41,000 --> 00:11:45,000 よろしくどうぞ。 248 00:11:46,000 --> 00:11:50,000 {\an1}おい お前ら どこから情報つかんだ? 249 00:11:50,000 --> 00:11:55,000 情報源? 言うわけないでしょ。 250 00:11:55,000 --> 00:11:59,000 白骨は 田埜井さんの事件と 251 00:11:55,000 --> 00:11:59,000 関係ありですか? 252 00:12:00,000 --> 00:12:03,000 {\an1}無関係とは思えませんねぇ。 253 00:12:03,000 --> 00:12:05,000 …ですよね。 254 00:12:13,000 --> 00:12:15,000 (田埜井肇の声)朝刊に? 255 00:12:15,000 --> 00:12:17,000 {\an1}まだ読んでない? 256 00:12:17,000 --> 00:12:19,000 (田埜井)朝刊は読んだけど→ 257 00:12:19,000 --> 00:12:22,000 {\an1}今朝は黒塗りが目立った…。 258 00:12:23,000 --> 00:12:26,000 {\an1}(恵子)相変わらず せこいまね。 259 00:12:26,000 --> 00:12:29,000 {\an1}死刑囚の知る権利を 明らかに侵害してる。 260 00:12:34,000 --> 00:12:38,000 {\an1}希望の光が差した気がする。 261 00:12:52,000 --> 00:12:57,000 {\an4}(臥龍岡詩子)白骨がゲームチェンジャーになる 262 00:12:52,000 --> 00:12:57,000 {\an1}そういうことですか。 263 00:12:57,000 --> 00:13:02,000 📞発見直後で 264 00:12:57,000 --> 00:13:02,000 まだ 僕の心証にすぎませんが。 265 00:13:02,000 --> 00:13:07,000 (詩子)わかりました。 266 00:13:02,000 --> 00:13:07,000 それにしても大発見でしたね。 267 00:13:07,000 --> 00:13:10,000 {\an1}社さんが太鼓判を押すだけのことはある。 268 00:13:10,000 --> 00:13:14,000 {\an1}恐縮です。 よろしいですか? 269 00:13:14,000 --> 00:13:18,000 (詩子)ああ ごめんなさい 270 00:13:14,000 --> 00:13:18,000 急に電話して。 では。 271 00:13:21,000 --> 00:13:23,000 お待たせ。 272 00:13:21,000 --> 00:13:23,000 ういっす。 273 00:13:26,000 --> 00:13:32,000 {\an1}いや… 私は 薬物銃器対策課の課長ですから。 274 00:13:32,000 --> 00:13:38,000 {\an4}(中園照生)だが 刑事部に移った以上 275 00:13:32,000 --> 00:13:38,000 {\an1}お前は 我々の指揮命令系統に属している。 276 00:13:38,000 --> 00:13:42,000 {\an4}そうだな? 277 00:13:38,000 --> 00:13:42,000 {\an1}(角田)それは もちろん そうですが…。 278 00:13:42,000 --> 00:13:45,000 (内村完爾)捜査状況を 279 00:13:42,000 --> 00:13:45,000 マスコミから知らされるのは→ 280 00:13:45,000 --> 00:13:48,000 我慢ならんのだよ。 281 00:13:48,000 --> 00:13:52,000 命令だ! つべこべ言うな! 282 00:13:48,000 --> 00:13:52,000 はっ! 283 00:13:53,000 --> 00:13:57,000 大いびきで寝てた? 284 00:13:53,000 --> 00:13:57,000 周りから苦情が。 285 00:13:57,000 --> 00:14:02,000 {\an4}しかも これがまた起こしても起きない。 286 00:13:57,000 --> 00:14:02,000 {\an1}よほど神経が太いようですね。 287 00:14:02,000 --> 00:14:04,000 {\an3}は〜ん。 288 00:14:04,000 --> 00:14:07,000 {\an1}ゆうべは ゆっくりお休みになられたようで。 289 00:14:07,000 --> 00:14:12,000 {\an4}ありがとよ。 290 00:14:07,000 --> 00:14:12,000 こうしてブタ箱体験 芸の肥やしだ。 291 00:14:12,000 --> 00:14:15,000 ハハッ… 強がりばっか言ってると→ 292 00:14:15,000 --> 00:14:18,000 マジで刑務所だぞ。 293 00:14:18,000 --> 00:14:21,000 {\an1}別件逮捕のくせして 偉そうに言うな。 294 00:14:21,000 --> 00:14:25,000 {\an4}ええ おっしゃるとおり 295 00:14:21,000 --> 00:14:25,000 別件で こうして参りました。 296 00:14:25,000 --> 00:14:29,000 {\an4}白骨のことだろ? 297 00:14:25,000 --> 00:14:29,000 {\an1}こんなまねする必要ねえのに。 298 00:14:29,000 --> 00:14:35,000 {\an4}いえ。 あなたを こうして隔離した上で 299 00:14:29,000 --> 00:14:35,000 {\an1}お聞きしたくて。 300 00:14:35,000 --> 00:14:41,000 昔 土蔵に勝手に住み着いたという 301 00:14:35,000 --> 00:14:41,000 物乞いの顚末を。 302 00:14:44,000 --> 00:14:49,000 {\an4}青竜先生から 303 00:14:44,000 --> 00:14:49,000 お聞きしたのですがね…。 304 00:14:49,000 --> 00:14:52,000 {\an6}昔…。 305 00:14:49,000 --> 00:14:52,000 {\an1}はい? 306 00:14:52,000 --> 00:14:56,000 物乞いが 307 00:14:52,000 --> 00:14:56,000 勝手に住み着いちゃってね。 308 00:14:57,000 --> 00:15:00,000 その時は 僕を黙らせるために→ 309 00:15:00,000 --> 00:15:04,000 {\an4}青竜先生が とっさにこしらえた嘘と 310 00:15:00,000 --> 00:15:04,000 思ったのですが→ 311 00:15:04,000 --> 00:15:08,000 案外 そうではないのかもと。 312 00:15:08,000 --> 00:15:11,000 フッ… ハハハハ…! 313 00:15:11,000 --> 00:15:14,000 いや 考えすぎだって。 314 00:15:14,000 --> 00:15:17,000 {\an1}相手は講釈師の親玉。 国宝だぞ。 315 00:15:17,000 --> 00:15:20,000 {\an1}見てきたような嘘に決まってんだろ。 316 00:15:20,000 --> 00:15:23,000 僕も 見てきたような嘘をつこうと 317 00:15:20,000 --> 00:15:23,000 思っています。 318 00:15:23,000 --> 00:15:25,000 何を? 319 00:15:25,000 --> 00:15:29,000 {\an1}あなたが 厳しい取り調べに音を上げて→ 320 00:15:29,000 --> 00:15:31,000 白骨の正体を→ 321 00:15:31,000 --> 00:15:35,000 {\an4}あれは 昔 土蔵に住み着いた物乞いだと 322 00:15:31,000 --> 00:15:35,000 {\an1}白状した。 323 00:15:35,000 --> 00:15:39,000 そのように 324 00:15:35,000 --> 00:15:39,000 青竜先生にお話ししてみようかと。 325 00:15:39,000 --> 00:15:41,000 {\an1}ヘヘヘヘ…。 326 00:15:41,000 --> 00:15:45,000 {\an4}意味なく身柄拘束したわけじゃないのよ。 327 00:15:41,000 --> 00:15:45,000 {\an1}わかった? 328 00:15:45,000 --> 00:15:48,000 青竜先生 329 00:15:45,000 --> 00:15:48,000 なんと おっしゃるでしょうねぇ。 330 00:15:48,000 --> 00:15:50,000 楽しみです。 331 00:15:53,000 --> 00:15:56,000 (ため息) 332 00:15:56,000 --> 00:16:03,000 {\an4}泥棒の話は嘘だ。 333 00:15:56,000 --> 00:16:03,000 {\an1}本当は 15年前のあの夜…。 334 00:16:03,000 --> 00:16:08,000 {\an4}(呉竜の声)夜中 小便に起きた俺は 335 00:16:03,000 --> 00:16:08,000 {\an1}台所で物音がするんで のぞいてみた。 336 00:16:08,000 --> 00:16:10,000 {\an1}(呉竜)誰だ? 337 00:16:10,000 --> 00:16:12,000 (呉竜の声)そしたら…。 338 00:16:12,000 --> 00:16:14,000 {\an1}(呉竜)どこから入った!? おい! 339 00:16:16,000 --> 00:16:18,000 {\an1}(呉竜の声)あとは 前と一緒。 340 00:16:18,000 --> 00:16:24,000 {\an4}もみ合ってるうちに誤って刺しちまったんで 341 00:16:18,000 --> 00:16:24,000 {\an1}庭に埋めたんだけど…。 342 00:16:24,000 --> 00:16:28,000 {\an4}戸締まりしてんのに 343 00:16:24,000 --> 00:16:28,000 {\an1}一体 どこから入ってきたのか気になったんで→ 344 00:16:28,000 --> 00:16:31,000 {\an1}確認して回って 蔵も のぞいてみた。 345 00:16:32,000 --> 00:16:34,000 (呉竜)うわっ…! 346 00:16:32,000 --> 00:16:34,000 (せき込み) 347 00:16:37,000 --> 00:16:40,000 (呉竜の声)仰天した。 348 00:16:40,000 --> 00:16:42,000 住み着いてやがった。 349 00:16:42,000 --> 00:16:46,000 {\an1}どうして 物乞いと判断したのですか? 350 00:16:46,000 --> 00:16:51,000 {\an4}物乞いの必需品 351 00:16:46,000 --> 00:16:51,000 {\an1}ゴザとカンカンがあったんで。 352 00:16:51,000 --> 00:16:56,000 {\an4}まあ こっちの勝手な見立てだから 353 00:16:51,000 --> 00:16:56,000 {\an1}保証はしねえよ。 354 00:16:56,000 --> 00:17:01,000 {\an4}なんで 最初から そう言わねえんだよ? 355 00:16:56,000 --> 00:17:01,000 {\an1}泥棒なんて嘘ついて。 356 00:17:01,000 --> 00:17:04,000 死なせちまっただろ。 357 00:17:04,000 --> 00:17:11,000 {\an4}相手が物乞いだと哀れな感じがして 358 00:17:04,000 --> 00:17:11,000 {\an1}なんか 心証に悪いっつうか→ 359 00:17:11,000 --> 00:17:14,000 俺が余計 悪者に見えちまうじゃん。 360 00:17:16,000 --> 00:17:18,000 もうひとつだけ。 361 00:17:18,000 --> 00:17:22,000 乙彦さんについても 362 00:17:18,000 --> 00:17:22,000 お聞きしたいのですが…。 363 00:17:22,000 --> 00:17:29,000 {\an4}実は 乙彦さん 364 00:17:22,000 --> 00:17:29,000 {\an1}評判どおりの人物ではなかったようですねぇ。 365 00:17:29,000 --> 00:17:33,000 爽やかな好青年 366 00:17:29,000 --> 00:17:33,000 近所でも評判良かったって 本当? 367 00:17:33,000 --> 00:17:36,000 {\an1}外面が良かっただけでは? 368 00:17:36,000 --> 00:17:40,000 {\an1}そんなことねえよ。 好青年だった。 369 00:17:40,000 --> 00:17:43,000 {\an1}ご家族との関係も良好でしたか? 370 00:17:43,000 --> 00:17:46,000 {\an4}おかみさんは 371 00:17:43,000 --> 00:17:46,000 {\an1}かわいがってらっしゃったようですが→ 372 00:17:46,000 --> 00:17:48,000 青竜先生との関係は? 373 00:17:48,000 --> 00:17:51,000 青蘭さんとの きょうだい仲は 374 00:17:48,000 --> 00:17:51,000 どうだった? 375 00:17:51,000 --> 00:17:56,000 {\an4}みんな良好。 376 00:17:51,000 --> 00:17:56,000 {\an1}絵に描いたような円満家庭だったね。 377 00:18:13,066 --> 00:18:15,066 (記者)光竜さん お疲れさま。 378 00:18:13,066 --> 00:18:15,066 (瀧澤光竜)ごめんなさい! 379 00:18:15,066 --> 00:18:17,066 {\an4}(記者)少しお話 よろしいでしょうか? 380 00:18:15,066 --> 00:18:17,066 (光竜)先を急ぐんで。 381 00:18:17,066 --> 00:18:19,066 {\an4}すいません ごめんなさい。 382 00:18:17,066 --> 00:18:19,066 {\an1}(記者)師匠のお宅から 白骨出ましたが…。 383 00:18:19,066 --> 00:18:22,066 {\an4}(記者)何か聞いてることありませんか? 384 00:18:19,066 --> 00:18:22,066 (光竜)痛い痛い痛い…。 385 00:18:22,066 --> 00:18:25,066 {\an4}ちょっ… ごめんなさい すいません。 386 00:18:22,066 --> 00:18:25,066 はい そこまでね。 387 00:18:25,066 --> 00:18:27,066 {\an1}(光竜)京竜…? どけ! 388 00:18:27,066 --> 00:18:29,066 警察。 はい 散って散って。 389 00:18:29,066 --> 00:18:33,066 (記者たちのざわめき) 390 00:18:33,066 --> 00:18:35,066 (光竜)二度と顔見せるな。 391 00:18:35,066 --> 00:18:37,066 ちょちょちょちょ… ちょっと…。 392 00:18:37,066 --> 00:18:40,066 (光竜)えっ? 393 00:18:37,066 --> 00:18:40,066 ちょっと ツラ貸せよ。 394 00:18:40,066 --> 00:18:43,066 {\an4}(光竜)なんですか!? ちょっと やめて…。 395 00:18:40,066 --> 00:18:43,066 {\an1}いいから いいから いいから いいから…。 396 00:18:44,066 --> 00:18:46,066 国家権力なめると 痛え目に遭うぞ。 397 00:18:46,066 --> 00:18:48,066 まあまあ 穏やかにいきましょう。 398 00:18:48,066 --> 00:18:51,066 いや こういう奴にはね 399 00:18:48,066 --> 00:18:51,066 礼儀を教えてやんねえと。 400 00:18:51,066 --> 00:18:55,066 {\an4}てめえ いくつだよ? 401 00:18:51,066 --> 00:18:55,066 {\an1}杉下警部にタメ口とは いい度胸だぜ。 402 00:18:55,066 --> 00:18:58,066 {\an4}タメ口ぐらい いいじゃありませんか。 403 00:18:55,066 --> 00:18:58,066 よかねえんだよ! 404 00:19:00,066 --> 00:19:07,066 {\an4}人間 往々にして 内面と外面があるって 405 00:19:00,066 --> 00:19:07,066 {\an1}思わせぶり ぶっこいたらしいじゃねえか。 406 00:19:07,066 --> 00:19:09,066 {\an4}具体的に聞かせろよ コラッ! 407 00:19:07,066 --> 00:19:09,066 (机をたたく音) 408 00:19:12,066 --> 00:19:15,066 あっ? 黙秘か? 409 00:19:15,066 --> 00:19:17,066 上等だ この野郎! 410 00:19:15,066 --> 00:19:17,066 {\an1}あああっ…! 411 00:19:17,066 --> 00:19:21,066 まあまあまあ 亀山くん 412 00:19:17,066 --> 00:19:21,066 そう 頭ごなしに怒鳴りつけても。 413 00:19:21,066 --> 00:19:24,066 だって この野郎がね…。 414 00:19:21,066 --> 00:19:24,066 君 いったん 外 出ましょう。 415 00:19:24,066 --> 00:19:27,066 {\an4}いやいやいや… 俺にやらせてくださいよ。 416 00:19:24,066 --> 00:19:27,066 出なさい…! 417 00:19:30,066 --> 00:19:32,066 わ… わかりました。 418 00:19:32,066 --> 00:19:36,066 {\an4}馬鹿野郎 この野郎 馬鹿野郎 この野郎 419 00:19:32,066 --> 00:19:36,066 {\an1}馬鹿野郎…。 420 00:19:38,066 --> 00:19:43,066 怖い刑事は追い出しましたので。 421 00:19:38,066 --> 00:19:43,066 あっ どうぞ。 422 00:19:44,066 --> 00:19:46,066 リラックスしてください。 423 00:19:50,066 --> 00:19:57,066 {\an4}乙彦さんのこと 直接ご存じないとはいえ 424 00:19:50,066 --> 00:19:57,066 {\an1}いろいろ 聞いてらっしゃいますよね? 425 00:19:57,066 --> 00:20:00,066 (携帯電話の着信音) 426 00:20:00,066 --> 00:20:04,066 金輪際かけてくるな。 427 00:20:00,066 --> 00:20:04,066 私の電話番号も消去しろ! 428 00:20:04,066 --> 00:20:07,066 {\an4}ああ… お怒りは ごもっとも。 429 00:20:04,066 --> 00:20:07,066 {\an1}ですが 聞いてください。 430 00:20:07,066 --> 00:20:11,066 {\an1}📞さっき 光竜さんが連行されてきました。 431 00:20:11,066 --> 00:20:13,066 えっ…? 432 00:20:13,066 --> 00:20:18,066 {\an1}なるほど。 大いに参考になりました。 433 00:20:19,066 --> 00:20:24,066 {\an4}知ってることは 全部しゃべりました。 434 00:20:19,066 --> 00:20:24,066 {\an1}もう勘弁してくださいよ。 435 00:20:24,066 --> 00:20:26,066 もうひとつだけ。 436 00:20:28,066 --> 00:20:31,066 呉竜さんのことなんですが…。 437 00:20:31,066 --> 00:20:33,066 {\an1}(詩子)田埜井肇の? 438 00:20:33,066 --> 00:20:36,066 (社 美彌子)死刑執行のための 439 00:20:33,066 --> 00:20:36,066 書類決裁が進んでいる模様です。 440 00:20:36,066 --> 00:20:39,066 {\an1}どこから そんなこと? 441 00:20:39,066 --> 00:20:41,066 {\an1}…なんて 聞くだけ野暮ね。 442 00:20:41,066 --> 00:20:47,066 {\an4}冤罪疑惑究明で動いている 443 00:20:41,066 --> 00:20:47,066 {\an1}特命係をご紹介した手前 知らん顔できず→ 444 00:20:47,066 --> 00:20:51,066 お耳に入れておこうと思いまして。 445 00:20:47,066 --> 00:20:51,066 {\an1}わざわざ どうも。 446 00:20:51,066 --> 00:20:54,066 それにしても このタイミングでの→ 447 00:20:54,066 --> 00:21:01,066 {\an4}田埜井肇の死刑執行手続きが 448 00:20:54,066 --> 00:21:01,066 {\an1}最終段階に入るなんて 偶然とは思えません。 449 00:21:02,066 --> 00:21:07,066 {\an4}でも 恣意的に執行準備が進むなんて 450 00:21:02,066 --> 00:21:07,066 {\an1}あり得ない。 451 00:21:09,066 --> 00:21:12,066 {\an4}(美彌子の声)もちろん そうでしょうが。 452 00:21:14,066 --> 00:21:17,066 {\an1}とかく 陰謀の存在を疑ってしまいます。 453 00:21:17,066 --> 00:21:19,066 職業病かしら。 454 00:21:21,066 --> 00:21:23,066 お待たせしました。 455 00:21:28,066 --> 00:21:31,066 {\an1}なんで 光竜が連行されなきゃなんないのさ。 456 00:21:31,066 --> 00:21:34,066 {\an1}乙彦さんのことを聞かれたようですよ。 457 00:21:34,066 --> 00:21:36,066 {\an1}兄のこと? 458 00:21:36,066 --> 00:21:39,066 聞いたのは この僕です。 459 00:21:39,066 --> 00:21:41,066 {\an1}なんなの? あんたたち…。 460 00:21:41,066 --> 00:21:44,066 {\an1}言ってましたよね 「兄は いらない」って。 461 00:21:45,066 --> 00:21:47,066 兄は いらない。 462 00:21:47,066 --> 00:21:51,066 どういう意味なのか 463 00:21:47,066 --> 00:21:51,066 ずっと 気になっちゃってて。 464 00:21:52,066 --> 00:21:55,066 お兄様 実は かなりの問題児。 465 00:21:55,066 --> 00:22:00,066 ご近所の評判とは異なる内面を 466 00:21:55,066 --> 00:22:00,066 お持ちだったようで。 467 00:22:01,066 --> 00:22:03,066 {\an1}🔊内弟子いびりですか。 468 00:22:03,066 --> 00:22:07,066 {\an1}🔊(光竜)そりゃあ もう 壮絶だったようで。 469 00:22:07,066 --> 00:22:12,066 {\an4}🔊小便 飲ませるなんてのは 470 00:22:07,066 --> 00:22:12,066 {\an1}序の口だっていうんだから→ 471 00:22:12,066 --> 00:22:15,066 {\an1}想像するだに恐ろしい。 472 00:22:15,066 --> 00:22:19,066 {\an4}🔊まあ とにかく 473 00:22:15,066 --> 00:22:19,066 {\an1}乙彦さんのいびりに耐えきれずに→ 474 00:22:19,066 --> 00:22:22,066 {\an4}当時 内弟子は 475 00:22:19,066 --> 00:22:22,066 {\an1}みんな 辞めちゃったらしいです。 476 00:22:22,066 --> 00:22:26,066 {\an4}内では 好青年の仮面を脱ぎ捨てて 477 00:22:22,066 --> 00:22:26,066 {\an1}やりたい放題。 478 00:22:26,066 --> 00:22:29,066 {\an4}だけど 479 00:22:26,066 --> 00:22:29,066 {\an1}おかみさんが 猫っかわいがりだったから→ 480 00:22:29,066 --> 00:22:34,066 {\an4}弟子たちは 理不尽に耐え忍ぶか 辞めて去るか 481 00:22:29,066 --> 00:22:34,066 {\an1}どっちか。 482 00:22:34,066 --> 00:22:40,066 {\an4}成績優秀で 483 00:22:34,066 --> 00:22:40,066 {\an1}高校は有数の進学校だったそうですねぇ。 484 00:22:40,066 --> 00:22:43,066 {\an1}中退なさって アメリカに留学したとか。 485 00:22:43,066 --> 00:22:46,066 {\an1}しかし 実は これ 厄介払いだった。 486 00:22:46,066 --> 00:22:49,066 {\an1}…というのは 本当ですか? 487 00:22:52,066 --> 00:22:54,066 もう…! 488 00:22:55,066 --> 00:22:59,066 {\an1}問題起こして 退学になったの。 489 00:22:59,066 --> 00:23:01,066 父は激怒。 490 00:23:01,066 --> 00:23:06,066 すぐにも勘当したかったようだけど 491 00:23:01,066 --> 00:23:06,066 未成年じゃ そうもいかない。 492 00:23:06,066 --> 00:23:11,066 {\an4}母がアメリカ留学っていう助け船 出して 493 00:23:06,066 --> 00:23:11,066 {\an1}なんとか収まったけど。 494 00:23:12,066 --> 00:23:15,066 {\an1}帰国して 公務員になり→ 495 00:23:15,066 --> 00:23:18,066 {\an4}相変わらず 496 00:23:15,066 --> 00:23:18,066 {\an1}ご近所には愛想を振りまきながら→ 497 00:23:18,066 --> 00:23:21,066 {\an1}家では 内弟子いびり。 498 00:23:22,066 --> 00:23:25,066 軽蔑してた。 大嫌いだった。 499 00:23:25,066 --> 00:23:29,066 そんな兄は いらない。 500 00:23:30,066 --> 00:23:32,066 消えてなくなれって思ってた。 501 00:23:32,066 --> 00:23:36,066 {\an1}願いどおり 消えてなくなりましたね。 502 00:23:43,000 --> 00:23:45,000 おっ。 503 00:23:43,000 --> 00:23:45,000 {\an1}おう おかえり。 504 00:23:45,000 --> 00:23:47,000 どうも。 505 00:23:45,000 --> 00:23:47,000 {\an1}朝から どこ行ってた? 506 00:23:47,000 --> 00:23:49,000 {\an1}白骨に進展あったか? どんな状況だ? 507 00:23:49,000 --> 00:23:51,000 ノーコメント。 508 00:23:51,000 --> 00:23:53,000 {\an1}(せき払い) 509 00:23:53,000 --> 00:23:58,000 {\an4}捜査状況をマスコミから知らされるのは 510 00:23:53,000 --> 00:23:58,000 {\an1}我慢ならんのだよ! 511 00:23:58,000 --> 00:24:00,000 {\an1}えっ…? 512 00:24:00,000 --> 00:24:03,000 {\an1}…と 内村刑事部長がご立腹だ。 513 00:24:03,000 --> 00:24:05,000 {\an4}詳細をご報告しなきゃならんから 514 00:24:03,000 --> 00:24:05,000 {\an1}とっとと言え。 515 00:24:05,000 --> 00:24:08,000 {\an1}いや なんでまた 課長が…。 516 00:24:08,000 --> 00:24:12,000 {\an1}(角田)今日から俺が 臨時特命課長として→ 517 00:24:12,000 --> 00:24:16,000 今回の捜査の陣頭指揮を執る! 518 00:24:16,000 --> 00:24:18,000 おやおや。 519 00:24:16,000 --> 00:24:18,000 {\an1}何が 「おやおや」だ。 520 00:24:18,000 --> 00:24:20,000 {\an1}こっちが 「おやおや」だ。 521 00:24:21,000 --> 00:24:32,000 {\an1}♬〜 522 00:24:32,000 --> 00:24:34,000 {\an1}我々の調べによると→ 523 00:24:34,000 --> 00:24:40,000 {\an4}ご子息の乙彦さん 524 00:24:34,000 --> 00:24:40,000 {\an1}勘当したいほどのどら息子だったそうですな。 525 00:24:41,000 --> 00:24:48,000 {\an4}確かに 526 00:24:41,000 --> 00:24:48,000 {\an1}いろいろ 行き違いはあったけれどもね。 527 00:24:48,000 --> 00:24:53,000 {\an4}親子は親子。 528 00:24:48,000 --> 00:24:53,000 {\an1}そう簡単に絆が断ち切れるもんか。 529 00:24:53,000 --> 00:24:57,000 {\an1}いいかい? 青蘭が何言ったか知らないけど→ 530 00:24:57,000 --> 00:25:02,000 {\an4}きょうだいの思いと親子の思いは 531 00:24:57,000 --> 00:25:02,000 {\an1}一緒じゃないからね。 532 00:25:02,000 --> 00:25:08,000 {\an4}それに 光竜なんて 533 00:25:02,000 --> 00:25:08,000 {\an1}乙彦と一度だって会ったことがないんだよ。 534 00:25:08,000 --> 00:25:12,000 {\an4}なのに 鬼の首 取ったみたいに 535 00:25:08,000 --> 00:25:12,000 {\an1}押しかけてきて…。 536 00:25:12,000 --> 00:25:14,000 暇か! 537 00:25:14,000 --> 00:25:18,000 おっ。 ハハ… ハハハハハハ。 538 00:25:18,000 --> 00:25:27,000 {\an4}えー… さて 15年前 内弟子だった呉竜さんが 539 00:25:18,000 --> 00:25:27,000 {\an1}泥棒ならぬ物乞いを殺した時→ 540 00:25:27,000 --> 00:25:30,000 皆さんは 家族旅行を兼ねて→ 541 00:25:30,000 --> 00:25:34,000 青竜先生の地方公演に 542 00:25:30,000 --> 00:25:34,000 ご同行なさったんでしたね? 543 00:25:34,000 --> 00:25:38,000 {\an1}ああ そうさ。 何度も何度も同じこと…。 544 00:25:38,000 --> 00:25:45,000 {\an4}我々の調査によると 545 00:25:38,000 --> 00:25:45,000 {\an1}2010年10月18日の金沢公演。 546 00:25:45,000 --> 00:25:49,000 {\an4}これで間違いない? 547 00:25:45,000 --> 00:25:49,000 そうだよ。 それが何さ? 548 00:25:49,000 --> 00:25:52,000 {\an1}乙彦さんもご一緒に? 549 00:25:52,000 --> 00:25:55,000 家族旅行って言ってるじゃないか。 550 00:25:56,000 --> 00:26:01,000 {\an1}本当かなあ…? どう思う? 551 00:26:01,000 --> 00:26:05,000 {\an4}ぶっちゃけ 552 00:26:01,000 --> 00:26:05,000 {\an1}仲良く旅行ってのが想像できませんね。 553 00:26:05,000 --> 00:26:09,000 {\an1}だよな。 なんか 証拠あります? 554 00:26:09,000 --> 00:26:12,000 {\an4}ああ。 家族旅行なんだから 555 00:26:09,000 --> 00:26:12,000 記念写真の一枚ぐらい。 556 00:26:12,000 --> 00:26:14,000 {\an1}なんで そんなもん見せなきゃなんないのさ。 557 00:26:14,000 --> 00:26:19,000 {\an4}もしも 乙彦さんが 558 00:26:14,000 --> 00:26:19,000 {\an1}家族旅行に参加してなかったとしたら→ 559 00:26:19,000 --> 00:26:24,000 {\an4}呉竜さんが物乞い殺した時 560 00:26:19,000 --> 00:26:24,000 {\an1}一緒に この家にいた可能性が出てくる。 561 00:26:24,000 --> 00:26:27,000 一緒にいたとなれば→ 562 00:26:27,000 --> 00:26:31,000 乙彦さんが一切登場しない 563 00:26:27,000 --> 00:26:31,000 呉竜さんの供述が怪しくなる。 564 00:26:31,000 --> 00:26:37,000 {\an4}呉竜さんだけじゃなく 565 00:26:31,000 --> 00:26:37,000 {\an1}その供述に同意している皆さんも怪しい。 566 00:26:38,000 --> 00:26:42,000 {\an4}我々も確証が得られなければ 567 00:26:38,000 --> 00:26:42,000 {\an1}引き下がれませんぞ。 568 00:26:43,000 --> 00:26:46,000 証拠は出せない。 569 00:26:46,000 --> 00:26:50,000 乙彦は旅行に参加していないから。 570 00:26:50,000 --> 00:26:53,000 旅行には参加していないが→ 571 00:26:53,000 --> 00:26:59,000 呉竜が物乞いを殺してしまった夜 572 00:26:53,000 --> 00:26:59,000 乙彦は この家にはいなかった。 573 00:26:59,000 --> 00:27:03,000 {\an1}旅行に出る数日前に 激しく衝突してね→ 574 00:27:03,000 --> 00:27:07,000 プイッと家を出たきり 575 00:27:03,000 --> 00:27:07,000 しばらく戻ってこなかったんだ。 576 00:27:07,000 --> 00:27:09,000 {\an1}なるほど。 577 00:27:09,000 --> 00:27:15,000 {\an1}そう。 あの晩 この家には呉竜一人きりだった。 578 00:27:18,000 --> 00:27:20,000 {\an1}確かですか? 579 00:27:20,000 --> 00:27:27,000 {\an4}兄は 私たちが旅行から戻った翌々日の朝 580 00:27:20,000 --> 00:27:27,000 {\an1}帰宅した。 581 00:27:29,000 --> 00:27:32,000 {\an4}おかえりなさい。 582 00:27:29,000 --> 00:27:32,000 ちょっと…! 583 00:27:33,000 --> 00:27:35,000 (重松乙彦)精が出るねえ。 584 00:27:35,000 --> 00:27:39,000 {\an1}ついでに俺のもな。 ピカピカにして なめろ。 585 00:27:40,000 --> 00:27:46,000 {\an4}女がさ 帰っちゃ嫌って言うもんだからさ…。 586 00:27:40,000 --> 00:27:46,000 {\an1}ハハハハハ…。 587 00:27:46,000 --> 00:27:48,000 {\an1}(青蘭の声)聞きもしないのに…。 588 00:27:48,000 --> 00:27:52,000 {\an1}女のとこ 長逗留したこと 自慢してた。 589 00:27:52,000 --> 00:27:56,000 {\an1}その女性は どこのどなたでしょう? 590 00:28:00,000 --> 00:28:02,000 そんなこと知るか! 591 00:28:03,000 --> 00:28:05,000 {\an1}ごもっとも。 592 00:28:05,000 --> 00:28:07,000 {\an1}思ったんですけどね→ 593 00:28:07,000 --> 00:28:12,000 {\an4}実は物乞い殺したの 呉竜さんじゃなくて 594 00:28:07,000 --> 00:28:12,000 {\an1}乙彦さんだったんじゃないですかね。 595 00:28:12,000 --> 00:28:16,000 {\an4}乙彦が不在だったってのは嘘か。 596 00:28:12,000 --> 00:28:16,000 {\an1}彼ら とっさの嘘がお得意ですから。 597 00:28:16,000 --> 00:28:20,000 {\an1}うん。 俺も亀山の意見に一票だな。 598 00:28:20,000 --> 00:28:24,000 {\an4}呉竜は 599 00:28:20,000 --> 00:28:24,000 {\an1}唯一 乙彦の内弟子いびりに耐えたんだろ? 600 00:28:24,000 --> 00:28:28,000 {\an4}乙彦が殺して 601 00:28:24,000 --> 00:28:28,000 {\an1}呉竜がそれを黙っててやる代わりに→ 602 00:28:28,000 --> 00:28:30,000 {\an1}いびりから逃れたって線 あり得るぞ。 603 00:28:30,000 --> 00:28:32,000 思わねえか? 604 00:28:32,000 --> 00:28:35,000 僕は その考察に半票。 605 00:28:35,000 --> 00:28:37,000 {\an1}半分か。 606 00:28:37,000 --> 00:28:40,000 {\an4}十分 成り立つ推論だと思いますが 607 00:28:37,000 --> 00:28:40,000 {\an1}まだ 全面的には…。 608 00:28:40,000 --> 00:28:43,000 {\an1}例えば どの部分が気に入りません? 609 00:28:43,000 --> 00:28:46,000 {\an4}単に 呉竜さんが 610 00:28:43,000 --> 00:28:46,000 {\an1}並外れて図太く 鈍感なせいで→ 611 00:28:46,000 --> 00:28:50,000 いびりを耐えきれたのかも 612 00:28:46,000 --> 00:28:50,000 しれませんからねぇ。 613 00:28:51,000 --> 00:28:54,000 {\an4}(衣笠藤治) 614 00:28:51,000 --> 00:28:54,000 {\an1}冤罪の可能性が高まっているということか。 615 00:28:54,000 --> 00:28:57,000 角田の報告によると そのようです。 616 00:28:57,000 --> 00:29:04,000 {\an4}白骨死体発見で 617 00:28:57,000 --> 00:29:04,000 {\an1}特命は ますます勢いづいているという模様。 618 00:29:05,000 --> 00:29:12,000 {\an4}(衣笠)十人の罪人を逃すとも 619 00:29:05,000 --> 00:29:12,000 {\an1}一人の無辜を罰することなかれ… か。 620 00:29:21,000 --> 00:29:26,000 {\an4}物乞い殺し 621 00:29:21,000 --> 00:29:26,000 {\an1}実は乙彦さんの仕業だったとか? 622 00:29:26,000 --> 00:29:28,000 {\an1}しつけえな。 しゃべらないってば。 623 00:29:28,000 --> 00:29:31,000 {\an1}しゃべらなくて結構。 聞いていてください。 624 00:29:31,000 --> 00:29:33,000 口の減らねえ野郎だな。 625 00:29:33,000 --> 00:29:36,000 {\an1}乙彦さんが物乞いを殺した。 626 00:29:36,000 --> 00:29:40,000 {\an4}しかし あなたは 627 00:29:36,000 --> 00:29:40,000 {\an1}それを黙っててあげたりしたのではない。 628 00:29:40,000 --> 00:29:48,000 {\an4}そもそも 真夜中の物乞い殺しに 629 00:29:40,000 --> 00:29:48,000 {\an1}気づかなかったのではありませんかねぇ。 630 00:29:48,000 --> 00:29:51,000 {\an4}眠りこけていて。 631 00:29:48,000 --> 00:29:51,000 眠りこけていて? 632 00:29:51,000 --> 00:29:54,000 {\an1}留置管理係のぼやき 聞いたじゃありませんか。 633 00:29:54,000 --> 00:29:57,000 {\an1}ああ〜。 だけど それだけじゃ…。 634 00:29:57,000 --> 00:30:00,000 {\an1}それだけじゃありませんよ。 635 00:30:00,000 --> 00:30:04,000 {\an4}気になりましてね 636 00:30:00,000 --> 00:30:04,000 {\an1}光竜さんに確認してみたんですよ。 637 00:30:05,000 --> 00:30:11,000 {\an4}兄さん 真夜中に 638 00:30:05,000 --> 00:30:11,000 {\an1}震度7クラスの地震がきても 起きませんよ。 639 00:30:11,000 --> 00:30:15,000 {\an1}ハハ。 火事だったら 間違いなく焼け死ぬ。 640 00:30:16,000 --> 00:30:20,000 {\an4}あなたの眠りの深さは 641 00:30:16,000 --> 00:30:20,000 {\an1}天下一品だそうですねぇ。 642 00:30:20,000 --> 00:30:27,000 {\an4}そんな あなたに 真夜中の物乞いが 643 00:30:20,000 --> 00:30:27,000 {\an1}発見できたとは思えないんですよ。 644 00:30:27,000 --> 00:30:32,000 {\an4}家族旅行中に 645 00:30:27,000 --> 00:30:32,000 {\an1}物乞い殺しが起こったとするならば→ 646 00:30:32,000 --> 00:30:36,000 {\an4}あなたではなく 647 00:30:32,000 --> 00:30:36,000 {\an1}乙彦さんの仕業であったほうが→ 648 00:30:36,000 --> 00:30:38,000 {\an1}筋が通るんです。 649 00:30:39,000 --> 00:30:42,000 フッ。 ハハハハハ…。 650 00:30:42,000 --> 00:30:50,000 {\an1}♬〜 651 00:30:50,000 --> 00:30:54,000 {\an4}図星だと思いますよ。 652 00:30:50,000 --> 00:30:54,000 ですね。 653 00:30:54,000 --> 00:31:00,000 (携帯電話の振動音) 654 00:31:02,000 --> 00:31:04,000 杉下です。 655 00:31:08,066 --> 00:31:10,066 {\an1}会見ですか…。 656 00:31:10,066 --> 00:31:14,066 {\an4}(文化庁職員)きっぱり 657 00:31:10,066 --> 00:31:14,066 {\an1}身の潔白を主張していただけないかと。 658 00:31:14,066 --> 00:31:17,066 黙っているうちに デマが膨らんで→ 659 00:31:17,066 --> 00:31:20,066 {\an4}万が一にも 660 00:31:17,066 --> 00:31:20,066 {\an1}人間国宝返上などということにでもなったら→ 661 00:31:20,066 --> 00:31:22,066 一大事ですから。 662 00:31:22,066 --> 00:31:26,066 {\an1}(甲斐峯秋)どう? 冤罪 証明できそう? 663 00:31:26,066 --> 00:31:30,066 確たる証拠となると 正直 まだ…。 664 00:31:30,066 --> 00:31:33,066 もちろん 証明しますが。 665 00:31:34,066 --> 00:31:38,066 {\an4}急がないと 間に合わないかもしれません。 666 00:31:34,066 --> 00:31:38,066 {\an3}はい? 667 00:31:39,066 --> 00:31:42,066 {\an4}決裁を。 668 00:31:42,066 --> 00:31:45,066 {\an4}不明な点があれば ご説明します。 669 00:31:49,066 --> 00:31:52,066 {\an1}(亀山の声)えっ 執行準備が進んでる!? 670 00:31:52,066 --> 00:31:58,066 {\an4}最後に法務大臣がサインすれば 671 00:31:52,066 --> 00:31:58,066 {\an1}自動的に執行命令書が発行される。 672 00:31:58,066 --> 00:32:03,066 {\an4}命令書が発行されると 5日以内に…。 673 00:31:58,066 --> 00:32:03,066 処刑だ。 674 00:32:03,066 --> 00:32:07,066 {\an4}えっ? いやいやいや…。 なんで 今 675 00:32:03,066 --> 00:32:07,066 {\an1}田埜井肇の執行準備が進むんです? 676 00:32:07,066 --> 00:32:12,066 {\an4}臥龍岡検事総長が 677 00:32:07,066 --> 00:32:12,066 {\an1}執行準備開始に関与してたようです。 678 00:32:12,066 --> 00:32:14,066 はっ? 679 00:32:14,066 --> 00:32:19,066 {\an4}社くんが 680 00:32:14,066 --> 00:32:19,066 {\an1}この件で 臥龍岡さんと面会したそうだ。 681 00:32:19,066 --> 00:32:26,066 {\an4}とぼけて このタイミングでの執行準備 682 00:32:19,066 --> 00:32:26,066 {\an1}何かの陰謀ではないかと指摘してみましたが→ 683 00:32:26,066 --> 00:32:28,066 {\an1}顔色ひとつ変えず。 684 00:32:28,066 --> 00:32:36,066 {\an4}臥龍岡さんは 君らに 685 00:32:28,066 --> 00:32:36,066 {\an1}冤罪の証拠を挙げるように依頼する一方で→ 686 00:32:36,066 --> 00:32:40,066 {\an1}田埜井肇の執行準備を進めさせていたんだ。 687 00:32:40,066 --> 00:32:49,066 {\an1}♬〜 688 00:32:56,066 --> 00:33:03,066 {\an4}(法務省幹部)実は あなたの検事総長就任に 689 00:32:56,066 --> 00:33:03,066 {\an1}一部から懸念が。 690 00:33:03,066 --> 00:33:05,066 懸念とは? 691 00:33:09,066 --> 00:33:17,066 {\an4}あなた 学生時代に 692 00:33:09,066 --> 00:33:17,066 {\an1}死刑廃止を唱えて 運動なさってましたね? 693 00:33:17,066 --> 00:33:21,066 投稿記事もいくつか残っています。 694 00:33:21,066 --> 00:33:27,066 {\an4}そういうお考えの方が 695 00:33:21,066 --> 00:33:27,066 {\an1}検事総長就任は いかがなものかという…。 696 00:33:29,066 --> 00:33:36,066 {\an4}若気の至りです。 697 00:33:29,066 --> 00:33:36,066 {\an1}入省以降の実績を踏まえていただければ→ 698 00:33:36,066 --> 00:33:38,066 わかると思います。 699 00:33:38,066 --> 00:34:07,066 {\an1}♬〜 700 00:34:07,066 --> 00:34:12,066 {\an1}しちまいなよ。 やったもん勝ちだよ。 701 00:34:12,066 --> 00:34:15,066 {\an1}表で待ち構えてんだしさ。 702 00:34:15,066 --> 00:34:19,066 {\an1}出てって 潔白だって言やあいいんだから。 703 00:34:19,066 --> 00:34:31,066 {\an1}♬〜 704 00:34:31,066 --> 00:34:33,066 ᗒ(足音) 705 00:34:33,066 --> 00:34:35,066 (扉の開く音) 706 00:34:38,066 --> 00:34:40,066 お迎えです。 707 00:34:40,066 --> 00:34:43,066 {\an4}(田埜井)な… なんだ!? 708 00:34:40,066 --> 00:34:43,066 {\an1}ま ま… 待ってくれ! おい! 709 00:34:43,066 --> 00:34:46,066 {\an1}濡れ衣なんだ! 俺じゃない! 710 00:34:46,066 --> 00:34:49,066 {\an1}殺してない! おい! 俺じゃないんだ! 711 00:34:50,066 --> 00:34:52,066 俺じゃない! 712 00:34:53,066 --> 00:34:59,066 {\an1}ハア… ハア… ハア… ハア…。 713 00:35:01,066 --> 00:35:04,066 {\an1}ハア ハア…。 714 00:35:08,066 --> 00:35:28,066 {\an1}♬〜 715 00:35:28,066 --> 00:35:30,066 (キーボードを打つ音) 716 00:35:30,066 --> 00:35:39,066 {\an1}♬〜 717 00:35:48,957 --> 00:35:50,957 {\an1}あっ どうも。 718 00:35:51,957 --> 00:35:55,957 {\an1}(呉竜)常習賭博で起訴されたよ。 ありがとよ。 719 00:35:55,957 --> 00:35:57,957 これ。 720 00:35:57,957 --> 00:36:00,957 何? 何…? 721 00:35:57,957 --> 00:36:00,957 みんなで見てね。 722 00:36:08,957 --> 00:36:10,957 なんだ? これ。 723 00:36:12,957 --> 00:36:14,957 {\an1}自信作です。 724 00:36:24,957 --> 00:36:29,957 ♬〜(出囃子) 725 00:36:29,957 --> 00:36:42,957 {\an1}♬〜 726 00:36:43,957 --> 00:36:46,957 (張り扇をたたく音) 727 00:36:50,957 --> 00:36:54,957 {\an1}さて 本日 申し上げます一席は→ 728 00:36:54,957 --> 00:36:59,957 {\an4}『物乞殺し乙彦出奔』という 729 00:36:54,957 --> 00:36:59,957 新作講談でございます。 730 00:36:59,957 --> 00:37:01,957 (張り扇をたたく音) 731 00:37:01,957 --> 00:37:07,957 {\an4}ざんぎり頭をたたいてみれば 732 00:37:01,957 --> 00:37:07,957 {\an1}文明開化の音がする。 733 00:37:07,957 --> 00:37:11,957 {\an1}時は明治の半ば頃。 734 00:37:11,957 --> 00:37:17,957 {\an4}帝都で大人気の講釈師 735 00:37:11,957 --> 00:37:17,957 {\an1}喜多澤虎緑先生の屋敷内。 736 00:37:17,957 --> 00:37:20,957 それは真夜中→ 737 00:37:20,957 --> 00:37:26,957 {\an4}秋の気配が一段と深まりゆく 738 00:37:20,957 --> 00:37:26,957 {\an1}肌寒〜い夜のこと。 739 00:37:26,957 --> 00:37:30,957 {\an4}この家の蔵に 740 00:37:26,957 --> 00:37:30,957 {\an1}ひそかに住み着いていたのが物乞いで→ 741 00:37:30,957 --> 00:37:32,957 年は四十でこぼこ。 742 00:37:32,957 --> 00:37:36,957 {\an1}毎夜のように 寝静まるのを待ちまして→ 743 00:37:36,957 --> 00:37:40,957 {\an1}台所で勝手に空腹を満たしておりました。 744 00:37:40,957 --> 00:37:42,957 (張り扇をたたく音) 745 00:37:42,957 --> 00:37:45,957 {\an1}さて この日は 虎緑先生ご一家が→ 746 00:37:45,957 --> 00:37:50,957 家族旅行を兼ねた地方公演で 747 00:37:45,957 --> 00:37:50,957 ちょうど留守。 748 00:37:50,957 --> 00:37:53,957 {\an1}家にいたのは 住み込み弟子の虎七と→ 749 00:37:53,957 --> 00:37:58,957 {\an4}鼻つまみ者で 750 00:37:53,957 --> 00:37:58,957 {\an1}先生や妹の羽耶美から忌み嫌われる→ 751 00:37:58,957 --> 00:38:01,957 総領息子の乙彦のみ。 752 00:38:01,957 --> 00:38:03,957 {\an1}(杉下の声)勝手知ったる人の家。 753 00:38:03,957 --> 00:38:05,957 {\an1}物乞いは 見つからぬよう→ 754 00:38:05,957 --> 00:38:09,957 {\an4}しっかり 算段 講じておりましたが…。 755 00:38:05,957 --> 00:38:09,957 (張り扇をたたく音) 756 00:38:09,957 --> 00:38:11,957 この夜は 運悪く…。 757 00:38:11,957 --> 00:38:13,957 誰だ!? おめえ! 758 00:38:13,957 --> 00:38:15,957 {\an1}(杉下の声)乙彦に見つかってしまう。 759 00:38:15,957 --> 00:38:18,957 {\an1}「ひぃっ! ご… ご勘弁を!」と叫ぶと→ 760 00:38:18,957 --> 00:38:21,957 {\an1}物乞いは 脱兎のごとく逃げ出します。 761 00:38:21,957 --> 00:38:25,957 {\an4}さあ 「おい コラ 待ちやがれ!」と 762 00:38:21,957 --> 00:38:25,957 {\an1}乙彦 追っかけるが…。 763 00:38:25,957 --> 00:38:27,957 (張り扇をたたく音) 764 00:38:27,957 --> 00:38:32,957 {\an4}この乙彦という男は 外面よろしく 765 00:38:27,957 --> 00:38:32,957 {\an1}近所の評判は上々なれども→ 766 00:38:32,957 --> 00:38:37,957 {\an4}内に回れば 767 00:38:32,957 --> 00:38:37,957 {\an1}途方もなく意地の悪い乱暴者。 768 00:38:37,957 --> 00:38:40,957 {\an1}おまけに手癖も悪い問題児で→ 769 00:38:40,957 --> 00:38:44,957 日頃から 親の弟子をいびり倒して 770 00:38:40,957 --> 00:38:44,957 鬱憤を晴らしていた卑劣漢。 771 00:38:44,957 --> 00:38:46,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 772 00:38:46,957 --> 00:38:49,957 {\an4}(杉下の声)そんなのに捕まったら 773 00:38:46,957 --> 00:38:49,957 {\an1}一体 どんな目に遭わされるか…。 774 00:38:49,957 --> 00:38:51,957 (戸の開く音) 775 00:38:51,957 --> 00:38:55,957 {\an4}(杉下の声)やがて 776 00:38:51,957 --> 00:38:55,957 {\an1}「ここか!」の怒鳴り声で 戸が開き→ 777 00:38:55,957 --> 00:38:58,957 {\an4}現れた乙彦は 般若の形相。 778 00:38:55,957 --> 00:38:58,957 (張り扇をたたく音) 779 00:38:58,957 --> 00:39:04,957 {\an4}「旦那さん どうか… どうか ご勘弁を。 780 00:38:58,957 --> 00:39:04,957 {\an1}話だけでも お聞きくださいまし」。 781 00:39:04,957 --> 00:39:07,957 {\an4}「てめえ いつから ここにいやがった。 782 00:39:04,957 --> 00:39:07,957 {\an1}ふてえ野郎だ!」。 783 00:39:07,957 --> 00:39:11,957 {\an1}聞く耳 一切持たぬ乙彦でございます。 784 00:39:11,957 --> 00:39:15,957 {\an4}「とっとと出てきやがれ。 785 00:39:11,957 --> 00:39:15,957 警察沙汰は七面倒くせえ」。 786 00:39:15,957 --> 00:39:19,957 {\an1}「この俺が成敗してやるから 覚悟しな!」。 787 00:39:19,957 --> 00:39:23,957 {\an1}さあ 乙彦は 殴るの蹴るのと乱暴狼藉。 788 00:39:23,957 --> 00:39:26,957 {\an4}なすすべのない物乞いは 789 00:39:23,957 --> 00:39:26,957 {\an1}まるでサンドバッグのよう。 790 00:39:26,957 --> 00:39:28,957 (張り扇をたたく音) 791 00:39:28,957 --> 00:39:32,957 {\an4}これだけの騒ぎですから 792 00:39:28,957 --> 00:39:32,957 {\an1}虎七が起き出してきそうなものですが→ 793 00:39:32,957 --> 00:39:34,957 {\an1}こやつは あいにく いったん寝たら→ 794 00:39:34,957 --> 00:39:37,957 天変地異が起きようとも 795 00:39:34,957 --> 00:39:37,957 目を覚まさないという→ 796 00:39:37,957 --> 00:39:39,957 特異体質の持ち主で…。 797 00:39:39,957 --> 00:39:41,957 (いびき) 798 00:39:41,957 --> 00:39:44,957 {\an4}(杉下の声) 799 00:39:41,957 --> 00:39:44,957 {\an1}大いびきで眠りこけておりますよ。 800 00:39:44,957 --> 00:39:49,957 {\an4}さあ 止めに入る者もなく 801 00:39:44,957 --> 00:39:49,957 歯止めの利かぬ乙彦は…→ 802 00:39:49,957 --> 00:39:52,957 {\an1}ついに 物乞いを殴り殺してしまう。 803 00:39:52,957 --> 00:39:54,957 (張り扇をたたく音) 804 00:39:54,957 --> 00:39:58,957 {\an4}途端に慌て始めますが 805 00:39:54,957 --> 00:39:58,957 {\an1}警察に届け出るほど 殊勝じゃなく→ 806 00:39:58,957 --> 00:40:00,957 {\an1}このことを知っているのは自分だけだと→ 807 00:40:00,957 --> 00:40:05,957 {\an4}庭先に穴をうがって 808 00:40:00,957 --> 00:40:05,957 {\an1}物乞いの亡きがらをドシーン! 809 00:40:06,957 --> 00:40:08,957 (張り扇をたたく音) 810 00:40:08,957 --> 00:40:11,957 {\an1}その翌朝 いつも以上に虎七をいびって→ 811 00:40:11,957 --> 00:40:15,957 {\an4}乙彦は 812 00:40:11,957 --> 00:40:15,957 {\an1}ゆうべの悪行を忘れようといたしましたが→ 813 00:40:15,957 --> 00:40:21,957 {\an4}日頃 虚勢を張って強がる乙彦の 814 00:40:15,957 --> 00:40:21,957 {\an1}内弁慶な肝っ玉は ビー玉サイズ。 815 00:40:21,957 --> 00:40:23,957 (張り扇をたたく音) 816 00:40:23,957 --> 00:40:27,957 {\an4}物乞いの亡霊から 817 00:40:23,957 --> 00:40:27,957 {\an1}逃れられるはずはございません。 818 00:40:28,957 --> 00:40:32,957 {\an1}(杉下の声)亡霊とは 心に潜む恐怖の裏返し。 819 00:40:32,957 --> 00:40:36,957 {\an4}振り払おうとも 振り払いきれない 820 00:40:32,957 --> 00:40:36,957 {\an1}一心同体の影でして→ 821 00:40:36,957 --> 00:40:39,957 {\an1}日に日に 追い詰められていく乙彦。 822 00:40:39,957 --> 00:40:41,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 823 00:40:41,957 --> 00:40:44,957 {\an1}門前の小僧 習わぬ経を読む。 824 00:40:44,957 --> 00:40:47,957 講釈師の家に生まれ→ 825 00:40:47,957 --> 00:40:52,957 {\an4}幼き頃から 歌舞伎はもちろん 826 00:40:47,957 --> 00:40:52,957 {\an1}新派演劇まで親しんでたからか→ 827 00:40:52,957 --> 00:40:57,957 {\an4}死を美しく描く あまたの物語に 828 00:40:52,957 --> 00:40:57,957 {\an1}感化されてたからこそ…。 829 00:40:57,957 --> 00:40:59,957 (張り扇をたたく音) 830 00:40:59,957 --> 00:41:03,957 {\an4}醜く 卑怯な者ほど 831 00:40:59,957 --> 00:41:03,957 {\an1}見せかけの美しさに こだわるものでして→ 832 00:41:03,957 --> 00:41:07,957 {\an1}そんな乙彦に 死がささやきますよ。 833 00:41:09,957 --> 00:41:15,957 {\an1}♬〜「こっちの水は あ〜まいぞ」 834 00:41:15,957 --> 00:41:17,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 835 00:41:17,957 --> 00:41:20,957 {\an1}(杉下の声)芝居で見知った所作 形。 836 00:41:20,957 --> 00:41:26,957 {\an4}物乞い殺しから ひと月ほど経った真夜中に 837 00:41:20,957 --> 00:41:26,957 {\an1}ついに 乙彦は切腹を…。 838 00:41:26,957 --> 00:41:29,957 {\an1}ここで 思わぬ誤算があったのは→ 839 00:41:29,957 --> 00:41:33,957 {\an4}腹を切るのは 840 00:41:29,957 --> 00:41:33,957 {\an1}思ったよりも簡単じゃなかったことで…。 841 00:41:33,957 --> 00:41:35,957 (張り扇をたたく音) 842 00:41:35,957 --> 00:41:40,957 {\an4}2度ほど突いたが 軽いためらい傷で 843 00:41:35,957 --> 00:41:40,957 {\an1}もはや 進むも地獄 戻るも地獄と→ 844 00:41:40,957 --> 00:41:44,957 {\an4}乙彦は 「ええい ままよ!」と…。 845 00:41:40,957 --> 00:41:44,957 (張り扇をたたく音) 846 00:41:44,957 --> 00:41:47,957 {\an4}一足飛びに首筋をば かっ切った! 847 00:41:44,957 --> 00:41:47,957 (張り扇をたたく音) 848 00:41:47,957 --> 00:41:52,957 {\an4}たちまち 血潮が激しく噴き出し 849 00:41:47,957 --> 00:41:52,957 {\an1}辺り一面 血の海に。 850 00:41:52,957 --> 00:41:57,957 {\an4}かくして 乙彦は卑怯にも 851 00:41:52,957 --> 00:41:57,957 {\an1}とわの逃亡を成し遂げたわけでございます。 852 00:41:57,957 --> 00:41:59,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 853 00:41:59,957 --> 00:42:02,957 {\an1}ところが いかなる運命のいたずらか→ 854 00:42:02,957 --> 00:42:07,957 {\an4}かつて 乙彦にいびり抜かれ 855 00:42:02,957 --> 00:42:07,957 {\an1}師匠の金をくすねたと濡れ衣を着せられて→ 856 00:42:07,957 --> 00:42:11,957 {\an4}破門になった元の弟子の田埜井肇が 857 00:42:07,957 --> 00:42:11,957 {\an1}本当に金に困り→ 858 00:42:11,957 --> 00:42:14,957 {\an4}勝手知ったる師匠の家に 859 00:42:11,957 --> 00:42:14,957 {\an1}盗みに入ってきたところ…。 860 00:42:14,957 --> 00:42:16,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 861 00:42:16,957 --> 00:42:18,957 {\an1}血潮の海の骸と出くわしますよ。 862 00:42:18,957 --> 00:42:21,957 {\an1}途端に 積もりに積もった恨みが→ 863 00:42:21,957 --> 00:42:23,957 激しく ぶり返し…。 864 00:42:21,957 --> 00:42:23,957 {\an1}(張り扇をたたく音) 865 00:42:23,957 --> 00:42:26,957 {\an4}落ちてた脇差しで 866 00:42:23,957 --> 00:42:26,957 乙彦の骸をめった刺し! 867 00:42:26,957 --> 00:42:29,957 (張り扇をたたく音) 868 00:42:29,957 --> 00:42:32,957 🖥️さて この物語…。 869 00:42:29,957 --> 00:42:32,957 🖥️(張り扇をたたく音) 870 00:42:32,957 --> 00:42:37,957 {\an4}🖥️これからが面白いところでございますが 871 00:42:32,957 --> 00:42:37,957 {\an1}残念ながら ちょうど お時間。 872 00:42:37,957 --> 00:42:41,957 {\an4}🖥️本日は これにて 873 00:42:37,957 --> 00:42:41,957 読み終わりといたします。 874 00:42:41,957 --> 00:42:43,957 (操作音) 875 00:42:46,957 --> 00:42:48,957 なんて野郎だ…。 876 00:42:48,957 --> 00:42:52,957 ᗕ(パトカーのサイレン) 877 00:42:52,957 --> 00:42:54,957 {\an4}(芹沢)ごめんなさい ごめんなさい…。 878 00:42:52,957 --> 00:42:54,957 {\an1}危ないから どいて! 879 00:42:54,957 --> 00:42:56,957 {\an1}どいて どいて…。 880 00:42:56,957 --> 00:42:59,957 {\an1}(記者たちの騒ぎ声) 881 00:42:59,957 --> 00:43:01,957 (たたく音) 882 00:43:01,957 --> 00:43:04,957 (たたく音) 883 00:43:04,957 --> 00:43:07,957 {\an4}(青蘭)いやいや… ちょっと待ってください。 884 00:43:04,957 --> 00:43:07,957 {\an1}いきなり 家宅捜索って…。 885 00:43:07,957 --> 00:43:09,957 (芹沢)令状 出てるから。 ねっ。 886 00:43:09,957 --> 00:43:12,957 (益子桑栄)おい 15年前って 887 00:43:09,957 --> 00:43:12,957 なんか出たら 奇跡だぞ。 888 00:43:12,957 --> 00:43:15,957 {\an4}お前の奇跡に期待してるぜ。 ハハハハ…。 889 00:43:12,957 --> 00:43:15,957 (益子)ハハハ…。 890 00:43:16,957 --> 00:43:20,957 (麗音)すいませんね。 891 00:43:16,957 --> 00:43:20,957 各部屋 一斉に調べますんで→ 892 00:43:20,957 --> 00:43:22,957 しばらく お庭で。 すいません。 893 00:43:24,957 --> 00:43:28,957 {\an4}あの連中 右京の言ったことを 894 00:43:24,957 --> 00:43:28,957 {\an1}真に受けてるのか? 895 00:43:28,957 --> 00:43:33,957 {\an4}田埜井の強盗殺人事件に新展開だって 896 00:43:28,957 --> 00:43:33,957 {\an1}勢い込んでた。 897 00:43:33,957 --> 00:43:36,957 実は自殺となりゃ 898 00:43:33,957 --> 00:43:36,957 目ん玉 飛び出る新展開だよな。 899 00:43:37,957 --> 00:43:41,957 {\an4}自殺の証拠なんか出てくるもんか。 900 00:43:37,957 --> 00:43:41,957 {\an1}15年も前の話だよ。 901 00:43:41,957 --> 00:43:45,957 それは鑑識の人も。 902 00:43:41,957 --> 00:43:45,957 なんか出たら奇跡だって。 903 00:43:46,957 --> 00:43:51,957 師匠 大丈夫です。 904 00:43:46,957 --> 00:43:51,957 疑わしきは罰せずですから。 905 00:43:54,957 --> 00:44:03,957 {\an4}我々は 一体 906 00:43:54,957 --> 00:44:03,957 {\an1}いくつ 橋を渡っちゃったんだろうね…。 907 00:44:05,957 --> 00:44:11,957 {\an4}気がついたら 908 00:44:05,957 --> 00:44:11,957 {\an1}引き返せないところにいた…。 909 00:44:13,957 --> 00:44:27,957 {\an1}♬〜 910 00:44:27,957 --> 00:44:29,957 {\an1}(美沙子)お前たち…!? 911 00:44:30,957 --> 00:44:32,957 皆さんの会話→ 912 00:44:32,957 --> 00:44:34,957 {\an1}しっかり聞かせていただきました。 913 00:44:34,957 --> 00:44:38,957 {\an4}🔊(青蘭)田埜井の強盗殺人事件に新展開だって 914 00:44:34,957 --> 00:44:38,957 {\an1}勢い込んでた。 915 00:44:39,957 --> 00:44:42,957 {\an4}念のため 録音も。 916 00:44:39,957 --> 00:44:42,957 (操作音) 917 00:44:42,957 --> 00:44:46,957 🔊(呉竜)実は自殺となりゃ 918 00:44:42,957 --> 00:44:46,957 目ん玉 飛び出る新展開だよな。 919 00:44:46,957 --> 00:44:50,957 {\an4}🔊(美沙子)自殺の証拠なんか出てくるもんか。 920 00:44:46,957 --> 00:44:50,957 {\an1}15年も前の話だよ。 921 00:44:50,957 --> 00:44:52,957 (操作音) 922 00:44:52,957 --> 00:44:56,957 {\an4}思ったとおり 923 00:44:52,957 --> 00:44:56,957 乙彦さんは 自殺だったようですね。 924 00:44:57,957 --> 00:44:59,957 警部殿。 925 00:44:59,957 --> 00:45:01,957 首尾は? 926 00:44:59,957 --> 00:45:01,957 {\an1}おかげさまで。 927 00:45:01,957 --> 00:45:03,957 うん。 928 00:45:03,957 --> 00:45:07,957 {\an1}よ〜し 鑑識! 引き揚げていいぞ! 929 00:45:07,957 --> 00:45:09,957 {\an1}はい 終了。 930 00:45:10,957 --> 00:45:13,957 遠くから立ち聞きするためには→ 931 00:45:13,957 --> 00:45:16,957 家を出ていただくしか 932 00:45:13,957 --> 00:45:16,957 なかったものですからねぇ。 933 00:45:16,957 --> 00:45:18,957 少々 お芝居を。 934 00:45:19,957 --> 00:45:22,957 (青蘭)家宅捜索の令状 出たって 935 00:45:19,957 --> 00:45:22,957 嘘までついて…! 936 00:45:22,957 --> 00:45:27,957 {\an4}まあ 勢いで言ったかもしれないけど 937 00:45:22,957 --> 00:45:27,957 見せてないよね。 938 00:45:27,957 --> 00:45:31,957 (青蘭)警察のくせに 939 00:45:27,957 --> 00:45:31,957 そんなペテン 使うのね。 940 00:45:31,957 --> 00:45:35,957 嘘つきたちが相手の場合 多少は。 941 00:45:35,957 --> 00:45:40,957 {\an1}皆さんで どんな橋を渡ったのでしょう? 942 00:45:40,957 --> 00:45:42,957 聞かせていただけませんか? 943 00:45:42,957 --> 00:45:46,957 {\an4}こんなペテン連中に 944 00:45:42,957 --> 00:45:46,957 {\an1}話してやることない。 黙秘だよ。 945 00:45:46,957 --> 00:45:49,957 {\an1}小ざかしいことを言うんじゃありませんよ! 946 00:45:54,957 --> 00:45:59,957 {\an1}田埜井肇の 命の炎が消えかかっています。 947 00:45:59,957 --> 00:46:01,957 時間がありません。 948 00:46:02,957 --> 00:46:08,957 {\an4}(田埜井の声) 949 00:46:02,957 --> 00:46:08,957 {\an1}「俺は 見苦しくなく死ねるのか」 950 00:46:11,957 --> 00:46:20,957 {\an4}我々も 当初 951 00:46:11,957 --> 00:46:20,957 {\an1}田埜井の強盗殺人を信じて疑わなかった。 952 00:46:21,957 --> 00:46:26,957 {\an1}乙彦が自殺だったなんて みじんも…。 953 00:46:29,957 --> 00:46:36,957 {\an4}乙彦の遺体が警察から戻されて 954 00:46:29,957 --> 00:46:36,957 {\an1}荼毘に付して→ 955 00:46:36,957 --> 00:46:42,957 {\an1}いくらか 気持ちが落ち着いた頃だった。 956 00:46:42,957 --> 00:46:46,957 {\an1}日記を発見して 我々は驚愕した…。 957 00:46:47,957 --> 00:46:53,957 {\an4}(青竜の声)物乞いを殺してしまって 958 00:46:47,957 --> 00:46:53,957 {\an1}庭に埋めたことや→ 959 00:46:53,957 --> 00:46:56,957 {\an1}捕まるのは惨めで嫌だから→ 960 00:46:56,957 --> 00:47:02,957 {\an4}腹を切って死ぬつもりだということが 961 00:46:56,957 --> 00:47:02,957 {\an1}つづられていたからだ。 962 00:47:03,957 --> 00:47:05,957 {\an1}(青竜の声)だが 半信半疑。 963 00:47:05,957 --> 00:47:11,957 {\an4}とにかく 日記に記された場所を 964 00:47:05,957 --> 00:47:11,957 {\an1}掘り起こしてみた。 965 00:47:11,957 --> 00:47:19,957 {\an4}遺体を発見して 我々は 966 00:47:11,957 --> 00:47:19,957 {\an1}日記の内容を信じるに至った。 967 00:47:20,957 --> 00:47:27,957 {\an4}その時 掘り起こすのは 968 00:47:20,957 --> 00:47:27,957 {\an1}においの問題もあったし→ 969 00:47:27,957 --> 00:47:30,957 {\an1}第一 処理に困る。 970 00:47:30,957 --> 00:47:37,957 {\an4}そこで 埋めたまま8年待って 971 00:47:30,957 --> 00:47:37,957 {\an1}骨になってから回収して→ 972 00:47:37,957 --> 00:47:41,957 {\an1}蔵へ移したんだ。 973 00:47:41,957 --> 00:47:45,957 {\an4}遺体を発見した時 974 00:47:41,957 --> 00:47:45,957 {\an1}なんで 通報しなかったんですか? 975 00:47:45,957 --> 00:47:49,957 {\an4}田埜井肇は 976 00:47:45,957 --> 00:47:49,957 {\an1}強盗殺人で捕まってたんでしょ? 977 00:47:52,957 --> 00:47:56,957 {\an1}いろいろな思いが錯綜した結果…。 978 00:47:57,957 --> 00:48:03,957 乙彦は 死んで罪を償ったんだ。 979 00:47:57,957 --> 00:48:03,957 それで十分だよ。 980 00:48:03,957 --> 00:48:06,957 {\an1}田埜井だって 善人ってわけじゃない。 981 00:48:06,957 --> 00:48:12,957 {\an4}前科のある身を拾ってやった恩を忘れて 982 00:48:06,957 --> 00:48:12,957 {\an1}盗みに入ってきたんだよ。 983 00:48:12,957 --> 00:48:17,957 {\an4}その上 乙彦さんをめった刺し。 984 00:48:12,957 --> 00:48:17,957 {\an1}殺したも同然ですよ。 985 00:48:18,957 --> 00:48:24,957 {\an4}警察に言ったら お兄ちゃん… 986 00:48:18,957 --> 00:48:24,957 {\an1}あいつの不始末で パパが傷つくことになる。 987 00:48:24,957 --> 00:48:26,957 そんなの 私 嫌。 988 00:48:27,957 --> 00:48:32,957 {\an4}(青竜の声)田埜井の件には 989 00:48:27,957 --> 00:48:32,957 目をつぶり続けた。 990 00:48:33,957 --> 00:48:41,957 {\an1}何度か 戻るチャンスはあった。 991 00:48:43,957 --> 00:48:50,957 {\an4}だが 我々は戻らず 992 00:48:43,957 --> 00:48:50,957 {\an1}目の前の橋を渡り続けて 今日まで来た。 993 00:48:51,957 --> 00:48:55,957 時間が経てば経つほど→ 994 00:48:55,957 --> 00:49:05,957 {\an4}真実を打ち明けるのが困難になるのが 995 00:48:55,957 --> 00:49:05,957 {\an1}身に染みながら…。 996 00:49:12,957 --> 00:49:14,957 {\an1}(杉下の声)乙彦さんの日記ですが→ 997 00:49:14,957 --> 00:49:16,957 今もありますか? 998 00:49:16,957 --> 00:49:18,957 {\an1}あるわけないだろ。 999 00:49:18,957 --> 00:49:21,957 {\an1}乙彦の名誉のために 燃やしたよ。 1000 00:49:23,957 --> 00:49:27,957 いや… 取ってある。 1001 00:49:28,957 --> 00:49:31,957 {\an4}何 言ってんだい。 1002 00:49:28,957 --> 00:49:31,957 {\an1}燃やしたじゃないか。 1003 00:49:31,957 --> 00:49:34,957 すり替えた。 1004 00:49:34,957 --> 00:49:39,957 {\an1}燃やしたのは 乙彦の日記帳じゃない。 1005 00:49:40,957 --> 00:49:42,957 拝見できますか? 1006 00:49:50,957 --> 00:49:55,957 {\an4}田埜井肇の強盗殺人が 1007 00:49:50,957 --> 00:49:55,957 {\an1}冤罪である証拠です。 1008 00:49:57,957 --> 00:50:02,957 {\an4}遺書に該当するものですから 1009 00:49:57,957 --> 00:50:02,957 {\an1}証拠能力は十分ですよね。 1010 00:50:03,957 --> 00:50:07,957 {\an4}お約束いただいた 再審開始の件 1011 00:50:03,957 --> 00:50:07,957 {\an1}…よりも前に→ 1012 00:50:07,957 --> 00:50:11,957 {\an1}進行中の執行準備を止めていただきたい。 1013 00:50:12,957 --> 00:50:15,957 私に そんな権限はありません。 1014 00:50:15,957 --> 00:50:18,957 {\an1}執行命令書が出たら 取り消すのは難しい。 1015 00:50:18,957 --> 00:50:21,957 {\an1}法律上 明確な手続きも規定されてない。 1016 00:50:21,957 --> 00:50:24,957 {\an1}だから 命令書が出される前に…。 1017 00:50:24,957 --> 00:50:28,957 {\an1}だから 私に そんな権限はありません。 1018 00:50:28,957 --> 00:50:34,957 {\an4}執行準備をスタートさせることはできても 1019 00:50:28,957 --> 00:50:34,957 {\an1}止めることはできませんか。 1020 00:50:34,957 --> 00:50:48,957 {\an1}♬〜 1021 00:50:48,957 --> 00:50:52,957 {\an1}(携帯電話の振動音) 1022 00:50:52,957 --> 00:50:54,957 失礼。 1023 00:50:54,957 --> 00:50:56,957 (携帯電話の振動音) 1024 00:50:58,957 --> 00:51:00,957 杉下です。 1025 00:51:00,957 --> 00:51:02,957 📞(美彌子)間に合ったわ。 1026 00:51:02,957 --> 00:51:05,957 📞ありがとうございます。 1027 00:51:02,957 --> 00:51:05,957 助かりました。 1028 00:51:17,957 --> 00:51:20,957 {\an1}命拾いなさいましたね 大臣。 1029 00:51:21,957 --> 00:51:29,957 {\an4}なんとか あなたのお手を煩わせることなく 1030 00:51:21,957 --> 00:51:29,957 {\an1}執行命令書発行は食い止められました。 1031 00:51:33,957 --> 00:51:38,957 {\an4}再審開始決定の対応 1032 00:51:33,957 --> 00:51:38,957 {\an1}お願いできますね? 1033 00:51:40,957 --> 00:51:45,957 もちろん 約束は守ります。 1034 00:51:40,957 --> 00:51:45,957 {\an1}安心しました。 1035 00:51:45,957 --> 00:51:49,957 {\an1}ああ… ひとつだけ。 1036 00:51:49,957 --> 00:51:56,957 {\an4}あなたの矛盾した行動の 僕なりの解釈 1037 00:51:49,957 --> 00:51:56,957 {\an1}聞いていただけますか? 1038 00:51:56,957 --> 00:51:58,957 矛盾してたかしら? 1039 00:51:58,957 --> 00:52:01,957 {\an4}田埜井肇を救おうとする一方で 1040 00:51:58,957 --> 00:52:01,957 {\an1}つるそうとしていた。 1041 00:52:01,957 --> 00:52:05,957 {\an4}大いなる矛盾。 1042 00:52:01,957 --> 00:52:05,957 {\an1}不可解極まりない行動です。 1043 00:52:05,957 --> 00:52:11,957 {\an4}解釈の鍵となったのは 1044 00:52:05,957 --> 00:52:11,957 {\an1}かつて あなたが主張なさっていた死刑廃止。 1045 00:52:11,957 --> 00:52:15,957 {\an1}学生時代の記事 発掘して読みました。 1046 00:52:15,957 --> 00:52:20,957 {\an4}すごろくでいうところの あがりである 1047 00:52:15,957 --> 00:52:20,957 {\an1}検事総長となった あなたは→ 1048 00:52:20,957 --> 00:52:25,957 {\an4}封印していた死刑廃止の思いを 1049 00:52:20,957 --> 00:52:25,957 {\an1}復活させた。 1050 00:52:25,957 --> 00:52:28,957 {\an1}そうではありませんかね? 1051 00:52:29,957 --> 00:52:35,957 {\an4}最初に会った時 あなたなら 1052 00:52:29,957 --> 00:52:35,957 {\an1}田埜井肇の冤罪を証明すると思った。 1053 00:52:35,957 --> 00:52:40,957 {\an4}だから 急いで 1054 00:52:35,957 --> 00:52:40,957 {\an1}田埜井肇の執行準備を進めさせたの。 1055 00:52:42,957 --> 00:52:46,957 {\an4}単に 死刑囚の冤罪を 1056 00:52:42,957 --> 00:52:46,957 {\an1}再審で証明しても→ 1057 00:52:46,957 --> 00:52:51,957 {\an4}一時的に騒ぎになって 1058 00:52:46,957 --> 00:52:51,957 {\an1}大きく取り上げられるだけ。 1059 00:52:51,957 --> 00:52:55,957 {\an4}すぐに みんな 忘れてしまう。 1060 00:52:51,957 --> 00:52:55,957 {\an1}それじゃ駄目。 1061 00:52:56,957 --> 00:52:58,957 {\an1}冤罪の怖さ→ 1062 00:52:58,957 --> 00:53:02,957 {\an4}とりわけ 死刑囚の冤罪のおぞましさは 1063 00:52:58,957 --> 00:53:02,957 {\an1}ちっとも伝わらない。 1064 00:53:02,957 --> 00:53:09,957 {\an4}だから 処刑前ではなく 1065 00:53:02,957 --> 00:53:09,957 {\an1}処刑のあとに冤罪がわかるほうがいい…。 1066 00:53:10,957 --> 00:53:14,957 {\an4}無実の人間が処刑されたことに 1067 00:53:10,957 --> 00:53:14,957 {\an1}みんな 恐れおののく。 1068 00:53:14,957 --> 00:53:17,957 {\an1}事の重大さに ようやく気づく。 1069 00:53:18,957 --> 00:53:20,957 どうかしてる! 1070 00:53:20,957 --> 00:53:25,957 {\an4}世界の潮流に逆らって 1071 00:53:20,957 --> 00:53:25,957 {\an1}死刑賛成が反対を上回る日本人には→ 1072 00:53:25,957 --> 00:53:27,957 荒療治が必要なの。 1073 00:53:27,957 --> 00:53:30,957 {\an4}そのために 田埜井に 1074 00:53:27,957 --> 00:53:30,957 {\an1}犠牲になれっていうんですか? 1075 00:53:30,957 --> 00:53:33,957 改革には 犠牲が伴うものよ。 1076 00:53:30,957 --> 00:53:33,957 {\an1}本気で そんなこと…。 1077 00:53:33,957 --> 00:53:37,957 私だって犠牲になる。 1078 00:53:33,957 --> 00:53:37,957 相応の責任を取らされるわ。 1079 00:53:37,957 --> 00:53:39,957 惨めな老後を送るかもしれない。 1080 00:53:39,957 --> 00:53:41,957 詭弁です。 1081 00:53:42,957 --> 00:53:47,957 片や命 片や老後。 1082 00:53:42,957 --> 00:53:47,957 バランス悪すぎますよ。 1083 00:53:47,957 --> 00:53:50,957 {\an4}人には 1084 00:53:47,957 --> 00:53:50,957 {\an1}生まれ持った役割があるんですもの。 1085 00:53:50,957 --> 00:53:53,957 {\an1}下級国民は命を捨てろと? 1086 00:53:53,957 --> 00:53:55,957 なんだって そうでしょ。 1087 00:53:53,957 --> 00:53:55,957 戦争だって そう。 1088 00:53:55,957 --> 00:53:59,957 あなたの思想信条に 1089 00:53:55,957 --> 00:53:59,957 とやかく言うつもりはありません。 1090 00:53:59,957 --> 00:54:03,957 「思想及び良心の自由は 1091 00:53:59,957 --> 00:54:03,957 これを侵してはならない」。 1092 00:54:03,957 --> 00:54:05,957 当然だわ。 1093 00:54:05,957 --> 00:54:09,957 しかし その思想信条に基づいて 1094 00:54:05,957 --> 00:54:09,957 何をしてもいいわけではない。 1095 00:54:09,957 --> 00:54:11,957 それも 当然ですねぇ。 1096 00:54:11,957 --> 00:54:15,957 {\an4}あなたのしたこと 一種のテロですよ。 1097 00:54:11,957 --> 00:54:15,957 {\an1}わかってますか!? 1098 00:54:18,957 --> 00:54:22,957 私の負け。 会見で 全て白状する。 1099 00:54:22,957 --> 00:54:24,957 それは駄目だ。 1100 00:54:22,957 --> 00:54:24,957 どうして? 1101 00:54:24,957 --> 00:54:28,957 {\an1}みんなの前で 自らの罪を認めるのよ。 1102 00:54:28,957 --> 00:54:33,957 あなたが それをするのは 1103 00:54:28,957 --> 00:54:33,957 テロリストの犯行声明に等しい。 1104 00:54:33,957 --> 00:54:35,957 たとえ 企ては失敗していても→ 1105 00:54:35,957 --> 00:54:39,957 ご自身の思想信条を 1106 00:54:35,957 --> 00:54:39,957 世に訴えることになりますからね。 1107 00:54:39,957 --> 00:54:42,957 そんな虫のいいまねはさせません。 1108 00:54:48,957 --> 00:54:55,957 余計なことは 一切せず 1109 00:54:48,957 --> 00:54:55,957 おとなしく退場してください。 1110 00:54:56,957 --> 00:54:59,957 意地悪ね あなた。 1111 00:54:59,957 --> 00:55:26,957 {\an1}♬〜 1112 00:55:26,957 --> 00:55:31,957 皆さんに お話があります。 1113 00:55:32,957 --> 00:55:35,957 (すすり泣き) 1114 00:55:35,957 --> 00:55:37,957 ありがとう…。 1115 00:55:37,957 --> 00:55:41,957 (泣き声) 1116 00:55:43,957 --> 00:55:45,957 (泣き声) 1117 00:55:46,957 --> 00:55:50,957 記事にしちゃ駄目なのか。 1118 00:55:46,957 --> 00:55:50,957 大スクープだったのにな…。 1119 00:55:50,957 --> 00:55:53,957 ここだけの話… だからな。 1120 00:55:50,957 --> 00:55:53,957 うん。 1121 00:55:53,957 --> 00:55:57,957 オフレコを記事にするほど 1122 00:55:53,957 --> 00:55:57,957 落ちぶれちゃいませんよ。 1123 00:55:57,957 --> 00:55:59,957 情報源の秘匿だって 完璧だし。 1124 00:55:59,957 --> 00:56:03,957 あっ 情報源っていやあさ→ 1125 00:56:03,957 --> 00:56:07,957 ひょっとして 白骨のこと 1126 00:56:03,957 --> 00:56:07,957 美和子たちにリークしたの→ 1127 00:56:07,957 --> 00:56:09,957 右京さんでしょ? 1128 00:56:09,957 --> 00:56:14,957 {\an4}情報源は 命に懸けても 1129 00:56:09,957 --> 00:56:14,957 {\an4}守ってくださいね。 1130 00:56:15,957 --> 00:56:17,957 ご心配なく。 1131 00:56:15,957 --> 00:56:17,957 やっぱり。 1132 00:56:17,957 --> 00:56:21,957 {\an4}皆さ〜ん 今日は 私のおごりですよ。 1133 00:56:21,957 --> 00:56:25,957 じゃんじゃん食べて 1134 00:56:21,957 --> 00:56:25,957 じゃんじゃん飲んでくださいね。 1135 00:56:25,957 --> 00:56:27,957 うわあ〜! 1136 00:56:25,957 --> 00:56:27,957 すギョい〜! 1137 00:56:27,957 --> 00:56:29,957 ギョギョ! 1138 00:56:27,957 --> 00:56:29,957 ギョ〜! 1139 00:56:29,957 --> 00:56:31,957 (拍手) 1140 00:56:29,957 --> 00:56:31,957 わあ〜! やったー! 1141 00:56:31,957 --> 00:56:43,957 {\an4}♬〜 1142 00:56:43,957 --> 00:56:47,957 おはようございます。 1143 00:56:43,957 --> 00:56:47,957 {\an4}おはようございます。 1144 00:56:47,957 --> 00:56:52,957 {\an4}♬〜 1145 00:56:52,957 --> 00:56:54,957 おはようございます! 1146 00:56:52,957 --> 00:56:54,957 {\an4}(一同)おはようございます。 1147 00:56:54,957 --> 00:56:58,957 今日も 張り切っていきましょう! 1148 00:56:54,957 --> 00:56:58,957 {\an4}(一同)はい! 1149 00:56:59,957 --> 00:57:14,957 {\an1}♬〜