1 00:00:01,078 --> 00:00:04,866 観光客が南北双方を自由に行き来 できるようにするとしています。 2 00:00:34,378 --> 00:00:37,582 (お杉)先生! 新出先生! 3 00:00:37,582 --> 00:00:48,382 (荒い息遣い) 4 00:00:56,934 --> 00:01:01,606 ひとまずは大丈夫だ。 5 00:01:01,606 --> 00:01:08,106 しかし もう長い事はないだろう。 6 00:01:24,629 --> 00:01:34,438 ♬~ 7 00:01:34,438 --> 00:01:37,238 (源伯)ごめん。 8 00:01:39,110 --> 00:01:41,445 新出先生のところに➡ 9 00:01:41,445 --> 00:01:43,781 天野源伯先生が いらしたわよ。 10 00:01:43,781 --> 00:01:46,117 天野源伯先生? 11 00:01:46,117 --> 00:01:51,923 ほら 時々 保本先生を訪ねてきてた まさをさんのお父上。 12 00:01:51,923 --> 00:01:55,126 …という事だ。 異存はないな。 13 00:01:55,126 --> 00:01:59,463 (保本)母の手紙で そのような事は 聞いておりました。 14 00:01:59,463 --> 00:02:04,302 しかし 私は まだ ここで修業の身ですので➡ 15 00:02:04,302 --> 00:02:07,338 祝言を挙げるような事は…。 16 00:02:07,338 --> 00:02:13,010 その事だが そなたが ここに詰めて もう1年になる。 17 00:02:13,010 --> 00:02:15,613 新出先生とも話して➡ 18 00:02:15,613 --> 00:02:19,483 そなたは まさをと 祝言を挙げたあと➡ 19 00:02:19,483 --> 00:02:24,822 ここを出て お目見え医に 上がってもらう事になった。 20 00:02:24,822 --> 00:02:26,757 えっ? 21 00:02:26,757 --> 00:02:29,493 どうだ? 22 00:02:29,493 --> 00:02:31,829 はあ…。 23 00:02:31,829 --> 00:02:38,636 長崎遊学から帰ったら すぐに その手続きをする約束だったが➡ 24 00:02:38,636 --> 00:02:47,778 新出先生とも相談して その前に ここに詰めてもらう事にした。➡ 25 00:02:47,778 --> 00:02:52,116 初めは なかなか 言う事を聞かなかったそうだが➡ 26 00:02:52,116 --> 00:03:00,291 今では 難しい病人の療治も 進んで やると聞いている。 27 00:03:00,291 --> 00:03:05,463 よく辛抱してくれたな。 28 00:03:05,463 --> 00:03:08,763 では それでいいな。 29 00:03:10,334 --> 00:03:14,034 お待ち下さい。 何だ? 30 00:03:16,807 --> 00:03:22,480 まさをさんとの祝言 大変 ありがたいお話ですが➡ 31 00:03:22,480 --> 00:03:25,483 遠慮致したく存じます。 えっ? 32 00:03:25,483 --> 00:03:27,618 どういう事だ? 33 00:03:27,618 --> 00:03:30,321 申し訳ありません。 34 00:03:30,321 --> 00:03:33,557 おい 保本! 35 00:03:33,557 --> 00:03:37,357 ≪待て… 待て! 36 00:03:41,265 --> 00:03:44,565 お常さん お常さん お常さん お常さん お常さん! 37 00:03:46,137 --> 00:03:49,774 (津川)祝言を断ったんだって? 38 00:03:49,774 --> 00:03:56,113 もう聞いたのか。 変な意地を張るもんじゃないよ。 39 00:03:56,113 --> 00:03:58,613 ほっといてくれ。 40 00:04:04,822 --> 00:04:08,125 ちょ ちょ ちょ… どういう事なんだろう? 41 00:04:08,125 --> 00:04:11,595 はは~ん。 分かった。 (お雪)えっ 何が? 42 00:04:11,595 --> 00:04:14,498 保本さんは 本当は…➡ 43 00:04:14,498 --> 00:04:16,967 お杉が好きという事か。 44 00:04:16,967 --> 00:04:18,903 うわっ! え~! あれれ。 45 00:04:18,903 --> 00:04:22,139 ≪お待ち! ≪嫌だ。 46 00:04:22,139 --> 00:04:24,175 ああ ああ ちょっと はだし! あれ! 47 00:04:24,175 --> 00:04:30,175 (津川)おお… おい ちょっと! うわ~! どうした? はいはいはい…。 48 00:04:31,849 --> 00:04:37,621 なに… ややこしい話じゃないんですよ。 49 00:04:37,621 --> 00:04:40,524 この子の おなかの中に➡ 50 00:04:40,524 --> 00:04:43,761 誰だか知らない男の子どもがいるんで➡ 51 00:04:43,761 --> 00:04:48,933 始末してほしいんですよ。 堕胎しろという事か。 52 00:04:48,933 --> 00:04:53,804 見てのとおり この子は 頭が ちょっと あれでね…。 53 00:04:53,804 --> 00:05:00,945 奉公先で 頭を強くぶつけまして それ以来 このざまですよ。 54 00:05:00,945 --> 00:05:03,781 父親が分からないとは どういう事だ? 55 00:05:03,781 --> 00:05:08,452 この子を孕まして 知らんぷりして 逃げちまったんですよ。 56 00:05:08,452 --> 00:05:10,955 奉公は 暇を出されちまうし➡ 57 00:05:10,955 --> 00:05:12,890 うちに戻されても➡ 58 00:05:12,890 --> 00:05:17,828 私には この子と生まれてきた子を 養う事なんて できませんからね。➡ 59 00:05:17,828 --> 00:05:23,134 私だって 自分一人 食べてくのに 精いっぱいなんです。 60 00:05:23,134 --> 00:05:27,605 そういう訳で どう考えても 堕ろすしかないんです。 61 00:05:27,605 --> 00:05:32,409 嫌だ。 あたい 産む。 62 00:05:32,409 --> 00:05:34,912 まだ そんな事 言って…。 63 00:05:34,912 --> 00:05:37,748 できる訳ないだろう? 育てる! 64 00:05:37,748 --> 00:05:39,683 さあ さっさと やってもらいましょうか。 65 00:05:39,683 --> 00:05:42,920 嫌だ! もう いい加減 諦めな! 66 00:05:42,920 --> 00:05:44,855 嫌だ! ちょっと待て。 67 00:05:44,855 --> 00:05:47,558 ちょっと邪魔だよ! 嫌だ 嫌だ…! 痛っ…。 68 00:05:47,558 --> 00:05:50,427 それで どうした? はあ…。 69 00:05:50,427 --> 00:05:54,265 とにかく しばらく娘を預かるという事で その場を収めました。 70 00:05:54,265 --> 00:05:56,200 えらい目に遭いました。 71 00:05:56,200 --> 00:06:00,070 母親は納得したのか? 納得はしてませんね。 72 00:06:00,070 --> 00:06:02,940 7日しても 娘が堕ろす事を承知しないなら➡ 73 00:06:02,940 --> 00:06:04,875 連れて帰ると言って 帰りました。 74 00:06:04,875 --> 00:06:08,812 さて どうしたもんか…。 75 00:06:08,812 --> 00:06:14,612 私は御免ですよ。 あんな娘の相手はできません。 76 00:06:16,453 --> 00:06:18,956 保本。 77 00:06:18,956 --> 00:06:21,592 お前が やってみろ。 78 00:06:21,592 --> 00:06:23,527 はあ…。 79 00:06:23,527 --> 00:06:29,300 さっさと 娘に 子どもを 諦めさせる事ですね。 80 00:06:29,300 --> 00:06:33,800 では ごちそうさまでした。 81 00:06:35,406 --> 00:06:37,406 待て。 82 00:06:39,276 --> 00:06:45,416 どうしてだ? どうして祝言を断る? 83 00:06:45,416 --> 00:06:50,254 私は ここにいたいんです。 何? 84 00:06:50,254 --> 00:06:52,923 ずっと このまま ここで働いていたいんです。 85 00:06:52,923 --> 00:06:57,761 何をバカな事を言っている。 お目見え医になれるんだぞ。 86 00:06:57,761 --> 00:07:01,565 先生が そのようなものに 価値をお感じとは…。 87 00:07:01,565 --> 00:07:03,634 世間一般の話をしているんだ。 88 00:07:03,634 --> 00:07:06,403 私は ここがいいんです! 89 00:07:06,403 --> 00:07:08,339 はあ…。 90 00:07:08,339 --> 00:07:13,577 ここの暮らしは貧しい。 まさをさんには苦労をかけられない。 91 00:07:13,577 --> 00:07:17,448 だから 祝言は断る。 そういう事か? 92 00:07:17,448 --> 00:07:22,953 そうです。 まさをさんは 何不自由なく育った方です。 93 00:07:22,953 --> 00:07:27,124 貧しい暮らしができるとは 思えません。 なぜ そう決めつける? 94 00:07:27,124 --> 00:07:29,793 やってみれば うまくいくかもしれんだろう。 95 00:07:29,793 --> 00:07:32,763 人の一生を やってみれば うまくいくなどと➡ 96 00:07:32,763 --> 00:07:35,399 いい加減な事は言えません! 97 00:07:35,399 --> 00:07:40,070 私は 先生のもとで学びたいんです。 もっと いろいろな事を教えて下さい。 98 00:07:40,070 --> 00:07:44,241 わしを買いかぶるな。 先生は…➡ 99 00:07:44,241 --> 00:07:50,047 ここには もっと いい医者が欲しいと おっしゃっていたじゃないですか。 100 00:07:50,047 --> 00:07:56,420 いえ… 私が そうなれたとは思いません。 101 00:07:56,420 --> 00:08:00,291 ですが なろうと 努力しているつもりです。 102 00:08:00,291 --> 00:08:04,161 決めた。 お前は ここから出ていけ! 103 00:08:04,161 --> 00:08:09,767 私は出ていきません! 何だと!? 104 00:08:09,767 --> 00:08:19,443 ♬~ 105 00:08:19,443 --> 00:08:24,114 新出先生と 言い合いをされているのが 聞こえました。 106 00:08:24,114 --> 00:08:29,987 ああ。 先生が 俺を 追い出そうとしているんだ。 107 00:08:29,987 --> 00:08:32,923 えっ? 108 00:08:32,923 --> 00:08:38,923 何事も いつか 終わりが来るものなのかもな。 109 00:08:52,910 --> 00:08:58,782 すまん。 俺は そういう意味で言ったのでは…。 110 00:08:58,782 --> 00:09:01,582 いえ。 111 00:09:03,420 --> 00:09:09,293 先生にも お嬢様は もう長くないと言われています。 112 00:09:09,293 --> 00:09:14,131 何事も いつか 終わりが来る…。 113 00:09:14,131 --> 00:09:18,131 そのとおりかもしれません。 114 00:09:22,773 --> 00:09:34,218 ♬~ 115 00:09:34,218 --> 00:09:40,391 <私は 自分が ここに欠かせぬ者だと 認めさせたかった。➡ 116 00:09:40,391 --> 00:09:46,897 そのためには この娘の事を解決する事だ> 117 00:09:46,897 --> 00:09:54,238 お前の おなかの子どもの事だが…。 あたい 自分で育てられる。 118 00:09:54,238 --> 00:09:58,909 いや しかし…。 あたいの子だもの。 119 00:09:58,909 --> 00:10:04,782 フフッ。 何があったって 自分で育てるんだもの。 120 00:10:04,782 --> 00:10:10,921 しかし そんな事は無理だろう。 121 00:10:10,921 --> 00:10:14,758 あたいが バカだから? 122 00:10:14,758 --> 00:10:16,693 いや…。 123 00:10:16,693 --> 00:10:23,434 み~んな あたいの事 バカだ バカだって言うけど…➡ 124 00:10:23,434 --> 00:10:27,938 フフッ 本当は そうじゃないの。 125 00:10:27,938 --> 00:10:29,973 フフッ アハハハ…。 126 00:10:29,973 --> 00:10:46,790 ♬~ 127 00:10:46,790 --> 00:10:49,290 (竹造)誰だ!? 128 00:10:53,464 --> 00:10:58,664 これを持っていたんだな? へい。 129 00:11:05,809 --> 00:11:11,109 ご苦労。 もういい。 へい。 あっしは これで。 130 00:11:21,992 --> 00:11:24,692 なぜ 逃げたんだ? 131 00:11:26,630 --> 00:11:30,501 天神様の池に行きたかったの。 132 00:11:30,501 --> 00:11:35,272 天神様の池? 133 00:11:35,272 --> 00:11:39,142 亀に餌をやらなきゃ…。 134 00:11:39,142 --> 00:11:42,342 いつも やってたから。 135 00:11:44,448 --> 00:11:48,952 お前…➡ 136 00:11:48,952 --> 00:11:52,952 本当に バカなのか? 137 00:11:56,460 --> 00:12:00,330 お前は 逃げるために 提灯を持ち出した。 138 00:12:00,330 --> 00:12:04,334 火種を探して ちゃんと火をつけて。 139 00:12:04,334 --> 00:12:08,834 バカに そんな事ができるか? 140 00:12:10,607 --> 00:12:12,976 もしかして…。 141 00:12:12,976 --> 00:12:16,313 フフッ フフ…。 142 00:12:16,313 --> 00:12:23,013 いや… そんな訳はないか。 143 00:12:29,626 --> 00:12:32,930 はあ…。 144 00:12:32,930 --> 00:12:36,567 こういう人は苦手。 145 00:12:36,567 --> 00:12:39,067 えっ? 146 00:12:41,772 --> 00:12:45,576 しょうがないわね。 147 00:12:45,576 --> 00:12:49,112 ほかの人には言っちゃ駄目よ。 148 00:12:49,112 --> 00:12:52,983 やはり そうなのか? 149 00:12:52,983 --> 00:12:59,823 今度 おっ母さんが来たら この子を堕ろされてしまう。 150 00:12:59,823 --> 00:13:04,595 だから 逃げて よそで産もうと思ったの。 151 00:13:04,595 --> 00:13:08,131 これまで ずっと バカなふりをしてきたのか? 152 00:13:08,131 --> 00:13:11,168 そうよ… フッ。 153 00:13:11,168 --> 00:13:16,840 しまいには 自分が本当にバカなんじゃ ないかって気がしてきたくらいよ。 154 00:13:16,840 --> 00:13:19,840 どうして そんな事を…。 155 00:13:22,479 --> 00:13:27,317 おっ母さんに売られないため。 156 00:13:27,317 --> 00:13:33,557 売られないため? どういう事だ。 157 00:13:33,557 --> 00:13:35,492 (おえい)あたいの上には➡ 158 00:13:35,492 --> 00:13:37,928 2人の姉がいたわ。➡ 159 00:13:37,928 --> 00:13:43,433 お父っつぁんは とっくの昔に おっ母さんに愛想を尽かして うちを出た。 160 00:13:43,433 --> 00:13:46,733 (おかね)おりつ おいで。 161 00:13:50,574 --> 00:13:54,111 この人と一緒に行くんだ。 えっ? 162 00:13:54,111 --> 00:13:58,949 (おかね)怖がる事はないよ。 立派なお店に奉公するんだ。 163 00:13:58,949 --> 00:14:01,585 お嬢ちゃん 行こうか。 164 00:14:01,585 --> 00:14:06,123 (おえい)姉が連れていかれたのは 深川の芸者屋だった。 165 00:14:06,123 --> 00:14:11,995 給金の前借りが返せなくて すぐに 客を取らされたわ。 166 00:14:11,995 --> 00:14:16,299 前借り? (おえい)おっ母さんが借りていくの。 167 00:14:16,299 --> 00:14:21,805 一向に返さないから 借金は たまるばかり。➡ 168 00:14:21,805 --> 00:14:29,146 姉は しまいには 女郎にされた。➡ 169 00:14:29,146 --> 00:14:35,752 しばらくして 2番目の姉の はなが奉公に出されていった。➡ 170 00:14:35,752 --> 00:14:41,052 じきに 客を取らされるのは 目に見えていた。 171 00:14:42,626 --> 00:14:50,267 それから 2年たって ついに あたいの番が来た。 172 00:14:50,267 --> 00:14:52,936 ありがとうございました! 173 00:14:52,936 --> 00:14:56,807 (おえい)奉公に行ったのは 蝋燭問屋。➡ 174 00:14:56,807 --> 00:15:01,945 仕事はきついけど 店の人は いい人ばかりだった。➡ 175 00:15:01,945 --> 00:15:06,116 うちにいるより ずっと ましだった。 176 00:15:06,116 --> 00:15:08,116 はい。 177 00:15:10,954 --> 00:15:14,291 ≪おえい。 178 00:15:14,291 --> 00:15:18,595 姉ちゃん? 179 00:15:18,595 --> 00:15:23,467 どうしたの? 逃げてきたんだ。 180 00:15:23,467 --> 00:15:27,304 逃げるって どこへ? 181 00:15:27,304 --> 00:15:34,104 あんたは 私みたいになっちゃ駄目よ。 それを言いに来たの。 分かった? 182 00:15:47,090 --> 00:15:53,430 ♬~ 183 00:15:53,430 --> 00:15:59,630 (おえい)姉は すぐに捕まって ひどい折檻を受けた。 184 00:16:04,574 --> 00:16:11,114 このままでは あたいも いつか…。 185 00:16:11,114 --> 00:16:17,988 ♬~ 186 00:16:17,988 --> 00:16:20,123 あっ! 187 00:16:20,123 --> 00:16:22,058 うっ…。 あっ おえい! 188 00:16:22,058 --> 00:16:27,798 (番頭)あっ お… おえい 大丈夫か!? 189 00:16:27,798 --> 00:16:32,298 (おえい)今しかない… そう思った。 190 00:16:33,904 --> 00:16:39,075 あっ どうした? 私が分かるか? うん? 191 00:16:39,075 --> 00:16:42,546 あんた 誰? えっ? 192 00:16:42,546 --> 00:16:47,918 しんちゃんかい。 しんちゃん? 193 00:16:47,918 --> 00:16:52,255 しんちゃん 今日は何して遊ぼうか? 194 00:16:52,255 --> 00:16:55,158 フフッ フフッ フフフ…。 195 00:16:55,158 --> 00:16:59,658 3年も ふりをしてきたのか。 196 00:17:01,431 --> 00:17:04,100 でも 安心はできない。 197 00:17:04,100 --> 00:17:09,439 世の中には そういう女を好む男だっている。 198 00:17:09,439 --> 00:17:14,945 おっ母さんは そういう事を考えかねない。 199 00:17:14,945 --> 00:17:19,583 だから 子どもを産もう。 そう思ったの。 200 00:17:19,583 --> 00:17:24,454 こぶつきの女を売ろうとは さすがに思わないでしょ。 201 00:17:24,454 --> 00:17:28,792 とにかく この子を産まなきゃ。 202 00:17:28,792 --> 00:17:33,230 お願い 先生 この子を堕ろさないで。 203 00:17:33,230 --> 00:17:39,035 あたい どんなに苦労したって この子を立派に育ててみせるから。 204 00:17:39,035 --> 00:17:48,245 ♬~ 205 00:17:48,245 --> 00:17:50,747 分かった。 206 00:17:50,747 --> 00:17:53,047 本当? 207 00:17:55,552 --> 00:18:01,091 <この若い娘が これほど固い決意をしている。➡ 208 00:18:01,091 --> 00:18:05,929 そこに賭けるしかないと思った> 209 00:18:05,929 --> 00:18:11,268 私は あの娘に 子どもを 産ませてやりたいと思っています。 210 00:18:11,268 --> 00:18:17,140 ほう。 どうしてだ? それが正しいと思うからです。 211 00:18:17,140 --> 00:18:21,578 しかし 産んだところで 育てていけるのか? 212 00:18:21,578 --> 00:18:24,281 それは やってみないと分かりません。 213 00:18:24,281 --> 00:18:28,952 うん? お前 まさをさんとの事は➡ 214 00:18:28,952 --> 00:18:31,788 やってみれば うまくいくなどとは 言えないと言ったよな。 215 00:18:31,788 --> 00:18:35,392 それと これとは違います。 どう違うんだ? 216 00:18:35,392 --> 00:18:37,394 それは…。 217 00:18:37,394 --> 00:18:41,898 人の事だから まあ なんとかなる ぐらいに思っているのか。 218 00:18:41,898 --> 00:18:43,833 違います! 219 00:18:43,833 --> 00:18:48,672 おえいは子どもを産んで育てるという事に 強い意志を持っています。 220 00:18:48,672 --> 00:18:50,607 まさをさんには その意志がないというのか? 221 00:18:50,607 --> 00:18:54,077 いえ そんな…。 222 00:18:54,077 --> 00:18:59,549 保本… お前は逃げてるんだ。 223 00:18:59,549 --> 00:19:01,484 逃げる? 224 00:19:01,484 --> 00:19:04,387 お前は 最初 ここで働くのを嫌がった。 225 00:19:04,387 --> 00:19:06,923 そして 今度は出ていけと言えば 嫌だと言う。 226 00:19:06,923 --> 00:19:12,223 つまり 新しい事を恐れているんだ。 227 00:19:13,797 --> 00:19:17,100 今は 私の話ではなく…。 228 00:19:17,100 --> 00:19:23,300 とにかく おえいには 子どもを産ませます。 229 00:19:26,810 --> 00:19:29,813 えっ バカのふりを? 230 00:19:29,813 --> 00:19:33,383 母親に売られないためには そうするしかないと思ったんだ。 231 00:19:33,383 --> 00:19:41,124 おえいが? そうだ。 頭は むしろ並以上だ。 232 00:19:41,124 --> 00:19:45,895 あっ そんな事が…。 233 00:19:45,895 --> 00:19:49,195 おえい。 ≪(おえい)はい。 234 00:19:54,537 --> 00:20:00,910 だまして 申し訳ありませんでした。 235 00:20:00,910 --> 00:20:07,250 ハハハハ… やられましたな。 いや 3年もの間…。 236 00:20:07,250 --> 00:20:10,286 許してやってくれ。 237 00:20:10,286 --> 00:20:16,259 ふと そんな気がした事もありましたが まさか…。 238 00:20:16,259 --> 00:20:21,097 で これからの事で頼みがある。 239 00:20:21,097 --> 00:20:23,767 何でしょう? 240 00:20:23,767 --> 00:20:26,269 子どもを育てながら➡ 241 00:20:26,269 --> 00:20:29,305 このまま そちらで奉公させてくれないか。 242 00:20:29,305 --> 00:20:32,442 えっ? 仕事は きちんとやります。 243 00:20:32,442 --> 00:20:37,781 どんな事でもします。 お願いです。 244 00:20:37,781 --> 00:20:40,817 私からも頼む。 245 00:20:40,817 --> 00:20:45,117 おえいを 母親から守るためだ。 246 00:20:47,791 --> 00:20:51,661 分かりました。 247 00:20:51,661 --> 00:20:54,361 いいのか? 248 00:20:56,499 --> 00:21:00,804 この子は 懸命に働いてくれました。 249 00:21:00,804 --> 00:21:04,607 うちの出入りの男に 孕ませられた事もありますし➡ 250 00:21:04,607 --> 00:21:08,978 できるだけの事は してやりましょう。 251 00:21:08,978 --> 00:21:12,778 ありがとうございます! 252 00:21:23,827 --> 00:21:30,327 <その夜 おゆみの病状が悪化した> 253 00:21:45,949 --> 00:21:48,149 お嬢様…。 254 00:22:01,297 --> 00:23:03,793 ♬~ 255 00:23:03,793 --> 00:23:10,133 (伊勢屋)これまで よくやってくれた。 256 00:23:10,133 --> 00:23:12,969 いえ…。 257 00:23:12,969 --> 00:23:19,309 (伊勢屋)この後の身の振り方については お前の好きにすればいい。 258 00:23:19,309 --> 00:23:22,145 出ていくというのなら➡ 259 00:23:22,145 --> 00:23:25,345 それなりの支度を してあげよう。 260 00:23:27,483 --> 00:23:37,760 ♬~ 261 00:23:37,760 --> 00:23:41,431 そうか…。 262 00:23:41,431 --> 00:23:50,139 このまま ここで働くのも いいのではないかと思っていたんだがな。 263 00:23:50,139 --> 00:23:54,010 いえ…➡ 264 00:23:54,010 --> 00:23:57,580 それでは けじめがつきません。 265 00:23:57,580 --> 00:24:01,080 ≪けじめ? 266 00:24:03,286 --> 00:24:06,122 ≪(お杉)ここにいては➡ 267 00:24:06,122 --> 00:24:10,593 ずっと お嬢様の影を感じながら 暮らしていく事になります。 268 00:24:10,593 --> 00:24:15,131 それでは…。 269 00:24:15,131 --> 00:24:25,608 ♬~ 270 00:24:25,608 --> 00:24:28,808 お世話になりました。 271 00:24:30,446 --> 00:24:36,946 一つ 大きな事をやり遂げたな。 272 00:24:41,758 --> 00:24:45,261 ありがとうございます。 273 00:24:45,261 --> 00:25:01,261 ♬~ 274 00:25:02,812 --> 00:25:16,312 ♬~(三味線) 275 00:25:22,465 --> 00:25:38,965 ♬~(鼻歌) 276 00:25:45,421 --> 00:25:49,421 出ていくそうだな。 277 00:25:52,762 --> 00:25:57,762 新出先生が言って下さいました。 278 00:25:59,435 --> 00:26:04,435 「一つ 大きな事をやり遂げたな」と。 279 00:26:09,145 --> 00:26:14,845 さあ 片づけをしないと。 280 00:26:23,126 --> 00:26:31,467 ♬~ 281 00:26:31,467 --> 00:26:34,404 <後ろを振り向かず➡ 282 00:26:34,404 --> 00:26:41,704 前を見ようとしているお杉の顔は 美しかった> 283 00:26:46,549 --> 00:26:50,420 <私は おえいの母に手紙を書いた。➡ 284 00:26:50,420 --> 00:26:53,923 おえいは 子どもを産むつもりだという事➡ 285 00:26:53,923 --> 00:26:58,428 我々も おえいの気持ちを 尊重するつもりだと。➡ 286 00:26:58,428 --> 00:27:04,928 いわば 戦いの狼煙を上げたのだ> 287 00:27:08,571 --> 00:27:11,274 おえい! 288 00:27:11,274 --> 00:27:13,576 おえい どこだい! 289 00:27:13,576 --> 00:27:15,876 うわっ! 290 00:27:17,780 --> 00:27:21,451 おえい! おえい! 291 00:27:21,451 --> 00:27:23,451 おえい! 292 00:27:25,121 --> 00:27:28,791 何の用だ? あの子を連れ戻しに来たんだよ。 293 00:27:28,791 --> 00:27:30,726 断る。 294 00:27:30,726 --> 00:27:36,065 何だい この手紙は? 親から 子どもを取ろうってのかい。 295 00:27:36,065 --> 00:27:42,405 大体 この見え透いたうそは何だ。 おえいが 本当は バカじゃないって? 296 00:27:42,405 --> 00:27:45,308 お笑いぐさだ! 297 00:27:45,308 --> 00:27:49,178 本当よ おっ母さん。 298 00:27:49,178 --> 00:27:51,113 あんた…。 299 00:27:51,113 --> 00:27:55,117 あたい おっ母さんのとこには帰らない。 300 00:27:55,117 --> 00:27:59,822 子どもを産んで 育てるの。 301 00:27:59,822 --> 00:28:04,260 そういう事だ。 何をバカな事を。 302 00:28:04,260 --> 00:28:06,929 さっさと おなかの子を 堕ろしてもらおうか。 303 00:28:06,929 --> 00:28:09,565 この娘を食い物にするのは諦めろ。 304 00:28:09,565 --> 00:28:14,770 食い物だと? 私が いつ 娘を食い物にした! 305 00:28:14,770 --> 00:28:19,575 先生 おえいちゃんの母親が どなり込んできたんですけど➡ 306 00:28:19,575 --> 00:28:22,445 保本先生一人じゃ…。 307 00:28:22,445 --> 00:28:27,316 これは 保本の仕事だ。 308 00:28:27,316 --> 00:28:30,586 みんな 私が産んで 育てた子だ。 309 00:28:30,586 --> 00:28:34,457 自分の子どもをどうしようが 親の勝手だよ! 310 00:28:34,457 --> 00:28:36,893 親の勝手? 311 00:28:36,893 --> 00:28:39,529 子どもが親に尽くすのは 当たり前だろ。 312 00:28:39,529 --> 00:28:44,066 私だって 子どもの頃には 親のために さんざん苦労したさ。 313 00:28:44,066 --> 00:28:48,738 育ててもらった恩があれば 苦労くらい 誰も いとわない。 314 00:28:48,738 --> 00:28:52,608 しかし 親のために 体を売るなどと…。 315 00:28:52,608 --> 00:28:54,610 (おかね)そんなの 珍しくもない。 316 00:28:54,610 --> 00:28:57,413 それが珍しくない世の中を なんとかしたいんだ! 317 00:28:57,413 --> 00:29:00,750 甘い事 言ってんじゃないよ! 318 00:29:00,750 --> 00:29:05,421 この世は地獄さ。 319 00:29:05,421 --> 00:29:09,258 私だって そうだった。 320 00:29:09,258 --> 00:29:15,765 親のために 体を売らされたさ。 321 00:29:15,765 --> 00:29:18,568 おっ母さんも…。 322 00:29:18,568 --> 00:29:24,268 なのに どうして おえいは しなくていいなんて言えるんだい!? 323 00:29:28,110 --> 00:29:30,046 どけ。 324 00:29:30,046 --> 00:29:32,882 何だ このにおいは!? 325 00:29:32,882 --> 00:29:36,385 臭くていかん。 開けておけ。 326 00:29:36,385 --> 00:29:39,221 何だい! うん? 327 00:29:39,221 --> 00:29:42,525 うわっ お前か! 328 00:29:42,525 --> 00:29:47,363 お前の腐った性根のせいで この部屋は 反吐が出るほど臭い。 329 00:29:47,363 --> 00:29:49,398 自分の体のにおいを よ~く嗅いでみろ! 330 00:29:49,398 --> 00:29:51,734 何だって!? 犬や猫でさえ➡ 331 00:29:51,734 --> 00:29:54,403 子を守るためには 命を惜しまない。 332 00:29:54,403 --> 00:29:57,740 自分は食わなくとも まずは 子どもに食わせるもんだ。 333 00:29:57,740 --> 00:30:03,412 …してみると お前は 犬や猫よりも劣るという事だ。 334 00:30:03,412 --> 00:30:05,348 よくも そんな事を! 335 00:30:05,348 --> 00:30:10,186 保本 どんな名医でも もはや この女は救いようがない。 336 00:30:10,186 --> 00:30:12,555 あとは 奉行所にでも任せろ! 337 00:30:12,555 --> 00:30:19,261 いえ… 救いはあります。 338 00:30:19,261 --> 00:30:21,197 何? 339 00:30:21,197 --> 00:30:28,437 私は 人の心が変わるのを ここで何度も見ました。 340 00:30:28,437 --> 00:30:34,243 それを見せてくれたのは 先生じゃないですか。 341 00:30:34,243 --> 00:30:38,943 だから 話してみたいんです。 342 00:30:41,984 --> 00:30:45,287 いくら 御託を並べたって同じだよ。 343 00:30:45,287 --> 00:30:49,458 いいから 聞いてくれ。 (おえい)先生…➡ 344 00:30:49,458 --> 00:30:53,158 もういい。 345 00:30:54,964 --> 00:30:59,764 あたい おっ母さんの言うとおりにするよ。 346 00:31:01,470 --> 00:31:04,473 何を言っているんだ? 347 00:31:04,473 --> 00:31:10,613 あたい おっ母さんは 自分だけ楽してると思ってた。 348 00:31:10,613 --> 00:31:15,818 でも 違ってた。 だったら あたいも…。 349 00:31:15,818 --> 00:31:19,155 それは違う。 こんな事は ここで終わらせるんだ。 350 00:31:19,155 --> 00:31:22,992 自分がされても 自分の子にはするな。 お前で終わらせるんだ! 351 00:31:22,992 --> 00:31:27,192 あたいで それを終わりにする! 352 00:31:31,701 --> 00:31:34,570 あたい…➡ 353 00:31:34,570 --> 00:31:39,275 この子には こんな思いさせないよ。 354 00:31:39,275 --> 00:31:44,580 だから… この子は産ませて!➡ 355 00:31:44,580 --> 00:31:48,284 あたいは おっ母さんの思いどおりにしていい。 356 00:31:48,284 --> 00:31:53,984 そのかわり… この子だけは…。 357 00:31:55,591 --> 00:32:01,891 何を… 何をバカな事を。 358 00:32:07,203 --> 00:32:13,503 しょうがないね… 子どもは産みな。 359 00:32:15,911 --> 00:32:19,482 そのあとの事は知らないよ。 360 00:32:19,482 --> 00:32:33,929 ♬~ 361 00:32:33,929 --> 00:32:37,433 黙って見ているつもりだったが…➡ 362 00:32:37,433 --> 00:32:42,233 年を取ると 怒りっぽくなっていかん。 363 00:32:43,939 --> 00:32:50,446 ありがとうございます。 うん? 先生は…➡ 364 00:32:50,446 --> 00:32:56,952 わざと あのような事を。 フン… まあな。 365 00:32:56,952 --> 00:33:02,591 しかし 私は何もできませんでした。 366 00:33:02,591 --> 00:33:07,963 いや あれでいい。 367 00:33:07,963 --> 00:33:11,467 よくやった。 368 00:33:11,467 --> 00:33:19,141 この養生所に欲しいのは 今の お前のような医者だ。 369 00:33:19,141 --> 00:33:22,841 先生…。 370 00:33:24,480 --> 00:33:29,819 では 私は… ここにいて いいんですか? 371 00:33:29,819 --> 00:33:44,266 ♬~ 372 00:33:44,266 --> 00:33:46,936 目をつぶれ。 373 00:33:46,936 --> 00:33:49,772 (津川)保本先生。➡ 374 00:33:49,772 --> 00:33:53,275 早く行かないと 赤ひげが おかんむりだぞ。 まだ 少しかかる。 375 00:33:53,275 --> 00:33:57,446 自分の花嫁を待たせるやつがいるか。 赤ひげに また出ていけと➡ 376 00:33:57,446 --> 00:33:59,949 言われないうちに行った方がいい。 377 00:33:59,949 --> 00:34:01,884 では 頼んだ。 378 00:34:01,884 --> 00:34:04,820 あとは 薬を塗るだけだ。 379 00:34:04,820 --> 00:34:09,620 私がやる。 いや… 私がやろう。 380 00:34:24,473 --> 00:34:26,809 (足音) 381 00:34:26,809 --> 00:34:32,147 バカ者! 自分の祝言に遅れるやつがいるか! 382 00:34:32,147 --> 00:34:37,553 お待たせして申し訳ありません。 しかも このような所で。 383 00:34:37,553 --> 00:34:41,090 いや こういう趣向もよい。 384 00:34:41,090 --> 00:34:44,390 では 始めよう。 385 00:35:02,444 --> 00:35:05,314 ちぐささん…。 386 00:35:05,314 --> 00:35:08,317 ちぐささんじゃないですか。 387 00:35:08,317 --> 00:35:10,452 はい…。 388 00:35:10,452 --> 00:35:13,455 お久しぶりです。 389 00:35:13,455 --> 00:35:16,258 お子さんは お元気ですか? 390 00:35:16,258 --> 00:35:18,258 はい…。 391 00:35:19,962 --> 00:35:22,865 それは何よりです。 392 00:35:22,865 --> 00:35:34,410 ♬~ 393 00:35:34,410 --> 00:35:37,313 よかった…。 394 00:35:37,313 --> 00:35:44,753 ♬~ 395 00:35:44,753 --> 00:35:49,625 もう ご存じでしょうが 私は ここに残ります。 396 00:35:49,625 --> 00:35:52,628 その話は もういい。 いえ…➡ 397 00:35:52,628 --> 00:35:59,301 私は 最初 まさをさんとの祝言を 遠慮させて頂こうと思っておりました。 398 00:35:59,301 --> 00:36:05,774 私は 納得がいかないと申し上げました。 399 00:36:05,774 --> 00:36:09,278 なぜ 一緒に苦労してくれと 言わないのかと➡ 400 00:36:09,278 --> 00:36:12,114 問い詰められまして…。 401 00:36:12,114 --> 00:36:14,450 (笑い声) そうだったのか。 402 00:36:14,450 --> 00:36:19,321 これから 私は ここで 医が仁術であるという事を➡ 403 00:36:19,321 --> 00:36:22,324 更に自分のものに…。 ちょっと待て。 404 00:36:22,324 --> 00:36:27,463 医が仁術だ? 医学は まだ風邪一つ ろくに治せん。 405 00:36:27,463 --> 00:36:31,300 無知や貧困に対しても 何一つ できてはおらん。 406 00:36:31,300 --> 00:36:34,203 ですが 希望はあります。 407 00:36:34,203 --> 00:36:36,538 分かったような口をきくな! 408 00:36:36,538 --> 00:36:39,338 先生のおかげです。 409 00:36:41,076 --> 00:36:44,546 ここに残った事を 今に後悔するぞ。 410 00:36:44,546 --> 00:36:46,482 試してみましょう。 411 00:36:46,482 --> 00:36:50,252 何だ… フン。 412 00:36:50,252 --> 00:36:54,556 ハハハハハ…。 (去定のせきばらい) 413 00:36:54,556 --> 00:37:00,362 それでは 始めましょうか。 414 00:37:00,362 --> 00:37:11,940 ♬~ 415 00:37:11,940 --> 00:37:14,576 しっかりしろ! 森さん 怪我人です! 416 00:37:14,576 --> 00:37:16,945 膝を深く切ってる。 戸板を横につけろ。 417 00:37:16,945 --> 00:37:18,881 (一同)よいしょ! 418 00:37:18,881 --> 00:37:20,816 通せ… 通せ 通せ! 419 00:37:20,816 --> 00:37:23,819 脈は どうだ? 弱まってます。 血も止まりません。 420 00:37:23,819 --> 00:37:26,288 津川 止血の準備だ。 はい! 421 00:37:26,288 --> 00:37:28,590 森は縫合。 はい! 保本 傷口が開かないように➡ 422 00:37:28,590 --> 00:37:30,659 そのまま押さえてろ。 はい! 423 00:37:30,659 --> 00:37:38,734 <徒労にも見える事を積み重ねていく先に 真の希望が見えてくる。➡ 424 00:37:38,734 --> 00:37:43,072 「その情熱が お前にあるか?」➡ 425 00:37:43,072 --> 00:37:45,107 そう 先生に問われる日々が➡ 426 00:37:45,107 --> 00:37:47,543 これからも続くのだろう> 427 00:37:47,543 --> 00:37:49,912 水を飲んでも 吐いてしまうんです! 428 00:37:49,912 --> 00:37:51,847 お願い致します! 429 00:37:51,847 --> 00:37:55,847 早くしないと 死んでしまいます!