1
00:00:00,239 --> 00:00:01,564
[赤い袖先]
2
00:00:01,590 --> 00:00:03,970
3
00:00:19,600 --> 00:00:22,700
[平安道 鉄山の官庁]
4
00:01:20,080 --> 00:01:21,920
使道...
(サット:地方官の総称)
5
00:01:22,760 --> 00:01:24,480
誰だ?
6
00:01:24,480 --> 00:01:26,253
使道...
7
00:01:26,820 --> 00:01:28,540
お前が...
8
00:01:29,240 --> 00:01:34,660
ここに赴任してくる府使*をいつも殺している
噂の怨霊なのか? (地方長官職)
9
00:01:34,660 --> 00:01:37,000
さっさと姿を現せ!
10
00:02:18,380 --> 00:02:20,260
使道...
11
00:02:42,860 --> 00:02:44,800
使道...
12
00:02:51,880 --> 00:02:53,940
使道...
13
00:02:58,000 --> 00:02:59,880
使道...
14
00:03:44,300 --> 00:03:45,604
ボギョン!
15
00:03:45,606 --> 00:03:47,506
- ボギョン!
- 大丈夫?
16
00:03:47,506 --> 00:03:49,291
ねえ みんな
17
00:03:58,018 --> 00:03:59,169
今日はここまで
[薔花紅蓮伝(古典怪談として知られている)]
18
00:03:59,169 --> 00:04:01,043
ええっ?何よ?
19
00:04:01,045 --> 00:04:02,269
何なの?ちょっと!
20
00:04:02,269 --> 00:04:04,660
もっと読んで!お願い!
21
00:04:04,660 --> 00:04:08,208
ひどいわ お願い!
22
00:04:11,220 --> 00:04:13,920
[第1回]
23
00:04:18,528 --> 00:04:22,268
- 読んでくれてありがとう
- どうもありがとう
24
00:04:22,960 --> 00:04:24,540
はい これ
25
00:04:25,332 --> 00:04:28,097
- わあ!
- 私が自分で刺繍したのよ
26
00:04:28,097 --> 00:04:31,740
私の朗読にこんな高い額を払って下さるなんて
27
00:04:31,740 --> 00:04:34,740
ありがたき幸せでございます ペ氏姮娥任(ハンアニム)
(下級宮女の敬称・宮女同士では名字+氏をつける)
28
00:04:36,246 --> 00:04:38,626
こんなものも売れるかな?
29
00:04:38,626 --> 00:04:40,158
すごくつまらないものだけど...
30
00:04:40,158 --> 00:04:43,686
ひとまとめにして売るからどんな額でもいいのよ
31
00:04:45,410 --> 00:04:47,722
ミグム 早くおいで
32
00:04:51,798 --> 00:04:53,258
次は?
33
00:04:53,258 --> 00:04:54,531
もっと聞きたいの!
34
00:04:54,531 --> 00:04:56,733
また今度 みんな戻って自分の当番をやらなきゃ
35
00:04:56,733 --> 00:04:58,619
私は非番よ
36
00:04:58,619 --> 00:05:00,299
私が先に聞けばいいじゃない
37
00:05:00,299 --> 00:05:01,958
どうして一人だけ先に聞くの?
38
00:05:01,958 --> 00:05:05,892
ドギムが本を読んでくれる時は
みんな一緒に時間を合わせて聞くことに決めたでしょ
39
00:05:05,892 --> 00:05:07,281
お金払う
40
00:05:07,281 --> 00:05:10,021
また今度ね みんな一緒に
41
00:05:11,388 --> 00:05:12,716
高く払うから!
42
00:05:12,716 --> 00:05:14,751
- 何やってるの?
- あんた 黙って聞いてれば
43
00:05:14,751 --> 00:05:17,489
同僚同士で何の真似なの?
44
00:05:17,489 --> 00:05:20,352
- ドギム 大丈夫?
- ごめん
45
00:05:20,352 --> 00:05:23,653
当てるつもりはなかったの
46
00:05:25,871 --> 00:05:28,656
次は新しい巻まで読んであげる
47
00:05:28,656 --> 00:05:30,920
これは前金ということで
48
00:05:34,033 --> 00:05:35,405
自尊心もないのね
49
00:05:35,405 --> 00:05:37,320
よくそんなお金を受け取る気になるわ
50
00:05:37,320 --> 00:05:41,240
どうして?お金がたくさんもらえるなら関係ないわ
51
00:05:41,240 --> 00:05:44,480
やっと100両まであと95両になった
52
00:05:44,480 --> 00:05:48,580
どうして100両貯めなきゃいけないの?
そんな大金 どうして必要なの?
53
00:05:48,580 --> 00:05:50,205
何にでも事情があるの
54
00:05:50,205 --> 00:05:52,313
どんなすごい事情なの?
55
00:05:52,313 --> 00:05:55,089
- 秘密
- 知りたいわ
56
00:05:55,089 --> 00:05:56,158
教えてよ
57
00:05:56,160 --> 00:05:58,096
それじゃ...
58
00:05:58,096 --> 00:05:59,536
これはどう?
59
00:05:59,538 --> 00:06:01,200
私が100両貯めた時
60
00:06:01,200 --> 00:06:05,047
最後の1両をくれた人に秘密を教えてあげる
61
00:06:05,047 --> 00:06:08,088
早く知りたかったら私の話に
たくさん払ってくれたらいいわ
62
00:06:08,088 --> 00:06:11,888
いいわよ 知りたくない 行こう
63
00:06:12,699 --> 00:06:15,479
- 遅れるよ!
- 早く早く!
64
00:06:15,479 --> 00:06:17,288
媽媽任(ママニム)達が来たわ!
(上位の宮女(尚宮サングン)の敬称)
65
00:06:17,288 --> 00:06:19,435
早く早く!
66
00:06:30,322 --> 00:06:32,371
ああ どうしよう 早く!
67
00:06:32,371 --> 00:06:34,064
待って!
68
00:06:36,880 --> 00:06:41,300
- 子供達の訓育をどうするつもり?
- 申し訳ございません 媽媽任
69
00:07:07,980 --> 00:07:12,520
- もう出てもいいんじゃない?
- だめよ シッ!
70
00:07:12,520 --> 00:07:15,460
きっともう行っちゃったわよ
71
00:07:46,380 --> 00:07:47,720
[薔花紅蓮伝(チャンファホンニョン伝)]
72
00:07:49,906 --> 00:07:52,148
嬪宮の針房(チムバン)
(世子/世孫(皇太子)の正室・衣服や布団等の縫製の部署)
73
00:07:52,670 --> 00:07:54,890
大殿の洗手間(セスッカン)
(王の朝晩の洗顔や入浴に使う湯水を準備する部署)
74
00:07:55,692 --> 00:07:57,904
東宮の洗踏房(セタッパン)
(世子/世孫(皇太子)の洗濯・掃除等をする部署)
75
00:07:58,390 --> 00:08:01,475
東宮の至密(チミル)センガクシとは...
(王族の衣食住を世話する部署 センガクシ:見習い宮女)
76
00:08:01,475 --> 00:08:03,753
ところで 集まって伝奇叟*遊びをしたのは
[チョンギス:本を読んであげる専門の語り手]
77
00:08:03,753 --> 00:08:05,953
今日が初めて?
78
00:08:05,953 --> 00:08:08,192
はい 媽媽任
79
00:08:08,192 --> 00:08:11,678
伝奇叟遊びをしようと主導した者もいない?
80
00:08:13,334 --> 00:08:16,437
- 持って来なさい
- はい 媽媽任
81
00:08:25,840 --> 00:08:27,973
清国から苦労して持ってきた
82
00:08:27,973 --> 00:08:30,160
西洋の品物です
83
00:08:30,160 --> 00:08:32,007
この中には
84
00:08:32,007 --> 00:08:35,999
嘘をつく人の手を噛みちぎる獣が入っている
85
00:08:37,654 --> 00:08:39,814
嘘をついていないのなら
86
00:08:39,814 --> 00:08:42,984
手を入れて獣に触ってみなさい
87
00:09:17,152 --> 00:09:19,872
みんな手を開いて見せなさい
88
00:09:28,486 --> 00:09:31,834
獣が入っていると言ったのは嘘です
89
00:09:31,834 --> 00:09:34,258
この中には墨が入っている
90
00:09:34,258 --> 00:09:38,846
嘘つきはとても触る気には
なれないから手はきれいで
91
00:09:38,846 --> 00:09:41,380
正直な者は何もためらうことはないから
92
00:09:41,380 --> 00:09:44,582
墨を触って手が汚れるでしょう
93
00:09:45,546 --> 00:09:50,071
- あの子以外の子達をムチで20回打ちなさい
- はい 媽媽任
94
00:09:50,071 --> 00:09:51,967
媽媽任
95
00:09:54,620 --> 00:09:57,900
伝奇叟遊びをしようと主導した者は...
96
00:09:57,900 --> 00:10:00,258
それは私です
97
00:10:00,258 --> 00:10:04,580
私が伝奇叟になり みんなに本を読んであげました
98
00:10:04,580 --> 00:10:05,883
ということは...
99
00:10:05,883 --> 00:10:08,712
- 私に嘘をついた?
- はい
100
00:10:08,712 --> 00:10:11,771
だったらなぜ墨を触ったのか
101
00:10:11,771 --> 00:10:15,660
- 獣が怖くなかった?
- 恐れながらも申し上げますが...
102
00:10:15,660 --> 00:10:17,853
私は...
103
00:10:18,460 --> 00:10:21,720
媽媽任が嘘をおつきになったと思いました
104
00:10:21,720 --> 00:10:22,920
それはどうして?
105
00:10:22,920 --> 00:10:27,380
嘘つきの手を噛みちぎる獣が本当にいたなら
106
00:10:27,380 --> 00:10:30,531
今私の手がこうして無事なはずがないからです
107
00:10:41,829 --> 00:10:45,151
そう わかったわ
108
00:10:46,028 --> 00:10:48,208
あなたに決めた
109
00:10:49,258 --> 00:10:50,978
名前は何というの?
110
00:10:50,978 --> 00:10:54,457
ソン・ドギムと申します
111
00:10:55,320 --> 00:10:57,681
ソン・ドギム...
112
00:10:58,953 --> 00:11:00,270
合格でございます!
113
00:11:00,270 --> 00:11:01,592
[合格]
114
00:11:09,239 --> 00:11:11,779
[合格]
115
00:11:12,367 --> 00:11:15,347
合格でございます!
116
00:11:18,520 --> 00:11:23,400
こんなに短い間に御製常訓と御製祖訓の両方を合格なさるとは
(第21代王 英祖が後代の王のために書いた本)
117
00:11:23,400 --> 00:11:26,500
ただ感服するばかりでございます
118
00:11:26,500 --> 00:11:31,360
先生方がうまく導いて下さったおかげです
119
00:11:47,977 --> 00:11:52,977
邸下* 最後の答には合格を差し上げられません
(チョハ:世子や世孫(皇太子)の敬称)
120
00:11:52,977 --> 00:11:54,417
はい?
121
00:12:04,527 --> 00:12:05,810
[不合格]
122
00:12:05,810 --> 00:12:07,420
はい
123
00:12:07,420 --> 00:12:11,400
私がただ間違えてしまったようです
124
00:12:12,240 --> 00:12:14,565
邸下が間違ったとおっしゃるなんて
125
00:12:14,565 --> 00:12:16,998
生きていたらこんな日も来るのですね
126
00:12:16,998 --> 00:12:19,440
しかしこれだけでも本当にご立派です
127
00:12:19,440 --> 00:12:21,360
いいえ 先生
128
00:12:21,360 --> 00:12:24,654
私の気が緩んで間違えてしまったのですから
129
00:12:24,654 --> 00:12:27,440
むしろ厳しく叱って下さい
130
00:12:27,440 --> 00:12:31,495
私は今夜ここから一歩も出ず
131
00:12:31,495 --> 00:12:33,983
一晩中本を読みます
132
00:12:46,280 --> 00:12:51,000
暎嬪* 捐逝(ヨンビン ヨンソ)!
(英祖の後宮・嬪は後宮の最高位)
133
00:12:53,376 --> 00:12:54,552
暎嬪
134
00:12:54,552 --> 00:12:58,460
捐逝!
[人が死んだことを知らせる言葉]
135
00:12:58,460 --> 00:13:03,360
暎嬪 捐逝!
136
00:13:06,456 --> 00:13:08,598
世孫邸下
(世孫セソン:王位を継承する王の孫)
137
00:13:08,598 --> 00:13:10,460
暎嬪が...
138
00:13:10,460 --> 00:13:13,460
お亡くなりになりました
139
00:13:14,440 --> 00:13:16,340
お祖母様...
140
00:13:19,920 --> 00:13:21,940
お祖母様...
141
00:13:24,680 --> 00:13:27,180
本当にできるの?
142
00:13:27,180 --> 00:13:29,920
- みんながムチで打たれるよりましじゃない
- ちょっと
143
00:13:29,920 --> 00:13:32,895
こんな夜中にあんた一人で
どうやってそこまで行くの?
144
00:13:32,895 --> 00:13:34,378
提調尚宮(チェジョサングン)媽媽任も
(尚宮の最高位・全ての宮女を統括する)
145
00:13:34,380 --> 00:13:36,640
なんでこんなお使いをさせるの?
146
00:13:36,640 --> 00:13:39,828
亡くなられた暎嬪慈駕*の弔問に行くって
(チャガ:後宮(側室)の敬称)
147
00:13:39,828 --> 00:13:42,080
そんなのおかしいわ!
148
00:13:42,080 --> 00:13:44,820
みんな 心配しないで
私できるから
149
00:13:44,820 --> 00:13:47,980
- 行ってくるね!
- できないって!
150
00:13:47,980 --> 00:13:52,830
- 行く道知ってるの?
- 道は完璧に覚えてるわ!
151
00:13:52,830 --> 00:13:55,720
道に迷いました
152
00:13:55,720 --> 00:13:57,840
助けて下さい
153
00:13:58,460 --> 00:14:01,000
誰かいませんか?
154
00:14:03,160 --> 00:14:05,460
道に迷いました
155
00:14:05,460 --> 00:14:08,170
誰かいませんか?
156
00:14:08,170 --> 00:14:10,265
ギョンヒ!
157
00:14:11,400 --> 00:14:13,520
ヨンヒ!
158
00:14:13,520 --> 00:14:15,400
ボギョン!
159
00:14:15,400 --> 00:14:18,060
ソ尚宮媽媽任!
160
00:15:18,820 --> 00:15:21,580
ずっと本を読んでいらっしゃるんですか?
161
00:15:21,580 --> 00:15:25,180
主上殿下*が嘆くのを禁じられたのに
(チュサンチョナ・王の敬称の1つ)
162
00:15:25,874 --> 00:15:28,340
他に何ができますか?
163
00:15:28,340 --> 00:15:30,840
殿下もあんまりです
(チョナ:主上殿下・王の敬称の1つ)
164
00:15:30,840 --> 00:15:35,340
いくらそうでも暎嬪慈駕は邸下の実の祖母なのに
165
00:16:24,400 --> 00:16:27,425
暎嬪に会いたい?
166
00:16:27,425 --> 00:16:31,220
暎嬪の病状が重いと聞きました
167
00:16:31,220 --> 00:16:33,340
サン
168
00:16:33,340 --> 00:16:35,480
この祖父は
169
00:16:35,480 --> 00:16:39,760
サンの優しい心が嬉しい
170
00:16:39,760 --> 00:16:42,020
しかしどうしたものか?
171
00:16:42,020 --> 00:16:44,150
もう以前のように
172
00:16:44,150 --> 00:16:47,110
簡単に会うことはできないのだ
173
00:16:47,110 --> 00:16:50,180
お願いでございます お祖父様
174
00:16:50,180 --> 00:16:52,660
それでも暎嬪は私の実の—
175
00:16:52,660 --> 00:16:57,351
暎嬪が実の祖母なら
176
00:16:57,351 --> 00:17:00,420
壬午の年に死んだ世子はお前の父親か?
177
00:17:00,420 --> 00:17:04,140
罪人として死んだ思悼世子(サドセジャ)!
178
00:17:05,380 --> 00:17:08,700
あれがお前の父親なら お前は
179
00:17:08,700 --> 00:17:13,120
一生を罪人として生きなければならないぞ
180
00:17:13,120 --> 00:17:16,096
い- いいえ 違います お祖父様
181
00:17:16,096 --> 00:17:20,120
もう二度と暎嬪に会わせてくれという
お願いは致しません
182
00:17:20,120 --> 00:17:23,140
どうかお許し下さい
183
00:17:44,542 --> 00:17:46,400
誰だ?
184
00:17:46,980 --> 00:17:49,140
言っておくが...
185
00:17:49,140 --> 00:17:53,520
私は幽霊なんか怖くないぞ
186
00:17:56,440 --> 00:17:58,220
本当だ
187
00:17:58,220 --> 00:18:01,380
私は... 幽霊なんか怖く...
188
00:18:01,380 --> 00:18:03,060
怖く... うわっ!
189
00:18:05,640 --> 00:18:07,820
怖くない 怖くない...
190
00:18:07,820 --> 00:18:10,420
ねえ ちょっと
191
00:18:12,436 --> 00:18:13,420
ねえ
192
00:18:13,420 --> 00:18:16,980
ねえ あんたもしかして暎嬪慈駕の
御寝所に行く道知ってる?
193
00:18:18,092 --> 00:18:19,672
知らない?
194
00:18:21,240 --> 00:18:22,740
おい!
195
00:18:24,500 --> 00:18:26,520
驚いたじゃないか!
196
00:18:33,620 --> 00:18:37,000
- 気をつけて
- うん
197
00:18:37,000 --> 00:18:39,980
ちゃんと照らしてよ!
198
00:18:53,740 --> 00:18:56,759
気をつけて よし!
199
00:18:58,360 --> 00:19:00,700
突然センガクシ*が出てくるなんて
(至密と針房にいる見習い宮女)
200
00:19:00,700 --> 00:19:04,073
もしかしてキツネが化けてる?
201
00:19:04,073 --> 00:19:06,198
世孫邸下の陪童(ペドン)*なのに
(皇太子と一緒に勉強するために選ばれた同年代の子供)
202
00:19:06,200 --> 00:19:08,400
邸下のお使いに行く?
203
00:19:08,400 --> 00:19:10,540
こんな夜中に何のお使い?
204
00:19:10,542 --> 00:19:13,302
本当に陪童なの?
205
00:19:13,302 --> 00:19:15,340
あんた 名前は何?
206
00:19:16,280 --> 00:19:19,802
しがないセンガクシにどうして
自分の名前を教えなきゃいけない?
207
00:19:19,802 --> 00:19:21,500
ちょっと
208
00:19:21,500 --> 00:19:23,852
世孫邸下の陪童だから何なの?
209
00:19:23,852 --> 00:19:28,412
私だっていずれは正五品の尚宮になる人なのよ
(正五品:官職の品階・尚宮の最高位)
210
00:19:29,020 --> 00:19:30,720
ふーん そうか?
211
00:19:30,720 --> 00:19:32,682
正五品の尚宮...
212
00:19:32,682 --> 00:19:34,242
ちょっと!
213
00:19:35,500 --> 00:19:39,340
私はじっとしててもいつかは正五品になる
214
00:19:39,340 --> 00:19:40,440
あんたは
215
00:19:40,440 --> 00:19:42,250
今はいくら陪童だって
216
00:19:42,250 --> 00:19:45,348
科挙試験に合格できなかったら
無駄骨を折るだけじゃない
217
00:19:45,348 --> 00:19:47,048
科挙?
218
00:19:47,980 --> 00:19:50,061
私はそんなものは受けない
219
00:19:50,061 --> 00:19:51,821
ふーん そう?
220
00:19:52,450 --> 00:19:54,530
それじゃ私より下ね
221
00:19:57,292 --> 00:19:58,872
早く行こう
222
00:20:05,040 --> 00:20:07,280
どうしたの この明かり?
223
00:20:09,800 --> 00:20:12,520
この明かりについて行けば
224
00:20:12,520 --> 00:20:15,320
暎嬪慈駕のところに行ける
225
00:20:56,118 --> 00:20:57,360
何の真似だ?
226
00:20:57,360 --> 00:21:00,100
- 開けてと頼まなきゃ
- だめだ
227
00:21:00,100 --> 00:21:01,668
どうして?
228
00:21:03,820 --> 00:21:05,660
実は
229
00:21:06,660 --> 00:21:09,660
許しもなくこっそり来た
230
00:21:09,660 --> 00:21:11,860
頭おかしいの?
231
00:21:11,860 --> 00:21:15,180
ここにお許しなしで来るなんて
232
00:21:15,180 --> 00:21:19,060
男が後宮にお許しなしで
こっそり入ったら死刑になる
233
00:21:19,060 --> 00:21:20,640
子供だから大目に見てくれると思う?
234
00:21:20,642 --> 00:21:22,820
それじゃ私はどうすればいい?
235
00:21:22,820 --> 00:21:25,440
暎嬪慈駕が亡くなったのに
236
00:21:25,440 --> 00:21:28,420
本当に永遠にいなくなってしまったのに
237
00:21:31,240 --> 00:21:33,860
少しだけ急げば
238
00:21:34,500 --> 00:21:37,740
最後に会えるかもしれないのに
239
00:21:39,592 --> 00:21:41,092
私は...
240
00:21:41,999 --> 00:21:43,939
臆病者だ
241
00:22:02,300 --> 00:22:04,280
早く降りて
242
00:22:35,180 --> 00:22:37,580
履物持って行かなきゃ
243
00:22:56,781 --> 00:22:59,081
どうして誰もいないの?
244
00:23:24,704 --> 00:23:26,869
暎嬪慈駕...
245
00:23:26,869 --> 00:23:29,229
私です
246
00:23:29,229 --> 00:23:31,645
サンが来ました
247
00:23:34,080 --> 00:23:37,460
慈駕に会ってお話ししたかったのに
248
00:23:37,460 --> 00:23:39,880
あの時言ったことは...
249
00:23:41,120 --> 00:23:43,900
私の本心じゃありません
250
00:23:46,500 --> 00:23:49,260
そうお話ししたかったのに
251
00:23:51,180 --> 00:23:55,380
お祖母様がお祖父様に
252
00:23:57,080 --> 00:23:59,920
父上を殺せと言ったんですか?
253
00:23:59,920 --> 00:24:02,140
本当ですか?
254
00:24:02,990 --> 00:24:04,850
はい...
255
00:24:04,850 --> 00:24:06,542
邸下...
256
00:24:06,542 --> 00:24:09,120
慈駕は父上の母親じゃないですか!
257
00:24:09,120 --> 00:24:12,100
この世に自分の子供を殺す親がどこにいる?
258
00:24:12,100 --> 00:24:14,442
あなたのせいで父上が死んだんだ
259
00:24:14,442 --> 00:24:17,560
あなたなんか母親じゃない!
260
00:24:19,980 --> 00:24:22,620
大丈夫ですか 邸下?
261
00:24:25,900 --> 00:24:28,860
心配するふりなんてしないで下さい
262
00:24:30,360 --> 00:24:34,110
そうやっていつも父上のことも心配していました
263
00:24:39,640 --> 00:24:42,800
私が父上のようになったら
264
00:24:44,578 --> 00:24:46,990
私も捨てるんですか?
265
00:24:55,018 --> 00:25:01,718
この祖母は邸下の父親を殺しておいて
266
00:25:05,120 --> 00:25:10,180
謝罪の一言も致しませんでした
267
00:25:13,720 --> 00:25:16,240
全て...
268
00:25:16,240 --> 00:25:19,930
この祖母の罪です
269
00:25:31,220 --> 00:25:33,940
可哀そうな私の邸下...
270
00:25:36,020 --> 00:25:40,190
この祖母を許さないで下さい
271
00:25:49,860 --> 00:25:52,940
いっぱい泣いたら病気になる
272
00:25:52,940 --> 00:25:56,500
暎嬪慈駕もそんなのお望みじゃないと思うわ
273
00:25:56,500 --> 00:25:58,160
いや
274
00:26:02,000 --> 00:26:05,080
慈駕は私を嫌っているだろう
275
00:26:06,540 --> 00:26:09,620
私が言ったひどい言葉のせいで
276
00:26:13,400 --> 00:26:16,560
どれだけ私を嫌っているのか...
277
00:26:16,560 --> 00:26:21,160
暎嬪慈駕はその気持ち 全部わかってるわ
278
00:26:21,160 --> 00:26:23,920
- 死んだ人がどうやってわかるんだ?
- バカね
279
00:26:23,920 --> 00:26:26,320
死んだからわかるのよ
280
00:26:26,989 --> 00:26:29,609
死んだ人には全部わかるの
281
00:26:29,609 --> 00:26:32,980
自分が言わないで隠してる気持ちまで
282
00:26:32,980 --> 00:26:35,940
証拠もあるんだから 教えようか?
283
00:26:35,940 --> 00:26:37,340
何だ?
284
00:26:37,340 --> 00:26:40,360
さっき来る時に提灯を見たでしょ?
285
00:26:40,360 --> 00:26:43,900
風が吹いてたのに一つも消えなかった
286
00:26:43,900 --> 00:26:47,840
暎嬪慈駕もあんたが来るのが嬉しかったのよ
287
00:26:48,840 --> 00:26:52,380
"よく来たね 会いたかったよ"
288
00:26:52,380 --> 00:26:56,880
"暗いから 明かりを見ながら気をつけておいで"
289
00:26:56,880 --> 00:26:59,710
そんな風に言ってたのがわからない?
290
00:27:01,927 --> 00:27:06,165
- 本当にそうかな?
- もちろんよ
291
00:27:06,165 --> 00:27:09,420
あんたのおかげで暎嬪慈駕のことがわかったわ
292
00:27:09,420 --> 00:27:12,097
良い方だったのね
293
00:27:12,097 --> 00:27:15,960
最初あんな風に横たわってる姿は怖かったけど
294
00:27:15,960 --> 00:27:18,045
もう怖くない
295
00:27:18,045 --> 00:27:20,050
全部あんたのおかげよ
296
00:27:20,050 --> 00:27:22,049
ありがとう サン
297
00:27:24,180 --> 00:27:26,280
お前
298
00:27:26,280 --> 00:27:27,920
どうして私の名前を知ってるんだ?
299
00:27:27,920 --> 00:27:30,660
さっき自分で言ってたわよ
300
00:27:34,293 --> 00:27:36,020
それじゃ お前の名前は?
301
00:27:36,020 --> 00:27:36,980
私の名前は—
302
00:27:36,980 --> 00:27:40,800
主上殿下のおなりでございます
303
00:28:20,420 --> 00:28:22,860
どいて どいて
304
00:28:47,500 --> 00:28:49,200
開けなさい
305
00:28:49,960 --> 00:28:52,840
殿下 それはなりません
306
00:28:52,840 --> 00:28:57,439
暎嬪は私の子を6人も生んだ人だ
307
00:28:57,439 --> 00:29:01,030
それなのに私が出棺を見守ることができないとは
308
00:29:01,030 --> 00:29:02,600
どういうことだ?
309
00:29:02,600 --> 00:29:04,765
それは法で決められて...
310
00:29:05,640 --> 00:29:07,320
下れ!
311
00:29:07,980 --> 00:29:12,160
いつも法が法が...
312
00:29:17,778 --> 00:29:19,278
お前は誰だ?
313
00:29:19,278 --> 00:29:20,660
殿下
314
00:29:20,660 --> 00:29:23,940
私は東宮*のセンガクシでございます
(トングン:世孫が住んでいる場所)
315
00:29:23,940 --> 00:29:26,215
暎嬪慈駕の弔問に...
316
00:29:26,215 --> 00:29:29,500
頭を上げてみなさい
317
00:29:35,480 --> 00:29:39,700
和平翁主(ファピョンオンジュ)*の幼い頃に似ているな
(翁主:王と後宮の間に生まれた王女)
318
00:29:40,780 --> 00:29:42,970
こっちに来なさい
319
00:29:54,531 --> 00:29:57,110
あの人は...
320
00:29:57,110 --> 00:29:59,840
私と後代のために
321
00:29:59,840 --> 00:30:02,780
大きなことを成し遂げてくれた人だ
322
00:30:02,780 --> 00:30:04,689
ところが...
323
00:30:04,689 --> 00:30:10,692
出棺も見守ることができないのだよ
324
00:30:10,692 --> 00:30:17,152
王が後宮の出棺を見守った例がないらしい
325
00:30:17,152 --> 00:30:20,520
全く薄情じゃないか?
326
00:30:21,142 --> 00:30:23,040
お前はどう思う?
327
00:30:23,040 --> 00:30:25,980
主上殿下のお言葉が正しいと思います
328
00:30:25,980 --> 00:30:27,880
そうか?
329
00:30:27,880 --> 00:30:31,020
主上殿下のお言葉が正しいと思います
330
00:30:32,820 --> 00:30:38,200
こんな小さなセンガクシも義理を知っているのに
331
00:30:42,700 --> 00:30:45,880
弔問に来たということだから
332
00:30:45,880 --> 00:30:51,820
私と一緒に暎嬪を見ようか
333
00:31:02,440 --> 00:31:07,760
若い時はとても美しい人だった
334
00:31:07,760 --> 00:31:10,440
お前のように宮女で
335
00:31:11,580 --> 00:31:15,500
袖先のクットン*がとても赤く
(女性の上着の袖口・カフス)
336
00:31:16,680 --> 00:31:22,380
私はそれを見るたび胸が痛かった
337
00:31:24,780 --> 00:31:27,440
なぜ痛かったかって?
338
00:31:29,627 --> 00:31:37,000
宮女達が 袖先を赤く染めて着ているのは
339
00:31:37,000 --> 00:31:43,108
その宮女達は 王の女人だという印だ
340
00:31:43,740 --> 00:31:46,290
当時私は
341
00:31:46,900 --> 00:31:50,860
後宮から生まれたしがない王子
342
00:31:51,360 --> 00:31:55,800
王位など夢見ることさえもできなかった
343
00:31:56,600 --> 00:32:01,360
しかし... 月日が流れ
344
00:32:01,360 --> 00:32:04,620
天命を受け王になった
345
00:32:04,620 --> 00:32:10,640
王位と一緒にこの人も得て
346
00:32:10,640 --> 00:32:13,100
今やこの世の全てのことを
347
00:32:13,100 --> 00:32:17,300
私の好きにできると錯覚してしまった
348
00:32:17,300 --> 00:32:19,760
どうして錯覚なのですか?
349
00:32:19,760 --> 00:32:24,820
殿下は王ですから好きなように
おできになるでしょう?
350
00:32:24,820 --> 00:32:30,780
王ができないことがどれだけ多いか知っているか?
351
00:32:32,020 --> 00:32:37,740
全部知ったら死ぬほど驚くぞ
352
00:32:44,460 --> 00:32:51,000
この氷が冷たくても私の心より冷たいだろうか?
353
00:32:51,000 --> 00:32:52,570
私は
354
00:32:53,160 --> 00:32:56,620
とうとうこの人を失ってしまったのだな
355
00:32:57,340 --> 00:32:59,110
もう...
356
00:32:59,960 --> 00:33:03,780
二度と戻ってはこない
357
00:33:10,960 --> 00:33:13,860
今夜こうやって会ったのも何かの縁だ
358
00:33:13,860 --> 00:33:19,013
お前に賜り物を一つ授けよう
359
00:33:19,013 --> 00:33:21,440
どれどれ...
360
00:33:21,440 --> 00:33:23,900
その前に一つ
361
00:33:25,132 --> 00:33:30,512
お前はどんな宮女になりたい?
362
00:33:30,512 --> 00:33:32,742
私は...
363
00:33:33,520 --> 00:33:37,140
字を書くのが上手な宮女になりたいです
364
00:33:38,600 --> 00:33:42,350
字を書くのが上手な?
365
00:34:00,200 --> 00:34:03,370
ほら 受け取りなさい
366
00:34:04,080 --> 00:34:05,240
[女範(ヨボム) 一巻]
367
00:34:05,240 --> 00:34:09,845
暎嬪が自分で書いた本だ
368
00:34:09,845 --> 00:34:14,420
こんな貴重な本を私が受け取ってもいいのですか?
369
00:34:14,420 --> 00:34:19,861
今夜 お前がここに来たのも縁だ
370
00:34:23,491 --> 00:34:26,371
東宮の宮女だと言ったな?
371
00:34:26,371 --> 00:34:28,400
はい 殿下
372
00:34:30,900 --> 00:34:33,320
誰にもわからないぞ
373
00:34:33,320 --> 00:34:35,720
お前の運命も
374
00:34:36,785 --> 00:34:41,965
この... 本の持ち主と同じかもしれない
375
00:34:43,920 --> 00:34:47,070
[女範 一巻]
(女性教育のために書かれた教訓書)
376
00:34:49,940 --> 00:34:53,070
サンはちゃんと戻れたわよね
377
00:34:56,520 --> 00:35:00,300
私 本当に王様に会ったのかな?
378
00:35:00,300 --> 00:35:02,490
[女範 一巻]
379
00:35:28,004 --> 00:35:29,820
媽媽任
380
00:35:37,080 --> 00:35:40,120
うまくお使いができたわね
381
00:35:40,120 --> 00:35:42,400
怖かっただろうに
382
00:35:43,400 --> 00:35:44,780
よくやったわ
383
00:35:44,780 --> 00:35:47,057
媽媽任
384
00:35:47,057 --> 00:35:49,692
どうして私のようなセンガクシに
385
00:35:49,692 --> 00:35:52,480
暎嬪慈駕のような高貴な方の弔問に行くように
386
00:35:52,480 --> 00:35:54,038
おっしゃったのですか?
387
00:35:54,038 --> 00:35:57,100
あなたに見せたかった
388
00:35:57,100 --> 00:36:01,320
正一品*の後宮が最後に出て行く姿を
(後宮で最高位の品階)
389
00:36:01,320 --> 00:36:05,780
宮女は宮廷で死ぬことはできない
390
00:36:05,780 --> 00:36:10,180
宮廷で死ねる人はただ王族だけ
391
00:36:10,180 --> 00:36:14,080
宮女が年を取って病気になれば
必ず宮廷を出て行く
392
00:36:14,080 --> 00:36:16,880
生きている時にどれだけ権力を持っていようが
393
00:36:16,880 --> 00:36:21,780
宮女の最期はいつもはかなくみすぼらしい
394
00:36:25,720 --> 00:36:28,180
ただたった一つ
395
00:36:28,960 --> 00:36:32,570
宮廷で死ぬ方法がある
396
00:36:52,960 --> 00:36:55,780
王の寵愛を受けさえすればいい
397
00:36:55,780 --> 00:36:58,860
寵愛を受けて後宮になれば
398
00:36:59,680 --> 00:37:03,180
この宮廷で死ねる資格が与えられる
399
00:37:04,020 --> 00:37:05,800
見なさい
400
00:37:06,420 --> 00:37:10,500
あれは王の寵愛を受けた女人だけが受けられる栄誉
401
00:37:10,500 --> 00:37:13,700
全ての宮女が夢見る最期
402
00:37:16,868 --> 00:37:19,308
あなたもやはり ああなりたいでしょう?
403
00:37:19,308 --> 00:37:21,740
私は...
404
00:37:21,740 --> 00:37:28,920
媽媽任が何をおっしゃっているのかよくわかりません
405
00:37:32,140 --> 00:37:34,340
綺麗な顔だわ
406
00:37:35,160 --> 00:37:37,930
もっと綺麗になるでしょうね
407
00:37:43,360 --> 00:37:45,260
よく見なさい
408
00:37:45,260 --> 00:37:47,380
夢を抱くのよ
409
00:37:47,380 --> 00:37:50,640
絶対に私もなれると
410
00:38:21,860 --> 00:38:26,080
邸下(チョハ)は今日の夜食に
高麗人参のお菓子を召し上がるそうです
411
00:38:26,080 --> 00:38:28,140
それじゃそう生果房*に伝えよう
(セングァバン:王族のデザートを用意する部署)
412
00:38:28,140 --> 00:38:30,200
はい ナウリ*
(身分の低い人が身分の高い男性をを呼ぶ敬称)
413
00:38:57,820 --> 00:39:01,020
どうしてこんな危険なことをなさるんですか?
414
00:39:03,947 --> 00:39:06,947
ばれないように助けてくれたのはありがたいが
415
00:39:06,947 --> 00:39:08,715
口出しはいらない
416
00:39:08,715 --> 00:39:12,630
たかが席を空けていたことを
大騒ぎしているとお思いですか?
417
00:39:15,380 --> 00:39:17,078
私は
[史記] (中国の歴史書)
418
00:39:17,078 --> 00:39:20,780
東宮の書庫でこれを見つけました
419
00:39:20,780 --> 00:39:23,460
他の本の後ろにこっそり隠されていましたが
420
00:39:23,460 --> 00:39:26,738
その気になれば誰でも見つけられるでしょう
421
00:39:26,738 --> 00:39:28,700
今すぐ元の場所に戻しておくように
422
00:39:28,700 --> 00:39:31,400
いいえ 今すぐ燃やさなければいけません
423
00:39:31,400 --> 00:39:34,120
主上殿下が禁じられた禁書です
424
00:39:34,120 --> 00:39:36,510
なぜこんな危険な本を読まれるのですか?
425
00:39:36,510 --> 00:39:39,300
禁書だからわざと読んだのなら?
426
00:39:39,300 --> 00:39:43,450
お祖父様が読むなとおっしゃったから読んだのなら?
427
00:39:44,289 --> 00:39:50,049
君の目には 私がお祖父様の
操り人形に見えるんだろう
428
00:39:55,700 --> 00:39:56,880
邸下
429
00:39:56,880 --> 00:40:02,200
私は邸下が主上殿下の操り人形だとは思っていません
430
00:40:02,200 --> 00:40:06,060
むしろいつも感嘆しています
431
00:40:06,060 --> 00:40:10,300
邸下のような方がいらっしゃるなんて
432
00:40:10,300 --> 00:40:13,760
この世に邸下のような方は二人とおらず
433
00:40:13,760 --> 00:40:17,900
邸下にお仕えできることは私の天運です
434
00:40:17,900 --> 00:40:23,160
邸下はいつか王位に就き
新しい世界を作られるでしょう
435
00:40:23,160 --> 00:40:25,830
私 ホン・ドンノは
436
00:40:26,390 --> 00:40:30,000
その新しい世界を見たいのです
437
00:40:30,000 --> 00:40:34,044
いつも... 邸下のおそばにいたいのです
438
00:40:34,044 --> 00:40:36,520
君はいつも私のそばにいるに決まっている
439
00:40:36,520 --> 00:40:40,939
お祖父様から送られた人だから
440
00:40:40,939 --> 00:40:44,100
私の一挙手一投足を監視して
441
00:40:44,100 --> 00:40:48,620
お祖父様に報告するのが君の仕事じゃないのか?
442
00:40:52,980 --> 00:40:56,200
本をまた書庫に戻しておくように
443
00:40:56,200 --> 00:40:58,700
はい 邸下
444
00:41:03,830 --> 00:41:09,820
445
00:41:18,500 --> 00:41:20,900
列に並んで下さい!
446
00:41:20,900 --> 00:41:24,740
さあさあ 毎日あるような
伝奇叟(チョンギス)ではありません
447
00:41:24,740 --> 00:41:27,100
ソン・ドギムが本を読んでくれますよ
448
00:41:27,100 --> 00:41:31,380
みんな 列に並んで下さい!
449
00:41:31,380 --> 00:41:34,540
- 私のを読んで!
- 私のよ!
450
00:41:34,540 --> 00:41:36,600
並んで下さい!
451
00:41:38,400 --> 00:41:41,040
どうして割り込むの?
452
00:41:41,040 --> 00:41:45,740
お金を一番多く払った人の読んで欲しい本を読むわ
453
00:41:51,260 --> 00:41:53,590
今日は洪桂月伝(ホン・ゲウォル伝)
(男性より優れた女性が主人公の女性英雄小説)
454
00:41:57,080 --> 00:41:59,980
媽媽任!
455
00:41:59,980 --> 00:42:01,530
ドギム!ドギム!
456
00:42:01,530 --> 00:42:04,240
ドギム...
457
00:42:06,180 --> 00:42:09,740
こら!懲らしめられて何日も経ってないのに
458
00:42:09,740 --> 00:42:10,880
また伝奇叟なの!
459
00:42:10,880 --> 00:42:14,910
それでも本を読んであげるのが一番儲かるんです
460
00:42:14,910 --> 00:42:17,880
聞きたくない!いつもお金お金...
461
00:42:17,880 --> 00:42:22,660
100両貯めたら願いが叶うかもしれない
そう教えてくれたのは媽媽任ですよ
462
00:42:22,660 --> 00:42:24,280
わかった
463
00:42:24,280 --> 00:42:28,120
お金を貯めるのはそうだとしても勉強しなきゃ!
464
00:42:28,120 --> 00:42:30,357
あなたは東宮の宮女
465
00:42:30,357 --> 00:42:34,280
立派な宮廷の人になってこそ
世孫邸下をきちんとお世話できるのよ
466
00:42:34,280 --> 00:42:38,360
正直言うと世孫邸下のお世話は嫌です
467
00:42:38,360 --> 00:42:39,340
えっ?
468
00:42:39,340 --> 00:42:42,800
一生懸命やったって別に
お金が出るわけじゃないし
469
00:42:42,800 --> 00:42:46,920
ただどこか暇な宮殿に行って
仕事する方がいいです
470
00:42:47,660 --> 00:42:51,140
こら!それが東宮の宮女の言うこと?
471
00:42:51,140 --> 00:42:54,560
当然東宮の宮女であれば寝ても覚めても
472
00:42:54,560 --> 00:42:58,280
世孫邸下のことを一番に考えるもの
473
00:42:58,280 --> 00:43:03,040
世孫邸下に何か起こったら
あなたがどうなるかわかってる?
474
00:43:07,810 --> 00:43:10,580
[出宮]
475
00:43:10,580 --> 00:43:12,380
出 宮
476
00:43:12,380 --> 00:43:14,740
- 出宮
- もっと大きな声で
477
00:43:14,740 --> 00:43:18,440
- 出宮
- 出宮
478
00:43:21,360 --> 00:43:23,780
仕えていた主人がこの世を去れば
479
00:43:23,780 --> 00:43:28,360
その方に仕えていた全ての宮女は "出 宮"
480
00:43:28,360 --> 00:43:32,180
直ちに宮廷を出て行くということ
481
00:43:33,000 --> 00:43:37,940
出宮になるのが嫌なら主人に
よーくお仕えしなければいけない
482
00:43:37,940 --> 00:43:39,440
わかった?
483
00:43:39,440 --> 00:43:41,720
はい
484
00:43:46,000 --> 00:43:49,160
それでは 少し休憩
485
00:43:56,900 --> 00:43:57,880
ほら
486
00:43:57,880 --> 00:44:02,769
今日読めなかったから次はこの本を読んでね
487
00:44:02,769 --> 00:44:04,360
世孫邸下...
488
00:44:04,360 --> 00:44:05,840
え?
489
00:44:07,020 --> 00:44:09,890
ご健康で長生きして下さいますように
490
00:44:22,910 --> 00:44:25,430
491
00:44:29,760 --> 00:44:34,200
今からあなた達にとても大事なことを教えます
492
00:44:35,420 --> 00:44:36,940
窓を閉めなさい
493
00:44:36,940 --> 00:44:39,180
はい
494
00:45:08,220 --> 00:45:09,960
今から
495
00:45:09,960 --> 00:45:13,620
宮廷の禁忌を教えます
496
00:45:14,420 --> 00:45:17,520
宮廷には禁書がある
497
00:45:17,520 --> 00:45:20,160
読んでいるのがばれたら厳罰を受ける
498
00:45:20,160 --> 00:45:24,900
以前禁書を読んでいて見つかった内官*は
(王族の世話をする内侍府ネシブ(官庁の1つ)の宦官)
499
00:45:24,900 --> 00:45:27,780
即座に斬首刑になった
500
00:45:28,540 --> 00:45:33,060
その内官が読んでいた本はこれです
501
00:45:47,720 --> 00:45:50,820
[史記]
502
00:45:59,760 --> 00:46:03,460
主上殿下の生母は低い身分の出身で
503
00:46:03,460 --> 00:46:07,000
私達宮女のお使いをする奴婢
504
00:46:07,000 --> 00:46:08,900
卑しいムスリだった
(ムスリ:雑用係・小間使い)
505
00:46:08,900 --> 00:46:15,800
ところがこの本"史記"の中にこんな一句があります
506
00:46:39,620 --> 00:46:42,030
[爾母婢也(イモビヤ)]
507
00:46:45,110 --> 00:46:49,040
ソン・ドギム 解釈してごらん
508
00:46:49,040 --> 00:46:51,600
イ(爾)は お前
509
00:46:51,600 --> 00:46:54,040
モ(母)は 母親
510
00:46:54,040 --> 00:46:56,980
ビ(婢)は 奴婢
511
00:46:56,980 --> 00:46:59,484
お前の母親は...
512
00:46:59,484 --> 00:47:02,000
奴婢だ
513
00:47:03,080 --> 00:47:05,980
まさしくこの一句のせいで
514
00:47:05,980 --> 00:47:10,020
主上殿下はこの本を忌み嫌っておられます
515
00:47:10,020 --> 00:47:11,320
忘れないで
516
00:47:11,320 --> 00:47:15,080
絶対にこの本を読んでも持っていてもいけない
517
00:47:15,080 --> 00:47:16,420
わかったわね?
518
00:47:16,420 --> 00:47:18,500
はい
519
00:47:51,940 --> 00:47:55,260
媽媽任 もうお休みですか?
520
00:47:55,260 --> 00:47:56,460
何?
521
00:47:56,460 --> 00:48:01,200
世孫邸下はどんな方ですか?お元気ですか?
522
00:48:01,200 --> 00:48:04,920
昨日まで爪の先ほども関心がなかったくせに
523
00:48:04,920 --> 00:48:06,320
私...
524
00:48:06,320 --> 00:48:09,160
出宮になったら行くところがありません
525
00:48:09,160 --> 00:48:11,980
世孫邸下はお元気よ
526
00:48:11,980 --> 00:48:16,640
- ずっとずっと長生きなさるわ
- よかった
527
00:48:23,740 --> 00:48:25,420
ドギム
528
00:48:26,600 --> 00:48:28,520
はい
529
00:48:28,520 --> 00:48:31,100
あなたは東宮の宮女よ
530
00:48:31,100 --> 00:48:34,280
世孫邸下はあなたの主人
531
00:48:34,280 --> 00:48:37,120
邸下に仕えて守る仕事
532
00:48:37,120 --> 00:48:41,360
それ自体に誇りと自負心を持たなきゃ
533
00:48:41,360 --> 00:48:48,020
その仕事に価値がなくなってしまえば
あなたの人生の価値もなくなってしまう
534
00:48:48,020 --> 00:48:51,063
そんなことにならないように
535
00:48:51,063 --> 00:48:53,270
はい 媽媽任
536
00:49:08,500 --> 00:49:09,540
媽媽任
537
00:49:09,540 --> 00:49:12,660
私 厠間に行ってきます
(チュッカン:トイレ)
538
00:49:13,680 --> 00:49:17,430
私... 一人で行ってきます
539
00:49:36,340 --> 00:49:39,080
本当にあの方が約束して下さったんですか?
540
00:49:39,080 --> 00:49:42,980
私が生んだ翁主*を大臣の息子と縁組して下さるのね?
(オンジュ:王と後宮の間に生まれた王女)
541
00:49:42,980 --> 00:49:46,220
媽媽任*が今回の仕事をうまくなさればいいのです
(ママニム:後宮の敬称(尚宮にも使う))
542
00:49:46,220 --> 00:49:49,400
何でもする 早く言ってみて
543
00:49:49,400 --> 00:49:53,040
世孫を廃位にする機会を見つけたそうです
544
00:49:55,080 --> 00:50:00,540
- 世孫が史記の一句を読んでいました
- まあ!
545
00:50:00,540 --> 00:50:04,260
殿下はあの本をひどく嫌われてるのに
546
00:50:04,260 --> 00:50:06,745
本は今 東宮の書庫にあります
547
00:50:06,745 --> 00:50:10,180
主上殿下にそっとほのめかして下さい
548
00:50:10,180 --> 00:50:14,260
殿下がもうじき 媽媽任の御寝所に初朝飯*を
(チョジョバン:早朝に食べるお粥)
549
00:50:14,260 --> 00:50:16,080
召し上がりにいらっしゃいます
550
00:50:16,080 --> 00:50:17,920
わかった
551
00:50:29,760 --> 00:50:33,100
世孫を廃位にする機会を見つけたそうです
552
00:50:33,100 --> 00:50:35,138
だから…
553
00:50:35,138 --> 00:50:38,520
まずソ尚宮媽媽任に知らせて それから…
554
00:50:38,520 --> 00:50:41,052
あなたは東宮の宮女よ
555
00:50:41,052 --> 00:50:43,660
世孫邸下はあなたの主人
556
00:50:43,660 --> 00:50:46,683
私は東宮の宮女
557
00:50:46,683 --> 00:50:48,769
世孫邸下は
558
00:50:50,040 --> 00:50:52,140
私の主人だ
559
00:50:52,140 --> 00:50:55,190
本は今 東宮の書庫にあります
560
00:51:07,600 --> 00:51:10,060
お祖父様!
561
00:51:10,060 --> 00:51:12,220
私が間違っておりました
562
00:51:12,220 --> 00:51:17,380
二度とお祖父様の意に背かず
失望させることはありません
563
00:51:17,380 --> 00:51:20,850
どうかお許し下さい!
564
00:51:24,620 --> 00:51:27,380
565
00:51:27,380 --> 00:51:31,140
世孫にはあんなによくしてあげたというのに
566
00:51:31,140 --> 00:51:35,260
あんなにあの子を可愛がってあげたというのに
567
00:51:35,260 --> 00:51:38,420
世孫の母!お前が答えてみよ
568
00:51:38,420 --> 00:51:41,240
世孫にしてあげていないことはあるか?
569
00:51:41,240 --> 00:51:43,640
殿下は
570
00:51:43,640 --> 00:51:44,960
いつも
571
00:51:44,960 --> 00:51:47,642
- 世孫を愛で包んで—
- 黙れ!
572
00:51:47,642 --> 00:51:49,220
それでは
573
00:51:49,220 --> 00:51:53,120
なぜ世孫が私を蔑視するのだ?
574
00:51:53,820 --> 00:51:55,620
そうか…
575
00:51:56,270 --> 00:52:01,460
卑しいムスリの息子であるこの祖父が
滑稽だったのだろう?
576
00:52:01,460 --> 00:52:04,560
もちろんそうに決まっている
577
00:52:04,560 --> 00:52:07,820
自分の父親と同じ奴
578
00:52:08,900 --> 00:52:12,760
父親と同じ奴だ!
579
00:52:18,780 --> 00:52:20,700
どいていろ
580
00:52:20,700 --> 00:52:22,920
皆よく聞け!
581
00:52:24,534 --> 00:52:28,398
尚膳(サンソン)*は一体何をしている?
(内侍府ネシブ(官庁の1つ)の長官・王の私的秘書)
582
00:52:28,398 --> 00:52:33,300
世孫が読んでいた本を今すぐ持って来るのだ!
583
00:52:33,300 --> 00:52:39,373
あいつを廃位にする前に自分の目で直接確かめる
584
00:52:39,373 --> 00:52:42,870
- さあ早く!
- はい!
585
00:53:07,660 --> 00:53:09,080
どうしたのだ?
586
00:53:09,080 --> 00:53:14,391
今日の書筵*が中止になったので書籍でも読もうかと...
(ソヨン:世子・世孫のための教育)
587
00:53:14,391 --> 00:53:16,320
帰りなさい
588
00:53:18,180 --> 00:53:19,420
帰るように言ったぞ
589
00:53:19,420 --> 00:53:24,640
私は世孫邸下の陪童ですので
邸下の命だけを受けます
590
00:53:24,640 --> 00:53:30,040
私は帰れという命は聞いておりません
591
00:53:30,040 --> 00:53:33,220
皆 くまなく探せ!
592
00:53:33,220 --> 00:53:35,110
はい!
593
00:54:00,700 --> 00:54:03,000
令監* どこにもありません
(ヨンガム:中位官僚につける敬称)
594
00:54:03,000 --> 00:54:04,740
もう一度くまなく探せ
595
00:54:04,740 --> 00:54:08,380
机の下 屏風の後ろ 何一つ見落とさないよう
596
00:54:08,380 --> 00:54:09,820
はい
597
00:54:09,820 --> 00:54:11,440
くまなく探しなさい!
598
00:54:11,440 --> 00:54:13,610
はい
599
00:54:20,940 --> 00:54:23,140
見つけました!
600
00:54:27,780 --> 00:54:29,960
この本ではない
601
00:54:29,960 --> 00:54:32,120
いまだに字一つまともに読めないのか?
602
00:54:32,120 --> 00:54:35,060
申し訳ございません 令監
603
00:54:35,060 --> 00:54:37,670
- もう一度探せ!
- はい
604
00:54:43,040 --> 00:54:46,000
[爾母婢也(イモビヤ)]
605
00:55:02,650 --> 00:55:03,760
[史記]
606
00:55:06,060 --> 00:55:08,460
皆 そこでやめろ
607
00:55:08,460 --> 00:55:11,460
本は見つかったから大殿*に戻るぞ
(デジョン:王が生活する場所)
608
00:55:11,460 --> 00:55:13,800
はい 令監
609
00:55:43,440 --> 00:55:46,300
この世の人は
610
00:55:46,300 --> 00:55:52,560
私の前では主上殿下と呼びひれ伏す
611
00:55:53,816 --> 00:55:55,776
後ろでは
612
00:55:55,776 --> 00:56:00,741
卑しいムスリの息子だと呼びあざ笑う
613
00:56:00,741 --> 00:56:09,281
お前もまた 彼らのように私を騙すのか?
614
00:56:11,877 --> 00:56:13,564
騙しておりません
615
00:56:13,564 --> 00:56:14,945
何だと?
616
00:56:14,945 --> 00:56:17,960
禁忌を犯し禁書を読みました
617
00:56:17,960 --> 00:56:22,355
恐れ多くも王命に背きましたので処罰を受けます
618
00:56:22,355 --> 00:56:25,346
廃位をお命じになるなら命に従います
619
00:56:25,346 --> 00:56:32,498
しかしお祖父様... 私はたった一度も
お祖父様を騙したことはありません
620
00:56:32,498 --> 00:56:36,611
禁書を読まなかったと嘘をつくこともできました
621
00:56:36,611 --> 00:56:39,600
しかしそうはしませんでした
622
00:56:40,557 --> 00:56:50,007
お祖父様に嘘をつかないこと... それが私がお祖父様に
差し上げられる唯一の真心だと思ったからです
623
00:56:52,542 --> 00:57:01,251
壬午の年のあの日... お祖父様は私の命も
一緒に奪うことができたのです
624
00:57:02,746 --> 00:57:08,446
それでも私を救って下さり 守って下さり...
625
00:57:09,452 --> 00:57:15,874
東宮としてお祖父様の後継者に
私を立てて下さった恩...
626
00:57:15,874 --> 00:57:19,440
報いることができず申し訳ございません
627
00:57:34,795 --> 00:57:37,924
傲慢だな
628
00:57:37,924 --> 00:57:42,149
嘘の一つ つき方も知らないまま
629
00:57:42,149 --> 00:57:46,420
私の座を受け継ぐつもりとは
630
00:58:00,147 --> 00:58:01,486
殿下
631
00:58:01,486 --> 00:58:05,244
東宮の書庫で本を見つけました
632
00:58:20,304 --> 00:58:23,200
本が破れているぞ
633
00:58:24,280 --> 00:58:25,960
サン
634
00:58:28,272 --> 00:58:32,452
この本はお前が破ったのか?
635
00:58:32,452 --> 00:58:35,280
この祖父が読むなと命じた
636
00:58:35,280 --> 00:58:41,140
その命を守るため お前がわざと破ったのだな?
637
00:58:46,832 --> 00:58:49,221
はい お祖父様
638
00:58:50,102 --> 00:58:53,390
私が本を破っておきました
639
00:58:53,933 --> 00:58:58,821
お祖父様が読むなと禁じられた部分を
読んでしまうのが怖くて
640
00:59:00,482 --> 00:59:03,783
前もってその部分を破っておきました
641
00:59:03,783 --> 00:59:06,172
そうだ そうだろう
642
00:59:06,172 --> 00:59:09,139
それでこそ私の孫だ
643
00:59:10,778 --> 00:59:16,202
この祖父を思うお前のけなげな心も知らず
644
00:59:16,202 --> 00:59:21,853
ただ禁書を読んだという他人の言葉
一つ聞いて腹を立ててしまった
645
00:59:22,442 --> 00:59:24,758
これをどうすればよいのだ?
646
00:59:24,758 --> 00:59:26,660
これを...
647
00:59:28,211 --> 00:59:30,776
手が冷たいぞ
648
00:59:30,776 --> 00:59:32,543
何をしている?
649
00:59:32,543 --> 00:59:34,669
世孫が寒さで震えているではないか
650
00:59:34,669 --> 00:59:37,275
早く私の龍袍*を持ってくるのだ
(ヨンポ:龍の刺繍がある王や皇太子が着る服)
651
00:59:37,275 --> 00:59:39,380
さあ早く!
652
00:59:46,155 --> 00:59:48,420
渡しなさい
653
00:59:48,420 --> 00:59:50,830
さあ ほら
654
01:00:09,791 --> 01:00:14,270
邸下 陪童のホン・ドンノが参りました
655
01:00:38,014 --> 01:00:40,657
私を探されていたと聞きました
656
01:00:40,657 --> 01:00:44,050
君に聞きたいことがあって呼んだ
657
01:00:44,565 --> 01:00:47,397
本が破れていた
658
01:00:47,397 --> 01:00:51,950
お祖父様が読むなと禁じられたあの部分
659
01:00:52,715 --> 01:00:55,024
君が破っておいたのか?
660
01:00:59,730 --> 01:01:01,861
君がしたことか?
661
01:01:01,861 --> 01:01:03,658
邸下
662
01:01:04,716 --> 01:01:06,515
実は...
663
01:01:07,970 --> 01:01:11,453
はい 私がしたことです
664
01:01:11,453 --> 01:01:15,950
邸下がもしや主上殿下の怒りを買うかと怖くて
665
01:01:21,714 --> 01:01:23,645
ありがとう ドンノ
666
01:01:23,645 --> 01:01:25,687
君が今日私を救ったんだ
667
01:01:25,687 --> 01:01:28,873
今日の恩は絶対に忘れない
668
01:01:28,873 --> 01:01:31,863
恩だなんて!
恐れ多いことでございます 邸下
669
01:01:31,863 --> 01:01:36,240
これからも私のそばにいてほしい
670
01:01:36,240 --> 01:01:40,979
将来私が王位に就いた時
必ず君に恩返しをするから
671
01:01:40,979 --> 01:01:43,270
恐れ多いことでございます
672
01:01:55,285 --> 01:01:58,312
ドギム 今日は訓育を受けるんじゃなかった?
673
01:01:58,312 --> 01:01:59,781
一緒に行こうって言ってたのに
674
01:01:59,781 --> 01:02:02,029
どこに行ったかわからない
675
01:02:02,029 --> 01:02:05,670
今日の夜こっそり焼厨房に行くことにしてたけど
(ソジュバン:宮中の台所)
676
01:02:05,670 --> 01:02:07,799
それにはきっと来るわよね?
677
01:02:07,799 --> 01:02:10,534
あなた達 ドギムはどこ?
3人しかいないけど
678
01:02:10,534 --> 01:02:14,054
媽媽任 私達も今日はドギムを見てません
679
01:02:14,054 --> 01:02:16,445
- 本当です
- そうです
680
01:02:16,445 --> 01:02:19,826
- 失礼します
- 早く!
681
01:02:21,858 --> 01:02:23,039
ドギム あの子ったら
682
01:02:23,039 --> 01:02:24,753
なんでこっそり入って来ないの?
683
01:02:24,753 --> 01:02:27,590
また何かいたずらでもするつもり?
684
01:02:39,077 --> 01:02:41,120
訓育も受けないでどこに行ってたの?
685
01:02:41,120 --> 01:02:43,370
媽媽任
686
01:02:44,742 --> 01:02:46,652
ドギム!
687
01:02:46,652 --> 01:02:48,292
ドギム!
688
01:03:09,842 --> 01:03:11,562
風邪を引きますよ
689
01:03:11,562 --> 01:03:14,492
宮廷に戻りましょう
690
01:03:14,492 --> 01:03:16,895
私はもう良くなりました 母上
691
01:03:16,895 --> 01:03:19,484
何をしていたんですか?
692
01:03:21,085 --> 01:03:25,519
ただ... 見ていました
693
01:03:25,519 --> 01:03:28,760
私が一生住むところを
694
01:03:32,562 --> 01:03:36,906
先日 東宮が頼んでいたことですが
695
01:03:36,906 --> 01:03:40,342
あの子が見つかったんですか?
696
01:03:42,069 --> 01:03:46,969
東宮が探しているセンガクシは
もう宮廷を出て行ったそうです
697
01:03:46,969 --> 01:03:48,694
出て行ったとは?
698
01:03:48,694 --> 01:03:50,222
どうやってですか?
699
01:03:50,222 --> 01:03:52,436
あの子は東宮の宮女だと言っていました
700
01:03:52,436 --> 01:03:57,160
主人の私がまだ生きているのに
どうして出て行けるんですか?
701
01:03:59,450 --> 01:04:01,800
出て行ったことにしておいてください
702
01:04:01,800 --> 01:04:04,740
死んでいるよりもましでしょう
703
01:04:07,153 --> 01:04:12,458
世孫が暎嬪慈駕の寝所に行ったことが
主上殿下の耳に入ったらどうなりますか?
704
01:04:12,458 --> 01:04:16,960
世孫だけでなくそのセンガクシも
重い罰を受けることになります
705
01:04:22,589 --> 01:04:25,861
そんなに落胆しないで下さい
706
01:04:25,861 --> 01:04:30,781
時が経てば暎嬪慈駕も忘れられるでしょう
707
01:04:30,781 --> 01:04:34,609
その時 この母がその子を探します
708
01:04:34,609 --> 01:04:38,320
いいえ 必要ありません
709
01:04:39,906 --> 01:04:46,056
お母様のおっしゃる通りです 私がまた
そのセンガクシに会って何になりますか?
710
01:04:46,056 --> 01:04:47,781
私は世孫で
711
01:04:47,781 --> 01:04:51,148
あの子はただのしがない
センガクシにしかすぎないのに
712
01:04:51,148 --> 01:04:53,974
お互い友達になれるわけでもなく
713
01:04:53,974 --> 01:04:58,162
一緒に座って顔を合わせる
ことさえできない子です
714
01:04:58,162 --> 01:05:04,424
あの子が宮廷を出て行ったと
おっしゃるのならそれを信じます
715
01:05:06,413 --> 01:05:09,080
二度と探しません
716
01:05:39,387 --> 01:05:40,595
邸下
717
01:05:40,595 --> 01:05:43,802
もしかして誰かお探しですか?
718
01:05:43,802 --> 01:05:45,700
いや 誰も
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01:05:53,203 --> 01:05:55,079
邸下!邸下!
720
01:05:55,079 --> 01:05:57,870
世孫邸下!邸下!
721
01:05:59,262 --> 01:06:03,180
お待ち下さい 世孫邸下!
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01:06:03,180 --> 01:06:05,410
世孫邸下!
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01:06:08,059 --> 01:06:10,070
世孫邸下!
724
01:06:28,342 --> 01:06:33,712
お前にまた会えたらただありがとうと言いたかった
725
01:06:34,627 --> 01:06:37,073
私が一番辛かった日に
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01:06:37,073 --> 01:06:40,357
一緒にいてくれてありがとうと
727
01:06:40,357 --> 01:06:43,152
いっぱい泣いたら病気になる
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01:06:43,152 --> 01:06:47,490
でも... お前は私のそばにいない方がいいんだ
729
01:06:48,649 --> 01:06:53,499
私と一緒にいる人は危険になる
730
01:06:55,032 --> 01:07:00,941
私はどんな危険が迫っても邸下のおそばにいます
731
01:07:04,841 --> 01:07:06,971
わかっている
732
01:07:06,971 --> 01:07:08,830
ありがとう
733
01:08:35,460 --> 01:08:36,940
それじゃ
734
01:08:44,390 --> 01:08:45,920
[郭張両文錄]
(英祖の孫の王女2人と宮女4人が書いたと言われる長編小説)
735
01:08:53,870 --> 01:08:55,810
[女範 一巻]
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01:09:16,830 --> 01:09:20,140
[爾母婢也]
737
01:09:20,960 --> 01:09:25,476
私はあの時確かに
世孫邸下を救ったと思ったのに
738
01:09:25,476 --> 01:09:30,434
これを持って行けば一気に 尚宮に昇格?
739
01:09:32,177 --> 01:09:34,627
体が無事だったことだけでも天運よ
740
01:09:34,627 --> 01:09:37,895
あの時は肝が据わってたのね
741
01:09:37,895 --> 01:09:39,909
肝が据わってたわ
742
01:09:41,307 --> 01:09:43,077
さあ行こう
743
01:09:45,705 --> 01:09:48,753
ソン氏姮娥任(ハンアニム)
今日は当番の日じゃなかったんですか?
744
01:09:48,753 --> 01:09:52,390
明日に変わったの 今日は非番
745
01:09:56,117 --> 01:09:59,925
ソン・ドギム!あんたポソン*にカエルを入れたでしょ
(韓服を着る時に履く靴下・足袋)
746
01:09:59,925 --> 01:10:03,007
それは私じゃない 絶対違う
747
01:10:04,329 --> 01:10:06,500
ちょっと!逃げる気?
748
01:10:11,639 --> 01:10:14,139
すみません 姮娥任
749
01:10:19,066 --> 01:10:22,086
- ソン・ドギム
- はい
750
01:10:22,086 --> 01:10:25,181
あなたは字を上手に書くそうね
751
01:10:25,181 --> 01:10:29,710
- 今度書状を書いてくれないかしら?
- はい
752
01:10:41,186 --> 01:10:44,998
ドギム!みんなさっきから
あんたを待ってるって
753
01:10:44,998 --> 01:10:48,000
- 知ってる 今行ってるところ
- あら そっちじゃないわよ!
754
01:10:48,000 --> 01:10:51,000
近道するの!遅れる!
755
01:11:27,340 --> 01:11:28,040
[郭張両文錄]
756
01:12:00,820 --> 01:12:05,320
♫ 運命という言葉を ♫
757
01:12:05,320 --> 01:12:09,470
♫ 今やっと感じている ♫
758
01:12:09,470 --> 01:12:13,530
♫ すれ違った瞬間も ♫
759
01:12:13,530 --> 01:12:16,730
[赤い袖先]
760
01:12:16,730 --> 01:12:20,189
世孫邸下 私は死ぬほどの罪を犯しました
761
01:12:20,189 --> 01:12:22,282
まあ!お兄様に会ったの?
762
01:12:22,282 --> 01:12:25,265
私にはとても世孫邸下のお顔を見るなど...
763
01:12:25,265 --> 01:12:26,955
お前が書庫を守る宮女か?
764
01:12:26,955 --> 01:12:28,267
お名前は何とおっしゃるんですか?
765
01:12:28,267 --> 01:12:30,506
- ホン・ドンノだ
- 兼司書ナウリ?
766
01:12:30,506 --> 01:12:33,681
漢城*に虎が入り12人も民を食い殺したそうです
(ハンソン:首都・現在のソウル特別市全体)
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01:12:33,681 --> 01:12:36,701
翊衛司*を動員して虎を捕まえるのはだめだ
(イギサ:世孫の護衛を務めた官庁)
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01:12:36,701 --> 01:12:38,948
今動かれたら大殿に知られます
(デジョン:王が生活する場所)
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01:12:38,948 --> 01:12:41,815
危険なことはわかっている
しかしお前しかいない
770
01:12:41,815 --> 01:12:43,440
ただお前だけができることなんだ
771
01:12:43,440 --> 01:12:47,410
♫ 君がもっと輝くことさえできるなら ♫