1
00:00:00,160 --> 00:00:01,700
[赤い袖先]
2
00:00:01,700 --> 00:00:03,390
[赤い袖先]
3
00:00:57,929 --> 00:01:02,238
♪ カンガンスウォルレ カンガンスウォルレ ♪
(満月の下 手を繋ぎ輪になって歌いながら回る踊り)
4
00:01:02,238 --> 00:01:06,507
♪ カンガンスウォルレ カンガンスウォルレ ♪
5
00:01:06,508 --> 00:01:09,359
♪ カンガンスウォルレ カンガンスウォルレ ♪
6
00:01:11,120 --> 00:01:13,200
犬だ!
(すごろくのような遊び "ユンノリ"・犬が出ると2つ進める)
7
00:01:17,748 --> 00:01:19,243
何?
8
00:01:28,432 --> 00:01:30,927
- 虎?
- 人に知られたらだめよ
9
00:01:30,927 --> 00:01:32,948
どういう意味?すぐ知らせなきゃ
10
00:01:32,948 --> 00:01:35,564
知らせたらどうなると思う?
11
00:01:35,564 --> 00:01:38,772
みんな恐怖に怯えて同じところへ走っていくわ
12
00:01:38,772 --> 00:01:40,663
あの門へ
13
00:01:42,182 --> 00:01:47,044
出入口はあの小さい門一つだけなのに
この中には500人の宮女がいる
14
00:01:47,044 --> 00:01:50,991
500人がいっぺんにあの門から
出ようとしたらどうなると思う?
15
00:01:51,676 --> 00:01:55,672
自分が先に生き延びようとお互いに
踏みつけ合いながら出たらどうなる?
16
00:01:55,672 --> 00:01:59,564
誰かが死んだり気絶したりすれば
一瞬であの門が塞がってしまうかもしれない
17
00:02:00,310 --> 00:02:01,910
あんた達が手伝ってちょうだい
18
00:02:01,910 --> 00:02:05,672
私 1人も傷つかないように
この場所から抜け出させるわ
19
00:02:05,672 --> 00:02:07,944
何か方法でもあるの?
20
00:02:07,944 --> 00:02:09,418
私...
21
00:02:11,182 --> 00:02:13,277
本を読む
22
00:02:22,387 --> 00:02:24,077
ドギム
23
00:02:24,493 --> 00:02:27,117
私達うまくできるかな?
24
00:02:27,117 --> 00:02:29,410
私すごく怖い
25
00:02:30,560 --> 00:02:33,713
自分の命が惜しいからじゃなくて
26
00:02:34,588 --> 00:02:39,048
こんなにたくさんの人の命が
私達がすることにかかってるなんて
27
00:02:39,048 --> 00:02:41,717
その責任が怖い
28
00:02:47,652 --> 00:02:49,676
私も怖いわ
29
00:02:54,011 --> 00:02:57,168
あんた達がいてくれてどれだけ嬉しいかわかる?
30
00:03:13,208 --> 00:03:17,146
皆さん 今からドギムが本を読みます
31
00:03:17,146 --> 00:03:20,182
みんな集まって下さい ドギムが本を読みます
32
00:03:20,182 --> 00:03:23,965
ドギムが... 本を読みます
33
00:03:29,357 --> 00:03:33,448
あら?あの子今日当番なのに
あそこで何やってるの?
34
00:03:39,563 --> 00:03:41,354
皆さん
35
00:03:41,354 --> 00:03:45,259
私が今から本を読みます!
36
00:03:52,175 --> 00:03:57,456
今から"雲英伝"という小説を読みます
(ウニョンジョン:朝鮮時代の恋愛悲劇小説)
37
00:03:58,081 --> 00:04:00,910
ウニョンという宮女の話ですが
38
00:04:00,910 --> 00:04:04,729
この宮女は決して恋してはいけない人に
39
00:04:04,729 --> 00:04:06,580
恋してしまったのです
40
00:04:06,580 --> 00:04:09,294
宮女が恋心を持つなんて!
41
00:04:10,508 --> 00:04:13,113
面白そうね!
42
00:04:14,161 --> 00:04:16,947
でも その前に
43
00:04:17,671 --> 00:04:20,319
大事な練習をしなければいけません
44
00:04:20,319 --> 00:04:24,031
この練習が早く終われば
本を読むことができます
45
00:04:24,031 --> 00:04:26,002
練習って何の練習?
46
00:04:26,002 --> 00:04:29,481
1人ずつ順番に並んで
47
00:04:29,481 --> 00:04:31,819
あの門を通って出る練習です
48
00:04:31,819 --> 00:04:33,870
そんな練習どうしてするの?
49
00:04:33,870 --> 00:04:36,888
命を受けました 急いで下さい
50
00:04:36,888 --> 00:04:40,365
そうすれば私が早く本を読むことができます
51
00:04:40,365 --> 00:04:42,846
私を信じてついてきて下さい
52
00:04:43,580 --> 00:04:47,751
己丑の年に入宮したセンガクシから立って下さい
53
00:04:47,751 --> 00:04:50,197
1人ずつ順番で
54
00:04:50,197 --> 00:04:52,861
列になって門の外に出て下さい
55
00:04:55,767 --> 00:04:57,881
あなた 己丑の年に入宮したでしょ
56
00:04:57,881 --> 00:05:00,452
あなたも 順番に出て
57
00:05:03,858 --> 00:05:05,750
その次は...
58
00:05:06,320 --> 00:05:09,018
戊子の年に入宮したセンガクシ達!
59
00:05:10,141 --> 00:05:13,298
その次は丁亥の年
60
00:05:13,298 --> 00:05:17,059
ドギム!一体どういうことなの?
61
00:05:17,059 --> 00:05:18,400
先に行かれて下さい 媽媽任
62
00:05:18,400 --> 00:05:20,165
え?
63
00:05:20,165 --> 00:05:21,874
- 媽媽任?
- お先にどうぞ
64
00:05:21,875 --> 00:05:24,683
助けて下さい!
65
00:05:24,683 --> 00:05:27,045
助けて下さい!
66
00:05:32,804 --> 00:05:34,519
虎よ!
67
00:05:35,077 --> 00:05:37,450
虎だ!
68
00:05:37,450 --> 00:05:39,670
早く出て下さい!
69
00:05:55,734 --> 00:05:59,291
甲戌の年!甲戌の年!
70
00:06:07,445 --> 00:06:10,308
甲戌の年!甲戌の年!
71
00:06:10,308 --> 00:06:14,394
甲戌の年!甲戌の年!
72
00:06:14,859 --> 00:06:17,016
甲戌の年!
73
00:06:20,148 --> 00:06:22,719
ネズミを燃やすぞ!ネズミを燃やすぞ!
(たいまつの火を使った見習い宮女の通過儀式で言う言葉)
74
00:06:22,719 --> 00:06:25,491
ネズミを燃やすぞ!ネズミを燃やすぞ!
75
00:06:25,491 --> 00:06:28,410
ネズミを燃やすぞ!ネズミを燃やすぞ!
76
00:06:28,410 --> 00:06:30,263
ネズミを燃やすぞ!
77
00:06:30,263 --> 00:06:33,747
あんた達!甲戌の年から出ろと言ってるじゃない!
78
00:06:33,748 --> 00:06:35,255
甲戌の年!
79
00:06:35,256 --> 00:06:39,183
甲戌の年!甲戌の年!
80
00:06:39,183 --> 00:06:40,485
甲戌の年!
81
00:06:40,486 --> 00:06:43,410
順番に!甲戌の年!
82
00:06:45,166 --> 00:06:46,177
癸酉の年!
83
00:06:46,177 --> 00:06:49,499
癸酉の年!癸酉の年!
84
00:06:50,289 --> 00:06:51,484
癸酉の年!
85
00:06:51,485 --> 00:06:54,838
壬申の年!壬申の年!
86
00:06:58,896 --> 00:07:00,790
オンニ...
87
00:07:01,481 --> 00:07:04,250
ソ・ウンビ!なぜここにいるの?早く出て
88
00:07:04,250 --> 00:07:07,447
ドギムオンニ 戸が開きません
89
00:07:07,447 --> 00:07:10,139
中にアヨンとヨンジュがいるのに
90
00:07:10,139 --> 00:07:13,132
私が行くからあなたは早く出るのよ
91
00:07:23,216 --> 00:07:26,244
あなた達 中にいるの?
92
00:07:33,160 --> 00:07:36,574
- いるの?
- 助けて下さい
93
00:07:42,208 --> 00:07:45,732
早く出ておいで 2人だけ?他にもいるの?
94
00:07:45,732 --> 00:07:48,652
スックムがいません
95
00:07:48,652 --> 00:07:50,999
オンニが探すから先に行って
96
00:09:07,664 --> 00:09:09,597
怪我は?
97
00:09:10,136 --> 00:09:12,222
怪我したところはないのか?
98
00:09:12,962 --> 00:09:15,705
- はい
- 歩けるか?
99
00:09:15,705 --> 00:09:16,955
はい
100
00:09:16,955 --> 00:09:20,371
あっちに行けば安全だ
101
00:09:20,371 --> 00:09:21,975
早く行け
102
00:09:58,139 --> 00:09:59,853
チャルコは?
[ばね仕掛けで獣の脚を挟み込む罠・トラバサミ]
103
00:09:59,853 --> 00:10:02,214
全部準備できています
104
00:10:16,148 --> 00:10:20,090
打囲を始める!
[タウィ:王が直接出て行う/軍を動員して行う狩り]
105
00:12:45,071 --> 00:12:46,971
大丈夫?
106
00:13:01,269 --> 00:13:04,535
ドギムだ ドギム!
107
00:13:06,957 --> 00:13:09,446
ドギムオンニ!ありがとう オンニ
108
00:13:09,446 --> 00:13:11,972
ドギムオンニ ありがとう
109
00:13:11,972 --> 00:13:14,036
ドギム!
110
00:13:14,036 --> 00:13:16,014
あんた すごいわ
111
00:13:16,014 --> 00:13:17,627
私達やり遂げた
112
00:13:17,627 --> 00:13:21,987
ドギム!ドギム!
113
00:13:24,271 --> 00:13:26,304
媽媽任
114
00:13:48,996 --> 00:13:52,525
兼司書ナウリは毎朝宮廷に来たら
115
00:13:52,525 --> 00:13:55,630
あの井戸から水を飲むの
116
00:13:55,630 --> 00:13:57,944
今日は来ないのかな...
117
00:14:00,511 --> 00:14:02,568
怪我は?
118
00:14:02,568 --> 00:14:04,635
怪我したところはないのか?
119
00:14:05,619 --> 00:14:08,505
ありがとうって言いたかったのに
120
00:14:17,276 --> 00:14:19,767
- 姮娥任(ハンアニム)
- 来た!
121
00:14:21,428 --> 00:14:23,043
ナウリは...
122
00:14:23,043 --> 00:14:24,666
私を知ってるんですか?
123
00:14:24,666 --> 00:14:28,393
この前... 何でもないです
124
00:14:28,393 --> 00:14:31,287
私をお呼びですか?
125
00:14:31,287 --> 00:14:35,056
水一杯汲んでもらえますか 姮娥任?
126
00:14:43,511 --> 00:14:44,749
ありがとう
127
00:14:44,749 --> 00:14:46,204
ナウリ
128
00:14:46,204 --> 00:14:49,790
もしよければ 私がその朝報*を見ても構いませんか?
[チョボ:朝廷の知らせを伝えるための官報]
129
00:14:54,056 --> 00:14:57,380
昨日宮廷の中に虎が現れました
130
00:14:57,380 --> 00:15:00,824
捕まえたとは聞きましたが
他のことは知ることができないので
131
00:15:00,824 --> 00:15:02,414
ただ気になっています
132
00:15:02,414 --> 00:15:05,763
もしかして虎に捕まって
怪我した人がいるのかどうか
133
00:15:05,763 --> 00:15:07,978
もちろん気になるでしょう
134
00:15:20,939 --> 00:15:23,410
これは何ですか?
135
00:15:23,957 --> 00:15:26,143
世孫邸下と東宮の翊衛司*が
(イギサ:世子・世孫の護衛を務めた官庁)
136
00:15:26,144 --> 00:15:29,940
主上殿下のお許しもなく
打囲を行って処罰されるなんて
137
00:15:30,395 --> 00:15:32,395
本当ですか?
138
00:15:32,395 --> 00:15:34,332
そうです
139
00:15:34,332 --> 00:15:37,982
狩りに関わった人は一人残らず
140
00:15:39,201 --> 00:15:41,205
処罰されます
141
00:15:56,512 --> 00:16:00,394
お許しも何も 突然目の前に虎が現れたのに
142
00:16:00,394 --> 00:16:02,728
いつ大殿に行ってお許しを得るんですか?
143
00:16:02,729 --> 00:16:06,071
宮女みんなが虎の餌になるまで
待たないといけないんですか?
144
00:16:06,071 --> 00:16:08,650
おそらくそれが正解だったようです
145
00:16:08,650 --> 00:16:11,312
人が数十人死ねば
146
00:16:11,312 --> 00:16:15,102
状況が緊迫していたと認められていただろうに
147
00:16:15,102 --> 00:16:20,572
そうすれば逆に 虎を捕まえた
功労を称えられていたでしょう
148
00:16:21,285 --> 00:16:25,028
私がそこにいれば世孫邸下を止めたのに
149
00:16:25,028 --> 00:16:29,845
人がもう少し死ぬまで待てと
150
00:16:31,390 --> 00:16:33,847
水 ごちそうさまでした
151
00:16:33,847 --> 00:16:35,717
私はこれで
152
00:16:39,115 --> 00:16:41,182
恐れ入りますが
153
00:16:41,182 --> 00:16:44,542
もしかして兼司書ナウリの知らせはご存じないですか?
154
00:16:51,333 --> 00:16:52,574
今何と言いました?
155
00:16:52,574 --> 00:16:56,235
昨日兼司書ナウリから助けていただきました
156
00:16:56,235 --> 00:16:59,212
何もできずに私一人で逃げ帰ってきたことが
157
00:16:59,212 --> 00:17:00,890
気にかかっています
158
00:17:00,890 --> 00:17:04,723
もしかして怪我されていないか心配です
159
00:17:06,028 --> 00:17:07,724
ご存じありませんか?
160
00:17:07,724 --> 00:17:10,190
私が知る兼司書が
161
00:17:10,190 --> 00:17:13,960
姮娥任の言う兼司書と同じ人かどうかわかりません
162
00:17:14,480 --> 00:17:16,776
姮娥任の言う兼司書は
163
00:17:16,776 --> 00:17:18,539
どんな人ですか?
164
00:17:18,539 --> 00:17:20,910
あの それは...
165
00:17:20,910 --> 00:17:24,955
背は このくらいで
166
00:17:24,955 --> 00:17:27,145
顔は...
167
00:17:27,145 --> 00:17:29,907
いつも翡翠の貫子(クァンジャ)*をつけられています
[耳の辺りにある小さな環・素材で階級を表す]
168
00:17:29,907 --> 00:17:33,902
堂上官でもないのに いつも平然と
翡翠の貫子をつけられているから
169
00:17:33,902 --> 00:17:38,135
あのままじゃいつか罰を受けると
いつも思っていました
170
00:17:39,179 --> 00:17:40,779
失礼します
171
00:17:44,607 --> 00:17:46,479
まさか...
172
00:17:52,316 --> 00:17:54,149
申し訳ありませんが
173
00:17:54,149 --> 00:17:58,702
姮娥任の気になっている兼司書は知りません
174
00:17:59,277 --> 00:18:01,138
はい...
175
00:18:01,138 --> 00:18:02,972
私はこれで
176
00:18:04,263 --> 00:18:06,478
ありがとうございます ナウリ
177
00:18:15,485 --> 00:18:18,571
姮娥任のノリゲ*を見て思い出しました
(女性の韓服の上着につけるアクセサリー)
178
00:18:18,571 --> 00:18:23,118
先日 少しだけすれ違った姮娥任ですね
179
00:18:26,126 --> 00:18:29,078
縁があり また会えたなら
180
00:18:29,078 --> 00:18:33,129
どうか姮娥任の名前を教えて下さい
181
00:18:47,930 --> 00:18:52,444
"どうか... 姮娥任の名前を教えて下さい"
182
00:18:55,503 --> 00:18:57,276
ああ ときめいちゃだめよ
183
00:18:57,276 --> 00:19:00,166
だめだめ ときめいちゃだめ
184
00:19:05,315 --> 00:19:08,120
打囲は王の狩りで
185
00:19:08,120 --> 00:19:13,607
この朝鮮で唯一王だけがおできになることです
186
00:19:13,607 --> 00:19:15,392
いくらこの国の跡継ぎと言っても
187
00:19:15,392 --> 00:19:18,264
殿下のお許しなしに打囲を行うとは!
188
00:19:18,264 --> 00:19:22,197
これは東宮が殿下を侮辱したということです
189
00:19:22,197 --> 00:19:25,024
その通りでございます 殿下
190
00:19:25,024 --> 00:19:29,538
東宮は厳かな宮廷内で勝手に軍隊を動かしました
191
00:19:29,539 --> 00:19:31,405
嘆かわしいことでございます
192
00:19:31,405 --> 00:19:35,269
当然 厳罰をお与えになるべきでございます
193
00:19:36,288 --> 00:19:39,007
左議政(チャイジョン)*はどう思うか?
(最高官庁である議政府第2位の官職)
194
00:19:39,008 --> 00:19:43,681
虎を捕まえることは簡単ではありません 殿下
195
00:19:43,681 --> 00:19:48,695
しかし東宮は簡単にやり遂げました
196
00:19:48,695 --> 00:19:55,224
たった一本の矢で獣を仕留めたと聞きました
197
00:19:55,927 --> 00:20:00,070
それで実は 一瞬こんな考えが浮かんだのです
198
00:20:00,070 --> 00:20:04,401
あのように簡単に虎を捕まえる才能があるなら
199
00:20:05,900 --> 00:20:09,257
龍も捕まえられるのではないか?
200
00:20:12,100 --> 00:20:14,171
左議政!
201
00:20:14,171 --> 00:20:18,157
なぜそんなとんでもない発言をするのだ?
202
00:20:18,842 --> 00:20:21,695
世孫は国の跡継ぎだ
203
00:20:21,695 --> 00:20:27,089
むやみに中傷するのは許しておけない
204
00:20:32,233 --> 00:20:35,434
申し訳ございません 殿下
205
00:20:35,434 --> 00:20:41,502
私はただ 殿下のお聞きになったことに
正直にお答えしただけでございます
206
00:20:41,502 --> 00:20:43,228
もちろん...
207
00:20:43,228 --> 00:20:47,598
もちろん私が間違って考えているのでしょう
208
00:20:47,598 --> 00:20:51,565
しかし 世間の人は
209
00:20:51,565 --> 00:20:56,102
私のように曲解するかもしれません
210
00:20:57,287 --> 00:21:02,706
宮廷内で殿下のお許しなしに
211
00:21:02,706 --> 00:21:05,681
軍隊を動かすなど
212
00:21:05,681 --> 00:21:09,552
前例がないことでございます
213
00:21:09,552 --> 00:21:13,192
どんな処罰をお願い申し上げるべきか
214
00:21:13,192 --> 00:21:18,166
私はそれすら見当もつきません
215
00:21:31,551 --> 00:21:36,296
刀を抜いたのなら一度振り回してみるべきよ
216
00:21:36,296 --> 00:21:41,152
左議政が頭を使ったところを見たら腹が立つわ
217
00:21:41,152 --> 00:21:45,528
あんな風に静かに引き下がるなら
最初から言わなければいいのに
218
00:21:45,528 --> 00:21:50,722
しかし隅に押しやるには
恐ろしすぎる発言でした 母上
219
00:21:50,722 --> 00:21:54,417
虎を捕まえる者が龍を捕まえられるとは...
220
00:21:54,417 --> 00:21:57,889
虎を捕まえるほど
よく訓練された軍隊を持つ世孫なら
221
00:21:57,890 --> 00:22:00,740
十分謀反も企てることができる
そういう意味ですから
222
00:22:00,740 --> 00:22:02,970
世孫は打囲を行ったのよ
223
00:22:02,970 --> 00:22:07,567
宮廷内でお父様の許しもなく軍隊を動かしたのに
224
00:22:07,567 --> 00:22:10,323
これが謀反じゃなかったら何と呼ぶの?
225
00:22:10,324 --> 00:22:15,124
それでも世孫はただ虎の害を
防ごうとしたと弁明できる...
226
00:22:16,720 --> 00:22:19,399
あなたはなぜいつもそんなにぐずぐずしてるの?
227
00:22:19,399 --> 00:22:21,593
私があなたみたいに男だったら
228
00:22:21,593 --> 00:22:25,770
とっくの昔に世孫の処罰を
お願いする上疏でも上げてるわね
229
00:22:27,555 --> 00:22:30,045
早く行って左議政を説得しなさい
230
00:22:30,045 --> 00:22:34,996
この機会に世孫を確実に廃位させないと
231
00:22:35,899 --> 00:22:40,587
天から授かった機会を前にして
絶対ぐずぐずしないように
232
00:22:44,203 --> 00:22:47,971
私が翁主慈駕(オンジュチャガ)のご機嫌を損ねたのか?
(翁主:王と側室との間に生まれた王女)
233
00:22:47,971 --> 00:22:51,214
金枝玉葉*が腹を立てられたとは
(金や玉の枝葉・王族を婉曲的に言う表現)
234
00:22:51,214 --> 00:22:54,703
背筋がぞっとするな
235
00:22:54,703 --> 00:22:58,413
母上は世孫の廃位を切に望んでいます
236
00:22:58,413 --> 00:23:01,784
世孫は翁主慈駕の実の甥ではないのか?
237
00:23:01,784 --> 00:23:05,517
なぜ叔母である方が甥をそこまで嫌われるのか?
238
00:23:05,518 --> 00:23:10,383
私は今まで大監*と同じ船に乗っていると信じておりましたが
(テガム:高位官僚につける敬称)
239
00:23:10,383 --> 00:23:12,277
大監のお考えは違うのでしょうか?
240
00:23:12,278 --> 00:23:15,729
おい これはどういう話なのだ?
241
00:23:15,729 --> 00:23:19,718
まさか私が世孫を支持しているとでも言っているのか?
242
00:23:19,719 --> 00:23:22,519
そういう余地も残している そう見えますが
243
00:23:22,520 --> 00:23:25,043
いいか チョン承旨*
(スンジ:承政院(官庁の1つ)の官職)
244
00:23:25,043 --> 00:23:27,958
同じ船に乗った者同士が疑うと
245
00:23:27,958 --> 00:23:30,691
その船は沈むに決まっている
246
00:23:30,691 --> 00:23:33,961
私はただ慎重になろうと言っているだけだ
247
00:23:33,961 --> 00:23:37,545
事を急ぐと間違うこともある
248
00:23:37,545 --> 00:23:39,096
君から見て
249
00:23:39,096 --> 00:23:44,328
今回のことを謀反として
押すことがそんなに簡単に思えるか?
250
00:23:44,900 --> 00:23:48,178
耳懸鈴 鼻懸鈴
[耳にかけると耳飾り 鼻にかけると鼻飾り]
251
00:23:48,178 --> 00:23:52,557
世孫邸下が殿下の許しもなく
軍隊を動かした罪を犯したが
252
00:23:52,557 --> 00:23:57,762
よくよく考えてみると虎の害を防ぎ
人命を守るためそうしたのだろう
253
00:23:57,762 --> 00:24:01,794
私には今回のことは曖昧だが
254
00:24:01,794 --> 00:24:05,737
殿下もそうお思いになっているのではないか?
255
00:24:08,113 --> 00:24:10,547
大監の意図はよくわかりました
256
00:24:10,547 --> 00:24:12,823
母上には私から説得致します
257
00:24:12,824 --> 00:24:16,478
そうかそうか 君とは話が通じるな
258
00:24:16,478 --> 00:24:20,678
翁主慈駕ともこのように通じるとよいのだが
259
00:24:20,678 --> 00:24:22,222
それでは下がらせていただきます
260
00:24:22,223 --> 00:24:24,556
気をつけて帰ってくれ
261
00:24:44,067 --> 00:24:46,945
あの者が気に入った
262
00:24:46,945 --> 00:24:51,237
翁主慈駕も養子をよく選んだな
263
00:24:51,237 --> 00:24:53,968
なぜ卑しい庶子出身で
264
00:24:53,968 --> 00:24:59,146
漁師の息子を養子にしたのかと思っていたが
265
00:25:00,119 --> 00:25:04,708
翁主慈駕にあの者を薦めたのはひょっとして君か?
266
00:25:06,373 --> 00:25:10,929
君から見ても私が骨を惜しんでいないようか?
267
00:25:10,929 --> 00:25:15,815
しかし今回の件で世孫を追いつめるのは
268
00:25:15,815 --> 00:25:18,881
なんだか気にかかる
269
00:25:18,881 --> 00:25:22,881
無駄に殿下から嫌われるかもしれない
270
00:25:23,654 --> 00:25:27,643
そのように黙ってないで
何か助言をしてくれないか
271
00:25:27,643 --> 00:25:30,373
君はどう思っている?
272
00:25:34,632 --> 00:25:40,221
今 主上殿下の心に
小さな疑惑の種を植えられたら
273
00:25:41,012 --> 00:25:43,690
それだけで十分でしょう
274
00:25:43,690 --> 00:25:48,985
疑惑の種というのはあっという間に育つものです
275
00:25:52,273 --> 00:25:55,196
急ぐことはありません
276
00:25:57,568 --> 00:26:00,623
どうなるか見てみましょう
277
00:26:09,413 --> 00:26:11,179
ドギム
278
00:26:12,577 --> 00:26:14,210
ドギム?
279
00:26:15,951 --> 00:26:17,085
はい 一宮慈駕
280
00:26:17,086 --> 00:26:20,448
元気がないようね 疲れてるのね?
281
00:26:20,448 --> 00:26:21,729
いいえ
282
00:26:21,729 --> 00:26:23,449
申し訳ないわ
283
00:26:23,449 --> 00:26:27,615
ただでさえ日程がぎりぎりなのにもっと急がせて
284
00:26:27,615 --> 00:26:32,378
でも ニ宮慈駕 どうして突然お急ぎになるんですか?
285
00:26:34,185 --> 00:26:37,131
元々はお祖父様の御真影が完成するの待って
[御真(御真影):王の肖像画]
286
00:26:37,131 --> 00:26:40,007
筆写した本を差し上げるつもりだったの
287
00:26:40,007 --> 00:26:44,235
でも事情が変わって
急いで本を完成させなきゃいけないの
288
00:26:45,129 --> 00:26:47,051
そうすれば...
289
00:26:47,821 --> 00:26:52,077
本を差し上げるという言い訳で
お祖父様にお会いできるから
290
00:26:52,077 --> 00:26:56,164
媽媽はこの小説が本当にお好きなの
(媽媽ママ:王/王妃/皇太子だけに使える敬称(媽媽任とは別物))
291
00:26:56,164 --> 00:27:00,698
顔色を伺って切にお願いしなきゃ
お兄様を許してくれって
292
00:27:02,644 --> 00:27:06,677
主上殿下が世孫邸下をお許しになれば
293
00:27:06,677 --> 00:27:10,306
虎狩りの時 邸下について行った方達みんなが
294
00:27:10,306 --> 00:27:13,251
一緒に許されるのでしょうか?
295
00:27:13,251 --> 00:27:15,623
絶対そうなると思うわ
296
00:27:26,080 --> 00:27:32,380
297
00:27:34,283 --> 00:27:38,966
主人のいない東宮に仕えるのはもっと疲れるわ
298
00:27:39,610 --> 00:27:42,210
一日中仕事もなく座っているのは
299
00:27:42,220 --> 00:27:46,178
ああ うんざりする...
300
00:29:00,709 --> 00:29:02,076
母上
301
00:29:02,076 --> 00:29:03,694
顔がやつれたわね
302
00:29:03,694 --> 00:29:05,917
なぜここまで来られたのですか?
303
00:29:05,917 --> 00:29:08,874
まず水を飲んでから話しましょう
304
00:29:10,955 --> 00:29:13,777
私はまだ
305
00:29:13,777 --> 00:29:16,125
主上殿下のお許しを得られていません
306
00:29:16,126 --> 00:29:20,888
私が殿下のお許しなしにここに来たとでも?
307
00:29:20,888 --> 00:29:25,514
殿下が私をお寄こしになったの
あなたが病気にならないように
308
00:29:53,757 --> 00:29:57,535
母上も 私が
309
00:29:57,535 --> 00:30:00,112
軽はずみなことをしたと思われますか?
310
00:30:00,112 --> 00:30:02,066
どうかしら
311
00:30:02,812 --> 00:30:05,666
最初に知らせを聞いた時
312
00:30:05,666 --> 00:30:09,001
ただ一つだけ頭に浮かんだ
313
00:30:09,001 --> 00:30:12,944
あなたの父親もあなたのようにされていただろうと
314
00:30:13,798 --> 00:30:17,153
大切にしていた大きな弓矢を持って
315
00:30:17,153 --> 00:30:20,151
恐ろしい虎と向かい合っておられたでしょう
316
00:30:21,942 --> 00:30:24,509
平凡な武官として生まれ
317
00:30:25,239 --> 00:30:28,661
虎を相手にされていたらよかったでしょうに
318
00:30:28,661 --> 00:30:32,866
いっそ虎の爪にかかり命を失ったなら...
319
00:30:39,828 --> 00:30:44,161
そんな考えが浮かんで ただ涙が出たわ
320
00:30:44,766 --> 00:30:47,644
- 母上
- サン
321
00:30:53,166 --> 00:30:54,988
この母は
322
00:30:56,507 --> 00:30:59,419
決してあなただけは失いたくない
323
00:31:12,980 --> 00:31:14,800
[郭張両文錄]
(英祖の孫の王女2人と宮女4人が書いたと言われる長編小説)
324
00:31:21,485 --> 00:31:24,929
間違いがないか確認をお願い致します 慈駕
325
00:31:28,818 --> 00:31:32,318
これを ドギムが全部1人で書いたの?
326
00:31:35,327 --> 00:31:38,149
一睡もしないで筆写したの?
327
00:31:38,149 --> 00:31:41,355
どうして1人でしたの?
言ってくれたら私も手伝ったのに
328
00:31:41,356 --> 00:31:43,608
そうよ 私達も一緒にやったのに
329
00:31:43,608 --> 00:31:45,391
あんたはどうせ大した助けにならないじゃない
330
00:31:45,392 --> 00:31:49,626
あらまあ... 間違った字が一つもない
331
00:31:49,626 --> 00:31:51,807
これ全部ドギム1人でやったなんて
332
00:31:51,808 --> 00:31:56,704
慈駕 これで上監媽媽*にお会いになれますか?
(サンガンママ:王の敬称の1つ)
333
00:31:57,931 --> 00:32:01,177
世孫邸下とその下の方達全部が
334
00:32:01,177 --> 00:32:04,031
早く許されると嬉しいです
335
00:32:05,256 --> 00:32:09,412
- ありがとう ドギム
- 本当にありがとう
336
00:32:10,903 --> 00:32:14,415
よし!今すぐお祖父様にお会いしに行こう
337
00:32:14,415 --> 00:32:18,010
これを差し上げてお兄様を許してとお願いするのよ
338
00:32:18,010 --> 00:32:19,288
そうでしょ 清璿?
339
00:32:19,289 --> 00:32:20,921
はい お姉様
340
00:32:20,921 --> 00:32:24,204
ドギム あなたも一緒に行こう
341
00:32:24,204 --> 00:32:26,906
私がですか?
342
00:32:26,906 --> 00:32:28,602
何ですって?
343
00:32:28,602 --> 00:32:32,501
お祖父様が私達に会ってくれないの?
344
00:32:33,943 --> 00:32:36,943
キム尚宮 何か間違ってるんじゃない?
345
00:32:36,943 --> 00:32:40,664
私が直接お聞きしてお返事をいただいたのです
346
00:32:40,664 --> 00:32:42,641
申し訳ございません 慈駕
347
00:32:42,642 --> 00:32:44,658
そんなはずが
348
00:32:49,649 --> 00:32:52,705
そんなにがっかりしないで お姉様
349
00:32:54,215 --> 00:32:57,282
がっかりしていないし 諦めもしないわ
350
00:32:59,671 --> 00:33:01,627
みんなついて来て
351
00:33:02,506 --> 00:33:05,351
- 慈駕!
- お姉様!
352
00:33:05,351 --> 00:33:07,016
お姉様!
353
00:33:19,288 --> 00:33:21,810
ちょうど寂しく思っていたところでした
354
00:33:21,810 --> 00:33:25,267
若いあなた達が来たから内殿が
生き生きとしてきます
355
00:33:25,267 --> 00:33:30,521
おもてなししていただいて
ただただ恐れ入ります 中殿媽媽
356
00:33:34,656 --> 00:33:38,445
恐れながらも申し上げますが
私達 お願いが一つあるのです
357
00:33:38,445 --> 00:33:41,730
主上殿下に謁見できるようにしてくれ でしょう?
358
00:33:42,170 --> 00:33:45,439
申し訳ないけど2人のお願いを聞くことはできないわ
359
00:33:45,439 --> 00:33:50,132
媽媽 私達はただお祖父様に
筆写した本を差し上げるだけです
360
00:33:50,133 --> 00:33:54,509
そして世孫を許してくれとお願いするつもりでしょう?
361
00:33:55,465 --> 00:34:00,054
殿下は2人が大殿に入ることを
お許しにならなかったわ
362
00:34:00,054 --> 00:34:05,041
世孫のことについての話は
聞きたくないとお断りになったのです
363
00:34:06,773 --> 00:34:09,063
殿下がお許しにならないことは
364
00:34:09,063 --> 00:34:12,484
私にも助けることはできない
365
00:34:12,484 --> 00:34:16,698
中殿媽媽 この宮女に会っていただけますか?
366
00:34:19,403 --> 00:34:22,748
この子は6人で3日かかって筆写する本を
367
00:34:22,748 --> 00:34:26,000
1人で たった1日で筆写しました
368
00:34:26,000 --> 00:34:29,690
誰もさせていないのに自分からそうしたのです
369
00:34:29,690 --> 00:34:33,915
その理由をお知りになりたくありませんか?
370
00:34:35,737 --> 00:34:37,870
頭を上げなさい
371
00:34:41,782 --> 00:34:44,261
本を1日で完成したとは
372
00:34:44,261 --> 00:34:47,438
才能があったとしても簡単ではなかったでしょう
373
00:34:47,438 --> 00:34:49,088
なぜそんなことをしたの?
374
00:34:49,088 --> 00:34:51,716
お聞きになったので
恐れ多くもお答え致します
375
00:34:51,716 --> 00:34:56,009
今回虎の害が起きた時
センガクシ1人の命が失われました
376
00:34:56,009 --> 00:34:58,835
宮女達でお金を集め その子の葬式を行い
377
00:34:58,835 --> 00:35:02,076
家族に慰労金を送りました
378
00:35:02,076 --> 00:35:08,546
私はもっと大きな犠牲が出なかったのは
世孫のおかげだと思っております
379
00:35:08,546 --> 00:35:11,739
虎の害を防いでくれた世孫に
380
00:35:11,739 --> 00:35:13,883
恩を返すということ?
381
00:35:13,883 --> 00:35:15,947
取るに足らない才能ですが
382
00:35:15,947 --> 00:35:18,831
少しでも助けになることを願っております
383
00:35:18,831 --> 00:35:23,454
媽媽 お祖父様は本当にこの本がお好きなのです
384
00:35:23,454 --> 00:35:26,388
この本を差し上げたら私達の誠意を感じて
385
00:35:26,388 --> 00:35:29,399
お兄様をお許しになるかもしれません
386
00:35:29,399 --> 00:35:33,118
清衍(チョンヨン)郡主 清璿(チョンソン)郡主
(郡主クンジュ:皇太子(世子)の娘)
387
00:35:33,118 --> 00:35:37,951
あなた達の切実な気持ちはわかります でも
388
00:35:37,951 --> 00:35:42,107
2人が主上殿下に会うのを許すことはできません
389
00:35:42,107 --> 00:35:45,246
主上殿下は2人には会わないとおっしゃったこと
390
00:35:45,246 --> 00:35:47,756
それは王命で
391
00:35:47,756 --> 00:35:51,010
それを私がむやみに覆すわけにはいきません
392
00:35:52,656 --> 00:35:55,667
でもこの子なら事情が違うでしょう
393
00:35:57,467 --> 00:36:01,967
あなたなら 主上殿下に謁見できる
394
00:36:02,916 --> 00:36:08,072
殿下はあなたに会わないとは
おっしゃっていないから
395
00:36:09,693 --> 00:36:12,237
どうするの?
396
00:36:12,237 --> 00:36:16,545
あなたが 主上殿下に謁見する?
397
00:36:16,545 --> 00:36:19,249
中殿媽媽のおっしゃる通りです
398
00:36:19,249 --> 00:36:23,932
ドギム あなたが私達の代わりに
お祖父様に本を差し上げて
399
00:36:23,932 --> 00:36:24,695
はい?
400
00:36:24,696 --> 00:36:28,305
お兄様を許すようにお願いもして
401
00:36:28,305 --> 00:36:30,526
慈駕 それはできません
402
00:36:30,526 --> 00:36:32,915
私はただのセンガクシに過ぎないのに
403
00:36:32,915 --> 00:36:35,348
どうして恐れ多くも主上殿下に
謁見できるでしょうか?
404
00:36:35,348 --> 00:36:37,934
お願いよ
405
00:36:39,810 --> 00:36:41,970
どうするの?
406
00:36:42,700 --> 00:36:45,513
主上殿下に謁見するの?
407
00:36:46,601 --> 00:36:50,990
それともただ何もしないでいるつもり?
408
00:36:53,440 --> 00:36:59,450
409
00:37:00,340 --> 00:37:02,418
頼んだわよ ドギム
410
00:37:02,418 --> 00:37:04,540
お気をつけてお戻り下さい
411
00:37:12,138 --> 00:37:14,775
私が主上殿下にお会いして
412
00:37:15,929 --> 00:37:17,996
本を差し上げて
413
00:37:19,476 --> 00:37:23,087
世孫邸下を許してくれとお願いするの?
414
00:37:24,432 --> 00:37:26,700
私バカじゃないの?
415
00:37:26,700 --> 00:37:29,300
どうしてするって言ったのよ?
416
00:37:34,532 --> 00:37:36,776
驚いたわね
417
00:37:36,776 --> 00:37:39,355
あなたが主上殿下に謁見するなんて
418
00:37:39,355 --> 00:37:43,055
前もってお話できず申し訳ありません
419
00:37:43,055 --> 00:37:46,857
突然起きたことなのにそんな暇がある?
420
00:37:46,857 --> 00:37:50,342
私が大殿の至密尚宮によく言っておく
421
00:37:50,342 --> 00:37:52,407
ありがとうございます 媽媽任
422
00:37:52,407 --> 00:37:55,278
私はあなたが心配よ
423
00:37:55,278 --> 00:37:59,482
世孫邸下は人命を守るためになさっただけなのに
424
00:37:59,482 --> 00:38:01,869
あんな風に苦境に陥られた
425
00:38:01,869 --> 00:38:07,444
あなただってやはり今すぐにでも
世孫邸下を許してくれとお願いしたい
426
00:38:07,444 --> 00:38:12,171
でも今回の件は朝廷の党争にまで広がっている
427
00:38:12,171 --> 00:38:14,583
簡単に出ていけることではないわ
428
00:38:14,583 --> 00:38:16,138
わかっています
429
00:38:16,138 --> 00:38:21,793
あなたを見て こんなに度量の大きい
センガクシに感心しながらも
430
00:38:21,793 --> 00:38:23,993
心配になるわ
431
00:38:24,969 --> 00:38:27,457
一つだけ言っておく
432
00:38:27,457 --> 00:38:31,387
大事なことは主上殿下のご機嫌よ
433
00:38:31,387 --> 00:38:33,521
ご機嫌が良くないように見えたら
434
00:38:33,521 --> 00:38:37,613
何も言わずに本を差し上げて戻ってきなさい
435
00:38:38,816 --> 00:38:41,194
強要はしない
436
00:38:42,691 --> 00:38:45,490
それでもあなたが本を差し上げて
437
00:38:46,100 --> 00:38:48,340
沈黙を守り
438
00:38:48,340 --> 00:38:51,398
無事に戻ってきてほしい
439
00:38:56,656 --> 00:39:00,078
主上殿下にお伝えしてくるから
ここで待っていなさい
440
00:39:00,078 --> 00:39:02,209
はい 媽媽任
441
00:39:09,746 --> 00:39:11,268
ドギム
442
00:39:11,268 --> 00:39:12,312
ボギョン
443
00:39:12,312 --> 00:39:13,735
なんでここにいるの?
444
00:39:13,735 --> 00:39:16,032
主上殿下に謁見しにきたの
445
00:39:16,032 --> 00:39:17,287
あんたが?
446
00:39:17,287 --> 00:39:19,444
後で説明する
447
00:39:19,444 --> 00:39:23,081
今日 殿下のご機嫌はどう?
448
00:39:24,656 --> 00:39:26,453
ちょっと待って
449
00:39:36,771 --> 00:39:40,705
殿下は... 耳を洗われたって
450
00:39:40,705 --> 00:39:42,353
それどういう意味なの?
451
00:39:42,353 --> 00:39:46,900
ご機嫌がすごく悪いっていう意味
452
00:39:52,414 --> 00:39:54,414
ついて来なさい
453
00:39:54,414 --> 00:39:55,229
はい
454
00:39:55,231 --> 00:39:58,687
今日はだめ さっさと本だけ差し上げて帰ろう
455
00:39:58,687 --> 00:40:00,800
そうするしかない
456
00:40:23,364 --> 00:40:26,780
世孫邸下よ 見なかったふりをするの
457
00:40:27,370 --> 00:40:29,107
世孫邸下ですか?
458
00:40:29,107 --> 00:40:32,425
見るなと言ったでしょ 頭を下げて
459
00:40:34,971 --> 00:40:38,720
一瞬 兼司書ナウリのように見えた
460
00:40:59,842 --> 00:41:04,681
殿下 清衍郡主と清璿郡主の
お使いで来たセンガクシが
461
00:41:04,681 --> 00:41:06,736
ここで待っております
462
00:41:06,736 --> 00:41:08,824
入るように言え
463
00:41:08,824 --> 00:41:10,691
はい
464
00:41:20,718 --> 00:41:26,295
殿下 東宮のセンガクシ
ソン・ドギムがご挨拶差し上げます
465
00:41:27,943 --> 00:41:29,487
ちょっと待ってくれ
466
00:41:29,487 --> 00:41:32,857
これをまず終わらせてから
467
00:41:32,857 --> 00:41:35,195
座れ 座れ
468
00:41:37,650 --> 00:41:42,418
それで 本当にこれが一番いいか?
469
00:41:42,418 --> 00:41:46,385
私はそう感じました 殿下
470
00:41:46,385 --> 00:41:51,886
年を取ると味覚が衰えるものだが
471
00:41:54,142 --> 00:41:56,909
あの子に味見させてみよう
472
00:42:00,207 --> 00:42:05,318
上監媽媽*の命だから早く一口食べてみなさい
(サンガンママ:王の敬称の1つ)
473
00:42:27,789 --> 00:42:31,900
それで どれが一番おいしいかな?
474
00:42:31,900 --> 00:42:33,121
それは...
475
00:42:33,121 --> 00:42:35,695
もっと近くに来て座りなさい
476
00:42:35,695 --> 00:42:38,074
耳がよく聞こえなくてな
477
00:42:38,074 --> 00:42:40,160
さあ
478
00:42:44,103 --> 00:42:45,792
そうだ
479
00:42:50,543 --> 00:42:52,388
頭も上げなさい
480
00:42:52,388 --> 00:42:58,191
顔を見ると声もよく聞こえるものだ
481
00:43:00,809 --> 00:43:03,809
どれが一番だって?
482
00:43:05,414 --> 00:43:07,359
これが...
483
00:43:09,440 --> 00:43:14,696
おお やはりチョ氏のものが一番だな
484
00:43:14,696 --> 00:43:16,320
これをもっと送るように言いなさい
485
00:43:16,320 --> 00:43:18,538
はい 殿下
486
00:43:19,535 --> 00:43:22,357
それじゃ どれどれ...
487
00:43:28,172 --> 00:43:29,850
なぜ来たのだ?
488
00:43:29,850 --> 00:43:32,005
清衍郡主と清璿郡主が
489
00:43:32,005 --> 00:43:35,062
郭張両文錄を殿下に差し上げるとのことです
490
00:43:35,062 --> 00:43:38,970
おお!郭張両文錄か
491
00:43:39,516 --> 00:43:43,216
夢玉双峰練録の後編のことだろう?
492
00:43:43,216 --> 00:43:47,598
- はい
- あの小説は本当に面白いな
493
00:43:47,598 --> 00:43:49,410
どれどれ
494
00:43:53,909 --> 00:43:56,031
眼鏡をちょっと
495
00:43:58,232 --> 00:44:00,310
どれどれ...
496
00:44:02,896 --> 00:44:07,274
ほら お前も一つ食べてみなさい
497
00:44:07,274 --> 00:44:09,009
さあ
498
00:44:10,195 --> 00:44:13,510
ありがたき幸せでございます 殿下
499
00:44:24,792 --> 00:44:29,936
よし お使いはちゃんとできた
500
00:44:29,936 --> 00:44:32,653
もう下がってよい
501
00:44:32,653 --> 00:44:34,884
はい 殿下
502
00:44:39,837 --> 00:44:42,082
もう... お餅だけ食べて終わっちゃったわ
503
00:44:42,082 --> 00:44:44,137
待て待て
504
00:44:44,137 --> 00:44:47,740
ちょっと ちょっと来なさい
505
00:44:57,281 --> 00:44:59,826
ソン・ドギム?
[ソン・ドギム]
506
00:44:59,826 --> 00:45:01,914
はい
507
00:45:01,914 --> 00:45:05,089
筆跡がとても素晴らしいな
508
00:45:05,089 --> 00:45:10,396
お前が筆写した部分が一番読みやすいぞ
509
00:45:10,396 --> 00:45:13,130
恐れ多いことでございます 殿下
510
00:45:13,130 --> 00:45:15,063
あの金櫃を持ってきなさい
511
00:45:15,063 --> 00:45:17,180
はい 殿下
512
00:45:29,669 --> 00:45:31,224
ほら
513
00:45:37,391 --> 00:45:40,763
ありがたき幸せでございます 殿下
514
00:45:40,763 --> 00:45:46,686
よく見ると 私の子と少し似ているな
515
00:45:46,686 --> 00:45:52,090
そうだな 何か願い事はないか?
516
00:45:52,090 --> 00:45:54,388
欲しいものはないか?
517
00:45:55,332 --> 00:45:57,443
気楽に言ってみなさい
518
00:45:57,443 --> 00:46:03,080
王が願いを聞いてあげることが何回あると思うか?
519
00:46:06,294 --> 00:46:08,450
ないならもう下がってよい
520
00:46:08,450 --> 00:46:11,960
どうか東宮をお許し下さい 殿下
521
00:46:17,555 --> 00:46:19,344
何だと?
522
00:46:24,364 --> 00:46:27,365
世孫を許せ?
523
00:46:28,752 --> 00:46:31,474
願い事を言えとおっしゃったので...
524
00:46:31,474 --> 00:46:34,550
どうかお聞き入れ下さい 殿下
525
00:46:36,936 --> 00:46:42,070
この本を筆写するのに何日かかったのだ?
526
00:46:42,070 --> 00:46:44,617
6人で3か月間筆写致しました
527
00:46:44,617 --> 00:46:48,190
6人で3か月か
528
00:47:02,997 --> 00:47:04,576
燃やしてしまえ
529
00:47:04,576 --> 00:47:07,420
は- はい 殿下
530
00:47:10,748 --> 00:47:15,337
宮廷には厳然たる宮軍がいる
531
00:47:17,209 --> 00:47:20,746
思いもよらない虎の害が起きれば
532
00:47:20,746 --> 00:47:25,199
当然その者達が処理しなければ
533
00:47:25,199 --> 00:47:29,402
しかし世孫はその者達を無視し
534
00:47:30,797 --> 00:47:36,619
自ら訓練させた翊衛司だけを連れて虎を捕まえた
535
00:47:37,763 --> 00:47:40,460
なぜそんなことをしたと思う?
536
00:47:41,574 --> 00:47:43,940
見下げているのだ
537
00:47:44,542 --> 00:47:49,541
無能で愚かな者達だから
この問題をきちんと処理できない
538
00:47:49,541 --> 00:47:55,767
だから有能で賢い者の手で直接自分が処理する
539
00:47:56,847 --> 00:48:00,249
あいつの目には宮軍も無能で
540
00:48:00,249 --> 00:48:04,804
捕盗庁も無能で五軍営*の全てが無能に見えるのだ
(オグニョン:首都や首都郊外を守る5つの軍営)
541
00:48:04,804 --> 00:48:10,092
王が無能だと無能な者だけを置くだろう
542
00:48:10,092 --> 00:48:14,836
自分1人が正しく自分1人が偉いのだ
543
00:48:14,836 --> 00:48:21,491
しかし この国の王はあいつではなく私だ
544
00:48:25,117 --> 00:48:30,774
たかがセンガクシ1人が世孫を許してくれと言えば
545
00:48:30,774 --> 00:48:35,033
私は快く許してあげなくてはいけないのか?
546
00:48:35,033 --> 00:48:38,979
私を侮辱するのは世孫だけじゃないな
547
00:48:38,979 --> 00:48:41,193
私は死ぬほどの罪を犯しました
548
00:48:41,193 --> 00:48:44,026
それでは死ねばよい
549
00:48:44,026 --> 00:48:47,492
私は約束を守る人間だ
550
00:48:48,667 --> 00:48:51,580
願いをひとつ聞いてあげると言ったからには
551
00:48:51,582 --> 00:48:56,927
死ぬ前に願い事があれば言ってみよ
552
00:48:56,927 --> 00:48:58,732
さあ!
553
00:49:29,133 --> 00:49:32,222
ありがたき幸せでございます 殿下
554
00:49:32,222 --> 00:49:34,901
どういう意味だ?
555
00:49:34,901 --> 00:49:38,970
命を奪われるのにありがたい?
556
00:49:41,950 --> 00:49:46,761
1両を下さった恩に感泣するばかりです 殿下
557
00:49:46,761 --> 00:49:50,520
この1両は私にとって大きな意味があります 殿下
558
00:49:50,521 --> 00:49:52,312
どんな意味だ?
559
00:49:52,312 --> 00:49:57,428
最初に入宮した日から100両を
貯めることが人生の目標でした
560
00:49:57,428 --> 00:49:59,244
7歳で入宮し
561
00:49:59,246 --> 00:50:02,434
10年間で99両貯めました
562
00:50:02,434 --> 00:50:06,108
殿下のおかげでちょうど100両貯めることができ
563
00:50:06,108 --> 00:50:09,054
ただただありがたき幸せでございます 殿下
564
00:50:11,111 --> 00:50:13,726
待つのよ ソン・ドギム
565
00:50:13,726 --> 00:50:17,347
殿下が話の続きを知りたくなるまで
566
00:50:17,347 --> 00:50:21,202
じっと待つの
567
00:50:21,202 --> 00:50:25,109
なぜ100両貯めないといけなかったのだ?
568
00:50:25,806 --> 00:50:27,906
長い話になります
569
00:50:27,908 --> 00:50:32,082
構わないから話してみなさい
570
00:50:34,564 --> 00:50:40,681
私が7歳になったある日 母が私と兄を呼びました
571
00:50:40,681 --> 00:50:45,426
家運が傾きこれ以上家族で一緒に暮らせなくなった
572
00:50:45,426 --> 00:50:48,057
あなた達2人のうち1人はここに残り
573
00:50:48,057 --> 00:50:52,886
もう1人は母親と一緒に父親がいるところへ行こう
574
00:50:52,886 --> 00:50:55,905
私は1人になるのが怖かったのです
575
00:50:55,905 --> 00:51:00,971
母に兄の代わりに私を連れて行くよう頼みました
576
00:51:00,971 --> 00:51:03,377
母はそうしようと言いました
577
00:51:03,377 --> 00:51:07,790
小さい女の子が1人で大変なのは見たくないと
578
00:51:07,790 --> 00:51:11,531
兄の代わりに私を連れて行くと言いました
579
00:51:11,531 --> 00:51:14,886
しかし兄が母に腹を立て
580
00:51:14,886 --> 00:51:17,549
絶対にドギムを連れて行くことはできない
581
00:51:17,549 --> 00:51:20,895
何があってもそこには行かせないと
582
00:51:20,895 --> 00:51:23,865
私は母について行きたいともがきましたが
583
00:51:23,866 --> 00:51:27,265
兄は私を放してくれませんでした
584
00:51:27,265 --> 00:51:30,317
1人で発っていく母の後姿を見ながら
585
00:51:30,317 --> 00:51:32,894
私は兄を恨みました
586
00:51:32,894 --> 00:51:36,455
死ぬまで兄を憎むと言いました
587
00:51:37,133 --> 00:51:39,854
兄は私に申し訳ないと謝りました
588
00:51:39,854 --> 00:51:44,755
必ずお前を守ると約束しました
589
00:51:44,755 --> 00:51:48,867
その後 私は宮女になって入宮し
590
00:51:48,867 --> 00:51:52,076
それから兄に会っておりません
591
00:51:53,076 --> 00:51:55,187
もしかして...
592
00:51:58,476 --> 00:52:01,354
お前の父親は死んだのか?
593
00:52:03,477 --> 00:52:08,577
母親も父親の後を追って?
594
00:52:08,577 --> 00:52:10,836
はい 殿下
595
00:52:10,836 --> 00:52:17,037
この話を私に聞かせた真意は何だ?
596
00:52:17,037 --> 00:52:19,449
生きていたいのです 殿下
597
00:52:19,449 --> 00:52:26,050
生きて 私の手で貯めた100両を兄に渡したいのです
598
00:52:26,050 --> 00:52:28,821
このお金で科挙試験も受け
599
00:52:28,821 --> 00:52:34,356
兄がしたいことを何でも
好きにしてほしいと言いたいのです
600
00:52:34,356 --> 00:52:37,420
父と母には二度と会えませんが
601
00:52:37,420 --> 00:52:43,387
この妹は兄に会えて幸せだと言いたいのです
602
00:52:43,387 --> 00:52:45,542
殿下
603
00:52:45,542 --> 00:52:50,659
どうか私を憐れにお思いになり
604
00:52:50,659 --> 00:52:51,763
私の命を—
605
00:52:51,764 --> 00:52:55,605
おい おい 殺さない 殺さない
606
00:52:55,605 --> 00:52:59,195
殺さないからもうやめなさい
607
00:52:59,195 --> 00:53:03,765
初めからそんな考えはなかった
608
00:53:03,765 --> 00:53:08,678
怖いもの知らずのセンガクシを脅かしただけだ
609
00:53:08,678 --> 00:53:13,986
お前は 私の死んだ娘にとても似ている
610
00:53:13,986 --> 00:53:19,609
お前を見ると和平翁主を思い出すのに
611
00:53:19,609 --> 00:53:23,175
そのお前をどうして殺すことができる?
612
00:53:23,175 --> 00:53:25,932
ありがたき幸せでございます 殿下
613
00:53:25,932 --> 00:53:30,633
戻って清衍と清璿に伝えなさい
614
00:53:30,633 --> 00:53:36,000
2人は二度とこんなことに口を出すなと
615
00:53:37,269 --> 00:53:43,125
この世のことには全てしかるべき時がある
616
00:53:43,125 --> 00:53:48,252
私はその時を待っているところだ
617
00:53:48,252 --> 00:53:50,353
はい 殿下
618
00:53:51,150 --> 00:53:54,758
疲れただろうからもう行きなさい
619
00:53:54,758 --> 00:53:56,569
はい
620
00:54:54,917 --> 00:54:56,962
ドギム
621
00:54:58,265 --> 00:55:00,154
ドギム
622
00:55:01,289 --> 00:55:02,499
ドギム!
623
00:55:02,499 --> 00:55:04,322
誰か助けて下さい!
624
00:55:04,322 --> 00:55:06,756
ドギム!
625
00:55:06,756 --> 00:55:09,390
私が背負います
626
00:56:24,235 --> 00:56:26,091
けしからん奴
627
00:56:26,091 --> 00:56:27,921
私が間違っておりました 殿下
628
00:56:27,921 --> 00:56:29,577
黙れ
629
00:56:29,577 --> 00:56:33,885
言葉だけで言っているのが 私に
わからないとでも思っているのか?
630
00:56:33,885 --> 00:56:40,084
同じことが起きれば
また同じ行動を取るだろう
631
00:56:40,084 --> 00:56:44,935
お前... なぜお前が矢を持って暴れるのだ?
632
00:56:44,935 --> 00:56:47,935
宮廷内には厳然たる宮軍がいるのに
633
00:56:47,935 --> 00:56:51,423
その者達は全部愚かで無能だから
634
00:56:51,423 --> 00:56:53,880
偉い自分が出て行ってあげた?
635
00:56:53,880 --> 00:56:57,534
私は何も考えておりませんでした
636
00:56:57,534 --> 00:57:00,987
そんな暇もありませんでした
637
00:57:00,987 --> 00:57:04,921
私が自ら翊衛司を率いて虎を捕まえたのは
638
00:57:04,921 --> 00:57:07,002
その時 手に矢があり
639
00:57:07,003 --> 00:57:10,468
私のそばに私を信じる部下達がいたからです
640
00:57:10,468 --> 00:57:15,135
虎が目の前におり
助けなければいけない民達がいたのです
641
00:57:15,135 --> 00:57:16,359
ただそれだけです
642
00:57:16,360 --> 00:57:20,286
ほら見ろ!間違っていたという考えもないな
643
00:57:20,286 --> 00:57:24,045
それでは なぜ私に許しを求めない?
644
00:57:25,284 --> 00:57:29,372
何が間違っていたのかもわからないのだ
645
00:57:33,927 --> 00:57:40,393
お前 この祖父がどれだけ怖かったかわかるか?
646
00:57:40,393 --> 00:57:44,759
下手したら 虎に私の大切な孫が
647
00:57:44,759 --> 00:57:47,760
食い殺されるかもしれなかった
648
00:57:49,562 --> 00:57:51,751
サン
649
00:57:51,751 --> 00:57:56,675
二度とこんなことはするな
650
00:57:56,675 --> 00:58:02,862
お前を失ったらこの祖父も生きていけない
651
00:58:04,923 --> 00:58:07,089
ばかな奴だ
652
00:58:19,165 --> 00:58:21,432
お気をつけて ナウリ
653
00:58:42,458 --> 00:58:45,946
突然呼んだから驚いたのではないか?
654
00:58:45,946 --> 00:58:48,772
わざわざ何のご用でしょう
655
00:58:48,772 --> 00:58:51,905
君と酒でも飲みたいと思ったんだが
656
00:58:51,905 --> 00:58:55,175
禁酒令をお忘れですか?
657
00:58:55,175 --> 00:58:57,757
告げ口でもするつもりか?
658
00:58:57,757 --> 00:59:02,542
ほら 我々は同じホン氏一族だろう?
659
00:59:02,542 --> 00:59:06,180
一族の年上である私が酒を注いであげよう
660
00:59:20,730 --> 00:59:23,732
果たして君がその酒を受けるかな?
661
00:59:23,732 --> 00:59:26,509
それでは当ててみて下さい
662
00:59:28,541 --> 00:59:30,852
もし当たれば
663
00:59:30,852 --> 00:59:35,880
大監がお知りになりたいことを答えて差し上げます
664
00:59:43,295 --> 00:59:45,962
当然受けるだろう
665
00:59:45,962 --> 00:59:49,460
君の度胸で酒一杯受けられないはずがない
666
00:59:55,478 --> 00:59:57,346
私の勝ちだな
667
00:59:57,346 --> 00:59:58,845
それでは答えてくれ
668
00:59:58,846 --> 01:00:00,718
私が何を知りたいのか
669
01:00:00,719 --> 01:00:05,066
私がどこまで知っているかお知りになりたいのでしょう
670
01:00:05,066 --> 01:00:10,633
東宮に飛んできた匿名書の出所がわかりました
671
01:00:10,633 --> 01:00:13,661
匿名書だと?
672
01:00:13,661 --> 01:00:15,727
初めて聞く話だが
673
01:00:15,727 --> 01:00:19,362
東宮でそんなことがあったのか?
674
01:00:19,362 --> 01:00:22,493
だったらすぐ主上殿下に伝えなければ
675
01:00:22,494 --> 01:00:27,462
世孫邸下はなぜ黙っておられるのかな?
676
01:00:28,993 --> 01:00:35,071
まさかその匿名書には主上殿下の
逆鱗に触れることでも書いてあったとか?
677
01:00:35,071 --> 01:00:38,245
私がその内容を当ててみようか?
678
01:00:38,915 --> 01:00:42,671
壬午の年に死んだ世子...
679
01:00:42,671 --> 01:00:49,921
殿下は世子の死については
永遠にお忘れになりたいだろう
680
01:00:49,921 --> 01:00:53,493
昔のことを思い出させたら
681
01:00:53,493 --> 01:00:57,954
誰に一番不利になる?
682
01:00:57,954 --> 01:01:00,315
匿名書の出所を明らかにするのが
683
01:01:00,316 --> 01:01:04,171
一番世孫邸下の得になるんじゃないか?
684
01:01:05,574 --> 01:01:10,107
だから 君が世孫邸下を説得してみてくれ
685
01:01:10,107 --> 01:01:14,465
昔のことは全部忘れて
686
01:01:14,465 --> 01:01:17,712
壬午の年のことは私のせいなのか?
687
01:01:17,712 --> 01:01:21,093
壬午の年のことは大監のせいではありません
688
01:01:21,093 --> 01:01:25,738
その通りだ やっと話が通じたようだ
689
01:01:27,422 --> 01:01:32,489
大監には一国の世子を殺す器量はないでしょう
690
01:01:32,489 --> 01:01:36,900
誰かの駒なら話は別ですが
691
01:01:36,900 --> 01:01:40,504
この席で私を殺すおつもりはないなら
692
01:01:42,209 --> 01:01:44,831
これで失礼致します
693
01:01:55,808 --> 01:01:59,919
お前の母親の顔を思い出した
694
01:01:59,919 --> 01:02:03,822
父親を失い 小さな兄妹が食べて行く道もなく
695
01:02:03,822 --> 01:02:07,789
泣きながら家を回り物乞いをしていた
696
01:02:07,789 --> 01:02:13,437
ホン氏一族でお前の母親の顔を
知らない人はいないだろうな
697
01:02:15,075 --> 01:02:18,497
うちの家に来た時私は何をしてあげたかな?
698
01:02:18,497 --> 01:02:23,108
確か米一俵ほどあげたような気がするが
699
01:02:23,108 --> 01:02:26,888
かなり昔の話だからもう忘れてしまったんだな
700
01:02:26,888 --> 01:02:31,040
お前も確かにそこにいたはずだが
701
01:02:36,582 --> 01:02:40,644
もちろん私もその日をよく覚えています
702
01:02:41,284 --> 01:02:45,751
あの日大監は私の妹を見てこうおっしゃいました
703
01:02:46,561 --> 01:02:49,291
"このままちゃんと育てろ"
704
01:02:49,291 --> 01:02:51,502
"どこかの年寄りの再娶(2番目の妻)にすれば"
705
01:02:51,503 --> 01:02:53,660
"食べて行くのには困らないだろう"
706
01:02:53,660 --> 01:02:55,957
[再娶チェチュイ:2番目の妻]
707
01:02:55,957 --> 01:03:01,824
"もう少し大きくなれば私が再娶の相手を探してやる"
708
01:03:01,824 --> 01:03:03,819
私はいつも
709
01:03:03,819 --> 01:03:08,498
妹を輝かしく栄光ある座に
就かせたいと思っていましたから
710
01:03:08,498 --> 01:03:13,027
大監の言葉は少し悲しく聞こえました
711
01:03:13,914 --> 01:03:17,337
輝かしく栄光ある座?
712
01:03:17,337 --> 01:03:21,553
まさか自分の妹を世孫にでも
押しつけるつもりか?
713
01:03:21,553 --> 01:03:24,697
妹はまだ小さく無理ですが
714
01:03:24,697 --> 01:03:26,364
しかし
715
01:03:27,334 --> 01:03:31,285
東の空から新しい太陽が昇る時には
716
01:03:31,285 --> 01:03:33,429
その子も女人になっているでしょう
717
01:03:33,429 --> 01:03:37,162
こいつの野心ときたら
718
01:03:37,162 --> 01:03:39,604
それでは
719
01:03:39,604 --> 01:03:43,593
私と意を共にする考えはない?
720
01:03:43,593 --> 01:03:48,724
同じホン氏なら一つの家族でしょう?
721
01:03:48,724 --> 01:03:51,709
もし大監が私と意を共にするお考えがあれば
722
01:03:51,709 --> 01:03:54,253
いつでもおっしゃって下さい
723
01:03:54,253 --> 01:04:00,049
私の下につかれるなら考えておきます
724
01:04:04,612 --> 01:04:06,834
それでは失礼致します
725
01:05:55,096 --> 01:05:57,630
媽媽任!
726
01:05:57,630 --> 01:06:00,164
媽媽任!
727
01:06:00,164 --> 01:06:03,078
- 本当に世孫邸下は許していただけたんですか?
- うん
728
01:06:03,078 --> 01:06:06,431
それじゃ... 何でもないです
729
01:06:57,337 --> 01:07:00,092
世孫邸下が許していただけたから
730
01:07:00,092 --> 01:07:03,990
兼司書ナウリも無事に放免になるわ
731
01:07:21,626 --> 01:07:23,688
ドギム!
732
01:07:25,256 --> 01:07:27,278
一宮慈駕—
733
01:07:29,330 --> 01:07:30,977
本当にごめん
734
01:07:30,977 --> 01:07:33,308
大殿で大ごとになるところだったって
735
01:07:33,308 --> 01:07:38,602
私時々 お祖父様が国の一番偉い人だって忘れるの
736
01:07:38,602 --> 01:07:42,339
私にはただの優しいお祖父様だから
737
01:07:42,339 --> 01:07:46,460
本当にごめん すごく怖かったでしょう?
738
01:07:49,997 --> 01:07:52,454
私は宮廷の宮女です
739
01:07:52,454 --> 01:07:56,401
主人である世孫邸下のために
当然するべきことをしただけです
740
01:07:56,403 --> 01:08:01,448
そんなこと言ってくれるなんて
本当にありがとう ドギム
741
01:08:01,448 --> 01:08:03,687
でも 慈駕...
742
01:08:03,687 --> 01:08:06,199
郭張両文錄 全部燃やされてしまって
743
01:08:06,199 --> 01:08:07,977
あんな本!気にしないで
744
01:08:07,978 --> 01:08:10,785
また一緒に書けばいいだけでしょ
745
01:08:10,785 --> 01:08:14,138
それでしたら...
746
01:08:14,138 --> 01:08:16,167
筆写の代金...
747
01:08:16,167 --> 01:08:20,034
ああ 筆写が2回になるから...
748
01:08:21,755 --> 01:08:23,933
これでいいかしら?
749
01:08:25,630 --> 01:08:28,145
恐れ入ります 慈駕
750
01:08:32,234 --> 01:08:34,302
もうすぐ正式な内人*になるんでしょう?
(ナイン:宮女の位・尚宮より下位の宮女を指す)
751
01:08:34,302 --> 01:08:35,731
筓礼(ケレ)式はいつ?
[成人の通過儀式・髪を上げかんざしをつける]
752
01:08:35,731 --> 01:08:37,787
まだ日にちは決まっていませんが
753
01:08:37,787 --> 01:08:41,090
中宮殿からお知らせがあるでしょう
754
01:08:42,130 --> 01:08:44,055
お兄様だ
755
01:08:45,250 --> 01:08:47,472
お兄様!
756
01:08:53,781 --> 01:08:56,437
清衍じゃないか
757
01:08:56,437 --> 01:08:58,391
なぜそんなによく宮廷に来ている?
758
01:08:58,391 --> 01:09:02,479
お兄様も全く... 妹に会えて嬉しくないんですか?
759
01:09:03,460 --> 01:09:06,183
宮廷は揉め事が多いところだ
760
01:09:06,183 --> 01:09:10,721
頻繁に来たって良いことはないから自重しろ
761
01:09:10,721 --> 01:09:15,948
そうだ お兄様 この子がもうすぐ
東宮の正式な内人になるのよ
762
01:09:15,948 --> 01:09:18,660
名前はドギムです
763
01:09:28,337 --> 01:09:30,870
- 扇…
- 恐れ入ります 邸下 よく聞こえませんでした
764
01:09:30,870 --> 01:09:32,226
- 扇子
- 扇子です もちろん
765
01:09:32,226 --> 01:09:33,409
あの 扇子をお持ちか?
766
01:09:33,409 --> 01:09:35,765
邸下がお暑いようです
767
01:09:37,467 --> 01:09:40,667
お兄様 暑いんですか?
768
01:09:46,457 --> 01:09:47,757
もう行ってくれ
769
01:09:47,759 --> 01:09:50,580
ドギムに会って下さいよ
770
01:09:53,165 --> 01:09:54,943
ドギムがこの妹の代わりに
771
01:09:54,945 --> 01:09:59,588
お祖父様にお兄様を許すように
お願いしてくれたのよ
772
01:09:59,588 --> 01:10:03,950
今私はとても忙しいから 後で
773
01:10:49,630 --> 01:10:56,490
♫ ずっと求めて求めていたことなら ♫
774
01:10:56,490 --> 01:10:59,120
♫ 何もためらうことなどない ♫
775
01:10:59,120 --> 01:11:02,145
[赤い袖先]
776
01:11:02,145 --> 01:11:06,100
私にはする仕事が山積みだ
とにかく私を煩わせないように
777
01:11:06,100 --> 01:11:07,399
嘘つき野郎
778
01:11:07,399 --> 01:11:10,166
人を騙すなんて... 頭にくる奴
779
01:11:10,166 --> 01:11:13,618
東宮の宮女が東宮で働かないなんてあり得ないわよ
780
01:11:13,618 --> 01:11:15,864
これからあなたは世孫邸下のお世話担当になるの
781
01:11:15,864 --> 01:11:18,690
召使いは召使いらしく 何も考えちゃいけないのに
782
01:11:18,690 --> 01:11:21,737
どうして私はあれこれ考えてしまうのか
783
01:11:21,737 --> 01:11:25,305
世孫に起こる全てのことを
一つ残らず私に教えなさい
784
01:11:25,305 --> 01:11:29,552
世孫を許してくれとお願いした
センガクシはあの子なの?
785
01:11:29,552 --> 01:11:32,610
私とお前の間には何事もなかったということだ
786
01:11:32,610 --> 01:11:36,170
これからは絶対 私の目に留まらないようにしろ
787
01:11:36,170 --> 01:11:40,910
♫ ずっと求めて求めていたことなら ♫