1 00:00:00,000 --> 00:00:01,750 [赤い袖先 (袖先の赤いクットン)] 2 00:00:00,000 --> 00:00:01,560 ­ 3 00:00:39,886 --> 00:00:42,975 お前は全て 私の決定にかかっている 4 00:00:45,591 --> 00:00:48,080 お前の全ては 5 00:00:49,428 --> 00:00:51,439 私のものだ 6 00:00:53,079 --> 00:00:55,968 ただ私の意思だけで死ぬことも 7 00:00:57,048 --> 00:00:59,503 生きることもできるということを 8 00:01:02,157 --> 00:01:04,191 絶対に 9 00:01:05,814 --> 00:01:08,158 忘れるな 10 00:02:07,950 --> 00:02:09,620 [第8回] 11 00:02:09,620 --> 00:02:12,406 邸下は一体どちらにいらっしゃるのか 12 00:02:13,492 --> 00:02:16,337 お前達は宙合楼へ行き お前達は景賢堂へ行って探せ 13 00:02:16,337 --> 00:02:18,303 はい ナウリ 14 00:02:29,296 --> 00:02:31,746 ­ 15 00:02:34,335 --> 00:02:37,585 建功湯の他には何かありませんか? 16 00:02:38,823 --> 00:02:42,472 新羅人参と最高の茯神を探しています 17 00:02:42,472 --> 00:02:44,315 茯神だったら... 18 00:02:44,315 --> 00:02:47,496 しかし 本当にあの方は... 19 00:03:02,300 --> 00:03:04,390 左翊衛は大丈夫です 20 00:03:04,390 --> 00:03:07,586 それじゃ 私は先に帰る 21 00:03:17,477 --> 00:03:19,233 兼司書 22 00:03:20,907 --> 00:03:24,882 たった今出て行った人は主上殿下の御医だろう? 23 00:03:24,882 --> 00:03:27,896 はい その通りです 24 00:03:28,645 --> 00:03:31,745 人目につかないところはないですが 25 00:03:32,754 --> 00:03:35,311 来られたのがナウリで良かったです 26 00:03:45,312 --> 00:03:47,123 何ですか? 27 00:03:49,095 --> 00:03:54,328 邸下は御医を絶対に引き入れるなと命を下された 28 00:03:54,328 --> 00:03:57,308 邸下の命に背くのはだめだろう 29 00:03:57,308 --> 00:03:59,264 よろしく頼みます 30 00:04:04,981 --> 00:04:07,438 次の同徳会で集まった時 31 00:04:08,397 --> 00:04:10,015 あの御医を連れて行くつもりです 32 00:04:10,015 --> 00:04:11,130 兼司書! 33 00:04:11,130 --> 00:04:13,405 見ていて下さい 34 00:04:14,972 --> 00:04:18,161 邸下がお許しになるか 35 00:04:19,413 --> 00:04:21,091 ならないか 36 00:04:35,570 --> 00:04:38,703 - 後は私がやっとく - すぐ行って戻ってくるわ 37 00:04:38,703 --> 00:04:40,142 うん 38 00:04:57,609 --> 00:04:59,353 媽媽任 39 00:05:02,023 --> 00:05:03,166 ヨンヒは? 40 00:05:03,166 --> 00:05:05,654 針房へ使いに行きました 41 00:05:06,459 --> 00:05:08,361 一人で行かないといけないわね 42 00:05:08,361 --> 00:05:12,194 私でも構わないなら代わりにお供します 43 00:05:13,301 --> 00:05:16,020 迷惑かけるかもしれない 44 00:05:16,020 --> 00:05:18,497 一人で行かれるのは大変です 45 00:05:36,859 --> 00:05:40,682 媽媽任 私が代わりに届けましょうか? 46 00:05:40,682 --> 00:05:44,698 いや 必ず自分の手で 47 00:05:44,698 --> 00:05:47,406 世孫邸下に届けなければ 48 00:05:47,406 --> 00:05:51,101 至密内人じゃなければ 邸下にお会いするのは難しいです 49 00:05:51,101 --> 00:05:56,630 まさか この年寄りには会って下さるわ 50 00:05:58,373 --> 00:06:02,885 私は思悼世子の (サドセジャ:イ・サンの父) 51 00:06:02,885 --> 00:06:05,849 保母尚宮だった 52 00:06:17,458 --> 00:06:22,280 大変ご苦労されたことでしょう ここまで来られるとは 53 00:06:23,096 --> 00:06:27,907 こんな苦労までして 何を届けるおつもりなのか? 54 00:06:35,324 --> 00:06:38,223 あなたには別に話があるの 55 00:06:38,223 --> 00:06:41,923 夜に私の寝所に来てちょうだい 56 00:06:41,923 --> 00:06:43,918 はい 媽媽任 57 00:06:43,918 --> 00:06:45,718 それじゃ行きなさい 58 00:07:14,963 --> 00:07:17,085 これは何の真似だ? 59 00:07:18,005 --> 00:07:21,235 はっきりと御医は引き入れるなと言ったが 60 00:07:21,235 --> 00:07:25,044 どんな罰をお与えになっても 受けるつもりでございます 61 00:07:25,044 --> 00:07:30,544 しかしどうか御医の話からお聞き下さい 62 00:07:30,544 --> 00:07:33,834 もう多くの人が気づき始めています 63 00:07:33,834 --> 00:07:36,642 邸下お一人だけ知らないわけにはいきません 64 00:07:40,825 --> 00:07:43,636 兼司書から騙されました 65 00:07:43,636 --> 00:07:46,448 私は世孫邸下がお呼びになっていると思い 66 00:07:46,448 --> 00:07:48,836 この席に参りました 67 00:07:48,836 --> 00:07:52,664 どうか命だけはお助け下さい 邸下 68 00:07:52,664 --> 00:07:57,204 ここのことは決して口外致しません 69 00:07:58,345 --> 00:08:01,023 兼司書は私の人間で 70 00:08:01,661 --> 00:08:03,977 私の人間が君を呼んだのだから 71 00:08:03,977 --> 00:08:06,566 君の命は私は保証する 72 00:08:07,415 --> 00:08:09,226 言ってみなさい 73 00:08:10,060 --> 00:08:14,211 兼司書が大胆にも私の命に背いてまで 74 00:08:14,211 --> 00:08:16,908 君をここに連れてきた理由を 75 00:08:31,860 --> 00:08:34,720 [白朮 二両 茯神 三両 附子 五分] 76 00:08:36,770 --> 00:08:40,020 [人参 白芥子 菟絲子 各一両] 77 00:08:43,868 --> 00:08:46,299 内医院の御医達が 78 00:08:46,299 --> 00:08:49,599 主上殿下に逐呆湯*を処方しました [痴呆症を治療する湯薬] 79 00:08:58,662 --> 00:09:00,573 殿下は... 80 00:09:02,418 --> 00:09:04,574 呆病にかかられているのか [メビョン:痴呆] 81 00:10:14,146 --> 00:10:16,891 お呼びになりましたか 媽媽任? 82 00:10:26,306 --> 00:10:29,786 本当はもっと待つつもりだったのだけど 83 00:10:30,672 --> 00:10:32,320 でも 84 00:10:32,910 --> 00:10:35,330 嫌な予感がする 85 00:10:35,944 --> 00:10:40,277 急がなければ時を逃してしまうかもしれない 86 00:10:49,314 --> 00:10:53,363 私はいつもあなたの勘を信じている 87 00:10:55,047 --> 00:10:59,292 私達は世孫邸下を注意して見なければいけない 88 00:11:00,117 --> 00:11:02,951 あの方が思悼世子のようにならないか 89 00:11:02,951 --> 00:11:06,850 壬午の年のあの恐ろしい日を繰り返さないか 90 00:11:06,850 --> 00:11:09,229 私は知らなくてはいけない 91 00:11:10,390 --> 00:11:14,490 私が統率する700人の宮女達を守るため 92 00:11:14,490 --> 00:11:17,053 私達宮女全員のために 93 00:11:18,304 --> 00:11:21,781 私達の一人であるあなたに やってもらえないかしら? 94 00:11:26,415 --> 00:11:28,737 邸下の後宮になり 95 00:11:29,228 --> 00:11:32,491 私達の目と耳になることはできないかしら? 96 00:11:36,821 --> 00:11:39,087 切にお願いするわ 97 00:11:45,932 --> 00:11:48,474 計略は必要ありません 98 00:11:49,165 --> 00:11:53,126 ただ 世孫邸下をお信じになればいいのです 99 00:11:53,793 --> 00:11:57,714 私は邸下を信じています 聖君におなりになるでしょう 100 00:11:57,714 --> 00:12:02,886 絶対に亡くなった世子のようにはならないでしょう 101 00:12:09,322 --> 00:12:12,009 あなたの考えはよくわかったから 102 00:12:12,773 --> 00:12:14,396 下がっていいわ 103 00:12:53,361 --> 00:12:56,695 - くまなく探しなさい! - はい 104 00:13:04,143 --> 00:13:06,621 そこの者 やめなさい! 105 00:13:08,132 --> 00:13:09,965 だめです! 106 00:13:15,467 --> 00:13:18,065 一体どういうことなの? 107 00:13:41,558 --> 00:13:43,268 媽媽任 108 00:14:01,000 --> 00:14:02,890 あなたのもの? 109 00:14:03,336 --> 00:14:05,245 あなたのものかと聞いている 110 00:14:05,245 --> 00:14:06,345 [女範(ヨボム) 一巻] 111 00:14:12,191 --> 00:14:14,747 私のものです 112 00:14:14,747 --> 00:14:17,090 - 連れて行きなさい - はい 113 00:14:18,515 --> 00:14:20,059 ドギム 114 00:14:21,738 --> 00:14:25,136 媽媽任 本一巻で何をそんなに... 115 00:14:25,136 --> 00:14:26,974 禁止されている稗官*小説ですか? [ペガン小説:民間に伝わる話を集めたもの] 116 00:14:26,974 --> 00:14:30,158 ドギムには私がよく言って聞かせますから 117 00:14:30,158 --> 00:14:33,810 あなたはこの本が何か知ってるの? 118 00:14:33,810 --> 00:14:35,795 この本は女範なのよ 119 00:14:35,795 --> 00:14:38,361 亡くなった暎嬪(ヨンビン)慈駕の遺品よ 120 00:14:38,361 --> 00:14:39,964 え? 121 00:14:50,794 --> 00:14:54,314 媽媽任 監察尚宮が帰りました 122 00:14:54,314 --> 00:14:58,754 そう 適度に怖がらせるものでも見つけたの? 123 00:15:09,589 --> 00:15:12,110 死んだ暎嬪の遺品? 124 00:15:20,870 --> 00:15:21,880 [女範 一巻] 125 00:15:21,880 --> 00:15:23,889 ­ 126 00:15:24,647 --> 00:15:26,366 暎嬪の印章を持ってきなさい 127 00:15:26,366 --> 00:15:28,476 はい 媽媽 128 00:15:49,166 --> 00:15:54,077 まさかとは思ったが 本当に死んだ暎嬪の本に間違いなかったわ 129 00:15:54,547 --> 00:15:58,037 あなたが死んだ後宮の遺品を 盗んだという告発は事実だった 130 00:15:58,037 --> 00:16:01,223 誤解でございます 媽媽 事実ではありません 131 00:16:01,223 --> 00:16:03,008 ソ尚宮 132 00:16:05,606 --> 00:16:07,708 はい 媽媽 133 00:16:07,708 --> 00:16:10,875 王室の財物を盗んだ者には どんな罰が下される? 134 00:16:10,875 --> 00:16:14,568 経国大典によると 135 00:16:14,568 --> 00:16:17,286 王室の財物を盗んだ者は 136 00:16:18,489 --> 00:16:20,614 斬首刑に処されます 137 00:16:22,249 --> 00:16:23,751 ソン・ドギム 138 00:16:23,751 --> 00:16:25,340 はい 媽媽 139 00:16:25,340 --> 00:16:27,614 状況は良くないわね 140 00:16:28,622 --> 00:16:31,882 あなたは死んだ暎嬪とは一面識もない関係 141 00:16:31,882 --> 00:16:36,438 そんな人が暎嬪の遺品を持っている 142 00:16:38,211 --> 00:16:40,546 その事実を私がどうやって 受け止めればいいのか 143 00:16:40,546 --> 00:16:45,319 説明することができます どうか機会をお与え下さい 媽媽 144 00:16:45,929 --> 00:16:49,600 わかった してみなさい 145 00:16:53,965 --> 00:16:58,348 暎嬪がお亡くなりになったのは 甲申の年でございました 146 00:17:13,141 --> 00:17:17,229 御医のことは...? 何事もなく過ぎたんですか? 147 00:17:17,229 --> 00:17:21,203 こんなに簡単に許してもらうのは変ですか? 148 00:17:21,203 --> 00:17:25,452 世孫邸下は簡単にお許しになる方じゃない 149 00:17:25,452 --> 00:17:29,762 部下が命に背けば必ず罰をお与えになる 150 00:17:30,665 --> 00:17:34,249 しかしいつも兼司書だけは例外だった 151 00:17:36,160 --> 00:17:38,823 度を過ぎた寵愛を受けていると 152 00:17:40,188 --> 00:17:41,493 嫉妬でもしているんですか? 153 00:17:41,493 --> 00:17:43,920 嫉妬じゃない この人は全く! 154 00:17:44,854 --> 00:17:47,567 罰を受け 今回の過ちを振り払って 155 00:17:47,567 --> 00:17:50,367 そうすればこれからも そんなことが起きなくなるし 156 00:17:52,730 --> 00:17:57,075 私ならいっそ世孫邸下に 棒叩きの刑にしてくれと頼むだろう 157 00:17:57,075 --> 00:18:00,163 それが男というものだ 違いますか? 158 00:18:02,036 --> 00:18:05,437 私のことは... 私が考えます 159 00:18:05,437 --> 00:18:07,613 この人は… 160 00:18:10,108 --> 00:18:13,574 兼司書ナウリ!兼司書ナウリ! 161 00:18:21,649 --> 00:18:23,460 姮娥任は... 162 00:18:24,107 --> 00:18:26,445 まさか私を覚えていらっしゃるんですか? 163 00:18:26,445 --> 00:18:30,473 キム氏姮娥任が私に何の用ですか? 164 00:18:31,226 --> 00:18:35,640 私を覚えていらっしゃるんですね 私が井戸で— 165 00:18:38,080 --> 00:18:42,003 ナウリ お願い申し上げます 166 00:18:42,003 --> 00:18:44,889 世孫邸下に至密内人ソン・ドギムが 167 00:18:44,889 --> 00:18:47,842 中宮殿へ引っ張られて行ったと 伝えていただけませんか? 168 00:18:47,842 --> 00:18:51,132 中殿媽媽が自ら治罪*なさっています [罪を犯した者を取り調べ処分すること] 169 00:18:51,132 --> 00:18:53,655 - 治罪? - ソン内人ですか? 170 00:18:53,655 --> 00:18:55,345 はい 171 00:18:58,293 --> 00:19:03,105 間違いなく... 嘘偽りのない事実だと? 172 00:19:03,105 --> 00:19:05,455 お誓い致します 媽媽 173 00:19:05,455 --> 00:19:07,560 あなたの言葉を裏付けする証拠や 174 00:19:07,560 --> 00:19:09,600 証人はいるの? 175 00:19:11,315 --> 00:19:13,004 いるのかと聞いている 176 00:19:14,303 --> 00:19:16,692 おりません 媽媽 177 00:19:17,383 --> 00:19:19,380 媽媽 178 00:19:19,380 --> 00:19:22,390 東宮が謁見を求められております 179 00:19:22,395 --> 00:19:24,467 どう致しましょう? 180 00:19:27,432 --> 00:19:29,243 通しなさい 181 00:19:52,133 --> 00:19:53,401 中殿媽媽 182 00:19:53,401 --> 00:19:56,347 私が東宮の人を傷つけでもするか 183 00:19:56,347 --> 00:19:57,980 驚いて駆け寄ってきたんですか? 184 00:19:57,980 --> 00:20:00,208 そんなわけがございません 185 00:20:00,208 --> 00:20:01,910 東宮の宮女のことで 186 00:20:01,910 --> 00:20:05,200 ご心配をおかけして申し訳ない限りです 187 00:20:07,191 --> 00:20:10,224 ソン内人の罪は知っていますか? 188 00:20:10,224 --> 00:20:13,859 暎嬪の遺品を持っていたと聞きました 189 00:20:14,711 --> 00:20:20,135 ソン内人は主上殿下自ら 暎嬪の遺品を 授けて下さったと主張しているのです 190 00:20:20,135 --> 00:20:21,890 幼いセンガクシの頃に 191 00:20:21,890 --> 00:20:24,560 主上殿下にお会いしたと言っています 192 00:20:29,518 --> 00:20:31,663 どうしましょうか 東宮? 193 00:20:32,303 --> 00:20:34,790 何の証拠もなしに 194 00:20:34,790 --> 00:20:37,040 ただ信じてくれというその言葉を 195 00:20:37,040 --> 00:20:39,247 信じてあげるべきですか? 196 00:20:41,017 --> 00:20:44,584 主上殿下は暎嬪をあんなにも 大切になさっていたのに 197 00:20:44,584 --> 00:20:47,200 果たしてその遺品を 198 00:20:47,200 --> 00:20:50,317 ただのセンガクシにお与えになるでしょうか? 199 00:20:52,798 --> 00:20:54,487 私には... 200 00:20:56,617 --> 00:20:58,784 信じ難いことです 201 00:21:01,255 --> 00:21:04,930 自分の主人である世孫邸下でさえ あんなことを言っているわね 202 00:21:04,930 --> 00:21:07,861 証拠や証人なしでは 203 00:21:07,861 --> 00:21:10,572 晴らすのは実に難しいこと 204 00:21:14,827 --> 00:21:18,074 この国の王である主上殿下が 205 00:21:18,074 --> 00:21:20,010 ただの幼いセンガクシだった私に 206 00:21:20,010 --> 00:21:22,509 暎嬪の遺品を授けて下さいました 207 00:21:22,509 --> 00:21:25,770 この言葉は自分で聞いても 情けない嘘に聞こえます 208 00:21:25,770 --> 00:21:29,517 私の主人が信じられないのも 当然のことでしょう 209 00:21:30,679 --> 00:21:34,414 しかし百回でも千回でも申し上げます 210 00:21:34,414 --> 00:21:37,568 私は暎嬪の遺品を盗んでおりません 211 00:21:37,568 --> 00:21:39,430 正当に授けられたものですから 212 00:21:39,430 --> 00:21:41,440 あの本は私のものです 213 00:21:41,448 --> 00:21:42,950 恐れながらも申し上げますが 214 00:21:42,950 --> 00:21:45,680 証人がいないというのは不当でございます 215 00:21:45,680 --> 00:21:49,372 私にその本を授けて下さった主上殿下が 216 00:21:49,372 --> 00:21:51,672 私の証人でございます 217 00:21:54,886 --> 00:21:57,808 媽媽にお願い申し上げます 218 00:21:57,808 --> 00:21:59,530 どうか 219 00:22:00,191 --> 00:22:03,237 私の無実を晴らして下さいませ 媽媽 220 00:22:03,237 --> 00:22:05,407 王でいらっしゃる主上殿下に 221 00:22:05,407 --> 00:22:09,537 どうやってしがない宮女の証人に なってくれと頼むのか 222 00:22:10,786 --> 00:22:13,236 あなたは東宮の宮女でしょう 223 00:22:13,898 --> 00:22:17,443 あなたの主人が切に懇願するなら... 224 00:22:20,707 --> 00:22:24,830 媽媽 万一主上殿下が 225 00:22:24,830 --> 00:22:27,571 昔のことを覚えていらっしゃらない時は 226 00:22:28,373 --> 00:22:29,771 どうなりますか? 227 00:22:29,771 --> 00:22:31,220 大明律によると 228 00:22:31,220 --> 00:22:33,548 王室の財物を盗んだ者は 229 00:22:33,548 --> 00:22:35,047 斬首刑に処されます 230 00:22:35,047 --> 00:22:36,620 それなら... 231 00:22:37,180 --> 00:22:39,870 切に懇願申し上げます 232 00:22:40,561 --> 00:22:44,130 ソン内人が今まで東宮で立てた功績があり 233 00:22:44,617 --> 00:22:47,650 ソン内人の罪を軽くし 234 00:22:47,650 --> 00:22:50,463 流刑にして下さいますようお願い致します 235 00:22:54,658 --> 00:22:57,191 それは心から言っているのですか? 236 00:22:57,191 --> 00:22:59,140 しがない宮女のことで 237 00:22:59,140 --> 00:23:02,400 どうして主上殿下のお手間を 取らせることができるでしょう? 238 00:23:02,949 --> 00:23:04,690 ただ 239 00:23:04,690 --> 00:23:06,320 盗んだと 240 00:23:06,320 --> 00:23:08,710 断定するのも難しく 241 00:23:08,710 --> 00:23:11,374 斬首刑は度を越えております 242 00:23:12,458 --> 00:23:14,400 流刑で 243 00:23:14,400 --> 00:23:16,630 十分だと思われます 244 00:23:20,554 --> 00:23:23,230 煩わしいことを早く処理なさるのが 245 00:23:23,677 --> 00:23:25,727 正しいことでしょう 246 00:23:29,642 --> 00:23:31,654 それを受ける? 247 00:23:32,567 --> 00:23:34,246 中殿媽媽 248 00:23:34,246 --> 00:23:35,630 媽媽は 249 00:23:35,630 --> 00:23:38,530 朝鮮の全ての者の母でいらっしゃいます 250 00:23:38,530 --> 00:23:40,610 ですから 251 00:23:40,610 --> 00:23:44,442 母の慈悲を求める子の心でお願い申し上げます 252 00:23:44,442 --> 00:23:46,053 どうか 253 00:23:47,075 --> 00:23:48,790 主上殿下に謁見し 254 00:23:48,790 --> 00:23:51,750 ただ一つだけお伺いできるよう お願い申し上げます 255 00:23:53,589 --> 00:23:56,434 私は盗んでおりません 256 00:23:56,434 --> 00:23:59,434 汚名を着せられ流刑になれば 257 00:23:59,434 --> 00:24:02,945 宮女としてそれ以上の恥はございません 258 00:24:04,356 --> 00:24:06,112 どうか... 259 00:24:06,667 --> 00:24:09,800 私に機会をお与え下さいませ 媽媽 260 00:24:24,148 --> 00:24:26,815 あなたの主人は東宮なのに 261 00:24:26,815 --> 00:24:30,508 その東宮はあなたに潔白を証明する機会を与えず 262 00:24:30,508 --> 00:24:32,958 私が与えなければいけないとは... 263 00:24:36,060 --> 00:24:38,660 それも悪くはないわ 264 00:24:46,422 --> 00:24:48,199 苦いな 265 00:24:55,643 --> 00:24:58,965 私は覚えていないから 266 00:24:58,965 --> 00:25:01,598 皆もう下がりなさい 267 00:25:03,181 --> 00:25:07,093 殿下 この宮女の命が懸かったことでございます 268 00:25:07,093 --> 00:25:09,461 どうか もう一度思い起こして... 269 00:25:09,461 --> 00:25:14,145 私に向かってそんな昔のことまで 覚えていろという話か? 270 00:25:20,733 --> 00:25:25,100 私が昔お前に本をあげたかもしれない 271 00:25:26,124 --> 00:25:28,120 未熟な小さな子供には 272 00:25:28,120 --> 00:25:31,180 実に特別な一日だったろう 273 00:25:31,180 --> 00:25:32,590 しかし私には 274 00:25:32,590 --> 00:25:35,240 全く大したことのない日常だ 275 00:25:35,242 --> 00:25:39,835 そんな珍しくもない一日をどうして覚えている? 276 00:25:41,645 --> 00:25:43,835 中殿らしくもない 277 00:25:43,835 --> 00:25:45,790 こんな些細なことで 278 00:25:45,790 --> 00:25:49,010 私を煩わせるとは 279 00:25:51,068 --> 00:25:52,325 以前に 280 00:25:52,325 --> 00:25:56,580 この宮女が本を筆写し 殿下に差し上げたことがございます 281 00:25:56,580 --> 00:26:01,220 私は殿下が喜ばれている姿を思い出し 282 00:26:01,220 --> 00:26:04,374 この子に機会を与えたかったのです 283 00:26:05,828 --> 00:26:07,690 その宮女が 284 00:26:07,690 --> 00:26:11,110 私に本をくれた? 285 00:26:11,907 --> 00:26:14,440 何の本だ? 286 00:26:18,558 --> 00:26:21,142 本だと? 287 00:26:21,142 --> 00:26:24,576 何の本だったか...? 288 00:26:24,576 --> 00:26:26,270 ああ... 289 00:26:26,270 --> 00:26:29,340 頭が痛いな 290 00:26:31,470 --> 00:26:33,340 よしよし それでは 291 00:26:33,340 --> 00:26:34,710 刑法に従い 292 00:26:34,710 --> 00:26:36,990 執行すればいいだけだ 293 00:26:36,990 --> 00:26:40,671 中殿は斬首刑を下すのが嫌なようだから 294 00:26:40,671 --> 00:26:43,077 私が決めることにする 295 00:26:43,077 --> 00:26:45,030 その宮女に 296 00:26:45,030 --> 00:26:46,840 断筋刑*を下し [足首の筋を切り歩けなくする刑] 297 00:26:46,840 --> 00:26:49,299 出宮させなさい 298 00:26:51,823 --> 00:26:55,708 それでは皆下がりなさい 299 00:27:00,284 --> 00:27:03,262 少しお待ち下さい 殿下 300 00:27:05,626 --> 00:27:10,246 殿下 断筋刑を受け出宮になれば 301 00:27:10,246 --> 00:27:13,073 この宮女は死んだも同然でございます 302 00:27:13,073 --> 00:27:15,730 ですから このことには 303 00:27:15,730 --> 00:27:18,550 一人の命が懸かっております 304 00:27:19,749 --> 00:27:21,580 殿下はいつも 305 00:27:21,580 --> 00:27:24,680 私に教えを授けて下さいました 306 00:27:24,682 --> 00:27:26,390 "朝鮮の王は" 307 00:27:26,390 --> 00:27:30,323 "朝鮮に住む全ての人の生殺与奪権*を握っている" [他人に対して生かすか殺すかを選択できる権利] 308 00:27:30,323 --> 00:27:32,832 "民は天から授かったものであるから" 309 00:27:32,832 --> 00:27:36,462 "その一人一人の命を大切に思わなければ" 310 00:27:37,833 --> 00:27:39,980 "君主としての資格は" 311 00:27:39,980 --> 00:27:41,630 "ない" 312 00:27:44,502 --> 00:27:47,265 ですから切にお願い申し上げます 313 00:27:47,265 --> 00:27:49,240 もう少しだけ 314 00:27:49,240 --> 00:27:51,260 この民に 315 00:27:52,173 --> 00:27:54,972 君主の時間をお割き下さい 316 00:28:03,865 --> 00:28:07,765 私が覚えていないせいで 317 00:28:07,765 --> 00:28:12,592 天から授かった民を守れないなら 318 00:28:13,434 --> 00:28:18,112 それは君主としての道理に背くだろう 319 00:28:20,629 --> 00:28:22,763 近くに寄りなさい 320 00:28:29,828 --> 00:28:32,300 その日のことを 321 00:28:32,300 --> 00:28:35,020 詳しく話してみなさい 322 00:28:35,020 --> 00:28:36,770 もしかしたら 323 00:28:36,770 --> 00:28:39,830 思い出すかもしれないぞ 324 00:28:40,418 --> 00:28:42,397 果たしてお前が 325 00:28:42,397 --> 00:28:43,980 私の 326 00:28:43,980 --> 00:28:48,250 忘れた記憶を取り戻すことができるだろうか? 327 00:29:03,489 --> 00:29:05,520 それでは 328 00:29:05,520 --> 00:29:08,970 初めに私の謝罪からお受け下さい 329 00:29:09,645 --> 00:29:11,091 謝罪? 330 00:29:11,091 --> 00:29:14,835 おそらく殿下にはお辛い記憶になることでしょう 331 00:29:14,835 --> 00:29:18,262 恐れ多くもその記憶をまた思い出してくれと お願い申し上げることを 332 00:29:18,262 --> 00:29:20,728 お許し下さい 333 00:29:21,757 --> 00:29:23,746 わかった 334 00:29:24,488 --> 00:29:27,088 線香を焚いていただけませんか? 335 00:29:40,647 --> 00:29:42,110 暎嬪がお亡くなりになった 336 00:29:42,110 --> 00:29:44,450 甲申の年のことでございます 337 00:29:45,165 --> 00:29:47,211 幼いセンガクシだった私は 338 00:29:47,211 --> 00:29:48,650 提調尚宮の命で 339 00:29:48,650 --> 00:29:51,610 暎嬪の弔問に行くことになりました 340 00:29:52,695 --> 00:29:54,040 後苑には 341 00:29:54,040 --> 00:29:56,370 提灯の明かりが下がっており 342 00:29:57,459 --> 00:30:01,094 私はその提灯を道しるべに 343 00:30:01,094 --> 00:30:03,926 暎嬪の喪屋を探しました 344 00:30:15,824 --> 00:30:18,490 この明かりについて行けば 345 00:30:18,490 --> 00:30:21,262 暎嬪慈駕のところに行ける 346 00:30:25,056 --> 00:30:26,890 夜も深く 347 00:30:26,890 --> 00:30:28,760 暗い建物の中で 348 00:30:28,760 --> 00:30:31,358 黄色いろうそくの灯が揺れ 349 00:30:31,900 --> 00:30:35,700 部屋の中は線香の香りで満ちていました 350 00:30:36,666 --> 00:30:39,767 外は蒸されるように暑かったのに 351 00:30:39,767 --> 00:30:43,121 建物の中はひときわひんやりしていました 352 00:30:44,335 --> 00:30:47,318 石氷庫の氷で作られた像が 353 00:30:47,318 --> 00:30:50,741 暎嬪を守るように取り囲んでいました 354 00:30:52,561 --> 00:30:54,380 そして私は 355 00:30:54,380 --> 00:30:56,650 殿下にお会いしました 356 00:30:57,529 --> 00:30:59,200 殿下は 357 00:30:59,200 --> 00:31:02,400 私をご覧になってこうおっしゃいました 358 00:31:04,238 --> 00:31:07,528 和平(ファピョン)翁主の幼い頃に似ているな 359 00:31:07,528 --> 00:31:11,120 殿下は光栄にも 私に 360 00:31:11,120 --> 00:31:14,020 死んだ暎嬪のお話をして下さいました 361 00:31:14,020 --> 00:31:15,980 若い時は 362 00:31:15,980 --> 00:31:19,450 とても美しい人だった 363 00:31:19,450 --> 00:31:22,046 お前のように宮女で 364 00:31:23,239 --> 00:31:27,306 袖先のクットン*がとても赤く (女性の上着の袖口・カフス) 365 00:31:28,429 --> 00:31:31,072 私はそれを見るたび 366 00:31:31,072 --> 00:31:33,664 胸が痛かった 367 00:31:33,664 --> 00:31:36,287 "この氷が冷たくても" 368 00:31:36,287 --> 00:31:37,843 "私の心より冷たいだろうか?" 369 00:31:37,843 --> 00:31:40,943 この氷が冷たくても 370 00:31:40,943 --> 00:31:44,370 私の心より冷たいだろうか? 371 00:31:44,370 --> 00:31:50,115 私は とうとうこの人を失ってしまったのだな 372 00:31:50,779 --> 00:31:52,520 もう... 373 00:31:53,479 --> 00:31:56,639 二度と戻ってはこない 374 00:31:56,639 --> 00:32:00,480 そうおっしゃいながら 涙を流される殿下のお姿を 375 00:32:00,480 --> 00:32:03,080 今も鮮明に覚えております 376 00:32:05,249 --> 00:32:07,592 その後 殿下は 377 00:32:07,592 --> 00:32:10,949 私に暎嬪の本を授けて下さいました 378 00:32:10,949 --> 00:32:14,140 ほら 受け取りなさい 379 00:32:16,079 --> 00:32:17,700 暎嬪が 380 00:32:17,700 --> 00:32:20,960 自分で書いた本だ 381 00:32:32,270 --> 00:32:35,059 けしからん奴だ 382 00:32:36,751 --> 00:32:39,837 自分の命を救いたいからと 383 00:32:39,837 --> 00:32:43,071 王である私を泣かせるのか? 384 00:32:43,071 --> 00:32:45,560 申し訳ございません 殿下 385 00:32:48,593 --> 00:32:52,184 もしかしてあの日のことを思い出されましたか? 386 00:32:52,184 --> 00:32:54,047 思い出せない 387 00:32:56,397 --> 00:32:58,783 お前は断筋刑だ! 388 00:33:04,266 --> 00:33:05,944 私が... 389 00:33:07,030 --> 00:33:09,540 なぜお前に 390 00:33:09,540 --> 00:33:13,210 暎嬪の本をあげたかわかるか? 391 00:33:18,955 --> 00:33:21,033 覚えてないのか? 392 00:33:21,734 --> 00:33:24,023 覚えておりません 393 00:33:25,608 --> 00:33:27,576 お前は 394 00:33:27,576 --> 00:33:32,355 字を書くのが上手な宮女になりたいと言った 395 00:33:32,847 --> 00:33:36,603 だから暎嬪の本をあげたのだ 396 00:33:37,030 --> 00:33:42,482 暎嬪はとても字が上手だったからな 397 00:33:46,222 --> 00:33:48,086 それでも 398 00:33:49,061 --> 00:33:52,001 本をあげた甲斐があったな 399 00:33:55,530 --> 00:33:58,086 ソン・ドギム 400 00:34:00,538 --> 00:34:02,150 お前は… 401 00:34:02,150 --> 00:34:05,610 字を書くのがとても上手だ 402 00:34:07,972 --> 00:34:11,410 ありがたき幸せでございます 殿下 403 00:34:13,499 --> 00:34:15,975 お前は字が上手だ 404 00:34:31,820 --> 00:34:37,820 ­ 405 00:34:47,356 --> 00:34:49,430 宮女として生きるのは... 406 00:34:49,430 --> 00:34:51,710 本当に簡単じゃないわ 407 00:34:53,740 --> 00:34:56,130 王世孫として生きるのも 408 00:34:56,130 --> 00:34:58,450 そんなに簡単ではない 409 00:35:02,978 --> 00:35:04,533 受け取れ 410 00:35:06,815 --> 00:35:08,704 お前の本だ 411 00:35:12,690 --> 00:35:14,620 [女範 一巻] 412 00:35:15,450 --> 00:35:18,930 暎嬪の喪屋へ向かったあの夜 413 00:35:18,930 --> 00:35:22,738 お前... 一人じゃなかっただろう? 414 00:35:24,249 --> 00:35:26,259 そうだろう? 415 00:35:26,259 --> 00:35:28,002 邸下がそれをどうして— 416 00:35:28,002 --> 00:35:30,112 そうだろう? 417 00:35:30,112 --> 00:35:31,747 はい 418 00:35:38,051 --> 00:35:39,673 東宮 419 00:35:43,164 --> 00:35:45,119 中殿媽媽 420 00:35:54,265 --> 00:35:56,715 今日は大変な一日だった 421 00:35:56,715 --> 00:35:59,376 もう東宮に戻りなさい 422 00:36:00,201 --> 00:36:02,125 はい 媽媽 423 00:36:33,490 --> 00:36:35,934 まだそれを見てるのか? 424 00:36:35,934 --> 00:36:38,367 本当に綺麗 425 00:36:38,367 --> 00:36:42,280 姮娥任に必ずありがとうと伝えて下さいね 426 00:36:43,229 --> 00:36:44,741 そんなに嬉しい? 427 00:36:44,741 --> 00:36:46,663 はい お兄さん 428 00:36:51,351 --> 00:36:53,550 大したことはない 429 00:36:53,990 --> 00:36:56,070 つまらない物だ 430 00:36:56,070 --> 00:36:58,359 王族の服を作って 431 00:36:58,359 --> 00:37:01,206 残った絹の切れ端で作った物だ 432 00:37:01,206 --> 00:37:05,141 身分の低い宮女はそんな物で喜ぶだろうが 433 00:37:05,141 --> 00:37:07,117 お前はそんなことするな 434 00:37:12,234 --> 00:37:17,880 お兄さん どうしてそんなに 夜空を見てるんですか? 435 00:37:18,523 --> 00:37:20,520 このうんざりするような夜が 436 00:37:21,100 --> 00:37:23,820 いつ頃終わるのか知りたくて 437 00:37:24,377 --> 00:37:26,611 この兄の心の中には 438 00:37:27,216 --> 00:37:29,872 火のように燃える太陽がある 439 00:37:30,579 --> 00:37:33,427 その太陽が東から昇ることを 440 00:37:33,427 --> 00:37:37,294 願い また願う 441 00:37:37,294 --> 00:37:39,994 世間の人はその時... 442 00:37:39,994 --> 00:37:42,819 私の名前を知ることになる 443 00:37:42,819 --> 00:37:47,351 お兄さんは何でも成し遂げられます 444 00:37:48,579 --> 00:37:52,298 私は お兄さんを信じてます 445 00:38:00,657 --> 00:38:03,498 宮廷が気に入ったと言っていたな? 446 00:38:04,059 --> 00:38:05,674 はい 447 00:38:06,619 --> 00:38:08,541 それならいい 448 00:39:05,988 --> 00:39:07,954 殿下 449 00:39:17,200 --> 00:39:19,882 皆集まったな 450 00:39:20,380 --> 00:39:22,980 天命を受けた者は 451 00:39:23,854 --> 00:39:27,892 嫌なことでもしなければならないもの 452 00:39:28,870 --> 00:39:33,071 壬午の年に私が取った対処を 453 00:39:34,250 --> 00:39:37,050 そなた達も覚えているだろう? 454 00:39:39,535 --> 00:39:41,210 ひとえに 455 00:39:41,210 --> 00:39:44,050 朝鮮の民のため 456 00:39:44,050 --> 00:39:47,131 消えなければいけない人は消え 457 00:39:47,131 --> 00:39:50,664 退かなければいけない人は退かなければ 458 00:39:51,237 --> 00:39:53,280 それがたとえ 459 00:39:54,280 --> 00:39:56,690 自分自身であっても 460 00:39:58,348 --> 00:40:03,718 誰が世孫のために命を懸けるだろうかと 461 00:40:03,718 --> 00:40:06,410 考えていたが 462 00:40:09,350 --> 00:40:13,328 ここにいるそなた達全員だった 463 00:40:16,879 --> 00:40:21,701 私が切に頼んでいることだ 464 00:40:23,012 --> 00:40:25,640 これから迫る 465 00:40:25,640 --> 00:40:28,350 難しく辛いことを 466 00:40:29,312 --> 00:40:33,145 諦めずにやり遂げなさい 467 00:40:44,250 --> 00:40:48,683 遂にその時が来るのか? 468 00:40:58,087 --> 00:41:01,572 暎嬪の喪屋へ向かったあの夜 469 00:41:01,572 --> 00:41:04,006 お前一人じゃなかっただろう? 470 00:41:04,006 --> 00:41:06,863 一体どうしてわかったの? 471 00:41:11,300 --> 00:41:12,945 どうしたの? 472 00:41:14,657 --> 00:41:16,503 みんな今日ここで寝るつもり? 473 00:41:16,503 --> 00:41:20,844 こんなことだろうと思った まだ布団にも入らないで何してるの? 474 00:41:20,844 --> 00:41:23,527 横になって休まなきゃ 475 00:41:24,212 --> 00:41:26,587 みんな 私のことが心配で来たのね? 476 00:41:26,587 --> 00:41:29,355 よく笑えるわね? 今日ほとんど死ぬところだったくせに 477 00:41:29,355 --> 00:41:32,244 本当に心配したんだから 478 00:41:33,496 --> 00:41:36,497 こうやってみんなで集まって寝たら 479 00:41:36,497 --> 00:41:40,597 センガクシの時に戻ったみたい そうじゃない? 480 00:41:40,597 --> 00:41:43,307 私が昔話をしてあげようか? 481 00:41:45,703 --> 00:41:48,671 ヨンヒどうしたの? 最初にお話をしてくれるなんて 482 00:41:48,671 --> 00:41:53,493 前にパク尚宮媽媽任が 聞かせてくれた昔話が一つあるの 483 00:41:53,493 --> 00:41:57,738 他の人には絶対言うなっておっしゃったけど 484 00:41:57,738 --> 00:42:01,594 あんた達には話したい 485 00:42:01,594 --> 00:42:04,994 昔々 はるか昔 486 00:42:04,994 --> 00:42:09,004 月には月の仙女である 姮娥(ハンア)達が住んでたんだって 487 00:42:09,004 --> 00:42:12,403 姮娥達が住む宮殿の名前は 488 00:42:12,403 --> 00:42:14,359 広寒宮(クァンハングン) 489 00:42:14,359 --> 00:42:18,436 姮娥達はそこで何の心配もなく 490 00:42:18,436 --> 00:42:20,833 幸せに暮らしていたの 491 00:42:20,833 --> 00:42:24,256 ある日 姮娥達が下の世界に降りてみたら 492 00:42:24,256 --> 00:42:28,816 立派な王様が国を治めていて 493 00:42:28,816 --> 00:42:32,600 姮娥達はその王に仕えたくなったんだって 494 00:42:32,600 --> 00:42:37,189 それで下に降りて行って宮女になった 495 00:42:38,270 --> 00:42:40,811 王様はとても喜んで 496 00:42:40,811 --> 00:42:45,482 姮娥達を大切に扱うと約束した 497 00:42:47,413 --> 00:42:51,569 太平聖代*の時はその約束は守られた (豊かで安らかな時代) 498 00:42:52,750 --> 00:42:55,395 姮娥達は幸せに暮らしていた 499 00:42:57,596 --> 00:43:00,892 しかしある日突然戦争が起こり 500 00:43:00,892 --> 00:43:04,496 王は宮殿を捨て遠くに逃げた 501 00:43:04,496 --> 00:43:08,420 自分が着ていた袞龍袍*を脱ぎ捨て (コルリョンポ:龍の刺繍がある王が着る服) 502 00:43:08,420 --> 00:43:10,710 民を捨て 503 00:43:11,328 --> 00:43:13,439 姮娥達を捨て 504 00:43:14,165 --> 00:43:16,188 ただ自分を守ってくれる 505 00:43:16,188 --> 00:43:19,687 力の強い元気な男だけを連れ 遠くに逃げてしまった 506 00:43:20,586 --> 00:43:24,854 それで?王様は永遠に戻ってこなかったの? 507 00:43:24,854 --> 00:43:27,254 戻ってきたわ 508 00:43:27,254 --> 00:43:30,436 それじゃ姮娥達はまた幸せになったの? 509 00:43:30,436 --> 00:43:32,426 王様は戻ってきて 510 00:43:32,426 --> 00:43:36,247 残っていた姮娥達をひどく叱ったの 511 00:43:36,247 --> 00:43:40,471 王の女人なのに貞操を失ったと 512 00:43:40,471 --> 00:43:44,714 それから姮娥達を遠くに追い払ったって 513 00:43:44,714 --> 00:43:49,767 どうせ月からはいつでも 新しい姮娥達が降りてくるからと 514 00:43:50,320 --> 00:43:52,865 年取った姮娥達を追い払い 515 00:43:52,865 --> 00:43:58,386 若くて新しい姮娥達を また手に入れたらいいだけだと 516 00:43:58,386 --> 00:44:00,840 許せないわ その王! 517 00:44:01,341 --> 00:44:02,708 叩きのめしてやる 518 00:44:02,708 --> 00:44:07,384 ちょっと!誰かが聞いて 誤解したらどうするのよ? 519 00:44:07,384 --> 00:44:10,432 姮娥達が可哀想すぎるじゃない 520 00:44:10,432 --> 00:44:12,921 ただのお話じゃない 521 00:44:14,403 --> 00:44:16,903 ただのお話よね? 522 00:44:16,903 --> 00:44:18,569 それで? 523 00:44:19,187 --> 00:44:21,364 それからどうなったの? 524 00:44:22,092 --> 00:44:26,686 王様は姮娥達を全員追い払って 525 00:44:26,686 --> 00:44:29,309 宮殿で一人になった 526 00:44:30,832 --> 00:44:33,861 ようやく王様は自分には姮娥達が 527 00:44:33,861 --> 00:44:37,238 絶対必要だという事実を知ることになった 528 00:44:39,553 --> 00:44:44,164 その者達がいなければ 王の役目をきちんと果たせないから 529 00:44:44,890 --> 00:44:49,131 王の食べるもの 着るもの 寝るもの 530 00:44:49,131 --> 00:44:52,442 全てに姮娥の手が必要だから 531 00:44:54,482 --> 00:44:58,349 その者達がいなければ王は王ではないわ 532 00:45:01,651 --> 00:45:05,485 やっと王は年取った姮娥達に 533 00:45:05,485 --> 00:45:09,048 また宮廷に戻って働けと命じた 534 00:45:10,509 --> 00:45:13,065 年取った姮娥達はまた以前のように働き 535 00:45:13,065 --> 00:45:16,215 若い姮娥達にも仕事を教えた 536 00:45:17,016 --> 00:45:21,705 王は全てのことが解決したと信じて満足した 537 00:45:21,705 --> 00:45:27,283 しかし年取った姮娥達は 決して以前のことを忘れなかった 538 00:45:30,531 --> 00:45:34,193 若い姮娥達を集めてこんな風に教えた 539 00:45:34,193 --> 00:45:39,337 "絶対に王を信じてはいけない" 540 00:45:40,807 --> 00:45:44,008 絶対に王を信じてはいけない 541 00:45:44,008 --> 00:45:48,292 私達が信じる人はただ私達自身だけ 542 00:45:48,993 --> 00:45:53,593 私達宮女にはただお互いしかいない 543 00:45:54,140 --> 00:45:56,929 この燃えた袞龍袍で 544 00:45:57,888 --> 00:46:00,555 私達を捨てて逃げたのは 545 00:46:00,555 --> 00:46:02,865 王だということを忘れてはいけない 546 00:46:04,516 --> 00:46:07,832 手段も方法も選ばず 547 00:46:07,832 --> 00:46:10,788 私達自身だけを信じなければいけないことを 548 00:46:12,014 --> 00:46:14,020 肝に銘じなさい 549 00:46:14,520 --> 00:46:17,057 はい 媽媽任 550 00:46:31,402 --> 00:46:36,180 あなた達二人は明日から大殿の水刺間*で働きなさい (スラッカン:王族の食事を作る厨房) 551 00:46:37,525 --> 00:46:40,537 私達の一員になったことを歓迎する 552 00:47:05,381 --> 00:47:08,048 後は一人だけになった 553 00:47:09,588 --> 00:47:11,412 連れてきなさい 554 00:47:51,044 --> 00:47:52,821 ソ尚宮 555 00:47:56,176 --> 00:47:58,128 媽媽任 556 00:47:59,823 --> 00:48:03,123 ここがどこか知らないはずはないわね? 557 00:48:04,310 --> 00:48:07,546 あなたもこれまでの人生を 宮廷で暮らしてきたのだから 558 00:48:07,546 --> 00:48:11,791 誰かから耳打ちぐらいは してもらったのではないの? 559 00:48:11,791 --> 00:48:15,089 知- 知りません... 560 00:48:15,089 --> 00:48:18,410 ここはどこですか? 561 00:48:19,880 --> 00:48:23,158 ああ... どうすれば 562 00:48:23,158 --> 00:48:25,542 どう見ても何かの夢を見ているようです 563 00:48:25,542 --> 00:48:29,216 最近体が弱くなってよくこんな夢を... 564 00:48:30,007 --> 00:48:33,938 そうね 悪夢でしょう 565 00:48:33,938 --> 00:48:37,894 また筵で巻いて棒で叩けば 566 00:48:37,894 --> 00:48:40,930 この悪い夢から目覚めるかしら? 567 00:48:47,741 --> 00:48:50,520 あなたはいつもそう 568 00:48:51,007 --> 00:48:55,047 愚かなふり 役立たずのふり 569 00:48:55,047 --> 00:48:57,669 知っていても知らないふり 570 00:48:58,766 --> 00:49:01,899 そうやって長い間生きてきたんでしょう 571 00:49:03,610 --> 00:49:06,588 突然こんな考えが浮かんだわ 572 00:49:07,448 --> 00:49:11,137 私がずっと前にあなたを手に握っておけば 573 00:49:11,137 --> 00:49:15,622 あなたの弟子を手に握るのも 簡単だっただろうと 574 00:49:15,622 --> 00:49:20,678 ドギム... ドギムのことでしょうか? 575 00:49:20,678 --> 00:49:22,922 それだけ? 576 00:49:24,266 --> 00:49:28,116 東宮に人を置くのもはるかに楽だったわね 577 00:49:28,904 --> 00:49:30,926 違うかしら? 578 00:49:32,840 --> 00:49:34,529 持ってきなさい 579 00:49:47,032 --> 00:49:48,898 手形を押させなさい 580 00:50:40,145 --> 00:50:43,967 この広寒宮の一員になったことを歓迎するわ 581 00:50:44,380 --> 00:50:48,481 あなたの弟子達も私達の 一員になることを楽しみにしている 582 00:50:50,300 --> 00:50:53,416 いくら鈍いあなたでも 583 00:50:53,416 --> 00:50:56,827 今から何をするべきかよくわかっているわね? 584 00:51:17,415 --> 00:51:19,537 全く不公平だわ 585 00:51:20,162 --> 00:51:24,647 あなたはいつでも私の背中を刺す 準備ができているのに 586 00:51:25,513 --> 00:51:28,546 私はあなたが宮女だという理由だけで 587 00:51:28,546 --> 00:51:31,358 命を奪うことができない 588 00:51:41,876 --> 00:51:44,981 なぜ私の計画を邪魔する? 589 00:51:44,981 --> 00:51:49,126 私は宮女達を守るため 聖君を選ばなくてはいけないのに 590 00:51:49,126 --> 00:51:51,650 自分も宮女でありながら 591 00:51:51,650 --> 00:51:55,440 なぜ私の苦しみもわかってくれず邪魔をするの? 592 00:51:57,190 --> 00:52:00,992 世孫は思悼世子の息子よ 593 00:52:00,992 --> 00:52:04,035 あんな罪人の息子を庇うとは 594 00:52:04,035 --> 00:52:09,665 世子邸下を狂わせた者は 595 00:52:09,665 --> 00:52:13,543 まさにお前じゃないのか? 596 00:52:15,783 --> 00:52:18,595 父と子の仲を引き裂き 597 00:52:18,595 --> 00:52:21,748 ついには主上殿下に 598 00:52:21,748 --> 00:52:25,989 自分の息子を憎ませて 599 00:52:25,989 --> 00:52:28,643 みんなが狂ったと言いだすと 600 00:52:28,643 --> 00:52:32,531 世子邸下は本当に狂ってしまった 601 00:52:33,468 --> 00:52:35,893 壬午の年のことは 602 00:52:35,893 --> 00:52:39,979 全部お前がしたことじゃないのか? 603 00:52:39,979 --> 00:52:44,443 この女はよくも 広寒宮の 首長である私に飛びかかるつもり? 604 00:52:44,443 --> 00:52:46,365 私はお前が... 605 00:52:46,365 --> 00:52:51,142 なぜあんなに世子邸下を 憎んでいたのか知っている 606 00:52:52,010 --> 00:52:57,732 暎嬪の唯一の息子だから 607 00:53:00,511 --> 00:53:04,652 主上殿下は卑しいムスリの息子 608 00:53:04,652 --> 00:53:09,821 しがない 取るに足らない王子をお前は選んだ 609 00:53:09,821 --> 00:53:14,101 殿下は約束なさったに違いない 610 00:53:14,101 --> 00:53:18,900 お前をあの方の女人にすると 611 00:53:18,900 --> 00:53:19,868 黙りなさい 612 00:53:19,868 --> 00:53:24,825 でも 殿下は王位に就かれるや否や 613 00:53:24,825 --> 00:53:27,802 暎嬪を選ばれた 614 00:53:27,802 --> 00:53:34,112 お前の一番親しい友達だった暎嬪を 615 00:53:37,024 --> 00:53:40,890 全く恐ろしい人だ 616 00:53:40,890 --> 00:53:44,667 結局復讐は成し遂げたんじゃないのか? 617 00:53:46,009 --> 00:53:49,059 主上殿下と 618 00:53:49,059 --> 00:53:52,043 暎嬪の息子を 619 00:53:52,043 --> 00:53:54,324 殺したんだから 620 00:53:57,971 --> 00:53:59,660 黙りなさい 621 00:54:00,348 --> 00:54:02,548 黙れと言った 622 00:54:12,336 --> 00:54:15,426 やはりあなたには私達の一員になる資格はない 623 00:54:15,426 --> 00:54:19,679 いくら時間を与えようが 機会を与えようが変わらない 624 00:54:21,100 --> 00:54:24,055 広寒宮の首長になったあの日 625 00:54:24,661 --> 00:54:28,150 私は全ての宮女を守ると誓いを立てた 626 00:54:32,192 --> 00:54:35,959 たかがあなた一人のために その誓いを破りたくない 627 00:54:40,964 --> 00:54:45,010 全ての宮女を守り 保護するという 628 00:54:45,010 --> 00:54:47,795 私の誇りと自負心を 629 00:54:49,023 --> 00:54:52,323 たかがあなた一人のために失いたくない 630 00:54:53,666 --> 00:54:57,121 だから今度もあなたを生かすしかない 631 00:55:06,542 --> 00:55:09,120 生かしなさい 命だけ 632 00:55:15,040 --> 00:55:20,228 どうしてあの不自由な足で 東宮まで行かれたんだろう? 633 00:55:20,228 --> 00:55:22,408 パク尚宮媽媽任のことよ 634 00:55:22,408 --> 00:55:26,531 世孫邸下に必ず渡さなきゃ いけないものって一体何だろう? 635 00:55:26,531 --> 00:55:32,400 あの包みには衣服みたいなのが 入ってた気がするけど 636 00:55:32,400 --> 00:55:34,640 揮項*だと思う [フィハン:頭から肩を覆う防寒帽] 637 00:55:35,494 --> 00:55:37,094 揮項? 638 00:55:53,508 --> 00:55:59,065 幼い王子がかぶるような... 小さな揮項だった 639 00:56:00,343 --> 00:56:04,418 そんなものはただ お使いさせればいいじゃない 640 00:56:04,418 --> 00:56:08,352 パク尚宮媽媽任はどうして 直接邸下に渡そうとされたんだろう? 641 00:56:08,352 --> 00:56:12,720 提調尚宮媽媽任もそれを強引に奪われたし 642 00:56:31,803 --> 00:56:33,810 殿下 643 00:56:33,810 --> 00:56:41,810 臣下はひとえにこの国 朝鮮と 国家の安定のために申し上げます 644 00:56:41,810 --> 00:56:43,855 世孫は 645 00:56:43,855 --> 00:56:48,724 誰が老論か西人か知る必要はなく (老論/西人:朝鮮時代の官僚の派閥) 646 00:56:48,724 --> 00:56:55,430 吏曹判書と兵曹判書に誰が良いか知る必要はありません (総務・防衛省に値する中央官庁の長) 647 00:56:55,430 --> 00:57:01,836 朝廷のことはさらに知る必要はありません 648 00:57:01,836 --> 00:57:07,633 代理聴政の命をお取り下げ下さい 649 00:57:07,633 --> 00:57:11,940 お取り下げ下さい 殿下 650 00:57:27,071 --> 00:57:30,561 あの者達が何を騒ごうと それが大したことでしょうか? 651 00:57:30,561 --> 00:57:33,104 偉業はすでに決まったのです 652 00:57:34,095 --> 00:57:35,906 慎重にならなければ 653 00:57:35,906 --> 00:57:39,700 代理聴政を辞退する上疏は二度上げられました 654 00:57:40,340 --> 00:57:42,190 それで十分でございます 655 00:57:42,190 --> 00:57:45,728 もう前にお進み下さい 邸下 656 00:57:53,628 --> 00:57:55,583 参判 (チャムパン:中央官庁の次官の役職) 657 00:57:55,583 --> 00:57:57,040 はい 邸下 658 00:57:57,040 --> 00:58:00,516 そなたが左議政を罷免させてくれ 659 00:58:00,516 --> 00:58:03,107 殿下に上疏に上げなさい 660 00:58:03,107 --> 00:58:08,279 恐れ多くもこの国の跡継ぎを傷つけ 謀略する連中を処断なさるようにくぎを刺し 661 00:58:08,279 --> 00:58:10,801 一歩も引かないように 662 00:58:10,801 --> 00:58:14,534 反対する者が多いことでしょう 663 00:58:17,061 --> 00:58:19,905 決定はあの者達の役目だ 664 00:58:21,120 --> 00:58:24,250 今後私の朝鮮で生きていくか 665 00:58:25,000 --> 00:58:27,270 それとも死ぬのか 666 00:58:31,237 --> 00:58:34,140 賜死*は主張しないように [王自らが罪人に毒薬を与え自殺させる死刑] 667 00:58:34,140 --> 00:58:37,050 左議政には私が王位に就いた日 668 00:58:37,596 --> 00:58:40,735 私自らの手で毒薬を与える 669 00:58:55,694 --> 00:58:57,683 母上! 670 00:58:58,385 --> 00:59:01,152 自分の子がもう王にでもなったの? 671 00:59:01,152 --> 00:59:02,720 母上 672 00:59:02,720 --> 00:59:06,249 どうせあなたは 息子が王になっても 673 00:59:06,249 --> 00:59:07,770 永遠に大妃*になれない (テビ・在位中の王の母 または先王の王妃) 674 00:59:07,770 --> 00:59:11,249 あなたは一生 ただの嬪*なだけ (ビン:世子の死後 正妻である世子嬪の称号) 675 00:59:11,249 --> 00:59:13,623 偉そうにしないで 676 00:59:14,853 --> 00:59:18,631 あなたの養母を連れて帰った方がいいわね 677 00:59:18,631 --> 00:59:21,443 もう出ましょう 母上 678 00:59:21,443 --> 00:59:24,043 あなたは今誰の言うことを聞いているの? 679 00:59:24,043 --> 00:59:26,473 あなたの母親は私よ 680 00:59:33,624 --> 00:59:35,769 恵嬪 681 00:59:35,769 --> 00:59:39,558 お父様がご健在なのに世孫が代理聴政? 682 00:59:39,558 --> 00:59:42,029 そんなことがあり得ますか? 683 00:59:42,029 --> 00:59:44,969 早く行って世孫を言い聞かせて下さい 684 00:59:44,969 --> 00:59:48,588 産んでくれた母の言葉なら聞くでしょう 685 00:59:49,467 --> 00:59:51,332 さあ早く! 686 01:00:00,673 --> 01:00:02,739 翁主の言う通り 687 01:00:04,371 --> 01:00:06,928 私は大妃にはなれません 688 01:00:06,928 --> 01:00:08,641 永遠に 689 01:00:08,641 --> 01:00:11,297 ただの嬪なだけでしょう 690 01:00:13,628 --> 01:00:15,621 世孫はそれでも 691 01:00:15,621 --> 01:00:20,041 腹を痛めて産んでくれた母を きちんと扱おうとしてくれています 692 01:00:21,048 --> 01:00:26,060 後々 この母のために宮号をくれると言いました 693 01:00:26,560 --> 01:00:32,188 宮号と尊称まで全部決まっています 694 01:00:32,188 --> 01:00:35,188 恵慶宮邸下(ヘギョングンチョハ) 695 01:00:35,188 --> 01:00:39,109 ですから 私は 696 01:00:39,109 --> 01:00:43,800 後々 恵慶宮邸下と呼ばれるのです 697 01:00:48,814 --> 01:00:53,214 翁主は後々何と呼ばれるのか知ってますか? 698 01:00:55,023 --> 01:01:00,656 世孫が王位に就いたら 翁主の位は剥奪されます 699 01:01:00,656 --> 01:01:06,183 もはや翁主ではなく ただの庶民に堕ちるでしょう 700 01:01:08,823 --> 01:01:12,234 翁主の死んだ夫はチョン氏ですから 701 01:01:12,234 --> 01:01:14,989 チョン氏の夫人 702 01:01:14,989 --> 01:01:19,321 チョン氏の妻程度に呼ばれたらいいでしょうね 703 01:01:20,587 --> 01:01:22,931 この女 よくも! 704 01:01:24,407 --> 01:01:25,775 母上 705 01:01:25,775 --> 01:01:27,931 離しなさい 706 01:01:27,931 --> 01:01:30,470 - 早く出て下さい 恵嬪慈駕 - 手を離しなさい 707 01:01:30,470 --> 01:01:34,110 離して!恵嬪! 708 01:01:34,110 --> 01:01:35,559 母上 709 01:01:35,559 --> 01:01:38,694 ここは私の部屋なのに 私に向かって出ろと? 710 01:01:38,694 --> 01:01:40,411 恵嬪慈駕 どうか! 711 01:01:40,411 --> 01:01:42,401 恵嬪! 712 01:01:43,403 --> 01:01:45,415 離しなさい! 713 01:01:45,415 --> 01:01:48,446 絶対に黙っていないわ 714 01:01:48,446 --> 01:01:50,850 母上 母上... 715 01:02:11,976 --> 01:02:14,098 見たでしょう? 716 01:02:14,098 --> 01:02:17,102 恵嬪がどれだけ私を憎んでいるか 717 01:02:18,520 --> 01:02:21,775 いつも昔のことが心にあるのよ 718 01:02:22,687 --> 01:02:27,687 私が自分の夫を殺したと... 719 01:02:30,821 --> 01:02:33,744 なぜ私を憎むの? 720 01:02:33,744 --> 01:02:39,451 私が好きで実の兄を殺したとでも言うの? 721 01:02:39,451 --> 01:02:42,211 お兄様が狂って... 722 01:02:42,211 --> 01:02:46,650 お兄様が狂って人を殺しているのを... それをどうしろと言うの? 723 01:03:13,000 --> 01:03:16,380 [立ち向かって戦え] 724 01:03:44,010 --> 01:03:49,189 あの日大殿で 邸下が出てきて下さらなかったら 725 01:03:49,189 --> 01:03:53,452 私は断筋刑を受けて 出宮になっておりました 726 01:03:53,452 --> 01:03:57,507 邸下が施された大海のような恩恵こそは... 727 01:03:57,507 --> 01:04:02,850 "白骨難...忘"?違う "刻骨難忘"? 728 01:04:02,850 --> 01:04:04,275 "結草報恩"の方がいいな 729 01:04:04,275 --> 01:04:06,541 ああ はい... 730 01:04:21,526 --> 01:04:26,056 あの日 私は邸下を誤解しておりました 731 01:04:26,056 --> 01:04:28,392 私は絶対に盗んでいないのに 732 01:04:28,392 --> 01:04:34,337 邸下は私を信じて下さらないと思い 腹が立って悲しかったのです 733 01:04:35,500 --> 01:04:39,097 でも 今はどうしてそうなさったのかわかります 734 01:04:40,854 --> 01:04:45,096 あの日 大殿で私を庇って下さり 735 01:04:47,082 --> 01:04:49,972 守って下さってとても嬉しかったです 736 01:04:59,166 --> 01:05:01,990 暎嬪が亡くなった日 737 01:05:03,300 --> 01:05:06,540 もしかして陪童*に会わなかったか? (ペドン:世孫と一緒に勉強するために選ばれた子供) 738 01:05:07,521 --> 01:05:11,060 邸下はそれをどうしてご存じなのですか? 739 01:05:13,300 --> 01:05:18,491 実は あの日私と同じ年頃の陪童に会いました 740 01:05:18,491 --> 01:05:20,211 ねえ ちょっと 741 01:05:22,011 --> 01:05:26,851 ねえ あんたもしかして暎嬪慈駕の 御寝所に行く道知ってる? 742 01:05:26,851 --> 01:05:32,208 一緒に暎嬪の喪屋へ行き その子が暎嬪を恋しがりながら 743 01:05:32,208 --> 01:05:35,606 悲しそうに泣いていた姿を覚えています 744 01:05:36,690 --> 01:05:39,070 その子の名前は 745 01:05:40,540 --> 01:05:42,400 覚えているか? 746 01:05:44,907 --> 01:05:47,390 その子の名前は... 747 01:05:47,390 --> 01:05:51,983 暎嬪慈駕... 私です 748 01:05:51,983 --> 01:05:54,132 サンが来ました 749 01:05:54,132 --> 01:05:55,860 サン... 750 01:05:56,465 --> 01:05:57,871 サン... 751 01:06:06,561 --> 01:06:08,488 私の名前は... 752 01:06:12,285 --> 01:06:14,114 サンだ 753 01:06:32,194 --> 01:06:35,202 いっぱい泣いたら病気になる 754 01:06:35,202 --> 01:06:37,661 お前だったんだな 755 01:06:37,661 --> 01:06:39,402 科挙? 756 01:06:40,319 --> 01:06:43,285 私はそんなものは受けない 757 01:06:44,448 --> 01:06:46,825 邸下だったのですね 758 01:07:06,550 --> 01:07:13,720 ♫ 僕のそばに残って花を咲かせてくれ ♫ 759 01:07:13,720 --> 01:07:21,330 ♫ 僕はそれだけでいい 君一人でいい ♫ 760 01:07:21,330 --> 01:07:25,480 ♫ 全ての日を君と一緒にいる ♫ 761 01:07:25,480 --> 01:07:28,530 [赤い袖先] 762 01:07:28,530 --> 01:07:32,833 王のように威厳のある儀仗*を備えて行きなさい [王が身分を象徴するために身に着ける物] 763 01:07:32,833 --> 01:07:39,235 世孫は陵幸に発つのね とても遠い殿下の目が届かないところに 764 01:07:39,235 --> 01:07:41,255 これは東宮の薬包よ 765 01:07:41,255 --> 01:07:43,315 水に濡れたら使えないわ 766 01:07:43,315 --> 01:07:46,483 "敵が現れた 立ち向かって戦え" 767 01:07:46,483 --> 01:07:48,880 皆 邸下を守れ! 768 01:07:48,880 --> 01:07:51,850 早く行きましょう 媽媽任 今からは走るんです 769 01:07:51,850 --> 01:07:58,340 ♫ 僕のそばに残って花を咲かせてくれ