1
00:00:00,250 --> 00:00:01,920
[赤い袖先]
2
00:00:01,920 --> 00:00:03,550
[赤い袖先]
3
00:00:06,070 --> 00:00:08,620
[1786年 (正祖10年)]
4
00:00:45,174 --> 00:00:46,980
我が子よ
5
00:00:48,273 --> 00:00:50,407
父が来たぞ
6
00:00:51,080 --> 00:00:53,393
目を開けなさい
7
00:00:56,488 --> 00:01:00,887
立て続けに薬を使ってみても
効き目がございません
8
00:01:00,887 --> 00:01:04,001
申し訳ございません 殿下
9
00:01:17,074 --> 00:01:19,094
我が子よ...
10
00:01:46,459 --> 00:01:48,101
クォン尚宮
11
00:01:48,101 --> 00:01:50,481
殿下に申し上げて
12
00:01:50,481 --> 00:01:55,201
少しでいいからどうか世子に
お会いできないかと
13
00:01:55,201 --> 00:02:01,325
申し訳ございません 慈駕
世子邸下は麻疹にかかっていらっしゃいます
14
00:02:01,325 --> 00:02:05,016
慈駕は麻疹にかかられたことが
ないではありませんか
15
00:02:05,016 --> 00:02:06,090
でも—
16
00:02:06,090 --> 00:02:09,122
慈駕お一人の体ではございません
17
00:02:09,122 --> 00:02:13,986
どうか胎中のお子様を先にお考えになって下さい
18
00:02:13,986 --> 00:02:18,769
慈駕 もう寝所にお戻り下さい
19
00:02:18,769 --> 00:02:24,071
媽媽任 世子邸下に回復の兆しが
見えてきたらすぐ知らせて下さい
20
00:02:24,071 --> 00:02:26,798
はい そうします
21
00:02:30,587 --> 00:02:32,493
慈駕
22
00:02:37,580 --> 00:02:43,710
23
00:03:17,580 --> 00:03:19,693
スン...
24
00:03:22,362 --> 00:03:24,062
スン...
25
00:04:15,667 --> 00:04:17,700
[最終回]
媽媽任 私達が...
26
00:04:24,277 --> 00:04:28,170
慈駕 お清めの水を準備しておきました
27
00:04:28,170 --> 00:04:31,490
どうぞ世子邸下のためにお祈りをなさって下さい
28
00:04:32,078 --> 00:04:35,195
私達が夜明けに仁王山に登り汲んできた水です
29
00:04:35,195 --> 00:04:37,995
確実に効き目があるでしょう
30
00:04:51,354 --> 00:04:55,600
東宮 薨逝!
31
00:04:59,851 --> 00:05:04,309
東宮 薨逝!
32
00:05:09,171 --> 00:05:13,211
東宮 薨逝!
33
00:05:14,996 --> 00:05:17,510
変な声が聞こえる
34
00:05:17,995 --> 00:05:22,469
- 東宮 薨逝!
- 幻聴が聞こえてきたわ
35
00:05:27,398 --> 00:05:31,407
- 東宮 薨逝!
- 幻聴でしょ?
36
00:05:32,532 --> 00:05:34,288
そうでしょ?
37
00:05:36,089 --> 00:05:40,499
東宮 薨逝!
[薨逝フンソ:王族の死去を知らせる言葉]
38
00:05:41,803 --> 00:05:46,207
東宮 薨逝!
39
00:06:09,899 --> 00:06:11,999
慈駕!
40
00:06:13,799 --> 00:06:15,606
慈駕
41
00:07:01,382 --> 00:07:06,902
父親が... 子を先立たせてしまった
42
00:07:09,982 --> 00:07:13,409
その嘆きは言葉では言い尽くせないが
43
00:07:14,973 --> 00:07:19,583
私の子は世子一人ではない
44
00:07:20,897 --> 00:07:24,491
朝鮮の民 皆が私の子だ
45
00:07:26,893 --> 00:07:29,340
今回の疫病で
46
00:07:29,340 --> 00:07:32,870
都城だけで100人を超える子供が死んだ
47
00:07:33,576 --> 00:07:40,193
皆に命じる これ以上悲しみで
時間を無駄にしないように
48
00:07:40,193 --> 00:07:45,489
今すぐ民を一人でも救う方法を見つけるのだ
49
00:07:45,489 --> 00:07:48,854
はい 殿下
50
00:08:00,887 --> 00:08:03,877
お願いだから重湯だけでも飲みなさい
51
00:08:05,768 --> 00:08:08,201
申し訳ございません
52
00:08:08,201 --> 00:08:11,694
何か食べないと力が出ないわ
53
00:08:12,200 --> 00:08:14,480
申し訳ございません
54
00:08:18,882 --> 00:08:21,702
- 殿下...
- 主上
55
00:08:24,390 --> 00:08:27,477
いつまで悲しみに浸っているつもりだ?
56
00:08:29,272 --> 00:08:34,494
何も口にせずにいつまで
横になっているつもりかと聞いている
57
00:08:35,689 --> 00:08:37,277
申し訳ございません
58
00:08:37,277 --> 00:08:39,690
このまま死ぬつもりなのか?
59
00:08:39,690 --> 00:08:43,581
主上 懐妊した人に声を荒らげてはいけません
60
00:08:43,581 --> 00:08:45,960
席を外して下さい 母上
61
00:08:45,960 --> 00:08:47,980
ソ尚宮も
62
00:09:12,389 --> 00:09:15,089
子を失ったのはお前だけではない
63
00:09:16,481 --> 00:09:20,281
都城だけでもう100人を超える子供が死んだ
64
00:09:20,281 --> 00:09:25,317
国全体でどれだけ死んだのか数も把握できない
65
00:09:25,317 --> 00:09:27,483
私もわかっております
66
00:09:27,483 --> 00:09:30,103
これがわかっている人の行動か?
67
00:09:31,991 --> 00:09:36,592
お前が着るもの 食べるもの 住むところ
68
00:09:36,592 --> 00:09:39,985
その全てが民が納める租税から来ている
69
00:09:40,573 --> 00:09:43,787
民が流した血と汗でお前は生きていけるのだ
70
00:09:44,578 --> 00:09:48,671
何をおっしゃっているか... わかります
71
00:09:48,671 --> 00:09:51,171
お前は世子の実の母で
72
00:09:51,968 --> 00:09:55,218
王の子を身ごもっている正一品の嬪だ
73
00:09:55,218 --> 00:09:59,390
どんな悲しみも隠し
民の前では毅然とした姿を見せろ
74
00:10:00,170 --> 00:10:04,200
それがお前が当然果たすべき義務だから
75
00:10:14,965 --> 00:10:16,910
私は
76
00:10:18,070 --> 00:10:20,670
望んだことはありません
77
00:10:22,101 --> 00:10:25,240
正一品の嬪になることを
78
00:10:25,240 --> 00:10:28,010
望んだことはありません
79
00:10:28,013 --> 00:10:31,376
望んでもいないもののために
80
00:10:31,376 --> 00:10:34,497
無条件で耐えて辛抱しなければいけないのですか?
81
00:10:35,493 --> 00:10:38,415
お腹を痛めて産んだ子が死んだのに
82
00:10:38,882 --> 00:10:42,060
好きに悲しむことさえできないのですか?
83
00:10:44,696 --> 00:10:46,810
世子だけが
84
00:10:48,810 --> 00:10:50,910
私達の子ではない
85
00:10:53,086 --> 00:10:55,897
私達にはもう一人いる
86
00:10:58,582 --> 00:11:03,304
腹の中にいる子は... お前だけを頼りにしている
87
00:11:04,078 --> 00:11:07,111
実の父である私でさえその子の世話はできない
88
00:11:07,881 --> 00:11:10,681
その子にはただお前だけだ
89
00:11:13,478 --> 00:11:15,240
私は
90
00:11:16,690 --> 00:11:19,610
幼い世子を守ることができなかった
91
00:11:22,482 --> 00:11:25,193
私を憎むならいくらでも憎め
92
00:11:26,381 --> 00:11:28,511
それでも母として
93
00:11:30,989 --> 00:11:33,502
すべきことをしてくれないか
94
00:12:07,790 --> 00:12:10,101
少し一人でいたい
95
00:12:39,487 --> 00:12:43,998
よしよし よく寝ているぞ
96
00:12:48,488 --> 00:12:52,310
私達は本当に家族になったんだな
97
00:12:57,251 --> 00:13:03,387
どんなことがあっても
お前と王子だけは絶対に守ろう
98
00:13:04,266 --> 00:13:07,205
王の約束だから信じても大丈夫だ
99
00:13:08,099 --> 00:13:10,099
はい 殿下
100
00:13:16,164 --> 00:13:18,984
王子はお前にとても似ているようだ
101
00:13:18,984 --> 00:13:23,215
私は 殿下に似ている子だから嬉しいです
102
00:14:16,212 --> 00:14:19,897
食欲が出てきたようで安心致しました 慈駕
103
00:14:21,385 --> 00:14:24,285
お腹の子のことを考えないと
104
00:14:24,285 --> 00:14:27,352
この子には私しかいないから
105
00:14:35,654 --> 00:14:38,920
ヨンヒはまだ実家から戻らないの?
106
00:14:39,966 --> 00:14:41,599
はい
107
00:14:42,681 --> 00:14:44,531
ボギョンも?
108
00:14:45,081 --> 00:14:46,614
はい
109
00:14:47,623 --> 00:14:50,600
ギョンヒは針房の仕事が忙しいって...
110
00:14:52,886 --> 00:14:56,990
変だわ まるで...
111
00:15:04,976 --> 00:15:06,731
ソ尚宮
112
00:15:06,731 --> 00:15:07,960
はい 慈駕
113
00:15:07,960 --> 00:15:10,562
私に隠していることがあるの?
114
00:15:12,274 --> 00:15:14,291
聞いているでしょう?
115
00:15:14,291 --> 00:15:18,970
申し訳ございません 慈駕
私は何も知りません
116
00:15:20,178 --> 00:15:21,978
王命だからなのね
117
00:15:25,704 --> 00:15:28,703
今すぐあの子達を呼んできて
118
00:15:28,703 --> 00:15:31,192
- 慈駕
- 早く
119
00:15:34,165 --> 00:15:36,599
別に何も変わったことはないのよね?
120
00:15:37,587 --> 00:15:39,587
はい 慈駕
121
00:15:46,735 --> 00:15:48,550
何も
122
00:15:48,550 --> 00:15:50,820
ございません
123
00:15:50,824 --> 00:15:52,529
ヨンヒは?
124
00:15:54,006 --> 00:15:56,079
ヨンヒはどこにいるの?
125
00:15:57,076 --> 00:15:59,712
何か起こったの?
126
00:16:03,352 --> 00:16:05,208
あんた達は本当に—
127
00:16:08,477 --> 00:16:12,488
何の真似?やめなさいよ!
128
00:16:13,458 --> 00:16:15,460
ごめん ギョンヒ
129
00:16:15,460 --> 00:16:19,217
でも慈駕もお知りになるべきだと思う
130
00:16:19,217 --> 00:16:20,897
何を?
131
00:16:23,964 --> 00:16:25,703
慈駕
132
00:16:26,405 --> 00:16:30,707
ヨンヒはもうすぐ死にます
133
00:16:33,385 --> 00:16:34,937
え?
134
00:16:39,272 --> 00:16:41,060
ヨンヒが
135
00:16:41,730 --> 00:16:43,910
流産しました
136
00:16:45,197 --> 00:16:47,697
内緒でお腹に子供がいたんです
137
00:16:49,067 --> 00:16:51,667
監察尚宮に見つかって
138
00:16:52,980 --> 00:16:55,600
今は内獄に閉じ込められています
139
00:16:58,640 --> 00:17:02,296
懐妊なさった慈駕を驚かせないように
140
00:17:02,296 --> 00:17:05,738
絶対に秘密にしろと王命が下りました
141
00:17:07,598 --> 00:17:10,417
今すぐ内獄に行く ヨンヒがいるところに
142
00:17:10,417 --> 00:17:13,571
慈駕 いけません
143
00:17:13,571 --> 00:17:16,063
懐妊なさっているじゃないですか
144
00:17:16,063 --> 00:17:20,560
私が悪かったんです
言うべきじゃなかったのに
145
00:17:20,560 --> 00:17:26,300
あんた達が行かないなら私一人でも行く
146
00:17:33,475 --> 00:17:35,612
どきなさい
147
00:17:35,612 --> 00:17:38,289
- 慈駕...
- どけと言ったわ
148
00:17:38,289 --> 00:17:41,410
- しかし—
- 私を誰だと思っている?
149
00:17:41,410 --> 00:17:43,945
正一品の嬪が命令しているでしょう
150
00:17:43,945 --> 00:17:46,505
私は世子の実母よ
151
00:17:46,505 --> 00:17:49,750
邸下がお亡くなりになったから私を見下すの?
152
00:17:49,750 --> 00:17:54,547
どうしてそのようなことを
そのようなことはございません
153
00:17:54,547 --> 00:17:56,690
違うならどきなさい
154
00:17:59,994 --> 00:18:01,640
それでしたら
155
00:18:02,140 --> 00:18:05,480
慈駕お一人だけでお入り下さい
156
00:18:05,485 --> 00:18:08,425
できるだけ早く出ていらっしゃって下さい
157
00:18:08,425 --> 00:18:10,855
ありがとう クォン尚宮
158
00:18:10,855 --> 00:18:13,912
この恩は忘れないわ
159
00:18:42,966 --> 00:18:44,677
慈駕
160
00:18:44,677 --> 00:18:46,840
ヨンヒ
161
00:18:48,383 --> 00:18:53,006
懐妊なさっている体でこんなところに
いらっしゃってはいけません 早くお帰り下さい
162
00:18:56,413 --> 00:18:58,187
ごめん
163
00:18:59,683 --> 00:19:02,160
ごめん ヨンヒ
164
00:19:02,160 --> 00:19:05,060
慈駕がなぜ謝っていらっしゃるんですか?
165
00:19:05,060 --> 00:19:09,489
私はずっと自分のことだけを考えてた
166
00:19:09,489 --> 00:19:14,684
自分と自分の子供のことだけを考えて
あんたのことを忘れてしまっていた
167
00:19:16,272 --> 00:19:17,805
ごめん
168
00:19:23,283 --> 00:19:24,950
ごめん
169
00:19:28,601 --> 00:19:31,590
誰かあんたにこんなことしたの?
170
00:19:31,590 --> 00:19:33,483
一体誰が?
171
00:19:34,079 --> 00:19:38,916
慈駕 私は何も知らない
幼いセンガクシではありません
172
00:19:38,916 --> 00:19:43,982
誰にも強要されていません
私が自分で選択したことです
173
00:19:43,982 --> 00:19:46,000
どうして?
174
00:19:46,000 --> 00:19:50,110
愛している方の女人になりたかったからです
175
00:19:50,110 --> 00:19:52,642
どうなるかわかっていながら?
176
00:19:54,390 --> 00:19:57,110
申し訳ございません 慈駕
177
00:19:57,110 --> 00:20:01,883
キョンヒにもボギョンにも申し訳ないと思ってます
178
00:20:03,659 --> 00:20:08,210
でもみんなが悲しむことをわかっていても
179
00:20:08,210 --> 00:20:12,130
私はただ 自分が望むように生きてみたかったんです
180
00:20:13,609 --> 00:20:18,673
宮女が 夢にさえも見られない幸せを味わいました
181
00:20:19,584 --> 00:20:25,577
その対価が死ぬことだとしても構いません
182
00:20:26,285 --> 00:20:28,680
ヨンヒ だめよ
183
00:20:28,680 --> 00:20:31,607
あんたをこんな風に失うなんて
184
00:20:31,981 --> 00:20:33,873
だめよ
185
00:20:34,495 --> 00:20:36,850
だめよ
186
00:20:36,850 --> 00:20:38,860
お帰り下さい
187
00:20:41,190 --> 00:20:43,838
もう帰って ドギム
188
00:21:43,890 --> 00:21:45,602
慈駕!
189
00:21:46,588 --> 00:21:49,800
- 慈駕
- 慈駕
190
00:21:49,800 --> 00:21:51,490
慈駕
191
00:22:03,301 --> 00:22:05,227
目が覚めたんだな
192
00:22:05,782 --> 00:22:08,675
- 子供は—
- 大丈夫だ
193
00:22:09,175 --> 00:22:12,537
医女が安静にしていれば大丈夫だと言っていた
194
00:22:25,083 --> 00:22:30,916
私の友達が死ぬことを
私に隠そうとなさったのですか?
195
00:22:32,659 --> 00:22:36,086
永遠に隠すことなどできないでしょう
196
00:22:36,595 --> 00:22:41,444
それが最善だと思った
197
00:22:43,161 --> 00:22:46,479
お前が友達を大切に思っていることを
198
00:22:48,483 --> 00:22:50,801
知っていたから
199
00:22:56,786 --> 00:22:58,767
お前の友達は
200
00:23:00,072 --> 00:23:03,602
別監と私通*を働き 子供も流産した
[夫婦でない男女がひそかに関係を結ぶこと]
201
00:23:04,872 --> 00:23:08,091
全ての宮女がその事実を知っている
(別監ピョルガム:下位の官職名)
202
00:23:08,581 --> 00:23:10,620
この国には
203
00:23:10,620 --> 00:23:13,700
当然守るべき法がある
204
00:23:13,700 --> 00:23:19,350
その法は誰にでも平等に適用されなければならない
205
00:23:23,479 --> 00:23:26,070
お前の友達だからといって
206
00:23:26,070 --> 00:23:28,380
目をつぶることはできない
207
00:23:28,875 --> 00:23:30,550
それが
208
00:23:31,810 --> 00:23:34,400
王のすべきことだ
209
00:23:34,974 --> 00:23:37,122
わかっております
210
00:23:37,993 --> 00:23:41,801
殿下は決して例外をお作りにならないでしょう
211
00:23:42,543 --> 00:23:45,810
ですから命を救ってくれとお願いもしませんでした
212
00:23:45,810 --> 00:23:48,294
涙ながらに訴えるようなこともしませんでした
213
00:23:49,668 --> 00:23:52,183
私が望むことはただ...
214
00:23:59,402 --> 00:24:01,687
一人でいたいだけです
215
00:24:31,480 --> 00:24:33,302
ヨンヒ…
216
00:24:36,697 --> 00:24:38,387
ヨンヒ…
217
00:24:41,978 --> 00:24:43,718
ヨンヒ…
218
00:24:48,696 --> 00:24:50,485
ヨンヒ…
219
00:25:34,004 --> 00:25:38,278
ヨンヒは天で私を恨むかしら
220
00:25:38,278 --> 00:25:41,763
ヨンヒが誰かを恨むような子ではないことを
221
00:25:42,309 --> 00:25:45,497
慈駕もよくご存じではありませんか
222
00:25:46,973 --> 00:25:48,747
慈駕
223
00:25:49,584 --> 00:25:51,999
本当はヨンヒ...
224
00:25:52,878 --> 00:25:56,700
どこかで生きているのではないでしょうか?
225
00:25:58,892 --> 00:26:03,403
そんな小説があるでしょう?
226
00:26:03,988 --> 00:26:08,175
薬を飲んで死んだふりをして また生き返って
227
00:26:09,275 --> 00:26:14,160
愛している恋人と遠くに逃げる話
228
00:26:16,132 --> 00:26:19,590
昔慈駕がして下さった話ですが
229
00:26:19,590 --> 00:26:21,610
覚えていらっしゃいませんか?
230
00:26:25,792 --> 00:26:28,292
馬鹿な話だとはわかっています
231
00:26:29,173 --> 00:26:31,099
でも ただ...
232
00:26:33,265 --> 00:26:35,410
ボギョンの言う通りです
233
00:26:38,450 --> 00:26:42,094
ヨンヒは先に行って私達を待っているんです
234
00:26:42,094 --> 00:26:44,094
待っている?
235
00:26:44,094 --> 00:26:46,894
小さい頃に約束したじゃないですか
236
00:26:47,986 --> 00:26:52,205
白髪頭のおばあさんになって出宮になったら
237
00:26:53,175 --> 00:26:56,175
貰冊房*の近くの家に住んで
(セチェクパン:本屋・貸本屋)
238
00:26:57,578 --> 00:27:02,940
一晩中焼き栗でも焼いて食べながら
小説をたくさん読もうと
239
00:27:04,779 --> 00:27:09,996
ヨンヒは今 その家で私達を待っているんです
240
00:27:11,786 --> 00:27:14,464
それじゃまた会えるわね
241
00:27:14,464 --> 00:27:16,398
もちろんです
242
00:27:18,994 --> 00:27:21,730
そうだ ヨンヒには恋人がいたわね
243
00:27:22,972 --> 00:27:29,176
そのクソ別監の方がいいから
私達と住まないって言ったらどうしよう?
244
00:27:29,176 --> 00:27:33,800
裏切りはだめよ
頭を掴んででも引きずって来なきゃ
245
00:27:39,382 --> 00:27:42,120
ヨンヒが先に逝って
246
00:27:42,850 --> 00:27:45,380
私達3人になってしまいました
247
00:27:50,876 --> 00:27:55,118
もうこれ以上割り込みは無しです
248
00:27:58,381 --> 00:28:01,062
誰も先に逝くのは無しですよ
249
00:28:03,274 --> 00:28:06,500
その約束破ったら... どうなるの?
250
00:28:06,500 --> 00:28:10,393
わかりません とにかくだめです
251
00:28:10,393 --> 00:28:12,786
絶対だめです
252
00:28:40,764 --> 00:28:45,408
脈診は毎日受けているだろう?
253
00:28:46,089 --> 00:28:47,597
はい
254
00:28:48,619 --> 00:28:53,385
湯薬はきちんと飲んでいるのか?
255
00:28:54,086 --> 00:28:55,591
はい
256
00:28:55,591 --> 00:28:58,720
私は本当に大丈夫です
257
00:28:58,720 --> 00:29:02,290
そうでなければこんな風に
お訪ねしないでしょう?
258
00:29:04,569 --> 00:29:06,310
殿下
259
00:29:06,760 --> 00:29:09,270
私が間違っておりました
260
00:29:09,959 --> 00:29:12,049
何を?
261
00:29:12,049 --> 00:29:16,340
子を失った人は私だけでありません
262
00:29:17,200 --> 00:29:23,856
実は殿下も苦しまれていたことは
わかっておりました
263
00:29:24,464 --> 00:29:28,820
誰よりも私がわかっていたはずです
264
00:29:28,820 --> 00:29:32,100
それなのに殿下にひどい振る舞いをしました
265
00:29:33,085 --> 00:29:37,190
王だから耐えられると思っていたのです
266
00:29:45,162 --> 00:29:50,003
王であっても苦しまれたでしょう
267
00:29:54,414 --> 00:29:58,881
王だからこそもっと苦しまれたでしょう
268
00:30:00,333 --> 00:30:02,020
私は...
269
00:30:08,658 --> 00:30:10,498
大丈夫だ
270
00:30:12,079 --> 00:30:14,183
耐えられる
271
00:30:15,784 --> 00:30:18,170
耐えなくてはいけない
272
00:30:23,092 --> 00:30:25,940
お前は本当に大丈夫なのか?
273
00:30:26,915 --> 00:30:29,554
幼い世子を失ってすぐに
274
00:30:31,076 --> 00:30:34,280
一番親しかった友達まで失った
275
00:30:35,656 --> 00:30:38,390
私を恨んでいないのか?
276
00:30:39,751 --> 00:30:43,035
友達を救う力があったにもかかわらず
277
00:30:44,706 --> 00:30:46,991
救わなかった
278
00:30:49,998 --> 00:30:52,558
そんな私を憎んでいないのか?
279
00:30:55,174 --> 00:31:01,980
最初から殿下が
そんな方だということはわかっておりました
280
00:31:02,760 --> 00:31:05,310
ご自身ではどうしようもない
281
00:31:06,000 --> 00:31:08,180
そんな方だということを
282
00:31:12,066 --> 00:31:13,830
殿下
283
00:31:14,420 --> 00:31:18,500
春になればまた花が咲くでしょう?
284
00:31:20,269 --> 00:31:23,670
別堂の花の木のことを言っているのか?
285
00:31:27,779 --> 00:31:28,770
あの木は—
286
00:31:28,770 --> 00:31:32,803
また咲きます いつか
287
00:31:34,275 --> 00:31:36,110
必ず
288
00:31:37,210 --> 00:31:42,550
その時になればまた 全てがうまく行きます
289
00:31:43,460 --> 00:31:47,220
殿下と一緒に花を見たいのです
290
00:31:48,064 --> 00:31:54,691
殿下がまだ東宮で私が宮女だった頃のように
291
00:31:57,315 --> 00:32:01,559
全てがうまく行っていた
292
00:32:02,280 --> 00:32:04,510
あの夏の日のように
293
00:32:27,837 --> 00:32:29,860
殿下
294
00:32:31,274 --> 00:32:36,370
恵民署*では三晩も寝ずに働いているそうでございます
[ヘミンソ:一般庶民の医療施設・病院]
295
00:32:36,370 --> 00:32:38,680
私が直に見なければいけないことが多いな
296
00:32:38,680 --> 00:32:43,474
お風邪を召されたとのことで心配しております
297
00:32:43,474 --> 00:32:47,970
殿下のご健康がこの国の
安全に繋がっているということを
298
00:32:47,970 --> 00:32:51,262
どうかお含みおき下さい
299
00:32:51,262 --> 00:32:53,609
心掛けるようにしよう
300
00:33:03,810 --> 00:33:06,199
お伝え致します 殿下
301
00:33:06,939 --> 00:33:13,310
羅州(ナジュ)に幽閉になっていた
キム・ギジュが亡くなったそうでございます
302
00:33:18,079 --> 00:33:19,993
大妃媽媽はご存じなのか?
303
00:33:19,993 --> 00:33:24,083
全羅監司からの状啓*が今届いたばかりですので
[地方の官吏が重要なことを王に伝える文書]
304
00:33:24,083 --> 00:33:26,790
まだご存じないでしょう
305
00:33:26,790 --> 00:33:29,830
大妃媽媽には私から直接お知らせしよう
306
00:33:48,461 --> 00:33:52,761
殿- 殿下!
307
00:33:56,680 --> 00:34:00,290
大妃媽媽 恵慶宮がお越しです
308
00:34:06,981 --> 00:34:10,404
媽媽 知らせを聞きました
309
00:34:10,404 --> 00:34:12,780
どれほどお辛いでしょうか
310
00:34:12,780 --> 00:34:15,103
主上は?
311
00:34:15,103 --> 00:34:20,640
主上は引いていた風邪がひどくなり
御医から脈診を受けています
312
00:34:20,640 --> 00:34:25,580
それでは主上の元に行けばいい
なぜここに来たのですか?
313
00:34:29,512 --> 00:34:34,260
何か私が媽媽のために
できることはありませんか?
314
00:34:35,060 --> 00:34:38,377
恵慶宮に何ができるのですか?
315
00:34:38,377 --> 00:34:44,665
実の妹の私でさえ 兄のために
できることは何もできないのに
316
00:34:48,811 --> 00:34:54,701
兄が死んだのに... 喪服を着ることもできず
317
00:34:56,068 --> 00:34:58,693
弔問に行くこともできない
318
00:35:00,055 --> 00:35:02,720
この大きな宮廷に閉じ込められ
319
00:35:03,245 --> 00:35:09,167
一歩も外に出ることができません
320
00:35:11,168 --> 00:35:14,191
誰が私達をここに閉じ込めたのかしら?
321
00:35:15,790 --> 00:35:18,998
9つの塀で囲んで閉じ込めて
322
00:35:20,175 --> 00:35:23,795
一歩も出られないようにしたのかしら?
323
00:35:30,491 --> 00:35:32,320
宮廷は...
324
00:35:33,740 --> 00:35:35,920
とても華やかな
325
00:35:39,527 --> 00:35:41,598
監獄にすぎないわ
326
00:36:10,333 --> 00:36:12,460
いつ来た?
327
00:36:19,960 --> 00:36:22,388
少し前に来ました
328
00:36:23,086 --> 00:36:26,508
大きな病気ではなくて良かったです
329
00:36:28,562 --> 00:36:33,147
よくある風邪だ 心配しなくいい
330
00:36:35,291 --> 00:36:37,655
もっとお休み下さい
331
00:36:37,655 --> 00:36:40,182
もう帰るのか?
332
00:36:40,182 --> 00:36:42,050
お休みにならなくては
333
00:36:42,050 --> 00:36:44,750
もう少しだけそばにいてくれ
334
00:36:54,739 --> 00:37:01,294
いや 懐妊している
軽い風邪でもうつったら大変だ
335
00:37:01,294 --> 00:37:03,327
早く帰りなさい
336
00:37:04,695 --> 00:37:07,180
もう少しだけいます
337
00:37:08,083 --> 00:37:11,192
お前は帰るなと言えば帰ると言い
338
00:37:11,988 --> 00:37:15,094
帰れと言えば帰らないんだな
339
00:37:15,094 --> 00:37:18,082
前世では雨蛙だったようです
(昔話 "言うことを聞かない雨蛙" あまのじゃくな雨蛙の話から)
340
00:37:19,766 --> 00:37:21,720
そうに違いない
341
00:37:22,777 --> 00:37:26,260
お眠りになるまでそばにいます
342
00:37:27,273 --> 00:37:29,800
眠ったら帰るのか?
343
00:37:32,888 --> 00:37:34,710
それなら
344
00:37:38,450 --> 00:37:40,370
[詩経]
345
00:37:43,174 --> 00:37:47,819
眠るまで少し読んでくれないか
346
00:37:48,720 --> 00:37:51,322
お前の声が聞きたい
347
00:37:56,690 --> 00:38:01,048
[詩経]
348
00:38:15,084 --> 00:38:21,001
"北風は冷たく雨雪も降りしきる"
349
00:38:21,782 --> 00:38:26,064
"愛して 私を好きな人と"
350
00:38:26,064 --> 00:38:30,486
"手を繋ぎ共に去ろう"
351
00:38:31,666 --> 00:38:35,185
"何をぐずぐず躊躇っている?"
352
00:38:35,185 --> 00:38:38,550
"すでに差し迫って 差し迫っているのに"
353
00:38:39,070 --> 00:38:45,810
"北風が厳しく吹き付ける
雨雪も細かく吹き付ける"
354
00:38:46,309 --> 00:38:50,584
"愛して 私を好きな人と"
355
00:38:51,216 --> 00:38:55,261
"手を繋ぎ共に帰ろう"
356
00:38:55,261 --> 00:38:58,492
"赤くなければ狐ではなく"
357
00:38:58,492 --> 00:39:02,460
"黒くなければ烏ではない"
358
00:39:03,352 --> 00:39:08,475
"愛して 私を好きな人と"
359
00:39:09,311 --> 00:39:14,477
"手を繋ぎ共に荷車に乗って行こう"
360
00:39:23,020 --> 00:39:25,663
大切な人達が
361
00:39:27,942 --> 00:39:31,050
次々と私達の元から去っていく
362
00:39:36,161 --> 00:39:40,095
それでも私達にはお互いがいるから耐えられる
363
00:39:42,784 --> 00:39:44,670
そうだろう?
364
00:39:58,973 --> 00:40:03,981
熱い... 私じゃない お前だ
365
00:40:05,189 --> 00:40:08,174
いつから熱があった?
366
00:40:09,690 --> 00:40:12,070
一体いつから?
367
00:40:14,645 --> 00:40:17,143
私は大丈夫です 殿下
368
00:40:18,506 --> 00:40:21,740
殿下は強い方でしょう
369
00:40:22,187 --> 00:40:27,210
だから... これからも大丈夫でいらっしゃいます
370
00:40:32,480 --> 00:40:34,186
ドギム!
371
00:40:34,186 --> 00:40:37,329
ドギム!ドギム!
372
00:40:37,329 --> 00:40:39,817
御医を呼べ
373
00:40:39,817 --> 00:40:42,004
ドギム!
374
00:40:42,004 --> 00:40:44,104
御医はいないのか?
375
00:40:45,114 --> 00:40:46,666
ドギム!
376
00:40:47,911 --> 00:40:49,655
それでいいわ
377
00:40:54,673 --> 00:40:56,249
もう少し入れて
378
00:40:56,249 --> 00:40:57,970
ソ尚宮!
379
00:40:59,878 --> 00:41:02,689
宜嬪慈駕が倒れられたというのは本当ですか?
380
00:41:02,689 --> 00:41:05,411
はい 令監
381
00:41:05,411 --> 00:41:10,920
出産が目の前なのに突然病気とは... 本当に大ごとです
382
00:41:13,720 --> 00:41:18,554
心配しないで下さい ソ尚宮
慈駕はすぐ良くなられます
383
00:41:18,554 --> 00:41:22,023
はい もちろんです
384
00:41:22,023 --> 00:41:23,994
私がしよう
385
00:41:41,420 --> 00:41:43,170
ちょっとどいてて下さい
386
00:42:13,864 --> 00:42:15,575
ソ尚宮
387
00:42:15,575 --> 00:42:17,520
来られたのですね
388
00:42:17,520 --> 00:42:19,678
殿下は中にいらっしゃいますか?
389
00:42:19,678 --> 00:42:21,089
はい
390
00:42:21,089 --> 00:42:25,560
宜嬪慈駕が目覚めるのをお待ちになっています
391
00:42:28,594 --> 00:42:32,846
実は領相*(ヨンサン)大監から言いつかって来ました
(領議政のこと/中央官庁の最高位の官職)
392
00:42:32,846 --> 00:42:37,031
これ以上待てないことが起きたので
必ず殿下をお連れするようにと
393
00:42:37,031 --> 00:42:42,060
それでも もし宜嬪慈駕に何か起これば...
394
00:42:42,060 --> 00:42:47,365
すみません ソ尚宮 それでも我々は
国のために働いている官吏です
395
00:42:47,365 --> 00:42:51,390
官吏としてするべきことをしなければ
396
00:42:51,390 --> 00:42:53,501
殿下にお知らせして下さい
397
00:42:54,659 --> 00:42:56,526
はい
398
00:43:04,743 --> 00:43:06,885
便殿に行くぞ
399
00:43:06,885 --> 00:43:08,585
はい 殿下
400
00:43:09,305 --> 00:43:13,810
宜嬪が起きたらすぐ知らせるのだ
401
00:43:13,810 --> 00:43:16,180
はい 殿下
402
00:43:37,922 --> 00:43:41,911
慈駕 とうとうお目覚めになったのですね
403
00:43:43,129 --> 00:43:46,275
3日間意識を失っていらっしゃいました
404
00:43:46,275 --> 00:43:50,551
お待ち下さい 医女に薬を持ってこさせます
405
00:43:55,793 --> 00:43:57,690
媽媽任
406
00:44:00,537 --> 00:44:02,310
慈駕
407
00:44:03,620 --> 00:44:06,410
どうしてそんな風にお呼びになるのですか?
408
00:44:07,581 --> 00:44:09,500
ただ...
409
00:44:10,590 --> 00:44:15,240
前のように一度呼びたかったんです
410
00:44:19,418 --> 00:44:24,885
媽媽任は芯が強い方です
411
00:44:24,885 --> 00:44:30,090
私は昔からそれがとても好きでした
412
00:44:30,090 --> 00:44:32,040
慈駕...
413
00:44:32,833 --> 00:44:38,922
私を産んでくれた母は情が深くて優しい人でしたが
414
00:44:38,922 --> 00:44:41,745
芯は強くありませんでした
415
00:44:41,745 --> 00:44:46,970
媽媽任のように強ければよかったのに
416
00:44:48,390 --> 00:44:54,223
だから 媽媽任は大丈夫です
417
00:44:54,223 --> 00:44:59,470
慈駕 少しだけお待ち下さい
すぐに主上殿下をお連れ致します
418
00:44:59,470 --> 00:45:04,659
いいえ 殿下ではなく
419
00:45:04,659 --> 00:45:07,390
ギョンヒとボギョンを呼んで下さい
420
00:45:07,390 --> 00:45:08,284
しかし—
421
00:45:08,284 --> 00:45:12,530
私の友達を呼んで下さい 早く
422
00:46:04,850 --> 00:46:06,705
目が覚めたんだな
423
00:46:07,767 --> 00:46:10,086
ソ尚宮
424
00:46:10,086 --> 00:46:14,090
ギョンヒとボギョンを呼んでこいと言わなかった?
425
00:46:14,090 --> 00:46:16,722
申し訳ございません それでも慈駕—
426
00:46:16,722 --> 00:46:19,688
早く行ってあの子達を連れてきて
427
00:46:20,448 --> 00:46:22,930
時間がないから早く
428
00:46:22,930 --> 00:46:24,551
はい
429
00:46:27,500 --> 00:46:33,177
あの子達の顔を見て行かないといけないのに
430
00:46:33,963 --> 00:46:35,877
お前は...
431
00:46:37,180 --> 00:46:39,880
私に会いたくなかったのか?
432
00:46:41,381 --> 00:46:45,757
殿下は大丈夫でいらっしゃいます
433
00:46:46,796 --> 00:46:50,654
守るべきものがたくさんあるからです
434
00:46:51,673 --> 00:46:57,631
殿下がお守りになるものが
逆に殿下を守ってくれるでしょう
435
00:47:00,659 --> 00:47:04,561
私の友達には私しかいないのに
436
00:47:06,688 --> 00:47:10,605
ただ置いて行くのが申し訳ないだけです
437
00:47:10,605 --> 00:47:13,519
そんなことを言うな
438
00:47:14,386 --> 00:47:16,650
私が悪かった
439
00:47:18,620 --> 00:47:23,846
お前が今でも宮女だったら
440
00:47:25,572 --> 00:47:28,745
後宮になれと強要していなかったら
441
00:47:31,472 --> 00:47:34,381
こんなことは起こらなかったのか?
442
00:47:36,611 --> 00:47:38,457
殿下
443
00:47:42,892 --> 00:47:46,250
本当に私を大切にお思いですか?
444
00:47:46,250 --> 00:47:48,081
ああ
445
00:47:49,183 --> 00:47:51,011
もちろんだ
446
00:47:52,718 --> 00:47:54,900
それならどうか
447
00:47:56,310 --> 00:47:58,520
来世では
448
00:47:58,523 --> 00:48:04,073
私をご覧になっても... 知らぬふりで
449
00:48:05,558 --> 00:48:08,862
すれ違うだけでただ通り過ぎて下さいませんか
450
00:48:12,181 --> 00:48:15,598
殿下を恨んでいるのではありません
451
00:48:16,904 --> 00:48:19,652
憎んでいるのでもありません
452
00:48:20,934 --> 00:48:23,290
ただ来世では...
453
00:48:24,211 --> 00:48:29,634
自分の望む通りに生きたいだけです
454
00:48:35,050 --> 00:48:37,272
お前は私を
455
00:48:42,450 --> 00:48:44,500
少しも
456
00:48:45,620 --> 00:48:48,000
恋い慕っていなかったのか?
457
00:48:50,317 --> 00:48:53,173
ほんの僅かな心も
458
00:48:56,078 --> 00:48:58,641
私には与えてくれなかったのか?
459
00:49:01,110 --> 00:49:03,682
まだおわかりになりませんか?
460
00:49:05,825 --> 00:49:08,636
本当に気が進まなかったら
461
00:49:09,547 --> 00:49:14,891
どんな手を使っても遠くに逃げたことでしょう
462
00:49:17,706 --> 00:49:22,903
結局殿下のそばにいることにしたのは
463
00:49:24,501 --> 00:49:27,130
私の選択だったと
464
00:49:29,360 --> 00:49:31,560
おわかりになりませんか?
465
00:50:14,641 --> 00:50:16,485
ドギム
466
00:50:21,537 --> 00:50:23,304
ドギム
467
00:50:31,938 --> 00:50:33,550
ドギム
468
00:50:35,944 --> 00:50:37,566
ドギム
469
00:50:39,060 --> 00:50:40,720
ドギム!
470
00:50:43,298 --> 00:50:45,930
目を開けてくれ
471
00:50:47,418 --> 00:50:49,292
ドギム…
472
00:50:52,142 --> 00:50:54,542
私が悪かった
473
00:50:55,862 --> 00:50:59,017
私が悪かった ドギム
474
00:51:01,457 --> 00:51:03,402
どうか...
475
00:51:05,061 --> 00:51:07,677
どうか行かないでくれ
476
00:51:10,230 --> 00:51:12,986
私を置いて行かないでくれ
477
00:51:18,288 --> 00:51:20,244
ドギム...
478
00:51:30,304 --> 00:51:32,638
宜嬪が死んだ?
479
00:51:33,473 --> 00:51:36,284
はい 媽媽
480
00:51:37,198 --> 00:51:39,021
わかったわ
481
00:51:53,730 --> 00:51:59,710
482
00:52:19,740 --> 00:52:22,110
[郭張両文錄]
483
00:53:04,557 --> 00:53:06,290
ソ尚宮
484
00:53:12,635 --> 00:53:15,185
後宮の揀択場に行って来られたそうですね
(揀択カンテク:王や世子の妃や後宮を選ぶ行事)
485
00:53:15,803 --> 00:53:16,917
はい
486
00:53:16,917 --> 00:53:21,020
宜嬪慈駕のことは本当に残念でした
487
00:53:21,020 --> 00:53:27,460
しかし殿下は王として
そうなさるしかありません
488
00:53:27,460 --> 00:53:29,630
わかっています
489
00:53:31,962 --> 00:53:35,830
揀択は無事に終わりましたか?
490
00:53:35,830 --> 00:53:41,740
殿下は宜嬪慈駕を
とても大切になさっていたでしょう
491
00:53:41,740 --> 00:53:47,297
唯一ご自分の意思でそばに置かれた女人が
492
00:53:47,297 --> 00:53:50,050
宜嬪慈駕でした
493
00:53:50,050 --> 00:53:53,020
はい そうでしたね
494
00:53:53,020 --> 00:53:59,618
おかしなことにこの世の誰もが
知っているようです
495
00:54:00,548 --> 00:54:05,871
殿下が誰を一番愛されていたか
496
00:54:13,635 --> 00:54:17,718
みんなどことなく
497
00:54:17,718 --> 00:54:21,107
宜嬪慈駕に似ていました
498
00:54:22,204 --> 00:54:27,317
ある人はあの聡明な眼差しが
499
00:54:27,317 --> 00:54:32,099
またある人はあの明るい微笑みが
500
00:54:32,099 --> 00:54:36,860
あるいはあの気さくな人柄が
501
00:54:36,860 --> 00:54:42,398
みんな少しずつ亡くなったあの人に似ていました
502
00:54:42,398 --> 00:54:48,664
それで殿下はその中から一人
選ばれたんですか?
503
00:54:48,664 --> 00:54:51,195
宜嬪慈駕に一番似ている人に?
504
00:54:51,195 --> 00:54:53,226
いいえ
505
00:54:55,158 --> 00:55:01,825
あんなにお怒りになった殿下の姿は初めて見ました
506
00:55:40,248 --> 00:55:46,902
結局新たに再揀択をしなければならず
507
00:55:46,902 --> 00:55:53,221
ついに新しい後宮が一人選ばれました
508
00:55:54,585 --> 00:55:57,479
新しくお入りになる綏嬪(スビン)慈駕は
509
00:55:57,479 --> 00:56:02,541
宜嬪慈駕と少しも似ていらっしゃいません
510
00:56:03,174 --> 00:56:07,904
私はなぜだか...
511
00:56:12,163 --> 00:56:15,048
嬉しかったです
512
00:56:19,797 --> 00:56:22,004
大丈夫ですか ソ尚宮?
513
00:56:23,397 --> 00:56:27,579
私が何かしてあげられることはありますか?
言って下さい
514
00:56:31,490 --> 00:56:33,798
- 令監
- はい
515
00:56:33,798 --> 00:56:37,510
どうか殿下をお守り下さい
516
00:56:42,684 --> 00:56:46,214
殿下が寂しくないように
517
00:56:47,557 --> 00:56:50,148
孤独にならないように
518
00:56:53,397 --> 00:56:59,030
令監がそばでお守り下さい
519
00:57:01,287 --> 00:57:05,197
はい わかりました
520
00:57:43,098 --> 00:57:48,705
殿下 綏嬪が直接準備した料理でございます
521
00:57:48,705 --> 00:57:52,450
少しだけでもお味見なさって下さい
522
00:58:14,311 --> 00:58:16,205
殿下
523
00:58:21,070 --> 00:58:24,485
私が真心を込めて作って参りました
524
00:58:24,485 --> 00:58:26,760
どうぞお召し上がり下さい
525
00:58:29,167 --> 00:58:32,098
そうか それでは...
526
00:58:39,279 --> 00:58:43,220
料理というのは見た目ではなく味でしょう
527
00:59:20,260 --> 00:59:24,396
料理というのは味よりも真心でしょう
528
00:59:29,046 --> 00:59:35,579
どうやって作るのかわからないなら
いっそ他の宮女に代わりにしてくれと頼めばいいだろう
529
00:59:35,579 --> 00:59:38,011
殿下の誕生日ではありませんか
530
00:59:38,011 --> 00:59:42,024
私が自分で作って差し上げたかったのです
531
00:59:45,431 --> 00:59:49,320
おいしくありませんか?
532
00:59:49,871 --> 00:59:51,748
召し上がらなくても構いません
533
00:59:51,748 --> 00:59:53,913
いやいや そうではない
534
00:59:55,190 --> 00:59:59,293
いや 見た目はこれでも
535
01:00:01,768 --> 01:00:04,391
味は悪くないな
536
01:00:05,495 --> 01:00:07,631
全部食べよう
537
01:00:11,385 --> 01:00:14,130
こんなマンドゥクク(餃子スープ)は初めて見た
538
01:00:22,466 --> 01:00:24,339
これは...
539
01:00:45,265 --> 01:00:48,853
たくさん準備しておいて良かったです
540
01:00:49,796 --> 01:00:52,428
もう一杯お召し上がり下さい
541
01:01:00,389 --> 01:01:03,882
おいしいとおっしゃいませんでしたか?
542
01:01:20,469 --> 01:01:25,069
これをどうやって食べる... べきか?
543
01:01:25,591 --> 01:01:28,510
一口でいっぺんにお召し上がり下さい
544
01:01:30,485 --> 01:01:33,179
先に食べてみるか?
545
01:01:33,179 --> 01:01:36,711
いいえ 私はただ見ているだけで
お腹が一杯になります
546
01:01:36,711 --> 01:01:40,901
いやいや こんなに
真心を込めて作ってくれたのに
547
01:01:40,901 --> 01:01:42,360
私一人で食べるわけには行かないだろう
548
01:01:42,360 --> 01:01:44,679
- まさかそんなことはできません
- ほら あー
549
01:01:44,679 --> 01:01:48,289
”あー”しなさい こらこら
550
01:01:52,797 --> 01:01:55,495
そうだ あー
551
01:01:56,465 --> 01:01:59,457
そうだ よく食べるな
552
01:01:59,457 --> 01:02:03,324
自分で作ったものはどうだ?
おいしいだろう?
553
01:02:03,324 --> 01:02:05,919
- とてもおいしいです
- それならもっと食べなさい
554
01:02:05,919 --> 01:02:09,027
殿下 私が致します
555
01:02:09,027 --> 01:02:10,506
私はもう腹一杯だ
556
01:02:10,506 --> 01:02:14,494
- もう一杯全部食べただろう
- ”あー”なさって下さい
557
01:02:17,538 --> 01:02:19,195
嬉しいです
558
01:02:19,195 --> 01:02:20,936
何が嬉しいのだ?
559
01:02:20,936 --> 01:02:24,226
よく召し上がるのを見ると嬉しいということです
560
01:02:28,180 --> 01:02:33,700
綏嬪にすまないと伝えてくれ
561
01:03:08,665 --> 01:03:10,427
ドギム
562
01:03:11,273 --> 01:03:16,638
私は… もうお前のことは考えない
563
01:03:18,250 --> 01:03:23,464
ただ忘れたふりに過ぎなくても構わない
564
01:03:24,814 --> 01:03:27,180
お前を忘れる
565
01:03:28,802 --> 01:03:33,670
私は王だ すべきことをする
566
01:03:34,345 --> 01:03:36,905
義務を果たす
567
01:03:37,482 --> 01:03:43,303
今までそうやって生きてきて
これからもそうやって生きていく
568
01:03:44,301 --> 01:03:45,929
私は…
569
01:03:47,963 --> 01:03:51,330
お前を忘れる
570
01:04:16,480 --> 01:04:21,510
もしもし そこのお方
ちょっと休んでいかれなさい
571
01:04:32,487 --> 01:04:38,302
確かまだ50歳を超えていないと言われたが
572
01:04:39,170 --> 01:04:41,300
はい そうです
573
01:04:41,300 --> 01:04:44,908
この年寄りはもうすぐ90になる
574
01:04:45,770 --> 01:04:51,870
これまで4人の王が治める世の中を見てきた
575
01:04:51,870 --> 01:04:57,796
そんな私が断言するが
こんなに平和で豊かな時代は初めてだ
576
01:05:00,571 --> 01:05:07,026
老いて病気になり目もよく見えないが
それでも人間らしく生きている
577
01:05:07,026 --> 01:05:10,292
国が私の面倒を見てくれるからな
578
01:05:10,292 --> 01:05:14,816
以前には想像もできなかったことだ
579
01:05:23,590 --> 01:05:25,413
ご老人
580
01:05:26,098 --> 01:05:30,539
下り道は険しいので私が手を貸しましょう
581
01:05:30,539 --> 01:05:35,028
大丈夫だ これまでの人生 ずっと歩いてきた道だ
582
01:05:49,408 --> 01:05:51,675
それでは気をつけてお帰り下さい
583
01:06:22,727 --> 01:06:24,507
狙え!
584
01:06:25,539 --> 01:06:27,332
放て!
585
01:06:33,210 --> 01:06:33,900
狙え!
586
01:06:33,900 --> 01:06:38,898
今矢を放っている者達は壮勇営*の兵士達か?
(チャンヨンヨン:正祖が組織した王の護衛部隊)
587
01:06:38,898 --> 01:06:40,899
そうでございます
588
01:06:42,695 --> 01:06:46,234
守禦庁*の兵士達より腕が良いな
(スオチョン:首都の北部に本部を置いた軍営)
589
01:06:46,234 --> 01:06:51,510
壮勇営の兵士達は殿下が自ら
選ばれましたから当然の結果です
590
01:06:51,510 --> 01:06:53,160
狙え!
591
01:06:53,160 --> 01:06:56,210
今交代した者達は禁衛営*です
(グムィヨン:王の護衛・首都防衛を行った軍営)
592
01:06:56,210 --> 01:06:57,860
放て!
593
01:07:10,610 --> 01:07:13,295
普通の腕前じゃないな
594
01:07:13,295 --> 01:07:16,450
禁衛営にあんな兵士がいたのか
595
01:07:17,309 --> 01:07:23,970
禁衛営の兵士達は私が自ら
選びましたから当然の結果です
596
01:07:29,281 --> 01:07:32,056
あの者を連れてきてくれ
597
01:07:32,056 --> 01:07:38,310
守禦庁の従事官の席が一つ
空いているがちょうど良いようだ
598
01:07:39,966 --> 01:07:44,592
私ソン・グンミン 王命を受け参りました
599
01:07:44,592 --> 01:07:46,683
頭を上げなさい
600
01:07:46,683 --> 01:07:48,514
はい 殿下
601
01:07:52,001 --> 01:07:57,220
君は 何だか顔に見覚えがあるが
602
01:07:58,800 --> 01:08:01,167
父親の名前は何という?
603
01:08:01,167 --> 01:08:04,370
父はソン・シクと申します
604
01:08:05,610 --> 01:08:07,298
お前は...
605
01:08:09,287 --> 01:08:11,405
宜嬪の甥だな
606
01:08:11,405 --> 01:08:13,816
そうでございます 殿下
607
01:08:22,874 --> 01:08:26,820
先ほどのあの者を
禁衛営の従事官に任命してくれ
608
01:08:26,820 --> 01:08:28,605
はい 殿下
609
01:08:37,673 --> 01:08:43,360
5日後は宜嬪の命日だ
610
01:08:50,168 --> 01:08:52,746
全く久しぶりです
611
01:08:52,746 --> 01:08:57,650
殿下が宜嬪の話をなさるのは
612
01:08:57,650 --> 01:08:59,930
とても長い間
613
01:09:01,610 --> 01:09:04,370
あの人のことを忘れて生きていた
614
01:09:51,271 --> 01:09:53,321
久しぶりだな
615
01:09:57,084 --> 01:09:59,550
ここは
616
01:09:59,550 --> 01:10:02,500
少しも変わっていない
617
01:10:03,751 --> 01:10:06,668
殿下が以前に命を下された通り
618
01:10:06,668 --> 01:10:11,890
何一つ変えず そのままにしております
619
01:10:14,184 --> 01:10:16,800
少し一人にしてくれ
620
01:11:05,310 --> 01:11:07,050
[義狗堂]
621
01:11:19,200 --> 01:11:22,340
[義狗堂]
622
01:12:52,169 --> 01:12:54,320
殿下
623
01:12:54,320 --> 01:12:58,130
宜嬪のことを覚えている人を
探していらっしゃると聞きました
624
01:12:59,070 --> 01:13:04,102
その人がもうすぐ殿下をお訪ねするでしょう
625
01:13:04,102 --> 01:13:09,640
少しでも殿下の慰めになることを祈ります
626
01:13:47,254 --> 01:13:50,540
お呼びになりましたか 殿下?
627
01:13:54,066 --> 01:13:57,182
君は提調尚宮だろう
628
01:13:58,039 --> 01:14:02,872
私は君を呼んだ覚えはないが
629
01:14:02,872 --> 01:14:07,090
宜嬪の遺品を探していらっしゃるとお聞きしました
630
01:14:13,765 --> 01:14:15,505
そうだ
631
01:14:21,788 --> 01:14:25,380
君はあの人の友達だった
632
01:14:30,681 --> 01:14:32,893
長い間
633
01:14:34,769 --> 01:14:37,690
そのことすら忘れていた
634
01:14:40,284 --> 01:14:42,890
ペ尚宮
635
01:14:42,890 --> 01:14:45,240
君の名前は何だ?
636
01:14:45,245 --> 01:14:48,678
ペ・ギョンヒと申します
637
01:14:48,678 --> 01:14:55,110
君以外にも宜嬪の友達がニ人いたはずだ
638
01:14:57,171 --> 01:15:00,280
一人は早くに死んで
639
01:15:03,207 --> 01:15:05,232
もう一人は
640
01:15:05,232 --> 01:15:11,790
尚宮キム・ボギョンは
一昨年病気で亡くなりました
641
01:15:16,423 --> 01:15:19,200
お前も一人残されたのか?
642
01:15:25,361 --> 01:15:29,980
私は一人ではございません
643
01:15:30,684 --> 01:15:34,401
昔友達と約束したのです
644
01:15:34,401 --> 01:15:37,790
必ずまた会おうと
645
01:15:39,467 --> 01:15:44,360
ですから私の友達は私を待っております
646
01:15:45,865 --> 01:15:50,560
宜嬪もやはりそうしていることでしょう
647
01:15:51,381 --> 01:15:55,070
宜嬪がなぜお前を待つのだ?
648
01:16:06,372 --> 01:16:08,420
私の嬪だ
649
01:16:09,160 --> 01:16:11,280
私の人だ
650
01:16:12,592 --> 01:16:19,481
どんなに歳月が流れても私のもので
絶対に他の誰にも渡さない
651
01:16:19,481 --> 01:16:23,560
宜嬪のことはお忘れになったと思っておりました
652
01:16:24,730 --> 01:16:27,030
しかしそうではなかったのですね
653
01:16:29,904 --> 01:16:36,076
宜嬪の遺品は文孝世子*がおられた東宮にございます
(ムニョセジャ:正祖と宜嬪の死んだ息子)
654
01:16:36,076 --> 01:16:39,510
殿下がお望みなら持って参ります
655
01:16:39,510 --> 01:16:41,306
そうしてくれ
656
01:17:09,685 --> 01:17:13,998
私がここで宜嬪の遺品を保管しておりました
657
01:17:13,998 --> 01:17:16,481
よくやってくれた
658
01:17:16,481 --> 01:17:18,122
褒美を与えよう
659
01:17:18,122 --> 01:17:21,290
褒美は望みません
660
01:17:21,290 --> 01:17:27,090
私はただ 自分がしたいことをしただけでございます
661
01:17:29,165 --> 01:17:32,105
宜嬪と言い方が似ているな
662
01:17:34,386 --> 01:17:36,736
友達だからそうなのか
663
01:17:40,064 --> 01:17:42,019
最後まで
664
01:17:44,285 --> 01:17:47,150
あの人はお前達を探していた
665
01:17:49,380 --> 01:17:52,850
お前達ではなく私が来てがっかりしただろう
666
01:17:54,220 --> 01:17:56,020
私に
667
01:17:58,463 --> 01:18:04,039
来世では知らぬふりをしろと言った
668
01:18:06,190 --> 01:18:11,365
すれ違うだけでただ通り過ぎてくれと
669
01:18:15,081 --> 01:18:17,396
殿下
670
01:18:17,396 --> 01:18:21,799
宜嬪はただ小さな意地を
張っていただけでございます
671
01:18:23,289 --> 01:18:24,378
意地?
672
01:18:24,378 --> 01:18:29,377
そんな小さな意地でも張らないと耐えられない
673
01:18:29,377 --> 01:18:31,584
そう言っておりました
674
01:18:33,290 --> 01:18:36,267
おわかりですか 殿下
675
01:18:36,267 --> 01:18:39,307
明らかに宜嬪もやはり 心から殿下を—
676
01:18:39,307 --> 01:18:41,274
黙れ!
677
01:18:43,537 --> 01:18:50,359
私がなぜお前の口から
あの人の本心を聞くのだ?
678
01:18:52,662 --> 01:18:55,770
他人の口から聞く必要はない
679
01:18:56,480 --> 01:18:58,590
偉そうに振る舞うな
680
01:18:59,675 --> 01:19:02,018
申し訳ございません
681
01:19:02,018 --> 01:19:04,730
一人でいたいからもう下がれ
682
01:20:03,780 --> 01:20:06,070
[大学衍義補]
683
01:20:06,070 --> 01:20:07,780
筆写の仕事?
684
01:20:07,780 --> 01:20:10,792
たくさんの宮女が非番の時 片手間にやっています
685
01:20:10,792 --> 01:20:13,342
大学衍義補を?
686
01:20:15,770 --> 01:20:17,873
本当にお前が筆写したものなのか?
687
01:20:17,873 --> 01:20:20,981
センガクシごときがなぜ
こんな字が書けるのかと聞いている
688
01:20:20,981 --> 01:20:24,605
さっきからセンガクシセンガクシと人を見下げてますが
689
01:20:24,605 --> 01:20:27,858
そちらはどれだけお偉いんですか?
690
01:20:30,910 --> 01:20:33,570
[郭張両文錄]
691
01:22:08,220 --> 01:22:11,190
[敢えて反省文を書けとおっしゃったのは
私に自ら過ちに気づく機会を下さったということ...]
692
01:22:46,169 --> 01:22:48,685
なんて小さい...
693
01:22:53,965 --> 01:22:57,300
こんなにも小さな人だったのか
694
01:23:04,782 --> 01:23:06,642
そんなお前を...
695
01:23:09,655 --> 01:23:12,332
私は恋い慕っていた
696
01:23:26,976 --> 01:23:28,908
ドギム...
697
01:23:44,681 --> 01:23:49,180
なりません まだ早すぎます
698
01:23:55,707 --> 01:23:59,150
左議政*は疲れないか?
(チャイジョン:中央官庁第二位の官職)
699
01:23:59,150 --> 01:24:04,182
王がしようとすることに毎回そうやって
立ちはだかるのも簡単じゃないはずだ
700
01:24:04,182 --> 01:24:08,453
官奴婢を解放することに
反対しているのではございません
701
01:24:08,453 --> 01:24:14,908
ただ時期がまだ早すぎると申し上げているのです
702
01:24:14,908 --> 01:24:17,840
官奴婢を解放する前に
703
01:24:17,840 --> 01:24:23,269
その仕事の代わりをする人達に
あげる賃金を準備し
704
01:24:23,269 --> 01:24:29,770
労働力を受ける官庁は
別のところから財源を確保し...
705
01:24:33,251 --> 01:24:37,120
わかった 君の思うようにしてくれ
706
01:24:37,120 --> 01:24:41,021
- はい?
- 君の言うことが正しい
707
01:24:41,021 --> 01:24:45,810
できるだけ早く解決方法を見つけるように
708
01:24:46,270 --> 01:24:48,696
もう下がってよい
709
01:24:48,696 --> 01:24:50,371
はい
710
01:24:57,454 --> 01:25:02,621
全く... もどかしいな
711
01:25:09,351 --> 01:25:15,350
以前には臣下がこんなことを申し上げるとは
考えたこともございませんでした
712
01:25:15,350 --> 01:25:19,730
しかし今日はどうしても
申し上げずにはいられません
713
01:25:19,730 --> 01:25:23,531
殿下のように民を大事になさる聖君は
714
01:25:23,531 --> 01:25:27,240
この世に二人といないでしょう
715
01:25:28,280 --> 01:25:31,099
私 シム・フィウォン
716
01:25:32,087 --> 01:25:35,610
殿下を主君としてお仕えできて
717
01:25:36,820 --> 01:25:39,040
嬉しく思います
718
01:26:03,770 --> 01:26:06,090
あの年寄りは突然
719
01:26:07,260 --> 01:26:09,770
普段言わないことを...
720
01:27:29,498 --> 01:27:31,530
殿下
721
01:27:32,574 --> 01:27:37,119
お目覚めになって本当に安心致しました
722
01:27:38,457 --> 01:27:43,480
燻煙方法の効果があったようです
723
01:27:43,480 --> 01:27:46,168
また治療を始めることに致します
724
01:27:46,168 --> 01:27:48,087
いや
725
01:27:50,674 --> 01:27:53,292
少し外してくれ
726
01:27:55,904 --> 01:27:58,312
一人になりたい
727
01:28:39,988 --> 01:28:43,073
なぜよりによって私なのですか?
728
01:28:43,073 --> 01:28:45,670
それはどういう意味だ?
729
01:28:45,670 --> 01:28:48,670
この世には女人がたくさんいます
730
01:28:49,270 --> 01:28:53,406
家門と学識 品格...
731
01:28:53,406 --> 01:28:56,135
全て揃った女人がたくさんいるのに
732
01:28:56,135 --> 01:28:58,650
なぜ私だったのですか?
733
01:28:59,872 --> 01:29:02,510
他のどんな女人も
734
01:29:03,870 --> 01:29:06,560
お前にはなれないから
735
01:29:09,892 --> 01:29:11,706
ドギム
736
01:29:12,559 --> 01:29:18,448
私は天に背いてまでも お前と心に決めた
737
01:29:20,888 --> 01:29:23,559
だから他の人は必要ない
738
01:29:26,266 --> 01:29:28,793
ただお前でなければだめだ
739
01:30:26,071 --> 01:30:28,872
悪い夢でもご覧になったのですか?
740
01:30:37,800 --> 01:30:39,333
お前...
741
01:30:43,728 --> 01:30:45,760
ここにいたんだな
742
01:30:46,702 --> 01:30:49,365
私はずっとここにいます
743
01:30:49,365 --> 01:30:52,950
私の膝枕で一日中眠っていらっしゃったでしょう?
744
01:31:15,287 --> 01:31:19,287
もうお戻りにならないといけません
遅くなってしまいました
745
01:31:19,287 --> 01:31:20,995
ああ
746
01:31:22,500 --> 01:31:24,294
そうだな
747
01:31:42,066 --> 01:31:43,481
ドギム
748
01:31:43,481 --> 01:31:45,520
はい 殿下
749
01:31:46,869 --> 01:31:52,410
私は絶対お祖父様のようには愛さない
750
01:31:52,860 --> 01:31:53,981
はい?
751
01:31:53,981 --> 01:31:56,574
私は最後まで守る
752
01:31:58,866 --> 01:32:01,317
自分の愛する人を
753
01:32:03,068 --> 01:32:06,110
突然何のお話なのか…
754
01:32:08,484 --> 01:32:11,814
わかりましたから早くお戻り下さい
755
01:32:11,814 --> 01:32:14,480
本当に遅くなってしまいましたよ
756
01:34:20,892 --> 01:34:23,780
突然花の鑑賞ですか?
757
01:34:23,780 --> 01:34:26,379
花がまた咲いたんだな
758
01:34:27,761 --> 01:34:32,710
二度と見られないと思っていたのに
759
01:34:32,710 --> 01:34:36,122
花の鑑賞なら後でなさって下さい
760
01:34:36,122 --> 01:34:38,590
早くお戻りにならなくては
761
01:34:39,776 --> 01:34:44,460
皆が殿下を待っています
762
01:34:50,754 --> 01:34:52,792
ドギム
763
01:34:52,792 --> 01:34:53,875
はい
764
01:34:53,875 --> 01:34:56,705
長い歳月が流れ
765
01:34:57,789 --> 01:34:59,710
時々
766
01:35:01,260 --> 01:35:04,100
私もわからなくなった
767
01:35:07,763 --> 01:35:10,470
お前のことが本当に恋しいのか
768
01:35:11,881 --> 01:35:13,650
それとも
769
01:35:14,980 --> 01:35:19,900
過ぎた歳月を切なく美化しているだけなのか
770
01:35:22,154 --> 01:35:24,216
今はわかる
771
01:35:25,873 --> 01:35:29,390
私はお前が恋しくて
772
01:35:31,985 --> 01:35:35,380
お前と一緒にいた頃が恋しかった
773
01:35:47,719 --> 01:35:51,297
二度とこの手を離さない
774
01:35:52,700 --> 01:35:55,178
そんなことはおっしゃらないで下さい
775
01:35:56,696 --> 01:36:00,617
今ならまだお戻りになれます
776
01:36:02,203 --> 01:36:07,094
殿下が当然戻るべきところへお戻り下さい
777
01:36:11,380 --> 01:36:16,686
良い王でいらっしゃらなければ
今までずっとそうであったように
778
01:36:17,963 --> 01:36:20,700
いるべきところはここだ
779
01:36:21,970 --> 01:36:23,880
どうやら
780
01:36:25,070 --> 01:36:27,840
あまり時間がないようだ
781
01:36:29,990 --> 01:36:32,683
待つ余裕もない
782
01:36:36,868 --> 01:36:38,680
だから
783
01:36:41,260 --> 01:36:43,510
私を愛してくれ
784
01:36:47,002 --> 01:36:48,681
どうか...
785
01:36:52,467 --> 01:36:54,606
私を愛してくれ
786
01:36:55,770 --> 01:37:02,740
787
01:37:03,730 --> 01:37:10,680
788
01:37:11,740 --> 01:37:18,790
789
01:37:19,810 --> 01:37:26,720
790
01:37:27,760 --> 01:37:34,730
791
01:37:35,740 --> 01:37:42,760
792
01:37:43,790 --> 01:37:50,730
793
01:37:51,770 --> 01:37:58,780
794
01:37:59,740 --> 01:38:06,810
795
01:38:06,810 --> 01:38:13,720
796
01:38:14,888 --> 01:38:19,314
これが... 過去でもいい
797
01:38:20,284 --> 01:38:22,503
夢でもいい
798
01:38:23,690 --> 01:38:26,517
死でも構わない
799
01:38:27,805 --> 01:38:33,538
ただお前と共にいるこの瞬間を選ぶだけだ
800
01:38:34,778 --> 01:38:37,211
そして願うだけだ
801
01:38:38,414 --> 01:38:42,803
この瞬間が変わらないことを
802
01:38:44,388 --> 01:38:46,460
この瞬間が
803
01:38:47,090 --> 01:38:49,230
永遠であることを
804
01:38:53,978 --> 01:39:00,088
そうして この瞬間はやがて永遠になった
805
01:39:04,620 --> 01:39:10,760
[最後までご視聴ありがとうございました
視聴者の皆様と赤い袖先が共にした瞬間が
永遠になることをお祈りします]
806
01:39:10,760 --> 01:39:14,170
[俳優イ・ソンジェ 特別出演に感謝致します]
807
01:39:16,670 --> 01:39:23,380
♫ 愛 そのありふれた心で ♫
808
01:39:23,380 --> 01:39:29,700
♫ 耐えてきた寂しい時間 ♫
809
01:39:31,050 --> 01:39:38,340
♫ 大切に抱きしめてくれたあなたの胸の中で ♫
810
01:39:38,340 --> 01:39:45,440
♫ こみ上げてきた涙をぐっとこらえ ♫
811
01:39:45,440 --> 01:39:52,420
♫ 私の世界を全て染めてしまった ♫
812
01:39:52,420 --> 01:39:58,410
♫ あなたの手を離すの ♫
813
01:40:00,300 --> 01:40:07,460
♫ あなたのそばで幸せだった日は暮れていき ♫