1 00:00:33,205 --> 00:00:36,191 (矢萩多衣)わたくし ご主人をいただきにまいりました。 2 00:00:36,191 --> 00:00:40,212 〈新生「花ずみ」の女将として 生きる事を決意した通子は→ 3 00:00:40,212 --> 00:00:44,199 数々の困難に立ち向かっていく〉 4 00:00:44,199 --> 00:00:46,218 (堀口八重)前田と別れます。 5 00:00:46,218 --> 00:00:51,189 〈先代の愛人 鶴代の策略から 通子を救ったのは…〉 6 00:00:51,189 --> 00:00:53,191 愛人の風上にも置けやしない。 7 00:00:53,191 --> 00:00:56,211 〈意外にも 多衣のアドバイスだった〉 8 00:00:56,211 --> 00:00:59,197 あの鶴代って人の所に 謝りに行くといいわ。 9 00:00:59,197 --> 00:01:02,200 (立石通子) 改めて結婚してもらう事にしたの。 10 00:01:02,200 --> 00:01:04,202 多衣さんと結婚して。 11 00:01:04,202 --> 00:01:09,207 (上島旬平)俺は 多衣との事で まだ お前に隠してる事がある。 12 00:01:09,207 --> 00:01:11,209 2つも。 13 00:01:11,209 --> 00:01:13,195 だけど言いたくない。 14 00:01:13,195 --> 00:01:17,215 お前がそういう気持ちなら なんの意味もない。 15 00:01:17,215 --> 00:01:21,186 〈そして 旬平への未練を 断ち切るために→ 16 00:01:21,186 --> 00:01:24,186 通子は 最後に抱かれるのだった〉 17 00:01:31,196 --> 00:01:36,196 〈半月前 元夫が 愛人だった女と再婚した〉 18 00:01:37,202 --> 00:01:40,202 お塩ください。 はい。 19 00:01:41,206 --> 00:01:45,210 〈いつか 私の元に 戻ってくるのではないか→ 20 00:01:45,210 --> 00:01:49,214 という未練を→ 21 00:01:49,214 --> 00:01:52,200 私は すっぱりと断ち切り→ 22 00:01:52,200 --> 00:01:55,200 夫を あの女に渡してやった〉 23 00:01:56,204 --> 00:01:58,206 それでも お父さんが→ 24 00:01:58,206 --> 00:02:01,209 あなたたちの父親である事に 変わりはないから。 25 00:02:01,209 --> 00:02:06,214 お父さんも 一希と優美の事 大切に思ってるから。 26 00:02:06,214 --> 00:02:08,216 (立石一希) いや ちょっと待ってよ! 27 00:02:08,216 --> 00:02:10,218 だって 偽装離婚って…。 28 00:02:10,218 --> 00:02:13,188 誰? 再婚って。 …っていうか 前から? 29 00:02:13,188 --> 00:02:15,207 前からなの? 親父 その相手と。 30 00:02:15,207 --> 00:02:18,226 (立石優美)別にいいじゃん 前でも あとでも。 31 00:02:18,226 --> 00:02:20,212 (一希)いや だってさ…。 32 00:02:20,212 --> 00:02:23,265 お母さん的に けりがついたって事でしょ? 33 00:02:23,265 --> 00:02:25,217 うん…。 34 00:02:25,217 --> 00:02:28,186 だったら それでいいじゃん。 35 00:02:28,186 --> 00:02:30,188 じゃあ 宿題があるから。 36 00:02:30,188 --> 00:02:32,188 うん。 37 00:02:34,192 --> 00:02:36,211 私なら 大丈夫だから。 38 00:02:36,211 --> 00:02:38,196 ああ… うん。 39 00:02:38,196 --> 00:02:45,196 ♬~ 40 00:02:49,191 --> 00:02:51,209 大変お待たせ致しました。 41 00:02:51,209 --> 00:02:53,261 〈かつての舅の愛人で→ 42 00:02:53,261 --> 00:02:57,215 水商売の大先輩である 鶴代ママの助けもあり→ 43 00:02:57,215 --> 00:02:59,217 客足は伸びていたが→ 44 00:02:59,217 --> 00:03:02,187 月々の借金返済を考えると→ 45 00:03:02,187 --> 00:03:05,207 まだまだ厳しい経営状態が 続いていた〉 46 00:03:05,207 --> 00:03:07,207 (電話) 47 00:03:08,193 --> 00:03:11,196 はい 花ずみでございます。 48 00:03:11,196 --> 00:03:14,216 「ご無沙汰しています。 八重です」 49 00:03:14,216 --> 00:03:18,203 八重さん!? あなた どうしてるの? 50 00:03:18,203 --> 00:03:20,188 女将さん 今から→ 51 00:03:20,188 --> 00:03:23,258 品川ユニオンホテルの ロイヤルスイートに→ 52 00:03:23,258 --> 00:03:25,193 夜食を1人分 届けてください。 53 00:03:25,193 --> 00:03:29,197 大阪の野沢製作電機の野沢社長が うち…→ 54 00:03:29,197 --> 00:03:33,235 勝浪に注文の電話してみえたのを 私が取って…。 55 00:03:33,235 --> 00:03:36,288 私 すぐに 女将さんの顔が浮かんだんです! 56 00:03:36,288 --> 00:03:38,223 それで 野沢社長には→ 57 00:03:38,223 --> 00:03:42,210 勝浪は 1人分の出前は できませんって お断りしました。 58 00:03:42,210 --> 00:03:45,297 だから 女将さん すぐに花ずみの料理を…! 59 00:03:45,297 --> 00:03:50,218 八重さん あなた 勝浪にいるの? 前田さんの所に? 60 00:03:50,218 --> 00:03:53,221 (大角六扇の声) 八重は前田とデキとる。 61 00:03:53,221 --> 00:03:56,208 この店 辞めて→ 62 00:03:56,208 --> 00:03:58,226 前田と別れます。 63 00:03:58,226 --> 00:04:01,296 前田さんとは 別れたんじゃなかったの? 64 00:04:01,296 --> 00:04:03,215 (前田秀治)皿を用意しろ! はい! 65 00:04:03,215 --> 00:04:06,234 (八重)そのつもりでした。 いえ 今だって…。 66 00:04:06,234 --> 00:04:09,221 だから こうして 女将さんに電話したんです。 67 00:04:09,221 --> 00:04:12,207 野沢社長の所 あれだけ大きな会社です。 68 00:04:12,207 --> 00:04:16,211 きっと 花ずみのためになります。 せめてものお詫びです! 69 00:04:16,211 --> 00:04:19,214 「とにかく急いで。 それじゃあ…」 70 00:04:19,214 --> 00:04:21,214 (電話が切れる音) 71 00:04:24,219 --> 00:04:29,224 板長! 至急 お弁当を一人前 とびきり豪勢なのを作って。 72 00:04:29,224 --> 00:04:31,209 あっ… やっぱり 豪勢じゃなくていいわ。 73 00:04:31,209 --> 00:04:33,228 ほら この前 出して 評判が良かった→ 74 00:04:33,228 --> 00:04:35,213 あの 焼き鯖のばらずし あれにして。 75 00:04:35,213 --> 00:04:38,216 あれなら 恩着せがましくなくていいわ。 76 00:04:38,216 --> 00:04:40,235 はい。 77 00:04:40,235 --> 00:04:42,235 店の料理 頼む。 (矢場俊介)はい わかりました。 78 00:04:43,221 --> 00:04:45,207 ちょっとしたおかずと一緒に これに詰めて。 79 00:04:45,207 --> 00:04:48,243 届け先は? 品川ユニオンホテル。 80 00:04:48,243 --> 00:04:51,229 野沢製作電機の社長さんが 泊まってらっしゃるの。 81 00:04:51,229 --> 00:04:53,215 野沢社長? 知ってるの? 82 00:04:53,215 --> 00:04:58,220 ああ…。 昔の花ずみのお得意さんだ。 83 00:04:58,220 --> 00:05:00,205 でも どうして 野沢さんが? 84 00:05:00,205 --> 00:05:04,209 八重さんが 勝浪に来た注文を うちに譲ってくれたの。 85 00:05:04,209 --> 00:05:07,229 えっ… 八重さん 勝浪にいるんですか? 86 00:05:07,229 --> 00:05:10,215 あの女 また なんか 魂胆があるんじゃないのか? 87 00:05:10,215 --> 00:05:13,251 私は 八重さんを信じます。 88 00:05:13,251 --> 00:05:19,207 ♬~ 89 00:05:19,207 --> 00:05:22,294 でも 野沢社長は うちのものは 受け取らないかもしれない。 90 00:05:22,294 --> 00:05:24,296 どうして? 91 00:05:24,296 --> 00:05:26,231 おふくろが 生前 大喧嘩して→ 92 00:05:26,231 --> 00:05:30,218 怒った社長が 二度と うちの料理は口にしないって→ 93 00:05:30,218 --> 00:05:32,237 縁を切られたんです。 94 00:05:32,237 --> 00:05:34,205 そうなの!? 95 00:05:34,205 --> 00:05:38,209 でも… それは お義母さんとの話でしょ。 96 00:05:38,209 --> 00:05:40,211 私には関係ありません。 97 00:05:40,211 --> 00:05:45,216 私は 八重さんに… そのお弁当に 花ずみの命運をかけます。 98 00:05:45,216 --> 00:05:47,235 だから 早く作ってください。 99 00:05:47,235 --> 00:05:59,235 ♬~ 100 00:06:11,209 --> 00:06:15,209 (チャイム) 101 00:06:18,233 --> 00:06:20,233 (ドアの開く音) 102 00:06:22,220 --> 00:06:25,223 先ほど ロビーから お電話させていただいた→ 103 00:06:25,223 --> 00:06:27,208 花ずみの女将でございます。 104 00:06:27,208 --> 00:06:30,228 (野沢福造)せっかくだが 私は 花ずみの料理は食べない。 105 00:06:30,228 --> 00:06:33,228 持って帰れ。 あっ… お待ちください! 106 00:06:34,232 --> 00:06:38,219 わたくしども花ずみは 昔の花ずみとは違います。 107 00:06:38,219 --> 00:06:42,223 姑を継ぐ気はございませんから。 108 00:06:42,223 --> 00:06:46,227 あんた あの家の嫁なのか? あの旬平の? 109 00:06:46,227 --> 00:06:48,229 かつては…。 110 00:06:48,229 --> 00:06:53,234 でも 今は離婚して 上島とは無関係でございます。 111 00:06:53,234 --> 00:06:57,222 腕はいいので 板長として雇ってはいますけど。 112 00:06:57,222 --> 00:07:02,222 あんた もしかして 先代の女将は嫌いか? 113 00:07:04,229 --> 00:07:07,229 はい。 大嫌いです。 114 00:07:08,233 --> 00:07:11,219 (笑い声) 115 00:07:11,219 --> 00:07:15,223 こりゃいい。 そうか 大嫌いか。 116 00:07:15,223 --> 00:07:17,225 あんた なかなか面白い。 117 00:07:17,225 --> 00:07:19,227 ゆっくり話そう。 中へ入れ。 118 00:07:19,227 --> 00:07:21,229 あっ…。 119 00:07:21,229 --> 00:07:23,214 一応 わたくしも女でございますから→ 120 00:07:23,214 --> 00:07:27,218 お部屋に入らせていただくのは このお弁当だけという事で→ 121 00:07:27,218 --> 00:07:29,218 許してください。 122 00:07:33,224 --> 00:07:36,227 あんた 本当に面白いな。 123 00:07:36,227 --> 00:07:38,229 前の女将より ずっといい。 124 00:07:38,229 --> 00:07:41,216 ありがとう存じます。 125 00:07:41,216 --> 00:07:45,216 このお弁当も 気に入っていただけると思います。 126 00:07:48,223 --> 00:07:50,225 (ため息) 127 00:07:50,225 --> 00:07:53,211 (秒針の音) 128 00:07:53,211 --> 00:07:56,214 (戸の開閉音) 129 00:07:56,214 --> 00:07:59,217 あっ… ただいま。 130 00:07:59,217 --> 00:08:01,236 遅かったな。 131 00:08:01,236 --> 00:08:03,221 器を返したいから→ 132 00:08:03,221 --> 00:08:06,221 食べ終わるまで ロビーで待ってくれって言われて。 133 00:08:07,225 --> 00:08:09,225 食べてくれたのか? 134 00:08:13,214 --> 00:08:17,235 野沢社長 完食! とっても美味しかったって。 135 00:08:17,235 --> 00:08:19,220 そうか。 136 00:08:19,220 --> 00:08:21,239 でね 早速 注文をいただけたの。 137 00:08:21,239 --> 00:08:25,243 来週の日曜日に 熱海まで このお弁当 1000人分! 138 00:08:25,243 --> 00:08:27,245 はっ!? 139 00:08:27,245 --> 00:08:29,247 なんかね 会社の 大きな集まりがあるんですって。 140 00:08:29,247 --> 00:08:31,249 それで お昼に…。 いや…。 141 00:08:31,249 --> 00:08:35,236 無理だ! うちの人手で1000食なんて…。 142 00:08:35,236 --> 00:08:37,238 営業中から準備すれば 大丈夫よ。 143 00:08:37,238 --> 00:08:39,224 営業中から? 144 00:08:39,224 --> 00:08:41,242 店 休んだって 間に合うかどうか わからない。 145 00:08:41,242 --> 00:08:43,244 だって 大事な予約が入ってるもの。 146 00:08:43,244 --> 00:08:45,230 だから 優美にも手伝ってもらいます。 147 00:08:45,230 --> 00:08:48,233 優美一人 増えたから どうなるもんじゃない。 148 00:08:48,233 --> 00:08:50,233 多衣さんがいるじゃない。 149 00:08:52,237 --> 00:08:55,240 多衣さんにも 手伝ってもらいます。 150 00:08:55,240 --> 00:08:58,243 債権者としての多衣さんには 頼みづらいけど→ 151 00:08:58,243 --> 00:09:01,229 あなたの奥さんとしてなら 気軽に頼めるわ。 152 00:09:01,229 --> 00:09:03,248 店の一大事だからって。 153 00:09:03,248 --> 00:09:05,250 彼女が引き受けるかどうか…。 154 00:09:05,250 --> 00:09:09,237 フフッ…。 引き受けるわよ 絶対 大喜びで。 155 00:09:09,237 --> 00:09:12,307 そして 自分の立場をよくわきまえて→ 156 00:09:12,307 --> 00:09:16,227 精いっぱい腰を低くして みんなと うまくやる。 157 00:09:16,227 --> 00:09:19,227 そういう人よ。 忘れたの? 158 00:09:20,248 --> 00:09:23,251 やだ! やっと結婚して 一緒に暮らし始めたのに→ 159 00:09:23,251 --> 00:09:27,238 今度は 多衣さんの事 忘れ始めたんじゃないでしょうね。 160 00:09:27,238 --> 00:09:31,242 (笠井芯太郎)ハハッ…。 確かに 1000人分は驚くよな。 161 00:09:31,242 --> 00:09:33,244 でも みっちゃんらしい。 162 00:09:33,244 --> 00:09:36,231 あっ 笠井さんも あきれてる? 163 00:09:36,231 --> 00:09:38,216 (笠井)いや 感心してるんだよ。 164 00:09:38,216 --> 00:09:41,236 あと また勇気をもらった。 165 00:09:41,236 --> 00:09:43,204 勇気? ああ。 166 00:09:43,204 --> 00:09:46,224 実はさ まだ誰にも言ってないんだけど→ 167 00:09:46,224 --> 00:09:50,295 ちょっと… いや だいぶ大きい 仕事の話があるんだ。 168 00:09:50,295 --> 00:09:52,230 もしかしたら→ 169 00:09:52,230 --> 00:09:55,233 僕の身の丈には合ってないのかも しれないくらいの。 170 00:09:55,233 --> 00:09:58,219 でも 挑戦したい! うまくいけば うちの会社は→ 171 00:09:58,219 --> 00:10:01,239 ひと回りもふた回りも大きくなる。 もちろん リスクはある。 172 00:10:01,239 --> 00:10:04,225 失敗すれば 会社を潰す事になるかもしれない。 173 00:10:04,225 --> 00:10:07,228 でも 今しかない 大きなチャンスなんだ。 174 00:10:07,228 --> 00:10:11,249 このチャンスを逃したら きっと後悔すると思う。 175 00:10:11,249 --> 00:10:15,286 だから 僕も みっちゃんみたいに 賭けに出る事にした。 176 00:10:15,286 --> 00:10:17,222 そう決心できたのは→ 177 00:10:17,222 --> 00:10:20,225 みっちゃんの頑張りを 見てきたからだ。 178 00:10:20,225 --> 00:10:23,228 そうなんだ…。 179 00:10:23,228 --> 00:10:26,231 フフッ…。 もしかして こんな私でも→ 180 00:10:26,231 --> 00:10:28,233 なんかの役に立ってるって事? 181 00:10:28,233 --> 00:10:32,220 ああ。 大いに役に立ってるよ。 感謝してる。 182 00:10:32,220 --> 00:10:35,223 いやあ なんか嬉しい! フフフフ…。 183 00:10:35,223 --> 00:10:47,235 ♬~ 184 00:10:47,235 --> 00:10:50,205 ん? あっ…。 185 00:10:50,205 --> 00:10:54,225 でも お嬢さんも 手伝ってくれるなんて いいね。 186 00:10:54,225 --> 00:10:56,225 うん。 187 00:10:57,212 --> 00:10:59,230 多衣さん…→ 188 00:10:59,230 --> 00:11:04,235 旬平のね 新しい奥さんにも 手伝ってもらう事にしたの。 189 00:11:04,235 --> 00:11:06,287 えっ!? 190 00:11:06,287 --> 00:11:10,225 いや… お披露目させてあげる いい機会かと思ってね。 191 00:11:10,225 --> 00:11:12,227 フフッ…。 192 00:11:12,227 --> 00:11:19,227 ♬~ 193 00:11:26,207 --> 00:11:30,207 〈そして その日がやって来た〉 194 00:11:31,212 --> 00:11:35,233 こちらは 板長の奥様で 上島多衣さん。 195 00:11:35,233 --> 00:11:39,220 今日一日 お手伝いを していただく事になりました。 196 00:11:39,220 --> 00:11:43,220 多衣です。 どうぞよろしくお願いします。 197 00:11:46,227 --> 00:11:51,232 大変な一日になると思うけど 花ずみの命運がかかっています。 198 00:11:51,232 --> 00:11:55,219 力を合わせて よろしくお願い致します。 199 00:11:55,219 --> 00:11:57,219 (3人)はい。 200 00:11:58,222 --> 00:12:00,222 優美…。 201 00:12:01,225 --> 00:12:04,228 娘の優美です。 202 00:12:04,228 --> 00:12:06,230 はじめまして。 優美です。 203 00:12:06,230 --> 00:12:11,230 はじめまして。 多衣です。 よろしく。 204 00:12:12,287 --> 00:12:14,222 調味料の続き お願い。 (優美)うん。 205 00:12:14,222 --> 00:12:17,225 多衣さんには 基本 洗い物をお願いしようと思います。 206 00:12:17,225 --> 00:12:19,227 洗い場は 調理場の奥にあります。 207 00:12:19,227 --> 00:12:22,297 〈この時 この場を支配しているのは→ 208 00:12:22,297 --> 00:12:25,297 完全に私だった〉 209 00:12:26,301 --> 00:12:29,203 どうぞ 奥のほうへ。 ありがとうございます。 210 00:12:29,203 --> 00:12:31,203 (優美)いらっしゃいませ。 211 00:12:32,223 --> 00:12:34,208 (優美)お待たせしました。 212 00:12:34,208 --> 00:12:41,232 ♬~ 213 00:12:41,232 --> 00:12:43,217 (立石佐知子)はい よろしくね。 はい。 214 00:12:43,217 --> 00:12:55,213 ♬~ 215 00:12:55,213 --> 00:12:58,232 大丈夫ですか? あっ 大丈夫です。 216 00:12:58,232 --> 00:13:02,232 造り酒屋なんで 力仕事には慣れてますから。 217 00:13:05,223 --> 00:13:07,225 じゃあ 気をつけてください。 218 00:13:07,225 --> 00:13:09,243 なんかあったら すぐ言ってください。 219 00:13:09,243 --> 00:13:11,243 ありがとうございます。 220 00:13:19,237 --> 00:13:28,229 ♬~ 221 00:13:28,229 --> 00:13:33,229 意外ね。 もっと出しゃばる人かと思った。 222 00:13:35,253 --> 00:13:37,221 〈そうなのだ〉 223 00:13:37,221 --> 00:13:41,225 〈この人は こうやって 人の心に入り込む〉 224 00:13:41,225 --> 00:13:44,245 〈こうやって 旬平の心にも…〉 225 00:13:44,245 --> 00:13:49,250 〈私は この多衣という女が 夫を盗んでいった現場を→ 226 00:13:49,250 --> 00:13:51,335 改めて見せられている気がした〉 227 00:13:51,335 --> 00:13:53,335 ≫(戸にぶつかる音) 228 00:13:58,242 --> 00:14:00,228 八重さん!? 229 00:14:00,228 --> 00:14:02,246 八重さん? 八重さん 八重さん! 230 00:14:02,246 --> 00:14:04,248 どうした? 八重さん…。 231 00:14:04,248 --> 00:14:07,251 (八重)女将さん…。 ちょっと… あら? 血!? 232 00:14:07,251 --> 00:14:10,251 八重さん ちょっと… どこ? どこ怪我してるの? 233 00:14:11,305 --> 00:14:14,242 ち… 違うんです…。 234 00:14:14,242 --> 00:14:17,245 これは 秀さんの…。 235 00:14:17,245 --> 00:14:20,214 えっ… 前田さんの!? 236 00:14:20,214 --> 00:14:25,203 私が… 包丁で刺しちゃった…。 237 00:14:25,203 --> 00:14:27,221 ええっ!? 238 00:14:27,221 --> 00:14:31,225 (八重) 警察に行くつもりだったのに…。 239 00:14:31,225 --> 00:14:33,244 2階 行きましょう。 立てる? 八重さん。 240 00:14:33,244 --> 00:14:35,213 大丈夫か? 241 00:14:35,213 --> 00:14:38,232 お店 お願い。 お義姉さん おしぼりをお願い。 242 00:14:38,232 --> 00:14:40,234 (佐知子)はい。 店の料理 頼む。 243 00:14:40,234 --> 00:14:42,234 (矢場)はい。 つかまって。 すいません。 244 00:14:44,222 --> 00:14:47,225 (八重)あの人…→ 245 00:14:47,225 --> 00:14:52,225 勝浪の客が減って イライラしてて…。 246 00:14:54,232 --> 00:14:56,234 私の事も→ 247 00:14:56,234 --> 00:15:01,234 花ずみのスパイじゃないかとまで 言い始めて…。 248 00:15:03,207 --> 00:15:06,227 私が どんな思いで そばにいるのか→ 249 00:15:06,227 --> 00:15:09,230 知ろうともしないで…。 250 00:15:09,230 --> 00:15:14,230 お店の若い仲居とも ずっと続いてるんです。 251 00:15:16,220 --> 00:15:21,225 さっきも その事で痴話喧嘩になって…。 252 00:15:21,225 --> 00:15:26,230 私 あんまり腹が立ったんで→ 253 00:15:26,230 --> 00:15:33,221 この間の野沢社長のお弁当の事 言ってやったんです。 254 00:15:33,221 --> 00:15:37,225 そしたら… ものすごい勢いで…。 255 00:15:37,225 --> 00:15:39,210 (前田)出ていけ! 256 00:15:39,210 --> 00:15:41,212 (八重の声)それが まるで→ 257 00:15:41,212 --> 00:15:46,217 俺の体から出てけって 言ってるみたいで…。 258 00:15:46,217 --> 00:15:50,204 そのまま出ていくつもりでした。 259 00:15:50,204 --> 00:15:53,224 でも…→ 260 00:15:53,224 --> 00:15:59,224 研いだばかりの包丁が 置いてあるのが目に入って…。 261 00:16:07,221 --> 00:16:09,223 何やってるんだ? お前…。 262 00:16:09,223 --> 00:16:11,223 やめろーっ! (刺す音) 263 00:16:14,295 --> 00:16:19,217 ♬~ 264 00:16:19,217 --> 00:16:22,220 へその緒…。 265 00:16:22,220 --> 00:16:25,220 へその緒? 266 00:16:27,225 --> 00:16:35,233 男って いくつになっても 子供みたいなもんだから…。 267 00:16:35,233 --> 00:16:41,233 特に あの人は いつまでもガキ大将みたいで…。 268 00:16:42,223 --> 00:16:46,227 私より ずっと年上なのに→ 269 00:16:46,227 --> 00:16:54,227 なんか へその緒で 繋がってるみたいな気がしてた。 270 00:16:55,236 --> 00:17:02,236 私が産んだ子だから 私だけのものって…。 271 00:17:04,228 --> 00:17:12,228 その へその緒を切らなきゃ 秀さんから離れられない…。 272 00:17:14,221 --> 00:17:18,221 別れるためには 切らなきゃって…。 273 00:17:20,211 --> 00:17:23,230 ああ…! 秀さん 死んじゃったかしら!? 274 00:17:23,230 --> 00:17:27,218 八重さん 八重さん 落ち着いて! 八重さん 落ち着いて! ねっ? 275 00:17:27,218 --> 00:17:31,222 八重さん 私と一緒に 警察 行きましょう。 276 00:17:31,222 --> 00:17:36,210 そうすれば 前田さんの事もわかる。 ねっ? 277 00:17:36,210 --> 00:17:41,299 八重さん 私も一緒に行きますから 自首しましょう。 278 00:17:41,299 --> 00:17:44,299 ≪(足音) 279 00:17:45,219 --> 00:17:49,206 警察が来た。 お前も逮捕するって! 280 00:17:49,206 --> 00:17:51,206 えっ? 私を逮捕する!? 281 00:19:53,197 --> 00:19:56,200 警察が来た。 お前も逮捕するって! 282 00:19:56,200 --> 00:19:59,186 えっ? 私を逮捕する!? 283 00:19:59,186 --> 00:20:01,272 (松村刑事) いえ 逮捕ではありません。 284 00:20:01,272 --> 00:20:04,258 刺された男が この店の女将も共謀していて→ 285 00:20:04,258 --> 00:20:06,193 堀口八重は ここに逃げ込んでいるはずだと→ 286 00:20:06,193 --> 00:20:08,262 言ったものですから。 287 00:20:08,262 --> 00:20:10,197 じゃあ 前田さんは無事なんですか? 288 00:20:10,197 --> 00:20:13,197 重傷で 現在 手術中です。 289 00:20:14,201 --> 00:20:16,187 (松村)まあ とりあえず 2人とも 署のほうへ。 290 00:20:16,187 --> 00:20:18,189 おい。 (警察官)はい。 291 00:20:18,189 --> 00:20:20,191 さあ 立ってください。 ちょ… ちょっと待ってください! 292 00:20:20,191 --> 00:20:22,193 ちょっと待ってください…! やめろ! 293 00:20:22,193 --> 00:20:26,197 死にたいほど つらいのは この人のほうなんです! 294 00:20:26,197 --> 00:20:28,199 八重さんは 私に→ 295 00:20:28,199 --> 00:20:31,185 自首に一緒に付き添ってくれと 言いに ここに来たんです! 296 00:20:31,185 --> 00:20:34,185 ねっ? 八重さん そうよね? 297 00:20:35,189 --> 00:20:39,193 (パトカーのサイレン) 298 00:20:39,193 --> 00:20:44,198 〈事細かに事情を聞かれた通子が ようやく帰宅を許されたのは→ 299 00:20:44,198 --> 00:20:47,198 午前2時近くだった〉 300 00:20:49,253 --> 00:20:51,253 (ため息) 301 00:20:53,190 --> 00:20:55,190 笠井さん…? 302 00:20:58,195 --> 00:21:02,266 笠井さん… どうして? 303 00:21:02,266 --> 00:21:05,186 例の弁当の事が気になって 店に電話したんだ。 304 00:21:05,186 --> 00:21:08,189 それで 佐知子さんから聞いた。 305 00:21:08,189 --> 00:21:11,189 それで わざわざ? 306 00:21:13,194 --> 00:21:16,197 (笠井)どうぞ。 店まで送るよ。 307 00:21:16,197 --> 00:21:19,200 なんだったら 弁当も手伝う。 308 00:21:19,200 --> 00:21:22,203 ありがとう。 309 00:21:22,203 --> 00:21:25,189 でも 手伝いまでは させられません。 310 00:21:25,189 --> 00:21:28,192 これは 花ずみの仕事だから。 311 00:21:28,192 --> 00:21:31,195 ハハッ…。 そう言うと思った。 312 00:21:31,195 --> 00:21:33,197 ほら 早く乗って。 313 00:21:33,197 --> 00:21:35,197 うん。 314 00:21:52,266 --> 00:21:54,201 (戸の開く音) 315 00:21:54,201 --> 00:21:56,186 ただ今 戻りました。 316 00:21:56,186 --> 00:21:58,255 お母さん 大丈夫? 大丈夫よ。 317 00:21:58,255 --> 00:22:00,257 上で休んでていいよ。 318 00:22:00,257 --> 00:22:02,209 そうしてください。 こっちなら 大丈夫なんで。 319 00:22:02,209 --> 00:22:04,209 本当に大丈夫よ。 320 00:22:08,198 --> 00:22:10,200 あといくつ? 321 00:22:10,200 --> 00:22:12,202 200ってとこかな。 322 00:22:12,202 --> 00:22:15,189 前田さん 一命は取り留めたって。 323 00:22:15,189 --> 00:22:17,189 そっか…。 324 00:22:18,192 --> 00:22:20,194 通子さん これ お願いできます? 325 00:22:20,194 --> 00:22:22,229 私 包装のほう 手伝いますから。 326 00:22:22,229 --> 00:22:26,200 いや… そんな 血のにおいの染み付いた手で→ 327 00:22:26,200 --> 00:22:28,202 シャリは触らせられない。 328 00:22:28,202 --> 00:22:31,188 そんな ちょっとばかりの 血のにおいにも負けるような→ 329 00:22:31,188 --> 00:22:33,190 つまらない味なんですか? 330 00:22:33,190 --> 00:22:36,190 だったら なおさら 手伝いがいがないわね。 331 00:22:38,195 --> 00:22:41,195 そんなに怒るなよ…。 332 00:22:43,217 --> 00:22:48,205 〈それは 妻に甘える夫の姿だった〉 333 00:22:48,205 --> 00:22:52,209 〈私には 20年かけても この男から→ 334 00:22:52,209 --> 00:22:56,209 こんな夫の目を引き出す事は できなかった〉 335 00:22:58,232 --> 00:23:00,217 〈みんなの頑張りで→ 336 00:23:00,217 --> 00:23:04,204 お弁当作りは なんとか時間までに間に合った〉 337 00:23:04,204 --> 00:23:08,204 〈これを届けるのは 女将である私の仕事〉 338 00:23:13,230 --> 00:23:17,230 (ウィンカーの音) 339 00:23:25,209 --> 00:23:28,212 笠井さん? 代わって。 僕が運転していく。 340 00:23:28,212 --> 00:23:30,214 えっ? 341 00:23:30,214 --> 00:23:32,216 僕が この弁当の客なら→ 342 00:23:32,216 --> 00:23:35,285 寝不足じゃない 元気な女将の笑顔で→ 343 00:23:35,285 --> 00:23:37,204 届けてほしいけどな。 344 00:23:37,204 --> 00:23:39,206 フフッ…。 345 00:23:39,206 --> 00:23:41,225 ずるい…。 346 00:23:41,225 --> 00:23:43,225 うん? 347 00:23:44,211 --> 00:24:01,195 ♬~ 348 00:24:01,195 --> 00:24:03,197 寝てていいよ。 349 00:24:03,197 --> 00:24:21,198 ♬~ 350 00:24:21,198 --> 00:24:25,202 (野沢)いやあ 今日の弁当も美味しかった。 351 00:24:25,202 --> 00:24:27,187 みんな喜んでたよ。 ありがとうございます。 352 00:24:27,187 --> 00:24:30,190 今後とも どうぞ よろしくお願い致します。 353 00:24:30,190 --> 00:24:33,193 みんな 今度 店に行くと言っていたから→ 354 00:24:33,193 --> 00:24:35,195 その時は よろしく頼む。 ぜひ! 355 00:24:35,195 --> 00:24:39,199 美味しいお酒もご用意して お待ちしております。 356 00:24:39,199 --> 00:24:46,190 ♬~ 357 00:24:46,190 --> 00:24:48,192 うん。 358 00:24:48,192 --> 00:24:50,194 お疲れさま。 よく頑張ったね。 359 00:24:50,194 --> 00:24:52,194 うん。 ありがとう。 360 00:24:53,197 --> 00:24:58,185 ああ~ きれいな海! 361 00:24:58,185 --> 00:25:01,188 こんな長いドライブ 久しぶり! 362 00:25:01,188 --> 00:25:03,190 僕もだな。 363 00:25:03,190 --> 00:25:06,193 最近は 旅っていえば 出張ばかりだし。 364 00:25:06,193 --> 00:25:10,197 ねえ そういえば 昔 笠井さんとドライブした。 365 00:25:10,197 --> 00:25:12,199 私が高2の時。 366 00:25:12,199 --> 00:25:14,201 鎌倉の海。 そう! 367 00:25:14,201 --> 00:25:17,187 私が 好きな子に告白して ふられて…。 368 00:25:17,187 --> 00:25:20,190 そしたら 気分転換させてやるって。 369 00:25:20,190 --> 00:25:26,190 そっか~。 私 昔から 笠井さんに 助けてもらってばっかりなのね。 370 00:25:29,199 --> 00:25:31,199 それは違うな。 371 00:25:32,186 --> 00:25:35,189 助けたわけじゃない。 372 00:25:35,189 --> 00:25:40,189 あの時も今も 僕が みっちゃんと 一緒にいたかっただけだ。 373 00:25:42,196 --> 00:25:46,196 やだ… もしかして口説いてる? 374 00:25:48,185 --> 00:25:51,188 ああ。 そのために来た。 375 00:25:51,188 --> 00:26:02,199 ♬~ 376 00:26:02,199 --> 00:26:07,199 東京に戻らず どっかで泊まらないか? 377 00:26:11,191 --> 00:26:14,194 …浮気? 浮気じゃない。 378 00:26:14,194 --> 00:26:18,194 僕は本気で みっちゃんを 自分のものにしたいと思ってる。 379 00:26:20,200 --> 00:26:22,200 ひと晩だけでもいいから。 380 00:26:25,189 --> 00:26:28,192 でも 浮気は浮気じゃない。 381 00:26:28,192 --> 00:26:32,196 だって 笠井さんには 奥様がいるんだもの。 382 00:26:32,196 --> 00:26:34,196 妻とは別れた。 えっ!? 383 00:28:51,218 --> 00:28:55,218 妻とは別れた。 えっ!? いつ? 384 00:28:59,209 --> 00:29:02,195 だって お子さんも まだ小さくて…。 385 00:29:02,195 --> 00:29:04,214 せ… 先月。 386 00:29:04,214 --> 00:29:07,217 子供は 彼女が引き取った。 387 00:29:07,217 --> 00:29:10,217 えっ… なんで? 388 00:29:11,188 --> 00:29:14,191 あっ… ごめんなさい。 389 00:29:14,191 --> 00:29:17,191 いや 聞いていい事じゃなかったわね。 390 00:29:25,218 --> 00:29:28,218 たったひと晩の浮気がバレた。 391 00:29:29,206 --> 00:29:31,206 えっ? 392 00:29:34,211 --> 00:29:38,211 寝た相手 どんな女だったかわかる? 393 00:29:41,218 --> 00:29:43,218 …どんな人? 394 00:29:45,205 --> 00:29:47,207 みっちゃんだよ。 395 00:29:47,207 --> 00:29:49,207 えっ 私!? 396 00:29:50,210 --> 00:29:52,210 夢で抱いた。 397 00:29:54,214 --> 00:29:57,217 ひと晩だけの浮気をした時→ 398 00:29:57,217 --> 00:30:02,217 女を抱きながら 夢でも見るように みっちゃんばかりが見えてた。 399 00:30:03,206 --> 00:30:06,206 みっちゃんとは 全然似てない女だったのに…。 400 00:30:07,194 --> 00:30:11,194 そういうのを仕事にしてる人? 401 00:30:13,216 --> 00:30:16,203 まあ そんなもんだ。 402 00:30:16,203 --> 00:30:19,206 でも たった一度なんでしょ? 403 00:30:19,206 --> 00:30:22,209 それが いきなり離婚? 404 00:30:22,209 --> 00:30:24,211 妻には それまでにも→ 405 00:30:24,211 --> 00:30:27,214 目には見えない 積もり積もったものが→ 406 00:30:27,214 --> 00:30:29,216 あったのかもしれない。 407 00:30:29,216 --> 00:30:34,204 僕は僕で 女を抱きながら みっちゃんを感じてた事が→ 408 00:30:34,204 --> 00:30:37,204 妻に後ろめたくもあった。 409 00:30:40,193 --> 00:30:42,212 幸せそうに見えても→ 410 00:30:42,212 --> 00:30:45,212 夫婦なんて 何が起こるかわからない。 411 00:30:49,219 --> 00:30:54,219 一度だけの浮気って いくらかかったの? 412 00:30:57,210 --> 00:30:59,279 あっ ごめんなさい。 413 00:30:59,279 --> 00:31:03,216 これも 聞いていい事じゃなかったわね。 414 00:31:03,216 --> 00:31:05,185 わかってるなら聞くなよ。 415 00:31:05,185 --> 00:31:08,205 でもね なんか フッて思っちゃったの。 416 00:31:08,205 --> 00:31:13,226 私は ひと晩だけだったら いくらなのかなあ なんて。 417 00:31:13,226 --> 00:31:15,212 おいおい やめろよ。 418 00:31:15,212 --> 00:31:18,231 人に値段をつけるなんて みっちゃんらしくない。 419 00:31:18,231 --> 00:31:21,218 商売に 毒されてきたんじゃないか? 420 00:31:21,218 --> 00:31:24,204 うん… そうなのかもしれない。 421 00:31:24,204 --> 00:31:28,208 でもね 今は商売の数字が楽しいの。 422 00:31:28,208 --> 00:31:32,212 主婦の仕事って いくら頑張っても それを数字にできないから→ 423 00:31:32,212 --> 00:31:35,232 ちゃんと 評価してもらえないじゃない? 424 00:31:35,232 --> 00:31:39,232 それを思うと 商売って楽しいし やりがいもある。 425 00:31:43,223 --> 00:31:46,226 みっちゃんは強いな。 426 00:31:46,226 --> 00:31:51,231 強くならざるを得ないんです 生きていくためには。 427 00:31:51,231 --> 00:31:54,217 そうだな。 428 00:31:54,217 --> 00:31:56,303 じゃあ まあ さっきの話→ 429 00:31:56,303 --> 00:32:00,207 自分を売りたくなったら いつでも電話くれていいからな。 430 00:32:00,207 --> 00:32:03,210 フフフフ… でも 私は高いわよ。 431 00:32:03,210 --> 00:32:07,230 浮気相手は現実だけど 私は 笠井さんの夢なんでしょ? 432 00:32:07,230 --> 00:32:10,217 夢は はした金では買えません。 433 00:32:10,217 --> 00:32:14,221 そっか。 じゃあ ますます 仕事 頑張んないとな。 434 00:32:14,221 --> 00:32:19,209 ♬~ 435 00:32:19,209 --> 00:32:21,209 (波の音) 436 00:32:22,229 --> 00:32:25,232 〈堀口八重に逮捕状が出た翌日→ 437 00:32:25,232 --> 00:32:29,219 彼女と前田秀治が働いていた 勝浪の大瀬社長が→ 438 00:32:29,219 --> 00:32:32,219 大阪から通子を訪ねてきた〉 439 00:32:33,223 --> 00:32:38,228 〈店の者が大変迷惑をかけたと 詫びたのは当然であったが→ 440 00:32:38,228 --> 00:32:41,214 勝浪を 関西方面で広く展開している→ 441 00:32:41,214 --> 00:32:45,302 やり手の大瀬には 別の目的もあった〉 442 00:32:45,302 --> 00:32:49,206 (大瀬健策)実は 今日は お詫びだけやのうて→ 443 00:32:49,206 --> 00:32:52,206 お願い事もあるんですわ。 444 00:32:53,226 --> 00:32:56,213 花ずみさんの噂は よう聞いております。 445 00:32:56,213 --> 00:32:59,232 女将良し 料理良し。 446 00:32:59,232 --> 00:33:01,234 客は正直や。 447 00:33:01,234 --> 00:33:06,234 そりゃ うちに来てた人も こちらに足を運ぶようになる。 448 00:33:08,225 --> 00:33:13,230 どうですやろ 女将さんと板長さん お二人で→ 449 00:33:13,230 --> 00:33:16,233 うちの銀座の店に 来てもらえんやろか? 450 00:33:16,233 --> 00:33:18,218 えっ? 451 00:33:18,218 --> 00:33:23,223 つまり 引き抜きですわ。 ハハッ…。 452 00:33:23,223 --> 00:33:27,210 店の名前も 花ずみで結構です。 453 00:33:27,210 --> 00:33:31,197 それって もしかして 世間が あの事件を忘れるまで→ 454 00:33:31,197 --> 00:33:35,201 花ずみを利用しよう という事でしょうか? 455 00:33:35,201 --> 00:33:38,188 いやいや そんなつもりで 言うてるわけやない。 456 00:33:38,188 --> 00:33:42,188 あくまでも おたくの力を見込んでの事や。 457 00:33:44,210 --> 00:33:46,196 それなら伺います。 458 00:33:46,196 --> 00:33:50,200 大瀬さん 今 勝浪銀座店を売るなら→ 459 00:33:50,200 --> 00:33:53,200 いくらで お売りになりますか? 460 00:33:56,189 --> 00:33:59,192 〈また フライングと 言われるかもしれない〉 461 00:33:59,192 --> 00:34:02,212 〈でも 私には勝算があった〉 462 00:34:02,212 --> 00:34:08,201 人の不幸につけ込んで 買い叩こういうわけでっか。 463 00:34:08,201 --> 00:34:10,201 フフフッ…。 464 00:34:12,205 --> 00:34:14,207 大瀬さんのほうこそ→ 465 00:34:14,207 --> 00:34:18,194 本当は もう あの店には 見切りをつけていらして→ 466 00:34:18,194 --> 00:34:20,196 ほとぼりが冷めたら→ 467 00:34:20,196 --> 00:34:23,216 もっと高い値で 花ずみに売りつけようと→ 468 00:34:23,216 --> 00:34:26,216 お考えなんじゃないんですか? 469 00:34:29,205 --> 00:34:32,192 あんた なかなかの女やな。 470 00:34:32,192 --> 00:34:39,199 さすが あの女将の後継ぎや。 471 00:34:39,199 --> 00:34:44,204 いいえ。 私は 後を継いでなんかいません。 472 00:34:44,204 --> 00:34:49,204 ここは 私の花ずみですから。 473 00:37:26,216 --> 00:37:28,218 勝浪の銀座店を買う!? 474 00:37:28,218 --> 00:37:31,221 ええ。 5000万円で話をつけました。 475 00:37:31,221 --> 00:37:34,221 5000万って どこに そんな金があるんだ? 476 00:37:38,228 --> 00:37:41,231 大角六扇先生から いただきます。 477 00:37:41,231 --> 00:37:43,216 なんで あの人が? 478 00:37:43,216 --> 00:37:47,287 実はね 私 前からモデルを頼まれてたの。 479 00:37:47,287 --> 00:37:49,222 (六扇)金は欲しいだけやる! 480 00:37:49,222 --> 00:37:51,207 財産全部と引き換えに→ 481 00:37:51,207 --> 00:37:54,210 あんたの体の全てを 見せてほしいと言ってるだけだ。 482 00:37:54,210 --> 00:37:56,229 私の体には それだけの価値があると→ 483 00:37:56,229 --> 00:37:58,214 おっしゃってくださいました。 484 00:37:58,214 --> 00:38:00,233 それって 体を売るって事か? 485 00:38:00,233 --> 00:38:05,205 やだ~ 私が そんな事するわけないでしょ? 486 00:38:05,205 --> 00:38:07,223 ああ…。 487 00:38:07,223 --> 00:38:14,223 私は 私のやり方で この花ずみを大きくしてみせます。 488 00:38:15,231 --> 00:38:19,235 私ね 女としては 多衣さんに負けたけど→ 489 00:38:19,235 --> 00:38:23,235 商売人としては 絶対に負けませんから。 490 00:38:27,277 --> 00:38:29,277 何? 491 00:38:30,213 --> 00:38:33,216 いや…。 492 00:38:33,216 --> 00:38:38,204 今 お前の顔が おふくろに見えた。 493 00:38:38,204 --> 00:38:43,276 ♬~ 494 00:38:43,276 --> 00:38:46,212 わかりました。 495 00:38:46,212 --> 00:38:49,198 この花ずみは あなたのものだ。 496 00:38:49,198 --> 00:38:52,201 どうぞ 思うとおりにしてください。 497 00:38:52,201 --> 00:38:55,201 ええ そうします。 498 00:38:56,205 --> 00:39:00,193 〈しかし 翌日 予期せぬ出来事が 通子を襲った〉 499 00:39:00,193 --> 00:39:02,211 (キャスター)「訃報をお伝えします」 500 00:39:02,211 --> 00:39:07,200 「日本画家の大角六扇さんが 心不全のため亡くなりました」 501 00:39:07,200 --> 00:39:09,202 「78歳でした」 502 00:39:09,202 --> 00:39:11,204 「関係者によりますと→ 503 00:39:11,204 --> 00:39:14,190 大角さんは 今日 午前0時過ぎ→ 504 00:39:14,190 --> 00:39:16,209 自宅で胸の痛みを訴え→ 505 00:39:16,209 --> 00:39:18,211 その数時間後→ 506 00:39:18,211 --> 00:39:21,211 搬送先の病院で 亡くなったという事です」 507 00:39:22,198 --> 00:39:27,198 〈翌日 私の元に 1通の手紙が届いた〉 508 00:39:28,204 --> 00:39:31,190 〈亡くなった六扇さんからの 手紙だった〉 509 00:39:31,190 --> 00:39:35,194 〈そこには 私を描く事を どうしても諦めきれない→ 510 00:39:35,194 --> 00:39:38,214 という思いがつづられていた〉 511 00:39:38,214 --> 00:39:43,214 〈そして なぜか 薪能の招待券が 同封されていた〉 512 00:39:44,203 --> 00:39:46,189 (六扇の声)「ご家族か→ 513 00:39:46,189 --> 00:39:49,192 あなたの信頼する人の 立ち会いのもと→ 514 00:39:49,192 --> 00:39:52,211 その人の分まで 宿を予約しておくんで→ 515 00:39:52,211 --> 00:39:56,215 一夜の遊山のつもりで出掛けて→ 516 00:39:56,215 --> 00:40:03,215 私の言葉に もう一度 耳を貸してくれないだろうか」 517 00:40:08,194 --> 00:40:12,198 〈通子は 六扇の死を悼んだ〉 518 00:40:12,198 --> 00:40:15,284 〈そして 同時に 野望が砂となって→ 519 00:40:15,284 --> 00:40:19,284 指の間から こぼれ落ちていくのを 感じていた〉 520 00:40:27,196 --> 00:40:32,218 〈諦めない。 私は走り続ける〉 521 00:40:32,218 --> 00:40:34,203 (携帯電話の着信音) 522 00:40:34,203 --> 00:40:36,205 はい。 523 00:40:36,205 --> 00:40:39,208 もしもし 多衣さん? 私です。 524 00:40:39,208 --> 00:40:43,229 いただきものの薪能のチケットが あるんですけど→ 525 00:40:43,229 --> 00:40:45,229 よかったら ご一緒にいかがですか? 526 00:40:46,232 --> 00:40:49,218 あら 素敵。 527 00:40:49,218 --> 00:40:52,221 でも 私でいいんですか? 528 00:40:52,221 --> 00:40:56,221 実は 商売の事で ご相談したい事もあって。 529 00:40:58,227 --> 00:41:02,231 〈多衣さんなら きっと 5000万円をつくってくれる〉 530 00:41:02,231 --> 00:41:05,234 〈そんな確信があった〉 531 00:41:05,234 --> 00:41:07,203 〈私たちは どこかで→ 532 00:41:07,203 --> 00:41:10,206 わかり合えている気が していたから〉 533 00:41:10,206 --> 00:41:13,209 〈旬平の忘れ物だろうか?〉 534 00:41:13,209 --> 00:41:16,209 〈旅行会社の封筒だった〉 535 00:41:17,230 --> 00:41:21,217 〈ついこの前 婚姻届を出したばかりの2人だ〉 536 00:41:21,217 --> 00:41:24,203 〈新婚旅行にでも 行くのだろうか〉 537 00:41:24,203 --> 00:41:28,203 〈どこに? と 軽い好奇心が湧いた〉 538 00:41:31,210 --> 00:41:37,210 〈パスポートの申請書 そして 戸籍謄本もあった〉 539 00:41:50,229 --> 00:41:57,220 ♬~ 540 00:41:57,220 --> 00:42:00,220 9月25日って…。 541 00:42:01,207 --> 00:42:03,226 半年前!? 542 00:42:03,226 --> 00:42:07,213 旬平さんとの結婚は お金に関係なく→ 543 00:42:07,213 --> 00:42:10,216 いつか 自分の手でつかみ取ります。 544 00:42:10,216 --> 00:42:15,204 〈そう言って 私が渡した婚姻届を 拒否したにもかかわらず→ 545 00:42:15,204 --> 00:42:17,223 そのわずか2日後→ 546 00:42:17,223 --> 00:42:22,228 あの女は 正式に 妻の座を勝ち取っていたのだ〉 547 00:42:22,228 --> 00:42:24,230 んっ! 548 00:42:24,230 --> 00:42:28,230 (荒い息遣い) 549 00:42:32,205 --> 00:42:35,224 〈私は だまされていた!〉 550 00:42:35,224 --> 00:42:38,227 〈あの時 旬平は 私や子供たちを→ 551 00:42:38,227 --> 00:42:41,214 借金から守るために 離婚すると言い→ 552 00:42:41,214 --> 00:42:43,214 私は それを信じた〉 553 00:42:44,233 --> 00:42:48,221 離婚は あくまでも 借金のための偽装ですから→ 554 00:42:48,221 --> 00:42:51,224 本当に別れるわけではありません。 555 00:42:51,224 --> 00:42:54,224 〈あの女は 私を笑っていたのだ〉 556 00:42:55,211 --> 00:43:00,216 〈あくまで 旬平を巡る女の戦いは 続いているふりをしながら→ 557 00:43:00,216 --> 00:43:05,216 まだ 妻のつもりでいる私を 心の中で笑っていた〉 558 00:43:06,205 --> 00:43:09,225 私 なんだか さっき あの旅館で→ 559 00:43:09,225 --> 00:43:12,211 女2人が憎み合いながらも→ 560 00:43:12,211 --> 00:43:15,211 裸で抱き合ったような 不思議な気持ちがして…。 561 00:43:16,232 --> 00:43:19,218 〈それなのに 旬平よりも→ 562 00:43:19,218 --> 00:43:22,218 あの女を信じ始めていた 馬鹿な私…〉 563 00:43:23,206 --> 00:43:25,208 〈まただ…〉 564 00:43:25,208 --> 00:43:29,212 〈また 私だけが のけ者…〉 565 00:43:29,212 --> 00:43:32,198 (叫び声) 566 00:43:32,198 --> 00:43:43,209 ♬~ 567 00:43:43,209 --> 00:43:51,217 (荒い息遣い) 568 00:43:51,217 --> 00:44:03,196 ♬~ 569 00:44:03,196 --> 00:44:06,199 (通子の声)最後に もう一度だけ→ 570 00:44:06,199 --> 00:44:08,217 私を抱いて。 571 00:44:08,217 --> 00:44:13,189 〈あの夜 雨音と旬平の最後の手で→ 572 00:44:13,189 --> 00:44:16,209 この体のあちこちに残っていた 未練を→ 573 00:44:16,209 --> 00:44:19,212 拭い去ったつもりだった〉 574 00:44:19,212 --> 00:44:22,212 (帯を締める音) 575 00:44:24,217 --> 00:44:27,217 〈最後の一夜と引き換えに…〉 576 00:44:31,190 --> 00:44:35,194 〈まだ気持ちの上では 夫と信じていた男を→ 577 00:44:35,194 --> 00:44:37,196 愛人に渡した〉 578 00:44:37,196 --> 00:44:40,199 〈でも これは負けじゃない〉 579 00:44:40,199 --> 00:44:44,186 〈むしろ 2人を結婚させるという 負け戦をする事で→ 580 00:44:44,186 --> 00:44:48,186 私は 真に勝ったのだと 思っていた〉 581 00:44:49,208 --> 00:44:52,194 〈その私のプライドを→ 582 00:44:52,194 --> 00:44:57,194 9月25日という文字が 粉々に打ち砕き…〉 583 00:44:58,217 --> 00:45:02,217 〈嫉妬と憎悪にゆがんだ 醜い顔をさらけ出させた〉 584 00:45:03,189 --> 00:45:07,189 〈私自身が 一番見たくなかった顔を〉 585 00:45:09,195 --> 00:45:14,200 〈許せない… 絶対に許さない!〉 586 00:45:14,200 --> 00:45:23,209 ♬~ 587 00:45:23,209 --> 00:45:30,209 〈私は 偽りの面をつけ この女との旅に出た〉 588 00:45:31,217 --> 00:45:34,220 お待たせしてしまって ごめんなさい。 589 00:45:34,220 --> 00:45:36,522 私も 今 来たところですから。 590 00:45:36,522 --> 00:45:39,292 それより 今日は 本当にありがとうございます。 591 00:45:39,292 --> 00:45:41,210 とんでもない。 592 00:45:41,210 --> 00:45:45,214 せっかくの女2人旅なんですから 堅苦しいのは やめましょう。 593 00:45:45,214 --> 00:45:47,214 あっ これ チケット。 594 00:45:50,269 --> 00:45:52,221 ありがとう。 595 00:45:52,221 --> 00:45:54,206 さあ 行きましょう。 596 00:45:54,206 --> 00:46:16,295 ♬~ 597 00:46:16,295 --> 00:46:20,216 ♬~ 598 00:46:20,216 --> 00:46:40,216 ♬~ 599 00:46:42,288 --> 00:46:46,225 私 薪能なんて もう 何十年ぶり。 600 00:46:46,225 --> 00:46:48,227 通子さんは? 601 00:46:48,227 --> 00:46:52,214 私は初めてなの。 だから とても楽しみ。 602 00:46:52,214 --> 00:46:57,219 そう…。 私 初めて見たの いつだったかしら? 603 00:46:57,219 --> 00:47:01,207 〈私が この面を 般若の面につけ換えるのは→ 604 00:47:01,207 --> 00:47:04,226 もう少し先〉 605 00:47:04,226 --> 00:47:08,230 〈今夜 この姑息な→ 606 00:47:08,230 --> 00:47:11,217 人を馬鹿にしきった泥棒猫を→ 607 00:47:11,217 --> 00:47:14,203 どうやって懲らしめてやろうか〉 608 00:47:14,203 --> 00:47:21,203 ♬~ 609 00:48:55,187 --> 00:48:57,206 〈私は 今夜 鬼になると〉 610 00:48:57,206 --> 00:48:59,208 …どうかしてる。 脱ぎなさい! 611 00:48:59,208 --> 00:49:01,208 〈私を裏切った… 逃してたまるか〉 612 00:49:02,211 --> 00:49:04,213 お願いします。 あなたの 奥さんにしてください。 613 00:49:04,213 --> 00:49:06,215 (笠井)どうやら僕も あなたに 引かれてしまったらしい。 614 00:49:06,215 --> 00:49:08,215 〈どんな罰を下してやろうか!〉