1 00:01:24,085 --> 00:01:27,088 (ナレーター) <万里の長城より北➡ 2 00:01:27,088 --> 00:01:30,091 シベリアにまで広がる 大高原がある> 3 00:01:30,091 --> 00:01:33,094 <蒙古高原である> 4 00:01:33,094 --> 00:01:35,096 <太古 天の命によって➡ 5 00:01:35,096 --> 00:01:39,100 大いなる湖を渡ってきた 蒼き狼と➡ 6 00:01:39,100 --> 00:01:47,108 その妻の惨白き牡鹿の子孫で あると信じる人々がそこにいた> 7 00:01:47,108 --> 00:01:50,111 <これは12世紀の終わりから 13世紀の初め➡ 8 00:01:50,111 --> 00:01:56,117 自ら蒼き狼たらんとした 1人の男の物語である> 9 00:01:56,117 --> 00:02:16,137 ♬~ 10 00:02:16,137 --> 00:02:36,090 ♬~ 11 00:02:36,090 --> 00:02:56,110 ♬~ 12 00:02:56,110 --> 00:03:16,130 ♬~ 13 00:03:16,130 --> 00:03:31,078 ♬~ 14 00:03:31,078 --> 00:03:36,078 ~♬ 15 00:03:54,101 --> 00:03:57,104 (エスガイ)ネカン! 16 00:03:57,104 --> 00:04:09,104 (こだま) 17 00:04:17,124 --> 00:04:20,127 (エスガイ)ダリタイ! 18 00:04:20,127 --> 00:04:31,071 (こだま) 19 00:04:31,071 --> 00:04:33,073 (馬のいななき) 20 00:04:33,073 --> 00:04:37,077 (エスガイ)手を貸せ メルキトから女をさらう! 21 00:04:37,077 --> 00:04:48,077 (こだま) 22 00:04:52,092 --> 00:04:54,092 (馬のひづめの音) 23 00:04:56,096 --> 00:04:58,096 (ホエルン)いや… 24 00:05:05,105 --> 00:05:08,105 (もみ合う声) 25 00:05:11,111 --> 00:05:13,111 (チルド) チッ… ボルジギンか 26 00:05:15,115 --> 00:05:17,117 (馬のいななき) 27 00:05:17,117 --> 00:05:37,071 ♬~ 28 00:05:37,071 --> 00:05:57,091 ♬~ 29 00:05:57,091 --> 00:06:14,108 ♬~ 30 00:06:14,108 --> 00:06:16,110 えいっ 31 00:06:16,110 --> 00:06:36,063 ♬~ 32 00:06:36,063 --> 00:06:51,078 ♬~ 33 00:06:51,078 --> 00:06:53,080 (息切れ) 34 00:06:53,080 --> 00:06:56,080 ≪(エスガイ) どこへ行くつもりだ 35 00:07:04,091 --> 00:07:10,091 オルクヌウト 私の生まれ故郷 36 00:07:14,101 --> 00:07:16,101 アッ… 37 00:07:30,050 --> 00:07:32,050 ウッ… 38 00:07:43,063 --> 00:07:47,067 <当時 内部アジアの 高原地帯は➡ 39 00:07:47,067 --> 00:07:53,073 モンゴル キリギス オイラト メルキト タタール ケレイト➡ 40 00:07:53,073 --> 00:08:00,080 ナイマン オングートといった 遊牧諸部族が互いに集落を作り➡ 41 00:08:00,080 --> 00:08:03,083 この巨大な砂漠に 生きる宿命として➡ 42 00:08:03,083 --> 00:08:08,083 家畜と女と牧草の奪い合いに 明け暮れていた> 43 00:08:12,092 --> 00:08:17,092 (吹きすさぶ風) 44 00:08:21,101 --> 00:08:23,101 ≪(ホエルンの力む声) 45 00:08:26,040 --> 00:08:34,040 (ホエルンの力む声) 46 00:08:38,052 --> 00:08:50,052 (ホエルンの力む声) 47 00:08:58,072 --> 00:09:00,074 (ホエルンの絶叫) 48 00:09:00,074 --> 00:09:05,074 (助産師の祈りの声) 49 00:09:12,086 --> 00:09:14,086 (絶叫) 50 00:09:24,031 --> 00:09:26,031 ウウ… 51 00:09:28,035 --> 00:09:48,055 ♬~ 52 00:09:48,055 --> 00:09:56,063 ♬~ 53 00:09:56,063 --> 00:10:00,063 《俺の子か… メルキトの子か?》 54 00:10:02,069 --> 00:10:06,069 《もし… あなたの子でなかったら?》 55 00:10:12,079 --> 00:10:17,079 《分からない… 私にも分からない》 56 00:10:19,086 --> 00:10:24,086 《女は奪われて 子を産む》 57 00:10:27,027 --> 00:10:31,031 《ボルジギンの先祖も そうやって生まれてきた》 58 00:10:31,031 --> 00:10:51,051 ♬~ 59 00:10:51,051 --> 00:10:53,053 ♬~ 60 00:10:53,053 --> 00:10:55,055 (絶叫) 61 00:10:55,055 --> 00:11:00,055 (産声) 62 00:11:08,068 --> 00:11:13,068 (赤ん坊の泣き声) 63 00:11:28,088 --> 00:11:30,088 (助産師)男の子ですよ 64 00:11:34,094 --> 00:11:40,094 さぞかしエスガイ様も お喜びになることでしょう 65 00:11:54,114 --> 00:11:58,118 (ホエルン)《エスガイに 似ているだろうか?》 66 00:11:58,118 --> 00:12:01,121 《似ているといえば 似ているが➡ 67 00:12:01,121 --> 00:12:05,121 あの男に似ていないとも 言い切れない》 68 00:12:09,129 --> 00:12:11,129 (馬のいななき) 69 00:12:16,136 --> 00:12:20,140 エスガイは戦場にいる 70 00:12:20,140 --> 00:12:28,140 あの人が お前の出生を 怒るのか喜ぶのか分からない 71 00:12:36,089 --> 00:12:42,095 「殺せ」という言葉が 返ってきても➡ 72 00:12:42,095 --> 00:12:45,095 私にはどうすることも できないんだよ 73 00:12:47,100 --> 00:12:50,100 許しておくれ 74 00:13:00,113 --> 00:13:03,116 <1162年 成吉思汗は➡ 75 00:13:03,116 --> 00:13:09,122 母親の胎内の血こごりを その手に握って生まれた> 76 00:13:09,122 --> 00:13:11,124 <当時 モンゴルには➡ 77 00:13:11,124 --> 00:13:14,127 「母親の胎内の血こごりを握って 生まれた子は➡ 78 00:13:14,127 --> 00:13:18,131 全世界を支配する運命にあり➡ 79 00:13:18,131 --> 00:13:21,134 そのために犠牲になる者 数知れず」という➡ 80 00:13:21,134 --> 00:13:24,071 不吉な予言があった> 81 00:13:24,071 --> 00:13:26,073 ≪(足音) 82 00:13:26,073 --> 00:13:46,093 ♬~ 83 00:13:46,093 --> 00:13:49,096 ♬~ 84 00:13:49,096 --> 00:13:52,096 テムジン… 85 00:13:56,103 --> 00:13:58,105 テムジン… 86 00:13:58,105 --> 00:14:01,105 生まれた子には名前が要る 87 00:14:03,110 --> 00:14:08,115 タタールを さんざんやっつけて 勝利の宴を張っていた時に➡ 88 00:14:08,115 --> 00:14:12,119 生まれたという 知らせが来た➡ 89 00:14:12,119 --> 00:14:18,125 俺は捕らえたタタールの首領を 引き出して その首をはねた 90 00:14:18,125 --> 00:14:22,125 首領の名前はテムジン… 91 00:14:25,065 --> 00:14:28,065 その男の名前をもらおう 92 00:14:34,074 --> 00:14:39,074 (テムジンの泣き声) 93 00:14:42,082 --> 00:14:45,085 何を泣く? 94 00:14:45,085 --> 00:14:50,085 (ホエルン) あなたは この子を抱き 名前を付けてくださった 95 00:14:52,092 --> 00:14:59,099 テムジンはエスガイ・バガトルの 名を辱めぬ子になるでしょう 96 00:14:59,099 --> 00:15:04,104 <「バガトル」とはモンゴル語で いう英雄の意味である> 97 00:15:04,104 --> 00:15:11,104 <この日から世界は 蒼き狼の 侵略を受ける宿命を持った> 98 00:15:13,080 --> 00:15:17,084 <モンゴル遊牧民族は 牧草を追って移動する> 99 00:15:17,084 --> 00:15:20,020 <彼らは食料を羊の肉と➡ 100 00:15:20,020 --> 00:15:23,023 馬の乳を発酵させた 馬乳酒に頼っている> 101 00:15:23,023 --> 00:15:28,028 <衣料や鉄などの主要物資は 馬や毛皮と交易されたが➡ 102 00:15:28,028 --> 00:15:33,028 略奪もまた 主要な生産手段の ひとつであった> 103 00:15:38,038 --> 00:15:43,043 <テムジンが9歳の時 彼には兄弟が6人いた> 104 00:15:43,043 --> 00:15:48,048 <ホエルンから生まれた カサル カチグン テムゲン➡ 105 00:15:48,048 --> 00:15:50,050 幼い妹のテムルン➡ 106 00:15:50,050 --> 00:15:53,053 エスガイが ほかの女に 産ませた異母弟➡ 107 00:15:53,053 --> 00:15:56,053 ベクテル ベルグダイである> 108 00:15:58,058 --> 00:16:01,061 (ムチの音) 109 00:16:01,061 --> 00:16:17,077 ♬~ 110 00:16:17,077 --> 00:16:20,013 <モンゴルの少年は 生まれてまもなく➡ 111 00:16:20,013 --> 00:16:25,018 1匹の馬を与えられ 馬と共に育つ> 112 00:16:25,018 --> 00:16:30,023 <10歳を過ぎると遊牧の群れに 入れられる彼らにとって➡ 113 00:16:30,023 --> 00:16:34,027 馬は生涯の兄弟となり 友となる> 114 00:16:34,027 --> 00:16:54,047 ♬~ 115 00:16:54,047 --> 00:17:14,067 ♬~ 116 00:17:14,067 --> 00:17:16,069 ♬~ 117 00:17:16,069 --> 00:17:18,071 (馬のいななき) 118 00:17:18,071 --> 00:17:38,024 ♬~ 119 00:17:38,024 --> 00:17:53,039 ♬~ 120 00:17:53,039 --> 00:17:55,041 (ジャムカ) ジュリアトのジャムカ 121 00:17:55,041 --> 00:17:58,044 (テムジン) ボルジギンのテムジン 122 00:17:58,044 --> 00:18:02,048 <矢を交換するのは安達の盟約> 123 00:18:02,048 --> 00:18:06,052 <つまり 命を共に助け合い 苦楽を共に分かち合う➡ 124 00:18:06,052 --> 00:18:08,054 義兄弟の誓いである> 125 00:18:08,054 --> 00:18:13,059 <だが この2人は長じて後➡ 126 00:18:13,059 --> 00:18:17,059 モンゴルの覇を 相争うことになる> 127 00:18:34,014 --> 00:18:37,017 テムジン オルクヌウトへ出かけるぞ 128 00:18:37,017 --> 00:18:39,017 お前の妻を探しに 129 00:18:41,021 --> 00:18:43,021 テムジン 130 00:18:46,026 --> 00:18:48,028 私の父さんや母さんに 会ったらね➡ 131 00:18:48,028 --> 00:18:52,032 私が幸せに暮らしていると 話しておくれ➡ 132 00:18:52,032 --> 00:18:56,036 いいかい? いちばん美しく➡ 133 00:18:56,036 --> 00:19:00,036 いちばん賢い娘を 選んでくるんだよ うん? 134 00:19:18,058 --> 00:19:20,994 (エスガイ)旅はどうだ? 135 00:19:20,994 --> 00:19:22,996 (テムジン)天地は広い だけど… 136 00:19:22,996 --> 00:19:27,000 人はみんな パオを張っていない 137 00:19:27,000 --> 00:19:30,003 (エスガイ)部族同士が 争っているからだ➡ 138 00:19:30,003 --> 00:19:33,006 馬で何日もかかる距離を 保っていなければ➡ 139 00:19:33,006 --> 00:19:36,009 いつ襲われるか分からない➡ 140 00:19:36,009 --> 00:19:39,012 部族ごとに 自由に遊牧できる範囲は➡ 141 00:19:39,012 --> 00:19:42,015 昔から決まっておるのだ➡ 142 00:19:42,015 --> 00:19:46,019 散らばっている部族を 1つに集めれば➡ 143 00:19:46,019 --> 00:19:50,019 俺たちはもっと自由で 豊かに暮らせる 144 00:19:53,026 --> 00:19:59,032 だが夢だな… タイチュウト族がいる 145 00:19:59,032 --> 00:20:01,034 タイチュウトは 同じモンゴルだが➡ 146 00:20:01,034 --> 00:20:07,040 機会を狙って俺たちボルジギンに 取って代わろうとしている 147 00:20:07,040 --> 00:20:10,043 タタールもモンゴルの敵だ 148 00:20:10,043 --> 00:20:12,045 タタール… 149 00:20:12,045 --> 00:20:15,045 タタールの背後には金がいる 150 00:20:17,050 --> 00:20:20,987 万里も続く 長城の向こうにいる金は➡ 151 00:20:20,987 --> 00:20:26,987 モンゴルが1つになることを恐れ タタールを踊らせて邪魔をする 152 00:20:28,995 --> 00:20:31,998 モンゴルの最初の汗 カブルは➡ 153 00:20:31,998 --> 00:20:36,002 金国の使者に 毒殺されそうになった 154 00:20:36,002 --> 00:20:40,006 二代目の汗 アムバカイは タタールに捕らえられ➡ 155 00:20:40,006 --> 00:20:43,009 金国に送られ 木のロバにくぎづけにされ➡ 156 00:20:43,009 --> 00:20:48,014 生きながら皮を剥がれ 生きながら こま切れにされた 157 00:20:48,014 --> 00:20:54,020 アムバカイは言った 「5つの指の爪の剥がれるまで➡ 158 00:20:54,020 --> 00:20:58,020 10の指先のすり切れるまで 我が敵を果たせ」と… 159 00:21:01,027 --> 00:21:06,027 三代目の汗 クトラも その6人の兄弟のほとんどが➡ 160 00:21:08,034 --> 00:21:12,038 タタールとの戦いに 命を落とした… 161 00:21:12,038 --> 00:21:15,041 そして俺が四代目の汗だ 162 00:21:15,041 --> 00:21:19,041 ハハハ… 金国のことをもっと聞きたいか? 163 00:21:28,054 --> 00:21:30,056 <テムジン親子は結局➡ 164 00:21:30,056 --> 00:21:34,060 母 ホエルンの故郷へは 行かなかった> 165 00:21:34,060 --> 00:21:38,064 <道中 オンギラト族の 首領の一団と出会ったことが➡ 166 00:21:38,064 --> 00:21:41,064 旅行の行程を くるわせたのである> 167 00:21:44,070 --> 00:21:49,075 <オンギラト族は興安嶺北麓の 草原地帯を領し➡ 168 00:21:49,075 --> 00:21:53,079 万里の長城に近く 金国文化も入りやすく➡ 169 00:21:53,079 --> 00:21:59,085 高原の住民の中では いちばん 高い文化生活を持っている> 170 00:21:59,085 --> 00:22:04,085 (ざわめき) 171 00:22:18,104 --> 00:22:22,041 (デイセチン)ボルジギンの エスガイ・バガトルと➡ 172 00:22:22,041 --> 00:22:24,043 息子のテムジンだ 173 00:22:24,043 --> 00:22:29,048 テムジンの嫁になる娘を探しに オルクヌウトへ行かれるという 174 00:22:29,048 --> 00:22:33,052 私はひとめで この子が気に入った 175 00:22:33,052 --> 00:22:41,060 「目に火あり 面に光あり」 娘の婿に欲しいと思った➡ 176 00:22:41,060 --> 00:22:47,066 娘のボルテだ 気に入ってもらえるか? 177 00:22:47,066 --> 00:22:53,072 面に光あり 目に火のある娘御だ 178 00:22:53,072 --> 00:22:55,074 似合いの夫婦になるだろう 179 00:22:55,074 --> 00:22:58,077 (デイセチン)では その時まで テムジンを➡ 180 00:22:58,077 --> 00:23:01,080 オンギラトの部落で預かるが よろしいか? 181 00:23:01,080 --> 00:23:04,083 (エスガイ)お願いします 182 00:23:04,083 --> 00:23:07,083 (デイセチン)エスガイ まずは私のパオへ 183 00:23:11,090 --> 00:23:16,095 <テムジンは このオンギラト族と 共に5年を過ごした> 184 00:23:16,095 --> 00:23:32,045 ♪(男性の歌声) 185 00:23:32,045 --> 00:23:36,049 (商人)うーん これダメか それでは何かほかの物ね➡ 186 00:23:36,049 --> 00:23:41,049 おっと テムジンか!? これみんな お前取ったか? 187 00:23:47,060 --> 00:23:51,060 そんな物より これどうだ ボルテも喜ぶよ 188 00:23:54,067 --> 00:23:58,067 金国の上等な品だ 189 00:24:08,081 --> 00:24:11,084 ≪(デイセチン)テムジン 190 00:24:11,084 --> 00:24:14,084 ムンリクという男が お前を迎えに来た 191 00:24:18,091 --> 00:24:22,028 エスガイがどうしても お前に会いたいそうだ 192 00:24:22,028 --> 00:24:27,028 テムジン どんなことがあっても 必ず戻ってこい 193 00:24:29,035 --> 00:24:34,035 お前は私の婿だ 行け 194 00:24:39,045 --> 00:24:41,045 (デイセチン)テムジン 195 00:24:43,049 --> 00:24:45,049 ボルテも待っているぞ! 196 00:24:55,061 --> 00:24:57,063 (テムジン) なぜ こんなに急がせるんだ➡ 197 00:24:57,063 --> 00:25:01,067 一体 父さんに何があったんだ 話してみろ!➡ 198 00:25:01,067 --> 00:25:04,070 オンギラトからも離れた もう誰も聞いている者はいない 199 00:25:04,070 --> 00:25:06,070 (ムンリク) エスガイが殺された 200 00:25:09,075 --> 00:25:11,077 (テムジン)タイチュウトにか!? 201 00:25:11,077 --> 00:25:14,080 (ムンリク)タタールだ 202 00:25:14,080 --> 00:25:17,083 (テムジン) ここ数年 タタールとの戦は 無かったはずだ 203 00:25:17,083 --> 00:25:20,019 (ムンリク) それで気を許したんです エスガイも… 204 00:25:20,019 --> 00:25:24,023 いや あの場合 避ける手は無かった➡ 205 00:25:24,023 --> 00:25:27,026 草原を旅する者の 習わしだからな➡ 206 00:25:27,026 --> 00:25:32,031 食事をし 酒盛りする人々に 出会ったとき 馬を降りるのは… 207 00:25:32,031 --> 00:25:42,031 ♪(女性の歌声) 208 00:25:47,046 --> 00:25:51,050 (ムンリクの声)タタール族は かつて その首領を➡ 209 00:25:51,050 --> 00:25:55,054 エスガイに殺された恨みを 忘れてはいなかった 210 00:25:55,054 --> 00:26:00,059 ♪(人々の歌声) 211 00:26:00,059 --> 00:26:20,012 ♪~ 212 00:26:20,012 --> 00:26:28,012 ♪~ 213 00:26:31,023 --> 00:26:38,023 (エスガイのうめき声) 214 00:26:41,033 --> 00:26:44,033 (エスガイ)《ウウッ アッ…》 215 00:26:47,039 --> 00:26:51,039 (ざわめき) 216 00:26:53,045 --> 00:26:59,045 《ウウッ… テムジン…》 217 00:27:01,053 --> 00:27:04,056 《タタール…》 218 00:27:04,056 --> 00:27:06,056 ≪(ホエルン)《エスガーイ!》 219 00:27:10,062 --> 00:27:12,064 力を落としてはいけない 220 00:27:12,064 --> 00:27:17,069 エスガイが死んで 悲しむ気持ちは分かるが… 221 00:27:17,069 --> 00:27:19,005 悲しむ? 222 00:27:19,005 --> 00:27:22,005 俺は腹を立てているんだ 父さんに! 223 00:27:25,011 --> 00:27:29,015 父さんは13年前 タタールと戦って勝った 224 00:27:29,015 --> 00:27:33,019 相手をそのまま放っておかず こんなことが起こる根を➡ 225 00:27:33,019 --> 00:27:36,022 とことん除いておくべき だったんだ 226 00:27:36,022 --> 00:27:41,027 男という男は1人も残さず 息の根を止めてしまい➡ 227 00:27:41,027 --> 00:27:45,031 女 子供はみんな ぬひとして 奪い取るべきだった 228 00:27:45,031 --> 00:27:47,033 それを怠ったことへの➡ 229 00:27:47,033 --> 00:27:50,033 当然の神の見せしめを 父さんは受けたんだ 230 00:27:52,038 --> 00:27:55,041 俺は決して そんな半端な戦はしない 231 00:27:55,041 --> 00:27:57,043 決して! 232 00:27:57,043 --> 00:28:03,043 (テムジンとムンリクの掛け声) 233 00:28:10,056 --> 00:28:12,056 (馬のいななき) 234 00:28:17,063 --> 00:28:21,063 (吹きすさぶ風) 235 00:28:37,016 --> 00:28:41,016 テムジン! よく帰ってきてくれた 236 00:28:43,022 --> 00:28:46,025 これからは お前が一家の柱だ 237 00:28:46,025 --> 00:28:48,027 ここにいてもらわなくては なりません 238 00:28:48,027 --> 00:29:08,047 ♬~ 239 00:29:08,047 --> 00:29:15,054 ♬~ 240 00:29:15,054 --> 00:29:24,054 ≪(馬のいななきとけん騒) 241 00:29:25,998 --> 00:29:29,998 (馬のいななき) 242 00:29:35,007 --> 00:29:38,010 ソルカンシラ これはどういうことだ!? 243 00:29:38,010 --> 00:29:40,010 みんな どこへ行くんだ!? 244 00:29:43,015 --> 00:29:45,017 (ソルカンシラ)タイチュウトの 首領の命令なんだ➡ 245 00:29:45,017 --> 00:29:49,021 新しい牧草地へ移る 246 00:29:49,021 --> 00:29:51,023 タイチュウト!? 247 00:29:51,023 --> 00:29:54,026 タイチュウトが首領になった なんて 俺は聞いてないぞ 248 00:29:54,026 --> 00:29:59,031 テムジン 俺たちは弱いんだ 249 00:29:59,031 --> 00:30:04,036 家族や家畜を守ってくれる 強い者を探してそこに集まる 250 00:30:04,036 --> 00:30:09,041 そうやって俺たちは これまで生きてきたんだ 251 00:30:09,041 --> 00:30:13,045 何としてでも生きねばならん 252 00:30:13,045 --> 00:30:15,045 ホイ! (馬のいななき) 253 00:30:20,987 --> 00:30:22,987 (テムジン)ムンリク! 254 00:30:24,991 --> 00:30:26,993 なんでボルジギンが タイチュウトに➡ 255 00:30:26,993 --> 00:30:28,995 従わなければならないんだ!? 256 00:30:28,995 --> 00:30:31,998 エスガイ・バガトルの長男である 俺に ひと言の相談も無く➡ 257 00:30:31,998 --> 00:30:34,998 こんなことが 決められていいのか! 258 00:30:41,007 --> 00:30:45,011 俺は みんなが決めたとおり 動いてるだけだ 259 00:30:45,011 --> 00:30:47,013 俺たち一家を 捨てていくのか! 260 00:30:47,013 --> 00:30:49,015 (ムンリク)タイチュウトが そう望んだ➡ 261 00:30:49,015 --> 00:30:51,015 ハイ! 262 00:30:56,022 --> 00:31:03,029 (チャラカ) テムジン わしは お前ら一家を 捨てるなとみんなに説いた 263 00:31:03,029 --> 00:31:06,032 が… 誰も聞かん 264 00:31:06,032 --> 00:31:12,038 群れからはぐれて お前ら一家が 生きていけるはずがない 265 00:31:12,038 --> 00:31:17,038 わしは何とかタイチュウトの おもだった者たちに➡ 266 00:31:19,045 --> 00:31:22,048 お前らを受け入れるよう 説いて回る 267 00:31:22,048 --> 00:31:25,048 なっ 待っていてくれ 268 00:31:27,053 --> 00:31:30,056 ≪(ムンリク)親父! ぐずぐずしてると置いてくぞ! 269 00:31:30,056 --> 00:31:33,056 (馬のいななき) 270 00:31:45,071 --> 00:31:50,071 (馬のひづめの音) 271 00:31:58,084 --> 00:32:01,087 母さん…! 272 00:32:01,087 --> 00:32:03,089 このトクはモンゴルの汗の印 273 00:32:03,089 --> 00:32:07,089 このトクを無視して 勝手なことをするのは許せない! 274 00:32:10,096 --> 00:32:12,096 ハイ! 275 00:32:28,047 --> 00:32:34,047 このトクが見えないか! このトクが見えないか!➡ 276 00:32:37,056 --> 00:32:43,056 ≪ このトクが見えないか! このトクが見えないか! 277 00:32:53,072 --> 00:33:13,092 ♬~ 278 00:33:13,092 --> 00:33:31,043 ♬~ 279 00:33:31,043 --> 00:33:34,043 (ホエルン) チャラカ どうしました!? 280 00:33:36,048 --> 00:33:38,048 チャラカ! 281 00:33:44,056 --> 00:33:48,060 お前らを捨てるなと➡ 282 00:33:48,060 --> 00:33:53,060 タイチュウトの首領 タルクダイに言った… 283 00:33:55,067 --> 00:34:03,075 ヤツは「深い水は乾いた 光る石は砕かれた➡ 284 00:34:03,075 --> 00:34:06,078 エスガイは死んだんだ➡ 285 00:34:06,078 --> 00:34:09,078 何をぬかすか」と ヤリで俺を突いた 286 00:34:12,084 --> 00:34:20,084 テムジン すまん エスガイの信頼に応えられんで… 287 00:34:28,033 --> 00:34:33,038 チャラカ! お前こそ勇者だ 288 00:34:33,038 --> 00:34:39,044 だが 今の俺は 何も報いることができない 289 00:34:39,044 --> 00:34:42,047 俺はそれが悔しい… 290 00:34:42,047 --> 00:34:44,047 (泣き声) 291 00:34:51,056 --> 00:34:55,060 <テムジン一家の 悲惨な生活が始まった> 292 00:34:55,060 --> 00:35:15,080 ♬~ 293 00:35:15,080 --> 00:35:18,083 ♬~ 294 00:35:18,083 --> 00:35:20,019 <草原で孤立することは➡ 295 00:35:20,019 --> 00:35:25,024 食料・衣類を交換する相手を 失うことである> 296 00:35:25,024 --> 00:35:28,024 <飢えが一家を襲った> 297 00:35:35,034 --> 00:35:39,038 <テムジンの異母弟 ベクテル ベルグダイもまた➡ 298 00:35:39,038 --> 00:35:43,042 一家と共に育った> 299 00:35:43,042 --> 00:35:48,042 (吹雪の音) 300 00:36:05,064 --> 00:36:11,064 ≪(風の音) 301 00:36:27,019 --> 00:36:31,023 (カサル) 母さん ベクテルとベルグダイに 言ってやってくれ!➡ 302 00:36:31,023 --> 00:36:35,027 あの2人 俺たちが取った獲物を 横取りするんだよ➡ 303 00:36:35,027 --> 00:36:40,032 今日も 俺のワナに掛かった ドバッソが取られたんだ!➡ 304 00:36:40,032 --> 00:36:44,036 みんなに 食わしてやりたかったのに➡ 305 00:36:44,036 --> 00:36:47,039 あいつら2人で 食っちまったんだよ! 306 00:36:47,039 --> 00:36:52,044 (ベクテル) 悔しかったら俺の獲物を取れ 力の強い者が ここの首領だ! 307 00:36:52,044 --> 00:36:54,046 エスガイ・バガトルの 後を継ぐのは俺だ 308 00:36:54,046 --> 00:36:57,046 二度とカサルの獲物を取るな! 309 00:37:04,056 --> 00:37:07,059 やめとくれ! 310 00:37:07,059 --> 00:37:10,059 お前たちは どうして 仲良くできないんだろう 311 00:37:13,065 --> 00:37:18,070 今の私たちには 影よりほかに友は無く➡ 312 00:37:18,070 --> 00:37:22,070 馬の尾よりほかに ムチとてない というありさまなのに… 313 00:37:27,012 --> 00:37:30,015 私たちがこうして 生き延びようとしているのも➡ 314 00:37:30,015 --> 00:37:34,019 タイチュウトに報復するためでは なかったのですか! 315 00:37:34,019 --> 00:37:38,019 兄弟が争って どうして仕返しができます! 316 00:37:42,027 --> 00:37:48,033 (もみ合う声) 317 00:37:48,033 --> 00:37:50,035 (殴る音) 318 00:37:50,035 --> 00:37:52,035 (鳥の鳴き声) 319 00:37:57,042 --> 00:37:59,044 どうした カサル! 320 00:37:59,044 --> 00:38:02,047 俺のワナに掛かった鳥を ベクテルが取ろうとしたんだよ 321 00:38:02,047 --> 00:38:04,049 返せ! 322 00:38:04,049 --> 00:38:07,052 (もみ合う声) 323 00:38:07,052 --> 00:38:10,052 (ベクテル) この野郎 ベルグダイ! 324 00:38:13,058 --> 00:38:15,058 (テムジン)この野郎! 325 00:38:19,998 --> 00:38:21,998 (ベクテル)ヤーッ!➡ 326 00:38:25,003 --> 00:38:27,005 獲物を取れ 327 00:38:27,005 --> 00:38:29,005 えいっ 328 00:38:36,014 --> 00:38:38,014 大丈夫か? 329 00:38:50,028 --> 00:38:54,032 (テムジン) ベクテル お前は母さんの 実の子じゃないんだ 330 00:38:54,032 --> 00:38:56,034 だが母さんは お前たちを➡ 331 00:38:56,034 --> 00:38:58,036 俺たちと分け隔て無く かわいがっている➡ 332 00:38:58,036 --> 00:39:01,039 これ以上 母さんを悲しませるな 333 00:39:01,039 --> 00:39:03,041 確かに俺は ホエルンの子じゃない 334 00:39:03,041 --> 00:39:06,044 だがエスガイ・バガトルの子だ➡ 335 00:39:06,044 --> 00:39:10,048 俺もベルグダイもカサルも カチグンもテムゲも➡ 336 00:39:10,048 --> 00:39:13,051 テムルンもエスガイの子だ 337 00:39:13,051 --> 00:39:17,055 だが お前だけは違う! お前はエスガイの子じゃないんだ 338 00:39:17,055 --> 00:39:18,991 なに!? 339 00:39:18,991 --> 00:39:21,994 (ベクテル)俺は知ってる 部族の誰もが知ってる➡ 340 00:39:21,994 --> 00:39:25,998 知らないのはお前だけだ! 教えてやろう 341 00:39:25,998 --> 00:39:30,002 お前はホエルンの体を借りて エスガイの家に生まれたが➡ 342 00:39:30,002 --> 00:39:33,005 お前の体には メルキトの血が流れてるんだ 343 00:39:33,005 --> 00:39:36,008 ウソだ! 俺はモンゴルだ! 344 00:39:36,008 --> 00:39:39,011 メルキトだ! ウソだと思うならホエルンに聞け 345 00:39:39,011 --> 00:39:42,014 エスガイだって お前を愛してはいなかった 346 00:39:42,014 --> 00:39:44,014 だからお前を オンギラトの中へ捨てたんだ 347 00:39:57,029 --> 00:40:00,032 いいか 俺は今日から 一切 お前の命令には服さん 348 00:40:00,032 --> 00:40:02,034 兄としても認めん 349 00:40:02,034 --> 00:40:05,034 エスガイの血を持った俺が ここの首領になるんだ 350 00:40:07,039 --> 00:40:11,039 (遠ざかる馬のひづめの音) 351 00:40:14,046 --> 00:40:16,046 兄さん… 352 00:40:24,990 --> 00:40:26,990 (馬の鼻息) 353 00:40:36,001 --> 00:40:41,001 (風の音) 354 00:40:48,013 --> 00:40:50,013 俺を殺す気か? 355 00:41:00,025 --> 00:41:05,025 (風の音) 356 00:41:12,037 --> 00:41:14,037 しかたがない 357 00:41:16,041 --> 00:41:18,043 カサル 先に矢を放て! 358 00:41:18,043 --> 00:41:21,043 俺はメルキトの矢では 死にたくないんだ! 359 00:41:28,053 --> 00:41:33,058 (うめき声と矢音) 360 00:41:33,058 --> 00:41:35,058 (刺さる音) 361 00:41:43,068 --> 00:41:49,068 (うめき声) 362 00:41:56,081 --> 00:41:58,081 ≪(ホエルン)テムジン! 363 00:42:06,091 --> 00:42:13,091 (ホエルン)ハッ… お前たち なんということをしたのだ! 364 00:42:16,101 --> 00:42:19,037 敵を討たねばならぬという時に➡ 365 00:42:19,037 --> 00:42:22,037 大事な味方の1人を 殺してしまって! 366 00:42:28,046 --> 00:42:33,051 お前は血に飢えた山犬か! 飢えたおろちか! 367 00:42:33,051 --> 00:42:37,055 自分の影を襲うハヤブサか! 368 00:42:37,055 --> 00:42:41,059 お前の手はまだ 血こごりを握りしめているのか! 369 00:42:41,059 --> 00:42:44,062 (泣き声) 370 00:42:44,062 --> 00:43:04,082 ♬~ 371 00:43:04,082 --> 00:43:11,082 ♬~ 372 00:43:13,058 --> 00:43:27,058 (馬のひづめの音) 373 00:43:41,019 --> 00:43:46,019 (馬のひづめの音) 374 00:44:04,042 --> 00:44:06,044 (馬のいななき) 375 00:44:06,044 --> 00:44:10,048 (男性)見てのとおり 俺は金めの物は持ってない 376 00:44:10,048 --> 00:44:14,052 馬もねえんだ ついてくるのはよしてくれ 377 00:44:14,052 --> 00:44:16,052 モンゴルか? 378 00:44:17,989 --> 00:44:19,991 部族の名は? 379 00:44:19,991 --> 00:44:21,993 (男性)ボルジギンだ➡ 380 00:44:21,993 --> 00:44:24,996 タイチュウト族と 一緒にいたが➡ 381 00:44:24,996 --> 00:44:26,998 こき使われるだけで 暮らしが立たねえ➡ 382 00:44:26,998 --> 00:44:31,002 逃げ出してジュリアトの 身寄りを頼っていくとこだ 383 00:44:31,002 --> 00:44:34,005 自分の部族の汗を 裏切ったヤツらが➡ 384 00:44:34,005 --> 00:44:36,005 幸せに暮らせるはずがない 385 00:44:39,010 --> 00:44:43,014 お前 テムジンか? 386 00:44:43,014 --> 00:44:45,014 エスガイの息子のテムジンか!? 387 00:45:02,033 --> 00:45:06,037 ボルジギンの人間なら 知っているはずだ 388 00:45:06,037 --> 00:45:09,037 言ってくれ 俺はエスガイの子か?➡ 389 00:45:12,043 --> 00:45:14,045 どうなんだ? 390 00:45:14,045 --> 00:45:18,045 エスガイの子か メルキトの子か 391 00:45:20,986 --> 00:45:25,991 ボルジギンの連中は 俺の父親を誰だと言っている? 392 00:45:25,991 --> 00:45:30,991 どうしても知りたかったら 50歳になるまで待つことだ 393 00:45:32,998 --> 00:45:37,998 争われないもので50歳になれば 自分の親がはっきりする➡ 394 00:45:40,005 --> 00:45:45,010 メルキトは早く老けて 手癖が悪くなる➡ 395 00:45:45,010 --> 00:45:50,015 ケレイトのヤツは 頭がはげ上がってケチになる 396 00:45:50,015 --> 00:45:53,018 モンゴルは? 397 00:45:53,018 --> 00:45:58,018 モンゴルは… 狼になる 398 00:46:01,026 --> 00:46:03,028 テムジン 用心しろよ 399 00:46:03,028 --> 00:46:09,028 お前が生きていると知ったら タイチュウトは必ず殺しに来る 400 00:46:15,040 --> 00:46:18,040 (たき火の音) 401 00:46:32,991 --> 00:46:36,995 (ホエルン) 《ベクテルのことがあって以来➡ 402 00:46:36,995 --> 00:46:40,999 私には あの子のことが分からない》 403 00:46:40,999 --> 00:46:45,003 《一体 どちらに 似ているんだろう?》 404 00:46:45,003 --> 00:46:50,003 《メルキトの若者か エスガイか…》 405 00:47:03,021 --> 00:47:08,026 (テムジン) 《母に聞けば俺が誰の子か はっきりするかもしれない》 406 00:47:08,026 --> 00:47:11,029 《いや 聞くのはよそう》 407 00:47:11,029 --> 00:47:15,967 《俺は自分の力でモンゴルで あることを実証しよう》 408 00:47:15,967 --> 00:47:20,967 《俺自身のために 俺は 狼にならなければならない》 409 00:47:36,988 --> 00:47:39,991 カサル ベルグダイ 410 00:47:39,991 --> 00:47:43,995 あしたから 林の中に とりでを作る 411 00:47:43,995 --> 00:47:45,997 タイチュウトが 俺たちを襲うかもしれんと➡ 412 00:47:45,997 --> 00:47:48,997 草原で会ったボルジギンの男が 教えてくれた 413 00:47:51,002 --> 00:47:53,004 襲撃がすぐ分かるように これからは➡ 414 00:47:53,004 --> 00:47:57,008 夜 羊や馬をパオの周りに置く 415 00:47:57,008 --> 00:48:00,008 異変が起こったら すぐに とりでに走るんだ 416 00:48:03,014 --> 00:48:06,014 (馬のいななき) 417 00:48:08,019 --> 00:48:12,023 <タイチュウトの襲撃は パオを焼き➡ 418 00:48:12,023 --> 00:48:15,026 とりでの抵抗をも 押しつぶした> 419 00:48:15,026 --> 00:48:16,961 <テムジンは 母たちを逃がしたのち➡ 420 00:48:16,961 --> 00:48:19,961 自分もまたテルグネ山麓へ 逃げ込んだ> 421 00:48:21,966 --> 00:48:23,966 <そして10日目…> 422 00:48:28,973 --> 00:48:32,973 (落石の音) 423 00:48:38,983 --> 00:48:41,983 (もみ合う声) 424 00:48:44,989 --> 00:48:52,989 (もみ合う声) 425 00:48:54,999 --> 00:48:56,999 (男性)静かにしろ! 426 00:48:59,003 --> 00:49:04,003 (隊長)ほら立て 立つんだ ほら! おう!➡ 427 00:49:11,015 --> 00:49:14,015 モタモタするな➡ 428 00:49:17,956 --> 00:49:19,956 歩け!➡ 429 00:49:21,960 --> 00:49:23,960 ぐずぐずするな ほら!➡ 430 00:49:25,964 --> 00:49:27,964 さっさと歩け➡ 431 00:49:31,970 --> 00:49:33,972 おい どうしたんだ ほら➡ 432 00:49:33,972 --> 00:49:36,972 おい 立て! 立つんだ こら!➡ 433 00:49:39,978 --> 00:49:41,978 どうした どうした➡ 434 00:49:43,982 --> 00:49:46,982 モタモタするな こら!➡ 435 00:49:50,989 --> 00:49:52,989 モタモタするな こら!➡ 436 00:49:54,993 --> 00:49:56,995 (兵士)こいつ こら! 437 00:49:56,995 --> 00:50:02,000 ♪(兵士たちの歌声) (手拍子) 438 00:50:02,000 --> 00:50:14,012 ♪~ 439 00:50:14,012 --> 00:50:15,947 (打つ音) 440 00:50:15,947 --> 00:50:35,967 ♪~ 441 00:50:35,967 --> 00:50:38,967 (息切れ) 442 00:50:43,975 --> 00:50:46,978 (見張り兵)おい! おい… 443 00:50:46,978 --> 00:50:53,985 あっ… 逃げた テムジンが逃げたぞーっ! 444 00:50:53,985 --> 00:50:55,985 ≪(兵士)追えーっ! 445 00:50:57,989 --> 00:51:01,993 (息切れ) 446 00:51:01,993 --> 00:51:03,993 (馬のいななき) 447 00:51:17,008 --> 00:51:24,008 (水音) 448 00:51:28,019 --> 00:51:30,019 (棒がぶつかる音) 449 00:51:37,028 --> 00:51:43,028 (馬のひづめの音) 450 00:51:45,036 --> 00:51:47,038 (馬のいななき) 451 00:51:47,038 --> 00:51:49,038 (隊長)今の水音はお前か?➡ 452 00:51:52,043 --> 00:51:54,043 それ! 453 00:52:11,062 --> 00:52:14,062 (ソルカンシラ)お前のその目は 天下を狙う目だ 454 00:52:16,000 --> 00:52:18,002 タイチュウトは それが恐ろしい 455 00:52:18,002 --> 00:52:21,002 二度とその顔を見せるな 456 00:52:31,015 --> 00:52:38,015 (水音) 457 00:52:41,025 --> 00:52:46,025 (馬乳酒をかき回す音) 458 00:52:49,033 --> 00:52:51,033 ≪(戸が開く音) 459 00:53:05,049 --> 00:53:07,049 (息切れ) 460 00:53:16,994 --> 00:53:19,997 どうして ここが分かった? 461 00:53:19,997 --> 00:53:24,001 馬乳酒をかき回す音だ 462 00:53:24,001 --> 00:53:27,001 俺たちを殺すつもりか? 463 00:53:32,009 --> 00:53:36,013 (チンベ) 父さん スズメがタカに追われて 草むらに逃げ込めば➡ 464 00:53:36,013 --> 00:53:39,016 草むらはスズメを救う 465 00:53:39,016 --> 00:53:41,018 テムジンは俺たちの所へ 逃げてきたんだ 466 00:53:41,018 --> 00:53:44,021 助けるほかないだろう! 467 00:53:44,021 --> 00:53:47,024 チラウン 急ぐんだ! 468 00:53:47,024 --> 00:53:52,024 (切る音) 469 00:53:57,034 --> 00:53:59,036 (チラウン)兄さん このカセをどうする? 470 00:53:59,036 --> 00:54:03,040 (チンベ)ぶち割って 火にくべちまえ えいっ! 471 00:54:03,040 --> 00:54:05,040 (カセが落ちた音) 472 00:54:23,995 --> 00:54:26,998 おい テムジンを探して ヤツらがこっちへ来るぞ 473 00:54:26,998 --> 00:54:28,998 ええっ! 474 00:54:44,015 --> 00:54:48,015 (ざわめき) 475 00:54:52,023 --> 00:55:00,023 (動物たちの鳴き声) 476 00:55:18,983 --> 00:55:21,983 (隊長)次を捜すぞ 急げ! 477 00:55:27,992 --> 00:55:32,997 (遠ざかる馬のひづめの音) 478 00:55:32,997 --> 00:55:35,997 カダアン 肉 持ってこい 479 00:55:48,012 --> 00:55:52,012 どうだ 腹が減ったか? 食え 480 00:55:57,021 --> 00:56:02,021 (テムジン)フッ… 腹も減ったが暑くてかなわん 481 00:56:14,038 --> 00:56:17,038 (馬のひづめの音) 482 00:56:33,991 --> 00:56:36,994 (刺す音) 483 00:56:36,994 --> 00:56:38,994 (兵士)オウッ… 484 00:56:41,999 --> 00:56:44,001 (突き刺す音) 485 00:56:44,001 --> 00:56:48,005 (うめき声) 486 00:56:48,005 --> 00:56:50,005 (地面に倒れた音) 487 00:56:58,015 --> 00:57:00,015 (剣が地面に落ちた音) 488 00:57:10,027 --> 00:57:14,027 (テムジンの力む声) 489 00:57:21,973 --> 00:57:27,973 迷惑はかけない 世話になった 490 00:57:30,982 --> 00:57:32,984 どんなことがあっても➡ 491 00:57:32,984 --> 00:57:35,987 俺たちのことは しゃべるんじゃないぞ 492 00:57:35,987 --> 00:57:37,989 いいな 493 00:57:37,989 --> 00:57:39,989 早く行け 494 00:57:41,993 --> 00:57:43,993 (馬のいななき) 495 00:57:45,997 --> 00:57:50,997 (遠ざかる馬のひづめの音) 496 00:57:53,004 --> 00:58:13,024 ♬~ 497 00:58:13,024 --> 00:58:17,962 ♬~ 498 00:58:17,962 --> 00:58:19,964 (馬のいななき) 499 00:58:19,964 --> 00:58:39,984 ♬~ 500 00:58:39,984 --> 00:59:00,004 ♬~ 501 00:59:00,004 --> 00:59:19,957 ♬~ 502 00:59:19,957 --> 00:59:39,977 ♬~ 503 00:59:39,977 --> 00:59:49,987 ♬~ 504 00:59:49,987 --> 00:59:51,987 (ホエルン)テムジン! 505 00:59:53,991 --> 00:59:56,994 お前は もう死んだと 思っていたよ 506 00:59:56,994 --> 01:00:00,998 よく… よく帰ってきてくれた 507 01:00:00,998 --> 01:00:03,998 (すすり泣き) 508 01:00:08,005 --> 01:00:10,007 ≪(カサル)兄さん! 509 01:00:10,007 --> 01:00:14,007 (テムジン) カサル ベルグダイ… 510 01:00:15,946 --> 01:00:17,948 よかった (テムルン)兄さん! 511 01:00:17,948 --> 01:00:21,948 みんな無事だったか よかった よかった… 512 01:00:25,956 --> 01:00:31,962 この数年で 蓄えた物も着る物も 全て焼かれたり奪われたりした 513 01:00:31,962 --> 01:00:34,965 羊も全部 取られた 514 01:00:34,965 --> 01:00:36,967 馬は? 515 01:00:36,967 --> 01:00:40,967 8頭 残ってる これが全財産だ 516 01:00:42,973 --> 01:00:44,975 <草原に生きる者にとって➡ 517 01:00:44,975 --> 01:00:49,980 馬は欠くことのできない 交通手段であり 財産であり➡ 518 01:00:49,980 --> 01:00:54,985 草原の平民 羊飼いに対する 草原の貴族➡ 519 01:00:54,985 --> 01:00:58,989 モンゴルの誇りの 象徴でもあった> 520 01:00:58,989 --> 01:01:02,993 <それだけにまた 馬泥棒もばっこした> 521 01:01:02,993 --> 01:01:08,993 (男性たちの掛け声) 522 01:01:13,003 --> 01:01:15,003 こらーっ! 523 01:01:20,010 --> 01:01:22,010 待てーっ! 524 01:01:24,014 --> 01:01:26,014 待てーっ!➡ 525 01:01:30,020 --> 01:01:33,023 待てーっ! 526 01:01:33,023 --> 01:01:36,026 (男性たちの掛け声) 527 01:01:36,026 --> 01:01:38,026 待てーっ! 528 01:01:40,030 --> 01:01:42,032 待てーっ! 529 01:01:42,032 --> 01:01:44,032 (息切れ) 530 01:01:55,045 --> 01:02:00,050 (ボオルチュ) ♪(モンゴル語の歌) 531 01:02:00,050 --> 01:02:17,001 ♪~ 532 01:02:17,001 --> 01:02:20,001 ≪(馬のいななき) 533 01:02:33,017 --> 01:02:36,020 (ボオルチュ)探し物か? 534 01:02:36,020 --> 01:02:41,020 (テムジン)馬を盗まれた 今日で4日 捜している 535 01:02:47,031 --> 01:02:55,031 (ボオルチュ) 今朝 まだ日の出る前に 馬が8頭 ここを通るのを見た➡ 536 01:02:57,041 --> 01:03:00,041 5人の男がそれを追ってた➡ 537 01:03:02,046 --> 01:03:07,046 あんたの馬は疲れてる こいつと換えるといいよ 538 01:03:14,058 --> 01:03:16,058 (馬のいななき) 539 01:03:20,998 --> 01:03:23,000 さあ 行こう! 540 01:03:23,000 --> 01:03:25,002 (テムジン) 一緒に行ってくれるのか!? 541 01:03:25,002 --> 01:03:28,002 俺の名はボオルチュ さあ 急ごう 542 01:03:30,007 --> 01:03:38,007 (テムジンとボオルチュの掛け声) 543 01:03:42,019 --> 01:03:44,021 <追うこと4日… 544 01:03:44,021 --> 01:03:47,021 テムジンとボオルチュは 盗まれた馬を見つけた> 545 01:04:01,038 --> 01:04:04,038 (切る音) 546 01:04:09,046 --> 01:04:17,046 (切る音) 547 01:04:26,997 --> 01:04:28,997 (馬のいななき) 548 01:04:41,011 --> 01:04:47,011 (テムジンとボオルチュの掛け声) 549 01:04:52,022 --> 01:04:57,027 (ざわめき) 550 01:04:57,027 --> 01:05:16,980 ♬~ 551 01:05:16,980 --> 01:05:21,980 (掛け声) 552 01:05:24,988 --> 01:05:26,990 (掛け声) 553 01:05:26,990 --> 01:05:28,990 (追っ手の掛け声) 554 01:05:30,994 --> 01:05:33,997 テムジン! お前は早く馬を連れて逃げろ 555 01:05:33,997 --> 01:05:36,997 俺はここでヤツらを打つ いいか! 556 01:05:39,002 --> 01:05:44,007 いや 俺のために お前を死なすわけにはいかん 557 01:05:44,007 --> 01:05:46,007 俺が戦う 558 01:05:52,015 --> 01:05:54,015 (追っ手の掛け声) 559 01:06:08,031 --> 01:06:10,033 (追っ手の掛け声) 560 01:06:10,033 --> 01:06:12,035 (馬のいななき) 561 01:06:12,035 --> 01:06:15,038 (男性)引き返せ! 562 01:06:15,038 --> 01:06:18,038 (追っ手の掛け声) 563 01:06:29,987 --> 01:06:34,987 (吹きすさぶ風) 564 01:06:38,996 --> 01:06:40,996 ほれ 565 01:06:45,002 --> 01:06:49,006 ああ うまい! はらわたに 染み通る 566 01:06:49,006 --> 01:06:54,011 何年ぶりかの馬乳酒だ ああ うまい 567 01:06:54,011 --> 01:06:58,015 ああ… 馬は取り戻せたし➡ 568 01:06:58,015 --> 01:07:01,018 兄さんは すばらしい友達ができた 569 01:07:01,018 --> 01:07:03,020 言うことは無いな 570 01:07:03,020 --> 01:07:07,020 いつか そのボオルチュに 会うことができるだろうか? 571 01:07:09,026 --> 01:07:14,026 俺たちの生活が落ち着いたら あの男を必ず仲間に呼ぼう 572 01:07:15,966 --> 01:07:19,970 俺はこの世に友がいる ということを初めて知った 573 01:07:19,970 --> 01:07:23,970 馬を取り返したあと 俺はボオルチュにこう言ったんだ 574 01:07:26,977 --> 01:07:28,979 ボオルチュ… 575 01:07:28,979 --> 01:07:30,981 (テムジン) 《俺はあんたがいなかったら➡ 576 01:07:30,981 --> 01:07:34,985 この馬を取り返すことが できなかったろう》 577 01:07:34,985 --> 01:07:38,989 《獲物は分け合うのが モンゴルの習いだ》 578 01:07:38,989 --> 01:07:40,991 《分け合おう! いくら取る?》 579 01:07:40,991 --> 01:07:45,996 (ボオルチュ)《何を言う 俺はあんたの友達だ》 580 01:07:45,996 --> 01:07:49,996 《俺はあんたの苦労を助けたくて 友達になったんだ》 581 01:07:54,004 --> 01:07:57,007 《取り分は要らんよ》 582 01:07:57,007 --> 01:07:59,009 《あんたから 取り分を取ったら➡ 583 01:07:59,009 --> 01:08:02,012 俺は あんたを 助けたことにならん》 584 01:08:02,012 --> 01:08:07,017 《それに友達でもなくなるし…》 585 01:08:07,017 --> 01:08:10,017 《だから 俺は取らん》 586 01:08:16,960 --> 01:08:20,964 この世の中には 自分の一文の 得にもならないことに➡ 587 01:08:20,964 --> 01:08:23,967 命を懸けてぶつかっていく 人間がいる 588 01:08:23,967 --> 01:08:25,967 すばらしいことじゃないか! 589 01:08:27,971 --> 01:08:30,971 裏切りと復讐だけじゃ ないんだ 人間…! 590 01:08:32,976 --> 01:08:35,979 ボオルチュの親父の ナク・バヤンが別れ際に➡ 591 01:08:35,979 --> 01:08:37,981 「お前たち2人は 将来ある若者だ➡ 592 01:08:37,981 --> 01:08:40,984 お互いに助け合って 決して見捨て合うな」➡ 593 01:08:40,984 --> 01:08:46,990 そう言って 秋には10頭の馬を 送ると約束してくれたよ 594 01:08:46,990 --> 01:08:48,992 (カサル)10頭も! うわー 595 01:08:48,992 --> 01:08:51,995 うん ハハハ! 596 01:08:51,995 --> 01:08:58,001 友達もでき 馬も手に入る 見込みができたのなら… 597 01:08:58,001 --> 01:09:03,001 テムジン もう婚約者のボルテを 迎えてもいいのじゃないのかい? 598 01:09:05,008 --> 01:09:09,012 お前は この貧しいパオに 養う者が増えると➡ 599 01:09:09,012 --> 01:09:14,017 ますます苦しくなると言うけれど それは違うよ 600 01:09:14,017 --> 01:09:15,952 うん… 601 01:09:15,952 --> 01:09:19,952 今 パオに人間が増えれば それだけ強くなる 602 01:09:21,958 --> 01:09:26,963 強くなればバラバラになっている ボルジギンの中から➡ 603 01:09:26,963 --> 01:09:33,970 エスガイの息子の元に戻ろうと 心を動かす者も出てくるだろう 604 01:09:33,970 --> 01:09:40,977 よし 年が明けたら 俺はボルテを迎えに行こう 605 01:09:40,977 --> 01:09:46,983 (男性)帰ってきたぞー! 606 01:09:46,983 --> 01:09:52,983 テムジンが帰ってきたぞー!➡ 607 01:09:54,991 --> 01:10:01,991 ≪ テムジンが帰ってきたぞー➡ 608 01:10:04,000 --> 01:10:09,005 テムジンが帰ってきたぞー 609 01:10:09,005 --> 01:10:14,005 (歓声) 610 01:10:20,951 --> 01:10:22,951 (デイセチン)テムジン… 611 01:10:30,961 --> 01:10:33,964 テムジンか…!? 612 01:10:33,964 --> 01:10:36,967 タイチュウトの迫害を受けたと ウワサで聞いた 613 01:10:36,967 --> 01:10:39,970 もうこの世に生きては いないのではないかと案じていた 614 01:10:39,970 --> 01:10:47,978 それが… それがこんなに 立派な若者になって! 615 01:10:47,978 --> 01:10:49,980 うん! 616 01:10:49,980 --> 01:10:53,984 約束どおり ボルテを妻にもらい受けに来た 617 01:10:53,984 --> 01:10:57,988 約束は 守ってもらえるんだろうな? 618 01:10:57,988 --> 01:11:00,988 私は約束は破らない 619 01:11:02,993 --> 01:11:05,996 ボルテもお前を待っていたぞ 620 01:11:05,996 --> 01:11:08,999 ボルテは… どこにいる? 621 01:11:08,999 --> 01:11:11,001 (笑い声) 622 01:11:11,001 --> 01:11:14,004 慌てるな➡ 623 01:11:14,004 --> 01:11:17,007 ボルテはただの男に 与えるのではない 624 01:11:17,007 --> 01:11:20,010 モンゴルの王のきさきに なるのだ 625 01:11:20,010 --> 01:11:26,016 オンギラトの部族を挙げての 祝いにせねばならん 626 01:11:26,016 --> 01:11:31,021 さあ みんな うたげの支度だ (人々)おう! 627 01:11:31,021 --> 01:11:36,026 ♪(人々の歌声) 628 01:11:36,026 --> 01:11:56,026 ♪~ 629 01:12:09,059 --> 01:12:13,063 テムジン… あなたは昔➡ 630 01:12:13,063 --> 01:12:17,000 「俺は蒼き狼の子だ」と 話してくれた➡ 631 01:12:17,000 --> 01:12:22,005 「財産を持ち ぬくぬくと 肥え太った豚どもをかみ殺し➡ 632 01:12:22,005 --> 01:12:26,005 全世界を滅ぼし尽くす狼になる」 と あなたは言った 633 01:12:31,014 --> 01:12:34,017 私はオンギラトの娘 634 01:12:34,017 --> 01:12:38,017 この体に 狼の血は流れてはいない 635 01:12:41,024 --> 01:12:46,024 でも 狼の血を受け継いだ子は 産むことができる 636 01:12:48,031 --> 01:12:52,031 私は産む 狼の子供たちを… 637 01:12:54,037 --> 01:12:56,039 ボルテ… 638 01:12:56,039 --> 01:13:15,058 ♬~ 639 01:13:15,058 --> 01:13:16,993 ♬~ 640 01:13:16,993 --> 01:13:18,993 テムジン… 641 01:13:37,013 --> 01:13:41,017 <ボルテの父は 30人の従者を一行につけた> 642 01:13:41,017 --> 01:13:46,022 <草原の人々は華麗な花嫁行列に 目を見張った> 643 01:13:46,022 --> 01:13:51,027 <そして エスガイ・バガトルの 息子・テムジンが➡ 644 01:13:51,027 --> 01:13:54,030 草原の覇者たちの争いに 乗り出す日が➡ 645 01:13:54,030 --> 01:13:58,030 近いであろうことを 予感した>