1 00:01:23,137 --> 00:01:43,157 ♬~ 2 00:01:43,157 --> 00:02:03,177 ♬~ 3 00:02:03,177 --> 00:02:23,131 ♬~ 4 00:02:23,131 --> 00:02:43,151 ♬~ 5 00:02:43,151 --> 00:02:57,165 ♬~ 6 00:02:57,165 --> 00:03:02,165 ~♬ 7 00:03:05,173 --> 00:03:08,176 (ナレーター)<エスガイの子か メルキトの子か➡ 8 00:03:08,176 --> 00:03:11,179 苦悩を背負って テムジンは誕生した> 9 00:03:11,179 --> 00:03:14,182 <父・エスガイは 宿敵タタール族に毒殺され➡ 10 00:03:14,182 --> 00:03:18,186 テムジン一家は孤立する> 11 00:03:18,186 --> 00:03:20,188 <テムジンは少年時代に➡ 12 00:03:20,188 --> 00:03:24,125 婚約したボルテを迎えに オンギラトへ旅立ち➡ 13 00:03:24,125 --> 00:03:28,129 妻となったボルテを その胸に 固く抱き締めた> 14 00:03:28,129 --> 00:03:32,129 <一家に ようやく 明るい日が さし始めた> 15 00:03:38,139 --> 00:03:42,143 <テムジンはブルカン岳中腹に 居所を移した> 16 00:03:42,143 --> 00:03:45,146 <昨日まで孤立し 見捨てられたパオは➡ 17 00:03:45,146 --> 00:03:48,149 周囲にいくつものパオを従え➡ 18 00:03:48,149 --> 00:03:51,149 小さいながら 既に 集落の姿を持ち始めた> 19 00:03:53,154 --> 00:03:58,154 <集落の仲間としてテムジンは まずボオルチュを招いた> 20 00:04:08,169 --> 00:04:12,169 (テムジン)ボオルチュ 母のホエルンと妻のボルテだ 21 00:04:22,116 --> 00:04:27,116 <さらにソルカンシラの子 チンベ・チラウン兄弟を迎える> 22 00:04:29,123 --> 00:04:34,123 <そして またテムジンは 忠実な1人のしもべを得た> 23 00:04:46,140 --> 00:04:50,140 (テムジン)これがブルカン岳だ 俺たちがいる… 24 00:04:52,146 --> 00:04:58,146 東から南… この辺りはタタール族の土地だ 25 00:05:00,154 --> 00:05:07,154 その南には長城 それを越えれば金国だ 26 00:05:09,163 --> 00:05:17,171 北はメルキト… バイカル湖を 越えればオイラト族がいる 27 00:05:17,171 --> 00:05:23,171 西はケレイト族 さらに西には ナイマン族がいる 28 00:05:25,112 --> 00:05:32,119 比べればモンゴルはひと握りの ほんの小さな勢力だ 29 00:05:32,119 --> 00:05:36,123 今 この高原の いちばんの有力者は➡ 30 00:05:36,123 --> 00:05:40,127 ケレイト族の トオリルカンだと言う 31 00:05:40,127 --> 00:05:43,130 (ボオルチュ)ケレイト族では 3万の男子が➡ 32 00:05:43,130 --> 00:05:48,135 ことごとく兵として訓練されてる 普段は羊や馬を追っているが➡ 33 00:05:48,135 --> 00:05:52,139 いったん事が起これば 直ちに 武器を取って戦いに向かう➡ 34 00:05:52,139 --> 00:05:56,143 兵として組織されてるというのは すごいことだよ 35 00:05:56,143 --> 00:05:59,146 ケレイトの トオリルカンの野心は➡ 36 00:05:59,146 --> 00:06:03,150 諸部族を平定して その主権者になることだ 37 00:06:03,150 --> 00:06:06,153 どの部族にも その野心はある 38 00:06:06,153 --> 00:06:09,156 あんたにだって 無いとは言わさんぞ 39 00:06:09,156 --> 00:06:12,159 だが それは先のことだ 40 00:06:12,159 --> 00:06:15,162 とりあえず 我々だけでは 何もできない 41 00:06:15,162 --> 00:06:18,165 俺は まずトオリルカンと 手を結ぼうと思う 42 00:06:18,165 --> 00:06:21,168 (チンベ)それは望ましいが さきが大物すぎる 43 00:06:21,168 --> 00:06:24,105 相手にしてくれるかな? 44 00:06:24,105 --> 00:06:27,108 父のエスガイはトオリルカンと 安達の誓いをした 45 00:06:27,108 --> 00:06:31,112 その盟約は 今でも続いているはずだ 46 00:06:31,112 --> 00:06:35,116 それに俺は 小さいとはいえ 一集落の長だ 47 00:06:35,116 --> 00:06:37,118 礼を尽くして近づけば➡ 48 00:06:37,118 --> 00:06:41,122 冷淡にあしらわれることは ないだろう 49 00:06:41,122 --> 00:06:45,126 (ホエルン)贈り物が要るね 私たちが持っている➡ 50 00:06:45,126 --> 00:06:49,130 最上の物を持っていかなければ いけないよ 51 00:06:49,130 --> 00:06:54,135 羊と馬を除いては ほかに何もない 52 00:06:54,135 --> 00:06:56,135 何かないかな? 53 00:07:04,145 --> 00:07:07,145 (ボルテ) 母が結婚の引き出物にと 持たせてくれた物です 54 00:07:09,150 --> 00:07:13,154 ハラブルガンだ! 黒テンだ! 55 00:07:13,154 --> 00:07:17,158 毛皮の王者と言われている 貴重品だぞ これは 56 00:07:17,158 --> 00:07:20,161 (カサル)この毛皮1枚で 俺たちの集落が買える! 57 00:07:20,161 --> 00:07:24,098 いや この倍の集落でも 買えるぞ! 58 00:07:24,098 --> 00:07:26,098 へえ~ 59 00:07:28,102 --> 00:07:33,107 でも これを人への 贈り物にしたのでは➡ 60 00:07:33,107 --> 00:07:37,111 あなたのお母様の心尽くしが 無駄になるのでは… 61 00:07:37,111 --> 00:07:41,111 いいえ 私はもう テムジンの妻ですから 62 00:07:49,123 --> 00:07:52,126 カサル ベルグダイ➡ 63 00:07:52,126 --> 00:07:56,130 トオリルカンは トオラ川の黒い森にいる 64 00:07:56,130 --> 00:07:58,130 あした 訪ねよう 65 00:08:16,150 --> 00:08:21,155 (テムジン)我が父エスガイは あなたのことを安達と呼んだ 66 00:08:21,155 --> 00:08:26,093 それゆえ あなたは 私たちにとっては 父も同然です 67 00:08:26,093 --> 00:08:28,093 皮衣を 68 00:08:33,100 --> 00:08:40,107 これは私の妻の母から 父・エスガイへの贈り物 69 00:08:40,107 --> 00:08:43,110 だが父は既に亡い 70 00:08:43,110 --> 00:08:47,110 私は これを父に等しい あなたに贈りたい 71 00:08:59,126 --> 00:09:01,126 (トオリルカン)お~う! 72 00:09:03,130 --> 00:09:07,134 ひどく気前のいい 父のないガキどもだ 73 00:09:07,134 --> 00:09:09,136 よろしい➡ 74 00:09:09,136 --> 00:09:13,140 この皮衣の返礼に いつかその時が来たら➡ 75 00:09:13,140 --> 00:09:16,143 お前たちから離れていった 部族の者を➡ 76 00:09:16,143 --> 00:09:19,143 元のようにお前たちの所に 集めてやろう 77 00:09:21,148 --> 00:09:26,086 わしは一度 口にしたことは ほごにはしない 78 00:09:26,086 --> 00:09:30,090 だがその前に もっと苦労をしろ ヒナども 79 00:09:30,090 --> 00:09:36,096 もっと大きく 強くなれ! ハハハッ… 80 00:09:36,096 --> 00:09:40,096 まだまだ ひ弱いぞ お前たちは! 81 00:09:42,102 --> 00:09:45,105 <ボルテを迎えて6年➡ 82 00:09:45,105 --> 00:09:50,105 テムジンの集落は年々 そのパオの数を増していった> 83 00:10:00,120 --> 00:10:02,122 (テムルン)お母さん (ホエルン)うん? 84 00:10:02,122 --> 00:10:05,125 どうしてテムジン兄さんと お義姉さんの間には➡ 85 00:10:05,125 --> 00:10:08,128 子供ができないのかしら? 86 00:10:08,128 --> 00:10:10,128 テムルン! 87 00:10:13,133 --> 00:10:17,137 だって お母さんだって いつも言ってるじゃない 88 00:10:17,137 --> 00:10:20,137 「子供を産まない女は 女じゃない」って 89 00:10:22,076 --> 00:10:26,080 気を悪くしないでおくれ ボルテ 90 00:10:26,080 --> 00:10:29,083 責めてるんじゃないんだよ 91 00:10:29,083 --> 00:10:33,087 今は全てが順調にいっている 92 00:10:33,087 --> 00:10:37,091 テムジンが 昔のエスガイのように ボルジギンの頭領になるのも➡ 93 00:10:37,091 --> 00:10:41,095 そんなに遠いことでは ないでしょう 94 00:10:41,095 --> 00:10:43,097 でもね➡ 95 00:10:43,097 --> 00:10:48,097 その時に 後継ぎがいないと 部族の将来が違ってくる 96 00:10:50,104 --> 00:10:52,106 (ため息) 97 00:10:52,106 --> 00:10:56,110 私はテムジンの子供が 欲しいんだよ 98 00:10:56,110 --> 00:10:59,113 それも できるだけたくさん 99 00:10:59,113 --> 00:11:02,116 よく分かってます 100 00:11:02,116 --> 00:11:05,119 でも… (テムルン)でも 女としては幸せよ 101 00:11:05,119 --> 00:11:09,123 兄さんは 義姉さんだけを 愛してるんだから 102 00:11:09,123 --> 00:11:13,127 子供を作るためには 第2夫人 第3夫人➡ 103 00:11:13,127 --> 00:11:17,131 場合によれば もっとたくさん 抱えていいのですものね 104 00:11:17,131 --> 00:11:20,134 お母さんだって実の子も ほかの女の人の子も➡ 105 00:11:20,134 --> 00:11:23,134 分け隔てなく育てたんだもの 106 00:11:28,142 --> 00:11:34,142 (テムルン)義姉さん! 私… 何か悪いこと言った? 107 00:11:41,155 --> 00:11:45,155 (羊の鳴き声) 108 00:12:04,178 --> 00:12:13,178 (馬のひづめの音) 109 00:12:29,136 --> 00:12:32,136 (ゴアクチン) ホエルン様! 起きてください! 地が揺れます➡ 110 00:12:34,141 --> 00:12:37,144 馬ていの響きが聞こえます! それも大勢で! 111 00:12:37,144 --> 00:12:40,147 タイチュウトのヤツらが やってきたんじゃないでしょうか 112 00:12:40,147 --> 00:12:43,150 ホエルン様! どうしましょう? 113 00:12:43,150 --> 00:12:47,154 テムルン! テムジンに知らせて! (テムルン)はい! 114 00:12:47,154 --> 00:12:49,154 ゴアクチン! みんなを起こすんです (ゴアクチン)はい! 115 00:12:52,159 --> 00:12:55,162 敵だ! 敵が来たぞ~! 116 00:12:55,162 --> 00:12:59,162 敵だ~! 敵が来たぞ~! 117 00:13:09,176 --> 00:13:13,180 ブルカン岳へ向かえ! 1人残らずブルカン岳へ向かえ! 118 00:13:13,180 --> 00:13:16,183 ジャルメ お前が先導しろ (ジャルメ)おう! 119 00:13:16,183 --> 00:13:20,183 (テムジン)ジャルメに続け~! 武器のほかは持つな! 120 00:13:24,124 --> 00:13:27,124 (ホエルン) この子を… さあ おいで➡ 121 00:13:29,129 --> 00:13:31,131 早く! 122 00:13:31,131 --> 00:13:51,151 (逃げ惑う人々の声) 123 00:13:51,151 --> 00:13:55,151 (テムジン)ブルカン岳へ向かえ ブルカン岳へ向かえ~!➡ 124 00:13:57,157 --> 00:13:59,159 ボオルチュ! 敵は何者だ? 125 00:13:59,159 --> 00:14:01,161 どのくらいか確かめろ (ボオルチュ)分かった 126 00:14:01,161 --> 00:14:13,173 (逃げ惑う人々の声) 127 00:14:13,173 --> 00:14:18,178 カサル! ジャルメを助けろ (カサル)おう! 128 00:14:18,178 --> 00:14:22,116 落ち着け! 落ち着くんだ! 129 00:14:22,116 --> 00:14:26,116 (ボルテ)テムジン! (テムジン)ボルテ みんなを急がせろ 130 00:14:30,124 --> 00:14:32,124 それ! 131 00:14:40,134 --> 00:15:00,154 ♬~ 132 00:15:00,154 --> 00:15:15,169 ♬~ 133 00:15:15,169 --> 00:15:17,169 ベルグダイ 来い! (ベルグダイ)おう! 134 00:15:34,121 --> 00:15:36,123 メルキトだ! 135 00:15:36,123 --> 00:15:40,127 よし! 散ってブルカン岳で会おう 136 00:15:40,127 --> 00:15:42,129 それ それ! 137 00:15:42,129 --> 00:16:02,149 ♬~ 138 00:16:02,149 --> 00:16:22,102 ♬~ 139 00:16:22,102 --> 00:16:42,122 ♬~ 140 00:16:42,122 --> 00:17:02,142 ♬~ 141 00:17:02,142 --> 00:17:22,095 ♬~ 142 00:17:22,095 --> 00:17:37,110 ♬~ 143 00:17:37,110 --> 00:17:42,115 ~♬ 144 00:17:42,115 --> 00:17:47,115 (風の音) 145 00:18:04,137 --> 00:18:06,137 (矢音) 146 00:18:10,143 --> 00:18:12,145 (ゴアクチン) ボルテ様! 早く逃げて 147 00:18:12,145 --> 00:18:16,145 (兵士の掛け声) 148 00:18:27,094 --> 00:18:31,094 (兵士の掛け声) 149 00:18:36,103 --> 00:18:39,106 (チンゲル)テムジンの女だな? 150 00:18:39,106 --> 00:18:43,106 ウワーッ! ボルテ様 151 00:18:45,112 --> 00:18:49,116 助けて~ アア… 152 00:18:49,116 --> 00:18:51,118 俺たちはメルキトだ! 153 00:18:51,118 --> 00:18:54,121 昔 エスガイは俺たちから ホエルンを奪った 154 00:18:54,121 --> 00:18:57,124 俺たちは今日まで 仕返しの機会を狙っていたんだ 155 00:18:57,124 --> 00:19:01,128 テムジンは殺し損なっても お前のその体で復讐ができる! 156 00:19:01,128 --> 00:19:05,128 (チンゲルの笑い声) 157 00:19:24,084 --> 00:19:30,090 (馬のひづめの音) 158 00:19:30,090 --> 00:19:34,094 (男性) おい テムジンが帰ってきたぞ おい テムジンだ!➡ 159 00:19:34,094 --> 00:19:37,097 テムジンが帰ってきたぞ お~い!➡ 160 00:19:37,097 --> 00:19:41,101 テムジンが帰ってきたぞ~ お~い! テムジンだ!➡ 161 00:19:41,101 --> 00:19:44,101 テムジンが帰った~! 162 00:19:54,114 --> 00:19:56,114 (ホエルン)テムジン! 163 00:19:58,118 --> 00:20:02,122 (ボオルチュ)よく帰ってきた! テムジン! 164 00:20:02,122 --> 00:20:05,122 メルキトをまいて 密林の奥へ 迷い込んでしまった 165 00:20:07,127 --> 00:20:10,130 抜け出すのに3日かかった 166 00:20:10,130 --> 00:20:13,133 メルキトは パオを焼かなかったんだな 167 00:20:13,133 --> 00:20:18,133 (ボオルチュ)パオも無事 羊もほとんど奪われずに済んだ 168 00:20:21,141 --> 00:20:25,141 メルキトの狙いは別だった 169 00:20:35,088 --> 00:20:39,088 エスガイが 私をメルキトから 奪った仕返しだよ 170 00:20:51,104 --> 00:20:53,104 (テムジン)ボルテ! 171 00:20:56,109 --> 00:20:58,109 ボルテ! 172 00:21:01,114 --> 00:21:04,117 (チンベ)メルキトのヤツらが 連れていきやがったんだ➡ 173 00:21:04,117 --> 00:21:07,117 ゴアクチンばあさんと一緒にな 174 00:21:10,123 --> 00:21:15,128 (ボオルチュ)テムジン! テムジン 殺されにいく気か! 175 00:21:15,128 --> 00:21:18,131 離せ! (カサル)無理だよ 兄さん! 176 00:21:18,131 --> 00:21:20,133 ヤツらは 俺たちの復讐を恐れて➡ 177 00:21:20,133 --> 00:21:24,133 50人の衛兵をパオの周りに 配置して警戒してるんだ! 178 00:21:26,139 --> 00:21:30,143 テムジン! ボルテは殺されるわけじゃない➡ 179 00:21:30,143 --> 00:21:33,146 取り返す機会は これからもある 180 00:21:33,146 --> 00:21:38,151 それより お前は 喜ばなくてはいけないよ 181 00:21:38,151 --> 00:21:41,154 こうしてボルジギンの者が 皆 無事だったこと 182 00:21:41,154 --> 00:21:44,154 お前が今 生きているということ 183 00:21:46,159 --> 00:21:49,159 あのブルカン岳が お前を守ってくれたんだよ 184 00:22:03,176 --> 00:22:06,176 そうだ 俺は思い上がっていた 185 00:22:08,181 --> 00:22:15,188 俺の命はシラミのように小さく ノミのように頼りない 186 00:22:15,188 --> 00:22:18,188 それをブルカン岳が 救ってくれたんだ 187 00:22:20,193 --> 00:22:23,193 馬乳酒を! 188 00:22:37,143 --> 00:22:42,143 ブルカン岳よ 我々は朝ごとに御身を祭ろう 189 00:22:47,153 --> 00:22:52,158 日ごとに 御身に向かって祈ろう➡ 190 00:22:52,158 --> 00:22:57,163 我がボルジギンの 子々孫々に至るまで➡ 191 00:22:57,163 --> 00:23:00,163 この誓いを伝えん 192 00:23:08,141 --> 00:23:12,141 (風の音) 193 00:23:23,089 --> 00:23:30,089 (ボオルチュ)チンベか? 今夜もメルキトへの偵察か? 194 00:23:32,098 --> 00:23:36,102 (チンベ) 誰に頼まれたわけじゃねえが ヤツらが警戒を いつ緩めるか➡ 195 00:23:36,102 --> 00:23:39,105 それを探りに3日とあげずに 出かけちまう➡ 196 00:23:39,105 --> 00:23:42,108 忍びは俺の得意だからな (ボオルチュ)で? 197 00:23:42,108 --> 00:23:45,111 (チンベ)あれから5か月… まだ警戒している 198 00:23:45,111 --> 00:23:49,111 (ボオルチュ)ボルテは? (チンベ)変わりはねえ 199 00:23:56,122 --> 00:23:58,124 (ボオルチュ) テムジンは知っているのか? 200 00:23:58,124 --> 00:24:01,127 (チンベ)俺の報告を黙って 聞いてるだけで 質問はしねえ 201 00:24:01,127 --> 00:24:05,131 (ボオルチュ)それで いい ここではボルテの名は禁句だ 202 00:24:05,131 --> 00:24:08,134 ボルテの「ボ」の字も 言うんじゃねえぞ いいな? 203 00:24:08,134 --> 00:24:10,136 (チンベ)ああ 口が裂けても言うもんか 204 00:24:10,136 --> 00:24:14,136 ボルテが メルキトのチンゲルなんて 野郎の妻にされてるなんてな 205 00:24:23,083 --> 00:24:25,083 (チンベ)テムジン! 206 00:24:28,088 --> 00:24:31,088 お前を捕まえて聞こうと思って 待ってたんだ 207 00:24:33,093 --> 00:24:43,093 (たき火の音) 208 00:24:56,116 --> 00:24:58,118 《でも つらい… 209 00:24:58,118 --> 00:25:02,122 産みたくなくて 産まないわけじゃない》 210 00:25:02,122 --> 00:25:06,126 《こんなに愛しているのに どうして… 211 00:25:06,126 --> 00:25:11,131 私は欲しい 狼の子が…》 212 00:25:11,131 --> 00:25:31,084 ♬~ 213 00:25:31,084 --> 00:25:51,104 ♬~ 214 00:25:51,104 --> 00:26:04,117 ♬~ 215 00:26:04,117 --> 00:26:09,117 ~♬ 216 00:26:19,065 --> 00:26:22,068 (トオリルカン)メルキトをやるのか? 217 00:26:22,068 --> 00:26:26,068 テムジン お前はかつて わしが 約束したことを覚えているか? 218 00:26:28,074 --> 00:26:30,076 わしは ちりぢりになった ボルジギンの者どもを➡ 219 00:26:30,076 --> 00:26:35,076 集めてやると言った どうやら その時が来たようだ 220 00:26:37,083 --> 00:26:40,086 お前らエスガイの残された 子供たちのために➡ 221 00:26:40,086 --> 00:26:44,090 わしは わしの軍を動かそう!➡ 222 00:26:44,090 --> 00:26:46,092 軍を動かして➡ 223 00:26:46,092 --> 00:26:49,095 バイカル湖の南にたむろする メルキトのヤツばらを➡ 224 00:26:49,095 --> 00:26:52,098 1人残らず皆殺しにし➡ 225 00:26:52,098 --> 00:26:55,101 お前の妻・ボルテを 奪い返してやろう 226 00:26:55,101 --> 00:26:59,105 トオリルカン! ボルテは私の妻です 227 00:26:59,105 --> 00:27:05,111 30人足らずだが 襲撃は 私の集落の男たちだけでやりたい 228 00:27:05,111 --> 00:27:08,114 私のために死ぬかもしれない 若い連中のために➡ 229 00:27:08,114 --> 00:27:10,116 せめて思う存分 働ける➡ 230 00:27:10,116 --> 00:27:14,120 優秀な武器や武具を 持たしてやりたい 231 00:27:14,120 --> 00:27:19,058 私の願いは武器を借りること それだけで十分です 232 00:27:19,058 --> 00:27:26,065 (トオリルカン)礼だよ テムジン この皮衣の返礼だ➡ 233 00:27:26,065 --> 00:27:31,070 わしは2万の軍を引き連れ 右の手となって出動する 234 00:27:31,070 --> 00:27:35,074 お前らはゴルゴナク河原に たむろするジュリアト族の➡ 235 00:27:35,074 --> 00:27:38,074 ジャムカの所へ参り わしの言葉を伝えよ 236 00:27:40,079 --> 00:27:44,083 「テムジンの奪われた 妻・ボルテのため ジャムカよ➡ 237 00:27:44,083 --> 00:27:47,086 左の手となって出馬せよ➡ 238 00:27:47,086 --> 00:27:52,086 相集う約束の場所と時は ジャムカに任せる」と 239 00:28:01,100 --> 00:28:04,103 帰ったか? (配下)はい➡ 240 00:28:04,103 --> 00:28:07,106 武器を受け取ると喜んで… 241 00:28:07,106 --> 00:28:11,110 ああ しかし! (トオリルカン)分かっておる 242 00:28:11,110 --> 00:28:17,116 どんなに貴重な物にしろ この皮衣の返礼にしては➡ 243 00:28:17,116 --> 00:28:19,052 ちと気前がよすぎると➡ 244 00:28:19,052 --> 00:28:21,054 言いたいのだろう? (配下)はっ 245 00:28:21,054 --> 00:28:26,059 わしは前からメルキトを せん滅する機会を待っていた 246 00:28:26,059 --> 00:28:32,065 だが みだりに兵を動かせば 高原の諸部族の非難を浴びる 247 00:28:32,065 --> 00:28:37,070 テムジンは格好な口実を 持ってきた➡ 248 00:28:37,070 --> 00:28:42,075 そう 口実だ! 不法にもメルキトは➡ 249 00:28:42,075 --> 00:28:47,080 我が安達・エスガイの か弱い 息子を襲い 妻を奪った 250 00:28:47,080 --> 00:28:50,083 それを取り返してやるのだ 251 00:28:50,083 --> 00:28:53,086 誰もわしの情義のあつさを 褒めこそすれ➡ 252 00:28:53,086 --> 00:28:55,088 非難することはできん! 253 00:28:55,088 --> 00:28:58,091 ジャムカの兵力を借りずとも 事は成るが➡ 254 00:28:58,091 --> 00:29:02,095 ジャムカのジュリアト族も テムジンのボルジギン族も➡ 255 00:29:02,095 --> 00:29:04,097 元はと言えば同じ血族… 256 00:29:04,097 --> 00:29:09,102 しかも今やタイチュウトをしのぐ 勢力にのし上がっている 257 00:29:09,102 --> 00:29:13,106 メルキトから奪った富を 折半するのは惜しいが➡ 258 00:29:13,106 --> 00:29:16,109 大義名分のためにも➡ 259 00:29:16,109 --> 00:29:21,047 のけ者にするわけには いかんからな ハハハッ… 260 00:29:21,047 --> 00:29:27,047 <トオリルカンの呼びかけに ジャムカは力強く協力を約した> 261 00:29:29,055 --> 00:29:33,059 <オノン川上流 ボトハン・ボゴルジに➡ 262 00:29:33,059 --> 00:29:37,063 トオリルカン ジャムカの両軍 4万が集合したのは➡ 263 00:29:37,063 --> 00:29:40,066 それから10日の のちである> 264 00:29:40,066 --> 00:29:44,070 <テムジンは手兵30騎を率いて 加わった> 265 00:29:44,070 --> 00:30:04,090 ♬~ 266 00:30:04,090 --> 00:30:17,103 ♬~ 267 00:30:17,103 --> 00:30:20,039 これで そろったな 268 00:30:20,039 --> 00:30:26,045 明日の夜明け オルコン川を渡り メルキトへ押し込もう!➡ 269 00:30:26,045 --> 00:30:32,051 柱という柱は ことごとく倒し 守り神には地をはわせ➡ 270 00:30:32,051 --> 00:30:37,051 ヤツらの妻や子を ことごとく剥ぎ取るのだ! 271 00:30:42,061 --> 00:30:47,066 (馬のひづめの音) 272 00:30:47,066 --> 00:30:49,066 (馬のいななき) 273 00:30:57,076 --> 00:30:59,078 (テムジン)進め~! 274 00:30:59,078 --> 00:31:01,078 (馬のいななき) 275 00:31:16,095 --> 00:31:22,095 (馬への掛け声) 276 00:31:24,103 --> 00:31:26,105 (テムジン)進め~! 277 00:31:26,105 --> 00:31:46,125 ♬~ 278 00:31:46,125 --> 00:32:06,145 ♬~ 279 00:32:06,145 --> 00:32:26,098 ♬~ 280 00:32:26,098 --> 00:32:46,118 ♬~ 281 00:32:46,118 --> 00:33:06,138 ♬~ 282 00:33:06,138 --> 00:33:26,092 ♬~ 283 00:33:26,092 --> 00:33:46,112 ♬~ 284 00:33:46,112 --> 00:34:06,132 ♬~ 285 00:34:06,132 --> 00:34:08,134 ♬~ 286 00:34:08,134 --> 00:34:13,134 ~♬ 287 00:34:28,087 --> 00:34:31,090 (チンゲル)逃がさんぞ! テムジンの目の前で殺してやる! 288 00:34:31,090 --> 00:34:33,092 連れていけ! 289 00:34:33,092 --> 00:34:40,099 テムジーン! テムジーン! テムジーン! 290 00:34:40,099 --> 00:34:42,099 それ! 291 00:34:45,104 --> 00:34:48,107 (ボルテ)テムジーン! 292 00:34:48,107 --> 00:34:50,107 ボルテ! 293 00:34:56,115 --> 00:34:59,115 (馬のいななき) 294 00:35:16,135 --> 00:35:18,135 テムジン! 295 00:35:21,073 --> 00:35:25,073 テムジン! (テムジン)ボルテ… 296 00:35:29,081 --> 00:35:35,081 身ごもったのか? お前は メルキトの子を産むのか? 297 00:35:37,089 --> 00:35:42,094 私は産む! あなたの子を 狼の子を! 298 00:35:42,094 --> 00:35:44,094 カサル! 299 00:35:52,104 --> 00:35:54,104 それ! 300 00:36:06,118 --> 00:36:08,120 殺せ! 301 00:36:08,120 --> 00:36:12,124 男という男は全て殺せ! 1人も生かすな! 302 00:36:12,124 --> 00:36:32,077 ♬~ 303 00:36:32,077 --> 00:36:47,092 ♬~ 304 00:36:47,092 --> 00:36:49,094 (ジャムカ) これでメルキトも終わりだな➡ 305 00:36:49,094 --> 00:36:52,097 捕らえた男は片っ端から 処刑している 306 00:36:52,097 --> 00:36:56,101 向こうの谷は血の海だ これから女と馬を分ける 307 00:36:56,101 --> 00:36:58,101 来るか? 308 00:37:00,105 --> 00:37:02,107 じゃあ女と馬は トオリルカンと分ける 309 00:37:02,107 --> 00:37:06,111 いいな? (馬への掛け声) 310 00:37:06,111 --> 00:37:10,111 (馬のひづめの音) 311 00:37:28,067 --> 00:37:30,067 メルキトの子か? 312 00:37:32,071 --> 00:37:35,074 名は何と言う? 313 00:37:35,074 --> 00:37:38,077 (クチュ)クチュ 314 00:37:38,077 --> 00:37:43,077 父親の名は? 忘れたのか? 315 00:37:45,084 --> 00:37:48,087 忘れるがいい 316 00:37:48,087 --> 00:37:53,087 今日からお前はメルキトではなく モンゴルの子だ 317 00:37:55,094 --> 00:37:58,094 蒼き狼の子となるのだ 318 00:38:08,107 --> 00:38:19,051 (風の音) 319 00:38:19,051 --> 00:38:21,053 (兵士のうめき声) 320 00:38:21,053 --> 00:38:24,056 (兵士)この捕まえたヤツらは どうしますか? 321 00:38:24,056 --> 00:38:27,056 あとはテムジンに任せとけ (兵士)はっ 322 00:38:30,062 --> 00:38:32,064 ボオルチュ (ボオルチュ)おう! 323 00:38:32,064 --> 00:38:35,067 帰るのか? (ボオルチュ)ああ 324 00:38:35,067 --> 00:38:39,071 あっけなく1日で片がついたな 325 00:38:39,071 --> 00:38:44,076 残してきた女 子供が心配だ 俺はひと足先に帰る 326 00:38:44,076 --> 00:38:46,078 じゃあ母さんに 土産を持っていってくれ 327 00:38:46,078 --> 00:38:49,081 土産? (テムジン)目に火あり➡ 328 00:38:49,081 --> 00:38:55,087 面に光ある子だ あの上に1人取り残されていた 329 00:38:55,087 --> 00:38:59,091 母は子供の世話をするのが 好きだ 330 00:38:59,091 --> 00:39:02,094 俺たちが大きくなって 楽しみが少なかろう 331 00:39:02,094 --> 00:39:05,097 俺から母への贈り物だ 332 00:39:05,097 --> 00:39:11,103 さあ (ボオルチュ)分かった よし 333 00:39:11,103 --> 00:39:16,108 メルキトの首領どもを 逃がしたのは残念だが➡ 334 00:39:16,108 --> 00:39:20,045 メルキトも これで おしまいだろう 335 00:39:20,045 --> 00:39:23,048 ジャムカとトオリルカンが 引き揚げたら➡ 336 00:39:23,048 --> 00:39:27,052 俺はこの豊かなメルキトの土地を 自分の物にする 337 00:39:27,052 --> 00:39:31,056 (ボオルチュ) ジャムカもトオリルカンも 文句は言うまい➡ 338 00:39:31,056 --> 00:39:35,056 彼らの土地は ここからは遠い だが… 339 00:39:37,062 --> 00:39:41,066 オノン川 ケルレン川一帯の 勢力は2つになった 340 00:39:41,066 --> 00:39:45,070 小さな部族は好むと 好まざるとに関わらず➡ 341 00:39:45,070 --> 00:39:47,072 どっちかの勢力につかなきゃ やっていけん 342 00:39:47,072 --> 00:39:51,076 テムジン… 俺たちはどうする? 343 00:39:51,076 --> 00:39:57,082 ジャムカか? トオリルカンか? (テムジン)ジャムカだ 344 00:39:57,082 --> 00:39:59,082 俺もそう思っていた 345 00:40:05,090 --> 00:40:10,095 テムジン… カサルに聞いた 346 00:40:10,095 --> 00:40:13,098 ボルテのこと大事にしてやれよ 347 00:40:13,098 --> 00:40:22,098 (馬のひづめの音) 348 00:40:33,052 --> 00:40:41,052 (馬のひづめの音) 349 00:40:59,078 --> 00:41:01,078 (戸が開く音) 350 00:41:20,099 --> 00:41:23,099 名を付けてやってください 351 00:41:29,108 --> 00:41:32,108 お願い! 名を付けて 352 00:41:39,118 --> 00:41:41,120 …ジュチ 353 00:41:41,120 --> 00:41:43,120 ジュチ? 354 00:41:50,129 --> 00:41:55,129 <モンゴルの言葉でジュチとは 客人という意味である> 355 00:42:03,142 --> 00:42:10,142 (テムジン)《ジュチ お前は俺だ 俺と同じ運命を生き抜け》 356 00:42:12,151 --> 00:42:18,151 《俺は狼になる ジュチ お前も狼になれ!》 357 00:42:30,102 --> 00:42:32,102 ジュチ… 358 00:42:38,110 --> 00:42:41,113 お前は長い生涯➡ 359 00:42:41,113 --> 00:42:44,113 ボルジギンの客として 生きなければならないんだよ 360 00:42:50,122 --> 00:42:53,125 お前は自分の力で➡ 361 00:42:53,125 --> 00:42:56,125 テムジンの子である証しを 立てておくれ 362 00:43:01,133 --> 00:43:05,133 ジュチ… ジュチ… 363 00:43:11,143 --> 00:43:16,148 <ひと月のち 移動する ジャムカの軍勢と共に➡ 364 00:43:16,148 --> 00:43:19,084 テムジンはメルキト草原を 後にした> 365 00:43:19,084 --> 00:43:24,089 <ジャムカの根拠地は ゴルゴナク河原である> 366 00:43:24,089 --> 00:43:27,092 <テムジンは まもなく自分の集落を➡ 367 00:43:27,092 --> 00:43:31,096 ブルカン岳中腹から ゴルゴナク河原に移した> 368 00:43:31,096 --> 00:43:36,096 (馬のひづめの音) 369 00:43:51,116 --> 00:43:56,116 (馬のひづめの音) 370 00:44:13,138 --> 00:44:19,138 <テムジンとジャムカは 安達の盟約を新たにし直した> 371 00:44:38,096 --> 00:44:41,099 安達! (ジャムカ)安達! 372 00:44:41,099 --> 00:44:45,103 <ゴルゴナク河原の 2人の若い野心家は➡ 373 00:44:45,103 --> 00:44:48,106 むつみ合って 1年半を共に過ごした> 374 00:44:48,106 --> 00:44:53,111 <テムジンの集落に 馬や羊が数を増し➡ 375 00:44:53,111 --> 00:44:56,114 ちりぢりになっていた ボルジギン氏族が➡ 376 00:44:56,114 --> 00:44:59,117 再びエスガイの息子の下に 集まり始め➡ 377 00:44:59,117 --> 00:45:03,117 毎日のようにパオの数も 増えていった> 378 00:45:05,123 --> 00:45:11,129 モンゴル… 俺たちが生まれ育った土地 379 00:45:11,129 --> 00:45:15,133 誰もがモンゴルの高原の統一を 望んでいる 380 00:45:15,133 --> 00:45:21,073 もう僅かな馬や羊を奪い合い 争って満足している時代ではない 381 00:45:21,073 --> 00:45:24,076 まずモンゴルが 強く豊かになるためには➡ 382 00:45:24,076 --> 00:45:28,080 部族の統一が必要だ (テムジン)うん 383 00:45:28,080 --> 00:45:34,086 歴代の汗が夢に見てきた モンゴルの統一を➡ 384 00:45:34,086 --> 00:45:37,089 誰が最初に成しうるだろうか? 385 00:45:37,089 --> 00:45:40,089 それが問題だな 386 00:45:47,099 --> 00:45:51,099 この子をご覧 いい子だろう 387 00:45:55,107 --> 00:45:59,111 戦になれば みなしごができる 388 00:45:59,111 --> 00:46:03,115 私はこの子を手始めに 戦の度に➡ 389 00:46:03,115 --> 00:46:08,120 異なる血を持つ部族の優れた 捨て子を1人ずつ拾い集めて➡ 390 00:46:08,120 --> 00:46:12,124 私の膝の上で育てたい 391 00:46:12,124 --> 00:46:16,128 その子たちのために 昼は見る目となり➡ 392 00:46:16,128 --> 00:46:18,128 夜は聞く耳となって➡ 393 00:46:20,065 --> 00:46:24,069 やがて その子供たちが モンゴルの若者となった時には➡ 394 00:46:24,069 --> 00:46:28,073 部族が違うということでの 憎み合いも➡ 395 00:46:28,073 --> 00:46:31,073 草原からは消えているだろう 396 00:46:35,080 --> 00:46:37,082 おかえり 397 00:46:37,082 --> 00:46:39,082 ああ… 母さん 来てたのか 398 00:46:41,086 --> 00:46:44,089 クチュもか うん 399 00:46:44,089 --> 00:46:46,091 ボルテ ジャムカが一緒だ 400 00:46:46,091 --> 00:46:49,094 喉が渇いた 馬乳酒でも振る舞ってくれ 401 00:46:49,094 --> 00:46:54,094 (たき火の音) 402 00:47:10,115 --> 00:47:14,119 (ジャムカ) 女同士の楽しい語らいの 邪魔をして申し訳ない 403 00:47:14,119 --> 00:47:20,058 ジュチか? どうだ? おお… ジュチ 重くなったな 404 00:47:20,058 --> 00:47:25,063 ジュチ この矢で何を打つのだ? 405 00:47:25,063 --> 00:47:29,063 ドバッソか? 鹿か? それとも この俺か? 406 00:47:31,069 --> 00:47:33,071 悪い冗談はよせ 407 00:47:33,071 --> 00:47:38,071 (ジャムカ)こら! ジュチ 早く大きくなれ 408 00:47:47,085 --> 00:47:49,087 テムジン! 部下に➡ 409 00:47:49,087 --> 00:47:51,089 なりたいっていう男が 1人来てる 410 00:47:51,089 --> 00:47:55,093 あっ… 後にする 411 00:47:55,093 --> 00:47:57,095 いや 俺だったらかまわん 412 00:47:57,095 --> 00:48:01,099 テムジンの何が そんなに人を 引き付けるのか俺も聞いてみたい 413 00:48:01,099 --> 00:48:05,103 学ぶべきことは学ばないとな (テムジン)うん➡ 414 00:48:05,103 --> 00:48:07,103 俺の集落に入りたいのか? 415 00:48:09,107 --> 00:48:13,111 (セチュウル)はい ゴロラス族の セチュウルと申します 416 00:48:13,111 --> 00:48:15,113 (ジャムカ)この集落の何が魅力だ? 417 00:48:15,113 --> 00:48:18,116 俺はウチが貧しくて馬も羊もない 418 00:48:18,116 --> 00:48:20,051 あちこちをさまよい歩いて➡ 419 00:48:20,051 --> 00:48:23,054 どうにか飢えをしのぐだけの 仕事を もらっていた 420 00:48:23,054 --> 00:48:26,057 そんな時 ゴルゴナク河原の➡ 421 00:48:26,057 --> 00:48:29,060 ジャムカとテムジンの ウワサを聞いた➡ 422 00:48:29,060 --> 00:48:31,062 ジャムカのジュリアト族に 知り合いがいた 423 00:48:31,062 --> 00:48:35,066 そいつを訪ねたんだ その男は言った➡ 424 00:48:35,066 --> 00:48:38,069 怠けて暮らすつもりなら ここはいい➡ 425 00:48:38,069 --> 00:48:42,073 力いっぱい働くのが喜びなら テムジンの所へ行けと 426 00:48:42,073 --> 00:48:45,076 うん… どういうことだ? 427 00:48:45,076 --> 00:48:49,080 (セチュウル)ジャムカは 利益を公平に分配する 428 00:48:49,080 --> 00:48:52,083 テムジンは 等級に分けて分配する 429 00:48:52,083 --> 00:48:55,086 たくさん働く者は たくさん分配にありつく 430 00:48:55,086 --> 00:48:59,090 その男は言った ジャムカのやり方だと➡ 431 00:48:59,090 --> 00:49:02,093 優れた力を持っている者は 損をする 432 00:49:02,093 --> 00:49:05,096 ジャムカの集落でも 若いヤツらは➡ 433 00:49:05,096 --> 00:49:08,099 テムジンの所に移りたいと みんな言ってるそうだ 434 00:49:08,099 --> 00:49:10,101 それに こうも言った 435 00:49:10,101 --> 00:49:14,105 テムジンは自分の着物を脱いで 人に着せ➡ 436 00:49:14,105 --> 00:49:17,108 自分から馬を降りて 人を乗せてやる 437 00:49:17,108 --> 00:49:20,108 そんな思いやりのある 頭領だって 438 00:49:22,047 --> 00:49:27,047 うん いろいろと教えられた ありがとう 439 00:49:29,054 --> 00:49:31,054 まあ しっかりやれ! 440 00:49:33,058 --> 00:49:36,061 テムジン 夏が近い 441 00:49:36,061 --> 00:49:39,061 牧地を移る支度をそろそろしよう (テムジン)うん 442 00:49:42,067 --> 00:49:44,067 だが どこへ泊まろう? 443 00:49:46,071 --> 00:49:50,075 山が近ければ 馬飼いは草にありつく 444 00:49:50,075 --> 00:49:55,075 谷が近ければ 羊飼いは 喉を潤す 445 00:50:04,089 --> 00:50:09,094 このバカ! 今の男がジャムカだ 446 00:50:09,094 --> 00:50:12,097 何てことを言ってくれるんだ! (セチュウル)だって俺 知らなかった 447 00:50:12,097 --> 00:50:14,099 よせ! ボオルチュ 448 00:50:14,099 --> 00:50:18,103 ジャルメに引き合わせて パオを世話してやれ 449 00:50:18,103 --> 00:50:20,103 分かった 450 00:50:30,048 --> 00:50:35,053 (テムジン) ジャムカが最後に言った言葉は どういう意味かな? 451 00:50:35,053 --> 00:50:38,056 私はジャムカが好きになれない 452 00:50:38,056 --> 00:50:42,056 笑っていても おなかの中では 何 考えてるか分からない 453 00:50:46,064 --> 00:50:49,064 (戸が開く音) 454 00:50:55,140 --> 00:51:02,140 (火が燃える音) 455 00:51:12,157 --> 00:51:16,157 ボオルチュ どうした? 456 00:51:23,168 --> 00:51:26,171 ジャムカの集落の様子が おかしい 457 00:51:26,171 --> 00:51:29,174 移動の前に大がかりな 狩りをすると言って➡ 458 00:51:29,174 --> 00:51:32,177 ほかの部族に呼びかけ 人数を集めてる 459 00:51:32,177 --> 00:51:35,180 狩り? そんな話は聞いていない (ボオルチュ)だが… 460 00:51:35,180 --> 00:51:37,182 俺に教えてくれた男の話では➡ 461 00:51:37,182 --> 00:51:40,185 ジャムカはテムジンも 合意の話だと言ってるそうだ 462 00:51:40,185 --> 00:51:42,185 妙じゃねえか? 463 00:51:44,189 --> 00:51:47,192 (ボルテ)思い当たるわ 464 00:51:47,192 --> 00:51:52,192 今日の昼 あの男が 最後に言った言葉 465 00:51:54,199 --> 00:51:58,203 あの男は私たちに 嫌気がさしたんです 466 00:51:58,203 --> 00:52:01,206 もう一緒にやっていけないと 言ったんです 467 00:52:01,206 --> 00:52:03,208 放っておくと ジャムカの部落の半分が➡ 468 00:52:03,208 --> 00:52:07,212 私たちの所へ来ると思って 不安になったんです 469 00:52:07,212 --> 00:52:11,212 狩りにことよせ 人数を集め 私たちを襲うつもりです! 470 00:52:14,219 --> 00:52:19,157 やるかもしらん やらんかもしらん 471 00:52:19,157 --> 00:52:22,160 一緒に暮らしている間に 事を起こせば➡ 472 00:52:22,160 --> 00:52:24,162 ジャムカの草原での信用は 無くなる 473 00:52:24,162 --> 00:52:28,162 俺たちは馬飼い ヤツらは羊飼いだ 474 00:52:30,168 --> 00:52:36,174 宿泊地が別れたときは… その時は 容赦なく襲うだろう 475 00:52:36,174 --> 00:52:42,180 ジャムカの心が冷えたのなら 道は3つだ 476 00:52:42,180 --> 00:52:46,180 先手を打つか 備えて待つか… 477 00:52:48,186 --> 00:52:51,186 今すぐ逃げるかだ 478 00:52:56,194 --> 00:53:00,194 ジャムカとは安達の誓いがある 479 00:53:02,200 --> 00:53:05,203 あした もう一度 話し合おう 480 00:53:05,203 --> 00:53:08,203 明日という日はないかも しれないのよ! テムジン 481 00:53:10,208 --> 00:53:14,208 今夜のうちに 集落を移動しましょう 482 00:53:17,148 --> 00:53:20,148 私は身ごもってるんです 483 00:53:23,154 --> 00:53:27,158 あなたは 私の2番目の子供にも➡ 484 00:53:27,158 --> 00:53:30,158 ジュチという名前を 付けさせる気か! 485 00:53:40,171 --> 00:53:47,178 ボオルチュ 移動しよう 集落中に触れろ 486 00:53:47,178 --> 00:53:51,182 パオをたたみ終えた者は すぐに そのまま北へ向かう! 487 00:53:51,182 --> 00:53:55,186 男たちは武装して 追っ手の襲撃に備えろ 488 00:53:55,186 --> 00:53:58,189 くれぐれも気をつけさせろ 人は声を発するな 489 00:53:58,189 --> 00:54:02,193 馬や羊は鳴かせるな 物音は一切 殺せ 490 00:54:02,193 --> 00:54:22,146 ♬~ 491 00:54:22,146 --> 00:54:42,166 ♬~ 492 00:54:42,166 --> 00:54:45,169 ♬~ 493 00:54:45,169 --> 00:54:50,174 ~♬ 494 00:54:50,174 --> 00:54:56,174 ≪(タイチャル) テムジンが移動している! 集落は もぬけの殻だ! 495 00:55:02,186 --> 00:55:09,193 そうか… 移動したか 素早い男だ 496 00:55:09,193 --> 00:55:12,196 (タイチャル)ヤツは俺たちと たもとを分かったんだ 497 00:55:12,196 --> 00:55:16,134 もう遠慮は要らない 兄さん 追って討とう! 498 00:55:16,134 --> 00:55:19,137 狩りのために集めた人数もある 499 00:55:19,137 --> 00:55:23,141 もう手遅れだ➡ 500 00:55:23,141 --> 00:55:26,141 テムジンは備え無しに 動く男ではない➡ 501 00:55:28,146 --> 00:55:30,148 狩りは中止だ➡ 502 00:55:30,148 --> 00:55:34,152 集めた人数は 元の部族へ戻しておけ➡ 503 00:55:34,152 --> 00:55:37,152 獲物がいなくなっては 狩りでもあるまい 504 00:55:39,157 --> 00:55:42,160 (タイチャル) 恐ろしい人だな 兄さんは… 505 00:55:42,160 --> 00:55:48,166 テムジンをだまし討ちにするのを 俺たちにまで 黙っていたのか! 506 00:55:48,166 --> 00:55:52,166 フン… これでいいんだ 507 00:55:55,173 --> 00:55:58,173 俺はヤツが好きだ 508 00:56:00,178 --> 00:56:05,183 俺のワナに掛かって あっけなく くたばるようなテムジンじゃ➡ 509 00:56:05,183 --> 00:56:09,183 2人で語り合った草原の 覇者の夢が 泣こうってもんだ 510 00:56:11,189 --> 00:56:13,189 いずれ雌雄を決するまで➡ 511 00:56:15,193 --> 00:56:21,193 テムジン… 大きくなれ! 512 00:56:24,135 --> 00:56:44,155 ♬~ 513 00:56:44,155 --> 00:56:53,164 ♬~ 514 00:56:53,164 --> 00:56:55,166 (ベルグダイ) ボルジギンのテムジンが➡ 515 00:56:55,166 --> 00:56:58,169 ジャムカと別れて 北へ移動しているぞ~! 516 00:56:58,169 --> 00:57:01,172 (カサル) 俺たちの仲間になりたい者は➡ 517 00:57:01,172 --> 00:57:04,175 すぐにパオをたたんで 俺たちの後を追え! 518 00:57:04,175 --> 00:57:08,175 ボルジギンのテムジンだ~! 519 00:57:10,181 --> 00:57:14,185 <夜を徹しテムジンたちは 休みなく移動を続けた> 520 00:57:14,185 --> 00:57:20,124 <草原の各部族にとって かつてない長い一夜が始まった> 521 00:57:20,124 --> 00:57:23,127 <ジャムカにつくか テムジンに走るか➡ 522 00:57:23,127 --> 00:57:27,131 この2人のどちらを 草原の指導者に選ぶかによって➡ 523 00:57:27,131 --> 00:57:31,135 部族の将来が決するのである> 524 00:57:31,135 --> 00:57:37,135 <夜を徹して隊列は進み 夜を徹して部族は会議を続けた> 525 00:57:39,143 --> 00:57:44,143 (馬のひづめの音) 526 00:58:01,165 --> 00:58:06,170 <そしてホエルンは数日後 2人目の男の子を拾った> 527 00:58:06,170 --> 00:58:12,170 さあ ケクチュ 今日から私がお母さんだよ 528 00:58:14,178 --> 00:58:18,116 <テムジン一行が 移動を打ち切ったのは➡ 529 00:58:18,116 --> 00:58:20,118 2日目の午後であった> 530 00:58:20,118 --> 00:58:24,122 <途中 一行に加わった 諸部族をはじめ➡ 531 00:58:24,122 --> 00:58:28,126 ジャムカから離れて後を追った 者たちが次々と加わり➡ 532 00:58:28,126 --> 00:58:33,126 3千人を超える大集落が 生まれようとしていた> 533 00:58:38,136 --> 00:58:44,142 <そして1人の男が テムジンの未来を予言した> 534 00:58:44,142 --> 00:58:50,148 おう ジャムカの集落にいた ゴルチ・ウスンではないか? 535 00:58:50,148 --> 00:58:53,151 (ゴルチ)わしはジャムカとは 血のつながりもある 536 00:58:53,151 --> 00:59:00,158 だが神のお告げが下った わしは それを知らせに来た 537 00:59:00,158 --> 00:59:04,162 <ゴルチ・ウスンの予言は テムジンが遠からず➡ 538 00:59:04,162 --> 00:59:10,168 モンゴルのあるじとなるで あろうというお告げであった> 539 00:59:10,168 --> 00:59:12,170 <それから ひと月後➡ 540 00:59:12,170 --> 00:59:16,107 テムジンは各部族の長たちに 推されて➡ 541 00:59:16,107 --> 00:59:20,111 モンゴルの部族連合の長 「汗」となる> 542 00:59:20,111 --> 00:59:27,111 <父・エスガイが失った汗の地位を テムジンは 再び手にした> 543 00:59:31,122 --> 00:59:35,126 ≪(ダルダイ)テムジン! 我らは お前を汗に推した➡ 544 00:59:35,126 --> 00:59:39,130 戦いの日 汗の号令に背いたら➡ 545 00:59:39,130 --> 00:59:42,133 我らの首をはねて 大地に捨てるがいい! 546 00:59:42,133 --> 00:59:47,138 平和の日 おきてを破れば 妻たち子たちを取り上げ➡ 547 00:59:47,138 --> 00:59:52,138 主なき荒れ地に捨てるがいい! これが我らの誓いだ! 548 01:00:04,155 --> 01:00:10,161 俺たちは貧しい 俺たちが 財産と呼べるのは➡ 549 01:00:10,161 --> 01:00:15,166 草を追って移動する 僅かな羊と馬と➡ 550 01:00:15,166 --> 01:00:22,106 それに天とその恵みを 受ける大地… それだけだ 551 01:00:22,106 --> 01:00:24,106 汗として約束する!➡ 552 01:00:26,110 --> 01:00:31,115 俺は 全ての子供たちを 二度と飢えさせない➡ 553 01:00:31,115 --> 01:00:36,120 全ての女たちを 美しい衣装で飾ろう➡ 554 01:00:36,120 --> 01:00:43,127 そのために 全ての男たちは 狼となるのだ! 555 01:00:43,127 --> 01:00:49,133 (一同の雄たけび) 556 01:00:49,133 --> 01:00:53,137 <テムジンは無秩序 無統制の遊牧の集落に➡ 557 01:00:53,137 --> 01:00:56,140 秩序と組織を与えた> 558 01:00:56,140 --> 01:00:59,143 <集落は一朝事あるときは➡ 559 01:00:59,143 --> 01:01:03,147 即座に強力な軍事集団に 早変わりできるものであり➡ 560 01:01:03,147 --> 01:01:05,149 男たちは全て➡ 561 01:01:05,149 --> 01:01:11,149 幾日も砂漠を越える厳しい 軍事訓練の下に 統制された> 562 01:01:20,164 --> 01:01:23,164 <集落に歳月が流れた> 563 01:01:25,169 --> 01:01:30,174 <ボルテは次子・チャブタイ 三子・エゲディを産み➡ 564 01:01:30,174 --> 01:01:33,174 四子・ツルイを身ごもっていた> 565 01:01:39,183 --> 01:01:50,183 ≪(風の音) 566 01:02:09,213 --> 01:02:13,213 (テムジン) 《お前はメルキトの子を 産むのか?》 567 01:02:15,219 --> 01:02:20,157 (ボルテ) 《私は産む! あなたの子を 狼の子を!》 568 01:02:20,157 --> 01:02:23,157 ジュチ… 寝ろ 569 01:02:34,171 --> 01:02:41,171 (テムジン)《ジュチ お前は俺だ 俺と同じ運命を生き抜け》 570 01:02:48,185 --> 01:02:53,190 《ジュチ… 狼になれ》 571 01:02:53,190 --> 01:02:57,194 《俺も狼になる》 572 01:02:57,194 --> 01:03:02,199 《タイチュウトを滅ぼし タタールを滅ぼし金国を滅ぼし➡ 573 01:03:02,199 --> 01:03:07,204 全世界の富と財産を 滅ぼし尽くした時➡ 574 01:03:07,204 --> 01:03:11,204 俺はお前を子と呼ぼう》 575 01:03:19,150 --> 01:03:25,156 <更に歳月が流れ 今や高原の全ての部族集落は➡ 576 01:03:25,156 --> 01:03:29,160 トオリルカン ジャムカ テムジン… 577 01:03:29,160 --> 01:03:35,166 そしてタタールの4つの陣営に 吸収されていた> 578 01:03:35,166 --> 01:03:38,169 <テムジンが ようやく充実した己の力を➡ 579 01:03:38,169 --> 01:03:41,172 高原に問う機会を得たのは➡ 580 01:03:41,172 --> 01:03:48,179 モンゴルの汗に推されて7年目 テムジン35歳の夏である> 581 01:03:48,179 --> 01:03:57,179 (ゴルチ)戦だ やっと やっと… やっと わしの出番が来たぞ 582 01:03:59,190 --> 01:04:03,194 クチュは ほんとに 体が大きくなったねえ 583 01:04:03,194 --> 01:04:06,194 ケクチュも頑張って大きくならねばね ≪(ゴルチ)ホエルーン! 584 01:04:09,200 --> 01:04:14,205 戦だ 戦が起こった… (ホエルン)ええ~! ゴルチ 585 01:04:14,205 --> 01:04:19,205 やっとわしの仕事の出番が 来たぞ 586 01:04:21,145 --> 01:04:24,148 テムジンがタタールを討つぞ 587 01:04:24,148 --> 01:04:29,153 金国の大軍が長城を越えて タタールに攻め込んだ 588 01:04:29,153 --> 01:04:33,157 テムジンがこの機会に 金国と力を合わせて➡ 589 01:04:33,157 --> 01:04:36,160 タタールを根絶やしにする気だ 590 01:04:36,160 --> 01:04:39,163 ケレイトのトオリルカンも 手を貸す 591 01:04:39,163 --> 01:04:43,167 ホエルン! みなしごを見つけたら➡ 592 01:04:43,167 --> 01:04:46,170 わしが必ず拾ってくるぞ 593 01:04:46,170 --> 01:04:48,170 (ホエルン)ゴルチ! 594 01:04:52,176 --> 01:04:55,176 (ホエルン)《エスガーイ!》 595 01:04:58,182 --> 01:05:02,182 (エスガイ) 《テムジン… タタール…》 596 01:05:04,188 --> 01:05:10,188 そう… あの子は父親の敵を 討つんだね 597 01:05:19,136 --> 01:05:22,136 (馬のいななき) 598 01:05:30,147 --> 01:05:33,150 西方を固めろ~! 599 01:05:33,150 --> 01:05:53,170 ♬~ 600 01:05:53,170 --> 01:06:13,190 ♬~ 601 01:06:13,190 --> 01:06:33,143 ♬~ 602 01:06:33,143 --> 01:06:40,150 ♬~ 603 01:06:40,150 --> 01:06:43,153 進め~! ひるまず進め~! 604 01:06:43,153 --> 01:07:03,173 ♬~ 605 01:07:03,173 --> 01:07:23,127 ♬~ 606 01:07:23,127 --> 01:07:30,134 ♬~ 607 01:07:30,134 --> 01:07:33,137 <シギ・クトクと名付けられた タタールの幼児は➡ 608 01:07:33,137 --> 01:07:39,137 ホエルンにテムジンら5人兄弟の 新たな弟として愛された> 609 01:07:55,159 --> 01:08:00,164 ああ~ タタールを明日にも 攻め尽くす 610 01:08:00,164 --> 01:08:04,168 金国は喜んで わしに王の称号を贈ると言う 611 01:08:04,168 --> 01:08:10,174 テムジンには百人隊長の称号を くれるという話だ 612 01:08:10,174 --> 01:08:14,178 人はこれからわしを ワン・カンと呼ぶだろうな 613 01:08:14,178 --> 01:08:18,115 (トオリルカンとテムジンの笑い声) 614 01:08:18,115 --> 01:08:21,118 (テムジン) 称号なんぞクソくらえだ 615 01:08:21,118 --> 01:08:24,121 いつか 俺のほうから 金国の王へ➡ 616 01:08:24,121 --> 01:08:27,124 百人隊長の称号を たたき返してやる 617 01:08:27,124 --> 01:08:30,124 (テムジンの笑い声) 618 01:08:34,131 --> 01:08:37,134 ところで分配だが… 619 01:08:37,134 --> 01:08:43,140 (トオリルカン) 男は殺す 女と財宝と羊は 正確に2つに分ける 620 01:08:43,140 --> 01:08:46,143 分け終わった日の 日の出と共に わしは軍を返す 621 01:08:46,143 --> 01:08:49,146 テムジンの軍も 同時に引き揚げる 622 01:08:49,146 --> 01:08:51,146 よし 623 01:08:53,150 --> 01:09:00,150 タタールは裕福だ ヘヘヘッ… 分配が楽しみだな ハハハッ… 624 01:09:09,166 --> 01:09:14,166 (トオリルカンの笑い声) 625 01:09:16,106 --> 01:09:21,111 ジャルメ! タタールは武器も豊かだ 626 01:09:21,111 --> 01:09:26,116 分配に際しては金 銀 宝石は トオリルカンにくれてやっても➡ 627 01:09:26,116 --> 01:09:30,120 優れた武器 武具は手に入れろ 628 01:09:30,120 --> 01:09:33,120 金国からも買い集めろ! (ジャルメ)はい 629 01:09:35,125 --> 01:09:38,125 俺は少し眠る 630 01:09:47,137 --> 01:09:49,137 (ため息) 631 01:09:52,142 --> 01:09:55,142 俺はタタールを討った 632 01:10:03,153 --> 01:10:07,153 <テムジンは夢に草原を見た> 633 01:10:19,102 --> 01:10:23,106 <草原の向こうに長城があった> 634 01:10:23,106 --> 01:10:43,126 ♬~ 635 01:10:43,126 --> 01:10:47,130 ♬~ 636 01:10:47,130 --> 01:10:49,132 (エスガイ)《テムジン… 637 01:10:49,132 --> 01:10:55,138 タタールを討つという俺の夢を お前は果たした》 638 01:10:55,138 --> 01:10:57,140 《父さん…》 639 01:10:57,140 --> 01:11:04,147 《俺の果たせぬ夢も… お前ならやり遂げるだろう》 640 01:11:04,147 --> 01:11:07,150 《長城を越えるという…》 641 01:11:07,150 --> 01:11:27,170 ♬~ 642 01:11:27,170 --> 01:11:47,190 ♬~ 643 01:11:47,190 --> 01:11:49,192 ♬~ 644 01:11:49,192 --> 01:11:55,198 (城壁が崩れる音) 645 01:11:55,198 --> 01:12:15,218 ♬~ 646 01:12:15,218 --> 01:12:35,172 ♬~ 647 01:12:35,172 --> 01:12:47,184 ♬~ 648 01:12:47,184 --> 01:12:54,191 《俺は もう誰の子でもない モンゴルの子だ!》 649 01:12:54,191 --> 01:12:56,193 《そうだろ? エスガイ》 650 01:12:56,193 --> 01:13:16,146 ♬~ 651 01:13:16,146 --> 01:13:32,162 ♬~ 652 01:13:32,162 --> 01:13:35,165 俺は長城を越える! 653 01:13:35,165 --> 01:13:40,170 そしてエスガイ… 俺は お前を越える! 654 01:13:40,170 --> 01:13:43,173 蒼き狼の子として 655 01:13:43,173 --> 01:13:53,183 ♬~ 656 01:13:53,183 --> 01:13:58,183 ~♬