1 00:00:18,753 --> 00:00:23,758 (里子) 雄介さん。 春子…。 2 00:00:27,762 --> 00:00:30,698 (大造) 赤ん坊は どんな状態なんでしょうか? 3 00:00:30,765 --> 00:00:32,700 (医師) お子さんは 検査の結果→ 4 00:00:32,767 --> 00:00:35,703 幸い どこにも 異常が 見当たりませんでした。→ 5 00:00:35,770 --> 00:00:38,706 事故に遭われたのに ホントに 奇跡的に 無傷です。→ 6 00:00:38,773 --> 00:00:41,709 今は 小児科で 預かってもらってます。 7 00:00:41,776 --> 00:00:43,711 (大造) それは よかった。 8 00:00:43,778 --> 00:00:46,714 (医師) 男性の方は 頭部を 強打された影響で→ 9 00:00:46,781 --> 00:00:49,717 記憶を 失ってしまってるようです。 10 00:00:49,784 --> 00:00:52,720 (大造) 記憶を 失っている? 11 00:00:52,787 --> 00:00:54,722 (医師) 検査の結果→ 12 00:00:54,789 --> 00:00:57,658 脳の 記憶を つかさどる部位の 損傷が 激しく→ 13 00:00:57,725 --> 00:00:59,660 過去の記憶を 取り戻すのは→ 14 00:00:59,727 --> 00:01:03,664 残念ながら 難しいかと 思われます。 15 00:01:03,731 --> 00:01:06,667 (大造) そうですか。 16 00:01:06,734 --> 00:01:08,669 (医師) カルテを 作成したいのですが→ 17 00:01:08,736 --> 00:01:12,673 患者さんの お名前は?→ 18 00:01:12,740 --> 00:01:15,676 ご存じありませんか? (大造) はっ? 19 00:01:15,743 --> 00:01:17,678 (医師) それでは あなたの お名前は? 20 00:01:17,745 --> 00:01:22,683 あっ。 私は 枝川 大造と 申します。 21 00:01:22,750 --> 00:01:28,689 (医師) もしかして 枝川流の お家元の 枝川 大造さんですか? 22 00:01:28,756 --> 00:01:31,692 はい。 (医師) そうですか。→ 23 00:01:31,759 --> 00:01:34,695 私の妻が 東京の教室に 通っておりまして。→ 24 00:01:34,762 --> 00:01:38,699 このたびは エール文化賞 受賞 おめでとうございます。 25 00:01:38,766 --> 00:01:40,701 ありがとうございます。 26 00:01:40,768 --> 00:01:43,771 (医師) 妻に話したら 驚くだろうな。 27 00:01:45,773 --> 00:01:49,710 記憶は 戻らないんですか? 28 00:01:49,777 --> 00:01:51,779 残念ながら。 29 00:01:53,781 --> 00:01:57,651 そうですか。 30 00:01:57,718 --> 00:02:04,658 彼の名前は 藤塚 剛太郎君です。 (医師) 藤塚 剛太郎さん。 31 00:02:04,725 --> 00:02:10,664 私の娘の 婿養子になるんです。 (医師) そうですか。 32 00:02:10,731 --> 00:02:19,740 そして 赤ん坊は 私の娘の 子供になるんです。 33 00:02:55,209 --> 00:03:03,083 {\an8}(大造) 君には 今から 枝川 剛太郎として 生きてもらう。 34 00:03:03,150 --> 00:03:08,155 {\an8}決して 後悔はさせない。 \(ノック) 35 00:03:11,158 --> 00:03:13,093 {\an8}(看護師) これ 患者さんの お洋服です。 36 00:03:13,160 --> 00:03:16,163 {\an8}(大造) あっ。 ありがとうございます。 37 00:03:22,169 --> 00:03:59,173 ♪~ まきか? 実は 藤塚君が 事故に遭って→ 38 00:03:59,239 --> 00:04:02,176 {\an8}入院することに なってしまったんだ。 39 00:04:02,242 --> 00:04:06,180 (まき) 藤塚さんが 事故に? それで ご容体は? 40 00:04:06,246 --> 00:04:10,184 いや。 大きなケガは なかったんだが→ 41 00:04:10,250 --> 00:04:13,187 過去の記憶を なくしてしまったようで→ 42 00:04:13,254 --> 00:04:17,191 意識が戻りしだい わが家に お連れするから→ 43 00:04:17,257 --> 00:04:21,261 心配しないで 待っていなさい。 (まき) はい。 44 00:04:29,269 --> 00:04:34,274 (里子) 雄介さん。 春子…。 45 00:04:34,274 --> 00:04:52,293 ♪~ 46 00:04:52,293 --> 00:04:56,230 過去の 藤塚 剛太郎さん。 47 00:04:56,296 --> 00:05:02,169 これで あなたは 地球上から 存在しないことになる。 48 00:05:02,236 --> 00:05:05,239 さようなら。 49 00:05:09,243 --> 00:05:12,179 見知らぬ あなた。 50 00:05:12,246 --> 00:05:17,184 あなたには 新しい 藤塚 剛太郎となり→ 51 00:05:17,251 --> 00:05:22,189 娘の まきの 婿養子に なってもらう。 52 00:05:22,256 --> 00:05:26,193 決して 悪い話ではない。 53 00:05:26,260 --> 00:05:30,264 これで 全てが うまくいく。 54 00:05:30,264 --> 00:05:44,278 ♪~ 55 00:05:44,278 --> 00:05:49,283 (里子) 雄介さん。 春子! 56 00:05:54,288 --> 00:06:06,233 ♪~ 57 00:06:06,233 --> 00:06:13,173 (まき) 藤塚さん。 初めまして。 私 枝川まきと 申します。 58 00:06:13,240 --> 00:06:21,181 (剛太郎) 枝川まきさんですか? 初めまして。 59 00:06:21,248 --> 00:06:25,185 (まき) お手紙 下さったこと 覚えていらっしゃいますか? 60 00:06:25,252 --> 00:06:27,254 (剛太郎) すいません。 61 00:06:29,256 --> 00:06:35,195 過去の記憶が 分からなくて。 62 00:06:35,262 --> 00:06:40,200 (まき) 藤塚さん。 私の夫に なっていただくのよ。 63 00:06:40,267 --> 00:06:46,206 そして 私は この すみれさんの お母さんに なるの。 64 00:06:46,273 --> 00:06:53,213 (剛太郎) すいません…。 すいません。 ホントに 何も分からなくて。 65 00:06:53,280 --> 00:06:56,216 (まき) 謝ることなんか ないわ。 66 00:06:56,283 --> 00:06:59,219 記憶を なくしたのだから しかたがないわ。 67 00:07:03,223 --> 00:07:07,161 (まき) でも 安心してください。 68 00:07:07,227 --> 00:07:11,165 私は これから 藤塚さんの失った 記憶の分だけ→ 69 00:07:11,231 --> 00:07:17,171 すてきな未来が 送れるように 精いっぱい 努力いたします。 70 00:07:17,237 --> 00:07:20,174 (剛太郎) まきさん。 71 00:07:20,240 --> 00:07:23,177 (泣き声) (剛太郎) あっ。 72 00:07:23,243 --> 00:07:29,183 (まき) ごめんなさい。 私 目が見えないんです。 73 00:07:29,249 --> 00:07:32,186 (剛太郎) 目が見えないんですか? (まき) はい。 74 00:07:32,252 --> 00:07:39,193 高校生のときに 交通事故に遭って 視力を 失ってしまいました。 75 00:07:39,259 --> 00:07:41,195 (剛太郎) そうでしたか。 76 00:07:41,261 --> 00:07:46,200 (まき) そのことも お忘れでしたよね? (剛太郎) ホントに すいません。 77 00:07:46,266 --> 00:07:54,208 (まき) そのことを聞いて 私のことを 嫌いになりましたか? 78 00:07:54,274 --> 00:07:59,146 縁談を 解消されたいと 思われましたか? 79 00:07:59,213 --> 00:08:05,152 もし そうなら 今 はっきりと おっしゃってください。 80 00:08:05,219 --> 00:08:10,224 (剛太郎) ホントに 何も 分からないんです。 ホントに すいません。 81 00:08:12,226 --> 00:08:19,166 でも むしろ こんな自分でも 受け入れてもらえるんですか? 82 00:08:19,233 --> 00:08:21,168 (まき) はい。 83 00:08:21,235 --> 00:08:24,171 (剛太郎) あなたは 視力を 失いながら→ 84 00:08:24,238 --> 00:08:28,175 そのハンディを 乗り越えて 堂々と 生きてらっしゃる。 85 00:08:28,242 --> 00:08:33,180 私は 記憶を失い 今は 不安だらけですが→ 86 00:08:33,247 --> 00:08:35,182 これを 宿命として→ 87 00:08:35,249 --> 00:08:39,186 乗り越えなければ いけないようです。 88 00:08:39,253 --> 00:08:43,190 枝川まきさん。 89 00:08:43,257 --> 00:08:46,193 こんな自分ですけれども あらためて 私の妻に…。 90 00:08:46,260 --> 00:08:52,199 そして この子の母親に なってもらえますか? 91 00:08:52,266 --> 00:08:57,137 (まき) はい。 (剛太郎) 私は あなたの目となって→ 92 00:08:57,204 --> 00:09:00,140 これからの あなたを 支えます。 93 00:09:00,207 --> 00:09:02,209 (まき) ありがとうございます。 94 00:09:05,212 --> 00:09:09,149 >> まき。 来ていたのか。 (まき) はい。 95 00:09:09,216 --> 00:09:12,152 >> まきの父親の 枝川 大造です。 (剛太郎) あっ。 96 00:09:12,219 --> 00:09:16,156 藤塚君も 意識を 取り戻して よかった。 97 00:09:17,090 --> 00:09:20,027 (剛太郎) まきさんから 話は お聞きしました。 98 00:09:20,093 --> 00:09:24,031 そうですか。 それは よかった。 99 00:09:24,097 --> 00:09:29,036 まき。 明日 先生の 退院の許可が 出たら→ 100 00:09:29,102 --> 00:09:33,040 藤塚君を お連れして 名古屋へ 戻ろう。 101 00:09:33,106 --> 00:09:36,109 (まき) はい。 お父さま。 102 00:09:44,418 --> 00:09:46,420 (里子) いってまいります。 103 00:09:49,423 --> 00:09:53,360 (弘江) どこ 行くつもり? (里子) 学校へ。 104 00:09:54,294 --> 00:09:57,297 (弘江) 夫と 子供が 行方不明なのに→ 105 00:09:57,364 --> 00:09:59,299 何事も なかったように 学校へ行って→ 106 00:09:59,366 --> 00:10:03,303 いつものように 平気で 授業を するつもりなの? 107 00:10:03,370 --> 00:10:05,305 (里子) 校長先生から 電話があって→ 108 00:10:05,372 --> 00:10:08,308 事情を 聴きたいから 学校に来るようにと。 109 00:10:08,375 --> 00:10:10,310 あなた。 学校から→ 110 00:10:10,377 --> 00:10:15,315 事情を 聴かれなければ ならないようなこと したの? 111 00:10:15,382 --> 00:10:20,320 あなた。 やっぱり 何か たくらんでるんでしょう? ねえ? 112 00:10:20,387 --> 00:10:24,324 (里子) たくらんでなんて いません。 ちょっと 落ち…。 113 00:10:24,391 --> 00:10:27,327 (壮一) 里子さんだって 一睡も できてないのに→ 114 00:10:27,394 --> 00:10:30,330 学校に 呼ばれたから 仕方なく 行くんだ。 115 00:10:30,397 --> 00:10:33,333 分かってあげよう。→ 116 00:10:33,400 --> 00:10:37,404 里子さん。 行ってきなさい。 (里子) あっ。 すいません。 117 00:10:37,404 --> 00:10:57,357 ♪~ 118 00:10:57,357 --> 00:10:59,292 \(ノック) (校長) はい。 119 00:10:59,359 --> 00:11:01,361 (里子)\失礼します。 120 00:11:10,370 --> 00:11:12,372 (校長) ここに 座りなさい。 121 00:11:19,379 --> 00:11:25,318 (校長) こちらに いらっしゃるのは 教育委員会の方々です。→ 122 00:11:25,385 --> 00:11:27,387 座りなさい。 123 00:11:30,390 --> 00:11:34,327 (校長) 事故のあった直後 菅井先生から 連絡を もらい→ 124 00:11:34,394 --> 00:11:36,329 病院に 駆け付けました。→ 125 00:11:36,396 --> 00:11:40,333 幸い 児童は 菅井先生が 保護してくれたので→ 126 00:11:40,400 --> 00:11:42,335 全員 無事でしたが→ 127 00:11:42,402 --> 00:11:45,338 石原 里子先生を 除いて 先生方は 皆→ 128 00:11:45,405 --> 00:11:52,345 流されてしまったと 聞いて 私たちは 大変 心を痛めました。→ 129 00:11:52,412 --> 00:11:57,284 病院で 菅井先生から 経緯を聞いて 私は驚きました。 130 00:11:57,350 --> 00:12:00,287 (校長) リーダーの 菅井先生が あの場所は→ 131 00:12:00,353 --> 00:12:04,291 以前 ゲリラ豪雨のとき 鉄砲水が 起こった場所だから→ 132 00:12:04,357 --> 00:12:07,294 やめた方がいいと おっしゃったにも かかわらず→ 133 00:12:07,360 --> 00:12:12,299 強引に あの場所に決めたのは 石原 里子先生→ 134 00:12:12,365 --> 00:12:14,301 あなただったそうじゃないですか。 (里子) いいえ。 135 00:12:14,367 --> 00:12:17,304 あの場所は 菅井先生が…。 (校長) 人のせいに するんですか? 136 00:12:17,370 --> 00:12:19,306 それも よりによって→ 137 00:12:19,372 --> 00:12:22,309 命を懸けて 児童 全員 無事に救った→ 138 00:12:22,375 --> 00:12:25,312 菅井先生を おとしめるつもりなんですか?→ 139 00:12:25,378 --> 00:12:30,317 菅井先生は あなたのことも こう 証言してくれました。 140 00:12:30,383 --> 00:12:35,322 鉄砲水が来たときは ただ一人 夫と 子供を 見捨てて→ 141 00:12:35,388 --> 00:12:38,325 誰よりも先に 逃げ出したと。→ 142 00:12:38,391 --> 00:12:42,329 児童を見捨てて 逃げるなど 教師としては もちろん→ 143 00:12:42,395 --> 00:12:45,332 許せるべきことでは ありませんが→ 144 00:12:45,398 --> 00:12:50,337 夫と 生まれたばかりの娘さんまで 見殺しにするなど→ 145 00:12:50,403 --> 00:12:52,339 「あなた それでも 人間ですか?」と→ 146 00:12:52,405 --> 00:12:54,341 私は 聞きたいですよ。 石原 里子さん。 147 00:12:54,407 --> 00:12:56,343 (里子) 違うんです。 あのう。 私に 説明させてください…。 148 00:12:56,409 --> 00:13:00,280 見苦しい。 言い訳など 聞きたくありません。 149 00:13:00,347 --> 00:13:04,284 (男性) 私ども 教育委員会としても→ 150 00:13:04,351 --> 00:13:06,286 今度の事件を どう 処分していいか→ 151 00:13:06,353 --> 00:13:08,288 分かりません。 152 00:13:08,355 --> 00:13:11,291 (男性) ニュースでも 報道されてしまって→ 153 00:13:11,358 --> 00:13:14,294 どう 決着をつけたら この学校と→ 154 00:13:14,361 --> 00:13:19,299 この町の 教育委員会の潔白を 証明できるかを→ 155 00:13:19,366 --> 00:13:23,303 昨日の夜から 話し合ってきました。 156 00:13:23,370 --> 00:13:28,308 あなたの責任は 重大です。 逃れられるものでは ありません。 157 00:13:28,375 --> 00:13:30,310 菅井先生は 裁判になったときは→ 158 00:13:30,377 --> 00:13:33,313 正々堂々と 証言すると おっしゃっている。 159 00:13:33,380 --> 00:13:39,319 あなたに 勝ち目は ありません。 覚悟を 決めることですね。 160 00:13:39,386 --> 00:13:44,324 処分は 追って お伝えしますので 自宅待機を 命じます。 161 00:13:44,391 --> 00:13:47,327 裁判にまで 発展するかは→ 162 00:13:47,394 --> 00:13:51,331 事のしだいを 見極めて 結論を 出します。 163 00:13:51,398 --> 00:13:55,402 以上です。 お帰りください。 164 00:13:57,337 --> 00:13:59,339 お帰りください。 165 00:14:06,346 --> 00:14:10,283 (里子) ⟨裁判で 訴えられてもいい。 何があっても 驚いてはいけない⟩ 166 00:14:10,350 --> 00:14:14,287 ⟨そう 覚悟を決め 私は いちるの望みを持って→ 167 00:14:14,354 --> 00:14:19,292 春子たちの捜索状況を 聞きに 警察に 向かいました⟩ 168 00:14:19,359 --> 00:14:21,294 すいません。 169 00:14:21,361 --> 00:14:26,299 石原 里子と 申します。 石原 雄介と 春子の 捜索は? 170 00:14:26,366 --> 00:14:30,303 (署員) あれ? ご家族から 聞いてないの? 171 00:14:30,370 --> 00:14:32,305 (里子) 春子が 見つかったんですか? (署員) そんな簡単に→ 172 00:14:32,372 --> 00:14:34,307 見つかるはず ないじゃないですか。→ 173 00:14:34,374 --> 00:14:37,310 ご本人じゃなくて 遺品が 流れ着いたので→ 174 00:14:37,377 --> 00:14:41,314 ご自宅に お電話して 取りに来てもらいましたよ。 175 00:14:41,381 --> 00:14:44,317 (里子) 遺品って どういうことですか? 176 00:14:44,384 --> 00:14:46,319 (署員) 当時 着ていたと思われる 衣服ですけど→ 177 00:14:46,386 --> 00:14:49,322 身元を 特定できたのは→ 178 00:14:49,389 --> 00:14:52,325 ジャケットの中にあった お財布の中の 運転免許証です。 179 00:14:52,392 --> 00:14:56,329 (里子) それなら 遺体は? 180 00:14:56,396 --> 00:15:00,267 雄介さんと 春子の遺体は どこに あるんですか? 181 00:15:00,333 --> 00:15:03,270 (署員) いやぁ。 たぶん 流されてしまって→ 182 00:15:03,336 --> 00:15:06,273 見つからないでしょう。 まあ 遺品だけでも→ 183 00:15:06,339 --> 00:15:08,275 見つかって よかったと 思わないと。 184 00:15:08,341 --> 00:15:12,279 (里子) よかったなんて 思えるわけ ないじゃないですか。 185 00:15:12,345 --> 00:15:16,283 何 言ってるんですか? ちゃんと 捜してください。 186 00:15:16,349 --> 00:15:19,286 雄介さんと 春子は 生きてるかも しれないじゃないですか。 187 00:15:19,352 --> 00:15:22,289 (署員) 冷静に 考えてください。 188 00:15:22,355 --> 00:15:24,291 衣服が脱げて 海で 見つかったんですよ? 189 00:15:24,357 --> 00:15:29,296 遺体が見つかるなら 同時に 見つかってるはずでしょ?→ 190 00:15:29,362 --> 00:15:32,299 正式に 捜索は 打ち切られました。 191 00:15:32,365 --> 00:15:37,304 それと 遺品を 取りに来た方に 了承を得て→ 192 00:15:37,370 --> 00:15:39,306 死亡したと いうことで→ 193 00:15:39,372 --> 00:15:44,311 手続きを 済ませるように 進めています。→ 194 00:15:44,377 --> 00:15:49,382 あのう。 忙しいので これ以上は 勘弁してください。 195 00:15:57,724 --> 00:16:06,733 ♪~ 196 00:16:08,902 --> 00:16:10,904 \(ドアの閉まる音) 197 00:16:14,307 --> 00:16:16,009 (里子) ただ今 帰りました。 198 00:16:17,410 --> 00:16:22,349 校長先生に 電話して 全て 聞きました。 199 00:16:22,415 --> 00:16:25,352 バーベキューをした場所が 危険な場所だと 知っていて→ 200 00:16:25,418 --> 00:16:29,356 強引に あの場所に 決めたのは 里子さん→ 201 00:16:29,422 --> 00:16:31,424 あなただったんですってね? 202 00:16:34,094 --> 00:16:40,033 学校は 裁判も 考えてるそうね? 203 00:16:40,100 --> 00:16:46,039 当たり前よね。 殺人ですもの。 204 00:16:46,106 --> 00:16:50,043 何で 雄介と 春子まで 殺したんですか? 205 00:16:50,110 --> 00:16:54,047 (里子) それは 違います。 (弘江) 言い訳しても 無駄です! 206 00:16:54,114 --> 00:17:00,053 これが あなたが たくらんでいたことの 正体なの? 207 00:17:00,120 --> 00:17:05,058 (弘江) あなたは 石原家にとっても 学校にとっても→ 208 00:17:05,125 --> 00:17:10,130 ホントに 疫病神ね。 209 00:17:18,304 --> 00:17:25,245 (弘江) これ 雄介と 春子の 遺品です。 210 00:17:25,311 --> 00:17:29,182 後のことは 全て 私たちが 処理します。 211 00:17:29,249 --> 00:17:33,186 ですから 雄介と 春子の お葬式が 済んだら→ 212 00:17:33,253 --> 00:17:35,188 あなたは この家から 出てってちょうだい。 213 00:17:35,255 --> 00:17:38,191 (里子) 私は 生きてるって 信じます。 214 00:17:38,258 --> 00:17:41,261 その服だけでは 信じません。 215 00:17:43,263 --> 00:17:49,202 学校が あなたを 訴えるようだったら→ 216 00:17:49,269 --> 00:17:53,206 私も あなたを 正式に 警察に 告訴します。 217 00:17:53,273 --> 00:17:55,208 (里子) ホントに そんなこと 思ってるんですか? 218 00:17:55,275 --> 00:17:59,212 (弘江) 本当です! あなたを 訴えてやる! 219 00:17:59,279 --> 00:18:02,282 (壮一) いいかげんにしないか 弘江! 220 00:18:06,286 --> 00:18:10,290 部屋に 戻りなさい。 (里子) はあ。 221 00:18:28,241 --> 00:18:30,176 \(ノック) 222 00:18:30,243 --> 00:18:34,247 \(壮一)入って いいかな? (里子) はい。 223 00:18:45,258 --> 00:18:54,200 里子さん。 弘江のこと 許してくれないかな? 224 00:18:54,267 --> 00:19:01,207 弘江は 一人息子の 雄介と 初孫を 一度に亡くして→ 225 00:19:01,274 --> 00:19:03,209 気も狂わんばかりにいる。 226 00:19:03,276 --> 00:19:08,214 その原因を あろうことか 里子さんに 決め付けて→ 227 00:19:08,281 --> 00:19:12,218 里子さんを 苦しめることで→ 228 00:19:12,285 --> 00:19:18,224 何とか 正気を 保とうとしてるんだ。 229 00:19:18,291 --> 00:19:24,230 私は 里子さんが悪いなど 思っていない。 230 00:19:24,297 --> 00:19:34,173 だから 弘江のこと 分かってやってください。 231 00:19:34,240 --> 00:19:37,176 (里子) はい。 232 00:19:37,243 --> 00:19:43,182 理不尽だと 思うだろうが こらえてやってくれ。 233 00:19:43,249 --> 00:19:53,192 (里子) お父さん。 私 ホントに 疫病神なのかもしれません。 234 00:19:53,259 --> 00:19:59,198 私が いるから 悪いことが 起こってしまうのかもしれません。 235 00:19:59,265 --> 00:20:02,201 お母さまが おっしゃるとおり 私と関わると→ 236 00:20:02,268 --> 00:20:06,205 みんな 不幸になってしまうのかも しれません。 237 00:20:06,272 --> 00:20:08,207 あんなに 仲の良かった お父さまが→ 238 00:20:08,274 --> 00:20:12,211 お母さまに 手を上げたのも 私のせいです。 239 00:20:12,278 --> 00:20:17,217 こんな私が 未来ある子供たちの 先生なんか していて→ 240 00:20:17,283 --> 00:20:19,218 いいはずが ありません。 241 00:20:19,285 --> 00:20:24,223 私 全て 自信が なくなってしまいました。 242 00:20:24,290 --> 00:20:27,226 分からなくなってしまいました。 243 00:20:31,230 --> 00:20:38,237 これ 雄介と 春子ちゃんの。 244 00:20:38,237 --> 00:21:03,262 ♪~ 245 00:21:03,262 --> 00:21:07,200 (里子)《あっ。 ボタンが 取れそうだから 今 針と糸 持ってくるね》 246 00:21:07,266 --> 00:21:09,202 (雄介)《ああ。 いいよ いいよ…。 これ 1日ぐらい》 247 00:21:09,268 --> 00:21:12,271 《ほら。 大丈夫だよ。 帰ってきてから お願いするよ》 248 00:21:16,275 --> 00:21:21,280 (里子) 雄介さん。 春子…。 249 00:21:30,223 --> 00:21:34,160 (医師) 記憶障害以外は 藤塚さんに 悪いところは ありません。 250 00:21:34,227 --> 00:21:38,164 (大造) そうですか。→ 251 00:21:38,231 --> 00:21:44,170 記憶は どのくらいで 戻るんでしょうか? 252 00:21:44,237 --> 00:21:46,172 (医師) 過去の記憶を つかさどる部位の→ 253 00:21:46,239 --> 00:21:50,176 損傷が 激しくて もしかしたら→ 254 00:21:50,243 --> 00:21:53,179 一生 過去のことを 思い出せないかもしれません。→ 255 00:21:53,246 --> 00:21:57,183 まあ 第二の人生を 生きると 思ってください。→ 256 00:21:57,250 --> 00:21:59,252 命は 取り留めたんですから。 257 00:22:01,254 --> 00:22:08,261 そうですな。 そう…。