1 00:00:01,836 --> 00:00:04,772 (里子) 先生。 お茶わんを 焼くために 山に こもってるのよ。 2 00:00:04,839 --> 00:00:06,774 (春子) スランプに 勝てたんだね。 3 00:00:06,841 --> 00:00:08,776 (宮崎) 今度の 窯たきで 結果が出たら→ 4 00:00:08,843 --> 00:00:11,779 私と 結婚してくれませんか? (里子) えっ!? 5 00:00:11,846 --> 00:00:13,781 (順子) 宮崎先生と 何か あったんでしょう? 6 00:00:13,848 --> 00:00:15,783 (春子) 怪しい。 7 00:00:15,850 --> 00:00:17,785 (宮崎) 里子さんも 窯たきが 終わるまで→ 8 00:00:17,852 --> 00:00:19,787 窯たきの成功 祈っていてください。 9 00:00:19,854 --> 00:00:21,856 (里子) はい。 10 00:00:50,684 --> 00:00:52,686 {\an8}\(割れる音) 11 00:00:52,686 --> 00:01:08,636 ♪~ 12 00:01:08,636 --> 00:01:10,638 {\an8}(宮崎) 駄目だ。 13 00:01:10,638 --> 00:01:22,650 ♪~ 14 00:01:22,650 --> 00:01:25,653 {\an8}(宮崎) 俺は 陶芸家に 向いてないのか? 15 00:01:27,655 --> 00:01:31,592 {\an8}(宮崎) 若いころ もらった 賞は いったい 何だったんだよ? 16 00:01:31,659 --> 00:01:35,596 {\an8}(里子) はい。 今日の お勉強は これで おしまい。 17 00:01:35,663 --> 00:01:37,598 {\an8}この次の 社会科の お勉強は→ 18 00:01:37,665 --> 00:01:42,603 {\an8}「残したいもの 伝えたいもの」です。 お楽しみに。 19 00:01:42,670 --> 00:01:47,608 {\an8}(春子)「残したいもの 伝えたいもの」の お勉強って 何? 20 00:01:47,675 --> 00:01:50,611 {\an8}(里子) 昔から 残っている 習慣や 文化を 見つけて→ 21 00:01:50,678 --> 00:01:53,614 {\an8}発表するのよ。 (春子) 発表って 誰に するの? 22 00:01:53,681 --> 00:01:57,551 {\an8}(里子) お母さんによ。 (春子) そうだよねぇ。 23 00:01:57,618 --> 00:02:01,555 {\an8}(里子) 春子。 (春子) 何? 24 00:02:01,622 --> 00:02:04,558 {\an8}(里子) 春子が 学校に 通いたいんだったら→ 25 00:02:04,625 --> 00:02:08,562 {\an8}お母さん 行かせてあげても いいよ。 26 00:02:08,629 --> 00:02:13,567 だから 春子。 ホントの気持ちを 教えてくれるかな? 27 00:02:13,634 --> 00:02:15,569 正直に 言うと→ 28 00:02:15,636 --> 00:02:19,573 学校には 通ってみたいなって 思ったことは あるよ。 29 00:02:19,640 --> 00:02:23,577 うーん。 でも…。 30 00:02:23,644 --> 00:02:26,647 {\an8}(里子) でも 何? 31 00:02:28,649 --> 00:02:33,654 {\an8}今のままでも いいかなって 思う…。 32 00:02:35,656 --> 00:02:37,591 (里子) お友達 欲しくないの? 33 00:02:37,658 --> 00:02:41,595 >> それは…。 (里子) 欲しいでしょう? 34 00:02:41,662 --> 00:02:46,600 お母さん。 春子の様子を 見ていて→ 35 00:02:46,667 --> 00:02:49,603 自分の考えを 押し付けたがばっかりに→ 36 00:02:49,670 --> 00:02:53,607 将来 春子に 小学校の 思い出とか→ 37 00:02:53,674 --> 00:02:58,612 友達が いないことで 悲しい思いを してほしくないの。 38 00:03:02,616 --> 00:03:06,620 (里子) ホントの気持ちを 教えてください。 39 00:03:09,623 --> 00:03:12,560 私 小学校の 思い出より→ 40 00:03:12,626 --> 00:03:15,563 今の お母さんとの 思い出の方 選ぶ。 41 00:03:15,629 --> 00:03:18,566 (里子) 春子。 >> 将来 後悔するとしたら→ 42 00:03:18,632 --> 00:03:21,569 今 お母さんと いつも 一緒に いないで→ 43 00:03:21,635 --> 00:03:25,573 小学校に 通ってる方だと 思うよ。 44 00:03:25,639 --> 00:03:31,579 それに お母さんは 春子の 一番の 親友だしね。 45 00:03:31,645 --> 00:03:36,584 それより 私 学校に 通う代わりに 学校を つくる。 46 00:03:36,650 --> 00:03:38,652 (里子) 学校を つくる? 47 00:03:41,655 --> 00:03:43,591 (まき) どうなさったの? 48 00:03:43,657 --> 00:03:46,594 (すみれ) お母さまに ご報告が ございます。 49 00:03:46,660 --> 00:03:49,597 (まき) 何ですか? 50 00:03:49,663 --> 00:03:52,600 (すみれ) すみれ。 以前から ご依頼のあった→ 51 00:03:52,666 --> 00:03:56,604 児童会長を お引き受けすることに いたしました。 52 00:03:56,670 --> 00:04:00,541 (まき) すみれが 児童会長ですか。 53 00:04:00,608 --> 00:04:04,545 (すみれ) 先生や 先輩方から 薦められていたのですが→ 54 00:04:04,612 --> 00:04:07,548 5年 6年の 先輩方を 差し置いて→ 55 00:04:07,615 --> 00:04:11,552 申し訳ないと お断りしていたのです。 56 00:04:11,619 --> 00:04:15,556 (すみれ) ですが お母さまが 家元になられた 今→ 57 00:04:15,623 --> 00:04:18,559 すみれも 変わらなくてはと 思い→ 58 00:04:18,626 --> 00:04:21,562 お引き受けする 決心を したのです。 59 00:04:21,629 --> 00:04:25,566 (まき) あまり 無理を なさらないで くださいね。 60 00:04:25,633 --> 00:04:29,570 はい。 それで お願いが ありますの。 61 00:04:29,637 --> 00:04:33,574 (まき) 何ですか? >> 今度 児童会主催で→ 62 00:04:33,641 --> 00:04:36,577 「残したいもの 伝えたいもの」の イベントを→ 63 00:04:36,644 --> 00:04:39,580 開催することに なったのですが→ 64 00:04:39,647 --> 00:04:43,584 その打ち合わせを 枝川家で させていただきたいのですが→ 65 00:04:43,651 --> 00:04:46,587 よろしいでしょうか? 66 00:04:46,654 --> 00:04:49,590 (まき) どうぞ。 ご自由に お使いになって。 67 00:04:49,657 --> 00:04:52,660 ありがとうございます。 68 00:04:58,599 --> 00:05:02,536 (宮崎) 九兵衛先生! どうかされたんですか? 69 00:05:02,603 --> 00:05:06,540 (九兵衛) 名古屋の美術館で 展覧会が あったんだ。→ 70 00:05:06,607 --> 00:05:12,546 だもんだから ついでに お前の顔を見て 帰ろうと思って→ 71 00:05:12,613 --> 00:05:17,551 寄ってみたんじゃ。 (宮崎) 恐縮です。 72 00:05:17,618 --> 00:05:20,554 (九兵衛) お邪魔じゃ なかったかな? 73 00:05:20,621 --> 00:05:23,557 何を おっしゃいますか。 先生に お越しいただけて 光栄です。→ 74 00:05:23,624 --> 00:05:26,560 むさ苦しいとこですが さあ どうぞ。 75 00:05:26,627 --> 00:05:30,631 今 お茶 ご用意いたします。 (九兵衛) なるほど。 76 00:05:32,633 --> 00:05:40,574 お前の 亡くなった お父さんが 言っていたとおりのようだな。 77 00:05:40,641 --> 00:05:44,645 親父の 言っていたとおりって どういうことですか? 78 00:05:47,648 --> 00:05:50,584 (里子) それでね 小学校の 思い出より→ 79 00:05:50,651 --> 00:05:54,588 今の お母さんとの 思い出を 選ぶって 言ってくれたの。 80 00:05:54,655 --> 00:05:57,524 (順子) 春子ちゃん。 そんなこと 言ったんだ。→ 81 00:05:57,591 --> 00:05:59,526 里子姉ちゃん。 ぐっと きたでしょう? 82 00:05:59,593 --> 00:06:01,528 (里子) うん。 思わず ぐっと きちゃった。 83 00:06:01,595 --> 00:06:04,531 それに 親友だって 言ってくれたのよ。 84 00:06:04,598 --> 00:06:06,533 (順子) 春子ちゃんぐらいの 年の子は→ 85 00:06:06,600 --> 00:06:10,537 お母さんのことが 一番 好きだもんな。 86 00:06:10,604 --> 00:06:13,540 大地も そうだったなぁ。 87 00:06:13,607 --> 00:06:15,542 (里子) 順子。 >> うん? 88 00:06:15,609 --> 00:06:17,544 (里子) 前から 気になってたんだけど→ 89 00:06:17,611 --> 00:06:19,546 少し 立ち入ったこと 聞いていい? 90 00:06:19,613 --> 00:06:23,550 水くさいな 里子姉ちゃん。 何でも 聞いて。 91 00:06:23,617 --> 00:06:25,552 (里子) 本当の お父さんの元に 行ってから→ 92 00:06:25,619 --> 00:06:28,555 大地君とは 会ってないの? 93 00:06:28,622 --> 00:06:33,560 うん。 それが 正式に 離婚するときの 条件だったから。 94 00:06:33,627 --> 00:06:37,564 (里子) 大地君。 確か 17歳に なるんだよね? 95 00:06:37,631 --> 00:06:41,568 もう 高校生か。 会いたいって 思うとき ない? 96 00:06:41,635 --> 00:06:45,572 うーん。 会いたくないって 言ったら 嘘になるけど。 97 00:06:45,639 --> 00:06:48,575 でも 私と暮らすよりも→ 98 00:06:48,642 --> 00:06:52,579 今の生活の方が 将来 幸せになると思うと→ 99 00:06:52,646 --> 00:06:56,650 その暮らしを 壊しちゃいけないって 思うの。 100 00:06:59,586 --> 00:07:03,524 (九兵衛) この工房の中には 陶芸家に 必要な→ 101 00:07:03,590 --> 00:07:12,533 魂 気迫 そして 自信が 感じられん。 102 00:07:12,599 --> 00:07:20,541 (宮崎) 魂と 気迫と 自信ですか? (九兵衛) さよう。→ 103 00:07:20,607 --> 00:07:27,548 わしが お前の お父さんと 最後に 会ったのは→ 104 00:07:27,614 --> 00:07:34,555 お前が 若手 陶芸家の 登竜門と 呼ばれる→ 105 00:07:34,621 --> 00:07:40,561 文左衛門賞 受賞の パーティーが 行われた ホテルだった。 106 00:07:40,627 --> 00:07:43,564 先生。 いらっしゃってたんですか? 107 00:07:43,630 --> 00:07:49,570 でも 一度 破門した 弟子の 受賞の パーティーに→ 108 00:07:49,636 --> 00:07:53,574 どの面 下げて 出席したら いいのか 分からなくて→ 109 00:07:53,640 --> 00:07:57,511 入り口のところに いたんだ。 110 00:07:57,578 --> 00:08:01,515 そしたら お前の お父さんが 気付いてくれて→ 111 00:08:01,582 --> 00:08:07,521 2人で ホテルのバーで 飲むことにしたんだ。→ 112 00:08:07,588 --> 00:08:11,525 お前の お父さんは お前の受賞を→ 113 00:08:11,592 --> 00:08:19,533 心の底から 喜んでいたぞ。 本当に うれしそうだった。 114 00:08:19,600 --> 00:08:24,538 私の前では にこりとも しませんでした。 115 00:08:24,605 --> 00:08:27,541 それどころか 受賞の後は→ 116 00:08:27,608 --> 00:08:29,543 私に つらく当たるように なったんです。 117 00:08:29,610 --> 00:08:37,551 つらく当たる? お前は そう 感じたのか。 118 00:08:37,618 --> 00:08:44,558 まさに 親の心 子 知らずだな。 119 00:08:44,625 --> 00:08:46,560 お前の お父さんな。 120 00:08:46,627 --> 00:08:52,566 ホテルのバーで 楽しそうに 酒を飲みながら→ 121 00:08:52,633 --> 00:08:57,504 「息子が 自分に似なくて 本当に よかった」と 言いだした。→ 122 00:08:57,571 --> 00:09:00,507 わしが 「どうしてですか?」と 尋ねたら→ 123 00:09:00,574 --> 00:09:03,510 お父さんは こう 言った。→ 124 00:09:03,577 --> 00:09:09,516 「自分は 子供のころ ひどい ぜんそくで 苦しんだし→ 125 00:09:09,583 --> 00:09:15,522 生涯 賞なんてものは 一度も もらったことは なかった」→ 126 00:09:15,589 --> 00:09:22,529 「だが 息子は 子供のころから たくさん 賞を取ってきた」→ 127 00:09:22,596 --> 00:09:30,537 「今でも 目の中に 入れても 痛くないほど いとしい息子だ」→ 128 00:09:30,604 --> 00:09:34,541 そう 言って 笑ってた 親父さんの姿を→ 129 00:09:34,608 --> 00:09:38,545 今でも 思い出すよ。 130 00:09:38,612 --> 00:09:41,548 お前の お父さんな。 131 00:09:41,615 --> 00:09:51,558 わしが 「優秀な息子さんを 持って うらやましいです」と 言うと→ 132 00:09:51,625 --> 00:09:58,565 「実は よそさまの 息子なんです」って→ 133 00:09:58,632 --> 00:10:00,567 突然 言いだしたんだ。 134 00:10:00,634 --> 00:10:02,569 よそさまの息子? 135 00:10:02,636 --> 00:10:04,571 親父が ホントに そんなこと 言ったんですか? 136 00:10:04,638 --> 00:10:08,575 ああ。 本当だ。 137 00:10:08,642 --> 00:10:10,644 いやぁ…。 138 00:10:14,648 --> 00:10:16,583 知りませんでした。 139 00:10:16,650 --> 00:10:22,589 「生まれたばかりの 恩人の お子さんを→ 140 00:10:22,656 --> 00:10:26,593 訳あって 引き取った」と 言ってた。 141 00:10:26,660 --> 00:10:29,596 恩人って? それ いったい 誰なんですか? 142 00:10:29,663 --> 00:10:33,600 そこまでは 聞いとらん。→ 143 00:10:33,667 --> 00:10:36,603 ただ 親父さんは 「いつも お前は→ 144 00:10:36,670 --> 00:10:39,606 賞を もらったり 認められたりすると→ 145 00:10:39,673 --> 00:10:42,609 そこで 気を抜いてしまう」→ 146 00:10:42,676 --> 00:10:47,614 「そんなことでは 一流には なれん」→ 147 00:10:47,681 --> 00:10:54,688 「そんなことでは 恩ある人に 申し訳が立たん」と 言ってた。 148 00:10:57,624 --> 00:11:05,565 (九兵衛) これは そのとき お前の 親父さんから→ 149 00:11:05,632 --> 00:11:08,568 わしが 預かったものだ。 150 00:11:08,635 --> 00:11:16,576 「将来 お前が 困っているときに 渡してくれ」と 頼まれた。→ 151 00:11:16,643 --> 00:11:23,583 たぶん 今が そのときだな。→ 152 00:11:23,650 --> 00:11:30,590 親父さんは 自分の死期を 悟っていたのかもしれない。 153 00:11:30,657 --> 00:11:33,593 親父…。 154 00:11:33,660 --> 00:11:36,596 「これは 俺が 使わせてもらう」なんて 言って。 155 00:11:36,663 --> 00:11:39,599 嘘だったのかよ? 156 00:11:39,666 --> 00:11:44,604 (九兵衛) わしは お前の 師匠でもあるが→ 157 00:11:44,671 --> 00:11:52,612 お前の 亡くなった 親父さんから 代わりを 引き受けた身だ。 158 00:11:52,679 --> 00:11:55,682 また 寄らせてもらうよ。 159 00:11:57,617 --> 00:11:59,553 (九兵衛) ああ。→ 160 00:11:59,619 --> 00:12:05,625 スランプだと 見抜いた 簡単な理由を 教えてやろう。 161 00:12:07,627 --> 00:12:13,567 (九兵衛) 新作が 見当たらないからじゃよ。→ 162 00:12:13,633 --> 00:12:17,571 それじゃあ。 163 00:12:17,637 --> 00:12:21,641 \(戸の開閉音) 164 00:12:39,659 --> 00:12:42,662 親父…。 165 00:12:46,666 --> 00:12:49,603 「真一さま」 166 00:12:49,669 --> 00:12:53,607 「九兵衛先生が 言ったことは 本当です」 167 00:12:53,673 --> 00:12:57,544 「ごめん。 許してくれ」 168 00:12:57,611 --> 00:13:03,550 「でも 俺の息子であることには 変わりはない」 169 00:13:03,617 --> 00:13:07,554 「本当に ごめん」 170 00:13:07,621 --> 00:13:11,558 「小さいころから→ 171 00:13:11,625 --> 00:13:17,564 お前のことが かわいくて しかたがなかったのに→ 172 00:13:17,631 --> 00:13:20,634 怒ったりして ごめん」 173 00:13:24,638 --> 00:13:29,576 「立派な人に なってください」 174 00:13:29,643 --> 00:13:32,646 「父より」 175 00:13:42,656 --> 00:13:45,592 親父。 176 00:13:45,659 --> 00:13:50,664 「ごめん ごめん」って 今んなって 言うなよ。 177 00:13:52,666 --> 00:13:55,669 ひきょうだがね。 親父。 178 00:13:59,573 --> 00:14:03,510 (春子) ♪「今日も 1日 元気よく」 179 00:14:03,577 --> 00:14:08,515 ♪「何でもかんでも 学びます」と。 180 00:14:08,582 --> 00:14:11,518 (里子) 今日は 何の歌? (春子) 学校の校歌を 作ってるの。 181 00:14:11,585 --> 00:14:15,522 (里子) 校歌? (春子) うん。 まずは 校歌から→ 182 00:14:15,589 --> 00:14:17,524 学校づくりを 始めようって 思って。→ 183 00:14:17,591 --> 00:14:20,527 あっ。 お母さんも 入れたい言葉が あったら→ 184 00:14:20,594 --> 00:14:23,530 今のうちに 言ってね。 (里子) そうねぇ。 185 00:14:23,597 --> 00:14:26,533 (春子) 今なら 何でも いいから。 言って。 186 00:14:26,600 --> 00:14:32,539 (里子) うーん。 じゃあ 「春子のことが 大好き」かな。 187 00:14:32,606 --> 00:14:39,546 (春子) 分かった。 ♪「春子のことが 大好き」と。→ 188 00:14:39,613 --> 00:14:43,550 次は…。 うーん。 (里子) 続きは 後にして→ 189 00:14:43,617 --> 00:14:46,620 朝ご飯 食べちゃおう。 >> うん。 分かった。 190 00:14:50,624 --> 00:14:53,560 宮崎先生の目。 春子が お母さんに 怒られて→ 191 00:14:53,627 --> 00:15:00,500 泣いたときみたいに 腫れてるよ。 誰かに 怒られたのかな? 192 00:15:00,567 --> 00:15:02,502 (里子) 怒られたわけじゃ ないかもしれないけど→ 193 00:15:02,569 --> 00:15:05,572 何か あったのかもしれないわね。 194 00:15:08,575 --> 00:15:10,510 (春子) 宮崎先生。 何か あったの? 195 00:15:10,577 --> 00:15:13,513 (里子) 春子。 (宮崎) ああ。 ええんです。→ 196 00:15:13,580 --> 00:15:15,515 こんな 泣き腫らした 目 してたら→ 197 00:15:15,582 --> 00:15:18,518 誰だって 気になりますよ。 自分でも 分かってますから。 198 00:15:18,585 --> 00:15:20,520 (里子) どうかなさったんですか? 199 00:15:20,587 --> 00:15:23,523 友達が 窯を たくっていうんで→ 200 00:15:23,590 --> 00:15:25,525 また 一緒に 器を 焼いてみたんですけど→ 201 00:15:25,592 --> 00:15:29,529 どれも 駄目で。 (春子) また 駄目だったんだ。 202 00:15:29,596 --> 00:15:31,531 (宮崎) ホントは 陶芸家なんか 向いてないんじゃないかって。 203 00:15:31,598 --> 00:15:33,533 賞を 受賞したのも→ 204 00:15:33,600 --> 00:15:36,536 まぐれだったんじゃないかって 思うように なっちゃって。 205 00:15:36,603 --> 00:15:39,606 陶芸家を やめようと 思ってたんだ。 206 00:15:42,609 --> 00:15:45,545 \(ノック) 207 00:15:45,612 --> 00:15:47,614 \(ドアの開く音) 208 00:15:56,623 --> 00:15:58,491 (まき) お父さまですわね? 209 00:15:58,558 --> 00:16:00,493 (大造) 黙って 入ってきて 悪かったな。 210 00:16:00,560 --> 00:16:04,497 (まき) いいえ。 私が ヘッドホンを していたんですもの。 211 00:16:04,564 --> 00:16:09,502 でも ホーキング博士の 講義 注意して 聴かないと→ 212 00:16:09,569 --> 00:16:11,504 私の英語力では 理解できないものですから。 213 00:16:11,571 --> 00:16:15,508 ヘッドホンをして 聴かないと 集中できないの。 214 00:16:15,575 --> 00:16:21,514 (大造) へえー。 まきは 宇宙の話に 興味が あったのか?→ 215 00:16:21,581 --> 00:16:23,516 知らなかったな。 216 00:16:23,583 --> 00:16:26,519 (まき) 何もないところから 宇宙が 誕生したなんて→ 217 00:16:26,586 --> 00:16:30,523 何だか ロマンチックな お話だなって 思いますの。 218 00:16:30,590 --> 00:16:33,526 (大造) ああ。 ああ そうか。 219 00:16:33,593 --> 00:16:37,530 (まき) ところで お父さま。 何の ご用ですか? 220 00:16:37,597 --> 00:16:39,532 (大造) 剛太郎君も 出張で いないことだし→ 221 00:16:39,599 --> 00:16:42,535 久しぶりに まきの お点前を→ 222 00:16:42,602 --> 00:16:45,538 頂戴したいと 思っているのだが どうだね? 223 00:16:45,605 --> 00:16:47,540 (まき) はい。 お父さま。 224 00:16:47,607 --> 00:16:52,545 では 着替えて すぐに 茶室に向かいます。 225 00:16:52,612 --> 00:16:56,549 (里子) お父さまの 宮崎先生への思いが 伝わってくるわ。 226 00:16:56,616 --> 00:16:58,485 本当の親じゃないのに→ 227 00:16:58,551 --> 00:17:02,489 本当の親以上に 大きな愛情を 感じるわ。 228 00:17:02,555 --> 00:17:05,492 (宮崎) すいません。 何か 変なメモ お見せして。 229 00:17:05,558 --> 00:17:07,494 (里子) そんなこと ないです。 230 00:17:07,560 --> 00:17:11,498 (春子)「ごめんね。 ごめんね」 ばっかり 言ってるけど。 231 00:17:11,564 --> 00:17:13,500 (宮崎) 亡くなった 親父が→ 232 00:17:13,566 --> 00:17:16,503 自分の 本当の父親じゃないって 分かったのに→ 233 00:17:16,569 --> 00:17:20,507 驚きよりも 感謝とか 喜びの方が 強かったもんですから→ 234 00:17:20,573 --> 00:17:23,510 そのことを お伝えしたいなと 思ってしまって。 235 00:17:23,576 --> 00:17:25,512 でも 宮崎先生の お父さん→ 236 00:17:25,578 --> 00:17:27,514 本当の お父さんじゃ なかったんでしょ? 237 00:17:27,580 --> 00:17:29,516 (宮崎) ああ。 238 00:17:29,582 --> 00:17:31,518 (春子) それでも お父さんって 思えるの? 239 00:17:31,584 --> 00:17:36,523 (宮崎) それは 何にも 変わらない。 親父は 今も 俺の親父。 240 00:17:36,589 --> 00:17:38,525 実の父親は いるかもしれないけど→ 241 00:17:38,591 --> 00:17:40,527 どっちか 選べって 言われたら→ 242 00:17:40,593 --> 00:17:42,529 その人じゃなくて 親父の方を 選ぶよ。 243 00:17:42,595 --> 00:17:45,532 変なの。 本当の お父さんが いたら→ 244 00:17:45,598 --> 00:17:47,534 そっちの お父さんの方が いいじゃん。 245 00:17:47,600 --> 00:17:49,536 ねえ。 お母さんも そう 思うでしょ? 246 00:17:49,602 --> 00:17:51,538 (里子) 宮崎先生が そう おっしゃってるんだから→ 247 00:17:51,604 --> 00:17:53,540 そうなのよ きっと。 248 00:17:53,606 --> 00:17:55,542 私は お母さん以外だったら やだな。 249 00:17:55,608 --> 00:17:59,546 他の人が お母さんなんて 考えられないよ まったく。 250 00:17:59,612 --> 00:18:02,549 お母さんだって 春子以外が 春子だったら 嫌でしょ? 251 00:18:02,615 --> 00:18:04,551 (里子) もちろんよ。 もちろん。 252 00:18:04,617 --> 00:18:08,621 春子以外が 春子だったら 嫌だよ お母さんも。 253 00:18:19,632 --> 00:18:30,643 ♪~ 254 00:18:30,643 --> 00:18:33,646 (大造) おいしく 頂戴した。 255 00:18:38,651 --> 00:18:40,587 まきの点前→ 256 00:18:40,653 --> 00:18:47,594 今までの 優美さに加え どこか 力強さも 感じた。 257 00:18:47,660 --> 00:18:51,598 (まき) 恐縮です。 すみれも 頑張っていることを 思って→ 258 00:18:51,664 --> 00:18:55,602 たてさせて いただきました。 >> そうか。 259 00:18:55,668 --> 00:19:02,542 みんな 未来に向かって 精進してくれて 私は うれしい。 260 00:19:02,609 --> 00:19:06,546 (まき) 一層の 精進に 努めさせて いただきます。 261 00:19:06,613 --> 00:19:10,617 本日は ありがとうございました。 262 00:19:16,689 --> 00:19:20,660 (すみれ) お母さま。 ただ今 帰りました。→ 263 00:19:20,727 --> 00:19:25,665 お友達の皆さんも ご一緒です。 (まき) おかえりなさい。 すみれさん。 264 00:19:25,732 --> 00:19:29,602 皆さま。 ようこそ 枝川家へ お越しくださいました。 265 00:19:29,669 --> 00:19:32,605 どうぞ お上がりください。 (一同) お邪魔します。 266 00:19:32,672 --> 00:19:35,675 (照) どうぞ こちらへ。 267 00:19:37,677 --> 00:19:40,613 (まき) すみれさん? どうかなさったの? 268 00:19:40,680 --> 00:19:45,618 (すみれ) かえでさんが 来ていないんです。 269 00:19:45,685 --> 00:19:48,621 \(ドアの開く音) 270 00:19:48,688 --> 00:19:51,624 (加代) ごめんください。 271 00:19:51,691 --> 00:19:55,628 (かえで) すみれさま。 私の お母さまも お連れしました。 272 00:19:55,695 --> 00:19:58,631 (すみれ)「すみれさま」は おやめになって。 273 00:19:58,698 --> 00:20:01,634 (加代) まきさま。 お久しぶりでございます。 274 00:20:01,701 --> 00:20:05,638 かえでから 枝川さまの お宅に お伺いすると 聞きまして→ 275 00:20:05,705 --> 00:20:09,642 私も お邪魔させていただくことに いたしました。 276 00:20:09,709 --> 00:20:18,651 これ。 高級 ういろうです。 まきさま。 お召し上がりください。 277 00:20:18,718 --> 00:20:20,653 (まき)「まきさま」は おやめに なってくだ…。 278 00:20:20,720 --> 00:20:22,655 (加代) 何を おっしゃいます。 279 00:20:22,722 --> 00:20:28,595 私たち親子の 敬愛してやまない 憧れの的。 まきさま。 すみれさま。 280 00:20:28,661 --> 00:20:33,600 毎日 お写真に向かって 手を合わせているんですよ。 281 00:20:33,666 --> 00:20:39,606 (照) まあ。 葉山さま。 ようこそ お越しくださいました。 282 00:20:39,672 --> 00:20:43,610 (加代) あら。 照さん…。 (照) どうぞ こちらへ。 283 00:20:43,676 --> 00:20:47,680 (まき) どうぞ お上がりください。 (加代) はい。 284 00:20:52,685 --> 00:20:56,623 (春子) ♪「春子のことが 大好き お母さんも」→ 285 00:20:56,689 --> 00:20:59,626 ♪「春子も 大好き お母さんを」→ 286 00:20:59,692 --> 00:21:02,629 ♪「ぜっ対 ぜっ対 はなれません」 287 00:21:02,695 --> 00:21:05,632 (宮崎) すごいじゃないか。 春子ちゃん。 288 00:21:05,698 --> 00:21:09,636 あと 最後の 決めの言葉が 欲しいんだけど…。 289 00:21:09,702 --> 00:21:11,638 (里子) どんな 決め言葉が 欲しいの? 290 00:21:11,704 --> 00:21:14,641 (春子) うーん。 歴史ある 学校にしたいから→ 291 00:21:14,707 --> 00:21:19,646 何か ずっと ずっと 続くような そんな感じの言葉が 欲しいな。 292 00:21:19,712 --> 00:21:21,648 歴史ある 学校か。 293 00:21:21,714 --> 00:21:23,650 すごいね 春子ちゃん。 そんなことまで 考えとるんだ。 294 00:21:23,716 --> 00:21:27,587 「残したいもの 伝えたいもの」に するんだ。 295 00:21:27,654 --> 00:21:30,590 何? その 「残したいもの 伝えたいもの」って。 296 00:21:30,657 --> 00:21:33,593 (里子) 今度 社会の教科書で 出てくる テーマなんです。 297 00:21:33,660 --> 00:21:38,598 (宮崎) ほう。 春子ちゃんは いつも 勉強モードで いるんですね。 298 00:21:38,665 --> 00:21:41,601 (里子) 春子は お勉強のつもりは ないかも しれませんけど。 299 00:21:41,668 --> 00:21:44,604 ねっ? 春子。 >> 私は 楽しいから やってるだけ。 300 00:21:44,671 --> 00:21:47,607 勉強なんて 思ってないよ。 宮崎先生。 301 00:21:47,674 --> 00:21:52,679 それより 招き猫作り 始めよう! (笑い声) 302 00:21:55,682 --> 00:21:57,617 (宮崎) ホントに 伸び伸びとした→ 303 00:21:57,684 --> 00:21:59,619 素直で ええ お子さんに 育ちましたね。 304 00:21:59,686 --> 00:22:01,621 (里子) ありがとうございます。 305 00:22:01,688 --> 00:22:04,624 (宮崎) 私たちも 作業 再開しましょう。 306 00:22:04,691 --> 00:22:06,693 (里子) はい。