1 00:00:01,268 --> 00:00:04,205 (春子) 学校 つくればいい。 常滑焼の 学校。 2 00:00:04,271 --> 00:00:06,207 (まき) 会館の ロビーを 使えばいいわ。 3 00:00:06,273 --> 00:00:08,209 (すみれ) ぜひ お父さまにも→ 4 00:00:08,275 --> 00:00:10,277 陶芸教室に 参加して いただきたいですわ。 5 00:00:36,637 --> 00:00:39,540 {\an8}(春子)「伝えたいものは お母さんと 過ごしている→ 6 00:00:39,607 --> 00:00:43,544 {\an8}毎日です。 本当に お母さん。 ありがとう」→ 7 00:00:44,879 --> 00:00:48,549 {\an8}「結婚して 子供が できたら その子にも 伝えたいです」 8 00:00:48,616 --> 00:00:51,552 {\an8}(拍手) 9 00:00:51,619 --> 00:00:57,491 {\an8}(春子) 最後に お母さんと作った 校歌を 歌います。 10 00:00:58,826 --> 00:01:01,762 {\an8}(剛太郎) お嬢さんの作文 すてきでした。 11 00:01:01,829 --> 00:01:04,832 {\an8}(里子) ありがとうございます。 12 00:01:07,835 --> 00:01:09,837 {\an8}(里子) 雄介さん? 13 00:01:13,674 --> 00:01:18,612 {\an8}(剛太郎) 雄介さん? 申し遅れました。→ 14 00:01:18,679 --> 00:01:20,614 {\an8}妻の まきと 娘の すみれが→ 15 00:01:20,681 --> 00:01:26,687 {\an8}お世話になっております。 私 枝川 剛太郎と 申します。 16 00:01:26,687 --> 00:01:39,700 ♪~ 17 00:01:39,700 --> 00:01:46,640 {\an8}(里子) 生きてたんだ? よかった。 生きてたんだ…。 18 00:01:46,707 --> 00:01:48,642 {\an8}(剛太郎) どうかなさったんですか? 19 00:01:48,709 --> 00:01:50,711 (里子) おかえり。 20 00:01:56,717 --> 00:02:00,588 (剛太郎) お嬢さんの作文。 素晴らしかったですもんね。 21 00:02:00,654 --> 00:02:02,590 (剛太郎) 泣くのも 無理は ありません。 22 00:02:02,656 --> 00:02:04,592 (里子) はい。 23 00:02:04,658 --> 00:02:10,598 (剛太郎) それにしても 春子ちゃん。 かわいらしい お嬢さんだ。 24 00:02:10,664 --> 00:02:16,604 (里子) ありがとうございます。 ホントに よかった。 25 00:02:16,670 --> 00:02:19,673 (剛太郎) ホントに よかったですね。 26 00:02:21,675 --> 00:02:25,679 (里子) ホントに よかった。 ホントに…。 27 00:02:27,681 --> 00:02:32,686 生きていて よかった。 ありがとうございます。 28 00:02:32,686 --> 00:02:46,700 ♪~ 29 00:02:46,700 --> 00:02:48,636 (春子) お母さん。 どうしたの? 30 00:02:48,702 --> 00:02:51,639 {\an8}(剛太郎) お母さんね 春子ちゃんの作文に 感動して→ 31 00:02:51,705 --> 00:02:54,642 {\an8}うれしくて 泣いてるんだよ。 32 00:02:54,708 --> 00:02:57,578 {\an8}あっ。 自己紹介 まだだったね。 33 00:02:57,645 --> 00:03:00,581 すみれの お父さんの 枝川 剛太郎です。 34 00:03:00,648 --> 00:03:03,584 (春子) そうだ。 すみれちゃんの お父さん。→ 35 00:03:03,651 --> 00:03:05,586 出張から 帰ってきたんですか? 36 00:03:05,653 --> 00:03:09,590 (剛太郎) 留守の間 お世話になったみたいで どうも ありがとう。 37 00:03:09,657 --> 00:03:12,593 (まき) 春子ちゃん。 作文 よかったわよ。 38 00:03:12,660 --> 00:03:18,599 (すみれ) 私も 感動しました。 (春子) ありがとうございます。 39 00:03:18,666 --> 00:03:20,601 (すみれ) お父さま。 今度 春子さんたちを→ 40 00:03:20,668 --> 00:03:23,604 お食事に ご招待しても よろしいでしょうか? 41 00:03:23,671 --> 00:03:26,607 (剛太郎) お世話になった お礼に ぜひ お越しください。 42 00:03:26,674 --> 00:03:28,609 (里子) はい。 43 00:03:28,676 --> 00:03:30,611 (すみれ) 春子さん。 連絡を 取り合いましょう。 44 00:03:30,678 --> 00:03:32,613 (春子) はい。 45 00:03:32,680 --> 00:03:35,616 (剛太郎) じゃあ われわれは 今日は これで。 46 00:03:35,683 --> 00:03:37,618 行こうか。 (すみれ・まき) はい。 47 00:03:37,685 --> 00:03:39,687 (まき) それでは。 (すみれ) それでは。 48 00:03:43,691 --> 00:03:47,628 (里子) おかえりなさい。 でも さようなら。 49 00:03:47,695 --> 00:03:51,699 (春子) すみれちゃん! 連絡するね! 50 00:03:56,704 --> 00:03:59,573 (春子) お母さん。 そんなに 喜んでくれたんだ? 51 00:03:59,640 --> 00:04:04,578 (里子) うん。 春子が お母さんが 思ってる以上に→ 52 00:04:04,645 --> 00:04:09,583 色々 考えてるんだな。 大人になってくんだなって思って。 53 00:04:09,650 --> 00:04:11,585 (春子) お母さん。 安心して。 54 00:04:11,652 --> 00:04:17,591 春子 大人になんか ならないよ。 ねっ。 だから 泣かないで。 55 00:04:17,658 --> 00:04:24,598 (里子) でも 涙が 止まらないの。 ごめんね。 泣いてもいい? 56 00:04:24,665 --> 00:04:29,603 仕方ないな。 それじゃ 春子が 抱き締めてあげるから→ 57 00:04:29,670 --> 00:04:32,606 安心して 泣いていいよ。 58 00:04:32,673 --> 00:04:36,610 (里子) ごめんね 春子。 (春子) よしよしよし。 59 00:04:36,677 --> 00:04:41,615 (里子) ありがとう 春子。 (春子) よしよしよし。 60 00:04:41,682 --> 00:04:44,618 \(ドアの開く音) \(春子) 順子ちゃん。 ただいま! 61 00:04:44,685 --> 00:04:47,621 (順子) おかえり。 62 00:04:47,688 --> 00:04:51,625 (春子) 春子と お母さんの学校 成功したよ。 63 00:04:51,692 --> 00:04:56,630 (順子) よかったね。 春子ちゃん。 (春子) うん。 作文も 大好評で→ 64 00:04:56,697 --> 00:04:59,566 お母さんなんか 泣きだして 大変だったんだから。→ 65 00:04:59,633 --> 00:05:02,569 招き猫。 みんなで たくさん 作ったんだ。→ 66 00:05:02,636 --> 00:05:09,576 これから 乾燥させて 絵付けして 焼きあげたら 出来上がり!→ 67 00:05:09,643 --> 00:05:12,579 順子ちゃん? 聞いてるの? 68 00:05:12,646 --> 00:05:16,583 (順子) ごめん。 何か すご過ぎて ついていけなかった。→ 69 00:05:16,650 --> 00:05:18,585 話は 後で ゆっくり 聞くから→ 70 00:05:18,652 --> 00:05:20,587 荷物 置いておいで。 夕飯にしよう。 71 00:05:20,654 --> 00:05:22,656 (春子) うん。 (順子) うん。 72 00:05:26,660 --> 00:05:29,596 (順子) 里子姉ちゃん。 何か あったんでしょ? 73 00:05:29,663 --> 00:05:34,668 (里子) 大丈夫。 私も 荷物 置いてくるね。 74 00:05:41,675 --> 00:05:44,611 (大造) それでは 難しい仕事を 見事に こなし→ 75 00:05:44,678 --> 00:05:48,615 無事 帰国したことを みんなで お祝いしましょう。→ 76 00:05:48,682 --> 00:05:50,684 じゃあ グラスを持って。 77 00:05:53,687 --> 00:05:57,558 (大造) はい。 では 剛太郎君。→ 78 00:05:57,624 --> 00:06:00,561 ロンドン出張 お疲れさまでした。 79 00:06:00,627 --> 00:06:03,564 (一同) お疲れさまでした。 (剛太郎) ありがとうございます。 80 00:06:03,630 --> 00:06:07,568 家元。 すみれたちが 発案した 陶芸学校も 好評のようでした。 81 00:06:07,634 --> 00:06:09,570 その お祝いもしては いかがでしょうか? 82 00:06:09,636 --> 00:06:14,575 (大造) それは いい。 それじゃ 剛太郎君の 無事の帰国と→ 83 00:06:14,641 --> 00:06:20,581 すみれの 陶芸学校の成功を お祝いして 乾杯! 84 00:06:20,647 --> 00:06:22,649 (一同) 乾杯。 85 00:06:24,651 --> 00:06:26,587 (大造) うん。 (すみれ) 皆さま→ 86 00:06:26,653 --> 00:06:28,589 ありがとうございます。 87 00:06:28,655 --> 00:06:31,592 (大造) さあ じゃあ 始めようか。 (剛太郎) はい。 いただきます。 88 00:06:31,658 --> 00:06:34,661 (一同) いただきます。 89 00:06:41,668 --> 00:06:44,605 (春子) それでね お母さん 私の作文に 感動して→ 90 00:06:44,671 --> 00:06:46,607 泣いちゃったの。 いつまでも 泣きやまないから→ 91 00:06:46,673 --> 00:06:50,611 私が 「お母さん。 安心して 泣きたいだけ 泣いていいよ」って→ 92 00:06:50,677 --> 00:06:53,614 抱き締めてあげたの。 ねっ。 お母さん。 93 00:06:53,680 --> 00:06:57,551 (里子) そうね。 お母さん 春子に 抱き締めてもらっちゃったわね。 94 00:06:57,618 --> 00:07:00,554 (春子) うん。→ 95 00:07:00,621 --> 00:07:03,557 招き猫。 みんなで たくさん 作ったんだ。→ 96 00:07:03,624 --> 00:07:06,560 それを ホールに飾って 乾燥させて→ 97 00:07:06,627 --> 00:07:10,564 乾燥が できたら 第2回目の 学校をするの。 98 00:07:10,631 --> 00:07:15,569 (順子) 次は 何するの? (春子) 次は いよいよ→ 99 00:07:15,636 --> 00:07:17,571 招き猫に 色を付けていくの。 100 00:07:17,638 --> 00:07:23,577 それが 出来上がったら 招き猫を 窯で焼いて 出来上がり。 101 00:07:23,644 --> 00:07:26,580 (順子) そっか。 ホントに 成功して よかったね。 102 00:07:26,647 --> 00:07:30,584 (春子) うん! (順子) でも お好み焼き→ 103 00:07:30,651 --> 00:07:33,587 やっぱり フォークと ナイフじゃ 食べづらいよ。→ 104 00:07:33,654 --> 00:07:36,590 お箸で食べても いい? (春子) 駄目。 105 00:07:36,657 --> 00:07:38,592 だって 私の お祝いでしょ? 106 00:07:38,659 --> 00:07:41,595 ナイフと フォークで 気分を出したいの。 107 00:07:41,662 --> 00:07:46,667 その方が お好み焼きだって 豪華な感じに なると思うよ。 108 00:07:55,676 --> 00:08:00,547 (九兵衛) 精を出してるようだな。 (宮崎) あっ。 九兵衛先生。 109 00:08:00,614 --> 00:08:04,551 (九兵衛) 今日は お前さんが 好きだった→ 110 00:08:04,618 --> 00:08:07,554 うに飯を 一緒に 食べようと 思ってな。 111 00:08:07,621 --> 00:08:09,556 (宮崎) うに飯ですか? 懐かしいな。 112 00:08:09,623 --> 00:08:13,560 (九兵衛) お前さんは わしが 怒鳴って→ 113 00:08:13,627 --> 00:08:17,564 どんなに 落ち込んだときでも この うに飯を 食べると→ 114 00:08:17,631 --> 00:08:19,566 元気になったことを 思い出してな。 115 00:08:19,633 --> 00:08:21,568 九兵衛先生。 116 00:08:21,635 --> 00:08:24,571 わしが 作るから お前さんは 作業を続けなさい。 117 00:08:24,638 --> 00:08:27,641 (宮崎) はい。 118 00:08:27,641 --> 00:08:44,658 ♪~ 119 00:08:44,658 --> 00:08:48,595 (順子) 春子ちゃん。 ホントに 疲れたみたいだね。 120 00:08:48,662 --> 00:08:51,598 (里子) 今日は 大活躍だったから。 121 00:08:51,665 --> 00:08:55,669 (順子) 里子姉ちゃん。 話があるの。 122 00:08:58,005 --> 00:09:01,308 (剛太郎) それで 招き猫は いつごろ 完成する予定ですか? 123 00:09:02,109 --> 00:09:05,045 (すみれ) 来週の日曜日に 色付けをして→ 124 00:09:05,112 --> 00:09:10,050 焼きあげを しますから 再来週には 完成する予定です。 125 00:09:10,117 --> 00:09:13,053 (剛太郎) そうですか。 楽しみですね。 (すみれ) はい。 126 00:09:13,120 --> 00:09:18,058 (すみれ) それでは 陶芸学校の ご報告は これくらいにして→ 127 00:09:18,125 --> 00:09:20,060 今度は お父さまの ロンドンでの お話を→ 128 00:09:20,127 --> 00:09:24,064 お聞かせください。 (まき) 私も お聞きしたいですわ。 129 00:09:24,131 --> 00:09:27,067 (剛太郎) はい。 でも ほとんど 枝川流の 支部と→ 130 00:09:27,134 --> 00:09:30,070 ホテルの往復だったんで これといって 楽しい話は。 131 00:09:30,137 --> 00:09:33,073 私と お母さまを 描いてくださった→ 132 00:09:33,140 --> 00:09:36,076 テムズ川も お仕事で いらしたんですか? 133 00:09:36,143 --> 00:09:38,078 (剛太郎) そうでした。 あのときは→ 134 00:09:38,145 --> 00:09:41,081 待ち合わせた相手が 遅れるからと 時間が 空いたんで→ 135 00:09:41,148 --> 00:09:44,084 テムズ川の ほとりを 少し 歩いてみることに したんです。 136 00:09:44,151 --> 00:09:47,087 そしたら 不思議な気持ちになって…。 137 00:09:47,154 --> 00:09:50,090 不思議な気持ちって どんな気持ちですか? 138 00:09:50,157 --> 00:09:54,094 (剛太郎) この光景は 確かに 以前 見た 光景だ。 139 00:09:54,161 --> 00:09:56,096 前に ここに 一度 来たことがあると 感じたんです。 140 00:09:56,163 --> 00:10:03,103 そしたら 同時に 10年前の記憶が 蘇ってくるような 気がして。 141 00:10:06,106 --> 00:10:11,044 (まき) 10年前のこと 何か 思い出されたのですか? 142 00:10:11,111 --> 00:10:14,047 (剛太郎) いえ。 思い出しませんでした。 143 00:10:14,114 --> 00:10:18,051 (大造) そりゃ 単なる デジャビュだな。 144 00:10:18,118 --> 00:10:20,053 (すみれ) おじいさま。 (大造) うん? 145 00:10:20,120 --> 00:10:23,056 (すみれ) デジャビュって 何のことですか? 146 00:10:23,123 --> 00:10:25,058 (大造) 既視感と いってね→ 147 00:10:25,125 --> 00:10:28,061 今まで 来たことも 見たこともない 経験を→ 148 00:10:28,128 --> 00:10:31,064 本当に 体験したと感じる 現象のことなんだ。 149 00:10:31,131 --> 00:10:34,067 (剛太郎) そうですね。 私も デジャビュだと 思いました。 150 00:10:34,134 --> 00:10:37,070 そしたら まきさんや すみれの顔が 浮かんできて→ 151 00:10:37,137 --> 00:10:39,072 2人の絵を 描いてみたくなったんです。 152 00:10:39,139 --> 00:10:41,074 (まき) そうだったんですか。 153 00:10:41,141 --> 00:10:45,078 あの絵は デジャビュが きっかけの絵なんですね。 154 00:10:45,145 --> 00:10:47,147 (剛太郎) そうですね。 155 00:10:52,152 --> 00:10:56,089 (順子) ホントに 何があったの? 156 00:10:56,156 --> 00:11:05,032 (里子) 雄介さんが。 雄介さんが…。 157 00:11:05,098 --> 00:11:10,037 雄介さんが 生きていた。 158 00:11:10,103 --> 00:11:15,108 えっ? ホント どうしちゃったの? 159 00:11:18,111 --> 00:11:23,116 (里子) 雄介さんが 生きていてくれたの。 160 00:11:25,118 --> 00:11:27,054 何 言ってんの? 161 00:11:27,120 --> 00:11:31,058 10年前に 死んだ人が 生きてたって どういうことよ? 162 00:11:31,124 --> 00:11:33,060 (里子) 記憶を なくして→ 163 00:11:33,126 --> 00:11:38,065 まきさんの 旦那さんに なってたの。 164 00:11:38,131 --> 00:11:43,070 えっ? 何? 記憶 なくして→ 165 00:11:43,136 --> 00:11:46,073 まきさんの ご主人に なってたって→ 166 00:11:46,139 --> 00:11:48,075 理解できないよ。 どういうこと? 167 00:11:48,141 --> 00:11:53,080 (里子) 私も どういうことか 分からない。 でも 生きていてくれたの。 168 00:11:53,146 --> 00:11:59,019 今日 枝川会館で 会ったのは 雄介さんだった。 169 00:11:59,086 --> 00:12:02,022 で 向こうは ホントに 覚えてないの? 170 00:12:02,089 --> 00:12:04,024 (里子) 覚えていなかった。 171 00:12:04,091 --> 00:12:07,027 >> 何で 思い出させなかったのよ? (里子) そんなこと 言ったって…。 172 00:12:07,094 --> 00:12:09,029 (順子) だって ホントに 記憶喪失か どうか→ 173 00:12:09,096 --> 00:12:12,032 分かんないじゃん。 (里子) そんなこと…。 174 00:12:12,099 --> 00:12:14,034 私は 納得できないよ。 175 00:12:14,101 --> 00:12:17,037 里子姉ちゃんは 納得できるっていうの? 176 00:12:17,104 --> 00:12:21,041 (里子) 私も 納得できない。 でも…。 177 00:12:21,108 --> 00:12:24,044 (順子) でも 何? 178 00:12:24,111 --> 00:12:28,048 (里子) 受け入れなければ ならないのかなって 思う。 179 00:12:28,115 --> 00:12:32,052 受け入れちゃうんだ? 何で そんな 受け入れられるの? 180 00:12:32,119 --> 00:12:34,054 私だったら ホントか どうか→ 181 00:12:34,121 --> 00:12:37,124 とことん 確かめないと 気が済まないよ。 182 00:12:42,129 --> 00:12:47,067 (里子) 雄介さん。 幸せそうだった。 183 00:12:47,134 --> 00:12:50,070 この 10年間で ホントに→ 184 00:12:50,137 --> 00:12:54,074 枝川 剛太郎さんに なってしまったんだと 思う。 185 00:12:54,141 --> 00:12:57,077 (順子) 何 諦めたようなこと 言ってんのよ?→ 186 00:12:57,144 --> 00:13:00,013 里子姉ちゃんの方が 先に 出会ったんでしょ?→ 187 00:13:00,080 --> 00:13:02,015 里子姉ちゃんと 結婚してたんでしょ?→ 188 00:13:02,082 --> 00:13:05,018 だったら それを 元に戻すのが 当たり前なんじゃないの? 189 00:13:05,085 --> 00:13:07,020 (里子) 私も そうしたい! (順子) でしょ?→ 190 00:13:07,087 --> 00:13:09,022 だったら そうしよう。 191 00:13:09,089 --> 00:13:12,092 (里子) でも できない。 (順子) 何で? 192 00:13:15,095 --> 00:13:19,032 (里子) 雄介さん。 今の生活を→ 193 00:13:19,099 --> 00:13:22,035 ホントの生活だって 信じて 生きてる。 194 00:13:22,102 --> 00:13:29,042 それに まきさんも 雄介さんを 剛太郎さんだと思って 結婚して→ 195 00:13:29,109 --> 00:13:32,045 すみれちゃんと 家族 3人→ 196 00:13:32,112 --> 00:13:36,049 今の生活を 何よりも 大切に 生きている。 197 00:13:36,116 --> 00:13:40,053 いまさら 私が 出ていっても…。 >> 何 奇麗事 言ってんのよ? 198 00:13:40,120 --> 00:13:42,055 ホントに それで 済ませるつもり? 199 00:13:42,122 --> 00:13:45,058 それで いいの?→ 200 00:13:45,125 --> 00:13:50,063 ってことは まきさんの子供 すみれちゃんは→ 201 00:13:50,130 --> 00:13:52,065 里子姉ちゃんが 産んだ→ 202 00:13:52,132 --> 00:13:54,067 ホントの 春子ちゃんってことに なるんじゃないの?→ 203 00:13:54,134 --> 00:13:56,069 そのことも いいっていうの? 204 00:13:56,136 --> 00:13:59,005 (里子) すみれちゃんは まきさんが 産んだって→ 205 00:13:59,072 --> 00:14:01,007 まきさんから 聞いたわ。 >> それも 怪しいよ。 206 00:14:01,074 --> 00:14:03,009 みんなで 口裏 合わせてんじゃないの? 207 00:14:03,076 --> 00:14:05,011 (里子) まきさんに限って そんなこと…。 208 00:14:05,078 --> 00:14:09,082 里子姉ちゃん。 確かめなくて いいの? 209 00:14:14,087 --> 00:14:17,023 (里子) 今日 ずーっと 考えてた。 210 00:14:17,090 --> 00:14:20,026 ホントは 確かめたい。 211 00:14:20,093 --> 00:14:26,032 でも 確かめて もし 万が一→ 212 00:14:26,099 --> 00:14:31,037 すみれちゃんが 私が産んだ 春子だったら…。 213 00:14:31,104 --> 00:14:34,040 (順子) やっぱり 取り戻したいでしょ? 214 00:14:34,107 --> 00:14:38,044 (里子) 生きていてくれたことは うれしい。 けれど…。 215 00:14:38,111 --> 00:14:41,047 (順子) けれど 何? 216 00:14:41,114 --> 00:14:46,052 (里子) 私には 今の春子が いる。 217 00:14:46,119 --> 00:14:50,056 春子ちゃんには もう一人の娘だって 言って→ 218 00:14:50,123 --> 00:14:52,058 一緒に 育てれば いいじゃん。 219 00:14:52,125 --> 00:14:55,061 雄介さんだって 記憶が あろうが なかろうが→ 220 00:14:55,128 --> 00:14:57,998 里子姉ちゃんの 旦那さんなんだから→ 221 00:14:58,064 --> 00:15:01,001 取り戻して 親子 4人で 暮らせば いいじゃん。 222 00:15:01,067 --> 00:15:03,003 (里子) そんなことしたら→ 223 00:15:03,069 --> 00:15:07,007 まきさんの家庭が 壊れてしまう。 それに…。 224 00:15:07,073 --> 00:15:11,011 勝手に 私が 春子を 連れてきたの。 225 00:15:11,077 --> 00:15:13,013 だから 絶対に 春子を→ 226 00:15:13,079 --> 00:15:16,016 傷つけるようなことは しては いけないの。 227 00:15:16,082 --> 00:15:21,021 それに 10年前 死のうとしていた 私を→ 228 00:15:21,087 --> 00:15:26,026 救ってくれたのは 今の春子なの。 229 00:15:26,092 --> 00:15:30,030 今の私にとって 何よりも 大切に→ 230 00:15:30,096 --> 00:15:33,033 守らなければ いけないのは 春子なの。 231 00:15:33,099 --> 00:15:38,038 ホントに それで いいの? 232 00:15:38,104 --> 00:15:45,045 (里子) 10年前。 雄介さんと 春子の お葬式を したとき→ 233 00:15:45,111 --> 00:15:50,050 私は 2人が 死んでしまったのを 認めたくなくて→ 234 00:15:50,116 --> 00:15:53,119 遺影を 見ることすら 拒否したの。 235 00:15:55,121 --> 00:15:59,993 でも 思いっ切り 変だよ。 236 00:16:00,060 --> 00:16:08,001 死んだって 思いたくなくて 生きてるって 信じていたのに→ 237 00:16:08,068 --> 00:16:13,006 今度は 生きてることが 分かったら→ 238 00:16:13,073 --> 00:16:16,076 死んだって 思い込まなきゃ いけないなんて。 239 00:16:18,078 --> 00:16:26,019 もう 笑うしかないよ。 >> 里子姉ちゃん。 240 00:16:26,086 --> 00:16:30,023 (里子) でも 笑えない。 241 00:16:30,090 --> 00:16:34,027 つらいよ 順子。 つら過ぎるよ。 242 00:16:34,094 --> 00:16:37,097 だったら やっぱり…。 243 00:16:39,099 --> 00:16:45,038 (里子) それは しては いけない。 それだけは しては いけないの。 244 00:16:45,105 --> 00:16:53,046 お願い。 分かって 順子。 >> 分かったよ。 245 00:16:53,113 --> 00:16:57,984 (里子) それだけは 何があっても しては いけないの。 246 00:16:58,051 --> 00:17:04,057 分かるでしょ? 順子。 >> 里子姉ちゃん。 247 00:17:07,060 --> 00:17:15,001 (里子) つらいよ 順子。 つらくて 体中が 痛いよ。 248 00:17:15,068 --> 00:17:19,005 痛いよ 順子。 249 00:17:19,072 --> 00:17:22,008 (順子) こんなに つらくても→ 250 00:17:22,075 --> 00:17:29,015 私が 里子姉ちゃんを 守るから 安心して。 安心して。→ 251 00:17:29,082 --> 00:17:32,085 里子姉ちゃん! 里子姉ちゃん! 252 00:17:35,822 --> 00:17:38,091 私が 守るから。 253 00:17:42,829 --> 00:17:44,764 (宮崎) おおー。 254 00:17:44,831 --> 00:17:48,768 (九兵衛) お前が うちの窯に いたころも→ 255 00:17:48,835 --> 00:17:57,777 こうやって よく うに飯を 食べたことを 思い出すよ。 256 00:17:57,844 --> 00:17:59,779 (宮崎) 今 お弟子さんは? 257 00:17:59,846 --> 00:18:01,781 (九兵衛) いや。 弟子は 取らないことにした。 258 00:18:01,848 --> 00:18:05,852 ああ。 いただきます。 259 00:18:07,854 --> 00:18:09,789 この茶わん。 260 00:18:09,856 --> 00:18:11,791 (九兵衛) お前の作った 茶わんじゃ。 261 00:18:11,858 --> 00:18:13,793 どうして この茶わんが。 262 00:18:13,860 --> 00:18:15,795 確か 先生が 全て 割ったはずじゃ…。 263 00:18:15,862 --> 00:18:19,799 お前が 有名な 陶芸家に なったときに→ 264 00:18:19,866 --> 00:18:21,801 恥ずかしい 思い出として→ 265 00:18:21,868 --> 00:18:25,805 嫌がらせを してやろうと 思ってな。→ 266 00:18:25,872 --> 00:18:28,741 まあ 冗談じゃ。→ 267 00:18:28,808 --> 00:18:31,744 決して 出来のいい 作品ではないが→ 268 00:18:31,811 --> 00:18:33,746 いざ 割ろうとしたときに→ 269 00:18:34,647 --> 00:18:37,584 急に いとおしくなって 取っておいたんじゃ。→ 270 00:18:37,650 --> 00:18:42,589 フッ。 わしの 気まぐれじゃ。→ 271 00:18:42,655 --> 00:18:46,593 うん。 おい。 ぼうっと しとらんで→ 272 00:18:46,659 --> 00:18:49,662 お前さんも 食べなさい。 273 00:18:55,535 --> 00:19:00,473 どうじゃ? 未熟な茶わんで 食べる うに飯の味は? 274 00:19:00,540 --> 00:19:03,476 おいしいです。 (九兵衛) うん。 275 00:19:03,543 --> 00:19:07,480 うまいものは どんな器で 食べようと うまい。 276 00:19:07,547 --> 00:19:12,485 でも いい器だと うまさも 倍増するが→ 277 00:19:12,552 --> 00:19:17,490 それだけではない。 味わい 豊かさ。 278 00:19:17,557 --> 00:19:24,497 色々な 言い表せないものも 一緒に 堪能することが できる。 279 00:19:24,564 --> 00:19:28,434 わしが 何を言っているか 分からんようだな。 280 00:19:28,501 --> 00:19:34,440 分かりません。 でも 自分が 情けなくて→ 281 00:19:34,507 --> 00:19:40,446 泣けてきました。 悔しいです。 282 00:19:40,513 --> 00:19:48,454 悔し涙は 成長するための 心の汗だ。 283 00:19:48,521 --> 00:19:51,524 思いっ切り 泣きなさい。 284 00:19:51,524 --> 00:20:04,537 ♪~ 285 00:20:06,539 --> 00:20:09,542 (順子) 里子姉ちゃん。 大丈夫? 286 00:20:11,544 --> 00:20:13,479 (里子) どうしたんだろう? 287 00:20:13,546 --> 00:20:16,549 (順子) 今日は このまま ここで 寝た方が いいよ。 288 00:20:19,552 --> 00:20:22,488 (里子) うっ。 ああ。 (順子) 無理しないで。→ 289 00:20:22,555 --> 00:20:27,427 このまま 寝た方が いいって。 (里子) 春子が 変に思う。 290 00:20:27,493 --> 00:20:30,496 私は 春子の そばで 寝る。 291 00:20:35,501 --> 00:20:39,439 つらいよね。 里子姉ちゃん。 292 00:20:39,505 --> 00:20:43,443 (すみれ) それでは 皆さま。 すみれは 休ませていただきます。 293 00:20:43,509 --> 00:20:46,446 はい。 おやすみ。 (剛太郎) おやすみ。 294 00:20:46,512 --> 00:20:49,449 (照) おやすみなさいませ。 295 00:20:49,515 --> 00:20:53,453 お父さまが お留守の間に お母さまから→ 296 00:20:53,519 --> 00:20:55,455 すみれを 産んでくださったときのことを→ 297 00:20:55,521 --> 00:20:58,458 お聞きしました。 (剛太郎) ああ。 298 00:20:58,524 --> 00:21:02,462 それで どんな お話でしたか? 299 00:21:02,528 --> 00:21:06,466 作文に まとめましたので お読みください。 300 00:21:06,532 --> 00:21:10,470 お部屋に お持ちしておきます。 それでは おやすみなさいませ。 301 00:21:10,536 --> 00:21:12,538 (大造) はい。 (剛太郎) おやすみ。 302 00:21:18,544 --> 00:21:20,546 \(ドアの閉まる音) 303 00:21:32,492 --> 00:21:35,495 (まき) ご心配は いりません。 304 00:21:35,495 --> 00:21:48,508 ♪~ 305 00:21:48,508 --> 00:21:54,514 お母さん。 楽しいね。 306 00:21:54,514 --> 00:22:09,529 ♪~