1 00:00:03,070 --> 00:00:07,008 (剛太郎) 遠藤 里子? 2 00:00:07,074 --> 00:00:11,012 俺は 石原 雄介? 3 00:00:11,078 --> 00:00:13,013 10年前からは→ 4 00:00:13,080 --> 00:00:17,017 まったくの 別人のように 成長することが でき→ 5 00:00:17,084 --> 00:00:20,020 そのころを 知っている人は→ 6 00:00:20,087 --> 00:00:24,091 今 私に会ったら きっと 驚かれることでしょう。 7 00:00:27,094 --> 00:00:31,031 (壮一) お前は どうしたらいいと 思う? 8 00:00:31,098 --> 00:00:39,039 (剛太郎) 今のままの 記憶を 取り戻さないまま 生きる人生。 9 00:00:39,106 --> 00:00:42,042 (壮一) 俺は それで いいと思う。 10 00:00:42,109 --> 00:00:50,117 (剛太郎) でも 里子と 歩むはずだった人生。 11 00:00:53,120 --> 00:00:55,923 でも そこには 一人 誰だか分からない→ 12 00:00:55,956 --> 00:00:58,826 春子ちゃんが いんだろ? 13 00:00:58,893 --> 00:01:03,831 人生ってものはな 困難な状態に 陥ったときには→ 14 00:01:03,898 --> 00:01:07,835 前に進む方を 選択した方が いいんだ。 15 00:01:07,902 --> 00:01:13,841 母さんだって お前が 新しく 前に向かって→ 16 00:01:13,908 --> 00:01:17,845 生きていこうと しているからこそ→ 17 00:01:17,912 --> 00:01:21,916 会いたくても 会いに行こうとは しなかったんだ。 18 00:01:23,918 --> 00:01:26,987 その 母さんの思いに 応えるためにも→ 19 00:01:28,622 --> 00:01:33,561 俺は 今のままの生活を 大切にした方が いいと思うがな。 20 00:01:33,627 --> 00:01:35,629 (剛太郎) 父さん…。 21 00:02:04,692 --> 00:02:06,627 {\an8}(里子) どうかされたんですか? 22 00:02:08,129 --> 00:02:11,065 {\an8}(剛太郎) こんな 夜 遅くに すいません。 (里子) あっ。 いえ。 23 00:02:11,131 --> 00:02:14,568 {\an8}(剛太郎) 里子さんが 私の就任パーティーが 終わったら→ 24 00:02:14,602 --> 00:02:17,538 枝川家の お手伝いさんの仕事を 辞めたいと おっしゃってると→ 25 00:02:17,605 --> 00:02:20,541 まきさんから 聞きました。 26 00:02:20,608 --> 00:02:25,546 それで お辞めになる前に→ 27 00:02:25,613 --> 00:02:29,550 どうしても お話ししたいと思って。 28 00:02:29,617 --> 00:02:32,553 (里子) 私の方こそ お勤めさせていただいて→ 29 00:02:32,620 --> 00:02:35,389 まだ 間もないのに 辞めたいなんて→ 30 00:02:35,422 --> 00:02:38,359 わがままを 言って 申し訳ありません。 31 00:02:38,425 --> 00:02:41,362 (剛太郎) せっかく すみれと 春子ちゃんも 仲良くなったんですから→ 32 00:02:41,428 --> 00:02:43,364 もう少し お勤めいただけませんか? 33 00:02:43,430 --> 00:02:45,366 何か 不都合なことが あるようだったら→ 34 00:02:45,432 --> 00:02:47,368 おっしゃってください。 うちの方でも→ 35 00:02:47,434 --> 00:02:49,370 改善するように 申し付けますんで。 36 00:02:49,436 --> 00:02:51,372 (里子) 何か あったわけでは ないんです。 37 00:02:51,438 --> 00:02:54,375 お気遣いいただいて ありがとうございます。 38 00:02:54,441 --> 00:03:00,381 私の 一方的な 気まぐれで ホントに 申し訳ありません。 39 00:03:02,383 --> 00:03:10,324 (剛太郎) そうですか。 それなら しかたありませんね。 40 00:03:10,391 --> 00:03:14,328 でも もし 気が変わるようだったら→ 41 00:03:14,395 --> 00:03:17,398 いつでも おっしゃってください。 (里子) はい。 42 00:03:20,401 --> 00:03:26,340 \(剛太郎) 今日 東京出張で→ 43 00:03:26,407 --> 00:03:30,344 久しぶりに会った 知り合いと 話したことなんですが。 44 00:03:30,411 --> 00:03:34,348 できれば 里子さんの考えを→ 45 00:03:34,415 --> 00:03:37,351 聞かせていただいても いいですか? 46 00:03:37,418 --> 00:03:42,356 (里子) 私の考えですか? (剛太郎) はい。 47 00:03:42,423 --> 00:03:48,362 私の考えが 正しいか どうか 確かめたいんです。 48 00:03:48,429 --> 00:03:52,366 (里子) そうですか。 それなら 分かりました。 49 00:03:52,433 --> 00:03:59,306 (剛太郎) その知り合いの 息子さんは 大きな会社の娘さんと 結婚して→ 50 00:03:59,373 --> 00:04:03,310 会社を継いで 今は 幸せに暮らしています。 51 00:04:03,377 --> 00:04:12,319 ですが 彼には 愛する 奥さんと 娘さんがいて→ 52 00:04:12,386 --> 00:04:15,389 事故で 失ったという つらい過去が あるんです。 53 00:04:17,391 --> 00:04:21,328 ところが 最近になって 人づてに→ 54 00:04:21,395 --> 00:04:26,333 亡くなっていたと 思っていた 奥さんと お子さんが→ 55 00:04:26,400 --> 00:04:31,338 生きていたらしいと 聞いたんです。 56 00:04:31,405 --> 00:04:36,410 2人は 幸せに暮らしているとも 聞きました。 57 00:04:38,412 --> 00:04:43,350 その知り合いは 息子さんから→ 58 00:04:43,417 --> 00:04:47,354 奥さんと 子供を 捜し出して 会いに行った方が いいか→ 59 00:04:47,421 --> 00:04:51,425 行かない方が いいか 相談されたそうなんです。 60 00:04:53,427 --> 00:04:57,297 (里子) それで その お知り合いの方は→ 61 00:04:57,364 --> 00:05:02,302 息子さんに 何て お答えになったんですか? 62 00:05:02,369 --> 00:05:09,309 (剛太郎) 困難な状況に 陥ったときは 過去を 振り返らず→ 63 00:05:09,376 --> 00:05:12,312 前に進む選択を した方が いいと。 64 00:05:12,379 --> 00:05:15,315 (里子) つまり…。 65 00:05:15,382 --> 00:05:17,317 (剛太郎) 会いには 行かず→ 66 00:05:17,384 --> 00:05:20,320 今のままの生活を 守った方が いいと→ 67 00:05:20,387 --> 00:05:23,390 答えたそうです。 68 00:05:25,392 --> 00:05:27,394 (里子) そうですか。 69 00:05:33,400 --> 00:05:39,339 (剛太郎) 里子さんは どう 思われますか? 70 00:05:39,406 --> 00:05:46,346 (里子) 私も 同じように 答えると思います。 71 00:05:46,413 --> 00:05:48,348 (剛太郎) そうですか。 72 00:05:48,415 --> 00:05:53,420 (里子) 枝川さんは どう お考えになられますか? 73 00:05:55,422 --> 00:05:59,293 (剛太郎) 私も 同じです。 74 00:05:59,359 --> 00:06:02,362 (里子) そうですか。 75 00:06:04,365 --> 00:06:08,302 (剛太郎) それで いいんですよね? 76 00:06:08,368 --> 00:06:11,371 (里子) いいと思います。 77 00:06:18,378 --> 00:06:40,401 ♪~ 78 00:06:40,401 --> 00:06:43,403 (剛太郎) 里子。 ごめん。 79 00:06:43,403 --> 00:06:53,413 ♪~ 80 00:06:58,352 --> 00:07:07,361 ♪~ 81 00:07:07,361 --> 00:07:09,363 {\an8}(春子) お母さん。 (里子) 何? 82 00:07:11,365 --> 00:07:15,302 {\an8}(春子) 何でもない。 (里子) 気になるじゃない。 83 00:07:15,369 --> 00:07:18,305 {\an8}言いたいことが あるんだったら 何でもいいから 言いなさいって→ 84 00:07:18,372 --> 00:07:20,307 {\an8}いつも 言ってるでしょ? 85 00:07:20,374 --> 00:07:23,310 {\an8}(春子) いいの。 別に 何でもないから。 86 00:07:23,377 --> 00:07:27,381 {\an8}(里子) ホント? (春子) 本当です。 87 00:07:27,381 --> 00:07:35,389 ♪~ 88 00:07:35,389 --> 00:07:39,326 {\an8}(九兵衛) 少し 痩せたみたいだな。 (宮崎) そうですか?→ 89 00:07:39,393 --> 00:07:42,329 {\an8}自分では 分かんないですけどね。 そうかな? 90 00:07:42,396 --> 00:07:47,334 {\an8}(九兵衛) わしは 1回の 窯たきで 5kg 体重が 落ちたことがある。 91 00:07:47,401 --> 00:07:52,339 {\an8}(宮崎) 5kgもですか? (九兵衛) ああ。→ 92 00:07:52,406 --> 00:07:57,277 {\an8}しかし 今回は お前も それほど 真剣に→ 93 00:07:57,344 --> 00:08:00,280 {\an8}窯を たいたという 証拠じゃないかな? 94 00:08:00,347 --> 00:08:02,282 {\an8}(宮崎) ああ…。 95 00:08:02,349 --> 00:08:06,286 {\an8}(九兵衛) しかし 今回の窯たき→ 96 00:08:06,353 --> 00:08:11,291 {\an8}一つでも 気に入った器が 焼けて よかったじゃないか。 97 00:08:11,358 --> 00:08:13,293 {\an8}(宮崎) 200個 焼いて 一つっつうのは→ 98 00:08:13,360 --> 00:08:19,299 よかったんでしょうか? (九兵衛) よかったに 決まっとる! 99 00:08:19,366 --> 00:08:23,303 (宮崎) ますます 分からなくなってきました。 100 00:08:23,370 --> 00:08:30,310 お前に 大事なことを 教えてやる。 (宮崎) 何でしょうか? 101 00:08:30,377 --> 00:08:34,381 お前に 欠けてる 大切なものだ。 102 00:08:36,383 --> 00:08:41,321 真剣さですか? 気迫ですか? (九兵衛) そんなことでは ない。 103 00:08:41,388 --> 00:08:43,323 お前さんに 欠けてるのは→ 104 00:08:43,390 --> 00:08:48,328 楽しく わくわくしながら 器を作り→ 105 00:08:48,395 --> 00:08:53,333 わくわくしながら 窯を たく 心の遊びだ。 106 00:08:53,400 --> 00:08:55,335 心の遊び? 107 00:08:55,402 --> 00:09:02,276 お前さんは 賞を もらってから その賞に 応えようとして→ 108 00:09:02,342 --> 00:09:08,282 自分の実力以上の 器を 作ろうとしていなかったかな?→ 109 00:09:08,348 --> 00:09:15,289 だから 器を作ることが 苦痛に なっていたんじゃ ないのかね? 110 00:09:15,355 --> 00:09:18,292 その苦痛を 紛らわすために→ 111 00:09:18,358 --> 00:09:23,297 遠藤さん親子と 楽しく やっていたんじゃ ないのかね? 112 00:09:23,363 --> 00:09:25,299 そのとおりです。 113 00:09:25,365 --> 00:09:28,302 (九兵衛) 遠藤さん親子が いたから→ 114 00:09:28,368 --> 00:09:35,309 お前が スランプから 抜け出せなかったわけじゃない。→ 115 00:09:35,375 --> 00:09:40,314 お前が 自分の実力以上を 求め→ 116 00:09:40,380 --> 00:09:46,320 揚げ句の果てに 器を作ることが 苦痛になっていた。→ 117 00:09:46,386 --> 00:09:52,392 それに 向き合おうとしなかった。 これが スランプの原因じゃ。 118 00:09:56,396 --> 00:09:58,332 (すみれ) ごちそうさまでした。→ 119 00:09:58,398 --> 00:10:01,335 学校に 行く前に したいことが ありますので→ 120 00:10:01,401 --> 00:10:05,339 お先に 失礼します。 (大造) はい。→ 121 00:10:05,405 --> 00:10:08,342 すみれは 忙しそうだな。 (まき) フフフ。→ 122 00:10:08,408 --> 00:10:13,347 児童会長に なったのですから ご用が 増えたんでしょう。→ 123 00:10:13,413 --> 00:10:18,352 剛太郎さん。 昨日の夜 お帰りだったんですね。→ 124 00:10:18,418 --> 00:10:23,357 先に 休んでしまって すみませんでした。 125 00:10:23,423 --> 00:10:27,361 (剛太郎) いえ。 遅かったので 気になさらないでください。 126 00:10:27,427 --> 00:10:29,363 (大造) 久々の 東京出張→ 127 00:10:29,429 --> 00:10:32,366 もう少し ゆっくりしてくれば よかったのに。 128 00:10:32,432 --> 00:10:35,369 (大造) 日帰りじゃ 慌ただしかっただろう? 129 00:10:35,435 --> 00:10:39,373 (剛太郎) 思いの外 用事が 早く 片付いたものですから。 130 00:10:39,439 --> 00:10:44,378 その件で 今日 枝川会館で お時間 頂けますか? 131 00:10:44,444 --> 00:10:49,383 そうか。 照。 私の 今日の予定は どうなってた? 132 00:10:49,449 --> 00:10:53,387 (照) はい。 今日は フランスの お客さまが→ 133 00:10:53,453 --> 00:10:55,389 枝川会館に おみえになられます。→ 134 00:10:55,455 --> 00:10:59,326 お客さまの ご希望しだいでは 外出の可能性も あります。 135 00:10:59,393 --> 00:11:06,333 そうだった。 じゃあ 合間を見て 話を聞くことにしよう。 136 00:11:06,400 --> 00:11:08,402 (剛太郎) よろしく お願いします。 (大造) うん。 137 00:11:10,937 --> 00:11:14,941 (すみれ) それで 私の お父さまと 春子さんの お母さまが→ 138 00:11:15,342 --> 00:11:19,146 深夜に 密会って どういうことですの? 139 00:11:19,346 --> 00:11:21,882 (春子) 死んだと思った人が 生きていたら→ 140 00:11:21,948 --> 00:11:23,884 捜すか どうかって 話をしてた。 141 00:11:23,950 --> 00:11:27,888 (すみれ) 死んだと思った人って どなたですの? 142 00:11:27,954 --> 00:11:30,891 (春子) うーん。 私も 眠かったから→ 143 00:11:30,957 --> 00:11:34,895 よく 覚えてないけど。 何か ありそうね。 144 00:11:34,961 --> 00:11:40,901 (すみれ) 何かって 何ですの? (春子) 秘密が ありそうってこと。 145 00:11:40,967 --> 00:11:43,904 (すみれ) お父さまに限って 秘密だなんて→ 146 00:11:43,970 --> 00:11:47,908 すみれ そんなこと 信じません。 147 00:11:47,974 --> 00:11:50,911 (春子) 私だって お母さんに 秘密があるなんて→ 148 00:11:50,977 --> 00:11:54,915 信じたくないけど…。 149 00:11:54,981 --> 00:11:58,852 (春子) ひみつ詩人の会として 調べてみる。 私。 150 00:11:58,919 --> 00:12:03,924 (すみれ) そうですわね。 ひみつ詩人の会なんですから。 151 00:12:07,928 --> 00:12:10,864 (まき) もう お出掛けですか? (剛太郎) ええ。 152 00:12:10,931 --> 00:12:12,866 理事長 就任の ご挨拶が 済んでないところを→ 153 00:12:12,933 --> 00:12:15,869 なるべく 多く 回っておこうと 思いまして。 154 00:12:15,936 --> 00:12:18,872 (まき) それなら 私も…。 (剛太郎) いや。 今日 回るところは→ 155 00:12:18,939 --> 00:12:21,875 家元に おいでいただく 必要は ありません。 156 00:12:21,942 --> 00:12:26,880 私 一人で 十分な 事務的な関係の 取引先です。 157 00:12:26,947 --> 00:12:28,882 (まき) 分かりました。 158 00:12:28,949 --> 00:12:31,885 私が お供をする必要があるときは 言ってください。 159 00:12:31,952 --> 00:12:34,888 (剛太郎) はい。 そのときは お願いします。 160 00:12:34,955 --> 00:12:37,891 それでは。 (まき) 一つだけ→ 161 00:12:37,958 --> 00:12:39,893 お話ししておきたいことが あります。 162 00:12:39,960 --> 00:12:42,896 (剛太郎) 何でしょうか? 163 00:12:42,963 --> 00:12:48,902 (まき) この間 陶芸学校のときに 里子さんに→ 164 00:12:48,969 --> 00:12:52,906 すみれが 私の産んだ 子供ではないことを→ 165 00:12:52,973 --> 00:12:56,910 話してしまいました。 166 00:12:56,977 --> 00:13:00,847 (剛太郎) あっ。 なぜ 話す必要が あったんですか? 167 00:13:00,914 --> 00:13:07,854 (まき) この間 健康診断を したときに 里子さんと 春子ちゃんは→ 168 00:13:07,921 --> 00:13:10,857 実の親子ではないことが 分かったんです。 169 00:13:10,924 --> 00:13:13,860 (剛太郎) 実の親子ではない…。 170 00:13:13,927 --> 00:13:16,863 (まき) 里子さんは 春子ちゃんに→ 171 00:13:16,930 --> 00:13:21,868 自分の産んだ 子供ではないのに お母さんだと 信じさせている。 172 00:13:21,935 --> 00:13:26,873 私 そのことを 杉本先生から お聞きして→ 173 00:13:26,940 --> 00:13:30,877 里子さんも 私と同じ悩みを 持っているなら→ 174 00:13:30,944 --> 00:13:34,881 その苦しみを 分かち合いたいと 思ったんです。 175 00:13:34,948 --> 00:13:38,885 それで 里子さんに→ 176 00:13:38,952 --> 00:13:41,888 すみれが 私の産んだ 子供ではないと→ 177 00:13:41,955 --> 00:13:44,891 話してしまったんです。 178 00:13:44,958 --> 00:13:49,896 (剛太郎) それで 里子さんは 何と 言っていましたか? 179 00:13:49,963 --> 00:13:53,900 (まき) 里子さんは あくまでも→ 180 00:13:53,967 --> 00:13:57,837 春子ちゃんは 自分の産んだ 子供だと…。 181 00:13:57,904 --> 00:14:01,841 (剛太郎) そうですか。 182 00:14:01,908 --> 00:14:07,847 里子さんも 色々 つらい事情が おありなんだと 思います。 183 00:14:07,914 --> 00:14:09,849 この話は お互いのために→ 184 00:14:09,916 --> 00:14:14,854 これ以上 深入りしない方が いいと思います。 185 00:14:14,921 --> 00:14:16,856 (まき) はい。 分かりました。 186 00:14:16,923 --> 00:14:21,928 (剛太郎) では いってきます。 (まき) いってらっしゃいませ。 187 00:14:21,928 --> 00:14:33,940 ♪~ 188 00:14:33,940 --> 00:14:35,875 (照) 今日は 私は 旦那さまと 一緒に→ 189 00:14:35,942 --> 00:14:39,879 フランスからの お客さまの接待で 一日 留守にしますので→ 190 00:14:39,946 --> 00:14:42,883 よろしく お願いいたします。 (一同) はい。 191 00:14:42,949 --> 00:14:47,888 (照) それから 私の実家の 花井総本家から お手伝いさんが→ 192 00:14:47,954 --> 00:14:50,890 来てくださることに なりましたので→ 193 00:14:50,957 --> 00:14:53,893 遠藤さんには その方たちと 入れ違いに→ 194 00:14:53,960 --> 00:14:55,895 お暇を 差し上げることに なりました。 195 00:14:55,962 --> 00:15:00,834 (里子) 短い間でしたが お世話になりました。 196 00:15:00,900 --> 00:15:03,837 (照) それでは 私は 旦那さまと ご一緒いたしますので→ 197 00:15:03,903 --> 00:15:05,905 後は よろしく お願いいたします。 198 00:15:08,908 --> 00:15:10,844 \(宮崎) 里子さん。 199 00:15:10,910 --> 00:15:15,849 お仕事中 すいません。 (里子) 宮崎先生。 どうされたんですか? 200 00:15:15,915 --> 00:15:18,918 お話ししたいことが あるんです。 201 00:15:20,921 --> 00:15:23,857 (まき) そこに いらっしゃるのは どなた? 202 00:15:23,923 --> 00:15:26,860 (里子) 里子です。 >> 宮崎工房の 宮崎です。 203 00:15:26,926 --> 00:15:28,862 里子さんに お話があって 伺いました。 204 00:15:28,928 --> 00:15:36,870 (まき) まあ。 宮崎先生? 陶芸学校では 大変 お世話になりました。 205 00:15:36,936 --> 00:15:40,874 ああ…。 ここで お話しするのも 宮崎先生に 失礼ですので→ 206 00:15:40,940 --> 00:15:44,878 里子さん。 宮崎先生を リビングに ご案内して→ 207 00:15:44,945 --> 00:15:48,882 そちらで お話ししてください。 (里子) ありがとうございます。 208 00:15:48,948 --> 00:15:50,884 (まき) 私は 枝川会館へ 行ってまいります。 209 00:15:50,950 --> 00:15:52,886 (里子) それでは お見送りを。 (まき) あっ。 いえ。 210 00:15:52,952 --> 00:15:55,889 車は 用意してありますので ここで 大丈夫です。 211 00:15:55,955 --> 00:16:01,895 (里子) では いってらっしゃいませ。 (まき) はい。 失礼いたします。 212 00:16:04,898 --> 00:16:08,902 (里子) 宮崎先生。 どうぞ こちらへ。 >> 失礼します。 213 00:16:15,909 --> 00:16:20,914 今のところ 秘密は 見つからないなぁ。 214 00:16:33,927 --> 00:16:36,863 (里子) 陶芸学校の日 お礼も言えずに 失礼しました。 215 00:16:36,930 --> 00:16:39,866 (宮崎) いや。 あの日から 窯たきを 始めたので→ 216 00:16:39,933 --> 00:16:43,870 急いで 帰ってしまい こちらこそ ご挨拶もせず 失礼しました。 217 00:16:43,937 --> 00:16:47,874 (里子) いえ。 それで 窯たき どうでした? 218 00:16:47,941 --> 00:16:50,877 200個以上 焼いて やっと 一つだけ→ 219 00:16:50,944 --> 00:16:52,879 気に入ったものが できました。 (里子) そうですか。 220 00:16:52,946 --> 00:16:54,881 一つでも 気に入ったものが できて→ 221 00:16:54,948 --> 00:16:58,818 よかったですね。 >> はい。 私も そう 思います。 222 00:16:58,885 --> 00:17:00,820 ありがとうございます。 223 00:17:00,887 --> 00:17:02,822 \(里子) そのことを お伝えくださるために→ 224 00:17:02,889 --> 00:17:04,824 おいでいただいたんですか? \(宮崎) あっ。 いや。 225 00:17:04,891 --> 00:17:09,829 実は 里子さんと 春子ちゃんに お話があって 来たんです。 226 00:17:09,896 --> 00:17:15,902 (里子) 私と 春子に 話って どうかされたんですか? 227 00:17:19,806 --> 00:17:22,742 (大造) フランスの エール財団の お客さまの到着が→ 228 00:17:22,809 --> 00:17:24,744 遅れているようだ。 剛太郎君の話を→ 229 00:17:24,811 --> 00:17:28,681 聞かせてもらおうか。 (剛太郎) では そちらに お掛けください。 230 00:17:28,748 --> 00:17:35,688 できれば ゆっくりと お話しさして いただきたいので。 231 00:17:35,755 --> 00:17:41,694 どうしたんだね? 改まったりして。 232 00:17:41,761 --> 00:17:46,699 (剛太郎) 先日 私と まきさんの結婚を 仲介してくれた 大田原さんが→ 233 00:17:46,766 --> 00:17:48,701 アメリカに お帰りになったとき→ 234 00:17:48,768 --> 00:17:53,706 私と お父さまで 約束したこと→ 235 00:17:53,773 --> 00:18:00,780 覚えてらっしゃいますか? >> 約束したこと? 236 00:18:03,783 --> 00:18:05,785 (大造)《乾杯》 (剛太郎)《乾杯》 237 00:18:08,788 --> 00:18:11,724 (剛太郎)《大田原さんと お会いして 久しぶりに 思い出しました》 238 00:18:11,791 --> 00:18:13,726 《何をだね?》 239 00:18:13,793 --> 00:18:15,728 (剛太郎)《10年前の 記憶を失ったときの 自分は→ 240 00:18:15,795 --> 00:18:17,730 どんな自分だったんだろうって》 241 00:18:17,797 --> 00:18:19,732 《大田原さんの お話を お聞きしても→ 242 00:18:19,799 --> 00:18:24,737 まったく 自分とは関係ない人間の 話を されてるようで→ 243 00:18:24,804 --> 00:18:29,676 むしろ わくわくしました》 >> 《そんなものかも しれないね》 244 00:18:29,742 --> 00:18:33,680 (剛太郎)《もし 記憶を 取り戻したら 真っ先に ご恩のある 家元に→ 245 00:18:33,746 --> 00:18:39,686 ご報告させて いただきます》 >> 《そうか。 楽しみにしているよ》 246 00:18:39,752 --> 00:18:43,690 (剛太郎) 覚えてらっしゃいますね? 247 00:18:43,756 --> 00:18:47,760 剛太郎君。 もしかして? 248 00:18:51,764 --> 00:18:54,701 \(宮崎) 私 九兵衛先生と 話しとって→ 249 00:18:54,767 --> 00:18:56,703 自分のスランプの 原因が 何なのか→ 250 00:18:56,769 --> 00:18:58,705 やっと 気付くことが できたんです。 251 00:18:58,771 --> 00:19:00,707 (里子) 何だったんですか? 252 00:19:00,773 --> 00:19:03,710 (宮崎) 賞を もらったことで いい気になって 自分を 見失い→ 253 00:19:03,776 --> 00:19:07,714 自分の 実力以上の結果を 求めるように なっていたんです。 254 00:19:07,780 --> 00:19:09,716 それで いつの間にか→ 255 00:19:09,782 --> 00:19:11,718 器を作ることが 苦痛になっていたんですけど→ 256 00:19:11,784 --> 00:19:14,721 里子さん 春子ちゃんと 楽しく 過ごすことで→ 257 00:19:14,787 --> 00:19:19,726 その苦痛から 目を背けていたんです。 258 00:19:19,792 --> 00:19:22,729 そうやって 目を背けているうちに→ 259 00:19:22,795 --> 00:19:24,731 器を作ることの 楽しさを 忘れてしまった。 260 00:19:24,797 --> 00:19:28,668 (里子) 器を作ることの 楽しさですか? >> はい。 261 00:19:28,735 --> 00:19:32,672 九兵衛先生に そのことを 指摘されて はっとしました。 262 00:19:32,739 --> 00:19:36,676 賞を取ったころの 私は 器の 出来 不出来よりも→ 263 00:19:36,743 --> 00:19:40,680 器を作ることの 楽しさの方が 大きかったんです。 264 00:19:40,747 --> 00:19:45,685 でも やっと そのことを 思い出すことが できました。 265 00:19:45,752 --> 00:19:48,688 (里子) よかったですね。 それじゃ 本格的に? 266 00:19:48,755 --> 00:19:51,691 はい。 スランプを 抜け出したので→ 267 00:19:51,758 --> 00:19:53,693 本格的に 器を作ります。 268 00:19:53,760 --> 00:19:57,697 (春子) 宮崎先生 おめでとう! (宮崎) おお!→ 269 00:19:57,764 --> 00:19:59,699 春子ちゃん。 聞いてたのか? (春子) うん! 270 00:19:59,766 --> 00:20:02,702 (宮崎) ありがとう。 (里子) 春子。 立ち聞きしてたの!? 271 00:20:02,769 --> 00:20:04,704 ちゃんと 出てきて 聞かないと 駄目じゃない。 272 00:20:04,771 --> 00:20:07,707 宮崎先生に 失礼でしょ? (春子) だって…。 273 00:20:07,774 --> 00:20:09,709 (里子) だって 何!? (宮崎) まあまあ→ 274 00:20:09,776 --> 00:20:11,711 いいじゃないですか。 いや。 春子ちゃんにも→ 275 00:20:11,778 --> 00:20:14,714 聞いてもらえて よかった。 276 00:20:14,781 --> 00:20:17,717 自分のスランプの 原因を 里子さん 春子ちゃんと→ 277 00:20:17,784 --> 00:20:19,719 楽しく 過ごしていたことのせいに してしまいました。 278 00:20:19,786 --> 00:20:22,722 ホントに ごめんなさい。 (里子)「ごめんなさい」だなんて。 279 00:20:22,789 --> 00:20:25,725 私たちは ホントに 気にしていないので→ 280 00:20:25,792 --> 00:20:27,660 謝らないでください。 281 00:20:27,727 --> 00:20:29,662 (春子) 私も 気になんか してないから。 282 00:20:29,729 --> 00:20:31,664 (宮崎) そう 言っていただけると 助かります。 283 00:20:31,731 --> 00:20:34,667 じゃあ あらためて 里子さん。 284 00:20:34,734 --> 00:20:39,672 もう一度 宮崎工房で 働いてもらえませんか?→ 285 00:20:39,739 --> 00:20:42,675 まきさんの 家元 就任の 引き出物→ 286 00:20:42,742 --> 00:20:46,679 里子さんと 春子ちゃんと 一緒に 作りたいんです。 287 00:20:46,746 --> 00:20:49,682 お母さん。 お母さんが すみれちゃんの お母さんと→ 288 00:20:49,749 --> 00:20:54,687 約束したんでしょ? お手伝いして 約束 守ろう。 289 00:20:54,754 --> 00:20:58,691 (里子) そうね。 お母さんが 約束したんだもんね。 290 00:20:58,758 --> 00:21:04,697 実は この町を出て どこか 違う町に 行こうかと→ 291 00:21:04,764 --> 00:21:07,700 話していたんですが。 292 00:21:07,767 --> 00:21:10,703 まきさんの 引き出物の器が 出来上がるまで→ 293 00:21:10,770 --> 00:21:14,707 私たちも お手伝いさせて いただきます。 294 00:21:14,774 --> 00:21:16,709 ありがとうございます。 295 00:21:16,776 --> 00:21:20,713 (春子) また 一緒に できて よかったね。 うん。→ 296 00:21:20,780 --> 00:21:26,786 やーっ。 フフフ。 (宮崎) ハハハ。 春子ちゃん。 297 00:21:35,561 --> 00:21:40,500 (剛太郎) お父さまが お考えに なられてるとおりのことです。 298 00:21:40,566 --> 00:21:46,506 もしかして 剛太郎君。 記憶が…。 299 00:21:46,572 --> 00:21:49,509 10年前の記憶が 戻ったのかね? 300 00:21:49,575 --> 00:21:52,578 (剛太郎) 10年前の記憶が 戻りました。 301 00:21:55,581 --> 00:21:58,518 記憶が 戻った…。 302 00:21:58,584 --> 00:22:03,589 (剛太郎) 約束どおり 一番 最初に あなたに お伝えします。