1 00:00:26,026 --> 00:00:27,762 (里子) 早く 春子に 会わせてください。 2 00:00:27,828 --> 00:00:30,364 (岩上) これだけの誠意を 見せてくれたんですから→ 3 00:00:30,431 --> 00:00:32,500 春子ちゃんを ここに 連れてきてあげましょう。 4 00:00:32,566 --> 00:00:36,303 (大造) 本当に すまないことを してしまった。 5 00:00:36,370 --> 00:00:40,307 (剛太郎) 親は 他人に 何をしても いいって いうんですか! 6 00:00:40,374 --> 00:00:46,313 (剛太郎) この先 不幸が 連鎖するならば→ 7 00:00:46,380 --> 00:00:53,387 {\an8}私は その不幸の連鎖を 止める選択を するつもりです! 8 00:00:55,389 --> 00:01:00,261 {\an8}そのことは 覚悟しておいてください。 9 00:01:00,327 --> 00:01:04,265 {\an8}(大造) ああっ。 ああ…。 10 00:01:04,331 --> 00:01:06,267 {\an8}(照) 旦那さま!? 大造さま! 11 00:01:06,333 --> 00:01:09,270 {\an8}(大造) 病院に 運んでくれないか。 12 00:01:09,336 --> 00:01:13,274 {\an8}(照) 救急車を すぐに 呼びます。 (大造) 待て。 こんな状況だ。→ 13 00:01:13,340 --> 00:01:17,278 {\an8}誰にも 気付かれないように うちの車で 運んでくれ。 14 00:01:17,344 --> 00:01:19,346 {\an8}(照) かしこまりました。 15 00:01:19,346 --> 00:01:27,354 ♪~ 16 00:01:27,354 --> 00:01:30,291 {\an8}\(ドアの開く音) 17 00:01:30,357 --> 00:01:35,296 {\an8}(里子) あっ。 春子。 おかえり。 ホントに 心配したんだからね。→ 18 00:01:35,362 --> 00:01:40,301 {\an8}フフフ。 どうしたの? 春子。→ 19 00:01:40,367 --> 00:01:44,305 {\an8}岩上っていう人が 春子が 自分から→ 20 00:01:44,371 --> 00:01:50,311 {\an8}部屋を 訪ねてきたって 言ってたけど 嘘よね?→ 21 00:01:50,377 --> 00:01:54,381 {\an8}何が あったのか お母さんに 話してくれるかな? 22 00:01:56,383 --> 00:02:01,255 {\an8}(春子) あなたは お母さんじゃない。 23 00:02:01,322 --> 00:02:03,257 (里子) 春子。 何を 言ってるの? 24 00:02:03,324 --> 00:02:07,261 (春子) 岩上さんが 本当の お父さん。 25 00:02:07,328 --> 00:02:10,264 (里子) 春子。 どうして そんなこと 言うの? 26 00:02:10,331 --> 00:02:17,271 あなたは 置き去りにされた 赤ん坊の私を 連れてきただけ。 27 00:02:17,338 --> 00:02:21,275 (里子) 春子? そんなこと 言わないで。 28 00:02:21,342 --> 00:02:26,280 どうして そんなこと 言うの? 誰かに そう 言われたの? 29 00:02:26,347 --> 00:02:30,284 宮崎工房に 本当の お父さんだって 言って→ 30 00:02:30,351 --> 00:02:36,290 岩上さんが 訪ねてきてくれたの 聞いたの。 31 00:02:36,357 --> 00:02:41,295 だから 私 本当の お父さんと 一緒に 暮らす。 32 00:02:41,362 --> 00:02:45,299 {\an8}(里子) えっ? 春子。 本当に そう 思ってるの? 33 00:02:45,366 --> 00:02:49,370 {\an8}お父さん。 優しいんだ。 34 00:02:51,372 --> 00:02:58,245 私 前から 知っていたの。 あなたの子供じゃないって。 35 00:02:58,312 --> 00:03:00,247 (里子) どうして? 36 00:03:00,314 --> 00:03:05,319 あなたと 順子さんが 話してるのを 聞いたの。 37 00:03:09,323 --> 00:03:15,262 だから 私 本当の お父さんか お母さんが 見つかるまで→ 38 00:03:15,329 --> 00:03:19,333 あなたに お世話になろうと 思ったの。 39 00:03:21,335 --> 00:03:25,272 あなたは 優しいから 私が 喜べば→ 40 00:03:25,339 --> 00:03:29,343 私を 本当の子供のように 守ってくれた。 41 00:03:31,345 --> 00:03:36,283 本当は パエリアも 空揚げも 肉じゃがも→ 42 00:03:36,350 --> 00:03:38,285 そんなに 好きじゃなかったの。 43 00:03:38,352 --> 00:03:41,288 でも そう 言って 喜んで 好かれないと→ 44 00:03:41,355 --> 00:03:43,290 本当の子供じゃ ないから→ 45 00:03:43,357 --> 00:03:46,293 捨てられちゃうんじゃ ないかって→ 46 00:03:46,360 --> 00:03:49,296 いつも びくびくしながら ご機嫌 取ってたの。 47 00:03:49,363 --> 00:03:52,299 ごめんなさい。 だましたりして。 48 00:03:52,366 --> 00:03:55,302 (里子) 春子。 嘘でしょ? 嘘だって 言って。 49 00:03:55,369 --> 00:04:01,241 がっかりしたでしょ? 私のこと 嫌いになったでしょ? 50 00:04:01,308 --> 00:04:04,244 それでも 仕方ないです。 51 00:04:04,311 --> 00:04:09,316 これが 私の ずる賢い 本当の姿だから。 52 00:04:11,318 --> 00:04:13,254 でも これからは→ 53 00:04:13,320 --> 00:04:16,257 本当の お父さんと 一緒に 暮らすから→ 54 00:04:16,323 --> 00:04:18,325 安心してください。 55 00:04:23,330 --> 00:04:26,266 お金で 私を 取り戻そうとしても 無駄です。 56 00:04:26,333 --> 00:04:31,338 私は 本当の お父さんと 一緒に 暮らします。 57 00:04:33,340 --> 00:04:37,344 だから もう 私のことは 忘れてください。 58 00:04:39,346 --> 00:04:47,287 今まで 育ててくださって ありがとうございました。 59 00:04:47,354 --> 00:04:52,293 (里子) 春子! 何でも する。 何でも 言うこと聞くから→ 60 00:04:52,359 --> 00:04:54,294 お願い。 行かないで。 61 00:04:54,361 --> 00:04:57,231 お母さん。 春子が いないと 生きてけない。 62 00:04:57,297 --> 00:05:00,234 あなたは お母さんじゃないでしょ! 63 00:05:00,300 --> 00:05:04,238 私を 放して! だから あなたも→ 64 00:05:04,305 --> 00:05:08,242 本当の ご主人と 娘さんと 一緒に 暮らしてください。 65 00:05:08,308 --> 00:05:11,245 (里子) どうして そんなこと 言うの!? 66 00:05:11,311 --> 00:05:14,248 私は いなくなるけど→ 67 00:05:14,314 --> 00:05:19,253 すみれちゃんの お母さんの 記念品は お願いします。 68 00:05:19,319 --> 00:05:23,323 楽しかった 思い出だから。 (里子) 春子? 69 00:05:25,325 --> 00:05:27,261 でも 私のために→ 70 00:05:27,327 --> 00:05:32,266 お金を ためてくれたことには 感謝します。 71 00:05:32,332 --> 00:05:37,271 体に 気を付けて お元気で。 72 00:05:37,337 --> 00:05:39,339 さようなら。 73 00:05:41,341 --> 00:05:46,346 (里子) ああ…。 春子。 74 00:05:48,348 --> 00:05:54,288 春子。 ああ…。 75 00:05:54,354 --> 00:05:57,224 (順子) 里子姉ちゃん? 76 00:05:57,291 --> 00:06:01,228 (里子) 春子が…。 春子が! 私の春子が…。 77 00:06:01,295 --> 00:06:06,300 (順子) 里子姉ちゃん。 何があったの? 78 00:06:10,304 --> 00:06:12,239 (杉本) 精神科の医師の 診断では→ 79 00:06:12,306 --> 00:06:15,242 パニック障がいでは ないかと いうことですが→ 80 00:06:15,309 --> 00:06:20,247 さらに 検査が 必要なので しばらく 入院してください。 81 00:06:20,314 --> 00:06:23,250 (杉本) もうすぐ お薬が 効いてきますので→ 82 00:06:23,317 --> 00:06:25,252 安静にしてください。 83 00:06:25,319 --> 00:06:30,257 (大造) 私が 入院していることは→ 84 00:06:30,324 --> 00:06:36,263 外部に 漏れないように お願いします。 85 00:06:36,330 --> 00:06:41,268 承知いたしました。 それでは お大事にしてください。 86 00:06:41,335 --> 00:06:44,338 (照) ありがとうございます。 87 00:06:48,342 --> 00:06:53,347 (照) しばらく ゆっくりと この病院で 静養してください。 88 00:06:55,349 --> 00:07:01,221 剛太郎君のことが…。 89 00:07:01,288 --> 00:07:07,227 まきのことが…。 すみれのことが…。 90 00:07:07,294 --> 00:07:13,233 (照) そのことは 私に お任せください。→ 91 00:07:13,300 --> 00:07:15,302 大造さま。 92 00:07:19,306 --> 00:07:24,244 (照) 照は 大造さまが やっと 私の元に→ 93 00:07:24,311 --> 00:07:32,252 帰ってきてくださったような 気がして うれしく思います。 94 00:07:32,319 --> 00:07:35,255 安心してください。 95 00:07:35,322 --> 00:07:42,262 万が一のことが あったときには 大造さまを お守りいたします。 96 00:07:42,329 --> 00:07:50,337 私と 私の産んだ 大造さまとの子供で。 97 00:08:01,281 --> 00:08:04,218 (岩上) ホントに お母さんのところに→ 98 00:08:04,284 --> 00:08:06,220 帰らなくても いいのか? 99 00:08:06,286 --> 00:08:09,223 あなたが 本当の お父さんなんでしょ? 100 00:08:09,289 --> 00:08:13,227 (岩上) ああ。 そうだよ。 101 00:08:13,293 --> 00:08:18,298 だったら ちゃんと 育てて。 (岩上) ああ…。 ああ。 102 00:08:23,303 --> 00:08:25,239 (岩上) 気が変わって→ 103 00:08:25,305 --> 00:08:30,244 お母さんのとこ 帰りたくなったら 言えよ。 104 00:08:30,310 --> 00:08:33,313 俺 隣の 808号室 いるから。 105 00:08:42,322 --> 00:08:46,260 (里子)《どうして そんなこと 言うの!?》 106 00:08:46,326 --> 00:08:49,263 お母さん…。 107 00:08:49,329 --> 00:08:54,334 「あなたは お母さんじゃない」って 言って ごめんなさい。 108 00:08:58,272 --> 00:09:02,276 「お母さんの子供じゃないって 知ってた」 109 00:09:04,278 --> 00:09:08,215 「お母さんが 順子ちゃんと 話してるの 聞いた」なんて→ 110 00:09:08,282 --> 00:09:12,286 嘘 言って ごめんなさい。 111 00:09:19,293 --> 00:09:28,235 お母さんの 空揚げも 肉じゃがも パエリアも 大好きだよ。 112 00:09:28,302 --> 00:09:31,238 捨てられるなんて→ 113 00:09:31,305 --> 00:09:35,309 思ったことなんか 一度も なかった。 114 00:09:40,314 --> 00:09:46,320 本当は…。 本当は お母さんが 大好きなの。 115 00:09:55,329 --> 00:09:59,266 お母さんが 大好きだから→ 116 00:09:59,333 --> 00:10:05,272 本当の家族と 幸せになってほしいの。 117 00:10:05,339 --> 00:10:08,275 お母さんが 大好きだから…。 118 00:10:08,342 --> 00:10:13,347 (泣き声) 119 00:10:15,349 --> 00:10:19,353 \(ノック) (剛太郎) どうぞ。 120 00:10:26,360 --> 00:10:28,295 (照) 今すぐに 枝川流を→ 121 00:10:28,362 --> 00:10:31,298 お見捨てになるわけでは ないのですね? 122 00:10:31,365 --> 00:10:33,300 (剛太郎) そんなことを したら→ 123 00:10:33,367 --> 00:10:36,303 3万人の 門弟さんたちに 迷惑 掛かりますし→ 124 00:10:36,370 --> 00:10:39,306 たとえ 里子と生きる道を 選んだとしても→ 125 00:10:39,373 --> 00:10:42,309 まきさんに 罪はない。 126 00:10:42,376 --> 00:10:48,315 そのときは まきさんの心の痛手を 最小限にして 去るつもりです。 127 00:10:48,382 --> 00:10:52,319 先ほど 旦那さまが お倒れになって→ 128 00:10:52,386 --> 00:10:54,321 杉本病院に 入院されました。 129 00:10:54,388 --> 00:10:56,323 (剛太郎) 宗匠が? どうしたんですか? 130 00:10:56,390 --> 00:10:59,259 精神科の お医者さまの 診断では→ 131 00:10:59,326 --> 00:11:03,263 パニック障がいの 疑いが あるとのことでした。 132 00:11:03,330 --> 00:11:05,265 (剛太郎) 自分で まいた 種のせい。 133 00:11:05,332 --> 00:11:09,269 自業自得と 突き放したい 気持ちも あるが→ 134 00:11:09,336 --> 00:11:11,271 やはり 10年間 尊敬してきた人です。 135 00:11:11,338 --> 00:11:15,275 心配でもあります。 136 00:11:15,342 --> 00:11:18,278 そのリュック どうしたんですか? 137 00:11:18,345 --> 00:11:23,283 先日 誤配された 段ボールの中に 忘れてあったのを→ 138 00:11:23,350 --> 00:11:27,354 運送屋さんが 届けてくださったそうです。 139 00:11:30,357 --> 00:11:33,293 段ボールの中から 泣き声がしたと 思ったら→ 140 00:11:33,360 --> 00:11:36,296 中から 小さな女の子が 泣きながら 出てきて→ 141 00:11:36,363 --> 00:11:38,298 びっくりしたのを 覚えていて→ 142 00:11:38,365 --> 00:11:41,301 届けてくださったと 言ってました。 143 00:11:41,368 --> 00:11:46,306 (剛太郎) 春子ちゃん。 段ボールの中で 聞いてたんだ。 144 00:11:46,373 --> 00:11:48,375 常滑に 行ってきます。 145 00:11:50,377 --> 00:11:52,379 いってらっしゃいませ。 146 00:12:01,321 --> 00:12:03,256 もしもし。 花井です。 147 00:12:03,323 --> 00:12:08,528 理事長室に 千葉さんに 来てほしいと 伝えてください。 148 00:12:08,595 --> 00:12:09,996 お願いします。 149 00:12:11,098 --> 00:12:14,267 (順子) 嘘でしょう? ホントに 春子ちゃんが→ 150 00:12:14,334 --> 00:12:16,269 そんなことを 言ったの? (里子) うん。 151 00:12:16,336 --> 00:12:20,273 (順子) 絶対 何かの間違いだよ。 間違いに 決まってる。 152 00:12:20,340 --> 00:12:22,275 (里子) 私も そう 思いたい。 けど…。 153 00:12:22,342 --> 00:12:25,278 (順子) もしかしたら 岩上に 脅されてるのかも しれないよ。 154 00:12:25,345 --> 00:12:27,280 (里子) 脅されて? 155 00:12:27,347 --> 00:12:29,349 (剛太郎) すいません。 失礼します。 156 00:12:32,352 --> 00:12:34,287 (剛太郎) このリュック 春子ちゃんのものですよね? 157 00:12:34,354 --> 00:12:36,289 (里子) えっ? どうして これを? 158 00:12:36,356 --> 00:12:39,292 (剛太郎) 先日 枝川会館の 理事長室に→ 159 00:12:39,359 --> 00:12:42,295 間違って 届けられた 段ボールの中に 入ってたんです。 160 00:12:42,362 --> 00:12:45,298 (里子) 間違って 届けられた 段ボールの中に 入ってたって→ 161 00:12:45,365 --> 00:12:47,300 どういうことですか? 162 00:12:47,367 --> 00:12:50,303 (剛太郎) その段ボールの中に 春子ちゃんが いて→ 163 00:12:50,370 --> 00:12:52,305 私たちの話を 聞いたみたいなんです。 164 00:12:52,372 --> 00:12:54,374 (里子) 何の話を 聞いたと いうんですか? 165 00:12:56,376 --> 00:12:59,246 (剛太郎) あっ。 申し訳ありませんが→ 166 00:12:59,312 --> 00:13:03,250 私たち 2人だけで 話をさせて いただけませんか? 167 00:13:03,316 --> 00:13:06,253 里子姉ちゃん。 私 ちょっと 出てくるよ。 168 00:13:06,319 --> 00:13:10,257 2人だけの方が 話しやすいことも あるだろうし。 169 00:13:10,323 --> 00:13:15,262 それじゃ ちょっと 出てきますね。 ゆっくり 話してください。 170 00:13:15,328 --> 00:13:17,264 (剛太郎) すいません。 171 00:13:17,330 --> 00:13:20,267 \(ドアの開閉音) (里子) どうぞ。 172 00:13:20,333 --> 00:13:24,271 (剛太郎) すいません。 わがまま 言って。 (里子) いえ。 173 00:13:24,337 --> 00:13:28,275 それで 春子は どんな話を 聞いたと いうんですか? 174 00:13:28,341 --> 00:13:32,345 春子の聞いた話を 教えてください。 175 00:13:34,347 --> 00:13:40,287 (剛太郎) 私の記憶が 戻った話です。 176 00:13:40,353 --> 00:13:47,294 (里子) やっぱり 記憶が戻ってたんだ。 (剛太郎) すいません。 177 00:13:47,360 --> 00:13:52,365 (里子) ホントは その話は 聞きたくなかったです。 178 00:13:55,368 --> 00:14:02,242 (里子) 枝川会館で あなたと 初めて 会ったとき→ 179 00:14:02,309 --> 00:14:07,314 私 すぐに 雄介さんだって 分かりました。 180 00:14:10,317 --> 00:14:14,254 (里子) 3年にも満たない 短い時間でしたけど→ 181 00:14:14,321 --> 00:14:20,260 愛し合って 子供を授かった 夫婦ですもん。 分かります。 182 00:14:20,327 --> 00:14:22,262 (剛太郎) 里子…。 183 00:14:22,329 --> 00:14:30,337 (里子) そのとき 私 何を思ったか 分かりますか? 184 00:14:33,340 --> 00:14:38,278 (里子) 心の中で 手を合わせて→ 185 00:14:38,345 --> 00:14:42,282 生きていてくれて ありがとうって 思ったんです。 186 00:14:42,349 --> 00:14:46,286 「何で?」とか 「どうして?」とか そういう疑問じゃなくて→ 187 00:14:46,353 --> 00:14:52,359 とっさに 生きていてくれて ありがとうって 思ったんです。 188 00:14:54,361 --> 00:14:59,232 生きていてくれた。 生かしてくれてたことに→ 189 00:14:59,299 --> 00:15:04,237 神様に 心から 感謝したくなったんです。 190 00:15:04,304 --> 00:15:09,242 (剛太郎) 里子。 俺 記憶が戻って→ 191 00:15:09,309 --> 00:15:15,248 どうしたらいいか 本気で 考えたんだ。 192 00:15:15,315 --> 00:15:20,253 東京のね 父さんにも 会いに行ったんだ。 193 00:15:20,320 --> 00:15:26,259 (里子) えっ? お父さま お元気でした? (剛太郎) うん。 元気だった。 194 00:15:26,326 --> 00:15:28,328 (里子) お母さまは? 195 00:15:31,331 --> 00:15:37,270 (剛太郎) 3年前に 亡くなったって。 (里子) あっ。 そうですか。 196 00:15:37,337 --> 00:15:42,275 (剛太郎) 聞いたよ。 俺が死んだと思った 母さんは→ 197 00:15:42,342 --> 00:15:48,281 ずいぶん 里子に つらく 当たったらしいな。 198 00:15:48,348 --> 00:15:52,352 ごめんな。 (里子) あっ。 いや。 そんな…。 199 00:15:54,354 --> 00:16:01,294 (剛太郎) 里子。 あのころに 戻りたくないか? 200 00:16:03,296 --> 00:16:10,303 あのころに 戻りたくないか? 201 00:16:12,305 --> 00:16:17,243 (里子) できることなら あの日に 戻りたい。 202 00:16:17,310 --> 00:16:26,319 (剛太郎) それじゃ もう一度 あの日から やり直そう。 203 00:16:31,324 --> 00:16:41,267 (里子) あの日 事故で 雄介さんと 春子が 流されたって 聞いたとき→ 204 00:16:41,334 --> 00:16:46,272 私 どうしても 信じることは できなかった。 205 00:16:46,339 --> 00:16:48,274 (剛太郎) うん。 (里子) 家に 帰ったら→ 206 00:16:48,341 --> 00:16:55,281 雄介さんが 抽選で当てた 着物を 呉服屋さんが 届けてくれたの。 207 00:16:55,348 --> 00:16:58,218 「ありがとう」 言えて よかった。 208 00:16:58,284 --> 00:17:02,222 (剛太郎) どうだった? 着物。 気に入ってもらえた? 209 00:17:02,288 --> 00:17:06,226 (里子) そんなの 覚えてるわけないじゃない。 210 00:17:06,292 --> 00:17:08,294 (剛太郎) そっか。 211 00:17:10,296 --> 00:17:13,299 (里子) 雄介さん。 (剛太郎) うん? 212 00:17:16,302 --> 00:17:21,241 (里子) あの前の日。 事故に遭う 前の日→ 213 00:17:21,307 --> 00:17:25,245 雄介さんが スランプから 抜け出せたって 言って→ 214 00:17:25,311 --> 00:17:30,250 描いてくれた絵 覚えてる? (剛太郎) ああ。 215 00:17:30,316 --> 00:17:33,319 ああ。 あの描きかけで そのままだった絵のこと? 216 00:17:35,321 --> 00:17:39,325 あれ まだ 持ってんの? (里子) うん。 持ってる。 217 00:17:46,332 --> 00:17:49,335 (剛太郎) 見せてくれない? (里子) うん。 218 00:17:57,343 --> 00:18:05,351 ♪~ 219 00:18:08,221 --> 00:18:10,123 (里子) 雄介さん。 (剛太郎) うん? 220 00:18:10,190 --> 00:18:12,892 (里子) この余白に 雄介さんと→ 221 00:18:12,959 --> 00:18:15,962 春子を 描いてくれるって 言ってくれたこと 覚えてる? 222 00:18:18,965 --> 00:18:20,967 (剛太郎) 思い出した。 223 00:18:22,969 --> 00:18:27,841 (里子) こうしてると 10年前に かえったみたいだね。 224 00:18:27,907 --> 00:18:29,909 (剛太郎) そうだな。 225 00:18:32,912 --> 00:18:35,849 (里子) 雄介さん。 (剛太郎) うん? 226 00:18:35,915 --> 00:18:42,922 (里子) 10年ぶりに戻った ご挨拶。 (剛太郎) やめろって 里子。 227 00:18:45,925 --> 00:18:48,862 (まき) こんにちは。 228 00:18:48,928 --> 00:18:51,865 \(里子) だって 雄介さん。 くすぐられると→ 229 00:18:51,931 --> 00:18:54,868 ホントに うれしそうなんだもん。 230 00:18:54,934 --> 00:18:57,871 \(剛太郎) やめろって。 里子。 \(里子) アハハ。 231 00:18:57,937 --> 00:19:03,877 (まき) 雄介さん? 里子? 232 00:19:03,943 --> 00:19:10,884 (里子) こうしてると ホントに あの日に 戻ったみたいだね。 233 00:19:10,950 --> 00:19:16,890 \(剛太郎) 何か 記憶を なくしてたことが→ 234 00:19:16,956 --> 00:19:19,893 嘘みたいに 感じるよ。 235 00:19:19,959 --> 00:19:25,899 (まき) 剛太郎さん? 里子さん? 236 00:19:25,965 --> 00:19:27,834 (里子) 雄介さん。 (剛太郎) うん? 237 00:19:27,901 --> 00:19:32,906 (里子) 私のこと もう一度 好きになった? 238 00:19:38,912 --> 00:19:46,853 (剛太郎) 私 石原 雄介は→ 239 00:19:46,920 --> 00:19:53,927 遠藤 里子さんに もう一度 恋をしました。 240 00:19:57,931 --> 00:20:08,942 (里子) でも もう 戻れないんだね。 241 00:20:12,946 --> 00:20:16,883 (剛太郎) もう一度 やり直さないか? 242 00:20:16,950 --> 00:20:24,958 (里子) それは もう できない。 私には 春子も いるし。 243 00:20:29,896 --> 00:20:31,898 (剛太郎) そうだな。 244 00:20:34,901 --> 00:20:43,843 (里子) 雄介さん。 ホントに これで お別れにしましょう。 245 00:20:43,910 --> 00:20:53,853 私は 春子を 何としてでも 岩上から 取り戻して→ 246 00:20:53,920 --> 00:21:00,927 この町を出て 新しい町で 人生を 歩んでいきます。 247 00:21:02,929 --> 00:21:04,931 (剛太郎) 分かった。 248 00:21:08,935 --> 00:21:13,873 (剛太郎) できることは 何でもする。 力になる。 249 00:21:13,940 --> 00:21:15,942 (里子) ありがとう。 250 00:21:17,944 --> 00:21:19,946 \(物音) 251 00:21:27,887 --> 00:21:33,826 (里子) まきさん!? (剛太郎) まきさん…。 252 00:21:33,893 --> 00:21:39,899 (まき) 剛太郎さん。 記憶を 取り戻してらしたのね? 253 00:21:41,901 --> 00:21:46,906 その上 里子さんが 奥さまだったなんて。 254 00:21:50,910 --> 00:21:53,846 (まき) 私に隠れて 密会するだなんて。 255 00:21:53,913 --> 00:21:57,917 お二人とも 何て ふしだらな方たちなの? 256 00:21:59,919 --> 00:22:02,922 お二人とも 不潔です。