1 00:00:26,227 --> 00:00:32,466 {\an8}(まき) 私 エアメールの交換で 藤塚 剛太郎さんは→ 2 00:00:32,533 --> 00:00:36,470 {\an8}アメリカに 住んでいた方だと 信じておりました。→ 3 00:00:36,537 --> 00:00:38,472 {\an8}それが どうして→ 4 00:00:38,539 --> 00:00:45,479 {\an8}遠藤 里子さんの ご主人と 入れ替わってしまったのでしょうか? 5 00:00:45,546 --> 00:00:49,483 {\an8}(まき) このことは お父さまにしか 分からない。 6 00:00:49,550 --> 00:00:53,487 {\an8}(大造) 私が 愚かだった。→ 7 00:00:53,554 --> 00:01:00,494 {\an8}愚かな 私が まきの笑顔を 見たかっただけだ。 8 00:01:05,499 --> 00:01:07,435 {\an8}(里子) あっ。 すみれちゃん。 9 00:01:07,501 --> 00:01:12,440 {\an8}(すみれ) 春子さんは 戻ってきましたか?→ 10 00:01:12,506 --> 00:01:16,444 {\an8}まだ 岩上さんのところですか? 11 00:01:16,510 --> 00:01:18,446 {\an8}(里子) どうして それを 知ってるの? 12 00:01:18,512 --> 00:01:22,450 {\an8}(すみれ) 岩上という 男の人から 家に 電話があったとき→ 13 00:01:22,516 --> 00:01:25,453 {\an8}お母さまに 聞きました。→ 14 00:01:25,519 --> 00:01:28,456 {\an8}もしかして 岩上さんは→ 15 00:01:28,522 --> 00:01:31,525 {\an8}春子さんの 本当の お父さんですか? 16 00:01:33,527 --> 00:01:35,463 {\an8}(すみれ) お母さまが→ 17 00:01:35,529 --> 00:01:39,467 {\an8}関係の深い方だと おっしゃっていたんです。 18 00:01:39,533 --> 00:01:44,472 (すみれ) だから これは 想像です。 19 00:01:44,538 --> 00:01:47,541 それでは 失礼します。 20 00:01:57,485 --> 00:02:03,491 あの人が 私の お母さんだなんて あり得ない。 21 00:02:08,496 --> 00:02:10,431 (宮崎) この前 ありがとうございました。 22 00:02:10,498 --> 00:02:14,435 (里子) いえ。 九兵衛先生 具合は いかがですか? 23 00:02:14,502 --> 00:02:17,438 (宮崎) 間もなく 退院できるそうです。 24 00:02:17,505 --> 00:02:20,441 (里子) それは よかったですね。 (宮崎) ありがとうございます。→ 25 00:02:20,508 --> 00:02:22,443 ああ。 そういえば たった今 すみれちゃんが→ 26 00:02:22,510 --> 00:02:25,446 帰ったところです。 (里子) 私も そこで 会いました。→ 27 00:02:25,513 --> 00:02:27,448 用件は 何だったんですか? 28 00:02:27,515 --> 00:02:29,450 (宮崎)「春子ちゃんは 戻ってきたのか?」って→ 29 00:02:29,517 --> 00:02:32,453 聞かれたんですけど 春子ちゃん どうしてますか? 30 00:02:32,520 --> 00:02:35,456 (里子) 実の 父親だっていう人のところに→ 31 00:02:35,523 --> 00:02:37,458 行ってしまって…。 >> えっ? 32 00:02:37,525 --> 00:02:40,461 もしかして あの 岩上って男ですか? 33 00:02:40,528 --> 00:02:42,463 それで 今は? 34 00:02:42,530 --> 00:02:44,465 (里子) 春子に 「戻ってきて」って 言ったんですけど→ 35 00:02:44,532 --> 00:02:47,468 その男の人のところに 行ったままなんです。 36 00:02:47,535 --> 00:02:52,473 この前 「自己犠牲の物語を 作るから 協力してほしい」って→ 37 00:02:52,540 --> 00:02:54,475 春子ちゃんが 訪ねてきたんですけど→ 38 00:02:54,542 --> 00:02:56,477 もしかしたら そのことと 関係してるんでしょうか? 39 00:02:56,544 --> 00:02:59,413 (里子) 自己犠牲の物語ですか? 40 00:02:59,480 --> 00:03:02,416 その物語の ラスト 「みんなが 幸せになるには→ 41 00:03:02,483 --> 00:03:05,419 どうしたら いいか?」って 相談されたんです。 42 00:03:05,486 --> 00:03:09,423 (里子) その話 詳しく 教えてくれませんか? 43 00:03:09,490 --> 00:03:15,429 (大造) 10年前 東京の ホテルの ロビーで→ 44 00:03:15,496 --> 00:03:19,433 藤塚 剛太郎さんと 会ったのは 事実なんだ。→ 45 00:03:19,500 --> 00:03:27,441 だが 実際に会う 藤塚 剛太郎さんは→ 46 00:03:27,508 --> 00:03:32,446 エアメールで まきと 私が 知っている 藤塚さんからは→ 47 00:03:32,513 --> 00:03:36,517 懸け離れた人物に なっていた。 48 00:03:38,519 --> 00:03:41,455 (大造) あのとき 彼は→ 49 00:03:41,522 --> 00:03:45,459 10億を超える 借金を 背負っていたんだ。 50 00:03:45,526 --> 00:03:48,462 (まき) 10億を超える 借金ですか? 51 00:03:48,529 --> 00:03:53,467 (大造) ああ。 でも エアメールで 知っている→ 52 00:03:53,534 --> 00:03:58,405 藤塚 剛太郎さんに 戻ってくれるなら→ 53 00:03:58,472 --> 00:04:05,412 私は その借金を 肩代わりしても いいと 思ったんだ。 そして→ 54 00:04:05,479 --> 00:04:12,419 「まきを 幸せにしてくれる気は あるのか?」と 聞いた。 55 00:04:12,486 --> 00:04:17,424 (大造) そしたら 藤塚君と 結婚することで→ 56 00:04:17,491 --> 00:04:22,429 私が 事故で まきの目から 光を奪い→ 57 00:04:22,496 --> 00:04:27,434 子供を産めない体に してしまった罪から→ 58 00:04:27,501 --> 00:04:31,438 逃げ出したいだけじゃないのかと 言われたんだ。 59 00:04:31,505 --> 00:04:34,441 (まき) 藤塚さんが そんなことを? 60 00:04:34,508 --> 00:04:39,446 お父さまは そこまで言われて 悔しくは なかったのですか? 61 00:04:39,513 --> 00:04:49,523 悔しかった。 悔しかったが いちるの希望を持って こらえた。 62 00:04:51,525 --> 00:04:54,461 だが…。 63 00:04:54,528 --> 00:04:57,398 (剛太郎)《日本に 戻ってきたときに→ 64 00:04:57,464 --> 00:04:59,400 娘さんを 抱いてあげるくらいなら 約束しますが》 65 00:04:59,466 --> 00:05:02,403 《私を バカにするのは いい》 66 00:05:02,469 --> 00:05:07,408 《だが まきを バカにするのは 許すことは できん!》 67 00:05:07,474 --> 00:05:12,413 (剛太郎)《あなたの手で 絞め殺してください》 68 00:05:12,479 --> 00:05:17,418 (大造)《何を 言ってるんだ。 ああ…。 放せ。 放せ!》→ 69 00:05:17,484 --> 00:05:19,486 《ああっ!》 70 00:05:21,488 --> 00:05:23,424 (大造) 頭を 打って→ 71 00:05:23,490 --> 00:05:27,428 息を しなくなった 藤塚さんを 前に→ 72 00:05:27,494 --> 00:05:33,434 私は どうしたら いいのか 途方に暮れていた。 73 00:05:33,500 --> 00:05:36,437 (まき) お父さまが 藤塚さんを あやめてしまったんですか? 74 00:05:36,503 --> 00:05:39,440 あれは 事故だったんだ。 75 00:05:39,506 --> 00:05:45,446 私が 彼の手を 払いのけたとき 自分で 姿勢を崩して→ 76 00:05:45,512 --> 00:05:49,450 自分で 倒れていったんだ。 77 00:05:49,516 --> 00:05:54,455 (里子) その話 作り話の 物語じゃないんです。 78 00:05:54,521 --> 00:05:56,457 物語じゃないって どういうことですか? 79 00:05:56,523 --> 00:06:01,395 (里子) 全部 ホントの話なんです。 >> ホントの話…。 80 00:06:01,462 --> 00:06:07,401 (里子) 枝川 剛太郎さんは かつて 私の夫だった→ 81 00:06:07,468 --> 00:06:11,405 石原 雄介さんなんです。 82 00:06:11,472 --> 00:06:14,408 それじゃ すみれちゃんは→ 83 00:06:14,475 --> 00:06:17,411 里子さんが産んだ 春子ちゃんってことですか? 84 00:06:17,478 --> 00:06:23,417 (里子) はい。 >> そんなことって あるんですか? 85 00:06:23,484 --> 00:06:26,420 私 春子ちゃんに→ 86 00:06:26,487 --> 00:06:29,423 「物語の ラスト どうしたら いいか?」って 聞かれて→ 87 00:06:29,490 --> 00:06:31,425 「春子ちゃんが 身を引いて→ 88 00:06:31,492 --> 00:06:35,429 本当の お父さんか お母さんを 捜す 旅に出る ラストが→ 89 00:06:35,496 --> 00:06:38,432 いいんじゃないか」って 言ってしまいました。 90 00:06:38,499 --> 00:06:42,436 春子ちゃん 私の言葉を 聞いて…。 91 00:06:42,503 --> 00:06:44,438 (春子)《身を引いて→ 92 00:06:44,505 --> 00:06:50,444 本当の お父さんか お母さんを捜す 旅に出るか》 93 00:06:50,511 --> 00:06:53,447 (宮崎) そのとおり その男の人のところへ 行ったんだ。 94 00:06:53,514 --> 00:06:55,449 何てことだ! 95 00:06:55,516 --> 00:06:57,384 すいません! 96 00:06:57,451 --> 00:06:59,386 春子ちゃんが いなくなったの 私のせいです。 97 00:06:59,453 --> 00:07:02,389 里子さん。 すいません! (里子) あっ。 いえ。 98 00:07:02,456 --> 00:07:06,393 宮崎先生。 そんなに 責任を 感じないでください。 99 00:07:06,460 --> 00:07:09,396 春子は 必ず 取り戻します。 100 00:07:09,463 --> 00:07:12,399 ああ。 あまり 落ち込まないでください。 101 00:07:12,466 --> 00:07:16,470 それより まきさんの記念品の 器作りを しましょう。 102 00:07:18,472 --> 00:07:23,410 必ず 作りあげるって 春子と 約束したんです。 103 00:07:23,477 --> 00:07:29,483 春子との約束も 守って 春子も 必ず 取り戻します。 104 00:07:31,485 --> 00:07:36,423 (大造) 私は 警察に行って 事情を説明しようと 思った。 105 00:07:36,490 --> 00:07:40,427 だが 万が一 信用してくれなかったら→ 106 00:07:40,494 --> 00:07:43,430 私は 殺人犯として 捕らえられてしまう。 107 00:07:43,497 --> 00:07:49,436 そんなことに なったら まきを 一人に してしまう。 108 00:07:49,503 --> 00:07:53,440 それだけは 絶対に できない。 109 00:07:53,507 --> 00:08:00,380 だから 藤塚 剛太郎を 埋めてしまおうと…。 110 00:08:00,447 --> 00:08:04,384 (まき) 嘘です。 お父さまが そんなことを なさるなんて→ 111 00:08:04,451 --> 00:08:07,387 まきは 想像すら できません。 112 00:08:07,454 --> 00:08:10,390 でも 事実なんだ。 113 00:08:10,457 --> 00:08:16,396 藤塚 剛太郎の部屋から 荷物を まとめ→ 114 00:08:16,463 --> 00:08:21,401 捨ててしまおうと 海岸に 向かったんだ。 115 00:08:21,468 --> 00:08:28,408 そして その海岸で 赤ん坊を抱いた男から→ 116 00:08:28,475 --> 00:08:31,411 声を掛けられたんだよ。 117 00:08:31,478 --> 00:08:37,417 (雄介)《私は…。 私は いったい 誰でしょうか?》 118 00:08:37,484 --> 00:08:41,421 《君は 自分が 誰だか 分からないのか?》 119 00:08:41,488 --> 00:08:45,425 (剛太郎)《私は。 私…》 120 00:08:45,492 --> 00:08:47,427 《あっ》 (大造)《おお》 121 00:08:47,494 --> 00:08:50,430 (大造) 私の 目の前で 意識を失っている 男性を→ 122 00:08:50,497 --> 00:08:53,433 そのまま 放っとくわけには いかない。 123 00:08:53,500 --> 00:09:00,374 だから その男を連れて 病院に 行ったんだよ。 124 00:09:00,440 --> 00:09:05,379 医者から 記憶が戻ることは 難しいだろうと→ 125 00:09:05,445 --> 00:09:13,387 そう 言われた 私は その男性と 赤ん坊に→ 126 00:09:13,453 --> 00:09:20,394 藤塚 剛太郎 そして すみれに なってもらおうと→ 127 00:09:20,460 --> 00:09:22,396 そう 決意したんだ。 128 00:09:22,462 --> 00:09:30,404 そして 病院から まきに 藤塚 剛太郎君が 事故で→ 129 00:09:30,470 --> 00:09:35,409 記憶を なくしたと 電話を したんだ。 130 00:09:35,475 --> 00:09:44,418 そうして 外出から 戻ってみると まき→ 131 00:09:44,484 --> 00:09:51,425 お前が その男性を 藤塚 剛太郎さんだと 信じて→ 132 00:09:51,491 --> 00:09:54,428 話していたんだよ。 133 00:09:54,494 --> 00:10:01,435 (まき)《藤塚さん。 初めまして。 私 枝川まきと 申します》 134 00:10:01,501 --> 00:10:03,437 (剛太郎)《すいません》→ 135 00:10:03,503 --> 00:10:09,443 《過去の記憶が 分からなくて》 136 00:10:09,509 --> 00:10:13,447 (まき)《私の夫に なっていただくのよ》 137 00:10:13,513 --> 00:10:19,453 《そして 私は この すみれさんの お母さんに なるの》 138 00:10:19,519 --> 00:10:25,459 (大造) これが 話の全てだ。 139 00:10:25,525 --> 00:10:32,466 (まき) お父さま。 一つ お聞きしても よろしいですか? 140 00:10:32,532 --> 00:10:36,470 何でも 正直に 話そう。 何だね? 141 00:10:36,536 --> 00:10:42,476 (まき) 藤塚さんを 埋めたことは 私のため。 142 00:10:42,542 --> 00:10:47,481 お父さまの 私への愛だと 思って いいですね? 143 00:10:47,547 --> 00:10:50,484 そう 思ってくれるのかね? 144 00:10:50,550 --> 00:10:59,426 (まき) それでは 藤塚さんを埋めた 罪は 私の罪でも あります。 145 00:10:59,493 --> 00:11:06,433 決して お父さま 一人の罪だとは 思わないでください。 146 00:11:06,500 --> 00:11:08,435 まき。 147 00:11:08,502 --> 00:11:14,441 (まき) 罪を償う 必要が あるときは 私も ご一緒いたします。 148 00:11:14,508 --> 00:11:17,444 まき…。 149 00:11:17,511 --> 00:11:25,452 (まき) ですが 記憶喪失だった 里子さんの ご主人を→ 150 00:11:25,519 --> 00:11:28,455 藤塚 剛太郎さんに すり替えたことは→ 151 00:11:28,522 --> 00:11:32,459 たとえ 私への愛が 理由だとしても→ 152 00:11:32,526 --> 00:11:36,530 絶対に 許すことは できません。 153 00:11:39,533 --> 00:11:45,472 (まき) 記憶喪失の 見知らぬ男性と 届け出ていれば→ 154 00:11:45,539 --> 00:11:49,476 里子さんは 行方不明だった ご主人を→ 155 00:11:49,543 --> 00:11:53,480 きっと 捜し当てたはずです。 156 00:11:53,547 --> 00:11:56,483 そして すみれさんも→ 157 00:11:56,550 --> 00:12:03,423 本当の母親の元で 成長できたんです。 158 00:12:03,490 --> 00:12:06,493 仕方なかったんだ。 159 00:12:08,495 --> 00:12:10,430 (まき) しかたが なかった? 160 00:12:10,497 --> 00:12:18,438 私は まきが 夫と 娘を 迎えたときに見せた あの笑顔。 161 00:12:18,505 --> 00:12:23,443 あの笑顔を 悲しみの顔には したくなかったんだよ。 162 00:12:23,510 --> 00:12:28,448 (まき) でも お父さまは→ 163 00:12:28,515 --> 00:12:36,456 一つの家族を 離れ離れに してしまったんですよ? 164 00:12:36,523 --> 00:12:43,530 お父さまの なさったことは 愛なんかでは ありません! 165 00:12:45,532 --> 00:12:51,471 他人の幸せを 奪った上で つかんだ 幸せは しょせん→ 166 00:12:51,538 --> 00:12:55,475 砂上の楼閣にしか すぎません。 167 00:12:55,542 --> 00:13:01,414 私は どうすれば いいのかね? 168 00:13:01,481 --> 00:13:05,485 (まき) 私にも 分かりません。 169 00:13:07,487 --> 00:13:14,427 ですが 私は 里子さんに お父さまの なさったことを→ 170 00:13:14,494 --> 00:13:20,500 全て お話しして 謝ってまいります。 171 00:13:22,502 --> 00:13:28,441 それから もう一度 お話を させてください。 172 00:13:28,508 --> 00:13:33,513 全ては それからです。 173 00:13:41,588 --> 00:13:44,591 (剛太郎) あっ。 まきさん。 174 00:13:49,596 --> 00:13:52,599 (剛太郎) 話は 終わりましたか? 175 00:13:54,601 --> 00:13:57,470 (まき) 剛太郎さんが おっしゃったとおりに→ 176 00:13:57,537 --> 00:14:00,473 世の中には 聞かない方が→ 177 00:14:00,540 --> 00:14:04,544 幸せで いられることも あるんですね。 178 00:14:06,546 --> 00:14:13,486 今は つらくて しかたが ないけれど→ 179 00:14:13,553 --> 00:14:15,488 聞いておかなければ→ 180 00:14:15,555 --> 00:14:20,493 もっと 不幸に なっていたかもしれません。 181 00:14:20,560 --> 00:14:26,566 お父さまの したことを 許してください。 182 00:14:28,568 --> 00:14:35,508 今から 里子さんにも 謝りに 行きます。 183 00:14:35,575 --> 00:14:39,512 その後で 剛太郎さんとも→ 184 00:14:39,579 --> 00:14:44,517 あらためて お話しを させてください。 185 00:14:44,584 --> 00:14:47,520 (剛太郎) 私も 一緒に 行きます。 186 00:14:47,587 --> 00:14:52,525 (まき) 間違いを 犯したのは 私の父親です。 187 00:14:52,592 --> 00:14:57,530 ですから 一人で 謝りに 行ってまいります。 188 00:15:04,537 --> 00:15:07,540 \(ノック) \(ドアの開く音) 189 00:15:11,544 --> 00:15:16,549 (照) まきさまは どのような ご様子でしたか? 190 00:15:18,551 --> 00:15:21,488 (大造) 気丈に 最後まで 聞いてくれたよ。 191 00:15:21,554 --> 00:15:23,490 (照) そうですか。 192 00:15:23,556 --> 00:15:30,497 私は まきが してほしいと 言ったとおりに→ 193 00:15:30,563 --> 00:15:33,566 何でも するつもりだ。 194 00:15:35,568 --> 00:15:46,513 旦那さま。 私は 何があっても 旦那さまの味方だと 誓います。 195 00:15:46,579 --> 00:15:50,517 ありがとう。 (照) その証しに→ 196 00:15:50,583 --> 00:15:55,522 今まで 伏せておいたことを お話ししたいと 思います。 197 00:15:55,588 --> 00:15:57,457 何だね? 198 00:15:57,524 --> 00:16:02,462 兄の息子だと 紹介した 事務局の 千葉は→ 199 00:16:02,529 --> 00:16:08,468 私と 大造さまの 子供です。 200 00:16:08,535 --> 00:16:13,473 (大造)《これからは できるだけ 千葉君を 育ててやってくれ》 201 00:16:13,540 --> 00:16:19,479 そうか。 千葉君が。 202 00:16:19,546 --> 00:16:25,485 何か あったときには 私と 大造さまの子が→ 203 00:16:25,552 --> 00:16:30,490 枝川流 300年の 一子相伝を お守りいたします。 204 00:16:30,557 --> 00:16:32,559 照…。 205 00:16:34,561 --> 00:16:37,497 (剛太郎) それで 話っていうのは 何ですか? 206 00:16:37,564 --> 00:16:40,500 以前 お父さまは→ 207 00:16:40,567 --> 00:16:44,504 記憶を なくされたと おっしゃっていましたが→ 208 00:16:44,571 --> 00:16:48,575 今も お戻りでは ないんですか? 209 00:16:50,577 --> 00:16:55,582 お話ししていただけない 何か 理由でも あるんですか? 210 00:16:57,517 --> 00:17:03,523 今 その記憶は 戻っているんですか? 211 00:17:05,525 --> 00:17:09,462 (剛太郎) 10年前に 事故で 記憶を 失って以来→ 212 00:17:09,529 --> 00:17:11,464 記憶は 戻ってません。 213 00:17:11,531 --> 00:17:13,533 本当ですか? 214 00:17:15,535 --> 00:17:19,472 (剛太郎) 信じてください。 215 00:17:19,539 --> 00:17:23,476 分かりました。 それでしたら すみれは→ 216 00:17:23,543 --> 00:17:26,479 春子さんの作った 自己犠牲の物語の→ 217 00:17:26,546 --> 00:17:31,484 本当の結末を お父さまと 一緒に 作りたいと 思うのですが→ 218 00:17:31,551 --> 00:17:33,486 協力していただけますか? 219 00:17:33,553 --> 00:17:36,489 (剛太郎) 春子ちゃんが作った 物語の 本当の結末ですか? 220 00:17:36,556 --> 00:17:42,495 >> はい。 お願いします。 (剛太郎) うん。 分かった。 一緒に 作ろう。 221 00:17:42,562 --> 00:17:46,566 私 春子さんを 助けたいんです。 222 00:17:50,336 --> 00:18:00,280 ♪~ 223 00:18:00,280 --> 00:18:07,220 (まき) 里子さん。 私と お父さまを 許してください。 224 00:18:07,287 --> 00:18:09,222 (里子) まきさん? 225 00:18:09,289 --> 00:18:15,228 (まき) 私も お父さまも 愛の罪を 犯しました。 226 00:18:15,295 --> 00:18:20,233 (里子) 愛の罪? まきさん。 何が あったんですか? 227 00:18:20,300 --> 00:18:25,238 (まき) お父さまから 里子さんの ご主人が→ 228 00:18:25,305 --> 00:18:30,243 どうして 枝川 剛太郎になったのかを→ 229 00:18:30,310 --> 00:18:33,313 全て 聞きました。 230 00:18:35,315 --> 00:18:40,253 そして 私も お父さまも→ 231 00:18:40,320 --> 00:18:44,257 ずっと 罪を犯していたことを 知りました。 232 00:18:44,324 --> 00:18:47,260 (里子) まきさん。 顔を 上げてください。 233 00:18:47,327 --> 00:18:51,264 (まき) 私は 恥ずかしくて→ 234 00:18:51,331 --> 00:18:57,270 里子さんの顔を 見ることが できません。 235 00:18:59,272 --> 00:19:06,212 (里子) 私と まきさんは 親友でしょ? 何が あっても 親友でしょ? 236 00:19:06,279 --> 00:19:10,216 恥ずかしがらずに ちゃんと 私の目を 見て→ 237 00:19:10,283 --> 00:19:14,220 顔を 上げてください。 238 00:19:14,287 --> 00:19:17,290 (まき) 里子さん…。 239 00:19:19,292 --> 00:19:26,232 あなたは 本当に 二人といない 心を分け合える→ 240 00:19:26,299 --> 00:19:30,236 お友達以上の方だわ。 241 00:19:30,303 --> 00:19:32,238 (里子) まきさん。 242 00:19:32,305 --> 00:19:39,245 (まき) 私 視力を失って 一番 言ってほしかった 言葉を→ 243 00:19:39,312 --> 00:19:46,252 里子さん。 今 あなたに 言ってもらったわ。 244 00:19:46,319 --> 00:19:48,254 (里子) 何ですか? 245 00:19:48,321 --> 00:19:54,260 (まき)「目を見て 話そう」って。 (里子) あっ。 まきさん。 246 00:19:54,327 --> 00:20:00,199 (まき) 皆さん 私を 気遣って その言葉だけは→ 247 00:20:00,266 --> 00:20:03,202 絶対に 避けていたと 思うんです。 248 00:20:03,269 --> 00:20:08,207 でも 里子さんは おっしゃってくれた。 249 00:20:08,274 --> 00:20:11,210 (里子) まきさん。 立ってください。 250 00:20:11,277 --> 00:20:16,282 あっ。 ここに 椅子が あります。 (まき) はい。 251 00:20:24,290 --> 00:20:29,228 (まき) 私 里子さんと 出会って→ 252 00:20:29,295 --> 00:20:34,300 本当に 強くなったって 思ってるのよ。 253 00:20:36,302 --> 00:20:40,239 (里子) 私は まきさんに 初めて 会ったときから→ 254 00:20:40,306 --> 00:20:44,243 まきさんは 強い人だって 思ってました。 255 00:20:44,310 --> 00:20:47,246 (まき) そんなことは ないわ。 256 00:20:47,313 --> 00:20:52,251 私は お父さまや 剛太郎さん。 257 00:20:52,318 --> 00:20:57,190 みんなに 守られていて 強がっていただけ。 258 00:20:57,256 --> 00:21:05,198 でも 里子さんと 出会って 私 本当の強さを 知りました。 259 00:21:05,265 --> 00:21:09,202 (里子) 私も 無二の親友だと 思える まきさんと 出会って→ 260 00:21:09,268 --> 00:21:12,205 本当の強さの 意味を 知りました。 261 00:21:12,271 --> 00:21:15,275 (まき) 無二の親友。 262 00:21:18,277 --> 00:21:24,217 (まき) ありがとう。 里子さん。 263 00:21:24,284 --> 00:21:28,221 でも そんな 大切な 里子さんに→ 264 00:21:28,287 --> 00:21:33,226 私の父は ひどいことを してしまったの。 265 00:21:33,292 --> 00:21:40,266 本当に ごめんなさい。 (里子) あっ。 まきさん?