1 00:00:13,943 --> 00:00:17,246 <夏美は この度の事で➡ 2 00:00:17,246 --> 00:00:20,283 翼も また 心を痛めている事に➡ 3 00:00:20,283 --> 00:00:23,983 気付かされたのであります> 4 00:00:33,997 --> 00:00:37,567 (あさ)うち この炭坑の改革をせな 思うんだす。 5 00:00:37,567 --> 00:00:40,236 (サトシ)だまされたら つまらんぞ。 こいつら➡ 6 00:00:40,236 --> 00:00:43,272 俺だち弱い者を 少ない銭で働かしち➡ 7 00:00:43,272 --> 00:00:47,110 ボロ儲けしよ思うとるとたい! そんな…。 8 00:00:47,110 --> 00:00:49,746 (菊)和歌山になんか 金輪際 行かしまへん! 9 00:00:49,746 --> 00:00:52,081 (惣兵衛) 何で 分かってくれへんのや! 10 00:00:52,081 --> 00:00:54,917 (はつ) どこも行かんといとくなはれ! 11 00:00:54,917 --> 00:00:57,954 (新次郎) わてら おんなじだすなぁ。 12 00:00:57,954 --> 00:01:01,791 置いてけぼりの さみしい者同士や。 13 00:01:01,791 --> 00:01:05,261 (カズ)たまには 大阪に帰ったら どげですか?➡ 14 00:01:05,261 --> 00:01:07,764 本当は奥さんも お寂しいでっしょ? 15 00:01:07,764 --> 00:01:12,602 (治郎作)俺だち山の男は ようけ口に出す事はせんけど➡ 16 00:01:12,602 --> 00:01:15,638 あんたに感謝しとる。 17 00:01:15,638 --> 00:01:19,475 (友厚)加野屋には あなたという ファースト・ペンギンがいてた。 18 00:01:19,475 --> 00:01:22,111 ファースト・ペンギン? 19 00:01:22,111 --> 00:01:25,611 (友厚)胸張って 堂々と海に飛び込むんや。 20 00:01:27,283 --> 00:01:33,783 (正吉)私に代わって この加野屋の 身代を継いでもらうのは…。 21 00:01:40,730 --> 00:01:44,067 榮三郎 お前や。 22 00:01:44,067 --> 00:01:46,767 (榮三郎)あ…。 23 00:01:48,738 --> 00:01:51,074 (よの)榮三郎。 24 00:01:51,074 --> 00:01:55,411 どないしましたんや? あっ すんまへん。 25 00:01:55,411 --> 00:02:00,111 へぇ しっかり継がせて頂きます。 (正吉)うん。 26 00:02:02,185 --> 00:02:06,122 ♬「朝の空を見上げて」 27 00:02:06,122 --> 00:02:10,593 ♬「今日という一日が」 28 00:02:10,593 --> 00:02:15,465 ♬「笑顔でいられるように」 29 00:02:15,465 --> 00:02:20,269 ♬「そっと お願いした」 30 00:02:20,269 --> 00:02:24,607 ♬「時には雨も降って」 31 00:02:24,607 --> 00:02:28,945 ♬「涙も溢れるけど」 32 00:02:28,945 --> 00:02:33,783 ♬「思い通りに ならない日は」 33 00:02:33,783 --> 00:02:38,554 ♬「明日 頑張ろう」 34 00:02:38,554 --> 00:02:42,892 ♬「ずっと見てる夢は」 35 00:02:42,892 --> 00:02:47,396 ♬「私が もう一人いて」 36 00:02:47,396 --> 00:02:51,734 ♬「やりたいこと 好きなように」 37 00:02:51,734 --> 00:02:55,605 ♬「自由にできる夢」 38 00:02:55,605 --> 00:02:59,909 ♬「人生は紙飛行機」 39 00:02:59,909 --> 00:03:05,248 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 40 00:03:05,248 --> 00:03:07,583 ♬「風の中を」 41 00:03:07,583 --> 00:03:09,919 ♬「力の限り」 42 00:03:09,919 --> 00:03:14,257 ♬「さあ 心のままに」 43 00:03:14,257 --> 00:03:19,128 ♬「365日」 44 00:03:19,128 --> 00:03:21,764 ♬「飛んで行け!」 45 00:03:21,764 --> 00:03:24,267 ♬「飛んでみよう!」 46 00:03:24,267 --> 00:03:26,602 ♬「飛んで行け!」 47 00:03:26,602 --> 00:03:30,473 ♬「飛んでみよう!」 48 00:03:30,473 --> 00:03:36,412 ああ 新次郎は 後見人として ますます 榮三郎を➡ 49 00:03:36,412 --> 00:03:39,248 あんじょう助けてやってや。 へぇ。 50 00:03:39,248 --> 00:03:45,388 それから 雁助やが あんたらの代が落ち着くまで➡ 51 00:03:45,388 --> 00:03:51,260 大番頭として いてもらう事にしましたんや。➡ 52 00:03:51,260 --> 00:03:56,732 やぁ 何べんも「のれん分け のれん分け」言うてたのに➡ 53 00:03:56,732 --> 00:04:00,603 あれよ あれよという間に 時代の波に流されてしもうて➡ 54 00:04:00,603 --> 00:04:03,606 このありさまや。 堪忍してな。 55 00:04:03,606 --> 00:04:07,243 (雁助)いいや 旦さん もったいない事でございます。 56 00:04:07,243 --> 00:04:11,113 あんたが頼りや。 まだ もうしばらく➡ 57 00:04:11,113 --> 00:04:15,751 加野屋を頼みますわなぁ。 58 00:04:15,751 --> 00:04:19,088 雁助 よろしゅうな。 59 00:04:19,088 --> 00:04:22,959 へぇ 若旦さん こちらこそ。 60 00:04:22,959 --> 00:04:26,829 (亀助)そやけど 旦さん そないに お元気だすのに➡ 61 00:04:26,829 --> 00:04:30,800 なにも まだ隠居なんか しはらんかて…。 そうだす。 62 00:04:30,800 --> 00:04:34,570 お父様がいてはれへんように なるやなんて心配だす。 63 00:04:34,570 --> 00:04:37,373 お父様がド~ンと いててくれはるさかい➡ 64 00:04:37,373 --> 00:04:40,042 うちは安心して 働かしてもろてますのに…。 65 00:04:40,042 --> 00:04:44,914 また えらい事言わはりますなぁ。 そんな弱音を吐いてたら➡ 66 00:04:44,914 --> 00:04:49,051 横にいてる あんまり ドンとしてへん 男ら2人が➡ 67 00:04:49,051 --> 00:04:53,556 陰で 涙流しますのやで。 へ? 68 00:04:53,556 --> 00:04:56,056 (うめ)おあさ様。 69 00:04:58,427 --> 00:05:01,430 すんまへん。 そないなつもりや…。 70 00:05:01,430 --> 00:05:04,734 わてなぁ そないな事で 泣かしまへんで。 71 00:05:04,734 --> 00:05:09,071 少しは泣いてくれはっても ええのになぁ。 ほんまだっせ。 72 00:05:09,071 --> 00:05:11,007 (笑い声) 73 00:05:11,007 --> 00:05:15,411 何せ 私は この よのと ちょっと➡ 74 00:05:15,411 --> 00:05:20,750 2人で ゆっくりしとう なりましたんや。 ハハッ。 75 00:05:20,750 --> 00:05:24,587 あさちゃん。 しっかり 男どもの おいどを➡ 76 00:05:24,587 --> 00:05:28,090 たたいておくんなはれや。 甘やかしたら あきまへんで。 77 00:05:28,090 --> 00:05:30,426 へ? 78 00:05:30,426 --> 00:05:33,029 へぇ! うん。 79 00:05:33,029 --> 00:05:39,702 まあ みんなで この加野屋の のれん➡ 80 00:05:39,702 --> 00:05:43,002 大事にしてな。 81 00:05:48,711 --> 00:05:53,582 あ~ぁ。 いよいよ わてらの代に なってしまいましたがな。 82 00:05:53,582 --> 00:05:56,052 いつかは いつかはて 思てましたけど➡ 83 00:05:56,052 --> 00:05:58,721 もう そないな時が 来てしまうてなぁ…。 何や? 84 00:05:58,721 --> 00:06:02,591 10の頃から覚悟できてましたやろ。 そら そやけど…➡ 85 00:06:02,591 --> 00:06:06,462 あのころとは もう 何もかもが違てしもてますやろ。 86 00:06:06,462 --> 00:06:11,300 もう江戸の昔の両替屋のように あぐらかいた商いでは あかん。 87 00:06:11,300 --> 00:06:14,570 生き残るための手だてを 日々考えな あかんのだっせ。 88 00:06:14,570 --> 00:06:17,239 そのとおり。 さすが跡取り。 89 00:06:17,239 --> 00:06:21,077 お前の言うとおりや。 しっかり 頼みまっせ! 90 00:06:21,077 --> 00:06:25,877 アイタタ。 お兄ちゃんこそ頼みますわ。 何やもう ひと事みたいに…。 91 00:06:33,022 --> 00:06:36,525 ≪お母様 ちょっと よろしおますやろか? 92 00:06:36,525 --> 00:06:38,825 へぇ どうぞ。 93 00:06:40,696 --> 00:06:43,032 失礼します。 94 00:06:43,032 --> 00:06:45,368 ちょうど よかった。 今なぁ➡ 95 00:06:45,368 --> 00:06:50,039 榮三郎が着る 紋付きの生地 選んでますのや。 96 00:06:50,039 --> 00:06:52,541 これ どうだす? 97 00:06:52,541 --> 00:06:57,213 へぇ それやったら おふさわしいのと違いますやろか。 98 00:06:57,213 --> 00:07:02,084 そうか。 ほんなら これに致しましょ。 99 00:07:02,084 --> 00:07:05,721 あの… お母様。 100 00:07:05,721 --> 00:07:09,592 お父様 ひょっとしたら どこか お体の調子でも➡ 101 00:07:09,592 --> 00:07:14,063 悪いのだすやろか? ここのとこ➡ 102 00:07:14,063 --> 00:07:17,900 また お腰の方が ようない事は 聞いてましたんやけど➡ 103 00:07:17,900 --> 00:07:21,570 急に隠居しはるやなんて…。 どっこも➡ 104 00:07:21,570 --> 00:07:24,907 悪いとこなんぞ あらしまへん。 105 00:07:24,907 --> 00:07:30,579 うちかてなぁ 榮三郎が継ぐのは まだ早い思てますのや。 106 00:07:30,579 --> 00:07:34,350 そやけどなぁ 旦那さんが➡ 107 00:07:34,350 --> 00:07:37,019 そろそろ休みたい 言わはんのやったら➡ 108 00:07:37,019 --> 00:07:41,891 ゆっくり 休ましてあげたいな 思いますのや。 109 00:07:41,891 --> 00:07:45,361 あの人は 早うに 先代 亡くさはって➡ 110 00:07:45,361 --> 00:07:49,031 若い頃から ず~っと長い事➡ 111 00:07:49,031 --> 00:07:54,537 この店のために 力尽くしてきはったんや。 112 00:07:54,537 --> 00:07:57,440 そうだすか。 113 00:07:57,440 --> 00:08:02,044 ほんまに お父様と お母様は いつも仲むつまじいて。 114 00:08:02,044 --> 00:08:05,714 当たり前だすがな。 あっ… せやけどなぁ➡ 115 00:08:05,714 --> 00:08:09,385 あの人も若い頃は やんちゃも 遊びも➡ 116 00:08:09,385 --> 00:08:12,888 しはったんやで。 え? お父様がだすか? 117 00:08:12,888 --> 00:08:18,694 うん そうや。 お茶に お香に 謡が好きでなぁ。 118 00:08:18,694 --> 00:08:22,598 もう どんだけ道楽しはった事か。 119 00:08:22,598 --> 00:08:27,598 あっ そや! ちょっと これ 見て。 おいで。 120 00:08:30,306 --> 00:08:33,843 わ~っ! ぎょうさん ありますなぁ。 121 00:08:33,843 --> 00:08:38,180 びっくりぽんや。 フフッ。 まあな そないゆうても➡ 122 00:08:38,180 --> 00:08:42,351 新次郎の道楽には 到底 かないまへんけどなぁ。 123 00:08:42,351 --> 00:08:44,854 へぇ…。 124 00:08:44,854 --> 00:08:47,189 はれ? ん? 125 00:08:47,189 --> 00:08:50,693 これは? 嫌やわ…➡ 126 00:08:50,693 --> 00:08:54,029 それは うちの嫁入り道具だすがな。 127 00:08:54,029 --> 00:08:56,532 それより こっちや。 なぁ! 128 00:08:56,532 --> 00:09:01,370 お披露目に要るもんは み~んな ここに そろってますさかいなぁ。 129 00:09:01,370 --> 00:09:05,241 …で 日取りは どないしますのや? 130 00:09:05,241 --> 00:09:10,079 日取り? 月が改まってからでは もう 縁起のええ日ぃゆうたら➡ 131 00:09:10,079 --> 00:09:13,382 限られますさかいなぁ。 はぁ…。 132 00:09:13,382 --> 00:09:17,720 しっかりしてぇな! ええ? 133 00:09:17,720 --> 00:09:22,558 襲名披露の取りしきりいうのは 奥の仕事。 134 00:09:22,558 --> 00:09:25,895 あんたが決めんで 誰が決めますのや! 135 00:09:25,895 --> 00:09:29,565 奥の仕事… へぇ。 136 00:09:29,565 --> 00:09:34,403 (かの)失礼します。 紋付きの件で 近江屋さんが来たはりますけど。 137 00:09:34,403 --> 00:09:39,175 ああ せやった。 新次郎のお着物 あつらえますよって➡ 138 00:09:39,175 --> 00:09:42,511 たまには あんさんも どないだす? あっ… いいや。 139 00:09:42,511 --> 00:09:46,015 うちは 今ある着物で 十分だすさかい。 140 00:09:46,015 --> 00:09:48,918 おおきに 失礼致します。 141 00:09:48,918 --> 00:09:55,024 はぁ~ 相変わらず 渋ちんでおますなぁ おあさ様は。 142 00:09:55,024 --> 00:10:00,896 ほんまやなぁ。 そやけど あささんにも➡ 143 00:10:00,896 --> 00:10:04,733 女の勘いうのが ありますのやなぁ。 144 00:10:04,733 --> 00:10:08,871 えらいこっちゃ えらいこっちゃ。 おあさ様 おみ足が…。 145 00:10:08,871 --> 00:10:11,707 うめ えらい事や。 大変なお仕事だす! 146 00:10:11,707 --> 00:10:16,545 <正吉の隠居宣言により 加野屋は大騒ぎとなりました> 147 00:10:16,545 --> 00:10:20,216 (弥七)とうとう 榮三郎さんが お家 継ぎはるで! おお! 148 00:10:20,216 --> 00:10:25,087 そうだっせ。 みんな より一層 気ぃ引き締めな。 な? へぇ! 149 00:10:25,087 --> 00:10:30,559 またも遠のく大番頭…。 150 00:10:30,559 --> 00:10:34,897 (クマ)いや~ おめでたいなぁ! (ツタ)心が弾みますなぁ! 151 00:10:34,897 --> 00:10:39,068 何したはるんだす? つまみ食いは あきまへんで。 152 00:10:39,068 --> 00:10:41,904 してへんわ! (クマ)おめでたいのは ええけど➡ 153 00:10:41,904 --> 00:10:46,408 こら ほんま えらい大仕事やわ。 (ふゆ)大仕事て…? 154 00:10:46,408 --> 00:10:53,082 そら 襲名披露ゆうのは 新しい家長を お披露目するゆう➡ 155 00:10:53,082 --> 00:10:56,585 お家にとって 一番大事な儀式やさかいなぁ。 156 00:10:56,585 --> 00:11:00,089 加野屋にとっては 45年ぶりのこっちゃし。 157 00:11:00,089 --> 00:11:02,591 (ツタ)そら 頑張らな あきまへんなぁ。 うん。 158 00:11:02,591 --> 00:11:05,261 <女中たちを まとめ上げ➡ 159 00:11:05,261 --> 00:11:08,297 お家の晴れの舞台が 滞りなく進むよう➡ 160 00:11:08,297 --> 00:11:13,002 裏から支える。 あさは 加野屋の奥様としての➡ 161 00:11:13,002 --> 00:11:16,438 初めての大仕事に 挑む事になりました> 162 00:11:16,438 --> 00:11:18,774 引き出物もなぁ…。 163 00:11:18,774 --> 00:11:22,645 案内状も 急いで書かなあきまへん。 164 00:11:22,645 --> 00:11:26,645 これ 見習うて お書きになったら どないだっしゃろ? 165 00:11:28,450 --> 00:11:32,221 せやなぁ。 表に出るより 粗相のないよう➡ 166 00:11:32,221 --> 00:11:36,021 裏を きちっと取りしきらな あかん。 えらい大役や。 167 00:11:37,726 --> 00:11:42,064 ツタ! (ツタ)へぇ。 試しに ここの一つ買うてきて。 168 00:11:42,064 --> 00:11:46,402 見てみな分からへんさかい。 へぇ。 みんな ご苦労さんだす。 169 00:11:46,402 --> 00:11:48,402 (一同)へぇ。 170 00:11:53,075 --> 00:11:56,412 ご苦労さんだす。 うちも気張るさかい➡ 171 00:11:56,412 --> 00:11:59,712 みんなで頑張りまひょな! (一同)へぇ! 172 00:12:03,752 --> 00:12:06,789 (うめ)やっぱり ブリの切り身で ええのと違います? 173 00:12:06,789 --> 00:12:12,094 あっこの味ええし。 いいや 見栄えも大事だす。 174 00:12:12,094 --> 00:12:16,965 鯛にしまひょ。 かけるとこには かけな あかんのや! 175 00:12:16,965 --> 00:12:19,435 多分。 176 00:12:19,435 --> 00:12:25,240 ほんなら 炊きもので 考えまひょか。 せやなぁ。 177 00:12:25,240 --> 00:12:29,611 八代目は次男の新次郎はん あんさんが継ぐんや➡ 178 00:12:29,611 --> 00:12:32,381 おまへんのかいな? 何言うてますのや。 179 00:12:32,381 --> 00:12:35,718 せっかく時代の変わり目 乗り越えられたいいますのに➡ 180 00:12:35,718 --> 00:12:38,220 何が悲しいて 店 潰さなあきまへんのや。 181 00:12:38,220 --> 00:12:42,057 (山屋)ハハハ。 そら違いないわ。 (笑い声) 182 00:12:42,057 --> 00:12:46,395 (美和)そないな お忙しい時に 申し訳あれへんのんだすけど➡ 183 00:12:46,395 --> 00:12:51,734 一つ お願いがあんのんだす。 お願い? 184 00:12:51,734 --> 00:12:59,074 へぇ。 うち 会わしてもらいたい お人がいてますねん。 185 00:12:59,074 --> 00:13:01,009 ほう。 186 00:13:01,009 --> 00:13:06,415 <そのころ あさの姉の はつは…> 187 00:13:06,415 --> 00:13:09,084 こら 甘いこと。 188 00:13:09,084 --> 00:13:13,956 せやろ。 お母ちゃんも 早 食べたらええのに。 189 00:13:13,956 --> 00:13:19,728 (栄達)そやけど お前が山越えて 和歌山まで行ってたとはなぁ。 190 00:13:19,728 --> 00:13:23,098 お母ちゃん説得するには いっぺん どないなとこか➡ 191 00:13:23,098 --> 00:13:26,969 この目ぇで 見とかなあかん 思いましてな。 それやったら➡ 192 00:13:26,969 --> 00:13:30,839 そないやて 何で言うてくれ はれへんかったんだすか? 193 00:13:30,839 --> 00:13:36,211 や そら… 万が一 その土地が ぺんぺん草も生えへん➡ 194 00:13:36,211 --> 00:13:39,248 荒れた土地やて分かったら お前 悲しむ思たんや。 195 00:13:39,248 --> 00:13:43,952 何にも言うてくれはれへん方が 悲しみます。 なぁ 藍之助。 196 00:13:43,952 --> 00:13:46,922 (藍之助)おいしい! (笑い声) 197 00:13:46,922 --> 00:13:52,060 (栄達)…で どないだしたんや? その土地は。 198 00:13:52,060 --> 00:13:59,735 へぇ。 まあ 正直なところ 土が硬うてな。➡ 199 00:13:59,735 --> 00:14:06,909 平地少のうて 田畑としては 恵まれてへん土地やった。 200 00:14:06,909 --> 00:14:09,812 ほれ 見た事か。 201 00:14:09,812 --> 00:14:14,112 いや お母ちゃん 話は ここからだす。 202 00:14:18,086 --> 00:14:21,757 (惣兵衛)確かに 田畑としては 向いてへん。➡ 203 00:14:21,757 --> 00:14:26,929 そやけど 周りのお百姓衆は その山の木 切り倒して➡ 204 00:14:26,929 --> 00:14:30,265 果物作りに 力 入れてはりますのや。 205 00:14:30,265 --> 00:14:33,035 果物作り? 206 00:14:33,035 --> 00:14:35,704 (惣兵衛)そうや。 207 00:14:35,704 --> 00:14:41,210 和歌山は 大阪と違て 海と山が いっぱいだす。 208 00:14:41,210 --> 00:14:44,713 南の海から黒潮に乗って 暖かい風が流れ込んできて➡ 209 00:14:44,713 --> 00:14:48,050 せやさかい 年中暖かい。 その暖かい陽気が➡ 210 00:14:48,050 --> 00:14:50,550 みかんに向いてるんやて。 211 00:14:52,721 --> 00:14:58,527 なぁ お母ちゃん そこから始めてみようやないか。 212 00:14:58,527 --> 00:15:04,333 私は行かへん言うてますやろ。 あの… お母様。 213 00:15:04,333 --> 00:15:08,203 大体 何で私が あんたらの言いなりにならな➡ 214 00:15:08,203 --> 00:15:11,406 あきまへんのや。 お母様 あの…。 215 00:15:11,406 --> 00:15:14,910 (菊)そもそも 山王寺屋が こないな事になったんも…。 216 00:15:14,910 --> 00:15:19,414 (大声で)お母様 聞いとくなはれ! 217 00:15:19,414 --> 00:15:27,114 ♬~