1 00:00:01,313 --> 00:00:03,613 フフフフフ…。 (久則)そうか…。 2 00:00:05,183 --> 00:00:11,456 <そんな 環の思惑など 知らずにいる夏美は…> 3 00:00:11,456 --> 00:00:17,262 気を付けて。 ソロ~リ ソロリ 両手で しっかり持って。 丁寧に そう! 4 00:00:17,262 --> 00:00:20,665 <2度目の修業をやり遂げようと➡ 5 00:00:20,665 --> 00:00:25,665 必死に頑張るのでございました> 6 00:00:33,912 --> 00:00:40,986 (亀助)実は 納屋頭のサトシが 炭坑から逃げてしもたんだす。 7 00:00:40,986 --> 00:00:44,489 (あさ)え? サトシさんが? 8 00:00:44,489 --> 00:00:49,689 へぇ。 雁助さんが 炭坑に着きはった日ぃに…。 9 00:00:51,663 --> 00:00:59,537 [ 回想 ] (サトシ)きさん 誰な? (雁助)あんた 松造やな。 10 00:00:59,537 --> 00:01:04,676 (亀助)そのあと 2人で 何べんも話し込んではって➡ 11 00:01:04,676 --> 00:01:10,348 それから何日かしたら 姿が見えへんようになったんだす。 12 00:01:10,348 --> 00:01:12,684 荷物も 全部のうなってしもてて。 13 00:01:12,684 --> 00:01:15,186 (榮三郎)納屋頭がおらへんように なってしもたら➡ 14 00:01:15,186 --> 00:01:18,857 えらい事だすがな。 へぇ。 15 00:01:18,857 --> 00:01:23,057 何でだす? 何で サトシさん…。 16 00:01:29,868 --> 00:01:33,738 ♬「朝の空を見上げて」 17 00:01:33,738 --> 00:01:38,143 ♬「今日という一日が」 18 00:01:38,143 --> 00:01:43,014 ♬「笑顔でいられるように」 19 00:01:43,014 --> 00:01:47,819 ♬「そっと お願いした」 20 00:01:47,819 --> 00:01:52,157 ♬「時には雨も降って」 21 00:01:52,157 --> 00:01:56,494 ♬「涙も溢れるけど」 22 00:01:56,494 --> 00:02:01,366 ♬「思い通りにならない日は」 23 00:02:01,366 --> 00:02:06,171 ♬「明日 頑張ろう」 24 00:02:06,171 --> 00:02:10,508 ♬「ずっと見てる夢は」 25 00:02:10,508 --> 00:02:15,013 ♬「私が もう一人いて」 26 00:02:15,013 --> 00:02:19,351 ♬「やりたいこと 好きなように」 27 00:02:19,351 --> 00:02:23,221 ♬「自由にできる夢」 28 00:02:23,221 --> 00:02:27,525 ♬「人生は紙飛行機」 29 00:02:27,525 --> 00:02:32,797 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 30 00:02:32,797 --> 00:02:37,469 ♬「風の中を力の限り」 31 00:02:37,469 --> 00:02:43,975 ♬「さあ 心のままに」 32 00:02:43,975 --> 00:02:49,848 ほんまの事 申しますと 炭坑の後始末の方は➡ 33 00:02:49,848 --> 00:02:53,318 だいぶ手間取ってます。 え? 34 00:02:53,318 --> 00:02:58,189 爆発した坑道は 岩盤が もろなってしもてるさかい➡ 35 00:02:58,189 --> 00:03:02,327 そこを片づけながら 新しい坑道 作るいうのは➡ 36 00:03:02,327 --> 00:03:06,831 下手したら またすぐに 落盤事故になってしまいますし…。 37 00:03:06,831 --> 00:03:10,502 せやなぁ。 よっぽど気ぃ付けて 作業せなあかんな。 38 00:03:10,502 --> 00:03:16,841 へぇ。 雁助さんが毎日 親分や納屋頭と坑道入って➡ 39 00:03:16,841 --> 00:03:20,512 一つ一つ 厳しい 取り締まってはりますけど➡ 40 00:03:20,512 --> 00:03:25,183 それでも 炭坑を もういっぺん やり直すには➡ 41 00:03:25,183 --> 00:03:28,520 かなり月日がかかる事になる 思います。 42 00:03:28,520 --> 00:03:32,123 費用の方は どうや? 雁助 どない言うてました? 43 00:03:32,123 --> 00:03:38,296 それが お金も思てた以上に かさみそうで…。 44 00:03:38,296 --> 00:03:42,634 (榮三郎)そうか…。 45 00:03:42,634 --> 00:03:48,306 事故の後始末がついたら あの炭坑は もう売りまひょ。 46 00:03:48,306 --> 00:03:51,342 え? 炭坑を売るて!? 47 00:03:51,342 --> 00:03:55,180 (榮三郎)それしかありまへんやろ。 元 戻すまで手ぇかけてたら➡ 48 00:03:55,180 --> 00:03:59,317 今 店にある蓄え 全部 切り崩したかて足りまへん! 49 00:03:59,317 --> 00:04:02,821 ここで手放すのが一番や思います。 そやけど➡ 50 00:04:02,821 --> 00:04:06,157 今まで あの炭坑のおかげで…。 炭坑のおかげで➡ 51 00:04:06,157 --> 00:04:09,994 一時 店が潤うてたんは確かだす。 そやけど➡ 52 00:04:09,994 --> 00:04:14,165 雁助が言うてたとおり 両替商が 畑違いの炭坑を営むやなんて➡ 53 00:04:14,165 --> 00:04:16,835 所詮 無理な話やったんだす!➡ 54 00:04:16,835 --> 00:04:21,035 そやから こないな事になったんや ありまへんか? 55 00:04:23,341 --> 00:04:27,679 いいや…。 うちは嫌だす。 56 00:04:27,679 --> 00:04:31,516 うちは [外:DF5A6C2B9F26B1897FE58FD517EAF8FE]田様に あの山を宝の山にする言うて➡ 57 00:04:31,516 --> 00:04:36,354 約束して買うたんだす。 それに 石炭売って お金ためへん限り➡ 58 00:04:36,354 --> 00:04:39,124 加野屋は 銀行にかて なられしまへん。 59 00:04:39,124 --> 00:04:43,324 銀行になられへんかったら 時代に取り残され…。 お姉さん! 60 00:04:46,631 --> 00:04:51,302 もう銀行どころやおまへんのや。 61 00:04:51,302 --> 00:04:56,002 加野屋は 一から出直しだす。 62 00:04:58,176 --> 00:05:00,645 若旦さん。 63 00:05:00,645 --> 00:05:10,655 ♬~ 64 00:05:10,655 --> 00:05:17,355 何でだす? 何で こないな事に…。 65 00:05:18,997 --> 00:05:22,667 [ 回想 ] (友厚)ひょっとしたら これは ただの事故やのうて➡ 66 00:05:22,667 --> 00:05:26,538 誰かが 作為的に計画した事 なんかも分かりませんな。 67 00:05:26,538 --> 00:05:38,149 ♬~ 68 00:05:38,149 --> 00:05:43,955 <そして 翌日から 九州の炭坑に行った➡ 69 00:05:43,955 --> 00:05:46,291 大番頭の雁助の代わりに➡ 70 00:05:46,291 --> 00:05:49,961 番頭台には 亀助が座るようになりました> 71 00:05:49,961 --> 00:05:59,470 太政官札に政府紙幣 政府金属貨幣に国立銀行券て…。 72 00:05:59,470 --> 00:06:03,641 どんだけ お金が変わったら 落ち着くんやろか…。 73 00:06:03,641 --> 00:06:06,544 政府も どないしてええのか 分からへんのだすやろな。 74 00:06:06,544 --> 00:06:11,316 今の戦でも えらい国のお金 使てしもてるいうしなぁ。 75 00:06:11,316 --> 00:06:16,821 はぁ… 戦なんかに お金使て ほんま もったいない事だす。 76 00:06:16,821 --> 00:06:20,521 ちょっと 分けてほしいぐらいだすわ! 77 00:06:23,328 --> 00:06:28,199 ほんまだすなぁ。 政府にも困ったもんだすわ。 78 00:06:28,199 --> 00:06:31,936 …というか 困ったのは あのお二人や。 79 00:06:31,936 --> 00:06:35,773 店の中で あない 険悪な様子になってしもて…。 80 00:06:35,773 --> 00:06:39,944 (うめ)ほんまだすなぁ。 あないな ぶうたれた顔して。➡ 81 00:06:39,944 --> 00:06:44,782 おあさ様が あないな顔してる時は ほんまに折れはらへんのだす。 82 00:06:44,782 --> 00:06:49,954 (弥七)ほんま けったいな顔や。 …で 今の戦って何だす? 83 00:06:49,954 --> 00:06:54,826 こら 弥七! この店の手代 やらしてもろてるくせに お前➡ 84 00:06:54,826 --> 00:06:58,630 そないな事も知らんのかいな!? 今の戦いうたら➡ 85 00:06:58,630 --> 00:07:03,301 薩摩の西郷隆盛はんが 今の政府 倒そとしてる戦いやがな! 86 00:07:03,301 --> 00:07:08,172 ああ~ あれだすか。 あれだすかや あれへんで! 本当にもう…。 87 00:07:08,172 --> 00:07:13,645 そないな事いうたら 五代様も薩摩のお人だしたなぁ。 88 00:07:13,645 --> 00:07:17,515 (鍋をたたく音) 何や? 何や? (クマ)お昼~ お昼だっせ! 89 00:07:17,515 --> 00:07:21,152 ダッ うるさいな! クマ! お前 店 入ってきて➡ 90 00:07:21,152 --> 00:07:26,824 何してますのや? 何て 今日は 土曜日だす。 お昼どきだっせ。 91 00:07:26,824 --> 00:07:31,796 お昼? 番頭さんは ずっと 炭坑に行ってはったさかい➡ 92 00:07:31,796 --> 00:07:36,267 土曜日や日曜日に 店いてはるのは 久々だっただすなぁ。 93 00:07:36,267 --> 00:07:40,938 そうだす。 今日は えらい 客も少ないみたいで…。 94 00:07:40,938 --> 00:07:46,444 去年 官庁が 日曜日は休み 土曜日は半休て 決めましたやろ。 95 00:07:46,444 --> 00:07:49,347 それから そないな店が もう だいぶ増えてきたさかい➡ 96 00:07:49,347 --> 00:07:52,317 この加野屋も ちょっと まねして やってはるんだす。 97 00:07:52,317 --> 00:07:55,119 日曜が休み!? 98 00:07:55,119 --> 00:07:59,624 はぁ… ちょっと前に 暦が変わった思たら➡ 99 00:07:59,624 --> 00:08:01,959 いつの間に そない けったいな事に…。 100 00:08:01,959 --> 00:08:04,295 (弥七のせきばらい) 番頭さん。 101 00:08:04,295 --> 00:08:07,632 そない立派な番頭台 座ってはるくせに➡ 102 00:08:07,632 --> 00:08:11,502 そないな事も 知りはれへんのだっか? プッ。 103 00:08:11,502 --> 00:08:14,505 (笑い声) 何やと こら! 弥七! 104 00:08:14,505 --> 00:08:17,141 ちょっ こら! ちょちょ… 待て 弥七!➡ 105 00:08:17,141 --> 00:08:19,477 ちょっ 待たんか こら! あ~あ~。 106 00:08:19,477 --> 00:08:24,477 それにしても ぎょうさんの書き出しや…。 107 00:08:29,654 --> 00:08:32,924 ん? どないしましたんや? ふゆ。 108 00:08:32,924 --> 00:08:36,761 (ふゆ)へぇ。 それが 表に 見た事のない男の人がいてて➡ 109 00:08:36,761 --> 00:08:41,599 じっと こっちを見てはるんだす。 何や にらみつけてるみたいに。 110 00:08:41,599 --> 00:08:44,299 へ? へ!? 111 00:08:49,941 --> 00:08:53,277 ん? 誰も いてまへんけどなぁ。 112 00:08:53,277 --> 00:08:57,615 すんまへん。 うちの心配し過ぎ やったんやろか。 113 00:08:57,615 --> 00:09:00,284 どないな男だした? 背の高さは? 114 00:09:00,284 --> 00:09:02,954 年の頃は? 格好は? 何か こう 目立ったところ➡ 115 00:09:02,954 --> 00:09:05,456 あれへんかったか? 何か 姿 格好とか着物とか。 116 00:09:05,456 --> 00:09:09,961 え~っと ん~ 取り立てて目立つとこは…。 117 00:09:09,961 --> 00:09:12,630 へ? 亀助さん!? 118 00:09:12,630 --> 00:09:16,300 待っとくなはれ 亀助さん。 はぁ~ そうだす。 119 00:09:16,300 --> 00:09:18,636 こないな大きい道 出てきてしもたら➡ 120 00:09:18,636 --> 00:09:21,336 もう誰が その男か 分からしまへん。 121 00:09:22,974 --> 00:09:26,310 へぇ。 そやけど➡ 122 00:09:26,310 --> 00:09:31,310 気になるなぁ…。 確かに。 123 00:09:32,917 --> 00:09:37,789 (よの)おつむ てんてん。 ほら… いないない ばあ! 124 00:09:37,789 --> 00:09:42,927 (笑い声) (かの)笑た 笑た。➡ 125 00:09:42,927 --> 00:09:47,227 お~ 千代様。 フフフ。 126 00:09:54,939 --> 00:09:58,810 <それから数日後の事> 127 00:09:58,810 --> 00:10:03,614 へ? 九州の雁助さんから 手紙だすか? 128 00:10:03,614 --> 00:10:07,952 へぇ。 大旦さんと 新次郎さん宛てに届いてます。 129 00:10:07,952 --> 00:10:12,952 はれ? 新次郎さん また どこ行きはったんやろか? 130 00:10:32,643 --> 00:10:38,449 (雁助)「大旦那様。 大旦さんの言うてはったとおり➡ 131 00:10:38,449 --> 00:10:43,154 サトシという男は あの松造だした。➡ 132 00:10:43,154 --> 00:10:45,490 坑夫たちからも 聞き出したところ➡ 133 00:10:45,490 --> 00:10:49,360 松造は初めから 加野屋が この炭坑を買うた事を➡ 134 00:10:49,360 --> 00:10:54,665 快う思てへんかったみたいで 坑道に爆薬を仕掛けたのも➡ 135 00:10:54,665 --> 00:10:58,503 松造の組の手下だった事が 分かりました」。 136 00:10:58,503 --> 00:11:00,838 (雁助)再稼働に向けて…。 137 00:11:00,838 --> 00:11:04,175 (雁助)「松造を取り逃がした事 非常に無念であり➡ 138 00:11:04,175 --> 00:11:06,844 今すぐ 山をかき分けて ひっ捕まえてやりたい➡ 139 00:11:06,844 --> 00:11:09,881 ところではございますが 肝心の炭坑の復興に➡ 140 00:11:09,881 --> 00:11:13,718 思いの外 手間がかかり 身の空く時もないため➡ 141 00:11:13,718 --> 00:11:18,518 この事は ひとまず 警察に任せておこうと思います」。 142 00:11:20,358 --> 00:11:24,028 ほな そういう事で 今日も よろしゅう頼んます。 143 00:11:24,028 --> 00:11:26,531 くれぐれも怪我のないように。 (一同)へい! 144 00:11:26,531 --> 00:11:29,033 (宮部)うん。 大番頭さんの言うとおり➡ 145 00:11:29,033 --> 00:11:31,369 くれぐれも怪我のないように。 146 00:11:31,369 --> 00:11:35,139 (福太郎)今日もバリバリ働くばい。 (雁助)「また この事故で➡ 147 00:11:35,139 --> 00:11:37,975 一番 痛い思いをしたはずの 親分さんからは➡ 148 00:11:37,975 --> 00:11:41,812 『どうか許してやって下さい。 サトシは決して➡ 149 00:11:41,812 --> 00:11:44,715 根は悪い男ではない』と 何べんも言われています」。 150 00:11:44,715 --> 00:11:48,319 (治郎作)こら! そ~っとせんか そ~っと! くらすぞ きさん! 151 00:11:48,319 --> 00:11:50,988 (カズ)また そげん口の悪い事 言うてから! 152 00:11:50,988 --> 00:11:53,658 しゃあしいのも元気な証拠たい! 153 00:11:53,658 --> 00:11:56,561 (雁助)「こちらで まとめた 修復にかかる費用と➡ 154 00:11:56,561 --> 00:12:00,331 工程の見積もりと予定表を 同封致しますので➡ 155 00:12:00,331 --> 00:12:04,168 若奥さんに お渡し しといとくなはれ。 また…」。 156 00:12:04,168 --> 00:12:06,504 ご苦労さまでございます。 157 00:12:06,504 --> 00:12:10,174 (雁助)「親分のおかみさんから 若奥さんに ややこを連れて➡ 158 00:12:10,174 --> 00:12:14,011 炭坑に来るように 伝えてほしいとの事。➡ 159 00:12:14,011 --> 00:12:17,682 わても まだ こっちの水は合いまへんが➡ 160 00:12:17,682 --> 00:12:23,554 どうにか店のお役に立つため 性根を入れて頑張る所存です」。 161 00:12:23,554 --> 00:12:28,025 あ! 大番頭さんのお茶 うんと濃くて よかけん。 162 00:12:28,025 --> 00:12:31,362 うんと濃くて 苦くて飲めんくらいのこつ。 163 00:12:31,362 --> 00:12:35,967 へぇ。 (雁助) 「それでは 遠く北九州の地より」。 164 00:12:35,967 --> 00:12:38,636 おいしいなぁ これ。 165 00:12:38,636 --> 00:12:44,508 (雁助)「加野屋の繁栄を心から お祈りしております。 雁助」。 166 00:12:44,508 --> 00:12:49,146 何や 雁助 案外なじんでるみたいだすなぁ。 167 00:12:49,146 --> 00:12:53,646 ほんまだすなぁ。 それにしても…。 168 00:12:55,920 --> 00:13:00,858 さすが雁助さんだす。 えらい きっちり まとめてくれはって。 169 00:13:00,858 --> 00:13:05,858 炭坑の事なんか 何一つ 分かれへんて言うてはったのに。 170 00:13:09,333 --> 00:13:11,669 旦那様? 171 00:13:11,669 --> 00:13:14,338 (正吉)まさかと思うたけど…➡ 172 00:13:14,338 --> 00:13:20,011 お前の言うてるとおりやったなぁ。 (新次郎)へぇ…。 173 00:13:20,011 --> 00:13:27,518 あの松造と こんなふうに 出会うやなんてなぁ…。 174 00:13:27,518 --> 00:13:30,855 皮肉な巡り合わせや。 175 00:13:30,855 --> 00:13:35,126 松造? 松造て 誰だす? 176 00:13:35,126 --> 00:14:02,219 ♬~ 177 00:14:02,219 --> 00:14:06,919 今まで 何も言わんと悪かったな。 178 00:14:09,660 --> 00:14:15,332 松造いうのは わての幼なじみだす。 179 00:14:15,332 --> 00:14:20,671 前に いっぺん 話した事ありましたやろ? 180 00:14:20,671 --> 00:14:23,574 へぇ。 181 00:14:23,574 --> 00:14:30,681 あの松造が まさか 今 九州にいてて➡ 182 00:14:30,681 --> 00:14:37,288 炭坑で働いてるやて 思いもせぇへんかった。 183 00:14:37,288 --> 00:14:41,158 [ 回想 ] わてな 小ちゃい頃➡ 184 00:14:41,158 --> 00:14:44,795 同い年の幼なじみが いてましたんや。 185 00:14:44,795 --> 00:14:49,133 うちの店で働いてた 大番頭の息子でな。 186 00:14:49,133 --> 00:14:53,637 わてと そいつが10の頃 そのお父ちゃんが のれん分けで。 187 00:14:53,637 --> 00:14:59,510 その幼なじみと お母ちゃんは さんざん惨めな思いしたあげく➡ 188 00:14:59,510 --> 00:15:02,010 町 出てってしもた。 189 00:15:04,648 --> 00:15:09,348 あの時 松造は わてに言うたんや。 190 00:15:11,322 --> 00:15:15,192 「人殺し」てな。 191 00:15:15,192 --> 00:15:17,661 え…? 192 00:15:17,661 --> 00:15:22,361 あんだけ 仲よかったのにな…。