1 00:00:01,270 --> 00:00:03,570 開けてみたら? うん。 2 00:00:05,674 --> 00:00:08,343 <結納も こうして➡ 3 00:00:08,343 --> 00:00:12,514 無事 終わろうとしていたので ございました。➡ 4 00:00:12,514 --> 00:00:15,350 ですが このあと➡ 5 00:00:15,350 --> 00:00:20,022 思いも寄らぬ事になるので ございます> 6 00:00:20,022 --> 00:00:25,022 ♬~ 7 00:00:33,602 --> 00:00:38,006 <あさは早速 東京の大隈重信に➡ 8 00:00:38,006 --> 00:00:42,344 手紙を書きました。 そして…> 9 00:00:42,344 --> 00:00:45,681 (新次郎)へ? もう東京 行くて? (あさ)へぇ。 10 00:00:45,681 --> 00:00:48,016 手紙のお返事が なかなか来ぇへんさかい➡ 11 00:00:48,016 --> 00:00:50,919 いろいろ 噂 聞いてみましたら 政府 辞めはってから➡ 12 00:00:50,919 --> 00:00:53,889 大隈様のお宅には 毎日 何十人ものお客さんが➡ 13 00:00:53,889 --> 00:00:56,725 詰めかけてはるそうなんだす。 そやさかい うちも➡ 14 00:00:56,725 --> 00:01:00,195 そこに加わってみよて 思いまして。 はぁ~ そらそら。 15 00:01:00,195 --> 00:01:03,699 社交的なお方だすのやなぁ。 (うめ)おあさ様 テケツだす。 16 00:01:03,699 --> 00:01:06,699 へぇ おおきに。 17 00:01:08,570 --> 00:01:11,573 ほんなら 行ってきます。 18 00:01:11,573 --> 00:01:16,211 (あくび) あ… お母様 おはようございます。 19 00:01:16,211 --> 00:01:19,881 行ってまいります。 (よの)行っといで。 20 00:01:19,881 --> 00:01:22,918 (藍之助)行っといでやす。 お早う お帰りよう。 21 00:01:22,918 --> 00:01:27,389 気ぃ付けてな! あら 決して 早うは帰ってけぇへんのやろな。 22 00:01:27,389 --> 00:01:31,827 新次郎様 申し訳ございまへん。 (かの)せやけど 心配な事だすな。 23 00:01:31,827 --> 00:01:37,332 は? 何が? へぇ 近頃 また噂になってるみたいなんだす。 24 00:01:37,332 --> 00:01:40,669 炭坑 銀行と お作りになった奥様が➡ 25 00:01:40,669 --> 00:01:44,840 今度は おなごの大学校に 入れ込んでしもてるいうて。 26 00:01:44,840 --> 00:01:48,176 おなごが目立ついうのは ええ事ばっかりや➡ 27 00:01:48,176 --> 00:01:50,976 あらしまへんよってなぁ。 28 00:01:58,887 --> 00:02:03,025 ♬「朝の空を見上げて」 29 00:02:03,025 --> 00:02:07,362 ♬「今日という一日が」 30 00:02:07,362 --> 00:02:12,234 ♬「笑顔でいられるように」 31 00:02:12,234 --> 00:02:17,039 ♬「そっと お願いした」 32 00:02:17,039 --> 00:02:21,376 ♬「時には雨も降って」 33 00:02:21,376 --> 00:02:25,714 ♬「涙も溢れるけど」 34 00:02:25,714 --> 00:02:30,585 ♬「思い通りにならない日は」 35 00:02:30,585 --> 00:02:35,323 ♬「明日 頑張ろう」 36 00:02:35,323 --> 00:02:39,661 ♬「ずっと見てる夢は」 37 00:02:39,661 --> 00:02:44,166 ♬「私が もう一人いて」 38 00:02:44,166 --> 00:02:48,503 ♬「やりたいこと 好きなように」 39 00:02:48,503 --> 00:02:52,374 ♬「自由にできる夢」 40 00:02:52,374 --> 00:02:56,678 ♬「人生は紙飛行機」 41 00:02:56,678 --> 00:03:02,017 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 42 00:03:02,017 --> 00:03:06,688 ♬「風の中を力の限り」 43 00:03:06,688 --> 00:03:12,988 ♬「さあ 心のままに」 44 00:03:15,030 --> 00:03:19,901 <東京に到着した あさは 大隈の屋敷へと向かいました> 45 00:03:19,901 --> 00:03:23,371 ごめんやす。 46 00:03:23,371 --> 00:03:25,707 あっ…。 47 00:03:25,707 --> 00:03:30,579 やぁ ほんま ようけのお客さんやこと。 48 00:03:30,579 --> 00:03:33,079 ≪いらっしゃいませ。 49 00:03:37,319 --> 00:03:39,988 ごめんやす。 あの うち…。 50 00:03:39,988 --> 00:03:43,658 まあ 今 片づけさせようと 思っていましたのに➡ 51 00:03:43,658 --> 00:03:47,329 きれいにして頂いて どうも ありがとうございます。 52 00:03:47,329 --> 00:03:51,666 あら 初めて いらっしゃる お客様ですわね? 53 00:03:51,666 --> 00:03:54,569 へぇ お初に お目にかかります。 54 00:03:54,569 --> 00:03:58,006 どなたかの 奥様でしたでしょうか? 55 00:03:58,006 --> 00:04:01,877 大阪言葉を話される お客様といえば…。 あ… いいや。 56 00:04:01,877 --> 00:04:04,346 うちは 一人で参りました。 57 00:04:04,346 --> 00:04:08,850 大阪で銀行の商いしております 白岡あさと申します。 58 00:04:08,850 --> 00:04:12,687 ああっ 白岡あささん! 59 00:04:12,687 --> 00:04:15,590 まあ お見えになるのを➡ 60 00:04:15,590 --> 00:04:19,561 うちの大隈 楽しみにしていたんですのよ。 61 00:04:19,561 --> 00:04:23,198 へ!? 楽しみに? 62 00:04:23,198 --> 00:04:25,867 (笑い声) 63 00:04:25,867 --> 00:04:30,372 なんて事だす…。 へえ~ 君。 女だてらに➡ 64 00:04:30,372 --> 00:04:34,342 大隈先生に 話しに来たのですか? それは緊張もするでしょう。 65 00:04:34,342 --> 00:04:37,646 いいや 違いますのや。 うち 今までは➡ 66 00:04:37,646 --> 00:04:40,982 初めて行くとこ行くとこ 大抵は お猿さんがいたりして➡ 67 00:04:40,982 --> 00:04:43,318 びっくりぽんな事 ばっかりだしたのに➡ 68 00:04:43,318 --> 00:04:46,221 こない親切に 中に入れて頂けるやなんて…。 69 00:04:46,221 --> 00:04:50,091 猿? 何をおっしゃってるんですか 白岡さん。 70 00:04:50,091 --> 00:04:52,827 せっかく大阪からいらしたのに そんな所で➡ 71 00:04:52,827 --> 00:04:55,163 立ったままでいらしたら いつまでも➡ 72 00:04:55,163 --> 00:04:58,200 話なんか できませんことよ。 さあ。 73 00:04:58,200 --> 00:05:03,505 あなた。 大阪の加野銀行の 白岡あささんです。 74 00:05:03,505 --> 00:05:06,174 ほら あなたが 楽しみにしていらした! 75 00:05:06,174 --> 00:05:10,679 (大隈)おっ あなたが 女だてらに 金儲けに成功して➡ 76 00:05:10,679 --> 00:05:13,348 銀行を作ったという 例の女の人であるか。 77 00:05:13,348 --> 00:05:16,017 いや これは お目にかかれて 光栄である。 78 00:05:16,017 --> 00:05:19,354 我が輩が大隈重信であります。 79 00:05:19,354 --> 00:05:23,024 お初に お目にかかります。 白岡でございます。 80 00:05:23,024 --> 00:05:28,530 諸君。 この人はね なんと 女子にも大学校が必要だと➡ 81 00:05:28,530 --> 00:05:32,400 そういう先進的な事を 考えていらっしゃる➡ 82 00:05:32,400 --> 00:05:36,638 大阪の偉大な実業家であるので ありますぞ! 83 00:05:36,638 --> 00:05:39,541 (ざわめき) 84 00:05:39,541 --> 00:05:43,311 <あさは その時 気付いたのでした。➡ 85 00:05:43,311 --> 00:05:46,982 今 この館では 自分こそが➡ 86 00:05:46,982 --> 00:05:51,319 みんなにとっての お猿さんなのかもしれない事に> 87 00:05:51,319 --> 00:05:55,657 へぇ! いかにも この白岡あさ いつか この日本にも➡ 88 00:05:55,657 --> 00:05:58,326 おなごの大学校をと そう願いまして➡ 89 00:05:58,326 --> 00:06:02,197 大隈様に ご意見伺おうと 大阪から この東京・早稲田まで➡ 90 00:06:02,197 --> 00:06:06,201 やって参りました。 皆様 どうぞ よろしゅう! 91 00:06:06,201 --> 00:06:12,340 まあ。 これは あっぱれ! 恥ずかしからぬ 男ぶり。 92 00:06:12,340 --> 00:06:15,243 いや 女ぶりであるなぁ。 93 00:06:15,243 --> 00:06:18,213 (笑い声) 94 00:06:18,213 --> 00:06:22,017 白岡夫人。 確かに ここ日本は➡ 95 00:06:22,017 --> 00:06:27,188 かねてより 女子を軽んじる風潮が あったのである。 96 00:06:27,188 --> 00:06:33,795 しかし 明治になって以降 この国の女子教育は一気に進んだ。 97 00:06:33,795 --> 00:06:40,568 そして 我が輩は この国の現在の女子教育の指針➡ 98 00:06:40,568 --> 00:06:44,506 おなごの主な天職たるは➡ 99 00:06:44,506 --> 00:06:49,344 賢母良妻という考えに 間違いはないと思うのである。 100 00:06:49,344 --> 00:06:53,181 ああ…。 まさに綾子夫人の事ですなぁ! 101 00:06:53,181 --> 00:06:56,818 そのとおり! まあ みんな おだてて。 102 00:06:56,818 --> 00:07:02,624 いや まさに そのとおり。 確かに 女子教育について➡ 103 00:07:02,624 --> 00:07:06,828 我が国は外国に後れを取っておる。 しかし 我が輩は➡ 104 00:07:06,828 --> 00:07:09,864 今の女子の教育は その賢母良妻をつくるには➡ 105 00:07:09,864 --> 00:07:15,337 十分に値すると考えるのである。 賢母良妻…。 106 00:07:15,337 --> 00:07:20,008 まだまだ 西洋諸国においても 困難である女子大学校を➡ 107 00:07:20,008 --> 00:07:23,345 我が国に持ち込むのは…➡ 108 00:07:23,345 --> 00:07:28,183 いささか早急ではないかと 考えるのであるが いかがかな? 109 00:07:28,183 --> 00:07:33,955 へぇ 大隈先生。 うちも賢母良妻に憧れております。 110 00:07:33,955 --> 00:07:36,858 それに うちの小さい頃と違て➡ 111 00:07:36,858 --> 00:07:39,627 おなごも 小学校から学べるようになり➡ 112 00:07:39,627 --> 00:07:43,798 高等小学校や 娘の通う 女学校の話を聞いた時も➡ 113 00:07:43,798 --> 00:07:48,636 ただただ 羨ましい思いました。 ええ時代になったなぁて。 114 00:07:48,636 --> 00:07:51,973 ほんま 十分や思てたんだす。 115 00:07:51,973 --> 00:07:57,312 うちは… なんてアホやったんだすやろ! 116 00:07:57,312 --> 00:07:59,647 アホ? アホ? 117 00:07:59,647 --> 00:08:03,985 へぇ。 そないな事で満足するやて さながら 道の向こうに➡ 118 00:08:03,985 --> 00:08:07,655 小さい頃から焦がれてた宝玉が あるかも分かれへんのに➡ 119 00:08:07,655 --> 00:08:11,326 近くに落ちてたビー玉拾て わぁと喜んで帰ろとしてた➡ 120 00:08:11,326 --> 00:08:13,995 ただの子どもでございます。 121 00:08:13,995 --> 00:08:17,665 うちは 政府が打ち出したところの おなごは これで十分やろいう➡ 122 00:08:17,665 --> 00:08:21,002 考えに まるで流されてたんだす。 今においても➡ 123 00:08:21,002 --> 00:08:23,671 男子と女子の教育は まるで違てます! 124 00:08:23,671 --> 00:08:26,341 男子は 学ぶ気さえあったら➡ 125 00:08:26,341 --> 00:08:29,677 中学校 高等学校 大学校へと 道が開けてますけど➡ 126 00:08:29,677 --> 00:08:33,281 おなごは せいぜい女学校 師範学校しかあらしまへん。 127 00:08:33,281 --> 00:08:38,153 しかも 学べる年月は ずっと短い。 また 教科書 見ましても➡ 128 00:08:38,153 --> 00:08:41,156 女学校は 婦女の道徳に 重きが置かれ過ぎて➡ 129 00:08:41,156 --> 00:08:44,893 世に出て役に立つ実学が 男子に比べて あまりに少ない。 130 00:08:44,893 --> 00:08:49,831 初めから教育の目指すとこが 男子は学問 おなごは花嫁修業と➡ 131 00:08:49,831 --> 00:08:53,968 明らかに違てしもてんのだす。 おなごに学問なんか要らん。 132 00:08:53,968 --> 00:08:56,871 学ぶ場さえ用意しといたら それで十分やろいう➡ 133 00:08:56,871 --> 00:09:00,308 そもそもの考えが 今日の おなごの高等教育の➡ 134 00:09:00,308 --> 00:09:03,211 大きい足かせに なってるのでございます! 135 00:09:03,211 --> 00:09:06,981 うちは 大隈先生のおっしゃる 「賢母良妻が おなごの主たる➡ 136 00:09:06,981 --> 00:09:10,318 天職である」いう お考えに 異論はございまへん。 137 00:09:10,318 --> 00:09:12,987 そやけど そのためにかて 学ぶ事は必要だす。 138 00:09:12,987 --> 00:09:16,658 芸事や実技も大事だすけど 世の中の動きに疎い➡ 139 00:09:16,658 --> 00:09:20,328 おなごだけでは あかん。 賢母良妻になるためにかて➡ 140 00:09:20,328 --> 00:09:23,231 男女の教育に区別をすべきや あれへんのだす! 141 00:09:23,231 --> 00:09:26,668 君 大隈先生に失礼だろ! そうだ そうだ! 142 00:09:26,668 --> 00:09:30,505 いいや! どうか 最後まで聞いとくなはれ。 143 00:09:30,505 --> 00:09:33,274 おなごも また 社会の一員となり➡ 144 00:09:33,274 --> 00:09:36,177 生きるすべや 人を助けるすべを身につけ➡ 145 00:09:36,177 --> 00:09:39,614 幸せを感じ 社会のためになるよう励む事。 146 00:09:39,614 --> 00:09:43,952 これこそが おなごに 高等教育が必要な理由だす! 147 00:09:43,952 --> 00:09:46,621 今すぐにでも 100年先 見据えて➡ 148 00:09:46,621 --> 00:09:50,291 大きい目で見て 方針 定めるべきやて…。 149 00:09:50,291 --> 00:09:53,194 (せきこみ) 150 00:09:53,194 --> 00:09:59,467 …という事が ここに 書いてありますので➡ 151 00:09:59,467 --> 00:10:01,803 どうか ご一読を。 152 00:10:01,803 --> 00:10:04,839 (せきこみ) 153 00:10:04,839 --> 00:10:07,539 どうぞ。 どうも。 154 00:10:10,512 --> 00:10:13,515 すんまへん。 こら 病やあらしまへん。 155 00:10:13,515 --> 00:10:17,285 うち 体は丈夫で 喉が かれただけだすさかい。 156 00:10:17,285 --> 00:10:20,154 見ていれば分かります。 あんなに一気に➡ 157 00:10:20,154 --> 00:10:23,954 息もつかないで お話しになるなんて… フフフフ。 158 00:10:26,327 --> 00:10:29,664 あの あなた…。 159 00:10:29,664 --> 00:10:33,001 いや これは見事なり! 160 00:10:33,001 --> 00:10:35,670 はい? 驚いた! 161 00:10:35,670 --> 00:10:40,542 いや 見事なプレゼンテーションであった。 我が輩が こんなにも長い時間➡ 162 00:10:40,542 --> 00:10:45,346 反論もせずに人の話を聞いたのは 東京農林学校の福羽氏から➡ 163 00:10:45,346 --> 00:10:50,685 イチゴ栽培の話を聞いた時 以来である。 いや これは驚いた! 164 00:10:50,685 --> 00:10:53,021 イチゴ? 諸君。 165 00:10:53,021 --> 00:10:57,191 今日 この館で 白岡夫人に会った事は➡ 166 00:10:57,191 --> 00:11:02,063 我が輩に会った事より この先 ずっと楽しい話の種になるに➡ 167 00:11:02,063 --> 00:11:06,701 違いないのである。 なぁ! (笑い声) 168 00:11:06,701 --> 00:11:10,038 あ~ 皆さん 今日は ありがとう。 169 00:11:10,038 --> 00:11:15,376 午前の部は この辺りにして そろそろ 私も昼にしよう。 170 00:11:15,376 --> 00:11:18,376 承知致しました。 171 00:11:24,052 --> 00:11:30,391 白岡夫人。 あんた…➡ 172 00:11:30,391 --> 00:11:35,229 いや~ 大した女の人であるなぁ。 173 00:11:35,229 --> 00:11:39,200 え? あ… いいや。 せっかく大隈様の奥様が➡ 174 00:11:39,200 --> 00:11:42,670 楽しみにしてた言うて 通して下さいましたのに➡ 175 00:11:42,670 --> 00:11:45,573 お話ししたい事 全部 お伝えせな思たら➡ 176 00:11:45,573 --> 00:11:48,843 しゃべり過ぎてしもて すんまへんだした。 177 00:11:48,843 --> 00:11:53,181 勢いに任して政府にも失礼な事を。 言ってました 言ってました! 178 00:11:53,181 --> 00:11:55,516 でも まあ いいんじゃないですか? 179 00:11:55,516 --> 00:11:58,553 この人 今は 政府の人ではありませんし。 180 00:11:58,553 --> 00:12:04,225 それに あなたの手紙を読んで 本当に楽しみにしてたんですから。 181 00:12:04,225 --> 00:12:09,530 どんなお顔か どんなお声かって ねえ? そうだ。 182 00:12:09,530 --> 00:12:13,868 いや~ その… 我が輩は➡ 183 00:12:13,868 --> 00:12:18,539 議会のケンカのように その場を言いくるめるような➡ 184 00:12:18,539 --> 00:12:22,710 おじさんたちとの やり取りに もう飽き飽きしていたんだ。 185 00:12:22,710 --> 00:12:25,046 そうだすか。 186 00:12:25,046 --> 00:12:32,746 しかし あんたの弁舌は 実に愉快であった。 187 00:12:36,658 --> 00:12:41,996 老いも若きも 男も女も➡ 188 00:12:41,996 --> 00:12:49,671 民が学べば国も育つ。 それは政府も分かっておるのだ。 189 00:12:49,671 --> 00:12:56,010 しかし 男子の教育概念も 確立されていない中➡ 190 00:12:56,010 --> 00:13:00,348 女子は後回しになっておる。 191 00:13:00,348 --> 00:13:06,688 それに 今は大臣でも何でもない 我が輩に➡ 192 00:13:06,688 --> 00:13:12,026 残念ながら 大した役に立てそうもない。 193 00:13:12,026 --> 00:13:16,898 いいや。 うちは 学校をお作りに なりはりました先輩として➡ 194 00:13:16,898 --> 00:13:21,703 大隈様に お目にかかりに 来たのでございます。 195 00:13:21,703 --> 00:13:24,539 それが こないして お話さしてもろて➡ 196 00:13:24,539 --> 00:13:27,575 愉快やなんて言うてもろて それだけで もう➡ 197 00:13:27,575 --> 00:13:30,875 ほんま ありがたい事やて 思てます。 198 00:13:32,980 --> 00:13:36,980 本当に? へぇ。 199 00:13:40,855 --> 00:13:45,560 爆弾まで投げつけられた 我が輩であるぞ。 200 00:13:45,560 --> 00:13:50,531 あんなに客がおっても 本当の味方など➡ 201 00:13:50,531 --> 00:13:54,001 一人もいないのかもしれん。 202 00:13:54,001 --> 00:13:59,173 そうかも分かりまへんなぁ。 政の世も 商いの世も➡ 203 00:13:59,173 --> 00:14:01,843 どっか 「生き馬の目ぇ抜く」ような➡ 204 00:14:01,843 --> 00:14:04,512 せちがらいとこが ございますさかいなぁ。 205 00:14:04,512 --> 00:14:09,350 そうだよなぁ。 そうであろう? 206 00:14:09,350 --> 00:14:15,156 へぇ。 その点 教育は違いますなぁ。 207 00:14:15,156 --> 00:14:22,697 うん…。 結局 この世に 二心なく残せるのは 人材だけだ。 208 00:14:22,697 --> 00:14:29,370 だからこそ 人を育てるのは 何よりも大切な事なのである。 209 00:14:29,370 --> 00:14:32,640 はっ! 210 00:14:32,640 --> 00:14:35,309 白岡君。 211 00:14:35,309 --> 00:14:37,979 はい。 212 00:14:37,979 --> 00:14:44,852 この大隈 できる限りの協力は させてもらいますぞ。 213 00:14:44,852 --> 00:14:50,552 おおきに… おおきに ありがとうございます! 214 00:14:58,299 --> 00:15:01,202 <そのころ 大阪では➡ 215 00:15:01,202 --> 00:15:07,341 千代が休暇で 親友の宜を連れて 帰ってきました> 216 00:15:07,341 --> 00:15:13,341 (宜)ここが あさ先生の銀行か! 立派なもんやなぁ。 217 00:15:16,350 --> 00:15:21,650 (千代)あ… お父ちゃん! お帰り。 こらこら おそろいで。 218 00:15:35,002 --> 00:15:39,702 子ネコ じゃれ合ってます。 219 00:15:41,342 --> 00:15:45,342 網の上でも…。 220 00:15:48,015 --> 00:15:52,687 (岩合)ズボンの上で展開される 子ネコの遊び。 221 00:15:52,687 --> 00:15:56,023 どうしたもんかね。