1 00:00:02,510 --> 00:00:05,410 (忠興)また お前の事やから➡ 2 00:00:05,410 --> 00:00:10,580 いらん口出しして お家の皆さんを 困らせてるんと違うか? 3 00:00:10,580 --> 00:00:12,920 (あさ)へぇ…。 4 00:00:12,920 --> 00:00:18,430 <あさの父 忠興は 新政府に尽くした功績を買われ➡ 5 00:00:18,430 --> 00:00:24,600 今や日本経済の中心を担う 実業家となっておりました> 6 00:00:24,600 --> 00:00:27,270 (正吉)ああ どうも。 いや~ いやいやいや➡ 7 00:00:27,270 --> 00:00:31,140 お忙しい中 よう来てくれはりましたな。 8 00:00:31,140 --> 00:00:34,610 …で こちらには お仕事で? 9 00:00:34,610 --> 00:00:37,510 いや まあ 商用もあったんですが➡ 10 00:00:37,510 --> 00:00:40,950 じきに 東京に本居を移してしもたら➡ 11 00:00:40,950 --> 00:00:45,450 なかなか気軽にお目にかかる事も でけへん思て 寄せて頂きました。 12 00:00:45,450 --> 00:00:48,650 (よの)それは わざわざ おおきに。 13 00:00:50,620 --> 00:00:57,300 もうええ。 …で お前は 近頃は どないしてるんや? 14 00:00:57,300 --> 00:01:02,570 あっ うちだすか? うちは 石炭採る山 買うために➡ 15 00:01:02,570 --> 00:01:08,240 九州へ行きたい思てますのや。 はぁ? 九州!? 16 00:01:08,240 --> 00:01:13,080 炭坑いうて 石炭を掘り出す商いが あるんやそうだす。 17 00:01:13,080 --> 00:01:17,950 せや。 お父はんから見て 石炭て どない思いはります? 18 00:01:17,950 --> 00:01:20,420 なぁ あさ。 へぇ。 19 00:01:20,420 --> 00:01:22,920 お前が九州へ行ってしもたら➡ 20 00:01:22,920 --> 00:01:25,960 誰が新次郎さんのお世話を するんや? 21 00:01:25,960 --> 00:01:29,600 ああ… それは…。 22 00:01:29,600 --> 00:01:33,930 旦那さんのお世話もせんと 余計な事ばっかり考えて➡ 23 00:01:33,930 --> 00:01:36,970 相変わらずの このアホ娘が! キャッ! 堪忍! 24 00:01:36,970 --> 00:01:41,170 待ちなはれ! おいどを出せ おいどを! おいど!? 25 00:01:43,610 --> 00:01:46,510 こら あさ!➡ 26 00:01:46,510 --> 00:01:48,780 反省せい! (たたく音と悲鳴) 27 00:01:48,780 --> 00:01:50,820 (新次郎)痛い! (忠興)反省せい お前は! 28 00:01:50,820 --> 00:01:53,290 そんな たたいたら痛いがな。 29 00:01:53,290 --> 00:01:57,160 ♬「朝の空を見上げて」 30 00:01:57,160 --> 00:02:01,560 ♬「今日という一日が」 31 00:02:01,560 --> 00:02:06,430 ♬「笑顔でいられるように」 32 00:02:06,430 --> 00:02:11,240 ♬「そっと お願いした」 33 00:02:11,240 --> 00:02:15,580 ♬「時には雨も降って」 34 00:02:15,580 --> 00:02:19,910 ♬「涙も溢れるけど」 35 00:02:19,910 --> 00:02:24,780 ♬「思い通りにならない日は」 36 00:02:24,780 --> 00:02:29,590 ♬「明日 頑張ろう」 37 00:02:29,590 --> 00:02:33,930 ♬「ずっと見てる夢は」 38 00:02:33,930 --> 00:02:38,430 ♬「私が もう一人いて」 39 00:02:38,430 --> 00:02:42,770 ♬「やりたいこと 好きなように」 40 00:02:42,770 --> 00:02:46,640 ♬「自由にできる夢」 41 00:02:46,640 --> 00:02:50,940 ♬「人生は紙飛行機」 42 00:02:50,940 --> 00:02:56,280 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 43 00:02:56,280 --> 00:03:00,890 ♬「風の中を力の限り」 44 00:03:00,890 --> 00:03:07,230 ♬「さあ 心のままに」 45 00:03:07,230 --> 00:03:10,560 あ~ イタタタタ。 46 00:03:10,560 --> 00:03:14,900 (うめ)そやけど 懐かしい お姿でしたなぁ。 47 00:03:14,900 --> 00:03:19,570 あないに たたく事あれへんのに! うち もう大人やで。 48 00:03:19,570 --> 00:03:22,870 あさちゃん。 49 00:03:26,450 --> 00:03:29,750 おいどは ご無事だすか? 50 00:03:32,150 --> 00:03:35,920 あ~ら 行ってしまいはった。 (笑い声) 51 00:03:35,920 --> 00:03:41,590 あんな娘で ほんまに申し訳ございません。 52 00:03:41,590 --> 00:03:45,470 なんの なんの。 いやいや 私なぁ➡ 53 00:03:45,470 --> 00:03:50,270 あささんが ここへ嫁に来てくれて ほんまに よかったと➡ 54 00:03:50,270 --> 00:03:56,080 思てますのやで。 ほんまですか? まさか…。 55 00:03:56,080 --> 00:04:01,210 いやいや。 今井さんと よう似て えらい度胸と商才のある➡ 56 00:04:01,210 --> 00:04:04,550 お嬢さんだっせ。 ほう…。 57 00:04:04,550 --> 00:04:08,220 (正吉) 今の時代の流れというものは➡ 58 00:04:08,220 --> 00:04:12,060 両替商なんて そんな商い自体が➡ 59 00:04:12,060 --> 00:04:15,560 もう成り行かんように なってきてますのや。 60 00:04:15,560 --> 00:04:20,900 そんな中で この店を変えようと してくれてはるのが➡ 61 00:04:20,900 --> 00:04:23,570 あささんだす。 ハッハッハ。 62 00:04:23,570 --> 00:04:25,910 あさが? はいはい。➡ 63 00:04:25,910 --> 00:04:30,740 いや 私もなぁ… 今井さんほどの年の頃やったら➡ 64 00:04:30,740 --> 00:04:33,580 もうちょっと 柔軟やったんだすけどなぁ。 65 00:04:33,580 --> 00:04:36,920 年取ってしもたら もう頭が固うなってしもて➡ 66 00:04:36,920 --> 00:04:41,250 もう さっぱりだすわ。 ええ。 67 00:04:41,250 --> 00:04:48,130 その上 この跡継ぎの榮三郎は まだ幼い。 68 00:04:48,130 --> 00:04:54,270 後見人の新次郎は ええ年して… 何や こう➡ 69 00:04:54,270 --> 00:04:59,140 しっかり育ってますなぁ という訳にもいかんような➡ 70 00:04:59,140 --> 00:05:02,080 ありさまでございましてなぁ。 私の若い時と➡ 71 00:05:02,080 --> 00:05:05,710 よう何か似とるような気が しますんやけど…。 72 00:05:05,710 --> 00:05:12,390 いや その新次郎でさえもがだっせ 何か あささんのおかげで➡ 73 00:05:12,390 --> 00:05:17,720 少~しずつ変わってきてるような そんな気がしますのや。 74 00:05:17,720 --> 00:05:22,600 あの あささんのね どんな事があっても➡ 75 00:05:22,600 --> 00:05:27,730 「うわ! びっくりぽんや」言うて ほうと受け止めはる➡ 76 00:05:27,730 --> 00:05:33,240 あの柔らかい力こそが この今の加野屋には➡ 77 00:05:33,240 --> 00:05:36,910 もう絶対に 欠かせん事だすのやなぁ。 78 00:05:36,910 --> 00:05:39,250 (笑い声) 79 00:05:39,250 --> 00:05:46,550 皆が 加野屋はんのように 思てくれてる訳ではございません。 80 00:05:49,890 --> 00:05:52,790 ほんま おおきに! いやいやいや…。 81 00:05:52,790 --> 00:05:58,600 ええ所に嫁がせて頂きました。 そんな… 何をおっしゃいます。 82 00:05:58,600 --> 00:06:03,870 こっちこそ ええお嬢さんを頂いて おおきに! 83 00:06:03,870 --> 00:06:19,870 ♬~ 84 00:06:22,220 --> 00:06:24,520 (はつ)よいしょ。 85 00:06:29,560 --> 00:06:31,500 あっ…! 86 00:06:31,500 --> 00:06:36,240 (栄達)気ぃ付けてや。 へぇ すんまへん。 87 00:06:36,240 --> 00:06:41,570 足手まといになってしもて。 足手まといやなんて…。 88 00:06:41,570 --> 00:06:47,910 あんたにはなぁ 末の望みが懸かってますのやで。 89 00:06:47,910 --> 00:06:53,590 あんたのおかげで 今の生活にも 張りが出来ましたんや。 90 00:06:53,590 --> 00:06:57,920 どないな時であれ そのおなかの中の子は➡ 91 00:06:57,920 --> 00:07:06,530 大事な山王寺屋の跡取り。 私が ちゃんと育てますよってな。 92 00:07:06,530 --> 00:07:09,440 おおきに お父様。 93 00:07:09,440 --> 00:07:13,040 ああ それからな これからは➡ 94 00:07:13,040 --> 00:07:16,080 お父ちゃんで ええわ。 95 00:07:16,080 --> 00:07:19,810 お父ちゃん…? うん。 96 00:07:19,810 --> 00:07:26,050 おふゆさんもなぁ 旦那様やのうて お父ちゃんで ええな? 97 00:07:26,050 --> 00:07:29,090 (ふゆ)へぇ。 ほな そうさしてもらいます。 98 00:07:29,090 --> 00:07:34,390 ああ。 おおきに お父ちゃん。 うん。 99 00:07:40,900 --> 00:07:45,900 おはつ様 生き生きしておられますなぁ。 100 00:07:53,250 --> 00:07:57,920 ほんまに 会うていかはれへんのだすか? 101 00:07:57,920 --> 00:08:00,250 ああ。 102 00:08:00,250 --> 00:08:10,060 ♬~ 103 00:08:10,060 --> 00:08:12,830 (栄達)ああ…。 104 00:08:12,830 --> 00:08:53,910 ♬~ 105 00:08:53,910 --> 00:08:56,240 うちと お姉ちゃん➡ 106 00:08:56,240 --> 00:08:59,150 おんなじように 大阪に嫁いできたのに➡ 107 00:08:59,150 --> 00:09:03,520 まるで生き方が 違てしもたなぁ思て。 108 00:09:03,520 --> 00:09:08,190 山王寺屋のお母様に 言われたんだす。 109 00:09:08,190 --> 00:09:11,860 お家 潰れたのが 自分やのうて➡ 110 00:09:11,860 --> 00:09:16,030 お姉ちゃんで よかった 思てんのやろて。 111 00:09:16,030 --> 00:09:23,200 せやけど… 何が幸せかなんて 分かれへん。 112 00:09:23,200 --> 00:09:27,040 何や 大人びた事言うて。 113 00:09:27,040 --> 00:09:31,540 これでも もうちょっとは 大人だす。 (笑い声) 114 00:09:31,540 --> 00:09:35,540 もう うめ! 笑わんといて。 115 00:09:39,890 --> 00:09:46,760 炭坑は 日本の国力を増す 意義のある事業や。 116 00:09:46,760 --> 00:09:51,400 京都でも 鉄道会社設立の動きがある。 117 00:09:51,400 --> 00:09:57,900 これからの石炭産業の発展は 間違いないやろう。 118 00:09:57,900 --> 00:10:00,240 やっぱり。 119 00:10:00,240 --> 00:10:03,910 けど 難しいなぁ。 120 00:10:03,910 --> 00:10:08,410 炭坑には 手に負えん 荒くれ者も多いらしい。 121 00:10:08,410 --> 00:10:13,290 よっぽど しっかりした男が 棟りょうにならん事には…。 122 00:10:13,290 --> 00:10:16,920 うちに でけしまへんやろか? その棟りょういうの。 123 00:10:16,920 --> 00:10:20,790 おあさ様! 旦那様は「しっかりした男」と➡ 124 00:10:20,790 --> 00:10:26,600 言わはりましたんだっせ。 あ… 堪忍。 125 00:10:26,600 --> 00:10:31,100 誰が考えても 女には無理や思うやろ。➡ 126 00:10:31,100 --> 00:10:34,770 いっぺん 立ち止まって ほんまに できるか➡ 127 00:10:34,770 --> 00:10:37,770 よう考えてみぃ。 128 00:10:43,280 --> 00:10:46,620 それでも できる思うんやったら➡ 129 00:10:46,620 --> 00:10:50,490 助けはせんが 勝手に頑張れ。 130 00:10:50,490 --> 00:10:52,490 え? 131 00:10:52,490 --> 00:10:59,190 お前にとって お家を守るいうんは そういう事なんやろ。 132 00:11:07,240 --> 00:11:10,740 おおきに お父はん。 133 00:11:13,910 --> 00:11:16,950 <忠興の言葉は あさにとって➡ 134 00:11:16,950 --> 00:11:22,420 何よりの 応援の言葉となりました。➡ 135 00:11:22,420 --> 00:11:26,260 そのころ 東京では…> 136 00:11:26,260 --> 00:11:29,760 (大久保)大阪にある 面白かもんちゅとは➡ 137 00:11:29,760 --> 00:11:32,960 おなごじゃっどがな? 138 00:11:37,270 --> 00:11:41,110 さようでごわす! 139 00:11:41,110 --> 00:11:44,010 …と言えば かっこよかとこ じゃっどん➡ 140 00:11:44,010 --> 00:11:46,780 まあ そいだけではごわはん。 141 00:11:46,780 --> 00:11:50,620 では 達者でな。 142 00:11:50,620 --> 00:11:54,450 官と民 立場は変わっても➡ 143 00:11:54,450 --> 00:11:59,650 おいは おはんがする事を ず~っと見続けちょで。 144 00:12:02,560 --> 00:12:05,460 <そして 年も明けて➡ 145 00:12:05,460 --> 00:12:09,740 両替屋が 時代に取り残される 商いとなる中➡ 146 00:12:09,740 --> 00:12:15,240 今日も あさは お家のため 炭坑へ行く事を考えていました> 147 00:12:15,240 --> 00:12:21,910 ああ… 何と言うても 先立つもんは お金やなぁ。 148 00:12:21,910 --> 00:12:27,910 あ~ お金お金お金… お金お金…。 149 00:12:30,590 --> 00:12:35,460 (亀助)今日も また お金の心配してはりますなぁ。 150 00:12:35,460 --> 00:12:39,660 (よの)なんと色気のない事。 151 00:12:45,140 --> 00:12:48,140 何 見てはるんだすか? 152 00:12:48,140 --> 00:12:52,610 うちが持ってきた 婚礼道具の目録や。 153 00:12:52,610 --> 00:12:58,420 え~ たんすが21さお 長持ちが7つに➡ 154 00:12:58,420 --> 00:13:02,420 唐柩 厨子棚 琴…➡ 155 00:13:02,420 --> 00:13:06,160 みんな売ったら なんぼくらいになるやろか? 156 00:13:06,160 --> 00:13:09,730 はい? これ 売ったお金と 持参金➡ 157 00:13:09,730 --> 00:13:12,570 いつか 炭坑を買ういう事になったら➡ 158 00:13:12,570 --> 00:13:15,230 すぐ払えるように 用意しておきますのや。 159 00:13:15,230 --> 00:13:18,570 何を言うてはりますのや! これらは みんな➡ 160 00:13:18,570 --> 00:13:21,470 今井の旦那様と奥様が 長い年月かけて➡ 161 00:13:21,470 --> 00:13:23,910 お支度してくれはった ものだすがな!➡ 162 00:13:23,910 --> 00:13:26,810 普通の娘さんやったら 一生に いっぺん 買うてもらえるか➡ 163 00:13:26,810 --> 00:13:31,250 どうかっていう品物やのに。 もったいない! 164 00:13:31,250 --> 00:13:35,950 ♬~(琴) 165 00:13:42,860 --> 00:13:47,600 お父はん お母はん…➡ 166 00:13:47,600 --> 00:13:51,100 堪忍! よっしゃ。 聞いてましたんか? 167 00:13:52,770 --> 00:14:16,560 ♬~ 168 00:14:16,560 --> 00:14:20,900 何で あっこまで できんねやろなぁ…。 169 00:14:20,900 --> 00:14:24,240 (美和)珍し事。 170 00:14:24,240 --> 00:14:29,110 今夜は もう二人っきりだす。 ん? 171 00:14:29,110 --> 00:14:33,250 ああ ほんまやなぁ。 172 00:14:33,250 --> 00:14:39,250 どないだす? もうお酒は これくらいにして…。 173 00:14:40,920 --> 00:14:44,790 まあ 冷たい お手やこと。 174 00:14:44,790 --> 00:14:55,490 ♬~