1 00:00:01,890 --> 00:00:06,130 (あさ)へっ!? (治郎作)何しよったんか! 2 00:00:06,130 --> 00:00:10,930 その… 炭坑に入ってみよかて。 3 00:00:13,630 --> 00:00:18,970 うちは この山の持ち主だす。 このまま おなごやさかいいうて➡ 4 00:00:18,970 --> 00:00:22,840 アホにされたままで いてる訳には いかしまへん。 5 00:00:22,840 --> 00:00:27,680 もっと山の事分かって 皆さんと ちゃんとお話がしたいて。 6 00:00:27,680 --> 00:00:31,690 こんバカが! 俺たちが掘っちょう➡ 7 00:00:31,690 --> 00:00:34,820 石炭ちゅうのが 何か分かっちょうとか? 8 00:00:34,820 --> 00:00:40,630 燃える石ったい! そんなもんに 囲まれた穴に入ったら➡ 9 00:00:40,630 --> 00:00:46,330 いつ何時 火だるまになるか 分からんとぞ! 10 00:00:46,330 --> 00:00:51,670 それだけやなか。 ちいと動き方 間違えりゃ➡ 11 00:00:51,670 --> 00:00:55,840 土が崩れて 人なんか あっちゅう間に➡ 12 00:00:55,840 --> 00:01:00,450 埋もれてしまうったい! 爆発するこつもあれば➡ 13 00:01:00,450 --> 00:01:04,790 鉄砲水が出て流されるこつもある。 14 00:01:04,790 --> 00:01:08,960 炭坑っちゅうのはのう➡ 15 00:01:08,960 --> 00:01:14,830 いつだって死ぃと 隣り合わせっちゅうこったい! 16 00:01:14,830 --> 00:01:21,530 そげんこつも知らんで バカ女が。 17 00:01:28,310 --> 00:01:34,010 すんまへんだした! 俺に謝るな。 山の神さんに謝れ。 18 00:01:38,320 --> 00:01:42,620 山の神さんも すんまへんだした! 19 00:01:50,330 --> 00:01:54,200 ♬「朝の空を見上げて」 20 00:01:54,200 --> 00:01:58,670 ♬「今日という一日が」 21 00:01:58,670 --> 00:02:03,510 ♬「笑顔でいられるように」 22 00:02:03,510 --> 00:02:08,280 ♬「そっと お願いした」 23 00:02:08,280 --> 00:02:12,620 ♬「時には雨も降って」 24 00:02:12,620 --> 00:02:16,960 ♬「涙も溢れるけど」 25 00:02:16,960 --> 00:02:21,830 ♬「思い通りにならない日は」 26 00:02:21,830 --> 00:02:26,630 ♬「明日 頑張ろう」 27 00:02:26,630 --> 00:02:30,970 ♬「ずっと見てる夢は」 28 00:02:30,970 --> 00:02:35,480 ♬「私が もう一人いて」 29 00:02:35,480 --> 00:02:39,810 ♬「やりたいこと 好きなように」 30 00:02:39,810 --> 00:02:43,680 ♬「自由にできる夢」 31 00:02:43,680 --> 00:02:47,990 ♬「人生は紙飛行機」 32 00:02:47,990 --> 00:02:53,330 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 33 00:02:53,330 --> 00:02:58,000 ♬「風の中を力の限り」 34 00:02:58,000 --> 00:03:02,270 ♬「さあ 心のままに」 35 00:03:02,270 --> 00:03:07,140 ♬「365日」 36 00:03:07,140 --> 00:03:09,780 ♬「飛んで行け!」 37 00:03:09,780 --> 00:03:12,280 ♬「飛んでみよう!」 38 00:03:12,280 --> 00:03:14,620 ♬「飛んで行け!」 39 00:03:14,620 --> 00:03:18,120 ♬「飛んでみよう!」 40 00:03:20,950 --> 00:03:27,290 「旦那様。 まだ到着して 少ししか たっておりませんが➡ 41 00:03:27,290 --> 00:03:30,960 こちらは 驚くような事ばかりです」。 42 00:03:30,960 --> 00:03:34,300 (新次郎)ふ~ん。 「坑夫のみんなは➡ 43 00:03:34,300 --> 00:03:37,200 おなごの うちの言う事を 聞こうとせず➡ 44 00:03:37,200 --> 00:03:42,480 全然 仕事をしまへん。 このままやったら あかんて➡ 45 00:03:42,480 --> 00:03:46,350 一度は 自分で少しでも掘ったろて 思たんだすけど…」。 46 00:03:46,350 --> 00:03:49,980 うわぁ やめてくれ! 「そやけど それは➡ 47 00:03:49,980 --> 00:03:54,820 うちなんかには 到底できる事や あれへんかったんだす」。 48 00:03:54,820 --> 00:03:57,860 (うめ)当たり前だす。 何してはりますのや! 49 00:03:57,860 --> 00:04:04,630 「うちは今 自分の世間知らずを 深く反省しております。➡ 50 00:04:04,630 --> 00:04:09,940 それに 鉱山には 坑夫の男衆だけでなく➡ 51 00:04:09,940 --> 00:04:13,810 うちなんかと比べもんに ならへんほど活気ある➡ 52 00:04:13,810 --> 00:04:18,950 頼もしい おなごはんが ようけ いたはります。➡ 53 00:04:18,950 --> 00:04:26,290 ここでは多くが 夫婦や親子 兄弟など➡ 54 00:04:26,290 --> 00:04:30,790 2人一組で仕事をし びっくりぽんな事に➡ 55 00:04:30,790 --> 00:04:36,130 おなごも岡出しというて 男の掘った石の運び出しをして➡ 56 00:04:36,130 --> 00:04:39,170 働いているんだす。➡ 57 00:04:39,170 --> 00:04:45,310 そやから おなごも薄い着物一枚で 細い坑道を潜り➡ 58 00:04:45,310 --> 00:04:51,650 顔も体も真っ黒にして 朝から晩まで命懸けで働き➡ 59 00:04:51,650 --> 00:04:57,320 更に それが終われば炊事に洗濯 ややこの世話と➡ 60 00:04:57,320 --> 00:05:01,290 山ほどの おなごの仕事をして…。➡ 61 00:05:01,290 --> 00:05:06,990 そないな大変な事が ようできると思いますけど➡ 62 00:05:06,990 --> 00:05:10,860 おなごはんたちは それも苦と思わへんのか➡ 63 00:05:10,860 --> 00:05:14,600 笑顔を絶やしはれへんのだす。➡ 64 00:05:14,600 --> 00:05:20,410 それに比べて うちは なんという考えの狭い➡ 65 00:05:20,410 --> 00:05:24,610 世間知らずの 子どもやったんやろか…。➡ 66 00:05:24,610 --> 00:05:28,950 そやけど うちも 加野屋を任された身として➡ 67 00:05:28,950 --> 00:05:33,820 ここで諦める訳には いかしまへん」。 68 00:05:33,820 --> 00:05:38,630 ほんまに もう… 諦めて帰るいう 考えは あらへんのかいな。 69 00:05:38,630 --> 00:05:44,500 へぇ。 そやけど あの おあさ様が こないに反省しはるやなんて➡ 70 00:05:44,500 --> 00:05:48,200 思てた以上に 厳しいとこなんだすなぁ。 71 00:06:03,250 --> 00:06:07,920 (友厚)突然で すいません。 山王寺屋の はつさんですな? 72 00:06:07,920 --> 00:06:12,620 (はつ)へぇ。 私は 五代友厚と申します。 73 00:06:16,930 --> 00:06:20,800 山王寺屋惣兵衛さんの事で。 74 00:06:20,800 --> 00:06:24,810 うちの旦那様の事とは? 75 00:06:24,810 --> 00:06:30,280 はい こちらで調べましたところ 寺町の賭場で➡ 76 00:06:30,280 --> 00:06:34,150 度々 惣兵衛さんの姿が 見られてるみたいなんです。 77 00:06:34,150 --> 00:06:38,620 賭場で… そうだすか。 78 00:06:38,620 --> 00:06:42,290 あの辺りは おなごの行くとこやないし➡ 79 00:06:42,290 --> 00:06:45,630 もし あなたが 許してくれはるんやったら➡ 80 00:06:45,630 --> 00:06:50,300 私の方で もう少し詳しい事を 調べてみよ思うんですけど。 81 00:06:50,300 --> 00:06:55,170 いいえ。 ありがたい事でございますけど➡ 82 00:06:55,170 --> 00:06:57,970 これは 内輪の話だす。 83 00:06:57,970 --> 00:07:02,580 自分たちで なんとかさして もらわれしまへんやろか。 84 00:07:02,580 --> 00:07:05,910 それに… 五代様。 85 00:07:05,910 --> 00:07:09,780 あなた様のような お方に 面識もあらしまへんのに➡ 86 00:07:09,780 --> 00:07:13,790 こない親切にして頂く いわれは あらしまへん。 87 00:07:13,790 --> 00:07:17,260 訳やったら あささんに聞いて下さい。 88 00:07:17,260 --> 00:07:20,260 あさに? はい。 89 00:07:21,930 --> 00:07:27,630 それにしても 似てないようで よう似た姉妹のようですなぁ。 90 00:07:31,270 --> 00:07:34,940 <そして そのころ 炭坑では…> 91 00:07:34,940 --> 00:07:38,240 (福太郎)まだ おるとか あの おなご。 92 00:07:44,950 --> 00:07:49,790 親分さん。 うちが ここに来て もう10日目だす。 93 00:07:49,790 --> 00:07:52,690 これ以上 山 休ましとく訳には いかしまへん。 94 00:07:52,690 --> 00:07:57,530 (宮部)何ね 何ね 奥さ~ん! わしっち 支配人通さずに➡ 95 00:07:57,530 --> 00:08:01,400 親分さんと勝手に話すのは やめちくれ言うたやろうが。 96 00:08:01,400 --> 00:08:06,570 あんさんと 話 したかて 何の意味もございまへん。 へ? 97 00:08:06,570 --> 00:08:10,440 あんさんが大事なんは ご自分の保身だすわなぁ。 98 00:08:10,440 --> 00:08:14,250 うちは そないな ほんまは 自分の考えもなしに➡ 99 00:08:14,250 --> 00:08:17,920 日和見を決め込む お人が 一番苦手だす。 100 00:08:17,920 --> 00:08:20,820 はぁ… 日和見っち? 101 00:08:20,820 --> 00:08:23,260 (笑い声) 102 00:08:23,260 --> 00:08:29,600 親分さん。 うちが ここに来たのは 言い争うためやあらしまへん。 103 00:08:29,600 --> 00:08:32,500 山 休んで困んのは ほんまは うちも➡ 104 00:08:32,500 --> 00:08:37,470 あなた方も同じなんと 違いますのか? 105 00:08:37,470 --> 00:08:43,470 お願いだす。 もういっぺん みんなと話さしとくなはれ。 106 00:08:49,280 --> 00:08:53,620 (亀助)ほんまに また 話 しはる おつもりだすか? 107 00:08:53,620 --> 00:08:57,960 また あいつらにケンカなんか 吹っかけられたら…。 108 00:08:57,960 --> 00:09:01,830 なぁ 亀助さん。 へぇ。 109 00:09:01,830 --> 00:09:07,230 旦那様 今頃 何してはるやろなぁ? 110 00:09:07,230 --> 00:09:09,570 は? 111 00:09:09,570 --> 00:09:13,740 旦那様は 働かへんし➡ 112 00:09:13,740 --> 00:09:18,410 力仕事も苦手やし ふらふらしてはるし➡ 113 00:09:18,410 --> 00:09:21,450 坑夫さんたちの 言うてはったとおり➡ 114 00:09:21,450 --> 00:09:27,920 腰抜けか 腰抜けやないかいうたら どっちかいうたら➡ 115 00:09:27,920 --> 00:09:31,790 少し抜けてはる方かも分かれへん。 (笑い声) 116 00:09:31,790 --> 00:09:35,260 そうだすなぁ。 まあ どっちかいうたら➡ 117 00:09:35,260 --> 00:09:39,600 少~し 抜けてはる… なんて事 言わはるのや! 118 00:09:39,600 --> 00:09:43,940 せやけど 決して あかんたれや あらしまへん。 119 00:09:43,940 --> 00:09:46,840 それに 何か言うたら すぐ➡ 120 00:09:46,840 --> 00:09:49,810 「おなごのくせに」言う 坑夫さんたちと➡ 121 00:09:49,810 --> 00:09:54,580 何にも言わんと うちに任してくれはる旦那様と➡ 122 00:09:54,580 --> 00:10:00,290 どっちが男らしいかいうたら うちは分かれへん。 123 00:10:00,290 --> 00:10:03,120 そうだすなぁ。 124 00:10:03,120 --> 00:10:06,960 男らしいて 何なんだっしゃろな? 125 00:10:06,960 --> 00:10:08,900 痛っ! 126 00:10:08,900 --> 00:10:11,630 大丈夫だすか? 127 00:10:11,630 --> 00:10:13,970 (ため息) 128 00:10:13,970 --> 00:10:17,670 旦那様に会いとおます。 129 00:10:22,640 --> 00:10:26,980 <あさは 新次郎が そばにいない事が➡ 130 00:10:26,980 --> 00:10:30,320 こんなにも心細いものなのか という事を➡ 131 00:10:30,320 --> 00:10:34,650 しみじみ感じていました。➡ 132 00:10:34,650 --> 00:10:41,430 一方 はつも 子どもを栄達に預け 一人 心細い思いで➡ 133 00:10:41,430 --> 00:10:46,170 五代から聞いた賭場へと 向かっていました> 134 00:10:46,170 --> 00:10:50,840 ≪(惣兵衛)おい! いかさましくさったやろ! 135 00:10:50,840 --> 00:10:54,340 ≪やかましいわ! (物音) 136 00:10:54,340 --> 00:10:57,380 金もないくせに 下手な ばくち打ちよって! 137 00:10:57,380 --> 00:11:00,450 さっさと いね! 138 00:11:00,450 --> 00:11:09,620 ♬~ 139 00:11:09,620 --> 00:11:11,960 旦那様…。 140 00:11:11,960 --> 00:11:14,860 旦那様! 141 00:11:14,860 --> 00:11:17,760 あっ あ! すんまへん。 どこ見て歩いとんじゃ こら! 142 00:11:17,760 --> 00:11:19,960 すんまへん! 143 00:11:21,970 --> 00:11:25,310 <惣兵衛の姿はありませんでした> 144 00:11:25,310 --> 00:11:28,310 ああ 旦那様…。 145 00:11:46,590 --> 00:11:55,300 ♬~ 146 00:11:55,300 --> 00:11:58,200 せやから 何べんも言うてますとおり➡ 147 00:11:58,200 --> 00:12:01,940 炭坑で働く皆さんの事は 今後は➡ 148 00:12:01,940 --> 00:12:05,280 加野屋が 責任 持たしてもらいます。 149 00:12:05,280 --> 00:12:12,150 皆さんの事は 家の者と同じように 大切に思てますさかい。 150 00:12:12,150 --> 00:12:18,630 せやから お願いだす。 明日から 石炭 掘っとくなはれ。 151 00:12:18,630 --> 00:12:21,530 (紀作)旦那を連れてこんか! 旦那を。 152 00:12:21,530 --> 00:12:24,970 せやから 今は うちが加野屋の代表で…。 153 00:12:24,970 --> 00:12:29,470 (伊作)大阪の加野屋は 潰れかかっとるっちゅう噂やけん。 154 00:12:29,470 --> 00:12:32,370 (福太郎)ハハハハ! そら そうたい。➡ 155 00:12:32,370 --> 00:12:35,810 おなごなんかが 表に立つちゅうからたい。➡ 156 00:12:35,810 --> 00:12:40,680 どうせ炭坑やったっち うまい事いかんめえ! ハハハハ。 157 00:12:40,680 --> 00:12:45,490 そないな事あらしまへん。 掘ってくれはったら必ず売れます。 158 00:12:45,490 --> 00:12:49,360 前より給金が安うなるような事は 決して ございまへん。 159 00:12:49,360 --> 00:12:52,260 ほんなら そうちゃんねぇ。 160 00:12:52,260 --> 00:12:56,500 倍の賃金になるなら 働いてんよか。 161 00:12:56,500 --> 00:13:01,470 倍て…。 そないなもん出せる訳 あらしまへんやろが! 162 00:13:01,470 --> 00:13:04,940 何でだす? 何で こないに いつまでも➡ 163 00:13:04,940 --> 00:13:08,270 実にもならへん議論しか でけへんのだす? 164 00:13:08,270 --> 00:13:11,610 お互い ええ方向にいく意見や なかったら 話にもなりまへん。 165 00:13:11,610 --> 00:13:15,480 (福太郎)何 生意気 言うとっとか。 九州の男は➡ 166 00:13:15,480 --> 00:13:20,320 生まれた時から洗濯だらいまで おなごとは別にしちょるんじゃ! 167 00:13:20,320 --> 00:13:24,320 おなごと話すなんち ほんなこつバカらしか! 168 00:13:24,320 --> 00:13:27,960 (伊作) そうたい とっとと大阪に帰れ! 169 00:13:27,960 --> 00:13:30,300 (一同)帰れ 帰れ! 170 00:13:30,300 --> 00:13:34,630 (ざわめき) 171 00:13:34,630 --> 00:13:37,330 (大声で)この ひきょう者! 172 00:13:40,510 --> 00:13:45,150 おなごやからいうて 初めから見下して…。 173 00:13:45,150 --> 00:13:51,480 大体 あんたら 一体 誰から 生まれてきた思たはりますのや! 174 00:13:51,480 --> 00:13:54,990 おなごやいうて なめたら あきまへんで! 175 00:13:54,990 --> 00:13:59,490 うちは あんたらと まともな 話し合いがでけへん限り➡ 176 00:13:59,490 --> 00:14:02,760 決して 大阪へは帰りまへん! 177 00:14:02,760 --> 00:14:07,100 男も女も お互い助け合うて ええ世の中 作らん事には➡ 178 00:14:07,100 --> 00:14:09,440 どないなりますねん! この石頭! 179 00:14:09,440 --> 00:14:14,940 何ちゃ! せからしか! この転婆女郎が! 180 00:14:14,940 --> 00:14:17,780 ああ! 何しますねん! 若奥さん! 181 00:14:17,780 --> 00:14:20,450 おい いい加減やめんか! 182 00:14:20,450 --> 00:14:23,350 (銃声) 183 00:14:23,350 --> 00:14:26,120 ピ… ピストルやないか! 184 00:14:26,120 --> 00:14:31,420 (一同)うわ~っ! 185 00:14:36,830 --> 00:14:54,830 ♬~