1 00:00:01,850 --> 00:00:05,420 (あさ)うち この炭坑の改革をせな 思うんだす。 2 00:00:05,420 --> 00:00:08,090 (サトシ)だまされたら つまらんぞ。 こいつら➡ 3 00:00:08,090 --> 00:00:11,130 俺だち弱い者を 少ない銭で働かしち➡ 4 00:00:11,130 --> 00:00:14,970 ボロ儲けしよ思うとるとたい! そんな…。 5 00:00:14,970 --> 00:00:17,600 (菊)和歌山になんか 金輪際 行かしまへん! 6 00:00:17,600 --> 00:00:19,940 (惣兵衛) 何で 分かってくれへんのや! 7 00:00:19,940 --> 00:00:22,770 (はつ) どこも行かんといとくなはれ! 8 00:00:22,770 --> 00:00:25,810 (新次郎) わてら おんなじだすなぁ。 9 00:00:25,810 --> 00:00:29,650 置いてけぼりの さみしい者同士や。 10 00:00:29,650 --> 00:00:33,120 (カズ)たまには 大阪に帰ったら どげですか?➡ 11 00:00:33,120 --> 00:00:35,620 本当は奥さんも お寂しいでっしょ? 12 00:00:35,620 --> 00:00:40,460 (治郎作)俺だち山の男は ようけ口に出す事はせんけど➡ 13 00:00:40,460 --> 00:00:43,490 あんたに感謝しとる。 14 00:00:43,490 --> 00:00:47,330 (友厚)加野屋には あなたという ファースト・ペンギンがいてた。 15 00:00:47,330 --> 00:00:49,970 ファースト・ペンギン? 16 00:00:49,970 --> 00:00:53,470 (友厚)胸張って 堂々と海に飛び込むんや。 17 00:00:55,140 --> 00:01:01,640 (正吉)私に代わって この加野屋の 身代を継いでもらうのは…。 18 00:01:08,590 --> 00:01:11,920 榮三郎 お前や。 19 00:01:11,920 --> 00:01:14,620 (榮三郎)あ…。 20 00:01:16,590 --> 00:01:18,930 (よの)榮三郎。 21 00:01:18,930 --> 00:01:23,270 どないしましたんや? あっ すんまへん。 22 00:01:23,270 --> 00:01:27,970 へぇ しっかり継がせて頂きます。 (正吉)うん。 23 00:01:30,040 --> 00:01:33,980 ♬「朝の空を見上げて」 24 00:01:33,980 --> 00:01:38,450 ♬「今日という一日が」 25 00:01:38,450 --> 00:01:43,320 ♬「笑顔でいられるように」 26 00:01:43,320 --> 00:01:48,120 ♬「そっと お願いした」 27 00:01:48,120 --> 00:01:52,460 ♬「時には雨も降って」 28 00:01:52,460 --> 00:01:56,800 ♬「涙も溢れるけど」 29 00:01:56,800 --> 00:02:01,640 ♬「思い通りに ならない日は」 30 00:02:01,640 --> 00:02:06,410 ♬「明日 頑張ろう」 31 00:02:06,410 --> 00:02:10,750 ♬「ずっと見てる夢は」 32 00:02:10,750 --> 00:02:15,250 ♬「私が もう一人いて」 33 00:02:15,250 --> 00:02:19,590 ♬「やりたいこと 好きなように」 34 00:02:19,590 --> 00:02:23,460 ♬「自由にできる夢」 35 00:02:23,460 --> 00:02:27,760 ♬「人生は紙飛行機」 36 00:02:27,760 --> 00:02:33,100 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 37 00:02:33,100 --> 00:02:35,440 ♬「風の中を」 38 00:02:35,440 --> 00:02:37,770 ♬「力の限り」 39 00:02:37,770 --> 00:02:42,110 ♬「さあ 心のままに」 40 00:02:42,110 --> 00:02:46,980 ♬「365日」 41 00:02:46,980 --> 00:02:49,620 ♬「飛んで行け!」 42 00:02:49,620 --> 00:02:52,120 ♬「飛んでみよう!」 43 00:02:52,120 --> 00:02:54,460 ♬「飛んで行け!」 44 00:02:54,460 --> 00:02:58,330 ♬「飛んでみよう!」 45 00:02:58,330 --> 00:03:04,270 ああ 新次郎は 後見人として ますます 榮三郎を➡ 46 00:03:04,270 --> 00:03:07,100 あんじょう助けてやってや。 へぇ。 47 00:03:07,100 --> 00:03:13,240 それから 雁助やが あんたらの代が落ち着くまで➡ 48 00:03:13,240 --> 00:03:19,120 大番頭として いてもらう事にしましたんや。➡ 49 00:03:19,120 --> 00:03:24,590 やぁ 何べんも「のれん分け のれん分け」言うてたのに➡ 50 00:03:24,590 --> 00:03:28,460 あれよ あれよという間に 時代の波に流されてしもうて➡ 51 00:03:28,460 --> 00:03:31,460 このありさまや。 堪忍してな。 52 00:03:31,460 --> 00:03:35,100 (雁助)いいや 旦さん もったいない事でございます。 53 00:03:35,100 --> 00:03:38,970 あんたが頼りや。 まだ もうしばらく➡ 54 00:03:38,970 --> 00:03:43,610 加野屋を頼みますわなぁ。 55 00:03:43,610 --> 00:03:46,940 雁助 よろしゅうな。 56 00:03:46,940 --> 00:03:50,810 へぇ 若旦さん こちらこそ。 57 00:03:50,810 --> 00:03:54,680 (亀助)そやけど 旦さん そないに お元気だすのに➡ 58 00:03:54,680 --> 00:03:58,660 なにも まだ隠居なんか しはらんかて…。 そうだす。 59 00:03:58,660 --> 00:04:02,430 お父様がいてはれへんように なるやなんて心配だす。 60 00:04:02,430 --> 00:04:05,230 お父様がド~ンと いててくれはるさかい➡ 61 00:04:05,230 --> 00:04:07,900 うちは安心して 働かしてもろてますのに…。 62 00:04:07,900 --> 00:04:12,770 また えらい事言わはりますなぁ。 そんな弱音を吐いてたら➡ 63 00:04:12,770 --> 00:04:16,910 横にいてる あんまり ドンとしてへん 男ら2人が➡ 64 00:04:16,910 --> 00:04:21,410 陰で 涙流しますのやで。 へ? 65 00:04:21,410 --> 00:04:23,910 (うめ)おあさ様。 66 00:04:26,280 --> 00:04:29,290 すんまへん。 そないなつもりや…。 67 00:04:29,290 --> 00:04:32,590 わてなぁ そないな事で 泣かしまへんで。 68 00:04:32,590 --> 00:04:36,930 少しは泣いてくれはっても ええのになぁ。 ほんまだっせ。 69 00:04:36,930 --> 00:04:38,860 (笑い声) 70 00:04:38,860 --> 00:04:43,270 何せ 私は この よのと ちょっと➡ 71 00:04:43,270 --> 00:04:48,610 2人で ゆっくりしとう なりましたんや。 ハハッ。 72 00:04:48,610 --> 00:04:52,440 あさちゃん。 しっかり 男どもの おいどを➡ 73 00:04:52,440 --> 00:04:55,950 たたいておくんなはれや。 甘やかしたら あきまへんで。 74 00:04:55,950 --> 00:04:58,280 へ? 75 00:04:58,280 --> 00:05:00,880 へぇ! うん。 76 00:05:00,880 --> 00:05:07,560 まあ みんなで この加野屋の のれん➡ 77 00:05:07,560 --> 00:05:10,860 大事にしてな。 78 00:05:16,570 --> 00:05:21,440 あ~ぁ。 いよいよ わてらの代に なってしまいましたがな。 79 00:05:21,440 --> 00:05:23,910 いつかは いつかはて 思てましたけど➡ 80 00:05:23,910 --> 00:05:26,580 もう そないな時が 来てしまうてなぁ…。 何や? 81 00:05:26,580 --> 00:05:30,450 10の頃から覚悟できてましたやろ。 そら そやけど…➡ 82 00:05:30,450 --> 00:05:34,320 あのころとは もう 何もかもが違てしもてますやろ。 83 00:05:34,320 --> 00:05:39,160 もう江戸の昔の両替屋のように あぐらかいた商いでは あかん。 84 00:05:39,160 --> 00:05:42,430 生き残るための手だてを 日々考えな あかんのだっせ。 85 00:05:42,430 --> 00:05:45,090 そのとおり。 さすが跡取り。 86 00:05:45,090 --> 00:05:48,930 お前の言うとおりや。 しっかり 頼みまっせ! 87 00:05:48,930 --> 00:05:53,730 アイタタ。 お兄ちゃんこそ頼みますわ。 何やもう ひと事みたいに…。 88 00:06:00,880 --> 00:06:04,380 ≪お母様 ちょっと よろしおますやろか? 89 00:06:04,380 --> 00:06:06,680 へぇ どうぞ。 90 00:06:08,550 --> 00:06:10,890 失礼します。 91 00:06:10,890 --> 00:06:13,220 ちょうど よかった。 今なぁ➡ 92 00:06:13,220 --> 00:06:17,890 榮三郎が着る 紋付きの生地 選んでますのや。 93 00:06:17,890 --> 00:06:20,400 これ どうだす? 94 00:06:20,400 --> 00:06:25,070 へぇ それやったら おふさわしいのと違いますやろか。 95 00:06:25,070 --> 00:06:29,940 そうか。 ほんなら これに致しましょ。 96 00:06:29,940 --> 00:06:33,580 あの… お母様。 97 00:06:33,580 --> 00:06:37,450 お父様 ひょっとしたら どこか お体の調子でも➡ 98 00:06:37,450 --> 00:06:41,920 悪いのだすやろか? ここのとこ➡ 99 00:06:41,920 --> 00:06:45,760 また お腰の方が ようない事は 聞いてましたんやけど➡ 100 00:06:45,760 --> 00:06:49,430 急に隠居しはるやなんて…。 どっこも➡ 101 00:06:49,430 --> 00:06:52,760 悪いとこなんぞ あらしまへん。 102 00:06:52,760 --> 00:06:58,430 うちかてなぁ 榮三郎が継ぐのは まだ早い思てますのや。 103 00:06:58,430 --> 00:07:02,210 そやけどなぁ 旦那さんが➡ 104 00:07:02,210 --> 00:07:04,870 そろそろ休みたい 言わはんのやったら➡ 105 00:07:04,870 --> 00:07:09,750 ゆっくり 休ましてあげたいな 思いますのや。 106 00:07:09,750 --> 00:07:13,220 あの人は 早うに 先代 亡くさはって➡ 107 00:07:13,220 --> 00:07:16,890 若い頃から ず~っと長い事➡ 108 00:07:16,890 --> 00:07:22,390 この店のために 力尽くしてきはったんや。 109 00:07:22,390 --> 00:07:25,300 そうだすか。 110 00:07:25,300 --> 00:07:29,900 ほんまに お父様と お母様は いつも仲むつまじいて。 111 00:07:29,900 --> 00:07:33,570 当たり前だすがな。 あっ… せやけどなぁ➡ 112 00:07:33,570 --> 00:07:37,240 あの人も若い頃は やんちゃも 遊びも➡ 113 00:07:37,240 --> 00:07:40,740 しはったんやで。 え? お父様がだすか? 114 00:07:40,740 --> 00:07:46,550 うん そうや。 お茶に お香に 謡が好きでなぁ。 115 00:07:46,550 --> 00:07:50,450 もう どんだけ道楽しはった事か。 116 00:07:50,450 --> 00:07:55,450 あっ そや! ちょっと これ 見て。 おいで。 117 00:07:58,160 --> 00:08:01,700 わ~っ! ぎょうさん ありますなぁ。 118 00:08:01,700 --> 00:08:06,040 びっくりぽんや。 フフッ。 まあな そないゆうても➡ 119 00:08:06,040 --> 00:08:10,210 新次郎の道楽には 到底 かないまへんけどなぁ。 120 00:08:10,210 --> 00:08:12,710 へぇ…。 121 00:08:12,710 --> 00:08:15,040 はれ? ん? 122 00:08:15,040 --> 00:08:18,550 これは? 嫌やわ…➡ 123 00:08:18,550 --> 00:08:21,880 それは うちの嫁入り道具だすがな。 124 00:08:21,880 --> 00:08:24,390 それより こっちや。 なぁ! 125 00:08:24,390 --> 00:08:29,230 お披露目に要るもんは み~んな ここに そろってますさかいなぁ。 126 00:08:29,230 --> 00:08:33,100 …で 日取りは どないしますのや? 127 00:08:33,100 --> 00:08:37,930 日取り? 月が改まってからでは もう 縁起のええ日ぃゆうたら➡ 128 00:08:37,930 --> 00:08:41,240 限られますさかいなぁ。 はぁ…。 129 00:08:41,240 --> 00:08:45,580 しっかりしてぇな! ええ? 130 00:08:45,580 --> 00:08:50,410 襲名披露の取りしきりいうのは 奥の仕事。 131 00:08:50,410 --> 00:08:53,750 あんたが決めんで 誰が決めますのや! 132 00:08:53,750 --> 00:08:57,420 奥の仕事… へぇ。 133 00:08:57,420 --> 00:09:02,260 (かの)失礼します。 紋付きの件で 近江屋さんが来たはりますけど。 134 00:09:02,260 --> 00:09:07,030 ああ せやった。 新次郎のお着物 あつらえますよって➡ 135 00:09:07,030 --> 00:09:10,370 たまには あんさんも どないだす? あっ… いいや。 136 00:09:10,370 --> 00:09:13,870 うちは 今ある着物で 十分だすさかい。 137 00:09:13,870 --> 00:09:16,770 おおきに 失礼致します。 138 00:09:16,770 --> 00:09:22,880 はぁ~ 相変わらず 渋ちんでおますなぁ おあさ様は。 139 00:09:22,880 --> 00:09:28,750 ほんまやなぁ。 そやけど あささんにも➡ 140 00:09:28,750 --> 00:09:32,590 女の勘いうのが ありますのやなぁ。 141 00:09:32,590 --> 00:09:36,730 えらいこっちゃ えらいこっちゃ。 おあさ様 おみ足が…。 142 00:09:36,730 --> 00:09:39,560 うめ えらい事や。 大変なお仕事だす! 143 00:09:39,560 --> 00:09:44,400 <正吉の隠居宣言により 加野屋は大騒ぎとなりました> 144 00:09:44,400 --> 00:09:48,070 (弥七)とうとう 榮三郎さんが お家 継ぎはるで! おお! 145 00:09:48,070 --> 00:09:52,940 そうだっせ。 みんな より一層 気ぃ引き締めな。 な? へぇ! 146 00:09:52,940 --> 00:09:58,410 またも遠のく大番頭…。 147 00:09:58,410 --> 00:10:02,750 (クマ)いや~ おめでたいなぁ! (ツタ)心が弾みますなぁ! 148 00:10:02,750 --> 00:10:06,920 何したはるんだす? つまみ食いは あきまへんで。 149 00:10:06,920 --> 00:10:09,760 してへんわ! (クマ)おめでたいのは ええけど➡ 150 00:10:09,760 --> 00:10:14,260 こら ほんま えらい大仕事やわ。 (ふゆ)大仕事て…? 151 00:10:14,260 --> 00:10:20,940 そら 襲名披露ゆうのは 新しい家長を お披露目するゆう➡ 152 00:10:20,940 --> 00:10:24,440 お家にとって 一番大事な儀式やさかいなぁ。 153 00:10:24,440 --> 00:10:27,940 加野屋にとっては 45年ぶりのこっちゃし。 154 00:10:27,940 --> 00:10:30,450 (ツタ)そら 頑張らな あきまへんなぁ。 うん。 155 00:10:30,450 --> 00:10:33,120 <女中たちを まとめ上げ➡ 156 00:10:33,120 --> 00:10:36,150 お家の晴れの舞台が 滞りなく進むよう➡ 157 00:10:36,150 --> 00:10:40,860 裏から支える。 あさは 加野屋の奥様としての➡ 158 00:10:40,860 --> 00:10:44,290 初めての大仕事に 挑む事になりました> 159 00:10:44,290 --> 00:10:46,630 引き出物もなぁ…。 160 00:10:46,630 --> 00:10:50,500 案内状も 急いで書かなあきまへん。 161 00:10:50,500 --> 00:10:54,500 これ 見習うて お書きになったら どないだっしゃろ? 162 00:10:56,310 --> 00:11:00,080 せやなぁ。 表に出るより 粗相のないよう➡ 163 00:11:00,080 --> 00:11:03,880 裏を きちっと取りしきらな あかん。 えらい大役や。 164 00:11:05,580 --> 00:11:09,920 ツタ! (ツタ)へぇ。 試しに ここの一つ買うてきて。 165 00:11:09,920 --> 00:11:14,260 見てみな分からへんさかい。 へぇ。 みんな ご苦労さんだす。 166 00:11:14,260 --> 00:11:16,260 (一同)へぇ。 167 00:11:20,930 --> 00:11:24,270 ご苦労さんだす。 うちも気張るさかい➡ 168 00:11:24,270 --> 00:11:27,570 みんなで頑張りまひょな! (一同)へぇ! 169 00:11:31,610 --> 00:11:34,640 (うめ)やっぱり ブリの切り身で ええのと違います? 170 00:11:34,640 --> 00:11:39,950 あっこの味ええし。 いいや 見栄えも大事だす。 171 00:11:39,950 --> 00:11:44,820 鯛にしまひょ。 かけるとこには かけな あかんのや! 172 00:11:44,820 --> 00:11:47,290 多分。 173 00:11:47,290 --> 00:11:53,100 ほんなら 炊きもので 考えまひょか。 せやなぁ。 174 00:11:53,100 --> 00:11:57,470 八代目は次男の新次郎はん あんさんが継ぐんや➡ 175 00:11:57,470 --> 00:12:00,240 おまへんのかいな? 何言うてますのや。 176 00:12:00,240 --> 00:12:03,570 せっかく時代の変わり目 乗り越えられたいいますのに➡ 177 00:12:03,570 --> 00:12:06,080 何が悲しいて 店 潰さなあきまへんのや。 178 00:12:06,080 --> 00:12:09,910 (山屋)ハハハ。 そら違いないわ。 (笑い声) 179 00:12:09,910 --> 00:12:14,250 (美和)そないな お忙しい時に 申し訳あれへんのんだすけど➡ 180 00:12:14,250 --> 00:12:19,590 一つ お願いがあんのんだす。 お願い? 181 00:12:19,590 --> 00:12:26,930 へぇ。 うち 会わしてもらいたい お人がいてますねん。 182 00:12:26,930 --> 00:12:28,860 ほう。 183 00:12:28,860 --> 00:12:34,270 <そのころ あさの姉の はつは…> 184 00:12:34,270 --> 00:12:36,940 こら 甘いこと。 185 00:12:36,940 --> 00:12:41,810 せやろ。 お母ちゃんも 早 食べたらええのに。 186 00:12:41,810 --> 00:12:47,580 (栄達)そやけど お前が山越えて 和歌山まで行ってたとはなぁ。 187 00:12:47,580 --> 00:12:50,950 お母ちゃん説得するには いっぺん どないなとこか➡ 188 00:12:50,950 --> 00:12:54,820 この目ぇで 見とかなあかん 思いましてな。 それやったら➡ 189 00:12:54,820 --> 00:12:58,690 そないやて 何で言うてくれ はれへんかったんだすか? 190 00:12:58,690 --> 00:13:04,070 や そら… 万が一 その土地が ぺんぺん草も生えへん➡ 191 00:13:04,070 --> 00:13:07,100 荒れた土地やて分かったら お前 悲しむ思たんや。 192 00:13:07,100 --> 00:13:11,810 何にも言うてくれはれへん方が 悲しみます。 なぁ 藍之助。 193 00:13:11,810 --> 00:13:14,780 (藍之助)おいしい! (笑い声) 194 00:13:14,780 --> 00:13:19,920 (栄達)…で どないだしたんや? その土地は。 195 00:13:19,920 --> 00:13:27,590 へぇ。 まあ 正直なところ 土が硬うてな。➡ 196 00:13:27,590 --> 00:13:34,760 平地少のうて 田畑としては 恵まれてへん土地やった。 197 00:13:34,760 --> 00:13:37,670 ほれ 見た事か。 198 00:13:37,670 --> 00:13:41,970 いや お母ちゃん 話は ここからだす。 199 00:13:45,940 --> 00:13:49,610 (惣兵衛)確かに 田畑としては 向いてへん。➡ 200 00:13:49,610 --> 00:13:54,780 そやけど 周りのお百姓衆は その山の木 切り倒して➡ 201 00:13:54,780 --> 00:13:58,120 果物作りに 力 入れてはりますのや。 202 00:13:58,120 --> 00:14:00,890 果物作り? 203 00:14:00,890 --> 00:14:03,560 (惣兵衛)そうや。 204 00:14:03,560 --> 00:14:09,070 和歌山は 大阪と違て 海と山が いっぱいだす。 205 00:14:09,070 --> 00:14:12,570 南の海から黒潮に乗って 暖かい風が流れ込んできて➡ 206 00:14:12,570 --> 00:14:15,910 せやさかい 年中暖かい。 その暖かい陽気が➡ 207 00:14:15,910 --> 00:14:18,410 みかんに向いてるんやて。 208 00:14:20,580 --> 00:14:26,380 なぁ お母ちゃん そこから始めてみようやないか。 209 00:14:26,380 --> 00:14:32,190 私は行かへん言うてますやろ。 あの… お母様。 210 00:14:32,190 --> 00:14:36,060 大体 何で私が あんたらの言いなりにならな➡ 211 00:14:36,060 --> 00:14:39,260 あきまへんのや。 お母様 あの…。 212 00:14:39,260 --> 00:14:42,770 (菊)そもそも 山王寺屋が こないな事になったんも…。 213 00:14:42,770 --> 00:14:47,270 (大声で)お母様 聞いとくなはれ! 214 00:14:47,270 --> 00:14:54,970 ♬~