1 00:00:01,930 --> 00:00:09,000 (亀助)実は 納屋頭のサトシが 炭坑から逃げてしもたんだす。 2 00:00:09,000 --> 00:00:12,500 (あさ)え? サトシさんが? 3 00:00:12,500 --> 00:00:17,700 へぇ。 雁助さんが 炭坑に着きはった日ぃに…。 4 00:00:19,680 --> 00:00:27,550 [ 回想 ] (サトシ)きさん 誰な? (雁助)あんた 松造やな。 5 00:00:27,550 --> 00:00:32,690 (亀助)そのあと 2人で 何べんも話し込んではって➡ 6 00:00:32,690 --> 00:00:38,360 それから何日かしたら 姿が見えへんようになったんだす。 7 00:00:38,360 --> 00:00:40,700 荷物も 全部のうなってしもてて。 8 00:00:40,700 --> 00:00:43,200 (榮三郎)納屋頭がおらへんように なってしもたら➡ 9 00:00:43,200 --> 00:00:46,870 えらい事だすがな。 へぇ。 10 00:00:46,870 --> 00:00:51,070 何でだす? 何で サトシさん…。 11 00:00:57,880 --> 00:01:01,750 ♬「朝の空を見上げて」 12 00:01:01,750 --> 00:01:06,160 ♬「今日という一日が」 13 00:01:06,160 --> 00:01:11,030 ♬「笑顔でいられるように」 14 00:01:11,030 --> 00:01:15,830 ♬「そっと お願いした」 15 00:01:15,830 --> 00:01:20,170 ♬「時には雨も降って」 16 00:01:20,170 --> 00:01:24,510 ♬「涙も溢れるけど」 17 00:01:24,510 --> 00:01:29,380 ♬「思い通りにならない日は」 18 00:01:29,380 --> 00:01:34,190 ♬「明日 頑張ろう」 19 00:01:34,190 --> 00:01:38,520 ♬「ずっと見てる夢は」 20 00:01:38,520 --> 00:01:43,030 ♬「私が もう一人いて」 21 00:01:43,030 --> 00:01:47,370 ♬「やりたいこと 好きなように」 22 00:01:47,370 --> 00:01:51,240 ♬「自由にできる夢」 23 00:01:51,240 --> 00:01:55,540 ♬「人生は紙飛行機」 24 00:01:55,540 --> 00:02:00,810 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 25 00:02:00,810 --> 00:02:05,480 ♬「風の中を力の限り」 26 00:02:05,480 --> 00:02:11,990 ♬「さあ 心のままに」 27 00:02:11,990 --> 00:02:17,860 ほんまの事 申しますと 炭坑の後始末の方は➡ 28 00:02:17,860 --> 00:02:21,330 だいぶ手間取ってます。 え? 29 00:02:21,330 --> 00:02:26,200 爆発した坑道は 岩盤が もろなってしもてるさかい➡ 30 00:02:26,200 --> 00:02:30,340 そこを片づけながら 新しい坑道 作るいうのは➡ 31 00:02:30,340 --> 00:02:34,850 下手したら またすぐに 落盤事故になってしまいますし…。 32 00:02:34,850 --> 00:02:38,520 せやなぁ。 よっぽど気ぃ付けて 作業せなあかんな。 33 00:02:38,520 --> 00:02:44,860 へぇ。 雁助さんが毎日 親分や納屋頭と坑道入って➡ 34 00:02:44,860 --> 00:02:48,530 一つ一つ 厳しい 取り締まってはりますけど➡ 35 00:02:48,530 --> 00:02:53,200 それでも 炭坑を もういっぺん やり直すには➡ 36 00:02:53,200 --> 00:02:56,540 かなり月日がかかる事になる 思います。 37 00:02:56,540 --> 00:03:00,140 費用の方は どうや? 雁助 どない言うてました? 38 00:03:00,140 --> 00:03:06,310 それが お金も思てた以上に かさみそうで…。 39 00:03:06,310 --> 00:03:10,650 (榮三郎)そうか…。 40 00:03:10,650 --> 00:03:16,320 事故の後始末がついたら あの炭坑は もう売りまひょ。 41 00:03:16,320 --> 00:03:19,360 え? 炭坑を売るて!? 42 00:03:19,360 --> 00:03:23,200 (榮三郎)それしかありまへんやろ。 元 戻すまで手ぇかけてたら➡ 43 00:03:23,200 --> 00:03:27,330 今 店にある蓄え 全部 切り崩したかて足りまへん! 44 00:03:27,330 --> 00:03:30,840 ここで手放すのが一番や思います。 そやけど➡ 45 00:03:30,840 --> 00:03:34,170 今まで あの炭坑のおかげで…。 炭坑のおかげで➡ 46 00:03:34,170 --> 00:03:38,010 一時 店が潤うてたんは確かだす。 そやけど➡ 47 00:03:38,010 --> 00:03:42,180 雁助が言うてたとおり 両替商が 畑違いの炭坑を営むやなんて➡ 48 00:03:42,180 --> 00:03:44,850 所詮 無理な話やったんだす!➡ 49 00:03:44,850 --> 00:03:49,050 そやから こないな事になったんや ありまへんか? 50 00:03:51,360 --> 00:03:55,690 いいや…。 うちは嫌だす。 51 00:03:55,690 --> 00:03:59,530 うちは [外:DF5A6C2B9F26B1897FE58FD517EAF8FE]田様に あの山を宝の山にする言うて➡ 52 00:03:59,530 --> 00:04:04,370 約束して買うたんだす。 それに 石炭売って お金ためへん限り➡ 53 00:04:04,370 --> 00:04:07,140 加野屋は 銀行にかて なられしまへん。 54 00:04:07,140 --> 00:04:11,340 銀行になられへんかったら 時代に取り残され…。 お姉さん! 55 00:04:14,650 --> 00:04:19,320 もう銀行どころやおまへんのや。 56 00:04:19,320 --> 00:04:24,020 加野屋は 一から出直しだす。 57 00:04:26,190 --> 00:04:28,660 若旦さん。 58 00:04:28,660 --> 00:04:38,670 ♬~ 59 00:04:38,670 --> 00:04:45,370 何でだす? 何で こないな事に…。 60 00:04:47,010 --> 00:04:50,680 [ 回想 ] (友厚)ひょっとしたら これは ただの事故やのうて➡ 61 00:04:50,680 --> 00:04:54,550 誰かが 作為的に計画した事 なんかも分かりませんな。 62 00:04:54,550 --> 00:05:06,160 ♬~ 63 00:05:06,160 --> 00:05:11,970 [そして 翌日から 九州の炭坑に行った➡ 64 00:05:11,970 --> 00:05:14,310 大番頭の雁助の代わりに➡ 65 00:05:14,310 --> 00:05:17,980 番頭台には 亀助が座るようになりました] 66 00:05:17,980 --> 00:05:27,490 太政官札に政府紙幣 政府金属貨幣に国立銀行券て…。 67 00:05:27,490 --> 00:05:31,660 どんだけ お金が変わったら 落ち着くんやろか…。 68 00:05:31,660 --> 00:05:34,560 政府も どないしてええのか 分からへんのだすやろな。 69 00:05:34,560 --> 00:05:39,330 今の戦でも えらい国のお金 使てしもてるいうしなぁ。 70 00:05:39,330 --> 00:05:44,840 はぁ… 戦なんかに お金使て ほんま もったいない事だす。 71 00:05:44,840 --> 00:05:48,540 ちょっと 分けてほしいぐらいだすわ! 72 00:05:51,340 --> 00:05:56,210 ほんまだすなぁ。 政府にも困ったもんだすわ。 73 00:05:56,210 --> 00:05:59,950 …というか 困ったのは あのお二人や。 74 00:05:59,950 --> 00:06:03,790 店の中で あない 険悪な様子になってしもて…。 75 00:06:03,790 --> 00:06:07,960 (うめ)ほんまだすなぁ。 あないな ぶうたれた顔して。➡ 76 00:06:07,960 --> 00:06:12,800 おあさ様が あないな顔してる時は ほんまに折れはらへんのだす。 77 00:06:12,800 --> 00:06:17,970 (弥七)ほんま けったいな顔や。 …で 今の戦って何だす? 78 00:06:17,970 --> 00:06:22,840 こら 弥七! この店の手代 やらしてもろてるくせに お前➡ 79 00:06:22,840 --> 00:06:26,650 そないな事も知らんのかいな!? 今の戦いうたら➡ 80 00:06:26,650 --> 00:06:31,320 薩摩の西郷隆盛はんが 今の政府 倒そとしてる戦いやがな! 81 00:06:31,320 --> 00:06:36,190 ああ~ あれだすか。 あれだすかや あれへんで! 本当にもう…。 82 00:06:36,190 --> 00:06:41,660 そないな事いうたら 五代様も薩摩のお人だしたなぁ。 83 00:06:41,660 --> 00:06:45,530 (鍋をたたく音) 何や? 何や? (クマ)お昼~ お昼だっせ! 84 00:06:45,530 --> 00:06:49,170 ダッ うるさいな! クマ! お前 店 入ってきて➡ 85 00:06:49,170 --> 00:06:54,840 何してますのや? 何て 今日は 土曜日だす。 お昼どきだっせ。 86 00:06:54,840 --> 00:06:59,810 お昼? 番頭さんは ずっと 炭坑に行ってはったさかい➡ 87 00:06:59,810 --> 00:07:04,280 土曜日や日曜日に 店いてはるのは 久々だっただすなぁ。 88 00:07:04,280 --> 00:07:08,950 そうだす。 今日は えらい 客も少ないみたいで…。 89 00:07:08,950 --> 00:07:14,460 去年 官庁が 日曜日は休み 土曜日は半休て 決めましたやろ。 90 00:07:14,460 --> 00:07:17,360 それから そないな店が もう だいぶ増えてきたさかい➡ 91 00:07:17,360 --> 00:07:20,330 この加野屋も ちょっと まねして やってはるんだす。 92 00:07:20,330 --> 00:07:23,130 日曜が休み!? 93 00:07:23,130 --> 00:07:27,640 はぁ… ちょっと前に 暦が変わった思たら➡ 94 00:07:27,640 --> 00:07:29,970 いつの間に そない けったいな事に…。 95 00:07:29,970 --> 00:07:32,310 (弥七のせきばらい) 番頭さん。 96 00:07:32,310 --> 00:07:35,650 そない立派な番頭台 座ってはるくせに➡ 97 00:07:35,650 --> 00:07:39,520 そないな事も 知りはれへんのだっか? プッ。 98 00:07:39,520 --> 00:07:42,520 (笑い声) 何やと こら! 弥七! 99 00:07:42,520 --> 00:07:45,160 ちょっ こら! ちょちょ… 待て 弥七!➡ 100 00:07:45,160 --> 00:07:47,490 ちょっ 待たんか こら! あ~あ~。 101 00:07:47,490 --> 00:07:52,490 それにしても ぎょうさんの書き出しや…。 102 00:07:57,670 --> 00:08:00,940 ん? どないしましたんや? ふゆ。 103 00:08:00,940 --> 00:08:04,780 (ふゆ)へぇ。 それが 表に 見た事のない男の人がいてて➡ 104 00:08:04,780 --> 00:08:09,610 じっと こっちを見てはるんだす。 何や にらみつけてるみたいに。 105 00:08:09,610 --> 00:08:12,310 へ? へ!? 106 00:08:17,960 --> 00:08:21,290 ん? 誰も いてまへんけどなぁ。 107 00:08:21,290 --> 00:08:25,630 すんまへん。 うちの心配し過ぎ やったんやろか。 108 00:08:25,630 --> 00:08:28,300 どないな男だした? 背の高さは? 109 00:08:28,300 --> 00:08:30,970 年の頃は? 格好は? 何か こう 目立ったところ➡ 110 00:08:30,970 --> 00:08:33,470 あれへんかったか? 何か 姿 格好とか着物とか。 111 00:08:33,470 --> 00:08:37,980 え~っと ん~ 取り立てて目立つとこは…。 112 00:08:37,980 --> 00:08:40,650 へ? 亀助さん!? 113 00:08:40,650 --> 00:08:44,320 待っとくなはれ 亀助さん。 はぁ~ そうだす。 114 00:08:44,320 --> 00:08:46,650 こないな大きい道 出てきてしもたら➡ 115 00:08:46,650 --> 00:08:49,350 もう誰が その男か 分からしまへん。 116 00:08:50,990 --> 00:08:54,330 へぇ。 そやけど➡ 117 00:08:54,330 --> 00:08:59,330 気になるなぁ…。 確かに。 118 00:09:00,930 --> 00:09:05,800 (よの)おつむ てんてん。 ほら… いないない ばあ! 119 00:09:05,800 --> 00:09:10,940 (笑い声) (かの)笑た 笑た。➡ 120 00:09:10,940 --> 00:09:15,240 お~ 千代様。 フフフ。 121 00:09:22,950 --> 00:09:26,830 [それから数日後の事] 122 00:09:26,830 --> 00:09:31,630 へ? 九州の雁助さんから 手紙だすか? 123 00:09:31,630 --> 00:09:35,970 へぇ。 大旦さんと 新次郎さん宛てに届いてます。 124 00:09:35,970 --> 00:09:40,970 はれ? 新次郎さん また どこ行きはったんやろか? 125 00:10:00,660 --> 00:10:06,460 (雁助)「大旦那様。 大旦さんの言うてはったとおり➡ 126 00:10:06,460 --> 00:10:11,170 サトシという男は あの松造だした。➡ 127 00:10:11,170 --> 00:10:13,510 坑夫たちからも 聞き出したところ➡ 128 00:10:13,510 --> 00:10:17,380 松造は初めから 加野屋が この炭坑を買うた事を➡ 129 00:10:17,380 --> 00:10:22,680 快う思てへんかったみたいで 坑道に爆薬を仕掛けたのも➡ 130 00:10:22,680 --> 00:10:26,520 松造の組の手下だった事が 分かりました」。 131 00:10:26,520 --> 00:10:28,850 (雁助)再稼働に向けて…。 132 00:10:28,850 --> 00:10:32,190 (雁助)「松造を取り逃がした事 非常に無念であり➡ 133 00:10:32,190 --> 00:10:34,860 今すぐ 山をかき分けて ひっ捕まえてやりたい➡ 134 00:10:34,860 --> 00:10:37,900 ところではございますが 肝心の炭坑の復興に➡ 135 00:10:37,900 --> 00:10:41,730 思いの外 手間がかかり 身の空く時もないため➡ 136 00:10:41,730 --> 00:10:46,530 この事は ひとまず 警察に任せておこうと思います」。 137 00:10:48,370 --> 00:10:52,040 ほな そういう事で 今日も よろしゅう頼んます。 138 00:10:52,040 --> 00:10:54,550 くれぐれも怪我のないように。 (一同)へい! 139 00:10:54,550 --> 00:10:57,050 (宮部)うん。 大番頭さんの言うとおり➡ 140 00:10:57,050 --> 00:10:59,380 くれぐれも怪我のないように。 141 00:10:59,380 --> 00:11:03,150 (福太郎)今日もバリバリ働くばい。 (雁助)「また この事故で➡ 142 00:11:03,150 --> 00:11:05,990 一番 痛い思いをしたはずの 親分さんからは➡ 143 00:11:05,990 --> 00:11:09,830 『どうか許してやって下さい。 サトシは決して➡ 144 00:11:09,830 --> 00:11:12,730 根は悪い男ではない』と 何べんも言われています」。 145 00:11:12,730 --> 00:11:16,330 (治郎作)こら! そ~っとせんか そ~っと! くらすぞ きさん! 146 00:11:16,330 --> 00:11:19,000 (カズ)また そげん口の悪い事 言うてから! 147 00:11:19,000 --> 00:11:21,670 しゃあしいのも元気な証拠たい! 148 00:11:21,670 --> 00:11:24,580 (雁助)「こちらで まとめた 修復にかかる費用と➡ 149 00:11:24,580 --> 00:11:28,350 工程の見積もりと予定表を 同封致しますので➡ 150 00:11:28,350 --> 00:11:32,180 若奥さんに お渡し しといとくなはれ。 また…」。 151 00:11:32,180 --> 00:11:34,520 ご苦労さまでございます。 152 00:11:34,520 --> 00:11:38,190 (雁助)「親分のおかみさんから 若奥さんに ややこを連れて➡ 153 00:11:38,190 --> 00:11:42,030 炭坑に来るように 伝えてほしいとの事。➡ 154 00:11:42,030 --> 00:11:45,700 わても まだ こっちの水は合いまへんが➡ 155 00:11:45,700 --> 00:11:51,570 どうにか店のお役に立つため 性根を入れて頑張る所存です」。 156 00:11:51,570 --> 00:11:56,040 あ! 大番頭さんのお茶 うんと濃くて よかけん。 157 00:11:56,040 --> 00:11:59,380 うんと濃くて 苦くて飲めんくらいのこつ。 158 00:11:59,380 --> 00:12:03,980 へぇ。 (雁助) 「それでは 遠く北九州の地より」。 159 00:12:03,980 --> 00:12:06,650 おいしいなぁ これ。 160 00:12:06,650 --> 00:12:12,520 (雁助)「加野屋の繁栄を心から お祈りしております。 雁助」。 161 00:12:12,520 --> 00:12:17,160 何や 雁助 案外なじんでるみたいだすなぁ。 162 00:12:17,160 --> 00:12:21,660 ほんまだすなぁ。 それにしても…。 163 00:12:23,940 --> 00:12:28,870 さすが雁助さんだす。 えらい きっちり まとめてくれはって。 164 00:12:28,870 --> 00:12:33,870 炭坑の事なんか 何一つ 分かれへんて言うてはったのに。 165 00:12:37,350 --> 00:12:39,680 旦那様? 166 00:12:39,680 --> 00:12:42,350 (正吉)まさかと思うたけど…➡ 167 00:12:42,350 --> 00:12:48,030 お前の言うてるとおりやったなぁ。 (新次郎)へぇ…。 168 00:12:48,030 --> 00:12:55,530 あの松造と こんなふうに 出会うやなんてなぁ…。 169 00:12:55,530 --> 00:12:58,870 皮肉な巡り合わせや。 170 00:12:58,870 --> 00:13:03,140 松造? 松造て 誰だす? 171 00:13:03,140 --> 00:13:30,230 ♬~ 172 00:13:30,230 --> 00:13:34,930 今まで 何も言わんと悪かったな。 173 00:13:37,680 --> 00:13:43,350 松造いうのは わての幼なじみだす。 174 00:13:43,350 --> 00:13:48,690 前に いっぺん 話した事ありましたやろ? 175 00:13:48,690 --> 00:13:51,590 へぇ。 176 00:13:51,590 --> 00:13:58,700 あの松造が まさか 今 九州にいてて➡ 177 00:13:58,700 --> 00:14:05,300 炭坑で働いてるやて 思いもせぇへんかった。 178 00:14:05,300 --> 00:14:09,170 [ 回想 ] わてな 小ちゃい頃➡ 179 00:14:09,170 --> 00:14:12,810 同い年の幼なじみが いてましたんや。 180 00:14:12,810 --> 00:14:17,150 うちの店で働いてた 大番頭の息子でな。 181 00:14:17,150 --> 00:14:21,650 わてと そいつが10の頃 そのお父ちゃんが のれん分けで。 182 00:14:21,650 --> 00:14:27,530 その幼なじみと お母ちゃんは さんざん惨めな思いしたあげく➡ 183 00:14:27,530 --> 00:14:30,030 町 出てってしもた。 184 00:14:32,660 --> 00:14:37,360 あの時 松造は わてに言うたんや。 185 00:14:39,340 --> 00:14:43,210 「人殺し」てな。 186 00:14:43,210 --> 00:14:45,680 え…? 187 00:14:45,680 --> 00:14:50,380 あんだけ 仲よかったのにな…。