1 00:00:02,640 --> 00:00:07,580 [あさは 今まで炭坑を経営した 教訓を生かして➡ 2 00:00:07,580 --> 00:00:12,220 新しい鉱山でも 作業現場の細かい検査まで➡ 3 00:00:12,220 --> 00:00:16,420 自分でする事を怠りませんでした] 4 00:00:18,990 --> 00:00:23,730 [また 大阪に帰っては 商人仲間と活発に議論をし➡ 5 00:00:23,730 --> 00:00:27,230 時代の新しい流れを 見逃さないようにと➡ 6 00:00:27,230 --> 00:00:30,570 意気込みに燃えていました] 7 00:00:30,570 --> 00:00:36,240 (山屋)8年後に国会いうのが 出来るんやて。 国会だすか? 8 00:00:36,240 --> 00:00:39,910 時の移り変わりは 速いもんだすなぁ。 9 00:00:39,910 --> 00:00:41,950 [そして…] 10 00:00:41,950 --> 00:00:44,750 (あさ)ただいま戻りました。 (新次郎)あさ! 11 00:00:44,750 --> 00:00:47,420 ん? えらいこっちゃ えらいこっちゃ! 12 00:00:47,420 --> 00:00:49,760 旦那様 どないかしはったんだすか? 13 00:00:49,760 --> 00:00:52,790 亀助から手紙でな あさが借金して買うた炭坑から➡ 14 00:00:52,790 --> 00:00:55,560 ぎょうさん石炭が出たて! へ!? 15 00:00:55,560 --> 00:00:58,260 あんたの読みが 当たりましたんやで。 16 00:00:58,260 --> 00:01:01,700 めでたいこっちゃ! う… うわっ ちょっと旦那様! 17 00:01:01,700 --> 00:01:04,600 やっぱり わての奥さんは ただの奥さんやあらしまへんで! 18 00:01:04,600 --> 00:01:07,370 格別な 奥さんだす! ハハハ! 19 00:01:07,370 --> 00:01:10,040 あ~ 旦那様 やめとくなはれ! (新次郎の笑い声) 20 00:01:10,040 --> 00:01:13,380 キャ~! うわっ…。 (よの)あらま あらま! 21 00:01:13,380 --> 00:01:16,050 (千代)お帰りやす。 おっ! 22 00:01:16,050 --> 00:01:18,350 よっしゃ! 千代も おいで。 23 00:01:20,390 --> 00:01:22,720 よいしょ! 24 00:01:22,720 --> 00:01:26,390 (榮三郎)はぁ これで 一安心だすなぁ。 25 00:01:26,390 --> 00:01:29,430 (雁助)ほんまに 運の強い奥さんだすわ。 26 00:01:29,430 --> 00:01:31,900 (うめ)へぇ ほんまに。 27 00:01:31,900 --> 00:01:36,570 千代。 お母ちゃんな もっと気張りますさかいな! 28 00:01:36,570 --> 00:01:39,410 へぇ! うん。 29 00:01:39,410 --> 00:01:43,280 ♬「朝の空を見上げて」 30 00:01:43,280 --> 00:01:47,750 ♬「今日という一日が」 31 00:01:47,750 --> 00:01:52,620 ♬「笑顔でいられるように」 32 00:01:52,620 --> 00:01:57,420 ♬「そっと お願いした」 33 00:01:57,420 --> 00:02:01,690 ♬「時には雨も降って」 34 00:02:01,690 --> 00:02:06,030 ♬「涙も溢れるけど」 35 00:02:06,030 --> 00:02:10,900 ♬「思い通りにならない日は」 36 00:02:10,900 --> 00:02:15,710 ♬「明日 頑張ろう」 37 00:02:15,710 --> 00:02:20,050 ♬「ずっと見てる夢は」 38 00:02:20,050 --> 00:02:24,550 ♬「私が もう一人いて」 39 00:02:24,550 --> 00:02:28,890 ♬「やりたいこと 好きなように」 40 00:02:28,890 --> 00:02:32,760 ♬「自由にできる夢」 41 00:02:32,760 --> 00:02:37,060 ♬「人生は紙飛行機」 42 00:02:37,060 --> 00:02:42,400 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 43 00:02:42,400 --> 00:02:47,070 ♬「風の中を力の限り」 44 00:02:47,070 --> 00:02:53,580 ♬「さあ 心のままに」 45 00:02:53,580 --> 00:02:56,920 (友厚)そうですか! 石炭が出ましたか。 へぇ。 46 00:02:56,920 --> 00:02:59,820 前の山より もっと 採れるようになるいう話だすわ。 47 00:02:59,820 --> 00:03:02,520 あさなんか張り切って 「もっともっと 山 買うとこ」➡ 48 00:03:02,520 --> 00:03:05,860 なんて言いだしてしもて。 それは よかった。 49 00:03:05,860 --> 00:03:09,360 シンちゃんも そろそろ どないですか? は? 50 00:03:09,360 --> 00:03:13,030 今度 大阪に紡績会社が出来るの 知ってはりますか? 51 00:03:13,030 --> 00:03:15,700 はぁ 異国から入ってくる糸より➡ 52 00:03:15,700 --> 00:03:18,540 安う作れるかも分かれへんいう話 聞きましたわ。 53 00:03:18,540 --> 00:03:21,870 さすが 耳が早い! 石炭も よろしいけど➡ 54 00:03:21,870 --> 00:03:24,910 糸の産業は きっと これから はやります。 55 00:03:24,910 --> 00:03:28,380 シンちゃんも早速 調べてみたら よろし。 どないです? 56 00:03:28,380 --> 00:03:33,720 いいや。 わては お商売なんて 何も…。 はぁ。 57 00:03:33,720 --> 00:03:38,060 せやけどなぁ トモちゃん。 58 00:03:38,060 --> 00:03:40,730 わて 今まで お父ちゃんに言われても➡ 59 00:03:40,730 --> 00:03:43,230 お母ちゃんに言われても あの あさに言われたかて➡ 60 00:03:43,230 --> 00:03:47,100 「ああ 働かなあかんなぁ。 稼ぎたいなぁ」なんて➡ 61 00:03:47,100 --> 00:03:49,740 いっぺんも 思た事あれへんのだす。 62 00:03:49,740 --> 00:03:52,570 いっぺんもですか? へぇ いっぺんもだす。 63 00:03:52,570 --> 00:03:54,910 はぁ~。 そやけど 娘になぁ…。 64 00:03:54,910 --> 00:03:59,080 [ 回想 ] 何でだす? お父ちゃんは 何で 働かへんのだす? 65 00:03:59,080 --> 00:04:03,050 …なんて言われると これは こう グサ~ッと➡ 66 00:04:03,050 --> 00:04:06,890 ここに刺さりましてなぁ。 ほう グサ~ッとですか? 67 00:04:06,890 --> 00:04:10,690 そう グサ~ッと。 こないな事 初めてだすわ。 68 00:04:10,690 --> 00:04:12,730 (笑い声) 69 00:04:12,730 --> 00:04:15,560 いやいや… 笑い事やあらしまへんのや。 70 00:04:15,560 --> 00:04:20,030 アホみたいな話だすけどなぁ 父親いうのは 娘にだけは➡ 71 00:04:20,030 --> 00:04:23,540 一本 筋の通った かっこええ男やて➡ 72 00:04:23,540 --> 00:04:27,040 どっか こう 思われたいんだすやろなぁ。 73 00:04:27,040 --> 00:04:29,710 違いありません。 74 00:04:29,710 --> 00:04:35,380 それが 男いうもの。 へぇ たまりまへんわ。 75 00:04:35,380 --> 00:04:40,050 (美和)新次郎さん たまには一緒に どないだすか? 76 00:04:40,050 --> 00:04:42,390 ほう 久しぶりだすがな。 (美和)へぇ。 77 00:04:42,390 --> 00:04:50,730 ♬~(三味線) 78 00:04:50,730 --> 00:04:58,400 ♬「羽根や手鞠で 拍子よく」 79 00:04:58,400 --> 00:05:10,200 ♬「笑う門には 七福神の礼者 たのもう どうれ」 80 00:05:20,030 --> 00:05:25,900 (そろばんをはじく音) 81 00:05:25,900 --> 00:05:28,370 よっしゃ。 82 00:05:28,370 --> 00:05:32,040 ≪(よの)まあ 確かになぁ。➡ 83 00:05:32,040 --> 00:05:35,910 お母ちゃんが働いて お父ちゃんが あないやいうのは➡ 84 00:05:35,910 --> 00:05:40,380 ちょっと… いや だいぶん 変わってんのかも分かれへんなぁ。 85 00:05:40,380 --> 00:05:43,720 (かの)ほんに ほんに。 「何でだす?」言うて➡ 86 00:05:43,720 --> 00:05:46,220 聞いてええのやったら そら おばあちゃんかて➡ 87 00:05:46,220 --> 00:05:49,250 「何でだす?」言うて 聞きたいくらいだすわ。 88 00:05:49,250 --> 00:05:53,960 そやの? フフフ。 そうや そうや。 89 00:05:53,960 --> 00:05:56,930 そら すまん事で…。 90 00:05:56,930 --> 00:06:03,170 前はなぁ お父ちゃんや お母ちゃんに「ああし。➡ 91 00:06:03,170 --> 00:06:07,010 こうして」言うて 言うてた事も ありましたのやけどなぁ➡ 92 00:06:07,010 --> 00:06:09,680 もう それも今では 「まあ ええか」➡ 93 00:06:09,680 --> 00:06:13,350 そない思えるように なりましてなぁ。 94 00:06:13,350 --> 00:06:20,690 それぞれの夫婦には それぞれに合う形がある。➡ 95 00:06:20,690 --> 00:06:26,030 それぞれが お互いの話を よう聞いて➡ 96 00:06:26,030 --> 00:06:29,530 支え合うてんのやったら それは それで➡ 97 00:06:29,530 --> 00:06:33,870 一つの形なんかも 分からへんてなぁ。 98 00:06:33,870 --> 00:06:39,040 あんたには分からへんやろけど。 うん 分からへん。 99 00:06:39,040 --> 00:06:41,940 ううん よろし よろし。 100 00:06:41,940 --> 00:06:46,910 あんたの年で すぐに分かる方が おかしいのやさかい。 101 00:06:46,910 --> 00:06:49,680 失礼します。 102 00:06:49,680 --> 00:06:52,380 あっ お母ちゃん! 103 00:06:52,380 --> 00:06:55,720 お仕事 終わりはったんだすか? 104 00:06:55,720 --> 00:06:58,620 あささん 寝てへんのと違いますの? 105 00:06:58,620 --> 00:07:01,530 へぇ 大丈夫だす。 106 00:07:01,530 --> 00:07:05,330 この 今井のご実家が 贈ってくれはった おひなさまは➡ 107 00:07:05,330 --> 00:07:08,000 何べん見ても豪勢でおますなぁ! 108 00:07:08,000 --> 00:07:11,670 (さち)へぇ こない美しいの 初めて見ました。 109 00:07:11,670 --> 00:07:16,510 おおきに。 千代 お母ちゃんも手伝うてもええ? 110 00:07:16,510 --> 00:07:18,810 うん! うん。 111 00:07:20,680 --> 00:07:25,520 お母ちゃんと飾るの初めてや。 何 言うてますのや。 112 00:07:25,520 --> 00:07:30,020 去年は 炭坑 行ってたけど 1つの時も2つの時も➡ 113 00:07:30,020 --> 00:07:35,190 一緒に飾ってましたんやで。 あんたが覚えてへんだけだす。 114 00:07:35,190 --> 00:07:37,700 ふ~ん。 115 00:07:37,700 --> 00:07:40,600 お母ちゃんが小ちゃい頃はなぁ➡ 116 00:07:40,600 --> 00:07:44,200 いっつも お姉ちゃんと一緒に 飾ってましたんや。 117 00:07:44,200 --> 00:07:47,870 和歌山の? そう 和歌山の! 118 00:07:47,870 --> 00:07:50,910 みかんのお姉ちゃんや。 119 00:07:50,910 --> 00:07:54,050 そないいうたら あの時 お姉ちゃんが…。 120 00:07:54,050 --> 00:07:56,380 [ 回想 ] (はつ)おひなさんかて いろんな経験して➡ 121 00:07:56,380 --> 00:07:59,680 たくましゅうなって そやさかい 幸せになるんや。 122 00:08:02,990 --> 00:08:08,690 うちも お姉ちゃんも ほんまに そのとおりになるやてなぁ。 123 00:08:10,860 --> 00:08:14,330 千代は うちと違て 女の子らしいさかい➡ 124 00:08:14,330 --> 00:08:17,170 おひなさん よう似合うなぁ。 125 00:08:17,170 --> 00:08:20,210 まるで 小さい おひなさんみたいや。 126 00:08:20,210 --> 00:08:22,980 お母ちゃんは あかん。 小さい頃から➡ 127 00:08:22,980 --> 00:08:26,680 おひなさん 振り回して…。 せやなぁ。 128 00:08:26,680 --> 00:08:30,550 お母ちゃんは おびなさまみたいや。 129 00:08:30,550 --> 00:08:34,020 へ? お… おびな? 130 00:08:34,020 --> 00:08:39,720 お母ちゃんは めびなさまより おびなさまみたいや。 131 00:08:43,030 --> 00:08:45,930 おびなさまて…。 132 00:08:45,930 --> 00:08:49,700 [そして 日はたち➡ 133 00:08:49,700 --> 00:08:54,370 五代の言っていたとおり 政府は 日本銀行を作り➡ 134 00:08:54,370 --> 00:08:59,040 近代的な金融の制度を 整えていきました] 135 00:08:59,040 --> 00:09:20,670 ♬~ 136 00:09:20,670 --> 00:09:23,570 ただいま~。 137 00:09:23,570 --> 00:09:26,540 ああ…。 138 00:09:26,540 --> 00:09:31,540 あれから もう1年か…。 139 00:09:38,220 --> 00:09:42,520 子どもらしい ええ夢やなぁ。 140 00:09:45,690 --> 00:09:51,500 お姉さん ちょっと よろしおますか? 141 00:09:51,500 --> 00:09:53,700 へぇ。 142 00:09:55,370 --> 00:10:00,240 去年の七夕飾りだす。 ああ…。 143 00:10:00,240 --> 00:10:04,380 いつか お姉さんのお手すきの時に 見せよ思てたんだすけど➡ 144 00:10:04,380 --> 00:10:07,710 なかなか そないな時が 見つからへんままで。 145 00:10:07,710 --> 00:10:11,580 そうだすか… すんまへん。 146 00:10:11,580 --> 00:10:16,050 千代ちゃん ほんまに 上手に作れたんだす。 147 00:10:16,050 --> 00:10:23,930 ああ これ 覚えてます。 上手に作ったなぁて。 148 00:10:23,930 --> 00:10:28,070 今年は これより もっと上手に作れたんだす。 149 00:10:28,070 --> 00:10:30,270 ふ~ん。 150 00:10:41,410 --> 00:10:47,090 (千代)「おかあちゃんと いっぱい あそべますように」。 151 00:10:47,090 --> 00:11:07,710 ♬~ 152 00:11:07,710 --> 00:11:12,580 堪忍やで… 千代。 153 00:11:12,580 --> 00:12:02,890 ♬~ 154 00:12:02,890 --> 00:12:07,700 [あさは 泣きました] 155 00:12:07,700 --> 00:12:37,000 ♬~ 156 00:12:38,660 --> 00:12:42,600 近頃 思うのや。 新次郎さんいう人は➡ 157 00:12:42,600 --> 00:12:46,740 ほんまは ただ 女房を見守るだけの男やない。 158 00:12:46,740 --> 00:12:50,610 ほんまは もっと 大きい事のできる男やないかて。 159 00:12:50,610 --> 00:12:56,080 「いいや。 見守るだけの男だす」て➡ 160 00:12:56,080 --> 00:13:00,920 新次郎さんやったら そない言わはる思います。 161 00:13:00,920 --> 00:13:06,690 あのお方は そないなふうに 思われるのが お嫌いだすさかい。 162 00:13:06,690 --> 00:13:10,030 なるほど。 163 00:13:10,030 --> 00:13:15,370 せやけど うちも あのお方が 人 引き付けるのは➡ 164 00:13:15,370 --> 00:13:21,710 ただ お優しいからだけや あれへんて 前から思てました。 165 00:13:21,710 --> 00:13:24,610 なるほど。 166 00:13:24,610 --> 00:13:26,910 ほな また。 167 00:13:29,380 --> 00:13:31,320 (物音) 168 00:13:31,320 --> 00:13:34,050 五代様! 大丈夫だすか? 169 00:13:34,050 --> 00:13:36,960 静かに…。 170 00:13:36,960 --> 00:13:39,390 うぅ…。 171 00:13:39,390 --> 00:13:42,290 大丈夫。 172 00:13:42,290 --> 00:13:47,730 そやけど ひょっとしたら 五代様…。 どうか! 173 00:13:47,730 --> 00:13:51,230 この事は内密に。 174 00:13:57,740 --> 00:14:02,350 え~ もうちょっと 近づいて下さ~い。 175 00:14:02,350 --> 00:14:06,180 へぇ。 写真やなんて ドキドキします。 176 00:14:06,180 --> 00:14:10,060 動いたら あかんて ほんま? 177 00:14:10,060 --> 00:14:12,960 動いたら あかんで。 じ~っとな。 178 00:14:12,960 --> 00:14:16,360 写真屋さんが「もうええ」言うまで 動いたら あかんで。 179 00:14:16,360 --> 00:14:19,700 うち 自信あらしまへん。 何 言うてますのや。 180 00:14:19,700 --> 00:14:22,200 ほなら いきますよってな。 181 00:14:22,200 --> 00:14:26,040 千代 笑いますのやで? へぇ! 182 00:14:26,040 --> 00:14:29,370 はい 撮りま~す。 183 00:14:29,370 --> 00:14:32,670 え? もう!? 動いたら あかんで。