1 00:00:02,620 --> 00:00:09,360 [和歌山の はつのもとに あさから手紙が届いていました] 2 00:00:09,360 --> 00:00:13,230 (惣兵衛)はつ。 そないな顔すんな。 3 00:00:13,230 --> 00:00:18,360 あいつの話 もっと ちゃ~んと 聞いたられへんかった➡ 4 00:00:18,360 --> 00:00:20,870 わしらも悪いんや。 5 00:00:20,870 --> 00:00:25,710 (はつ)いいや。 うちは…。 6 00:00:25,710 --> 00:00:30,040 うちは 藍之助が許せまへん。 7 00:00:30,040 --> 00:00:32,380 旦那様に あない ひどい事 言うて➡ 8 00:00:32,380 --> 00:00:36,050 そのまま いてへんように なるやなんて! 9 00:00:36,050 --> 00:00:54,070 ♬~ 10 00:00:54,070 --> 00:00:57,940 ♬「朝の空を見上げて」 11 00:00:57,940 --> 00:01:02,340 ♬「今日という一日が」 12 00:01:02,340 --> 00:01:07,210 ♬「笑顔でいられるように」 13 00:01:07,210 --> 00:01:12,020 ♬「そっと お願いした」 14 00:01:12,020 --> 00:01:16,360 ♬「時には雨も降って」 15 00:01:16,360 --> 00:01:20,690 ♬「涙も溢れるけど」 16 00:01:20,690 --> 00:01:25,570 ♬「思い通りにならない日は」 17 00:01:25,570 --> 00:01:30,370 ♬「明日 頑張ろう」 18 00:01:30,370 --> 00:01:34,710 ♬「ずっと見てる夢は」 19 00:01:34,710 --> 00:01:39,210 ♬「私が もう一人いて」 20 00:01:39,210 --> 00:01:43,550 ♬「やりたいこと 好きなように」 21 00:01:43,550 --> 00:01:47,420 ♬「自由にできる夢」 22 00:01:47,420 --> 00:01:51,720 ♬「人生は紙飛行機」 23 00:01:51,720 --> 00:01:57,060 ♬「願い乗せて飛んで行くよ」 24 00:01:57,060 --> 00:02:01,670 ♬「風の中を力の限り」 25 00:02:01,670 --> 00:02:08,010 ♬「さあ 心のままに」 26 00:02:08,010 --> 00:02:10,840 (榮三郎)縁談いうのは お嬢様の事だすのか? 27 00:02:10,840 --> 00:02:15,180 そうですのや。 実は 娘に 愚痴こぼされましてな。 28 00:02:15,180 --> 00:02:19,020 お父ちゃんの言うとおり 女学校へ入ってみたはええけど➡ 29 00:02:19,020 --> 00:02:22,890 卒業して2年たっても 何にも役に立つ場所➡ 30 00:02:22,890 --> 00:02:25,790 あれへんてなぁ。 (あさ)あれまあ。 31 00:02:25,790 --> 00:02:28,690 ずっと学校で ええ成績やったさかい➡ 32 00:02:28,690 --> 00:02:32,200 調子に乗って 女学校へ 入れてしもたんでっけど➡ 33 00:02:32,200 --> 00:02:35,870 まあ 確かに 「古事記」の暗唱ができても➡ 34 00:02:35,870 --> 00:02:39,370 数学ができても どないも ならしまへん。 35 00:02:39,370 --> 00:02:44,710 行き遅れんうちに 嫁入り先 決めてやらな思いましてな。 36 00:02:44,710 --> 00:02:48,380 それで お嬢さんも 早 お嫁に行きたいて➡ 37 00:02:48,380 --> 00:02:51,720 言うてはりますのんか? それが そないでもないのが➡ 38 00:02:51,720 --> 00:02:56,390 問題ですのや。 変に知恵が ついてしもたもんやさかい➡ 39 00:02:56,390 --> 00:03:01,230 せっかく身につけた学が 「宝の持ち腐れ」やなんて➡ 40 00:03:01,230 --> 00:03:04,830 生意気な事 言いますのや。 (榮三郎の笑い声) 41 00:03:04,830 --> 00:03:09,670 [女性が 学ぶという切符を 手に入れたとしても➡ 42 00:03:09,670 --> 00:03:12,340 思うように 船をこぎ出す事は➡ 43 00:03:12,340 --> 00:03:17,010 あさが考えるより ずっと難しい事だったのでした] 44 00:03:17,010 --> 00:03:19,710 う~ん…。 45 00:03:22,680 --> 00:03:26,550 (平十郎)縁談ですか。 得意先から 心当たり当たってみます。 46 00:03:26,550 --> 00:03:32,360 いや うちが思うだけだすけど おなごかて➡ 47 00:03:32,360 --> 00:03:36,230 男はんと おんなじぐらいに 働き者やと思うんだす。 48 00:03:36,230 --> 00:03:39,700 (美和)そうだすなぁ。 殿方かて➡ 49 00:03:39,700 --> 00:03:44,200 「わては 働きたない」言う方も いてますしなぁ。 へぇ。 50 00:03:44,200 --> 00:03:47,110 (笑い声) 51 00:03:47,110 --> 00:03:50,710 働くのが 得手か不得手かいうのは➡ 52 00:03:50,710 --> 00:03:53,610 男や女やいうのとは 関わりあれへん。 53 00:03:53,610 --> 00:03:56,580 一人一人の問題やて思うんだす。 54 00:03:56,580 --> 00:04:00,520 (平十郎)あ… へぇ。 明治の御世になる前かて➡ 55 00:04:00,520 --> 00:04:04,660 おなごは お家の中や 田畑や炭坑でかて➡ 56 00:04:04,660 --> 00:04:09,000 ほんまに よう働いてきました。 ただ その働いてるのが➡ 57 00:04:09,000 --> 00:04:11,900 家業や家の中での事やったり➡ 58 00:04:11,900 --> 00:04:14,670 行儀見習いのためやったり しただけで…。 59 00:04:14,670 --> 00:04:18,540 まあ そうだすなぁ。 どんなに働いても➡ 60 00:04:18,540 --> 00:04:21,540 おなごに仕事いう考え方自体が➡ 61 00:04:21,540 --> 00:04:24,340 この国には ありまへなんださかいなぁ。 62 00:04:24,340 --> 00:04:28,510 そうだすのや。 そないな中で➡ 63 00:04:28,510 --> 00:04:33,020 美和さんは よう一人で お三味線のお師匠さんしたり➡ 64 00:04:33,020 --> 00:04:36,360 こないなお店 出そうやなんて 思いはりましたなぁ。 65 00:04:36,360 --> 00:04:41,860 お分かりだすやろけど ここは うちの力だけで作ったもんや➡ 66 00:04:41,860 --> 00:04:48,630 あらしまへん。 五代様や 大勢の男はんに助けて頂きました。 67 00:04:48,630 --> 00:04:51,330 お待たせ致しました。 68 00:05:01,650 --> 00:05:04,320 ありがとう。 69 00:05:04,320 --> 00:05:09,990 はぁ。 ここは おなごの給仕さんも 雇てはりますのやなぁ。 70 00:05:09,990 --> 00:05:14,660 へぇ 広告出したら あっという間に集まりました。 71 00:05:14,660 --> 00:05:17,160 あささんが言うてはったとおり➡ 72 00:05:17,160 --> 00:05:21,670 自分の手ぇで稼いでみたい思う おなごが ようけ いてたみたいで。 73 00:05:21,670 --> 00:05:25,540 華やかで よろしいですね。 へぇ! フフフ。 74 00:05:25,540 --> 00:05:30,840 そうや その手がありました! 75 00:05:30,840 --> 00:05:34,680 はぁ? おなごの行員を雇うて? 76 00:05:34,680 --> 00:05:37,580 しばらくは 行員の補助として 働いてもろて➡ 77 00:05:37,580 --> 00:05:41,020 いずれ正式に 女子行員にしたい思てます。 78 00:05:41,020 --> 00:05:44,360 (3人)それは あきまへん。 え!? 79 00:05:44,360 --> 00:05:47,690 (新次郎)おっ お前もか? へぇ 当然だす。 80 00:05:47,690 --> 00:05:52,370 へぇさんもだすのか? へぇ。 奥さんの考えの斬新さは買います。 81 00:05:52,370 --> 00:05:56,700 そやけど この意見は 取り入れる訳にはいきません。 82 00:05:56,700 --> 00:06:01,540 おなごを 銀行の内側に入れるのは➡ 83 00:06:01,540 --> 00:06:05,310 難しいと思います。 何でだす? 84 00:06:05,310 --> 00:06:11,180 おなごが お金を扱うのは 難しいと思います。 85 00:06:11,180 --> 00:06:14,650 そない言わはりますけど へぇさんが さっき➡ 86 00:06:14,650 --> 00:06:18,320 華やかで ええなぁ言うてた おなごの給仕さんたちかて➡ 87 00:06:18,320 --> 00:06:21,660 お金 扱うてはります。 はっきり言います。 88 00:06:21,660 --> 00:06:26,170 おなごは 数字に弱いものじゃ ないでしょうか。 89 00:06:26,170 --> 00:06:30,000 それは今まで おなごが実学を 十分 まともに学べる機会が➡ 90 00:06:30,000 --> 00:06:34,840 なかったさかいだす。 ほかに理由あらしまへんのか? 91 00:06:34,840 --> 00:06:37,880 わても それは無謀や思いますわ。 92 00:06:37,880 --> 00:06:42,720 今まで どないな両替屋も銀行も おなごが働いてたいう事は➡ 93 00:06:42,720 --> 00:06:45,550 いっぺんも あらしまへん。 それは世間が➡ 94 00:06:45,550 --> 00:06:48,690 おなごが店に入る事を 求めてへんさかいだす。 95 00:06:48,690 --> 00:06:51,590 それを加野銀行が 急に雇うやなんてなったら➡ 96 00:06:51,590 --> 00:06:54,030 せっかく今まで得た お客さんからの信用➡ 97 00:06:54,030 --> 00:06:57,700 失いかねまへん。 頭取の考えは分かります。 98 00:06:57,700 --> 00:07:01,670 せやけど 今まで ありえへんかった事やさかい➡ 99 00:07:01,670 --> 00:07:05,810 よけ もし 成功したら 先手打った加野屋は➡ 100 00:07:05,810 --> 00:07:09,980 必ず ほかの銀行を 大きゅう引き離す事がでけます。 101 00:07:09,980 --> 00:07:13,480 う~ん…。 うちは とことん選んで➡ 102 00:07:13,480 --> 00:07:17,980 信用できる おなごだけ 採用しよ思てます。 103 00:07:17,980 --> 00:07:21,650 男子の行員に引け取らへん 実力をつける事は➡ 104 00:07:21,650 --> 00:07:23,990 簡単な事やあらしまへん。 105 00:07:23,990 --> 00:07:27,830 そやけど どないな苦労も根性出して➡ 106 00:07:27,830 --> 00:07:31,700 ついてきてくれる子だけを 選びます。 107 00:07:31,700 --> 00:07:36,540 男とか おなごとかいう隔てのう 一人の人間として➡ 108 00:07:36,540 --> 00:07:40,340 その子の力 生かしたげたいんだす。 109 00:07:40,340 --> 00:07:43,010 それは かなり冒険…。 110 00:07:43,010 --> 00:07:47,850 そのとおりだす。 せやさかい その子たちの お給金も➡ 111 00:07:47,850 --> 00:07:52,180 信用してもらえるまで うちが用意しよ思てます。 112 00:07:52,180 --> 00:07:54,520 (平十郎 榮三郎)え? 113 00:07:54,520 --> 00:07:58,690 この試みの責任は 一切 うちが負いますさかい➡ 114 00:07:58,690 --> 00:08:02,660 どうか… どうか やらしとくなはれ! 115 00:08:02,660 --> 00:08:06,130 お兄ちゃんは どないだす? へ? わてだすか? 116 00:08:06,130 --> 00:08:09,030 そうだす。 お兄ちゃんかて 今 わてらと一緒に➡ 117 00:08:09,030 --> 00:08:11,640 「それは あきまへん」 言うてましたやろ? へぇ。 118 00:08:11,640 --> 00:08:15,340 う~ん わてはなぁ…。 119 00:08:18,980 --> 00:08:23,480 銀行の表に おなごはんが出て➡ 120 00:08:23,480 --> 00:08:26,990 よからぬ客に おいどでも触られたら➡ 121 00:08:26,990 --> 00:08:29,820 どないするつもりやてなぁ。 122 00:08:29,820 --> 00:08:33,490 はぁ? そないなゲスなやからいうのは➡ 123 00:08:33,490 --> 00:08:35,830 この世には 少なからず いてますのや。 124 00:08:35,830 --> 00:08:38,630 それが どないしても 心配なんだす。 125 00:08:40,670 --> 00:08:43,570 働く おなごの 大事な おいどは➡ 126 00:08:43,570 --> 00:08:46,840 必ず うちが守ってみせます。 127 00:08:46,840 --> 00:08:49,680 そうか。 それやったら よろし。 128 00:08:49,680 --> 00:08:54,350 店に おなごはんがいてくれたら 店も華やぎますやろな。 129 00:08:54,350 --> 00:08:58,020 はぁ…。 ハ… ハハ…。 130 00:08:58,020 --> 00:09:00,990 何や お兄ちゃんいう人は もう…。 131 00:09:00,990 --> 00:09:05,760 それから2人とも 一つ忘れてますけどなぁ。 132 00:09:05,760 --> 00:09:10,660 この あさも 一応 おなごだす。 133 00:09:10,660 --> 00:09:15,300 この おなごはんは 昔っから店の内側で働いて➡ 134 00:09:15,300 --> 00:09:19,970 大金も よう扱うてましたけど いっぺんも計算 間違えた事➡ 135 00:09:19,970 --> 00:09:23,310 あらしまへんのやで。 なぁ? へぇ。 136 00:09:23,310 --> 00:09:27,650 せやけど 一応 おなごとは 何だすか? 137 00:09:27,650 --> 00:09:30,320 (笑い声) 138 00:09:30,320 --> 00:09:32,650 どないな おなごが 働くようになんのか➡ 139 00:09:32,650 --> 00:09:34,950 楽しみな事だすな。 140 00:09:38,990 --> 00:09:42,330 [こうして加野銀行は➡ 141 00:09:42,330 --> 00:09:47,000 銀行で働く女性の募集を 始めました] 142 00:09:47,000 --> 00:09:49,030 (ざわめき) 143 00:09:49,030 --> 00:09:51,870 (千代) えらい人気ありますのやなぁ。 144 00:09:51,870 --> 00:09:55,670 [銀行で女性が働けるという噂は➡ 145 00:09:55,670 --> 00:10:02,010 巡りに巡って100人もの女性から 応募が殺到しました] 146 00:10:02,010 --> 00:10:07,310 娘だす。 今日は どうぞ よろしゅう。 へぇ。 147 00:10:08,890 --> 00:10:15,560 [まず基礎学科試験 続いて 接客実地試験を行いました。➡ 148 00:10:15,560 --> 00:10:18,560 遊び半分な気持ちで 応募した者や➡ 149 00:10:18,560 --> 00:10:21,700 気分だけで 職業婦人に憧れている者は➡ 150 00:10:21,700 --> 00:10:25,040 ここで ふるいにかけられました] 151 00:10:25,040 --> 00:10:27,370 (ツル)おいでなさいませ。 お… おい…。 152 00:10:27,370 --> 00:10:33,050 [意欲的で知性あふれる女子だけが 選ばれ…] 153 00:10:33,050 --> 00:10:38,720 銀行に大切なもんは 何や思いはりますか? 154 00:10:38,720 --> 00:10:43,590 え~っと…。 [更に 最後は あさ自らが面接] 155 00:10:43,590 --> 00:10:46,390 何で うちで働きたいて 思いはったんだすか? 156 00:10:46,390 --> 00:10:50,060 はい。 学校では ずっと一番でした。 157 00:10:50,060 --> 00:10:55,730 大阪一とうたわれる加野銀行でも 必ず お役に立てると思てます。 158 00:10:55,730 --> 00:10:58,400 何で うちで働きたい 思いはったんだすか? 159 00:10:58,400 --> 00:11:00,670 (サカエ)はい…。 160 00:11:00,670 --> 00:11:05,540 本当 申しましたら はっきり お答えができるほど➡ 161 00:11:05,540 --> 00:11:10,180 自らの中に 確信がある訳やございません。 162 00:11:10,180 --> 00:11:14,690 せやけど ここへ来たら きっと 私にも道が開ける。 163 00:11:14,690 --> 00:11:17,590 そない思たんです。 164 00:11:17,590 --> 00:11:23,030 [器量や愛想のよさよりも 真面目で根性の据わっている➡ 165 00:11:23,030 --> 00:11:26,900 打たれ強い女子を 注意深く見極め➡ 166 00:11:26,900 --> 00:11:31,600 最終的に 4人の女性が選ばれました] 167 00:11:34,640 --> 00:11:38,380 高木ツルでございます。 よろしゅうお願い致します。 168 00:11:38,380 --> 00:11:42,250 (すず)末松すずでございます。 よろしゅうお願い致します。 169 00:11:42,250 --> 00:11:46,250 (ハト)中川ハトでございます。 よろしゅうお願い致します。 170 00:11:46,250 --> 00:11:51,250 工藤サカエでございます。 よろしゅうお願い致します。 171 00:11:54,930 --> 00:11:58,060 長い間 ご苦労さんだした。 172 00:11:58,060 --> 00:12:03,870 あなた方4人を 加野銀行の女子行員候補として➡ 173 00:12:03,870 --> 00:12:08,340 見習い採用と致します。 (4人)はい。 174 00:12:08,340 --> 00:12:11,680 十何年も おなごとして 生きてきたんやさかい➡ 175 00:12:11,680 --> 00:12:16,020 よう分かったはる思いますけど 今 この世は➡ 176 00:12:16,020 --> 00:12:21,890 どっちかいうたら 男はんが 生きやすいようにできてます。 177 00:12:21,890 --> 00:12:27,360 あなた方4人が 何か 小さい失敗でも➡ 178 00:12:27,360 --> 00:12:32,200 ちょっと しようもんなら 「ほれ 見た事か。 これやさかい➡ 179 00:12:32,200 --> 00:12:35,030 おなごは あかんのや」なんて 言いとうて言いとうて➡ 180 00:12:35,030 --> 00:12:39,370 ウズウズしてる男はんが 周りに ぎょうさんいてます。 181 00:12:39,370 --> 00:12:45,710 男に交じって働くいうのは そういう事だす。 182 00:12:45,710 --> 00:12:51,380 せやさかい 失敗は 一つもしたら あきまへん。 183 00:12:51,380 --> 00:12:55,050 一つもだす。 184 00:12:55,050 --> 00:12:58,390 …て言うてもな フフッ。 185 00:12:58,390 --> 00:13:02,660 この うちも 何べんも ようけ失敗してきたんだす。 186 00:13:02,660 --> 00:13:07,530 そやけど 志は高う持ちまひょ。 187 00:13:07,530 --> 00:13:11,000 悪いけど 当分の間➡ 188 00:13:11,000 --> 00:13:15,670 男子行員より1時間早 出勤しとくなはれ。 (4人)はい。 189 00:13:15,670 --> 00:13:20,550 あなた方4人の進む道の後ろには ぎょうさんの➡ 190 00:13:20,550 --> 00:13:25,020 これから働きたいて思てる おなごたちがいてます。 191 00:13:25,020 --> 00:13:31,690 あなた方は これから外で働く おなごたちのファースト・ペンギンや。 192 00:13:31,690 --> 00:13:36,390 道を切り開くんだす。 (4人)はい! 193 00:13:38,360 --> 00:13:41,270 [あさは それから…] 194 00:13:41,270 --> 00:13:47,870 ご破算に願いましては 5円70銭なり 1円30銭なり…。 195 00:13:47,870 --> 00:13:53,210 [毎朝一番に出勤し 採用した 4人の女子行員候補たちの➡ 196 00:13:53,210 --> 00:13:57,010 訓練に当たりました] 197 00:13:59,020 --> 00:14:02,650 (藍之助)おはようございます。 本日も勤めさせて頂きます。 198 00:14:02,650 --> 00:14:06,530 おはようさんだす。 おはようございます。 199 00:14:06,530 --> 00:14:12,660 (よの)ふぁ。 ああ 藍之助ちゃんの 元気のええこと。 200 00:14:12,660 --> 00:14:15,700 あささん もう お仕事 出はりましたんやなぁ。 201 00:14:15,700 --> 00:14:20,540 (うめ)へぇ。 まあ 近頃は 晩ごはんだけやのうて➡ 202 00:14:20,540 --> 00:14:24,280 朝ごはんも一緒に 食べられやしまへんのやなぁ。 203 00:14:24,280 --> 00:14:29,010 お母ちゃんは ほんま 銀行が好きやさかい。 204 00:14:29,010 --> 00:14:32,890 銀行で育てがいのある おなごはん ようけ見つけたさかい➡ 205 00:14:32,890 --> 00:14:35,690 うれしいて たまらへんのと 違いますやろか。➡ 206 00:14:35,690 --> 00:14:41,560 そういう お人だす。 なぁ 千代。 あんた…。 207 00:14:41,560 --> 00:14:46,260 [そして そのころ…] 208 00:14:49,700 --> 00:14:55,400 [はつが 大阪にやって来ました]