1 00:00:06,134 --> 00:00:09,904 フロンターレは5得点で快勝。 2 00:00:09,904 --> 00:00:13,658 鹿島アントラーズが引き分けた ため 3 00:00:13,658 --> 00:00:17,412 フロンターレが得失点差で上回り 逆転で悲願のリーグ初優勝を 4 00:00:17,412 --> 00:00:19,447 つかみました。 5 00:00:33,745 --> 00:00:38,149 これは 乱世を生きる 一人の足軽の物語である。 6 00:00:38,149 --> 00:00:41,486 その者は ただひたすら 戦国の荒れ野を駆け巡り➡ 7 00:00:41,486 --> 00:00:43,822 いとしい人を守り続けた。 8 00:00:43,822 --> 00:00:45,757 (唯)若君は松丸の姫と➡ 9 00:00:45,757 --> 00:00:48,159 結婚しなくちゃ いけないんですよね。 10 00:00:48,159 --> 00:00:52,030 私の気持ちは変わりません。 どこまでもお供します。 11 00:00:52,030 --> 00:00:55,033 だが その者には秘密があった。 12 00:00:55,033 --> 00:01:00,171 その足軽とは 平成生まれの女子高生だったのだ。 13 00:01:00,171 --> 00:01:03,842 私が姫のふりをして走りだし あいつらを引き付けます。 14 00:01:03,842 --> 00:01:05,777 その間に 姫は逃げて下さい。 15 00:01:05,777 --> 00:01:08,513 (小平太)松丸のご家来衆が 阿湖姫様がおられぬと➡ 16 00:01:08,513 --> 00:01:10,849 騒いでおります。 (忠清)何だと? 17 00:01:10,849 --> 00:01:14,849 ああ~ ちょっ…。 わっ うっ あ…。 18 00:01:30,535 --> 00:01:32,470 (足音) 19 00:01:32,470 --> 00:01:35,770 (源三郎) 阿湖姫様が お戻りになりました! (かめ)姫様! 20 00:01:38,343 --> 00:01:40,812 姫様! 21 00:01:40,812 --> 00:01:46,151 このなりは一体? 22 00:01:46,151 --> 00:01:49,487 (阿湖)申し訳ございませぬ。 23 00:01:49,487 --> 00:01:53,158 姫 無事で何よりであった。 24 00:01:53,158 --> 00:01:58,496 ご城下で 曲者に襲われました。 25 00:01:58,496 --> 00:02:04,836 唯之助を供にしておった というのは まことか? 26 00:02:04,836 --> 00:02:06,771 はい。 27 00:02:06,771 --> 00:02:09,507 2人して 身を隠しておりましたが➡ 28 00:02:09,507 --> 00:02:12,177 追っ手が迫り➡ 29 00:02:12,177 --> 00:02:17,515 唯之助は 私と着物を取り替えて➡ 30 00:02:17,515 --> 00:02:20,852 おとりに…。 おとり。 31 00:02:20,852 --> 00:02:26,191 あまりに恐ろしゅうて 私は その場を動けず。 32 00:02:26,191 --> 00:02:30,061 唯之助の行方も そのまま…。 33 00:02:30,061 --> 00:02:32,797 源三郎 太刀を持て! 34 00:02:32,797 --> 00:02:34,732 (小平太)既に配下の者たちが 捜しております。 35 00:02:34,732 --> 00:02:36,668 どけ! 36 00:02:36,668 --> 00:02:38,670 馬 引け! 若君様!➡ 37 00:02:38,670 --> 00:02:41,670 若君様! 38 00:02:44,142 --> 00:02:48,842 ん? (腹の音) 39 00:02:51,015 --> 00:02:55,715 う… う…。 40 00:03:00,491 --> 00:03:03,191 何 ここ? 41 00:03:05,830 --> 00:03:08,530 ん…。 42 00:03:10,168 --> 00:03:12,503 ふっ…。 43 00:03:12,503 --> 00:03:16,374 閉じ込められてる。 44 00:03:16,374 --> 00:03:29,374 ♬~ 45 00:03:46,371 --> 00:03:48,671 ん? 46 00:03:53,478 --> 00:03:56,147 わっ! 47 00:03:56,147 --> 00:03:58,147 座敷童。 48 00:04:04,822 --> 00:04:08,493 忠清様。 49 00:04:08,493 --> 00:04:12,163 お許し下さいませ。 50 00:04:12,163 --> 00:04:17,835 私が城を出たいと 唯之助に 無理を申したばかりに。 51 00:04:17,835 --> 00:04:21,535 もうよい。 気に病まれるな。 52 00:04:28,846 --> 00:04:32,116 もし 唯之助の命が 絶たれるような事があれば…。 53 00:04:32,116 --> 00:04:36,788 いや それはあるまい。 54 00:04:36,788 --> 00:04:39,123 これが 高山の仕業ならば➡ 55 00:04:39,123 --> 00:04:44,123 曲者らは 唯之助を 阿湖殿と思い込んでいるはず。 56 00:04:47,465 --> 00:04:51,165 やはり ご存じだったのですね。 57 00:04:53,805 --> 00:04:59,143 唯之助は おなごにございます。 さよう。 58 00:04:59,143 --> 00:05:03,443 名を唯と申す。 59 00:05:08,486 --> 00:05:13,358 足軽のなりをし 戦で わしの命を守らんとする➡ 60 00:05:13,358 --> 00:05:17,495 たわけた おなごでござる。 61 00:05:17,495 --> 00:05:22,166 忠清様を守ろうと…。 しかし げせぬ。 62 00:05:22,166 --> 00:05:27,839 姫は侍女に成り済まし 城を出たはず。 63 00:05:27,839 --> 00:05:33,644 その事ですが 思い出した事がございます。➡ 64 00:05:33,644 --> 00:05:38,783 小屋に隠れていた折 すぐそばで 曲者たちが…。 65 00:05:38,783 --> 00:05:41,119 ≪見失うた! 66 00:05:41,119 --> 00:05:43,454 あれだけ 姫君を見張ってきたというのに。 67 00:05:43,454 --> 00:05:45,390 ここで取り逃しでもしたら! 68 00:05:45,390 --> 00:05:49,390 成之様に どう申し開きすればいいのか。 69 00:06:02,140 --> 00:06:04,840 あ…。 あっ! 70 00:06:08,813 --> 00:06:10,813 え? 71 00:06:15,486 --> 00:06:18,389 ヘヘッ。 72 00:06:18,389 --> 00:06:20,825 あの~。 73 00:06:20,825 --> 00:06:23,728 何度もお尋ねするようですが➡ 74 00:06:23,728 --> 00:06:27,698 ここは どこの 何という場所ですか? 75 00:06:27,698 --> 00:06:31,169 誰かのお屋敷? 76 00:06:31,169 --> 00:06:44,115 ♬~ 77 00:06:44,115 --> 00:06:47,452 (嶋)阿湖姫様。 78 00:06:47,452 --> 00:06:51,452 お済みになりましたら お呼び下さいませ。 79 00:07:03,801 --> 00:07:08,673 <やっぱ 阿湖姫だと思われてるよ。➡ 80 00:07:08,673 --> 00:07:12,373 違うって ばれたら どうなるんだろう?> 81 00:08:10,468 --> 00:08:12,403 わ…。 82 00:08:12,403 --> 00:08:16,103 座敷童。 83 00:08:19,810 --> 00:08:23,110 開いた? 84 00:08:41,098 --> 00:08:54,111 ♬~ 85 00:08:54,111 --> 00:08:57,811 おお~ 飼い慣らしてきた。 86 00:09:02,453 --> 00:09:05,790 あんた 私と気が合いそう。 (宗熊)わしか? 87 00:09:05,790 --> 00:09:08,459 で あんたは? 宗熊じゃ。 88 00:09:08,459 --> 00:09:12,330 あ~ クマわらしか。 89 00:09:12,330 --> 00:09:14,332 (笑い声) 90 00:09:14,332 --> 00:09:16,334 ≪(嶋)阿湖様。 91 00:09:16,334 --> 00:09:18,803 ヤバイ。 92 00:09:18,803 --> 00:09:22,139 あとで また いろいろ教えて。 93 00:09:22,139 --> 00:09:24,439 しゃ! 94 00:09:27,011 --> 00:09:29,311 美しい。 95 00:09:45,763 --> 00:09:49,634 (宗鶴)何をしておる 宗熊。 96 00:09:49,634 --> 00:09:52,334 父上! 97 00:09:54,105 --> 00:09:57,975 剣の稽古もせず また 怠けておったか。 98 00:09:57,975 --> 00:09:59,977 申し訳ございませぬ! 99 00:09:59,977 --> 00:10:06,117 松丸と我らが手を結べば 羽木も野上も 我らが手の内。 100 00:10:06,117 --> 00:10:08,052 この先 天下へ 打って出ようと申す時に➡ 101 00:10:08,052 --> 00:10:10,988 なんという ふぬけた顔! 102 00:10:10,988 --> 00:10:13,991 お許し… お許し下さいませ! よいか。 103 00:10:13,991 --> 00:10:17,461 二度と わしの前に そのような まぬけ面を さらしたら➡ 104 00:10:17,461 --> 00:10:19,397 ただではおかぬ! 分かったな! 105 00:10:19,397 --> 00:10:22,097 はい! 106 00:10:29,473 --> 00:10:33,811 (成之)母上 気晴らしとはいえ あまり出歩かれますな。 107 00:10:33,811 --> 00:10:35,811 また 具合を悪うされます。 108 00:10:48,359 --> 00:10:52,496 よう ここまで。 109 00:10:52,496 --> 00:10:54,832 母御が ご存命であったとは。 110 00:10:54,832 --> 00:10:57,832 お尋ねに なられませんでしたので。 111 00:11:18,522 --> 00:11:23,522 少々 確かめたき儀がござる。 ほう。 112 00:11:26,197 --> 00:11:31,068 昨日 城下で阿湖姫が 曲者に襲われました。 113 00:11:31,068 --> 00:11:38,476 姫は無事であったが その者らの 素性をご存じではないかと。 114 00:11:38,476 --> 00:11:43,776 さあ? 姫が無事なら 捨て置けばよろしいのでは? 115 00:11:49,487 --> 00:11:53,157 曲者に お心当たりはございませぬか? 116 00:11:53,157 --> 00:11:56,060 知れた事。 高山の仕業でありましょう。 117 00:11:56,060 --> 00:12:00,360 羽木と松丸とが 手を結ぶのが許せぬと見える。 118 00:12:04,168 --> 00:12:07,838 兄上のお指図にございますか? 119 00:12:07,838 --> 00:12:11,509 なれば どうされる? 120 00:12:11,509 --> 00:12:15,846 居所を 語ってもらわねばなりませぬ。 121 00:12:15,846 --> 00:12:20,518 姫の代わりに 唯之助が連れ去られました。 122 00:12:20,518 --> 00:12:24,188 なんと…。 123 00:12:24,188 --> 00:12:30,488 羽木の若君様が あの小娘に かくもご執心とは…。 124 00:12:34,799 --> 00:12:37,799 お教え頂けぬと? 125 00:12:41,138 --> 00:12:43,474 昔の事じゃ。 126 00:12:43,474 --> 00:12:46,377 側室の母と私は 城から出され➡ 127 00:12:46,377 --> 00:12:50,815 しばらくして 誰ぞに毒を盛られた。 128 00:12:50,815 --> 00:12:53,815 私の代わりに母が服し 倒れた。 129 00:12:56,153 --> 00:12:59,056 フッ… 勘違いするな。 130 00:12:59,056 --> 00:13:04,028 いさかいの種は摘まねばならぬ。 それは 世の道理。 131 00:13:04,028 --> 00:13:10,167 己の身を嘆いた事など 一度もない。 132 00:13:10,167 --> 00:13:17,842 お前が現れ 私を城へ導くまでは。 133 00:13:17,842 --> 00:13:19,777 私が…。 お前は言った。 134 00:13:19,777 --> 00:13:25,182 ご苦労をされた分 これからは 安んじて頂きたいと。 135 00:13:25,182 --> 00:13:29,182 そして 施しを与えようとした。 136 00:13:32,790 --> 00:13:37,127 兄上を 城へお招きしたのは 施しなどではござらぬ。 137 00:13:37,127 --> 00:13:39,797 家督をお譲りしたいと申したのも 本心でござる。 138 00:13:39,797 --> 00:13:42,700 今でも 私は…。 お前は なぜ そのように! 139 00:13:42,700 --> 00:13:46,670 あらゆるものを たやすく手放そうとする? 140 00:13:46,670 --> 00:13:49,139 教えてやろう。 141 00:13:49,139 --> 00:13:54,812 それは 何一つ 己の力で 手に入れたものではないからだ。 142 00:13:54,812 --> 00:13:59,149 ただ与えられた身を それらしゅう生きてみせる。 143 00:13:59,149 --> 00:14:03,149 それが お前だ。 144 00:14:08,158 --> 00:14:13,831 哀れなお方だ。 何だと? 145 00:14:13,831 --> 00:14:17,501 私への憎しみなら 私へ向ければよい。 146 00:14:17,501 --> 00:14:21,801 松丸の姫や唯を苦しめるよりほか 手だてを知らぬとは。 147 00:14:23,374 --> 00:14:27,177 卑怯な者を 人は 決して仰ぎはせぬ。 148 00:14:27,177 --> 00:14:30,877 兄上は 人の上には立てぬ! 149 00:14:54,138 --> 00:14:58,008 唯之助ならば 長沢城じゃ。 150 00:14:58,008 --> 00:15:01,478 長沢。 高山の本城に!? 151 00:15:01,478 --> 00:15:04,815 阿湖姫でないと知れれば…➡ 152 00:15:04,815 --> 00:15:08,815 どうなる事やら。 153 00:15:20,364 --> 00:15:22,364 (久)ああっ! 154 00:15:27,838 --> 00:15:30,538 母上。 155 00:15:36,447 --> 00:15:39,783 (源三郎)若君様! いかがした? 156 00:15:39,783 --> 00:15:42,686 松丸家の義次様が 早馬でご到着との知らせが。 157 00:15:42,686 --> 00:15:45,122 阿湖姫の兄上が? 158 00:15:45,122 --> 00:15:48,993 急ぎ戻れとの 殿の命にございます。 159 00:15:48,993 --> 00:15:52,693 承知した。 160 00:15:55,466 --> 00:15:58,166 兄上の母御も 城へお連れする。 161 00:15:59,803 --> 00:16:03,103 城へ? 162 00:16:17,821 --> 00:16:24,695 私には 命を懸けてくれる 母はいなかった。 163 00:16:24,695 --> 00:16:45,983 ♬~ 164 00:16:45,983 --> 00:16:53,657 (笑い声) 165 00:16:53,657 --> 00:16:57,127 (信近) 成之様の母御を 我が屋敷に? 166 00:16:57,127 --> 00:16:59,797 病を得ておられるようなのです。 167 00:16:59,797 --> 00:17:04,668 若君様より こちらで預かってもらえぬかと。 168 00:17:04,668 --> 00:17:07,671 (信茂)なるほど。 169 00:17:07,671 --> 00:17:13,811 母御を 天野に置けば 成之様も 軽はずみな事はなされまい。 170 00:17:13,811 --> 00:17:16,713 そうお考えなのじゃろう。 171 00:17:16,713 --> 00:17:22,413 なれば 心して お世話に当たらねばなりませんな。 172 00:17:24,455 --> 00:17:29,159 (信茂)吉乃をつけよう。 母上を? 173 00:17:29,159 --> 00:17:34,159 いや しかし そのような大役が 務まりますかどうか。 174 00:17:42,439 --> 00:17:47,778 (吉乃) 天野信近が妻 吉乃にございます。 175 00:17:47,778 --> 00:17:50,447 これより お身の回りのお世話を 致しますゆえ➡ 176 00:17:50,447 --> 00:17:54,447 何なりと お申しつけ下さいませ。 177 00:18:20,144 --> 00:18:25,816 (義次) 昨夜遅く 高山宗鶴より父に宛てて 書状が参ったのでございます。 178 00:18:25,816 --> 00:18:28,816 (忠高)これじゃ。 179 00:18:34,424 --> 00:18:39,096 (義次)妹 阿湖が 高山の城内に捕らわれていると。 180 00:18:39,096 --> 00:18:41,431 驚いた父の命を受け➡ 181 00:18:41,431 --> 00:18:43,767 急ぎ 私が確かめに 参ったのでございますが…。 182 00:18:43,767 --> 00:18:46,436 阿湖殿を 宗熊と縁組みさせる!? 183 00:18:46,436 --> 00:18:50,774 それよ。 ハハハ… たわけた入道と思うておったが➡ 184 00:18:50,774 --> 00:18:58,115 これほどとは。 バカ息子に 唯之助を めとらせるとはのう。 185 00:18:58,115 --> 00:19:04,788 父上 この始末 忠清にお任せ頂けますか? 186 00:19:04,788 --> 00:19:08,125 いらぬ。 下人は 己で逃げればよい。 187 00:19:08,125 --> 00:19:12,125 できぬなら それまでの事。 188 00:19:17,801 --> 00:19:20,137 足軽の唯之助が参ります! 189 00:19:20,137 --> 00:19:22,072 ♬「ホイっ!」 190 00:19:22,072 --> 00:19:24,808 (忠清と唯の笑い声) 191 00:19:24,808 --> 00:19:28,478 私 必ず… 必ず守りますから。 192 00:19:28,478 --> 00:19:31,748 こんなもんが定めなはずない! 193 00:19:31,748 --> 00:19:36,448 若君様~! 194 00:19:38,622 --> 00:19:43,760 松丸殿より 縁組みを承知するとの返書を➡ 195 00:19:43,760 --> 00:19:47,060 長沢城に 急ぎ送って頂きたい。 196 00:19:49,433 --> 00:19:53,103 高山に でございますか? 197 00:19:53,103 --> 00:19:56,440 文には こう したためて頂きたいのだ。 198 00:19:56,440 --> 00:20:00,777 婚儀の前に 姫の無事を確かめたいゆえ➡ 199 00:20:00,777 --> 00:20:03,680 兄 義次を遣わせると。 200 00:20:03,680 --> 00:20:07,651 私に 長沢城へ参れと。 201 00:20:07,651 --> 00:20:15,125 このとおり 決して悪いようには致しませぬ。 202 00:20:15,125 --> 00:20:18,795 お力をお貸し願いたいのです。 203 00:20:18,795 --> 00:20:23,133 しかし… 羽木の殿には あれほど ならぬと。 204 00:20:23,133 --> 00:20:27,804 なればこそ こうして ひそかに訪ねてまいった。 205 00:20:27,804 --> 00:20:31,475 殿には無断で。 206 00:20:31,475 --> 00:20:34,378 しかり。 207 00:20:34,378 --> 00:20:36,813 (義次)もしや 若君は➡ 208 00:20:36,813 --> 00:20:41,151 私に 捕らわれの下人を ひそかに逃がせと仰せか。 209 00:20:41,151 --> 00:20:45,151 この忠清に 策がござる。 210 00:20:47,824 --> 00:20:53,124 どうか お力を。 どうか。 211 00:20:56,500 --> 00:20:59,200 (阿湖)若君様。 212 00:21:05,509 --> 00:21:11,848 唯之助… いえ 唯の事➡ 213 00:21:11,848 --> 00:21:15,519 私も なんとしても無事にと。 214 00:21:15,519 --> 00:21:19,389 命を救ってもらった というだけではありませぬ。 215 00:21:19,389 --> 00:21:25,389 私は… 唯が好きなのです。 216 00:21:27,130 --> 00:21:29,866 阿湖殿。 217 00:21:29,866 --> 00:21:34,471 唯を もう一度 若君様に会わせてあげたい。 218 00:21:34,471 --> 00:21:38,771 唯の事を 誰よりも 心から思うておられる若君様に。 219 00:21:41,345 --> 00:21:45,115 唯を お助け下さい。 220 00:21:45,115 --> 00:21:49,820 私の事は お気になさらぬよう。 221 00:21:49,820 --> 00:22:15,820 ♬~ 222 00:22:21,518 --> 00:22:24,187 <なんとかして ここから出ないと。➡ 223 00:22:24,187 --> 00:22:27,090 阿湖姫 心配してるだろうし➡ 224 00:22:27,090 --> 00:22:31,090 きっと 若君も…> 225 00:22:33,997 --> 00:22:35,997 (物音) 226 00:22:40,137 --> 00:22:43,473 クマ~。 来てくれたんだ。 227 00:22:43,473 --> 00:22:45,809 いろいろ教えてほしいと 言うておった。 228 00:22:45,809 --> 00:22:48,809 うん ありがとう。 229 00:22:50,480 --> 00:22:53,180 これを…。 えっ? 230 00:22:57,154 --> 00:23:02,454 うわ~! 気が利くじゃん。 231 00:23:05,028 --> 00:23:10,500 う~ん! おいしい! 美しい。 232 00:23:10,500 --> 00:23:12,836 ねっ 見張りは大丈夫だったの? 233 00:23:12,836 --> 00:23:16,173 ちょうど 番がかわる頃じゃ。 今は 誰もいない。 234 00:23:16,173 --> 00:23:19,473 マジで? 235 00:23:24,848 --> 00:23:26,783 チャ~ンス! 236 00:23:26,783 --> 00:23:29,783 頼りになるじゃん クマ。 237 00:23:46,136 --> 00:23:49,039 っしゃ~! ひとっ走りするか。 238 00:23:49,039 --> 00:23:54,010 ここを出るのか? お願い 朝まで黙ってて。 239 00:23:54,010 --> 00:23:58,482 じゃあ 元気でね。 240 00:23:58,482 --> 00:24:00,417 えっ 何? 241 00:24:00,417 --> 00:24:03,153 わしも行く。 クマも? 242 00:24:03,153 --> 00:24:06,490 わしも一緒に逃げる。 何で? 243 00:24:06,490 --> 00:24:09,392 城を出て どこへ行くのじゃ? 244 00:24:09,392 --> 00:24:12,362 黒羽城に戻る。 245 00:24:12,362 --> 00:24:15,165 黒羽城…。 そう。 246 00:24:15,165 --> 00:24:19,503 わしは 黒羽には行かぬ。 えっ? 247 00:24:19,503 --> 00:24:23,373 わしは行けぬ! シ~! 声が大きい。 248 00:24:23,373 --> 00:24:29,179 じゃあ 好きにしたら? 私は一人で行くから。 じゃあ! 249 00:24:29,179 --> 00:24:32,449 わしを置いてくのか!? 250 00:24:32,449 --> 00:24:37,120 あんたが 勝手に くっついてきただけじゃん。 251 00:24:37,120 --> 00:24:42,459 裏切るのか? わしを。 ん? 252 00:24:42,459 --> 00:24:47,459 高山宗熊を! 253 00:24:49,799 --> 00:24:53,670 あんた… 高山って…。 254 00:24:53,670 --> 00:24:55,672 曲者じゃ~! 255 00:24:55,672 --> 00:24:57,674 ≪若君様~! 256 00:24:57,674 --> 00:25:01,144 若君? 257 00:25:01,144 --> 00:25:03,813 (諸橋)若君様。 ご無事でございましたか? 258 00:25:03,813 --> 00:25:08,685 曲者の裏切り者だ。 逃げるぞ! かかれ~! 259 00:25:08,685 --> 00:25:11,985 待て~い! 待て~い! 260 00:25:13,823 --> 00:25:16,159 (諸橋)すさまじい足の速さ。➡ 261 00:25:16,159 --> 00:25:20,830 門の高さが低ければ とうに逃げられておったかと。 262 00:25:20,830 --> 00:25:25,168 あの~ ここは一体? 263 00:25:25,168 --> 00:25:29,039 高山の本城 長沢城じゃ。➡ 264 00:25:29,039 --> 00:25:34,739 こちらは ご当主 高山宗鶴様じゃ。 265 00:25:43,653 --> 00:25:46,456 姫。 266 00:25:46,456 --> 00:25:51,127 二度と このような事はなされるな。 267 00:25:51,127 --> 00:25:57,000 もし また 城を出ようとなされば…。 268 00:25:57,000 --> 00:25:59,700 なされば? 269 00:26:05,141 --> 00:26:10,480 ああ~ ごめんなさい! (笑い声) 270 00:26:10,480 --> 00:26:16,820 おとなしゅう 松丸から 人が参るのをお待ちあれ。 271 00:26:16,820 --> 00:26:23,159 松丸から人が? おお。 祝言の立ち会いにのう。 272 00:26:23,159 --> 00:26:26,830 姫様と宗熊様の。 273 00:26:26,830 --> 00:26:33,436 ん? 私と… クマ? 274 00:26:33,436 --> 00:26:35,372 ちょ ちょ ちょっと待って! 275 00:26:35,372 --> 00:26:38,108 (宗鶴)このような大事な時に またもや お前は! わっ! 276 00:26:38,108 --> 00:26:40,443 申したであろう。 277 00:26:40,443 --> 00:26:44,781 二度と わしの前に 情けない姿を さらすなと! 278 00:26:44,781 --> 00:26:47,117 申し訳ございませぬ! ああ~! 279 00:26:47,117 --> 00:26:50,470 あっ あっ やめて! 280 00:26:50,470 --> 00:26:52,806 やめて下さい! 281 00:26:52,806 --> 00:27:09,155 ♬~ 282 00:27:09,155 --> 00:27:11,455 (鍵を掛ける音) 283 00:27:15,829 --> 00:27:20,166 しばらく お城を空けられる? 284 00:27:20,166 --> 00:27:22,836 国境の領地へ 見回りへ参る。 285 00:27:22,836 --> 00:27:26,506 世話をかけるが 兄上の母御を よろしく頼む。 286 00:27:26,506 --> 00:27:28,842 承りましてございます。 287 00:27:28,842 --> 00:27:33,842 ここまでじゃ。 (2人)はい! 288 00:27:38,118 --> 00:27:41,788 若君様 唯之助を救うため➡ 289 00:27:41,788 --> 00:27:45,125 よもや ご自身で事を起こそうなどと➡ 290 00:27:45,125 --> 00:27:47,060 お考えではありますまいな? 291 00:27:47,060 --> 00:27:50,797 そのような事は みじんも考えてはおらぬ。 292 00:27:50,797 --> 00:27:54,497 さようでございますか。 293 00:28:15,021 --> 00:28:19,826 (悪丸)若君様! 誰じゃ? 294 00:28:19,826 --> 00:28:21,761 足軽の悪丸でござる。 295 00:28:21,761 --> 00:28:27,167 ここで何をしておる? 若君を待っていた。 296 00:28:27,167 --> 00:28:29,102 わしを? 297 00:28:29,102 --> 00:28:33,440 唯之助の おふくろ様に ここで待つよう言われた。 298 00:28:33,440 --> 00:28:37,440 これを お渡しするようにと。 299 00:28:46,453 --> 00:28:49,453 でんでん丸。 300 00:28:53,793 --> 00:28:56,793 まぼ兵くん。 301 00:29:02,135 --> 00:29:04,835 けむり玉。 302 00:29:11,144 --> 00:29:13,480 尊の作ったものじゃな。 303 00:29:13,480 --> 00:29:17,350 まか不思議な妖術を起こす。 武器になる。 304 00:29:17,350 --> 00:29:23,050 やはり おふくろ殿には 読まれておったか。 305 00:29:25,825 --> 00:29:31,525 確かに受け取った。 おふくろ殿に よう礼を申してくれ。 306 00:29:35,101 --> 00:29:38,004 わしが持つ。 何だと? 307 00:29:38,004 --> 00:29:42,704 若君のそばを 決して 離れてはならぬ。 そう言われた。 308 00:29:46,112 --> 00:29:50,412 大したお方じゃ あのおふくろ殿は。 309 00:29:52,452 --> 00:29:55,788 悪丸 よう聞け。 310 00:29:55,788 --> 00:30:00,126 長沢城には 阿湖姫の兄上が 参る手はずになっておる。 311 00:30:00,126 --> 00:30:06,799 そして わしは 唯之助… なんとしてでも唯を救い出す。 312 00:30:06,799 --> 00:30:10,799 参るか? 参る。 313 00:30:12,672 --> 00:30:16,142 頼もしいのう。 314 00:30:16,142 --> 00:30:18,478 参るぞ。 315 00:30:18,478 --> 00:30:34,494 ♬~ 316 00:30:34,494 --> 00:30:36,429 (腹の音) 317 00:30:36,429 --> 00:30:38,364 (宗熊)姫。 318 00:30:38,364 --> 00:30:42,835 げっ クマ。 319 00:30:42,835 --> 00:30:46,506 煎り豆じゃ。 えっ? 320 00:30:46,506 --> 00:30:50,176 父上に ここへ閉じ込められた時 よう食べた。 321 00:30:50,176 --> 00:30:54,876 あ… ありがとう。 322 00:31:05,525 --> 00:31:09,225 ん…。 323 00:31:12,398 --> 00:31:15,098 ん? 324 00:31:16,869 --> 00:31:20,740 あんたさ あんな親グマの言いなりに➡ 325 00:31:20,740 --> 00:31:23,209 私と祝言なんか 挙げさせられちゃって➡ 326 00:31:23,209 --> 00:31:27,880 それでいい訳? あんなに たたかれてさ。 327 00:31:27,880 --> 00:31:32,151 父上は わしを 鍛えようとされておるのだ。 328 00:31:32,151 --> 00:31:35,488 けど それが嫌で 逃げようとしたんじゃないの? 329 00:31:35,488 --> 00:31:39,359 違う? わしは! …総領なので。 330 00:31:39,359 --> 00:31:43,162 総領が何よ。 私だって足軽だよ。 331 00:31:43,162 --> 00:31:47,500 はあ? あっ いや まあ➡ 332 00:31:47,500 --> 00:31:53,172 心は いつも足軽というか うん。 333 00:31:53,172 --> 00:31:56,075 とにかく もっと自分に自信を持って。 334 00:31:56,075 --> 00:31:58,044 戦だって 祝言だって➡ 335 00:31:58,044 --> 00:32:00,744 人の言いなりになってちゃ 駄目だよ。 336 00:32:04,517 --> 00:32:10,189 確かに これは わし自身が 努めねばならぬ事なのかもしれぬ。 337 00:32:10,189 --> 00:32:12,859 そうそう そのとおり。 338 00:32:12,859 --> 00:32:16,195 阿湖姫とおると このような わしでも➡ 339 00:32:16,195 --> 00:32:20,066 何かできるのではないかと そう思えてくる。 340 00:32:20,066 --> 00:32:22,869 そうそう! その調子! 341 00:32:22,869 --> 00:32:26,205 阿湖姫との祝言が まこと楽しみじゃ! 342 00:32:26,205 --> 00:32:28,541 そうそう! 343 00:32:28,541 --> 00:32:30,877 えっ? って 違う! 344 00:32:30,877 --> 00:32:35,577 明日 松丸より 兄上の義次殿が 参られるそうじゃ。 345 00:32:38,151 --> 00:32:41,451 兄上? 346 00:32:46,492 --> 00:32:48,792 殿! 347 00:32:56,169 --> 00:33:00,506 松丸義次殿 一ノ門に ご到着にござります。 348 00:33:00,506 --> 00:33:05,806 そうか。 ようやく。 349 00:33:11,517 --> 00:33:13,453 阿湖姫様 お手を失礼します。 350 00:33:13,453 --> 00:33:17,190 <妹じゃないって ばれたら クマとの結婚はなくなるけど➡ 351 00:33:17,190 --> 00:33:20,526 命もなくなるかも> 352 00:33:20,526 --> 00:33:24,864 ≪(嶋)姫様。 353 00:33:24,864 --> 00:33:27,564 殿がお呼びでございます。 354 00:33:38,411 --> 00:33:46,152 おお 姫 来られたか。 さあ 中へ。 355 00:33:46,152 --> 00:33:48,852 はっ。 356 00:33:57,163 --> 00:34:00,500 (宗鶴)いかがなされた? 久しぶりであろう。 357 00:34:00,500 --> 00:34:04,837 兄上に よ~く顔を見せてあげなされ。 358 00:34:04,837 --> 00:34:07,537 はあ…。 359 00:34:20,386 --> 00:34:24,190 何じゃ? あの気味の悪い動きは。 360 00:34:24,190 --> 00:34:26,490 さあ? 361 00:34:29,529 --> 00:34:36,803 こ… この度は ご機嫌麗しゅう。 362 00:34:36,803 --> 00:34:40,673 久しぶりじゃのう 妹よ。 363 00:34:40,673 --> 00:34:42,973 えっ? 364 00:34:45,812 --> 00:34:48,147 わ… わわわ…。 365 00:34:48,147 --> 00:34:51,847 息災でおるようじゃのう 阿湖。 366 00:34:53,486 --> 00:34:57,356 ああ ああ~。 367 00:34:57,356 --> 00:35:03,830 阿湖姫の事は このように 心より もてなしておりまする。 368 00:35:03,830 --> 00:35:08,530 息子 宗熊も 大層な気に入りようでのう。 369 00:35:10,169 --> 00:35:14,841 まことに かたじけのう存じます。 370 00:35:14,841 --> 00:35:19,712 どうであろう? 兄上も ご同席の今宵➡ 371 00:35:19,712 --> 00:35:25,184 早々に 婚儀を済ませてしまっては。 372 00:35:25,184 --> 00:35:28,855 今宵でございますか? はい。 373 00:35:28,855 --> 00:35:31,757 それは よいお考えにございます。 374 00:35:31,757 --> 00:35:34,460 (宗鶴)うむ。 375 00:35:34,460 --> 00:35:38,798 一つだけ お願いしたき儀が。 376 00:35:38,798 --> 00:35:45,471 婚儀の前に 妹 阿湖と2人きりで 話をさせてもらえませぬか? 377 00:35:45,471 --> 00:35:48,808 私も… 私も そう思っておりました! 378 00:35:48,808 --> 00:35:50,743 それはならぬ! 379 00:35:50,743 --> 00:35:54,146 <何だと? 親グマ> 380 00:35:54,146 --> 00:35:56,816 高山の嫡男が 正室を めとるのでござる。 381 00:35:56,816 --> 00:36:00,486 それ相応のこしらえを せねばならぬ。 382 00:36:00,486 --> 00:36:03,823 めでたく2人が夫婦となった後➡ 383 00:36:03,823 --> 00:36:09,695 明日にでも ゆるりと語ろうたらいかがか? 384 00:36:09,695 --> 00:36:12,995 なるほど それもしかり。 385 00:36:16,402 --> 00:36:21,374 では 姫のお支度を。 386 00:36:21,374 --> 00:36:26,512 兄上様。 阿湖。 387 00:36:26,512 --> 00:36:30,182 後ほど。 388 00:36:30,182 --> 00:36:35,182 <何これ? 超かっこいい> 389 00:36:37,456 --> 00:36:40,359 後ほど。 390 00:36:40,359 --> 00:36:42,659 (嶋)さあ。 391 00:36:51,804 --> 00:36:56,142 高山のご正室が 代々 お召しになった打掛でございます。 392 00:36:56,142 --> 00:36:59,442 嫌! 絶対 着ない! 393 00:37:04,016 --> 00:37:07,486 阿湖姫様。 阿湖姫様。 さあ。 394 00:37:07,486 --> 00:37:11,357 どうぞ。 阿湖姫様。 嫌! 嫌! 395 00:37:11,357 --> 00:37:14,360 着ません! 着ません! 396 00:37:14,360 --> 00:37:17,830 阿湖姫様。 阿湖姫様。 着ません! 絶対 着ないから! 397 00:37:17,830 --> 00:37:21,167 姫様。 姫様! 離せ! 398 00:37:21,167 --> 00:37:24,070 阿湖姫様! 姫様! 399 00:37:24,070 --> 00:37:28,507 あ~! 阿湖姫様! 400 00:37:28,507 --> 00:37:33,112 なんという 強力じゃ。 401 00:37:33,112 --> 00:37:35,781 あ~ もう! お着替え下さいませ! 402 00:37:35,781 --> 00:37:38,451 (嶋)みんな来やれ 誰か手を…。 403 00:37:38,451 --> 00:37:41,120 何じゃ これは!? 404 00:37:41,120 --> 00:37:44,023 まあ! ああ~! 405 00:37:44,023 --> 00:37:47,323 (嶋)火事? 火事か!? 406 00:37:53,132 --> 00:37:55,468 どこにも火は見当たりませぬ! 407 00:37:55,468 --> 00:37:57,403 あっ! 408 00:37:57,403 --> 00:37:59,403 後ほど。 409 00:38:01,340 --> 00:38:04,143 若君 早く来て。 410 00:38:04,143 --> 00:38:06,843 若君!