1 00:00:02,202 --> 00:00:06,607 これは 乱世を生きる 一人の足軽の物語である。 2 00:00:06,607 --> 00:00:10,277 その者は ただひたすら 戦国の荒れ野を駆け巡り➡ 3 00:00:10,277 --> 00:00:12,946 いとしい人を守り続けた。 4 00:00:12,946 --> 00:00:15,849 だが その者には秘密があった。 5 00:00:15,849 --> 00:00:21,288 その足軽とは 平成生まれの女子高生だったのだ。 6 00:00:21,288 --> 00:00:23,957 (千吉)逃げろ。 取締り方が お前を捕らえに来るぞ。 7 00:00:23,957 --> 00:00:27,828 (遠吉)お前に 若君かどわかしの 疑いがかかっておるのじゃ。 8 00:00:27,828 --> 00:00:29,830 (美香子)感染症ね。 9 00:00:29,830 --> 00:00:33,300 (覚)じゃあ 唯は たった一人で 戦国時代に置き去り? 10 00:00:33,300 --> 00:00:36,970 (唯)<若君が帰るまで 絶対生き延びてやる!> 11 00:00:36,970 --> 00:00:38,972 っしゃ~! 12 00:00:48,982 --> 00:00:53,687 <ここは若君と初めてのデートで来た 思い出の場所> 13 00:00:55,856 --> 00:00:58,859 うわ~。 甘い! 14 00:01:00,928 --> 00:01:05,632 私 ここで死ぬのかな。 15 00:01:09,937 --> 00:01:14,942 <だったら最後に もう一度だけ呼ばせて> 16 00:01:17,277 --> 00:01:22,950 若君様~! (信茂)若君~! 17 00:01:22,950 --> 00:01:26,286 誰!? (信茂)お前は! 18 00:01:26,286 --> 00:01:30,157 むじなか。 じい! 19 00:01:30,157 --> 00:01:34,628 何やってんすか? 申すまでもない。 20 00:01:34,628 --> 00:01:39,967 若君のお姿が消えて 既に10日余り。 21 00:01:39,967 --> 00:01:43,637 もはや望みは尽きた。 22 00:01:43,637 --> 00:01:48,308 若君の後を追うのみ。 23 00:01:48,308 --> 00:01:50,243 ここで!? うん。 24 00:01:50,243 --> 00:01:57,651 ここはのう わしが 幼き若君を 初めてお馬にお乗せし➡ 25 00:01:57,651 --> 00:02:03,256 お連れした場所。 若君お気に入りの場所じゃ。 26 00:02:03,256 --> 00:02:06,159 お気に入りの? 27 00:02:06,159 --> 00:02:09,596 私も。 そうか。 28 00:02:09,596 --> 00:02:13,266 では そういう事で いざ! 29 00:02:13,266 --> 00:02:17,137 いや 死んじゃ駄目ですよ! こら こら! 30 00:02:17,137 --> 00:02:20,140 返せ! 若君は帰ってきます! 31 00:02:20,140 --> 00:02:23,910 次の満月には必ず! 32 00:02:23,910 --> 00:02:28,615 満月!? 若君は 絶対生きてる! 33 00:02:28,615 --> 00:02:32,919 誰よりも じいが それを 信じなくて どうするんですか! 34 00:02:35,956 --> 00:02:39,826 (信近)城から追われている足軽を 屋敷内にかくまいたい!? 35 00:02:39,826 --> 00:02:42,829 何を考えておいでなのです!? 父上は! 36 00:02:42,829 --> 00:02:49,503 あのね この者は 皆が諦めておる 若君のご無事を➡ 37 00:02:49,503 --> 00:02:53,306 一人信じておるのだ。 38 00:02:53,306 --> 00:02:58,645 小僧のざれ言を信じるとは。 満月の夜に 若君がお帰りになる!? 39 00:02:58,645 --> 00:03:01,915 本当だもん。 ざれ言でも構わん。 40 00:03:01,915 --> 00:03:05,252 父上! どのみち わしは➡ 41 00:03:05,252 --> 00:03:10,924 若君に事あらば しわ腹かっ切って 後を追う覚悟じゃ。 42 00:03:10,924 --> 00:03:15,929 ならば半月 夢を見て何が悪い! 43 00:03:18,598 --> 00:03:22,269 わしは 若君の帰りを待つ。 44 00:03:22,269 --> 00:03:25,939 話になりませんな! 小平太! (小平太)はっ。 45 00:03:25,939 --> 00:03:28,842 お前までもが この小僧のたわ言を 信ずるというのか!? 46 00:03:28,842 --> 00:03:34,281 いえ。 なれど 7つの時より➡ 47 00:03:34,281 --> 00:03:37,184 幼き若君に お仕えしてまいりました。 48 00:03:37,184 --> 00:03:40,153 今更 ほかの主君を 持つ気にはなれませぬ。 49 00:03:40,153 --> 00:03:44,624 小平太…。 50 00:03:44,624 --> 00:03:47,961 分かります! 私もです! 51 00:03:47,961 --> 00:03:52,632 初めて会った時から 若君様以外 考えられないんです! 52 00:03:52,632 --> 00:03:55,535 信じましょう! 53 00:03:55,535 --> 00:03:58,305 みんなで信じて 若君を待ちましょう! 54 00:03:58,305 --> 00:04:01,208 ええい もう お前は一体 何なのだ! 55 00:04:01,208 --> 00:04:04,911 ああ パワハラ…。 よさぬか! バカ者。 56 00:04:04,911 --> 00:04:07,581 やもめの当主が 小僧相手に。 えっ? 57 00:04:07,581 --> 00:04:10,250 みっともない! 小平太パパって 独身なの? 58 00:04:10,250 --> 00:04:13,587 3年前に 小平太の母親を亡くしての。 59 00:04:13,587 --> 00:04:17,924 やもめは関わりないでしょうが! 見苦しゅうございます 父上! 60 00:04:17,924 --> 00:04:19,926 離せ 小平太! 父上! 61 00:04:26,933 --> 00:04:32,606 なかなか見える見える むじなが おなごに見えるぞ。 62 00:04:32,606 --> 00:04:36,276 元から女子だっちゅうねん。 63 00:04:36,276 --> 00:04:40,947 どうじゃ? これなら 誰にも分かるまいて。 64 00:04:40,947 --> 00:04:43,617 満月までの間ですぞ。 65 00:04:43,617 --> 00:04:47,954 よろしいですな? はいよ。 66 00:04:47,954 --> 00:04:53,293 (トヨ)見習いは洗い場からじゃ。 心して働くのじゃぞ ふく。 67 00:04:53,293 --> 00:04:55,228 しゃっ! 68 00:04:55,228 --> 00:05:00,567 <とりあえず 食う寝る所はゲットです> 69 00:05:00,567 --> 00:05:04,871 (阿湖) かめ どこじゃ? どこにおる? 70 00:05:08,241 --> 00:05:11,244 (成之)どなたじゃ? 71 00:05:13,113 --> 00:05:17,918 申し訳ありませぬ。 慣れぬ城で迷うておりまする。 72 00:05:17,918 --> 00:05:22,255 もしや 松丸より参られたという…。 73 00:05:22,255 --> 00:05:24,591 はい 阿湖にございます。 74 00:05:24,591 --> 00:05:28,929 それは。 とうに 国元へ戻られたと思うたが。 75 00:05:28,929 --> 00:05:33,800 あなた様は? 成之と申す。 76 00:05:33,800 --> 00:05:38,605 忠清様の兄上様。 ご無礼を致しました。 77 00:05:38,605 --> 00:05:40,941 お気になさらず。 78 00:05:40,941 --> 00:05:45,946 しかし 参られるや 許嫁が行方知れずとは…。 79 00:05:47,614 --> 00:05:52,319 花など めでておりますゆえ 何も苦しゅうはございませぬ。 80 00:05:57,624 --> 00:06:00,894 この花は咲きませぬ。 えっ? 81 00:06:00,894 --> 00:06:04,231 根が水に溺れたのです。 82 00:06:04,231 --> 00:06:08,568 水を与え過ぎたまま 強い風にさらすと そうなります。 83 00:06:08,568 --> 00:06:13,240 穏やかな日の下に戻してやれば あるいは…。 84 00:06:13,240 --> 00:06:16,910 親元にお戻りなされ。 85 00:06:16,910 --> 00:06:21,214 風を知らぬ愛らしい姫には それが似合いじゃ。 86 00:06:36,263 --> 00:06:39,266 よっ。 87 00:06:42,602 --> 00:06:45,305 これも。 88 00:06:47,274 --> 00:06:49,276 はい。 89 00:06:54,948 --> 00:06:58,818 う~。 あ~ もう! 90 00:06:58,818 --> 00:07:01,755 朝から ず~っと洗ってばっか。 91 00:07:01,755 --> 00:07:04,224 足軽の方が ずっと楽! 92 00:07:04,224 --> 00:07:08,895 ふく お館様がお呼びじゃ。 へ? 93 00:07:08,895 --> 00:07:13,566 いま一度 尋ねる。 若君の行方に 心当たりはないと申すのだな。 94 00:07:13,566 --> 00:07:15,502 はい。 95 00:07:15,502 --> 00:07:18,805 ならば なぜ お前は あの夜 吉田城におったのじゃ? 96 00:07:24,210 --> 00:07:27,914 お前の姿を 家来の幾人もが見ておる。 97 00:07:27,914 --> 00:07:33,253 それは… えっと… 聞いちゃって。 98 00:07:33,253 --> 00:07:35,588 聞いた? 何を? 99 00:07:35,588 --> 00:07:39,259 (如古坊)では今宵 吉田城にて忠清を…。 100 00:07:39,259 --> 00:07:41,194 それは まことか!? 101 00:07:41,194 --> 00:07:43,596 すぐ確かめようと 走ったんですけど➡ 102 00:07:43,596 --> 00:07:46,266 殴られて気ぃ失っちゃって。 103 00:07:46,266 --> 00:07:53,139 目が覚めて 吉田城へ行ったら 若君様は襲われてて。 104 00:07:53,139 --> 00:07:55,608 こっちに戻ったら 如小坊は消えてました。 105 00:07:55,608 --> 00:07:57,544 なぜ 今まで黙っておったのじゃ! 106 00:07:57,544 --> 00:08:03,216 だって うかつにしゃべって 誰かに命を狙われたら怖かったし。 107 00:08:03,216 --> 00:08:07,087 それに…。 成之様にまで疑いがかかってはと。 108 00:08:07,087 --> 00:08:11,091 まあ そのような。 109 00:08:11,091 --> 00:08:17,230 如古坊は 成之様に 命じられた様子はなかったか? 110 00:08:17,230 --> 00:08:19,899 それは分かりません。 111 00:08:19,899 --> 00:08:23,603 分からぬ? 違うとは言わぬのだな。 112 00:08:27,240 --> 00:08:31,911 心当たりがあるのか? 例えば…➡ 113 00:08:31,911 --> 00:08:36,916 成之様が 平素と違うそぶりを 見せられたというような。 114 00:08:41,254 --> 00:08:44,557 如古坊が どうかしたか? 115 00:08:49,129 --> 00:08:54,834 (信近)遠慮はいらぬ 申してみよ。 116 00:08:56,603 --> 00:08:59,606 ありません。 117 00:09:03,209 --> 00:09:07,547 よいか。 今 城では 皆がお前を捜しておる。 118 00:09:07,547 --> 00:09:09,883 捕まったら ただではすまぬ。 119 00:09:09,883 --> 00:09:12,552 今 申した事は 誰にも漏らさず➡ 120 00:09:12,552 --> 00:09:14,888 このまま おとなしゅうしておるのじゃ。 121 00:09:14,888 --> 00:09:18,591 どのような事があろうとも 決して表に出るのではないぞ。 122 00:09:25,532 --> 00:09:29,903 <兄上さんに遠慮なんてした訳じゃ ないけどさ。➡ 123 00:09:29,903 --> 00:09:31,838 でも…> 124 00:09:31,838 --> 00:09:35,241 兄上は 幼き頃から寺に預けられ➡ 125 00:09:35,241 --> 00:09:40,914 城の中だけで育った私より さまざまな事を知っておられる。 126 00:09:40,914 --> 00:09:42,849 (ため息) 127 00:09:42,849 --> 00:09:48,555 <あんな顔 見ちゃったら いい加減な事 言えないよ> 128 00:10:00,934 --> 00:10:05,605 お渡りと伺い 急ぎ山より 戻りましてございます。 129 00:10:05,605 --> 00:10:08,508 (忠高) ふと思い立ち 立ち寄ったまで。 130 00:10:08,508 --> 00:10:11,478 苦しゅうない。 131 00:10:11,478 --> 00:10:15,615 若君様をお捜し致しておりました。 132 00:10:15,615 --> 00:10:19,285 そうか。 133 00:10:19,285 --> 00:10:25,959 ぬしと こうして向き合うのは ぬしが城に入って以来となる。 134 00:10:25,959 --> 00:10:30,296 はっ。 城での暮らしはいかがじゃ? 135 00:10:30,296 --> 00:10:34,634 若君様のおかげで 心地よう。 136 00:10:34,634 --> 00:10:39,305 花を… 立てておるそうじゃのう。 137 00:10:39,305 --> 00:10:42,642 ほかには 何もできませぬ。 138 00:10:42,642 --> 00:10:46,513 幼き頃より 体が弱かったゆえ。 139 00:10:46,513 --> 00:10:49,983 ほう 体が。 140 00:10:49,983 --> 00:10:52,652 病でも得てか? 141 00:10:52,652 --> 00:10:58,324 毒を 盛られました。 142 00:10:58,324 --> 00:11:01,227 毒。 143 00:11:01,227 --> 00:11:03,163 誰に? 144 00:11:03,163 --> 00:11:09,936 さあ? 何分 幼き頃の事ゆえ。 145 00:11:09,936 --> 00:11:14,607 それ以来 身も弱り 静かに暮らしてまいりました。 146 00:11:14,607 --> 00:11:18,278 荒事は この身に合いませぬ。 147 00:11:18,278 --> 00:11:20,613 若君様に 一刻も早う➡ 148 00:11:20,613 --> 00:11:24,484 お戻り頂きたい ゆえんにございます。 149 00:11:24,484 --> 00:11:29,289 そうか。 150 00:11:29,289 --> 00:11:34,594 いや 邪魔をしたのう。 151 00:11:42,302 --> 00:11:46,005 なるほど。 152 00:11:58,851 --> 00:12:01,788 う… あ! 153 00:12:01,788 --> 00:12:06,259 よ~し 今日も ガンガン洗っていくぞ! 154 00:12:06,259 --> 00:12:09,596 ハハッ 朝から元気がよいのう。 155 00:12:09,596 --> 00:12:14,467 <なんてったって 今夜は満月! 若君様が戻ってくる日なのだ> 156 00:12:14,467 --> 00:12:18,938 ⚟(騒がしい声) 157 00:12:18,938 --> 00:12:22,275 何やら 表が騒がしいのう。 158 00:12:22,275 --> 00:12:25,178 表を! 女が役人に引かれておる! 159 00:12:25,178 --> 00:12:27,947 女? それ 私やりましょうか? 160 00:12:27,947 --> 00:12:32,619 手配書の… 唯之助とかいう 足軽の母じゃそうな。 161 00:12:32,619 --> 00:12:36,489 母親から 居所を 聞き出そうというのかのう。 162 00:12:36,489 --> 00:12:42,195 いたわしい。 どんな折檻をされる事やら。 163 00:12:44,230 --> 00:12:47,166 ならぬ! お館様の仰せじゃ! 164 00:12:47,166 --> 00:12:50,169 ここから出てはならぬ! 165 00:12:50,169 --> 00:12:52,939 おふくろ様! 166 00:12:52,939 --> 00:12:58,645 (吉乃)唯之助の居所ならば 私は存じませぬ。 167 00:12:58,645 --> 00:13:02,248 また 先ほど 唯之助を 高山の間者と申されましたが➡ 168 00:13:02,248 --> 00:13:05,585 それも 何かの間違いでございましょう。 169 00:13:05,585 --> 00:13:09,455 (宇部)何だと? 唯之助は 百姓のせがれなれど➡ 170 00:13:09,455 --> 00:13:14,927 若君様のお役に立たんと 一命を賭して戦に出ました者。 171 00:13:14,927 --> 00:13:19,599 若君に害なす企てに加担するなど 断じてありえませぬ。 172 00:13:19,599 --> 00:13:21,534 ぬ~…。 173 00:13:21,534 --> 00:13:25,271 (千吉)だよな。 唯之助は 若君のお馬の くつわを取り➡ 174 00:13:25,271 --> 00:13:27,607 敵陣を突っ切って 助けたんだもんな。 175 00:13:27,607 --> 00:13:31,477 (伊四郎)たわけだが 若君様を 裏切るなんぞはせんやつじゃ。 176 00:13:31,477 --> 00:13:34,947 どうか いま一度 お調べのほどを。 177 00:13:34,947 --> 00:13:39,619 ええい! 我らのお役目にまで 口を出すとは➡ 178 00:13:39,619 --> 00:13:42,288 女といえども容赦はせん! ひっ捕らえ! 179 00:13:42,288 --> 00:13:46,159 (一同)はっ! おやめ下さい! 180 00:13:46,159 --> 00:13:48,461 唯之助。 181 00:13:50,163 --> 00:13:52,298 申し訳ございませぬ! 182 00:13:52,298 --> 00:13:54,634 止めようとしましたが どうにも足の速いやつで。 183 00:13:54,634 --> 00:13:59,972 ごめんなさい おふくろ様 私のせいで。 184 00:13:59,972 --> 00:14:02,575 たわけ! 185 00:14:02,575 --> 00:14:04,510 おふくろ様…。 186 00:14:04,510 --> 00:14:08,915 せっかく逃げおおせていたものを のこのこ出てくるとは。 187 00:14:08,915 --> 00:14:12,251 そのような事をして 私が喜ぶとでもお思いか。 188 00:14:12,251 --> 00:14:17,590 いいえ。 きっと叱られるだろうな って思いました。 189 00:14:17,590 --> 00:14:22,462 思ったけど 黙って 隠れてるなんてできないです! 190 00:14:22,462 --> 00:14:27,600 だって おふくろ様がいなかったら➡ 191 00:14:27,600 --> 00:14:33,272 私… 私…。 192 00:14:33,272 --> 00:14:39,612 たわけ 人前で泣くのではない。 193 00:14:39,612 --> 00:14:44,951 ごめんなさい。 194 00:14:44,951 --> 00:14:48,254 ごめんなさい! 195 00:14:50,623 --> 00:14:53,292 唯之助。 196 00:14:53,292 --> 00:14:55,962 それでお前 今まで どこにおった? 197 00:14:55,962 --> 00:15:01,234 それは あちらこちら いろいろと。 198 00:15:01,234 --> 00:15:04,570 あの… おふくろ様は どうなるのですか? 199 00:15:04,570 --> 00:15:07,907 それは…。 案ずるな。 200 00:15:07,907 --> 00:15:11,577 我が屋敷に留め置く。 は… 天野様が? 201 00:15:11,577 --> 00:15:15,915 大切な証人じゃ。 202 00:15:15,915 --> 00:15:18,251 お願いします! 203 00:15:18,251 --> 00:15:21,921 お前は牢じゃ。 明朝 皆の前で詮議を致す。 204 00:15:21,921 --> 00:15:24,824 牢? 明朝…。 205 00:15:24,824 --> 00:15:29,595 <今夜には 若君様が 吉田城に帰ってくるはず> 206 00:15:29,595 --> 00:15:31,531 あ…。 唯之助! 207 00:15:31,531 --> 00:15:34,934 大丈夫 おふくろ様! 一晩の辛抱です。 208 00:15:34,934 --> 00:15:38,237 唯之助 必ず戻ってまいります! 209 00:15:40,606 --> 00:15:43,609 早う 行かぬか! あ うわ…。 210 00:15:45,278 --> 00:15:50,616 入れ! うわ イテッ…。 211 00:15:50,616 --> 00:15:54,921 ああ 寒っ! 212 00:15:58,491 --> 00:16:01,561 一晩の辛抱。 213 00:16:01,561 --> 00:16:03,896 しゃ~。 214 00:16:03,896 --> 00:16:07,767 (小平太) なぜ 唯之助の母まで 我が家で 引き取る事になったのです? 215 00:16:07,767 --> 00:16:10,570 それは まあ 何と言うか 成り行きじゃ。 216 00:16:10,570 --> 00:16:15,241 なるほど。 美しいおなごじゃ。 そういう事ではござりませぬ! 217 00:16:15,241 --> 00:16:19,579 唯之助を かくまっていた事は 知れずに済みそうなのですね? 218 00:16:19,579 --> 00:16:23,249 あとは お調べで 唯之助が如古坊の事を話し➡ 219 00:16:23,249 --> 00:16:26,152 高山とつながる者らを 一掃できればよいのだが。 220 00:16:26,152 --> 00:16:32,258 なれば いよいよ 満月の夜に 若君のお帰りを待つばかりか。 221 00:16:32,258 --> 00:16:35,261 まだ そのようなざれ言を。 222 00:16:45,805 --> 00:16:53,813 <若君 戻ってくるよね? 今度こそ> 223 00:16:55,481 --> 00:16:58,484 (尊)<姉の事を心配しながらも➡ 224 00:16:58,484 --> 00:17:02,221 若君は 病から回復していました> 225 00:17:02,221 --> 00:17:04,924 ⚟(尊)若君。 226 00:17:08,094 --> 00:17:11,898 本 読んでたんですか? 227 00:17:11,898 --> 00:17:15,568 あっ 日本史の教科書。 228 00:17:15,568 --> 00:17:19,238 (忠清)我らの名は どこにもない。 229 00:17:19,238 --> 00:17:25,244 父上も じいも 小平太も 兄上も。 230 00:17:27,113 --> 00:17:32,785 だが 我らも確かに 生きておったのだ。 231 00:17:32,785 --> 00:17:36,789 この書物に載っている者と 同じように➡ 232 00:17:36,789 --> 00:17:43,095 食らい 戦い 笑い 嘆き…。 233 00:17:47,266 --> 00:17:52,138 何か用であったか? ああ そうだ。 234 00:17:52,138 --> 00:17:57,610 今日 出かけたでしょう? 城跡へ参った。 235 00:17:57,610 --> 00:18:03,215 やっぱり。 門の外に 女子高生が群がってます。 236 00:18:03,215 --> 00:18:07,553 なぜじゃ? 若君についてきたんですよ。 237 00:18:07,553 --> 00:18:11,223 なんと奇態な。 238 00:18:11,223 --> 00:18:15,561 興味ないんですか? 女の子に。 そんな事はない。 239 00:18:15,561 --> 00:18:19,432 じゃあ 僕に若君の好み 言ってみて下さいよ。 240 00:18:19,432 --> 00:18:22,435 僕が あの中から探してみますから。 241 00:18:22,435 --> 00:18:26,439 好み…。 242 00:18:35,581 --> 00:18:37,516 手足は 棒きれのごとく。 243 00:18:37,516 --> 00:18:39,452 手足が棒…。 244 00:18:39,452 --> 00:18:41,921 目と口が よう動き。 245 00:18:41,921 --> 00:18:44,590 目と口が よく動く。 246 00:18:44,590 --> 00:18:50,463 肌は浅黒く むじなのような…。 247 00:18:50,463 --> 00:18:53,165 ん? 248 00:18:56,202 --> 00:19:00,539 まさか… お姉ちゃん? 249 00:19:00,539 --> 00:19:05,878 わしは 唯ほど好もしいおなごに 会うた事がない。 250 00:19:05,878 --> 00:19:07,813 ええ~!? 251 00:19:07,813 --> 00:19:12,218 お前は 唯にそっくりじゃ。 252 00:19:12,218 --> 00:19:19,091 姉上様! 戦国の苦労が 報われるかもしれませ~ん! 253 00:19:19,091 --> 00:19:23,229 (覚)お~い! 晩ごはんだぞ。 254 00:19:23,229 --> 00:19:26,932 (美香子)最後のごはんよ。 みんなで食べよう。 255 00:19:29,568 --> 00:19:32,471 じゃあ お元気で。 256 00:19:32,471 --> 00:19:40,212 父上 母上 尊。 257 00:19:40,212 --> 00:19:44,216 このふたつき お世話になりもうした。 258 00:19:46,118 --> 00:19:51,257 このご恩は 忠清 生涯忘れませぬ。 259 00:19:51,257 --> 00:19:55,928 これ レンコンの挟み揚げ 戦国のみんなで食べて。 260 00:19:55,928 --> 00:19:58,831 おお かたじけない。 261 00:19:58,831 --> 00:20:02,601 これ アーモンドチョコレート 唯も好きなの。 262 00:20:02,601 --> 00:20:06,605 種の入った甘味でござるな。 これは わしも好物じゃ。 263 00:20:10,476 --> 00:20:18,617 これ 実は もう燃料が少なくて あと2回しか使えないんです。 264 00:20:18,617 --> 00:20:21,520 若君が戻って あと1回。 265 00:20:21,520 --> 00:20:25,291 1度…。 では 唯は? 266 00:20:25,291 --> 00:20:31,597 次に こっちに戻ってきたら もう二度と 戦国には戻れません。 267 00:20:41,841 --> 00:20:44,310 二度と…。 268 00:20:44,310 --> 00:20:46,979 だったら 戻らないって言うな あいつ。 269 00:20:46,979 --> 00:20:51,317 うん 言う。 って どうしよう? 270 00:20:51,317 --> 00:20:54,220 ご案じめさるな。 271 00:20:54,220 --> 00:21:00,926 唯は わしが必ず 父上と母上のもとへお返し致す。 272 00:21:05,831 --> 00:21:10,536 では これにて。 273 00:21:17,476 --> 00:21:22,615 お体に気を付けて。 高山なんかに負けるんじゃないぞ。 274 00:21:22,615 --> 00:21:48,307 ♬~ 275 00:21:48,307 --> 00:21:53,179 若君! 教科書に 載ってないかもしれないけど➡ 276 00:21:53,179 --> 00:21:56,182 僕 若君の事 忘れないから! 277 00:21:56,182 --> 00:21:59,919 若君や きっと大勢の人たちが➡ 278 00:21:59,919 --> 00:22:04,590 同じように生きてたんだなって 覚えてるから! 279 00:22:04,590 --> 00:22:07,893 若君様! 280 00:22:17,169 --> 00:22:21,140 (有山)あれから はや30日。 281 00:22:21,140 --> 00:22:26,445 若君の行方は ようとして知れず。 282 00:22:28,280 --> 00:22:31,951 ななな… 何じゃ!? 283 00:22:31,951 --> 00:22:35,254 へっ? へっ? 284 00:22:37,823 --> 00:22:41,527 気のせいか。 285 00:22:44,964 --> 00:22:46,899 わ~! 286 00:22:46,899 --> 00:22:52,304 若君様! 今まで どこに…。 287 00:22:52,304 --> 00:22:56,175 その… 奇態ななりは 一体? 288 00:22:56,175 --> 00:22:59,178 話は後じゃ。 急ぎ 黒羽城へ戻る。 289 00:22:59,178 --> 00:23:01,914 早う着物を 馬を。 290 00:23:01,914 --> 00:23:04,817 はい! 291 00:23:04,817 --> 00:23:10,823 あやややや… それが あの~。 292 00:23:16,262 --> 00:23:18,597 若君様は? 293 00:23:18,597 --> 00:23:21,500 若君様は 戻られましたか? 294 00:23:21,500 --> 00:23:27,273 何を寝ぼけておる。 若君がおられるはずがなかろう。 295 00:23:27,273 --> 00:23:29,608 戻ってない。 296 00:23:29,608 --> 00:23:32,945 <何で? 吉田城に着いたなら➡ 297 00:23:32,945 --> 00:23:35,848 歩いてでも とっくに 黒羽城に着いてるはず。➡ 298 00:23:35,848 --> 00:23:37,816 まさか…> 299 00:23:37,816 --> 00:23:42,521 本当に死んじゃったの? 300 00:23:45,524 --> 00:23:49,495 飯を食うたら お調べじゃ。 301 00:23:49,495 --> 00:23:53,198 どうした? 302 00:24:03,242 --> 00:24:06,578 何じゃ? そのぐんなりした小童は。 303 00:24:06,578 --> 00:24:11,917 お馬番足軽の 唯之助にございまする。 304 00:24:11,917 --> 00:24:16,255 この者が 高山の間者だと? 305 00:24:16,255 --> 00:24:19,158 ただのひょうげた小僧ではないか。 306 00:24:19,158 --> 00:24:22,928 しかも 病を得ているのではないか? 307 00:24:22,928 --> 00:24:25,831 はっ どうやら 牢で風邪をひき込み➡ 308 00:24:25,831 --> 00:24:28,600 熱で もうろうとしておるようです。 309 00:24:28,600 --> 00:24:31,503 おい 起きろ。 310 00:24:31,503 --> 00:24:35,474 ああ~ もうよい。 帰せ。 311 00:24:35,474 --> 00:24:41,180 そのような小童が 忠清の命を 狙うとは とても思えぬ。 312 00:24:41,180 --> 00:24:44,183 父上。 313 00:24:46,151 --> 00:24:49,288 この者の姿に 惑わされてはなりませぬ。 314 00:24:49,288 --> 00:24:51,957 この者が確かに吉田城で➡ 315 00:24:51,957 --> 00:24:55,627 若君様の寝所に忍び込むのを 見た者がいるのです。 316 00:24:55,627 --> 00:25:00,232 何だと? 幾人もが見ております。 317 00:25:00,232 --> 00:25:02,901 ううむ。 318 00:25:02,901 --> 00:25:07,573 お待ち下され。 それは 拙者が聞いた話と違いまする。 319 00:25:07,573 --> 00:25:10,909 (忠高)どう違うのじゃ? 320 00:25:10,909 --> 00:25:14,780 この者は 若君を襲うたくらみを耳にし➡ 321 00:25:14,780 --> 00:25:17,783 そのお命を救うべく 吉田城へと走ったと。 322 00:25:17,783 --> 00:25:21,553 これは 面妖な。 323 00:25:21,553 --> 00:25:24,923 そのような話 どこから耳にされた? 324 00:25:24,923 --> 00:25:27,826 この者は つい昨日まで 山を逃げていたはずだが。 325 00:25:27,826 --> 00:25:31,797 それは…。 それに たくらみと申されたが➡ 326 00:25:31,797 --> 00:25:38,937 いつ どこで 誰が そのように たくらんだのか。 327 00:25:38,937 --> 00:25:44,276 それが つまびらかになっても 構わぬのでございますか? 328 00:25:44,276 --> 00:25:46,945 これは心外な。 329 00:25:46,945 --> 00:25:48,881 私が なぜ 困らねばならぬのだ。 330 00:25:48,881 --> 00:25:54,286 では この者の口から聞いても よろしゅうございますか? 331 00:25:54,286 --> 00:25:57,623 しかるべく。 332 00:25:57,623 --> 00:26:03,429 ただし! この者が まことを言うとは思えませぬ。 333 00:26:03,429 --> 00:26:06,231 この者は 己の姿を偽り➡ 334 00:26:06,231 --> 00:26:08,901 若君様に 近づこうとした者にございます。 335 00:26:08,901 --> 00:26:14,606 己の姿を偽る? どういう意味じゃ? 336 00:26:16,241 --> 00:26:21,246 ただいま ご覧に入れましょう。 337 00:26:25,250 --> 00:26:27,920 唯之助の着物を剥ぎ取れ。 338 00:26:27,920 --> 00:26:29,855 はっ? 339 00:26:29,855 --> 00:26:33,559 よいから 着物を脱がせろ。 はっ。 340 00:26:36,929 --> 00:26:40,599 ⚟殿! (いななき) 341 00:26:40,599 --> 00:26:44,303 若君様が! 若君様が! 342 00:26:56,148 --> 00:27:01,553 若君様… ご無事で。 343 00:27:01,553 --> 00:27:04,456 忠清。 344 00:27:04,456 --> 00:27:07,459 まさか…。 345 00:27:10,229 --> 00:27:12,898 唯…。 346 00:27:12,898 --> 00:27:15,901 唯之助! 347 00:27:17,569 --> 00:27:20,239 これは…。 348 00:27:20,239 --> 00:27:22,908 なんとした事だ? はっ。 349 00:27:22,908 --> 00:27:27,579 高山と内通し 若君のお命を 狙ったとの疑いで捕らえまして…。 350 00:27:27,579 --> 00:27:31,884 たわけ! 唯之助の働きで わしは こうして生きておるのじゃ! 351 00:27:35,254 --> 00:27:40,959 ご心配をおかけして 申し訳ございません。 352 00:27:43,929 --> 00:27:46,832 実は あの夜 ひそかに吉田城を出て➡ 353 00:27:46,832 --> 00:27:49,601 さる隠れ屋にて 矢傷を癒やしておりました。 354 00:27:49,601 --> 00:27:51,537 なぜ 知らせぬ。 355 00:27:51,537 --> 00:27:57,242 私を狙った者が何者か分からず 近くにおっては 再び危ういかと。 356 00:28:01,213 --> 00:28:04,917 若君様! 357 00:28:12,558 --> 00:28:17,896 (信茂)若君! 若君が生きて戻られたと! 358 00:28:17,896 --> 00:28:20,899 あ… あ~。 359 00:28:28,907 --> 00:28:34,913 唯 まさか このような目に 遭うていようとは。 360 00:28:36,782 --> 00:28:41,787 やだ 髪べたべたなのに。 すまぬ。 361 00:28:44,256 --> 00:28:47,559 許せ。 362 00:28:54,600 --> 00:29:00,606 <これって夢? 若君の腕の中にいる気がする> 363 00:29:09,881 --> 00:29:13,218 こらこら どけ! 364 00:29:13,218 --> 00:29:17,556 若君じゃ~! 365 00:29:17,556 --> 00:29:21,893 <じじいの腕の中に いる気もする。➡ 366 00:29:21,893 --> 00:29:25,230 やっぱ夢か> 367 00:29:25,230 --> 00:29:27,566 あっ! 368 00:29:27,566 --> 00:29:30,902 おや 目を覚ましたようじゃのう。 369 00:29:30,902 --> 00:29:34,573 ここは どこ? 370 00:29:34,573 --> 00:29:37,909 天野様のお屋敷の離れ座敷じゃ。 371 00:29:37,909 --> 00:29:40,812 座敷? 何で? 372 00:29:40,812 --> 00:29:43,248 えっ? おふくろ様は なぜここに? 373 00:29:43,248 --> 00:29:45,183 若君様のご差配じゃ。 374 00:29:45,183 --> 00:29:50,122 静かな所で静養させよと。 若君様の。 375 00:29:50,122 --> 00:29:55,260 じゃあ 若君様は 本当に生きてたって事ですね。 376 00:29:55,260 --> 00:29:58,930 おお。 お城は そのお祝いで沸き立っておる。 377 00:29:58,930 --> 00:30:02,601 よかった。 よかった。 378 00:30:02,601 --> 00:30:05,504 先日の大雨で吉田橋が流され➡ 379 00:30:05,504 --> 00:30:09,474 若君は 馬で う回して 黒羽城へ戻られたのです。 380 00:30:09,474 --> 00:30:13,245 ああ だから遅かったのか。 381 00:30:13,245 --> 00:30:16,948 お前の世話は私がします。 382 00:30:16,948 --> 00:30:20,252 よう辛抱したの。 383 00:30:22,621 --> 00:30:26,324 おふくろ様。 384 00:30:29,494 --> 00:30:31,963 (三之助)唯之助。 (孫四郎)唯之助。 385 00:30:31,963 --> 00:30:34,866 三之助 孫四郎。 386 00:30:34,866 --> 00:30:38,837 子らも共にと こちらにお呼び下されたのじゃ。 387 00:30:38,837 --> 00:30:43,308 それも若君様が? それは こちらのお館様がの。 388 00:30:43,308 --> 00:30:47,646 小平太パパが? いいとこあるじゃん。 389 00:30:47,646 --> 00:30:51,983 さあ 腹が減っておりましょう。 卵とネギのかゆじゃ。 390 00:30:51,983 --> 00:30:56,655 卵とネギのかゆ? 皆で頂きましょう。 391 00:30:56,655 --> 00:30:59,658 はい! 392 00:31:02,928 --> 00:31:07,265 こたびは 若君のため命を張り よう努めた。 393 00:31:07,265 --> 00:31:13,138 若君の近習として 天野小平太 改めて礼を申す。 394 00:31:13,138 --> 00:31:17,275 はっ。 395 00:31:17,275 --> 00:31:19,211 それで あの 若君は? 396 00:31:19,211 --> 00:31:23,148 若君は お命を狙われた事もあり しばらくは 殿のおそばじゃ。 397 00:31:23,148 --> 00:31:27,619 ご他出はできぬ。 会えないの? 398 00:31:27,619 --> 00:31:32,324 これをお前に預かった。 お前も養生せよとの仰せじゃ。 399 00:31:45,170 --> 00:31:47,939 (尊)「姉上さま」。 400 00:31:47,939 --> 00:31:51,643 姉上さまだって。 401 00:31:51,643 --> 00:31:56,314 「きっと無事でいることと 信じています。➡ 402 00:31:56,314 --> 00:32:03,121 若君は手術のあと 感染症で戦国に 帰ることができませんでした」。 403 00:32:03,121 --> 00:32:06,591 そうだったんだ。 404 00:32:06,591 --> 00:32:11,263 「面白い話は たくさんあるけど 会ったときにまた。➡ 405 00:32:11,263 --> 00:32:15,267 見たいだろうと思って こっそり 撮った写真を入れておきます」。 406 00:32:24,609 --> 00:32:31,316 若君が 私のベッドで漫画読んどる! 407 00:32:33,285 --> 00:32:35,954 ずるい。 408 00:32:35,954 --> 00:32:42,828 私も こんなん生で見たいよ~! はあ…。 409 00:32:42,828 --> 00:32:46,298 あっ。 410 00:32:46,298 --> 00:32:49,000 よいしょ。 411 00:32:50,635 --> 00:32:53,972 「それから。 言いにくいんだけど➡ 412 00:32:53,972 --> 00:32:57,309 実は タイムマシンの燃料が あとわずかです。➡ 413 00:32:57,309 --> 00:33:01,913 詳しくは若君から聞いて下さい」。 414 00:33:01,913 --> 00:33:05,250 燃料がない。 415 00:33:05,250 --> 00:33:09,921 若君から聞けって…。 416 00:33:09,921 --> 00:33:16,795 うん 若君に聞こう! もう待てない 私から会いに行く。 417 00:33:16,795 --> 00:33:18,797 しゃっ! 418 00:33:31,209 --> 00:33:33,612 あ…。 419 00:33:33,612 --> 00:33:36,948 あ… あ~! 420 00:33:36,948 --> 00:33:41,253 あっ えっ あ…。 シッ! 声が大きい。 421 00:33:43,288 --> 00:33:46,958 寝たふりをして出てまいった。 422 00:33:46,958 --> 00:33:50,829 なかなか一人にはなれぬのでな。 423 00:33:50,829 --> 00:33:55,300 お前のおかげで 一命を取り留める事ができた。 424 00:33:55,300 --> 00:33:59,004 礼を申す。 425 00:34:07,579 --> 00:34:14,286 本当に… 本当に若君ですよね? 426 00:34:17,255 --> 00:34:21,126 よかった。 427 00:34:21,126 --> 00:34:26,131 本当に 若君様だ。 428 00:34:28,266 --> 00:34:33,939 父上も母上も尊も 皆 親身に世話をしてくれた。 429 00:34:33,939 --> 00:34:36,942 それと…。 430 00:34:45,283 --> 00:34:47,986 あっ アーモンドチョコレート。 431 00:34:49,955 --> 00:34:55,260 んっ 甘~い! 432 00:35:05,236 --> 00:35:08,573 これを返しておく。 433 00:35:08,573 --> 00:35:12,444 タイムマシン。 434 00:35:12,444 --> 00:35:16,247 これって あと何回使えるんですか? 435 00:35:16,247 --> 00:35:19,584 燃料が少ないって 尊が。 436 00:35:19,584 --> 00:35:24,923 あと1度。 …と申したら どうする? 437 00:35:24,923 --> 00:35:28,259 行ったっきり ここには帰れないって事ですか? 438 00:35:28,259 --> 00:35:30,261 そうじゃ。 439 00:35:33,598 --> 00:35:40,939 だったら 家に帰るのは諦めます。 440 00:35:40,939 --> 00:35:45,276 ここで生きていくという事か? 441 00:35:45,276 --> 00:35:47,579 はい! 442 00:35:50,148 --> 00:35:54,853 そうか。 443 00:35:56,888 --> 00:35:59,824 若君様? 444 00:35:59,824 --> 00:36:03,228 そろそろ帰る。 445 00:36:03,228 --> 00:36:07,098 唯。 446 00:36:07,098 --> 00:36:11,102 それは あと2度使える。 447 00:36:11,102 --> 00:36:13,238 2度。 448 00:36:13,238 --> 00:36:16,908 家では皆 お前を案じておる。 449 00:36:16,908 --> 00:36:21,579 次の満月では必ず帰れ。 450 00:36:21,579 --> 00:36:26,251 そして…➡ 451 00:36:26,251 --> 00:36:30,955 戻ってまいれ。 452 00:36:32,590 --> 00:36:36,461 若君。 453 00:36:36,461 --> 00:36:41,599 はい! 帰って➡ 454 00:36:41,599 --> 00:36:46,304 また来ます! うむ。 455 00:36:49,274 --> 00:36:51,609 っしゃ~! 456 00:36:51,609 --> 00:37:03,221 ♬~ 457 00:37:03,221 --> 00:37:34,519 ♬~