1 00:00:03,671 --> 00:00:05,606 (花山) お母さんの病気 治ったぞ。 (調・律) えっ!? じゃあ…。 2 00:00:05,673 --> 00:00:08,609 (花山) 来週には 退院だ。 3 00:00:08,676 --> 00:00:11,612 (律) おめでとう。 お母さん。 (恭子) ありがとう。 4 00:00:11,679 --> 00:00:13,614 (みつ子) そんな 気ぃ使わないで。 5 00:00:13,681 --> 00:00:15,616 (みつ子) たとえ 血が つながらなくても→ 6 00:00:15,683 --> 00:00:19,620 あなたは お姉さんにとって 大切な子供なんですから。 7 00:00:19,687 --> 00:00:23,624 (律) それ どういう意味ですか? 8 00:00:23,691 --> 00:00:28,629 ⟨お母さんの退院が 決まった 喜ばしい日に 知った 事実⟩ 9 00:00:28,696 --> 00:00:33,701 ⟨人生は どうして こんなに 優しくないんだろう?⟩ 10 00:00:43,711 --> 00:00:45,646 {\an8}(調) ただいま。 (奏) ただいま。 11 00:00:45,713 --> 00:00:49,650 {\an8}(調) ああー。 うちだ。 帰ってきた。 12 00:00:49,717 --> 00:00:51,652 {\an8}(奏) ちょっと 留守しただけなのに 懐かしい。 13 00:00:51,719 --> 00:00:54,655 {\an8}(律) 2人とも おなか すいただろう? すぐに ご飯にするから。 14 00:00:54,722 --> 00:00:57,658 {\an8}(調) やりー。 超 腹 減った。 (奏) 律兄ぃの料理 久しぶり。 15 00:00:57,725 --> 00:00:59,660 {\an8}(律) うん。 (調) 今日 何? 16 00:00:59,727 --> 00:01:04,598 {\an8}(律) それは できてからの お楽しみ。 (奏) うわぁ。 楽しみ。 17 00:01:04,665 --> 00:01:07,668 {\an8}(調) 何だろうね? (奏) ねっ? 18 00:01:10,671 --> 00:01:14,608 {\an8}(みつ子)《律君。 そんなに 気ぃ使わなくたって いいのよ》→ 19 00:01:14,675 --> 00:01:16,610 {\an8}《たとえ 血が つながらなくても→ 20 00:01:16,677 --> 00:01:18,612 {\an8}あなたは お姉さんにとって→ 21 00:01:18,679 --> 00:01:23,684 {\an8}調君や カナちゃんと 同じように 大切な子供なんですから》 22 00:01:26,687 --> 00:01:32,626 {\an8}(律) ⟨叔母さんの言葉は 正直 理解不能だった⟩ 23 00:01:32,693 --> 00:01:34,628 {\an8}⟨だから とにかく 今は 忘れよう⟩ 24 00:01:34,695 --> 00:01:37,631 {\an8}⟨弟と 妹の 空腹を満たすこと⟩ 25 00:01:37,698 --> 00:01:41,702 {\an8}⟨それだけを 考えようと 僕は 思ったんだ⟩ 26 00:01:46,707 --> 00:01:49,643 {\an8}(律) はい。 お待たせ。 27 00:01:49,710 --> 00:01:52,646 {\an8}(調) げっ。 ピーマン? (奏) おいしそう。 28 00:01:52,713 --> 00:01:57,651 {\an8}(律) 苦味は 取ってあるから とにかく 食べてみて。 29 00:01:57,718 --> 00:02:02,590 (奏) いただきます。 (律) いただきます。 30 00:02:02,656 --> 00:02:05,659 (調) ます…。 (奏) うーん。 おいしい。 31 00:02:05,659 --> 00:02:19,673 ♪~ 32 00:02:19,673 --> 00:02:21,609 (調) うん。 このピーマン 苦くない。 33 00:02:21,675 --> 00:02:24,612 (律) やった。 大成功だよ。 (調) 何で? 34 00:02:24,678 --> 00:02:27,681 (律) 蜂蜜で 湯がいたの。 (調) ふーん。 すげえ。 35 00:02:46,700 --> 00:02:48,702 (一同) ごちそうさまでした。 36 00:02:50,704 --> 00:02:54,708 (律) 実は 2人に 伝えておかなきゃ いけないことが あるんだ。 37 00:02:56,710 --> 00:03:01,649 お母さんの病気 ホントは がんなんだ。 38 00:03:01,715 --> 00:03:05,586 幸い 発見が早かったし 退院できるまでに 回復してる。 39 00:03:05,653 --> 00:03:08,589 後は 通院になるけど ちゃんと 治療すれば→ 40 00:03:08,656 --> 00:03:13,594 完治する病気だって 花山先生が 言ってた。 41 00:03:13,661 --> 00:03:15,596 でも すぐに 本調子には ならないから→ 42 00:03:15,663 --> 00:03:20,601 今までどおり 家事は分担しよう。 43 00:03:20,668 --> 00:03:23,604 (調) 分かったよ。 44 00:03:23,671 --> 00:03:26,607 じゃあ 俺は 風呂と トイレ掃除な。 45 00:03:26,674 --> 00:03:29,610 カナは お洗濯。 46 00:03:29,677 --> 00:03:33,614 (律) 兄ちゃんは 買い物と 料理。 頑張るから。 47 00:03:33,681 --> 00:03:35,616 (調) うん。 48 00:03:35,683 --> 00:03:40,621 お母さん 治るよね? 49 00:03:40,688 --> 00:03:45,626 (律) 先生が 言ってた。 悪い細胞は 笑うことで 退治できるんだって。 50 00:03:45,693 --> 00:03:47,628 (奏) 笑うことで? 51 00:03:47,695 --> 00:03:50,631 (律) 僕たちが 笑えば お母さんも 笑顔になる。 52 00:03:50,698 --> 00:03:53,701 そうすれば きっと お母さん 治るよ。 53 00:03:55,703 --> 00:03:58,639 分かった。 俺 笑う。 54 00:03:58,706 --> 00:04:02,643 カナも 笑う。 (律) うん。 55 00:04:04,645 --> 00:04:10,584 ⟨このとき 僕は 自分自身にも 言い聞かせていたんだ⟩ 56 00:04:10,651 --> 00:04:14,588 ⟨お母さんのためにも 僕は 笑顔でいよう⟩ 57 00:04:14,655 --> 00:04:19,660 ⟨だから みつ子叔母さんが 言ったことは 忘れようって⟩ 58 00:04:29,670 --> 00:04:32,606 (圭介) 環。 これから お前 どうすんだ? 59 00:04:32,673 --> 00:04:35,609 (環) 分かんない。 やりたいことが 見つかるまで→ 60 00:04:35,676 --> 00:04:38,612 しばらく ぶらぶらしようと 思ってるけど。 61 00:04:38,679 --> 00:04:40,614 そっか。 それも いいんじゃないか?→ 62 00:04:40,681 --> 00:04:43,617 今まで 頑張ってきたんだもんな? 63 00:04:43,684 --> 00:04:47,621 それにしても 何だな。 調と 奏も 現金だな。→ 64 00:04:47,688 --> 00:04:50,624 姉さんの退院が 決まった その日に 帰るなんてさ。 65 00:04:50,691 --> 00:04:52,626 (環) 律が そうさせたんじゃないの?→ 66 00:04:52,693 --> 00:04:55,629 あの子 家族 大好きだから。 (圭介) ああ。 67 00:04:55,696 --> 00:04:58,632 律君 大丈夫かしら? (環) 何? 68 00:04:58,699 --> 00:05:03,637 律が どうかしたの? (みつ子) ううん。 何でもないわ。 69 00:05:13,647 --> 00:05:15,582 \(調) うん…。 70 00:05:15,649 --> 00:05:21,588 (律) ごめん。 まぶしかった? (調) あっ。 大丈夫。 しょんべん。 71 00:05:21,655 --> 00:05:23,590 (律) 寝る前に 麦茶 飲み過ぎない方が いいよ。 72 00:05:23,657 --> 00:05:25,659 うん。 73 00:05:33,667 --> 00:05:35,602 (若月) 聞いたか? 律の おばさん 退院だって。 74 00:05:35,669 --> 00:05:37,604 (斎木) おお。 それは すこぶる めでたい。 75 00:05:37,671 --> 00:05:43,610 (若月) 意外と 長かったよな。 なあ。 律。 退院 いつだって?→ 76 00:05:43,677 --> 00:05:48,615 おい。 律。 (律) えっ? 何? 77 00:05:48,682 --> 00:05:51,618 (斎木) おいおい。 うれし過ぎて 心 ここに あらずか? 78 00:05:51,685 --> 00:05:53,620 (若月) おばさんの退院。 いつだよ? 79 00:05:53,687 --> 00:05:55,622 (律) ああ。 来週の土曜日。 80 00:05:55,689 --> 00:05:58,625 あっ。 すみません。 絹江さん。 81 00:05:58,692 --> 00:06:01,628 その日は 休みにしてもらえませんか? 82 00:06:01,695 --> 00:06:04,565 (絹江) あんたが 勝手に 増やした シフトだろ? 構わないよ。 83 00:06:04,631 --> 00:06:06,567 (若月) とか何とか 言っちゃって。→ 84 00:06:06,633 --> 00:06:08,569 ホントは 律が いないと 寂しいんじゃないの? 85 00:06:08,635 --> 00:06:11,572 律目当ての お客も 減るしな。 86 00:06:11,638 --> 00:06:16,577 (絹江) 何 言ってんだよ。 うちはね 味で勝負してる 店なんだからね。 87 00:06:16,643 --> 00:06:19,580 (絹江) あんたたちが そんなこと 言うんだったら→ 88 00:06:19,646 --> 00:06:21,582 もう 何にも 作んないよ。 (斎木) えっ? そんなこと言わず→ 89 00:06:21,648 --> 00:06:23,584 ミートソースを。 (若月) ってか そもそも→ 90 00:06:23,650 --> 00:06:25,586 作ってんの マスターじゃん。 (三崎) 律。 91 00:06:25,652 --> 00:06:27,588 (律) はい。 (三崎) これも いい機会だ。→ 92 00:06:27,654 --> 00:06:31,592 シフトを 緩くして しばらく 母ちゃん孝行したら どうだ? 93 00:06:31,658 --> 00:06:34,595 (律) すいません。 じゃあ そうさせてもらいます。 94 00:06:34,661 --> 00:06:36,597 (三崎) ああ。 (若月) あっ そうだ。 律。→ 95 00:06:36,663 --> 00:06:38,599 今日は 病院 行くのか? 96 00:06:38,665 --> 00:06:42,603 (律) うん。 後で 顔 出すつもりだけど。 >> だったら 俺も 行っていい? 97 00:06:42,669 --> 00:06:45,606 おばさんには 世話になったし。 (律) きっと 喜ぶよ。 98 00:06:45,672 --> 00:06:49,610 お母さん。 優のこと 好きだし。 (せきばらい) 99 00:06:49,676 --> 00:06:52,613 (せきばらい) (若月) 何だよ? 100 00:06:52,679 --> 00:06:55,616 幸い この後は 授業も空いているし→ 101 00:06:55,682 --> 00:06:58,619 どうしてもと いうなら 同行してやっても いいぞ。 102 00:06:58,685 --> 00:07:00,621 はっ? 同行って。 えっ? 103 00:07:00,687 --> 00:07:02,556 お見舞い 斎木も行きたいの? (斎木) 行きたいわけではない。→ 104 00:07:02,623 --> 00:07:04,558 どうしてもと いうならと 言っておる。 105 00:07:04,625 --> 00:07:06,560 (若月) ああー。 めんどくせえやつ。→ 106 00:07:06,627 --> 00:07:08,562 行きたきゃ 行きたいって 言やあいいのに。 107 00:07:08,629 --> 00:07:10,564 (斎木) ああ。 もう くどい。 俺は 別に 行きたいわけでは…。 108 00:07:10,631 --> 00:07:14,635 (律) ありがとう。 斎木。 (斎木) あっ。 ああ。 109 00:07:20,641 --> 00:07:23,644 どうした? (律) ううん。 110 00:07:27,648 --> 00:07:29,583 (律) お母さん。 (若月) おばさん。 どうも。 111 00:07:29,650 --> 00:07:33,587 (恭子) あら。 優君。 それに…? 112 00:07:33,654 --> 00:07:37,591 (律) 彼は 同じ学部の 斎木。 前に言ったでしょう? 113 00:07:37,658 --> 00:07:39,593 ノート 貸してくれる 友達がいるって。 114 00:07:39,660 --> 00:07:43,597 (恭子) ああ。 いつも 律が お世話になっています。 115 00:07:43,664 --> 00:07:47,601 (斎木) あっ。 いや。 こちらこそ 律君には 日ごろより→ 116 00:07:47,668 --> 00:07:49,603 ひとかたならぬ 厚情を 賜り…。 117 00:07:49,670 --> 00:07:52,606 (若月) 斎木。 お前 挨拶 堅過ぎ。 (斎木) えっ? 118 00:07:52,673 --> 00:07:54,608 (若月) 結婚式の スピーチじゃないんだからさ。 119 00:07:54,675 --> 00:07:56,677 (斎木) あっ。 120 00:08:01,682 --> 00:08:03,550 (若月) 斎木。 これが 俺。 (斎木) おお。→ 121 00:08:03,617 --> 00:08:05,552 ずいぶんと かわいらしいな。 (若月) よく言われてた。 122 00:08:05,619 --> 00:08:07,554 (斎木) いやいや。 お前じゃない。 律。 123 00:08:07,621 --> 00:08:09,556 (若月) 懐かしいな。 小学校の運動会。→ 124 00:08:09,623 --> 00:08:13,560 ねえ。 これ 何の種目? (恭子) 親子二人三脚よ。 125 00:08:13,627 --> 00:08:16,563 (若月) 思い出した。 律と おばさん ぶっちぎりだったよね。 126 00:08:16,630 --> 00:08:19,566 (恭子) 秘密の特訓 したんだもん。 ねえ? 律。 127 00:08:19,633 --> 00:08:21,568 (律) だね。 (恭子) うん。 128 00:08:21,635 --> 00:08:23,570 律君は どんな子供だったんですか? 129 00:08:23,637 --> 00:08:28,575 (恭子) そうね。 公園デビューしたてのころは→ 130 00:08:28,642 --> 00:08:31,578 とにかく 周りの お母さんから→ 131 00:08:31,645 --> 00:08:34,581 女の子みたいって かわいがられてたっけ。 132 00:08:34,648 --> 00:08:37,584 (若月) 分かる 分かる。 (律) やめようよ。 そういう話は。 133 00:08:37,651 --> 00:08:43,590 (恭子) 幼稚園じゃ 体の大きな子が いて いじめられたりしたけど→ 134 00:08:43,657 --> 00:08:45,592 律 いつも にこにこしてて。 135 00:08:45,659 --> 00:08:48,595 そしたら 最後は 相手の方が 根負けして→ 136 00:08:48,662 --> 00:08:52,599 仲間に 入れてやるって。 137 00:08:52,666 --> 00:08:55,602 (律) 何か 僕 バカみたいじゃない? 138 00:08:55,669 --> 00:08:58,605 (恭子) 心配したのよ。 この子 人が よ過ぎて→ 139 00:08:58,672 --> 00:09:03,543 大人になったら 損をするんじゃないかって。 140 00:09:03,610 --> 00:09:10,550 だけど 小5の 母の日に これを くれてね。 141 00:09:10,617 --> 00:09:13,553 少ない お小遣い ためて→ 142 00:09:13,620 --> 00:09:17,557 「お母さん。 今まで ありがとう」って。 143 00:09:17,624 --> 00:09:20,561 あのとき 思ったの。 144 00:09:20,627 --> 00:09:25,565 ああ。 この子は このままで いいんだなって。 145 00:09:25,632 --> 00:09:28,568 (斎木) 分かりましたぞ。 律君が 穏やかなのは→ 146 00:09:28,635 --> 00:09:31,571 このような母上に 育てられたからですな。 147 00:09:31,638 --> 00:09:34,574 (若月) 確かに おばさんと 律って 雰囲気 似てるよな。 148 00:09:34,641 --> 00:09:37,577 (恭子) えっ? そう? (若月) 和み系っていうかさ。→ 149 00:09:37,644 --> 00:09:40,580 話してると 癒やされるっていうか。 (斎木) うんうん。→ 150 00:09:40,647 --> 00:09:43,583 これぞ 似た者親子。 (恭子) ですって。 律。 151 00:09:43,650 --> 00:09:47,654 (律) うん。 ちょっと 飲み物 買いに行ってくる。 152 00:09:52,659 --> 00:09:54,661 (若月) 懐かしいぞ。 153 00:09:56,663 --> 00:09:58,598 (律) ⟨運動会の前に→ 154 00:09:58,665 --> 00:10:00,600 二人三脚の 練習をしようと 言ったのは 母だった⟩ 155 00:10:00,667 --> 00:10:03,604 (恭子)《せーの》 (恭子・律)《1・2。 1・2》 156 00:10:03,670 --> 00:10:05,605 (律) ⟨あのころ 僕は あまり 運動が 得意じゃなくて→ 157 00:10:05,672 --> 00:10:08,609 僕たちは 何度も転んだ⟩ 158 00:10:08,675 --> 00:10:10,610 ⟨だけど そのたびに 母は…⟩ 159 00:10:10,677 --> 00:10:12,679 (恭子)《もう一度 頑張ろう》 160 00:10:14,681 --> 00:10:17,617 《よーし。 せーの。 1・2…》 161 00:10:17,684 --> 00:10:21,621 (律) ⟨いっぱい 愛情を 注いでくれた⟩ 162 00:10:21,688 --> 00:10:23,623 ⟨どんなときも そばに いてくれた⟩ 163 00:10:23,690 --> 00:10:27,628 ⟨それだけで じゅうぶんなはずなのに…⟩ 164 00:10:27,694 --> 00:10:29,629 《たとえ 血が つながらなくても→ 165 00:10:29,696 --> 00:10:31,631 あなたは お姉さんにとって→ 166 00:10:31,698 --> 00:10:35,702 調君や カナちゃんと 同じように 大切な子供なんですから》 167 00:10:38,705 --> 00:10:42,709 (律) ⟨忘れようとしていた あの言葉が 追い掛けてくる⟩ 168 00:10:45,712 --> 00:10:48,648 \(唯) 律君。 具合でも 悪いの? 169 00:10:48,715 --> 00:10:50,650 (律) いえ。 大丈夫です。 170 00:10:50,717 --> 00:10:54,654 (唯) お母さんの看病 あまり 根 詰めちゃ駄目よ。 171 00:10:54,721 --> 00:10:56,723 (律) ありがとうございます。 172 00:11:01,728 --> 00:11:03,663 (律) しっかりしろ。 173 00:11:10,470 --> 00:11:12,406 (三崎) 今 帰ったよ。 174 00:11:12,472 --> 00:11:18,412 (絹江) ねえ。 あの子さ 今日 ちょっと 何だか変だったね。 175 00:11:18,478 --> 00:11:23,417 (三崎) 律のことか? いつもと 同じだろう? 176 00:11:23,483 --> 00:11:26,420 (絹江) 何か あったのかね? 177 00:11:26,486 --> 00:11:30,424 (律) えっ? 退院パーティー? (奏) そう。 お母さんの。 178 00:11:30,490 --> 00:11:32,426 (調) 俺たちで 料理 作って→ 179 00:11:32,492 --> 00:11:34,428 母ちゃん びっくりさせてやろうと 思うんだ。 180 00:11:34,494 --> 00:11:36,430 (律) うん。 いいんじゃない? 181 00:11:36,496 --> 00:11:38,432 決まり。 じゃあ 何 作るか 決めようぜ。 182 00:11:38,498 --> 00:11:42,436 ちらしずしは 絶対よね。 うちの定番 お祝いメニューだし。 183 00:11:42,502 --> 00:11:44,438 (調) うん。 後は ボリュームあるもの。→ 184 00:11:44,504 --> 00:11:46,440 ステーキとか 焼き肉とか 豚カツとか。 185 00:11:46,506 --> 00:11:49,443 (奏) しー兄ぃ。 それ 全部 自分の食べたいものだから。 186 00:11:49,509 --> 00:11:51,445 じゃあ お前は 何が いいんだよ? 187 00:11:51,511 --> 00:11:53,447 (奏) うーん。 やっぱ パーティーだから→ 188 00:11:53,513 --> 00:11:56,450 見た目 カワイイもの。 イチゴの ショートケーキとか→ 189 00:11:56,516 --> 00:11:58,452 パンプキンパイとか プリンとか。 190 00:11:58,518 --> 00:12:01,455 (調) 言っとくけど それ 全部 俺たちで 作るんだからな。 191 00:12:01,521 --> 00:12:05,392 へっちゃらだもん。 私たちには 律兄ぃが 付いてるから。 ねっ? 192 00:12:05,459 --> 00:12:08,395 (律) それは いいけど お母さん 病み上がりだし→ 193 00:12:08,462 --> 00:12:10,397 消化に いいものが いいんじゃない? 194 00:12:10,464 --> 00:12:12,399 そうか。 じゃあ ビーフシチューは? 195 00:12:12,466 --> 00:12:14,401 (奏) しー兄ぃ。 いいかげん 肉から 離れなよ。 196 00:12:14,468 --> 00:12:16,403 (調) いやぁ。 でも やっぱり 肉…。 197 00:12:16,470 --> 00:12:20,407 (律) ⟨笑わなきゃいけないって 思ったんだ⟩ 198 00:12:20,474 --> 00:12:23,410 ⟨だけど 思えば思うほど→ 199 00:12:23,477 --> 00:12:26,480 笑顔が 作れなくなっている 自分が いた⟩ 200 00:12:32,486 --> 00:12:45,432 📱 201 00:12:45,499 --> 00:12:54,441 (律) もしもし? 📱(恭子) 律? お母さん。 今 いい? 202 00:12:54,508 --> 00:12:56,443 (律) 大丈夫だよ。 何? 203 00:12:56,510 --> 00:13:01,448 (恭子) ちょっとね。 昼間 言い忘れたから。 204 00:13:01,515 --> 00:13:05,385 優君と 斎木君に お見舞い ありがとうって→ 205 00:13:05,452 --> 00:13:10,390 伝えといて。 (律) 分かった。 伝えとくよ。 206 00:13:10,457 --> 00:13:15,395 📱(恭子) それとね ことしの 調と カナの 運動会→ 207 00:13:15,462 --> 00:13:17,464 一緒に行かない? 208 00:13:20,467 --> 00:13:22,402 (律) 何? いきなり。 209 00:13:22,469 --> 00:13:28,475 📱(恭子) 昼間 二人三脚の話 したら 何だか 懐かしくなっちゃって。 210 00:13:30,477 --> 00:13:32,412 (律) そうだね。 211 00:13:32,479 --> 00:13:37,417 📱(恭子) お弁当 作ってね。 212 00:13:37,484 --> 00:13:40,420 (律) 中身は おにぎりと 甘い卵焼きだよね? 213 00:13:40,487 --> 00:13:46,426 📱(恭子) それと 空揚げ。 えびフライも。 どう? 214 00:13:46,493 --> 00:13:52,432 (律) うん。 大丈夫。 いいよ。 215 00:13:52,499 --> 00:13:59,506 📱(恭子) 約束よ。 じゃあね。 (律) うん。 おやすみ。 216 00:14:35,475 --> 00:14:43,483 ♪~ 217 00:14:43,483 --> 00:14:47,420 (花山) わが家に ラブコール? (恭子) ちょっとね。 218 00:14:47,487 --> 00:14:52,425 律が 昼間 少し 変だったから。 (花山) 変? 219 00:14:52,492 --> 00:14:55,495 (恭子) 大丈夫みたい。 私の 気のせいね。 220 00:14:57,497 --> 00:15:00,433 (花山) で どうするの? (恭子) えっ? 221 00:15:00,500 --> 00:15:02,369 (花山) 律のこと。 222 00:15:02,435 --> 00:15:06,373 (恭子) やっぱり 主人との約束どおり→ 223 00:15:06,439 --> 00:15:10,377 あの子が 二十歳になったら 話すことにした。 224 00:15:10,443 --> 00:15:13,380 (花山) そうか。 大丈夫。 225 00:15:13,446 --> 00:15:16,383 (花山) 律なら きちんと 受け止めてくれるよ。 226 00:15:16,449 --> 00:15:18,385 (恭子) うん。 227 00:15:18,451 --> 00:15:23,390 調も 奏も みんな 家族思いの いい子に 育ってる。 228 00:15:23,456 --> 00:15:27,460 心配ないよ。 (恭子) そうよね。 229 00:15:27,460 --> 00:15:39,472 ♪~ 230 00:15:39,472 --> 00:15:41,408 (律) それじゃ お母さん 迎えに 行ってくる。 231 00:15:41,474 --> 00:15:43,410 ご飯は 炊いてあるから→ 232 00:15:43,476 --> 00:15:45,412 帰ってきたら 一緒に ちらしずし 作ろう。 233 00:15:45,478 --> 00:15:47,414 (調) 分かった。 (奏) いってらっしゃい。 234 00:15:47,480 --> 00:15:49,482 (律) いってきます。 235 00:15:52,485 --> 00:15:55,488 (調) よし。 作戦 開始だ。 (奏) ラジャーです。 236 00:15:58,491 --> 00:16:01,494 (調) 急げ。 この後 ちらしずしも 作るんだからな。 237 00:16:03,430 --> 00:16:06,366 (奏) お母さん 喜んでくれるかな? (調) 当ったり前だろ。→ 238 00:16:06,433 --> 00:16:08,368 律兄ぃも びっくりするぜ。 239 00:16:08,435 --> 00:16:11,438 (奏) 2人には 内緒だもんね。 (調) うん。 240 00:16:14,441 --> 00:16:16,376 (律) ⟨母が 帰ってくる その前に→ 241 00:16:16,443 --> 00:16:20,380 自分の気持ちに 整理をつけなきゃ いけない⟩ 242 00:16:20,447 --> 00:16:23,383 ⟨叔母さんの 言ったことは ホントは 何かの間違いで→ 243 00:16:23,450 --> 00:16:27,387 以前と変わらない 暮らしが また 始まるんだって⟩ 244 00:16:27,454 --> 00:16:30,457 ⟨そのことを 確認しようと 思ったんだ⟩ 245 00:16:37,330 --> 00:16:39,265 (恭子) よし。 (圭介) 用意 できた? 246 00:16:39,332 --> 00:16:41,267 (恭子) うん。 圭介。 (圭介) うん? 247 00:16:41,334 --> 00:16:44,270 (恭子) 色々 ありがとう。 248 00:16:44,337 --> 00:16:47,273 何 言ってんだよ。 249 00:16:47,340 --> 00:16:50,276 (みつ子) お姉さん。 看護師さんに お渡しする お菓子→ 250 00:16:50,343 --> 00:16:52,278 これで いいですか? (恭子) ありがとう。 251 00:16:52,345 --> 00:16:54,280 (圭介) それにしても 律のやつは 遅いな。 252 00:16:54,347 --> 00:16:57,283 (恭子) バスだから 道が 混んでるんじゃない? 253 00:16:57,350 --> 00:17:01,287 電話してみましょうか? (みつ子) あっ。 待って。→ 254 00:17:01,354 --> 00:17:03,289 そっとしておいた方が いいんじゃない? 255 00:17:03,356 --> 00:17:06,292 そっと? (みつ子) うん…。 256 00:17:06,359 --> 00:17:10,296 (律) 遅くなって ごめん。 (圭介) やっと 来たか。 257 00:17:10,363 --> 00:17:12,298 (恭子) 何か あった? (律) 別に。 258 00:17:12,365 --> 00:17:14,300 途中で 友達と会って 立ち話 してた。 259 00:17:14,367 --> 00:17:16,302 (恭子) 何だ。 (圭介) よーし。→ 260 00:17:16,369 --> 00:17:18,304 調と 奏が 待ってるから そろそろ 行くか。→ 261 00:17:18,371 --> 00:17:20,306 これ 持つよ。 (恭子) あっ。 ありがとう。 262 00:17:20,373 --> 00:17:22,308 (みつ子) じゃあ 私 看護師さんに お渡ししてきますね。 263 00:17:22,375 --> 00:17:24,377 (恭子) 律も ありがとう。 (律) ううん。 264 00:17:28,381 --> 00:17:31,317 (調)「酢 塩 砂糖を 合わせて 炊きたての ご飯に 振り掛ける」→ 265 00:17:31,384 --> 00:17:35,255 「マグロは 1時間前に たれに 漬け込む」 266 00:17:35,321 --> 00:17:38,258 げっ。 1時間? (奏) マグロなんて ないよ。 267 00:17:38,324 --> 00:17:41,261 マジかよ? 材料は 律兄ぃが 用意する予定だろ? 268 00:17:41,327 --> 00:17:43,263 きっと 生ものだから 今日 買いに行くつもりだったんだよ。→ 269 00:17:43,329 --> 00:17:46,266 どうする? じゃんけんで 買いに行く? 270 00:17:46,332 --> 00:17:48,268 (調) いや。 そんな余裕は…。→ 271 00:17:48,334 --> 00:17:50,270 玄関の ミッションに 時間を 取り過ぎてしまった。→ 272 00:17:50,336 --> 00:17:53,273 もはや あるもので 勝負するしか あるまい。 273 00:17:53,339 --> 00:17:55,341 (奏) ラジャー。 274 00:17:57,343 --> 00:17:59,279 (調) まずい。 緊急事態 発生。 (奏) 何? 275 00:17:59,345 --> 00:18:02,282 間もなく 母ちゃんたちが 帰ってくる予定の時間だ。 276 00:18:02,348 --> 00:18:05,285 えっ? 急がなきゃ。 (調) うん。 277 00:18:05,351 --> 00:18:07,287 (奏) 梅干し。 (調) はい。 OK。 278 00:18:07,353 --> 00:18:09,289 (奏) ピーマン。 (調) うーん。 それは 無理。 279 00:18:09,355 --> 00:18:11,357 (奏) ピーマンの代わりに パプリカ。 (調) うん。 ぎり 無理。 280 00:18:17,363 --> 00:18:20,366 (恭子) 懐かしの わが家ね。 281 00:18:27,373 --> 00:18:29,375 (恭子) ただいま。 282 00:18:35,315 --> 00:18:37,317 (恭子) ただいま。 283 00:18:39,319 --> 00:18:41,321 (奏) せーの。 284 00:18:43,323 --> 00:18:47,260 (奏) お母さん。 (調) おかえり。 285 00:18:47,327 --> 00:18:55,335 (恭子) 調。 奏。 ただいま。 286 00:18:57,337 --> 00:19:01,274 (奏) お母さん。 さみしかったよ。 287 00:19:01,341 --> 00:19:05,278 (調) 俺ら 母さん いなくても 頑張ったよ。 288 00:19:05,345 --> 00:19:07,347 (恭子) ありがとう。 289 00:19:10,350 --> 00:19:13,353 (調) 母さん。 (恭子) ありがとう。 290 00:19:15,355 --> 00:19:17,290 (圭介) すごいじゃないか。 えっ?→ 291 00:19:17,357 --> 00:19:19,292 これ 2人で 用意したのか? うん? 292 00:19:19,359 --> 00:19:21,294 (調) うん。 俺と カナで。 (恭子) えーっ? すごいじゃない。 293 00:19:21,361 --> 00:19:23,296 (調) 律兄ぃが いなくても→ 294 00:19:23,363 --> 00:19:26,299 俺たちだけで できるってとこ 見してやろうと 思ってさ。 295 00:19:26,366 --> 00:19:29,302 (圭介) 律は 驚いて 声も出ないみたいだな。 296 00:19:29,369 --> 00:19:31,304 (奏) ねえ。 早く 食べよう。 (調) うん。→ 297 00:19:31,371 --> 00:19:34,240 俺 もう 腹 減って 死にそう。 (恭子) はーい。 298 00:19:34,307 --> 00:19:37,243 (圭介) はい。 じゃあ 頂こう。 (律) あっ。 洗濯物 持ってっとくね。 299 00:19:37,310 --> 00:19:39,245 (恭子) ありがとう。 (律) うん。 300 00:19:39,312 --> 00:19:42,315 (恭子) カナ よそってくれるの? 301 00:19:42,315 --> 00:20:02,335 ♪~ 302 00:20:02,335 --> 00:20:05,271 (圭介) 退院 おめでとう。 (一同) おめでとうございます。 303 00:20:05,338 --> 00:20:07,340 (恭子) ありがとう。 304 00:20:14,347 --> 00:20:17,283 (環) 何か 色々 入ってるわね。 (奏・調) うん。 305 00:20:17,350 --> 00:20:21,287 (奏) 卵でしょ。 キュウリでしょ。 ザーサイ。 納豆。 それから…。 306 00:20:21,354 --> 00:20:25,291 とにかく 冷蔵庫にある 使えそうなやつ 全部 まぜてみた。 307 00:20:25,358 --> 00:20:28,294 ねえねえ。 この茶色いの 何? (調) それ ビーフジャーキー 裂いたやつ。 308 00:20:28,361 --> 00:20:32,231 色々 載っけ過ぎなんじゃない? (圭介) 豪勢じゃないか。 309 00:20:32,298 --> 00:20:35,234 (調) うんうん。 (圭介) この酢飯 姉さんの味だ。 310 00:20:35,301 --> 00:20:37,236 (恭子) ご飯 炊いたのは 律? (律) うん。 311 00:20:37,303 --> 00:20:39,238 お母さんの レシピどおりに。 312 00:20:39,305 --> 00:20:42,241 コンブと ショウガと お酒を 少し 加えて。 313 00:20:42,308 --> 00:20:44,243 (恭子) やっぱりね。 314 00:20:44,310 --> 00:20:46,246 (奏) お母さん。 どう? (恭子) おいしい。 315 00:20:46,312 --> 00:20:49,248 こんな おいしい ちらしずし 食べたの 初めて。 316 00:20:49,315 --> 00:20:51,250 (調) やったね。 (奏) やった。 317 00:20:51,317 --> 00:20:54,253 (圭介) うまいよ。 なっ? (みつ子) えっ? うん…。→ 318 00:20:54,320 --> 00:20:57,256 とても いい味。 319 00:20:57,323 --> 00:20:59,258 (圭介) いやぁ。 正直 感心したよ。→ 320 00:20:59,325 --> 00:21:01,260 調と 奏が ここまで できるなんて。 321 00:21:01,327 --> 00:21:03,262 (調) だろ? (圭介) これで 安心して→ 322 00:21:03,329 --> 00:21:05,265 律も 大学 通えるな? 323 00:21:05,331 --> 00:21:07,333 (律) そうだね。 (圭介) うん。 324 00:21:09,335 --> 00:21:11,270 (恭子) どこ 行くの? (律) ちょっと 本屋。 325 00:21:11,337 --> 00:21:14,273 月曜 提出の リポートに 必要なものが あるんだ。 326 00:21:14,340 --> 00:21:17,276 叔父さん。 叔母さん。 ごゆっくり。 (圭介) ああ。 327 00:21:17,343 --> 00:21:19,278 (律) 環も。 (恭子) 遅くならないようにね。 328 00:21:19,345 --> 00:21:21,280 (律) うん。 いってきます。 329 00:21:21,347 --> 00:21:23,349 (圭介) いってらっしゃい。 330 00:21:31,357 --> 00:21:35,228 (律) ⟨信じてなかった⟩ 331 00:21:35,294 --> 00:21:40,233 ⟨血が どうだとか そんな バカバカしい話は⟩ 332 00:21:40,299 --> 00:21:42,301 ⟨信じられるわけが なかった⟩ 333 00:21:44,303 --> 00:21:46,305 ⟨だけど…⟩ 334 00:21:46,305 --> 00:21:57,316 ♪~ 335 00:21:59,318 --> 00:22:03,256 (律) ⟨目の前に 突き付けられた 現実は 僕の想像以上に 重く→ 336 00:22:03,323 --> 00:22:06,259 せっかく 調と 奏が 作ってくれた→ 337 00:22:06,325 --> 00:22:11,330 ちらしずしの味も 分からないほど 僕は 動揺していたんだ⟩