1 00:00:03,003 --> 00:00:04,939 {\an8}(絹江) 偶然とはいえ 悪いことしたよ。→ 2 00:00:05,005 --> 00:00:06,941 {\an8}二度と 私の顔なんか 見たくなかっただろうに。 3 00:00:07,008 --> 00:00:08,943 {\an8}(律) 絹江さんが 店 辞めるんだって。 4 00:00:09,009 --> 00:00:11,946 {\an8}(花山) その人はな 恭子ちゃんの母親だ。 5 00:00:12,012 --> 00:00:13,948 {\an8}(律) 絹江さんが? (花山) このまま 別れたら→ 6 00:00:14,015 --> 00:00:16,951 {\an8}あの2人は 二度と 心を 分かち合えない。→ 7 00:00:17,017 --> 00:00:19,954 {\an8}2人の間を 取り持てるのは お前だけだ。 8 00:00:20,020 --> 00:00:21,956 {\an8}(三崎) おい。 絹江。 どうした? 9 00:00:22,023 --> 00:00:24,959 {\an8}(絹江) ちょっと 目まいが しただけだから 大丈夫…。 10 00:00:25,026 --> 00:00:26,961 {\an8}(三崎) 絹江! (奏) おばあちゃん? 11 00:00:27,027 --> 00:00:28,963 {\an8}(三崎) おい。 どうした? おい! (奏・調) おばあちゃん。 12 00:00:29,029 --> 00:00:30,965 {\an8}(律) 花山先生から 聞いたんだ。→ 13 00:00:31,031 --> 00:00:35,036 {\an8}絹江さんが お母さんの母親だって。 14 00:00:37,037 --> 00:00:40,040 {\an8}(律) だから 行こう。 お母さんも 一緒に。 15 00:00:40,040 --> 00:00:50,051 ♪~ 16 00:00:50,051 --> 00:00:51,986 {\an8}\(戸の開く音) 17 00:00:52,052 --> 00:00:53,988 (調) 律兄ぃ。 18 00:00:54,054 --> 00:00:56,057 (奏) お母さん。 19 00:00:58,058 --> 00:01:01,929 (律) 絹江さんの 容体は? (三崎) 軽い 脳梗塞だそうだ。→ 20 00:01:01,996 --> 00:01:04,999 今は 薬で 眠ってる。 21 00:01:36,030 --> 00:01:38,966 {\an8}(調) いったい どういうことだよ? 何で 母ちゃん? 22 00:01:39,033 --> 00:01:42,970 {\an8}(律) 絹江さんは お母さんの 実の母親なんだ。 23 00:01:43,037 --> 00:01:45,973 {\an8}(調) えっ?→ 24 00:01:46,040 --> 00:01:48,976 {\an8}マジかよ? 俺 圭介叔父さんから→ 25 00:01:49,043 --> 00:01:50,978 {\an8}ばあちゃんは 死んだって 聞かされてたんだぞ。 26 00:01:51,045 --> 00:01:52,980 {\an8}(奏) 私だって。 27 00:01:53,047 --> 00:01:55,983 {\an8}(調) 律兄ぃは 前から 知ってたのかよ? 28 00:01:56,050 --> 00:01:59,987 {\an8}(律) 僕も 今日 花山先生から 聞いたんだ。 29 00:02:00,054 --> 00:02:02,923 {\an8}(調) でも 母ちゃん 何で 俺たちに 隠すんだよ? 30 00:02:02,990 --> 00:02:05,926 {\an8}(奏) そうだよ。 この前 お店で会ったじゃん。 31 00:02:05,993 --> 00:02:09,930 (律) お母さんが 中2のとき 絹江さんは 離婚して→ 32 00:02:09,997 --> 00:02:11,932 子供たちを 置いて 家を 出てったんだ。 33 00:02:11,999 --> 00:02:14,935 それから 32年間 どこに いるかも→ 34 00:02:15,002 --> 00:02:16,937 まったく 分からなかったんだって。 35 00:02:17,004 --> 00:02:19,940 (調) それが たまたま 近くに 住んでたってのか?→ 36 00:02:20,007 --> 00:02:21,942 その上 たまたま 律兄ぃが その店で→ 37 00:02:22,009 --> 00:02:23,944 バイト 始めたってのか? そんなの おかしいだろ。 38 00:02:24,011 --> 00:02:25,946 (律) 花山先生も→ 39 00:02:26,013 --> 00:02:27,948 偶然じゃ ないんじゃないかって 言ってたけど。 40 00:02:28,015 --> 00:02:29,950 (奏) どうして 親子なのに お互い 名乗り出ないの?→ 41 00:02:30,017 --> 00:02:31,952 おばあちゃんが 生きてたんだったら→ 42 00:02:32,019 --> 00:02:34,955 どうして お母さん 私に 教えてくれなかったの? 43 00:02:35,022 --> 00:02:37,958 (律) 分からないよ。 お兄ちゃんにも。 44 00:02:38,025 --> 00:02:40,027 (調) ハァー。 45 00:02:42,029 --> 00:02:43,964 (律) とにかく 夕飯 作るよ。 46 00:02:44,031 --> 00:02:45,966 (調) 飯なんて 食う気に なれねえよ。 47 00:02:46,033 --> 00:02:48,035 (おなかの鳴る音) (調) あっ。 48 00:02:50,037 --> 00:02:52,973 (調) 笑うな カナ。 (律) おなかは 正直だね。 49 00:02:53,040 --> 00:02:55,976 何か おいしいもの 作るよ。 50 00:02:56,043 --> 00:02:57,978 (奏) 嫌なこと つらいことが あっても→ 51 00:02:58,045 --> 00:03:00,981 おいしいものを 食べれば 元気になれる。 52 00:03:01,048 --> 00:03:05,986 だよね? 律兄ぃ。 (律) うん。 53 00:03:08,989 --> 00:03:10,925 (律) ⟨今まで 僕は 気付かなかったけど→ 54 00:03:10,991 --> 00:03:16,931 花山先生の言うとおり 絹江さんが 僕らの そばに いたのは→ 55 00:03:16,997 --> 00:03:19,934 偶然じゃないのかもしれない⟩ 56 00:03:20,000 --> 00:03:22,937 (絹江)《優しさが 相手を傷つける? そんなの→ 57 00:03:23,003 --> 00:03:25,940 自分が 傷つきたくないやつの 言い訳だよ》 58 00:03:26,006 --> 00:03:28,943 《あんたの家族は 向こうにいる 弟だけじゃないだろう?》→ 59 00:03:29,009 --> 00:03:34,014 《今 あんたが すべきことは 何か もう一度 よく考えてみるんだね》 60 00:03:36,016 --> 00:03:37,952 (律) ⟨言葉は 厳しかったけど→ 61 00:03:38,018 --> 00:03:39,954 絹江さんは いつも 僕を 見守って→ 62 00:03:40,020 --> 00:03:42,957 本当に 大事なものを 見失わないように→ 63 00:03:43,023 --> 00:03:45,960 僕を 導いてくれていた⟩ 64 00:03:46,026 --> 00:03:49,964 ⟨絹江さんは もしかしたら 僕の向こうに→ 65 00:03:50,030 --> 00:03:53,033 実の娘の姿を 見ていたのかもしれない⟩ 66 00:03:59,039 --> 00:04:02,910 (恭子) お母さん。 お店 辞めるそうですね? 67 00:04:02,977 --> 00:04:04,912 (三崎) ああ。 68 00:04:04,979 --> 00:04:07,915 (恭子) 私と 会ってしまったからですか? 69 00:04:07,982 --> 00:04:10,918 (三崎) 自分が いなくなることが→ 70 00:04:10,985 --> 00:04:16,924 あんたにとっても 自分にとっても 一番 いいんだって。 71 00:04:16,991 --> 00:04:22,930 (三崎) 絹江は あんたの人生の 邪魔を したくないんだよ。 72 00:04:22,997 --> 00:04:27,001 あんたは あんたの人生を 生きてるから。 73 00:04:29,003 --> 00:04:34,942 (三崎) すまねえが ちょっとの間 絹江 見ててくれねえか?→ 74 00:04:35,009 --> 00:04:36,944 このまま 出てきちまったから→ 75 00:04:37,011 --> 00:04:41,949 入院に必要なもの 取ってきたいんだ。 76 00:04:42,016 --> 00:04:44,018 (恭子) はい。 (三崎) すまねえな。 77 00:04:44,018 --> 00:05:13,981 ♪~ 78 00:05:13,981 --> 00:05:15,983 (恭子) お母さん。 79 00:05:15,983 --> 00:05:25,993 ♪~ 80 00:05:25,993 --> 00:05:27,995 (恭子) 目を覚まして。 81 00:05:30,998 --> 00:05:34,001 (恭子) お母さん…。 82 00:05:34,001 --> 00:05:43,010 ♪~ 83 00:05:57,024 --> 00:05:59,026 (恭子) うーん。 84 00:06:03,964 --> 00:06:08,902 (恭子) お母さん。 気が付いたのね? 今 お医者さんを。 85 00:06:08,969 --> 00:06:11,905 絹江。 目が覚めたのか? 86 00:06:11,972 --> 00:06:14,975 俺が 医者 呼んでくる。 87 00:06:16,977 --> 00:06:20,914 (絹江) 私…。 (恭子) 軽い 脳梗塞だそうよ。 88 00:06:20,981 --> 00:06:23,917 でも 発見が早かったから 大事には 至らないって。 89 00:06:23,984 --> 00:06:26,987 よかったね。 お母さん。 90 00:06:29,990 --> 00:06:33,994 (絹江) 帰りな。 (恭子) えっ? 91 00:06:38,999 --> 00:06:47,941 私は もう あなたの お母さんじゃない。→ 92 00:06:48,008 --> 00:06:51,945 帰れ。 93 00:06:52,012 --> 00:07:01,955 帰れ。 帰れ。 帰…。 帰れ。 帰れ…。 94 00:07:01,955 --> 00:07:15,969 ♪~ 95 00:07:15,969 --> 00:07:20,908 (恭子) 律? 朝ご飯 作ってくれてたの? 96 00:07:20,974 --> 00:07:26,914 (律) うん。 眠れなくて。 それで どう? 97 00:07:26,980 --> 00:07:33,921 (恭子) 目を覚ましたわ。 (律) よかった。 98 00:07:33,987 --> 00:07:39,927 あっ。 調と カナには 話したから。 お母さんと 絹江さんのこと。 99 00:07:39,993 --> 00:07:45,933 (恭子) ごめんね。 お母さんからも 後で ちゃんと 話しておくから。 100 00:07:45,999 --> 00:07:50,938 後は お母さん やるから。 (律) あっ。 いいよ。 僕が やるから。 101 00:07:51,004 --> 00:07:52,940 ちょっとでもいいから 休んで。 102 00:07:53,006 --> 00:07:54,942 1時間したら 起こしてあげるから。 103 00:07:55,008 --> 00:08:00,013 (恭子) ありがとう。 じゃあ お願いね。 104 00:08:00,013 --> 00:08:10,958 ♪~ 105 00:08:14,962 --> 00:08:16,897 (三崎) 朝まで 付き添ってくれたのに→ 106 00:08:16,964 --> 00:08:19,900 追い返すような まねしやがって。 (絹江) うるさいよ。→ 107 00:08:19,967 --> 00:08:23,904 あんたも 帰って 店 開ける支度 しな。 108 00:08:23,971 --> 00:08:26,907 今日は 休業だ。 109 00:08:26,974 --> 00:08:33,914 ったく。 あんたには 迷惑ばかり 掛けるね。 110 00:08:33,981 --> 00:08:39,920 いまさら 何を言ってんだ。 それより 早く 治せ。 111 00:08:39,987 --> 00:08:41,989 (絹江) ああ。 112 00:08:44,992 --> 00:08:47,928 (春奈) うーん。 体が 固まってる。→ 113 00:08:47,995 --> 00:08:50,931 工場長。 今日 どこで 食べる? 114 00:08:50,998 --> 00:08:52,933 (茂木) 今日は ここで。 (春奈) えっ? 115 00:08:53,000 --> 00:08:55,936 (茂木) 作ってもらったんですよ。 母に お弁当。 116 00:08:56,003 --> 00:08:57,938 (春奈) まあ。 (茂木) 早川さんや 環ちゃんと→ 117 00:08:58,005 --> 00:09:00,941 おしゃべり しながら ここで 食べるのも いいなって思って。→ 118 00:09:01,008 --> 00:09:03,877 ということで 今日は 一緒でも いいですか? 119 00:09:03,944 --> 00:09:07,881 (恭子) あっ。 どうぞ。 (茂木) お邪魔します。→ 120 00:09:07,948 --> 00:09:11,885 さあさあ さあさあ さあさあ。 どんな お弁当かな?→ 121 00:09:11,952 --> 00:09:13,954 軽いから サンドイッチとか? 122 00:09:18,959 --> 00:09:20,894 (茂木) お母ちゃん? 123 00:09:20,961 --> 00:09:24,898 (春奈) 食後の コーヒーは 私が おごってあげるから。 124 00:09:24,965 --> 00:09:29,903 行こう。 ねっ? 行こうね。 行こうね。 行こうね。 125 00:09:29,970 --> 00:09:33,907 (環) フフッ。 世の中 いろんな お母さんが いるのね。 126 00:09:33,974 --> 00:09:37,978 \(戸の開閉音) (環) 伯母さん? 127 00:09:39,980 --> 00:09:45,919 この前から 様子が変だなと 思ってたけど 何か あった? 128 00:09:45,986 --> 00:09:51,925 (恭子) 環ちゃん。 今日 圭介 何時ぐらいに 帰ってくるかしら? 129 00:09:51,992 --> 00:09:54,928 えっ? 130 00:09:54,995 --> 00:10:00,000 (医師) 握って。 開いて。 続けて。 131 00:10:01,935 --> 00:10:06,873 (医師) やはり 症状は 軽度ですね。 この分なら 後遺症も残らないし→ 132 00:10:06,940 --> 00:10:09,876 1週間ほどで 退院できると 思いますよ。 133 00:10:09,943 --> 00:10:12,879 (三崎) よかった。 ありがとうございます。 134 00:10:12,946 --> 00:10:14,948 (医師) お大事に。 (三崎) はい。 135 00:10:16,950 --> 00:10:18,885 (三崎) おう。 律。 136 00:10:18,952 --> 00:10:23,890 (絹江) あんたまで 来たのかい? じゃあ…。 137 00:10:23,957 --> 00:10:26,893 (律) 僕だけじゃないんです。 138 00:10:26,960 --> 00:10:30,897 2人も もう 知ってますから。 お母さんと 絹江さんのこと。 139 00:10:30,964 --> 00:10:32,899 えっ? 140 00:10:32,966 --> 00:10:36,903 (三崎) さてと。 俺は そろそろ 帰るとするか。→ 141 00:10:36,970 --> 00:10:42,976 こいつが 早く 店 開けろって うるさいからな。 フフフ。 142 00:10:48,982 --> 00:10:51,918 (調) びっくりしたぜ。 いきなり 倒れちまうんだもんな。 143 00:10:51,985 --> 00:10:58,925 (絹江) 悪かったね。 (調) でも 元気そうで 安心した。 144 00:10:58,992 --> 00:11:00,927 (奏) ホントに おばあちゃんだったんだね。→ 145 00:11:00,994 --> 00:11:02,863 言ってくれれば よかったのに。→ 146 00:11:02,929 --> 00:11:04,865 っていうか おかしいと 思ったよ。→ 147 00:11:04,931 --> 00:11:09,870 私が 初めて 行ったとき すぐに 律兄ぃの妹って 分かったし。 148 00:11:09,936 --> 00:11:12,873 (調) へえー。 似ても似つかねえのにな。 149 00:11:12,939 --> 00:11:14,875 (奏) それ どういう意味よ? (調) お前→ 150 00:11:14,941 --> 00:11:17,878 鏡 見たことねえのかよ? (奏) しー兄ぃより 全然 いいもん。 151 00:11:17,944 --> 00:11:19,880 (調) うっせえな。 カナデブス。 (奏) ブスじゃないもん。 152 00:11:19,946 --> 00:11:21,882 \(唯) 静かに。 153 00:11:21,948 --> 00:11:26,887 (唯) ここは 病院ですよ。 (奏・調) すいません。 154 00:11:26,953 --> 00:11:28,889 (調) お前のせいだろ。 (奏) 違うよ。→ 155 00:11:28,955 --> 00:11:31,892 しー兄ぃのせいでしょ? (調) 怒られたじゃねえかよ もう。 156 00:11:31,958 --> 00:11:33,960 (奏) 恥ずかしいじゃん。 157 00:11:35,962 --> 00:11:40,901 (圭介) 姉さん。 何? 改まって 話って。 158 00:11:40,967 --> 00:11:46,907 (恭子) あのね。 お母さんが 見つかったの。 159 00:11:46,973 --> 00:11:48,909 (圭介) えっ? (恭子) みさきっていう→ 160 00:11:48,975 --> 00:11:54,915 洋食屋さんで 働いてて 偶然 律が そこで バイトしてたの。 161 00:11:54,981 --> 00:11:59,920 12年も前から そこで 働いてたんですって。 162 00:11:59,986 --> 00:12:05,859 お母さん 私たちの すぐ そばに いたのよ。 163 00:12:05,926 --> 00:12:10,864 昨日 脳梗塞で倒れて 今 大輔君の病院に いるの。 164 00:12:10,931 --> 00:12:17,871 発見が早かったから 1週間ほどで 退院できるんだって。 165 00:12:17,938 --> 00:12:22,876 (圭介) いまさら 何を。 冗談じゃない。 166 00:12:22,943 --> 00:12:24,878 (圭介) 俺は 会うつもりも ないし 許す気も ない。 167 00:12:24,945 --> 00:12:28,882 俺には もう 関係ない。 二度と 顔も見たくない。 168 00:12:28,949 --> 00:12:31,885 (恭子) 圭介? (圭介) だいたい 姉さん。→ 169 00:12:31,952 --> 00:12:33,887 何で そんなに 冷静で いられんだよ?→ 170 00:12:33,954 --> 00:12:36,890 あいつのせいで 姉さん 散々 苦労させられたんだぞ?→ 171 00:12:36,957 --> 00:12:40,894 あいつの代わりに 掃除 洗濯 食事の支度。→ 172 00:12:40,961 --> 00:12:42,896 全部 姉さんが やらなきゃ いけなくなったんだぞ。 173 00:12:42,963 --> 00:12:45,899 (恭子) 圭介や お父さんが 手伝ってくれたから→ 174 00:12:45,966 --> 00:12:47,901 そんなに 大変じゃなかった。 175 00:12:47,968 --> 00:12:49,903 姉さん。 ホントは 大学に 行きたかったんだろ?→ 176 00:12:49,970 --> 00:12:55,909 けど 進学 諦めて 就職して 家計 助けてくれて。 177 00:12:55,976 --> 00:12:58,912 それで 俺は 大学に 通えるようになった。 178 00:12:58,979 --> 00:13:00,914 (恭子) 私のことは いいのよ。 179 00:13:00,981 --> 00:13:02,849 よくないんだよ!→ 180 00:13:02,916 --> 00:13:05,852 姉さん。 あいつのこと 恨んでないのかよ?→ 181 00:13:05,919 --> 00:13:08,922 憎くないのかよ? 俺たち 捨てたんだぞ。 182 00:13:11,925 --> 00:13:15,862 (恭子) 憎いと思ったことも あった。 183 00:13:15,929 --> 00:13:21,868 でも 大洋さんと出会って 変われたの。 184 00:13:21,935 --> 00:13:25,872 人を恨んだり 憎んだりする 時間が もったいない。 185 00:13:25,939 --> 00:13:28,875 それより 前を向いて 明るく生きた方が いいって→ 186 00:13:28,942 --> 00:13:31,878 そう思えるようになったの。 187 00:13:31,945 --> 00:13:40,887 ねえ。 圭介。 一度 一緒に お見舞いに行かない? 188 00:13:40,954 --> 00:13:43,890 (圭介) 俺は 姉さんほど お人よしじゃない。→ 189 00:13:43,957 --> 00:13:46,893 俺は 絶対に あいつを許さない。 190 00:13:46,960 --> 00:13:49,896 倒れようが 何しようが 絶対に 会わない。 191 00:13:49,963 --> 00:13:52,899 (みつ子) あなた。 そんな 大人げないこと 言わないで→ 192 00:13:52,966 --> 00:13:55,902 会ってあげれば いいじゃない。 (圭介) うるさい! お前 黙ってろ。 193 00:13:55,969 --> 00:13:59,906 (みつ子) あなた。 (圭介) ああ。 もう いい! 194 00:13:59,973 --> 00:14:02,909 (みつ子) ちょっ…。 あなた? 195 00:14:04,911 --> 00:14:06,846 (みつ子) ごめんなさい お姉さん。 196 00:14:06,913 --> 00:14:09,849 (環) パパ 結構 意固地なところ あるから。 197 00:14:09,916 --> 00:14:13,854 (恭子) いいのよ。 私も 人のこと 言えない。 198 00:14:13,920 --> 00:14:17,857 正直 私も お母さんと→ 199 00:14:17,924 --> 00:14:23,863 どう 向き合っていいのか 分からないの。 200 00:14:23,930 --> 00:14:25,932 (みつ子) お姉さん…。 201 00:14:34,941 --> 00:14:37,944 \(ノック) \(戸の開く音) 202 00:14:44,951 --> 00:14:48,888 (花山) お加減 いかがですか? 絹江おばさん。→ 203 00:14:48,955 --> 00:14:53,893 お久しぶりです。 花山です。 花山 大輔。→ 204 00:14:53,960 --> 00:14:56,897 恭子ちゃんの 幼なじみの。 205 00:14:56,963 --> 00:15:02,836 (絹江) ああ。 肉屋の せがれか。 へえー。 医者になったんだね。→ 206 00:15:02,902 --> 00:15:05,839 あの はな垂れ小僧が 偉くなったもんだ。 207 00:15:05,905 --> 00:15:07,841 (花山) 相変わらず 絹江おばさん きついな。→ 208 00:15:07,907 --> 00:15:10,844 でも その元気があれば もう 大丈夫ですね。 209 00:15:10,910 --> 00:15:12,846 (絹江) 大丈夫だって 言ってんだろ?→ 210 00:15:12,912 --> 00:15:14,848 とっとと 退院させとくれよ。 (花山) 駄目です。 211 00:15:14,914 --> 00:15:16,850 (花山) あと 1週間は 入院してもらいます。 212 00:15:16,916 --> 00:15:18,852 1週間も こんなとこ いたら ぼけちまうよ。 213 00:15:18,918 --> 00:15:20,854 (花山) 32年ぶりですよ? 214 00:15:20,921 --> 00:15:25,859 1週間じゃ 俺も 恭子ちゃんも 話が 尽きないですよ。→ 215 00:15:25,926 --> 00:15:28,862 とにかく 今は 安静にしててください。 216 00:15:28,928 --> 00:15:32,932 また 様子 見に来ますね。 217 00:15:42,942 --> 00:15:48,882 📱(バイブレーターの音) 218 00:15:48,948 --> 00:15:50,950 圭介? 📱(バイブレーターの音) 219 00:15:55,021 --> 00:15:57,957 (花山) 恭子ちゃんから 聞いたんだな?→ 220 00:15:58,024 --> 00:16:00,960 絹江おばさんのこと。 221 00:16:01,027 --> 00:16:03,963 (圭介) 俺 分かんないんすよ。 姉さんの気持ち。→ 222 00:16:04,030 --> 00:16:05,965 あんなに 苦労させられたのに→ 223 00:16:06,032 --> 00:16:08,968 何で あんなに 淡々としてられんのか。 224 00:16:09,035 --> 00:16:12,972 恭子ちゃんだって 最初は どうしたら いいか 悩んでた。 225 00:16:13,039 --> 00:16:15,975 だから お前にも なかなか 言いだせなかったんだ。 226 00:16:16,042 --> 00:16:19,979 (圭介) 俺は 姉さんに比べたら 何の苦労も してない。 227 00:16:20,046 --> 00:16:23,984 だから 俺は そんなに 憎しみも 恨みも ないんです。 228 00:16:24,050 --> 00:16:28,988 けど 姉さん まだ 14歳だったんすよ。 229 00:16:29,055 --> 00:16:32,992 なのに 自分が 家族 支えなきゃって。 230 00:16:33,059 --> 00:16:39,065 大人に ならざるを得なくて。 それを思うと たまんないんすよ。 231 00:16:41,067 --> 00:16:45,004 (花山) でも 恭子ちゃんは 大洋さんに出会って 変わった。→ 232 00:16:45,071 --> 00:16:49,008 支えてくれる人が できて 家族も できて→ 233 00:16:49,075 --> 00:16:53,013 恭子ちゃんは 恭子ちゃんで 自分の幸せを 見つけた。→ 234 00:16:53,079 --> 00:16:55,081 それで いいじゃないか。 235 00:16:57,083 --> 00:16:59,018 (花山) 圭介。 お前が 意固地になって どうする? 236 00:16:59,085 --> 00:17:04,090 だって 許せないんすよ どうしても。 237 00:17:08,094 --> 00:17:12,098 ママ。 お代わり。 (真也) はい。 238 00:17:15,101 --> 00:17:19,038 (花山) ハァー。 あしたも 当直なのになぁ。 239 00:17:19,105 --> 00:17:22,041 (真也) タクシー 呼びました。 (花山) あっ。→ 240 00:17:22,108 --> 00:17:24,044 ありがとうございます。 (真也) いいえ。 241 00:17:24,110 --> 00:17:31,117 (花山) あのう。 あなたが 律の ホントの お母さんなんですよね? 242 00:17:33,052 --> 00:17:34,988 (花山) 自己紹介 遅れて すいません。→ 243 00:17:35,054 --> 00:17:38,992 清泉横浜総合病院の医者で 花山 大輔といいます。→ 244 00:17:39,058 --> 00:17:41,995 恭子ちゃんとは 40年来の 付き合いで→ 245 00:17:42,061 --> 00:17:47,066 律のことも 子供のころから よく知ってるもんですから。 246 00:17:49,068 --> 00:17:53,006 (花山) 恭子ちゃんも 恭子ちゃんの 家族も 色々 あって→ 247 00:17:53,073 --> 00:17:56,009 今まで 散々 苦労してきたんです。 248 00:17:56,075 --> 00:18:01,080 それでも みんな いつも 笑ってる。 249 00:18:03,082 --> 00:18:09,022 あなたも 一緒にいれば きっと 笑えるように なりますよ。 250 00:18:09,088 --> 00:18:11,024 すいません。 部外者が 余計なこと。 251 00:18:11,090 --> 00:18:13,026 こいつ 連れて帰りますんで。→ 252 00:18:13,092 --> 00:18:15,028 おい。 圭介。 (圭介) えっ? 253 00:18:15,094 --> 00:18:17,030 (花山) 帰るぞ ほら。 行くぞ。 (圭介) 次 どこ 行くんですか? 254 00:18:17,096 --> 00:18:19,032 (花山) 忘れんな 財布。 (圭介) ああ。 255 00:18:19,098 --> 00:18:21,100 (花山) 行くぞ。 256 00:18:31,111 --> 00:18:36,983 (律) 絹江さん。 昔 絵を描いてたんだってね。 257 00:18:37,050 --> 00:18:39,986 (恭子) えっ? 258 00:18:40,053 --> 00:18:41,988 (律) 先生から 聞いた。 259 00:18:42,055 --> 00:18:45,058 画家になるために イタリアに 渡ったって。 260 00:18:49,062 --> 00:18:57,003 (恭子) お母さん。 私と圭介が 生まれて 画家になる夢を 一度は 諦めたの。 261 00:18:57,070 --> 00:19:02,008 でも 年に 1枚か 2枚 絵を 描き続けていて→ 262 00:19:02,075 --> 00:19:06,012 たまたま コンクールに 出した絵が 賞に選ばれて。 263 00:19:06,079 --> 00:19:10,083 もう一度 夢を 追い掛けたくなったのよ。 264 00:19:19,092 --> 00:19:22,095 (律) 絹江さんは どんな お母さんだったの? 265 00:19:25,098 --> 00:19:30,036 (恭子) あのころの お母さんは いつも 笑顔だった。 266 00:19:30,103 --> 00:19:35,975 今 思えば つらいことや 大変なことも あったと思うの。 267 00:19:36,042 --> 00:19:42,048 でも 私たちの前では いつも 笑顔だった。 268 00:19:44,050 --> 00:19:47,053 (律) お母さんと 一緒だね。 269 00:19:49,055 --> 00:19:53,059 お母さんも 僕たちの前では いつも 笑顔だった。 270 00:19:57,063 --> 00:20:01,000 (恭子) お母さん 料理も 上手だったのよ。 271 00:20:01,067 --> 00:20:05,004 今 食べてる あなたたちの お料理も→ 272 00:20:05,071 --> 00:20:09,008 実は お母さんの味が 多いの。 (律) そうなの? 273 00:20:09,075 --> 00:20:15,014 (恭子) でも ハンバーグだけは ちゃんと 教えてもらってなかった。 274 00:20:15,081 --> 00:20:18,017 (律) えっ? 275 00:20:18,084 --> 00:20:23,089 (恭子) お母さん 年を取って…。 276 00:20:26,092 --> 00:20:30,096 (恭子) あんなに 小さくなって。 277 00:20:36,035 --> 00:20:40,039 (律) これ お母さんから 絹江さんに 渡してあげて。 278 00:20:42,041 --> 00:20:47,981 一度 会ってきて。 このままじゃ きっと…。 279 00:20:48,047 --> 00:20:54,988 (恭子) お母さんは 私と会うことを 望んでいない。 280 00:20:55,054 --> 00:21:01,995 《私は もう あなたの お母さんじゃない》 281 00:21:02,061 --> 00:21:04,063 《帰れ》 282 00:21:07,066 --> 00:21:13,072 (恭子) それに…。 (律) それに 何? 283 00:21:20,079 --> 00:21:26,019 (律) 分かった。 でも これは 預かってて。 284 00:21:26,085 --> 00:21:28,021 このまま 絹江さんを→ 285 00:21:28,087 --> 00:21:31,090 辞めさせちゃ いけないと 思うから。 286 00:21:31,090 --> 00:21:42,035 ♪~ 287 00:21:45,038 --> 00:21:49,976 (絹江) ♪「きらきら ひかる」→ 288 00:21:50,043 --> 00:21:57,984 ♪「おそらの ほしよ」 289 00:21:58,051 --> 00:22:05,992 ♪「まばたきしては」→ 290 00:22:06,059 --> 00:22:13,066 ♪「みんなを みてる」