1 00:00:06,305 --> 00:00:09,274 (語り)幕末から明治へ。 2 00:00:09,274 --> 00:00:13,545 この国が 未曽有の大変革に向けて➡ 3 00:00:13,545 --> 00:00:17,749 激しく荒々しく揺れ動いた季節。 4 00:00:17,749 --> 00:00:21,086 その季節を まっすぐに➡ 5 00:00:21,086 --> 00:00:25,424 ひたむきに生きた 一人の女性がいました。 6 00:00:25,424 --> 00:00:32,297 南国の日ざしに包まれ 桜島に見守られながら育った彼女は➡ 7 00:00:32,297 --> 00:00:38,003 後に 江戸の町を 戦禍から救うことになります。 8 00:00:38,003 --> 00:00:43,442 その人の名は 篤姫。 9 00:00:43,442 --> 00:00:57,456 ♬~(テーマ音楽) 10 00:00:57,456 --> 00:03:28,456 ♬~ 11 00:03:41,753 --> 00:03:47,259 この お方は 今和泉島津家の お幸様。 12 00:03:47,259 --> 00:03:50,295 (お幸)今日も にぎやかだこと。 13 00:03:50,295 --> 00:03:55,433 今 4人目の お子様を みごもっておられます。 14 00:03:55,433 --> 00:03:58,937 (侍女)久敬様! 15 00:03:58,937 --> 00:04:00,872 ほら 触ってみやっせ。 16 00:04:00,872 --> 00:04:05,377 (島津久敬)うわっ! (菊本)久敬様も忠冬様も➡ 17 00:04:05,377 --> 00:04:09,247 セミなんど つかめばいいですのに。 18 00:04:09,247 --> 00:04:12,717 がばっち! がばっち! 19 00:04:12,717 --> 00:04:16,388 わ~! (島津忠冬)わ~! 20 00:04:16,388 --> 00:04:19,688 弱虫じゃが。 アッハハハ…。 21 00:04:21,259 --> 00:04:25,897 奥方様! (落雷) 奥方様! 22 00:04:25,897 --> 00:04:52,991 ♬~ 23 00:04:52,991 --> 00:04:56,291 その娘を…。 24 00:04:58,430 --> 00:05:02,100 江戸へ連れてまいる。 25 00:05:02,100 --> 00:05:17,400 ♬~ 26 00:05:20,385 --> 00:05:24,385 (侍女)奥方様! 奥方様! 27 00:05:26,725 --> 00:05:30,025 そこに人が! 28 00:05:31,596 --> 00:05:34,896 見てきやんせ! (2人)はい。 29 00:05:43,275 --> 00:05:46,275 娘…。 30 00:05:49,414 --> 00:05:56,755 あなたは… 女の子なの? 31 00:05:56,755 --> 00:05:59,455 ほら 急げ 急げ! 32 00:06:01,092 --> 00:06:08,366 お幸様の夫 今和泉島津家の忠剛様。 33 00:06:08,366 --> 00:06:13,705 今和泉島津家は 島津家の分家の一つです。 34 00:06:13,705 --> 00:06:19,377 こちらは 摩藩で 代々重臣を務めてこられた➡ 35 00:06:19,377 --> 00:06:21,880 肝付家のご当主。 36 00:06:21,880 --> 00:06:26,718 (詫摩治通)殿! 斉彬様の お着きにございます。 37 00:06:26,718 --> 00:06:29,054 (島津忠剛)お着き!? (詫摩)はっ。 38 00:06:29,054 --> 00:06:32,754 お着きであるぞ! (郷士たち)はっ! 39 00:06:34,392 --> 00:06:41,066 忠剛様は 鹿児島城下に ほど近い 伊集院 苗代川で➡ 40 00:06:41,066 --> 00:06:47,839 島津本家のご嫡男 斉彬様を お出迎えになっておられました。 41 00:06:47,839 --> 00:06:52,677 当時 藩主の嫡男は 江戸に住む決まりで➡ 42 00:06:52,677 --> 00:06:58,677 これが 斉彬様の 初めてのお国入りでした。 43 00:07:00,418 --> 00:07:05,190 (島津斉彬)忠剛殿 久方ぶりであった。 ははっ。 44 00:07:05,190 --> 00:07:08,093 10年前 江戸で別れて以来になるな。 45 00:07:08,093 --> 00:07:11,363 はい。 斉彬様には ご機嫌うるわしゅう➡ 46 00:07:11,363 --> 00:07:13,298 お喜び申し上げまする。 47 00:07:13,298 --> 00:07:20,038 忠剛様は 斉彬様と共に 江戸で お暮らしになったこともあり➡ 48 00:07:20,038 --> 00:07:23,908 お二人は 親しい間柄でございました。 49 00:07:23,908 --> 00:07:27,712 調所 そなたの年では きつかろう。 50 00:07:27,712 --> 00:07:30,382 いっそ 江戸に残ればよかったのだ。 51 00:07:30,382 --> 00:07:36,721 お父君 斉興様から仰せつかった 用向きがございまするゆえ。 52 00:07:36,721 --> 00:07:43,061 わしを見張る役か? めっそうもないことにござりまする。 53 00:07:43,061 --> 00:07:46,898 あっ あの者たちは? 54 00:07:46,898 --> 00:07:53,071 土地の郷士にござります。 是非 踊りを ご覧に入れたいと申しまして。 55 00:07:53,071 --> 00:07:57,542 そうか ならば見せてもらおう。 では こちらへ。 56 00:07:57,542 --> 00:08:02,380 このころ 藩の財政改革を 一手に任されていたのが➡ 57 00:08:02,380 --> 00:08:06,251 この調所広郷様。 58 00:08:06,251 --> 00:08:10,221 当時 摩藩は 5百万両にも及ぶ➡ 59 00:08:10,221 --> 00:08:14,692 ばく大な借入金の返済に 苦しんでおりましたが➡ 60 00:08:14,692 --> 00:08:18,363 調所様は さまざまな改革を推し進め➡ 61 00:08:18,363 --> 00:08:24,063 数年後には 藩の財政を 建て直すことに成功したのです。 62 00:08:26,704 --> 00:08:41,719 ♬~ 63 00:08:41,719 --> 00:08:45,719 おお 見事なものじゃの。 64 00:08:47,592 --> 00:08:53,064 忠剛様 にぎやかな催しも結構ながら➡ 65 00:08:53,064 --> 00:08:58,937 お家のお勝手向き苦しき折 ご配慮の程 お願い申し上げまする。 66 00:08:58,937 --> 00:09:03,074 む… 無論のことじゃ。 67 00:09:03,074 --> 00:09:12,684 ♬~ 68 00:09:12,684 --> 00:09:17,355 おお… そうであった。 69 00:09:17,355 --> 00:09:21,693 忠剛殿のご内室が みごもられたこと耳にした。 70 00:09:21,693 --> 00:09:26,564 これは 江戸で求めたものじゃ。 71 00:09:26,564 --> 00:09:29,567 な… 斉彬様…。 72 00:09:29,567 --> 00:09:34,038 忠剛殿は 男子3人に 恵まれておると聞く。 73 00:09:34,038 --> 00:09:37,909 そろそろ女子が 授かるとよいと思うてな。 74 00:09:37,909 --> 00:09:42,714 畏れ入り奉ります。 もったいのうござりまする。 75 00:09:42,714 --> 00:09:47,051 これは 肝付に。 76 00:09:47,051 --> 00:09:49,721 (肝付兼善)私に… でございまするか? 77 00:09:49,721 --> 00:09:53,391 やはり 子の誕生が近いと聞いた。 78 00:09:53,391 --> 00:09:58,091 はは~! ありがたき幸せにて。 79 00:10:06,404 --> 00:10:15,404 忠剛様は 斉彬様と共に 翌日 鹿児島城下へと戻られました。 80 00:10:17,916 --> 00:10:24,088 (笑い声) 81 00:10:24,088 --> 00:10:27,425 (忠剛)斉彬様が そなたの腹の子のことから➡ 82 00:10:27,425 --> 00:10:32,297 我が家の男子のことまで ご存じとは… いや 参った。 83 00:10:32,297 --> 00:10:34,933 実に すさまじきお方じゃ。 84 00:10:34,933 --> 00:10:39,804 まことに 目をみはり申しました。 (笑い声) 85 00:10:39,804 --> 00:10:45,109 不思議はありませぬ。 我が家とて 島津本家に連なる➡ 86 00:10:45,109 --> 00:10:47,145 ご一門四家の一つでございますもの。 87 00:10:47,145 --> 00:10:49,981 いやいや そういうことではない。 88 00:10:49,981 --> 00:10:53,451 わしが言いたいのは…➡ 89 00:10:53,451 --> 00:10:57,322 器じゃ 器が違うのじゃ。 のう 詫摩! 90 00:10:57,322 --> 00:10:59,324 ははっ。 91 00:10:59,324 --> 00:11:03,161 しかし 「次は 女子であればよい」と 仰せであったが➡ 92 00:11:03,161 --> 00:11:06,731 我が家の男子は 皆が皆 ひ弱い。 93 00:11:06,731 --> 00:11:12,237 今度こそ 丈夫な男子を 授かりたいものじゃと思うての。 94 00:11:12,237 --> 00:11:19,978 肝付殿にお願いして 青い方のお守りをもらってまいった。 95 00:11:19,978 --> 00:11:24,249 この子は 女子のように思うのですが…。 96 00:11:24,249 --> 00:11:26,918 女子じゃと? そのことでございます。 97 00:11:26,918 --> 00:11:31,089 実は 昨日 奥方様が 庭で…。 98 00:11:31,089 --> 00:11:34,559 庭で… 庭でどうした? 何でもござりませぬ。 はあ? 99 00:11:34,559 --> 00:11:37,759 心配をおかけするでない。 100 00:11:40,365 --> 00:11:42,767 (栗川)殿! ん? 101 00:11:42,767 --> 00:11:45,803 ただ一つ気がかりは…。 調所か…。 102 00:11:45,803 --> 00:11:52,110 あんお顔を思い出すだけで 酒が まずうなりまする。 103 00:11:52,110 --> 00:11:56,447 詫摩! ああ… こいは とんだことを。 104 00:11:56,447 --> 00:12:01,319 わしも同じじゃ。 (笑い声) 105 00:12:01,319 --> 00:12:04,255 調所殿が 何か? 106 00:12:04,255 --> 00:12:08,092 (栗川)気になることを仰せでした。 107 00:12:08,092 --> 00:12:12,397 忠剛様 にぎやかな催しも結構ながら➡ 108 00:12:12,397 --> 00:12:18,202 お家のお勝手向き苦しき折 ご配慮の程 お願い申し上げまする。 109 00:12:18,202 --> 00:12:23,408 あれは 領民を もっと締め上げよという 含みではなかろうかと。 110 00:12:23,408 --> 00:12:25,343 領民を? 111 00:12:25,343 --> 00:12:31,082 斉彬様じゃ。 斉彬様に 一日も早う ご当主になっていただき➡ 112 00:12:31,082 --> 00:12:34,419 この国を治めてもらうことじゃ。 113 00:12:34,419 --> 00:12:36,354 斉興様に代わってのう。 114 00:12:36,354 --> 00:12:42,760 斉興様とは 摩藩主で 斉彬様のお父上。 115 00:12:42,760 --> 00:12:47,432 参勤交代で 今は 江戸に おいでです。 116 00:12:47,432 --> 00:12:54,772 誰が譲るか 斉彬なんかに。 117 00:12:54,772 --> 00:13:01,112 そう やすやすと譲ってなるものか。 118 00:13:01,112 --> 00:13:05,950 (お由羅)でも そんな動きが あると聞きまするが。 119 00:13:05,950 --> 00:13:11,723 大方 勝手向きの改革に 異を唱える者どもであろうがの。 120 00:13:11,723 --> 00:13:18,396 斉彬の蘭癖ぶりに辟易としておる者は それ以上におるわ。 121 00:13:18,396 --> 00:13:20,898 殿の跡目は➡ 122 00:13:20,898 --> 00:13:25,403 忠教様に継がせれば よろしいではありませぬか。 123 00:13:25,403 --> 00:13:27,405 何を…。 124 00:13:27,405 --> 00:13:31,275 我が子かわいさに 申しているわけではございませぬ。 125 00:13:31,275 --> 00:13:36,748 忠教様は 何事にも 秀でた方ではありませぬか。 126 00:13:36,748 --> 00:13:39,250 しかし のう…。 127 00:13:39,250 --> 00:13:45,556 何事も 当主である あなた様のお気持ち一つ。 128 00:13:45,556 --> 00:13:49,056 そうではありませぬか。 129 00:13:50,762 --> 00:13:52,697 あ~! キャ~! 130 00:13:52,697 --> 00:13:57,101 着物が! 殿 そのまま! しとねが焦げまする。 131 00:13:57,101 --> 00:14:00,801 そ… その前に わしが焦げるわい! 132 00:14:08,212 --> 00:14:14,085 この方が 斉興様とお由羅様のお子 忠教様。 133 00:14:14,085 --> 00:14:18,222 後の島津久光様でございます。 134 00:14:18,222 --> 00:14:25,396 (島津忠教)失礼つかまつります。 忠教 まかり越しましてございまする。 135 00:14:25,396 --> 00:14:30,735 忠教殿か。 よう来られた。 136 00:14:30,735 --> 00:14:34,405 ご兄弟 二人きりでお話しになるのは➡ 137 00:14:34,405 --> 00:14:37,705 初めてのことでございました。 138 00:14:39,277 --> 00:14:45,577 これは ブドウ酒というものじゃ。 毒は入っておらぬゆえ心配はいらぬ。 139 00:14:48,953 --> 00:14:51,956 フフフ… ざれ言じゃ。 140 00:14:51,956 --> 00:14:58,656 そなたとわしが 家督争いをしていると 噂する者が多いからのう。 141 00:15:00,631 --> 00:15:05,036 (せきこみ) 私は 根っからの摩もん。 142 00:15:05,036 --> 00:15:08,506 江戸で生まれ育ち ご見識高く➡ 143 00:15:08,506 --> 00:15:11,409 人望あつき兄上に かなうはずもございませぬ。 144 00:15:11,409 --> 00:15:15,713 そのような 大それた思いはございませぬ。 145 00:15:15,713 --> 00:15:19,584 そなたの気持ちは分かっておる。 許せ。 146 00:15:19,584 --> 00:15:22,584 そのような…。 お上げください。 147 00:15:26,057 --> 00:15:29,393 (笑い声) 148 00:15:29,393 --> 00:15:33,264 忠教殿 世界は広いぞ。 149 00:15:33,264 --> 00:15:37,268 我らが日本など これだけの大きさじゃ。 150 00:15:37,268 --> 00:15:41,405 そして 摩に琉球じゃ。 151 00:15:41,405 --> 00:15:46,277 今 琉球には 異国船が到来していると聞きまするが。 152 00:15:46,277 --> 00:15:50,114 いずれ 我が摩や 江戸にも及ぼう。 153 00:15:50,114 --> 00:15:57,255 私は 兄上をお助けできるよう 力を尽くしてまいりたいと存じまする。 154 00:15:57,255 --> 00:16:01,425 頼もしい限りじゃ。 よろしく頼むぞ。 155 00:16:01,425 --> 00:16:03,361 はっ。 156 00:16:03,361 --> 00:16:06,264 こうして打ち解けられた お二人ですが➡ 157 00:16:06,264 --> 00:16:14,264 皮肉にも やがて 家督をめぐる争いに 巻き込まれてゆくことになります。 158 00:16:20,711 --> 00:16:29,887 肝付家に 第3子として生まれた この小さな赤子こそ 後の小松帯刀。 159 00:16:29,887 --> 00:16:32,723 島津家城代家老として➡ 160 00:16:32,723 --> 00:16:36,394 西郷隆盛 大久保利通らを指揮し➡ 161 00:16:36,394 --> 00:16:42,266 明治新政府の設立に 大きな力を発揮することになるのです。 162 00:16:42,266 --> 00:16:46,103 ほれ 斉彬様から頂いた➡ 163 00:16:46,103 --> 00:16:48,906 ありがた~いお守りじゃ。➡ 164 00:16:48,906 --> 00:16:54,406 丈夫な よか男子に育つんじゃぞ。 165 00:16:56,080 --> 00:17:04,080 そして 摩には めずらしい 大雪となった12月19日。 166 00:17:07,024 --> 00:17:09,360 ≪(赤ちゃんの泣き声) 167 00:17:09,360 --> 00:17:11,696 生まれた…。 168 00:17:11,696 --> 00:17:30,047 ♬~ 169 00:17:30,047 --> 00:17:32,717 おめでとうございます。 170 00:17:32,717 --> 00:17:36,887 大きな 大きな…。 大きな…。 171 00:17:36,887 --> 00:17:41,759 元気な 元気な…。 元気な…。 172 00:17:41,759 --> 00:17:44,629 姫君にございます。 173 00:17:44,629 --> 00:17:47,064 姫…。 174 00:17:47,064 --> 00:17:56,407 ♬~ 175 00:17:56,407 --> 00:17:58,342 一と読む。 176 00:17:58,342 --> 00:18:02,213 「一」の字は 長女ゆえですか? 177 00:18:02,213 --> 00:18:04,215 そればかりではないぞ。 178 00:18:04,215 --> 00:18:09,687 「一」とは 混じりけがないという意味じゃ。 179 00:18:09,687 --> 00:18:15,493 与えられし命を 誰にも妨げられず 全うしてほしい。 180 00:18:15,493 --> 00:18:21,298 そうした願いを込めて 「於一」とした。 181 00:18:21,298 --> 00:18:24,598 (お幸)よき名と存じます。 182 00:18:30,007 --> 00:18:37,007 そなたの誕生を寿がれて 斉彬様が下すったお守りじゃ。 183 00:18:40,051 --> 00:18:43,921 (忠剛)元気に育てよ 於一。 184 00:18:43,921 --> 00:18:51,921 おお… 力が強いぞ この姫は。 まるで男子のようじゃ。 185 00:19:00,071 --> 00:19:03,071 姫様! 姫様! 186 00:19:08,679 --> 00:19:14,679 (漁師たち)異国の船が来たど! 187 00:19:17,688 --> 00:19:21,025 姫様! 188 00:19:21,025 --> 00:19:24,025 姫様! 於一様! 189 00:19:27,698 --> 00:19:32,036 アメリカ合衆国の商船 モリソン号が➡ 190 00:19:32,036 --> 00:19:37,908 突如 指宿の山川港に現れたのは 天保8年7月。 191 00:19:37,908 --> 00:19:43,380 目的は 日本人の漂流民を 送り届けるとともに➡ 192 00:19:43,380 --> 00:19:47,384 日本国との通商を開きたい というものでした。 193 00:19:47,384 --> 00:19:53,891 (藩士)「我が国の祖法は鎖国である。 よって 通商は認められない」。 194 00:19:53,891 --> 00:20:02,533 (通訳の声) 195 00:20:02,533 --> 00:20:07,905 (於一)菊本! (菊本)姫様! 姫様! 196 00:20:07,905 --> 00:20:12,105 (武士)こらこら 駄目じゃ 駄目じゃ! 姫様! 197 00:20:13,711 --> 00:20:17,414 (藩士)「長崎へ向かわれたい」。 198 00:20:17,414 --> 00:20:20,317 誰だ! 今和泉の姫じゃ! 199 00:20:20,317 --> 00:20:22,317 捕まえろ! 200 00:20:26,757 --> 00:20:29,957 ハロー。 201 00:20:37,768 --> 00:20:40,768 サンキュー。 202 00:20:43,440 --> 00:20:47,440 ソレ! (砲撃音) 203 00:21:02,793 --> 00:21:08,493 (菊本)姫様! 姫様! 於一様 於一様! 204 00:21:10,067 --> 00:21:13,904 於一様は すくすくとお育ちでした。 205 00:21:13,904 --> 00:21:19,243 …が その間にも 摩藩の財政改革は続き➡ 206 00:21:19,243 --> 00:21:22,913 人々の暮らしは 厳しさを増しておりました。 207 00:21:22,913 --> 00:21:26,784 改革を推し進める調所様への不満は➡ 208 00:21:26,784 --> 00:21:33,090 摩藩の中に渦巻いており やがて 今和泉家にも…。 209 00:21:33,090 --> 00:21:37,261 本日 参りましたのは ほかでもございませぬ➡ 210 00:21:37,261 --> 00:21:39,930 上納金の件ですが。 211 00:21:39,930 --> 00:21:42,833 あれは すでに納めたはず。 212 00:21:42,833 --> 00:21:44,802 確かに2千両。 213 00:21:44,802 --> 00:21:49,940 ご一門四家のうちでは 一番遅うございましたが。 214 00:21:49,940 --> 00:21:53,444 (せきばらい) それが? 215 00:21:53,444 --> 00:22:00,784 実は この度 さらに3千両の追加を お願いに上がりました次第で。 216 00:22:00,784 --> 00:22:05,623 3千? そ… そんな むちゃな! 217 00:22:05,623 --> 00:22:10,594 ご城下の河川の普請 港の整備など➡ 218 00:22:10,594 --> 00:22:14,894 やらねばならぬことが 多うございますゆえ。 219 00:22:23,040 --> 00:22:25,409 こんなところで何をしておる! 220 00:22:25,409 --> 00:22:30,109 では これにて。 221 00:22:38,422 --> 00:22:43,294 こちらが 噂に聞く モリソン号の姫ですかな? 222 00:22:43,294 --> 00:22:46,297 ん? ああ… まあ。 223 00:22:46,297 --> 00:22:56,440 ♬~ 224 00:22:56,440 --> 00:22:59,740 3千両…。 225 00:23:05,249 --> 00:23:09,520 忠剛様は 調所様の言葉を受け➡ 226 00:23:09,520 --> 00:23:13,223 領地の今和泉郷岩本村へと➡ 227 00:23:13,223 --> 00:23:17,023 ご家族と共に 向かわれました。 228 00:23:25,402 --> 00:23:33,143 これより3年間は それぞれの禄を 半分にさせてもらいたいのじゃ。 229 00:23:33,143 --> 00:23:35,746 (ざわめき) 230 00:23:35,746 --> 00:23:37,746 すまぬ! 231 00:23:44,421 --> 00:24:00,971 ♬~ 232 00:24:00,971 --> 00:24:05,709 姫様! そのような格好で! しの! はい! 233 00:24:05,709 --> 00:24:10,047 姫様! 姫様! こちらへ。 おやめくだされ。 234 00:24:10,047 --> 00:24:14,385 さあさあ さあさあ… 姫様! (しの)こちらへ。 235 00:24:14,385 --> 00:24:20,385 ああ 危のうございます! しの! 早う 姫様を 海より上げるのじゃ。 236 00:24:28,399 --> 00:24:35,072 着物のまま海に入るなんぞ まったくもって信じられませぬ。 237 00:24:35,072 --> 00:24:39,910 戻ったら 母上様に きつう しかって いただきます。 238 00:24:39,910 --> 00:24:44,081 菊本は しつこい。 しつこうもなりまする。 239 00:24:44,081 --> 00:24:48,381 いつもいつも 似たようなことばかり 姫に言わされて…。 240 00:24:53,090 --> 00:24:56,760 キャ~! 姫様! 姫様! 241 00:24:56,760 --> 00:25:07,371 ♬~ 242 00:25:07,371 --> 00:25:10,371 (百姓)あ~あ。 243 00:25:25,389 --> 00:25:28,058 これ… これ! 244 00:25:28,058 --> 00:25:31,395 なりませぬ! そのような者に関わってはなりませぬ。 245 00:25:31,395 --> 00:25:34,298 生きておる。 姫様…。 246 00:25:34,298 --> 00:25:36,533 ひもじいのか? 247 00:25:36,533 --> 00:25:45,075 お取り立てが厳しかもんで 働いてん働いてん 楽になりもはん。 248 00:25:45,075 --> 00:25:48,775 水じゃ! 菊本 水を早う! 249 00:25:51,949 --> 00:25:55,719 (百姓)すまん すまん。 250 00:25:55,719 --> 00:26:35,726 ♬~ 251 00:26:35,726 --> 00:26:40,597 ん? 於一は どうしました? 252 00:26:40,597 --> 00:26:45,235 食事はいらぬと おっしゃいまして。 253 00:26:45,235 --> 00:26:48,138 どこぞ 具合でも悪いのですか? 254 00:26:48,138 --> 00:26:53,944 いえ ただ 食べたくないと おっしゃるばかりで。 255 00:26:53,944 --> 00:26:56,944 ふむ…。 256 00:26:59,750 --> 00:27:04,588 (忠剛)おとといの夜から 何も口にしておらぬそうではないか。 257 00:27:04,588 --> 00:27:06,857 具合も悪くないという。 258 00:27:06,857 --> 00:27:09,493 はい。 259 00:27:09,493 --> 00:27:15,032 「はい」では分からぬ。 はっきり訳を申してみよ。 260 00:27:15,032 --> 00:27:17,367 於一! 261 00:27:17,367 --> 00:27:21,705 父上 お尋ねしても よろしゅうございましょうか? 262 00:27:21,705 --> 00:27:23,640 な… 何じゃ。 263 00:27:23,640 --> 00:27:27,377 どうして私は ごはんが食べられるのですか? 264 00:27:27,377 --> 00:27:30,714 (忠剛)ん… 何じゃと? 265 00:27:30,714 --> 00:27:34,885 百姓は いくら働いても 食べられないのに…➡ 266 00:27:34,885 --> 00:27:38,722 なのに 何もしておらぬ 私が食べてよいなら➡ 267 00:27:38,722 --> 00:27:42,059 それは 何故でしょうか? 268 00:27:42,059 --> 00:27:49,800 それは… そ… そなたが 武家に生まれたゆえじゃ。 269 00:27:49,800 --> 00:27:53,670 武家の娘だと それだけで食べられるのですか? 270 00:27:53,670 --> 00:27:57,608 それは… じゃな…。 271 00:27:57,608 --> 00:28:01,308 私には 分かりませぬ! 272 00:28:04,681 --> 00:28:09,381 於一… 於一! 273 00:28:17,694 --> 00:28:21,031 (菊本)姫様 しっかりお歩きなさい。 274 00:28:21,031 --> 00:28:25,331 母上 どこへ行くのですか? 275 00:28:28,705 --> 00:28:33,005 おお よき風じゃ。 276 00:28:42,252 --> 00:28:48,058 於一は 風の役割というものを 考えたことがありますか? 277 00:28:48,058 --> 00:28:51,928 風ですか…。 278 00:28:51,928 --> 00:28:55,732 風があるから 雲が動く。➡ 279 00:28:55,732 --> 00:28:58,235 雲が集まって雨になる。➡ 280 00:28:58,235 --> 00:29:00,737 雨が降るから木が育つ。 281 00:29:00,737 --> 00:29:03,073 木があるから火が燃える。 282 00:29:03,073 --> 00:29:07,344 火が燃えて 風が起こる。 283 00:29:07,344 --> 00:29:12,015 この世のものには すべて役割があるのです。 284 00:29:12,015 --> 00:29:17,688 それは 人とて同じこと。 人も? 285 00:29:17,688 --> 00:29:23,560 侍も百姓も人の命の重さに 変わりはありませぬ。 286 00:29:23,560 --> 00:29:28,699 されど 役割は おのずと変わります。 287 00:29:28,699 --> 00:29:33,036 田畑を耕し 国を支えるのが百姓なら➡ 288 00:29:33,036 --> 00:29:38,842 その百姓たちを 命なげうってでも守るのが 武家の役割。 289 00:29:38,842 --> 00:29:43,680 父上は 今 それを果たせていないのではないかと➡ 290 00:29:43,680 --> 00:29:46,383 苦しんでおいでなのですが…。 291 00:29:46,383 --> 00:29:57,994 ♬~ 292 00:29:57,994 --> 00:30:01,531 そなたの優しい気持ちは分かります。 293 00:30:01,531 --> 00:30:05,736 されど ただ百姓と 足並みそろえるのみで➡ 294 00:30:05,736 --> 00:30:10,073 我らの役割が果たせましょうか。 295 00:30:10,073 --> 00:30:16,947 於一… 武家の女子は いざという時のために➡ 296 00:30:16,947 --> 00:30:20,717 覚悟を決めておかねばなりませぬ。 297 00:30:20,717 --> 00:30:26,089 空き腹を抱えて 果たして それができましょうか。 298 00:30:26,089 --> 00:30:31,089 役割? 役割です。 299 00:30:34,431 --> 00:30:37,431 いかがしたのじゃ? 300 00:30:40,771 --> 00:30:43,673 しの。 はい。 301 00:30:43,673 --> 00:30:46,443 姫様。 はいはい。 302 00:30:46,443 --> 00:31:08,698 ♬~ 303 00:31:08,698 --> 00:31:17,398 百姓たちが 丹精込めて作った米です。 心して食べるのですよ。 304 00:31:20,310 --> 00:31:25,081 おいしいですか? はい。 305 00:31:25,081 --> 00:31:29,753 しっかり食べなされ。 はい。 306 00:31:29,753 --> 00:31:51,775 ♬~ 307 00:31:51,775 --> 00:31:55,775 食べたか…。 はい。 308 00:31:57,647 --> 00:32:03,386 これは? ん? 於一からの詫び状じゃ。 309 00:32:03,386 --> 00:32:06,056 そうですか…。 310 00:32:06,056 --> 00:32:10,727 あれが 男子であればのう…。 アハハ…。 311 00:32:10,727 --> 00:32:14,064 どれ…。 はい。 312 00:32:14,064 --> 00:32:15,999 (笑い声) 313 00:32:15,999 --> 00:32:38,299 ♬~ 314 00:32:40,090 --> 00:32:42,993 慌ただしく時は過ぎ➡ 315 00:32:42,993 --> 00:32:48,293 元号は 天保から弘化へと 改まりました。 316 00:32:50,100 --> 00:32:59,776 琉球のことは… 摩に任せておるはず。 317 00:32:59,776 --> 00:33:03,280 仰せのとおりにござりまする。 318 00:33:03,280 --> 00:33:08,718 (家慶)前に モリソン号なる船が 来た時もそうだが➡ 319 00:33:08,718 --> 00:33:13,590 異国の船が 交易を求めてくるなど➡ 320 00:33:13,590 --> 00:33:20,330 そちら 摩が手ぬるいゆえではないのか。 (斉興)はは~っ。 321 00:33:20,330 --> 00:33:26,269 (徳川家祥)駄目じゃ 駄目じゃ! うまくゆかぬ!➡ 322 00:33:26,269 --> 00:33:30,106 ちっとも できぬ! 323 00:33:30,106 --> 00:33:32,409 その方ら やってみよ! 324 00:33:32,409 --> 00:33:36,109 (斉興)いえ とても そのようなことは…。 325 00:33:39,082 --> 00:33:42,419 これ むちゃを言うでない。 326 00:33:42,419 --> 00:33:47,719 しからば 畏れながら。 斉彬! 327 00:34:06,376 --> 00:34:09,076 できたか! 328 00:34:13,249 --> 00:34:18,549 うん。 斉彬とやら ういやつじゃ。 329 00:34:23,393 --> 00:34:31,134 とにかく一度 摩に帰り とくと様子を見てまいるように。 330 00:34:31,134 --> 00:34:33,934 ははっ。 331 00:34:37,407 --> 00:34:42,078 摩へ? 某がですか? 332 00:34:42,078 --> 00:34:48,251 (阿部正弘)実は 琉球に関することで お父上の斉興殿と調所殿に➡ 333 00:34:48,251 --> 00:34:52,922 少々 怪しき噂がございましてな。 噂とは? 334 00:34:52,922 --> 00:34:56,259 ことが 琉球に及ぶと➡ 335 00:34:56,259 --> 00:35:00,430 なぜかご公儀を遠ざけようとでも するようなそぶり。 336 00:35:00,430 --> 00:35:04,300 あたかも 琉球に隠し事でもあるかのような。 337 00:35:04,300 --> 00:35:06,236 隠し事? 338 00:35:06,236 --> 00:35:12,042 そのあたりのことを含めて このお役目 貴殿に頼みたいのじゃ。 339 00:35:12,042 --> 00:35:15,378 これは 公方様も ご承知のこと。 340 00:35:15,378 --> 00:35:18,378 将軍家もですか…。 341 00:35:20,884 --> 00:35:24,721 そちが 摩にのう。 342 00:35:24,721 --> 00:35:29,392 それにしても 国元のことを何も知らぬそちに➡ 343 00:35:29,392 --> 00:35:31,327 何ができるというんだ。 344 00:35:31,327 --> 00:35:34,064 阿部も 人を見る目がないわい。 345 00:35:34,064 --> 00:35:37,100 琉球に 何かあるのでございましょうか? 346 00:35:37,100 --> 00:35:39,869 私にも知らされてないことが。 347 00:35:39,869 --> 00:35:45,675 阿部が そう申したか? だとすれば 笑止千万。 348 00:35:45,675 --> 00:35:48,244 何はともあれ 斉彬 帰国し➡ 349 00:35:48,244 --> 00:35:53,044 琉球のありさまを つぶさに調べてまいります。 御免。 350 00:35:59,422 --> 00:36:02,325 大丈夫であろうな。 351 00:36:02,325 --> 00:36:09,325 ご心配なく。 手は回してございます。 352 00:36:11,367 --> 00:36:15,371 そのころ 摩では…。 353 00:36:15,371 --> 00:36:20,710 (小松清猷)「子 宣はく 政を為すに徳を以てすれば…」。 354 00:36:20,710 --> 00:36:24,047 今度は フランスの軍鑑らしいぞ。 355 00:36:24,047 --> 00:36:27,917 (肝付尚五郎)はい? 琉球じゃ。 港を開けと。 356 00:36:27,917 --> 00:36:29,917 (清猷)こら! 357 00:36:31,721 --> 00:36:36,593 そういう態度がよくないと 孔子様は言っておられるわけだ。 358 00:36:36,593 --> 00:36:39,062 痛い 痛い 痛い 痛い…。 359 00:36:39,062 --> 00:36:43,733 (笑い声) 360 00:36:43,733 --> 00:36:47,433 そなた 見ぬ顔だが…。 361 00:36:52,075 --> 00:36:58,948 私… いや 某は 島津一之介と申す者。 362 00:36:58,948 --> 00:37:02,418 (清猷)一之介…。 はい。 363 00:37:02,418 --> 00:37:06,022 あやつ…。 知り合いですか? 364 00:37:06,022 --> 00:37:10,360 妹じゃ。 妹!? 365 00:37:10,360 --> 00:37:15,031 誰だっけ? 女子? 姫君様が? 姫君様? 366 00:37:15,031 --> 00:37:19,331 なぜ姫君様が? 女子が来るところではないぞ。 367 00:37:25,375 --> 00:37:27,675 (清猷)静かにせい! 368 00:37:30,046 --> 00:37:33,383 妹とは? 369 00:37:33,383 --> 00:37:40,056 何のことやら…。 某は 島津一之進と申す者。 370 00:37:40,056 --> 00:37:42,725 一之介ではなかったかな? 371 00:37:42,725 --> 00:37:50,600 あっ… さよう 島津一之介と申す者。 372 00:37:50,600 --> 00:37:56,300 そ… 某は え~…。 373 00:38:03,680 --> 00:38:08,351 (清猷)今から4年前 清国に勝利した エゲレス軍が➡ 374 00:38:08,351 --> 00:38:12,355 そのまま 日本に向かうとの知らせが オランダより もたらされた。 375 00:38:12,355 --> 00:38:17,026 ご公儀が 異国船打払令を撤回されたのは そのためじゃ。➡ 376 00:38:17,026 --> 00:38:20,496 今では 外国船は 各地に出没しておるが➡ 377 00:38:20,496 --> 00:38:26,202 まことの狙いは 江戸にある。 日本との交易じゃ。 378 00:38:26,202 --> 00:38:29,038 なるほど! 379 00:38:29,038 --> 00:38:33,910 鎌倉の昔 九州に 蒙古人が 押し寄せたことがありました。 380 00:38:33,910 --> 00:38:36,713 あれと同じことが 起こるのでございますか? 381 00:38:36,713 --> 00:38:40,383 おう。 姫は よう学んでおいでですな。 382 00:38:40,383 --> 00:38:44,053 はい。 歴史の書物が 大好きにございます。 383 00:38:44,053 --> 00:38:48,925 聞いたか? お主らも見習わねばならぬな。 384 00:38:48,925 --> 00:38:51,925 ははっ。 ははっ。 385 00:38:58,067 --> 00:39:00,970 (清猷)妹の近と申す。 386 00:39:00,970 --> 00:39:05,670 あまり体が丈夫でないもので 家に籠もりがちでの。 387 00:39:07,677 --> 00:39:11,848 この お近様は お香をたしなみ➡ 388 00:39:11,848 --> 00:39:15,351 後に 於一様 尚五郎様と➡ 389 00:39:15,351 --> 00:39:19,022 深い関わりを 持つことになります。 390 00:39:19,022 --> 00:39:21,322 於一! 391 00:39:22,892 --> 00:39:24,892 (しの)忠敬様! 392 00:39:26,696 --> 00:39:30,366 (忠敬)於一! はい。 393 00:39:30,366 --> 00:39:32,702 俺は 決してお前を許さぬぞ! 394 00:39:32,702 --> 00:39:35,371 俺に恥をかかせおって 断じて許さん。➡ 395 00:39:35,371 --> 00:39:39,375 於一! では 私は これにて。 396 00:39:39,375 --> 00:39:41,511 御免。 397 00:39:41,511 --> 00:39:47,050 於一! おい! まだ話は終わっておらん。 398 00:39:47,050 --> 00:39:53,389 ああ 兄上 早く帰らないと 父上にしかられますよ。 399 00:39:53,389 --> 00:39:56,059 父上…? 400 00:39:56,059 --> 00:39:57,994 どうしました? 401 00:39:57,994 --> 00:39:59,929 尚五郎。 は… はい。 402 00:39:59,929 --> 00:40:02,398 ちょっと つきあってはもらえぬか? 403 00:40:02,398 --> 00:40:06,736 お勝手向きの改革 改革と一口に言うが➡ 404 00:40:06,736 --> 00:40:08,671 それは…。 405 00:40:08,671 --> 00:40:11,407 ここからが長いのだ。 406 00:40:11,407 --> 00:40:13,743 (忠剛)聞いておるのか? (2人)はい! 407 00:40:13,743 --> 00:40:20,083 そろばんごとではなく 相手は 血の通った人間なのじゃ。 408 00:40:20,083 --> 00:40:24,921 そこのところを 調所は 分かっておるのかどうか➡ 409 00:40:24,921 --> 00:40:30,093 いやいや とても 分かっておるとは思えぬ。 410 00:40:30,093 --> 00:40:32,428 ≪失礼いたします。 411 00:40:32,428 --> 00:40:36,428 何だ どうした於一。 412 00:40:38,301 --> 00:40:42,138 肝付様に。 わ… 私に? 413 00:40:42,138 --> 00:40:47,443 使いの方が お見えでございます。 え… ああ。 414 00:40:47,443 --> 00:40:49,779 では 失礼つかまつりまする。 415 00:40:49,779 --> 00:40:53,449 うん。 また来なさい。 はい。 416 00:40:53,449 --> 00:40:59,449 では 某も。 (忠剛)そなたは まだじゃ。 はい…。 417 00:41:06,396 --> 00:41:08,898 あの 使いの者は? 418 00:41:08,898 --> 00:41:12,402 うそです。 うそ? 419 00:41:12,402 --> 00:41:17,073 囲碁は お好きですか? 囲碁? 420 00:41:17,073 --> 00:41:19,373 いや…。 421 00:41:21,944 --> 00:41:24,414 お嫌いなんですか? 囲碁は。 422 00:41:24,414 --> 00:41:27,750 いえ そういうわけでは。 では どうぞ。 423 00:41:27,750 --> 00:41:31,421 いいでしょ? 父から 救って差し上げたんですから。 424 00:41:31,421 --> 00:41:41,431 ♬~ 425 00:41:41,431 --> 00:41:44,731 では 私は…。 426 00:41:46,302 --> 00:41:52,442 あのですね… お守りなんですが。 はい。 427 00:41:52,442 --> 00:41:56,312 (菊本)姫様 聞きましたよ! 男のなりなんどして。 428 00:41:56,312 --> 00:42:02,118 控えよ! お客様の前で。 ああ… ああ いらっしゃいませ。 429 00:42:02,118 --> 00:42:04,053 お邪魔いたしております。 430 00:42:04,053 --> 00:42:08,224 (菊本) それと 何度も申しておりますように➡ 431 00:42:08,224 --> 00:42:11,260 囲碁なんど 女子のやることでは…。 菊本! 432 00:42:11,260 --> 00:42:15,965 はい。 お客様に お茶を進ぜよ。 433 00:42:15,965 --> 00:42:18,965 はっ。 ただいま。 434 00:42:24,674 --> 00:42:29,512 うるさいのです。 女子のくせに 女子のくせにと。 435 00:42:29,512 --> 00:42:31,747 はあ…。 436 00:42:31,747 --> 00:42:35,084 ああ。 今 何か おっしゃろうとしてましたね。 437 00:42:35,084 --> 00:42:38,754 ああ… あっ これです。 438 00:42:38,754 --> 00:42:43,626 それ…。 はい! お守りですね。 439 00:42:43,626 --> 00:42:47,926 あの… その お持ちのものと…。 440 00:42:50,099 --> 00:42:53,436 それです。 同じなんです。 同じ? 441 00:42:53,436 --> 00:42:57,273 そうです。 斉彬様から じきじきに 賜ったものだと 父から。 442 00:42:57,273 --> 00:43:01,110 私もです。 ということは 私たち➡ 443 00:43:01,110 --> 00:43:04,981 生まれる前から 大変な結びつきがあった ということですね。 444 00:43:04,981 --> 00:43:08,217 いや~… 結びつきと言われましても…。 445 00:43:08,217 --> 00:43:12,889 でも びっくりしました。 はい。 私もです。 446 00:43:12,889 --> 00:43:16,225 囲碁 とても お下手なんですね。 447 00:43:16,225 --> 00:43:18,725 ああ…。 448 00:43:20,730 --> 00:43:24,066 琉球の問題に対処するため➡ 449 00:43:24,066 --> 00:43:29,739 11年ぶりに 摩の土を踏んだ 斉彬様でしたが➡ 450 00:43:29,739 --> 00:43:34,076 調所様の手回しは 綿密かつ周到で➡ 451 00:43:34,076 --> 00:43:41,776 斉彬様は 琉球に関する 新しい情報を 得ることはできませんでした。 452 00:43:43,419 --> 00:43:50,092 江戸に戻られる斉彬様に同道したのが 小松清猷様。 453 00:43:50,092 --> 00:43:56,265 斉彬様のご信頼を得て この後 斉彬様のため➡ 454 00:43:56,265 --> 00:44:00,065 身命を賭してゆくことになります。 455 00:44:05,942 --> 00:44:09,912 季節はめぐって 夏。 456 00:44:09,912 --> 00:44:29,065 ♬~ 457 00:44:29,065 --> 00:44:34,870 (栗川)今年も 日照り続きで 豊作は とても望めぬもようで…。 458 00:44:34,870 --> 00:44:40,370 樟を用いた樟脳も 思った値では 売れておりませぬ。 459 00:44:42,078 --> 00:44:46,749 いやいや… 困ったのう。 460 00:44:46,749 --> 00:44:51,420 今和泉家には 例の3千両の取り立てに加え➡ 461 00:44:51,420 --> 00:44:56,092 さらなる家政改革 家の財政を正すべしとの➡ 462 00:44:56,092 --> 00:44:58,027 命が下されていました。 463 00:44:58,027 --> 00:45:02,727 (家臣)殿! 一大事でございます! 464 00:45:07,203 --> 00:45:10,703 (忠剛)何の騒ぎか申してみよ! 465 00:45:12,375 --> 00:45:14,377 畏れながら申し上げます。 466 00:45:14,377 --> 00:45:18,247 郡方を務める 西郷吉之助と申します。 467 00:45:18,247 --> 00:45:23,986 岩本村 百姓一同の嘆願書を持って 参上つかまつりもした。 468 00:45:23,986 --> 00:45:29,286 ああ それは… 大儀である。 469 00:45:38,901 --> 00:45:43,406 やせ細った田んぼで米を育て 重か取り立てを強いられ➡ 470 00:45:43,406 --> 00:45:46,309 蝋やら 樟脳まで作れと命ぜられる。➡ 471 00:45:46,309 --> 00:45:49,545 百姓を根絶やしにする おつもりでごわすか。 472 00:45:49,545 --> 00:45:51,914 それはじゃ… それはじゃな…。 473 00:45:51,914 --> 00:45:55,418 しかも 米の出来 不出来にかかわらず➡ 474 00:45:55,418 --> 00:46:00,118 年貢の高は 同じというのは どげなもんでございましょうか。 475 00:46:03,092 --> 00:46:08,898 数日後 鹿児島城下に戻った 忠剛様を待っていたのは➡ 476 00:46:08,898 --> 00:46:12,702 お城からのお呼び出しでございました。 477 00:46:12,702 --> 00:46:16,872 手ぬるいのでは ございませんか? 478 00:46:16,872 --> 00:46:22,511 手ぬるいから つけあがるのです。 考える暇を与えてはなりません。 479 00:46:22,511 --> 00:46:28,718 百姓どもに 今より よい暮らしが あるなどと思わせてはなりません。 480 00:46:28,718 --> 00:46:30,753 そうは言うが…。 481 00:46:30,753 --> 00:46:34,590 忠剛様。 何じゃ! 482 00:46:34,590 --> 00:46:40,590 ご当主 斉興様からのご下命である。 483 00:46:42,732 --> 00:46:44,732 ははっ。 484 00:46:55,745 --> 00:47:02,418 「今和泉島津家 勝手向き改革の儀 いまだ手ぬるし。➡ 485 00:47:02,418 --> 00:47:08,418 よって なお 一層の改革に努むべし」。 486 00:47:15,965 --> 00:47:23,706 このままであれば 忠剛様に ご隠居の命が下ること間違いなし。 487 00:47:23,706 --> 00:47:25,641 隠居…。 488 00:47:25,641 --> 00:47:30,579 このままゆけば それ以上のこともありと➡ 489 00:47:30,579 --> 00:47:34,350 お考えになられる方が…。 490 00:47:34,350 --> 00:47:40,156 家名断絶 お家取りつぶしとでも…。 491 00:47:40,156 --> 00:47:46,529 そのようなことにならぬよう まずは 自らが お覚悟の程➡ 492 00:47:46,529 --> 00:47:50,399 お示しになられては いかがですかな。 493 00:47:50,399 --> 00:48:08,684 ♬~ 494 00:48:08,684 --> 00:48:12,354 それは 我が家の家宝ではないか。 495 00:48:12,354 --> 00:48:16,025 殿様に献上するのです。 496 00:48:16,025 --> 00:48:18,494 (栗川)それだけでは ございません。 497 00:48:18,494 --> 00:48:22,698 田の浦の屋敷も 献じるとのこと。 屋敷も…。 498 00:48:22,698 --> 00:48:28,998 久敬も養子に出すことにしました。 (忠敬)兄上まで! 499 00:48:30,573 --> 00:48:34,710 (お幸)父上の お覚悟です。 500 00:48:34,710 --> 00:48:39,048 父上は いつまでお籠もりなのですか? 501 00:48:39,048 --> 00:48:43,719 ご本家様よりの許しが出るまでと おっしゃっています。 502 00:48:43,719 --> 00:48:49,391 そんな… 父上は 死んでしまいます。 503 00:48:49,391 --> 00:48:55,731 皆も父上にならい おのおの行いを慎むように。 504 00:48:55,731 --> 00:48:58,234 栗川! はっ。 505 00:48:58,234 --> 00:49:03,105 家中の者たちにも 決して動じぬよう 達せよ。 506 00:49:03,105 --> 00:49:06,605 (栗川)ははっ。 507 00:49:52,388 --> 00:49:58,727 姫様! いずこへおいでですか? この大事の時に。 於一様! 508 00:49:58,727 --> 00:50:04,233 於一様! 於一様! どちらへ? 509 00:50:04,233 --> 00:50:07,136 調所様のお屋敷です。 (尚五郎)はい? 510 00:50:07,136 --> 00:50:09,405 調所様のお屋敷! 511 00:50:09,405 --> 00:50:13,405 調所様って… お待ちくだされ 於一殿! 512 00:50:15,077 --> 00:50:17,377 お待ちくだされ! 513 00:50:24,753 --> 00:50:29,625 父は 懸命に努めております! 514 00:50:29,625 --> 00:50:35,397 部屋に籠もって 一歩も動いておりません! 515 00:50:35,397 --> 00:50:40,769 これ以上 何をしろと仰せなのでしょうか! 516 00:50:40,769 --> 00:50:45,107 百姓たちも 必死でございます! 517 00:50:45,107 --> 00:50:48,978 みんな みんな 命がけでございます! 518 00:50:48,978 --> 00:50:51,981 何をするのじゃ! 痛い! 何をしてるのじゃ! 519 00:50:51,981 --> 00:50:55,681 (尚五郎)痛い 痛い! 520 00:50:59,455 --> 00:51:04,059 どうするんですか? どうなるんですか? 我々は。 521 00:51:04,059 --> 00:51:06,729 知りもさん。 え? 522 00:51:06,729 --> 00:51:10,729 私に分かるはずがないではないですか。 523 00:51:15,404 --> 00:51:19,404 今和泉の姫君とか? 524 00:51:21,076 --> 00:51:24,413 一にございます。 そちらは? 525 00:51:24,413 --> 00:51:28,083 き… 肝付尚五郎と申します。 526 00:51:28,083 --> 00:51:32,421 (調所)門でお騒ぎだったそうだな。 527 00:51:32,421 --> 00:51:36,421 あの…。 どうぞ召し上がれ。 528 00:52:04,353 --> 00:52:07,053 いかがかな? 529 00:52:10,059 --> 00:52:12,728 おいしいです。 530 00:52:12,728 --> 00:52:16,065 某は 今 琉球で➡ 531 00:52:16,065 --> 00:52:19,935 抜荷をしておりまする。 ぬ… 抜荷って…。 532 00:52:19,935 --> 00:52:25,407 ご公儀に固く禁じられておること。 533 00:52:25,407 --> 00:52:33,082 しかし それもこれも 摩が生き抜くため。 534 00:52:33,082 --> 00:52:37,953 それが 手前の役割にて。 535 00:52:37,953 --> 00:52:39,955 役割? 536 00:52:39,955 --> 00:52:47,429 百姓を苦しめ あなた様の父君に 難題を強いているのも➡ 537 00:52:47,429 --> 00:52:52,301 その役割への誇りあってこそ。 538 00:52:52,301 --> 00:52:57,139 また ご公儀の法に背くからには➡ 539 00:52:57,139 --> 00:53:01,939 この首 差し出す覚悟は できておりまする。 540 00:53:04,379 --> 00:53:08,717 田畑を耕し 国を支えるのが百姓なら➡ 541 00:53:08,717 --> 00:53:14,223 その百姓たちを 命なげうってでも守るのが 武家の役割。 542 00:53:14,223 --> 00:53:17,259 役割? 543 00:53:17,259 --> 00:53:20,996 なれど…。 (調所)なれど? 544 00:53:20,996 --> 00:53:22,931 役割は分かります。 545 00:53:22,931 --> 00:53:25,934 分かりますが ほかに手だてはないのでしょうか? 546 00:53:25,934 --> 00:53:28,537 (調所)手だて? 役割を超えて➡ 547 00:53:28,537 --> 00:53:32,037 共に生きていく手だてというか…。 548 00:53:33,742 --> 00:53:42,042 そのようなことがあれば 是非 教えてもらいたいものですな。 549 00:53:44,753 --> 00:53:46,688 (尚五郎)しかしながら…。 550 00:53:46,688 --> 00:53:52,427 その… 抜荷は やはり 許されることでは ないのではないでしょうか。 551 00:53:52,427 --> 00:53:57,766 今 食された菓子 それは ナツメと申す果物でな➡ 552 00:53:57,766 --> 00:54:00,102 干して作ります。 553 00:54:00,102 --> 00:54:05,802 清国から 抜荷にて手に入れしもの。 554 00:54:07,709 --> 00:54:12,581 さあ 家に帰り 姫は姫らしく過ごしなされ。 555 00:54:12,581 --> 00:54:18,720 あの 本日 私が ここに来たことで 父の立場は? 556 00:54:18,720 --> 00:54:24,393 ご心配 召さるな。 わしも秘密を話した。 557 00:54:24,393 --> 00:54:29,731 わしらは もはや 同じ穴の むじなじゃ。 558 00:54:29,731 --> 00:54:38,031 ハハハハハハハ…。 559 00:54:43,278 --> 00:54:47,749 尚五郎さんには 分かりますか? はい? 560 00:54:47,749 --> 00:54:51,920 何が正しく 何が間違っているのか。 561 00:54:51,920 --> 00:54:56,091 あの…。 私には分かりません。 562 00:54:56,091 --> 00:54:59,391 悔しいけれど分からない。 563 00:55:01,763 --> 00:55:06,368 それは 私が まだ幼いからでしょうか。 564 00:55:06,368 --> 00:55:09,068 さあ…。 565 00:55:10,706 --> 00:55:13,375 でも…。 はい。 566 00:55:13,375 --> 00:55:15,310 分かるようになる。 567 00:55:15,310 --> 00:55:18,513 必ず 分かるようになりたいと思います。 568 00:55:18,513 --> 00:55:21,313 ねっ! はあ…。 569 00:55:26,054 --> 00:55:29,725 それは? 570 00:55:29,725 --> 00:55:33,425 おいしかったから。 どうぞ。 571 00:55:38,233 --> 00:55:43,071 あっ! (笑い声) 572 00:55:43,071 --> 00:55:52,080 ♬~ 573 00:55:52,080 --> 00:55:57,953 私は知りたい。 もっと もっと たくさんのことを。 574 00:55:57,953 --> 00:56:01,790 もっと もっと広い世界を。 575 00:56:01,790 --> 00:56:04,590 私もです。 576 00:56:07,562 --> 00:56:15,304 (菊本)姫様! (一同)姫様! 姫様! 577 00:56:15,304 --> 00:56:19,041 あ… では 私は これにて。 えっ? 578 00:56:19,041 --> 00:56:36,391 ♬~ 579 00:56:36,391 --> 00:56:42,731 この姫が 後に 我が国を救うことになろうとは➡ 580 00:56:42,731 --> 00:56:48,731 まだ 誰一人 知る者はございませんでした。 581 00:56:53,375 --> 00:56:56,278 調所様が 偽金造りを…? 582 00:56:56,278 --> 00:56:59,181 やっかいなのは…。 調所の処分? 583 00:56:59,181 --> 00:57:01,750 許すまじ 調所一派め。 584 00:57:01,750 --> 00:57:03,719 このままでは 殿のお命も! 585 00:57:03,719 --> 00:57:07,489 (叫び声) 同じ家中の者同士が 殺し合うなんて➡ 586 00:57:07,489 --> 00:57:10,359 そんなの おかしい。 おかしいと思います! 587 00:57:10,359 --> 00:57:13,695 やあ~! 588 00:57:13,695 --> 00:57:16,031 えらかことじゃ。 589 00:57:16,031 --> 00:57:19,067 とにかく 強くなりたいのです。 何で? 590 00:57:19,067 --> 00:57:22,504 この調所が すべて背負いまする。 591 00:57:22,504 --> 00:57:28,204 それが 拙者の役割と 心得ておりまする。 592 00:57:31,046 --> 00:57:32,981 於一殿に縁談? 593 00:57:32,981 --> 00:57:36,518 於一を この斉彬の養女としたい。 594 00:57:36,518 --> 00:57:43,725 <斉彬との運命の出会いが その後の於一の人生を大きく変えます。➡ 595 00:57:43,725 --> 00:57:46,061 鶴丸城に上がった於一は➡ 596 00:57:46,061 --> 00:57:50,732 なぜかお姫様としての猛特訓を 命じられます。➡ 597 00:57:50,732 --> 00:57:57,239 その秘密を解く鍵は 摩から遠く離れた 江戸城にあったのです> 598 00:57:57,239 --> 00:58:02,439 我が娘 篤姫である。 599 00:58:04,980 --> 00:58:13,280 <鹿児島県 鹿児島市 島津77万石の城下町です> 600 00:58:15,023 --> 00:58:18,693 <天保6年 1835年➡ 601 00:58:18,693 --> 00:58:23,365 於一 後の篤姫は 島津家の分家の一つ➡ 602 00:58:23,365 --> 00:58:27,665 今和泉島津家の 長女として生まれました> 603 00:58:30,872 --> 00:58:37,672 <生家は 城に程近い 上級武士が暮らす地域にありました> 604 00:58:41,383 --> 00:58:47,083 <鹿児島市から 南へ およそ40kmの指宿市> 605 00:58:48,723 --> 00:58:56,064 <市の北部は 江戸時代 今和泉島津家の領地でした。➡ 606 00:58:56,064 --> 00:58:59,101 今和泉島津家別邸跡には➡ 607 00:58:59,101 --> 00:59:03,901 篤姫が使ったと伝わる 手水鉢が残ります> 608 00:59:06,475 --> 00:59:11,012 <激動の時代を まっすぐに生きた篤姫。➡ 609 00:59:11,012 --> 00:59:16,885 彼女の人生は ここ鹿児島で 幕を開けたのです> 610 00:59:16,885 --> 00:59:28,185 ♬~