1 00:00:03,798 --> 00:00:08,202 (幾島)どこぞに 嫁ぎ先でも 決まっておいでなのでしょうか。 2 00:00:08,202 --> 00:00:11,239 (島津斉彬)江戸の徳川宗家じゃ。 3 00:00:11,239 --> 00:00:17,545 お篤は 次の将軍 家祥様の御台所にと望まれておるのじゃ。 4 00:00:17,545 --> 00:00:22,383 <この時代 将軍の正室を 御台所と呼びました。➡ 5 00:00:22,383 --> 00:00:26,554 いわば 江戸のファーストレディです。➡ 6 00:00:26,554 --> 00:00:30,391 将軍の正室は 三代 家光以降➡ 7 00:00:30,391 --> 00:00:33,027 大名家との格の違いを表すため➡ 8 00:00:33,027 --> 00:00:36,564 代々 名門の公家から 迎えてきました。➡ 9 00:00:36,564 --> 00:00:43,237 例外は 摩の島津家から嫁いだ 茂姫のみでした。➡ 10 00:00:43,237 --> 00:00:47,742 そうした しきたりの中 異例とも言える 篤姫の縁組みは➡ 11 00:00:47,742 --> 00:00:50,778 黒船来航による国家の危機が招いた➡ 12 00:00:50,778 --> 00:00:55,483 政略結婚という一面もあったのです。➡ 13 00:00:55,483 --> 00:01:01,756 篤姫は 大きな政治の渦の中に 巻き込まれようとしていました> 14 00:01:01,756 --> 00:01:15,703 ♬~(テーマ音楽) 15 00:01:15,703 --> 00:03:45,403 ♬~ 16 00:03:48,589 --> 00:03:51,025 (篤姫)箸の使い方!? 17 00:03:51,025 --> 00:03:57,565 (幾島)これからは すべて 基本から 学び直していただきます。➡ 18 00:03:57,565 --> 00:04:01,435 水に浮いた大豆を 1粒ずつ➡ 19 00:04:01,435 --> 00:04:05,373 こちらの椀に 移してくださいませ。 20 00:04:05,373 --> 00:04:28,529 ♬~ 21 00:04:28,529 --> 00:04:31,866 箸の もう少し上を お持ちになって。 22 00:04:31,866 --> 00:04:36,166 背中は伸ばして ひじを張らずに。 23 00:04:39,740 --> 00:04:44,378 家祥様の御台所に…。 24 00:04:44,378 --> 00:04:46,313 姫様が…。 25 00:04:46,313 --> 00:04:50,017 これは 老中 阿部伊勢守より ひそかに持ち込まれし話。 26 00:04:50,017 --> 00:04:54,388 これまで 誰にも知られぬよう 進めてまいった。 27 00:04:54,388 --> 00:04:59,260 それにしましても よもや御台所とは…。 28 00:04:59,260 --> 00:05:03,497 そなたに 来てもろうたのも そのためでな。 29 00:05:03,497 --> 00:05:06,333 江戸と京に そなたほど通じ➡ 30 00:05:06,333 --> 00:05:10,838 しきたりに明るい者は おらぬからな。 31 00:05:10,838 --> 00:05:15,509 黒船の一件で 江戸は騒がしくなっておる。 32 00:05:15,509 --> 00:05:19,680 その上 公方様が亡くなられたのだ。 33 00:05:19,680 --> 00:05:24,185 家祥様のご成婚は 早ければ 早いほど 望ましい。 34 00:05:24,185 --> 00:05:28,689 あとは 私の腕にかかっておるとの 御意にございますか? 35 00:05:28,689 --> 00:05:33,527 しかも さほど時は費やせぬと。 いかにも。 36 00:05:33,527 --> 00:05:40,868 この件 姫はもちろん 誰にも口外するでないぞ。 37 00:05:40,868 --> 00:05:46,168 (高山)幾島様… 幾島様。 38 00:05:48,008 --> 00:05:51,708 (高山)あの 姫様が…。 39 00:05:53,380 --> 00:05:55,880 これでよいか? 40 00:05:58,886 --> 00:06:01,886 失礼いたします。 41 00:06:03,824 --> 00:06:08,562 箸先を このように ぬらしてはなりませぬ。 42 00:06:08,562 --> 00:06:15,169 箸先 5分。 長くて 1寸と申します。 43 00:06:15,169 --> 00:06:21,169 両手の人さし指で 三角の形を作りまする。 44 00:06:24,178 --> 00:06:30,178 そこに 額を押し込む おつもりで。 45 00:06:33,187 --> 00:06:36,857 (幾島)どうぞ。➡ 46 00:06:36,857 --> 00:06:39,760 背筋は まっすぐに!➡ 47 00:06:39,760 --> 00:06:43,460 腰を お上げになってはなりませぬ。 48 00:06:46,367 --> 00:06:55,867 ♬~ 49 00:06:57,545 --> 00:07:00,214 今和泉のお里では…。 50 00:07:00,214 --> 00:07:04,819 習うには習うたが…。 もともと あまり好きではないのじゃ。 51 00:07:04,819 --> 00:07:09,490 いずこかで 披露することが あるやもしれませぬゆえ。 52 00:07:09,490 --> 00:07:13,828 たしなみとして 身につけていただきます。 53 00:07:13,828 --> 00:07:16,497 失礼いたします。 54 00:07:16,497 --> 00:07:34,197 ♬~ 55 00:07:35,850 --> 00:07:44,850 ♬~ 56 00:07:58,105 --> 00:08:00,074 よう~! 57 00:08:00,074 --> 00:08:03,774 ♬~ 58 00:08:05,846 --> 00:08:07,815 よう~! 59 00:08:07,815 --> 00:08:11,652 ♬~ 60 00:08:11,652 --> 00:08:13,587 よう~! 61 00:08:13,587 --> 00:08:15,823 ♬~ 62 00:08:15,823 --> 00:08:17,758 よう~! 63 00:08:17,758 --> 00:08:20,494 ♬~ 64 00:08:20,494 --> 00:08:25,833 そのころ西郷さんたちは…。 65 00:08:25,833 --> 00:08:32,706 (稽古のかけ声) 66 00:08:32,706 --> 00:08:36,176 (有馬新七)代われ。 67 00:08:36,176 --> 00:08:39,176 よう見ておけ。 68 00:08:41,048 --> 00:08:43,517 やあ~! 69 00:08:43,517 --> 00:08:46,186 おお! 70 00:08:46,186 --> 00:08:50,057 (肝付尚五郎)ペルリですか? 71 00:08:50,057 --> 00:08:53,527 (大久保正助)あれで ますます やる気が出たようです。 72 00:08:53,527 --> 00:08:57,698 いつ 戦になっても負けはしません。 73 00:08:57,698 --> 00:09:00,734 はあ…。 74 00:09:00,734 --> 00:09:03,304 (西郷吉之助)ジョン万次郎? 75 00:09:03,304 --> 00:09:07,474 ええ。 漂流の末 10年も アメリカで暮らした人です。 76 00:09:07,474 --> 00:09:10,311 ほう…。 77 00:09:10,311 --> 00:09:13,147 そのご仁が 何か? 78 00:09:13,147 --> 00:09:18,485 何度か会って 話を聞きました。 なので…。 79 00:09:18,485 --> 00:09:21,388 攘夷が 間違っていると 言われるのですか? 80 00:09:21,388 --> 00:09:25,659 いえ それも 一つのやり方だとは 思います。 でも…。 81 00:09:25,659 --> 00:09:28,495 小松先生が 仰せでしたなあ。 82 00:09:28,495 --> 00:09:33,834 お殿様は 異国と互角につきあうことを 考えておいでだと。 83 00:09:33,834 --> 00:09:38,672 しかし 今 アメリカに脅されていることは 確かではないですか。 84 00:09:38,672 --> 00:09:42,343 それは そうかもしれませんが…。 85 00:09:42,343 --> 00:09:45,679 お殿様も そげな腰の据わらんことで どうする。 86 00:09:45,679 --> 00:09:47,614 正助どん! 87 00:09:47,614 --> 00:09:51,852 そいなら 吉之助さあ どげん思われるのじゃ。 88 00:09:51,852 --> 00:09:55,189 おいも 異人は嫌いじゃ。 89 00:09:55,189 --> 00:09:57,489 (正助)そうじゃろう。 90 00:09:59,059 --> 00:10:02,863 その万次郎とやらは どんな話をしていたのですか? 91 00:10:02,863 --> 00:10:05,766 ああ… いろいろです。 92 00:10:05,766 --> 00:10:10,204 例えば 国を治める頭は プレジデントと呼ばれ➡ 93 00:10:10,204 --> 00:10:15,009 4年に一度 国の民の入れ札で選ばれる。 おお。 94 00:10:15,009 --> 00:10:18,879 武士も町人もなく 皆が平等である。 ほう。 95 00:10:18,879 --> 00:10:22,549 あるいは 女子が大事にされ…。 (正助)なんちゅうことじゃ。 96 00:10:22,549 --> 00:10:24,585 聞いちゃおれん。 97 00:10:24,585 --> 00:10:27,385 (西郷)正助どん! 98 00:10:29,890 --> 00:10:34,890 申し訳ございません。 いいえ。 99 00:10:39,900 --> 00:10:43,737 姫様も お会いになられたのですか? えっ? 100 00:10:43,737 --> 00:10:47,041 その ジョン万次郎という人物に。 101 00:10:47,041 --> 00:10:52,579 ああ… ええ。 大層 面白がっておいででした。 102 00:10:52,579 --> 00:10:56,579 (西郷) ハハハ あのお方は そうでしょうな。 103 00:10:59,920 --> 00:11:05,526 吹っ切れられたのですか? ああ…。 104 00:11:05,526 --> 00:11:09,363 はいと言いたいところなんですが…。 105 00:11:09,363 --> 00:11:13,867 まだ 時々 思い出しては つらくなる時があります。 106 00:11:13,867 --> 00:11:21,208 そうですか。 情けない話です。 107 00:11:21,208 --> 00:11:24,545 そんなことはない! 108 00:11:24,545 --> 00:11:29,416 それが まことの心です。 人は まことの心を忘れがちです。 109 00:11:29,416 --> 00:11:33,416 私は 肝付さあの そういうところが大好きです。 110 00:11:35,889 --> 00:11:40,889 好き勝手なことを… 失礼いたしました。 111 00:11:42,563 --> 00:11:46,563 いいえ 救われます。 112 00:11:49,436 --> 00:11:51,905 何を書けばよいのじゃ? 113 00:11:51,905 --> 00:11:54,808 お好きな言葉を。 114 00:11:54,808 --> 00:12:20,868 ♬~ 115 00:12:20,868 --> 00:12:23,871 (幾島) 「乾坤一擲」。➡ 116 00:12:23,871 --> 00:12:28,542 なかなかに勇ましい筆をお使いですが➡ 117 00:12:28,542 --> 00:12:35,842 もう少し 女子らしく かな文字など… 例えば。 118 00:13:11,852 --> 00:13:14,152 ああっ! 119 00:13:16,190 --> 00:13:18,490 姫様。 120 00:13:26,200 --> 00:13:29,900 では 続けましょうか。 121 00:13:34,541 --> 00:13:37,878 姫に話せ? 122 00:13:37,878 --> 00:13:42,716 ご本人のお覚悟が 全くありませぬ。 123 00:13:42,716 --> 00:13:49,489 それゆえ 何をやっても腰が据わらず 性根も定まらず➡ 124 00:13:49,489 --> 00:13:54,027 かくなる上は 御台所の件を➡ 125 00:13:54,027 --> 00:13:57,731 明かされるより ほかにはないと 存じまする。 126 00:13:57,731 --> 00:14:00,567 (ため息) 127 00:14:00,567 --> 00:14:03,170 まだ早い。 128 00:14:03,170 --> 00:14:07,470 今以上の重荷を 強いるわけにはまいらぬでな。 129 00:14:10,510 --> 00:14:13,547 家祥様についても➡ 130 00:14:13,547 --> 00:14:19,186 お話しになるおつもりは ないのでございましょうね。 131 00:14:19,186 --> 00:14:22,856 いろいろと噂があるようですが…。 132 00:14:22,856 --> 00:14:29,730 わしには あのお方が 世間で言われるような暗愚とは…➡ 133 00:14:29,730 --> 00:14:32,866 どうも思えぬのだ。 134 00:14:32,866 --> 00:14:35,535 [ 回想 ] (徳川家祥)他家と違うて 摩は➡ 135 00:14:35,535 --> 00:14:40,207 参勤の途上は あちこちの土地を 見ることが できるわけじゃ。 136 00:14:40,207 --> 00:14:43,877 はっ そのとおりにござりまする。 137 00:14:43,877 --> 00:14:48,215 それは大いなる強みじゃの。 138 00:14:48,215 --> 00:14:51,118 なれど…➡ 139 00:14:51,118 --> 00:14:57,891 尋常とも申せますまい。 うむ…。 140 00:14:57,891 --> 00:15:01,728 意地の悪い言い方をいたしますれば…。 141 00:15:01,728 --> 00:15:03,664 何じゃ? 142 00:15:03,664 --> 00:15:09,336 姫様に すまぬというお気持ちが お心の底にあるから➡ 143 00:15:09,336 --> 00:15:16,510 暗愚ではないなどと お考えになるのでは ございませぬか? 144 00:15:16,510 --> 00:15:19,510 (ため息) 145 00:15:25,218 --> 00:15:29,856 (阿部正弘)先ごろ アメリカの国書に対する意見を➡ 146 00:15:29,856 --> 00:15:35,996 諸大名 旗本 更には 町人からも募りましてございます。 147 00:15:35,996 --> 00:15:39,533 意見書は 続々と集まっておりますが➡ 148 00:15:39,533 --> 00:15:42,436 こちらに お持ちしたのは その一部にて。 149 00:15:42,436 --> 00:15:45,205 (家祥)読み聞かせよ。 はっ。 150 00:15:45,205 --> 00:15:49,543 まずは 右から4番目じゃ。 151 00:15:49,543 --> 00:15:53,213 では。 (家祥)うむ。 152 00:15:53,213 --> 00:15:59,386 「新たな軍艦を製造するとともに 江戸沖に砲台を築き…」。 153 00:15:59,386 --> 00:16:03,886 つまらぬのう。 次じゃ。 154 00:16:05,826 --> 00:16:12,332 「薪や水の供給までは 致し方なし 年限を定め 交易を始める」。 155 00:16:12,332 --> 00:16:15,132 つまらぬ。 次。 156 00:16:18,138 --> 00:16:24,511 「アメリカの船に乗り込み 酒と肴で もてなし…」。 157 00:16:24,511 --> 00:16:27,180 どうした? 続けよ。 158 00:16:27,180 --> 00:16:32,352 「敵が酔っ払い 油断したところで 火薬庫に火を放つ」。 159 00:16:32,352 --> 00:16:34,287 それじゃ! 160 00:16:34,287 --> 00:16:38,525 それじゃ それじゃ それにせよ! 161 00:16:38,525 --> 00:16:43,363 いや~ 賢い者もおるものじゃて。➡ 162 00:16:43,363 --> 00:16:47,701 これに致す。 褒美を与えよ。 163 00:16:47,701 --> 00:16:51,872 阿部様の悩みは ほかにもありました。 164 00:16:51,872 --> 00:16:55,742 (徳川斉昭) 此度 海防の御用を仰せつかり➡ 165 00:16:55,742 --> 00:17:03,150 幕政に加わることと相なった。 早速 身共の考えを申し述べる。 166 00:17:03,150 --> 00:17:06,820 戦を主とすれば 天下の士気は上がり➡ 167 00:17:06,820 --> 00:17:09,823 たとえ いったんは負けても 最後には勝つ。 168 00:17:09,823 --> 00:17:14,161 (深谷盛房) よもや 異国と交戦される おつもりでは? 169 00:17:14,161 --> 00:17:17,831 よもやではない。 アメリカの願いを入れれば➡ 170 00:17:17,831 --> 00:17:23,503 国体は崩れ 交易の害が まん延するのみ。 171 00:17:23,503 --> 00:17:28,975 直ちに 戦と決め 全国に大号令を発することにより➡ 172 00:17:28,975 --> 00:17:32,679 人々を決死の覚悟にさせるのじゃ。 173 00:17:32,679 --> 00:17:38,852 いや~ 水戸のご老公には弱りましたなあ。 174 00:17:38,852 --> 00:17:43,723 水戸斉昭公のご令名は 天下に鳴り渡っておる。 175 00:17:43,723 --> 00:17:46,193 それを 徳川宗家のために➡ 176 00:17:46,193 --> 00:17:48,862 使わせていただくしか なかったのじゃが…。 177 00:17:48,862 --> 00:17:53,562 …が 先走らせては なりませぬな。 178 00:17:55,202 --> 00:18:01,902 アメリカと戦となって 勝てるわけがなかろう。 179 00:18:05,011 --> 00:18:14,488 では 本日は 我が国 ご政道について お話しいたします。 180 00:18:14,488 --> 00:18:23,497 上に公方様を頂き それを 老中 若年寄 大目付 奉行らが➡ 181 00:18:23,497 --> 00:18:27,667 補佐し奉る 整然たる 仕組みとなっておりまする。 182 00:18:27,667 --> 00:18:32,506 ご公儀の成り立ちくらい知っておるわ。 183 00:18:32,506 --> 00:18:39,179 では 諸大名家について…。 今日は もう疲れた 休ませてくれ。 184 00:18:39,179 --> 00:18:41,515 それは なりませぬ。 185 00:18:41,515 --> 00:18:44,815 休むと言うたら 休む! 186 00:18:54,694 --> 00:19:00,867 姫様は 子供ではなく 赤子におわしますな。 187 00:19:00,867 --> 00:19:03,803 あ… 赤子じゃと!? 188 00:19:03,803 --> 00:19:09,676 気にそわぬことがあれば すね ふざけ あげくは ほうり出す。➡ 189 00:19:09,676 --> 00:19:13,513 いっそ赤子らしく 泣きわめいてごらんあそばせ。➡ 190 00:19:13,513 --> 00:19:17,013 さすれば こちらも楽というもの。 191 00:19:24,090 --> 00:19:29,390 やはり 今日は ここまでじゃな。 192 00:19:34,734 --> 00:19:38,605 赤子ゆえ 眠うなった。 193 00:19:38,605 --> 00:19:43,105 下がりおれ 幾島。 194 00:19:50,517 --> 00:19:52,986 ≪(侍女)幾島様。 うむ? 195 00:19:52,986 --> 00:19:56,189 ≪(侍女)殿のお呼びでございます。 196 00:19:56,189 --> 00:20:10,489 ♬~ 197 00:20:12,205 --> 00:20:16,876 その後 姫の様子はどうじゃ? 198 00:20:16,876 --> 00:20:23,383 難しゅうございます。 今のままでは 御台所はおろか➡ 199 00:20:23,383 --> 00:20:27,220 平侍の家とて 無理でございましょう。 200 00:20:27,220 --> 00:20:32,892 そなたの腕をもってしても難しいか? 201 00:20:32,892 --> 00:20:39,032 あの姫様は 別格でございます。 202 00:20:39,032 --> 00:20:42,235 阿部伊勢守から知らせがあった。 203 00:20:42,235 --> 00:20:48,575 京の二条家から 姫君を 御台所にとの申し出があったらしい。 204 00:20:48,575 --> 00:20:51,911 えっ。 結局は 断ったそうだが。 205 00:20:51,911 --> 00:20:57,717 さようでございますか。 しかしながら…。 206 00:20:57,717 --> 00:21:00,920 うむ。 207 00:21:00,920 --> 00:21:07,694 いつまた 他の公家や大名家が 名乗りを上げるかしれぬ。 208 00:21:07,694 --> 00:21:14,200 そうなる前に 伊勢守と内密に謀るつもりじゃ。 209 00:21:14,200 --> 00:21:19,900 それにしても 姫様が あのご様子では…。 210 00:21:22,075 --> 00:21:26,546 伝えるか。 えっ? 211 00:21:26,546 --> 00:21:29,215 姫に この件を。 212 00:21:29,215 --> 00:21:31,551 しかしながら…。 213 00:21:31,551 --> 00:21:34,220 そなたも言うたではないか。 214 00:21:34,220 --> 00:21:37,220 そうするべきじゃと。 215 00:21:38,892 --> 00:21:41,561 どちらへ? 216 00:21:41,561 --> 00:21:45,899 決まっておろう。 姫のところじゃ。 217 00:21:45,899 --> 00:21:56,910 ♬~ 218 00:21:56,910 --> 00:21:59,610 ≪邪魔をするぞ! 219 00:22:08,521 --> 00:22:11,521 面を上げよ。 220 00:22:18,198 --> 00:22:23,870 何じゃ 化け物でも 見るような顔じゃな。 221 00:22:23,870 --> 00:22:29,542 お父上様 何故の 急なお成りでござりますか? 222 00:22:29,542 --> 00:22:36,416 そなたに大事な話があっての。 話。 223 00:22:36,416 --> 00:22:40,716 人払いを。 はっ。 224 00:22:42,889 --> 00:22:45,892 お篤。 はい。 225 00:22:45,892 --> 00:22:48,762 近々 そなたを 養女ではなく➡ 226 00:22:48,762 --> 00:22:54,033 わしの実の子として ご公儀に届け出ることとした。 227 00:22:54,033 --> 00:22:57,904 それは 何故にございますか? 228 00:22:57,904 --> 00:23:00,573 他家に 嫁ぐためじゃ。 229 00:23:00,573 --> 00:23:05,345 嫁ぐ…。 そのようなことが 決まっておいでなのですか? 230 00:23:05,345 --> 00:23:09,545 幾島が ここにおるのも そのためでな。 231 00:23:18,525 --> 00:23:24,864 父上様 私は いずこの お家に 嫁ぐのでございましょうか? 232 00:23:24,864 --> 00:23:28,535 徳川宗家である。 233 00:23:28,535 --> 00:23:30,570 徳川…。 234 00:23:30,570 --> 00:23:33,873 将軍家じゃ。 235 00:23:33,873 --> 00:23:38,745 そなたは 第十三代将軍の 御台所となるべく➡ 236 00:23:38,745 --> 00:23:42,445 幾島より 指南を受けておるのじゃ。 237 00:23:44,884 --> 00:23:53,226 そのこと 胸に刻み 心して修業に励むように。 よいな。 238 00:23:53,226 --> 00:23:56,129 御台所…。 239 00:23:56,129 --> 00:23:58,429 そうじゃ。 240 00:24:01,100 --> 00:24:04,170 話は それだけじゃ。 241 00:24:04,170 --> 00:24:14,814 ♬~ 242 00:24:14,814 --> 00:24:16,814 殿。 243 00:24:19,719 --> 00:24:27,019 あとのこと…。 くれぐれも頼む。 はい。 244 00:24:35,134 --> 00:24:38,538 あくる日の朝。 245 00:24:38,538 --> 00:25:05,698 ♬~ 246 00:25:05,698 --> 00:25:08,698 (広川)姫様? 247 00:25:10,470 --> 00:25:12,770 ああ…。 248 00:25:20,513 --> 00:25:23,513 (広川)姫様! 249 00:25:27,387 --> 00:25:30,387 うん…。 250 00:25:33,092 --> 00:25:37,864 ゆうべは ほとんど おやすみになっていないご様子で。 251 00:25:37,864 --> 00:25:40,164 そうか。 252 00:25:49,208 --> 00:25:55,882 (幾島)此度の急な話 さぞや驚かれたことにございましょう。 253 00:25:55,882 --> 00:25:59,218 されど 姫様。 254 00:25:59,218 --> 00:26:02,121 そもそも 此度の縁組みは➡ 255 00:26:02,121 --> 00:26:10,163 将軍家と島津家との 深い結びつきによるものにございます。 256 00:26:10,163 --> 00:26:15,835 徳川宗家から 竹姫様が当家に嫁がれたのは➡ 257 00:26:15,835 --> 00:26:18,738 今を さかのぼること 120年前…。 258 00:26:18,738 --> 00:26:23,509 そちは知っておったのか? はっ? 259 00:26:23,509 --> 00:26:26,809 御台所の話じゃ。 260 00:26:28,381 --> 00:26:32,852 既に お殿様より…。 261 00:26:32,852 --> 00:26:35,552 そうか。 262 00:26:38,725 --> 00:26:41,527 (幾島)続けます。 263 00:26:41,527 --> 00:26:46,866 そしてまた 十一代将軍であられた家斉様には➡ 264 00:26:46,866 --> 00:26:52,205 当 島津家より 茂姫様が お輿入れなさいました。 265 00:26:52,205 --> 00:26:55,108 それゆえ…。 会いたいのう。 266 00:26:55,108 --> 00:26:57,710 はっ? 267 00:26:57,710 --> 00:27:00,546 母上様に会いたい。 268 00:27:00,546 --> 00:27:03,149 姫様。 269 00:27:03,149 --> 00:27:10,490 お殿様と 親子固めの杯を 交わされたことを お忘れですか? 270 00:27:10,490 --> 00:27:14,827 姫様の 今のお母上は➡ 271 00:27:14,827 --> 00:27:23,503 江戸にいらっしゃいます 斉彬様のご正室 英姫様にございます。 272 00:27:23,503 --> 00:27:26,839 会いたいのう。 273 00:27:26,839 --> 00:27:49,862 ♬~ 274 00:27:49,862 --> 00:27:52,198 (お幸)痛っ。 275 00:27:52,198 --> 00:28:28,898 ♬~ 276 00:28:34,173 --> 00:28:36,873 (ため息) 277 00:29:04,137 --> 00:29:07,137 どこへ行くのじゃ? 278 00:29:12,011 --> 00:29:15,481 姫様! 279 00:29:15,481 --> 00:29:19,819 どちらへ お出ましでございますか。 280 00:29:19,819 --> 00:29:21,754 お手水場じゃ。 281 00:29:21,754 --> 00:29:25,491 そのようなものを お召しになってでございますか!? 282 00:29:25,491 --> 00:29:28,828 姫様!➡ 283 00:29:28,828 --> 00:29:33,499 誰ぞ! 誰ぞある! 284 00:29:33,499 --> 00:29:36,799 (侍女)姫様! 285 00:29:39,372 --> 00:29:42,175 姫様! 286 00:29:42,175 --> 00:29:57,523 ♬~ 287 00:29:57,523 --> 00:29:59,458 今和泉へ帰ろうとした? 288 00:29:59,458 --> 00:30:05,398 はい。 このお城から 出られるはずも ございませぬのに。 289 00:30:05,398 --> 00:30:09,535 そうか。 290 00:30:09,535 --> 00:30:14,535 まったくもって あきれた話にございます。 291 00:30:16,209 --> 00:30:20,012 いかがした? あっ 申し訳ございませぬ。 292 00:30:20,012 --> 00:30:23,883 朝まで 姫様を見張っておりましたもので。 293 00:30:23,883 --> 00:30:26,583 うむ。 294 00:30:28,221 --> 00:30:31,724 姫と話すか。 295 00:30:31,724 --> 00:30:34,224 はあ…。 296 00:30:35,895 --> 00:30:38,898 城から 逃げ出そうとしたとな? 297 00:30:38,898 --> 00:30:42,235 申し訳ございませぬ。 298 00:30:42,235 --> 00:30:45,571 そなたの気持ちも分かるが…。 299 00:30:45,571 --> 00:30:49,271 どうしたものかのう。 300 00:30:51,244 --> 00:30:55,244 何か言いたいことがあらば申してみよ。 301 00:30:57,917 --> 00:31:00,917 姫様。 302 00:31:09,528 --> 00:31:11,464 囲碁を…。 303 00:31:11,464 --> 00:31:13,399 囲碁? 304 00:31:13,399 --> 00:31:18,871 私と碁を打っていただけませぬか? 305 00:31:18,871 --> 00:31:24,210 碁とな? はい。 306 00:31:24,210 --> 00:31:29,081 それはよいが わしのは ザル碁ぞ。 307 00:31:29,081 --> 00:31:32,551 ここ何年も まともに打っておらぬからな。 308 00:31:32,551 --> 00:31:37,890 それでもよいのか? はい。 309 00:31:37,890 --> 00:31:59,578 ♬~ 310 00:31:59,578 --> 00:32:02,878 わしに 何が聞きたいのじゃ? 311 00:32:04,417 --> 00:32:08,187 聞きたいことが あるのであろう? 312 00:32:08,187 --> 00:32:19,799 ♬~ 313 00:32:19,799 --> 00:32:24,737 父上様は 私を 徳川宗家に輿入れさせるために➡ 314 00:32:24,737 --> 00:32:27,573 養女に迎えたとおっしゃいました。 315 00:32:27,573 --> 00:32:30,073 そのとおりじゃ。 316 00:32:31,877 --> 00:32:36,749 私は 父上様に 利用されるのでございましょうか? 317 00:32:36,749 --> 00:32:47,893 ♬~ 318 00:32:47,893 --> 00:32:50,893 そのとおりじゃ。 319 00:32:52,565 --> 00:32:55,601 そう言うしかないであろうな。 320 00:32:55,601 --> 00:32:59,238 そなたが御台所になってくれれば➡ 321 00:32:59,238 --> 00:33:02,842 さまざまなこと やりやすくなるのは事実じゃ。 322 00:33:02,842 --> 00:33:05,177 何がでございましょうか? 323 00:33:05,177 --> 00:33:11,517 ご公儀を内から動かすことじゃ。 ご公儀を? 324 00:33:11,517 --> 00:33:18,517 わしは この摩から 日本を変えようと思うておる。 325 00:33:25,698 --> 00:33:29,869 我が国が 今 どれほどの危機にさらされておるか➡ 326 00:33:29,869 --> 00:33:33,539 思い至らぬ人々が ご公儀に いかに多いか。 327 00:33:33,539 --> 00:33:39,539 であれば 内から変え 動かすしかないのだ! 328 00:33:50,089 --> 00:33:56,228 もう 碁は結構です。 うむ? 329 00:33:56,228 --> 00:34:01,033 父上様のお話には うそがないと分かりました。 330 00:34:01,033 --> 00:34:03,335 うそをつけば打ち筋が乱れます。 331 00:34:03,335 --> 00:34:08,507 でも 父上様は 揺らぐことなく 攻めてこられました。 332 00:34:08,507 --> 00:34:11,844 わしを試したというのか。 333 00:34:11,844 --> 00:34:14,544 申し訳ございません。 334 00:34:19,185 --> 00:34:23,055 でも 何故にございますか? 335 00:34:23,055 --> 00:34:26,755 何故 私を御台所になどと…。 336 00:34:30,362 --> 00:34:35,562 なぜじゃろうのう。 はっ? 337 00:34:37,870 --> 00:34:41,207 それらしきことは いろいろ言える。 338 00:34:41,207 --> 00:34:44,877 そなたは とてつもなき知恵を秘めておる。 339 00:34:44,877 --> 00:34:48,747 物事を前に進める力がある。 340 00:34:48,747 --> 00:34:54,019 男勝りに 肝が据わっておる… とな。 341 00:34:54,019 --> 00:34:57,519 しかし 突き詰めれば…。 342 00:34:59,225 --> 00:35:03,095 わしの勘じゃ。 勘? 343 00:35:03,095 --> 00:35:05,395 そうじゃ。 344 00:35:09,335 --> 00:35:14,535 お篤よ。 はい。 345 00:35:16,108 --> 00:35:19,979 そなたの胸の内は分かる。 346 00:35:19,979 --> 00:35:22,882 降ってわいたような養女縁組み。 347 00:35:22,882 --> 00:35:29,355 親きょうだいからは引き離され 更には 御台所の件じゃ。 348 00:35:29,355 --> 00:35:31,857 戸惑うばかりであろう。 349 00:35:31,857 --> 00:35:34,557 動揺もしよう。 350 00:35:36,529 --> 00:35:43,202 されど この斉彬 たっての願いじゃ。 351 00:35:43,202 --> 00:35:46,902 江戸へ行ってくれぬか? 352 00:36:00,753 --> 00:36:03,822 参ります。 353 00:36:03,822 --> 00:36:09,022 そうか。 行ってくれるか。 ただ…。 354 00:36:10,596 --> 00:36:18,396 私は 己の意思で参りとうございます。 意思で? 355 00:36:20,172 --> 00:36:28,881 私は 自らの意思で 江戸へ赴き 自らの意思で 父上様をお助けし➡ 356 00:36:28,881 --> 00:36:33,081 国の力となりたいと存じます。 357 00:36:35,721 --> 00:36:39,421 それでも よろしいでしょうか? 358 00:36:42,428 --> 00:36:45,197 それでよい。 359 00:36:45,197 --> 00:36:47,533 礼を言うぞ。 360 00:36:47,533 --> 00:36:49,468 このとおりじゃ。 361 00:36:49,468 --> 00:36:52,768 めっそうもないことにござります。 362 00:36:58,544 --> 00:37:07,353 そなたなら この困難を極めた時勢を この日本の行く末を➡ 363 00:37:07,353 --> 00:37:11,657 大きく動かしてくれるやもしれぬなあ。 364 00:37:11,657 --> 00:37:13,692 女子でもですか? 365 00:37:13,692 --> 00:37:16,829 女子なればこそじゃ。 366 00:37:16,829 --> 00:37:20,499 わしは そなたを信じておる。 367 00:37:20,499 --> 00:37:25,499 私も 父上様を信じます。 368 00:37:29,508 --> 00:37:34,179 もう一つだけ お聞きしたいことがございます。 369 00:37:34,179 --> 00:37:36,115 申してみよ。 370 00:37:36,115 --> 00:37:41,815 私の嫁ぐ お相手は 何というお方なのでございましょうか? 371 00:37:43,856 --> 00:37:50,629 家祥様と仰せじゃ。 家祥様…。 372 00:37:50,629 --> 00:37:54,129 どのような お方なのでしょうか? 373 00:37:55,868 --> 00:37:57,803 それは…。 374 00:37:57,803 --> 00:38:00,803 お会いになられたことは? 375 00:38:02,474 --> 00:38:05,377 何度かは。 376 00:38:05,377 --> 00:38:11,483 だが わしの話を聞くより 自らの目で 見極めることじゃ。 377 00:38:11,483 --> 00:38:16,183 今は お会いできる日を 楽しみに待つがよい。 378 00:38:20,959 --> 00:38:24,163 どうした? 379 00:38:24,163 --> 00:38:28,333 急に恥ずかしくなりました。 380 00:38:28,333 --> 00:38:31,133 そうか。 381 00:38:35,107 --> 00:38:40,045 勝負は 持ち越しということじゃな。 382 00:38:40,045 --> 00:38:44,783 この次は 勝負のことだけを考えて打ちます。 383 00:38:44,783 --> 00:38:48,353 きっと あっという間に 勝ってみせまする。 384 00:38:48,353 --> 00:38:50,856 言うたな。 はい。 385 00:38:50,856 --> 00:38:57,529 よし。 ならば それまでに わしも なまった腕を少しは鍛えておくとしよう。 386 00:38:57,529 --> 00:39:00,432 楽しみでございます。 387 00:39:00,432 --> 00:39:11,076 ♬~ 388 00:39:11,076 --> 00:39:14,480 大切なのは これからじゃ。 389 00:39:14,480 --> 00:39:16,815 よろしく頼む。 390 00:39:16,815 --> 00:39:19,151 はい。 391 00:39:19,151 --> 00:39:22,654 しかし お篤は 大した姫よのう。 392 00:39:22,654 --> 00:39:27,960 まこと 江戸にやるのが惜しゅうてならぬ。 393 00:39:27,960 --> 00:39:30,329 家祥様ですが…。 394 00:39:30,329 --> 00:39:32,364 うん? 395 00:39:32,364 --> 00:39:37,836 もろもろ ご問題があることは やはり 姫様には…。 396 00:39:37,836 --> 00:39:40,836 まだ早かろう。 397 00:39:42,508 --> 00:39:46,178 待て待て。 待て待て。 398 00:39:46,178 --> 00:39:49,081 (鳴き声) 399 00:39:49,081 --> 00:39:52,518 なぜ待たぬ。 400 00:39:52,518 --> 00:39:58,390 (鳴き声) 401 00:39:58,390 --> 00:40:01,390 動くでないぞ。 402 00:40:03,162 --> 00:40:06,064 動くでないぞ。 403 00:40:06,064 --> 00:40:08,066 それっ! 404 00:40:08,066 --> 00:40:11,370 ハハハハハ…。 405 00:40:11,370 --> 00:40:16,875 うまく ゆかぬのう。 ハハハハハ…。 406 00:40:16,875 --> 00:40:20,212 (幾島)殿。 407 00:40:20,212 --> 00:40:24,512 私は 覚悟を決めました。 408 00:40:26,084 --> 00:40:29,555 待っているのが地獄なら➡ 409 00:40:29,555 --> 00:40:34,393 地獄の釜の 底の底まで見届けるつもりです。 410 00:40:34,393 --> 00:40:37,429 地獄? 411 00:40:37,429 --> 00:40:41,567 よもや 極楽ではありますまい。 412 00:40:41,567 --> 00:40:46,867 それは… のう。 413 00:40:49,908 --> 00:40:54,580 今日 初めて その決心がつきました。 414 00:40:54,580 --> 00:41:02,855 私の主たる姫様が あれだけのお覚悟をなさったのですから。 415 00:41:02,855 --> 00:41:04,790 そうか。 416 00:41:04,790 --> 00:41:11,196 確かに あの姫様は 何かをお持ちです。 417 00:41:11,196 --> 00:41:18,871 お殿様のお気持ち 今となって やっと分かった気がいたします。 418 00:41:18,871 --> 00:41:21,540 それは そなたの…。 419 00:41:21,540 --> 00:41:24,540 勘にございます。 420 00:41:26,879 --> 00:41:32,217 フフフフ… ハハハハハハ。 421 00:41:32,217 --> 00:41:40,917 この時から 篤姫様は 新しい道に 足を踏み入れたのでございます。 422 00:41:44,796 --> 00:41:47,766 広川。 423 00:41:47,766 --> 00:41:50,235 はい。 424 00:41:50,235 --> 00:41:52,571 ありったけの書物を持て。 425 00:41:52,571 --> 00:41:56,241 将軍家について書かれたものなら 何でもよい。 426 00:41:56,241 --> 00:41:58,577 (広川)将軍家にございますか? 427 00:41:58,577 --> 00:42:00,512 そうじゃ。 428 00:42:00,512 --> 00:42:03,512 (広川)承知つかまつりました。 429 00:42:09,521 --> 00:42:17,396 抗いようもなく変転し いつか大きな曲がり角にいる。 430 00:42:17,396 --> 00:42:23,702 この国と 篤姫様の運命は 奇妙に重なり合いながら➡ 431 00:42:23,702 --> 00:42:27,902 明日を迎えようとしておりました。 432 00:42:31,877 --> 00:42:34,713 私は 橋を渡ったのじゃ。 433 00:42:34,713 --> 00:42:37,382 あの子が…。 御台所…。 御台所ですと!? 434 00:42:37,382 --> 00:42:40,719 オホホホホホホ。 家祥様のことを 何か知っておるか? 435 00:42:40,719 --> 00:42:42,654 尚五郎の七夕は どしゃ降りか。 436 00:42:42,654 --> 00:42:45,390 無念の涙というところだな。 それでは困ります! 437 00:42:45,390 --> 00:42:47,326 父上様 お願いがあるのですが。 438 00:42:47,326 --> 00:42:50,729 思い思われる仲だったのか? 篤姫様も 同じだと思います。 439 00:42:50,729 --> 00:42:52,664 尚五郎さんが!? 会いたいか? 440 00:42:52,664 --> 00:42:55,600 ご公儀は えらいことになってるはずだよ! 441 00:42:55,600 --> 00:43:01,800 尚五郎さん。 摩を頼みます。 442 00:43:04,276 --> 00:43:08,847 <茨城県水戸市。➡ 443 00:43:08,847 --> 00:43:16,588 徳川御三家の一つ 水戸徳川家の城下町として栄えました。➡ 444 00:43:16,588 --> 00:43:25,864 水戸藩 九代藩主 徳川斉昭は 藩政改革を積極的に行いました。➡ 445 00:43:25,864 --> 00:43:33,205 文武を奨励し 修練の場として弘道館を創設。➡ 446 00:43:33,205 --> 00:43:36,541 斉昭は 度々 ここを訪れ➡ 447 00:43:36,541 --> 00:43:42,541 学問や武芸に励む 若い藩士を見守ったと 伝えられています> 448 00:43:46,551 --> 00:43:52,851 <更に 藩士の憩いの場所として 偕楽園を造りました> 449 00:43:54,426 --> 00:43:58,563 <庭では 藩士たちが 景色を眺めながら➡ 450 00:43:58,563 --> 00:44:02,563 将棋や囲碁を楽しんだといいます> 451 00:44:05,170 --> 00:44:08,840 <斉昭は 藩主を退いたあとも➡ 452 00:44:08,840 --> 00:44:14,179 尊皇攘夷派の中心人物となり 活躍するのです> 453 00:44:14,179 --> 00:44:26,879 ♬~