1 00:00:04,033 --> 00:00:07,770 (滝山) お城まで ご案内役を相務めまする。 2 00:00:07,770 --> 00:00:13,576 <江戸に来てから丸3年 ついに篤姫は 摩藩邸を後にし・ 3 00:00:13,576 --> 00:00:16,779 江戸城へ向かいます。・ 4 00:00:16,779 --> 00:00:20,450 徳川将軍家の居城 江戸城。・ 5 00:00:20,450 --> 00:00:25,621 広大な本丸のおよそ6割を 大奥が占めていました。・ 6 00:00:25,621 --> 00:00:29,125 さまざまな用途に合わせた 数多くの部屋があり・ 7 00:00:29,125 --> 00:00:31,060 新御殿と呼ばれる一角が・ 8 00:00:31,060 --> 00:00:34,797 篤姫の住まいとして 用意されていました。・ 9 00:00:34,797 --> 00:00:36,733 また 長局には・ 10 00:00:36,733 --> 00:00:41,137 1, 000人以上もの女性たちが 寝起きしていました。・ 11 00:00:41,137 --> 00:00:46,809 彼女たちの頂点が 将軍の正室 御台所でした。 が しかし…> 12 00:00:46,809 --> 00:00:51,481 (徳川家定)賢さなど 役には立たぬ。 特に 大奥ではのう。 13 00:00:51,481 --> 00:00:53,983 <さまざまな思惑が渦巻く江戸城。・ 14 00:00:53,983 --> 00:00:55,918 その大奥という舞台に・ 15 00:00:55,918 --> 00:00:59,155 篤姫は 今 立とうとしていました。・ 16 00:00:59,155 --> 00:01:02,058 篤姫の運命や いかに> 17 00:01:02,058 --> 00:01:16,105 ・~(テーマ音楽) 18 00:01:16,105 --> 00:03:48,791 ・~ 19 00:03:48,791 --> 00:03:56,666 安政3年11月11日 18の年に生家を離れ・ 20 00:03:56,666 --> 00:04:01,804 摩の鶴丸城 江戸の藩邸を経て・ 21 00:04:01,804 --> 00:04:07,076 篤姫様は 今 ようやく たどりつくべき場所・ 22 00:04:07,076 --> 00:04:13,776 江戸城 大奥を目指し 駕籠の人となられたのでございます。 23 00:04:16,085 --> 00:04:21,891 まだ見ぬ夫 徳川家定様とのご婚儀は・ 24 00:04:21,891 --> 00:04:28,391 翌月の12月18日と 決められておりました。 25 00:04:31,233 --> 00:04:37,773 行列の先頭は 将軍 家定様のご名代として・ 26 00:04:37,773 --> 00:04:46,115 大奥から お出迎えに来られた 御年寄 滝山様が務められました。 27 00:04:46,115 --> 00:04:59,261 ・~ 28 00:04:59,261 --> 00:05:05,568 西郷様がえりすぐった調度品は 延々と続き・ 29 00:05:05,568 --> 00:05:08,070 その長大な行列は・ 30 00:05:08,070 --> 00:05:12,408 6日間にわたって続いた ともいわれています。 31 00:05:12,408 --> 00:05:17,279 (西郷吉之助)ああ… 静かに運べ。 どれも貴重なる品じゃ。 32 00:05:17,279 --> 00:05:27,757 ・~ 33 00:05:27,757 --> 00:05:32,628 (菊本)女の道は 一本道にございます。 34 00:05:32,628 --> 00:05:37,433 定めに背き 引き返すは…・ 35 00:05:37,433 --> 00:05:40,102 恥にございますよ。 36 00:05:40,102 --> 00:05:50,446 ・~ 37 00:05:50,446 --> 00:05:54,617 篤姫様は お駕籠に乗られたまま・ 38 00:05:54,617 --> 00:06:00,423 御広敷の御錠口から 大奥に入られました。 39 00:06:00,423 --> 00:06:05,061 (上女中)姫君様 お着きにございます。 40 00:06:05,061 --> 00:06:10,399 ・~ 41 00:06:10,399 --> 00:06:27,099 ・~ 42 00:07:13,729 --> 00:07:53,102 ・~ 43 00:07:53,102 --> 00:07:57,439 (篤姫)ここが… 江戸城 大奥か…。 44 00:07:57,439 --> 00:08:02,139 (幾島)姫様のお部屋だそうにございます。 45 00:08:04,713 --> 00:08:07,616 すごいのう…。 46 00:08:07,616 --> 00:08:09,916 姫様…。 47 00:08:15,724 --> 00:08:19,395 姫様 ご着座を。 48 00:08:19,395 --> 00:08:55,395 ・~ 49 00:08:57,099 --> 00:09:01,770 道中 お疲れさまにございました。 50 00:09:01,770 --> 00:09:05,541 こちらに控えしは 姫君様付きの・ 51 00:09:05,541 --> 00:09:09,712 上臈年寄 常磐井でございます。 52 00:09:09,712 --> 00:09:14,383 常磐井にございます。 53 00:09:14,383 --> 00:09:18,254 (滝山)年寄 初瀬にございます。 54 00:09:18,254 --> 00:09:21,056 初瀬にございます。 55 00:09:21,056 --> 00:09:23,756 大儀である。 56 00:09:28,731 --> 00:09:36,605 そのほか 同じく 姫君様付きの中年寄 岩野 川井。 57 00:09:36,605 --> 00:09:43,746 そのほか 中臈 小姓などなどが 姫君様に お仕えいたします。・ 58 00:09:43,746 --> 00:09:47,583 ここに おりますのは おもだった者のみにございます。 59 00:09:47,583 --> 00:09:52,421 また 大奥において お目見え以上・ 60 00:09:52,421 --> 00:09:59,762 つまり 姫君様 公方様に お目通りかなう者だけで およそ200人。・ 61 00:09:59,762 --> 00:10:03,098 これに 端女中たちを加えますと・ 62 00:10:03,098 --> 00:10:08,971 大奥の女子衆の数は 1, 000人を超えまする。 63 00:10:08,971 --> 00:10:12,775 1, 000人…。 64 00:10:12,775 --> 00:10:21,116 その高みにおわしますのが 御台様なのでございます。 65 00:10:21,116 --> 00:10:25,788 (阿部正弘)本日 篤姫様が 奥へ入られましてございます。 66 00:10:25,788 --> 00:10:29,124 篤姫? 誰じゃ それは。 67 00:10:29,124 --> 00:10:31,126 は? 68 00:10:31,126 --> 00:10:35,998 御台様におなりになる 姫君様でございます。 69 00:10:35,998 --> 00:10:40,269 そうか。 今日は それだけか? 70 00:10:40,269 --> 00:10:43,806 実は 去る7月 アメリカより・ 71 00:10:43,806 --> 00:10:48,677 プレジデントの名代と申す者が 伊豆の下田に来航いたしまして。 72 00:10:48,677 --> 00:10:50,679 ハリスとか申したな。 73 00:10:50,679 --> 00:10:52,879 は…。 74 00:10:54,516 --> 00:10:58,821 (堀田)此度 江戸行きを 願い出てまいったのでございまする。 75 00:10:58,821 --> 00:11:03,092 しかも あろうことか 公方様に拝謁したいと。 76 00:11:03,092 --> 00:11:05,027 よいぞ。 77 00:11:05,027 --> 00:11:06,962 (堀田)それは なりませぬ! 78 00:11:06,962 --> 00:11:09,965 公方様が 異人と対面することあらば・ 79 00:11:09,965 --> 00:11:14,436 天下の混乱は 更に深まり 手のつけられぬ騒ぎとなるかと。 80 00:11:14,436 --> 00:11:17,239 ならば やめる。 81 00:11:17,239 --> 00:11:21,110 わしに話したりせず そちらで決めればよいではないか。 82 00:11:21,110 --> 00:11:23,112 いつものように。 83 00:11:23,112 --> 00:11:31,453 それ それ それ それ それ…。 84 00:11:31,453 --> 00:11:38,794 それ。 フフフフフ…。 85 00:11:38,794 --> 00:11:43,132 (徳川斉昭)公方様に会わせろじゃと!?・ 86 00:11:43,132 --> 00:11:46,802 許せぬ。 まさしく不埒千万じゃ。 87 00:11:46,802 --> 00:11:52,141 そもそも下田への上陸を許したのが 間違いであったのじゃ。 88 00:11:52,141 --> 00:11:55,477 (松平慶永) その件は いったん置いておき・ 89 00:11:55,477 --> 00:11:59,982 今は 幕府を内から変えることを。 90 00:11:59,982 --> 00:12:03,182 幕府を? 91 00:12:04,753 --> 00:12:08,924 (島津斉彬)我が姫は 本日 無事に奥に入りましてございます。 92 00:12:08,924 --> 00:12:11,760 まずは 祝着である。 はい。 93 00:12:11,760 --> 00:12:15,631 しかし このまま事が進むとは…。 94 00:12:15,631 --> 00:12:21,437 (伊達宗城)いずれ 我らを 除こうとする力が動きだしましょう。 95 00:12:21,437 --> 00:12:27,309 何かやってくるとすれば 彦根じゃな。 96 00:12:27,309 --> 00:12:34,609 彦根… 井伊掃部頭直弼殿…。 97 00:12:38,787 --> 00:12:41,457 (長野義言)摩の姫が 御台所になれば・ 98 00:12:41,457 --> 00:12:45,794 そのたくらみが 一気に進み 万事やりやすくなると。 99 00:12:45,794 --> 00:12:50,132 そればかりではない。 真の狙いは・ 100 00:12:50,132 --> 00:12:53,635 一橋慶喜じゃ。 101 00:12:53,635 --> 00:12:55,671 (宇津木)慶喜殿? 102 00:12:55,671 --> 00:13:00,976 水戸の老人が 御三卿に入れた自らの子を・ 103 00:13:00,976 --> 00:13:04,413 将軍にと考えぬわけがない。 104 00:13:04,413 --> 00:13:06,748 いかがいたしましょうか。 105 00:13:06,748 --> 00:13:15,424 無論 我らは 紀州家の十三代目 慶福様を推すことに変わりはない。 106 00:13:15,424 --> 00:13:20,424 しかし 慶福様は お若うございます。 107 00:13:24,099 --> 00:13:31,099 重んじるべきは お年ではなく お血筋である。 108 00:13:34,443 --> 00:13:43,443 次期将軍を巡る 水面下での争いは 早くも動きだしておりました。 109 00:13:54,763 --> 00:13:58,634 (小声で)はあ… 疲れた。 110 00:13:58,634 --> 00:14:01,970 挨拶が 夜まで続くとは思わなかった。 111 00:14:01,970 --> 00:14:04,470 姫様…。 112 00:14:19,755 --> 00:14:24,055 本日は ご苦労さまにございました。 113 00:14:25,627 --> 00:14:32,467 されど 挨拶をお受けいただきたいお方は ほかにも大勢おりまする。 114 00:14:32,467 --> 00:14:34,770 まだ おるのか? 115 00:14:34,770 --> 00:14:39,441 明日は 上様のご生母 本寿院様にお会いいただきます。 116 00:14:39,441 --> 00:14:42,344 上様には いつ お会いできるのじゃ? 117 00:14:42,344 --> 00:14:48,116 ご婚礼の日まで かなわぬかと存じます。 118 00:14:48,116 --> 00:14:54,116 では 本日は これにて 失礼つかまつります。 119 00:15:05,534 --> 00:15:10,072 なんと愛想のない。 120 00:15:10,072 --> 00:15:25,420 ・~ 121 00:15:25,420 --> 00:15:29,720 これにて 失礼つかまつります。 122 00:15:32,294 --> 00:15:35,097 幾島。 はい。 123 00:15:35,097 --> 00:15:38,100 何故 会えぬのであろうのう。 124 00:15:38,100 --> 00:15:42,604 は? 家定様じゃ。 125 00:15:42,604 --> 00:15:46,404 そうしたものでございましょう。 126 00:15:48,410 --> 00:15:52,710 どのようなお方なのかのう…。 127 00:15:54,316 --> 00:15:58,453 とにかく 今宵はお疲れでしょう。 128 00:15:58,453 --> 00:16:04,059 何事も思い煩わず ゆっくり おやすみくださいませ。 129 00:16:04,059 --> 00:16:06,728 いくら疲れておるといっても…。 130 00:16:06,728 --> 00:16:09,398 幾島…。 はい。 131 00:16:09,398 --> 00:16:13,268 江戸城ぞ。 はい。 132 00:16:13,268 --> 00:16:15,904 大奥ぞ。 133 00:16:15,904 --> 00:16:21,576 ほんに さようにございますね。 134 00:16:21,576 --> 00:16:27,382 摩の分家の娘が 本家の姫へ。 135 00:16:27,382 --> 00:16:35,123 そして 江戸へ来て 公家の娘となり 次は 御台所ぞ。 136 00:16:35,123 --> 00:16:39,761 そう たやすう眠れるわけが…。 137 00:16:39,761 --> 00:16:55,243 ・~ 138 00:16:55,243 --> 00:17:00,443 肝太き姫様でおいでじゃ。 139 00:17:03,385 --> 00:17:09,057 幾島様は ご自分の居間で休む決まりに従い・ 140 00:17:09,057 --> 00:17:16,057 はるかに遠く離れた長局へと 下がっていくのでした。 141 00:17:19,067 --> 00:17:22,938 此度の御台様も お気の毒というか。 142 00:17:22,938 --> 00:17:25,574 ああ 公方様のこと。 143 00:17:25,574 --> 00:17:28,076 あのようなお方と知ったうえで・ 144 00:17:28,076 --> 00:17:32,748 輿入れなさるのかしらね。 どうなのかしら。 145 00:17:32,748 --> 00:17:36,948 何を こそこそと話しておる! 146 00:17:38,620 --> 00:17:44,760 篤姫様付きの年寄 幾島である。 (一同)はっ! 147 00:17:44,760 --> 00:17:48,630 どのようなことであれ 内緒話は許さぬ。 148 00:17:48,630 --> 00:17:52,634 ほかの者たちにも しかと申し伝えよ! 149 00:17:52,634 --> 00:17:56,334 相すみませぬ。 申し訳ございませぬ。 150 00:17:59,775 --> 00:18:03,645 まったく…。 151 00:18:03,645 --> 00:18:06,381 お帰りなさいませ。 152 00:18:06,381 --> 00:18:17,025 ・~ 153 00:18:17,025 --> 00:18:22,025 本日より よろしくお願いいたしまする。 154 00:18:25,400 --> 00:18:28,400 幾島である。 155 00:18:52,627 --> 00:18:56,927 ここは…? 156 00:18:58,767 --> 00:19:04,467 ああ 江戸城 大奥か…。 157 00:19:08,376 --> 00:19:14,049 (ふく)あっ お声をかけるまで お目覚めになられてはなりませぬ。 158 00:19:14,049 --> 00:19:16,049 は? 159 00:19:17,719 --> 00:19:32,267 ・~ 160 00:19:32,267 --> 00:19:37,072 お目覚めになっても よろしゅうございます。 161 00:19:37,072 --> 00:19:40,575 ああ…。 あっ 身を起こされてはなりませぬ。 162 00:19:40,575 --> 00:19:42,611 は? (くわ)姫君様・ 163 00:19:42,611 --> 00:19:45,911 横に おなりくださいませ。 164 00:19:48,750 --> 00:19:52,050 (くわ)あちらをお向きくださいませ。 165 00:19:54,422 --> 00:19:58,093 失礼つかまつります。 166 00:19:58,093 --> 00:20:02,964 大奥では 朝 目覚めてから 夜 寝るまで・ 167 00:20:02,964 --> 00:20:07,264 さまざまな決まり事が あったのでございます。 168 00:20:13,441 --> 00:20:17,112 (くわ)逆をお向きくださいませ。 169 00:20:17,112 --> 00:20:47,642 ・~ 170 00:20:47,642 --> 00:20:50,545 お代わりを。 はい。 171 00:20:50,545 --> 00:20:57,285 煮魚や焼き魚は 姫様が 一箸おつけになられる度に・ 172 00:20:57,285 --> 00:21:02,485 新しい魚に 取り替える決まりにございました。 173 00:21:04,059 --> 00:21:08,430 はあ… 疲れる…。 はい。 174 00:21:08,430 --> 00:21:15,103 覚悟はしておったが 大奥というのは 本当に疲れる所じゃ。 175 00:21:15,103 --> 00:21:17,038 聞いたか 幾島。 176 00:21:17,038 --> 00:21:20,909 一日に 5回も着替えるというのじゃぞ。 177 00:21:20,909 --> 00:21:26,114 畏れながら それが大奥にございます。 178 00:21:26,114 --> 00:21:29,114 そうは言うが…。 179 00:21:30,986 --> 00:21:36,758 あっ あっ… ああ… すまぬ。 180 00:21:36,758 --> 00:21:43,465 (志賀)お気をつけあそばされませ 姫君様。 181 00:21:43,465 --> 00:21:45,400 礼を申す。 182 00:21:45,400 --> 00:21:49,100 そんな もったいのうございます。 183 00:21:56,478 --> 00:22:03,178 優しい女子じゃの。 それに なんとも美しい。 184 00:22:08,923 --> 00:22:10,959 あの お方は? 185 00:22:10,959 --> 00:22:16,097 お志賀の方様にございます。 お志賀の方…。 186 00:22:16,097 --> 00:22:21,603 公方様の ただ一人の ご側室におわします。 187 00:22:21,603 --> 00:22:24,239 側室? 188 00:22:24,239 --> 00:22:26,775 何をしておるのじゃ。 189 00:22:26,775 --> 00:22:30,775 いえ 何でもありませぬ。 190 00:22:48,063 --> 00:22:53,001 (歌橋)姫君様におかれましては ご機嫌うるわしきご様子・ 191 00:22:53,001 --> 00:22:57,739 衷心より お喜び申し上げまする。 192 00:22:57,739 --> 00:23:01,609 公方様ご生母 本寿院様より・ 193 00:23:01,609 --> 00:23:06,414 ご挨拶 申し上げまする。 194 00:23:06,414 --> 00:23:11,714 (本寿院)本寿院にございます。 姫君様には…。 195 00:23:13,755 --> 00:23:16,055 姫様! 196 00:23:19,094 --> 00:23:21,996 お初にお目にかかります。 197 00:23:21,996 --> 00:23:27,435 よろしくお見知りおきのほど お願い申し上げます。 198 00:23:27,435 --> 00:23:29,471 姫君様…。 199 00:23:29,471 --> 00:23:31,773 義理の間柄とはいえ・ 200 00:23:31,773 --> 00:23:34,676 間もなく 母上様に おなりいただくお方を・ 201 00:23:34,676 --> 00:23:41,116 下座へ置くわけにはまいりませぬ。 ここで お話を。 202 00:23:41,116 --> 00:23:50,792 こ… これは まあ… 思いもよらぬことにごさいます。 203 00:23:50,792 --> 00:23:56,464 親しくお話ができれば 私も うれしゅうございます。 204 00:23:56,464 --> 00:24:01,764 大奥での心得など お教えいただきとう存じます。 205 00:24:03,271 --> 00:24:12,080 これは 心得というより 私からのお願いにございます。 206 00:24:12,080 --> 00:24:14,415 はい。 207 00:24:14,415 --> 00:24:21,089 とにかく 一刻も早くお世継ぎを。 208 00:24:21,089 --> 00:24:23,389 ああ…。 209 00:24:26,427 --> 00:24:28,363 はい。 210 00:24:28,363 --> 00:24:36,771 世継ぎができてこそ 将軍家は安泰 天下太平となりましょう。 211 00:24:36,771 --> 00:24:46,071 私も 一日も早く この手に お子を抱きとうございます。 212 00:24:50,318 --> 00:24:53,788 本寿院様…。 213 00:24:53,788 --> 00:25:04,732 ・~ 214 00:25:04,732 --> 00:25:10,405 摩の姫君様から 私たちにも下され物があるとか。 215 00:25:10,405 --> 00:25:13,441 反物や黒砂糖のお菓子を・ 216 00:25:13,441 --> 00:25:16,077 山ほどお持ちになられたそうに ございます。 217 00:25:16,077 --> 00:25:19,948 気前のよい姫君様にございますね。 218 00:25:19,948 --> 00:25:24,948 (一同)ねえ。 (笑い声) 219 00:25:33,094 --> 00:25:40,435 西郷。 彦根の井伊掃部頭殿の動きを 詳しく調べ・ 220 00:25:40,435 --> 00:25:42,470 絶えず わしに知らせるのだ。 221 00:25:42,470 --> 00:25:45,270 心得ましてございもす。 222 00:25:52,447 --> 00:25:54,782 (小の島)お呼びにございましょうか。 223 00:25:54,782 --> 00:25:58,653 うむ。 西郷! はっ。 224 00:25:58,653 --> 00:26:03,057 姫と共に大奥に入った幾島には すべて話してある。 225 00:26:03,057 --> 00:26:07,729 ここにおる小の島と 3人で力を合わせ・ 226 00:26:07,729 --> 00:26:12,567 大奥の内情を 逐一 わしに知らせい。 227 00:26:12,567 --> 00:26:15,767 承知つかまつりもした。 228 00:26:22,277 --> 00:26:26,977 そのころ摩では…。 229 00:26:30,752 --> 00:26:33,421 (小松尚五郎)なかなかよい 染め上がりではないか。 230 00:26:33,421 --> 00:26:38,092 (用人)殿のお考えが見事に当たりもした。 231 00:26:38,092 --> 00:26:40,428 (尚五郎)ハゼの実で ロウを作るのだ。 232 00:26:40,428 --> 00:26:43,331 その残った皮を 使わぬ手はないと思ってな。 233 00:26:43,331 --> 00:26:46,768 こいは いずれ売り物にもなりましょう。 234 00:26:46,768 --> 00:26:50,438 これで 領民が 少しでも豊かになってくれればよい。 235 00:26:50,438 --> 00:26:54,108 よろしく頼む。 ははっ。 236 00:26:54,108 --> 00:26:57,408 では こいにて。 237 00:27:00,982 --> 00:27:03,682 おお。 238 00:27:06,688 --> 00:27:09,190 (お近)お帰りなさいませ。 239 00:27:09,190 --> 00:27:12,727 お疲れでしょう。 少しお休みになったらいかがですか? 240 00:27:12,727 --> 00:27:16,427 ハハ… ああ。 241 00:27:20,601 --> 00:27:23,905 (大久保正助)肝付様。・ 242 00:27:23,905 --> 00:27:26,941 ああ… ではなくて 小松様。 243 00:27:26,941 --> 00:27:30,678 これは また珍しい。 まあ…。 244 00:27:30,678 --> 00:27:35,416 いや~ ご立派な お殿様になられたのですね。 245 00:27:35,416 --> 00:27:40,588 まだまだです。 あっ 時に 西郷さんから便りなどは? 246 00:27:40,588 --> 00:27:45,760 ああ そうでした。 そいもあって 伺ったのです。 247 00:27:45,760 --> 00:27:52,233 まず 篤姫様が 無事に 江戸城に お入りになった由にございもす。 248 00:27:52,233 --> 00:27:54,769 ああ そうですか。 249 00:27:54,769 --> 00:27:58,106 結納と婚儀は 来月になるそうですが。 250 00:27:58,106 --> 00:28:00,441 そうですか…。 251 00:28:00,441 --> 00:28:06,714 それから またも アメリカの軍艦が押し寄せたと。 252 00:28:06,714 --> 00:28:08,649 江戸にですか? いや…・ 253 00:28:08,649 --> 00:28:12,387 伊豆の下田ちゅう土地らしかです。 254 00:28:12,387 --> 00:28:16,891 アメリカのプレジデントの名代とやらが そこに屋敷をもうけ・ 255 00:28:16,891 --> 00:28:21,195 公方様に 拝謁を望んでいるそうでございもす。 256 00:28:21,195 --> 00:28:27,001 なんという… 日本は どうなってしまうのでしょう。 257 00:28:27,001 --> 00:28:30,405 吉之助さあも そいを案じておりもす。 258 00:28:30,405 --> 00:28:34,275 さまざまなことが 大きく変わってゆくかもしれない。 259 00:28:34,275 --> 00:28:36,911 今は そん節目ではなかかと。 260 00:28:36,911 --> 00:28:42,083 大久保さん。 私は 領主となり・ 261 00:28:42,083 --> 00:28:46,754 領内のことなども うまくいっております。 はい。 262 00:28:46,754 --> 00:28:49,657 夫婦仲も円満です。・ 263 00:28:49,657 --> 00:28:52,093 妻の近とも うまくいき・ 264 00:28:52,093 --> 00:28:58,966 大久保さんのお言葉どおり よき連れ合いとなってくれました。 265 00:28:58,966 --> 00:29:01,769 しかし 時々・ 266 00:29:01,769 --> 00:29:07,769 自分は 死んでいるような気が することがあるのです。 267 00:29:10,378 --> 00:29:17,718 この大事な時に 江戸を遠く離れ のうのうと過ごしていると。 268 00:29:17,718 --> 00:29:20,418 のうのうと…。 269 00:29:29,330 --> 00:29:32,630 江戸城では…。 270 00:29:38,039 --> 00:29:41,409 滝山様 お越しにございます。 271 00:29:41,409 --> 00:29:43,344 ああ…。 272 00:29:43,344 --> 00:29:50,585 あっ これは 姫様 私としたことが まことに申し訳ございませぬ。 273 00:29:50,585 --> 00:29:54,422 かまわぬ。 そうは まいりませぬ。 274 00:29:54,422 --> 00:29:58,759 直ちに お取り替えせよ。 (かよ)はい。 275 00:29:58,759 --> 00:30:03,631 待たれよ 幾島殿。 276 00:30:03,631 --> 00:30:07,468 幾島殿は お召し物の袖に・ 277 00:30:07,468 --> 00:30:11,339 当て布をしては おられぬのですか? 278 00:30:11,339 --> 00:30:18,446 大奥では そのようなお触れでも 出ているのでしょうか? 279 00:30:18,446 --> 00:30:21,349 お触れとは 大げさな。 280 00:30:21,349 --> 00:30:24,318 布を当てると 衣服が長もちしますゆえ・ 281 00:30:24,318 --> 00:30:26,787 皆に 勧めております。 282 00:30:26,787 --> 00:30:29,690 ただいまのような時には 重宝いたします。 283 00:30:29,690 --> 00:30:34,128 よって 幾島殿もいかがかと。 284 00:30:34,128 --> 00:30:37,632 無礼な! 無礼? 285 00:30:37,632 --> 00:30:45,139 姫様の御前で 当て布をした装束で お給仕など できましょうや。 286 00:30:45,139 --> 00:30:50,811 幾島殿には まだ 大奥のことが よく分かっておられぬご様子。 287 00:30:50,811 --> 00:30:55,983 表方が 常々 いかに 節約倹約を求めてきているか。 288 00:30:55,983 --> 00:31:03,424 姫様は 畏れ多くも 右大臣 近衛忠熙様の姫にあらせられ・ 289 00:31:03,424 --> 00:31:05,927 ご生家の島津本家からは・ 290 00:31:05,927 --> 00:31:10,097 月々 格別の化粧料を お送りいただいております。 291 00:31:10,097 --> 00:31:12,767 もうよい 幾島。 292 00:31:12,767 --> 00:31:17,638 畏れながら よくはございませぬ。・ 293 00:31:17,638 --> 00:31:21,108 その姫様の御前に・ 294 00:31:21,108 --> 00:31:27,248 袖に 布を当てた打ちかけを着て お目通りしていると聞かれたら・ 295 00:31:27,248 --> 00:31:34,455 まず 公方様が いかにご不快におぼし召されるか。 296 00:31:34,455 --> 00:31:37,155 滝山殿! 297 00:31:44,131 --> 00:31:47,034 はい。 298 00:31:47,034 --> 00:31:52,640 御台様の身の回りにかかる 費用については・ 299 00:31:52,640 --> 00:31:58,145 今後一切 滝山殿にも たとえ表方といえども・ 300 00:31:58,145 --> 00:32:01,482 一切 口は 挟ませませぬ。 301 00:32:01,482 --> 00:32:09,182 そのように くれぐれも お心置きくださいますように。 302 00:32:12,093 --> 00:32:14,428 分かりました。 303 00:32:14,428 --> 00:32:16,364 は? 304 00:32:16,364 --> 00:32:21,664 どうぞ お好きになさってくださいませ。 305 00:32:25,439 --> 00:32:31,739 本日は これにて失礼つかまつります。 306 00:32:48,663 --> 00:32:51,666 どうも調子が狂いまする。 307 00:32:51,666 --> 00:32:53,801 何がじゃ? 308 00:32:53,801 --> 00:32:58,472 あの滝山という者の正体が いまひとつ つかめませぬ。 309 00:32:58,472 --> 00:33:02,209 妙に淡々としておると申しましょうか。 310 00:33:02,209 --> 00:33:05,746 そちが ムキに なりすぎるのではないか? 311 00:33:05,746 --> 00:33:08,082 そうでしょうか…。 312 00:33:08,082 --> 00:33:15,082 何にせよ 幾島の口上をかわすとは 大したものじゃ。 313 00:33:20,661 --> 00:33:36,777 ・~ 314 00:33:36,777 --> 00:33:44,652 家定様は 今頃 何をなさっておいでなのであろうのう…。 315 00:33:44,652 --> 00:33:49,357 上様にございますか? 316 00:33:49,357 --> 00:33:53,327 私が ここにいることは ご存じなのであろう? 317 00:33:53,327 --> 00:33:57,027 それは もちろんにございます。 318 00:33:58,799 --> 00:34:03,070 気にかけてくださっているのであろうか。 319 00:34:03,070 --> 00:34:09,770 ご自分の妻女とされるお方 お気になさらぬはずがありませぬ。 320 00:34:13,414 --> 00:34:18,114 早う お目にかかってみたいものじゃのう。 321 00:34:24,759 --> 00:34:26,694 (幾島)お志賀の方…。 322 00:34:26,694 --> 00:34:32,394 公方様の ただ一人の ご側室におわします。 323 00:34:38,305 --> 00:34:42,309 幾島…。 あっ はい。 324 00:34:42,309 --> 00:34:45,609 何をぼ~っとしておるのじゃ。 325 00:34:47,448 --> 00:34:55,148 畏れながら 姫様。 あえて 質させていただきます。 326 00:35:01,462 --> 00:35:05,332 改まって何じゃ。 327 00:35:05,332 --> 00:35:11,739 姫様は ただ単に 将軍御台所となるために・ 328 00:35:11,739 --> 00:35:14,408 お輿入れなさるのではありませぬ。 329 00:35:14,408 --> 00:35:17,745 そのことは よくよくご承知にございますね。 330 00:35:17,745 --> 00:35:19,780 無論のこと。 331 00:35:19,780 --> 00:35:25,619 本寿院様も言われたように まずは 世継ぎをあげねばならぬ。 332 00:35:25,619 --> 00:35:29,457 あっぱれなご決意にございます。 333 00:35:29,457 --> 00:35:36,430 ただ それと同時に やらねばならぬことは…。 334 00:35:36,430 --> 00:35:41,769 一橋慶喜殿を 次の将軍にご推挙くださるよう・ 335 00:35:41,769 --> 00:35:48,442 家定様に お頼みし それを お聞き届け願うこと。 336 00:35:48,442 --> 00:35:54,782 「この一命に代えても」と 父上様に誓うたことじゃ。 337 00:35:54,782 --> 00:35:59,653 そのお覚悟も あっぱれにございます。 338 00:35:59,653 --> 00:36:05,726 だからこそ 家定様に お会いしたいと思う。 339 00:36:05,726 --> 00:36:09,396 そんな願いを 聞き入れてくださる方なのか。 340 00:36:09,396 --> 00:36:11,732 また 聞いていただくためにも・ 341 00:36:11,732 --> 00:36:16,403 私を育ててくれた 今和泉の父母のような・ 342 00:36:16,403 --> 00:36:20,741 心の通い合った夫婦となりたいのじゃ。 343 00:36:20,741 --> 00:36:45,041 ・~ 344 00:36:49,103 --> 00:36:52,773 のう 初瀬。 (初瀬)はい。 345 00:36:52,773 --> 00:36:58,112 これだと 倍の手間になるとは思わぬか? はい? 346 00:36:58,112 --> 00:37:00,047 髪すきじゃ。 347 00:37:00,047 --> 00:37:05,185 先に 半分をすませ 次に寝返りを打って 残りの半分をすいておる。 348 00:37:05,185 --> 00:37:09,723 あ… はあ…。 349 00:37:09,723 --> 00:37:17,723 こうすれば 一度に 両方をすくことができるぞ。 どうじゃ? 350 00:37:20,367 --> 00:37:25,272 されど… これは 習わしと申しましょうか・ 351 00:37:25,272 --> 00:37:29,743 大奥での決まり事となっておりまして…。 いくら決まり事でも・ 352 00:37:29,743 --> 00:37:33,213 おかしいと思えば 正せばよいではないか。 353 00:37:33,213 --> 00:37:37,084 これからは これで進めよ。 354 00:37:37,084 --> 00:37:39,086 しかしながら…。 355 00:37:39,086 --> 00:37:43,886 何事も 姫様の仰せのとおりに。 356 00:37:45,759 --> 00:37:50,459 承知つかまつりましてございます。 357 00:37:56,770 --> 00:37:59,070 待て。 358 00:38:06,580 --> 00:38:10,317 のう 初瀬。 359 00:38:10,317 --> 00:38:14,188 此度は 何にございましょう。 360 00:38:14,188 --> 00:38:18,058 食事をしながら 髪をいじられたのでは 落ち着かぬ。 361 00:38:18,058 --> 00:38:22,396 食べた気がせぬのじゃ。 362 00:38:22,396 --> 00:38:26,900 髪結いは 食事のあとにしてくれぬか? 363 00:38:26,900 --> 00:38:32,206 しかし 姫君様 これも古くからの習いにて。 364 00:38:32,206 --> 00:38:36,076 古いものが すべて よいとは限らぬ。 そうであろう。 365 00:38:36,076 --> 00:38:38,412 ははあ…。 366 00:38:38,412 --> 00:38:47,421 ・~ 367 00:38:47,421 --> 00:38:54,094 此度の御台様は どうやら相当に変わったお方らしい。 368 00:38:54,094 --> 00:38:59,967 そんな噂は たちどころに 大奥中に広がりました。 369 00:38:59,967 --> 00:39:03,170 姫君様は 何かにつけ・ 370 00:39:03,170 --> 00:39:08,370 大奥での決まり事を 変えようとなさるのでございます。 371 00:39:18,385 --> 00:39:22,189 とまあ そういった 次第なのでございます。 372 00:39:22,189 --> 00:39:24,725 ふ~ん。 373 00:39:24,725 --> 00:39:28,595 (歌橋)このままで よろしいのでございましょうか。 374 00:39:28,595 --> 00:39:31,398 世継ぎじゃ。 375 00:39:31,398 --> 00:39:36,904 お世継ぎさえ産んでくれれば それでよい。 376 00:39:36,904 --> 00:39:39,104 はい。 377 00:39:51,085 --> 00:39:53,987 よい天気じゃのう…。 378 00:39:53,987 --> 00:39:56,423 ほんに。 379 00:39:56,423 --> 00:40:00,123 のう 初瀬。 380 00:40:02,096 --> 00:40:05,766 次は 何にございましょう。 381 00:40:05,766 --> 00:40:09,236 庭など 歩いてみたいのじゃが。 382 00:40:09,236 --> 00:40:15,776 庭? 庭にございますか? 383 00:40:15,776 --> 00:40:18,112 庭じゃ。 384 00:40:18,112 --> 00:40:26,412 それは よいお考え。 すぐに… すぐに参りましょう。 385 00:40:33,460 --> 00:40:40,334 よき庭じゃ。 身も心も ほどけるようじゃ。 386 00:40:40,334 --> 00:40:47,474 吹上の庭には お花畑や東屋 大きなお池に 林もございます。・ 387 00:40:47,474 --> 00:40:52,346 春には キジなども姿を見せまする。 388 00:40:52,346 --> 00:40:55,816 そちらは いずれ また…。 389 00:40:55,816 --> 00:40:59,116 楽しみじゃの。 390 00:41:06,760 --> 00:41:09,663 (幾島)姫様 いかがなさいました? 391 00:41:09,663 --> 00:41:13,663 何かおる。 えっ…。 392 00:41:21,308 --> 00:41:23,310 己 何やつ! 393 00:41:23,310 --> 00:41:26,947 シ~! 声を立てるでない かくれんぼをしておるのじゃ。 394 00:41:26,947 --> 00:41:30,450 かくれんぼ!? 「シ~!」と言うたではないか。 395 00:41:30,450 --> 00:41:35,322 ええい 今ので 見つかってしもうたやもしれぬ。 396 00:41:35,322 --> 00:41:37,791 何やつかと聞いておる! 397 00:41:37,791 --> 00:41:41,461 あれは あの…。 398 00:41:41,461 --> 00:41:45,332 ・(中臈)公方様 見つけました。 399 00:41:45,332 --> 00:41:48,335 ・(家定)いや 人違いじゃ。 400 00:41:48,335 --> 00:41:50,804 公方様。 オホホホ。 401 00:41:50,804 --> 00:41:53,640 公方様…。 402 00:41:53,640 --> 00:41:58,440 あのお方が…。 はあ…。 403 00:42:01,148 --> 00:42:04,418 オ~ホホホホ 役に立たぬ。 404 00:42:04,418 --> 00:42:09,418 オホホホホホ…。 405 00:42:11,291 --> 00:42:18,591 あの方が… 家定様…。 406 00:42:20,434 --> 00:42:27,734 篤姫様のご婚儀は ひとつき後に迫っておりました。 407 00:42:32,446 --> 00:42:35,349 いよいよじゃな。 いよいよにございます。 408 00:42:35,349 --> 00:42:38,252 昔話など聞かせよ。 昔話!? 409 00:42:38,252 --> 00:42:40,621 昔々 あるところに。 410 00:42:40,621 --> 00:42:43,523 夫婦のねずみがおりました。 411 00:42:43,523 --> 00:42:46,426 夫のねずみは…。 言うことは 何もありません。 412 00:42:46,426 --> 00:42:50,330 え~っ! まともということか。 うつけ…。 413 00:42:50,330 --> 00:42:53,133 篤子のお味方は 阿部殿 お一人にございます。 414 00:42:53,133 --> 00:42:56,470 ほかに手はないと。 篤姫様は あまりに お気の毒だ。 415 00:42:56,470 --> 00:43:00,770 これは… 女子の戦にございます。 416 00:43:02,743 --> 00:43:05,579 <東京都千代田区。・ 417 00:43:05,579 --> 00:43:12,379 皇居東御苑は かつて 江戸城の本丸などがあった場所です> 418 00:43:14,288 --> 00:43:18,759 <江戸城の正面玄関 大手門。・ 419 00:43:18,759 --> 00:43:23,430 本丸までは 更に 3つの門と いくつかの番所があり・ 420 00:43:23,430 --> 00:43:27,430 厳重な警備が敷かれていたといいます> 421 00:43:35,108 --> 00:43:39,780 <江戸城の中心 本丸跡。・ 422 00:43:39,780 --> 00:43:43,450 およそ4万坪の広大な敷地内に・ 423 00:43:43,450 --> 00:43:47,788 篤姫がいた大奥がありました。・ 424 00:43:47,788 --> 00:43:52,125 大奥の通用門 平川門。・ 425 00:43:52,125 --> 00:43:56,825 篤姫は ここから江戸城に入城しました> 426 00:43:58,799 --> 00:44:02,669 <篤姫の婚礼品の数々。・ 427 00:44:02,669 --> 00:44:05,605 贅を尽くした大奥での暮らしぶりを・ 428 00:44:05,605 --> 00:44:09,409 今に伝えています。・ 429 00:44:09,409 --> 00:44:16,083 篤姫は この城で 激動の時代と向き合うことになるのです> 430 00:44:16,083 --> 00:44:27,083 ・~